JP2934225B1 - Ofdm復調装置 - Google Patents

Ofdm復調装置

Info

Publication number
JP2934225B1
JP2934225B1 JP10093680A JP9368098A JP2934225B1 JP 2934225 B1 JP2934225 B1 JP 2934225B1 JP 10093680 A JP10093680 A JP 10093680A JP 9368098 A JP9368098 A JP 9368098A JP 2934225 B1 JP2934225 B1 JP 2934225B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
filter coefficient
adaptive filter
ofdm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10093680A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11298434A (ja
Inventor
貞雄 鶴賀
博志 野上
仁 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10093680A priority Critical patent/JP2934225B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2934225B1 publication Critical patent/JP2934225B1/ja
Publication of JPH11298434A publication Critical patent/JPH11298434A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

【要約】 【課題】 マルチパス伝搬路で生成される遅延波の遅延
時間がガードインタバル期間を超えた場合に、ISIの
影響を取り除き良好な復調を可能とする。 【解決手段】 適応フィルタ部30の補正複素信号出力を
可変遅延部3100にて有効シンボル期間+αだけ遅延した
後、複素乗算器3101及び加算平均演算部3102により遅延
前後の相関演算を施し、その結果の実部及び虚部につい
て積分演算部3103、3104、2乗値演算部3105、3106、加
算部3107の各演算を経て相関2乗信号を得る。また、t
an-1演算部3110により上記積分演算結果から位相回転
角θを得る。ピーク検出・保持部3108により相関2乗信
号中のピーク値におけるα値及びθを保持する。以上の
動作から、遅延波の遅延時間、遅延波対希望波の振幅
比、希望波と遅延波との位相差の各推定値を求め、フィ
ルタ係数発生部3109により上記推定値からフィルタ係数
を発生し、適応フィルタ部30に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重(OFDM(Orthogonal Frequency DivisionMultipl
ex ))変調方式の復調装置に関し、特にマルチパス伝
搬路における耐遅延干渉特性改善技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地上テレビジョン放送システムの
デジタル化の研究が盛んであるが、欧州と日本において
は直交周波数分割多重(以下、OFDMという)変調方
式が伝送方式として採用されることが決定され、特に欧
州においては規格化が完了し実用レベルに達している。
このOFDM方式は、広帯域信号を互いに直交する多数
の搬送波(以下、サブキャリアという)で伝送すること
により、地上テレビジョン放送において必須の伝送条件
であるマルチパス伝搬路における耐遅延干渉特性を改善
できる等の特徴がある。
【0003】以下にOFDM方式の概要について説明す
る。
【0004】図14は、送信側に用いられるOFDM変
調装置の構成を示すブロック図である。このOFDM変
調装置には、例えば、多値(QPSK、16QAM、6
4QAMなど)変調された信号である送信データが供給
される。この送信データはIFFT演算部11、ガード
期間付加部12とから構成されるIFFT部10に供給
される。
【0005】このIFFT演算部11は、図示しない伝
送シンボルタイミング同期信号発生部で生成される伝送
シンボルタイミング同期(以下、伝送シンボル同期とい
う)信号に従って、有効シンボル単位で入力データの各
伝送サブシンボルをそれぞれ隣接間で互いに直交するサ
ブキャリアに割り当ててIFFT演算を施すことで、周
波数領域の伝送データを時間領域の伝送データに変換す
る。これによって有効シンボル期間TuのOFDM変調
信号が得られる。ここで、サブキャリアの数は使用する
IFFT演算部11のポイント数によって設定される。
IFFT演算部11によってOFDM変調された伝送デ
ータはガード期間付加部12に供給される。
【0006】このガード期間付加部12は、上記伝送シ
ンボル同期信号に従ってIFFT演算部11から供給さ
れた伝送データの有効シンボル期間Tuの後部をガード
インタバル期間Tgとして、伝送シンボル毎に有効シン
ボル期間Tuに対して巡回的に前置きし、伝送シンボル
期間Ts(=Tu+Tg)のデジタルベースバンドOF
DM信号を生成する。このガード期間付加部12で得ら
れたデジタルベースバンドOFDM信号のフォーマット
を図15に示す。このようにしてガードインタバル期間
Tgが付加されたデジタルベースバンドOFDM信号は
直交変調部13に供給される。
【0007】この直交変調部13は、上記IFFT部1
0で得られたデジタルベースバンドOFDM信号にデジ
タル/アナログ変換(D/A変換)を施した後、局部発
振器14で得られる発振周波数を中心周波数として直交
変調を施し、中間周波数帯域(以下、IF帯という)ま
たは無線周波数帯域(以下、RF帯という)に周波数変
換し、図示しない増幅器で所定の大きさに増幅してOF
DM送信信号として図示しない空間伝搬路等の伝送路に
出力する。
【0008】次に、上記で得られたOFDM送信信号を
受信するOFDM復調装置について図16を用いて説明
する。
【0009】図16は、文献、IEE Conf. Publ., No.41
3, pp.122-128 (1995) CD3-OFDM: ANew Channel Estima
tion Method to Improve the Spectrum Efficiency in
Digital Terrestrial Television Systems に記載のO
FDM復調装置の構成を示すブロック図である。このO
FDM復調装置には、上記伝送路を通じて図14に示し
たOFDM変調装置によって生成されたOFDM送信信
号がOFDM受信信号として入力されるものとする。
【0010】図16において、直交復調部20は、上記
OFDM受信信号を入力し、局部発振器21で得られる
発振周波数によって直交復調することで、IF帯または
RF帯のOFDM受信信号からベースバンドOFDM信
号に周波数変換し、アナログ/デジタル変換(A/D変
換)を施すことによりデジタルベースバンドOFDM信
号に変換する。このデジタルベースバンドOFDM信号
はガード期間除去部23、FFT演算部24とから構成
されるFFT部22に供給される。
【0011】このガード期間除去部23は、図示しない
伝送シンボルタイミング同期信号発生部で生成される伝
送シンボル同期信号に従って、直交復調部20でベース
バンドに変換されたデジタルベースバンドOFDM信号
からガードインタバル期間Tgの信号を除去し、有効シ
ンボル期間Tuの信号のみを抽出する。この有効シンボ
ル期間Tuの信号はFFT(高速フーリエ変換)演算部
24に供給される。
【0012】このFFT演算部24は、上記伝送シンボ
ル同期信号に従って、有効シンボル期間Tuの信号にF
FT演算を施して時間領域の伝送データを周波数領域の
伝送データに変換することで、複数の復調伝送サブシン
ボルを得る。FFT演算部24からの復調出力は波形等
化部25に供給される。
【0013】ここで、例えば欧州の地上デジタルテレビ
ジョン放送システムの規格(DVB−T)文書、Europe
