JP4709789B2 - 等化器 - Google Patents

等化器 Download PDF

Info

Publication number
JP4709789B2
JP4709789B2 JP2007053728A JP2007053728A JP4709789B2 JP 4709789 B2 JP4709789 B2 JP 4709789B2 JP 2007053728 A JP2007053728 A JP 2007053728A JP 2007053728 A JP2007053728 A JP 2007053728A JP 4709789 B2 JP4709789 B2 JP 4709789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
symbol
path
equalizer
fourier transform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007053728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008219455A (ja
Inventor
博次 赤堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lapis Semiconductor Co Ltd
Original Assignee
Oki Semiconductor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Semiconductor Co Ltd filed Critical Oki Semiconductor Co Ltd
Priority to JP2007053728A priority Critical patent/JP4709789B2/ja
Publication of JP2008219455A publication Critical patent/JP2008219455A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4709789B2 publication Critical patent/JP4709789B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割)ディジタル変調された信号の復調に関し、特に、パイロットシンボルを用いた等化器に関するものである。
地上ディジタル放送(ISDB−T)においては、マルチパス妨害に強いOFDMディジタル変調方式を採用している。OFDM変調方式により変調された信号(以下、OFDM信号)を復調するには、復調用の振幅位相基準として、周波数方向と時間方向にパイロットシンボルを分散させたスキャッタードパイロット(scattered pilot)方式がある。
下記特許文献1は、OFDM復調装置を開示し、特に、伝搬路の歪を除去する等化処理のために逆フーリエ変換を行う自動等化器を開示している。従来のOFDM復調装置は、フレームシンボルとフレームシンボルに続く伝搬路推定用パターン信号と、伝搬路推定用パターン信号に続くデータシンボルとからなるフレーム構造を有する信号を受信する。そして、従来のOFDM復調装置は、伝搬路推定用パターン信号を用いて伝達関数を推定し、推定された伝達関数を用いてデータシンボルの等化を行うことを特徴としている。
特開2000−22661号公報 特開2005−45664号公報 特開2004−153811号公報 特開2006−262039号公報
しかしながら、特許文献1のOFDM復調装置は、上述したフレーム構造の信号を受信することを前提としているため、地上ディジタル放送に用いられるようなデータシンボル中にパイロットシンボルが散在するデータ構造の信号を復調することができないという問題がある。
また、特許文献2のOFDM信号受信装置のIFFF回路5−1は、最新の1シンボル分を含んで過去4シンボル分のスキャッタードパイロット信号を逆高速フーリエ変換している(段落0015)。しかし、特許文献2のOFDM信号受信装置は、逆高速フーリエ変換後の信号を単にLPFを通過させるだけであり、あらかじめLPFにて通過させる領域に含まれる雑音成分を除去できない。そのため、特許文献2のOFDM信号受信装置は、受信信号に含まれる雑音の増加に従い伝送路推定結果の誤差が大きくなり、受信特性を劣化させるという問題がある。
また、特許文献3のOFDM信号等化装置は、4シンボル遅延部を開示している(図5)。しかしながら特許文献3は、逆フーリエ変換を用いるものではなく、4シンボル前に存在する同一サブキャリアのパイロットシンボルを相対的に比較するものである。そのため、4シンボル後に現れる同一サブキャリアのパイロットシンボルが出現するまで伝送路の伝達関数の変化を知ることができず、4シンボル以内で伝送路の伝達関数が変わる場合には正しく等化できない場合が生じやすくなるという問題がある。
また、特許文献4の伝搬路推定方法は、チャネルインパルス応答の最大ピーク値から所定の値だけ下回る電力を閾値とすることが開示されている(段落0057)。しかし、特許文献4の閾値設定方法では、離散時間タイミングをどのように取るかによって最大電力値が異なるので、タイミングの取り方によって設定される閾値が変化し、閾値設定を安定して実行することが困難になるという問題がある。
そこで、本発明は、データシンボル中にパイロットシンボルが散在するデータ構造の信号を安定して復調することができる等化器を提供することを目的とする。
本発明、入力信号から複数のパイロットシンボルを抽出する抽出回路と、抽出された前記複数のパイロットシンボルを逆フーリエ変換して各パスの複素利得量を算出する逆フーリエ変換回路と、前記各パスの複素利得量を用いて前記各パスの電力量を求めると共に、前記各パスの電力量を所望の時間長において積分した電力量を求め、前記積分した電力量から閾値を設定し、前記各パスの電力量が前記閾値以内にあるパスを抽出する閾値比較回路と、前記閾値比較回路の出力に所定数のゼロを付加して出力する付加回路と、抽出された前記パスをフーリエ変換するフーリエ変換回路と、フーリエ変換された前記パスの位相成分を抽出し、抽出した前記位相成分を用いて前記入力信号を等化する等化演算回路と、を備えた等化器であって、前記入力信号を1シンボル遅延する1シンボル遅延回路と、フーリエ変換された前記パスを一時的に格納する記憶回路と、制御信号に応じて、フーリエ変換された前記パス又は格納された前記パスのいずれか一方を出力する第1のスイッチ回路と、前記制御信号に応じて、前記フーリエ変換回路にクロック信号を与えるか否かを決定する第2のスイッチ回路と、を設けたことを特徴としている。
