JP4712011B2 - ディスクブレーキのブレーキトルク受け機構 - Google Patents
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Description
しかし、球面軸受を使用しライニング(ブレーキパッド)が自由にディスクロータ面に追従できるようにすると、この球面軸受の作用によりブレーキパッドはあらゆる方向に自由に動くことができる一方、振動等が加わるとブレーキパッドがどの方向に向くか判らない等の問題が生じる。
また、基体とブレーキアームとの支点に球面軸受を使用しており、ブレーキアームの動きに自由度があるため、ブレーキ作動時にブレーキパッド側に発生するブレーキ接線力をブレーキアーム側でしっかりと受け止めることができないという問題点がある。さらに、ディスクロータとブレーキパッド間に倒れが発生すると、ブレーキパッド(摩擦材)の引きずり、摩耗、破損等の原因につながる恐れがある。
また、基体に対してブレーキアームを全方向に自由度を有して旋回および揺動可能に支持する球面軸受の回転軸に防振材を設けることにより、ブレーキ作動時に、ディスクロータとブレーキパッド間に倒れが発生してもブレーキ開放時には防振材の弾性力によりブレーキパッドを元の状態に復帰させることができるディスクブレーキを提供することを目的とする。
基体と、その基体に対して球面軸受を介して全方向に自由度を有して旋回および揺動可能に支持された一対のブレーキアームと、基体側に設けたアクチュエータの作動により前記一対のブレーキアームの一端部を揺動・押圧し前記ブレーキアームの他端部に設置されたブレーキパッドをディスクロータに押圧するように構成されたディスクブレーキにおいて、前記ブレーキアームに、ブレーキ作動時にブレーキアームに発生するモーメントを打ち消すためのトルク受け機構を設けたことを特徴とするディスクブレーキのトルク受け機構である。
また、前記トルク受け機構は、ブレーキアームの一端部と基体側に設けられた凹凸係合により構成したことを特徴とするディスクブレーキのトルク受け機構である。
また、前記凹部はブレーキアームの一端部に形成したトルクキャッチャーであり、前記凸部は基体側に取り付けたトルクピンであることを特徴とするディスクブレーキのトルク受け機構である。
また、前記球面軸受の回転軸に防振材を設けたことを特徴とするディスクブレーキのトルク受け機構である。
また、前記防振材は、球面軸受の両側回転軸に配置したことを特徴とするディスクブレーキのトルク受け機構である。
ブレーキ作動時にブレーキパッドの巻き込みによりブレーキアームに発生するモーメントを打ち消すためのトルク受け機構をブレーキアーム先端部に設けたことにより、ブレーキ接線力(ブレーキパッド巻き込み力)によりブレーキアームに発生するモーメントを減少させることができる。また、前記トルク受け機構では、トルク受けを構成するトルクピンとトルクキャッチャーとの接触点がパッド接線力方向によるテコ部の回転を打ち消す方向に働くよう構成されるため、パッドの偏摩耗を防止することができる。
前記トルク受け機構を、ブレーキアームを基体に支持する回転支点(球面軸受)から遠ざけた箇所に配置することにより、受けるトルクを減少させることができる。
また、ブレーキアームを基体に回転自在に支持する球面軸受の回転軸に防振材を設けることにより、ブレーキ作動時に、ブレーキディスクロータとブレーキ間に倒れが発生してもブレーキ開放時にはブレーキパッドを元の状態に復帰させることができる。
等々の特有の優れた作用効果を達成することができる。
トルク受け機構6は、図3に示すようにブレーキアーム1の端部に形成した凹部(トルクキャッチャー)1aと、前記凹部に嵌合し基体2側に設けた凸部(トルクピン)2aとによって構成される。トルクピン2aはブレーキアーム1の多少の傾きを許容するべくトルクキャッチャー1aに対して緩く嵌合しており、またトルクピン2aはブレーキアーム1が拡開方向に移動したときに、トルクキャッチャー1aから離脱することがない長さとして構成されている。
このキャリパブレーキではアクチュエータ5を作動するとブレーキアーム1が軸3を中心に拡開方向に移動し、これに伴ってブレーキアーム1下端に設けたブレーキパッド4がディスクロータを押圧・挟持してブレーキを働かせることができる。
1a トルクキャチャー
2 基体
2a トルクピン
3 軸
4 ブレーキパッド
6 トルク受け機構
7 球面軸受
7a インナー
7b アウター
8 防振部材
9 カラー
Claims (5)
- 基体と、その基体に対して球面軸受を介して全方向に自由度を有して旋回および揺動可能に支持された一対のブレーキアームと、基体側に設けたアクチュエータの作動により前記一対のブレーキアームの一端部を揺動・押圧し前記ブレーキアームの他端部に設置されたブレーキパッドをディスクロータに押圧するように構成されたディスクブレーキにおいて、前記ブレーキアームに、ブレーキ作動時にブレーキアームに発生するモーメントを打ち消すためのトルク受けを設けたことを特徴とするディスクブレーキのトルク受け機構。
- 前記トルク受けは、ブレーキアームの一端部と基体側に設けられた凹凸係合により構成したことを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキのトルク受け機構。
- 前記凹部はブレーキアームの一端部に形成したトルクキャッチャーであり、前記凸部は基体側に取り付けたトルクピンであることを特徴とする請求項2に記載のディスクブレーキのトルク受け機構。
- 前記球面軸受の回転軸に防振材を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のディスクブレーキのトルク受け機構。
- 前記防振材は、球面軸受の両側回転軸に配置したことを特徴とする請求項4に記載のディスクブレーキのトルク受け機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007240995A JP4712011B2 (ja) | 2007-09-18 | 2007-09-18 | ディスクブレーキのブレーキトルク受け機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007240995A JP4712011B2 (ja) | 2007-09-18 | 2007-09-18 | ディスクブレーキのブレーキトルク受け機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009068678A JP2009068678A (ja) | 2009-04-02 |
JP4712011B2 true JP4712011B2 (ja) | 2011-06-29 |
Family
ID=40605149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007240995A Active JP4712011B2 (ja) | 2007-09-18 | 2007-09-18 | ディスクブレーキのブレーキトルク受け機構 |
Country Status (1)
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JPS5990631A (ja) * | 1982-11-16 | 1984-05-25 | Seiko Epson Corp | プラズマcvd装置 |
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JP4804791B2 (ja) * | 2005-05-10 | 2011-11-02 | ナブテスコ株式会社 | 鉄道車両用ディスクブレーキ装置 |
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2007
- 2007-09-18 JP JP2007240995A patent/JP4712011B2/ja active Active
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