JP4781093B2 - 空調装置 - Google Patents
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空調対象空間外に排出する排出用空気の排気風路に通風作用する排気送風手段と、
一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する調湿用駆動手段を備えた調湿手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられた空調装置に関する。
つまり、加湿用加熱手段にて加熱された供給用空気が調湿体における給気風路に位置する部分を通過し、且つ、空調対象空間からの排出用空気が調湿体における排気風路に位置する部分を通過する形態で運転されることにより、空調対象空間からの排出用空気中の水蒸気が調湿体に吸収され、その調湿体に吸収された水分が供給用空気に放出されて供給用空気が加湿された状態で空調対象空間に供給されるので、空調対象空間を無給水にて加湿することができる(例えば、特許文献1参照。)。
があった。
空調対象空間外に排出する排出用空気の排気風路に通風作用する排気送風手段と、
一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する調湿用駆動手段を備えた調湿手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられた空調装置であって、
前記排気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する除臭用加熱手段が設けられ、
前記運転制御手段は、
前記給気送風手段と前記排気送風手段とを作動させ、前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に対して加熱作用する加湿用加熱手段を加熱作用状態にし、前記除臭用加熱手段を加熱停止状態にし及び前記調湿体を駆動回転するように前記調湿用駆動手段を作動させて、前記調湿手段にて供給用空気を加湿して空調対象空間に供給する空調運転、及び、
給気風路と排気風路とが通風状態で、且つ前記給気送風手段と前記排気送風手段との両方を作動させ、前記除臭用加熱手段を加熱作用状態にし、前記加湿用加熱手段を加熱停止状態にし、及び前記調湿体を駆動回転するように前記調湿用駆動手段を作動させて、前記調湿体に吸収されている水分を排出用空気に放出させて除去する除臭運転を実行できるように構成され、且つ、
前記空調運転の開始指令に基づいて、前記除臭運転を実行した後に、前記空調運転を実行するように構成されている点を特徴とする。
上記構成においては、排気送風手段と共に給気送風手段を作動させ、給気風路に設けられた加湿用加熱手段を停止させるため、調湿体を通過する供給用空気中の水蒸気がその調湿体に吸収され且つ調湿体に吸収されている水分がその調湿体を通過する排出用空気に放出される状態となるので、調湿体に付着している臭い成分を供給用空気から調湿体に吸収された水分に溶解させて、その水分を排出用空気に放出させることができものとなり、調湿体からの臭い成分の除去をより効果的に行わせることが可能となる。
従って、臭いが発生する可能性がある空間を空調対象空間とする場合でも、空調対象空間に供給される供給用空気に臭い成分が混入されるのを抑制し得る空調装置を提供することができるようになった。
また、除臭運転を行うに際して、通風孔を塞ぐ必要がない為、空調装置にダンパなどの風路切替手段を設けずに済む。よって、除臭運転可能な空調装置を廉価に製造できる。加えて、可動部を増やさずに済むことから、耐久性にも優れた除臭運転可能な空調装置を提供できる。
加えて、上述のように、給気送風手段を作動させるとともに、給気風路に設けられた加湿用加熱手段を停止させるため、調湿体を通過する供給用空気中の水蒸気がその調湿体に吸収され且つ調湿体に吸収されている水分がその調湿体を通過する排出用空気に放出される状態となるので、調湿体に付着している臭い成分を供給用空気から調湿体に吸収された水分に溶解させて、その水分を排出用空気に放出させることができものとなり、調湿体からの臭い成分の除去をより効果的に行わせることが可能となる。このようにして調湿体からの臭い成分の除去を行うと同時に、給気送風手段を作動させることから、空調対象空間に給気を行うことが出来る。
したがって、調湿体の除臭を行いながら、給気風路を流れる供給用空気に除湿体から臭い成分が放出されることなしに、空調対象空間への給気を行うことができる。そのため、除臭運転を実行するために、一時的に給気を止める必要がなく、臭いが発生する可能性がある空間を空調対象空間とする場合でも、除臭運転の実行開始とともに、給気を行い、調湿体の除臭を行うとともに、空調対象空間を素早く快適に空調できる。
前記排気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する除臭用加熱手段が設けられ、
前記運転制御手段は、
前記給気送風手段と前記排気送風手段とを作動させ、前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に対して加熱作用する加湿用加熱手段を加熱作用状態にし、前記除臭用加熱手段を加熱停止状態にし及び前記調湿体を駆動回転するように前記調湿用駆動手段を作動させて、前記調湿手段にて供給用空気を加湿して空調対象空間に供給する空調運転、及び、
給気風路と排気風路とが通風状態で、且つ前記給気送風手段と前記排気送風手段との両方を作動させた状態で、前記排気風路を通流する空気に含まれている臭い成分が前記調湿手段にて前記給気風路を通流する空気に放出される臭い戻りを抑制する臭い戻り抑制運転を実行できるように構成され、且つ、
前記空調運転の実行中に、空調対象空間内にて臭いが発生する又は臭いが発生する虞のある臭い戻り抑制必要状態になったと判別すると、前記空調運転を停止して、前記臭い戻り抑制運転を実行するように構成され、
前記臭い戻り抑制運転が、前記給気送風手段と前記排気送風手段との両方を作動させ、前記除臭用加熱手段を加熱作用状態にし、前記加湿用加熱手段を加熱停止状態にし、及び前記調湿体を駆動回転するように前記調湿用駆動手段を作動させて、前記調湿体に吸収されている水分を排出用空気に放出させて除去する除臭運転である点を特徴とする。
従って、臭いが発生する可能性がある空間を空調対象空間とする場合でも、空調対象空間に供給される供給用空気に臭い成分が混入されるのを抑制し得る空調装置を提供することができるようになった。
