JP6165651B2 - 医療診断信号検出装置および医療診断信号検出方法 - Google Patents

医療診断信号検出装置および医療診断信号検出方法 Download PDF

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Description

本発明は医療診断信号検出装置および医療診断信号検出方法に関し、特に、多チャネル信号を受信する信号検出装置および信号検出方法に関する。
超音波診断装置などの医療診断装置やソナーなどでは、高精細な画像化を行うために、
多チャネルの信号の受信が必要になっている。多チャネルの受信回路に伴い、全チャネルトータルの電力損失が増加する。さらに、超音波診断装置等のように、多チャネルの送信回路も必要な場合は、これらの動作時の電力損失も大きい。したがって、上記の電力損失にともなう発熱の問題が今まで以上に深刻になると考えられる。すなわち、発熱によりモジュール内やICチップ内で温度変動が起こり、さらに、温度変動に付随して生じる電源電圧変動も起こる。
温度変動により各チャネル内の回路を構成するMOSトランジスタのしきい値電圧や移動度が変動する。これらの変動と電源電圧の変動により、アンプやアナログデジタル変換器の利得、直流(DC)オフセット電圧、周波数帯域が変動する。また、アナログデジタル変換器へサンプリング用クロックを供給するクロックバッファの遅延時間も変動するため、アナログデジタル変換器のサンプリングタイミングも変動する。
温度や電源電圧が全チャネルで一様になることは期待できないため、チャネル間の温度や電源電圧のミスマッチは、チャネル間の利得、直流オフセット電圧、周波数帯域、サンプリングタイミングのミスマッチを生じる。その結果として、最終的な画像にアーチファクト(偽像)が生じてしまい、医療診断やソナーの精度が低下する。
特開平4−114637号公報では、複数チャネルからなるシステムで、補正値検査時に、各チャネルに共通の基準電圧を投入し、各チャネルの出力値を取得する。次に、その結果にもとづいて、各チャネル内のアンプ間の利得ミスマッチを補正する補正値を求める。
受信時は、上記の通り補正値検査時に得た補正値を使用して各チャネル内のアンプの利得を調整することで、アンプ間の利得ミスマッチを解消する。しかし、この方法では、各チャネルの受信中は、補正用の基準電圧を投入できないため、補正値を検査できない。
特開平4−114637号公報
Takashi Oshima, Tomomi Takahashi and Taizo Yamawaki, "Novel sampling timing background calibration for time-interleaved A/D converters," IEEE 52nd International Midwest Symposium on Circuits ans Systems, pp. 361-364, Aug. 2009.
従来技術の場合、信号の受信期間中は、共通の補正用信号を各チャネルの入力に投入できないため、チャネル間特性ミスマッチの補正値を検査できない。したがって、受信前の期間に得た補正値を使用するしかない。そのため、受信期間中の温度変動や電源電圧変動により、使用している補正値と実際の特性ミスマッチ量の間に齟齬、即ち、食い違いが生じる。その結果、各チャネルの出力間に特性ミスマッチが残り、画像にアーチファクトが生じる。
多チャネルのアナログ回路からなるシステムにおいて、各チャネルを例えば距離が近いもの同士が同一グループとなるように、複数のグループにグループ分けする。さらに、各グループ内で一つのチャネルは、受信を行わず補正係数の探索に専念する「マスター」チャネルに割り当てる。
信号の受信期間中に、各グループのマスターチャネルには共通の補正用信号を投入し、マスターチャネル以外の各「スレーブ」チャネルには各受信信号を投入する。受信期間中に、各グループのマスターチャネルの出力間を比較し続けることで、各グループの特性変動に追従した「グループ間補正係数」を探索し続ける。また、受信期間中に、各スレーブチャネルの出力を、その属するグループの上記グループ間補正係数を使用して補正する。
各チャネルが信号を受信している最中も、それらの出力を温度変動や電源電圧変動に追従して補正できるため、チャネル間の特性ミスマッチを安定的に解消でき、画像上のアーチファクトの発生を抑制できる。
本発明の第一の実施例を示す図面である。 本発明の第二の実施例を示す図面である。 本発明の第三の実施例を示す図面である。 本発明の第四の実施例を示す図面である。 本発明の第五の実施例を示す図面である。 本発明の第六の実施例を示す図面である。 本発明の第六の実施例を補足する図面である。 本発明の第七の実施例を示す図面である。 本発明の第八の実施例を示す図面である。 本発明の第九の実施例を示す図面である。 本発明の第十の実施例を示す図面である。 本発明の第十の実施例を補足する図面である。 本発明の第十一の実施例を示す図面である。 本発明の第十一の実施例を補足する図面である。
本発明の第一の実施例を図1で説明する。
本発明の第一の概念は下記の通りである。まず、多チャネルのアナログ回路を有するシステムにおいて、各チャネルを例えば、物理的な距離が近いもの同士が同一グループとなるように、N個のグループにグループ分けする。
さらに、各グループ内で一番上側に記載のチャネルを、受信を行わず補正係数の探索に専念する「マスター」チャネルに割り当てる。信号の受信期間中に、各グループのマスターチャネルには共通のグループ間補正用信号を投入し、マスターチャネル以外の各「スレーブ」チャネルには各受信信号を投入する。
受信期間中に、各グループのマスターチャネルの出力間を比較し続けることで、各グループの特性変動に追従した「グループ間補正係数」を探索し続ける。また、信号の受信期間中に、各スレーブチャネルの出力を、その属するグループの上記グループ間補正係数で補正する。本実施例は、本発明の上記第一の概念を超音波診断装置で実現する方法を開示している。以下、詳細な構成と動作を説明する。
各チャネルの受信部は、アンプと後続するアナログデジタル変換器(A/D)を有して構成される。各グループはM個(ここで、Mは自然数である。)のチャネルで構成され、例えば、1番上側のチャネルがマスターチャネル、それ以外のチャネルがスレーブチャネルである。図1に示す通りである。各グループに含まれるチャネル数Mは同一の数である必要はなく、それぞれ異なってよいが、説明の便宜上、全て同じ、M個のチャネル数とした。重要なのは、互いの物理的な距離が相対的に近いチャネル同士が同一グループとなるようにグループ分けしている点であり、これにより、同一グループに属する全てのチャネルの温度変動と電源電圧変動は、同程度であるとみなしている。
