JP2007010266A - 空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱交換状態での換気運転を行えるようにしながらも、装置の小型化、薄型化及び低廉化並びに運転音の低減を図ることが可能な空調装置を提供する。
【解決手段】 外気取入用の給気風路2に通風作用する給気送風手段3と、外部排出用の排気風路4に通風作用する排気送風手段5と、一部を給気風路2に位置させ且つ他の一部を排気風路4に位置させるように配置される調湿体6、及び、その調湿体6における給気風路2に位置させる部分及び排気風路4に位置させる部分を回転に伴って変更させるように調湿体6を駆動回転する駆動手段7を備えた調湿手段Hと、給気風路2における調湿体6よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する加熱手段8とが設けられ、調湿手段Hが、調湿体6の駆動回転速度を変更調節自在に構成され、加熱手段8が、加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、外気取入用の給気風路に通風作用する給気送風手段と、
外部排出用の排気風路に通風作用する排気送風手段と、
一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する駆動手段を備えた調湿手段と、
前記排気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所又は前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する加熱手段とが設けられた空調装置に関する。
かかる空調装置は、給気送風手段の通風作用により外気を給気として空調対象空間に供給すると共に、排気送風手段の通風作用により空調対象空間の空気(以下、空間内気と記載する場合がある)を吸い込んで排気として外部に排出することにより、空調対象空間を換気するものである。
そして、加熱手段を給気風路における調湿体よりも通風方向上手側箇所にて加熱作用するように設ける場合には、空調対象空間を加湿しながら換気する加湿運転が可能となる。
つまり、この加湿運転では、調湿体を回転させ且つ加熱手段を加熱作用させて、調湿体における給気風路に位置する部分に加熱手段にて加熱した外気を通過させ、且つ、調湿体における排気風路に位置する部分に空調対象空間からの空間内気を通過させる形態で運転することになり、空調対象空間からの空間内気中の水蒸気を調湿体に吸収させ、その吸収させた水分を外気に放湿させることにより、外気を加湿して、その加湿した外気を給気として空調対象空間に供給することができるので、無給水にて空調対象空間を加湿することができる。
又、加熱手段を排気風路における調湿体よりも通風方向上手側箇所にて加熱作用するように設ける場合には、空調対象空間を除湿しながら換気する除湿運転が可能となる。
つまり、この除湿運転では、調湿体を回転させ且つ加熱手段を加熱作用させて、調湿体における給気風路に位置する部分に外気を通過させ、且つ、調湿体における排気風路に位置する部分に加熱手段にて加熱した空調対象空間からの空間内気を通過させる形態で運転することになり、吸い込んだ外気中の水蒸気を調湿体に吸収させ、その吸収した水分を空間内気に放湿させることにより、外気を除湿して給気として空調対象空間に供給することができるので、空調対象空間を除湿することができる(例えば、特許文献1参照。)。
前記特許文献1には明確に記載されていないが、前記調湿部は、空調対象空間に給気として供給する外気の加湿及び除湿に適した調湿用設定速度にて前記調湿体を回転駆動するように構成することになる。
特開2003−4255号公報
ところで、このような空調装置では、空調対象空間の暖房や冷房に係わる消費エネルギの削減を図るために、外気と空間内気とを熱交換させながら、外気を給気として空調対象空間に供給すると共に空調対象空間からの空間内気を外部に排出することにより、外気と空間内気とを熱交換させながら空調対象空間を換気する熱交換状態での換気運転(以下、単に熱交換運転と称する場合がある)が可能になることが望まれる。
つまり、冬期等、この空調装置とは別の空調装置により空調対象空間が暖房されているときは、給気として吸い込まれる外気よりも空調対象空間からの空間内気の方が高温であるので、外気と空間内気とを熱交換させることにより、空間内気の保有熱が外気に与えられて外気が加熱され、その加熱された外気が給気として空調対象空間に供給されることになり、暖房に係わる消費エネルギを削減することができるのである。
又、夏期等、この空調装置とは別の空調装置により空調対象空間が冷房されているときは、給気として吸い込まれる外気の方が空調対象空間からの空間内気よりも高温であるので、外気と空間内気とを熱交換させることにより、外気の保有熱が空間内気に与えられて外気が冷却され、その冷却された外気が給気として空調対象空間に供給されることになり、冷房に係わる消費エネルギを削減することができるのである。
そして、従来の空調装置において、熱交換運転の実行が可能なように構成するには、給気風路を通流する外気と排気風路を通流する空間内気とを熱交換させる熱交換器(以下、給排気熱交換器と称する場合がある)を設けて、調湿体を停止させ且つ加熱手段を加熱停止状態にした状態で、給気送風手段及び排気送風手段を作動させることにより、熱交換運転を実行することになる。
しかしながら、従来では、熱交換運転の実行が可能なようにするには、上述のように給排気熱交換器を設ける必要があることから、空調装置が大型化し、又、空調装置の価格が高くなるという問題があった。
又、外気と空間内気は、調湿体と給排気熱交換器とを通過させて通流させることになって、その圧損が大きくなるので、所望の換気量を確保するには、給気送風手段及び排気送風手段を高出力化する必要があるため、給気送風手段及び排気送風手段が大型化することになり、この給気送風手段及び排気送風手段の大型化も、空調装置の大型化及び価格上昇の要因となっていた。
しかも、給気送風手段及び排気送風手段が大型化することにより、それら給気送風手段及び排気送風手段の運転音が大きくなる、延いては、空調装置の運転音が大きくなるという問題もあった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱交換状態での換気運転を行えるようにしながらも、装置の小型化、薄型化及び低廉化並びに運転音の低減を図ることが可能な空調装置を提供することにある。
本発明の空調装置は、外気取入用の給気風路に通風作用する給気送風手段と、
外部排出用の排気風路に通風作用する排気送風手段と、
一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する駆動手段を備えた調湿手段と、
前記排気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所又は前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する加熱手段とが設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記調湿手段が、前記調湿体の駆動回転速度を変更調節自在に構成され、
前記加熱手段が、加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成されている点を特徴とする。
即ち、調湿手段が、調湿体の駆動回転速度を変更調節自在に構成され、又、加熱手段が加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成されているから、空調対象空間に給気として供給する外気の加湿又は除湿に適した駆動回転速度にて調湿体を回転駆動するように調湿手段を作動し且つ加熱手段を加熱作用状態にすると、加湿運転又は除湿運転の実行が可能となり、又、調湿体を加湿運転時又は除湿運転時よりも高速の駆動回転速度にて回転駆動するように調湿手段を作動し且つ加熱手段を加熱停止状態にすると、熱交換運転の実行が可能となる。
つまり、本願発明の発明者は、鋭意研究して、調湿体の駆動回転速度を高くすることにより、調湿体において、そこを通過する外気と空間内気との間の熱交換量を多くすることが可能であることを見出した。
このことについて考察すると、調湿体における周方向の一部分に注目すれば、調湿体の駆動回転速度を高くすることにより、所定の時間内において、その調湿体における周方向の一部分が給気風路と排気風路とを通過する回数が増加することになるので、調湿体での外気と空間内気との間の熱交換量を多くすることができるものであると考えられる。
そして、加湿運転又は除湿運転は、調湿体を給気として供給する外気の加湿又は除湿に適した駆動回転速度にて回転駆動し且つ加熱手段を加熱作用状態にすることにより行う。
又、調湿体を加湿運転時又は除湿運転時よりも高速の駆動回転速度にて回転駆動し且つ加熱手段を加熱停止状態にすると、調湿体において通過する外気と空間内気との間の熱交換量を多くする状態で、外気を給気として空調対象空間に供給すると共に空調対象空間からの空間内気を外部に排出して空調対象空間を換気することが可能となるので、熱交換運転が可能となる。
つまり、給排気熱交換器を不要としながら、熱交換運転が可能となるので、空調装置の小型化、薄型化及び低廉化を図ることが可能となる。
又、給排気熱交換器が不要となることにより、外気及び空間内気の圧損を低減することができるので、所望の換気量を確保しながら給気送風手段及び排気送風手段の出力を低減することが可能となって、給気送風手段及び排気送風手段の小型化が可能となり、この給気送風手段及び排気送風手段の小型化によっても、空調装置の小型化、薄型化及び低廉化を図ることが可能となる。
又、給気送風手段及び排気送風手段の小型化が可能となることにより、それら給気送風手段及び排気送風手段の運転音の低減を図ること、延いては、空調装置の運転音の低減を図ることができる。
要するに、熱交換状態での換気運転を行えるようにしながらも、装置の小型化、薄型化及び低廉化並びに運転音の低減を図ることが可能な空調装置を提供することができるようになった。
第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記調湿手段及び前記加熱手段の作動を制御する運転制御手段が、前記調湿体を調湿用設定速度で回転駆動し且つ前記加熱手段を加熱作用状態にする調湿運転モードと、前記調湿体を前記調湿用設定速度よりも高速の熱交換用設定速度で回転駆動し且つ前記加熱手段を加熱停止状態にする熱交換運転モードとに切り換え自在に構成されている点を特徴とする。
即ち、運転制御手段が、前記調湿体を調湿用設定速度で回転駆動し且つ前記加熱手段を加熱作用状態にする調湿運転モードと、前記調湿体を前記調湿用設定速度よりも高速の熱交換用設定速度で回転駆動し且つ前記加熱手段を加熱停止状態にする熱交換運転モードとに切り換え自在に構成されているので、指令により、調湿運転モードを実行させたり、熱交換運転モードを実行させたりすることが可能となる。
つまり、調湿体の駆動回転速度を変更調節するための操作、及び、加熱手段を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換えるための操作を個々に行うことなく、単一の操作により、調湿運転モードを実行させたり熱交換運転モードを実行させたりすることが可能となる。
そして、熱交換運転モードを実行させると、調湿体での外気と空間内気との間の熱交換量を多くする状態で、外気を給気として空調対象空間に供給すると共に空調対象空間からの空間内気を外部に排出して空調対象空間を換気することが可能となり、熱交換状態での換気運転が可能となる。
又、加熱手段を給気風路における調湿体よりも通風方向上手側箇所にて加熱作用するように設ける場合には、調湿運転モードを実行させることにより、加湿運転が可能となり、加熱手段を排気風路における調湿体よりも通風方向上手側箇所にて加熱作用するように設ける場合には、調湿運転モードを実行させることにより、除湿運転が可能となる。
従って、加湿運転又は除湿運転と熱交換運転とを簡単な操作にて実行させることができるので、使い勝手を向上することができるようになった。
