1.機械的構成の説明
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。この下皿板3の上方には上皿板5が配置されている。この上皿板5は前枠2に装着されたものであり、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。
下皿板3の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されている。この発射ハンドル8の後方には発射モータ9が固定されており、発射モータ9の回転軸には打球槌10が連結されている。この発射モータ9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射モータ9に駆動電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿6内の遊技球を上皿6内から弾き出す。
前枠2の前面には窓枠11が装着されている。この窓枠11は円形孔状の窓部12を有するものであり、窓部12の内周面には透明なガラス窓13が固定されている。この窓枠11の後面には左上隅部および右上隅部に位置してスピーカ14が固定されており、各スピーカ14の前方には網状のスピーカカバー15が配置されている。これら各スピーカカバー15は窓枠11に固定されたものであり、各スピーカ14が再生する遊技音は前方のスピーカカバー15を通して放出される。窓枠11には両スピーカ14間に位置してランプカバー16が固定されており、ランプカバー16の後方には複数の電飾LED17が配置されている。これら各電飾LED17は窓枠11に固定されたものであり、ランプカバー16は電飾LED17が発光することに基いて後方から照明される。
前枠2には、図2に示すように、遊技盤18が装着されており、遊技盤18は窓枠11のガラス窓13により前方から覆われている。この遊技盤18の前面には外レール19および内レール20が固定されている。これら外レール19および内レール20間には発射通路21が形成されており、打球槌10が弾いた遊技球は発射通路21を通して遊技領域22内に放出される。この遊技領域22内には複数の障害釘23が打込まれており、遊技領域22内に放出された遊技球は障害釘23に当りながら遊技領域22内を落下する。この遊技領域22は外レール19および内レール20によって囲まれた円形領域(発射通路21の残余領域)を称するものであり、遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
遊技領域22内には上面が開口するポケット状の特別図柄始動口24が固定されている。この特別図柄始動口24内には近接スイッチからなる特別図柄始動センサ25(図3参照)が固定されており、特別図柄始動センサ25は特別図柄始動口24内に遊技球が入賞したことを検出して特別図柄始動信号を出力する。この特別図柄始動口24は始動口に相当するものであり、特別図柄始動センサ25は始動球検出器に相当するものである。
遊技領域22内には、図2に示すように、入賞口台板26が固定されており、入賞口台板26には前面が開口する四角筒状の大入賞口27が固定されている。この大入賞口27内には近接スイッチからなるカウントセンサ28(図3参照)が固定されており、カウントセンサ28は遊技球が大入賞口27内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。この大入賞口27は可変入球口に相当するものである。
入賞口台板26には、図2に示すように、扉29が下端部の水平な軸30を中心に回動可能に装着されている。この扉30は大入賞口ソレノイド31(図3参照)のプランジャに連結されており、大入賞口ソレノイド31は扉29を垂直状態に回動操作することに基づいて大入賞口27の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖し、扉29を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて大入賞口27の前面を遊技球が入賞可能に開放する。即ち、大入賞口27は遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に切換わるものである。
遊技領域22内には、図2に示すように、表示台板32が固定されており、表示台板32には特別図柄表示器33が固定されている。この特別図柄表示器33はLED表示器から構成されたものであり、特別図柄表示器33には特別図柄が表示される。表示台板32には装飾図柄表示器34が固定されている。この装飾図柄表示器34は特別図柄表示器33に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器から構成されたものであり、装飾図柄表示器34には、図2に示すように、15個の表示領域E1〜E15が縦5段および横3列に設定されている。この装飾図柄表示器34は図柄表示器に相当するものであり、装飾図柄表示器34には識別図柄に相当する装飾図柄が表示される。この装飾図柄は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素からなるものであり、左列の図柄要素は第1の図柄要素に相当し、右列の図柄要素は第2の図柄要素に相当し、中列の図柄要素は第3の図柄要素に相当する。
2.電気的構成の説明
図3のメイン制御回路50はゲーム内容を制御する最上位の制御手段であり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよび制御データに基いて制御動作を実行する。このメイン制御回路50は当落判定手段および可変情報設定手段に相当するものである。
出力回路54は特別図柄始動センサ25からの特別図柄始動信号およびカウントセンサ28からのカウント信号を波形成形してメイン制御回路50に出力するものであり、メイン制御回路50は出力回路54からの特別図柄始動信号およびカウント信号のいずれかを検出することに基いて賞球コマンドを設定する。タイマ回路55はメイン制御回路50に一定の時間間隔「4msec」でパルス信号を出力するものであり、メイン制御回路50はタイマ回路55からのパルス信号を検出する毎に処理動作を実行する。
ソレノイド回路56は大入賞口ソレノイド31を通断電するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路56を駆動制御することに基いて大入賞口27の扉29を開閉操作する。LED回路57は特別図柄表示器33に特別図柄を表示するものであり、メイン制御回路50はLED回路57を駆動制御することに基いて特別図柄表示器33の表示内容を制御する。
払出制御回路60は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPU61とROM62とRAM63を有している。この払出制御回路60のROM62には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU61はRAM63をワークエリアとしてROM62の制御プログラムおよび制御データに基いて遊技球の払出動作を実行する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドが送信されるものであり、賞球コマンドを検出することに基いて駆動信号を設定する。
モータ回路64は払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路60からの駆動信号に基いてステッピングモータ65に駆動用のパルス信号を与える。このステッピングモータ65は遊技球を上皿6内に賞品球として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿6内にはステッピングモータ65が駆動することに基いて賞球コマンドに応じた個数の賞品球が払出される。
演出制御回路70は装飾図柄遊技の演出内容を総括的に制御するものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU71はRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよび制御データに基いて処理動作を実行する。この演出制御回路70はメイン制御回路50からコマンドが送信されるものであり、メイン制御回路50からのコマンドを検出することに基いてコマンドを設定する。この演出制御回路70は図柄設定手段と予告選択手段と予告設定手段に相当するものである。
タイマ回路74は演出制御回路70に一定の時間間隔「4msec」でパルス信号を出力するものであり、演出制御回路70はタイマ回路74からのパルス信号を検出する毎に処理動作を実行する。ストップスイッチ75は上皿6に装着された自己復帰形の押しボタンスイッチからなるものであり、演出制御回路70はストップスイッチ75のオンオフに基づいてストップスイッチ75の操作の有無を判断する。このストップスイッチ75は操作手段に相当するものである。
図柄制御回路80はCPU81とROM82とRAM83とVDP84とVROM85とVRAM86を有している。この図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からのコマンドに基いて制御データを設定し、制御データの設定結果に応じたビデオデータの選択をVDP84に指示するものであり、VDP84は指示内容に応じたビデオデータをVROM85から選択し、ビデオデータの選択結果に基いて表示信号を生成する。このVDP84は表示信号の設定結果をLCD回路87に送信するものであり、LCD回路87はVDP84からの表示信号に応じた映像を装飾図柄表示器34に表示する。これらCPU81およびVDP84の一連の動作はROM82に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM83およびVRAM85はCPU81およびVDP84のワークメモリとして機能する。この図柄制御回路80は表示制御手段に相当するものである。
音制御回路90はCPU91とROM92とRAM93を有している。この音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からのコマンドに応じた音データをROM92から選択し、音データの選択結果に基いて音信号を生成してスピーカ回路94に送信するものであり、スピーカ回路94は音信号に応じた音を両スピーカ14から出力する。このCPU91の一連の動作はROM92に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM93はCPU91のワークメモリとして機能する。
電飾制御回路100はCPU101とROM102とRAM103を有している。この電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からのコマンドに応じた電飾データをROM102から選択し、電飾データの選択結果に基いて電飾信号を生成してLED回路104に送信するものであり、LED回路104は電飾LED17を電飾信号に応じた内容で発光させる。このCPU101の一連の動作はROM102に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM103はCPU101のワークメモリとして機能する。
3.遊技機能の説明
3−1.特別図柄遊技機能
遊技者が上皿6内に遊技球を投入して発射ハンドル8を回動操作すると、遊技盤18内に遊技球が発射され、障害釘23に当りながら落下する。この遊技球が特別図柄始動口24内に入賞すると、賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿6内に賞品球として払出され、しかも、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は特別図柄表示器33に特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものであり、特別図柄の変動停止時の態様には外れの態様と通常大当りの態様と確変大当りの態様の3種類が設定されている。
3−2.大当り遊技機能
特別図柄表示器33に特別図柄が通常大当りの態様および確変大当りの態様のいずれかで停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞口27を開放し、大入賞口27内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、大入賞口27は上限値「10個」の遊技球が入賞する個数条件または開放時間が上限値「30sec」に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この大入賞口27の個数条件および時間条件を基準とする開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、大当りラウンドは固定的な設定回数「15回」だけ繰返される。この大当りラウンドの繰返しは大当り遊技に相当するものであり、各回の大当りラウンド中には装飾図柄表示器34に大当りラウンド表示が行われ、大当りラウンド表示中には両スピーカ14から表示内容に連動して遊技音が出力され、複数の電飾LED17が表示内容に連動して発光する。
3−3.特別図柄遊技保留機能
特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中および大当り遊技中に遊技球が特別図柄始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留される。この特別図柄遊技の保留回数には上限値が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態で遊技球が特別図柄始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。この特別図柄遊技が保留されない遊技球の入賞を無効な入賞と称し、特別図柄遊技が保留される入賞を有効な入賞と称する。
3−4.装飾図柄遊技機能(図柄遊技機能)
遊技球が特別図柄始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技に連動して装飾図柄遊技が開始される。この装飾図柄遊技はビデオデータを再生することに基いて装飾図柄表示器34に動画面を表示し、両スピーカ14から動画面の表示内容に応じた遊技音を出力し、複数の電飾LED17を動画面の表示内容に応じて発光させることで組成されるものであり、装飾図柄遊技の概略は次の通りである。
装飾図柄表示器34には装飾図柄の左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が静止状態で表示されており、3列の図柄要素は特別図柄の変動開始に同期して変動開始し、遊技者には3列の図柄要素の変動停止状態での組合せによって確変大当りと通常大当りと外れが報知される。この変動とは予め決められた順序で相互に間隔を置いて一列に並ぶ複数種の図柄要素をこれの配列方向に沿って表示範囲が移動するように表示するものであり、各列の図柄要素は上から下へ移動しながら種類が変化する。
左列の図柄要素の可変順序は「1」→「2」→「3」…「7」→「8」→「1」…のループ状に設定され、中列の図柄要素の可変順序は左列と同一の「1」→「2」→「3」…「7」→「8」→「1」…のループ状に設定され、右列の図柄要素の可変順序は左列および中列と逆の「8」→「7」→「6」…「2」→「1」→「8」…のループ状に設定され、各列の図柄要素相互間の間隔にはブランク図柄「B」が挿入されている。このブランク図柄「B」は図柄要素相互間が間隔を置いて並んでいることを報知するものであり、左列および中列の図柄要素のブランク図柄を含む可変順序は「1」→「B」→「2」→「B」→「3」→「B」…「B」→「7」→「B」→「8」→「B」→「1」…のループ状に設定され、右列の図柄要素のブランク図柄を含む可変順序は「8」→「B」→「7」→「B」→「6」→「B」…「B」→「2」→「B」→「1」→「B」→「8」…のループ状に設定されている。
3−5.目押し演出機能