本発明の等化器によれば、データシンボル中にパイロットシンボルが散在するデータ構造の信号を安定して復調することが可能になる。更に、最大パス電力から閾値を生成する場合に比べ閾値が変動しにくく、より安定した閾値を保つことができる。
特に、伝送路特性に変化がない若しくは小さいとき、伝送路推定情報の変化が小さいため、伝送路推定情報を1つのOFDMシンボルごとに生成せずに、数OFDMシンボルごとに生成しても受信特性に大きな差が生じない場合がある。このような場合、本発明の等化器によれば、OFDMシンボルごとに伝送路推定情報を生成させず、過去に生成した伝送路推定情報を用いて等化処理を行う。そのため、伝送路推定情報を得るための抽出回路、逆フーリエ変換回路、閾値比較回路、付加回路、及びフーリエ変換回路を停止させ、これらの回路を動作させるために要する消費電力を低減することができる。
初めに、図2を用いて、本発明で用いるスキャッタードパイロット方式におけるパイロットシンボルとデータシンボルの配置関係を示すフレーム構成について説明する。図の縦軸は時間(OFDMシンボル)を、横軸は周波数を示す。図中の黒丸はパイロットシンボルを、白丸はデータシンボルを示す。この例では、同じシンボルの配置は、4つのOFDMシンボルに1回の周期で現れている。しかし、この周期に限定されないのは言うまでもない。
以下、図面を用いて、本発明の等化器を説明する。
先ず、図2を用いて実施例1の等化器及び等化方法の概念を説明すると、この実施例1は、現在(例えば、t3)のOFDMシンボルのパイロットシンボルを用いて、現在のOFDMシンボルを復調するものである。
図1は、本発明の実施例1の等化器の構成を示すブロック図である。この等化器は、フーリエ変換された入力信号INを入力するチャネル推定部200及び等化演算部210により構成される。ここで、入力信号は、1つのOFDMシンボル単位でフーリエ変換された信号である。
チャネル推定部200は、パイロットシンボル抽出回路201と、離散的逆フーリエ変換回路(IDFT)202と、閾値比較回路203と、付加回路204と、高速フーリエ変換回路(FFT)205とにより構成される。
パイロットシンボル抽出回路201は、パイロットシンボルとデータシンボルとが混在した入力信号からパイロットシンボルを抽出する。パイロットシンボルは所定の周期で入力信号に散在しており、パイロットシンボル抽出回路201は、外部から得たその周期を用いて、パイロットシンボルを抽出する。ここで、抽出の具体的なイメージについて説明する。簡略のため、パイロットシンボルをP、データシンボルをDとする。例えば、入力信号のデータ配列が、DDDPDDDPDDDPDDDと仮定すると、抽出するというイメージはDを0(ゼロ)に置き換えるということである。この場合、抽出後の信号のデータ配列は、000P000P000P000である。
離散的逆フーリエ変換回路202は、パイロットシンボル抽出回路201と接続し、推定可能な遅延時間幅を有する離散的逆フーリエ変換を行ない、各到来パスの複素利得量を求める。なお、複素利得量には、遅延パスによる伝送路の伝達関数だけではなく、雑音と演算誤差が含まれている。
図3は、離散的逆フーリエ変換によって得られる、各到来パスの複素利得量を示すグラフである。図中最大の複素利得量を示すパス300は、OFDM信号の送信装置から受信装置に直接到来した信号であると推定される。一方、パス301〜302は、OFDM信号の送受信装置間において、ビル等の障害物によりOFDM信号が反射し、直接到来した信号に比べ寄り道をしている信号であると推定される。また、パス303は、雑音や演算誤差により生じた信号であると推定される。なお、離散的逆フーリエ変換回路202は、下記の式を用いて変換している。ここで、離散的逆フーリエ変換に用いる正弦波係数e-は、パイロットシンボルの挿入される位置により異なるため、OFDMシンボルごとに正弦波係数を可変させる必要がある。
Figure 0004709789

ここで、tはOFDMシンボル時間、lは遅延時間、kはパイロットシンボル番号、SP_res(t,l)は複素利得量、SP_sc(t,l)はパイロットシンボルに重乗した伝達関数と雑音、fsp1(t)は周波数の最も低いパイロットシンボルに対するサブキャリア位置、stpはパイロットシンボルのサブキャリア周波数間隔、sp_num伝送路推定に用いるパイロットシンボルの数、fft_numはフーリエ変換ポイント数である。なお、この発明では、離散的逆フーリエ変換回路を示したが、高速逆フーリエ変換回路であっても良いことは言うまでもない。
次に、図4及び図5を用いて、閾値比較回路203について説明をする。図4は、複素利得量から算出された各到来パスの電力量を示すグラフである。図5は、抽出されたパスの複素利得量を示すグラフである。ここで、均等なサブキャリア間隔に配置されたパイロットシンボルを持つOFDMシンボルにおいて、理論的に推定できる複素利得量の遅延時間幅は、有効OFDMシンボル長に対し、パイロットシンボルのサブキャリア間隔の逆数までの遅延時間幅となる。たとえば、地上ディジタル放送では、12のサブキャリアに1つのパイロットシンボルが配置されている。よって、理論的に推定できる複素利得量の遅延時間は、有効OFDMシンボル長の12分の1になる。つまり、閾値比較回路203において、比較される複素利得量は、離散的逆フーリエ変換により得られた複素利得量全体の12分の1である。
初めに、閾値比較回路203は、離散的逆フーリエ変換により得られた複素利得量から、各パスの電力を求める。次に、閾値比較回路203は、求められた離散時間タイミングにおける電力のうち、すべての電力もしくは所望の時間長の間の電力を積分した電力値を求める。そして、閾値比較回路203は、その積分した電力値から相対的な閾値400を設定し、閾値400以上となる電力を有するパス300〜302を抽出する。例えば、最大電力から所定の電力量δ以内に存在するパスを求める。そして、閾値比較回路203は、抽出したパスについてはそのパスの複素利得量をそのまま出力し、抽出されなかったパスについては“0(ゼロ)”を出力する。ここで、閾値比較回路203は、下記の式を用いてパスを抽出する。
Figure 0004709789


ここで、tはOFDMシンボル時間、lは遅延時間、l_srnは積分を開始する遅延時間、l_endは積分を終了する遅延時間、SP_ph(t)は閾値比較出力、SP_res(t,l)は複素利得量、αは閾値演算係数であり1>αである。