第3特徴構成は、上記の第2特徴構成に加えて、前記運転制御手段が、前記調湿体の回転を停止させ且つ前記加熱手段を加熱停止状態にする単純換気モードに切り換え自在に構成されている点を特徴とする。
即ち、運転制御手段が前記調湿体の回転を停止させ且つ前記加熱手段を加熱停止状態にする単純換気モードに切り換え自在に構成されているので、調湿体の回転を停止させるための操作、及び、加熱手段を加熱停止状態とに切り換えるための操作を個々に行うことなく、単一の操作により、単純換気モードを実行させることが可能となる。
従って、熱交換運転及び加湿運転又は除湿運転に加えて単純換気運転をも簡単な操作にて実行させることができるので、使い勝手をより一層向上することができるようになった。
第4特徴構成は、上記第2又は第3特徴構成に加えて、
前記運転制御手段が、空調対象空間の湿度を検出する湿度検出手段の検出情報に基づいて、前記調湿運転モードと前記熱交換運転モードを選択して実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、運転制御手段により、空調対象空間の湿度を検出する湿度検出手段の検出情報に基づいて、前記調湿運転モードと前記熱交換運転モードが選択されて実行される。
つまり、加熱手段を給気風路における調湿体よりも通風方向上手側箇所にて加熱作用するように設ける場合には、湿度検出手段の検出情報に基づいて、加湿運転と熱交換運転が選択されて実行されるので、例えば、冬期等において、加湿が必要な状態では加湿運転が行われ、加湿が不要な状態では熱交換運転が行われるようにして、空調対象空間の湿度を所望に調節することを可能にしながら、暖房に係わる消費エネルギを削減することができる。
又、加熱手段を排気風路における調湿体よりも通風方向上手側箇所にて加熱作用するように設ける場合には、湿度検出手段の検出情報に基づいて、除湿運転と熱交換運転が選択されて実行されるので、例えば、夏期等において、除湿が必要な状態では除湿運転が行われ、除湿が不要な状態では熱交換運転が行われるようにして、空調対象空間の湿度を所望に調節することを可能にしながら、冷房に係わる消費エネルギを削減することができる。
従って、空調対象空間の湿度を所望に調節することを可能にしながら、暖房又は冷房に係わる消費エネルギを削減することができるようになった。
第5特徴構成は、上記第2又は第3特徴構成に加えて、
前記運転制御手段が、空調対象空間の湿度を検出する空間内湿度検出手段及び外気の湿度を検出する外気湿度検出手段夫々の検出情報、又は、前記空間内湿度検出手段、前記外気湿度検出手段、空調対象空間の温度を検出する空間内温度検出手段及び外気の温度を検出する外気温度検出手段夫々の検出情報に基づいて、前記調湿運転モードと前記熱交換運転モードを選択して実行するように構成されている点を特徴とする。
即ち、空間内湿度検出手段及び外気湿度検出手段、又は、空間内湿度検出手段、外気湿度検出手段、空間内温度検出手段及び外気温度検出手段を設けるから、それらの検出手段の検出情報に基づいて、空調対象空間の空気の状況及び外気の状況を求めて、それら求めた空調対象空間の空気の状況及び外気の状況を比較しながら、調湿運転モードと熱交換運転モードを選択して実行することが可能となるので、例えば、暖房又は冷房に係わる消費エネルギをより一層削減するように運転する等、空調装置をより一層適切に運転することが可能となる。
例えば、空調対象空間の相対湿度を検出する空間内湿度検出手段及び外気の相対湿度を検出する外気湿度検出手段を設ける場合は、それらの検出情報に基づいて、空調対象空間の相対湿度と外気の相対湿度との比較により、熱交換運転モードの実行により空調対象空間の加湿又は除湿が可能か否かを判別する。そして、熱交換運転モードの実行により空調対象空間の加湿又は除湿が可能であるときは、調湿運転モードよりも消費エネルギが少ない熱交換運転モードを選択して実行し、可能でないときは調湿運転モードを選択して実行することにより、空調対象空間の湿度を所望に調節することを可能にしながら、暖房又は冷房に係わる消費エネルギをより一層削減するように運転することが可能となる。
ちなみに、熱交換運転モードでは、加熱手段を加熱停止状態にするので、調湿運転モードよりも消費エネルギ量が少なくなるのである。
又、例えば、空調対象空間の相対湿度を検出する空間内湿度検出手段、外気の相対湿度を検出する外気湿度検出手段、空間内温度検出手段及び外気温度検出手段を設ける場合は、それら空間内湿度検出手段、外気湿度検出手段、空間内温度検出手段及び外気温度検出手段夫々の検出情報に基づいて、空調対象空間の空気の絶対湿度及び外気の絶対湿度を求めることができる。
そして、それら求めた空調対象空間の空気の絶対湿度と外気の絶対湿度との比較により、空調対象空間の空気に含まれる水分量と外気に含まれる水分量とをより一層精度良く比較することが可能となって、熱交換運転モードの実行により空調対象空間の加湿又は除湿が可能か否かをより一層適切に判別することが可能となるので、空調対象空間の湿度を所望に調節することを可能にしながら、暖房又は冷房に係わる消費エネルギの削減をより一層図れるように、調湿運転モードと熱交換運転モードを適切に選択して実行することが可能となる。
上述の、空調対象空間の湿度を所望に調節することを可能にしながら、暖房又は冷房に係わる消費エネルギをより一層削減するように運転することが可能となる点について、説明を加える。
加熱手段を給気風路における調湿体よりも通風方向上手側箇所にて加熱作用するように設けて、調湿運転モードにて加湿運転が行われる場合、例えば冬期等において、空調対象空間の加湿が必要な状態では、外気の湿度が空調対象空間の空気の湿度よりも高くて熱交換運転により加湿が可能なときは、省エネが可能な熱交換運転が実行され、外気の湿度が空調対象空間の空気の湿度よりも低くて熱交換運転による加湿が不可能なときは、加湿運転が実行され、空調対象空間の加湿が不要な状態では熱交換運転が実行されることになる。
従って、空調対象空間の湿度を所望に調節することを可能にしながら、暖房に係わる消費エネルギを削減するように空調装置を運転することが可能となると共に、その空調装置の運転に係わる消費エネルギをも削減することが可能となるので、暖房に係わる消費エネルギをより一層削減することが可能となるのである。
又、加熱手段を排気風路における調湿体よりも通風方向上手側箇所にて加熱作用するように設けて、調湿運転モードにて除湿運転が行われる場合、例えば夏期等において、空調対象空間の除湿が必要な状態では、外気の湿度が空調対象空間の空気の湿度よりも低くて熱交換運転により除湿が可能なときは、省エネが可能な熱交換運転が実行され、外気の湿度が空調対象空間の空気の湿度よりも高くて熱交換運転による除湿が不可能なときは、除湿運転が実行され、空調対象空間の除湿が不要な状態では熱交換運転が実行されることになる。
従って、空調対象空間の湿度を所望に調節することを可能にしながら、冷房に係わる消費エネルギを削減するように空調装置を運転することが可能となると共に、その空調装置の運転に係わる消費エネルギをも削減することが可能となるので、冷房に係わる消費エネルギをより一層削減することが可能となるのである。
要するに、暖房又は冷房に係わる消費エネルギをより一層削減するように運転する等、空調装置をより一層適切に運転することが可能となる。
第6特徴構成は、上記第2〜第5特徴構成のいずれかに加えて、
前記加熱手段が、前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用するように設けられ、
前記運転制御手段が、前記調湿体の回転を停止させ且つ前記加熱手段を前記加熱作用状態にする暖房運転モードに切り換え自在に構成されている点を特徴とする。
即ち、運転制御手段を、前記調湿体の回転を停止させ且つ前記加熱手段を前記加熱作用状態にする暖房運転モードに切り換えると、調湿体にて外気と空間内気とが熱交換されること無く、加熱手段にて加熱された外気が給気送風手段の通風作用により空調対象空間に供給されると共に、排気送風手段の通風作用により空調対象空間からの空間内気が外部に排出されるので、空調対象空間を暖房しながら換気する暖房運転が実行される。
又、運転制御手段を調湿運転モードに切り換えると、加湿運転が実行される。
従って、加湿運転及び熱交換運転に加えて暖房運転が可能となるので、使い勝手を更に向上することができるようになった。
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて、本発明を住宅内を略全域にわたって換気する全体換気用の空調装置(以下、単に空調装置と称する)に適用した場合の第1実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、この空調装置は、外気入口1oa、給気出口1sa、室内気入口1ra及び排気出口1eaを備えたケーシング1を用いて組み付けて構成してあり、図示は省略するが、住宅の天井裏等に配置する。
図示は省略するが、外気を導入する外気導入ダクトを前記外気入口1oaに接続し、各部屋(空調対象空間に相当する)の給気口に接続した給気ダクトを前記給気出口1saに接続し、並びに、各部屋の排気口に接続した排気ダクトを前記室内気入口1raに接続し、排気を屋外に排出する排気導出ダクトを前記排気出口1eaに接続する。
そして、前記外気導入ダクトを通じて導入した外気OAを給気SAとして給気ダクトを通じて各部屋の給気口から各部屋に供給すると共に、前記排気ダクトを通じて各部屋の排気口から吸い込んだ室内気(空間内気に相当する)RAを排気EAとして前記排気導出ダクトを通じて屋外に排出するように運転することにより、住宅の各部屋を換気して、住宅内を略全域にわたって換気するように構成してある。
この第1実施形態の空調装置は、加湿専用型であり、この加湿専用型の空調装置は、図2に示すように、外気取入用の給気風路2に通風作用する給気送風手段としての給気送風機3と、外部排出用の排気風路4に通風作用する排気送風手段としての排気送風機5と、一部を前記給気風路2に位置させ且つ他の一部を前記排気風路4に位置させるように配置される調湿体6及びその調湿体6における前記給気風路2に位置させる部分及び前記排気風路4に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体6を駆動回転する駆動手段としての電動モータ7を備えた調湿手段としての調湿部Hと、前記給気風路2における前記調湿体6よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する加熱手段としての加湿暖房用の加熱器8と、この空調装置の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部9と、その運転制御部9に各種制御情報を指令する遠隔操作式の操作部10等を備えて構成してある。
そして、本発明では、前記調湿部Hを、前記調湿体6の駆動回転速度を変更調節自在に構成し、前記加湿暖房用の加熱器8を、加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
以下、空調装置の各部について説明を加える。
図1及び図2に示すように、前記ケーシング1は、直方体形状に形成し、そのケーシング1の一側面に、前記給気出口1sa及び前記室内気入口1raを並べて設け、それら給気出口1sa及び室内気入口1raを設けた側面に対向する側面に、前記外気入口1oa及び前記排気出口1eaを外気入口1oaが前記給気出口1saと同じ側に位置する状態で並べて設けてある。
図2及び図3に示すように、前記調湿体6は、所謂デシカントロータであり、円板形状でその軸心方向に通気自在なハニカム状の基材に吸湿材(シリカゲルや塩化リチウム等)を保持して構成してある。そして、前記調湿部Hは、例えば前記調湿体6をその軸心にて回転自在に矩形枠状の支持枠11に支持すると共に、その支持枠11に、前記電動モータ7をその出力軸と前記調湿体6の外周部とにわたってベルト12を巻回した状態で設けて、ユニット状に構成してある。
前記支持枠11における前記調湿体6の軸心方向に並ぶ両側面部の夫々には、一対の概ね半円状の開口11wを、前記軸心方向視において一方の側面部の開口11wと他方の側面部の開口11wとが重なる状態で形成してある。
その支持枠11の各開口11wには、前記給気風路2と前記排気風路4とを分離するシール材13をその先端の開口縁が前記調湿体6に当接する状態で嵌め込んである。
