JP4712641B2 - 半導体ウエハとその試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は半導体ウエハとその試験方法に関する。
近年、携帯用機器の普及や、省エネルギー化及び廃棄物削減の要望により、データの書き換えが可能で且つ電源を切ってもデータが保持される不揮発性メモリを内蔵した半導体装置の需要が高まっている。
不揮発性メモリにはEEPROM(Electric Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)等がある。これらのメモリが完成した後に行われる試験には、所定の温度に加熱した後にデータ消失の有無を調べる電気的試験(リテンション試験)がある。この電気的試験は、プラスチックパッケージ等への封止後、或いは組立工程後に行われることもあるが、より高温下で短時間に行うことが可能で且つ低コストであるというメリットから、ウエハレベルでチップ毎に試験を行い、良品チップと不良チップとの区別をするのが普通である。
このようなウエハレベルでの試験の結果はウエハマップの形で可視化され、後工程ではそのウエハマップを頼りに良品チップのみを選別し、不良チップは破棄するようにする。
ところが、半導体ウエハと試験装置とが正しく位置合わせされていないと、例えばチップAに対して行ったつもりの試験が実際には隣のチップBに対して行ってしまい、良品チップと不良チップとを混同する恐れがある。こうなると、後工程において不良チップを良品チップと取り違えたり、良品チップを不良チップとして破棄したりする恐れがある。
そこで、ウエハレベルの試験では、半導体ウエハの特定の領域に基準マークを形成し、その基準マークを目印にして半導体ウエハと試験装置との位置合わせを行う等して、試験対象の半導体チップが半導体ウエハのどこに位置しているのかを正確に把握する必要がある。
例えば、特許文献1の従来例では、半導体ウエハの所定の位置に形成された「プロセス評価用パターン」を目印にして試験を行っている。
しかしながら、これでは「プロセス評価用パターン」を設けた分だけ、半導体ウエハにおいて製品用チップを形成し得る領域が減少し、半導体装置を製造するためのプロセスコストが上昇するという問題がある。
また、半導体ウエハの周辺部からチップの数を計数することで、試験対象のチップの位置を把握する方法もあるが、これでは計数に誤りが生じる危険性がある。
これらの点に鑑み、特許文献1では、その図3に示されるように、シャッタによってレチクルの一部を意図的に覆いながら露光を行うことで、基準となる半導体チップに未完成パターンを形成している。これによれば、未完成パターンによってボンディングパッドと試験用のニードルとが絶縁されるため、ニードルにより読み取られる電圧値が周辺の半導体チップのそれよりも高くなる。特許文献1は、このような電圧値の違いにより、位置合わせの基準となるチップと周辺のチップとの区別をしている。
しかし、これでは、上記の未完成パターンがプロセス中に剥離してパーティクルの原因となり、それにより半導体チップの歩留まりが低下するという新たな問題が発生する。
半導体ウエハに位置合わせ用の基準マークを設けるには、上記の他に、「ドロップショット」と呼ばれる手法を採用する方法もある。「ドロップショット」とは、半導体ウエハの特定の領域(基準領域)において、製品用チップのパターンの一部を意図的に欠損させたり、製品用チップのパターンとは異なるパターンを形成したりすることにより、周囲とコントラストの差を出す手法のことである。このようなコントラスト差を試験装置が画像認識することで、上記の基準領域と試験対象のチップとの相対位置が分かり、半導体ウエハにおけるチップの位置を把握することができる。
しかしながら、このような「ドロップショット」を用いる場合でも、製品チップとは異なるパターンを基準領域に設けるため、半導体ウエハから切り出すことが可能なチップの数が低減し、半導体装置の製造コストが上昇してしまう。更に、「ドロップショット」を用いると、基準領域と他の領域とで膜の積層構造が異なるようになるので、エッチングの条件によっては基準領域における膜が剥離するという問題がある。
なお、特許文献1の他に、本発明に関連する技術が下記の特許文献2及び特許文献3にも開示されている。
特開2003−7640号公報 特開2003−304098号公報 特開2002−83784号公報
本発明の目的は、試験装置との位置合わせが従来よりも容易に行える半導体ウエハとその試験方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、チップ領域とスクライブ領域とを有する半導体基板と、前記半導体基板の上に形成された多層膜と、前記多層膜を構成する少なくとも一つの膜に形成された基準マークとを有し、前記基準マークが、複数の前記チップ領域を包含する仮想矩形の少なくとも一頂点に位置すると共に、前記チップ領域の一辺よりも長い半導体ウエハが提供される。
また、本発明の別の観点によれば、半導体ウエハに形成された基準マークを光学顕微鏡で認識することにより、前記半導体ウエハと試験装置との位置合わせを行うステップと、前記位置合わせの後、前記半導体ウエハにニードルを当て、該半導体ウエハのチップ領域に形成された素子の電気的特性について試験するステップとを有し、前記基準マークが、複数の前記チップ領域を包含する仮想矩形の少なくとも一頂点に位置すると共に、前記チップ領域の一辺よりも長い半導体ウエハの試験方法が提供される。
次に、本発明の作用について説明する。
本発明では、試験装置と半導体ウエハとの位置合わせの目印に使用する基準マークをチップ領域の一辺よりも長くするので、ICタグ等に使用される極めて小さい半導体チップが半導体ウエハに集積形成される場合でも、基準マークを明瞭に認識することができ、試験装置と半導体ウエハとの位置合わせを正確に行うことができる。
また、その基準マークを半導体ウエハのスクライブ領域に形成することで、基準マークを形成しない場合と同じ数のチップを半導体ウエハから切り出すことができる。
ここで、チップ領域における多層膜に基準マークを形成したのでは、基準マークが形成されたチップとされていないチップとで構造が異なってしまうため、例えば基準マークが形成されたチップにエッチング条件を合わせると、基準マークが形成されていないチップにおいて膜剥がれが起き、剥がれた膜がパーティクルの原因となって製品チップの歩留まりが低下する。これに対し、本発明では、スクライブ領域に基準マークを形成するので、半導体ウエハから切り出される全てのチップの構造が同じになり、上記のような膜剥がれに伴う歩留まりの低下を防止できる。
また、基準マークを、多層膜の複数の層に互いに重なるように複数形成するようにしてもよい。特に、基準マークが透明性のある膜で構成される場合、このように重ねて形成することで、周囲とのコントラスト差が出易くなり、試験装置において基準マークが認識し易くなる。
なお、基準マークを多層膜の途中の高さに形成する場合は、該基準マークよりも上の多層膜を透明膜で構成することで、基準マークが認識し易くなる
また、基準マークの平面形状はL字状、T字状、及び十字のいずれかであるのが好ましい。このような形状を採用すると、線状のパターンと比較して、基準マークが光学顕微鏡の視野において占める面積の割合が増えるので、試験装置において位置合わせが行い易くなる。
本発明によれば、半導体ウエハと試験装置との位置合わせの目印となる基準マークをチップ領域の一辺よりも長く形成するので、極めて小さな半導体チップを半導体ウエハに形成する場合でも、試験装置においてその基準マークを明瞭に認識することができ、試験装置と半導体ウエハとの位置合わせを正確に行うことができる。
次に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の例では、ICタグ等に使用される極めて小さな半導体チップが半導体ウエハに集積形成される。その半導体チップが備える不揮発性メモリとして、以下ではFeRAMを形成するが、FeRAMの代わりにEEPROMを形成してもよい。
(1)第1実施形態
