JP5712559B2 - 信号処理装置、信号処理方法、及び、プログラム - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法、及び、プログラム Download PDF

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    • H04L27/2634Inverse fast Fourier transform [IFFT] or inverse discrete Fourier transform [IDFT] modulators in combination with other circuits for modulation

Description

本発明は、信号処理装置、信号処理方法、及び、プログラムに関し、特に、例えば、シングルキャリアの信号と、マルチキャリアの信号との両方を受信する受信装置を、小型に構成することができるようにする信号処理装置、信号処理方法、及び、プログラムに関する。
近年、ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting)や、DVB(Digital Video Broadcasting)、ATSC(Advanced Television Systems Committee)等の各種の規格のディジタル放送が開始されている。
ところで、ディジタル放送は、送信する信号のキャリアによって、大きく、シングルキャリアの信号(シングルキャリア信号)を送信する方式と、マルチキャリアの信号(マルチキャリア信号)を送信する方式とに分類することができる。
DTMB(Digital Terrestrial Multimedia Broadcast)では、シングルキャリア信号、及び、マルチキャリア信号の両方が採用されており、したがって、DTMBの規格に準拠したディジタル放送を受信する受信装置では、シングルキャリア信号、及び、マルチキャリア信号の両方が受信可能であること、つまり、シングルキャリア信号、及び、マルチキャリア信号の両方の信号処理を行うことが必要である。
ディジタル放送を受信する受信装置では、受信信号の信号処理として、例えば、受信信号から、マルチパス等の伝送路の影響を除去(低減)するために、受信信号を等化する等化処理が行われる。
シングルキャリア信号の等化処理と、マルチキャリア信号の等化処理とは、処理内容が異なるため、シングルキャリア信号、及び、マルチキャリア信号の両方が受信可能な受信装置には、シングルキャリア信号の等化処理を行う回路と、マルチキャリア信号の等化処理を行う回路とを設ける必要がある。
ここで、シングルキャリア信号の等化処理については、例えば、非特許文献1に、マルチキャリア信号の等化処理については、例えば、非特許文献2や3に、それぞれ記載されている。
Dazhi He, Weiqiang Liang, Wenjun Zhang, Ge Huang, Yunfeng Guan, Feng Ju, "Error rotated decision feedback equalizer for Chinese DTTB Receiver", Broadband Multimedia Systems and Broadcasting, 2008 IEEE International Symposium on Liu, M., Crussiere, M., Helard, J.-F., "A Combined Time and Frequency Algorithm for Improved Channel Estimation in TDS-OFDM", Communications (ICC), 2010 IEEE International Conference on Zi-Wei Zheng, Zhi-Xing Yang, Chang-Yong Pan, and Yi-Sheng Zhu, Senior Member, IEEE, "Novel Synchronization for TDS-OFDM-Based Digital Television Terrestrial Broadcast Systems", IEEE TRANSACTIONS ON BROADCASTING, VOL. 50, NO. 2, JUNE 2004
しかしながら、受信装置において、シングルキャリア信号の等化処理を行う回路と、マルチキャリア信号の等化処理を行う回路とを、別個に設けるのでは、受信装置が大型化する。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、シングルキャリア信号と、マルチキャリア信号との両方を受信する受信装置を、小型に構成することができるようにするものである。
本発明の一側面の信号処理装置、又は、プログラムは、シングルキャリアの信号、及び、マルチキャリアの信号の信号処理を、複数のフィルタを共有して行う信号処理手段を備え、前記複数のフィルタは、フィルタの係数であるタップ係数が可変の2つの可変係数フィルタであり、前記シングルキャリアの信号の信号処理では、前記2つの可変係数フィルタのうちの一方の可変係数フィルタは、前記シングルキャリアの信号を対象として処理を行うFFE(Feed Forward Equalizer)を構成し、前記2つの可変係数フィルタのうちの他方の可変係数フィルタは、前記FFEの出力を対象として処理を行うDFE(Decision Feedback Equalizer)を構成し、前記マルチキャリアの信号の信号処理では、前記2つの可変係数フィルタは、送信時に、前記マルチキャリアの信号に挿入されるPN(Pseudo Noise)系列を、前記マルチキャリアの信号が送信されてくる伝送路の伝送路特性でフィルタリングするFIR(Finite Impulse Response)フィルタを構成する信号処理装置、又は、信号処理装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明の一側面の信号処理方法は、シングルキャリアの信号、及び、マルチキャリアの信号の信号処理を行う信号処理手段が、複数のフィルタを共有して、前記信号処理を行い、前記複数のフィルタは、フィルタの係数であるタップ係数が可変の2つの可変係数フィルタであり、前記シングルキャリアの信号の信号処理では、前記2つの可変係数フィルタのうちの一方の可変係数フィルタは、前記シングルキャリアの信号を対象として処理を行うFFE(Feed Forward Equalizer)を構成し、前記2つの可変係数フィルタのうちの他方の可変係数フィルタは、前記FFEの出力を対象として処理を行うDFE(Decision Feedback Equalizer)を構成し、前記マルチキャリアの信号の信号処理では、前記2つの可変係数フィルタは、送信時に、前記マルチキャリアの信号に挿入されるPN(Pseudo Noise)系列を、前記マルチキャリアの信号が送信されてくる伝送路の伝送路特性でフィルタリングするFIR(Finite Impulse Response)フィルタを構成する信号処理方法である。
以上のような一側面においては、シングルキャリアの信号、及び、マルチキャリアの信号の信号処理が、複数のフィルタを共有して行われる。具体的には、前記複数のフィルタは、フィルタの係数であるタップ係数が可変の2つの可変係数フィルタであり、前記シングルキャリアの信号の信号処理では、前記2つの可変係数フィルタのうちの一方の可変係数フィルタは、前記シングルキャリアの信号を対象として処理を行うFFE(Feed Forward Equalizer)を構成し、前記2つの可変係数フィルタのうちの他方の可変係数フィルタは、前記FFEの出力を対象として処理を行うDFE(Decision Feedback Equalizer)を構成し、前記マルチキャリアの信号の信号処理では、前記2つの可変係数フィルタは、送信時に、前記マルチキャリアの信号に挿入されるPN(Pseudo Noise)系列を、前記マルチキャリアの信号が送信されてくる伝送路の伝送路特性でフィルタリングするFIR(Finite Impulse Response)フィルタを構成する。
なお、信号処理装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
また、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
本発明の一側面によれば、シングルキャリアの信号と、マルチキャリアの信号との両方を受信する受信装置を、小型に構成することができる。
本発明を適用した伝送システムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 送信装置11の構成例を示すブロック図である。 シングルキャリア信号を送信する送信装置11の処理を説明する図である。 シングルキャリア信号のベースバンド信号としてのフレームの構成例を示す図である。 マルチキャリア信号を送信する送信装置11の処理を説明する図である。 マルチキャリア信号のベースバンド信号としてのフレームの構成例を示す図である。 SRRCフィルタ45の周波数特性の例を示す図である。 受信装置12の構成例を示すブロック図である。 シングルキャリア等化処理を単独で行う等化器であるシングルキャリア等化器の構成例を示すブロック図である。 マルチキャリア等化処理を単独で行う等化器であるマルチキャリア等化器の構成例を示すブロック図である。 畳み込み部153の構成例を示すブロック図である。 減算器154の処理を説明する図である。 OFDM整形部155の処理を説明する図である。 等化部77の構成例を示す図である。 シングルキャリア等化処理を行う等化部77の、実質的な構成を示すブロック図である。 マルチキャリア等化処理を行う等化部77の、実質的な構成を示すブロック図である。 等化部77の処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
[本発明を適用した伝送システムの一実施の形態]
図1は、本発明を適用した伝送システム(システムとは、複数の装置が論理的に集合した物をいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否かは、問わない)の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1において、伝送システムは、送信装置11と受信装置12とから構成される。