そして、図2に示すように、上述のようにユニット状に構成した調湿部Hを、その調湿体6の回転軸心が前記外気入口1oa及び前記給気出口1saの並び方向に沿う姿勢にて、前記ケーシング1内を前記給気出口1sa及び前記室内気入口1raを設けた側面側と前記外気入口1oa及び前記排気出口1eaを設けた側面側とに区画するように、前記ケーシング1内に設けてある。
更に、そのケーシング1内における前記調湿部Hの支持枠11の両側の空間夫々を、仕切り壁14にて、前記外気入口1oa及び前記給気出口1saが存在する側と前記排気出口1ea及び前記室内気入口1raが存在する側とに区画することにより、前記ケーシング1内に、一端が前記外気入口1oaに連通し且つ他端が前記給気出口1saに連通する状態の前記給気風路2と、一端が前記室内気入口1raに連通し且つ他端が前記排気出口1eaに連通する状態の前記排気風路4を区画形成すると共に、前記調湿体6を、その一部を前記給気風路2に位置させ且つ他の一部を前記排気風路4に位置させるように配置してある。
つまり、この第1実施形態では、調湿体6をその回転軸心が前記外気入口1oa及び前記給気出口1saの並び方向と平行になる状態で、前記給気風路2と前記排気風路4に跨るように前記ケーシング1内に配置してある。
そして、前記電動モータ7により前記調湿体6を駆動回転することにより、前記調湿体6における前記給気風路2に位置させる部分及び前記排気風路4に位置させる部分を回転に伴って変更させるように構成してある。
そして、電動モータ7の回転速度を変更調節することにより、前記調湿体6の駆動回転速度を変更調節自在なように構成してある。
前記給気送風機3を、その吸い込み口を前記給気風路2内に臨ませ且つ吐き出し口を前記給気出口1saに連通させた状態で前記給気風路2内に設けることにより、給気送風機3を、前記外気入口1oaから吸い込んだ外気OAを前記調湿体6を通過させて前記給気出口1saから送出する状態で前記給気風路2に通風作用するように設けてある。
又、前記排気送風機5を、その吸い込み口を前記排気風路4内に臨ませ且つ吐き出し口を前記排気出口1eaに連通させた状態で前記排気風路4内に設けることにより、排気送風機5を、前記室内気入口1raから吸い込んだ室内気RAを前記調湿体6を通過させて前記排気出口1eaから送出する状態で前記排気風路4に通風作用するように設けてある。
前記加湿暖房用の加熱器8は、熱媒を通流させる熱媒流通管(図示省略)を空気の通過が可能なように蛇行状に配管した熱媒循環式に構成し、図2に示すように、その加湿暖房用の加熱器8を前記給気風路2における前記調湿体6よりも通風方向上手側箇所に設けると共に、その加湿暖房用の加熱器8と熱源機(図示省略)とを熱媒循環路15にて接続して、その熱源機にて加熱した熱媒を熱媒循環路15を通じて加湿暖房用の加熱器8に循環供給することにより、加湿暖房用の加熱器8にて、給気風路2を通流する外気OAを前記調湿体6よりも通風方向上手側箇所において加熱する構成としてある。
そして、前記熱媒循環路15に加湿暖房用熱動弁16を設けて、その加湿暖房用熱動弁16を開閉して前記加湿暖房用の加熱器8への熱媒の供給を断続することにより、前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
前記操作部10には、各部屋からの室内気RAを排出すると共に外気OAを給気SAとして各部屋に供給する単純換気運転モードの開始及び停止を指令する運転スイッチ10a、各部屋からの室内気RAを排出すると共にその室内気RAと熱交換させる状態で外気OAを給気SAとして各部屋に供給する熱交換運転モードの開始及び停止を指令する熱交換運転切換スイッチ10b、各部屋からの室内気RAを排出すると共に外気OAを加湿して給気SAとして各部屋に供給する調湿運転モードとしての加湿運転モードの開始及び停止を指令する加湿運転切換スイッチ10c、各部屋からの室内気RAを排出すると共に外気OAを加熱した状態で給気SAとして各部屋に供給する暖房運転モードの開始及び停止を指令する暖房運転切換スイッチ10d、調湿対象の部屋の湿度を調節するための目標湿度を変更設定する目標湿度設定部10e、及び、調湿対象の部屋の湿度が前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度になるように前記熱交換運転モードと前記加湿運転モードとを自動的に切り換えて運転する加湿による自動調湿運転モード(以下、自動加湿調湿運転モードと称する場合がある)の開始及び停止を指令する自動加湿調湿運転切換スイッチ10fを設けてある。
前記熱交換運転切換スイッチ10b、前記加湿運転切換スイッチ10c、前記暖房運転切換スイッチ10d及び前記自動加湿調湿運転切換スイッチ10fの各スイッチは、前記運転スイッチ10aにて前記単純換気運転モードが指令されている状態で操作することにより、各運転モードの開始及び停止の指令が択一的に可能なように構成してある。
又、その操作部10には、その操作部10を設けてある部屋を調湿対象の部屋として、その調湿対象の部屋の湿度(相対湿度)を検出する湿度検出手段としての室内湿度センサ17を設けてある。
前記運転制御部9は、前記ケーシング1内に周囲雰囲気と断熱した状態で設けてあり、その運転制御部9と前記操作部10とは通信自在に構成してあり、この第1実施形態では、操作部10から、前記各スイッチ10a,10b,10c,10d,10fや前記目標温度設定部10eからの指令情報及び前記室内湿度センサ17の検出情報が運転制御部9に通信されるように構成してある。
尚、上述のように構成した空調装置は、図1及び図2に示すように、前記ケーシング1における前記給気出口1sa及び前記室内気入口1raを設けた側面と前記外気入口1oa及び前記排気出口1eaを設けた側面とが水平方向に並び、且つ、前記給気風路2と前記排気風路4とが鉛直方向に並ぶ姿勢にて配置する。
次に、この運転制御部9の制御動作について、説明する。
運転制御部9は、前記操作部10の各スイッチ10a,10b,10c,10d,10fからの指令情報に基づいて、前記調湿部H及び前記加湿暖房用の加熱器8夫々の作動を制御することにより、前記単純換気運転モード、前記熱交換運転モード、前記加湿運転モード、前記暖房運転モード及び前記自動加湿調湿運転モードを択一的に実行するように構成してある。
以下、図4に基づいて、上記の各運転モード夫々についての前記運転制御部9の制御動作を説明する。
尚、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々は、予め設定した換気回数(例えば0.5回/時間)を確保するために必要となる風量が得られるべく夫々設定した条件にて動作する。
又、前記加湿暖房用熱動弁16を開弁して前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態とするときは、その加湿暖房用の加熱器8には設定温度の熱媒を設定流量にて循環供給する構成となっている。
前記単純換気運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記電動モータ7を停止させて前記調湿体6の回転を停止させ、前記加湿暖房用熱動弁16を閉弁して前記加湿暖房用の加熱器8を加熱停止状態にする。
前記加湿運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を予め設定した調湿用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ7を作動させ、前記加湿暖房用熱動弁16を開弁して前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態にする。
この加湿運転モードでは、図2を参照すると、前記外気入口1oaから前記給気風路2に吸い込まれた外気OAが前記加湿暖房用の加熱器8にて加熱され、その加熱された外気OAが前記調湿用設定速度にて回転する前記調湿体6を通過するときに調湿体6から放湿されて加湿され、その加湿された外気OAが給気SAとして前記給気出口1saから前記給気ダクトに送出されて、その給気ダクトを通じて各部屋に供給される。
又、前記室内気入口1raから前記排気風路4に吸い込まれた各部屋からの室内気RAが前記調湿用設定速度にて回転する前記調湿体6を通過するときに、その室内気RA中の水蒸気が調湿体6に吸収され、その吸湿された室内気RAが排気EAとして前記排気出口1eaから前記排気導出ダクトに送出されて、その排気導出ダクトを通じて屋外に排出される。
つまり、この加湿運転モードでは、前記調湿体6を前記調湿用設定速度にて回転させる状態で、調湿体6における給気風路2に位置する部分に、前記加湿暖房用の加熱器8にて加熱した外気OAを通過させ、調湿体6における排気風路4に位置する部分に、各部屋からの室内気RAを通過させることにより、各部屋からの室内気RA中の水蒸気を調湿体6に吸収させ、その吸収した水分を調湿体6を通過する外気OAに放湿させてその外気OAを加湿することが可能となり、外気OAを無給水にて加湿して給気SAとして各部屋に供給することが可能となり、各部屋を加湿することができる。
図4に示すように、前記熱交換運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を前記調湿用設定速度よりも高速の熱交換用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ7を作動させ、前記加湿暖房用熱動弁16を閉弁して前記加湿暖房用の加熱器8を加熱停止状態にする。
この熱交換運転モードでは、図2を参照すると、前記調湿体6を前記熱交換用設定速度にて回転させる状態で、調湿体6における給気風路2に位置する部分に、前記外気入口1oaから吸い込んだ外気OAを通過させ、調湿体6における排気風路4に位置する部分に、前記室内気入口1raから吸い込んだ各部屋からの室内気RAを通過させることにより、調湿体6での外気OAと室内気RAとの間の全熱交換量を多くすることができる。
冬期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が暖房されているときに、この空調装置を熱交換運転モードにて運転させると、給気SAとして吸い込まれる外気OAよりも各部屋からの室内気RAの方が高温であるので、室内気RAの保有熱が外気OAに与えられて外気OAが加熱され、その加熱された後の外気OAが給気SAとして各部屋に供給されるので、暖房に係わる消費エネルギを削減することができる。
又、夏期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が冷房されているときに、この空調装置を熱交換運転モードにて運転させると、給気SAとして吸い込まれる外気OAの方が各部屋からの室内気RAよりも高温であるので、外気OAの保有熱が室内気RAに与えられて外気OAが冷却され、その冷却された後の外気OAが給気SAとして各部屋に供給されるので、冷房に係わる消費エネルギを削減することができる。
次に、図13に基づいて、調湿体6の回転速度を予め設定した調湿用設定速度よりも高くすることにより、調湿部Hの全熱交換性能を向上することができることを検証した結果を説明する。
尚、詳細は後述の第2実施形態にて説明するが、この第1実施形態の調湿体6では、回転速度が1.3回/分のときに、調湿部Hの除湿性能が最大となるので、前記調湿用設定速度は、例えば1.3回/分に設定してある。
図13中の実線は、部屋が冷房される夏期を想定して、調湿部Hの全熱交換性能を検証したものであり、前記加湿暖房用の加熱器8を加熱停止状態にし、且つ、前記給気風路2の方が高温になる状態でその給気風路2及び前記排気風路4の夫々に通風させる状態で、調湿体7の回転速度を変更させて、各回転速度での調湿部Hの全熱交換性能をエンタルピーにて、回転速度が1.3回/分のときを100%として比較したものである。
又、図13中の破線は、部屋が暖房される冬期を想定して、調湿部Hの全熱交換性能を検証したものであり、前記加湿暖房用の加熱器8を加熱停止状態にし、且つ、前記排気風路4の方が高温になる状態で前記給気風路2及び前記排気風路4の夫々に通風させる状態で、調湿体7の回転速度を変更させて、各回転速度での調湿部Hの全熱交換性能をエンタルピーにて、回転速度が1.3回/分のときを100%として比較したものである。