まず、マスターチャネルの接続を説明する。グループ間補正用信号発生器100の出力は、スイッチ501を経由してアンプアンプ103に入力され、アンプ103の出力はアナログデジタル変換器106に入力される。ここで、アンプ103とアナログデジタル変換器106はグループ1のマスターチャネルであり、特に「トップマスター」チャネルと呼ぶことにする。
同様に、グループ間補正用信号発生器100の出力は、スイッチ506を経由してアンプ203に入力され、アンプ203の出力はアナログデジタル変換部206に入力される。ここで、アンプ203とアナログデジタル変換器206はグループ2のマスターチャネルである。
同様に、グループ間補正用信号発生器100の出力は、スイッチ511を経由してアンプ303に入力され、アンプ303の出力はアナログデジタル変換部306に入力される。ここで、アンプ303とアナログデジタル変換器306はグループ3のマスターチャネルである。
次に、スレーブチャネルの接続を説明する。送信回路401はスイッチ502を経由して圧電素子101に接続される。また、圧電素子101はスイッチ503を経由してアンプ104にも接続される。アンプ104の出力はアナログデジタル変換器107に入力される。ここで、送信回路401はグループ1のスレーブチャネル1の送信回路である。また、アンプ104とアナログデジタル変換器107はグループ1のスレーブチャネル1の受信回路である。アナログデジタル変換器107の出力はグループ間補正を行われず、そのまま、グループ1のスレーブチャネル1の出力となる。
同様に、送信回路402はスイッチ504を経由して圧電素子102に接続される。また、圧電素子102はスイッチ505を経由してアンプ105にも接続される。アンプ105の出力はアナログデジタル変換器108に入力される。ここで、送信回路402はグループ1のスレーブチャネルM−1の送信回路である。また、アンプ105とアナログデジタル変換器108はグループ1のスレーブチャネルM−1の受信回路である。アナログデジタル変換器108の出力はグループ間補正を行われず、そのまま、グループ1のスレーブチャネルM−1の出力となる。
同様に、送信回路403はスイッチ507を経由して圧電素子201に接続される。また、圧電素子201はスイッチ508を経由してアンプ204にも接続される。アンプ204の出力はアナログデジタル変換器207に入力される。ここで、送信回路403はグループ2のスレーブチャネル1の送信回路である。また、アンプ204とアナログデジタル変換器207はグループ2のスレーブチャネル1の受信回路である。
同様に、送信回路404はスイッチ509を経由して圧電素子202に接続される。また、圧電素子202はスイッチ510を経由してアンプ205にも接続される。アンプ205の出力はアナログデジタル変換器208に入力される。ここで、送信回路404はグループ2のスレーブチャネルM−1の送信回路である。また、アンプ205とアナログデジタル変換器208はグループ2のスレーブチャネルM−1の受信回路である。
同様に、送信回路405はスイッチ512を経由して圧電素子301に接続される。また、圧電素子301はスイッチ513を経由してアンプ304にも接続される。アンプ304の出力はアナログデジタル変換器307に入力される。ここで、送信回路405はグループNのスレーブチャネル1の送信回路である。また、アンプ304とアナログデジタル変換器307はグループNのスレーブチャネル1の受信回路である。
同様に、送信回路406はスイッチ514を経由して圧電素子302に接続される。また、圧電素子302はスイッチ515を経由してアンプ305にも接続される。アンプ305の出力はアナログデジタル変換器308に入力される。ここで、送信回路406はグループNのスレーブチャネルM−1の送信回路である。また、アンプ305とアナログデジタル変換器308はグループNのスレーブチャネルM−1の受信回路である。
次に、グループ間デジタル補正に関わる接続を説明する。アナログデジタル変換器106の出力(トップマスターチャネルの出力)とアナログデジタル変換器206の出力(グループ2のマスターチャネルの出力)はグループ間補正係数探索部209に入力される。アナログデジタル変換器207の出力(グループ2のスレーブチャネル1の補正前出力)はグループ間補正部210に入力される。グループ間補正部210には、グループ間補正係数探索部209の出力も入力される。グループ間補正部210の出力が、グループ2のスレーブチャネル1の補正後出力となる。
また、アナログデジタル変換器208の出力(グループ2のスレーブチャネルM−1の補正前出力)はグループ間補正部211に入力される。グループ間補正部211には、グループ間補正係数探索部209の出力も入力される。グループ間補正部211の出力が、グループ2のスレーブチャネルM−1の補正後出力となる。
同様に、アナログデジタル変換器106の出力(トップマスターチャネルの出力)とアナログデジタル変換器306の出力(グループNのマスターチャネルの出力)はグループ間補正係数探索部309に入力される。アナログデジタル変換器307の出力(グループNのスレーブチャネル1の補正前出力)はグループ間補正部310に入力される。グループ間補正部310には、グループ間補正係数探索部309の出力も入力される。グループ間補正部310の出力が、グループNのスレーブチャネル1の補正後出力となる。
また、アナログデジタル変換器308の出力(グループNのスレーブチャネルM−1の補正前出力)はグループ間補正部311に入力される。グループ間補正部311には、グループ間補正係数探索部309の出力も入力される。グループ間補正部311の出力が、グループNのスレーブチャネルM−1の補正後出力となる。
なお、図に記載されていないスレーブチャネル2からスレーブチャネルM−2とグループ3からグループN−1に関しても同様な接続および構成となる。