送信装置11は、例えば、DTMBの規格に準拠したディジタル放送としての、番組の送信(伝送)を行う。
すなわち、送信装置11は、例えば、番組としての画像データや音声データ等の、いわゆる実データを、ディジタル変調によって、シングルキャリア信号、又は、マルチキャリア信号に変換し、アンテナ11Aから、無線によって送信する。
なお、図1では、説明を簡単にするために、ディジタル放送を行う送信装置として、1つの送信装置11だけを図示してあるが、ディジタル放送を行う送信装置としては、複数の送信装置が存在することがある。
送信装置11を含め、各送信装置が、シングルキャリア信号、及び、マルチキャリア信号のうちのいずれを送信するかは、各送信装置において番組を放送する放送会社等によって決定される。
受信装置12は、送信装置11等から送信されてくるシングルキャリア信号、又は、マルチキャリア信号を、アンテナ12Aを介して受信し、実データにディジタル復調する。
ここで、受信装置12は、シングルキャリア信号、及び、マルチキャリア信号の両方に対応しており、シングルキャリア信号、及び、マルチキャリア信号のいずれをも受信(処理)することができる。
また、図1では、説明を簡単にするために、ディジタル放送を受信する受信装置として、1つの受信装置12だけを図示してあるが、ディジタル放送を受信する受信装置としては、複数の受信装置が存在することがある。
[送信装置11の構成例]
図2は、図1の送信装置11の構成例を示すブロック図である。
図2において、送信装置11は、スクランブラ21、FEC(Forward Error Correction)部22、マッピング/インターリーブ部23、システム情報出力部24、多重化部25、フレームボディ処理部26、フレームヘッダ出力部27、結合部28、ベースバンド処理部29、及び、アップコンバータ30を有する。
スクランブラ21には、番組としての画像データや音声データ等の実データとして、例えば、トランスポートストリーム(MPEG2 TS(Moving Picture Experts Group 2 Transport Stream))パケットが供給される。
スクランブラ21は、そこに供給される実データに、エネルギ拡散処理等のスクランブル処理を施し、FEC部22に供給する。
FEC部22は、スクランブラ21から供給される実データを誤り訂正符号に符号化する誤り訂正符号化を行い、その結果得られる誤り訂正符号を、マッピング/インターリーブ部23に供給する。
マッピング部/インターリーブ部23は、FEC部22からの誤り訂正符号を、1ビット以上の所定ビット数であるシンボル単位で、所定のディジタル変調の変調方式(例えば、4QAM(Quadrature Amplitude Modulation)や、16QAM,32QAM,64QAM等)で定める、IQコンスタレーション上の信号点にマッピングする。
さらに、マッピング部/インターリーブ部23は、マッピング後のシンボルを、時間方向にインターリーブする時間インターリーブを行い、その時間インターリーブにより時間方向の並びが並び替えられたシンボル(列)を、多重化部25に供給する。
システム情報出力部24は、ディジタル変調の変調方式や、アップコンバータ30から出力されるRF(Radio Frequency)信号が、シングルキャリア信号、又は、マルチキャリア信号であることを表すキャリアモード等の伝送パラメータ等のシステム情報のシンボル(列)を、多重化部25に供給する。
多重化部25は、マッピング部/インターリーブ部23からのシンボル(実データのシンボル)と、システム情報出力部24からのシステム情報のシンボルとを多重化することにより、所定のシンボル数のシンボルの集まりであるフレームボディを構成し、フレームボディ処理部26に供給する。
フレームボディ処理部26は、多重化部25からのフレームボディに、必要なフレームボディ処理を施し、結合部28に供給する。
フレームヘッダ出力部27は、あらかじめ決められたPN系列を発生し、そのPN系列のシンボル(列)を、フレームヘッダとして、結合部28に供給する。
結合部28は、フレームヘッダ出力部27からのフレームヘッダと、フレームボディ処理部26からのフレームボディとを結合することで、例えば、DTMBの規格のフレームを構成し、ベースバンド処理部29に供給する。
ベースバンド処理部29は、結合部28からのフレームを、ベースバンドの信号(ベースバンド信号)として、そのベースバンド信号に、必要なベースバンド処理を施し、アップコンバータ30に供給する。
アップコンバータ30は、ベースバンド処理部29からのベースバンド信号としてのフレームを、RF信号に周波数変換し、アンテナ11Aから、無線で出力する。
[シングルキャリア信号を送信する送信装置11の構成例]
図3は、図2の送信装置11がシングルキャリア信号を送信する場合の、その送信装置11の処理を説明する図である。
すなわち、図3は、図2の送信装置11がシングルキャリア信号を送信する場合の、その送信装置11の機能的な構成例を示している。
なお、図3において、図2の場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図3において、FEC部22は、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)エンコーダ41、及び、LDPC(Low Density Parity Check)エンコーダ42を有する。
さらに、図3において、マッピング/インターリーブ部23は、マッピング部43、及び、時間インターリーブ部44を有する。
また、図3において、ベースバンド処理部29は、SRRC(Square Root Raised Cosine)フィルタ45を有する。
なお、図3では、図2のフレームボディ処理部26が設けられていないが、これは、シングルキャリア信号を送信する場合には、フレームボディ処理部26が機能しないこと、つまり、多重化部25で得られるフレームボディが、フレームボディ処理部26をバイパスして、結合部28に供給されることを表す。
図3において、スクランブラ21は、そこに供給される実データに、エネルギ拡散処理等のスクランブル処理を施し、FEC部22のBCHエンコーダ41に供給する。
BCHエンコーダ41は、スクランブラ21からの実データを、BCH符号に符号化し、LDPCエンコーダ42に供給する。
LDPCエンコーダ42は、BCHエンコーダ41からのBCH符号を、LDPC符号に符号化し、マッピング/インターリーブ部23を構成するマッピング部43に供給する。
マッピング部43は、LDPCエンコーダ42からのLDPC符号を、シンボル単位で、IQコンスタレーション上の信号点にマッピングし、時間インターリーブ部44に供給する。
時間インターリーブ部44は、マッピング部43からのマッピング後のシンボルの時間インターリーブを行い、その時間インターリーブにより時間方向の並びが並び替えられたシンボルを、多重化部25に供給する。
多重化部25は、マッピング部/インターリーブ部23の時間インターリーブ部44からのシンボル(実データのシンボル)と、システム情報出力部24からのシステム情報のシンボルとを多重化することにより、フレームボディを構成し、結合部28に供給する。
すなわち、システム情報出力部24は、1フレームに多重化するシステム情報のシンボルとして、例えば、36シンボル(sym)を、多重化部25に供給する。
多重化部25は、時間インターリーブ部44からの実データの、例えば、3744シンボルと、システム情報出力部24からのシステム情報の36シンボルとを多重化することにより、3744+36シンボルのフレームボディを構成し、結合部28に供給する。
結合部28は、フレームヘッダ出力部27からのフレームヘッダと、多重化部25からの3744+36シンボルのフレームボディとを結合することで、フレームを構成し、ベースバンド処理部29に供給する。
すなわち、フレームヘッダ出力部27は、あらかじめ決められたPN系列の、例えば、420シンボルを、フレームヘッダとして、結合部28に供給する。
結合部28は、フレームヘッダ出力部27からの420シンボルのフレームヘッダと、多重化部25からの3744+36シンボルのフレームボディとを結合することで、フレームを構成し、ベースバンド処理部29のSRRCフィルタ45に供給する。
SRRCフィルタ45は、ベースバンド信号としての、結合部28からのフレームをフィルタリングするベースバンド処理を行うことにより、そのフレーム(の信号)の波形整形を行い、アップコンバータ30に供給する。
アップコンバータ30は、ベースバンド処理部29からのベースバンド信号としてのフレームを、シングルキャリア信号としてのRF信号に周波数変換し、アンテナ11Aから、無線で出力する。
図4は、シングルキャリア信号のベースバンド信号としてのフレームの構成例を示す図である。
シングルキャリア信号のベースバンド信号としてのフレームは、フレームヘッダ(Frame Header)としてのPN系列の420シンボル(sym)と、3744+36シンボルのフレームボディ(Frame Body)とから構成される。
そして、フレームボディは、システム情報(SI(System Information))の36シンボルと、実データ(Data)の3744シンボルとから構成される。
[マルチキャリア信号を送信する送信装置11の構成例]
図5は、図2の送信装置11がマルチキャリア信号を送信する場合の、その送信装置11の処理を説明する図である。
すなわち、図5は、図2の送信装置11がマルチキャリア信号を送信する場合の、その送信装置11の機能的な構成例を示している。
なお、図5において、図2及び図3の場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図5では、図3の場合と同様に、FEC部22が、BCHエンコーダ41、及び、LDPCエンコーダ42を、マッピング/インターリーブ部23が、マッピング部43、及び、時間インターリーブ部44を、ベースバンド処理部29が、SRRCフィルタ45を、それぞれ有する。
但し、図5では、図3の場合と異なり、フレームボディ処理部26が機能し、フレームボディ処理部26は、周波数インターリーブ部51、及び、IFFT(Inverse FFT(Fast Fourier Transform))部52を有する。