an Telecommunication Standard Draft ETS 300 744, D
igital broadcasting systems for television, sound
and data services; Framingstructure, channel codin
g and modulation for digital terrestrial televisio
nに記述されているように、DVB−Tシステムにおい
ては、送信側のOFDM変調装置において予め振幅、位
相及び挿入位置の既知の基準信号(以下パイロットとい
う)を伝送シンボル内で数サブキャリアおきに挿入し送
信することになっている。
【0014】このことから、上記波形等化部25は、既
知の送信パイロットと受信パイロットから伝送路応答を
推定し、FFT部22から供給された復調シリアルデー
タに対して振幅及び位相の補正を施し等化複素信号とし
て出力するようになっている。
【0015】ところで、OFDM変調方式は、マルチパ
ス伝搬路において、希望波に対する遅延波の遅延時間τ
がガードインタバル期間Tg以内(τ≦Tg)であれ
ば、受信信号の希望波の有効シンボル期間Tuに対する
期間においては、シンボル間干渉(以下ISI(Inter
Symbol Interference )という)が発生せず、この希望
波の有効シンボル期間TuのFFT演算を行うことによ
り希望波の振幅及び位相が変化した復調シリアルデータ
を得ることができる。上記DVB−Tシステムでは、波
形等化部25において、受信パイロットから遅延波によ
る振幅及び位相の変化を求めることにより伝送路応答を
推定することができ、復調シリアルデータに対して、遅
延波による影響(振幅及び位相の変化)をほぼ完全に補
正して等化複素信号とすることが可能である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成によるOFDM復調装置は、マルチパス伝搬路におい
て、希望波に対する遅延波の遅延時間τがガードインタ
バル期間Tgを超える(τ>Tg)とISIが発生し、
波形等化部で得られる等化複素信号の著しい劣化が生じ
るという問題がある。
【0017】このことは、例えば文献、映像情報メディ
ア学会誌 Vol.51, No.9, pp.1493-1503 (1997)「遅延波
がOFDM伝送に与える影響」に記述されおり、遅延波
の遅延時間τがガードインタバル期間Tgを超える(τ
>Tg)と、1つ前のシンボルが有効シンボル期間Tu
に入ってくるため妨害となり、この妨害が雑音成分に加
算され等化的にC/Nが劣化する。また、この遅延波に
より受信パイロットが劣化し、波形等化部においてこの
劣化した受信パイロットを用いて伝送路応答を推定する
ので、受信側における特性はさらに劣化することとな
る。さらに、D/U(希望波のパワー/遅延波のパワ
ー)が大きい場合にも著しい劣化が生じる等が示されて
いる。
【0018】本発明の第1の目的は、上記の問題を解決
し、マルチパス伝搬路において、希望波に対する遅延波
の遅延時間τがガードインタバル期間Tgを超えた場合
においてもISIの影響を取り除き、波形等化部で得ら
れる等化複素信号の著しい劣化を緩和することのできる
OFDM復調装置を提供することにある。
【0019】一方、マルチパス伝搬路において、希望波
に対する遅延波の遅延時間τがガードインタバル期間T
g以内(τ≦Tg)のとき、DVB−Tシステムにおけ
る従来のOFDM復調装置は、波形等化部において、伝
送路応答を推定することにより遅延波による影響をほぼ
完全に補正することが可能であるが、特に、低C/N
時、最大遅延時間τmax がガードインタバル期間Tgよ
り小さい(τmax <Tg)ときには、上記伝送路応答の
推定値におけるノイズ成分の影響が大きくなり、推定精
度の劣化が生じる。その結果、波形等化後の等化複素信
号に劣化が生じることがある。
【0020】本発明の第2の目的は、上記問題を解決
し、マルチパス伝搬路、低C/N時において、希望波に
対する遅延波の遅延時間τがガードインタバル期間Tg
以内(τ≦Tg)で、遅延波の最大遅延時間τmax がガ
ードインタバル期間Tgより小さい(τmax <Tg)と
きに最適な波形等化を行うことのできるOFDM復調装
置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し第1の
目的を達成するために、本発明に係るOFDM復調装置
は、1伝送シンボル期間の構成が、有効シンボル期間の
信号の後部をガードインタバル期間として、伝送シンボ
ル毎に有効シンボル期間に対して巡回的に前置きした構
成である直交周波数分割多重変調信号なるOFDM信号
を入力し、適応フィルタの特性を制御する適応フィルタ
係数制御信号に基づいて、前記OFDM信号をフィルタ
リングする適応フィルタ手段と、この適応フィルタ手段
の出力を入力し、α(但しαは整数)を制御信号により
可変させ、有効シンボル期間+αの期間遅延させる可変
遅延手段、前記適応フィルタ手段の出力と前記可変遅延
手段の出力との相関演算を行う相関演算手段及び、前記
相関演算手段の出力から前記OFDM信号に重畳されて
いる遅延波を検出して、前記適応フィルタ係数制御信号
を生成し前記適応フィルタ手段に出力する適応フィルタ
係数発生手段を備える遅延波検出手段とを具備するよう
にした。
【0022】上記課題を解決し第2の目的を達成するた
めに、本発明に係るOFDM復調装置は、既知の振幅、
位相及び挿入位置の送信基準信号が予め周波数領域の送
信データに挿入されており、1伝送シンボル期間の構成
が、有効シンボル期間の信号の後部をガードインタバル
期間として、伝送シンボル毎に有効シンボル期間に対し
て巡回的に前置きした構成である直交周波数分割多重変
調信号なるOFDM信号を入力し、この信号の有効シン
ボル期間のみから受信基準信号と受信データを復調する
復調手段と、この復調手段の出力の受信基準信号から伝
送路応答を推定し、補間フィルタの特性を制御する補間
フィルタ係数制御信号に基づいて、前記推定値を補間す
る補間フィルタ手段を備え、この補間フィルタ手段の出
力から送信データに作用する伝送路応答を推定し、受信
データの補正を行う波形等化手段と、前記OFDM信号
を入力し、α(但しαは整数)を制御信号により可変さ
せ、有効シンボル期間+αの期間遅延させる可変遅延手
段、前記OFDM信号と前記可変遅延手段の出力との相
関演算を行う相関演算手段及び、前記相関演算手段の出
力から前記OFDM信号に重畳されているガードインタ
バル期間以内の遅延波の最大遅延時間を検出して、前記
フィルタ係数制御信号を生成し前記波形等化手段に出力
するフィルタ係数発生手段を備える遅延波検出手段とを
具備するようにした。
【0023】上記課題を解決し第1及び第2の目的を同
時に達成するために、本発明に係るOFDM復調装置
は、既知の振幅、位相及び挿入位置の送信基準信号が予
め周波数領域の送信データに挿入されており、1伝送シ
ンボル期間の構成が、有効シンボル期間の信号の後部を
ガードインタバル期間として、伝送シンボル毎に有効シ
ンボル期間に対して巡回的に前置きした構成である直交
周波数分割多重変調信号なるOFDM信号を入力し、適
応フィルタの特性を制御する適応フィルタ係数制御信号
に基づいて前記OFDM信号をフィルタリングする適応
フィルタ手段と、この適応フィルタ手段の出力の有効シ
ンボル期間のみから受信基準信号と受信データを復調す
る復調手段と、この復調手段の出力の受信基準信号から
伝送路応答を推定し、補間フィルタの特性を制御する補
間フィルタ係数制御信号に基づいて前記推定値を補間す
る補間フィルタ手段を備え、この補間フィルタ手段の出
力から送信データに作用する伝送路応答を推定し、受信
データの補正を行う波形等化手段と、前記適応フィルタ
手段の出力を入力し、α(但しαは整数)を制御信号に
より可変させ、有効シンボル期間+αの期間遅延させる
可変遅延手段、前記OFDM信号と前記可変遅延手段の
出力との相関演算を施す相関演算手段及び、前記相関演
算手段の出力から前記OFDM信号に重畳されている遅
延波を検出して、前記適応フィルタ係数制御信号を求
め、前記適応フィルタ手段に出力する適応フィルタ係数
発生手段及び、前記OFDM信号に重畳されているガー