付加回路203は、閾値比較回路202と接続し、閾値比較回路202の出力に 所定数の“0(ゼロ)”を付加して出力する。先に述べたように論的に推定できる複素利得量の遅延時間幅は、有効OFDMシンボル長に対しパイロットシンボルのサブキャリア間隔の逆数までの遅延時間幅となる。閾値比較回路202にて雑音と演算誤差を軽減させた複素利得量は、この遅延時間幅しか有しておらず、フーリエ変換にて全サブキャリアに対する伝送路推定を行うためには、すべてのフーリエ変換ポイント数に対し値を入れなければならない。そのため、ここでは閾値比較より得られる遅延時間幅以降の時間領域に“0”を追加する必要がある。言い換えると、閾値比較回路202より得られる遅延時間幅以降の時間領域に電力を持つ値を加えた場合、その加えた時間位置に相当する遅延時間に到来パスが存在することとなってしまう。“0”を追加することはその遅延時間に到来パスが無いという意味でもあるため、ここでは“0”を追加することが重要である。
等化演算部210は、補正ベクトル変換回路211と、乗算回路212とにより構成される。補正ベクトル変換回路211は、各サブキャリアに対応した伝送路推定の位相成分を抽出する。伝送路推定の値は実数と虚数を有しているため、実数と虚数を用いた演算により位相成分を生成する。そして位相成分の複素共役となる値に変換して出力する。つまり、実数はそのまま出力し、虚数は極性を反転させて出力する。なお、補正ベクトル変換回路211は、下記の式を用いて変換している。
Figure 0004709789

乗算回路212は、受信OFDM信号を高速フーリエ変換することで得た各サブキャリアの値と補正ベクトル変換回路211の出力とを複素で乗算する。これにより伝送路で受けた位相回転を打ち消し、復調データOUTを出力する。
以上説明したように、実施例1の等化器及び等化方法によれば、閾値を設け、雑音や演算誤差のような電力の小さい複素減推量を削除する。よって、実施例1の等化器及び等化方法は、伝送路推定誤差が小さくなり、雑音に対する受信特性がよい。また、最大パス電力から閾値を生成する場合に比べ閾値が変動しにくく、より安定した閾値を保つことができるいという利点がある。
これを図6及び図7にて説明する。図6(a),(b)に最大電力パスを元に閾値を生成する例を示す。図6(a)と図6(b)では受信信号は同様であるが到来パスの時間タイミングと演算に用いる離散時間タイミングとの関係か異なる。これらは離散時間タイミングが異なることで閾値が変わることを示している。図7(a),(b)では各パス電力の積分値を元に閾値を生成する例を示す。図7(a)と図7(b)では離散時間タイミングに関わらず同等の閾値となることを示している。これらから最大パスの電力を用いるより各パス電力の積分値を用いた閾値の方が到来パスの時間タイミングが変動しても安定した受信特性を得ることができる。
この積分を元に閾値を生成する方法は、1つのOFDMシンボル毎に演算結果を生成することが可能であるが、演算処理に必要な時間は最大パス電力を元に閾値を生成する方法でも一度OFDMシンボル内のすべてのパス電力から最大電力を求める必要があるため、離散時間タイミングでの電力の積分を元に閾値を生成する方法と最大パス電力を元に閾値を生成する方法の演算に必要な時間は同じであり、演算時間を増やすことなく実現可能である。
また、実施例1の等化器及び等化方法によれば、従来のOFDM復調装置のように繰り返し演算処理をせず、1度の演算で正確に伝送路を推定するのに必要な複素減衰量を取り出すことができる。さらに、あらかじめ繰り返し数を設定する必要がないため、繰り返し回数以上の大きな電力を持つ複素減推量となる遅延時間位置がある場合(遅延パスが非常に多い受信環境下)であっても正確な伝送路推定に必要な遅延時間位置の複素減推量を取り逃すことがない。遅延パスが非常に多い受信環境下では従来の伝送路の複素減推量と遅延時間を直接推定する方式より良い受信特性を得ることが容易である。
さらに、実施例1の等化器及び等化方法によれば、1つのOFDMシンボルにて伝送路推定を行うため、高速フェージングなどのOFDMシンボル毎に伝送路特性が異なる場合にも追従することができ、フェージングに対する受信特性がよい。
実施例2の等化器及び等化方法は、実施例1とは異なる補正ベクトルの変換方法を採用したものである。実施例1の補正ベクトル変換回路は、各サブキャリアに対応した伝送路推定の位相成分のみを抽出するが、この実施例2の補正ベクトル変換回路は、位相成分と振幅を抽出する。
具体的に説明すると、実施例2の補正ベクトル変換回路は、下記の式を用いて、サブキャリアごとの逆数となる補正ベクトルを生成する。
Figure 0004709789

ここで、SubC_Tは補正ベクトル、SubCはサブキャリアごとの伝送路推定結果である。
以上説明したように、実施例2の等化器及び等化方法によれば、振幅情報を含む直交振幅変換方式(Quadrature Amplitude Modulation:QAM)に対応することができる。
実施例3の等化器及び等化方法は、現在(例えば、図2のt3)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと2シンボル前(例えば、t1)のOFDMシンボルのパイロットシンボルとを用いて、1シンボル前(例えば、t2)のOFDMシンボルを復調するものである。
図8は、実施例3の等化器の構成を示すブロック図である。この等化器は、1シンボル遅延回路600と、チャネル推定部610と、等化演算部210とを含む。ここで、前述の実施例と同じ構成については、その説明を省略する。
1シンボル遅延回路600は、ランダムアクセスメモリ(以下、RAM)により構成され、入力信号を1シンボルに相当する時間だけ遅延し、遅延された入力信号を出力する。
チャネル推定部610は、パイロットシンボル抽出回路201と、離散的逆フーリエ変換回路202と、2シンボル遅延回路611と、加算回路612と、閾値比較回路203と、付加回路204と、高速フーリエ変換回路205とを含む。
2シンボル遅延回路611は、RAMにより構成され、離散的逆フーリエ変換回路202から出力された複素利得量を2シンボルに相当する時間だけ遅延し、遅延された複素利得量を出力する。
加算回路612は、離散的逆フーリエ変換回路202から出力された複素利得量と2シンボル遅延回路611から出力された遅延された複素利得量とを加算する。ここで、加算回路612は、2つの値(離散的逆フーリエ変換回路202から出力された複素利得量と2シンボル遅延回路611から出力された遅延された複素利得量)を用いることより、理論的に推定できる複素利得量の遅延時間幅は、有効OFDMシンボル長の6分の1である。よって、加算回路612において扱う複素利得量は、離散的逆フーリエ変換回路202から出力された複素利得量全体の6分の1と、2シンボル遅延回路611から出力された遅延された複素利得量全体の6分の1である。なお、2シンボル遅延回路611が、離散的逆フーリエ変換回路202から受信する複素利得量が離散的逆フーリエ変換回路202から出力された複素利得量全体の6分の1である場合、加算回路202は、2シンボル遅延回路611から出力された遅延された複素利得量全体を扱っても良いことは言うまでもない。