そして、図5の送信装置11では、マルチキャリア信号として、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号が送信される。
すなわち、図5において、スクランブラ21ないし多重化部25は、図3の場合と同様の処理を行い、これにより、多重化部25から、フレームボディ処理部26の周波数インターリーブ部51には、システム情報の36シンボルと、実データの3744シンボルとからなる、3780シンボル(=3744+36シンボル)のフレームボディが供給される。
周波数インターリーブ部51は、フレームボディを構成するシンボルを、周波数方向(OFDM信号のサブキャリアの方向)にインターリーブする周波数インターリーブを行い、その周波数インターリーブによりシンボルの周波数方向の並びが並び替えられた後の3780シンボルのフレームボディを、IFFT部52に供給する。
IFFT部52は、周波数インターリーブ部51からの3780シンボルのフレームボディを対象として、3780点(pt)のIFFT演算を行い、その結果得られるフレームボディを、結合部28に供給する。
すなわち、IFFT部52は、周波数インターリーブ部51からの3780シンボルのフレームボディを周波数領域の信号とみなして、IFFT演算を行い、その結果得られる時間領域のOFDM信号であるフレームボディを、結合部28に供給する。
結合部28は、フレームヘッダ出力部27からの420シンボルのフレームヘッダと、フレームボディ処理部26のIFFT部52からの3780シンボルのIFFT演算の結果であるフレームボディとを結合することで、フレームを構成し、ベースバンド処理部29のSRRCフィルタ45に供給する。
SRRCフィルタ45は、ベースバンド信号としての、結合部28からのフレームをフィルタリングするベースバンド処理を行うことにより、そのフレーム(の信号)の波形整形を行い、アップコンバータ30に供給する。
アップコンバータ30は、ベースバンド処理部29からのベースバンド信号としてのフレームを、マルチキャリア信号としてのRF信号に周波数変換し、アンテナ11Aから、無線で出力する。
図6は、マルチキャリア信号のベースバンド信号としてのフレームの構成例を示す図である。
マルチキャリア信号のベースバンド信号としてのフレームは、フレームヘッダとしてのPN系列の420シンボル(sym)と、実データ及びシステム情報の3780シンボルのIFFT演算の結果であるフレームボディとから構成される。
[SRRCフィルタ45の周波数特性]
図7は、図3及び図5のSRRCフィルタ45の周波数特性の例を示す図である。
SRRCフィルタ45の周波数特性H(f)は、例えば、式(1)で表される。
Figure 0005712559
・・・(1)
ここで、式(1)において、fは、周波数を表し、fN及びαは、あらかじめ設定される定数である。
図7は、fN=7.56/2MHzで、α=0.05の場合の周波数特性を示している。
[受信装置12の構成例]
図8は、図1の受信装置12の構成例を示すブロック図である。
図8において、受信装置12は、周波数変換部71、BPF(Band Pass Filter)72、ADC(Analog Digital Converter)73、直交復調部74、同期部75、SRRCフィルタ76、等化部77、周波数デインターリーブ部78、選択部79、データ抽出部80、デマッピング部81、時間デインターリーブ部82、LDPCデコーダ83、BCHデコーダ84、デスクランブラ85、及び、制御部86を有する。
周波数変換部71には、送信装置11から送信され、アンテナ12Aで受信されたRF信号が供給される。
周波数変換部71は、RF信号を、IF(Intermediate Frequency)信号に周波数変換し、BPF72に供給する。
BPF72は、周波数変換部71からのIF信号をフィルタリングすることにより、所望の周波数帯域(チャンネル)のIF信号を抽出し、ADC73に供給する。
ADC73は、BPF72からのIF信号をA/D(Analog Digital)変換し、その結果得られるディジタル信号のIF信号を、直交復調部74に供給する。
直交復調部74は、ADC73からのIF信号を直交復調し、その結果得られる、実軸成分(I(In Phase)成分)と虚軸成分(Q(Quadrature Phase)成分)とを含む、複素数で表される複素信号(以下、IQ信号ともいう)を、同期部75に供給する。
同期部75は、直交復調部74からのIQ信号を、SRRCフィルタ76に供給するとともに、そのIQ信号に含まれるフレームのフレームヘッダであるPN系列どうしの相関等を利用して同期を確立するための同期処理を行う。
ここで、同期処理としては、ADC73で行われるA/D変換としての、IF信号のサンプリングのタイミングの調整(サンプルタイミング同期)や、直交復調部74で直交復調に用いられるキャリアの周波数の調整(キャリア同期)等が行われる。
SRRCフィルタ76は、図3及び図5のSRRCフィルタ45と同一の周波数特性のフィルタであり、同期部75からのIQ信号をフィルタリングすることにより、そのIQ信号の波形整形を行って、等化部77に供給する。
等化部77は、制御部86から供給されるキャリアモードに従って、SRRCフィルタ76からのIQ信号を等化する等化処理を行うことにより、そのIQ信号から、マルチパス等の伝送路の影響を除去(低減)する。
すなわち、等化部77には、制御部86から、IQ信号が、シングルキャリア信号、又は、マルチキャリア信号であることを表すキャリアモードが供給される。
ここで、IQ信号が、シングルキャリア信号である場合のキャリアモードを、シングルモードともいい、IQ信号が、マルチキャリア信号である場合のキャリアモードを、マルチモードともいう。
等化部77は、制御部86からのキャリアモードがシングルモードを表している場合、SRRCフィルタ76からのIQ信号であるシングルキャリア信号に、シングルキャリア信号用の等化処理(以下、シングルキャリア等化処理ともいう)としての信号処理を施し、等化処理後のIQ信号を、選択部79に供給(出力)する。
また、等化部77は、制御部86からのキャリアモードがマルチモードを表している場合、SRRCフィルタ76からのIQ信号であるマルチキャリア信号に、マルチキャリア信号用の等化処理(以下、マルチキャリア等化処理ともいう)としての信号処理を施し、等化処理後のIQ信号を、周波数デインターリーブ部78に供給(出力)する。
なお、詳細は後述するが、等化部77は、複数のフィルタとしての、例えば、フィルタの係数であるタップ係数が可変の2つの可変係数フィルタを有しており、シングルキャリア等化処理、及び、マルチキャリア等化処理を、その複数のフィルタとしての、2つの可変係数フィルタを共有して行う。
周波数デインターリーブ部78は、等化部77からのIQ信号であるマルチキャリア信号を対象として、図5の周波数インターリーブ部51で施された周波数インターリーブにより並び替えられたシンボルの並びを元に戻す周波数デインターリーブを行い、選択部79に供給(出力)する。
選択部79は、制御部86からのキャリアモードに従って、等化部77の出力、又は、周波数デインターリーブ部78の出力を選択し、データ抽出部80に供給する。
すなわち、キャリアモードがシングルモードを表している場合、上述したように、等化部77が、等化処理後のシングルキャリア信号を出力するので、選択部79は、等化部77が出力するシングルキャリア信号を選択し、データ抽出部80に供給する。
また、キャリアモードがマルチモードを表している場合、上述したように、周波数デインターリーブ部78が、周波数デインターリーブ後のマルチキャリア信号を出力するので、選択部79は、周波数デインターリーブ部78が出力するマルチキャリア信号を選択し、データ抽出部80に供給する。
データ抽出部80は、選択部79からのシングルキャリア信号、又は、マルチキャリア信号のフレームのフレームボディから、実データのシンボルと、システム情報のシンボルとを抽出(分離)する。
そして、データ抽出部80は、実データのシンボルを、デマッピング部81に供給するとともに、システム情報のシンボルを、制御部86に供給する。
デマッピング部81は、データ抽出部80から供給される実データのシンボルのデマッピングを行い、時間デインターリーブ部82に供給する。
時間デインターリーブ部82は、デマッピング部81からのシンボルを対象として、図3又は図5の時間インターリーブ部44で施された時間インターリーブにより並び替えられたシンボルの並びを元に戻す時間デインターリーブを行い、LDPCデコーダ83に供給する。
LDPCデコーダ83は、時間デインターリーブ部82からのシンボルを構成するビットからなるLDPC符号を復号し、その結果得られるBCH符号を、BCHデコーダ84に供給する。
BCHデコーダ84は、LDPCデコーダ83からのBCH符号を復号し、その結果得られる実データを、デスクランブラ85に供給する。
デスクランブラ85は、BCHデコーダ84からの実データに、エネルギ逆拡散処理等のデスクランブル処理を施し、図示せぬMPEGデコーダ等に供給する。
制御部86は、データ抽出部80からのシステム情報(のシンボル)等に従い、受信装置12を構成する各ブロックを制御する。
すなわち、例えば、制御部86は、データ抽出部80からのシステム情報から、SRRCフィルタ76から等化部77に供給されるIQ信号のキャリアモードを認識し、そのキャリアモードを、等化部77、及び、選択部79に供給することで、等化部77、及び、選択部79を制御する。
なお、制御部86において、SRRCフィルタ76から等化部77に供給されるIQ信号のキャリアモードは、システム情報以外から認識することが可能である。
すなわち、例えば、等化部77において、SRRCフィルタ76からのIQ信号について、シングルキャリア等化処理、及び、マルチキャリア等化処理の両方を行い、それぞれの結果得られるIQ信号について、LDPCデコーダ83及びBCHデコーダ84の復号結果を確認し、シングルキャリア等化処理、及び、マルチキャリア等化処理のうちの、LDPCデコーダ83及びBCHデコーダ84の復号結果が正常であった方(LDPC符号及びBCH符号による誤り訂正を行うことができた方)の等化処理に対応するキャリアモードを、SRRCフィルタ76から等化部77に供給されるIQ信号のキャリアモードとして認識することができる。