ドインタバル期間以内の遅延波の最大遅延時間を検出し
て前記補間フィルタ係数制御信号を求め、前記波形等化
手段に出力する補間フィルタ係数発生手段を備える遅延
波検出手段とを具備するようにした。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図13を用いて本
発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0025】(第1の実施の形態)図1は、本発明に係
る第1の実施の形態におけるOFDM復調装置の構成を
示すブロック図である。
【0026】図1において、欧州のDVB−T規格に準
じたOFDM信号を生成するOFDM変調装置により送
信された信号が、マルチパス伝搬路を通過して受信さ
れ、これによって得られたIF帯またはRF帯のOFD
M受信信号が、図示しない直交検波部において、直交復
調及びA/D変換されることで、デジタルベースバンド
OFDM信号が得られる。このとき、デジタルベースバ
ンドOFDM信号として、同相検波(以下、I軸とい
う)信号と直交検波(以下、Q軸という)信号とから複
素データが生成される。この複素データによるデジタル
ベースバンドOFDM信号(以下、複素信号という)は
適応フィルタ部30に供給される。
【0027】この適応フィルタ部30は、後で説明する
遅延波検出部31からのタップ係数制御信号によりタッ
プ係数が制御され、複素信号を適応的にフィルタリング
して補正複素信号I+Qを生成する。この補正複素信号
I+Qは遅延波検出部31並びにFFT部32に供給さ
れる。
【0028】例えば、上記伝送路がマルチパス伝搬路の
場合、希望波に遅延波が重畳されるが、遅延波検出部3
1は、複素信号に含まれる遅延波成分を検出し、上記適
応フィルタ部30が複素信号から遅延波成分をフィルタ
リングすることができるように、タップ係数を制御する
タップ係数制御信号を生成して適応フィルタ部30に供
給する。
【0029】一方、FFT部32は、図示しないシンボ
ル同期信号発生部で生成されるシンボル同期信号に従っ
て、補正複素信号I+Qの有効シンボル期間TuにFF
T演算を施すことにより、時間領域の補正複素信号I+
Qを周波数領域の補正複素信号I+Qに変換する。この
周波数領域の補正複素信号I+Qは波形等化部33に供
給される。
【0030】波形等化部33は、既知の送信パイロット
と受信パイロットとから伝送路応答を推定し、FFT部
32から供給された周波数領域の補正複素信号I+Qに
対して振幅及び位相の補正を行い、等化複素信号として
出力する。
【0031】ここで、上記適応フィルタ部30は、例え
ば図2に示すように構成できる。図2に示す適応フィル
タ部30は、n−1個の1サンプル遅延器d0 ,d1
…d(n-2) 、タップ係数値がそれぞれP0 ,P1 ,…P
n-1 のn個のタップ(複素乗算器)p0 ,p1 ,…p
(n-1) 、及び加算器301とからなるFIR(有限長イ
ンパルス応答)フィルタの構成をなし、タップ係数制御
用の制御端子を通じて外部からのタップ係数制御が可能
となっている。
【0032】上記遅延波検出部31は、例えば図1に示
すように構成できる。図1において、遅延検出部31に
入力された補正複素信号I+Qは、有効シンボル期間
(Tu)+α可変遅延部3100並びに複素乗算器31
01に供給される。有効シンボル期間(Tu)+α可変
遅延部3100は、上記補正複素信号I+Qを有効シン
ボル期間(Tu)+αだけ遅延させた遅延補正複素信号
D +QD を生成し、さらにこの遅延補正複素信号ID
+QD の複素共役をとった遅延補正複素共役信号ID
D を生成する。この遅延補正複素共役信号ID −QD
は複素乗算器3101の一方の入力端に供給される。ま
た、上記補正複素信号I+Qは、複素乗算器3101の
他方の入力端に供給される。尚、遅延波検出部31の遅
延期間は、制御部3111から供給される制御信号によ
り変化し、その範囲は(Tu)+α(αは整数)の範囲
である。
【0033】上記複素乗算器3101は、上記補正複素
信号I+Qと遅延補正複素共役信号ID −QD との複素
乗算演算を施すもので、その演算結果(IID +Q
D )−(IQD −QID )は、加算平均演算部310
2に供給される。この加算平均演算部3102は、ガー
ド期間(Tg)の加算平均演算を施するもので、その演
算結果(SII+SQQ)−(SIQ−SQI)は、上記補正複
素信号I+QとTu+α期間遅延された遅延補正複素信
号ID +QD との相関演算を施した結果となる。この演
算結果の実部(SII+SQQ)は積分演算部3103に、
虚部(SIQ−SQI)は積分演算部3104に供給され
る。
【0034】この積分演算部3103、3104は加算
平均演算部3102の出力から雑音成分の抑圧を行うも
ので、例えば、図3に示すように構成できる。つまり、
図3において、積分演算部3103、3104は、加算
器40、及び伝送シンボル期間Ts遅延部41により構
成されるIIR(無限長インパルス応答)フィルタの構
成をなす。
【0035】この積分演算部3103、3104は、上
記加算平均演算部3102の出力(SII+SQQ)、(S
IQ−SQI)の伝送シンボル期間Ts周期単位の積分演算
を行う動作をする。また、積分回数M(M≧0でM=0の
ときは積分をしないとする)は、制御部3111から供
給されるリフレッシュ信号により制御されており、リフ
レッシュ信号は、上記IIRフィルタが予め決められた
積分回数Mに達したときに伝送シンボル期間Ts遅延部
41内部のレジスタをリフレッシュし“0”とする。こ
のIIRフィルタは、積分回数Mが多いほど上記加算平
均演算部3102出力の雑音抑圧効果が増大する効果が
ある。
【0036】積分演算部3103の演算結果Σ(SII
QQ)は、2乗値演算部3105及びアークタンジェン
ト演算部(tan-1[ ])3110の一方の入力端子
に、積分演算部3104の演算結果Σ(SIQ−SQI
は、2乗値演算部3106及びアークタンジェント演算
部3110の他方の入力端子に供給される。2乗値演算
部3105、3106においては、それぞれ2乗値演算
が施され、その演算結果{Σ(SII+SQQ)}2 、{Σ
(SIQ−SQI)}2 は、加算器3107に供給される。
加算器3107は、2乗値演算部3105、3106の
出力の加算演算を行う。その演算結果{Σ(SII
QQ)}2 +{Σ(SIQ−SQI)}2 はピーク検出・保
持部3108の一方の入力端子に供給される。
【0037】一方、アークタンジェント演算部3110
は、積分演算部3103、3104の出力Σ(SII+S
QQ)、Σ(SIQ−SQI)に対して、{Σ(SIQ−SQI
/Σ(SII+SQQ)}のアークタンジェント演算(ta
-1{Σ(SIQ−SQI)/Σ(SII+SQQ)})を施す
もので、その演算結果はピーク検出・保持部3108の
他方の入力端子に供給される。
【0038】このピーク検出・保持部3108は、上記
加算器3107の演算結果出力{Σ(SII+SQQ)}2
+{Σ(SIQ−SQI)}2 に対して所定の振幅値を基準
にピークの有無を検出し、ピークが検出されたときに
は、制御部3111から供給される保持信号に基づいて
そのピーク値もしくはピーク位置から±ガードインタバ
ル期間Tg以内の値のいずれかの値に対して保持動作を
行うと同時に、その時のアークタンジェント演算部31
10の演算結果に対しても保持動作を行う。また、この
とき制御部3111から有効シンボル期間(Tu)+α
可変遅延部3100に供給されるα値もピーク検出・保
持部3108に供給され、上記保持信号に基づいてα値
に対して保持動作を行う。以上の保持結果は、フィルタ
係数発生部3109に供給される。
【0039】このフィルタ係数発生部3109は、ピー
ク検出・保持部3108からの保持結果に基づいて、上
記適応フィルタ30のタップ係数を制御するタップ係数
制御信号を生成するもので、このタップ係数制御信号は
上記適応フィルタ30のタップ係数制御用の制御端子に
供給される。
【0040】上記FFT部32は、例えば図16に示し
たFFT部22のように構成できる。このFFT部22
の動作については、上記で詳細に説明済みなのでここで
は省略する。