左列の図柄要素が変動開始直後に高速変動状態から低速変動状態に切換わったときには、図38の(c)に示すように、所定のブランク図柄に変えて予告図柄111が挿入され、左列の図柄要素が予告図柄111の挿入状態で2周分だけ変動する。そして、図38の(e)に示すように、左列の図柄要素が低速変動状態から高速変動状態に切換わり、図38の(f)に示すように、メッセージの図柄113が表示される。このメッセージの図柄113は予告図柄111を狙ってストップスイッチ75を操作することを遊技者に促すものであり、遊技者がストップスイッチ75を限度時間内で操作したときには、図38の(g)に示すように、予告図柄111が停止表示されたり、図40の(g)に示すように、予告図柄111が停止表示されなかったりする。この予告図柄111の停止表示は予告演出として行われるものであり、予告図柄111が停止表示されたときには装飾図柄が高確率で大当りの組合せになり、予告図柄111が停止表示されなかったときには装飾図柄111が低確率で大当りの組合せになる。
3−5.確率変動機能
確率変動モードは大当りを確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で判定する高確率モードである。この確率変動モードは装飾図柄が確変大当りの組合せ「111」・「333」・「555」・「777」のいずれかで停止表示されることに基いて有効化されるものであり、装飾図柄が通常大当りの組合せ「222」・「444」・「666」・「888」のいずれかで停止表示されることに基いて無効化される。
4.メイン制御回路50の内部処理
4−1.メイン処理
メイン制御回路50のCPU51は電源が投入されると、図4のステップS1の電源投入処理でRAM53の全データを初期設定し、ステップS2でタイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU51がタイマ回路55からのパルス信号を受信することに基いてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU51はステップS2でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS3へ移行し、タイマ割込フラグをオフする。
CPU51はステップS3でタイマ割込フラグをオフすると、ステップS4の入力処理〜ステップS6のデータ取得処理を順に実行する。このステップS6のデータ取得処理を終えたときにはステップS7の大当り判定処理〜ステップS11の大当り遊技処理をメイン制御フラグの設定状態に基いて択一的に実行し、ステップS2でタイマ割込フラグのオンを新たに検出することに基いてステップS3へ移行する。尚、メイン制御フラグはステップS1の電源投入処理で大当り判定処理に初期設定されるものである。
4−2.入力処理
図5はステップS4の入力処理の詳細を示すものであり、CPU51は図5のステップS21で出力回路54からの特別図柄始動信号の出力状態を判断する。ここで特別図柄始動信号がないことを判断したときにはステップS22で始動信号フラグをオフし、特別図柄始動信号があることを判断したときにはステップS23で始動信号フラグをオンする。即ち、遊技球が特別図柄始動口24内に入賞したときには出力回路54から特別図柄始動信号が出力され、始動信号フラグがオンされる。
4−3.カウンタ更新処理
CPU51は図4のステップS5のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値に「1」を加算する。図6はランダムカウンタR1〜R4の加算内容を示すものであり、ランダムカウンタR1〜R4の加算内容は次の通りである。
(1)ランダムカウンタR1は変動パターンを選択する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(2)ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分ける乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(3)ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「328」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(4)ランダムカウンタR4は大当りの判定時に特別図柄の種類を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「19」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
4−4.データ取得処理
図7は図4のステップS6のデータ取得処理の詳細を示すものであり、CPU51は図7のステップS31で始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が特別図柄始動口24内に入賞したときには図5のスイッチ入力処理で始動信号フラグがオンされている。この場合にはCPU51は図7のステップS31で始動信号フラグのオンを判断し、ステップS32でランダムカウンタR1〜R4の計測値を取得する。
メイン制御回路50のRAM53には、図8に示すように、保留データエリア1〜保留データエリア4が設定されている。これら保留データエリア1〜保留データエリア4はいずれもランダムカウンタR1〜R4の取得結果を保管しておくものであり、CPU51は図7のステップS33へ移行したときには保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が保管されているか否かを判断する。ここで保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が保管されていないことを判断したときにはステップS34へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果を保留データエリア1に記録する。
CPU51はステップS33で保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が保管されていることを判断すると、ステップS35で保留データエリア2にランダムカウンタR1〜R4が保管されているか否かを判断する。ここで保留データエリア2にランダムカウンタR1〜R4が保管されていないことを判断したときにはステップS36へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果を保留データエリア2に記録する。
CPU51はステップS35で保留データエリア2にランダムカウンタR1〜R4が格納されていることを判断すると、ステップS37で保留データエリア3にランダムカウンタR1〜R4が保管されているか否かを判断する。ここで保留データエリア3にランダムカウンタR1〜R4が保管されていないことを判断したときにはステップS38へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果を保留データエリア3に記録する。
CPU51はステップS37で保留データエリア3にランダムカウンタR1〜R4が格納されていることを判断すると、ステップS39で保留データエリア4にランダムカウンタR1〜R4が保管されているか否かを判断する。ここで保留データエリ4にランダムカウンタR1〜R4が保管されていないことを判断したときにはステップS40へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果を保留データエリア4に記録する。即ち、ランダムカウンタR1〜R4の格納数には上限値「4組」が設定されており、上限組のランダムカウンタR1〜R4がRAM53に格納されている状態で遊技球が特別図柄始動口24内に入賞したときにはステップS41でランダムカウンタR1〜R4の取得結果がクリアされ、遊技球が特別図柄始動口24内に入賞したことが無効化される。
4−5.大当り判定処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り判定処理にセットされていることを判断すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS7の大当り判定処理へ移行する。図9はステップS7の大当り判定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図9のステップS51で保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が格納されているか否かを判断する。ここで保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R4が格納されていることを判断したときにはステップS52へ移行し、確率変動フラグの設定状態を判断する。この確率変動フラグは確率変動モードの現在の設定状態を示すものであり、CPU51は確率変動モードの有効状態ではステップS52で確率変動フラグのオンを判断してステップS53へ移行し、確率変動モードの無効状態ではステップS52で確率変動フラグのオフを判断してステップS54へ移行する。
CPU51はステップS53へ移行すると、ROM52から10個の大当り値「7,37,67,97,127,157,187,217,247,277」を選択する。そして、ステップS55で保留データエリア1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、ランダムカウンタR3の検出結果を10個の大当り値「7〜277」と比較する。ここでランダムカウンタR3の検出結果が10個の大当り値「7〜277」のいずれかと同一であることを判断したときには大当りと判定し、ステップS56で大当りフラグをオンする。また、ランダムカウンタR3の検出結果が10個の大当り値「7〜277」のいずれとも相違していることを判断したときには外れと判定し、ステップS64で大当りフラグをオフする。即ち、確率変動モードの有効状態では大当りが「10/329」の高確率で判定される。
CPU51はステップS54へ移行すると、ROM52から1個の大当り値「7」を選択する。そして、ステップS55で保留データエリア1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、ランダムカウンタR3の検出結果を1個の大当り値「7」と比較する。ここでランダムカウンタR3の検出結果が1個の大当り値「7」と同一であることを判断したときには大当りと判定し、ステップS56で大当りフラグをオンする。また、ランダムカウンタR3の検出結果が1個の大当り値「7」と相違していることを判断したときには外れと判定し、ステップS64で大当りフラグをオフする。即ち、確率変動モードの無効状態では大当りが「1/329」の低確率で判定される。
CPU51はステップS56で大当りフラグをオンすると、ステップS57で保留データエリア1からランダムカウンタR4の取得結果を検出し、ランダムカウンタR4の検出結果を10個の確率変動値「0〜9」と比較する。これら10個の確率変動値「0〜9」はいずれもROM52に記録されたものであり、CPU51はステップS57でランダムカウンタR4の検出結果が10個の確率変動値「0〜9」のいずれかと同一であることを判断したときにはステップS58へ移行し、特別図柄を確変大当りの態様(図10参照)に設定する。そして、図9のステップS59で確率変動フラグをオンすることに基づいて確率変動モードを有効化し、ステップS60で演出制御回路70に確変大当りコマンドを送信し、ステップS71でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。
CPU51はステップS57でランダムカウンタR4の検出結果が10個の確率変動値「0〜9」のいずれとも相違していることを判断すると、ステップS61で特別図柄を通常大当りの態様(図10参照)に設定する。そして、図9のステップS62で確率変動フラグをオフすることに基づいて確率変動モードを無効化し、ステップS63で演出制御回路70に通常大当りコマンドを送信し、ステップS71でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。即ち、確率変動モードは大当りが判定されたことを条件に「1/2」の確率で有効化され、「1/2」の確率で無効化される。
CPU51はステップS64で大当りフラグをオフすると、ステップS65で特別図柄を外れの態様(図10参照)に設定する。そして、図9のステップS66で保留データエリア1からランダムカウンタR2の取得結果を検出し、5個の外れリーチ値「0〜4」と比較する。これら5個の外れリーチ値「0〜4」はいずれもROM52に記録されたものであり、CPU51はステップS66でランダムカウンタR2の検出結果が5個の外れリーチ値「0〜4」のいずれかと同一であることを判断したときには外れリーチと判定し、ステップS67で外れリーチフラグをオンする。次に、ステップS68で演出制御回路70に外れリーチコマンドを送信し、ステップS71でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。
CPU51はステップS66でランダムカウンタR2の検出結果が5個の外れリーチ値「0〜4」のいずれとも相違していることを判断すると、完全外れと判定する。そして、ステップS69で外れリーチフラグをオフし、ステップS70で演出制御回路70に完全外れコマンドを送信し、ステップS71でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。
4−6.変動パターン設定処理
CPU51はメイン制御フラグが変動パターン設定処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS8の変動パターン設定処理へ移行する。図11はステップS8の変動パターン設定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図11のステップS81で大当りフラグの設定状態を判断する。例えば直前の大当り判定処理で大当りを判定したときにはステップS81で大当りフラグのオンを判断し、ステップS82へ移行する。
メイン制御回路50のROM52には大当り用の変動パターンテーブルおよび外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録されている。これら各変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間の相関関係を示すものであり、CPU51はステップS82へ移行したときにはROM52から大当り用の変動パターンテーブルを選択する。そして、ステップS83で保留データエリア1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、大当り用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた大当り用の変動パターンを選択する。図12は大当り用の変動パターンテーブルの記録内容を示すものであり、大当り用の変動パターンテーブルには変動パターンP1〜P4が設定されている。
CPU51は図11のステップS83で変動パターンを選択すると、ステップS84で図12の大当り用の変動パターンテーブルから変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。例えばランダムカウンタR1の検出結果が「40」であるときには変動パターン「P1」が選択され、変動パターンの選択結果が「P1」であるときには変動表示時間「16.0sec」が選択される。
CPU51は直前の大当り判定処理で外れリーチまたは完全外れを判定したときには図11のステップS81で大当りフラグのオフを判断する。そして、ステップS81からステップS85へ移行し、外れリーチフラグの設定状態を判断する。例えば直前の大当り判定処理で外れリーチを判定したときにはステップS85で外れリーチフラグのオンを判断し、ステップS86でROM52から外れリーチ用の変動パターンテーブルを選択する。そして、ステップS87で保留データエリア1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、外れリーチ用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた外れリーチ用の変動パターンを選択する。図13は外れリーチ用の変動パターンテーブルの記録内容を示すものであり、外れリーチ用の変動パターンテーブルには大当り用の変動パターンテーブルとは相違する変動パターンP5〜P8が設定されている。
CPU51は図11のステップS87で外れリーチ用の変動パターンを選択すると、ステップS88で図13の外れリーチ用の変動パターンテーブルから変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。例えばランダムカウンタR1の検出結果が「10」であるときには変動パターン「P5」が選択され、変動パターンの選択結果が「P5」であるときには変動表示時間「16.0sec」が選択される。