また、臭い戻り抑制運転を行うに際して、通風孔を塞ぐ必要がない為、空調装置にダンパなどの風路切替手段を設けずに済む。よって、臭い戻り抑制運転可能な空調装置を廉価に製造できる。加えて、可動部を増やさずに済むことから、耐久性にも優れた臭い戻り抑制運転可能な空調装置を提供できる。
そして、臭い戻り抑制運転として、給気送風手段と排気送風手段との両方を作動させ、除臭用加熱手段を加熱作用状態にし及び調湿体を駆動回転するように調湿用駆動手段を作動させて、調湿体に吸収されている水分を排出用空気に放出させて除去する除臭運転が実行される。
そして、除臭運転では、空調対象空間からの排出用空気が除臭用加熱手段にて加熱された状態で調湿体における排気風路に位置する部分を通過する形態で運転されて、調湿体に吸収されている水分がその調湿体を通過する排出用空気に放出される状態となるので、排出用空気に臭い成分が含まれていたとしても、その臭い成分が調湿体に付着したり、調湿体に吸収されている水分に溶解するのを抑制することができるものとなり、排出用空気に含まれていた臭い成分が空調対象空間に供給されるのを抑制することができる。
そして、上記構成においては、除臭運転において、排気送風手段と共に給気送風手段を作動させるため、調湿体を通過する供給用空気中の水蒸気がその調湿体に吸収され且つ調湿体に吸収されている水分がその調湿体を通過する排出用空気に放出される状態となって、調湿体から排出用空気に放出される水分量が多くなるので、排出用空気に臭い成分が含まれていたとしても、その臭い成分が調湿体に付着したり、調湿体に吸収されている水分に溶解するのをより一層抑制することができる。
加えて、上述のように、給気送風手段を作動させるとともに、給気風路に設けられた加湿用加熱手段を停止させるため、調湿体を通過する供給用空気中の水蒸気がその調湿体に吸収され且つ調湿体に吸収されている水分がその調湿体を通過する排出用空気に放出される状態となるので、調湿体に付着している臭い成分を供給用空気から調湿体に吸収された水分に溶解させて、その水分を排出用空気に放出させることができものとなり、調湿体からの臭い成分の除去をより効果的に行わせることが可能となる。このようにして調湿体からの臭い成分の除去を行うと同時に、給気送風手段を作動させることから、空調対象空間に給気を行うことが出来る。
したがって、空調対象空間内の臭気を空調対象空間外に排気するとともに、調湿体の除臭を行いながら、給気風路を流れる供給用空気に除湿体からの臭い成分が放出されることなしに、空調対象空間への給気を行うことができる。そのため、臭い戻り抑制運転を実行するために、一時的に給気を止める必要がない。
特に、上記構成においては、臭い戻り抑制運転の実行を、空調運転の実行中に、空調対象空間内にて臭いが発生する又は臭いが発生する虞のある臭い戻り抑制必要状態になったと判別した際に行う。よって、例えば、トイレが使用されることに伴って、臭い戻り抑制必要状態になったと判別された際に、トイレ内及び調湿体の除臭を行いながら、空調対象空間に新鮮な空気を供給することができる。すなわち、空調対象空間を、より快適に空調することができる。
以下、本発明を住宅内を略全域にわたって換気する全体換気用の空調装置に適用した場合の第1実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、空調装置は、外気OAを空調対象空間としての複数の空調対象室に供給するための供給用空気SAとして装置内に吸い込む供給用空気入口1si、その供給用空気SAを送出する供給用空気出口1so、空調対象室の室内気RAを空調対象室外に排出するための排出用空気EAとして装置内に吸い込む排出用空気入口1ei及びその排出用空気EAを送出する排出用空気出口1eoを備えたケーシング1を用いて組み付けて構成してあり、図示は省略するが、住宅の天井裏等に配置する。
そして、前記外気導入ダクトを通じて導入した外気OAを空調して供給用空気SAとして前記給気ダクトを通じて各空調対象室に供給する共に、前記排気ダクトを通じて各空調対象室から吸込んだ室内気RAを排出用空気EAとして前記排気導出ダクトを通じて屋外に排出するように構成してある。
してある。
図1及び図2に示すように、前記ケーシング1は、直方体形状に形成し、そのケーシング1の一側面に、前記供給用空気出口1so及び前記排出用空気入口1eiを並べて設け、それら供給用空気出口1so及び排出用空気入口1eiを設けた側面に対向する側面に、前記供給用空気入口1si及び前記排出用空気出口1eoを供給用空気入口1siが前記供給用空気出口1soと同じ側に位置する状態で並べて設けてある。
その支持枠13の各開口13wには、前記給気風路2と前記排気風路4とを分離するシール材15をその先端の開口縁が前記調湿体6に当接する状態で嵌め込んである。
に位置させるように配置してある。
そして、調湿用電動モータ7の回転速度を変更調節することにより、前記調湿体6の駆動回転速度を変更調節自在なように構成してある。
又、顕熱交換体9を駆動回転させるように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記顕熱交換部Sにて供給用空気と排出用空気との間で顕熱交換させ、顕熱交換用電動モータ10を停止させることにより、前記顕熱交換部Sにおける供給用空気と排出用空気との間の顕熱交換を停止させるように構成してある。
そして、前記熱媒循環路17に加湿用熱動弁18を設けて、その加湿用熱動弁16を開閉して前記加湿用加熱器8への熱媒の供給を断続することにより、前記加湿用加熱器8を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
そして、前記熱媒循環路21に除臭用熱動弁22を設けて、その除臭用熱動弁22を開閉して前記除臭用加熱器20への熱媒の供給を断続することにより、前記加除臭用加熱器20を加熱作用状態と加熱停止状態とに切り換え自在に構成してある。
又、前記排気送風機5を、その吸い込み口を前記排気風路4内に臨ませ且つ吐き出し口を前記排出用空気出口1eoに内嵌させた状態で前記排気風路4内に設けることにより、排気送風機5を、前記排出用空気入口1eiから吸い込んだ排出用空気EAを前記除臭用加熱器20、前記調湿体6、前記顕熱交換体9を順次通過させて前記排出用空気出口1eoから送出するように、前記排気風路4に通風作用させる構成としてある。
つまり、給気風路2の通風方向と排気風路4の通風方向が互いに逆向きになる。