次に、等化部77が、2つの可変係数フィルタを共有して行うシングルキャリア等化処理、及び、マルチキャリア等化処理について説明するが、その前に、シングルキャリア等化処理を単独で行う等化器、及び、マルチキャリア等化処理を単独で行う等化器について説明する。
[シングルキャリア等化処理を単独で行う等化器]
図9は、シングルキャリア等化処理を単独で行う等化器であるシングルキャリア等化器の構成例を示すブロック図である。
図9において、シングルキャリア等化器は、可変係数フィルタ110及び120、加算器131、判定器132、及び、係数更新部140を有する。
可変係数フィルタ110及び120は、フィルタの係数であるタップ係数が可変のディジタルフィルタであり、そこに入力される入力データと、タップ係数との積和演算を行い、その積和演算結果を、入力データのフィルタリング結果として出力する。
すなわち、可変係数フィルタ110は、複数であるNタップのフィルタ(FIR(Finite Impulse Response)フィルタ)であり、N個のラッチ回路(例えば、フリップフロップ)111,111,・・・,111、N個の乗算器112,112,・・・,112、及び、加算器113から構成される。
N個のラッチ回路111ないし111は、シリーズに接続されており、ラッチ回路111には(n=1,2,・・・,N)、前段のラッチ回路111n−1がラッチしている入力データが供給される。
すなわち、ラッチ回路111は、前段のラッチ回路111n−1がラッチしている入力データをラッチし、後段のラッチ回路111n+1、及び、乗算器112に供給する。
なお、可変係数フィルタ110を構成する最初のラッチ回路111には、シングルキャリア等化処理の対象のIQ信号であるシングルキャリア信号が供給される。
乗算器112には、ラッチ回路111から入力データが供給される他、係数更新部140からタップ係数cnが供給される。
乗算器112は、ラッチ回路111からの入力データと、係数更新部140からのタップ係数cnとを乗算し、その結果得られる乗算値を、加算器113に供給する。
加算器113は、N個の乗算器112ないし112それぞれから供給される乗算値を加算し、その結果得られる加算値を出力する。
ここで、図9において、可変係数フィルタ110は、FFE(Feed Forward Equalizer)を構成しており、加算器113が出力する加算値は、FFEの出力として、加算器131に供給される。
可変係数フィルタ120は、複数であるMタップのフィルタ(FIRフィルタ)であり、M個のラッチ回路121,121,・・・,121、M個の乗算器122,122,・・・,122、及び、加算器123から構成される。
M個のラッチ回路121ないし121は、シリーズに接続されており、ラッチ回路121には(m=1,2,・・・,M)、前段のラッチ回路121m−1がラッチしている入力データが供給される。
すなわち、ラッチ回路121は、前段のラッチ回路121m−1がラッチしている入力データをラッチし、後段のラッチ回路121m+1、及び、乗算器122に供給する。
なお、可変係数フィルタ120を構成する最初のラッチ回路121には、判定器132が出力する硬判定結果が供給される。
乗算器122には、ラッチ回路121から入力データが供給される他、係数更新部140からタップ係数cm'が供給される。
乗算器122は、ラッチ回路121からの入力データと、係数更新部140からのタップ係数cm'とを乗算し、その結果得られる乗算値を、加算器123に供給する。
加算器123は、M個の乗算器122ないし122それぞれから供給される乗算値を加算し、その結果得られる加算値を出力する。
加算器123が出力する加算値は、加算器131に供給される。
加算器131は、FFEを構成する可変係数フィルタ110の加算器113が出力する加算値と、可変係数フィルタ120の加算器123が出力する加算値とを加算し、その結果得られる加算値を、可変係数フィルタ110に供給されたシングルキャリア信号の等化の結果として出力する。
さらに、加算器131は、加算器113が出力する加算値と、加算器123が出力する加算値とを加算した加算値を、判定器132、及び、係数更新部140に供給する。
判定器132は、加算器131からの加算値の硬判定を行い、その硬判定の結果(硬判定結果)を、可変係数フィルタ120(の最初のラッチ回路121)、及び、係数更新部140に供給する。
すなわち、可変係数フィルタ110に供給されたシングルキャリア信号が、例えば、16QAMでディジタル変調された変調信号である場合、つまり、送信装置11において、シングルキャリア信号のシンボルが、16QAMで定める、IQコンスタレーション上の16個の信号点のいずれかにマッピングされたシンボルである場合、判定器132は、IQコンスタレーション上の16個の信号点のうちの、加算器131からの加算値が表すIQコンスタレーション上の点から最も近い信号点を検出し、その信号点を表す値を、加算器131からの加算値の硬判定結果として、可変係数フィルタ120、及び、係数更新部140に供給する。
ここで、以上の可変係数フィルタ120、加算器131、及び、判定器132が、DFE(Decision Feedback Equalizer)を構成している。
したがって、加算器131が出力する、シングルキャリア信号の等化の結果としての加算値は、DFEの出力でもある。
係数更新部140は、加算器131からの加算値と、判定器132からの、その加算値の硬判定結果とに基づいて、加算器131からの加算値の、その硬判定結果に対する誤差を小さくするように、可変係数フィルタ110のタップ係数c1,c2,・・・,cN、及び、可変係数フィルタ120のタップ係数c1',c2',・・・,cM'を更新する。
そして、係数更新部140は、更新後のタップ係数c1ないしcNを、可変係数フィルタ110に供給するとともに、更新後のタップ係数c1'ないしcM'を、可変係数フィルタ120に供給する。
ここで、係数更新部140において、加算器131からの加算値と、判定器132からの、その加算値の硬判定結果とに基づいて、タップ係数c1ないしcN、及び、c1'ないしcM'を更新する方法としては、例えば、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムがある。
以上のように構成されるシングルキャリア等化器では、シングルキャリア信号を、可変係数フィルタ110で構成されるFFEにおいて等化し、その等化結果が、可変係数フィルタ120、加算器131、及び、判定器132で構成されるDFEにおいて等化する処理が、シングルキャリア等化処理として行われる。
[マルチキャリア等化処理を単独で行う等化器]
図10は、マルチキャリア等化処理を単独で行う等化器であるマルチキャリア等化器の構成例を示すブロック図である。
図10において、マルチキャリア等化器は、CIR(Channel Impulse Response)推定部151、PN再生部152、畳み込み部153、減算器154、OFDM整形部155、FFT部156及び157、並びに、除算器158を有する。
マルチキャリア等化器には、マルチキャリア等化処理の対象のIQ信号であるマルチキャリア信号が供給され、そのマルチキャリア信号は、CIR推定部151、及び、減算器154に供給される。
CIR推定部151は、マルチキャリア等化処理の対象のIQ信号であるマルチキャリア信号から、そのマルチキャリア信号が送信されてきた伝送路の伝送路特性を推定し、その伝送路特性(の推定値)としてのインパルス応答を、畳み込み部153、及び、FFT部157に供給する。
ここで、マルチキャリア等化器に供給される、マルチキャリア等化処理の対象のIQ信号であるマルチキャリア信号が、図8のSRRCフィルタ76が出力するIQ信号であるマルチキャリア信号であり、したがって、図5で説明したように、OFDM信号であるとすると、そのマルチキャリア信号は、時間領域のOFDM信号であり、フレームヘッダとしての既知のPN系列(のシンボル)が含まれる(図6)。
PN再生部152は、送信装置11のフレームヘッダ出力部27(図2、図5)が発生するのと同一のPN系列、すなわち、フレームヘッダとしてのPN系列を再生し、畳み込み部153に供給する。
畳み込み部153は、PN再生部152からのPN系列を、CIR推定部151で推定された伝送路特性(と同一の周波数特性)でフィルタリングすることにより、伝送路の影響を受けたPN系列を求め、減算器154に供給する。
ここで、PN系列の、伝送路特性(と同一の周波数特性)でのフィルタリングは、周波数領域では、PN系列(の周波数成分)と、伝送路特性(の伝達関数)との乗算になるが、時間領域では、PN系列と、伝送路特性のインパルス応答との畳み込みになる。
畳み込み部153は、PN再生部152からのPN系列を、CIR推定部151からの伝送路特性のインパルス応答と畳み込むことで、PN系列を、伝送路特性でフィルタリングし、その結果得られる、伝送路の影響を受けたPN系列を、減算器154に供給する。
減算器154は、そこに供給される、マルチキャリア等化処理の対象のIQ信号であるマルチキャリア信号としての時間領域のOFDM信号(以下、OFDM時間領域信号ともいう)から、畳み込み部153から供給されるPN系列を減算することにより、OFDM時間領域信号に含まれるフレームヘッダとしてのPN系列を除去し、そのPN系列が除去されたOFDM時間領域信号であるPN除去後信号を、OFDM整形部155に供給(出力)する。
OFDM整形部155は、減算器154からのPN除去後信号の整形を行い、FFT部156に供給する。
FFT部156は、OFDM整形部155からのPN除去後信号を対象として、FFT演算を行うことにより、周波数領域のOFDM信号であるOFDM周波数領域信号を得て、除算器158に供給する。
FFT部157は、CIR推定部151からの伝送路特性としてのインパルス応答を対象として、FFT演算を行うことにより、その伝送路特性としての伝達関数を求め、除算器158に供給する。
除算器158は、FFT部156からのOFDM周波数領域信号を、FFT部157からの伝送路特性としての伝達関数で除算することにより、OFDM周波数領域信号が伝送路で受けた歪みを補正する歪み補正を行い、その歪み補正後のOFDM周波数領域信号を、マルチキャリア等化器に供給されたマルチキャリア信号のマルチキャリア等化処理の結果として出力する。