CPU51は直前の大当り判定処理で完全外れを判定したときには図11のステップS85で外れリーチフラグのオフを判断する。そして、ステップS89で変動パターンP91を選択し、ステップS90で変動パターンP9に応じた変動表示時間「2.0sec」を選択する。
CPU51は変動パターンおよび変動表示時間を選択すると、ステップS91で変動パターンの選択結果を変動パターンコマンドとして演出制御回路70に送信する。そして、ステップS92で変動表示時間の選択結果を変動時間タイマT1にセットし、ステップS93で保留データエリア1のランダムカウンタR1〜R4をクリアする。
CPU51はステップS93で保留データエリア1のランダムカウンタR1〜R4をクリアすると、ステップS94で保留データエリア2の格納データを保留データエリア1にシフトし、ステップS95で保留データエリア3の格納データを保留データエリア2にシフトし、ステップS96で保留データエリア4の格納データを保留データエリア3にシフトする。これら保留データエリア1〜保留データエリア4はランダムカウンタR1等が格納されていない状態でデフォルトデータが記録されるものであり、保留データエリア2〜保留データエリア4にランダムカウンタR1等が格納されているときにはステップS94〜ステップS96でランダムカウンタR1等がシフトされ、ランダムカウンタR1等が格納されていないときにはステップS94〜ステップS96でデフォルトデータがシフトされる。
CPU51はステップS96で保留データエリア4の格納データを保留データエリア3にシフトすると、ステップS97でメイン制御フラグに特別図柄変動開始処理をセットする。即ち、演出制御回路70には通常大当りと確変大当りと外れリーチと完全外れの判定結果に加え、変動パターンの選択結果が送信される。
4−7.特別図柄変動開始処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動開始処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS9の特別図柄変動開始処理へ移行する。図14はステップS9の特別図柄変動開始処理の詳細を示すものであり、CPU51は図14のステップS101でLED回路57に特別図柄変動開始信号を出力する。すると、LED回路57は特別図柄変動開始信号を検出することに基いて特別図柄の変動表示を開始する。この特別図柄の変動表示は特別図柄を「確変大当りの態様」→「通常大当りの態様」→「外れの態様」→「確変大当りの態様」・・・の設定順序で循環的に可変表示するものである。
CPU51はステップS101で特別図柄変動開始信号を出力すると、ステップS102で演出制御回路70に装飾図柄変動開始コマンドを送信する。そして、ステップS103へ移行し、メイン制御フラグに特別図柄変動停止処理をセットする。この装飾図柄変動開始コマンドは装飾図柄遊技の開始指令に相当するものであり、演出制御回路70は装飾図柄変動開始コマンドを受信することに基いて装飾図柄遊技の映像的な演出を開始することを図柄制御回路80に指示し、装飾図柄遊技の音的な演出を開始することを音制御回路90に指示し、装飾図柄遊技の電飾的な演出を開始することを電飾制御回路100に指示する。
4−8.特別図柄変動停止処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動停止処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS10の特別図柄変動停止処理へ移行する。図15はステップS10の特別図柄変動停止処理の詳細を示すものであり、CPU51は図15のステップS111で変動時間タイマT1の計測値から設定値ΔT1(4msec)を減算することに基いて特別図柄遊技の残り時間および装飾図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS112へ移行し、変動時間タイマT1の減算結果を「0」と比較する。
CPU51はステップS112で変動時間タイマT1の減算結果が「0」であることを検出すると、特別図柄遊技および装飾図柄遊技の終了を判断し、ステップS113でLED回路57に特別図柄変動停止信号を出力する。この特別図柄変動停止信号は特別図柄の変動表示を大当り判定処理の選択結果で停止することを指示するものであり、大当り判定処理で確変大当りが判定されたときには特別図柄が図10の確変大当りの態様で停止表示され、大当り判定処理で通常大当りが判定されたときには特別図柄が図10の通常大当りの態様で停止表示され、大当り判定処理で外れリーチおよび完全外れが判定されたときには特別図柄が図10の外れの態様で停止表示される。
CPU51は図15のステップS113でLED回路57に特別図柄変動停止信号を出力すると、ステップS114で演出制御回路70に装飾図柄変動停止コマンドを送信する。この装飾図柄変動停止コマンドは装飾図柄遊技の停止指令に相当するものであり、演出制御回路70は装飾図柄変動停止コマンドを検出することに基いて装飾図柄遊技の映像的な演出を停止することを図柄制御回路80に指示し、装飾図柄遊技の音的な演出を停止することを音制御回路90に指示し、装飾図柄遊技の電飾的な演出を停止することを電飾制御回路100に指示する。
CPU51はステップS114で装飾図柄変動停止コマンドを送信すると、ステップS115で大当りフラグの設定状態を判断する。ここで大当りフラグのオフを判断したときにはステップS116へ移行し、メイン制御フラグに大当り判定処理をセットする。そして、ステップS118で大当りフラグをオフし、ステップS119で外れリーチフラグをオフする。また、ステップS115で大当りフラグのオンを判断したときにはステップS117へ移行し、メイン制御フラグに大当り遊技処理をセットする。そして、ステップS118で大当りフラグをオフし、ステップS119で外れリーチフラグをオフする。
4−9.大当り遊技処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS11の大当り遊技処理へ移行する。この大当り遊技処理は15回の大当りラウンドを実行するものである。これら各回の大当りラウンドは大入賞口27を開放する遊技者有利の状態を生成するものであり、大入賞口27内に上限値「10個」の遊技球が入賞したり、あるいは、大入賞口27の開放時間が上限値「30sec」に達することに基づいて終了する。この大当り遊技処理の終了時にはメイン制御フラグが大当り判定処理にセットされる。
5.演出制御回路70の内部処理
5−1.メイン処理
演出制御回路70のCPU71は電源が投入されると、図16のステップS201の電源投入処理でRAM73の全データを初期設定する。そして、ステップS202へ移行し、タイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU71がタイマ回路74からのパルス信号を受信することに基いてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU71はステップS202でタイマ割込フラグのオフを検出したときにはステップS203のカウンタ更新処理1へ移行し、ステップS202でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS204へ移行する。このステップS204でタイマ割込フラグをオフし、ステップS205のカウンタ更新処理2〜ステップS206のコマンド処理を順に実行する。
5−2.INT割込処理
演出制御回路70のCPU71はメイン制御回路50からのストローブ信号(INT信号)を受信すると、INT割込処理を起動する。このストローブ信号はメイン制御回路50がコマンドと共に送信するものであり、CPU71はINT割込処理を起動したときには図17のステップS211でコマンドを受信し、ステップS212でコマンドの受信結果をRAM73に記録する。そして、ステップS213へ移行し、コマンド処理フラグをコマンドの受信結果に応じてセットする。このコマンド処理フラグはステップS201の電源投入処理でコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、図18はメイン制御回路50から送信されるコマンドの種類とコマンド処理フラグの設定内容との関係を示している。
CPU71は図17のステップS211でメイン制御回路50からの確変大当りコマンドと通常大当りコマンドと外れリーチコマンドと完全外れコマンドのいずれかを受信すると、ステップS213でコマンド処理フラグを当落コマンド処理にセットする。また、変動パターンコマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを変動パターンコマンド処理にセットし、装飾図柄変動開始コマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを装飾図柄変動開始コマンド処理にセットし、装飾図柄変動停止コマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを装飾図柄変動停止コマンド処理にセットする。尚、スイッチ入力待ち処理はCPU71が自らの判断でコマンド処理フラグにセットするものであり、メイン制御回路50からのコマンドに応じてセットするものではない。
5−3.カウンタ更新処理1
図19はステップS203のカウンタ更新処理1の詳細を示すものであり、CPU71は図19のステップS221でランダムカウンタR11の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR11は装飾図柄の各列の図柄要素を設定するためのものであり、3桁のカウンタから構成されている。このランダムカウンタR11の1桁目は、図20に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算され、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算される。
CPU71は図19のステップS221でランダムカウンタR11を更新すると、ステップS222でランダムカウンタR11の更新結果の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出したときにはステップS223へ移行し、ランダムカウンタR11の更新結果をRAM73の完全外れ図柄エリアに格納する。即ち、完全外れ図柄エリアは、図20に示すように、左列および右列が相違する完全外れ図柄の基礎データが格納されるものであり、完全外れ図柄エリアの格納データは次回のステップS223で更新される。
CPU71は図19のステップS222でランダムカウンタR11の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS224でランダムカウンタR11の1桁目と2桁目を比較する。ここで両者が相違していることを検出したときにはステップS225へ移行し、ランダムカウンタR11の更新結果をRAM73の外れリーチ図柄エリアに格納する。即ち、外れリーチ図柄エリアは、図20に示すように、左列および右列が同一で中列が相違する外れリーチ図柄の基礎データが格納されるものであり、外れリーチ図柄エリアの格納データは次回のステップS225で更新される。
5−3.カウンタ更新処理2
CPU71は図16のステップS205のカウンタ更新処理2へ移行すると、ランダムカウンタR12の現在の計測値およびランダムカウンタR13の現在の計測値に「1」をそれぞれに加算する。ランダムカウンタR12は確変大当り図柄および通常大当り図柄を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR13は予告演出の態様を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「24」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
5−4.コマンド処理
図21はステップS206のコマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS206のコマンド処理ではステップS231のコマンド待ち処理〜ステップS236の装飾図柄変動停止コマンド処理をコマンド処理フラグの設定状態に基いて択一的に行う。
5−4−1.コマンド待ち処理
CPU71はコマンド処理フラグがコマンド待ち処理にセットされていることを検出すると、図21のステップS231のコマンド待ち処理を経て図16のステップS202に復帰する。このコマンド待ち処理はメイン制御回路50からのコマンドを待つ処理であり、実質的な処理動作が行われない。
5−4−2.当落コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが当落コマンド処理にセットされていることを検出すると、図22のステップS241でRAM73からコマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS242へ移行し、コマンドの検出結果を確変大当りコマンドと比較する。ここでコマンドの検出結果が確変大当りコマンドであることを判断したときにはステップS243へ移行し、図柄設定フラグに確変大当り図柄をセットする。
CPU71はステップS242でコマンドの検出結果が確変大当りコマンドではないことを判断すると、ステップS244でコマンドの検出結果を通常大当りコマンドと比較する。ここでコマンドの検出結果が通常大当りコマンドであることを判断したときにはステップS245へ移行し、図柄設定フラグに通常大当り図柄をセットする。
CPU71はステップS244でコマンドの検出結果が通常大当りコマンドではないことを判断すると、ステップS246でコマンドの検出結果を外れリーチコマンドと比較する。ここでコマンドの検出結果が外れリーチコマンドであることを判断したときにはステップS247へ移行し、図柄設定フラグに外れリーチ図柄をセットする。また、ステップS246でコマンドの検出結果が外れリーチコマンドではないことを判断したときには完全外れコマンドであると判断する。この場合にはステップS248へ移行し、図柄設定フラグに完全外れ図柄をセットする。
CPU71は図柄設定フラグを確変大当り図柄と通常大当り図柄と外れリーチ図柄と完全外れ図柄のいずれかにセットすると、ステップS249でRAM73に記録されているコマンドの受信結果(確変大当りコマンド,通常大当りコマンド,外れリーチコマンド,完全外れコマンド)をクリアし、ステップS250でコマンド処理フラグにコマンド待ち処理をセットする。
5−4−3.変動パターンコマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが変動パターンコマンド処理にセットされていることを判断すると、図23のステップS261でランダムカウンタR13の計測値を取得する。そして、ステップS262でRAM73から変動パターンコマンドの受信結果を検出し、ステップS263へ移行する。
CPU71は図23のステップS263へ移行すると、変動パターンコマンドの受信結果を「P1」・「P2」・「P3」とそれぞれに比較する。ここで変動パターンコマンドの受信結果が「P1」・「P2」・「P3」のいずれでもないことを判断したときにはステップS264へ移行し、変動パターンコマンドの受信結果を「P5」・「P6」・「P7」とそれぞれに比較する。ここで変動パターンコマンドの受信結果が「P5」・「P6」・「P7」のいずれでもないことを判断したときにはステップS265へ移行する。
演出制御回路70のROM72には演出テーブルが記録されている。この演出テーブルは、図24に示すように、変動パターンコマンドと演出パターンコマンドの相関関係を示すものであり、特定の変動パターンコマンドP1・P2・P3・P5・P6・P7の6種類には演出パターンコマンドが予告パターン毎に設定され、残りの変動パターンコマンドP4・P8・P9の3種類には演出パターンコマンドが予告パターン毎に設定されておらず、CPU71は図23のステップS265へ移行したときには演出テーブルから変動パターンコマンドの受信結果に応じた演出パターンコマンドを選択する。例えば変動パターンコマンドとして「P4」が検出されたときは演出パターンコマンド「C4」が選択される。