ここで、図面を用いて、加算回路612の動作について説明する。図9は、各複素利得量の実部成分と時間との関係を示すグラフである。グラフの実線は有効OFDMシンボル長の6分の1以内に入っている実部成分であり、グラフの点線は有効OFDMシンボル長の6分の1に入っていない実部成分である。つまり、グラフの点線の実部成分は、この加算回路612の演算対象成分ではない。加算回路612によれば、離散的逆フーリエ変換回路202から出力された複素利得量と2シンボル遅延回路611から出力された遅延された複素利得量の逆相成分は打ち消され、同相成分が残ることになる。例えば、同時刻に、2シンボル遅延回路611から出力された遅延された複素利得量701と離散的逆フーリエ変換回路202から出力された複素利得量702が存在していた場合、同相であることより、加算回路612は2つの複素利得量を加えた複素利得量703を算出する。
一方、同時刻に、2シンボル遅延回路611から出力された遅延された複素利得量704と離散的逆フーリエ変換回路202から出力された複素利得量705が存在していた場合、逆相であることより、加算回路612は2つの複素利得量の差分(複素利得量706)を算出する。等化演算部210は、1シンボル遅延された入力信号と、補正ベクトル変換回路211の出力とを複素で乗算する。これにより伝送路で受けた位相回転を打ち消し、復調データOUTを出力する。
以上説明したように、実施例3の等化器及び等化方法によれば、実施例1の等化器及び等化方法と同様の効果に加えて、2つのOFDMシンボルを用いて伝送路推定を行うため、伝送路の伝達関数の変化が非常に小さい場合は、1つのOFDMシンボルにて伝送路を推定するより高精度な等化を行うことができる。
更に、実施例3の等化器及び等化方法によれば、2つのOFDMシンボルを用いて伝送路推定を行うため、スキャッタードパイロットシンボルのサブキャリア配置が6サブキャリア周期と同等になる。そのため、伝送路推定可能な到来パスの時間幅が1シンボルにて伝送路推定を行う場合の2倍となる。よって、実施例3の等化器及び等化方法は、到来時間がより長い遅延パスを等化可能となる。
更に、実施例3の等化器及び等化方法によれば、等価的に伝送路補正されるOFDMシンボルの前後1OFDMシンボルに含まれるスキャッタードパイロットシンボルを用いて伝送路推定を行う。よって、実施例3の等化器及び等化方法は、フェージング等により伝送路の伝達関数が変動しても、誤差を小さくすることができる。
実施例4の等化器及び等化方法は、実施例3と同様に、現在(例えば、図2のt3)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと2シンボル前(例えば、t1)のOFDMシンボルのパイロットシンボルとを用いて、1シンボル前(例えば、t2)のOFDMシンボルを復調するものである。
図10は、実施例4の等化器の構成を示すブロック図である。この等化器は、1シンボル遅延回路600と、チャネル推定部800と、等化演算部210とを含む。ここで、前述の実施例と同じ構成については、その説明を省略する。
チャネル推定部800は、パイロットシンボル抽出回路201と、2シンボル遅延回路611と、パイロットシンボル配列回路801と、離散的逆フーリエ変換回路202と、閾値比較回路203と、付加回路204と、高速フーリエ変換回路205とを含む。
2シンボル遅延回路611は、RAMにより構成され、パイロットシンボル抽出回路201で抽出されたパイロットシンボルを2シンボルに相当する時間だけ遅延し、遅延されたパイロットシンボルを出力する。
パイロットシンボル配列回路801は、抽出されたパイロットシンボルと遅延されたパイロットシンボルとを合成し、合成したパイロットシンボルを出力する。例えば、抽出されたパイロットシンボルのデータ配列が000P000P000、遅延されたパイロットシンボルのデータ配列が0P000P000P0の場合、合成されたパイロットシンボルのデータ配列は0P0P0P0P0P0となる。ここで、Pは、パイロットシンボルを表す。
離散的逆フーリエ変換回路202は、パイロットシンボル配列回路801から出力された合成されたパイロットシンボルにもとづいて、各到来パスごとの複素利得量を求める。
以上説明したように、実施例4の等化器及び等化方法によれば、実施例1及び実施例3の等化器及び等化方法と同様の効果を奏する。
実施例5の等化器及び等化方法は、現在(例えば、図2のt5)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと1シンボル前(例えば、t4)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと2シンボル前(例えば、t3)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと3シンボル前(例えば、t2)のOFDMシンボルのパイロットシンボルとを用いて、1シンボル前(例えば、t4)のOFDMシンボルを復調するものである。
図11は、実施例5の等化器の構成を示すブロック図である。この等化器は、1シンボル遅延回路600と、チャネル推定部900と、等化演算部210とを含む。ここで、前述の実施例と同じ構成については、その説明を省略する。
チャネル推定部900は、パイロットシンボル抽出回路201と、離散的逆フーリエ変換回路910と、1シンボル遅延回路920と、2シンボル遅延回路930と、3シンボル遅延回路940と、加算回路950と、閾値比較回路203と、付加回路204と、高速フーリエ変換回路205とを含む。
離散的逆フーリエ変換回路910は、前述した離散的逆フーリエ変換回路202と同じ動作をする。そして、離散的逆フーリエ変換回路910は、次に演算が実施されるまで、前の演算結果を保持する。