以上のように構成されるマルチキャリア等化器では、CIR推定部151において、伝送路特性としてのインパルス応答が推定され、畳み込み部153において、PN系列を、伝送路特性のインパルス応答と畳み込むこと、つまり、PN系列を、伝送路特性でフィルタリングすることで、伝送路の影響を受けたPN系列が求められる。
さらに、減算器154において、マルチキャリア信号としてのOFDM時間領域信号から、伝送路の影響を受けたPN系列を減算することにより、OFDM時間領域信号に含まれるフレームヘッダとしてのPN系列を除去したPN除去後信号が求められ、OFDM整形部155において、PN除去後信号の整形が行われる。
そして、除算器158において、整形後のPN除去後信号を周波数領域の信号に変換したOFDM周波数領域信号を、伝送路特性のインパルス応答を周波数領域の信号に変換した伝達関数で除算することにより、OFDM周波数領域信号が等化される。
マルチキャリア等化器では、以上のような処理が、マルチキャリア等化処理として行われる。
図11は、図10の畳み込み部153の構成例を示すブロック図である。
畳み込み部153は、可変係数フィルタ160で構成される。
可変係数フィルタ160は、タップ係数が可変のディジタルフィルタであり、そこに入力される入力データと、タップ係数との積和演算を行い、その積和演算結果を、入力データのフィルタリング結果として出力する。
すなわち、可変係数フィルタ160は、複数であるQタップのフィルタ(FIRフィルタ)であり、Q個のラッチ回路161,161,・・・,161、Q個の乗算器162,162,・・・,162、及び、加算器163から構成される。
Q個のラッチ回路161ないし161は、シリーズに接続されており、ラッチ回路161には(q=1,2,・・・,Q)、前段のラッチ回路161q−1がラッチしている入力データが供給される。
すなわち、ラッチ回路161は、前段のラッチ回路161q−1がラッチしている入力データをラッチし、後段のラッチ回路161q+1、及び、乗算器162に供給する。
なお、可変係数フィルタ160を構成する最初のラッチ回路161には、図10のPN再生部152からのPN系列が供給される。
乗算器162には、ラッチ回路161から入力データが供給される他、図10のCIR推定部151から伝送路特性のインパルス応答が供給される。
乗算器162は、CIR推定部151から伝送路特性のインパルス応答のq番目の値(サンプル値)を、タップ係数hqとして、ラッチ回路161からの入力データと、タップ係数hqとを乗算し、その結果得られる乗算値を、加算器163に供給する。
加算器163は、Q個の乗算器162ないし162それぞれから供給される乗算値を加算し、その結果得られる加算値を出力する。
したがって、可変係数フィルタ160は、PN再生部152から供給されるPN系列と、CIR推定部151から供給される伝送路特性のインパルス応答との積和演算、つまり、畳み込みを行うFIRフィルタであり、PN系列を、伝送路特性でフィルタリングする。
図12は、図10の減算器154の処理を説明する図である。
図10で説明したように、減算器154には、マルチキャリア等化処理の対象のIQ信号であるマルチキャリア信号としてのOFDM時間領域信号が供給されるとともに、畳み込み部153から、伝送路の影響を受けたPN系列が供給される。
図12Aは、減算器154に供給されるOFDM時間領域信号を示している。
図12AのOFDM時間領域信号は、2つのパスP1及びP2を含むマルチパスになっている。
また、パスP2が、パスP1に対して遅延波になっており、パスP1及びP2それぞれに含まれるフレームヘッダとしてのPN系列は、伝送路の影響を受けている。
減算器154は、図12AのOFDM時間領域信号から、畳み込み部153から供給される、伝送路の影響を受けたPN系列を減算することにより、OFDM時間領域信号に含まれるフレームヘッダとしての、伝送路の影響を受けたPN系列を除去し、そのPN系列が除去されたOFDM時間領域信号であるPN除去後信号を出力する。
図12Bは、図12AのOFDM時間領域信号から、伝送路の影響を受けたPN系列を除去することにより得られるPN除去後信号を示している。
減算器154からは、図12BのPN除去後信号が出力され、OFDM整形部155(図10)に供給される。
図13は、図10のOFDM整形部155の処理を説明する図である。
すなわち、図13Aは、図10の減算器154からOFDM整形部155に供給されるPN除去後信号を示しており、図12Bと同一の図である。
パスP2が、パスP1に対して遅延波になっている、2つのパスP1及びP2を含むマルチパスであるPN除去後信号では、あるフレームボディに注目すると、パスP2の注目フレームボディは、パスP1の注目フレームボディに対して遅延している。
OFDM整形部155は、PN除去後信号を一時記憶することにより遅延することで、そのPN除去後信号において、最先に到着するパスP1の注目フレームボディの最後の位置から、遅延波であるパスP2の注目フレームボディの最後の位置までの範囲の、パスP2の注目フレームボディの後半の一部を、パスP1の注目フレームボディの先頭の位置から、パスP2の注目フレームボディの先頭の位置までの範囲にコピー(加算)することを、PN除去後信号の整形として行う。
ここで、OFDM信号については、送信側で、IFFT演算が行われるシンボルの単位である有効シンボルの後半の一部を、有効シンボルの先頭にコピーすることで、マルチパスに対する耐性の向上を図ることがあるが、本実施の形態では、OFDM整形部155において、そのようなコピーが、PN除去後信号の整形として行われる。
また、OFDM整形部155での整形後のPN除去後信号は、FFT部156に供給され、FFT演算の対象となるが、FFT演算は、パスP1の注目フレームボディの先頭の位置から最後の位置までの範囲を、1回のFFT演算の対象となるFFT区間として、そのFFT区間のPN除去後信号のFFT演算が行われる。
図8の受信装置12を、シングルキャリア信号とマルチキャリア信号との両方が受信可能な受信装置とするためには、等化部77(図8)に、図9のシングルキャリア等化器と、図10のマルチキャリア等化器との両方を、別個に設ける方法があるが、それでは、受信装置12が大型化する。
そこで、図8の等化部77は、シングルキャリア等化処理、及び、マルチキャリア等化処理を、2つの可変係数フィルタを共有して行うように構成されている。
[等化部77の構成例]
図14は、図8の等化部77の構成例を示す図である。
図14において、等化部77は、2つの可変係数フィルタ203及び206を有している。
すなわち、等化部77は、PN再生部201、セレクタ202、可変係数フィルタ203、セレクタ204及び205、可変係数フィルタ206、加算器207、判定器208、係数更新部209、CIR推定部210、セレクタ211、P/S(Parallel/Serial)部212、FFT部213、減算器214、OFDM整形部215、FFT部216、並びに、除算器217から構成されている。
SRRCフィルタ76(図8)から等化部77に供給されるIQ信号は、セレクタ202、CIR推定部210、及び、減算器214に供給され、制御部86(図8)から等化部77に供給されるキャリアモードは、セレクタ202,204,205、及び、211に供給される。
なお、図14では、図が煩雑になるのを避けるため、制御部86からのキャリアモードを、セレクタ202,204,205、及び、211に供給する接続線の図示を、省略してある。
PN再生部201は、送信装置11のフレームヘッダ出力部27(図2、図5)が発生するのと同一のPN系列、すなわち、フレームヘッダとしてのPN系列を再生し、セレクタ202に供給する。
セレクタ202は、制御部86からのキャリアモードに従って、SRRCフィルタ76からのIQ信号、又は、PN再生部201からのPN系列を選択し、可変係数フィルタ203に供給する。
すなわち、キャリアモードがシングルモードを表している場合、セレクタ202は、SRRCフィルタ76からのIQ信号であるシングルキャリア信号を選択し、可変係数フィルタ203に供給する。
また、キャリアモードがマルチモードを表している場合、セレクタ202は、PN再生部201からのPN系列を選択し、可変係数フィルタ203に供給する。
可変係数フィルタ203は、タップ係数が可変のディジタルフィルタであり、そこに入力される入力データと、タップ係数との積和演算を行い、その積和演算結果を、入力データのフィルタリング結果として出力する。
すなわち、可変係数フィルタ203は、複数であるNタップのフィルタであり、N個のラッチ回路231,231,・・・,231、N個の乗算器232,232,・・・,232、及び、加算器233から構成される。
N個のラッチ回路231ないし231は、シリーズに接続されており、ラッチ回路231には(n=1,2,・・・,N)、前段のラッチ回路231n−1がラッチしている入力データが供給される。
すなわち、ラッチ回路231は、前段のラッチ回路231n−1がラッチしている入力データをラッチし、後段のラッチ回路231n+1、及び、乗算器232に供給する。
なお、可変係数フィルタ203を構成する最初のラッチ回路231には、セレクタ202からのIQ信号が供給される。
乗算器232には、ラッチ回路231から入力データが供給される他、セレクタ211からタップ係数が供給される。
乗算器232は、ラッチ回路231からの入力データと、セレクタ211からのタップ係数とを乗算し、その結果得られる乗算値を、加算器233に供給する。
加算器233は、N個の乗算器232ないし232それぞれから供給される乗算値を加算し、その結果得られる加算値を出力する。
加算器233が出力する加算値、すなわち、入力データとタップ係数との積和演算結果は、セレクタ205、及び、加算器207に供給される。
なお、可変係数フィルタ203を構成する最後のラッチ回路231でラッチされた入力データは、乗算器232と、セレクタ204に供給される。
セレクタ204には、可変係数フィルタ203を構成する最後のラッチ回路231でラッチされた入力データの他、判定器208が出力する硬判定結果が供給される。