CPU71は図23のステップS263で変動パターンコマンドの受信結果が「P1」・「P2」・「P3」のいずれかであることを判断すると、ステップS266でランダムカウンタR13の取得結果を「0〜20」と比較する。ここでランダムカウンタR13の取得結果が「0〜20」のいずれかであることを検出したときには予告パターン1と判定し、ステップS268で変動パターンコマンドの受信結果に応じた演出パターンコマンドのうちから予告パターン1が設定されたものを選択する。例えば変動パターンコマンドの受信結果が「P1」であるときには演出パターンコマンドとして「C1−1」が選択され、変動パターンコマンドの受信結果が「P2」であるときには演出パターンコマンドとして「C2−1」が選択され、変動パターンコマンドの受信結果が「P3」であるときには演出パターンコマンドとして「C3−1」が選択される。
CPU71は図23のステップS266でランダムカウンタR13の取得結果が「0〜20」のいずれとも相違していることを検出すると、予告パターン2と判定する。この場合にはステップS269へ移行し、変動パターンコマンドの受信結果に応じた演出パターンコマンドのうちから予告パターン2が設定されたものを選択する。例えば変動パターンコマンドの受信結果が「P1」であるときには演出パターンコマンドとして「C1−2」が選択され、変動パターンコマンドの受信結果が「P2」であるときには演出パターンコマンドとして「C2−2」が選択され、変動パターンコマンドの受信結果が「P3」であるときには演出パターンコマンドとして「C3−2」が選択される。
CPU71は図23のステップS264で変動パターンコマンドの受信結果が「P5」・「P6」・「P7」のいずれかであることを判断すると、ステップS267でランダムカウンタR13の取得結果を「0〜5」と比較する。ここでランダムカウンタR13の取得結果が「0〜5」のいずれかであることを検出したときには予告パターン1と判定し、ステップS268で変動パターンコマンドの受信結果に応じた演出パターンコマンドのうち予告パターン1が設定されたものを選択する。例えば変動パターンコマンドの受信結果が「P5」であるときには演出パターンコマンドとして「C5−1」が選択され、変動パターンコマンドの受信結果が「P6」であるときには演出パターンコマンドとして「C6−1」が選択され、変動パターンコマンドの受信結果が「P7」であるときには演出パターンコマンドとして「C7−1」が選択される。
CPU71は図23のステップS267でランダムカウンタR13の取得結果が「0〜5」のいずれとも相違していることを検出すると、予告パターン2と判定する。この場合にはステップS269へ移行し、変動パターンコマンドの受信結果に応じた演出パターンコマンドのうち予告パターン2が設定されたものを選択する。例えば変動パターンコマンドの受信結果が「P5」であるときには演出パターンコマンドとして「C5−2」が選択され、変動パターンコマンドの受信結果が「P6」であるときには演出パターンコマンドとして「C6−2」が選択され、変動パターンコマンドの受信結果が「P7」であるときには演出パターンコマンドとして「C7−2」が選択される。
CPU71は演出パターンコマンドを選択すると、図23のステップS270で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100に演出パターンコマンドの選択結果を送信する。音制御回路90のROM92には複数の音データが記録されており、音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からの演出パターンコマンドを受信したときには演出パターンコマンドの受信結果に応じた音データをROM92から選択し、RAM93に記録する。電飾制御回路100のROM102には複数の電飾データが記録されており、電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からの演出パターンコマンドを受信したときには演出パターンコマンドの受信結果に応じた電飾データをROM102から選択し、RAM103に記録する。
図柄制御回路80のVROM85には、図25に示すように、複数のビデオデータが記録されている。これら各ビデオデータには演出パターンコマンドが設定されており、図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からの演出パターンコマンドを受信したときには演出パターンコマンドに応じたビデオデータの種類を選択し、VDP84に送信する。すると、VDP84はCPU81が指定したビデオデータをVROM85から検出し、ビデオデータの検出結果を解凍してVRAM86に記録する。これら各ビデオデータはメイン制御回路50から装飾図柄変動開始コマンドが送信されることを契機に再生開始され、メイン制御回路50から装飾図柄変動停止コマンドが送信されることを契機に再生停止されるものであり、各ビデオデータの再生時間は装飾図柄変動開始コマンドが送信されてから装飾図柄変動停止コマンドが送信されるまでの所要時間である変動表示時間と同一値に設定されている。例えば図25のビデオデータV1は演出制御回路70が演出パターンコマンドC1−1およびC1−2を設定したときに選択されるものであり、演出パターンコマンドC1−1およびC1−2はメイン制御回路50が変動パターンP1を設定したときに選択されるものである。このビデオデータV1の再生時間は変動パターンP1の変動表示時間と同一値「16.0sec」に設定されている。
CPU71は図23のステップS270で演出パターンコマンドの選択結果を送信すると、ステップS271で図柄設定フラグの設定状態が確変大当り図柄であるか否かを判断する。ここで図柄設定フラグが確変大当り図柄に設定されていることを判断したときにはステップS272の確変大当り図柄設定処理へ移行し、装飾図柄を確変大当りの組合せに設定する。
CPU71はステップS271で図柄設定フラグが確変大当り図柄に設定されていないことを判断すると、ステップS273で図柄設定フラグの設定状態が通常大当り図柄であるか否かを判断する。ここで図柄設定フラグが通常大当り図柄に設定されていることを判断したときにはステップS274の通常大当り図柄設定処理へ移行し、装飾図柄を通常大当りの組合せに設定する。
CPU71はステップS273で図柄設定フラグが通常大当り図柄に設定されていないことを判断すると、ステップS275で図柄設定フラグの設定状態が外れリーチ図柄であるか否かを判断する。ここで図柄設定フラグが外れリーチ図柄に設定されていることを判断したときにはステップS276の外れリーチ図柄設定処理へ移行し、装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する。また、ステップS275で図柄設定フラグが外れリーチ図柄に設定されていないことを判断したときには完全外れ図柄に設定されていると判断する。この場合にはステップS277の完全外れ図柄設定処理へ移行し、装飾図柄を完全外れの組合せに設定する。
図26はステップS272の確変大当り図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS291でランダムカウンタR12の計測値を取得する。そして、ステップS292へ移行し、ROM72から確変大当り図柄テーブルを検出する。この確変大当り図柄テーブルは、図27に示すように、ランダムカウンタR12と図柄要素の対応関係が記録されたものであり、CPU71は図26のステップS292で確変大当り図柄テーブルを検出したときにはステップS293へ移行する。ここでランダムカウンタR12の取得結果に応じた図柄要素を確変大当り図柄テーブルから選択し、左列の図柄要素Lを図柄要素の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタR12の取得結果が「6」であるときには図柄要素として「7」が選択され、左列の図柄要素Lが「7」に設定される。
CPU71は図26のステップS293で左列の図柄要素Lを設定すると、ステップS294で中列の図柄要素Cを図柄要素の選択結果に設定する。そして、ステップS295へ移行し、右列の図柄要素Rを図柄要素の選択結果に設定する。例えば図柄要素の選択結果が「7」であるときには中列の図柄要素Cおよび右列の図柄要素Rが共に「7」に設定され、装飾図柄が「777」の確変大当りの組合せに設定される。即ち、図27の確変大当り図柄テーブルには図柄要素として「1」・「3」・「5」・「7」の4種類が設定されており、メイン制御回路50が確変大当りを判定したときには装飾図柄が奇数の組合せ「111」・「333」・「555」・「777」のいずれかに設定される。
CPU71はステップS296へ移行すると、演出パターンコマンドの設定結果を「C1−1」・「C1−2」・「C2−1」・「C2−2」・「C3−1」・「C3−2」と比較する。ここで演出パターンコマンドの設定結果が「C1−1」〜「C3−2」のいずれかであることを判断したときにはステップS297へ移行し、演出パターンコマンドの設定結果に基づいて「★」の予告図柄111(図38参照)の表示位置を設定する。そして、ステップS298へ移行し、特定演出フラグをオンする。
図28は演出パターンコマンドと予告図柄111の表示位置の相関関係を示すものであり、CPU71は演出パターンコマンドの設定結果が「C1−1」であるときには予告図柄111の表示位置を「L+0.5」の1箇所に設定する。この表示位置「L+0.5」は左列の図柄要素Lの直後の間隔に挿入されているブランク図柄の表示位置を称するものであり、例えば左列の図柄要素Lが「7」であるときには、図29の左端の欄に示すように、「★」の予告図柄111の表示位置が左列の「7」の直後のブランク図柄の表示位置に設定される。
CPU71は演出パターンコマンドの設定結果が「C1−2」であるときには、図28に示すように、予告図柄111の表示位置を「L―0.5」の1箇所に設定する。この表示位置「L―0.5」は左列の図柄要素Lの直前の間隔に挿入されているブランク図柄の表示位置を称するものであり、例えば左列の図柄要素Lが「7」であるときには、図29の左端から2番目の欄に示すように、予告図柄111の表示位置が左列の「7」の直前のブランク図柄の表示位置に設定される。
CPU71は演出パターンコマンドの設定結果が「C2−1」であるときには、図28に示すように、予告図柄111の表示位置を「L+0.5」および「L−0.5」の2箇所に設定する。例えば左列の図柄要素Lが「7」であるときには、図29の左端から3番目の欄に示すように、予告図柄111の表示位置が左列の「7」の直前の間隔に挿入されているブランク図柄の表示位置および左列の「7」の直後の間隔に挿入されているブランク図柄の表示位置に設定される。
CPU71は演出パターンコマンドの設定結果が「C2−2」であるときには、図28に示すように、予告図柄111の表示位置を「L−1.5」および「L−2.5」の2箇所に設定する。表示位置「L−1.5」は左列の図柄要素Lの1個前の図柄要素L−1と2個前の図柄要素L−2との間隔に挿入されているブランク図柄の表示位置を称するものであり、例えば左列の図柄要素Lが「7」であるときには、図29の右端の欄に示すように、予告図柄111の表示位置が左列の「7」の1個前の「6」と2個前の「5」との間のブランク図柄の表示位置に設定される。表示位置「L−2.5」は左列の図柄要素Lの2個前の図柄要素L−2と3個前の図柄要素L−3との間隔に挿入されているブランク図柄の表示位置を称するものであり、例えば左列の図柄要素Lが「7」であるときには、図29の右端の欄に示すように、予告図柄111の表示位置が左列の「7」の2個前の「5」と3個前の「4」との間のブランク図柄の表示位置に設定される。
CPU71は演出パターンコマンドの設定結果が「C3−1」であるときには、図28に示すように、予告図柄111の表示位置を「L+0.5」の1箇所に設定する。例えば左列の図柄要素Lが「7」であるときには、図29の左端の欄に示すように、予告図柄111の表示位置が左列の「7」の直後の間隔に挿入されているブランク図柄の表示位置に設定される。
CPU71は演出パターンコマンドの設定結果が「C3−2」であるときには、図28に示すように、予告図柄111の表示位置を「L−0.5」の1箇所に設定する。例えば左列の図柄要素Lが「7」であるときには、図29の左端から2番目の欄に示すように、予告図柄111の表示位置が左列の「7」の直前の間隔に挿入されているブランク図柄の表示位置に設定される。
図30はステップS274の通常大当り図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS311でランダムカウンタR12の計測値を取得する。そして、ステップS312へ移行し、ROM72から通常大当り図柄テーブルを検出する。この通常大当り図柄テーブルは、図31に示すように、ランダムカウンタR12と図柄要素の対応関係が記録されたものであり、CPU71は図30のステップS312で通常大当り図柄テーブルを検出したときにはステップS313へ移行する。ここでランダムカウンタR12の取得結果に応じた図柄要素を通常大当り図柄テーブルから選択し、左列の図柄要素Lを図柄要素の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタR12の取得結果が「6」であるときには図柄要素として「8」が選択され、左列の図柄要素Lが「8」に設定される。
CPU71は図30のステップS313で左列の図柄要素Lを設定すると、ステップS314で中列の図柄要素Cを図柄要素の選択結果に設定する。そして、ステップS315へ移行し、右列の図柄要素Rを図柄要素の選択結果に設定する。例えば図柄要素の選択結果が「8」であるときには中列の図柄要素Cおよび右列の図柄要素Rが共に「8」に設定され、装飾図柄が「888」の通常大当りの組合せに設定される。即ち、図31の通常大当り図柄テーブルには図柄要素として「2」・「4」・「6」・「8」の4種類が設定されており、メイン制御回路50が通常大当りを判定したときには装飾図柄が偶数の組合せ「222」・「444」・「666」・「888」のいずれかに設定される。
CPU71はステップS316へ移行すると、演出パターンコマンドの設定結果を「C1−1」・「C1−2」・「C2−1」・「C2−2」・「C3−1」・「C3−2」と比較する。ここで演出パターンコマンドの設定結果が「C1−1」〜「C3−2」のいずれかであることを判断したときにはステップS317へ移行し、演出パターンコマンドの設定結果に基づいて予告図柄111の表示位置を設定する。このステップS317の処理内容は図26のステップS297と同一であり、CPU71は図30のステップS317で予告図柄111の表示位置を設定したときにはステップS318へ移行し、特定演出フラグをオンする。
図32はステップS276の外れリーチ図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS331でRAM73の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR11の計測値を取得する。そして、ステップS332へ移行し、ランダムカウンタR11の検出結果の3桁目に「1」を加算し、左列の図柄要素Lを3桁目の加算結果に設定する。例えば3桁目が「1」であるときには左列の図柄要素Lが「2」に設定され、3桁目が「7」であるときには左列の図柄要素Lが「8」に設定される。
CPU71はステップS332で左列の図柄要素Lを設定すると、ステップS333へ移行する。ここでランダムカウンタR11の検出結果の2桁目に「1」を加算し、中列の図柄要素Cを2桁目の加算結果に設定する。例えば2桁目が「3」であるときには中列の図柄要素Cが「4」に設定され、2桁目が「0」であるときには中列の図柄要素Cが「1」に設定される。
CPU71はステップS333で中列の図柄要素Cを設定すると、ステップS334へ移行する。ここでランダムカウンタR11の検出結果の1桁目に「1」を加算し、右列の図柄要素Rを1桁目の加算結果に設定する。例えば1桁目が「1」であるときには右列の図柄要素Rが「2」に設定され、1桁目が「7」であるときには右列の図柄要素Rが「8」に設定される。即ち、ステップS332〜ステップS334では装飾図柄が左列の図柄要素Lおよび右列の図柄要素Rが相互に同一で中列の図柄要素Cが相違する外れリーチの組合せに設定される。
CPU71は図32のステップS334で右列の図柄要素Rを設定すると、ステップS335で演出パターンコマンドの設定結果を「C5−1」・「C5−2」・「C6−1」・「C6−2」とそれぞれに比較する。ここで演出パターンコマンドの設定結果が「C5−1」〜「C6−2」のいずれかであることを判断したときにはステップS336へ移行し、中列の図柄要素Cを左列の図柄要素Lの設定結果の直前の図柄要素に変更する。この直前の図柄要素とは可変順序が1個前の図柄要素を称するものであり、例えば左列の図柄要素Lが「5」であるときには中列の図柄要素Cが「4」に変更され、左列の図柄要素Lが「1」であるときには中列の図柄要素Cが「8」に変更される。