のまま排出用空気として排出して空調対象室を換気する通常換気運転、供給用空気を前記加湿用加熱器8にて加熱して、そのまま空調対象室に供給する暖房運転、前記調湿体6に吸収されている水分を排出用空気に放出させて除去する除臭運転、及び、前記給気送風機3と前記排気送風機5とのうちの少なくとも排気送風機5を作動させた状態で、前記排気風路4を通流する空気に含まれている臭い成分が前記調湿部Lにて給気風路2を通流する空気に放出される臭い戻りを抑制する臭い戻り抑制運転を実行できるように構成してある。
前記運転制御部11は、前記加湿運転では、給気送風機3と排気送風機5とを作動させ、加湿用加熱器8を加熱作用状態にし、除臭用加熱器20を加熱停止状態にし、調湿体6を調湿用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、及び、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させるように構成してある。
前記運転制御部11は、前記暖房運転では、給気送風機3と排気送風機5とを作動させ、加湿用加熱器8を加熱作用状態にし、除臭用加熱器20を加熱停止状態にし、及び、調湿用電動モータ7と顕熱交換用電動モータ10とを停止させるように構成してある。
以下、前記調湿用設定速度及び前記全熱交換用設定速度夫々の設定の仕方について説明を加える。
尚、前記調湿用設定速度については、詳細は後述の第2実施形態にて説明するが、調湿体6は、回転速度が1.3回/分のときに、調湿部Lの除湿性能が最大となるので、前記
調湿用設定速度は、例えば1.3回/分に設定してある。
又、図4中の破線は、空調対象室が暖房される冬期を想定して、調湿部Lの全熱交換性能を検証したものであり、前記加湿用加熱器8及び前記除臭用加熱器20を加熱停止状態にし、且つ、前記排気風路4の方が高温多湿になる状態で前記給気風路2及び前記排気風路4の夫々に通風させる状態で、調湿体6の回転速度を変更させて、各回転速度での調湿部Lの全熱交換性能をエンタルピーにて、回転速度が1.3回/分のときを100%として比較したものである。
又、空調対象室が冷房される夏期等、供給用空気SAの方が排出用空気EAよりも高温多湿の状態となるときは、調湿部Lの全熱交換性能は、調湿体6の回転速度を前記調湿用設定速度である1.3回/分よりも高速にすると高くなり、4.0〜5.3回/分の範囲でより高くなり、4.7回/分のときに最高になることが分かる。
又、空調対象室が冷房される夏期等、供給用空気SAの方が排出用空気EAよりも高温多湿の状態のときは、前記全熱交換用設定速度を、前記調湿用設定速度の3.1〜4.1倍に設定するのが好ましく、前記調湿用設定速度の3.6倍に設定するのが最も好ましい。
センサ19はその検出域に人が存在するとオン信号を出力し、検出域に人が存在しないとオフ信号を出力するように構成してある。
そして、前記運転制御部11は、前記人存否検出センサ19からの信号がオンのときは、トイレ内にて臭いが発生する虞がある臭い戻り抑制必要状態であると判別し、前記人存否検出センサ19からの信号がオフのときは、臭い戻り抑制必要状態ではないと判別するように構成してある。
前記運転制御部11は、前記操作部12の運転切換部から、前記顕熱交換運転、前記通常換気運転及び前記暖房運転のうちのいずれか一つが指令されると、指令された運転を実行するように構成してある。
又、運転制御部11は、操作部12の運転切換部から前記加湿運転が指令されると、前記除臭運転を除臭用設定時間の間実行した後、前記加湿運転を実行し、且つ、その加湿運転の実行中に、人存否検出センサ19の検出情報に基づいて臭い戻り抑制必要状態になったと判別すると、前記加湿運転を停止して、前記臭い戻り抑制運転を実行するように構成してある。
ちなみに、前記除臭用設定時間は、例えば、前記調湿体6が1回転するのに要する時間以上に設定する。
と、加湿用加熱器8を加熱停止状態に切り換え、除臭用加熱器20を加熱作用状態に切り換え、顕熱交換用電動モータ10を停止させることにより、前記加湿運転を停止して、前記除臭運転を実行し、その除臭運転を人存否検出センサ19からの信号がオンの間継続する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオンからオフに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別すると、加湿用加熱器8を加熱作用状態に切り換え、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記除臭運転を停止して、前記加湿運転を再び実行する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオンからオフに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別すると、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、調湿体6を全熱交換用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記除臭運転を停止して、前記全熱交換運転を再び実行する。
前記加湿運転では、図2を参照すると、排出用空気入口1eiから排気風路4に吸い込まれた各空調対象室からの室内気RAは排出用空気EAとして、加熱停止状態の除臭用加熱器20、調湿用設定速度にて回転する調湿体6、顕熱交換用設定速度にて回転する顕熱交換体9を順次通過して通流して、排出用空気出口1eoから排気ダクトを通じて屋外に排出され、一方、供給用空気入口1siから前記給気風路2に吸い込まれた外気OAは供給用空気SAとして、顕熱交換用設定速度にて回転する顕熱交換体9、加熱作用状態の加湿用加熱器8、調湿用設定速度にて回転する調湿体6を順次通過して通流して、供給用空気出口1soから給気ダクトを通じて各空調対象室に供給される。
湿され、そのように加湿並びに加熱された供給用空気SAが空調対象室に供給される。
又、加湿運転や全熱交換運転の実行中に、排出用空気EAに臭い成分が含まれる状態となっても、除臭運転が行われて、排出用空気EAに含まれる臭い成分が調湿体6に付着したり、調湿体6に吸収されている水分に溶解するのが抑制される。
従って、加湿運転や全熱交換運転を開始するときに、空調対象室に臭いが戻るのを抑制することができ、又、加湿運転や全熱交換運転の実行中に、トイレが使用されても、空調対象室に臭いが戻るのを抑制することができる。
この参考形態では、前記運転制御部11は、前記臭い戻り抑制運転として、上記の第1実施形態における除臭運転において、前記調湿用電動モータ7を停止させて前記調湿体6の駆動回転を停止した、調湿体停止状態除臭運転を実行するように構成してある。