セレクタ204は、制御部86からのキャリアモードに従い、キャリアモードがシングルモードを表している場合には、判定器208からの硬判定結果を選択して、可変係数フィルタ206に供給し、キャリアモードがマルチモードを表している場合には、ラッチ回路231でラッチされた入力データを選択して、可変係数フィルタ206に供給する。
セレクタ205には、可変係数フィルタ203の加算器233からの加算値(可変係数フィルタ203による積和演算結果)の他、値0が供給される。
セレクタ205は、制御部86からのキャリアモードに従い、キャリアモードがシングルモードを表している場合には、値0を選択して、可変係数フィルタ206に供給し、キャリアモードがマルチモードを表している場合には、加算器233からの加算値を選択して、可変係数フィルタ206に供給する。
可変係数フィルタ206は、複数であるMタップのフィルタであり、M個のラッチ回路241,241,・・・,241、M個の乗算器242,242,・・・,242、及び、加算器243から構成される。
M個のラッチ回路241ないし241は、シリーズに接続されており、ラッチ回路241には(m=1,2,・・・,M)、前段のラッチ回路241m−1がラッチしている入力データが供給される。
すなわち、ラッチ回路241は、前段のラッチ回路241m−1がラッチしている入力データをラッチし、後段のラッチ回路241m+1、及び、乗算器242に供給する。
なお、可変係数フィルタ206を構成する最初のラッチ回路241には、セレクタ204の出力、つまり、可変係数フィルタ203の最後のラッチ回路231でラッチされた入力データ、又は、判定器208が出力する硬判定結果が供給される。
乗算器242には、ラッチ回路241から入力データが供給される他、セレクタ211からタップ係数が供給される。
乗算器242は、ラッチ回路241からの入力データと、セレクタ211からのタップ係数とを乗算し、その結果得られる乗算値を、加算器243に供給する。
加算器243は、セレクタ205の出力、つまり、値0、又は、可変係数フィルタ203の加算器233が出力する加算値(可変係数フィルタ203による積和演算結果)、及び、M個の乗算器242ないし242それぞれから供給される乗算値を加算し、その結果得られる加算値を出力する。
加算器243が出力する加算値は、加算器207、及び、減算器214に供給される。
加算器207は、可変係数フィルタ203の加算器233が出力する加算値と、可変係数フィルタ206の加算器243が出力する加算値とを加算し、その結果得られる加算値を、SRRCフィルタ76から等化部77に供給されたIQ信号であるシングルキャリア信号の等化の結果として、選択部79(図8)に出力する。
さらに、加算器207は、加算器233が出力する加算値と、加算器243が出力する加算値とを加算した加算値を、判定器208、及び、係数更新部209に供給する。
判定器208は、加算器207からの加算値の硬判定を行い、その硬判定の結果(硬判定結果)を、セレクタ204、及び、係数更新部209に供給する。
係数更新部209は、加算器207からの加算値と、判定器208からの、その加算値の硬判定結果とに基づいて、加算器207からの加算値の、その硬判定結果に対する誤差を小さくするように、可変係数フィルタ203のタップ係数、及び、可変係数フィルタ206のタップ係数を更新し、更新後のタップ係数を、セレクタ211に供給する。
ここで、係数更新部209において、加算器207からの加算値と、判定器208からの、その加算値の硬判定結果とに基づいて、可変係数フィルタ203のタップ係数、及び、可変係数フィルタ206のタップ係数を更新する方法としては、例えば、LMSアルゴリズムがある。
CIR推定部210は、SRRCフィルタ76からのIQ信号から、そのIQ信号が送信されてきた伝送路の伝送路特性を推定し、その伝送路特性(の推定値)としてのインパルス応答である時系列のサンプル値を、パラレルに、セレクタ211、及び、P/S部212に供給する。
セレクタ211は、制御部86からのキャリアモードに従い、係数更新部209からのタップ係数、又は、CIR推定部210からの伝送路のインパルス応答を選択し、可変係数フィルタ203及び206に供給する。
すなわち、制御部86からのキャリアモードがシングルモードを表している場合には、セレクタ211は、係数更新部209からのタップ係数を選択し、可変係数フィルタ203及び206に供給する。
また、制御部86からのキャリアモードがマルチモードを表している場合には、セレクタ211は、CIR推定部210からの伝送路のインパルス応答である時系列のサンプル値を選択し、タップ係数として、可変係数フィルタ203及び206に供給する。
P/S部212は、CIR推定部210からパラレルに供給される、伝送路特性としてのインパルス応答である時系列のサンプル値を、シリアルデータに変換し、FFT部213に供給する。
FFT部213は、P/S部212からの伝送路特性としてのインパルス応答を対象として、FFT演算を行うことにより、その伝送路特性としての伝達関数を求め、除算器217に供給する。
減算器214は、SRRCフィルタ76からのIQ信号から、可変係数フィルタ206の加算器243からの加算値を減算することにより、図12で説明したPN除去後信号を求め、OFDM整形部215に供給(出力)する。
OFDM整形部215は、図13で説明したように、減算器214からのPN除去後信号の整形を行い、FFT部216に供給する。
FFT部216は、OFDM整形部215からのPN除去後信号を対象として、FFT演算を行うことにより、周波数領域のOFDM信号であるOFDM周波数領域信号を得て、除算器217に供給する。
除算器217は、FFT部216からのOFDM周波数領域信号を、FFT部213からの伝送路特性としての伝達関数で除算することにより、OFDM周波数領域信号が伝送路で受けた歪みを補正する歪み補正を行い、その歪み補正後のOFDM周波数領域信号を、SRRCフィルタ76から等化部77に供給されたIQ信号であるマルチキャリア信号のマルチキャリア等化処理の結果として、周波数デインターリーブ部78(図8)に出力する。
以上のように構成される等化部77では、SRRCフィルタ76から等化部77に供給されたIQ信号が、シングルキャリア信号である場合、つまり、制御部86から等化部77に供給されるキャリアモードが、シングルモードを表す場合には、シングルキャリア信号の等化処理(シングルキャリア等化処理)が行われる。
等化部77において、シングルキャリア等化処理が行われる場合には、セレクタ202,204,205、及び、211が、上述した選択を行うことにより、2つの可変係数フィルタ203及び206のうちの一方である可変係数フィルタ203は、シングルキャリア信号を対象として処理を行うFFEを構成し、他方である可変係数フィルタ206は、FFEの出力を対象として処理を行うDFEを構成する。
また、SRRCフィルタ76から等化部77に供給されたIQ信号が、マルチキャリア信号である場合、つまり、制御部86から等化部77に供給されるキャリアモードが、マルチモードを表す場合には、等化部77では、マルチキャリア信号の等化処理(マルチキャリア等化処理)が行われる。
等化部77において、マルチキャリア等化処理が行われる場合には、セレクタ202,204,205、及び、211が、上述した選択を行うことにより、2つの可変係数フィルタ203及び206は、全体で、送信時に、マルチキャリア信号としてのOFDM信号に挿入されるPN系列を、そのマルチキャリア信号としてのOFDM信号が送信されてくる伝送路の伝送路特性でフィルタリングする1つのFIRフィルタを構成する。
なお、等化部77が、マルチキャリア等化処理を行う場合、FFT部213及び216、並びに、除算器217は、マルチキャリア信号としてのOFDM信号が伝送路で受けた歪みを、周波数領域において補正する歪み補正部を構成する。
図15は、シングルキャリア等化処理を行う等化部77(図14)の、実質的な構成を示すブロック図である。
上述したように、制御部86から等化部77に供給されるキャリアモードが、シングルモードを表す場合、等化部77は、シングルキャリア等化処理を行う。
すなわち、キャリアモードがシングルモードを表す場合、つまり、SRRCフィルタ76から等化部77に供給されるIQ信号が、シングルキャリア信号である場合、図14の等化部77において、セレクタ202は、SRRCフィルタ76からのIQ信号であるシングルキャリア信号を選択して、可変係数フィルタ203の最初のラッチ回路231に供給する。
さらに、セレクタ204は、判定器208からの硬判定結果を選択して、可変係数フィルタ206の最初のラッチ回路241に供給し、セレクタ205は、値0を選択して、可変係数フィルタ206の加算器243に供給する。
そして、セレクタ211は、係数更新部209からのタップ係数を選択し、可変係数フィルタ203の乗算器232、及び、可変係数フィルタ206の乗算器242に供給する。
その結果、等化部77は、図15に示すように、実質的に、図9のシングルキャリア等化器と同様の構成となって、シングルキャリア等化処理を行う。
すなわち、図15において、可変係数フィルタ203及び206、加算器207、判定器208、係数更新部209は、図9の可変係数フィルタ110及び120、加算器131、判定器132、及び、係数更新部140に、それぞれ対応する。
したがって、図15の等化部77では、可変係数フィルタ203が、FFEを構成し、可変係数フィルタ206、加算器207、及び、判定器208が、DFEを構成することとなって、図9のシングルキャリア等化器と同様のシングルキャリア等化処理が行われる。
すなわち、等化部77では、FFEとしての可変係数フィルタ203において、シングルキャリア信号が処理(等化)され、加算器207に供給される。
さらに、等化部77では、加算器207が、FFEとしての可変係数フィルタ203の出力と、可変係数フィルタ206の出力とを加算して、その結果得られる加算値を、シングルキャリア信号の等化の結果として出力し、判定器208が、シングルキャリア信号の等化の結果である加算値(加算器207の出力)の硬判定を行う。
また、可変係数フィルタ206が、シングルキャリア信号の等化の結果である加算値(加算器207の出力)の硬判定の結果をフィルタリング(等化)し、そのフィルタリング結果を、加算器207に出力する。