次に各動作を説明する。まず、グループ間補正係数探索動作を説明する。スイッチ501、506、511がオンになり、グループ間補正用信号発生器100で生成されたグループ間補正用信号がトップマスターチャネルおよびグループ2からグループNの各マスターチャネルに同時に入力され、それぞれのチャネルのアンプで信号の増幅が行われ、さらに、アナログデジタル変換器でアナログ信号からデジタル信号に変換される。また、グループ間補正係数探索部209には、トップマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力とグループ2のマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力が入力されており、グループ間補正係数探索部209において、両者の差分にもとづいて、グループ1に対するグループ2の回路特性のミスマッチ量を探索する。得られた探索値は補正係数として、グループ間補正係数探索部209から、グループ2内の各スレーブチャネルのグループ間補正部210、211に供給される。
同様に、グループ間補正係数探索部309には、トップマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力とグループNのマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力が入力されており、グループ間補正係数探索部309において、両者の差分にもとづいて、グループ1に対するグループNの回路特性のミスマッチ量を探索する。得られた探索値は補正係数として、グループ間補正係数探索部309から、グループN内の各スレーブチャネルのグループ間補正部310、311に供給される。なお、グループ3からグループN−1も同様に上記のグループ間補正係数探索が行われる。また、上記の回路特性のミスマッチ量とは、グループ1に対する他のグループの利得、直流オフセット電圧、周波数帯域、サンプリングタイミングなどのミスマッチ量である。
次に、送受信の動作を説明する。送信期間中、スイッチ502、504、507、509、512、514がオンになり、各グループ内の各スレーブチャネルの送信回路で生成された高電圧パルスまたは高電圧アナログ信号が、各圧電素子に印加される。圧電素子は、圧電効果により、印加された高電圧を振動に変換する。圧電素子は被検体(超音波診断を受信している人体)の体表面に押し付けられているため、上記の振動が体表面を通じて体内に超音波として伝搬する。以上が送信動作である。
体内を伝搬する超音波は体内の臓器などにより複雑に反射され、再び体表面を通じて各スレーブチャネルの各圧電素子により受信される。圧電素子は、受信した超音波反射波を圧電効果により電気信号に変換する。受信期間中、スイッチ501、506、511、スイッチ503、505、508、510、513、515がオンになり、スイッチ502、504、507、509、512、514はオフになっている。各スレーブチャネルの圧電素子で電気信号に変換された受信信号は、アンプに入力され、そこで信号増幅が行われ、後続するアナログデジタル変換器によりアナログ信号からデジタル信号に変換される。
さらに、グループ1以外のグループに属するスレーブチャネルでは、以下の通り、グループ間デジタル補正が行われる。すなわち、グループ2のスレーブチャネルの場合、アナログデジタル変換器でデジタル化された信号は、後続するグループ間補正部によりデジタル演算処理で補正される。補正に使用する補正係数は、上記のグループ間補正係数探索動作によりグループ間補正係数探索部209から供給されている。
したがって、グループ2の各スレーブチャネルのグループ間補正部の出力では、グループ1に対するグループ2の利得、直流オフセット電圧、周波数帯域、サンプリングタイミングなどのミスマッチが対応する補正係数により補正されている。同様に、グループNのスレーブチャネルの場合、アナログデジタル変換器でデジタル化された信号は、後続するグループ間補正部によりデジタル演算処理で補正される。補正に使用する補正係数は、上記のグループ間補正係数探索動作によりグループ間補正係数探索部309から供給されている。
したがって、グループNの各スレーブチャネルのグループ間補正部の出力では、グループ1に対するグループNの利得、直流オフセット電圧、周波数帯域、サンプリングタイミングなどのミスマッチが対応する補正係数により補正されている。
各種のミスマッチは以下の原因で生じる。すなわち、多チャネル化の進展により消費電力が増加し、それにともなう発熱により温度変動が生じる。さらに、温度変動に付随して電源電圧変動も生じる。温度変動により、各チャネル内のアンプやアナログデジタル変換器を構成するMOSトランジスタのしきい値電圧や移動度が変動する。これらの変動と電源電圧の変動により、アンプとアナログデジタル変換器の利得、直流オフセット電圧、周波数帯域などが変動する。
また、アナログデジタル変換器へサンプリング用クロックを供給するクロックバッファの遅延時間も変動するため、アナログデジタル変換器のサンプリングタイミングも変動する。多チャネルを収容するモジュール内やチップ内において、温度変動や電源電圧変動の生じ方はそれぞれ場所に応じて異なると考えられる。しかし、上記の通り、互いに距離が近いチャネル同士が同一グループとなるようにグループ分けすることで、同一グループに属する全てのチャネルに関して、その温度変動や電源電圧変動の生じ方は一様とみなせると期待できる。
上記のグループ間補正係数探索動作は、受信期間中も含め、常時、行い続ける。トップマスターチャネルやグループ2以降の各グループのマスターチャネルは超音波信号を受信する必要が無いため、受信期間中もグループ間補正係数探索動作に専念してよい。そのため、受信期間中に各スレーブチャネルが超音波信号を受信処理しているバックグランドで、各グループのグループ間補正係数の探索を遂行し続ける。同一グループ内の温度と電源電圧は一様とみなせるため、各グループのグループ間補正係数はそのグループに属する全てのスレーブチャネルの補正に有効である。また、各グループのグループ間補正係数は、受信期間中も探索し続けられるため、温度変動や電源電圧変動に追従できる。したがって、受信期間中、チャネル間の特性ミスマッチを安定的に解消でき、画像上のアーチファクトの発生を抑制できる。
以上は超音波診断装置の場合の実施例であるが、ソナーの場合も同様な構成となり、本発明の同様な実施形態が可能である。また、X線CT装置、PET、SPECTなどの医療診断装置も同様に多チャネル信号を受信するシステムであり、本実施例から、送信回路と送信動作の部分を取り除き、かつ、X線信号やガンマ線信号の受信用に、各圧電素子をフォトダイオードに置換することで、本発明の同様な実施形態が可能である。