CPU71はステップS337へ移行すると、演出パターンコマンドの設定結果を「C5−1」・「C5−2」・「C6−1」・「C6−2」・「C7−1」・「C7−2」とそれぞれに比較する。ここで演出パターンコマンドの設定結果が「C5−1」〜「C7−2」のいずれかであることを判断したときにはステップS338へ移行し、演出パターンコマンドの設定結果に基づいて予告図柄111の表示位置を設定する。そして、ステップS339へ移行し、特定演出フラグをオンする。
図28は演出パターンコマンドと予告図柄111の表示位置の関係を示すものであり、CPU71は演出パターンコマンドの設定結果が「C5−1」であるときには予告図柄111の表示位置を「L+0.5」の1箇所に設定し、演出パターンコマンドの設定結果が「C5−2」であるときには予告図柄111の表示位置を「L―0.5」の1箇所に設定する。また、演出パターンコマンドの設定結果が「C6−1」であるときには予告図柄111の表示位置を「L+0.5」および「L−0.5」の2箇所に設定し、演出パターンコマンドの設定結果が「C6−2」であるときには予告図柄111の表示位置を「L−1.5」および「L−2.5」の2箇所に設定する。また、演出パターンコマンドの設定結果が「C7−1」であるときには予告図柄111の表示位置を「L+0.5」の1箇所に設定し、演出パターンコマンドの設定結果が「C7−2」であるときには予告図柄111の表示位置を「L−0.5」の1箇所に設定する
図33はステップS277の完全外れ図柄設定処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS351でRAM73の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR11の計測値を取得する。そして、ステップS352へ移行し、ランダムカウンタR11の検出結果の3桁目に「1」を加算し、左列の図柄要素Lを3桁目の加算結果に設定する。
CPU71はステップS352で左列の図柄要素Lを設定すると、ステップS353へ移行する。ここでランダムカウンタR11の検出結果の2桁目に「1」を加算し、中列の図柄要素Cを2桁目の加算結果に設定する。そして、ステップS354でランダムカウンタR11の検出結果の1桁目に「1」を加算し、右列の図柄要素Rを1桁目の加算結果に設定する。即ち、ステップS352〜ステップS354では装飾図柄が左列の図柄要素Lおよび右列の図柄要素Rが相互に相違する完全外れの組合せに設定される。
CPU71は装飾図柄を設定すると、図23のステップS278で図柄設定フラグをオフし、ステップS279で左列の図柄要素Lの設定結果と中列の図柄要素Cの設定結果と右列の図柄要素Rの設定結果を図柄制御回路80に送信する。
CPU71はステップS280へ移行すると、予告図柄111の表示位置が設定されているか否かを判断する。ここで予告図柄111の表示位置が設定されていることを判断したときにはステップS281へ移行し、図柄制御回路80に予告図柄111の表示位置の設定結果を送信する。
CPU71はステップS282へ移行すると、RAM73に記録されている変動パターンコマンドの受信結果をクリアし、ステップS283でコマンド処理フラグにコマンド待ち処理をセットする。
5−4−4.装飾図柄変動開始コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが装飾図柄変動開始コマンド処理にセットされていることを検出すると、図34のステップS361で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100にスタートコマンドを送信する。そして、ステップS362へ移行し、RAM73に記録されている装飾図柄変動開始コマンドをクリアする。
音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からのスタートコマンドを受信すると、RAM93の音データを再生することに基いてスピーカ14から音データの選択結果に応じた遊技音を出力する。電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からのスタートコマンドを受信すると、RAM103の電飾データを再生することに基いて電飾LED17を電飾データの選択結果に応じたパターンで発光させる。
図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からのスタートコマンドを受信すると、VDP84にスタートコマンドを送信する。すると、VDP84はVRAM86のビデオデータを再生することに基いて装飾図柄表示器34にビデオデータに応じた映像を表示し、ビデオデータにキャラクタデータを重ねることに基づいて装飾図柄の各列の図柄要素を変動状態および変動停止状態で表示する。この装飾図柄の変動表示はビデオデータの再生時間内で停止するように行われるものであり、装飾図柄はビデオデータの再生時間内で演出制御回路70の設定結果に応じた組合せで停止表示される。即ち、装飾図柄は3列の変動表示を開始してから変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間内で3列の全てが停止表示される。
CPU71はステップS362で装飾図柄変動開始コマンドをクリアすると、ステップS363で特定演出フラグの設定状態を判断する。この特定演出フラグは直前の変動パターンコマンド処理で演出パターンコマンドC1−1・C1−2・C2−1・C2−2・C3−1・C3−2・C5−1・C5−2・C6−1・C6−2・C7−1・C7−2の12種類のいずれかが選択されることに基づいてオンされるものであり、CPU71は直前の変動パターンコマンド処理で12種類を除く残りの演出パターンコマンドを選択したときにはステップS363で特定演出フラグのオフを判断し、ステップS364でコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
CPU71は直前の変動パターンコマンド処理で演出パターンコマンドC1−1〜C7−2の12種類のいずれかを選択したときにはステップS363で特定演出フラグのオンを判断し、ステップS365へ移行する。ここで特定演出フラグをオフし、ステップS366でコマンド処理フラグをスイッチ入力待ち処理にセットする。
5−4−5.スイッチ入力待ち処理
CPU71はコマンド処理フラグがスイッチ入力待ち処理にセットされていることを検出すると、図35のステップS371で演出時間タイマTに単位時間「4msec」を加算する。そして、ステップS372へ移行し、演出時間タイマTの加算結果をROM72に記録された演出開始時間Tsと比較する。この演出開始時間Tsは装飾図柄遊技が開始されてからメッセージ「PUSH ★を狙え!!」の図柄113(図38のf参照)が表示されるまでの所要時間であり、CPU71は装飾図柄表示器34にメッセージの図柄113が表示されているときにはステップS372で「T≧Ts」を判断してステップS373へ移行する。
CPU71はステップS373へ移行すると、演出時間タイマTの加算結果をROM72に記録された演出終了時間Te(演出開始時間Ts+3.0sec)と比較する。この演出終了時間Teは装飾図柄遊技が開始されてからメッセージの図柄113が消去されるまでの最大の限度時間であり、CPU71は装飾図柄表示器34にメッセージの図柄113が表示されているときにはステップS373で「Te>T」を判断してステップS374へ移行する。
CPU71はステップS374へ移行すると、ストップスイッチ75のオンオフを判断する。例えばメッセージの図柄113が表示されている状態でストップスイッチ75が操作されたときにはCPU71はステップS374でストップスイッチ75のオンを判断し、ステップS375へ移行する。ここで図柄制御回路80に図柄停止コマンドを送信し、ステップS376で演出時間タイマTを「0」にリセットし、ステップS377でコマンド処理フラグにコマンド待ち処理をセットする。即ち、遊技者がメッセージの図柄113が表示されてから限度時間(3.0sec)内でストップスイッチ75を操作したときにはストップスイッチ75の操作タイミングで演出制御回路70から図柄制御回路80に図柄停止コマンドが送信される。
CPU71はステップS373で演出時間タイマTの加算結果が演出終了時間Teに到達したことを判断すると、ステップS375へ移行する。ここで図柄制御回路80に図柄停止コマンドを送信し、ステップS376で演出時間タイマTを「0」にリセットし、ステップS377でコマンド処理フラグにコマンド待ち処理をセットする。即ち、遊技者がメッセージの図柄113が表示されてから限度時間内でストップスイッチ75を操作しなかったときには限度時間の経過タイミングで演出制御回路70から図柄制御回路80に図柄停止コマンドが送信される。
5−4−5.装飾図柄変動停止コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが装飾図柄変動停止コマンド処理にセットされていることを検出すると、図36のステップS381で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100にストップコマンドを送信する。そして、ステップS382でRAM73に記録されている装飾図柄変動停止コマンドをクリアし、ステップS383でコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
音制御回路90のCPU91は演出制御回路70からのストップコマンドを受信したときには音データの再生処理を停止し、電飾制御回路100のCPU101は演出制御回路70からのストップコマンドを受信したときには電飾データの再生処理を停止する。図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からのストップコマンドを受信したときにはVDP84にビデオデータの再生停止を指令し、VDP84は再生停止が指令されることに基いてビデオデータの再生処理を停止する。
6.図柄制御回路80の内部処理
図37のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC1−1を設定したときの図柄制御回路80のVDP84の処理内容であり、図38はVDP84が図37のアニメーション処理を実行することに基づいて装飾図柄表示器34に表示する映像を示している。このアニメーション処理はビデオデータV1の再生処理およびキャラクタデータのスプライト処理を合せて示すものであり、VDP84はビデオデータV1にキャラクタデータをスプライト表示することで図38の映像を生成する。以下、図37のアニメーション処理を図38の映像を参照しながら説明する。
ステップS401:背景を表示する。この背景はビデオデータV1で設定されたものであり、背景の表示はビデオデータV1を再生することで開始される。
ステップS402:左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素を背景の前方で変動表示する(図38のa参照)。このステップS402の変動表示は予め決められた順序で相互に間隔を置いて縦一列に並ぶ8種の図柄要素「1」〜「8」を縦方向に沿って表示範囲が移動するように表示するものであり、各列の図柄要素は上から下へ移動しながら種類が変化し、各列の図柄要素相互間の間隔にはブランク図柄「B」が挿入される。左列の図柄要素のブランク図柄を含む変動順序および中列の図柄要素のブランク図柄を含む変動順序は同一の「1」→「B」→「2」→「B」→「3」→「B」→「4」→「B」→「5」→「B」→「6」→「B」→「7」→「B」→「8」→「B」→「1」→「B」…のループ状に設定され、右列の図柄要素のブランク図柄を含む変動順序は左列および中列とは逆の「8」→「B」→「7」→「B」→「6」→「B」→「5」→「B」→「4」→「B」→「3」→「B」→「2」→「B」→「1」→「B」→「8」→「B」…のループ状に設定されている。このステップS402のブランク図柄を挟んだ変動表示は図柄制御回路80のVROM85に記録されたキャラクタデータを背景の前方にスプライト表示することで行われるものである。このステップS402では各列の図柄要素の移動速度および各列のブランク図柄の移動速度が同一の高速度に設定されており、各列の図柄要素は同一の高速度で移動しながら種類が短い時間間隔で変化する(高速変動表示)。
ステップS403:左列の図柄要素を左列のブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図38のb参照)。この低速変動状態とは左列の図柄要素およびブランク図柄をステップS402と同一の移動方向へステップS402の移動速度に比べて遅い低速度で変動表示するものであり、左列の図柄要素のブランク図柄を挟んだ変動順序はステップS402と同一に設定されている。この左列の図柄要素のブランク図柄を含む低速変動表示はキャラクタデータをスプライト表示することで行われるものであり、ステップS403では左列の図柄要素および左列のブランク図柄がステップS402の高速変動状態に比べて視覚的に容易に識別可能な状態になる。
ステップS404:所定のブランク図柄を消去する。この所定のブランク図柄とは表示位置「L+0.5」のブランク図柄を称するものであり、表示位置「L+0.5」とは演出制御回路70が演出パターンコマンドC1−1に応じて設定した予告図柄111の表示位置である。
ステップS405:予告図柄111を表示位置「L+0.5」にブランク図柄に換えて表示する(図38のc参照)。この予告図柄111は左列の図柄要素および左列のブランク図柄のいずれとも相違する「★」の形状を有するものであり、左列の図柄要素および左列の残りのブランク図柄と共に低速変動状態で表示される。
ステップS406:左列の図柄要素および左列のブランク図柄を予告図柄111と共に高速変動状態で表示する(図38のe参照)。この高速変動表示はステップS405で予告図柄111を表示してから左列が2周分だけ変動したタイミングで行われるものであり、左列の図柄要素および予告図柄111はステップS405で予告図柄111を表示したときと同一の配列になったタイミングで高速変動状態になる(図38のcおよび図38のd参照)。即ち、予告図柄111は低速変動状態で視認する機会が遊技者に複数回与えられた後で左列の図柄要素および左列のブランク図柄と共に再び高速変動状態になる。この高速変動状態では予告図柄111が直前の低速変動状態に比べて劣る認識性で視覚的に認識可能になる。
ステップS407:スイッチの図柄112およびメッセージ「プッシュ★を狙え!!」の図柄113を静止表示する(図38のf参照)。これらスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113はキャラクタデータを用いて表示されるものであり、アニメーションタイマTの計測値が演出開始時間Tsに到達するタイミングで表示される。このアニメーションタイマTは図柄制御回路80のVDP84が演出制御回路70からのスタートコマンドをCPU81を介して検出することに基づいて「0」を基準に加算開始するものであり、演出制御回路70の演出時間タイマTに同期して加算開始され、演出時間タイマTに同期して演出開始時間Tsに到達する。
ステップS408:図柄停止コマンドを待つ。この図柄停止コマンドは演出制御回路70から図柄制御回路80に送信されるものであり、遊技者が演出終了時間Teの経過前にストップスイッチ75を操作したときにはストップスイッチ75の操作タイミングで演出制御回路70から図柄制御回路80に図柄停止コマンドが送信され、遊技者が演出終了時間Teの経過前にストップスイッチ75を操作しなかったときには演出終了時間Teの経過タイミングで演出制御回路70から図柄制御回路80に図柄停止コマンドが送信される。
ステップS409:演出制御回路70からの図柄停止コマンドを受信することに基づいてスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を消去する。即ち、スイッチの図柄112およびメッセージの図柄113は遊技者が演出終了時間Teの経過前にストップスイッチ75を操作したときにはストップスイッチ75が操作されることに基づいて消去され、遊技者が演出終了時間Teの経過前にストップスイッチ75を操作しなかったときには演出終了時間Teが経過することに基づいて消去されるものであり、ストップスイッチ75が有効化されていることを報知する報知図柄として機能する。