つまり、運転制御部11は、前記臭い戻り抑制運転として、給気送風機3と排気送風機5とを作動させ、加湿用加熱器8を加熱停止状態にし、除臭用加熱器20を加熱作用状態にし、調湿用電動モータ7及び顕熱交換用電動モータ10を停止させる調湿体停止状態除臭運転を実行するように構成してある。
図6に示すように、この参考形態でも、第1実施形態と同様に、操作部12の運転切換部から前記加湿運転が指令されたときは、人存否検出センサ19の検出情報に拘らず、前記除臭用設定時間が経過するまでの間は、前記除臭運転を継続して実行し、前記除臭用設定時間が経過すると、前記除臭運転を終了して、前記加湿運転を開始し、又、操作部12の運転切換部から前記全熱交換運転が指令されたときは、人存否検出センサ19の検出情報に拘らず、前記除臭用設定時間が経過するまでの間は、前記除臭運転を継続して実行し、前記除臭用設定時間が経過すると、前記除臭運転を終了して、前記全熱交換運転を開始する。
運転制御部11は、前記加湿運転を実行中に、人存否検出センサ19からの信号がオフからオンに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態になったと判別すると、加湿用加熱器8を加熱停止状態に切り換え、除臭用加熱器20を加熱作用状態に切り換え、調湿用電動モータ7及び顕熱交換用電動モータ10を停止させることにより、前記加湿運転を停止して、前記調湿体停止状態除臭運転を実行し、その調湿体停止状態除臭運転を人存否検出センサ19からの信号がオンの間継続する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオンからオフに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別すると、加湿用加熱器8を加熱作用状態に切り換え、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、調湿体6を調湿用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、及び、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記調湿体停止状態除臭運転を停止して、前記加湿運転を再び実行する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオンからオフに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別すると、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、調湿体6を全熱交換用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、及び、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記調湿体停止状態除臭運転を停止して、前記全熱交換運転を再び実行する。
又、調湿体停止状態除臭運転では、調湿体6にて、空調対象室に供給される供給用空気SAに除臭用加熱器20にて加熱された排出用空気EAの保有熱が付与されることがないので、空調対象室の温度が上昇するのを防止することができるようになり、特に夏期や中
間期において、空調対象室の温度が上昇して不快になるのを防止することができる。
この参考形態では、前記運転制御部11は、前記臭い戻り抑制運転として、上記の第1実施形態における除臭運転において、前記給気送風機3を停止させて空調対象室への供給用空気の供給を停止した、給気停止状態除臭運転を実行するように構成してある。
つまり、運転制御部11は、前記臭い戻り抑制運転として、給気送風機3を停止させ、排気送風機5とを作動させ、加湿用加熱器8を加熱停止状態にし、除臭用加熱器20を加熱作用状態にし、調湿体6を前記調湿用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、及び、顕熱交換用電動モータ10を停止させる給気停止状態除臭運転を実行するように構成してある。
図7に示すように、この参考形態でも、第1実施形態と同様に、操作部12の運転切換部から前記加湿運転が指令されたときは、人存否検出センサ19の検出情報に拘らず、前記除臭用設定時間が経過するまでの間は、前記除臭運転を継続して実行し、前記除臭用設定時間が経過すると、前記除臭運転を終了して、前記加湿運転を開始し、又、操作部12の運転切換部から前記全熱交換運転が指令されたときは、人存否検出センサ19の検出情報に拘らず、前記除臭用設定時間が経過するまでの間は、前記除臭運転を継続して実行し、前記除臭用設定時間が経過すると、前記除臭運転を終了して、前記全熱交換運転を開始する。
運転制御部11は、前記加湿運転を実行中に、人存否検出センサ19からの信号がオフからオンに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態になったと判別すると、給気送風機3を停止させ、加湿用加熱器8を加熱停止状態に切り換え、除臭用加熱器20を加熱作用状態に切り換え、及び、顕熱交換用電動モータ10を停止させることにより、前記加湿運転を停止して、前記給気停止状態除臭運転を実行し、その給気停止状態除臭運転を人存否検出センサ19からの信号がオンの間継続する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオンからオフに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別すると、給気送風機3を作動させ、加湿用加熱器8を加熱作用状態に切り換え、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、及び、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記給気停止状態除臭運転を停止して、前記加湿運転を再び実行する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオンからオフに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別すると、給気送風機3を作動させ、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、調湿体6を全熱交換用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、及び、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記給気停止状態除臭運転を停止して、前記全熱交換運転を再び実行する。