【0041】上記波形等化部33は、例えば図4のよう
に構成できる。この波形等化部33の動作について図4
を用いて説明する。
【0042】ここで、第n番目のシンボルの第k番目の
サブキャリアを用いて送信側が伝送する周波数領域信号
をX(n,k) 、この信号に作用する伝送路応答及び雑音成
分をそれぞれH(n,k) 及びN(n,k) 、この信号に対応す
る受信側での周波数領域受信信号をY(n,k) とする。こ
のときY(n,k) =X(n,k) H(n,k) +N(n,k) の関係が
成り立つ。また、送信側で挿入される送信パイロット信
号をX(n,kP ) 、このパイロット信号に対応する受信側
での受信パイロット信号をY(n,kP ) とする。
【0043】図4において、波形等化部33に入力され
たFFT部32からの出力信号Y(n,k) は、複素除算演
算部330及び複素除算演算部333に供給される。複
素除算演算部330は、受信パイロット信号Y(n,kP )
を送信パイロット発生部331から発生される既知の送
信パイロット信号X(n,kP ) で除算演算を施すことによ
り、X(n,kP ) に作用する伝送路応答H′(n,kP ) を推
定する。このときH′(n,kP ) =Y(n,kP ) /X(n,
kP ) =H(n,kP ) +N(n,kP ) /X(n,kP ) の関係が
成り立つ。この推定値H′(n,kP ) は、補間フィルタ部
332に供給される。
【0044】補間フィルタ部332は、周波数応答がG
(n,k) であるフィルタであり、一般的にG(n,k) の通過
帯域幅はTg/Tu(=ガードインタバル期間/有効シ
ンボル期間)の固定値に選ばれている。この補間フィル
タ部332は、上記推定値H′(n,kP ) をG(n,k) によ
り補間し、送信データ信号X(n,k) (但し、k≠kP
に作用する伝送路応答H′(n,k) を推定する。このとき
H′(n,k) =H′(n,kP ) G(n,k) ={H(n,kP ) +N
(n,kP ) /X(n,kP ) }G(n,k) の関係が成り立つ。こ
の推定値H′(n,k) は、複素乗算演算部333に供給さ
れ、受信信号Y(n,k) を上記推定値H′(n,k) で除算演
算を施すことによりデータ信号X′(n,k) を推定する。
このときX′(n,k) =Y(n,k) /H′(n,k) の関係が成
り立つ。
【0045】以上のように、波形等化部33は、既知の
送信パイロットと受信パイロットから伝送路応答を推定
し、FFT部32から供給された復調シリアルデータに
対して振幅及び位相の補正を施し等化複素信号として出
力する。
【0046】上記補間フィルタ部332は、例えば、図
5に示すように構成でき、図5は、1サンプル遅延器が
0 ,d1 ,…d(n-2) のn−1個、タップ係数値がそ
れぞれR0 ,R1 ,…Rn-1 のタップ(複素乗算器)が
0 ,r1 ,…rn-1 のn個、及び加算器3320とか
らなるFIR(有限長インパルス応答)フィルタの構成
をなしている。
【0047】次に、本発明に係る第1の実施の形態の具
体的な動作例を説明する。尚、説明を簡単にするため、
変調装置と復調装置のタイミング同期、及び周波数同期
は完全にとれているものとし、熱雑音等の雑音も無いも
のとする。また、マルチパス伝搬路として、図6に示す
ような希望波と遅延波1波のみの2波マルチパス伝搬路
を考える。
【0048】つまり、図6(a)に示すように希望波
(ベースバンド表現)をI+jQとし、希望波に対する
遅延波の遅延時間をτ、遅延波対希望波の振幅比をA、
希望波と遅延波の受信点における位相差をθとすると、
図6(b)に示すように遅延波(ベースバンド表現)は
A(I+jQ)τ,θ=AIτ,θ+jAQτ,θとな
る。よって、受信波として本実施形態の復調装置に入力
される複素信号は、図6(c)に示すように希望波に遅
延波が重畳された形(I+AIτ,θ)+j(Q+AQ
τ,θ)となる。
【0049】本実施形態における動作の大枠は、遅延波
検出部31において希望波に対する遅延波の遅延時間τ
の推定値τ′、遅延波対希望波の振幅比Aの推定値
A′、希望波と遅延波の受信点における位相差θの推定
値θ′を求めることにより、適応フィルタ部30の制御
を行い、受信波から遅延波が除去されるというものであ
る。
【0050】次に、具体的な詳細な動作例として、上記
複素信号(I+AIτ,θ)+j(Q+AQτ,θ)が
本実施形態の復調装置に入力された場合について図7を
用いて説明する。
【0051】まず、上記複素信号(I+AIτ,θ)+
j(Q+AQτ,θ)が上記適応フィルタ30に供給さ
れたとき、初期設定動作が行われる。つまり、適応フィ
ルタ30のタップ係数は初期設定値として複素値P0
1+j0、Pk =0+j0(k≠0)となるよう上記フ
ィルタ係数発生部3109から与えられ、上記有効シン
ボル期間(Tu)+α可変遅延部3100の遅延期間は
初期設定値として有効シンボル期間Tu(α=0)とな
るよう上記制御部3111により制御される。このと
き、遅延波検出部31には上記複素信号(I+AI
τ,θ)+j(Q+AQτ,θ)そのものが入力される
ことになる。この複素信号の一例を図7(a)に示す。
【0052】尚、上記有効シンボル期間(Tu)+α可
変遅延部3100の遅延期間Tu+αのαの範囲は事前
に決められており、例えば、β≦α≦γ(β、γは整数
でβ≦τ≦γ)である。また、上記積分演算部310
3、3104は、簡単のために1回のみの積分演算を施
すとする。
【0053】この初期設定状態において、OFDM信号
は有効シンボル期間Tuの後部をガード期間Tgとし
て、伝送シンボル毎に有効シンボル期間Tuに対して巡
回的に前置きした構成となっているので、上記加算器3
107の出力{Σ(SII+SQQ)}2 +{Σ(SIQ−S
QI)}2 は、図7(b)に示すように希望波の伝送シン
ボルと次の伝送シンボルの境界でピークを持ち、ピーク
の周期が伝送シンボル周期Tsとなり、そのピークの大
きさは伝送シンボル周期Tsで大小変動する。つまり、
相関信号(SII+SQQ)、(SIQ−SQI)から1回積分
により雑音成分が抑圧されΣ(SII+SQQ)、Σ(SIQ
−SQI)となり、さらに2乗演算と加算を施された信号
{Σ(SII+SQQ)}2 +{Σ(SIQ−SQI)}2 (以
後、相関2乗信号という)が得られる。
【0054】この例では、ピークの大きさは伝送シンボ
ル周期Tsで大小変動する、つまり、最大のピークの周
期は伝送シンボル周期Tsの2倍で2Tsである。これ
は、積分演算部3103、3104において1回のみの
積分演算が施されているためで、2回以上の場合は最大
のピークの周期は伝送シンボル周期Tsの3倍以上、つ
まり3Ts以上に変わる。ピーク検出・保持部3108
はこの信号からピークを検出し、図7(b)に示す制御
部3111から供給される保持信号により、そのピーク
値もしくはピーク位置から±ガードインタバル期間Tg
以内の値のいずれかの値Bを保持する。図7(b)に示
す例では、保持信号はピーク値を保持するタイミングで
ある。
【0055】次に、上記有効シンボル期間(Tu)+α
可変遅延部3100は、遅延期間がTu+α(但し、β
≦α≦γ、α≠0、α≠τである)となるよう上記制御
部3111により制御される。この場合、上記加算器3
107の出力{Σ(SII+SQQ)}2 +{Σ(SIQ−S
QI)}2 は、図7(c)に示すようにピークを持たない
相関2乗信号が得られる。この場合、ピーク検出・保持
部3108はこの信号にピークが無いことから保持動作
を行わない。
【0056】さらに、上記有効シンボル期間(Tu)+
α可変遅延部3100は、遅延期間がTu+τ(α=
τ)となるよう上記制御部3111により制御される。
この場合、上記加算器3107の出力{Σ(SII
QQ)}2 +{Σ(SIQ−SQI)}2 は、図7(d)に
示すように遅延波の伝送シンボルと次の伝送シンボルの
境界でピークを持ち、ピークの周期が伝送シンボル周期
Tsとなり、そのピークの大きさは伝送シンボル周期T
sで大小変動する相関2乗信号が得られる。
【0057】この例では、ピークの大きさは伝送シンボ
ル周期Tsで大小変動する、つまり、最大のピークの周
期は伝送シンボル周期Tsの2倍で2Tsである。これ
は、積分演算部3103、3104において1回のみの