図1〜図20は、本実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図である。
最初に、図1(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、n型又はp型のシリコン(半導体)基板10の表面を熱酸化することにより素子分離絶縁膜11を形成し、この素子分離絶縁膜11でトランジスタの活性領域を画定する。このような素子分離構造はLOCOS(Local Oxidation of Silicon)と呼ばれるが、これに代えてSTI(Shallow Trench Isolation)を採用してもよい。
また、シリコン基板10は、例えば直径が8インチのシリコンウエハであって、図示のように、チップ領域Rcとスクライブ領域Rsとを有する。チップ領域Rcは、シリコン基板10から一つの半導体チップが切り出される領域である。一方、スクライブ領域Rsは、隣接する二つのチップ領域Rcの間の領域であって、半導体チップを切り出す工程においてダイシングソーが通る領域である。
次いで、シリコン基板10の活性領域にp型不純物、例えばボロンを導入してpウェル12を形成した後、その活性領域の表面を熱酸化することにより、ゲート絶縁膜14となる熱酸化膜を約6〜7nmの厚さに形成する。
続いて、シリコン基板10の上側全面に、厚さ約50nmの非晶質シリコン膜と厚さ約150nmのタングステンシリサイド膜を順に形成する。なお、非晶質シリコン膜に代えて多結晶シリコン膜を形成してもよい。その後に、フォトリソグラフィによりこれらの膜をパターニングして、シリコン基板10上にゲート電極15を形成する。
そのゲート電極15は、pウェル12上に互いに平行に二つ形成され、その各々はワード線の一部を構成する。
更に、ゲート電極15をマスクにするイオン注入により、ゲート電極15の横のシリコン基板10にn型不純物としてリンを導入し、第1、第2ソース/ドレインエクステンション17a、17bを形成する。
その後に、シリコン基板10の上側全面に絶縁膜を形成し、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極15の横に絶縁性スペーサ18として残す。その絶縁膜として、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により酸化シリコン膜を形成する。
続いて、この絶縁性スペーサ18とゲート電極15をマスクにしながら、シリコン基板10に砒素等のn型不純物を再びイオン注入することにより、ゲート電極15の側方のシリコン基板10に第1、第2ソース/ドレイン領域19a、19bを形成する。
更に、シリコン基板10の上側全面に、スパッタ法によりコバルト膜等の高融点金属膜を形成する。そして、その高融点金属膜を加熱させてシリコンと反応させることにより、第1、第2ソース/ドレイン領域19a、19bにおけるシリコン基板10上にコバルトシリサイド層等の高融点シリサイド層22を形成し、各ソース/ドレイン領域19a、19bを低抵抗化する。なお、このような高融点金属シリサイド層22は、スクライブ領域Rsにおけるシリコン基板10の表層にも形成される。
その後に、素子分離絶縁膜11の上等で未反応となっている高融点金属層をウエットエッチングして除去する。
ここまでの工程により、シリコン基板10の活性領域には、ゲート絶縁膜14、ゲート電極15、及び第1、第2ソース/ドレイン領域19a、19b等によって構成される第1、第2MOSトランジスタTR1、TR2が形成されたことになる。
次に、図1(b)に示すように、シリコン基板10の上側全面に、プラズマCVD法で窒化シリコン(SiN)膜を厚さ約200nmに形成し、それをカバー絶縁膜24とする。なお、窒化シリコン膜に代えて酸窒化シリコン(SiN)膜をカバー絶縁膜24として形成してもよい。
続いて、図2(a)に示すように、TEOS(tetra ethoxy silane)ガスを使用するプラズマCVD法により、このカバー絶縁膜24の上に下地絶縁膜25として酸化シリコン(SiO)膜を厚さ約600nmに形成した後、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法で下地絶縁膜25を約200nm程度研磨し、下地絶縁膜25の上面を平坦化する。
次に、図2(b)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、下地絶縁膜25の上に、スパッタ法により下部電極用導電膜27としてプラチナ膜を形成する。この下部電極用導電膜27は、後でパターニングされてキャパシタ下部電極になり、その膜厚は約155nmである。
更に、第1絶縁膜27の上に、スパッタ法によりPZT(Lead Zirconate Titanate: PbZrTiO3)膜を150〜200nmの厚さに形成して、このPZT膜を強誘電体膜28とする。
なお、強誘電体膜28の成膜方法としては、スパッタ法の他に、MOCVD(Metal Organic CVD)法やゾル・ゲル法もある。更に、強誘電体膜28の材料は上記のPZTに限定されず、SrBi2Ta2O9、SrBi2(TaxNb1-x)2O9、Bi4Ti2O12等のBi層状構造化合物や、PZTにランタンをドープしたPLZT(Pb1-xLaxZr1-yTiyO3)、或いはその他の金属酸化物強誘電体で強誘電体膜28を構成してもよい。
ここで、スパッタ法で形成されたPZTは、成膜直後では殆ど結晶化しておらず、強誘電体特性に乏しい。そこで、強誘電体膜28を構成するPZTを結晶化させるための結晶化アニールとして、酸素含有雰囲気中で基板温度を約585℃とするRTA(Rapid Thermal Anneal)を約90秒間行う。なお、MOCVD法で強誘電体膜28を形成する場合は、この結晶化アニールは不要である。
次に、上記の強誘電体膜28の上に、スパッタ法で第1酸化イリジウム(IrO2)膜を厚さ約50nmに形成し、この第1酸化イリジウム膜に対してRTAを施す。そのRTAの条件は特に限定されないが、本実施形態では、酸素含有雰囲気中で基板温度を725℃、処理時間を20秒とする。
その後に、第1酸化イリジウム膜の上にスパッタ法により第2酸化イリジウム膜を厚さ約200nmに形成し、これら第1、第2酸化イリジウム膜よりなる積層膜を上部電極用導電膜29とする。
なお、上記した下部電極用導電膜27を形成する前に、スパッタ法により下地絶縁膜25上にアルミナ(Al2O3)膜を薄く、例えば20nm程度の厚さ形成してもよい。このようにすると、下地絶縁膜25上に下部電極用導電膜27を直接形成する場合と比較して、下部電極用導電膜27を構成するプラチナの配向性が良好となる。そして、その下部電極用導電膜27の配向の作用によって、強誘電体膜28を構成するPZTの配向が揃えられ、強誘電体膜28の強誘電体特性が向上する。
次いで、図3(a)に示すように、フォトリソグラフィとエッチングにより上部電極用導電膜29をパターニングして上部電極29aを形成する。そして、このパターニングにより強誘電体膜28が受けたダメージを回復させるために、強誘電体膜28に対する回復アニールを縦型炉内で行う。この回復アニールは酸素含有雰囲気において行われ、その条件は、例えば、基板温度650℃、処理時間60分である。
続いて、図3(b)に示すように、フォトリソグラフィとエッチングにより強誘電体膜28をパターニングし、PZT等の強誘電体材料で構成されるキャパシタ誘電体膜28aを形成する。このパターニングでキャパシタ誘電体膜28aが受けたダメージは回復アニールによって回復される。この回復アニールは、上記と同様に縦型炉を用いて酸素含有雰囲気中で行われ、その条件として基板温度350℃、処理時間60分が採用される。
次に、図4(a)に示すように、シリコン基板10の上側全面に、水素や水分等の還元性物質からキャパシタ誘電体膜28aを保護するための第1アルミナ膜31をスパッタ法で厚さ約50nmに形成する。そして、スパッタによりキャパシタ誘電体膜28aが受けたダメージを回復させるために、酸素含有雰囲気中で基板温度を550℃とする回復アニールを約60分間行う。この回復アニールは、例えば縦型炉を用いて行われる。