ステップS410:左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Lで停止表示する(図38のg参照)。このステップS410の左列の停止表示は左列の最下段の表示領域E5内に図柄要素Lが停止するように行われるものであり、表示領域E1内には表示領域E5内の図柄要素Lの2個後の可変順序の図柄要素が停止表示され、表示領域E2内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E3内には表示領域E5内の図柄要素Lの直後の可変順序の図柄要素が停止表示され、表示領域E4内には予告図柄111が停止表示される。この左列の停止表示はキャラクタデータを用いて行われるものであり、遊技者がストップスイッチ75を演出終了時間Teの経過前に操作したときにはストップスイッチ75の操作タイミングが適切であるが故に予告図柄111が停止表示されたように錯覚する。
ステップS411:演出終了時間Teが経過することを待つ。この処理はアニメーションタイマTの計測値を演出終了時間Teと比較することで行われるものである。
ステップS412:右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Rで停止表示する(図38のh参照)。このステップS412の右列の停止表示は右列の最上段の表示領域E11内に図柄要素Rが停止するように行われるものであり、表示領域E12内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E13内には表示領域E11内の図柄要素Rの直前の可変順序の図柄要素が停止表示され、表示領域E14内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E15内には表示領域E11内の図柄要素Rの2個前の可変順序の図柄要素が停止表示される。この右列の停止表示はキャラクタデータを用いて行われるものであり、ストップスイッチ75が演出終了時間Teの経過前に操作されたときには演出終了時間Teが経過するまで図38の(g)の表示状態が継続した後で図38の(h)の表示状態に切換わり、ストップスイッチ75が演出終了時間Teの経過前に操作されなかったときには図38の(g)の表示状態から図38の(h)の表示状態に直ちに切換わる。
ステップS413:リーチの図柄114と有効ラインの図柄115と有効ラインの図柄116と有効ラインの図柄117を設定位置に静止表示する(図38のi参照)。これらリーチの図柄114〜有効ラインの図柄117はいずれもビデオデータV1で設定されたものであり、遊技者はリーチの図柄114を見ることでリーチ状態が発生したことを確実に認識できる。有効ラインの図柄115は左列の表示領域E5および右列の表示領域E11を結ぶものであり、有効ラインの図柄116は左列の表示領域E3および右列の表示領域E13を結ぶものであり、有効ラインの図柄117は左列の表示領域E1および右列の表示領域E15を結ぶものであり、有効ラインの図柄115〜有効ラインの図柄117は中列の図柄要素Cが停止表示される表示領域E8内で交差する。即ち、装飾図柄は左列の表示領域E1内の図柄要素(=右列の表示領域E15内の図柄要素)に対して同種の図柄要素と左列の表示領域E3内の図柄要素(=右列の表示領域E13内の図柄要素)に対して同種の図柄要素と左列の表示領域E5内の図柄要素(=右列の表示領域E11内の図柄要素)に対して同種の図柄要素のいずれかが中列の表示領域E8内に停止表示されることに基づいて大当りの組合せになる。
ステップS414:リーチの図柄114および有効ラインの図柄115〜有効ラインの図柄117を消去する。
ステップS415:中列の図柄要素をブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図38のj参照)。この低速変動状態とは中列をステップS402と同一の移動方向へステップS402の移動速度に比べて遅い低速度で変動表示するものであり、中列の図柄要素のブランク図柄を挟んだ変動順序はステップS402と同一に設定されている。この中列の図柄要素のブランク図柄を含む低速変動表示はキャラクタデータをスプライト表示することで行われるものである。
ステップS416:中列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Cで停止表示する(図38のk参照)。このステップS416の中列の停止表示は中列の中段の表示領域E8内に図柄要素Cが停止するように行われるものであり、表示領域E6内には表示領域E8内の図柄要素Cの直後の可変順序の図柄要素が停止表示され、表示領域E7内および表示領域E9内にはいずれもブランク図柄が停止表示され、表示領域E10内には表示領域E8内の図柄要素Cの直前の可変順序の図柄要素が停止表示される。この中列の停止表示はキャラクタデータを用いて行われるものであり、中列の変動停止状態では左列の表示領域E5内の図柄要素Lと中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E11内の図柄要素Rが確変大当りの組合せおよび通常大当りの組合せのいずれかになり、左列の表示領域E1内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E15内の図柄要素が外れリーチの組合せになり、左列の表示領域E3内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E13内の図柄要素が外れリーチの組合せになる。
ステップS417:左列の表示領域E4内の予告図柄111を消去する。
ステップS418:左列の表示領域E4内に予告図柄111に換えてブランク図柄を表示する(図38のl参照)。
図37のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC5−1を設定したときのVDP84の処理内容も示している。この演出パターンコマンドC5−1の設定時にはVDP84はビデオデータV5を再生し、図37のステップS401〜ステップS418を順に実行することに基づいて装飾図柄表示器34に図39の映像を表示する。この演出パターンコマンドC5−1の設定時には図37のステップS410で左列の変動停止処理が行われることに基づいて左列の表示領域E4内に予告図柄111が停止表示され(図39のg参照)、図37のステップS416で中列の変動停止処理が行われることに基づいて中列の表示領域E8内に図柄要素Cが停止表示される(図39のk参照)。この演出パターンコマンドC5−1は外れリーチの判定時に設定されるものであり、中列の変動停止状態では左列の表示領域E5内の図柄要素Lと中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E11内の図柄要素Rが外れリーチの組合せになり、左列の表示領域E1内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E15内の図柄要素が外れリーチの組合せになり、左列の表示領域E3内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E13内の図柄要素が外れリーチの組合せになる。
図37のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC2−1を設定したときのVDP84の処理内容も示している。この演出パターンコマンドC2−1の設定時にはVDP84はビデオデータV2を再生し、図37のステップS401〜ステップS418を順に実行することに基づいて装飾図柄表示器34に図40の映像を表示する。
VDP84は演出パターンコマンドC2−1の設定時には図37のステップS403で左列を高速変動状態から低速変動状態に切換え、ステップS404で所定のブランク図柄を消去する。この所定のブランク図柄とは表示位置「L+0.5」のブランク図柄および表示位置「L−0.5」のブランク図柄を称するものであり、表示位置「L+0.5」および表示位置「L−0.5」は演出制御回路70が演出パターンコマンドC2−1に応じて設定した予告図柄111の表示位置である。
VDP84はステップS404で表示位置「L+0.5」のブランク図柄および表示位置「L−0.5」のブランク図柄を消去すると、ステップS405で表示位置「L+0.5」のブランク図柄および表示位置「L−0.5」のブランク図柄に換えて予告図柄111をそれぞれに表示し、両予告図柄111を左列の図柄要素および左列の残りのブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図40のc参照)。そして、図37のステップS406へ移行し、左列の図柄要素および左列の残りのブランク図柄を両予告図柄111と共に高速変動状態に切換える(図40のe参照)。この高速変動表示は図37のステップS405で両予告図柄111を表示してから左列が2周だけ変動したタイミングで行われるものであり、左列の図柄要素および左列の両予告図柄111はステップS405で両予告図柄111を表示したときと同一の配列になったタイミングで高速変動状態になる(図40のd〜e参照)。
VDP84は図37のステップS406で左列を低速変動状態から高速変動状態に切換えると、ステップS407でスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を表示する(図40のf参照)。これらスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113はアニメーションタイマTの計測値が演出開始時間Tsに到達するタイミングで表示されるものであり、アニメーションタイマTは演出制御回路70の演出時間タイマTに同期して演出開始時間Tsに到達する。
VDP84は図37のステップS407でスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を表示すると、ステップS408で演出制御回路70から図柄停止コマンドが送信されることを待つ。ここで図柄停止コマンドを受信したときにはステップS409へ移行し、スイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を消去する。次にステップS410へ移行し、左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Lで停止表示する(図40のg参照)。この左列の停止表示は左列の下段の表示領域E4内に図柄要素Lが停止するように行われるものであり、表示領域E1内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E2内には表示領域E4内の図柄要素Lの直後の図柄要素が停止表示される。この場合には予告図柄111の表示位置が図柄要素Lと直後の図柄要素L+1との間隔「L+0.5」に設定されており、左列の図柄要素Lと直後の図柄要素L+1との間隔である表示領域E3内には予告図柄111が表示される。しかも、予告図柄111の表示位置が図柄要素Lと直前の図柄要素L−1との間隔「L−0.5」に設定されており、左列の図柄要素Lと直前の図柄要素L−1との間隔である表示領域E5内にも予告図柄111が表示される。
VDP84は図37のステップS410で左列を変動停止させると、ステップS411で演出終了時間Teが経過することを待つ。ここで演出終了時間Teが経過したことを判断したときにはステップS412へ移行し、右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Rで停止表示する(図40のh参照)。この右列の停止表示は右列の上段の表示領域E12内に図柄要素Rが停止するように行われるものであり、表示領域E11内と表示領域E13内と表示領域E15内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E14内には表示領域E12内の図柄要素Rの直前の図柄要素が停止表示される。
VDP84は図37のステップS412で右列を変動停止させると、ステップS413でリーチの図柄114と有効ラインの図柄118と有効ラインの図柄119を表示する(図40のi参照)。これらリーチの図柄114〜有効ラインの図柄119はいずれもビデオデータV1で設定されたものである。有効ラインの図柄118は左列の表示領域E4および右列の表示領域E12を結ぶものであり、有効ラインの図柄119は左列の表示領域E2および右列の表示領域E14を結ぶものであり、有効ラインの図柄118および有効ラインの図柄119は中列の図柄要素Cが停止表示される表示領域E8内で交差する。即ち、装飾図柄は左列の表示領域E2内の図柄要素(=右列の表示領域E14内の図柄要素)に対して同種の図柄要素および左列の表示領域E4内の図柄要素(=右列の表示領域E12内の図柄要素)に対して同種の図柄要素のいずれかが中列の表示領域E8内に停止表示されることに基づいて大当りの組合せになる。
VDP84は図37のステップS413でリーチの図柄114〜有効ラインの図柄119を表示すると、図37のステップS414でリーチの図柄114〜有効ラインの図柄119を消去し、ステップS415で中列の図柄要素をブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図40のj参照)。
VDP84は図37のステップS415で中列を低速変動状態に切換えると、ステップS416で中列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Cで停止表示する(図40のk参照)。この中列の停止表示は中列の中段の表示領域E8内に図柄要素Cが停止するように行われるものであり、表示領域E6内には表示領域E8内の図柄要素Cの直後の図柄要素が停止表示され、表示領域E7内および表示領域E9内にはいずれもブランク図柄が停止表示され、表示領域E10内には表示領域E8内の図柄要素Cの直前の図柄要素が停止表示される。この中列の変動停止状態では左列の表示領域E4内の図柄要素Lと中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E12内の図柄要素Rが確変大当りの組合せおよび通常大当りの組合せのいずれかになり、左列の表示領域E2内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E14内の図柄要素が外れリーチの組合せになる。
VDP84は図37のステップS416で中列を変動停止させると、ステップS417で左列の表示領域E3内の予告図柄111および左列の表示領域E5内の予告図柄111を消去する。そして、ステップS418へ移行し、左列の表示領域E3内および左列の表示領域E5内に予告図柄111に換えてブランク図柄をそれぞれに表示する(図40のl参照)。
図37のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC6−1を設定したときのVDP84の処理内容も示している。この演出パターンコマンドC6−1の設定時にはVDP84はビデオデータV6を再生し、図37のステップS401〜ステップS418を順に実行することに基づいて装飾図柄表示器34に図41の映像を表示する。この演出パターンコマンドC6−1の設定時には図37のステップS410で左列の変動停止処理が行われることに基づいて左列の表示領域E3内および左列の表示領域E5内に予告図柄111がそれぞれに停止表示され(図41のg参照)、図37のステップS416で中列の変動停止処理が行われることに基づいて中列の表示領域E8内に図柄要素Cが停止表示される(図41のk参照)。この演出パターンコマンドC6−1は外れリーチの判定時に設定されるものであり、中列の変動停止状態では左列の表示領域E4内の図柄要素Lと中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E12内の図柄要素Rが外れリーチの組合せになり、左列の表示領域E2内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E14内の図柄要素も外れリーチの組合せになる。
図37のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC3−1を設定したときのVDP84の処理内容も示している。この演出パターンコマンドC3−1の設定時にはVDP84はビデオデータV3を再生し、図37のステップS401〜ステップS418を順に実行することに基づいて装飾図柄表示器34に図42の映像を表示する。