積分演算が施されているためで、2回以上の場合は最大
のピークの周期は伝送シンボル周期Tsの3倍以上、つ
まり3Ts以上に変わる。ピーク検出・保持部3108
はこの相関信号からピークを検出し、図7(c)に示す
制御部3111から供給される保持信号により、そのピ
ーク値もしくはピーク位置から±ガードインタバル期間
Tg以内の値のいずれかの値C、アークタンジェント演
算部3110から供給された希望波と遅延波の受信点に
おける位相差の推定値θ′及び制御部3111から供給
されたα値を保持する。
【0058】以上のように、上記制御部3111により
β≦α≦γの範囲で上記有効シンボル期間(Tu)+α
可変遅延部3100の遅延期間が制御された後、ピーク
検出・保持部3108にて保持された値B、C、θ′及
びα値がフィルタ係数発生部3109に供給される。
【0059】ここで、上記遅延波対希望波の振幅比Aの
推定値A′=√C/√Bとなることから遅延波の大きさ
を推定することができ、また、α値からそのときの希望
波に対する遅延波の遅延時間τの推定値τ′を求めるこ
とができる。よって、フィルタ係数発生部3109は、
上記推定値A′τ′θ′から遅延波を推定することがで
き、遅延波成分を取り除くようなフィルタリングが行え
るタップ係数を発生し適応フィルタ部30に供給する。
上記推定値A′τ′θ′より遅延波成分を除去する適応
フィルタ部30のタップ係数を求めるアルゴリズムは、
従来のシングルキャリア変調方式における等化方法で適
用されているLMS(Least Mean Square )アルゴリズ
ム、RLS(Recursive Least Square)アルゴリズムな
ど周知の技術を適用することが可能である。
【0060】以上のことから、本第1の実施の形態によ
り、マルチパス伝搬路において、希望波に対する遅延波
の遅延時間τがガードインタバル期間Tgを超えた場合
においても、受信波から遅延波を除去することができ、
ISIの影響を緩和することができる。
【0061】尚、上記説明において、実際の回路製作時
に生じる回路遅延量等は考慮していないので、設計の際
は十分注意を要する。
【0062】また、以上の説明においては、簡単のため
にマルチパス伝搬路として、希望波と遅延波1波のみの
2波マルチパス伝搬路を考えたが、複数波マルチパス伝
搬路やマルチパスフェージング伝搬路においても同じよ
うに動作可能である。
【0063】尚、複数波マルチパス伝搬路の場合は、上
記説明のように、適応フィルタ部30が初期設定状態の
ときにβ≦α≦γの期間の遅延波成分を全て検出して、
その後補正を行い、その補正結果に誤差が多く含まれる
ようなら繰り返して遅延波成分を上記方法で検出し補正
するような閉ループ系の処理方法が可能であることは言
うまでもない。
【0064】また、上記のように初期設定状態のとき
に、期間(β≦α≦γ)の遅延波を全て検出するのでは
なく、一番遠い期間(α=γ)から近い期間(α=β)
に向けて遅延波を1波ごと検出していき、遅延波が見つ
かり次第補正するような閉ループ系の処理の適用も可能
であることは言うまでもない。
【0065】さらに、上記の場合、閉ループ系処理では
なく開ループ系の処理を適用することも可能であること
は言うまでもない。
【0066】また、本実施形態の説明においては、上記
適応フィルタ部30の例としてFIRフィルタによる構
成を示したが、IIRフィルタによる構成、またはFI
RフィルタとIIRフィルタとの組み合わせによる構成
を用いても同様な動作が可能なことは言うまでもない。
【0067】本実施形態のように、遅延波検出部31と
適応フィルタ部30とから構成される部分でガードイン
タバル期間Tg内外の遅延波の補正をすることも可能で
あるが、また、遅延時間τがガードインタバル期間Tg
を超える(τ>Tg)遅延波を遅延波検出部31と適応
フィルタ部30とから構成される部分により補正し、遅
延時間τがガードインタバル期間Tg以内(τ≦Tg)
の遅延波を波形等化部33により補正する動作でも可能
であることは言うまでもない。
【0068】(第2の実施の形態)図8は、本発明に係
る第2の実施の形態におけるOFDM復調装置の構成を
示すブロック図である。
【0069】この実施の形態の全体構成は、図1に示し
た第1の実施の形態のOFDM復調装置の構成と、最大
遅延時間検出部3112、フィルタ係数発生部311
3、波形等化部33Aにより構成される部分以外の構成
は同じである。また、動作も同じであるので、同一部分
に同一符号を付してその説明を省略し、上記最大遅延時
間検出部3112、フィルタ係数発生部3113、波形
等化部331により構成される部分のみを説明する。
【0070】ピーク検出・保持部3108の保持結果は
最大遅延時間検出部3112に供給される。この最大遅
延時間検出部3112は、ガードインタバル期間Tg内
における遅延波の最大遅延時間τmax を検出するもの
で、その結果はフィルタ係数発生部3113に供給され
る。このフィルタ係数発生部3113は、最大遅延時間
τmax に基づいて後で説明する波形等化部33Aの補間
フィルタのタップ係数を制御するタップ係数制御信号を
生成するもので、その制御信号は上記波形等化部33A
のタップ係数制御用の制御端子に供給される。
【0071】上記波形等化部33Aは、例えば、図9に
示すように構成される。図9に示す構成は、図4に示し
た波形等化部33の補間フィルタ部332が可変補間フ
ィルタ334に置き換わった点以外の構成は同じであ
り、動作も同じであるので、同一部分に同一符号を付し
てその説明を省略し、可変補間フィルタ部334のみに
ついて説明する。
【0072】上記可変補間フィルタ部334は、例え
ば、図10に示すように構成できる。図10に示す可変
補間フィルタ部334は、n−1個の1サンプル遅延器
0 ,d1 ,…d(n-2) 、タップ係数値がそれぞれ
0 ,P1 ,…Pn-1 のn個のタップ(複素乗算器)p
0 ,p1 ,…p(n-1) 、及び加算器3340とからなる
FIR(有限長インパルス応答)フィルタの構成をな
し、タップ係数制御用の制御端子を通じて外部からのタ
ップ係数制御が可能となっている。
【0073】すなわち、マルチパス伝搬路において、希
望波に対する遅延波の遅延時間τがガードインタバル期
間Tg以内(τ≦Tg)のとき、DVB−Tシステムに
おけるOFDM復調装置では、波形等化部において、伝
送路応答H′(n,k) ={H(n,kP ) +N(n,kP ) /X
(n,kP ) }G(n,k) を推定することにより遅延波による
影響をほぼ完全に補正することが可能である。
【0074】しかしながら、特に、低C/N時、最大遅
延時間τmax がガードインタバル期間Tgより小さい
(τmax <Tg)ときには、上記伝送路応答の推定値に
おけるノイズ成分の影響{N(n,kP ) /X(n,kP ) }G
(n,k) が大きくなり、推定精度の劣化が生じる。その結
果、波形等化後の等化複素信号に劣化が生じることがあ
る。これは、上記で説明したように、波形等化部におけ
る補間フィルタ部の周波数応答G(n,k) の通過帯域幅が
Tg/Tuの固定値に選ばれているために、補間フィル
タ部による雑音除去が十分に行われないためである。
【0075】そこで、最大遅延時間τmax を検出し、波
形等化部における補間フィルタ部の通過帯域幅をτmax
/Tuに制御することにより、最大遅延時間τmax がガ
ードインタバル期間Tgより小さい(τmax<Tg)と
きにおいて、より最適な等化が可能となる。
【0076】本実施形態においては、上記のように最大
遅延時間検出部3112によりガードインタバル期間T
g内における遅延波の最大遅延時間τmax を検出し、τ
max<Tgの場合に、フィルタ係数発生部3113にお
いて可変補間フィルタ部334の通過帯域幅がτmax /
TuまたはTg/Tuより小さくなるようにタップ係数
を制御するタップ係数制御信号を生成するようにしてい
る。
【0077】以上のことから、本第2の実施の形態によ
り、マルチパス伝搬路において、特に低C/N時に、希
望波に対する遅延波の遅延時間τがガードインタバル期
間Tg以内(τ≦Tg)で、遅延波の最大遅延時間τma
x がガードインタバル期間Tgより小さい(τmax <T
g)ときに最適な波形等化を行うことが可能となる。