次いで、図4(b)に示すように、フォトリソグラフィとエッチングにより、下部電極用導電膜27と第1アルミナ膜31とをパターニングし、キャパシタ誘電体膜28aの下の下部電極用導電膜27を下部電極27aにすると共に、この下部電極27aを覆うように第1アルミナ膜31を残す。
その後に、プロセス中にキャパシタ誘電体28aが受けたダメージを回復させるために、縦型炉において、基板温度550℃、処理時間60分の条件で、酸素含有雰囲気中においてキャパシタ誘電体膜28aに回復アニールを施す。
ここまでの工程により、シリコン基板10のチップ領域Rcには、下部電極27a、キャパシタ誘電体膜28a、及び上部電極29aをこの順に積層してなるキャパシタQが形成されたことになる。
続いて、図5(a)に示すように、シリコン基板10の上側全面に、キャパシタ誘電体膜28aを保護するための第2アルミナ膜33をスパッタ法で約20nmの厚さに形成する。この第2アルミナ膜33は、その下の第1アルミナ膜31と協同して、水素や水分等の還元性物質がキャパシタ誘電体膜28aに至るのを防止し、キャパシタ誘電体膜28aが還元されてその強誘電体特性が劣化するのを抑えるように機能する。
その後に、基板温度550℃、処理時間60分の条件で、酸素含有雰囲気となっている縦型炉内においてキャパシタ誘電体膜28aに対して回復アニールを施す。
更に、図5(b)に示すように、TEOSガスを使用するプラズマCVD法により、上記の第2アルミナ膜33上に酸化シリコン膜を厚さ約1500nmに形成し、その酸化シリコン膜を第1層間絶縁膜34とする。この後に、第1層間絶縁膜34の上面をCMP法で研磨して平坦化する。
次に、図6(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、フォトリソグラフィとドライエッチングにより、第1層間絶縁膜34、第2アルミナ膜33、下地絶縁膜25、及びカバー絶縁膜24をパターニングして、チップ領域Rcにおけるこれらの膜に第1、第2コンタクトホール35a、35bを形成する。
これら第1、第2コンタクトホール35a、35bは、第1、第2ソース/ドレイン領域19a、19bの上に形成される。
その後、第1、第2コンタクトホール35a、35bの内面と第1層間絶縁膜34の上面に、スパッタ法によりチタン(Ti)膜と窒化チタン(TiN)膜をそれぞれ厚さ20nm、50nmに形成し、これらの膜をグルー膜とする。次いで、このグルー膜の上に、六フッ化タングステンガスを使用するCVD法でタングステン膜を形成し、このタングステン膜で第1、第2コンタクトホール35a、35bを完全に埋め込む。
そして、第1層間絶縁膜34上の余分なグルー膜とタングステン膜とをCMP法で研磨して除去し、これらの膜を第1、第2コンタクトホール35a、35b内にのみ残す。
このように第1、第2コンタクトホール35a、35b内に残されたグルー膜とタングステン膜は、第1、第2ソース/ドレイン領域19a、19bと電気的に接続された第1、第2コンタクトプラグ40a、40bとなる。
ここで、第1、第2コンタクトプラグ40a、40bは、非常に酸化され易いタングステンを主に構成されているため、酸素含有雰囲気中で容易に酸化してコンタクト不良を引き起こす恐れがある。
そこで、次の工程では、図6(b)に示すように、シリコン基板10の上側全面に酸化防止絶縁膜41としてCVD法により酸窒化シリコン膜を厚さ約100nmに形成し、この酸化防止絶縁膜41により第1、第2コンタクトプラグ40a、40bの酸化を防止する。
その後、フォトリソグラフィとエッチングにより、酸化防止絶縁膜41から第1アルミナ膜31までをパターニングして、上部電極29a上のこれらの絶縁膜に第1開口35dを形成すると共に、下部電極27aの上に第2開口35eを形成する。
その後に、ここまでの工程でキャパシタ誘電体膜28aが受けたダメージを回復させるために、酸素含有雰囲気となっている縦型炉にシリコン基板10を入れ、基板温度500℃、処理時間60分の条件で、キャパシタ誘電体膜28aに対して六回目の回復アニールを施す。
次に、図7に示すように、第1層間絶縁膜34と第1、第2コンタクトプラグ40a、40bのそれぞれの上面に、スパッタ法により金属積層膜を形成し、それを第1導電膜41とする。本実施形態では、その金属積層膜として、約150nmの厚さの窒化チタン膜、約550nmの厚さの銅含有アルミニウム膜、約5nmの厚さのチタン膜、及び約150nmの厚さの窒化チタン膜をこの順に形成する。この金属積層膜は、キャパシタQ上の第1、第2開口35d、35e内にも形成される。
更に、この第1導電膜41の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して第1レジストパターン42を形成する。
続いて、図8に示すように、第1レジストパターン42をマスクにして第1導電膜41をエッチングすることにより、チップ領域Rcにおける第1層間絶縁膜34上に一層目金属配線41a、41bを形成する。
キャパシタQの上に形成された一層目金属配線41aは、第1、第2開口35d、35eを通じてそれぞれ上部電極29a、下部電極27aと電気的に接続される。
また、第2ソース/ドレイン領域19bの上方に形成された一層目金属配線41bは、第2コンタクトプラグ40bと共にビット線の一部を構成する。
そして、第1レジストパターン42を除去した後に、例えば窒素雰囲気となっている縦型炉を用いて、基板温度350℃、N2流量20リットル/分、及び処理時間30分の条件で第1層間絶縁膜34をアニールして脱水する。
次に、図9に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、シリコン基板10の上側全面に、第1キャパシタ保護絶縁膜46としてスパッタ法によりアルミナ膜を形成する。
この第1キャパシタ保護絶縁膜46は、水素や水分等の還元性物質をブロックしてキャパシタ誘電体膜28aを保護する機能を有する。このような機能を有する絶縁膜としては、上記したアルミナ膜の他に酸化チタン(TiO2)膜もある。
次に、反応ガスとしてTEOSガスとを使用するプラズマCVD法により、第1キャパシタ保護絶縁膜46上に第2層間絶縁膜47として酸化シリコン膜を形成した後、CMP法によりこの第2層間絶縁膜47を研磨して平坦化する。平坦化後の第2層間絶縁膜47の厚さは、一層目金属配線41a、41b上で約1000nmとなる。
そして、N2Oプラズマ処理によりこの第2層間絶縁膜47を脱水した後、外部雰囲気に含まれる水素や水分等の還元性物質がキャパシタ誘電体膜28aに至るのを防ぐために、これらの物質に対するブロック性に優れたアルミナ膜をスパッタ法で第2層間絶縁膜47上に約50nmの厚さに形成し、このアルミナ膜を第2キャパシタ保護絶縁膜48とする。
第2キャパシタ保護絶縁膜48はアルミナ膜に限定されない。第1キャパシタ保護絶縁膜46と同様に、第2キャパシタ保護絶縁膜48として酸化チタン膜を形成してもよい。
なお、第2キャパシタ保護絶縁膜48を形成する前に、TEOSガスを用いるCVD法で第2層間絶縁膜47上に酸化シリコン膜を100nm程度の厚さに形成し、この酸化シリコン膜をN2Oプラズマ処理で脱水してもよい。
次いで、TEOSガスを使用するプラズマCVD法により、第2キャパシタ保護絶縁膜48の上に酸化シリコン膜を形成して、この酸化シリコン膜を第1キャップ絶縁膜49とする。この第1キャップ絶縁膜49の厚さは、例えば約100nmである。
その後に、N2Oプラズマ処理によりこの第1キャップ絶縁膜49を脱水する。
次に、図10に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、フォトリソグラフィとドライエッチングにより絶縁膜46〜49をパターニングし、チップ領域Rcにおける一層目金属配線41bの上に第1ホール50aを形成する。
次いで、第2層間絶縁膜47上と、第1ホール50aの内面に、グルー膜としてスパッタ法により窒化チタン膜を厚さ約150nmに形成する。