本発明の第二の実施例を図2で説明する。実施例1と同様に、本発明の第一の概念を以下の通り実装している。すなわち、多チャネルのアナログ回路からなるシステムにおいて、各チャネルを例えば距離が近いもの同士が同一グループとなるように、N個のグループにグループ分けする。
さらに、各グループ内で一番上側に記載のチャネルを、受信を行わず補正係数の探索に専念する「マスター」チャネルに割り当てる。信号の受信期間中に、各グループのマスターチャネルには共通のグループ間補正用信号を投入し、マスターチャネル以外の各「スレーブ」チャネルには各受信信号を投入する。受信期間中に、各グループのマスターチャネルの出力間を比較し続けることで、各グループの特性変動に追従した「グループ間補正係数」を探索し続ける。また、受信期間中に、各スレーブチャネルの出力を、その属するグループの上記グループ間補正係数で補正する。
本実施例では、本発明の第二の概念として、さらに、受信期間以外の期間に、マスターチャネルとその属するグループ内の各スレーブチャネルの間の特性ミスマッチを補正する「グループ内補正係数」を探索しておく。
これは、グループ内のマスターチャネルとスレーブチャネルに共通のグループ内補正用信号を投入し、それらの出力を比較することで、探索する。受信期間中は、各スレーブチャネルの出力に、上記のグループ間補正係数による補正とともに、グループ内補正係数による補正を行う。本実施例では、超音波診断装置を一例として、本発明の上記第一、第二の概念を実現する方法を開示している。以下、詳細な構成と動作を説明する。
各チャネルの受信部は、アンプと後続するアナログデジタル変換器(A/D)で構成される。各グループはM個のチャネルで構成され、1番上側のチャネルがマスターチャネル、それ以外のチャネルがスレーブチャネルである。各グループに含まれるチャネル数は同一である必要はなく、それぞれ異なってよいが、説明の便宜上、全てM個のチャネル数とした。重要なのは、互いに距離が近いチャネル同士が同一グループとなるようにグループ分けしている点であり、これにより、同一グループに属する全てのチャネルの温度変動と電源電圧変動は同程度であるとみなしている。
まず、マスターチャネルの接続を説明する。グループ間補正用信号発生器100の出力は、スイッチ501を経由してアンプ103に入力され、アンプ103の出力はアナログデジタル変換器106に入力される。ここで、アンプ103とアナログデジタル変換器106はグループ1のマスターチャネル、すなわち、トップマスターチャネルである。
同様に、グループ間補正用信号発生器100の出力は、スイッチ506を経由してアンプ203に入力され、アンプ203の出力はアナログデジタル変換部206に入力される。ここで、アンプ203とアナログデジタル変換器206はグループ2のマスターチャネルである。
同様に、グループ間補正用信号発生器100の出力は、スイッチ511を経由してアンプ303に入力され、アンプ303の出力はアナログデジタル変換部306に入力される。ここで、アンプ303とアナログデジタル変換器306はグループ3のマスターチャネルである。
次に、スレーブチャネルの接続を説明する。送信回路401はスイッチ502を経由して圧電素子101に接続される。また、圧電素子101はスイッチ503を経由してアンプ104にも接続される。アンプ104の出力はアナログデジタル変換器107に入力される。ここで、送信回路401はグループ1のスレーブチャネル1の送信回路である。また、アンプ104とアナログデジタル変換器107はグループ1のスレーブチャネル1の受信回路である。
同様に、送信回路402はスイッチ504を経由して圧電素子102に接続される。また、圧電素子102はスイッチ505を経由してアンプ105にも接続される。アンプ105の出力はアナログデジタル変換器108に入力される。ここで、送信回路402はグループ1のスレーブチャネルM−1の送信回路である。また、アンプ105とアナログデジタル変換器108はグループ1のスレーブチャネルM−1の受信回路である。
同様に、送信回路403はスイッチ507を経由して圧電素子201に接続される。また、圧電素子201はスイッチ508を経由してアンプ204にも接続される。アンプ204の出力はアナログデジタル変換器207に入力される。ここで、送信回路403はグループ2のスレーブチャネル1の送信回路である。また、アンプ204とアナログデジタル変換器207はグループ2のスレーブチャネル1の受信回路である。
同様に、送信回路404はスイッチ509を経由して圧電素子202に接続される。また、圧電素子202はスイッチ510を経由してアンプ205にも接続される。アンプ205の出力はアナログデジタル変換器208に入力される。ここで、送信回路404はグループ2のスレーブチャネルM−1の送信回路である。また、アンプ205とアナログデジタル変換器208はグループ2のスレーブチャネルM−1の受信回路である。
同様に、送信回路405はスイッチ512を経由して圧電素子301に接続される。また、圧電素子301はスイッチ513を経由してアンプ304にも接続される。アンプ304の出力はアナログデジタル変換器307に入力される。ここで、送信回路405はグループNのスレーブチャネル1の送信回路である。また、アンプ304とアナログデジタル変換器307はグループNのスレーブチャネル1の受信回路である。
同様に、送信回路406はスイッチ514を経由して圧電素子302に接続される。また、圧電素子302はスイッチ515を経由してアンプ305にも接続される。アンプ305の出力はアナログデジタル変換器308に入力される。ここで、送信回路406はグループNのスレーブチャネルM−1の送信回路である。また、アンプ305とアナログデジタル変換器308はグループNのスレーブチャネルM−1の受信回路である。
本実施例では、さらに、グループ1用のグループ内補正用信号発生器111を備えており、その出力は、スイッチ516、517、518を経由して、グループ1のマスター(トップマスター)チャネルと各スレーブチャネルのアンプ103、104、105の入力に、それぞれ接続されている。
同様に、グループ2用のグループ内補正用信号発生器214を備えており、その出力は、スイッチ519、520、521を経由して、グループ2のマスターチャネルと各スレーブチャネルのアンプ203、204、205の入力に、それぞれ接続されている。
同様に、グループN用のグループ内補正用信号発生器314を備えており、その出力は、スイッチ522、523、524を経由して、グループNのマスターチャネルと各スレーブチャネルのアンプ303、304、305の入力に、それぞれ接続されている。