【0078】尚、上記説明において、実際の回路製作時
に生じる回路遅延量等は考慮していないので、設計の際
は十分注意を要する。
【0079】また、本説明においては、上記可変補間フ
ィルタ部334の例としてFIRフィルタによる構成を
示したが、IIRフィルタによる構成、またはFIRフ
ィルタとIIRフィルタとの組み合わせによる構成を用
いても同様な動作が可能なことは言うまでもない。
【0080】本実施形態のように、遅延時間τがガード
インタバル期間Tgを超える(τ>Tg)遅延波を遅延
波検出部31と適応フィルタ部30とから構成される部
分により補正し、遅延時間τがガードインタバル期間T
g以内(τ≦Tg)の遅延波を遅延波検出部31と適応
フィルタ部30と波形等化部33Aとから構成される部
分により補正する動作も可能であるが、遅延時間τがガ
ードインタバル期間Tg内外の遅延波を遅延波検出部3
1と適応フィルタ部30とから構成される部分により補
正し、遅延時間τがガードインタバル期間Tg以内(τ
≦Tg)の遅延波を遅延波検出部31と波形等化部33
1とから構成される部分により補正する動作も可能であ
ることは言うまでもない。
【0081】(第3の実施の形態)図11は、本発明に
係る第3の実施の形態におけるOFDM復調装置の構成
を示すブロック図である。
【0082】この実施の形態の全体構成は、図1に示し
た第1の実施の形態のOFDM復調装置の構成におい
て、2乗値演算部3105、3106の変わりに絶対値
演算部3114、3115が接続された構成になってい
る。その他の構成は、第1の実施の形態と同じであるた
め、同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
また、第1の実施の形態のOFDM復調装置の加算器3
107の出力が|Σ(SII+SQQ)|+|Σ(SIQ−S
QI)|となること以外は、同じ原理に基づいて動作し、
同様に作用するので、その説明も省略する。
【0083】(第4の実施の形態)図12は、本発明に
係る第4の実施の形態におけるOFDM復調装置の構成
を示すブロック図である。
【0084】この実施の形態の全体構成は、図8に示し
た第2の実施の形態のOFDM復調装置の構成におい
て、2乗値演算部3105、3106の変わりに絶対値
演算部3114、3115が接続された構成になってい
る。その他の構成は、第2の実施の形態と同じであるた
め、同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
また、第2の実施の形態のOFDM復調装置の加算器3
107の出力が|Σ(SII+SQQ)|+|Σ(SIQ−S
QI)|となること以外は、同じ原理に基づいて動作し、
同様に作用するので、その説明も省略する。
【0085】以上、本発明に係る第1から第4の実施の
形態について説明したが、上記の実施の形態における積
分演算部3103、3104は、例えば、図13に示す
ようにも構成できる。図13は、伝送シンボル期間Ts
の遅延器がT1 ,T2 ,…T(M) のM個、及び加算器3
116とからなるFIR(有限長インパルス応答)フィ
ルタの構成をなしている。この積分演算部は、積分回数
Mに応じて、伝送シンボル期間Tsの遅延器の個数が決
まり、積分開始からMTs期間後には常にM回積分の結
果が得られるので、遅延波検出部31の高速化が可能と
なる。
【0086】
【発明の効果】以上のように本第1の発明によれば、マ
ルチパス伝搬路において、希望波に対する遅延波の遅延
時間τがガードインタバル期間Tgを超えた場合におい
てもISIの影響を取り除き、波形等化部で得られる等
化複素信号の著しい劣化を緩和することのできるOFD
M復調装置を提供することができる。
【0087】また、本第2の発明によれば、マルチパス
伝搬路、低C/N時において、希望波に対する遅延波の
遅延時間τがガードインタバル期間Tg以内(τ≦T
g)で、遅延波の最大遅延時間τmax がガードインタバ
ル期間Tgより小さい(τmax<Tg)ときに最適な波
形等化を行うことのできるOFDM復調装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態におけるOFD
M復調装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示すOFDM復調装置の適応フィルタ部
の一例を示すブロック図。
【図3】図1に示すOFDM復調装置の積分演算部の一
例を示すブロック図。
【図4】図1に示すOFDM復調装置の波形等化部の一
例を示すブロック図。
【図5】図4に示す波形等化部の補間フィルタ部の一例
を示すブロック図。
【図6】図1に示すOFDM復調装置に入力される信号
の一例を示す図。
【図7】図1に示すOFDM復調装置の動作例を示す
図。
【図8】本発明に係る第2の実施の形態におけるOFD
M復調装置の構成を示すブロック図。
【図9】図8に示すOFDM復調装置の波形等化部の一
例を示すブロック図。
【図10】図9に示す波形等化部の補間フィルタ部の一
例を示すブロック図。
【図11】本発明に係る第3の実施の形態におけるOF
DM復調装置の構成を示すブロック図。
【図12】本発明に係る第4の実施の形態におけるOF
DM復調装置の構成を示すブロック図。
【図13】図1、8、11及び12に示すOFDM復調
装置の積分演算部の一例を示すブロック図。
【図14】従来のOFDM変調装置の構成を示すブロッ
ク図。
【図15】OFDM信号のフォーマットを表す図。
【図16】従来のOFDM復調装置の構成を示すブロッ
ク回路図。
【符号の説明】
0 〜d(n-2) …1サンプル遅延器 p0 〜p(n-1) …複素乗算器 r0 〜r(n-1) …複素乗算器 T0 〜T(M) …1伝送シンボル期間遅延器 10…IFFT部 11…IFFT演算部 12…ガード期間付加部 13…直交変調部 14…局部発振器 20…直交復調部 21…局部発振器 22…FFT部 23…ガード期間除去部 24…FFT演算部 25…波形等化部 30…適応フィルタ部 301…加算器 31…遅延検出部 3100…有効シンボル期間(Tu)+α可変遅延部 3101…複素乗算器 3102…加算平均演算部 3103、3104…積分演算部 3105、3106…2乗値演算部 3107…加算器 3108…ピーク検出・保持部 3109…フィルタ係数発生部 3110…アークタンジェント演算部 3111…制御部 3112…最大遅延時間検出部 3113…フィルタ係数発生部 3114、3115…絶対値演算部 3116…加算器 32…FFT部 33、33A…波形等化部 330…複素除算演算部 331…送信パイロット発生部 332…補間フィルタ部 3320…加算器 333…複素乗算演算部 334…可変補間フィルタ部 40…加算器 41…伝送シンボル期間Ts遅延部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野上 博志 東京都港区赤坂5丁目2番8号 株式会 社次世代デジタルテレビジョン放送シス テム研究所内 (72)発明者 秋山 仁 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292 株式 会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (56)参考文献 特開 平8−340315(JP,A) 特開 平10−257013(JP,A) 特開 平10−209931(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 11/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1伝送シンボル期間の構成が、有効シンボ
    ル期間の信号の後部をガードインタバル期間として、伝
    送シンボル毎に有効シンボル期間に対して巡回的に前置
    きした構成である直交周波数分割多重変調信号なるOF
    DM信号を入力し、適応フィルタの特性を制御する適応
    フィルタ係数制御信号に基づいて前記OFDM信号をフ
    ィルタリングする適応フィルタ手段と、 この適応フィルタ手段の出力を入力し、α(但しαは整
    数)を制御信号により可変させ、有効シンボル期間+α