1シンボル遅延回路920は、RAMにより構成され、離散的逆フーリエ変換回路910から出力された複素利得量を1シンボルに相当する時間だけ遅延し、保持する。そして、1シンボル遅延回路920は、読み出し要求に応じて、遅延された複素利得量を出力する。同様に、2シンボル遅延回路930及び3シンボル遅延回路940もRAMにより構成され、2シンボル遅延回路930は離散的逆フーリエ変換回路910から出力された複素利得量を2シンボルに相当する時間、3シンボル遅延回路940は離散的逆フーリエ変換回路910から出力された複素利得量を3シンボルに相当する時間だけ遅延し、保持する。そして、各遅延回路は、読み出し要求に応じて、それぞれ遅延された複素利得量を出力する。
加算回路950は、スイッチ951〜954で構成される切り替え部と加算部955とを有する。スイッチ951は離散的逆フーリエ変換回路910と加算部955とを接続し、スイッチ952は1シンボル遅延回路920と加算部955とを接続し、スイッチ953は2シンボル遅延回路930と加算部955とを接続し、スイッチ954は3シンボル遅延回路940と加算部955とを接続する。加算回路950は、スイッチ951〜954を切り替えることにより、離散的逆フーリエ変換回路910から出力された複素利得量と、1シンボル遅延回路920、2シンボル遅延回路930、3シンボル遅延回路940から出力された各遅延された複素利得量とを加算する。加算する信号をスイッチにより接続する組み合わせとしては、スイッチ952のみON状態、スイッチ951、953のみON状態、スイッチ951、952、953、954すべてON状態、の3種類が考えられる。スイッチ952のみON状態は実施例1と同様にOFDMシンボル1つに含まれるパイロットシンボルのみにて伝送路推定を行うものとなる。スイッチ951、953のみON状態は実施例4と同様にOFDMシンボル2つに含まれるパイロットシンボルのみにて伝送路推定を行うものとなる。スイッチ951〜954すべてON状態は本実施例と同様にOFDMシンボル4つに含まれるパイロットシンボルのみにて伝送路推定を行うものとなる。ここで、スイッチ951〜954をすべてON状態とした場合、加算回路950は、4つの複素利得量を用いて加算演算されるので、理論的に推定できる複素利得量の遅延時間幅は有効OFDMシンボル長の3分の1である。これに対しスイッチ951、953のみON状態は実施例4と同様に有効OFDMシンボル長の6分の1に、スイッチ952のみON状態は実施例1と同様に有効OFDMシンボル長の12分の1になる。これに合わせ閾値比較回路203及び付加回路204はこの長さに応じた動作をするものである。
以上説明したように、実施例5の等化器及び等化方法によれば、実施例1の等化器及び等化方法と同様の効果に加えて、4つのOFDMシンボルを用いて伝送路推定を行うため、伝送路の伝達関数の変化が非常に小さい場合は、1つのOFDMシンボルにて伝送路を推定するより高精度な等化を行うことができる。
また、実施例5の等化器及び等化方法によれば、1つのOFDMシンボルを用いて伝送路推定を行うため、スキャッタードパイロットシンボルのサブキャリア配置が3サブキャリア周期と同等になる。そのため、伝送路推定可能な到来パスの時間幅が1シンボルにて伝送路推定を行う場合の4倍となる。よって、実施例5の等化器及び等化方法は、到来時間がより長い遅延パスを等化可能となる。
更に、実施例5の等化器及び等化方法によれば、等価的に伝送路補正されるOFDMシンボル、前後1OFDMシンボル、及び2OFDMシンボル前に含まれるスキャッタードパイロットシンボルを用いて伝送路推定を行う。よって、実施例5の等化器及び等化方法は、伝送路補正されるOFDMシンボルの1OFDMシンボル前、2OFDMシンボル前、及び3OFDMシンボル前に含まれるスキャッタードパイロットシンボルを用いた4つのOFDMシンボルのSPにて伝送路推定するものよりも、フェージング等により伝送路の伝達関数が変動しても、誤差を小さくすることができる。
実施例6の等化器及び等化方法は、現在(例えば、図2のt3)のOFDMシンボルのパイロットシンボルを用いて、現在(例えば、t3)のOFDMシンボルを復調するものである。
図12は、実施例6の等化器の構成を示すブロック図である。この等化器は、チャネル推定部200と、等化演算部210と、RAM1000と、スイッチ1010、1020とを含むここで、前述の実施例と同じ構成については、その説明を省略する。
RAM1000は、チャネル推定部200と接続し、チャネル推定部200で生成された伝送路推定結果を1シンボルに相当する時間だけ遅延し、出力する。
スイッチ1010は、チャネル推定部200とRAM1000と等化演算部210と接続する。スイッチ1010は、間欠動作を指示する間欠動作制御信号に基づき、チャネル推定部200で生成された伝送路推定結果若しくはRAM1000で遅延された伝送路推定結果のいずれか一方を等化演算部210に供給する。
スイッチ1020は、チャネル推定部200と接続し、間欠動作制御信号に基づいて、クロック信号CLKをチャネル推定部200に供給することを停止する。つまり、チャネル推定部200は、間欠動作時、クロック信号CLKが供給されず、動作は停止する。
以上説明したように、実施例6の等化器及び等化方法によれば、実施例1の等化器及び等化方法の効果を奏する。なお、伝送路特性に変化がない若しくは小さいとき、伝送路推定情報の変化が小さいため、伝送路推定情報を1つのOFDMシンボルごとに生成せずに、数OFDMシンボルごとに生成しても受信特性に大きな差が生じない場合がある。このような場合、実施例6の等化器及び等化方法によれば、OFDMシンボルごとに伝送路推定情報を生成させず、過去に生成した伝送路推定情報を用いて等化処理を行う。よって、実施例6の等化器及び等化方法によれば、伝送路推定情報を得るためのチャネル推定部を停止させ、チャネル推定部を動作させるために要する消費電力を低減することができる。
実施例7の等化器及び等化方法は、現在(例えば、図2のt3)の1シンボル前(例えば、t2)のOFDMシンボルのパイロットシンボルを用いて、1シンボル前のOFDMシンボルを復調するものである。
図13は、実施例7の等化器の構成を示すブロック図である。この等化器は、チャネル推定部1100と、等化演算部210と、1シンボル遅延回路600と、RAM1000と、スイッチ1010、1020とを含む。ここで、前述の実施例と同じ構成については、その説明を省略する。
チャネル推定部1100は、パイロットシンボル抽出回路201と、離散的逆フーリエ変換回路202と、1シンボル遅延回路1101と、閾値比較回路203と、付加回路204と、高速フーリエ変換回路205とを含む。
1シンボル遅延回路1101は、RAMにより構成され、離散的逆フーリエ変換回路202から出力された複素利得量を1シンボルに相当する時間だけ遅延し、遅延された複素利得量を出力する。
以上説明したように、実施例7の等化器及び等化方法によれば、実施例1及び実施例6の等化器及び等化方法と同様の効果を奏する。