つまり、部屋が暖房される冬期等、室内気RAの方が外気OAよりも高温の状態のときは、調湿部Hの全熱交換性能は、調湿体7の回転速度を前記調湿用設定速度である1.3回/分よりも高速にすると高くなり、2.8〜5.3回/分の範囲でより高くなり、4.7回/分のときに最高になることが分かる。
又、部屋が冷房される夏期等、外気OAの方が室内気RAよりも高温の状態のときは、調湿部Hの全熱交換性能は、調湿体7の回転速度を前記調湿用設定速度である1.3回/分よりも高速にすると高くなり、4.0〜5.3回/分の範囲でより高くなり、4.7回/分のときに最高になることが分かる
従って、部屋が暖房される冬期等、室内気RAの方が外気OAよりも高温の状態のときは、前記熱交換用設定速度は、前記調湿用設定速度の2.2〜4.1倍に設定するのが好ましく、前記調湿用設定速度の3.6倍に設定するのが最も好ましい。
又、部屋が冷房される夏期等、外気OAの方が室内気RAよりも高温の状態のときは、前記熱交換用設定速度は、前記調湿用設定速度の3.1〜4.1倍に設定するのが好ましく、前記調湿用設定速度の3.6倍に設定するのが最も好ましい。
図4に示すように、前記暖房運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を停止させ、前記加湿暖房用熱動弁16を開弁して前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態にする。
この暖房運転モードでは、図2を参照すると、前記外気入口1oaから前記給気風路2に吸い込まれた外気OAが前記加湿暖房用の加熱器8にて加熱されて、その加熱された外気OAが、停止中の調湿体6を通過して給気SAとして前記給気出口1saから前記給気ダクトに送出されて、その給気ダクトを通じて各部屋に供給され、前記室内気入口1raから前記排気風路4に吸い込まれた各部屋からの室内気RAが、停止中の調湿体6を通過して前記排気出口1eaから前記排気導出ダクトに送出されて、その排気導出ダクトを通じて屋外に排出される。
つまり、空調装置をこの暖房運転モードにて運転すると、調湿体6にて外気OAと室内気RAとが熱交換されること無く、加湿暖房用の加熱器8にて加熱された外気OAが給気送風機3の通風作用により給気SAとして給気ダクトを通じて各部屋に供給されると共に、排気送風機5の通風作用により各部屋からの室内気RAが外部に排出されるので、各部屋を換気する状態で暖房することができる。
前記自動加湿調湿運転モードでは、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度よりも低いときは、前記加湿運転モードを実行し、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度以上のときは、前記熱交換運転モードを実行する。
従って、冬期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が暖房されているときに、この空調装置を自動加湿調湿運転モードにて運転させると、暖房に係わる消費エネルギを削減しながら、各部屋の湿度を前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度に調節することができる。
つまり、この第1実施形態では、運転制御部9を、前記調湿体6を前記調湿用設定速度で回転駆動し且つ前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態にする調湿運転モードとしての加湿運転モードと、前記調湿体6を前記調湿用設定速度よりも高速の前記熱交換用設定速度で回転駆動し且つ前記加湿暖房用の加熱器8を加熱停止状態にする熱交換運転モードとに切り換え自在に構成してある。
又、運転制御部9を、前記調湿体6の回転を停止させ且つ前記加湿暖房用の加熱器8を加熱停止状態にする単純換気モードに切り換え自在に構成してある。
又、運転制御部9を、空調対象空間の湿度を検出する室内湿度センサ17の検出情報に基づいて、前記調湿運転モードとしての加湿運転モードと前記熱交換運転モードとを自動的に切り換えるように構成してある。
又、運転制御部9を、前記調湿体6の回転を停止させ且つ前記加湿暖房用の加熱器8を前記加熱作用状態にする暖房運転モードに切り換え自在に構成してある。
以下、本発明の第2及び第3の各実施形態を説明するが、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、第1実施形態と異なる構成を説明する。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態の空調装置は、除湿専用型であり、この除湿専用型の空調装置の全体構成としては、図5に示すように、上記の第1実施形態における加湿暖房用の熱交換器8に代えて、前記排気風路4における前記調湿体6よりも通風方向上手側の箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する加熱手段としての除湿用の加熱器18を設けた以外は、上記の第1実施形態と同様に構成してある。
この除湿用の加熱器18は、熱媒流通管を空気の通過が可能なように蛇行状に配管して構成し、その除湿用の加熱器18を前記排気風路4における前記調湿体6よりも通風方向上手側箇所に設けると共に、その除湿用の加熱器18と熱源機(図示省略)とを熱媒循環路19にて接続して、その熱源機にて加熱した熱媒を熱媒循環路19を通じて除湿用の加熱器18に循環供給することにより、除湿用の加熱器18にて、排気風路4を通流する室内気RAを前記調湿体6よりも通風方向上手側箇所において加熱する構成としてある。
そして、前記熱媒循環路19に除湿用熱動弁20を設けて、その除湿用熱動弁20を開閉して前記除湿用の加熱器18への熱媒の供給を断続することにより、前記除湿用の加熱器18を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
前記操作部10には、上記の第1実施形態と同様の単純換気運転モードの開始及び停止を指令する運転スイッチ10a、熱交換運転モードの開始及び停止を指令する熱交換運転切換スイッチ10b及び目標湿度を設定する目標湿度設定部10eに加えて、各部屋からの室内気RAを排出すると共に外気OAを除湿して給気SAとして各部屋に供給する調湿運転モードとしての除湿運転モードの開始及び停止を指令する除湿運転切換スイッチ10g、及び、調湿対象の部屋の湿度が前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度になるように前記熱交換運転モードと前記除湿運転モードとを自動的に切り換えて運転する除湿による自動調湿運転モード(以下、自動除湿調湿運転モードと称する場合がある)の開始及び停止を指令する自動除湿調湿運転切換スイッチ10hを設けてある。
次に、前記運転制御部9の制御動作について、説明する。
運転制御部9は、前記操作部10の各スイッチ10a,10b,10g,10hからの指令情報に基づいて、前記調湿部H及び前記除湿用の加熱器18夫々の作動を制御することにより、前記単純換気運転モード、前記熱交換運転モード、前記除湿運転モード及び前記自動除湿調湿運転モードを択一的に実行するように構成してある。
以下、図6に基づいて、上記の各運転モード夫々についての前記運転制御部9の制御動作を説明する。
前記単純換気運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記電動モータ7を停止させて前記調湿体6の回転を停止させ、前記除湿用熱動弁20を閉弁して前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にする。
前記除湿運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を予め設定した調湿用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ7を作動させ、前記除湿用熱動弁20を開弁して前記除湿用の加熱器18を加熱作用状態にする。
この除湿運転モードでは、図5を参照すると、前記外気入口1oaから前記給気風路2に吸い込まれた外気OAが前記調湿用設定速度にて回転する前記調湿体6を通過するときに調湿体6に吸湿されて除湿され、その除湿された外気OAが給気SAとして前記給気出口1saから前記給気ダクトに送出されて、その給気ダクトを通じて各部屋に供給される。
又、前記室内気入口1raから前記排気風路4に吸い込まれた各部屋からの室内気RAが前記除湿用の加熱器18にて加熱され、その加熱された室内気RAが前記調湿用設定速度にて回転する前記調湿体6を通過するときに調湿体6から放湿されて吸湿し、その吸湿した室内気RAが排気EAとして前記排気出口1eaから前記排気導出ダクトに送出されて、その排気導出ダクトを通じて屋外に排出される。
つまり、前記調湿体6を前記調湿用設定速度にて回転させる状態で、調湿体6における給気風路2に位置する部分に外気OAを通過させ、調湿体6における排気風路4に位置する部分に、前記除湿用の加熱器18にて加熱した各部屋からの室内気RAを通過させることにより、吸い込んだ外気OA中の水蒸気を調湿体6に吸収させ、その吸収した水分を調湿体6を通過する室内気RAに放湿させることにより、外気OAを除湿して給気SAとして各部屋に供給することが可能となり、各部屋を除湿することができる。
図6に示すように、前記熱交換運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を前記調湿用設定速度よりも高速の熱交換用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ7を作動させ、前記除湿用熱動弁20を閉弁して前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にする。
この熱交換運転モードでは、上記の第1実施形態において説明したのと同様に、調湿体6での外気OAと室内気RAとの間の全熱交換量を多くすることができ、冬期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が暖房されているときに、この空調装置を熱交換運転モードにて運転させると、暖房に係わる消費エネルギを削減することができ、又、夏期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が冷房されているときに、この空調装置を熱交換運転モードにて運転させると、冷房に係わる消費エネルギを削減することができる。
次に、図13に基づいて、前記調湿用設定速度の設定の仕方について説明する。
図13中の一点鎖線は、前記除湿用の加熱器18を加熱作用状態にし且つ前記給気風路2及び前記排気風路4の夫々に通風させる状態で、調湿体7の回転速度を変更させて、各回転速度での調湿体7の除湿性能(除湿量)を、回転速度が1.3回/分のときを100%として比較したものである。
調湿体7の回転速度が0.7〜1.3回/分のときに、調湿部Hの除湿性能が高くなるので、上記の第1実施形態及びこの第2実施形態では、前記調湿用設定速度を例えば1.3回/分に設定してある。
前記熱交換用設定速度は、上記の第1実施形態と同様に、部屋が暖房される冬期等、室内気RAの方が外気OAよりも高温の状態のときは、前記調湿用設定速度の2.2〜4.1倍に設定するのが好ましく、前記調湿用設定速度の3.6倍に設定するのが最も好ましく、又、部屋が冷房される夏期等、外気OAの方が室内気RAよりも高温の状態のときは、前記熱交換用設定速度は、前記調湿用設定速度の3.1〜4.1倍に設定するのが好ましく、前記調湿用設定速度の3.6倍に設定するのが最も好ましい。
前記自動除湿調湿運転モードでは、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度よりも高いときは、前記除湿運転モードを実行し、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度以下のときは、前記熱交換運転モードを実行する。