次に、グループ間デジタル補正とグループ内デジタル補正に関わる構成を説明する。本実施例では、実施例1のグループ間補正部に加え、グループ内補正部を備える。アナログデジタル変換器106の出力(トップマスターチャネルの出力)とアナログデジタル変換器206の出力(グループ2のマスターチャネルの出力)はグループ間補正係数探索部209に入力される。グループ間補正係数探索部209は、グループ2のグループ間補正係数をグループ間補正部210、211に対して出力する。同様に、アナログデジタル変換器106の出力(トップマスターチャネルの出力)とアナログデジタル変換器306の出力(グループNのマスターチャネルの出力)はグループ間補正係数探索部309に入力される。グループ間補正係数探索部309は、グループNのグループ間補正係数をグループ間補正部310、311に対して出力する。
グループ1のスレーブチャネル1のアナログデジタル変換器107の出力はグループ内補正部109に入力される。グループ内補正部109には、グループ1のマスター(トップマスター)チャネルの出力も入力される。グループ内補正部109の出力が、グループ1のスレーブチャネル1の補正後出力となる。また、グループ1のスレーブチャネルM−1のアナログデジタル変換器108の出力はグループ内補正部110に入力される。グループ内補正部110には、グループ1のマスター(トップマスター)チャネルの出力も入力される。グループ内補正部110の出力が、グループ1のスレーブチャネルM−1の補正後出力となる。
グループ2のスレーブチャネル1のアナログデジタル変換器207の出力はグループ内補正部212に入力される。グループ内補正部212には、グループ2のマスターチャネルの出力も入力される。グループ内補正部212の出力はグループ間補正部210に入力される。グループ間補正部210の出力が、グループ2のスレーブチャネル1の補正後出力となる。同様に、グループ2のスレーブチャネルM−1のアナログデジタル変換器208の出力はグループ内補正部213に入力される。グループ内補正部213には、グループ2のマスターチャネルの出力も入力される。グループ内補正部213の出力はグループ間補正部211に入力される。グループ間補正部211の出力が、グループ2のスレーブチャネルM−1の補正後出力となる。
グループNのスレーブチャネル1のアナログデジタル変換器307の出力はグループ内補正部312に入力される。グループ内補正部312には、グループNのマスターチャネルの出力も入力される。グループ内補正部312の出力はグループ間補正部310に入力される。グループ間補正部310の出力が、グループNのスレーブチャネル1の補正後出力となる。同様に、グループNのスレーブチャネルM−1のアナログデジタル変換器308の出力はグループ内補正部313に入力される。グループ内補正部313には、グループ2のマスターチャネルの出力も入力される。グループ内補正部313の出力はグループ間補正部311に入力される。グループ間補正部311の出力が、グループNのスレーブチャネルM−1の補正後出力となる。
なお、図に記載されていないスレーブチャネル2からスレーブチャネルM−2とグループ3からグループN−1に関しても同様な接続および構成となる。
次に各動作を説明する。まず、本実施例の特徴であるグループ内補正係数探索動作を説明する。グループ内補正係数探索動作は受信期間以外に行う。グループ内補正係数探索にはマスターチャネルだけでなく各スレーブチャネルも参加するため、その間は受信を行えない。グループ内補正係数探索時は、スイッチ516、517、518、519、520、521、522、523、524がオンになり、スイッチ501、506、511とスイッチ503、505、508、510、513、515はオフになる。
これにより、グループ1用のグループ内補正用信号発生器111で生成されるグループ内補正用信号が、グループ1のマスター(トップマスター)チャネルと各スレーブチャネルのアンプに入力され、それぞれのチャネルのアンプで信号の増幅が行われ、さらに、アナログデジタル変換器でアナログ信号からデジタル信号に変換される。また、グループ内補正部109には、グループ1のスレーブチャネル1のアナログデジタル変換器の出力とグループ1のマスター(トップマスター)チャネルの出力が入力されており、グループ内補正部109において、両者の差分にもとづいて、グループ1のマスター(トップマスター)チャネルに対するグループ1のスレーブチャネル1の回路特性のミスマッチ量を探索し、得られた探索値を補正係数として、グループ内補正部109の内部に格納しておく。
同様に、グループ内補正部110には、グループ1のスレーブチャネルM−1のアナログデジタル変換器の出力とグループ1のマスター(トップマスター)チャネルの出力が入力されており、グループ内補正部110において、両者の差分にもとづいて、グループ1のマスター(トップマスター)チャネルに対するグループ1のスレーブチャネルM−1の回路特性のミスマッチ量を探索し、得られた探索値を補正係数として、グループ内補正部110の内部に格納しておく。
同様に、グループ2用のグループ内補正用信号発生器214で生成されるグループ内補正用信号が、グループ2のマスターチャネルと各スレーブチャネルのアンプに入力され、それぞれのチャネルのアンプで信号の増幅が行われ、さらに、アナログデジタル変換器でアナログ信号からデジタル信号に変換される。
また、グループ内補正部212には、グループ2のスレーブチャネル1のアナログデジタル変換器の出力とグループ2のマスターチャネルの出力が入力されており、グループ内補正部212において、両者の差分にもとづいて、グループ2のマスターチャネルに対するグループ2のスレーブチャネル1の回路特性のミスマッチ量を探索し、得られた探索値を補正係数として、グループ内補正部212の内部に格納しておく。同様に、グループ内補正部213には、グループ2のスレーブチャネルM−1のアナログデジタル変換器の出力とグループ2のマスターチャネルの出力が入力されており、グループ内補正部213において、両者の差分にもとづいて、グループ2のマスターチャネルに対するグループ2のスレーブチャネルM−1の回路特性のミスマッチ量を探索し、得られた探索値を補正係数として、グループ内補正部213の内部に格納しておく。
同様に、グループN用のグループ内補正用信号発生器314で生成されるグループ内補正用信号が、グループNのマスターチャネルと各スレーブチャネルのアンプに入力され、それぞれのチャネルのアンプで信号の増幅が行われ、さらに、アナログデジタル変換器でアナログ信号からデジタル信号に変換される。