VDP84は演出パターンコマンドC3−1の設定時には図37のステップS403で左列を高速変動状態から低速変動状態に切換え、ステップS404で所定のブランク図柄を消去する。この所定のブランク図柄とは表示位置「L+0.5」のブランク図柄を称するものであり、表示位置「L+0.5」は演出制御回路70が演出パターンコマンドC3−1に応じて設定した予告図柄111の表示位置である。
VDP84はステップS404で表示位置「L+0.5」のブランク図柄を消去すると、ステップS405で表示位置「L+0.5」のブランク図柄に換えて予告図柄111を表示し、予告図柄111を左列の図柄要素および左列の残りのブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図42のc参照)。そして、図37のステップS406へ移行し、左列の図柄要素および左列の残りのブランク図柄を予告図柄111と共に高速変動状態に切換える(図42のe参照)。この高速変動表示は図37のステップS405で予告図柄111を表示してから左列が2周だけ変動したタイミングで行われるものであり、左列の図柄要素および左列の予告図柄111はステップS405で予告図柄111を表示したときと同一の配列になったタイミングで高速変動状態になる(図42のd〜e参照)。
VDP84は図37のステップS406で左列を低速変動状態から高速変動状態に切換えると、ステップS407でスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を表示する(図42のf参照)。これらスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113はアニメーションタイマTの計測値が演出開始時間Tsに到達するタイミングで表示されるものであり、アニメーションタイマTは演出制御回路70の演出時間タイマTに同期して演出開始時間Tsに到達する。
VDP84は図37のステップS407でスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を表示すると、ステップS408で演出制御回路70から図柄停止コマンドが送信されることを待つ。ここで図柄停止コマンドを受信したときにはステップS409へ移行し、スイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を消去する。次にステップS410へ移行し、左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Lで停止表示する(図42のg参照)。この左列の停止表示は左列の最下段の表示領域E5内に図柄要素Lが停止するように行われるものであり、表示領域E1内には表示領域E5内の図柄要素Lの2個後の図柄要素が停止表示され、表示領域E2内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E3内には表示領域E5内の図柄要素Lの直後の図柄要素が停止表示される。この場合には予告図柄111の表示位置が図柄要素Lと直後の図柄要素L+1との間隔「L+0.5」に設定されており、左列の図柄要素Lと直後の図柄要素L+1との間隔である表示領域E4内には予告図柄111が表示される。
VDP84は図37のステップS410で左列を変動停止させると、ステップS411で演出終了時間Teが経過することを待つ。ここで演出終了時間Teが経過したことを判断したときにはステップS412へ移行し、右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Rで停止表示する(図42のh参照)。この右列の停止表示は右列の最下段の表示領域E15内に図柄要素Rが停止するように行われるものであり、表示領域E11内には表示領域E15内の図柄要素Rの2個後の図柄要素が停止表示され、表示領域E12内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E13内には表示領域E15内の図柄要素Rの直後の図柄要素が停止表示され、表示領域E14内にはブランク図柄が停止表示される。
VDP84は図37のステップS412で右列を変動停止させると、ステップS413でリーチの図柄114および有効ラインの図柄120を表示する(図42のi参照)。これらリーチの図柄114および有効ラインの図柄120はいずれもビデオデータV3で設定されたものである。有効ラインの図柄120は左列の表示領域E5および右列の表示領域E15を結ぶものであり、中列の表示領域E10を貫通している。即ち、装飾図柄は左列の表示領域E5内の図柄要素(=右列の表示領域E15内の図柄要素)に対して同種の図柄要素が中列の表示領域E10内に停止表示されることに基づいて大当りの組合せになる。
VDP84は図37のステップS413でリーチの図柄114および有効ラインの図柄120を表示すると、図37のステップS414でリーチの図柄114および有効ラインの図柄120を消去し、ステップS415で中列の図柄要素をブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図42のj参照)。
VDP84は図37のステップS415で中列を低速変動状態に切換えると、ステップS416で中列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Cで停止表示する(図42のk参照)。この中列の停止表示は中列の最下段の表示領域E10内に図柄要素Cが停止するように行われるものであり、表示領域E6内には表示領域E10内の図柄要素Cの2個後の図柄要素が停止表示され、表示領域E7内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E8内には表示領域E10内の図柄要素Cの直前の図柄要素が停止表示され、表示領域E9内にはブランク図柄が停止表示される。この中列の変動停止状態では左列の表示領域E5内の図柄要素Lと中列の表示領域E10内の図柄要素Cと右列の表示領域E15内の図柄要素Rが確変大当りの組合せおよび通常大当りの組合せのいずれかになる。
VDP84は図37のステップS416で中列を変動停止させると、ステップS417で左列の表示領域E4内の予告図柄111を消去する。そして、ステップS418へ移行し、左列の表示領域E4内に予告図柄111に換えてブランク図柄を表示する(図42のl参照)。
図37のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC7−1を設定したときのVDP84の処理内容も示している。この演出パターンコマンドC7−1の設定時にはVDP84はビデオデータV7を再生し、図37のステップS401〜ステップS418を順に実行することに基づいて装飾図柄表示器34に図43の映像を表示する。この演出パターンコマンドC7−1の設定時には図37のステップS410で左列の変動停止処理が行われることに基づいて左列の表示領域E4内に予告図柄111が停止表示され(図43のg参照)、図37のステップS416で中列の変動停止処理が行われることに基づいて中列の表示領域E10内に図柄要素Cが停止表示される(図43のk参照)。この演出パターンコマンドC7−1は外れリーチの判定時に設定されるものであり、左列の表示領域E5内の図柄要素Lと中列の表示領域E10内の図柄要素Cと右列の表示領域E15内の図柄要素Rは外れリーチの組合せになる。
図44のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC1−2を設定したときのVDP84の処理内容である。この演出パターンコマンドC1−2の設定時にはVDP84はビデオデータV1を再生し、図44のステップS401〜ステップS416を順に実行することに基づいて装飾図柄表示器34に図45の映像を表示する。以下、図44のアニメーション処理のうち図37のアニメーション処理と相違する部分を中心に説明する。
VDP84は図44のステップS403で左列を高速変動状態から低速変動状態に切換えると、ステップS404で所定のブランク図柄を消去する。この所定のブランク図柄とは表示位置「L−0.5」のブランク図柄を称するものであり、表示位置「L−0.5」は演出制御回路70が演出パターンコマンドC1−2に応じて設定した予告図柄111の表示位置である。
VDP84はステップS404で表示位置「L−0.5」のブランク図柄を消去すると、ステップS405で予告図柄111を表示位置「L−0.5」にブランク図柄に換えて表示し、予告図柄111を左列の図柄要素および左列の残りのブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図45のc参照)。そして、図44のステップS406へ移行し、左列の図柄要素および左列のブランク図柄を予告図柄111と共に高速変動状態に切換える(図45のe参照)。この高速変動表示は図44のステップS405で予告図柄111を表示してから左列が2周だけ変動したタイミングで行われるものであり、左列の図柄要素および左列の予告図柄111はステップS405で予告図柄111を表示したときと同一の配列になったタイミングで高速変動状態になる(図45のd〜e参照)。
VDP84は図44のステップS406で左列を低速変動状態から高速変動状態に切換えると、ステップS407でスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を表示する(図45のf参照)。これらスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113はアニメーションタイマTの計測値が演出開始時間Tsに到達するタイミングで表示されるものであり、アニメーションタイマTは演出制御回路70の演出時間タイマTに同期して演出開始時間Tsに到達する。
VDP84は図44のステップS407でスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を表示すると、ステップS408で演出制御回路70から図柄停止コマンドが送信されることを待つ。ここで図柄停止コマンドを受信したときにはステップS409へ移行し、スイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を消去する。次にステップS410へ移行し、左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Lで停止表示する(図45のg参照)。この左列の停止表示は左列の最下段の表示領域E5内に図柄要素Lが停止するように行われるものであり、表示領域E1内には表示領域E5内の図柄要素Lの2個後の図柄要素が停止表示され、表示領域E2内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E3内には表示領域E5内の図柄要素Lの直後の図柄要素が停止表示される。この場合には予告図柄111の表示位置が図柄要素Lと直前の図柄要素L−1との間隔「L−0.5」に設定されており、左列の図柄要素Lと直後の図柄要素L+1との間隔である表示領域E4内には予告図柄111が停止表示されずにブランク図柄が停止表示される。即ち、遊技者がストップスイッチ75を演出終了時間Teの経過前に操作したときにはストップスイッチ75の操作タイミングが不適切であるが故に予告図柄111が停止表示されなかったように錯覚する。
VDP84は図44のステップS410で左列を変動停止させると、ステップS411で演出終了時間Teが経過することを待つ。ここで演出終了時間Teが経過したことを判断したときにはステップS412へ移行し、右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Rで停止表示する(図45のh参照)。この右列の停止表示は右列の最上段の表示領域E11内に図柄要素Rが停止するように行われるものであり、表示領域E12内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E13内には表示領域E11内の図柄要素Rの直前の図柄要素が停止表示され、表示領域E14内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E15内には表示領域E11内の図柄要素Rの2個前の図柄要素が停止表示される。
VDP84は図44のステップS412で右列を変動停止させると、ステップS413でリーチの図柄114および有効ラインの図柄115〜有効ラインの図柄117を表示する(図45のi参照)。そして、図44のステップS414でリーチの図柄114および有効ラインの図柄115〜有効ラインの図柄117を消去し、ステップS415で中列の図柄要素をブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図45のj参照)。
VDP84は図44のステップS415で中列を低速変動状態に切換えると、ステップS416で中列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Cで停止表示する(図44のk参照)。この中列の停止表示は中列の中段の表示領域E8内に図柄要素Cが停止するように行われるものであり、表示領域E6内には表示領域E8内の図柄要素Cの直後の図柄要素が停止表示され、表示領域E7内および表示領域E9内にはいずれもブランク図柄が停止表示され、表示領域E10内には表示領域E8内の図柄要素Cの直前の図柄要素が停止表示される。この中列の変動停止状態では左列の表示領域E5内の図柄要素Lと中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E11内の図柄要素Rが確変大当りの組合せおよび通常大当りの組合せのいずれかになり、左列の表示領域E1内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E15内の図柄要素が外れリーチの組合せになり、左列の表示領域E3内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E13内の図柄要素が外れリーチの組合せになる。
図44のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC5−2を設定したときのVDP84の処理内容も示している。この演出パターンコマンドC5−2の設定時にはVDP84はビデオデータV5を再生し、図44のステップS401〜ステップS416を順に実行することに基づいて装飾図柄表示器34に図46の映像を表示する。この演出パターンコマンドC5−2の設定時には図44のステップS410で左列の変動停止処理が行われることに基づいて左列の表示領域E4内に予告図柄111が停止表示されずにブランク図柄が停止表示され(図46のg参照)、図44のステップS416で中列の変動停止処理が行われることに基づいて中列の表示領域E8内に図柄要素Cが停止表示される(図46のk参照)。この演出パターコマンドC5−2は外れリーチの判定時に設定されるものであり、左列の表示領域E5内の図柄要素Lと中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E11内の図柄要素Rは外れリーチの組合せになり、左列の表示領域E1内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E15内の図柄要素も外れリーチの組合せになり、左列の表示領域E3内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E13内の図柄要素も外れリーチの組合せになる。
図44のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC2−2を設定したときのVDP84の処理内容も示している。この演出パターンコマンドC2−2の設定時にはVDP84はビデオデータV2を再生し、図44のステップS401〜ステップS416を順に実行することに基づいて装飾図柄表示器34に図47の映像を表示する。
VDP84は演出パターンコマンドC2−2の設定時には図44のステップS403で左列を高速変動状態から低速変動状態に切換え、ステップS404で所定のブランク図柄を消去する。この所定のブランク図柄とは表示位置「L−1.5」のブランク図柄および表示位置「L−2.5」のブランク図柄を称するものであり、表示位置「L−1.5」および表示位置「L−2.5」は演出制御回路70が演出パターンコマンドC2−2に応じて設定した予告図柄111の表示位置である。