実施例8の等化器及び等化方法は、実施例4と同様に、現在(例えば、図2のt3)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと2シンボル前(例えば、t1)のOFDMシンボルのパイロットシンボルとを用いて、1シンボル前(例えば、t2)のOFDMシンボルを復調するものである。
図14は、実施例8の等化器の構成を示すブロック図である。この等化器は、1シンボル遅延回路600と、チャネル推定部610と、RAM1000と、スイッチ1010、1020と、等化演算部210とを含む。ここで、前述の実施例と同じ構成については、その説明を省略する。
チャネル推定部610は、第1のエリア1200と第2のエリア1210に分けられる。第1のエリア1200はパイロットシンボル抽出回路201と離散的逆フーリエ変換回路202と2シンボル遅延回路611とで構成され、第2のエリア1210は加算回路612と閾値比較回路203と付加回路204と高速フーリエ変換回路205とで構成される。いずれのエリアもクロック信号CLKが与えられるが、第2のエリア1210に与えられるクロック信号CLKは、間欠動作制御信号によって制御されるスイッチ1020を介して与えられる。つまり、第2のエリア1210は、間欠動作時に、クロック信号CLKが与えられない。
以上説明したように、実施例8の等化器及び等化方法によれば、実施例1及び実施例3の等化器及び等化方法と同様の効果に加えて、間欠動作時に第1のエリアの動作は停止させず、第2のエリアの動作のみを停止させることにより、第2エリアの動作を再開させた直後であっても2OFDMシンボル前及び現在のOFDMシンボルに含まれるパイロットシンボルを用いた伝送路推定値を生成することが可能することができる。
実施例9の等化器及び等化方法は、実施例5と同様に、現在(例えば、図2のt3)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと2シンボル前(例えば、t1)のOFDMシンボルのパイロットシンボルとを用いて、1シンボル前(例えば、t2)のOFDMシンボルを復調するものである。
図15は、実施例9の等化器の構成を示すブロック図である。この等化器は、1シンボル遅延回路600と、チャネル推定部900と、RAM1000と、スイッチ1010、1020と、等化演算部210とを含む。ここで、前述の実施例と同じ構成については、その説明を省略する。
チャネル推定部900は、第1のエリア1300と第2のエリア1310に分けられる。第1のエリア1300はパイロットシンボル抽出回路201と離散的逆フーリエ変換回路910と1シンボル遅延回路920と2シンボル遅延回路930と3シンボル遅延回路940とで構成され、第2のエリア1310は加算回路950と閾値比較回路203と付加回路204と高速フーリエ変換回路205とで構成される。いずれのエリアもクロック信号CLKが与えられるが、第2のエリア1310に与えられるクロック信号CLKは、間欠動作制御信号によって制御されるスイッチ1020を介して与えられる。つまり、第2のエリア1310は、間欠動作時に、クロック信号CLKが与えられない。
以上説明したように、実施例9の等化器及び等化方法によれば、実施例1、実施例5及び実施例8の等化器及び等化方法と同様の効果を奏する。
実施例10の等化器及び等化方法は、実施例5と同様に、現在(例えば、図2のt3)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと2シンボル前(例えば、t1)のOFDMシンボルのパイロットシンボルとを用いて、1シンボル前(例えば、t2)のOFDMシンボルを復調するものである。
図16は、実施例10の等化器の構成を示すブロック図である。この等化器は、1シンボル遅延回路600と、チャネル推定部1400と、等化演算部210とを含む。ここで、前述の実施例と同じ構成については、その説明を省略する。
チャネル推定部1400は、パイロットシンボル抽出回路201と、パイロットシンボル記憶回路1410と、離散的逆フーリエ変換回路202と、閾値比較回路203と、付加回路204と、高速フーリエ変換回路205とで構成される。
パイロットシンボル記憶回路1410は、RAMにより構成され、現在のOFDMシンボルから抽出されたパイロットシンボルと、1シンボル前のOFDMシンボルから抽出されたパイロットシンボルと、2シンボル前のOFDMシンボルから抽出されたパイロットシンボルと、3シンボル前のOFDMシンボルから抽出されたパイロットシンボルとを格納する。そして、パイロットシンボル記憶回路1410は、(図示しない)制御信号により、格納しているパイロットシンボルを出力する。この場合、パイロットシンボル記憶回路1410は、パイロットシンボルを1シンボル分だけ出力することもできるが、複数のシンボル分を組み合わせて出力することもできる。
以上説明したように、実施例10の等化器及び等化方法によれば、実施例1及び実施例5の等化器及び等化方法と同様の効果を奏する。
実施例11の等化器及び等化方は、実施例10と同様に、現在(例えば、図2のt3)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと2シンボル前(例えば、t1)のOFDMシンボルのパイロットシンボルとを用いて、1シンボル前(例えば、t2)のOFDMシンボルを復調するものである。
図17は、実施例11の等化器の構成を示すブロック図である。この等化器は、1シンボル遅延回路600と、チャネル推定部1400と、RAM1000と、スイッチ1010、1020と、等化演算部210とを含む。ここで、前述の実施例と同じ構成については、その説明を省略する。
実施例11の等化器及び等化方法によれば、実施例1、実施例5、実施例6及び実施例10の等化器及び等化方法と同様の効果を奏する。
実施例12の等化器及び等化方法は、実施例10と同様に、現在(例えば、図2のt3)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと2シンボル前(例えば、t1)のOFDMシンボルのパイロットシンボルとを用いて、1シンボル前(例えば、t2)のOFDMシンボルを復調するものである。また、現在(例えば、t5)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと1シンボル前(例えば、t4)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと2シンボル前(例えば、t3)のOFDMシンボルのパイロットシンボルと3シンボル前(例えば、t2)のOFDMシンボルのパイロットシンボルとを用いて、1シンボル前(例えば、t4)のOFDMシンボルを復調するようになっている。