また、グループ内補正部312には、グループNのスレーブチャネル1のアナログデジタル変換器の出力とグループNのマスターチャネルの出力が入力されており、グループ内補正部312において、両者の差分にもとづいて、グループNのマスターチャネルに対するグループNのスレーブチャネル1の回路特性のミスマッチ量を探索し、得られた探索値を補正係数として、グループ内補正部312の内部に格納しておく。
同様に、グループ内補正部313には、グループNのスレーブチャネルM−1のアナログデジタル変換器の出力とグループNのマスターチャネルの出力が入力されており、グループ内補正部313において、両者の差分にもとづいて、グループNのマスターチャネルに対するグループNのスレーブチャネルM−1の回路特性のミスマッチ量を探索し、得られた探索値を補正係数として、グループ内補正部313の内部に格納しておく。なお、図に記載されていないスレーブチャネル2からスレーブチャネルM−2とグループ3からグループN−1も同様に上記のグループ内補正係数探索が行われる。
また、上記の回路特性のミスマッチ量とは、マスターチャネルに対するスレーブチャネルの利得、直流オフセット電圧、周波数帯域、サンプリングタイミングなどのミスマッチ量である。
次に、グループ間補正係数探索動作を説明する。スイッチ501、506、511がオンになり、グループ間補正用信号発生器100で生成されたグループ間補正用信号がトップマスターチャネルおよびグループ2からグループNの各マスターチャネルに同時に入力され、それぞれのチャネルのアンプで信号の増幅が行われ、さらに、アナログデジタル変換器でアナログ信号からデジタル信号に変換される。
また、グループ間補正係数探索部209には、トップマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力とグループ2のマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力が入力されており、グループ間補正係数探索部209において、両者の差分にもとづいて、グループ1に対するグループ2の回路特性のミスマッチ量を探索する。得られた探索値は補正係数として、グループ間補正係数探索部209から、グループ2内の各スレーブチャネルのグループ間補正部210、211に供給される。
同様に、グループ間補正係数探索部309には、トップマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力とグループNのマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力が入力されており、グループ間補正係数探索部309において、両者の差分にもとづいて、グループ1に対するグループNの回路特性のミスマッチ量を探索する。得られた探索値は補正係数として、グループ間補正係数探索部309から、グループN内の各スレーブチャネルのグループ間補正部310、311に供給される。なお、グループ3からグループN−1も同様に上記のグループ間補正係数探索が行われる。また、上記の回路特性のミスマッチ量とは、グループ1に対する他のグループの利得、直流オフセット電圧、周波数帯域、サンプリングタイミングなどのミスマッチ量である。
次に、送受信の動作を説明する。送信期間中、スイッチ502、504、507、509、512、514がオンになり、各グループ内の各スレーブチャネルの送信回路で生成された高電圧パルスまたは高電圧アナログ信号が、各圧電素子に印加される。圧電素子は、圧電効果により、印加された高電圧を振動に変換する。圧電素子は被検体(超音波診断を受信している人体)の体表面に押し付けられているため、上記の振動が体表面を通じて体内に超音波として伝搬する。以上が送信動作である。
体内を伝搬する超音波は生体(人体を含むか、または、人体を含まない場合のいずれか一方の意味に用いる。)または人体の体内の臓器などにより複雑に反射され、再び体表面を通じて各スレーブチャネルの各圧電素子により受信される。圧電素子は、受信した超音波反射波を圧電効果により電気信号に変換する。受信期間中、スイッチ501、506、511、スイッチ503、505、508、510、513、515がオンになり、スイッチ502、504、507、509、512、514、516、517、518、519、520、521、522、523、524はオフになっている。各スレーブチャネルの圧電素子で電気信号に変換された受信信号は、アンプに入力され、そこで信号増幅が行われ、後続するアナログデジタル変換器によりアナログ信号からデジタル信号に変換される。
さらに、各グループにおいて、以下の通り、グループ内デジタル補正が行われる。すなわち、グループ1のスレーブチャネル1は、グループ内補正部109によりデジタル演算処理で補正される。補正に使用する補正係数は、上記のグループ内補正係数探索動作期間にグループ内補正部109において探索され格納された補正係数である。また、グループ1のスレーブチャネルM−1は、グループ内補正部110によりデジタル演算処理で補正される。補正に使用する補正係数は、上記のグループ内補正係数探索動作期間にグループ内補正部110において探索され格納された補正係数である。
同様に、グループ2のスレーブチャネル1は、グループ内補正部212によりデジタル演算処理で補正される。補正に使用する補正係数は、上記のグループ内補正係数探索動作期間にグループ内補正部212において探索され格納された補正係数である。また、グループ2のスレーブチャネルM−1は、グループ内補正部213によりデジタル演算処理で補正される。補正に使用する補正係数は、上記のグループ内補正係数探索動作期間にグループ内補正部213において探索され格納された補正係数である。
同様に、グループNのスレーブチャネル1は、グループ内補正部312によりデジタル演算処理で補正される。補正に使用する補正係数は、上記のグループ内補正係数探索動作期間にグループ内補正部312において探索され格納された補正係数である。また、グループNのスレーブチャネルM−1は、グループ内補正部313によりデジタル演算処理で補正される。補正に使用する補正係数は、上記のグループ内補正係数探索動作期間にグループ内補正部313において探索され格納された補正係数である。