なお、等化部77において、係数更新部209は、加算器207からの加算値と、判定器208からの、その加算値の硬判定結果とに基づき、例えば、LMSアルゴリズムに従って、可変係数フィルタ203のタップ係数、及び、可変係数フィルタ206のタップ係数を更新し、(セレクタ211を介して、)可変係数フィルタ203、及び、可変係数フィルタ206に供給する。
図16は、マルチキャリア等化処理を行う等化部77(図14)の、実質的な構成を示すブロック図である。
上述したように、制御部86から等化部77に供給されるキャリアモードが、マルチモードを表す場合、等化部77は、マルチキャリア等化処理を行う。
すなわち、キャリアモードがマルチモードを表す場合、つまり、SRRCフィルタ76から等化部77に供給されるIQ信号が、マルチキャリア信号としてのOFDM信号(OFDM時間領域信号)である場合、図14の等化部77において、セレクタ202は、PN再生部201からのPN系列を選択して、可変係数フィルタ203の最初のラッチ回路231に供給する。
さらに、セレクタ204は、可変係数フィルタ203の最後のラッチ回路231でラッチされた入力データを選択して、可変係数フィルタ206の最初のラッチ回路241に供給し、セレクタ205は、可変係数フィルタ203の加算器233からの加算値を選択して、可変係数フィルタ206の加算器243に供給する。以上のようなセレクタ204及び205の選択により、可変係数フィルタ203及び206は、いわば、直列に接続され、1つのFIRフィルタとして機能する。
そして、セレクタ211は、CIR推定部210からの伝送路のインパルス応答である時系列のサンプル値を選択し、タップ係数として、可変係数フィルタ203の乗算器232ないし232、及び可変係数フィルタ206の乗算器242ないし242に供給する。
その結果、等化部77は、図16に示すように、実質的に、図10のマルチキャリア等化器と同様の構成となって、マルチキャリア等化処理を行う。
すなわち、図16において、PN再生部201は、図10のPN再生部152に、CIR推定部210は、図10のCIR推定部151に、可変係数フィルタ203及び206は、図10の畳み込み部153に、FFT部213は、図10のFFT部157に、減算器214は、図10の減算器154に、OFDM整形部215は、図10のOFDM整形部155に、FFT部216は、図10のFFT部156に、除算器217は、図10の除算器158に、それぞれ対応する。
ここで、図10の畳み込み演算部153は、図11に示したように、QタップのFIRフィルタである可変係数フィルタ160で構成される。
一方、図16では、可変係数フィルタ203の最後のラッチ回路231でラッチされた入力データが、可変係数フィルタ206の最初のラッチ回路241に(セレクタ204を介して)供給されるとともに、可変係数フィルタ203の加算器233が出力する加算値が、可変係数フィルタ206の加算器243に(セレクタ205を介して)供給されるようになっている。
したがって、NタップのFIRフィルタである可変係数フィルタ203と、MタップのFIRフィルタである可変係数フィルタ206は、全体としてみれば、1つのN+MタップのFIRフィルタになっている。
図9のシングルキャリア等化器のFFEを構成する可変係数フィルタ110であるFIRフィルタのタップ数Nと、DFEを構成する可変係数フィルタ120であるFIRフィルタのタップ数Mとの和N+Mは、図10のマルチキャリア等化器の畳み込み演算部153を構成する可変係数フィルタ160(図11)のタップ数Q以上にすることができ、そのように、タップ数NとMとの和N+Mを、タップ数Q以上の値とすることにより、NタップのFIRフィルタである可変係数フィルタ203と、MタップのFIRフィルタである可変係数フィルタ206とで構成される、N+MタップのFIRフィルタによれば、畳み込み演算部153の機能を実現することができる。
以上のように、図16の等化部77では、2つの可変係数フィルタ203及び206が、FIRフィルタである畳み込み演算部153として機能する。
そして、等化部77では、CIR推定部210が、マルチキャリア信号としてのOFDM時間領域信号から、伝送路特性を推定する。
さらに、2つの可変係数フィルタ203及び206で構成されるFIRフィルタが、伝送路特性のインパルス応答をタップ係数として、PN再生部201が再生するPN系列をフィルタリングする信号処理を行い、減算器214が、マルチキャリア信号としてのOFDM時間領域信号から、可変係数フィルタ203及び206で構成されるFIRフィルタの出力であるPN系列のフィルタリング結果を減算し、その結果得られるPN除去後信号を出力する。
そして、OFDM整形部215が、PN除去後信号の整形を行い、FFT部216が、整形後のPN除去後信号のFFT演算を行うことで、その整形後のPN除去後信号であるOFDM時間領域信号を、OFDM周波数領域信号に変換する。
さらに、P/S部212が、パラレルデータになっている伝送路特性のインパルス応答を、シリアルデータに変換し、FFT部213が、シリアルデータに変換された伝送路特性のインパルス応答のFFT演算を行うことで、伝送路特性を、インパルス応答から伝達関数に変換する。
そして、除算器217が、FFT部216で得られたOFDM周波数領域信号を、FFT部213で得られた伝送路特性としての伝達関数で除算することにより、OFDM周波数領域信号が伝送路で受けた歪みを補正する歪み補正を行い、その歪み補正後のOFDM周波数領域信号を、マルチキャリア信号のマルチキャリア等化処理の結果として出力する。
以上のように、等化部77では、シングルキャリア信号、及び、マルチキャリア信号の等化処理が、2つの可変係数フィルタ203及び206を共有して行われるので、シングルキャリア等化処理に必要なFFEを構成する可変係数フィルタ、及び、DFEを構成する可変係数フィルタと、マルチキャリア等化処理に必要な畳み込みを行うFIRフィルタとしての可変係数フィルタとを、別個に設けずに済み、その結果、等化部77、ひいては、シングルキャリア信号と、マルチキャリア信号との両方を受信する受信装置12を、小型に構成することができる。
[等化部77の処理]
図17は、図14の等化部77が、制御部86(図8)からのキャリアモードに従って行う処理を説明するフローチャートである。
ステップS11において、等化部77は、制御部86からのキャリアモードが、シングルモード、及び、マルチモードのうちのいずれを表すかを判定する。
ステップS11において、キャリアモードが、シングルモードを表すと判定された場合、処理は、ステップS12に進み、等化部77は、可変係数フィルタ203が、FFEを構成し、可変係数フィルタ206、加算器207、及び、判定器208が、DFEを構成するように、セレクタ202,204,205、及び、211を制御する。
これにより、図15で説明したように、等化部77は、図9のシングルキャリア等化器と同様の構成となって、シングルキャリア等化処理を行う回路として機能する。
一方、ステップS11において、キャリアモードが、マルチモードを表すと判定された場合、処理は、ステップS13に進み、等化部77は、2つの可変係数フィルタ203及び206が、1つのFIRフィルタを構成するように、セレクタ202,204,205、及び、211を制御する。
これにより、図16で説明したように、等化部77は、図10のマルチキャリア等化器と同様の構成となって、マルチキャリア等化処理を行う回路として機能する。
[本発明を適用したコンピュータの説明]
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図18は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク305やROM303に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、リムーバブル記録媒体311に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体311は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。ここで、リムーバブル記録媒体311としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリ等がある。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体311からコンピュータにインストールする他、通信網や放送網を介して、コンピュータにダウンロードし、内蔵するハードディスク305にインストールすることができる。すなわち、プログラムは、例えば、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)302を内蔵しており、CPU302には、バス301を介して、入出力インタフェース310が接続されている。
CPU302は、入出力インタフェース310を介して、ユーザによって、入力部307が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM(Read Only Memory)303に格納されているプログラムを実行する。あるいは、CPU302は、ハードディスク305に格納されたプログラムを、RAM(Random Access Memory)304にロードして実行する。
これにより、CPU302は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU302は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース310を介して、出力部306から出力、あるいは、通信部308から送信、さらには、ハードディスク305に記録等させる。
なお、入力部307は、キーボードや、マウス、マイク等で構成される。また、出力部306は、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される。
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