従って、夏期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が冷房されているときに、空調装置を自動除湿調湿運転モードにて運転させると、冷房に係わる消費エネルギを削減しながら、各部屋の湿度を前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度に調節することができる。
つまり、この第2実施形態では、運転制御部9を、前記調湿体6を前記調湿用設定速度で回転駆動し且つ前記除湿用の加熱器18を加熱作用状態にする調湿運転モードとしての除湿運転モードと、前記調湿体6を前記調湿用設定速度よりも高速の前記熱交換用設定速度で回転駆動し且つ前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にする熱交換運転モードとに切り換え自在に構成してある。
又、運転制御部9を、前記室内湿度センサ17の検出情報に基づいて、前記調湿運転モードとしての除湿運転モードと前記熱交換運転モードとを自動的に切り換えるように構成してある。
〔第3実施形態〕
この第3実施形態の空調装置は、除湿加湿兼用型であり、この除湿加湿専用型の空調装置の全体構成としては、図7に示すように、上記の第1実施形態の構成に加えて、上記の第2実施形態と同様に、前記排気風路4における前記調湿体6よりも通風方向上手側の箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する加熱手段としての除湿用の加熱器18を設けた以外は、上記の第1実施形態と同様に構成してある。
そして、第2実施形態と同様に、除湿用の加熱器18と熱源機(図示省略)とを熱媒循環路19にて接続すると共に、その熱媒循環路19に除湿用熱動弁20を設けて、その除湿用熱動弁20を開閉して前記除湿用の加熱器18への熱媒の供給を断続することにより、前記除湿用の加熱器18を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
前記操作部10には、上記の第1実施形態と同様の運転スイッチ10a、熱交換運転切換スイッチ10b、加湿運転切換スイッチ10c、暖房運転切換スイッチ10d、目標湿度設定部10e及び自動加湿調湿運転切換スイッチ10fに加えて、上記の第2実施形態と同様の除湿運転切換スイッチ10g及び自動除湿調湿運転切換スイッチ10hを設けてある。
次に、前記運転制御部9の制御動作について、説明する。
運転制御部9は、前記操作部10の各スイッチ10a,10b,10c,10d,10f,10g,10hからの指令情報に基づいて、前記調湿部H、前記加湿暖房用の加熱器8及び前記除湿用の加熱器18夫々の作動を制御することにより、前記単純換気運転モード、前記熱交換運転モード、前記加湿運転モード、前記暖房運転モード、前記自動加湿調湿運転モード、前記除湿運転モード及び前記自動除湿調湿運転モードを択一的に実行するように構成してある。
以下、図8に基づいて、上記の各運転モード夫々についての前記運転制御部9の制御動作を説明する。
前記単純換気運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記電動モータ7を停止させて前記調湿体6の回転を停止させ、前記加湿暖房用熱動弁16及び前記除湿用熱動弁20を閉弁して前記加湿暖房用の加熱器8及び前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にする。
前記加湿運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を前記調湿用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ7を作動させ、前記加湿暖房用熱動弁16を開弁して前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態にし、前記除湿用熱動弁20を閉弁して前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にする。
尚、この第3実施形態の加湿運転モードにおいても、この空調装置は上記の第1実施形態において説明したのと同様に作用して、外気OAを無給水にて加湿して給気SAとして各部屋に供給することが可能となり、各部屋を加湿することができる。
前記熱交換運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を前記調湿用設定速度よりも高速の熱交換用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ7を作動させ、前記加湿暖房用熱動弁16及び前記除湿用熱動弁20を閉弁して前記加湿暖房用の加熱器8及び前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にする。
尚、この第3実施形態の熱交換運転モードにおいても、この空調装置は上記の第1実施形態において説明したのと同様に作用して、調湿体6での外気OAと室内気RAとの間の全熱交換量を多くすることができる。
前記暖房運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を停止させ、前記加湿暖房用熱動弁16を開弁して前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態にし、前記除湿用熱動弁20を閉弁して前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にする。
尚、この第3実施形態の暖房運転モードにおいても、この空調装置は上記の第1実施形態において説明したのと同様に作用して、各部屋を換気する状態で、各部屋を暖房することができる。
前記除湿運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を前記調湿用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ7を作動させ、前記加湿暖房用熱動弁16を閉弁して前記加湿暖房用の加熱器8を加熱停止状態にし、前記除湿用熱動弁20を開弁して前記除湿用の加熱器18を加熱作用状態にする。
尚、この第3実施形態の除湿運転モードにおいても、この空調装置は上記の第2実施形態において説明したのと同様に作用して、外気OAを除湿して給気SAとして各部屋に供給することが可能となり、各部屋を除湿することができる。
前記自動加湿調湿運転モードでは、上記の第1実施形態と同様に、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度よりも低いときは、前記加湿運転モードを実行し、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度以上のときは、前記熱交換運転モードを実行する。
従って、冬期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が暖房されているときに、この空調装置を自動加湿調湿運転モードにて運転させると、暖房に係わる消費エネルギを削減しながら、各部屋の湿度を前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度に調節することができる。
前記自動除湿調湿運転モードでは、上記の第2実施形態と同様に、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度よりも高いときは、前記除湿運転モードを実行し、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度以下のときは、前記熱交換運転モードを実行する。
従って、夏期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が冷房されているときに、空調装置を自動除湿調湿運転モードにて運転させると、冷房に係わる消費エネルギを削減しながら、各部屋の湿度を前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度に調節することができる。
つまり、この第3実施形態では、運転制御部9を、前記調湿体6を前記調湿用設定速度で回転駆動し且つ前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態にする調湿運転モードとしての加湿運転モードと、前記調湿体6を前記調湿用設定速度よりも高速の前記熱交換用設定速度で回転駆動し且つ前記加湿暖房用の加熱器8を加熱停止状態にする熱交換運転モードとに切り換え自在に構成してある。
又、運転制御部9を、前記調湿体6を前記調湿用設定速度で回転駆動し且つ前記除湿用の加熱器18を加熱作用状態にする調湿運転モードとしての除湿運転モードと、前記調湿体6を前記調湿用設定速度よりも高速の前記熱交換用設定速度で回転駆動し且つ前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にする熱交換運転モードとに切り換え自在に構成してある。
又、運転制御部9を、前記室内湿度センサ17の検出情報に基づいて、前記調湿運転モードとしての加湿運転モードと前記熱交換運転モードとを自動的に切り換えるように構成してある。
又、運転制御部9を、前記室内湿度センサ17の検出情報に基づいて、前記調湿運転モードとしての除湿運転モードと前記熱交換運転モードとを自動的に切り換えるように構成してある。
〔第4実施形態〕
この第4実施形態の空調装置は、上記の第3実施形態と同様に除湿加湿兼用型であるが、主として、前記給気風路2及び前記排気風路4の形成形態、並びに、前記加湿暖房用の加熱器8及び前記除湿用の加熱器18の配置形態が第3実施形態と異なる以外は、第3実施形態と同様に構成してあるので、第3実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、第3実施形態と異なる構成を説明する。
図9に示すように、この第4実施形態では、上記の第3実施形態、即ち第1実施形態と同様に、ケーシング1を、直方体形状に形成し、その一側面に給気出口1sa及び室内気入口1raを並設し、それら給気出口1sa及び室内気入口1raを設けた側面に対向する側面に、外気入口1oa及び排気出口1eaを外気入口1oaが前記給気出口1saと同じ側に位置する状態で並設してある。
そして、前記ケーシング1内を、仕切り壁21にて、前記外気入口1oa及び前記給気出口1saが位置する側と、前記室内気入口1ra及び前記排気出口1eaが位置する側とに区画して、前記ケーシング1内に、一端が前記外気入口1oaに連通し且つ他端が前記給気出口1saに連通する状態の前記給気風路2と、一端が前記室内気入口1raに連通し且つ他端が前記排気出口1eaに連通する状態の前記排気風路4を区画形成してある。
この第4実施形態では、前記ケーシング1を、前記給気出口1sa及び前記室内気入口1raを設けた側面と前記外気入口1oa及び前記排気出口1eaを設けた側面とが水平方向に並び、且つ、前記給気風路2と前記排気風路4とが水平方向に並ぶ姿勢にて配置する。
そして、調湿体6をその回転軸心を前記外気入口1oa及び前記給気出口1saの並び方向に直交させる状態で、すなわち、鉛直方向に沿わす状態で、前記給気風路2と前記排気風路4に跨るように前記ケーシング1内に回転駆動自在に配置してある。即ち、この第4実施形態では、調湿体6を水平面にて駆動回転させるように構成してある。
図10にも示すように、調湿体6を、その周方向の複数箇所(この実施形態では3箇所)に分散配置した載置支持ロータ22にて載置支持すると共に、その調湿体6の外周を、その周方向の複数箇所(この実施形態では3箇所)に分散配置した案内ロータ23にて案内することにより、調湿体6を水平面にて駆動回転自在に配置してある。
そして、上記の第3実施形態、即ち第1実施形態と同様に、電動モータ7の出力軸と前記調湿体6の外周部とにわたってベルト12を巻回して、その電動モータ7にて調湿体6を駆動回転するように構成してある。
前記電動モータ7により前記調湿体6を駆動回転することにより、前記調湿体6における前記給気風路2に位置させる部分及び前記排気風路4に位置させる部分を回転に伴って変更させるように構成してある。
そして、電動モータ7の回転速度を変更調節することにより、前記調湿体6の駆動回転速度を変更調節自在なように構成してある。