又、給気停止状態除臭運転では、空調対象室への供給用空気SAの供給が停止されて、除臭用加熱器20にて加熱された排出用空気EAの保有熱が空調対象室に戻るのが回避されるので、特に夏期や中間期において、空調対象室の温度が上昇して不快になるのを防止することができる。
この参考形態では、前記運転制御部11は、前記臭い戻り抑制運転として、前記給気送風機3と前記排気送風機5とを作動させ、前記加湿用加熱器8と前記除臭用加熱器20とを加熱停止状態にし、及び、前記調湿用電動モータ7と前記顕熱交換用電動モータ10とを停止させる調湿体停止運転を、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別するまで実行し、次に、前記給気送風機3と前記排気送風機5とを作動させ、前記加湿用加熱器8を加熱停止状態にし、前記除臭用加熱器20を加熱作用状態にし、及び、前記調湿用電動モータ7と前記顕熱交換用電動モータ10とを停止させて、前記調湿体6に吸収されている水分を排出用空気に放出させて除去する調湿体停止状態除臭運転を実行する調湿体停止式臭い戻り抑制運転を実行するように構成してある。
又、前記調湿体停止状態除臭運転が、前記給気送風機3と前記排気送風機5とのうちの少なくとも前記排気送風機5を作動させ、前記除臭用加熱器20を加熱作用状態にし、及び、前記調湿体6を駆動回転するように前記調湿用電動モータ7を作動させる又は前記調湿用電動モータ7を停止させて、前記調湿体6に吸収されている水分を排出用空気に放出させて除去する除臭運転に相当する。
図8に示すように、この参考形態でも、第1実施形態と同様に、操作部12の運転切換部から前記加湿運転が指令されたときは、人存否検出センサ19の検出情報に拘らず、前記除臭用設定時間が経過するまでの間は、前記除臭運転を継続して実行し、前記除臭用設定時間が経過すると、前記除臭運転を終了して、前記加湿運転を開始し、又、操作部12の運転切換部から前記全熱交換運転が指令されたときは、人存否検出センサ19の検出情報に拘らず、前記除臭用設定時間が経過するまでの間は、前記除臭運転を継続して実行し、前記除臭用設定時間が経過すると、前記除臭運転を終了して、前記全熱交換運転を開始する。
前記運転制御部11は、前記加湿運転を実行中に、人存否検出センサ19からの信号がオフからオンに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態になったと判別すると、加湿用加熱器8を加熱停止状態に切り換え、調湿用電動モータ7と顕熱交換用電動モータ10とを停止させることにより、前記加湿運転を停止して、前記調湿体停止運転を実行し
、その調湿体停止運転を人存否検出センサ19からの信号がオンの間継続する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオンからオフに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別すると、除臭用加熱器20を加熱作用状態に切り換えて、前記調湿体停止状態除臭運転を実行し、その調湿体停止状態除臭運転を除臭用設定時間が経過するまで継続し、その除臭用設定時間が経過すると、加湿用加熱器8を加熱作用状態に切り換え、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、調湿体6を調湿用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、及び、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記調湿体停止状態除臭運転を終了し、即ち、前記調湿体停止式臭い戻り抑制運転を終了して、前記加湿運転を再び実行する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオンからオフに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別すると、除臭用加熱器20を加熱作用状態に切り換えて、前記調湿体停止状態除臭運転を実行し、その調湿体停止状態除臭運転を除臭用設定時間が経過するまで継続し、その除臭用設定時間が経過すると、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、調湿体6を全熱交換用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、及び、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記調湿体停止状態除臭運転を終了し、即ち、前記調湿体停止式臭い戻り抑制運転を停止して、前記全熱交換運転を再び実行する。
又、その調湿体停止運転に続いて実行される調湿体停止状態除臭運転では、調湿体6が停止された状態で、供給用空気SAが調湿体6における給気風路2に位置する部分を通過し、空調対象室からの排出用空気EAが除臭用加熱器20にて加熱された状態で調湿体6における排気風路4に位置する部分を通過する形態で運転されて、調湿体6を通過する供給用空気SA中の水蒸気がその調湿体6に吸収され且つ調湿体6に吸収されている水分がその調湿体6を通過する排出用空気EAに放出される状態となるので、調湿体6に吸収されている水分に溶解している臭い成分は、水分と共に排出用空気EAに放出される状態で除去され、調湿体6に付着している臭い成分は、排出用空気EA中の水蒸気に溶解する状態で除去される。
除去される。
この参考形態では、前記運転制御部11は、前記臭い戻り抑制運転として、前記給気送風機3を停止させ、前記排気送風機5を作動させ、前記加湿用加熱器8と前記除臭用加熱器20とを加熱停止状態にし、前記調湿体6を駆動回転するように前記調湿用電動モータ7を作動させ、及び、前記顕熱交換用電動モータ10を停止させる給気停止運転を、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別するまで実行し、次に、前記給気送風機3を停止させ、前記排気送風機5作動させ、前記加湿用加熱器8を加熱停止状態にし、前記除臭用加熱器20を加熱作用状態にし、前記調湿体6を駆動回転するように前記調湿用電動モータ7を作動させ、及び、前記顕熱交換用電動モータを停止させて、前記調湿体6に吸収されている水分を排出用空気に放出させて除去する給気停止状態除臭運転を実行する給気停止式臭い戻り抑制運転を実行するように構成してある。