すなわち、本実施の形態では、シングルキャリア等化処理、及び、マルチキャリア等化処理を、2つのフィルタである可変係数フィルタ203及び206を共有して行うこととしたが、シングルキャリア等化処理、及び、マルチキャリア等化処理は、3つ以上のフィルタを共有して行うことが可能である。
シングルキャリア等化処理、及び、マルチキャリア等化処理を、3つ以上のフィルタを共有して行う場合、2つのフィルタである可変係数フィルタ203及び206を共有して行う場合と同様に、シングルキャリア等化処理では、複数のフィルタによって、等化器が構成され、3つ以上のフィルタのうちの一部のフィルタは、等化器の入力信号を等化し、3つ以上のフィルタのうちの残りのフィルタは、等化器の出力信号を等化する。また、マルチキャリア等化処理では、複数のフィルタが、直列に接続され、その直列に接続されたフィルタによって所定の信号処理としてのPN系列の畳み込み(PN系列のフィルタリング)が行われる。
11 送信装置, 11A アンテナ, 12 受信装置, 12A アンテナ, 21 スクランブラ, 22 FEC部, 23 マッピング/インターリーブ部, 24 システム情報出力部, 25 多重化部, 26 フレームボディ処理部, 27 フレームヘッダ出力部, 28 結合部, 29 ベースバンド処理部, 30 アップコンバータ, 41 BCHエンコーダ, 42 LDPCデコーダ, 43 マッピング部, 44 時間インターリーブ部, 45 SRRCフィルタ, 51 周波数インターリーブ部, 52 IFFT部, 71 周波数変換部, 72 BPF, 73 ADC, 74 直交復調部, 75 同期部, 76 SRRCフィルタ, 77 等化部, 78 周波数デインターリーブ部, 79 選択部, 80 データ抽出部, 81 デマッピング部, 82 時間デインターリーブ部, 83 LDPCデコーダ, 84 BCHデコーダ, 85 デスクランブラ, 86 制御部, 110 可変係数フィルタ, 111ないし111 ラッチ回路, 112ないし112 乗算器, 113 加算器, 120 可変係数フィルタ, 121ないし121 ラッチ回路, 122ないし122 乗算器, 123,131 加算器, 132 判定器, 140 係数更新部, 151 CIR推定部, 152 PN再生部, 153 畳み込み部, 154 減算器, 155 OFDM整形部, 156,157 FFT部, 158 除算器, 160 可変係数フィルタ, 161ないし161 ラッチ回路, 162ないし162 乗算器, 163 加算器, 201 PN再生部, 202 セレクタ, 203 可変係数フィルタ, 204,205 セレクタ, 206 可変係数フィルタ, 207 加算器, 208 判定器, 209 係数更新部, 210 CIR推定部, 211 セレクタ, 212 P/S部, 213 FFT部, 214 減算器, 215 OFDM整形部, 216 FFT部, 217 除算器, 231ないし231 ラッチ回路, 232ないし232 乗算器, 233 加算器, 241ないし241 ラッチ回路, 242ないし242 乗算器, 243 加算器, 301 バス, 302 CPU, 303 ROM, 304 RAM, 305 ハードディスク, 306 出力部, 307 入力部, 308 通信部, 309 ドライブ, 310 入出力インタフェース, 311 リムーバブル記録媒体

Claims (7)

  1. シングルキャリアの信号、及び、マルチキャリアの信号の信号処理を、複数のフィルタを共有して行う信号処理手段を備え
    前記複数のフィルタは、フィルタの係数であるタップ係数が可変の2つの可変係数フィルタであり、
    前記シングルキャリアの信号の信号処理では、
    前記2つの可変係数フィルタのうちの一方の可変係数フィルタは、前記シングルキャリアの信号を対象として処理を行うFFE(Feed Forward Equalizer)を構成し、
    前記2つの可変係数フィルタのうちの他方の可変係数フィルタは、前記FFEの出力を対象として処理を行うDFE(Decision Feedback Equalizer)を構成し、
    前記マルチキャリアの信号の信号処理では、
    前記2つの可変係数フィルタは、送信時に、前記マルチキャリアの信号に挿入されるPN(Pseudo Noise)系列を、前記マルチキャリアの信号が送信されてくる伝送路の伝送路特性でフィルタリングするFIR(Finite Impulse Response)フィルタを構成する
    信号処理装置。
  2. 前記信号処理手段は、
    前記2つの可変係数フィルタと、
    前記FFEの出力と、前記DFEを構成する前記他方の可変係数フィルタの出力とを加算する加算器と、
    前記加算器の出力の硬判定を行う判定器と、
    前記加算器の出力と、前記加算器の出力の硬判定の結果とに基づいて、前記FFEを構成する前記一方の可変係数フィルタ、及び、前記DFEを構成する前記他方の可変係数フィルタのタップ係数を更新する係数更新部と、
    前記PN系列を再生するPN再生部と、
    前記伝送路特性を推定する推定部と、
    OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号である前記マルチキャリアの信号から、前記FIRフィルタの出力を減算し、PN系列が除去された前記マルチキャリアの信号であるPN除去後信号を出力する減算器と、
    前記伝送路特性に基づいて、前記PN除去後信号の歪み補正を行う歪み補正部と
    を有する
    請求項に記載の信号処理装置。
  3. 前記シングルキャリアの信号の信号処理では、
    前記一方の可変係数フィルタは、前記FFEを構成し、
    前記他方の可変係数フィルタ、前記加算器、及び、前記判定器は、前記DFEを構成し、
    前記他方の可変係数フィルタが、前記加算器の出力の硬判定の結果をフィルタリングし、
    前記加算器が、前記FFEの出力と、前記他方の可変係数フィルタの出力とを加算し、
    前記判定器が、前記加算器の出力の硬判定を行い、
    前記加算器の出力が、前記シングルキャリアの信号の等化の結果として出力される
    請求項に記載の信号処理装置。
  4. 前記マルチキャリアの信号の信号処理では、
    前記2つの可変係数フィルタは、前記FIRフィルタを構成し、
    前記推定部は、前記マルチキャリアの信号から、前記伝送路特性を推定し、
    前記FIRフィルタは、前記伝送路特性のインパルス応答をタップ係数として、前記PN系列をフィルタリングし、
    前記減算器は、前記マルチキャリアの信号から、前記FIRフィルタの出力を減算し、
    前記PN除去後信号を出力し、
    前記歪み補正部は、
    前記PN除去後信号、及び、前記伝送路特性のFFT(Fast Fourier Transform)演算を行い、
    FFT後の前記PN除去後信号を、FFT後の前記伝送路特性で除算する
    ことにより、前記PN除去後信号の歪み補正を行う
    請求項に記載の信号処理装置。
  5. 前記一方の可変係数フィルタは、
    複数であるN個のラッチ回路と、
    前記ラッチ回路でラッチされているデータと、タップ係数とを乗算する前記N個の乗算器と、
    前記N個の乗算器の出力を加算する加算回路と
    を有するNタップのフィルタであり、
    前記他方の可変係数フィルタは、
    複数であるM個のラッチ回路と、
    前記ラッチ回路でラッチされているデータと、タップ係数とを乗算する前記M個の乗算器と、
    前記M個の乗算器の出力を加算する加算回路と
    を有するMタップのフィルタであり、
    前記マルチキャリアの信号の信号処理を行う場合に、前記2つの可変係数フィルタで構成されるFIRフィルタは、N+Mタップのフィルタである
    請求項に記載の信号処理装置。
  6. シングルキャリアの信号、及び、マルチキャリアの信号の信号処理を行う信号処理手段が、複数のフィルタを共有して、前記信号処理を行い、
    前記複数のフィルタは、フィルタの係数であるタップ係数が可変の2つの可変係数フィルタであり、
    前記シングルキャリアの信号の信号処理では、
    前記2つの可変係数フィルタのうちの一方の可変係数フィルタは、前記シングルキャリアの信号を対象として処理を行うFFE(Feed Forward Equalizer)を構成し、
    前記2つの可変係数フィルタのうちの他方の可変係数フィルタは、前記FFEの出力を対象として処理を行うDFE(Decision Feedback Equalizer)を構成し、
    前記マルチキャリアの信号の信号処理では、
    前記2つの可変係数フィルタは、送信時に、前記マルチキャリアの信号に挿入されるPN(Pseudo Noise)系列を、前記マルチキャリアの信号が送信されてくる伝送路の伝送路特性でフィルタリングするFIR(Finite Impulse Response)フィルタを構成する
    信号処理方法。
  7. シングルキャリアの信号、及び、マルチキャリアの信号の信号処理を、複数のフィルタを共有して行う信号処理手段を備え、
    前記複数のフィルタは、フィルタの係数であるタップ係数が可変の2つの可変係数フィルタであり、
    前記シングルキャリアの信号の信号処理では、
    前記2つの可変係数フィルタのうちの一方の可変係数フィルタは、前記シングルキャリアの信号を対象として処理を行うFFE(Feed Forward Equalizer)を構成し、
    前記2つの可変係数フィルタのうちの他方の可変係数フィルタは、前記FFEの出力を対象として処理を行うDFE(Decision Feedback Equalizer)を構成し、
    前記マルチキャリアの信号の信号処理では、
    前記2つの可変係数フィルタは、送信時に、前記マルチキャリアの信号に挿入されるPN(Pseudo Noise)系列を、前記マルチキャリアの信号が送信されてくる伝送路の伝送路特性でフィルタリングするFIR(Finite Impulse Response)フィルタを構成する
    信号処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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