図9及び図10に示すように、加湿暖房用の加熱器8及び除湿用の加熱器18を一体的に組み付けた一体型加熱器24を、前記加湿暖房用の加熱器8が前記給気風路2内に位置し、且つ、前記除湿用の加熱器18が前記排気風路4内に位置する状態で、前記調湿体6の下方に配置してある。
図9に示すように、加湿暖房用の加熱器8と熱源機(図示省略)とを熱媒循環路15にて接続すると共に、その熱媒循環路15に加湿暖房用熱動弁16を設けて、その加湿暖房用熱動弁16を開閉して前記加湿暖房用の加熱器8への熱媒の供給を断続することにより、前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
又、除湿用の加熱器18と前記熱源機とを熱媒循環路19にて接続すると共に、その熱媒循環路19に除湿用熱動弁20を設けて、その除湿用熱動弁20を開閉して前記除湿用の加熱器18への熱媒の供給を断続することにより、前記除湿用の加熱器18を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
給気送風機3を、前記給気風路2内における前記調湿体6及び前記加湿暖房用の加熱器8の横側方に、前記外気入口1oaから吸い込んだ外気OAを前記調湿体6を通過させて前記給気出口1saから送出する状態で前記給気風路2に通風作用するように設けてある。
又、排気送風機5を、前記排気風路4内における前記調湿体6及び前記除湿用の加熱器18の横側方に、前記室内気入口1raから吸い込んだ室内気RAを前記調湿体6を通過させて前記排気出口1eaから送出する状態で前記排気風路4に通風作用するように設けてある。
つまり、この第4実施形態では、上述したように、前記調湿体6を水平面にて駆動回転自在に配置し、前記一体型加熱器24を前記調湿体6の下方に配置し、前記給気送風機3を前記給気風路2内における前記調湿体6及び前記加湿暖房用の加熱器8の横側方に配置し、並びに、前記排気送風機5を前記排気風路4内における前記調湿体6及び前記除湿用の加熱器18の横側方に配置することにより、前記ケーシング1における前記調湿体6の回転軸心に沿う方向での厚さを薄くして扁平状に形成することが可能なようにしてある。
従って、空調装置を住宅の天井裏等の狭い空間にも容易に設置することができる。
図9ないし図11に示すように、前記ケーシング1内において前記調湿体6の前記外気入口1oa及び前記排気出口1ea側の横側部に対応する部分に、前記調湿体6よりも上方側を開き且つ前記調湿体6よりも下方側を閉じる除湿通風状態と、前記一体型加熱器24よりも下方側を開き且つ一体型加熱器24よりも上方側を閉じる加湿暖房通風状態とに切り換えるべく、図示しないシリンダ等のアクチュエータにて上下移動操作自在に、給気上手側風向切換板25を設けてある。
又、前記ケーシング1内において前記調湿体6の前記給気出口1sa及び前記室内気入口1ra側の横側部に対応する部分に、前記一体型加熱器24よりも下方側を開き且つ前記一体型加熱器24よりも上方側を閉じる除湿通風状態と、前記調湿体6よりも上方側を開き且つ調湿体6よりも下方側を閉じる加湿暖房通風状態とに切り換えるべく、図示しないシリンダ等のアクチュエータにて上下移動操作自在に、給気下手側風向切換板26を設けてある。
そして、図11に示すように、前記給気上手側風向切換板25及び前記給気下手側風向切換板26夫々を前記加湿暖房通風状態に切り換えると、前記外気入口1oaから前記給気風路2に吸い込まれた外気OAを、前記加湿暖房用の加熱器8を通過させ、前記調湿体6を下方から上方に通過させた後、前記給気出口1saから給気SAとして前記給気ダクトに送出させるように通流させると共に、前記室内気入口1raから前記排気風路4に吸い込まれた各部屋からの室内気RAを、前記調湿体6を上方から下方に通過させ、前記除湿用の加熱器18を通過させた後、前記排気出口1eaから排気EAとして前記排気導出ダクトに送出させるように通流させることができる。
そして、前記給気上手側風向切換板25及び前記給気下手側風向切換板26夫々を前記加湿暖房通風状態に切り換えて、外気OA及び室内気RAを上述のように通流させる状態で、前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態にすると、その加湿暖房用の加熱器8を、前記給気風路2における前記調湿体6よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用させることができる。
又、図10に示すように、前記給気上手側風向切換板25及び前記給気下手側風向切換板26夫々を前記除湿通風状態に切り換えると、前記外気入口1oaから前記給気風路2に吸い込まれた外気OAを、前記調湿体6を上方から下方に通過させ、前記加湿暖房用の加熱器8を通過させた後、前記給気出口1saから給気SAとして前記給気ダクトに送出させるように通流させると共に、前記室内気入口1raから前記排気風路4に吸い込まれた各部屋からの室内気RAを、前記除湿用の加熱器18を通過させ、前記調湿体6を下方から上方に通過させた後、前記排気出口1eaから排気EAとして前記排気導出ダクトに送出させるように通流させることができる。
そして、前記給気上手側風向切換板25及び前記給気下手側風向切換板26夫々を前記除湿通風状態に切り換えて、外気OA及び室内気RAを上述のように通流させる状態で、前記除湿用の加熱器18を加熱作用状態にすると、その除湿用の加熱器18を、前記排気風路4における前記調湿体6よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用させることができる。
図9に示すように、前記操作部10には、上記の第3実施形態と同様に、運転スイッチ10a、熱交換運転切換スイッチ10b、加湿運転切換スイッチ10c、暖房運転切換スイッチ10d、目標湿度設定部10e、自動加湿調湿運転切換スイッチ10f、除湿運転切換スイッチ10g及び自動除湿調湿運転切換スイッチ10hを設けてある。
次に、前記運転制御部9の制御動作について、説明する。
運転制御部9は、上記の第3実施形態と同様に、前記操作部10の各スイッチ10a,10b,10c,10d,10f,10g,10hからの指令情報に基づいて、前記調湿部H、前記加湿暖房用の加熱器8及び前記除湿用の加熱器18夫々の作動を制御することにより、前記単純換気運転モード、前記熱交換運転モード、前記加湿運転モード、前記暖房運転モード、前記自動加湿調湿運転モード、前記除湿運転モード及び前記自動除湿調湿運転モードを択一的に実行するように構成してある。
以下、図12に基づいて、上記の各運転モード夫々についての前記運転制御部9の制御動作を説明する。
前記単純換気運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記電動モータ7を停止させて前記調湿体6の回転を停止させ、前記加湿暖房用熱動弁16及び前記除湿用熱動弁20を閉弁して前記加湿暖房用の加熱器8及び前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にし、前記給気上手側風向切換板25及び前記給気下手側風向切換板26夫々を前記加湿暖房通風状態に切り換える。
前記加湿運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を前記調湿用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ7を作動させ、前記加湿暖房用熱動弁16を開弁して前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態にし、前記除湿用熱動弁20を閉弁して前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にし、前記給気上手側風向切換板25及び前記給気下手側風向切換板26夫々を前記加湿暖房通風状態に切り換える。
尚、この第4実施形態の加湿運転モードにおいても、この空調装置は上記の第3実施形態、即ち第1実施形態と同様に作用して、外気OAを無給水にて加湿して給気SAとして各部屋に供給することが可能となり、各部屋を加湿することができる。
前記熱交換運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を前記調湿用設定速度よりも高速の熱交換用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ7を作動させ、前記加湿暖房用熱動弁16及び前記除湿用熱動弁20を閉弁して前記加湿暖房用の加熱器8及び前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にし、前記給気上手側風向切換板25及び前記給気下手側風向切換板26夫々を前記加湿暖房通風状態に切り換える。
尚、この第4実施形態の熱交換運転モードにおいても、この空調装置は上記の第3実施形態、即ち第1実施形態と同様に作用して、調湿体6での外気OAと室内気RAとの間の全熱交換量を多くすることができる。
前記暖房運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を停止させ、前記加湿暖房用熱動弁16を開弁して前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態にし、前記除湿用熱動弁20を閉弁して前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にし、前記給気上手側風向切換板25及び前記給気下手側風向切換板26夫々を前記加湿暖房通風状態に切り換える。
尚、この第3実施形態の暖房運転モードにおいても、この空調装置は上記の第3実施形態、即ち第1実施形態と同様に作用して、各部屋を換気する状態で、各部屋を暖房することができる。
前記除湿運転モードでは、前記給気送風機3及び前記排気送風機5夫々を作動させ、前記調湿体6を前記調湿用設定速度にて回転駆動するように前記電動モータ7を作動させ、前記加湿暖房用熱動弁16を閉弁して前記加湿暖房用の加熱器8を加熱停止状態にし、前記除湿用熱動弁20を開弁して前記除湿用の加熱器18を加熱作用状態にし、前記給気上手側風向切換板25及び前記給気下手側風向切換板26夫々を前記除湿通風状態に切り換える。
尚、この第4実施形態の除湿運転モードにおいても、この空調装置は上記の第3実施形態、即ち第2実施形態と同様に作用して、外気OAを除湿して給気SAとして各部屋に供給することが可能となり、各部屋を除湿することができる。
前記自動加湿調湿運転モードでは、上記の第3実施形態、即ち第1実施形態と同様に、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度よりも低いときは、前記加湿運転モードを実行し、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度以上のときは、前記熱交換運転モードを実行する。
従って、冬期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が暖房されているときに、この空調装置を自動加湿調湿運転モードにて運転させると、暖房に係わる消費エネルギを削減しながら、各部屋の湿度を前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度に調節することができる。
前記自動除湿調湿運転モードでは、上記の第3実施形態、即ち第2実施形態と同様に、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度よりも高いときは、前記除湿運転モードを実行し、前記室内湿度センサ17の検出湿度が前記目標湿度以下のときは、前記熱交換運転モードを実行する。
従って、夏期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が冷房されているときに、空調装置を自動除湿調湿運転モードにて運転させると、冷房に係わる消費エネルギを削減しながら、各部屋の湿度を前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度に調節することができる。