    期間遅延させる可変遅延手段、前記適応フィルタ手段
    の出力と前記可変遅延手段の出力との相関演算を施す相
    関演算手段及び、前記相関演算手段の出力から前記OF
    DM信号に重畳されている遅延波を検出して、前記適応
    フィルタ係数制御信号を求め、前記適応フィルタ手段に
    出力する適応フィルタ係数発生手段を備える遅延波検出
    手段とを具備することを特徴とするOFDM復調装置。
  2. 【請求項2】既知の振幅、位相及び挿入位置の送信基準
    信号が予め周波数領域の送信データに挿入されており、
    1伝送シンボル期間の構成が、有効シンボル期間の信号
    の後部をガードインタバル期間として、伝送シンボル毎
    に有効シンボル期間に対して巡回的に前置きした構成で
    ある直交周波数分割多重変調信号なるOFDM信号を入
    力し、この信号の有効シンボル期間のみから受信基準信
    号と受信データを復調する復調手段と、 この復調手段の出力の受信基準信号から伝送路応答を推
    定し、補間フィルタの特性を制御する補間フィルタ係数
    制御信号に基づいて前記推定値を補間する補間フィルタ
    手段を備え、この補間フィルタ手段の出力から送信デー
    タに作用する伝送路応答を推定し、その推定結果に基づ
    いて前記復調手段の出力の受信データの補正を行う波形
    等化手段と、 前記OFDM信号を入力し、α(但しαは整数)を制御
    信号により可変させ、有効シンボル期間+αの期間遅延
    させる可変遅延手段、前記OFDM信号と前記可変遅延
    手段の出力との相関演算を施す相関演算手段及び、前記
    相関演算手段の出力から前記OFDM信号に重畳されて
    いるガードインタバル期間以内の遅延波の最大遅延時間
    を検出して、前記補間フィルタ係数制御信号を求め、前
    記波形等化手段に出力する補間フィルタ係数発生手段を
    備える遅延波検出手段とを具備することを特徴とするO
    FDM復調装置。
  3. 【請求項3】既知の振幅、位相及び挿入位置の送信基準
    信号が予め周波数領域の送信データに挿入されており、
    1伝送シンボル期間の構成が、有効シンボル期間の信号
    の後部をガードインタバル期間として、伝送シンボル毎
    に有効シンボル期間に対して巡回的に前置きした構成で
    ある直交周波数分割多重変調信号なるOFDM信号を入
    力し、フィルタの特性を制御する適応フィルタ係数制御
    信号に基づいて前記OFDM信号をフィルタリングする
    適応フィルタ手段と、 この適応フィルタ手段の出力の有効シンボル期間のみか
    ら受信基準信号と受信データを復調する復調手段と、 この復調手段の出力の受信基準信号から伝送路応答を推
    定し、補間フィルタの特性を制御する補間フィルタ係数
    制御信号に基づいて前記推定値を補間する補間フィルタ
    手段を備え、この補間フィルタ手段の出力から送信デー
    タに作用する伝送路応答を推定し、受信データの補正を
    行う波形等化手段と、 前記適応フィルタ手段の出力を入力し、α(但しαは整
    数)を制御信号により可変させ、有効シンボル期間+α
    期間遅延させる可変遅延手段、前記OFDM信号と前
    可変遅延手段の出力との相関演算を施す相関演算手段
    及び、前記相関演算手段の出力から前記OFDM信号に
    重畳されている遅延波を検出して、前記適応フィルタ係
    数制御信号を求め、前記適応フィルタ手段に出力する適
    応フィルタ係数発生手段及び、前記OFDM信号に重畳
    されているガードインタバル期間以内の遅延波の最大遅
    延時間を検出して前記補間フィルタ係数制御信号を求
    め、前記波形等化手段に出力する補間フィルタ係数発生
    手段を備える遅延波検出手段とを具備することを特徴と
    するOFDM復調装置。
  4. 【請求項4】前記適応フィルタ係数発生手段は、前記相
    関演算手段の出力に対して1伝送シンボル期間単位のM
    (M≧0)回の積分演算を施す積分演算手段を備え、こ
    の積分演算手段の出力から、前記OFDM信号に重畳さ
    れている遅延波を検出して、前記適応フィルタ係数制御
    信号を求めることを特徴とする請求項1または3に記載
    のOFDM復調装置。
  5. 【請求項5】前記補間フィルタ係数発生手段は、前記相
    関演算手段の出力に対して1伝送シンボル期間単位のM
    (M≧0)回の積分演算を施す積分演算手段を備え、こ
    の積分演算手段の出力から、前記OFDM信号に重畳さ
    れているガードインタバル期間以内の遅延波の最大遅延
    時間を検出して、前記補間フィルタ係数制御信号を求め
    ることを特徴とする請求項2または3に記載のOFDM
    復調装置。
  6. 【請求項6】前記適応フィルタ係数発生手段は、前記相
    関演算手段の実部出力及び虚部出力のそれぞれに対して
    2乗値演算または絶対値演算を施す2乗値または絶対値
    演算手段と、そのそれぞれの出力の加算演算を施す加算
    演算手段と、前記相関演算手段の(虚部出力/実部出
    力)のアークタンジェント演算を施すアークタンジェン
    ト演算手段とを備え、前記加算演算手段の出力と前記ア
    ークタンジェント演算手段の出力とから前記適応フィル
    タ係数制御信号を求めることを特徴とする請求項1また
    は3に記載のOFDM復調装置。
  7. 【請求項7】前記補間フィルタ係数発生手段は、前記相
    関演算手段の実部出力及び虚部出力のそれぞれに対して
    2乗値演算または絶対値を施す2乗値または絶対値演算
    手段と、そのそれぞれの出力の加算演算を施す加算演算
    手段とを備え、この加算演算手段の出力から前記補間フ
    ィルタ係数制御信号を求めることを特徴とする請求項2
    または3に記載のOFDM復調装置。
  8. 【請求項8】前記適応フィルタ係数発生手段は、さら
    に、前記相関演算手段の実部出力及び虚部出力のそれぞ
    れに対して1伝送シンボル期間単位のM(M≧0)回の
    積分演算を施す積分演算手段を備え、そのそれぞれの出
    力を前記2乗値または絶対値演算手段に与えることを特
    徴とする請求項6に記載のOFDM復調装置。
  9. 【請求項9】前記補間フィルタ係数発生手段は、さら
    に、前記相関演算手段の実部出力及び虚部出力のそれぞ
    れに対して1伝送シンボル期間単位のM(M≧0)回の
    積分演算を施す積分演算手段を備え、そのそれぞれの出
    力を前記2乗値または絶対値演算手段に与えることを特
    徴とする請求項7に記載のOFDM復調装置。
  10. 【請求項10】前記適応フィルタ係数発生手段は、LM
    S(Least Mean Square )アルゴリズム、またはRLS
    (Recursive Least Square)アルゴリズムの手法を用い
    て前記適応フィルタ係数制御信号を求めることを特徴と
    する請求項1、3、4、6、8のいずれかに記載のOF
    DM復調装置。
  11. 【請求項11】前記遅延波検出手段は、遅延波の最大遅
    延時間を検出した際に、補間フィルタ手段の周波数応答
    の通過帯域を(最大遅延時間/有功シンボル期間)とな
    るような補間フィルタ係数制御信号を求め、前記波形等
    化手段に出力することを特徴とする請求項2、3、5、
    7、9のいずれかに記載のOFDM復調装置。
  12. 【請求項12】前記遅延波検出手段は、遅延波の最大遅
    延時間を検出した際に、その最大遅延時間がガードイン
    タバル期間より小さいときに、前記補間フィルタ手段の
    周波数応答の通過帯域を(ガードインタバル期間/有功
    シンボル期間)以下となるような補間フィルタ係数制御
    信号を求めて、前記波形等化手段に出力することを特徴
    とする請求項2、3、5、7、9のいずれかに記載のO
    FDM復調装置。
  13. 【請求項13】前記適応フィルタ係数発生手段または、