又、前記給気停止状態除臭運転が、前記給気送風機3と前記排気送風機5とのうちの少なくとも前記排気送風機5を作動させ、前記除臭用加熱器20を加熱作用状態にし、及び、前記調湿体6を駆動回転するように前記調湿用電動モータ7を作動させる又は前記調湿用電動モータ7を停止させて、前記調湿体6に吸収されている水分を排出用空気に放出させて除去する除臭運転に相当する。
図9に示すように、この参考形態でも、第1実施形態と同様に、操作部12の運転切換部から前記加湿運転が指令されたときは、人存否検出センサ19の検出情報に拘らず、前記除臭用設定時間が経過するまでの間は、前記除臭運転を継続して実行し、前記除臭用設定時間が経過すると、前記除臭運転を終了して、前記加湿運転を開始し、又、操作部12の運転切換部から前記全熱交換運転が指令されたときは、人存否検出センサ19の検出情報に拘らず、前記除臭用設定時間が経過するまでの間は、前記除臭運転を継続して実行し、前記除臭用設定時間が経過すると、前記除臭運転を終了して、前記全熱交換運転を開始する。
運転制御部11は、前記加湿運転を実行中に、人存否検出センサ19からの信号がオフからオンに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態になったと判別すると、給気送風機3を停止させ、加湿用加熱器8を加熱停止状態に切り換え、及び、顕熱交換用電動モータ10を停止させることにより、前記加湿運転を停止して、前記給気停止運転を実行し、その給気停止運転を人存否検出センサ19からの信号がオンの間継続する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオンからオフに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別すると、除臭用加熱器20を加熱作用状態に切り換えて、前記給気停止状態除臭運転を実行し、その給気停止状態除臭運転を除臭用設定時間が経過するまで継続し、その除臭用設定時間が経過すると、給気送風機3を作動させ、
加湿用加熱器8を加熱作用状態に切り換え、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、及び、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記給気停止状態除臭運転を終了し、即ち、前記給気停止式臭い戻り抑制運転を停止して、前記加湿運転を再び実行する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオンからオフに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別すると、除臭用加熱器20を加熱作用状態に切り換え、及び、調湿体6を調湿用設定速度にて駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させて、前記給気停止状態除臭運転を実行し、その給気停止状態除臭運転を除臭用設定時間が経過するまで継続し、その除臭用設定時間が経過すると、給気送風器3を作動させ、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、調湿体6を全熱交換用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、及び、前記顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記給気停止状態除臭運転を終了し、即ち、前記給気停止式臭い戻り抑制運転を停止して、前記全熱交換運転を再び実行する。
又、その給気停止運転に続いて実行される給気停止状態除臭運転では、空調対象室への供給用空気の供給が停止された状態で、空調対象室からの排出用空気EAが除臭用加熱器20にて加熱された状態で調湿体6における排気風路4に位置する部分を通過する形態で運転されて、調湿体6に吸収されている水分がその調湿体6を通過する排出用空気EAに放出される状態となるので、調湿体6に吸収されている水分に溶解している臭い成分は水分と共に排出用空気EAに放出される状態で除去され、調湿体6に付着している臭い成分は調湿体6を通過する排出用空気EA中の水蒸気に溶解する状態で除去される。
そして、その給気停止状態除臭運転は、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別した時点から除臭用設定時間が経過するまで実行されるので、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別した後も、空調対象室に臭い成分が残留していて、その残留臭い成分を含んだ排出用空気EAが空調装置に供給されても、臭い成分が調湿体6に付着したり、調湿体6に吸収されている水分に溶解するのが抑制され、又、調湿体6の全体にわたって臭い成分が除去される。
この実施形態では、前記運転制御部11を、前記臭い戻り抑制必要状態になったと判別した時点から開始遅延用設定時間経過後に、前記空調運転としての前記加湿運転又は前記全熱交換運転を停止して前記臭い戻り抑制運転を実行するように構成してある。
又、前記運転制御部11を、前記臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別した時点から終了遅延用設定時間が経過するまで、前記臭い戻り抑制運転を継続するように構成してある。
図示は省略するが、この実施形態でも、第1実施形態と同様に、操作部12の運転切換部から前記加湿運転が指令されたときは、人存否検出センサ19の検出情報に拘らず、前記除臭用設定時間が経過するまでの間は、前記除臭運転を継続して実行し、前記除臭用設定時間が経過すると、前記除臭運転を終了して、前記加湿運転を開始し、又、操作部12の運転切換部から前記全熱交換運転が指令されたときは、人存否検出センサ19の検出情報に拘らず、前記除臭用設定時間が経過するまでの間は、前記除臭運転を継続して実行し、前記除臭用設定時間が経過すると、前記除臭運転を終了して、前記全熱交換運転を開始する。