更に、六フッ化タングステンガスを使用するプラズマCVD法により、このグルー膜の上にタングステン膜を形成し、このタングステン膜で第1ホール50aを完全に埋め込む。
その後に、第1キャップ絶縁膜49上の余分なグルー膜とタングステン膜とをCMP法により研磨して除去し、これらの膜を第1ホール50a内にのみ残す。なお、本工程では、CMP法に代えてエッチバック法を採用してもよい。
このようにして第1ホール50a内に残されたグルー膜とタングステン膜は、一層目金属配線41bと電気的に接続された第1導電性プラグ57aとなる。
次いで、図11に示すように、第1キャップ絶縁膜49と第1導電性プラグ57aのそれぞれの上に、第2導電膜55としてスパッタ法により金属積層膜を形成する。その金属積層膜は、例えば、下から厚さ約550nmの銅含有アルミニウム膜、厚さ約5nmのチタン膜、そして厚さ約150nmの窒化チタン膜である。
更に、この第2導電膜55の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して第2レジストパターン56を形成する。
次に、図12に示すように、第2レジストパターン56をマスクにして第2導電膜55をドライエッチングし、二層目金属配線55aを形成する。
この後に、第2レジストパターン56は除去される。
続いて、図13に示すように、第1キャップ絶縁膜49と二層目金属配線55aのそれぞれの上に、TEOSガスを使用するプラズマCVD法で酸化シリコン膜を厚さ約2200nmに形成し、この酸化シリコン膜を第3層間絶縁膜51とする。
そして、CMP法で第3層間絶縁膜51の上面を研磨して平坦化した後、N2Oプラズマ処理により第3層間絶縁膜51を脱水する。そのN2Oプラズマ処理は、CVD装置において、例えば基板温度350℃、処理時間4分の条件で行われる。
次に、還元性物質からキャパシタ誘電体膜28aを保護するための第3キャパシタ保護絶縁膜52として、第3層間絶縁膜51の上にスパッタ法でアルミナ膜を約50nmの厚さに形成する。なお、アルミナ膜に代えて、酸化チタン膜を第3キャパシタ保護絶縁膜52として形成してもよい。
なお、第3キャパシタ保護絶縁膜52を形成する前に、TEOSガスを用いるCVD法で第3層間絶縁膜52上に酸化シリコン膜を100nm程度の厚さに形成し、この酸化シリコン膜をN2Oプラズマ処理で脱水してもよい。
次いで、TEOSガスを使用するプラズマCVD法により、第3キャパシタ保護絶縁膜52の上に酸化シリコン膜を厚さ約100nmに形成し、この酸化シリコン膜を第2キャップ絶縁膜53とする。
その後に、CVD装置内において基板温度350℃、処理時間2分の条件で第2キャップ絶縁膜53に対してN2Oプラズマ処理を施し、第2キャップ絶縁膜53を脱水する。
次に、図14に示すように、第2キャップ絶縁膜53の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像することで、二層目金属配線55aの上方に窓58aを備えた第3レジストパターン58を形成する。
次いで、窓58aを通じて絶縁膜51〜53をドライエッチングすることにより、二層目金属配線55aの上に第2ホール54aを形成する。
このエッチングを終了後、第3レジストパターン58は除去される。
次に、図15に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、第2キャップ絶縁膜53上と第2ホール54aの内面に、グルー膜としてスパッタ法により窒化チタン膜を厚さ約50nmに形成する。そして、第2ホール54aを完全に埋める厚さ、例えば厚さ約650nmのタングステン膜をCVD法でグルー膜上に形成する。
その後に、第2キャップ絶縁膜53上の余分なグルー膜とタングステン膜とをCMP法により研磨し、これらの膜を第2ホール54a内にのみ第2導電性プラグ56aとして残す。
続いて、図16に示すように、第2導電性プラグ56aと第2キャップ絶縁膜53のそれぞれの上面に、スパッタ法によりアルミニウム膜60aを約500nmの厚さに形成する。そのアルミニウム膜60aには銅も含まれる。
更に、アルミニウム膜60aの上にスパッタ法により厚さ約150nmの窒化チタン膜60bを形成し、この窒化チタン膜60bとアルミニウム膜60aとを第3導電膜60とする。
その後に、この第3導電膜60の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して第4レジストパターン62を形成する。
次いで、図17に示すように、第4レジストパターン62をマスクにして第3導電膜60をエッチングする。
これにより、チップ領域Rcの第2キャップ絶縁膜53上に三層目金属配線60c、60dが形成されると共に、スクライブ領域Rsに基準マークMが形成される。
このうち、三層目金属配線60dは、後でウエハレベルで行われる電気的試験の際に試験のニードルが当てられる試験用パッドとしての機能を有する。
そして、その電気的試験では、基準マークMが位置合わせの目印として使用される。
この後に、第4レジストパターン62は除去される。
次に、図18に示すように、シリコン基板10の上側全面に、TEOSガスを使用するCVD法により酸化シリコン膜を厚さ約100nmに形成し、その酸化シリコン膜を第1パッシベーション膜65とする。
次いで、第1パッシベーション膜65に対してN2Oプラズマ処理を行うことにより、第1パッシベーション膜65を脱水すると共に、その表面を窒化して水分の再付着を防止する。このようなN2Oプラズマ処理は、例えば、基板温度350℃、処理時間2分の条件で行われる。
更に、この第1パッシベーション膜65の上に、第2パッシベーション膜66としてCVD法により窒化シリコン膜を厚さ約350nmに形成する。
その後に、第2パッシベーション膜66の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像することで、三層目金属配線65の上方に窓67aを備えた第5レジストパターン67を形成する。
続いて、図19に示すように、この第5レジストパターン67をマスクにして第1、第2パッシベーション膜65、66をドライエッチングすることにより、これらの膜に図示のような第3開口66aを形成する。このドライエッチングは、例えば平行平板プラズマエッチング装置(不図示)を用いて行われ、CHF3、CF4、及びO2の混合ガスがエッチングガスとして採用される。
この後に、第5レジストパターン67は除去される。
次に、図20に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、第2パッシベーション膜66上と第3開口66aの中に感光性ポリイミドを塗布し、厚さが約3μmのポリイミド塗膜を形成する。次いで、このポリイミド塗膜を露光、現像した後、窒素雰囲気の横型炉においてポリイミド塗膜を加熱して硬化する。その硬化条件は特に限定されないが、本実施形態では、その条件として基板温度310℃、窒素流量100リットル/分、処理時間40分を採用する。
これにより、三層目金属配線60dの上方に第46開口68aを備えたポリイミド保護膜68が形成される。
ここまでの工程により、本実施形態に係る半導体ウエハWの基本構造が完成した。
その半導体ウエハWはシリコン基板1の上に多層膜90を形成してなり、その多層膜90のうちの一層にマークMが形成される。なお、多層膜90は、シリコン基板10の上に形成される全ての膜によって構成される。
図21は、この半導体ウエハWの拡大平面図である。
既述のように、本実施形態では、半導体ウエハWからICタグ用の半導体チップを切り出すため、チップ領域Rcは、一辺の長さが約1mmと極めて短い正方形である。なお、通常の半導体チップの一辺の長さは、これよりも10倍程度長い1cm〜1.5cm程度である。
一方、スクライブ領域Rsに形成された基準マークMは、正方形のチップ領域Rcの一辺よりも長く形成される。更に、その基準マークMは、複数のチップ領域Rcを包含する仮想矩形Sの少なくとも一つの頂点に配される。また、その仮想矩形Sの大きさは特に限定されないが、露光工程で使用される露光装置の1ショットの露光領域を仮想矩形Sとして採用するのが好ましい。なお、その露光領域は、多層膜90を構成する全ての膜に共通であって、その平面形状は正方形である。