さらに、グループ1以外のグループに属するスレーブチャネルでは、以下の通り、グループ間デジタル補正が行われる。すなわち、上記の通りグループ内補正部で補正された信号は、後続するグループ間補正部におけるデジタル演算処理でさらに補正される。グループ2のスレーブチャネルのグループ間補正部の場合、補正に使用する補正係数は、上記のグループ間補正係数探索動作によりグループ間補正係数探索部209から供給されている。また、グループNのスレーブチャネルのグループ間補正部の場合、補正に使用する補正係数は、上記のグループ間補正係数探索動作によりグループ間補正係数探索部309から供給されている。
各種のミスマッチは以下の原因で生じる。すなわち、多チャネル化の進展により消費電力が増加し、それにともなう発熱により温度変動が生じる。さらに、温度変動に付随して電源電圧変動も生じる。温度変動により、各チャネル内のアンプやアナログデジタル変換器を構成するMOSトランジスタのしきい値電圧や移動度が変動する。これらの変動と電源電圧の変動により、アンプとアナログデジタル変換器の利得、直流オフセット電圧、周波数帯域などが変動する。
また、アナログデジタル変換器へサンプリング用クロックを供給するクロックバッファの遅延時間も変動するため、アナログデジタル変換器のサンプリングタイミングも変動する。多チャネルを収容するモジュール内やチップ内において、温度変動や電源電圧変動の生じ方はそれぞれ場所に応じて異なると考えられる。しかし、上記の通り、互いに距離が近いチャネル同士が同一グループとなるようにグループ分けすることで、同一グループに属する全てのチャネルに関して、その温度変動や電源電圧変動の生じ方は一様とみなせると期待できる。
上記のグループ間補正係数探索動作は、受信期間中も含め、常時、行い続ける。トップマスターチャネルやグループ2以降の各グループのマスターチャネルは超音波信号を受信する必要が無いため、受信期間中もグループ間補正係数探索動作に専念してよい。そのため、受信期間中に各スレーブチャネルが超音波信号を受信処理しているバックグランドで、各グループのグループ間補正係数の探索を遂行し続ける。同一グループ内の温度と電源電圧は一様とみなせるため、各グループのグループ間補正係数はそのグループに属する全てのスレーブチャネルの補正に有効である。また、各グループのグループ間補正係数は、受信期間中も探索し続けられるため、温度変動や電源電圧変動に追従できる。
各種のミスマッチの原因として、温度変動や電源電圧変動以外に、製造バラツキがある。MOSトランジスタのしきい値電圧、ゲート長、ゲート幅のバラツキ、抵抗素子の抵抗値のバラツキ、容量素子の容量値のバラツキ、配線抵抗、配線容量のバラツキなどである。これらのバラツキにより、アンプとアナログデジタル変換器の利得、直流オフセット電圧、周波数帯域がばらつく。
また、アナログデジタル変換器のサンプリングタイミングもばらつく。同一グループ内の各チャネル(マスターチャネルとスレーブチャネル)の温度と電源電圧は同程度とみなせるため、同一グループ内のチャネル間での回路特性のミスマッチは、上記の製造バラツキに起因するものである。上記のグループ内補正は、この製造バラツキに起因するグループ内の回路特性ミスマッチを補正する目的である。
そのために、上記の通り、グループ内補正係数探索動作期間において、同一グループ内のマスターチャネルと各スレーブチャネルに共通のグループ内補正用信号を印加して、マスターチャネルに対する各スレーブチャネルの回路特性ミスマッチを補正係数として探索しておき、受信期間中にそれらの補正係数を使用して補正する。製造バラツキに起因するグループ内の回路特性ミスマッチは、厳密には、温度や電源電圧に依存して変化するが、近似的に、温度や電源電圧によらず一定であるとみなせる。したがって、受信期間に先立ついずれかの期間を上記のグループ内補正係数探索動作期間として、グループ内補正係数探索を行っておけば、その時に得られた補正係数は、グループ内補正係数探索動作期間と受信期間で温度や電源電圧が異なっていたとしても、受信期間中も依然として有効であると考えられる。
以上から、グループ間デジタル補正とグループ内デジタル補正の組み合わせにより、製造バラツキがある場合でも、受信期間中、チャネル間の特性ミスマッチを安定的に解消でき、画像上のアーチファクトの発生を抑制できる。
以上は超音波診断装置の場合の実施例であるが、ソナーの場合も同様な構成となり、本発明の同様な実施形態が可能である。また、X線CT装置、PET、SPECTなどの医療診断装置も同様に多チャネル信号を受信するシステムであり、本実施例から、送信回路と送信動作の部分を取り除き、かつ、X線信号やガンマ線信号の受信用に、各圧電素子をフォトダイオードに置換することで、本発明の同様な実施形態が可能である。
本実施例では、実施例2におけるグループ内補正部109、110、212、213、312、313の動作について、図3を用いて説明する。
各スレーブチャネルのアナログデジタル変換器の出力が乗算器601に入力される。また、利得補正係数探索部600の出力は利得補正係数値であり、これも乗算器601に入力される。両者は乗算器601で乗算され、乗算器601の出力が減算器602に入力される。また、DCオフセット補正係数探索部604の出力はDCオフセット補正係数値であり、これも減算器602に入力される。減算器602において、乗算器601の出力からDCオフセット補正係数値が減算され、グループ内補正後の出力となる。
同時に、グループ内補正後の出力は減算器603に入力される。減算器603には、当該スレーブチャネルと同一のグループに属するマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力も入力される。減算器603において、グループ内補正後の出力からマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力が減算され、その減算結果が「誤差」となる。前記誤差は利得補正係数探索部600に入力される。利得補正係数探索部600には、当該スレーブチャネルのアナログデジタル変換器の出力も入力される。
利得補正係数探索部600は、前記誤差とスレーブチャネルのアナログデジタル変換器の出力にもとづいて、非特許文献1と同様な方法で前記の利得補正係数値を探索し、乗算器601に供給する。
また、前記誤差はDCオフセット補正係数探索部604にも入力される。DCオフセット補正係数探索部604は、前記誤差にもとづいて、非特許文献1と同様な方法で前記DCオフセット補正係数値を探索し、減算器602に供給する。