運転制御部11は、前記加湿運転の実行中に、人存否検出センサ19からの信号がオフからオンに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態になったと判別しても、その判別の時点から開始遅延用設定時間が経過するまでは、加湿運転を継続して実行し、その開始遅延用設定時間が経過すると、加湿用加熱器8を加熱停止状態に切り換え、除臭用加熱器20を加熱作用状態に切り換え、及び、顕熱交換用電動モータ10を停止させることにより、前記加湿運転を停止して、前記除臭運転を実行し、その後、人存否検出センサ19からの信号がオフになって臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別しても、その除臭運転を継続する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオフになって臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別した後、終了遅延用設定時間が経過すると、前記加湿用加熱器8を加熱作用状態に切り換え、前記除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、前記顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように前記顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記除臭運転を終了して、前記加湿運転を再び実行する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオフになって臭い戻り抑制必要状態が終了
したと判別した後、終了遅延用設定時間が経過すると、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、調湿体6を全熱交換用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記除臭運転を終了して、前記全熱交換運転を再び実行する。
従って、加湿運転又は全熱交換運転の実行中にトイレが使用されても、その使用開始後から、使用終了後、臭い成分が含まれた排出用空気が空調装置に供給されなくなるまで、臭い戻り抑制運転を実行させるようにすることができるので、空調対象空間への臭い戻りをより一層抑制することができる。
この実施形態の空調装置は、図11に示すように、上記の第1実施形態の構成に加えて、前記排気風路4における前記調湿体6よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する除湿用加熱器23と、一部を前記給気風路2における前記調湿体6よりも通風方向下手側に位置させ且つ他の一部を前記排気風路4における前記除湿用加熱器23よりも通風方向上手側に位置させるように配置される顕熱交換体24及びその顕熱交換体24における前記給気風路2に位置させる部分及び前記排気風路4に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記顕熱交換体24を駆動回転する顕熱交換用電動モータ25を備えた除湿用顕熱交換部Sdとを備えて構成してある。
尚、以下の説明では、第1実施形態において備えてある顕熱交換部Sを加湿用顕熱交換部Sと記載して、前記除湿用顕熱交換部Sdと区別する。
運転制御部11は、前記除湿運転では、給気送風機3と排気送風機5とを作動させ、加湿用加熱器8を加熱停止状態にし、除湿用加熱器23を加熱作用状態にし、調湿体6を調
湿用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、加湿用顕熱交換部Sの顕熱交換用電動モータ10を停止させ、及び、除湿用顕熱交換部Sdの顕熱交換体24を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ25を作動させるように構成してある。
又、運転制御部11は、前記全熱交換運転及び前記顕熱交換運転夫々においては、除湿用顕熱交換部Sdの顕熱交換体24を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ25を作動させ、並びに、前記加湿運転、前記通常換気運転、前記暖房運転、前記除臭運転及び前記臭い戻り抑制運転夫々においては、除湿用顕熱交換部Sdの顕熱交換用電動モータ25を停止させるように構成してある。
図4中の一点鎖線は、前記除湿用加熱器23を加熱作用状態にし且つ前記給気風路2及び前記排気風路4の夫々に通風させる状態で、調湿体6の回転速度を変更させて、各回転速度での調湿体6の除湿性能(除湿量)を、回転速度が1.3回/分のときを100%として比較したものである。
調湿体6の回転速度が0.7〜1.3回/分のときに、調湿部Lの除湿性能が高くなるので、前記調湿用設定速度を例えば1.3回/分に設定してある。
この除湿運転では、図11を参照すると、排出用空気入口1eiから排気風路4に吸い込まれた排出用空気EAは、顕熱交換用設定速度にて回転する顕熱交換体24、加熱作用状態の除湿用の加熱器23、前記調湿用設定速度にて回転する調湿体6、回転停止中の顕熱交換体9を順次通過して通流して、排出用空気出口1eoから排気ダクトを通じて屋外に排出され、一方、供給用空気入口1siから前記給気風路2に吸い込まれた供給用空気SAは、回転停止中の顕熱交換体9、加熱停止状態の加湿用加熱器8、前記調湿用設定速度にて回転する調湿体6、顕熱交換用設定速度にて回転する顕熱交換体24を順次通過して通流して、供給用空気出口1soから給気ダクトを通じて空調対象室に供給される。
次に別実施形態を説明する。
(1) 上記の実施形態では、空調運転の開始指令に基づいて、除臭運転を実行した後に空調運転を実行する構成、及び、空調運転の実行中に、前記臭い戻り抑制必要状態になったと判別すると空調運転を停止して臭い戻り抑制運転を実行する構成の両方を備えるように、空調装置を構成する場合について例示したが、いずれか一方の構成を備えるように空
調装置を構成しても良い。
例えば、前記給気送風機3と前記排気送風機5とを作動させ、前記加湿用加熱器8と前記除臭用加熱器20とを加熱停止状態にし、前記調湿体6を調湿用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、及び、前記顕熱交換用電動モータ10を停止させる給気加熱停止運転を臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別するまで実行し、次に、前記給気送風機3と前記排気送風機5とを作動させ、前記加湿用加熱器8を加熱停止状態にし、前記除臭用加熱器20を加熱作用状態にし、前記調湿体6を調湿用設定速度で駆動回転するように調湿用電動モータ7を作動させ、及び、前記顕熱交換用電動モータ10を停止させる除臭運転を実行する給気加熱停止式臭い戻り抑制運転でも良い。
運転制御部11の制御動作を説明する。