この後は、チップ領域Rcに形成されたチップが正常に動作するか否かを確認するための試験工程に移る。
この試験工程について図22及び図23を参照しながら説明する。
図22は、試験工程で使用される試験装置の構成図であり、図23は試験工程のフローチャートである。
図22に示されるように、試験装置は、制御部115からの制御信号SstageによってX方向、Y方向、及びZ方向に移動可能なステージ112がXYZ駆動装置111上に設けられ、試験対象のウエハWがステージ112上に載置される。なお、ステージ112は、X-Y平面内において回転することもできる。そして、ステージ112の上方には、ウエハWに対向するようにしてプローブカード114が配される。
プローブカード114には、チップに試験信号Sinを与えるためのニードル116が設けられる。その試験信号Sinは、試験信号発生器117において発生される。
また、チップからの出力信号Soutは、プローブガード114を介して良否判定器118に入力された後、試験信号発生器117からの期待値と比較される。そして、この比較に基づき、チップが良品であるか不良品であるかが判定され、その判定結果が制御部115内の記憶部(不図示)に記憶される。
ここで、この試験装置には、プローブガード114とウエハWとの位置合わせを行うための光学顕微鏡113が設けられ、この光学顕微鏡113で捉えられた実画像は、画像信号Simageとなって制御部115に入力される。
このような試験装置を用いた試験工程では、図23のステップP1に示されるように、まず試験装置のプローブカード114と半導体ウエハWとの位置合わせが行われる。
図24は、このステップP1について説明するための平面図である。
図24に示されるように、光学顕微鏡113の視野110は、複数のチップ領域RCを包含する矩形状である。なお、その視野110は、波長が250nm以上2400nm以下のハロゲンランプを光源とする照明で照らされている。
位置合わせに際しては、まず、光学顕微鏡113の画像を制御部115が取り込み、制御部115内に予め記憶されているテンプレートTPと実画像とを比較する。
そのテンプレートTPは、位置合わせの原点P0を中心にもつ仮想小矩形S0と、基準マークMとの共通部分よりなり、基準マークは黒、それ以外の部分は白というように二値化されたデータで構成される。なお、仮想小矩形S0の大きさと形は、試験装置において予め定められている。そして、テンプレートTPと実画像との比較は、実画像の画像データを二値化して白黒像にした後、テンプレートTPと実画像のそれぞれのデータを照合することで行われる。
このようにテンプレートTPと実画像とを比較することにより、基準マークMが視野110内にあるか否かが判断される。
そして、視野110内に基準マークが無いと判断された場合は、X方向及びY方向にステージ112を移動することにより、上記の視野110に基準マークMが来るようにする。
一方、基準マークMが視野110内にある場合は、テンプレートTPと実画像とを比較し、更にステージ112を移動することにより、基準マークMの基準点Pが視野110の中央、すなわち位置合わせの原点P0に来るようにする。また、本実施形態では、基準マークMの端を基準点Pとする。
なお、光学顕微鏡113の実画像は、明視野像と暗視野像のどちらでもよい。但し、基準マークMの下方に基準マークMと同じ材料よりなる膜がある場合は、暗視野像を採用することで基準マークMが認識し易くなる。
以上により、プローブガード114とウエハWとの位置合わせが完了し、図23のステップP1を終える。
この後は、ステップP2に移行し、半導体ウエハWにニードル116を当て、チップ領域Rcに形成されたキャパシタQ等の素子の電気的特性について試験する。この試験は、仮想矩形Sの一番左上のチップから一筆書きの要領で一つ一つのチップに対して順に行われる。
そのステップP2では、ステップP1において位置合わせを正確にしたことで、現在試験を行っている半導体チップが半導体ウエハWのどこに位置しているのかを正確に把握しながら、試験装置において一つ一つのチップを試験することが可能となる。
以上説明した本実施形態によれば、図24を参照して説明したように、半導体ウエハWとプローブカード114との位置合わせの目印として、スクライブ領域Rsに形成された基準マークMを使用する。
その基準マークMはチップ領域Rcの一辺よりも長く形成されているので、ICタグ用の非常に小さなチップを半導体ウエハWに集積形成する場合であっても、試験装置側で基準マークMを識別することができ、位置ずれやニードル116の当てずれ等を防止することができる。
更に、スクライブ領域Rsに基準マークMを形成するので、基準マークMを形成しない場合と同じ数のチップを半導体ウエハから切り出すことができ、一枚の半導体ウエハから切り出されるチップの数が低減するのを防止できる。
また、チップ領域Rcにおける多層膜90(図20参照)に基準マークMを形成したのでは、基準マークMが形成されたチップとされていないチップとで構造が異なってしまうため、例えば基準マークMが形成されたチップにエッチング条件を合わせると、基準マークMが形成されていないチップにおいて膜剥がれが起き、剥がれた膜がパーティクルの原因となって製品チップの歩留まりが低下する。これに対し、本実施形態では、既述のようにスクライブ領域Rsに基準マークMを形成するので、半導体ウエハから切り出される全てのチップの構造が同じになり、上記のような膜剥がれに伴う歩留まりの低下を防止できる。
ここで、基準マークMは、試験装置に設けられた照明(波長:250nm以上2400nm以下)で照らされたときに、試験装置側で識別できる程度に十分な反射率を有している必要がある。本願発明者の経験によると、反射率が30%未満の金属では基準マークMが見え難くなる。次の表1は、代表的な金属の反射率を示すデータである。
Figure 0004712641
表1に示されるように、波長が280nmの光に対するAg(銀)の反射率は30%未満となるので、この波長の照明を用いる場合は、基準マークMをAgで構成するのは避けた方がよい。
また、Sn(スズ)も、波長が251nmと357nmの光に対して反射率が30%未満となるので、基準マークMをSnで構成するのは好ましくない。
表1におけるAgとSn以外の金属は、表内のどの波長においても反射率が30%以上となるので、基準マークMの材料として使用しても、試験装置側で基準マークMを識別することができる。
また、たとえ基準マークMの反射率が30%以上であっても、基準マークMの膜厚が薄いと、基準マークMの下の膜が透けて見え、基準マークMを識別するのが困難となる。試験装置側で識別し易い基準マークMの膜厚は100nm以上、より好ましくは500nm以上である。
(2)第2実施形態
上記した本実施形態では、図20に示してように、多層膜90を構成する膜のうち、三層目金属配線60c、60dに基準マークMを形成した。
その基準マークMが形成される層はこれに限定されず、以下の第1〜第14例のように多層膜90のどの膜に基準マークMを形成してもよい。
第1例
図25は、第1例に係る半導体ウエハの断面図である。なお、本例以降では、図を見易くするために、スクライブ領域Rsにおける半導体ウエハの断面のみを示し、チップ領域Rcの断面は省略する
図25に示されるように、本例では、一層目金属配線41a、41b(図8参照)に基準マークMを形成する。
なお、基準マークMの上にはアルミナよりなる第1〜第3キャパシタ保護絶縁膜46、48、52が形成されているが、これらの絶縁膜は非常に薄く光を透過するので、試験装置側で基準マークMを確認することは可能である。
このように、多層膜90の途中の高さに基準マークMを設けても、該マークMよりも上の多層膜90が透明膜で構成されれば、試験装置においてマークMを確認することができる。
第2例
図26は、第2例に係る半導体ウエハの断面図である。