つまり、この第4実施形態では、運転制御部9を、前記調湿体6を前記調湿用設定速度で回転駆動し且つ前記加湿暖房用の加熱器8を加熱作用状態にする調湿運転モードとしての加湿運転モードと、前記調湿体6を前記調湿用設定速度よりも高速の前記熱交換用設定速度で回転駆動し且つ前記加湿暖房用の加熱器8を加熱停止状態にする熱交換運転モードとに切り換え自在に構成してある。
又、運転制御部9を、前記調湿体6を前記調湿用設定速度で回転駆動し且つ前記除湿用の加熱器18を加熱作用状態にする調湿運転モードとしての除湿運転モードと、前記調湿体6を前記調湿用設定速度よりも高速の前記熱交換用設定速度で回転駆動し且つ前記除湿用の加熱器18を加熱停止状態にする熱交換運転モードとに切り換え自在に構成してある。
又、運転制御部9を、前記室内湿度センサ17の検出情報に基づいて、前記調湿運転モードとしての加湿運転モードと前記熱交換運転モードとを自動的に切り換えるように構成してある。
又、運転制御部9を、前記室内湿度センサ17の検出情報に基づいて、前記調湿運転モードとしての除湿運転モードと前記熱交換運転モードとを自動的に切り換えるように構成してある。
〔第5実施形態〕
この第5実施形態は、空調対象空間の湿度(相対湿度)を検出する空間内湿度検出手段としての室内湿度センサ17及び外気の湿度(相対湿度)を検出する外気湿度検出手段としての外気湿度センサ27の検出情報に基づいて、調湿運転モードと熱交換運転モードとを自動的に切り換えることについての実施形態を示すものであり、例えば、上記の第3実施形態において説明した除湿加湿兼用型の空調装置にて実施する場合について説明する。
図14に示すように、この第5実施形態の空調装置の構成は、前記外気湿度センサ27を前記外気入口1oaの内部に設けた以外は、上記の第3実施形態と同様であるので、この空調装置の構成についての説明を省略する。
次に、この運転制御部9の制御動作について説明する。
この第5実施形態においても、運転制御部9は、前記操作部10の各スイッチ10a,10b,10c,10d,10f,10g,10hからの指令情報に基づいて、前記調湿部H、前記加湿暖房用の加熱器8及び前記除湿用の加熱器18夫々の作動を制御することにより、前記単純換気運転モード、前記熱交換運転モード、前記加湿運転モード、前記暖房運転モード、前記自動加湿調湿運転モード、前記除湿運転モード及び前記自動除湿調湿運転モードを択一的に実行するように構成してある。
そして、前記自動加湿調湿運転モード及び前記自動除湿調湿運転モード以外は、上記の第3実施形態と同様の制御動作であるので、以下、前記自動加湿調湿運転モード及び前記自動除湿調湿運転モードの制御動作について説明する。
前記自動加湿調湿運転モードでは、前記室内湿度センサ17にて検出される調湿対象の部屋の湿度(以下、室内湿度と記載する場合がある)、及び、前記外気湿度センサ27にて検出される外気湿度に基づいて、前記室内湿度が前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度よりも低い状態では、前記外気湿度と前記室内湿度とを比較して、外気湿度が室内湿度よりも高いときは、熱交換運転モードの実行により加湿が可能であると判別して熱交換運転モードを実行し、外気湿度が室内湿度以下のときは、熱交換運転モードの実行により加湿が不可能であると判別して加湿運転モードを実行し、室内湿度が目標湿度以上の状態では熱交換運転モードを実行する。
つまり、前記室内湿度が前記目標湿度よりも低くて各部屋を加湿する必要があるときでも、前記外気湿度が前記室内湿度よりも高いときは、外気を加湿することなく各部屋に供給することにより、各部屋を加湿することができるので、前記室内湿度が前記目標湿度よりも低く且つ前記外気湿度が前記室内湿度よりも高いときは、加湿運転モードよりも消費エネルギ量が少ない熱交換運転モードを実行するのである。
冬期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が暖房されているときに、この空調装置を自動加湿調湿運転モードにて運転させると、この空調装置とは別の空調装置の消費エネルギを削減しながら、各部屋の湿度を前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度に調節することができ、しかも、この空調装置の消費エネルギをも削減することができるので、暖房にかかわる消費エネルギをより一層削減することができる。
前記自動除湿調湿運転モードでは、前記室内湿度センサ17にて検出される室内湿度、及び、前記外気湿度センサ27にて検出される外気湿度に基づいて、前記室内湿度が前記目標湿度よりも高い状態では、前記外気湿度と前記室内湿度とを比較して、外気湿度が室内湿度よりも低いときは、熱交換運転モードの実行により除湿が可能であると判別して熱交換運転モードを実行し、外気湿度が室内湿度以上のときは、熱交換運転モードの実行により除湿が不可能であると判別して除湿運転モードを実行し、室内湿度が目標湿度以下の状態では熱交換運転モードを実行する。
つまり、前記室内湿度が前記目標湿度よりも高くて各部屋を除湿する必要があるときでも、前記外気湿度が前記室内湿度よりも低いときは、外気を除湿することなく各部屋に供給することにより、各部屋を除湿することができるので、前記室内湿度が前記目標湿度よりも高く且つ前記外気湿度が前記室内湿度よりも低いときは、除湿運転モードよりも消費エネルギ量が少ない熱交換運転モードを実行するのである。
夏期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が冷房されているときに、この空調装置を自動除湿調湿運転モードにて運転させると、この空調装置とは別の空調装置の消費エネルギを削減しながら、各部屋の湿度を前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度に調節することができ、しかも、この空調装置の消費エネルギをも削減することができるので、冷房にかかわる消費エネルギをより一層削減することができる。
〔第6実施形態〕
この第6実施形態は、空調対象空間の湿度(相対湿度)を検出する空間内湿度検出手段としての室内湿度センサ17、外気の湿度(相対湿度)を検出する外気湿度検出手段としての外気湿度センサ27、空調対象空間の温度を検出する空間内温度検出手段としての室内温度センサ28及び外気の温度を検出する外気温度検出手段としての外気温度センサ29夫々の検出情報に基づいて、調湿運転モードと熱交換運転モードとを自動的に切り換えることについての実施形態を示すものであり、例えば、上記の第3実施形態において説明した除湿加湿兼用型の空調装置にて実施する場合について説明する。
図15に示すように、この第5実施形態の空調装置の構成は、前記外気湿度センサ27及び前記外気温度センサ29を前記外気入口1oaの内部に設け、前記室内温度センサ28を前記操作部10に設けた以外は、上記の第3実施形態と同様であるので、この空調装置の構成についての説明を省略する。
次に、この運転制御部9の制御動作について説明する
この第6実施形態においても、運転制御部9は、前記操作部10の各スイッチ10a,10b,10c,10d,10f,10g,10hからの指令情報に基づいて、前記調湿部H、前記加湿暖房用の加熱器8及び前記除湿用の加熱器18夫々の作動を制御することにより、前記単純換気運転モード、前記熱交換運転モード、前記加湿運転モード、前記暖房運転モード、前記自動加湿調湿運転モード、前記除湿運転モード及び前記自動除湿調湿運転モードを択一的に実行するように構成してある。
そして、前記自動加湿調湿運転モード及び前記自動除湿調湿運転モード以外は、上記の第3実施形態と同様の制御動作であるので、以下、前記自動加湿調湿運転モード及び前記自動除湿調湿運転モードの制御動作について説明する。
運転制御部9は、前記室内湿度センサ17にて検出される室内湿度と前記室内温度センサ28にて検出される調湿対象の部屋の温度(以下、室内温度と記載する場合がある)とに基づいて、調湿対象の部屋の絶対湿度(以下、室内絶対湿度と記載する場合がある)を求め、並びに、前記外気湿度センサ27にて検出される外気湿度と前記外気温度センサ29にて検出される外気温度とに基づいて、外気絶対湿度を求める。
又、運転制御部9は、前記目標湿度設定部10eにて設定された目標湿度と、予め設定された目標絶対湿度導出用設定温度とに基づいて、目標絶対湿度を求める。ちなみに、前記目標絶対湿度導出用設定温度としては、空調の目標温度として一般的に設定される温度(例えば、23〜28°C)に設定する。
そして、運転制御部9は、前記自動加湿調湿運転モードでは、求めた室内絶対湿度、外気絶対湿度及び目標絶対湿度に基づいて、前記室内絶対湿度が前記目標絶対湿度よりも低い状態では、前記外気絶対湿度と前記室内絶対湿度とを比較して、外気絶対湿度が室内絶対湿度よりも高いときは、熱交換運転モードの実行により加湿が可能であると判別して熱交換運転モードを実行し、外気絶対湿度が室内絶対湿度以下のときは、熱交換運転モードの実行により加湿が不可能であると判別して加湿運転モードを実行し、室内絶対湿度が目標絶対湿度以上の状態では熱交換運転モードを実行する。
つまり、前記室内絶対湿度が前記目標絶対湿度よりも低くて各部屋を加湿する必要があるときでも、前記外気絶対湿度が前記室内絶対湿度よりも高いときは、外気を加湿することなく各部屋に供給することにより、各部屋を加湿することができるので、前記室内絶対湿度が前記目標絶対湿度よりも低く且つ前記外気絶対湿度が前記室内絶対湿度よりも高いときは、加湿運転モードよりも消費エネルギ量が少ない熱交換運転モードを実行するのである。
又、運転制御部9は、前記自動除湿調湿運転モードでは、求めた室内絶対湿度、外気絶対湿度及び目標絶対湿度に基づいて、前記室内絶対湿度が前記目標絶対湿度よりも高い状態では、前記外気絶対湿度と前記室内絶対湿度とを比較して、外気絶対湿度が室内絶対湿度よりも低いときは、熱交換運転モードの実行により除湿が可能であると判別して熱交換運転モードを実行し、外気絶対湿度が室内絶対湿度以上のときは、熱交換運転モードの実行により除湿が不可能であると判別して除湿運転モードを実行し、室内絶対湿度が目標絶対湿度以下の状態では熱交換運転モードを実行する。
つまり、前記室内絶対湿度が前記目標絶対湿度よりも高くて各部屋を除湿する必要があるときでも、前記外気絶対湿度が前記室内絶対湿度よりも低いときは、外気を除湿することなく各部屋に供給することにより、各部屋を除湿することができるので、前記室内絶対湿度が前記目標絶対湿度よりも高く且つ前記外気絶対湿度が前記室内絶対湿度よりも低いときは、除湿運転モードよりも消費エネルギ量が少ない熱交換運転モードを実行するのである。
上記の第5実施形態において説明したのと同様に、冬期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が暖房されているときに、この空調装置を自動加湿調湿運転モードにて運転させると、暖房にかかわる消費エネルギをより一層削減することができ、又、夏期等、この空調装置とは別の空調装置により部屋が冷房されているときに、この空調装置を自動除湿調湿運転モードにて運転させると、冷房にかかわる消費エネルギをより一層削減することができる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の各実施形態においては、熱交換運転切換スイッチ10bを設けて、その熱交換運転切換スイッチ10bの指令により熱交換運転が実行されるように構成したが、これに代えて、前記調湿体6の駆動回転速度を人為操作にて変更調節する調湿体回転速度変更調節部、及び、前記加熱手段を人為操作にて加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換える加熱スイッチを設けて、これら調湿体回転速度変更調節部及び加熱スイッチの操作により熱交換運転を実行するように構成しても良い。
(ロ) 上記の第1ないし第5の各実施形態において、上記の第6実施形態と同様の室内温度センサ28及び外気温度センサ29を設ける。
そして、上記の第1ないし第6の各実施形態において、前記運転制御部9を、前記室内温度センサ28の検出温度と前記外気温度センサ29の検出温度との温度差が設定温度差以下のときは前記単純換気運転モードを実行し、前記温度差が前記設定温度差よりも大きいときは前記熱交換運転を実行するように構成しても良い。前記設定温度差としては、冬期等、空調対象空間が暖房されているときや、夏期等、空調対象空間が冷房されているときに相当する空調対象空間の温度と外気の温度との差に設定する。