運転制御部11は、前記加湿運転を実行中に、人存否検出センサ19からの信号がオフからオンに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態になったと判別すると、加湿用加熱器8を加熱停止状態に切り換え、及び、前記顕熱交換用電動モータ10を停止させることにより、前記加湿運転を停止して、前記給気加熱停止運転を実行し、その給気加熱停止運転を人存否検出センサ19からの信号がオンの間継続する。
続いて、人存否検出センサ19からの信号がオンからオフに変化することに基づいて、臭い戻り抑制必要状態が終了したと判別すると、除臭用加熱器20を加熱作用状態に切り換えて、前記除臭運転を実行し、その除臭運転を除臭用設定時間が経過するまで継続し、その除臭用設定時間が経過すると、加湿用加熱器8を加熱作用状態に切り換え、除臭用加熱器20を加熱停止状態に切り換え、及び、顕熱交換体9を顕熱交換用設定速度で駆動回転するように顕熱交換用電動モータ10を作動させることにより、前記除臭運転を終了し、即ち、前記給気加熱停止式臭い戻り抑制運転を停止して、前記加湿運転を再び実行する。
そして、複数の異なる空間を対象にして臭い戻り抑制必要状態になったと判別する場合、臭い戻り抑制必要状態になったと判別したときに実行する前記臭い戻り抑制運転は、その臭い戻り抑制必要状態になった空間に適合した条件で行うように構成しても良い。
例えば、浴室が臭い戻り抑制必要状態になったときは、トイレが臭い戻り抑制必要状態になったときよりも排出用空気の温度が高いと考えられるので、前記除臭運転、前記給気停止状態除臭運転及び前記調湿体停止状態除臭運転夫々において、除臭用加熱器20の加熱量を少なくする。
又、トイレが臭い戻り抑制必要状態になったときは、浴室が臭い戻り抑制必要状態になったときよりも臭い成分が多く含まれていると考えられるので、排気用送風機5の回転速度を速くして排出用空気の通風量を多くする。
(10) 顕熱交換部Sを構成するに、上記の実施形態においては、顕熱交換体9を顕熱交換用電動モータ10にて駆動回転する駆動回転型に構成する場合について例示したが、給気風路2を通流する供給用空気と排気風路4を通流する排出用空気とを顕熱交換させるように顕熱交換体を静止状に設けた静止型に構成しても良い。
又、この顕熱交換部Sを省略することが可能である。
(11) 前記加熱用加熱器8、前記除臭用加熱器20及び前記除湿用加熱器23としては、熱媒循環式に限定されるものではなく、例えば、電気ヒータでも良い。
3 給気送風手段
4 排気風路
5 排気送風手段
6 調湿体
7 調湿用駆動手段
8 加湿用加熱手段
11 運転制御手段
20 除臭用加熱手段
L 調湿部
Claims (2)
- 空調対象空間に供給する供給用空気の給気風路に通風作用する給気送風手段と、
空調対象空間外に排出する排出用空気の排気風路に通風作用する排気送風手段と、
一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する調湿用駆動手段を備えた調湿手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられた空調装置であって、
前記排気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する除臭用加熱手段が設けられ、
前記運転制御手段は、
前記給気送風手段と前記排気送風手段とを作動させ、前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に対して加熱作用する加湿用加熱手段を加熱作用状態にし、前記除臭用加熱手段を加熱停止状態にし及び前記調湿体を駆動回転するように前記調湿用駆動手段を作動させて、前記調湿手段にて供給用空気を加湿して空調対象空間に供給する空調運転、及び、
給気風路と排気風路とが通風状態で、且つ前記給気送風手段と前記排気送風手段との両方を作動させ、前記除臭用加熱手段を加熱作用状態にし、前記加湿用加熱手段を加熱停止状態にし、及び前記調湿体を駆動回転するように前記調湿用駆動手段を作動させて、前記調湿体に吸収されている水分を排出用空気に放出させて除去する除臭運転を実行できるように構成され、且つ、
前記空調運転の開始指令に基づいて、前記除臭運転を実行した後に、前記空調運転を実行するように構成されている空調装置。 - 空調対象空間に供給する供給用空気の給気風路に通風作用する給気送風手段と、
空調対象空間外に排出する排出用空気の排気風路に通風作用する排気送風手段と、
一部を前記給気風路に位置させ且つ他の一部を前記排気風路に位置させるように配置される調湿体、及び、その調湿体における前記給気風路に位置させる部分及び前記排気風路に位置させる部分を回転に伴って変更させるように前記調湿体を駆動回転する調湿用駆動手段を備えた調湿手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられた空調装置であって、
前記排気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて、通流する空気に対して加熱作用する除臭用加熱手段が設けられ、
前記運転制御手段は、
前記給気送風手段と前記排気送風手段とを作動させ、前記給気風路における前記調湿体よりも通風方向上手側箇所にて通流する空気に対して加熱作用する加湿用加熱手段を加熱作用状態にし、前記除臭用加熱手段を加熱停止状態にし及び前記調湿体を駆動回転するように前記調湿用駆動手段を作動させて、前記調湿手段にて供給用空気を加湿して空調対象空間に供給する空調運転、及び、
給気風路と排気風路とが通風状態で、且つ前記給気送風手段と前記排気送風手段との両方を作動させた状態で、前記排気風路を通流する空気に含まれている臭い成分が前記調湿手段にて前記給気風路を通流する空気に放出される臭い戻りを抑制する臭い戻り抑制運転を実行できるように構成され、且つ、
前記空調運転の実行中に、空調対象空間内にて臭いが発生する又は臭いが発生する虞のある臭い戻り抑制必要状態になったと判別すると、前記空調運転を停止して、前記臭い戻り抑制運転を実行するように構成され、
前記臭い戻り抑制運転が、前記給気送風手段と前記排気送風手段との両方を作動させ、前記除臭用加熱手段を加熱作用状態にし、前記加湿用加熱手段を加熱停止状態にし、及び前記調湿体を駆動回転するように前記調湿用駆動手段を作動させて、前記調湿体に吸収されている水分を排出用空気に放出させて除去する除臭運転である空調装置。
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