本例では、一層目金属配線41a、41b、二層目金属配線55a、及び三層目金属配線60c、60dに、互いに重なるように基準マークMを三つ形成する。
三つの基準マークMはいずれも同じ平面形状を有しており、それを上から見た場合には、基準マークMを一つのみ形成した場合と同じように見える。
但し、三つの基準マークMが完全に重なる必要は無く、互いに僅かにずれていてもよい。
第3例
図27は、第3例に係る半導体ウエハの断面図である。
本例では、第2パッシベーション膜66(図20参照)に基準マークMを形成する。
第2パッシベーション膜66は窒化シリコンよりなり、ポリイミドよりなる保護膜68や酸化シリコンよりなる第1パッシベーション膜65と屈折率の差を生じるので、試験装置側で基準マークMを認識することは可能である。
第4例
図28は、第4例に係る半導体ウエハの断面図である。
本例では、MOSトランジスタTR1、TR2のゲート電極15を覆うカバー絶縁膜24(図1(b)参照)に基準マークMを形成する。
カバー絶縁膜24は窒化シリコンよりなり、周囲の膜と屈折率差を生じるので、第3例と同様に試験装置側で基準マークMを認識することができる。
第5例
図29は、第5例に係る半導体ウエハの断面図である。
本例では、第2パッシベーション膜66とカバー絶縁膜24の両方に、二つの基準マークMを互いに重なるように形成する。
透明性の窒化シリコンよりなる基準マークMは、第3、第4例のように一つだけだと周囲との間にコントラスト差が出難いが、本例のように二つの基準マークMを重ねることにより試験装置側で認識し易くなる。
第6例
図30は、第6例に係る半導体ウエハの断面図である。
本例では、ポリイミド保護膜68とカバー絶縁膜24のそれぞれに、互いに重なるように基準マークMを形成する。なお、ポリイミド保護膜68は、多層膜90を構成する膜のうち、最上層の膜である。
第5例と同様に、ポリイミド保護膜68に形成される基準マークMは、透明性なのでそれ単体だけでは周囲とのコントラスト差が出難い。そこで、第4例と同様に、二つの基準マークMを重ねて設けることで、基準マークMが見易くなる。なお、ポリイミド保護膜68に形成される基準マークMが試験装置側で十分に認識し易い場合は、カバー絶縁膜24に形成される基準マークMを省略してもよい。
また、基準マークMを最上層に形成することで、基準マークMが別の膜によって遮られず、試験装置において基準マークMが認識し易くなる。
第7例
図31は、第7例に係る半導体ウエハの断面図である。
本例では、多層膜90を構成するポリイミド保護膜68の上に基準マークMを形成する。この場合、基準マークMは、窒化チタン膜、銅含有アルミニウム膜、及び窒化チタン膜をこの順に積層してなる金属積層膜をスパッタ法で多層膜90に形成し、その金属積層膜をパターニングして形成される。なお、この金属積層膜の最上層の窒化チタン膜は酸化防止膜として機能する。
このように、多層膜90の上に基準マークMを形成し、マークMの上に別の膜を形成しないようにすれば、マークMが別の膜によって遮られないので、第1〜第6例と比較してマークMを認識し易くなる。
なお、この金属積層膜は、基準マークMを形成するためだけに設けるものであるため、チップ領域Rcに形成される素子の機能を維持するのには不必要であり、金属積層膜の形成とパターニングの工程の分だけ他の例よりも工程数が多くなる。従って、他の例は、本例と比較して金属積層膜の形成とパターニングの分だけ工程数が低減されるという利点があるということになる。
また、他の例では、チップ領域Rcに必須の多層膜90の一つの層を利用して基準マークを設けるため、スクライブ領域Rsとチップ領域Rcとが同じ層構造になるのに対し、本例では、チップ領域Rcのみに基準マークM用の金属積層膜を形成するため、スクライブ領域Rsとチップ領域Rcとが異なる層構造になる。
このように層構造が異なると、通常は、多層膜90を構成する一つの膜をエッチングする際に、チップ領域Rcに対して最適化されたエッチング条件でスクライブ領域Rsの膜をエッチングするので、エッチング条件が合わないスクライブ領域Rsでは膜が剥離する恐れがある。しかし、本例では、スクライブ領域Rsのみに基準マークMを残せばよいので、エッチング条件をスクライブ領域Rsの金属積層膜に合わせることができ、金属積層膜をエッチングして基準マークMを形成するときにチップ領域Rcの金属積層膜が剥離してパーティクルの原因になるのを防止できる。
更に、本例では、この基準マークMをチップ領域Rcに設けてもよい。このようにしても、チップ領域Rcの回路パターンと基準マークMとがポリイミド保護膜68によって絶縁されるので、チップ領域Rcの回路は基準マークMによって干渉を受けない。よって、基準マークMが形成された半導体チップを製品用として出荷することができ、半導体ウエハWから切り出される半導体チップの個数が減ることは無い。
第8例
図32及び図33は、第8例に係る半導体ウエハの断面図である。
半導体装置の製造工程では、電気的試験の際の位置合わせの他に、露光装置と半導体基板10との位置合わせのためのマークm1、m2が形成される。
このようなマークm1、m2が存在しても、図32に示されるように、これらを覆うように三層目金属配線60c、60dに基準マークMを形成すれば、電気的な試験の際に、試験装置によってマークm1、m2が認識されることはなく、基準マークMを位置合わせの目印として認識することができる。
但し、図33に示すように、基準マークMが透明性の窒化シリコンよりなる第2パッシベーション膜66に形成される場合は、基準マークMの下に他のマークm1、m2が存在すると、基準マークMからマークm1、m2が透けて見え、試験装置において位置合わせができない恐れがある。よって、この場合は、基準マークMの下にマークm1、m2を形成しないのが好ましい。
第9例
図34は、第9例に係る半導体ウエハの断面図である。
上記した第1〜第8例では、多層膜90を構成する膜の残部を基準マークMとして採用した。
これに対し、本例では、図34のように、遮光性の一層目金属配線41aに開口を設け、その開口を基準マークMとして用いる。このような基準マークMは、一層目金属配線41aに限らず、遮光性のある膜ならどの膜に形成してもよい。
但し、図32に示した第8例のように、基準マークMの下に別のマークm1、m2が存在すると、基準マークMを構成する開口からマークm1、m2が見えてしまい、試験装置において基準マークMを正しく認識することができない。よって、この場合は、マークm1、m2に重ならないように基準マークMを構成する開口を形成するのが好ましい。
第10例
図35は、本例に係る半導体ウエハの断面図である。
本例では、既述の第2導電性プラグ56a(図15参照)をスクライブ領域Rsに複数形成し、この第2導電性プラグ56aの集合体で基準マークMを構成する。
図36はこの半導体ウエハの拡大平面図である。
図36に示されるように、複数の第2導電性プラグ56aは千鳥状に配列される。第2導電性プラグ56aを配置するピッチは、光学顕微鏡113の分解能よりも短いのが好ましい。このようにすることで、光学顕微鏡113で得られた基準マークMの像があたかもベタ状となり、ベタ状の基準マークMを形成する場合と遜色が無い程度に基準マークを認識することができる。
第11例
図37及び図38は、本例に係る半導体ウエハの拡大の拡大平面図である。
図25で説明した第1例では、一層目金属配線41aにベタ状の基準マークMを形成した。
これに対し、本例では、図37に示すように、スクライブ領域Rsにストライプ状の一層目金属配線41aを間隔をおいて複数形成し、この金属配線41aの集合体を基準マークMとする。
本例では、第10例と同様に、スクライブ領域Rsにおいて金属配線41aを配置するピッチを光学顕微鏡113の分解能よりも短くし、光学顕微鏡113で得られた基準マークMの像がベタ状になるようにするのが好ましい。
なお、図37では、一層目金属配線41aが横縞状に形成されているが、図38のように縦縞状に形成してもよい。
第12例
図39は、本例に係る半導体ウエハの拡大平面図である。