図18は、実施例12の等化器の構成を示すブロック図である。この等化器は、1シンボル遅延回路600と、チャネル推定部1400と、RAM1000と、スイッチ1010、1020と、等化演算部210とを含む。ここで、前述の実施例と同じ構成については、その説明を省略する。
チャネル推定部1400は、第1のエリア1600と第2のエリア1610に分けられる。第1のエリア1600はパイロットシンボル抽出回路201とパイロットシンボル記憶回路1410とで構成され、第2のエリア1610は離散的逆フーリエ変換回路202と、閾値比較回路203と、付加回路204と、高速フーリエ変換回路205とで構成される。いずれのエリアもクロック信号CLKが与えられるが、第2のエリア1610に与えられるクロック信号CLKは、間欠動作制御信号によって制御されるスイッチ1020を介して与えられる。つまり、第2のエリア1610は、間欠動作時に、クロック信号CLKが与えられない。
以上説明したように、実施例12の等化器及び等化方法によれば、実施例11の等化器及び等化方法と同様の効果に加えて、消費電力のかかる演算処理回路(離散的逆フーリエ変換回路202と高速フーリエ変換回路205)を同じクロック信号で制御されるエリアにまとめているので、最も消費電力のかかる回路を停止することにより、消費電力をより多く低減することができる。
また、実施例12の等化器及び等化方法によれば、第2のエリア1610を停止している間、第1のエリア1600を動作し、パイロットシンボルを抽出及び格納し続けることができる。よって、実施例12の等化器及び等化方法によれば、間欠動作が終了したときに第2のエリア1610の回路が動作し始めた直後から、正常動作を行うことができ、すばやく受信信号を処理することができる。
本発明の実施例1の等化器を示すブロック図である。 パイロットシンボルとデータシンボルの配置関係を示すグラフである。 離散的逆フーリエ変換後の各パスの複素利得量を示すグラフである。 各パスの複素利得量を電力量で示すグラフである。 抽出されたパスの複素利得量を示すグラフである。 最大電力パスを元に閾値を生成する例を示す図である。 各パス電力の積分値を元に閾値を生成する例を示す図である。 実施例3の等化器の構成を示すブロック図である。 各複素利得量の実部成分と時間との関係を示すグラフである。 実施例4の等化器の構成を示すブロック図である。 実施例5の等化器の構成を示すブロック図である。 実施例6の等化器の構成を示すブロック図である。 実施例7の等化器の構成を示すブロック図である。 実施例8の等化器の構成を示すブロック図である。 実施例9の等化器の構成を示すブロック図である。 実施例10の等化器の構成を示すブロック図である。 実施例11の等化器の構成を示すブロック図である。 実施例12の等化器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
200,610,800,900,1100,1400 チャネル推定部
201 パイロットシンボル抽出回路
202 離散的逆フーリエ変換回路
203 閾値比較回路
204 付加回路
205 高速フーリエ変換回路
210 等化演算部
211 補正ベクトル変換回路
212 乗算回路
612 加算回路
801 パイロットシンボル配列回路
600,901 1シンボル遅延回路
902 2シンボル遅延回路
903 3シンボル遅延回路
1410 パイロットシンボル記憶回路

Claims (3)

  1. 入力信号から複数のパイロットシンボルを抽出する抽出回路と、
    抽出された前記複数のパイロットシンボルを逆フーリエ変換して各パスの複素利得量を算出する逆フーリエ変換回路と、
    前記各パスの複素利得量を用いて前記各パスの電力量を求めると共に、前記各パスの電力量を所望の時間長において積分した電力量を求め、前記積分した電力量から閾値を設定し、前記各パスの電力量が前記閾値以内にあるパスを抽出する閾値比較回路と、
    前記閾値比較回路の出力に所定数のゼロを付加して出力する付加回路と、
    抽出された前記パスをフーリエ変換するフーリエ変換回路と、
    フーリエ変換された前記パスの位相成分を抽出し、抽出した前記位相成分を用いて前記入力信号を等化する等化演算回路と
    を備えた等化器であって、
    前記入力信号を1シンボル遅延する1シンボル遅延回路と、
    フーリエ変換された前記パスを一時的に格納する記憶回路と、
    制御信号に応じて、フーリエ変換された前記パス又は格納された前記パスのいずれか一方を出力する第1のスイッチ回路と、
    前記制御信号に応じて、前記フーリエ変換回路にクロック信号を与えるか否かを決定する第2のスイッチ回路と、
    を設けたことを特徴とする等化器。
  2. 前記逆フーリエ変換回路は、離散的逆フーリエ変換または高速逆フーリエ変換を行うことを特徴とする請求項1記載の等化器。
  3. 前記等化演算回路は、フーリエ変換された前記パスの前記位相成分と振幅とを抽出し、抽出した前記位相成分及び前記振幅と前記入力信号とを用いて乗算することを特徴とする請求項1または2記載の等化器。
JP2007053728A 2007-03-05 2007-03-05 等化器 Active JP4709789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007053728A JP4709789B2 (ja) 2007-03-05 2007-03-05 等化器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007053728A JP4709789B2 (ja) 2007-03-05 2007-03-05 等化器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008219455A JP2008219455A (ja) 2008-09-18