この場合は、本発明に係る空調装置以外の空調装置により空調対象空間が暖房又は冷房されていると予測されるときは熱交換運転モードが自動的に実行され、空調対象空間が暖房又は冷房されていないと予測されるときは単純換気運転モードが自動的に実行されるようにすることが可能となるので、使い勝手を向上することができる。
(ハ) 前記室内湿度センサ17及び前記外気湿度センサ27の検出情報に基づいて調湿運転モードと熱交換運転モードとを自動的に切り換えるための実施形態は、上記の第5実施形態において説明したように上記の第3実施形態の如き除湿加湿兼用型の空調装置にて実施する以外に、上記の第1実施形態の如き加湿専用型の空調装置、上記の第2実施形態の如き除湿専用型の空調装置、又は、上記の第4実施形態の如き除湿加湿兼用型の空調装置においても実施することが可能である。
(ニ) 前記室内湿度センサ17、前記外気湿度センサ27、前記室内温度センサ28及び前記外気温度センサ29夫々の検出情報に基づいて調湿運転モードと熱交換運転モードとを自動的に切り換えるための実施形態は、上記の第6実施形態において説明したように上記の第3実施形態の如き除湿加湿兼用型の空調装置にて実施する以外に、上記の第1実施形態の如き加湿専用型の空調装置、上記の第2実施形態の如き除湿専用型の空調装置、又は、上記の第4実施形態の如き除湿加湿兼用型の空調装置においても実施することが可能である。
(ホ) 前記空間内湿度検出手段として、空調対象室の絶対湿度を検出する室内絶対湿度センサを設け、前記外気湿度検出手段として、外気の絶対湿度を検出する外気絶対湿度センサを設けて、前記運転制御部9を、それら室内絶対湿度センサ及び外気絶対湿度センサ夫々の検出情報に基づいて、調湿運転モードと熱交換運転モードとを自動的に切り換えるように構成しても良い。
この場合は、上記の第6実施形態と同様に、室内絶対湿度、外気絶対湿度及び目標絶対湿度に基づいて、調湿運転モードと熱交換運転モードとを自動的に切り換えるように構成することができる。
(ヘ) 上記の第5又は第6実施形態では、空調対象空間の相対湿度(又は絶対湿度)の検出情報、外気の相対湿度(又は絶対湿度)の検出情報及び目標湿度(又は、目標絶対湿度の設定情報に基づいて、調湿運転モードと熱交換運転モードを選択して実行する場合について例示したが、空調対象空間の相対湿度(又は絶対湿度)の検出情報及び外気の相対湿度(又は絶対湿度)の検出情報に基づいて、調湿運転モードと熱交換運転モードを選択して実行するように構成することが可能である。
例えば、自動加湿調湿運転モードでは、外気の相対湿度(又は絶対湿度)が空調対象空間の相対湿度(又は絶対湿度)よりも高いときは、熱交換運転モードの実行により空調対象空間の加湿が可能であるので、熱交換運転モードを実行し、外気の相対湿度(又は絶対湿度)が空調対象空間の相対湿度(又は絶対湿度)以下のときは、熱交換運転モードの実行により空調対象空間の加湿が不可能であるので、加湿運転モードを実行するように構成する。
又、自動除湿調湿運転モードでは、外気の相対湿度(又は絶対湿度)が空調対象空間の相対湿度(又は絶対湿度)よりも低いときは、熱交換運転モードの実行により空調対象空間の除湿が可能であるので、熱交換運転モードを実行し、外気の相対湿度(又は絶対湿度)が空調対象空間の相対湿度(又は絶対湿度)以上のときは、熱交換運転モードの実行により空調対象空間の除湿が不可能であるので、除湿運転モードを実行するように構成する。
(ト)上記の第6実施形態においては、自動加湿調湿運転切換スイッチ10f及び自動除湿調湿運転切換スイッチ10hを設けて、それらスイッチ10f,10hの指令により、自動加湿調湿運転モードと自動除湿調湿運転モードとを実行するように構成したが、これに代えて、以下のような実施形態が可能である。
即ち、自動加湿調湿運転切換スイッチ10f及び自動除湿調湿運転切換スイッチ10hに代えて、自動調湿運転モードの開始及び停止を指令する自動調湿運転切換スイッチを設ける。
そして、前記運転制御手段9を、前記自動調湿運転切換スイッチにて自動調湿運転モードの開始が指令されると、空調対象空間の温度を検出する室内温度センサ28及び外気の温度を検出する外気温度センサ29夫々の検出情報に基づいて、空調対象空間が暖房されている暖房状態か、空調対象空間が冷房されている冷房状態かを判別して、暖房状態と判別したときは前記自動加湿調湿運転モードを実行し、冷房状態と判別したときは前記自動除湿調湿運転モードを実行するように構成しても良い。
ちなみに、例えば、室内温度センサ28の検出温度の方が高い状態で、室内温度センサ28と外気温度センサ29との検出温度差が設定温度差(例えば5°C)以上のときは、暖房状態であると判別し、外気温度センサ29の検出温度の方が高い状態で、室内温度センサ28と外気温度センサ29との検出温度差が設定温度差(例えば5°C)以上のときは、冷房状態であると判別するように構成する。
(チ) 上記の第6実施形態においては、運転制御部9を、前記室内絶対湿度が前記目標絶対湿度以上のとき、及び、前記室内絶対湿度が前記目標絶対湿度よりも低く且つ前記外気絶対湿度が前記室内絶対湿度よりも高いときの夫々において、前記熱交換運転モードを実行するように構成したが、そのように無条件で熱交換運転モードを実行するのではなく、室内温度センサ28にて検出される室内温度が目標暖房温度以上のときに、前記熱交換運転モードを実行し、前記室内温度が目標暖房温度よりも低いときは、前記暖房運転モードを実行するように構成しても良い。
(リ) 上記の第1実施形態にて説明した加湿専用型の空調装置において、運転制御部9を、快適性指数(PMV)を求めて、その求めた快適指数がゼロになるように、単純換気運転モード、熱交換運転モード、加湿運転モード及び暖房運転モードを択一的に選択して実行するように構成しても良い。
又、上記の第2実施形態にて説明した除湿専用型の空調装置において、運転制御部9を、快適性指数を求めて、その求めた快適指数がゼロになるように、単純換気運転モード、熱交換運転モード及び除湿運転モードを択一的に選択して実行するように構成しても良い。
又、上記の第3又は第4実施形態にて説明した加湿除湿兼用型の空調装置において、運転制御部9を、快適性指数を求めて、その求めた快適指数がゼロになるように、単純換気運転モード、熱交換運転モード、加湿運転モード、除湿運転モード及び暖房運転モードを択一的に選択して実行するように構成しても良い。
ちなみに、快適性指数(PMV)は、温度、輻射温度、気流速度、湿度、着衣状態及び活動状態により周知の演算式に基づいて求められるものである。
(ヌ) ケーシング1に対する外気入口1oa、給気出口1sa、室内気入口1ra及び排気出口1ea夫々の配置形態や、調湿体6の配置形態は、上記の各実施形態において例示した形態に限定されるものではなく、種々の形態が可能である。
例えば、上記の第1ないし第3の各実施形態においては、給気出口1saと室内気入口1raとを同一側面に位置させ、外気入口1oaと排気出口1eaとを同一側面に位置させたが、給気出口1saと室内気入口1raとを異なる側面に位置させ、外気入口1oaと排気出口1eaとを異なる側面に位置させても良い。
又、上記の第1ないし第3の各実施形態においては、調湿体6をその回転軸心が前記外気入口1oa及び前記給気出口1saの並び方向と平行になる状態で、前記ケーシング1内に配置したが、調湿体6をその回転軸心が前記外気入口1oa及び前記給気出口1saの並び方向に対して傾斜する状態で、前記ケーシング1内に配置しても良い。
(ル) 加熱手段の具体構成としては、上記の各実施形態において例示した熱媒循環式に限定されるものではなく、例えば、電気ヒータを用いることができる。
(ヲ) 上述したように、本発明によれば空調装置を小型化することが可能であるので、本発明は、上記の各実施形態において例示した如き住宅内を略全域にわたって換気する全体換気用以外に、単一の部屋の換気を行う個別換気用にも適用することができる。
第1実施形態に係る空調装置の全体概略構成を示す一部切り欠き斜視図 第1実施形態に係る空調装置の縦断面図 第1ないし第3実施形態に係る空調装置の調湿部の一部切り欠き斜視図 第1実施形態に係る空調装置の制御動作を説明する図 第2実施形態に係る空調装置の縦断面図 第2実施形態に係る空調装置の制御動作を説明する図 第3実施形態に係る空調装置の縦断面図 第3実施形態に係る空調装置の制御動作を説明する図 第4実施形態に係る空調装置の一部切り欠き斜視図 第4実施形態に係る空調装置の給気及び排気の流れを説明する図であり、(イ)は横断平面図、(ロ)は給気風路側から見た縦断面図、(ハ)は排気風路側から見た縦断面図 第4実施形態に係る空調装置の給気及び排気の流れを説明する図であり、(イ)は横断平面図、(ロ)は給気風路側から見た縦断面図、(ハ)は排気風路側から見た縦断面図 第4実施形態に係る空調装置の制御動作を説明する図 調湿体の回転速度と除湿性能及び全熱交換性能の夫々との関係を示す図 第5実施形態に係る空調装置の縦断面図 第6実施形態に係る空調装置の縦断面図
符号の説明
2 給気風路
3 給気送風手段
4 排気風路
5 排気送風手段
6 調湿体
7 駆動手段
8 加熱手段
9 運転制御手段
17 湿度検出手段、空間内湿度検出手段
18 加熱手段
27 外気湿度検出手段
28 空間内温度検出手段
29 外気温度検出手段
H 調湿手段

Claims (6)

  1. 外気取入用の給気風路に通風作用する給気送風手段と、
    外部排出用の排気風路に通風作用する排気送風手段と、
    一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する駆動手段を備えた調湿手段と、
    前記排気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所又は前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する加熱手段とが設けられた空調装置であって、
    前記調湿手段が、前記調湿体の駆動回転速度を変更調節自在に構成され、
    前記加熱手段が、加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成されている空調装置。
  2. 前記調湿手段及び前記加熱手段の作動を制御する運転制御手段が、前記調湿体を調湿用設定速度で回転駆動し且つ前記加熱手段を加熱作用状態にする調湿運転モードと、前記調湿体を前記調湿用設定速度よりも高速の熱交換用設定速度で回転駆動し且つ前記加熱手段を加熱停止状態にする熱交換運転モードとに切り換え自在に構成されている請求項1記載の空調装置。
  3. 前記運転制御手段が、前記調湿体の回転を停止させ且つ前記加熱手段を加熱停止状態にする単純換気モードに切り換え自在に構成されている請求項2記載の空調装置。
  4. 前記運転制御手段が、空調対象空間の湿度を検出する湿度検出手段の検出情報に基づいて、前記調湿運転モードと前記熱交換運転モードを選択して実行するように構成されている請求項2又は3記載の空調装置。
  5. 前記運転制御手段が、空調対象空間の湿度を検出する空間内湿度検出手段及び外気の湿度を検出する外気湿度検出手段夫々の検出情報、又は、前記空間内湿度検出手段、前記外気湿度検出手段、空調対象空間の温度を検出する空間内温度検出手段及び外気の温度を検出する外気温度検出手段夫々の検出情報に基づいて、前記調湿運転モードと前記熱交換運転モードを選択して実行するように構成されている請求項2又は3記載の空調装置。
  6. 前記加熱手段が、前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用するように設けられ、
    前記運転制御手段が、前記調湿体の回転を停止させ且つ前記加熱手段を前記加熱作用状態にする暖房運転モードに切り換え自在に構成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載の空調装置。
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