既述の第1実施形態では、基準マークMの平面形状は図21に示したような直線状であった。
これに対し、本例では、図39に示すようなL字状に基準マークMを形成する。
このようにすると、暗く見える基準マークMが光学顕微鏡の視野110において占める面積の割合が増えるので、試験装置において位置合わせが行い易くなる。
なお、本願発明者の経験によれば、位置合わせが最も行い易くなるのは、テンプレートTPにおいて基準マークMが占める面積の割合が50%のときである。
第13例
図40は、本例に係る半導体ウエハの拡大平面図である。
本例では、基準マークMの平面形状をT字型にする。これにより、視野110において基準マークMが占める面積の割合が増えるので、試験装置における位置合わせがより一層容易になる。
第14例
図41は、本例に係る半導体ウエハの拡大平面図である。
図41に示されるように、本例では基準マークMの平面形状を十字にすることで、視野110において基準マークMが占める割合を更に増やし、位置合わせを更に容易にする。
第15例
上記した第1実施形態では、プローブガード114とウエハWとのXY方向の位置合わせをしたが、上記の基準マークMを用いることで、ウエハWの回転ずれも補正することができる。
図42は、その回転ずれの補正方法を示す平面図である。
図42に示す例では、ウエハWが本来の向きから角度θだけずれている。この回転ずれは、試験装置において二つの基準マークMを認識し、角度ずれが無い場合の直線(基準直線)L0にこれらのマークMのそれぞれの中心が位置しているかどうかで検出される。
そして、回転ずれが検出された場合には、二つの基準マークMを通る直線Lと上記の直線L0との成す角θを算出し、その角θの分だけステージ112をX-Y平面内で回転させて回転ずれを補正するステップを行う。そのステップは、図23のステップP1の前でもよいし後でもよい。
以下に、本発明の特徴を付記する。
(付記1) チップ領域とスクライブ領域とを有する半導体基板と、
前記半導体基板の上に形成された多層膜と、
前記多層膜を構成する少なくとも一つの膜に形成された基準マークとを有し、
前記基準マークが、複数の前記チップ領域を包含する仮想矩形の少なくとも一頂点に位置すると共に、前記チップ領域の一辺よりも長いことを特徴とする半導体ウエハ。
(付記2) 前記基準マークが前記スクライブ領域に配されたことを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記3) 前記基準マークは、前記多層膜の複数の層に互いに重なるように複数形成されたことを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記4) 前記基準マークは前記多層膜の途中の高さに形成され、該基準マークよりも上の該多層膜は透明膜で構成されることを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記5) 前記基準マークは、250nm以上2400nm以下の波長の光を照射した場合に、周囲とコントラスト差が出る膜厚を有することを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記6) 前記膜厚は100nm以上であることを特徴とする付記5に記載の半導体ウエハ。
(付記7) 前記基準マークは、前記多層膜を構成する金属配線層に形成されたことを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記8) 前記金属配線の平面形状はストライプ状であり、該金属配線の集合体により前記基準マークが構成されたことを特徴とする付記7に記載の半導体ウエハ。
(付記9) 前記半導体基板にMOSトランジスタのゲート電極が形成され、前記パターンは、前記多層膜の最下層を構成して前記ゲート電極を覆うカバー絶縁膜に形成されたことを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記10) 前記基準マークは、前記多層膜を構成するパッシベーション膜に形成されたことを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記11) 前記パッシベーション膜は窒化シリコン膜であることを特徴とする付記10に記載の半導体ウエハ。
(付記12) 前記基準マークの下の前記多層膜に別のパターンが存在しないことを特徴とする付記11に記載の半導体ウエハ。
(付記13) 前記基準マークは、前記多層膜の最上層のポリイミド保護膜に形成されたことを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記14) 前記基準マークは、前記多層膜の最上層のポリイミド保護膜の上に形成されたことを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記15) 前記基準マークは、前記多層膜に形成された複数の導電性プラグの集合体で構成されることを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記16) 前記基準マークの平面形状は、L字状、T字状、及び十字のいずれかであることを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記17) 前記仮想矩形は、露光装置の1ショットの露光領域であることを特徴とする付記1に記載の半導体ウエハ。
(付記18) 半導体ウエハに形成された基準マークを光学顕微鏡で認識することにより、前記半導体ウエハと試験装置との位置合わせを行うステップと、
前記位置合わせの後、前記半導体ウエハにニードルを当て、該半導体ウエハのチップ領域に形成された素子の電気的特性について試験するステップとを有し、
前記基準マークが、複数の前記チップ領域を包含する仮想矩形の少なくとも一頂点に位置すると共に、前記チップ領域の一辺よりも長いことを特徴とする半導体ウエハの試験方法。
(付記19) 二つの前記基準マークのそれぞれの中心が基準直線上に位置しているかどうかを認識することにより、前記試験装置における前記半導体ウエハの回転ずれを検出するステップと、
前記回転ずれが検出された場合に、前記回転ずれを補正するステップとを更に有することを特徴とする付記18に記載の半導体ウエハの試験方法。
(付記20) 前記半導体ウエハと前記試験装置との位置合わせを行うステップは、前記光学顕微鏡の実画像と、前記試験装置内に予め記憶されたテンプレートとを比較しながら、前記光学顕微鏡の視野の中心に前記基準マークの基準点が来るように、前記半導体ウエハが載置されたステージを移動させることにより行われることを特徴とする付記17に記載の半導体ウエハの試験方法。
図1(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その1)である。 図2(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その2)である。 図3(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その3)である。 図4(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その4)である。 図5(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その5)である。 図6(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その6)である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その7)である。 図8は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その8)である。 図9は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その9)である。 