JP4709789B2 true JP4709789B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=39838964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007053728A Active JP4709789B2 (ja) 2007-03-05 2007-03-05 等化器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4709789B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5411659B2 (ja) * 2009-11-05 2014-02-12 日本放送協会 Ofdm信号受信におけるマルチパス歪み等化装置および受信装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04215084A (ja) * 1990-02-22 1992-08-05 Siemens Ag 電界又は磁界の界パターンを測定する方法
JPH04340679A (ja) * 1991-05-17 1992-11-27 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体マーク読取り方法
JPH0575568A (ja) * 1991-01-17 1993-03-26 Fr Telecom 通信路の周波数応答の評価と限界判定を備えた時間周波数領域に多重化されたデイジタルデータをコヒレント復調するための装置
JP2000286821A (ja) * 1999-01-29 2000-10-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ofdm通信装置
JP2004266814A (ja) * 2003-02-10 2004-09-24 Mitsubishi Electric Corp 通信装置
JP2007097120A (ja) * 2005-09-05 2007-04-12 Oki Electric Ind Co Ltd 等化器及び等化方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006094037A2 (en) * 2005-03-01 2006-09-08 Qualcomm Incorporated Channel estimate optimization for multiple transmit modes

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04215084A (ja) * 1990-02-22 1992-08-05 Siemens Ag 電界又は磁界の界パターンを測定する方法
JPH0575568A (ja) * 1991-01-17 1993-03-26 Fr Telecom 通信路の周波数応答の評価と限界判定を備えた時間周波数領域に多重化されたデイジタルデータをコヒレント復調するための装置
JPH04340679A (ja) * 1991-05-17 1992-11-27 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体マーク読取り方法
JP2000286821A (ja) * 1999-01-29 2000-10-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ofdm通信装置
JP2004266814A (ja) * 2003-02-10 2004-09-24 Mitsubishi Electric Corp 通信装置
JP2007097120A (ja) * 2005-09-05 2007-04-12 Oki Electric Ind Co Ltd 等化器及び等化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008219455A (ja) 2008-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4982186B2 (ja) Ofdm受信装置
JP4215084B2 (ja) 等化器及び等化方法
JP4695003B2 (ja) 等化器及び等化方法
JP5296776B2 (ja) 受信装置、受信方法、集積回路、デジタルテレビ受像機、プログラム
JP4545209B2 (ja) 直交周波数分割多重信号の受信装置およびその受信方法
JP4361546B2 (ja) Ofdm受信装置
JP4362141B2 (ja) 等化器
JP4157159B1 (ja) 受信装置及び受信方法
JP4734080B2 (ja) チャンネル推定補正を行うofdm受信装置
JP2934225B1 (ja) Ofdm復調装置
JP2008118194A (ja) 等化器
US9509542B1 (en) Method and apparatus for channel estimation tolerant to timing errors
JP2010050834A (ja) Ofdmデジタル信号等化装置、等化方法及び中継装置
JP4709789B2 (ja) 等化器
JP4362954B2 (ja) 復調装置及び復調方法
JP2008066982A (ja) Ofdm信号合成用受信装置および中継装置
JP5349206B2 (ja) キャリア間干渉除去装置及びキャリア間干渉除去方法
KR102314426B1 (ko) 파일럿 신호 생성 장치 및 그 방법, 송신 장치
US8451966B2 (en) Information processor and information processing method, display device, and program
JP2007104574A (ja) マルチキャリア無線受信機及び受信方法
JP2005167594A (ja) 信号生成装置および信号生成方法
JP5274210B2 (ja) Ofdm復調装置
TWI424717B (zh) 數位視訊廣播系統及其通道估計方法
EP1841155A1 (en) Equalizer and Equalization Method
JP2007258794A (ja) Ofdm受信機における雑音低減方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080811

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081218

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110113

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4709789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350