    前記補間フィルタ係数発生手段におけるM回積分演算を
    施す積分演算手段は、M個の1伝送シンボル期間遅延手
    段と加算手段により構成されるFIR型フィルタを用い
    ることを特徴とする請求項4、5、8、11、12のい
    ずれかに記載のOFDM復調装置。
  14. 【請求項14】前記適応フィルタ係数発生手段または、
    前記補間フィルタ係数発生手段におけるM回積分演算を
    行う積分演算手段は、1伝送シンボル期間遅延手段と加
    算手段により構成されるIIR型フィルタを用いること
    を特徴とする請求項4、5、8、11、12のいずれか
    に記載のOFDM復調装置。
JP10093680A 1998-04-06 1998-04-06 Ofdm復調装置 Expired - Lifetime JP2934225B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10093680A JP2934225B1 (ja) 1998-04-06 1998-04-06 Ofdm復調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10093680A JP2934225B1 (ja) 1998-04-06 1998-04-06 Ofdm復調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2934225B1 true JP2934225B1 (ja) 1999-08-16
JPH11298434A JPH11298434A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14089131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10093680A Expired - Lifetime JP2934225B1 (ja) 1998-04-06 1998-04-06 Ofdm復調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2934225B1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6650617B1 (en) * 2000-02-22 2003-11-18 Thomson Licensing S.A. Reduced complexity FFT window synchronization for an orthogonal frequency division multiplexing system
JP4306098B2 (ja) 2000-06-30 2009-07-29 株式会社デンソー 通信装置
US6771591B1 (en) * 2000-07-31 2004-08-03 Thomson Licensing S.A. Method and system for processing orthogonal frequency division multiplexed signals
US7072315B1 (en) 2000-10-10 2006-07-04 Adaptix, Inc. Medium access control for orthogonal frequency-division multiple-access (OFDMA) cellular networks
US6947748B2 (en) 2000-12-15 2005-09-20 Adaptix, Inc. OFDMA with adaptive subcarrier-cluster configuration and selective loading
US20040062317A1 (en) * 2001-08-28 2004-04-01 Mitsuru Uesugi Multi-pass interference removal apparatus and mult-pass interference removal method
JP4121407B2 (ja) * 2003-03-20 2008-07-23 富士通株式会社 Ofdmシンボルを復調する受信機
CN101103572B (zh) 2005-01-20 2011-03-23 松下电器产业株式会社 发送装置、接收装置及无线通信方法
JP5072199B2 (ja) 2005-06-23 2012-11-14 株式会社東芝 デジタル変調信号受信装置及びその受信方法
JP4685688B2 (ja) * 2006-04-10 2011-05-18 日本放送協会 電波伝搬解析装置
JP4412619B2 (ja) * 2006-07-11 2010-02-10 パイオニア株式会社 受信装置及び受信方法
WO2009060520A1 (ja) * 2007-11-07 2009-05-14 Fujitsu Limited 無線通信システムにおける受信処理方法および受信機
JP5712559B2 (ja) * 2010-10-27 2015-05-07 ソニー株式会社 信号処理装置、信号処理方法、及び、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11298434A (ja) 1999-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101078089B1 (ko) 와이어리스 통신 시스템을 위한 주파수 도메인 이퀄라이저
JP4523294B2 (ja) 通信装置
EP1872551B1 (en) Time domain windowing and inter-carrier interference cancellation
EP1755301B1 (en) Guard interval setting method and apparatus in OFDM communication
EP1744513B1 (en) Doppler frequency calculating apparatus and method
US6925112B1 (en) Discrete multitone modem initialization system and method
KR100749447B1 (ko) 고속 휴대 인터넷 시스템에서 타이밍 에러와 주파수오프셋을 추정하는 방법 및 그 장치
JP2772286B2 (ja) 直交周波数分割多重信号復調装置
KR101025698B1 (ko) Ofdm 수신기 및 ofdm 수신 방법
JP3079950B2 (ja) 直交周波数分割多重変調信号の受信装置及び伝送方法
CA2483117A1 (en) Multi-symbol encapsulated ofdm system
JPH11239115A (ja) 信号受信装置および方法、並びに提供媒体
JP2934225B1 (ja) Ofdm復調装置
EP2204958A2 (en) Method and System for OFDM Symbol Timing Recovery
US20080063040A1 (en) Equalizer demodulating a signal including sp symbols and an equalization method therefor
JP4311132B2 (ja) Ofdm伝送方式における受信装置
JP2002141846A (ja) アダプティブ受信機
KR100213100B1 (ko) Ofdm 전송 신호의 주파수 오류 정정기와 그 방법
JP2006527561A (ja) マルチキャリア通信システム用受信機
JP3514811B2 (ja) Ofdm伝送方法、ofdm送信装置及びofdm受信装置
JP3146196B2 (ja) Ofdm復調装置
Yang et al. Channel estimation of DMB-T
JP4362954B2 (ja) 復調装置及び復調方法
JP2010050834A (ja) Ofdmデジタル信号等化装置、等化方法及び中継装置
KR100585152B1 (ko) 송신 타임 도메인 이퀄라이저를 사용하는 무선 ofdm기반의 모뎀 및 데이터 전송 방법