図10は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その10)である。 図11は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その11)である。 図12は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その12)である。 図13は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その13)である。 図14は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その14)である。 図15は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その15)である。 図16は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その16)である。 図17は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その17)である。 図18は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その18)である。 図19は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その19)である。 図20は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの製造途中の断面図(その20)である。 図21は、本発明の第1実施形態に係る半導体ウエハの拡大平面図である。 図22は、本発明の第1実施形態において使用される試験装置の構成図である。 図23は、本発明の第1実施形態における試験工程のフローチャートである。 図24は、図23のステップP1について説明するための平面図である。 図25は、本発明の第2実施形態の第1例に係る半導体ウエハの断面図である。 図26は、本発明の第2実施形態の第2例に係る半導体ウエハの断面図である。 図27は、本発明の第2実施形態の第3例に係る半導体ウエハの断面図である。 図28は、本発明の第2実施形態の第4例に係る半導体ウエハの断面図である。 図29は、本発明の第2実施形態の第5例に係る半導体ウエハの断面図である。 図30は、本発明の第2実施形態の第6例に係る半導体ウエハの断面図である。 図31は、本発明の第2実施形態の第7例に係る半導体ウエハの断面図である。 図32は、本発明の第2実施形態の第8例に係る半導体ウエハの断面図(その1)である。 図33は、本発明の第2実施形態の第8例に係る半導体ウエハの断面図(その2)である。 図34は、本発明の第2実施形態の第9例に係る半導体ウエハの断面図である。 図35は、本発明の第2実施形態の第10例に係る半導体ウエハの断面図である。 図36は、本発明の第2実施形態の第10例に係る半導体ウエハの拡大平面図である。 図37は、本発明の第2実施形態の第11例に係る半導体ウエハの拡大平面図(その1)である。 図38は、本発明の第2実施形態の第11例に係る半導体ウエハの拡大平面図(その2)である。 図39は、本発明の第2実施形態の第12例に係る半導体ウエハの拡大平面図である。 図40は、本発明の第2実施形態の第13例に係る半導体ウエハの拡大平面図である。 図41は、本発明の第2実施形態の第14例に係る半導体ウエハの拡大平面図である。 図42は、本発明の第2実施形態の第15例において、半導体ウエハの回転ずれの補正方法を示す平面図である。
符号の説明
10…シリコン基板、11…素子分離絶縁膜、12…pウェル、14…ゲート絶縁膜、15…ゲート電極、17a、17b…第1、第2ソース/ドレインエクステンション、18…絶縁性スペーサ、19a、19b…第1、第2ソース/ドレイン領域、22…高融点金属シリサイド層、24…カバー絶縁膜、25…下地絶縁膜、27…下部電極用導電膜、28…強誘電体膜、29…上部電極用導電膜、31…第1アルミナ膜、33…第2アルミナ膜、34…第1層間絶縁膜、35d、35e…第1、第2開口、40a、40b…第1、第2コンタクトプラグ、41…酸化防止絶縁膜、42…第1レジストパターン、45a、45b…一層目金属配線、46…第1キャパシタ保護絶縁膜、47…第2層間絶縁膜、48…第2キャパシタ保護絶縁膜、49…第1キャップ絶縁膜、50a…第1ホール、51…第3層間絶縁膜、52…第3キャパシタ保護絶縁膜、53…第2キャップ絶縁膜、54a…第2ホール、55…第2導電膜、56…第2レジストパターン、57a…第1導電性プラグ、58…第3レジストパターン、58a…窓、60…第3導電膜、60a…アルミニウム膜、60b…窒化チタン膜、62…第4レジストパターン、65…第1パッシベーション膜、66…第2パッシベーション膜、66a…第3開口、67…第5レジストパターン、68…保護絶縁膜、90…積層膜、111…XYZ駆動装置、112…ステージ、113…光学顕微鏡、114…プローブカード、115…制御部、116…ニードル、117…試験信号発生器、118…良否判定器、M…基準マーク、W…半導体ウエハ。

Claims (10)

  1. チップ領域とスクライブ領域とを有する半導体基板と、
    前記半導体基板の上に形成された多層膜と、
    前記多層膜を構成する少なくとも一つの膜に形成された基準マークとを有し、
    前記基準マークが、複数の前記チップ領域を包含する仮想矩形の少なくとも一頂点に位置すると共に、前記チップ領域の一辺よりも長いことを特徴とする半導体ウエハ。
  2. 前記基準マークが前記スクライブ領域に配されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体ウエハ。
  3. 前記基準マークは、前記多層膜の複数の層に互いに重なるように複数形成されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体ウエハ。
  4. 前記基準マークは、前記多層膜を構成する金属配線層に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体ウエハ。
  5. 前記金属配線の平面形状はストライプ状であり、該金属配線の集合体により前記基準マークが構成されたことを特徴とする請求項4に記載の半導体ウエハ。
  6. 前記基準マークは、前記多層膜の最上層のポリイミド保護膜の上に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体ウエハ。
  7. 前記基準マークは、前記多層膜に形成された複数の導電性プラグの集合体で構成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウエハ。
  8. 前記基準マークの平面形状は、L字状、T字状、及び十字のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の半導体ウエハ。
  9. 半導体ウエハに形成された基準マークを光学顕微鏡で認識することにより、前記半導体ウエハと試験装置との位置合わせを行うステップと、
    前記位置合わせの後、前記半導体ウエハにニードルを当て、該半導体ウエハのチップ領域に形成された素子の電気的特性について試験するステップとを有し、
    前記基準マークが、複数の前記チップ領域を包含する仮想矩形の少なくとも一頂点に位置すると共に、前記チップ領域の一辺よりも長いことを特徴とする半導体ウエハの試験方法。
  10. 二つの前記基準マークのそれぞれの中心が基準直線上に位置しているかどうかを認識することにより、前記試験装置における前記半導体ウエハの回転ずれを検出するステップと、
    前記回転ずれが検出された場合に、前記回転ずれを補正するステップとを更に有することを特徴とする請求項9に記載の半導体ウエハの試験方法。
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