VDP84はステップS404で表示位置「L−1.5」のブランク図柄および表示位置「L−2.5」のブランク図柄を消去すると、ステップS405で表示位置「L−1.5」のブランク図柄および表示位置「L−2.5」のブランク図柄に換えて予告図柄111をそれぞれに表示し、両予告図柄111を左列の図柄要素および左列の残りのブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図47のc参照)。そして、図44のステップS406へ移行し、左列の図柄要素および左列の残りのブランク図柄を両予告図柄111と共に高速変動状態に切換える(図47のe参照)。この高速変動表示は図44のステップS405で両予告図柄111を表示してから左列が2周だけ変動したタイミングで行われるものであり、左列の図柄要素および左列の両予告図柄111はステップS405で両予告図柄111を表示したときと同一の配列になったタイミングで高速変動状態になる(図47のd〜e参照)。
VDP84は図44のステップS406で左列を低速変動状態から高速変動状態に切換えると、ステップS407でスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を表示する(図47のf参照)。これらスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113はアニメーションタイマTの計測値が演出開始時間Tsに到達するタイミングで表示されるものであり、アニメーションタイマTは演出制御回路70の演出時間タイマTに同期して演出開始時間Tsに到達する。
VDP84は図44のステップS407でスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を表示すると、ステップS408で演出制御回路70から図柄停止コマンドが送信されることを待つ。ここで図柄停止コマンドを受信したときにはステップS409へ移行し、スイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を消去する。次にステップS410へ移行し、左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Lで停止表示する(図47のg参照)。この左列の停止表示は左列の下段の表示領域E4内に図柄要素Lが停止するように行われるものであり、表示領域E1内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E2内には表示領域E4内の図柄要素Lの直後の図柄要素が停止表示される。この場合には一方の予告図柄111の表示位置が図柄要素Lの1個前の図柄要素L−1と2個前の図柄要素L−2との間隔「L−1.5」に設定され、他方の予告図柄111の表示位置が図柄要素Lの2個前の図柄要素L−2と3個前の図柄要素L−3との間隔「L−2.5」に設定されており、左列の図柄要素Lと直後の図柄要素L+1との間隔である表示領域E3内には予告図柄111が表示されずにブランク図柄が表示され、左列の図柄要素Lと直前の図柄要素L−1との間隔である表示領域E5内にも予告図柄111が表示されずにブランク図柄が表示される。
VDP84は図44のステップS410で左列を変動停止させると、ステップS411で演出終了時間Teが経過することを待つ。ここで演出終了時間Teが経過したことを判断したときにはステップS412へ移行し、右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Rで停止表示する(図47のh参照)。この右列の停止表示は右列の上段の表示領域E12内に図柄要素Rが停止するように行われるものであり、表示領域E11内と表示領域E13内と表示領域E15内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E14内には表示領域E12内の図柄要素Rの直前の図柄要素が停止表示される。
VDP84は図44のステップS412で右列を変動停止させると、ステップS413でリーチの図柄114と有効ラインの図柄118と有効ラインの図柄119を表示する(図47のi参照)。そして、図44のステップS414でリーチの図柄114〜有効ラインの図柄119を消去し、ステップS415で中列の図柄要素をブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図47のj参照)。
VDP84は図44のステップS415で中列を低速変動状態に切換えると、ステップS416で中列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Cで停止表示する(図47のk参照)。この中列の停止表示は中列の中段の表示領域E8内に図柄要素Cが停止するように行われるものであり、表示領域E6内には表示領域E8内の図柄要素Cの直後の図柄要素が停止表示され、表示領域E7内および表示領域E9内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E10内には表示領域E8内の図柄要素Cの直前の図柄要素が停止表示される。この中列の変動停止状態では左列の表示領域E4内の図柄要素Lと中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E12内の図柄要素Rが確変大当りの組合せまたは通常大当りの組合せになり、左列の表示領域E2内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E14内の図柄要素が外れリーチの組合せになる。
図44のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC6−2を設定したときのVDP84の処理内容も示している。この演出パターンコマンドC6−2の設定時にはVDP84はビデオデータV6を再生し、図44のステップS401〜ステップS416を順に実行することに基づいて装飾図柄表示器34に図48の映像を表示する。この演出パターンコマンドC6−2の設定時には図44のステップS410で左列の変動停止処理が行われることに基づいて左列の表示領域E3内および左列の表示領域E5内に予告図柄111が停止表示されずにブランク図柄が停止表示され(図48のg参照)、図44のステップS416で中列の変動停止処理が行われることに基づいて中列の表示領域E8内に図柄要素Cが停止表示される(図48のk参照)。この演出パターンコマンドC6−2は外れリーチの判定時に設定されるものであり、左列の表示領域E4内の図柄要素Lと中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E12内の図柄要素Rは外れリーチの組合せになり、左列の表示領域E2内の図柄要素と中列の表示領域E8内の図柄要素Cと右列の表示領域E14内の図柄要素も外れリーチの組合せになる。
図44のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC3−2を設定したときの図柄制御回路80のVDP84の処理内容も示している。この演出パターンコマンドC3−2の設定時にはVDP84はビデオデータV3を再生し、図44のステップS401〜ステップS416を順に実行することに基づいて装飾図柄表示器34に図49の映像を表示する。
VDP84は演出パターンコマンドC3−2の設定時には図44のステップS403で左列を高速変動状態から低速変動状態に切換え、ステップS404で所定のブランク図柄を消去する。この所定のブランク図柄とは表示位置「L−0.5」のブランク図柄を称するものであり、表示位置「L−0.5」は演出制御回路70が演出パターンコマンドC3−2に応じて設定した予告図柄111の表示位置である。
VDP84はステップS404で表示位置「L−0.5」のブランク図柄を消去すると、ステップS405で表示位置「L−0.5」のブランク図柄に換えて予告図柄111を表示し、予告図柄111を左列の図柄要素および左列の残りのブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図49のc参照)。そして、図44のステップS406へ移行し、左列の図柄要素および左列の残りのブランク図柄を予告図柄111と共に高速変動状態に切換える(図49のe参照)。この高速変動表示は図44のステップS405で予告図柄111を表示してから左列が2周だけ変動したタイミングで行われるものであり、左列の図柄要素および左列の予告図柄111はステップS405で予告図柄111を表示したときと同一の配列になったタイミングで高速変動状態になる(図49のd〜e参照)。
VDP84は図44のステップS406で左列を低速変動状態から高速変動状態に切換えると、ステップS407でスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を表示する(図49のf参照)。これらスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113はアニメーションタイマTの計測値が演出開始時間Tsに到達するタイミングで表示されるものであり、アニメーションタイマTは演出制御回路70の演出時間タイマTに同期して演出開始時間Tsに到達する。
VDP84は図44のステップS407でスイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を表示すると、ステップS408で演出制御回路70から図柄停止コマンドが送信されることを待つ。ここで図柄停止コマンドを受信したときにはステップS409へ移行し、スイッチの図柄112およびメッセージの図柄113を消去する。次にステップS410へ移行し、左列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Lで停止表示する(図49のg参照)。この左列の停止表示は左列の最下段の表示領域E5内に図柄要素Lが停止するように行われるものであり、表示領域E1内には表示領域E5内の図柄要素Lの2個後の図柄要素が停止表示され、表示領域E2内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E3内には表示領域E5内の図柄要素Lの直後の図柄要素が停止表示される。この場合には予告図柄111の表示位置が図柄要素Lと直前の図柄要素L−1との間隔「L−0.5」に設定されており、左列の図柄要素Lと直後の図柄要素L+1との間隔である表示領域E4内には予告図柄111が表示されずにブランク図柄が表示される。
VDP84は図44のステップS410で左列を変動停止させると、ステップS411で演出終了時間Teが経過することを待つ。ここで演出終了時間Teが経過したことを判断したときにはステップS412へ移行し、右列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Rで停止表示する(図49のh参照)。この右列の停止表示は右列の最下段の表示領域E15内に図柄要素Rが停止するように行われるものであり、表示領域E11内には表示領域E15内の図柄要素Rの2個後の図柄要素が停止表示され、表示領域E12内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E13内には表示領域E15内の図柄要素Rの直後の図柄要素が停止表示され、表示領域E14内にはブランク図柄が停止表示される。
VDP84は図44のステップS412で右列を変動停止させると、ステップS413でリーチの図柄114および有効ラインの図柄120を表示する(図49のi参照)。そして、図44のステップS414でリーチの図柄114および有効ラインの図柄120を消去し、ステップS415で中列の図柄要素をブランク図柄と共に低速変動状態で表示する(図49のj参照)。
VDP84は図44のステップS415で中列を低速変動状態に切換えると、ステップS416で中列の図柄要素を演出制御回路70の設定結果Cで停止表示する(図49のk参照)。この中列の停止表示は中列の最下段の表示領域E10内に図柄要素Cが停止するように行われるものであり、表示領域E6内には表示領域E10内の図柄要素Cの2個後の図柄要素が停止表示され、表示領域E7内にはブランク図柄が停止表示され、表示領域E8内には表示領域E10内の図柄要素Cの直前の図柄要素が停止表示され、表示領域E9内にはブランク図柄が停止表示される。この中列の変動停止状態では左列の表示領域E5内の図柄要素Lと中列の表示領域E10内の図柄要素Cと右列の表示領域E15内の図柄要素Rが確変大当りの組合せおよび通常大当りの組合せのいずれかになる。
図44のアニメーション処理は演出制御回路70が演出パターンコマンドC7−2を設定したときのVDP84の処理内容も示している。この演出パターンコマンドC7−2の設定時にはVDP84はビデオデータV7を再生し、図44のステップS401〜ステップS416を順に実行することに基づいて装飾図柄表示器34に図50の映像を表示する。この演出パターンコマンドC7−2の設定時には図44のステップS410で左列の変動停止処理が行われることに基づいて左列の表示領域E4内に予告図柄111が停止表示されずにブランク図柄が停止表示され(図50のg参照)、図44のステップS416で中列の変動停止処理が行われることに基づいて中列の表示領域E10内に図柄要素Cが停止表示される(図50のk参照)。この演出パターンコマンドC7−2は外れリーチの判定時に設定されるものであり、左列の表示領域E5内の図柄要素Lと中列の表示領域E10内の図柄要素Cと右列の表示領域E15内の図柄要素Rは外れリーチの組合せになる。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
装飾図柄の左列を低速変動表示するときに予告図柄111を図柄要素相互間の間隔に挿入し、遊技者が左列の高速変動表示中にストップスイッチ75を限度時間内で操作したときには左列の高速変動表示を図柄要素Lの設定結果で停止させるときに予告図柄111を同時に停止表示したり、予告図柄111を同時に停止表示しないことで予告演出を行った。このため、ストップスイッチ75が有効に操作されたときには左列に予告図柄111を図柄要素と同時に停止表示する制御を的確に行うことができる。しかも、左列を低速変動表示しているときに予告図柄111の挿入箇所を遊技者が視認できるようにしたので、左列が低速変動状態から高速変動状態に変化し、遊技者が左列の高速変動状態で予告図柄111を狙う目的を持ってストップスイッチ75を操作するときに予告図柄111が挿入された箇所を迷うことなく狙うことができる。
大当りおよび外れを識別するための図柄要素と同一列に予告図柄111を表示したので、遊技者の視線が図柄要素に集中することに応じて予告図柄111に自然に向くようになる。しかも、予告図柄111を図柄要素に重ねることなく図柄要素相互間の間隔に表示したので、総じて予告図柄111の視覚的な認識性が高まる。しかも、左列に予告図柄111が変動表示されるか否かで1回目の予告演出を行い、ストップスイッチ75が有効に操作されたときには予告図柄111が左列に停止表示されるか否かで2回目の予告演出を行った。このため、遊技者に自らの技量で予告図柄111を停止表示させた気分を感じさせることができるので、予告演出そのものの興趣が高まる。
予告図柄111を表示しない通常の変動表示時には左列の図柄要素相互間にブランク図柄を表示し、予告図柄111を表示する予告演出用の変動表示時には左列の図柄要素相互間に予告図柄111をブランク図柄に換えて挿入した。このため、予告図柄111が図柄要素相互間の間隔を報知する以外の特殊な機能を備えていることが明確になるので、予告図柄111が表示されることに基づいて通常とは異なる状態が発生することを容易に予想できる。従って、メッセージの図柄113が表示されたときにメッセージの図柄113の報知内容に冷静に対処し、予告図柄111を狙ってストップスイッチ75を演出終了時間の経過前に慌てることなく操作できる。
上記実施例1においては、演出パターンコマンドC1−1・C2−1・C3−1・C5−1・C6−1・C7−1が設定されたときにはストップスイッチ75が限度時間内に操作されなかったときでも予告図柄111を停止表示したが、これに限定されるものではなく、例えばストップスイッチ75が限度時間内に操作されなかったときには予告図柄111に換えてブランク図柄を停止表示する構成としても良い。以下、予告図柄111に換えてブランク図柄を停止表示する実施例2について説明する。
18は遊技盤、24は特別図柄始動口、25は特別図柄始動センサ、27は大入賞口、34は装飾図柄表示器、50はメイン制御回路、70は演出制御回路、75はストップスイッチ、80は図柄制御回路を示している。