利得補正係数値は、マスターチャネルに対する当該スレーブチャネルの利得ミスマッチに対応した値であり、これを乗算器601において信号に乗算することで、利得ミスマッチをデジタル的に補償している。また、DCオフセット補正係数値は、マスターチャネルに対する当該スレーブチャネルのDCオフセットミスマッチに対応した値であり、これを減算器602において信号から減算することで、DCオフセットミスマッチをデジタル的に補償している。
以上の動作は、受信期間に先立つグループ内補正係数探索動作期間に行われ、同期間内において一定時間経過の後、利得補正係数値とDCオフセット補正係数値は真値に収束する。利得補正係数値の収束値は、同期間終了後もそのまま利得補正係数探索部600の内部に格納され、受信期間中にグループ内補正のために使用される。
同様に、DCオフセット補正係数値の収束値は、同期間終了後もそのままDCオフセット補正係数探索部604の内部に格納され、受信期間中にグループ内補正にされる。受信期間中のグループ内補正も図3の構成で行われるが、補正係数値の探索は行わず、前記の通り格納された利得補正係数値とDCオフセット補正係数値をそれぞれ用いて、乗算器601と減算器602による演算で補正される。
本実施例では、実施例1や実施例2におけるグループ間補正係数探索部209、309の動作について、図4を用いて説明する。
グループ2からグループNの各マスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力は、乗算器601に入力される。また、利得補正係数探索部600の出力は利得補正係数値であり、これも乗算器601に入力される。両者は乗算器601で乗算され、乗算器601の出力が減算器602に入力される。
また、DCオフセット補正係数探索部604の出力はDCオフセット補正係数値であり、これも減算器602に入力される。減算器602において、乗算器601の出力からDCオフセット補正係数値が減算され、その減算結果は減算器603に入力される。減算器603には、グループ1のマスターチャネル(トップマスターチャネル)のアナログデジタル変換器の出力も入力される。減算器603において、前記減算結果からトップマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力が減算され、その減算結果が「誤差」となる。前記誤差は利得補正係数探索部600に入力される。利得補正係数探索部600には、当該マスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力も入力される。
利得補正係数探索部600は、前記誤差と当該マスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力にもとづいて、非特許文献1と同様な方法で前記の利得補正係数値を探索し、乗算器601に供給する。
また、前記誤差はDCオフセット補正係数探索部604にも入力される。DCオフセット補正係数探索部604は、前記誤差にもとづいて、非特許文献1と同様な方法で前記DCオフセット補正係数値を探索し、減算器602に供給する。
利得補正係数値は、トップマスターチャネルに対する当該マスターチャネルの利得ミスマッチに対応した値であり、これを乗算器601において信号に乗算することで、利得ミスマッチをデジタル的に補償している。また、DCオフセット補正係数値は、トップマスターチャネルに対する当該マスターチャネルのDCオフセットミスマッチに対応した値であり、これを減算器602において信号から減算することで、DCオフセットミスマッチをデジタル的に補償している。
受信期間中、以上の動作が継続的に行われ、得られる補正係数値は、実施例1、2の通り、当該マスターチャネルの属するグループ内の各スレーブチャネルのグループ間補正部に供給され続け、その補正係数値を使用して、グループ間補正部において補正が行われる。補正係数値は受信期間中の温度変動や電源電圧変動に追従できるため、受信期間中、チャネル間の特性ミスマッチを安定的に解消でき、画像上のアーチファクトの発生を抑制できる。
なお、各グループ間補正部は図4の乗算器601と減算器602だけからなる構成である。乗算器601において、グループ間補正係数探索部から出力される利得補正係数値と乗算を行い、乗算出力を得る。さらに、減算器602において、前記乗算出力から、グループ間補正係数探索部から出力されるDCオフセット補正係数値を減算する。減算器602の出力がグループ間補正部の出力となる。
本実施例では、実施例2におけるグループ内補正部109、110、212、213、312、313の動作について、図5を用いて説明する。本実施例は、実施例3にサンプリングタイミング補正係数探索機能を追加したものである。
各スレーブチャネルのアナログデジタル変換器の出力が乗算器601に入力される。また、利得補正係数探索部600の出力は利得補正係数値であり、これも乗算器601に入力される。両者は乗算器601で乗算され、乗算器601の出力が減算器602に入力される。また、DCオフセット補正係数探索部604の出力はDCオフセット補正係数値であり、これも減算器602に入力される。減算器602において、乗算器601の出力からDCオフセット補正係数値が減算され、その減算結果は微分器607および減算器605に入力される。減算器605には、乗算器606の出力である「サンプリングタイミング補正項値」も入力される。減算器605において、減算器602の出力から前記サンプリングタイミング補正項値が減算され、その減算結果がグループ内補正後の出力となる。
同時に、グループ内補正後の出力は減算器603に入力される。減算器603には、当該スレーブチャネルと同一のグループに属するマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力も入力される。減算器603において、グループ内補正後の出力からマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力が減算され、その減算結果が「誤差」となる。前記誤差は利得補正係数探索部600に入力される。利得補正係数探索部600には、当該スレーブチャネルのアナログデジタル変換器の出力も入力される。
利得補正係数探索部600は、前記誤差とスレーブチャネルのアナログデジタル変換器の出力にもとづいて、非特許文献1と同様な方法で前記の利得補正係数値を探索し、乗算器601に供給する。
また、前記誤差はDCオフセット補正係数探索部604にも入力される。DCオフセット補正係数探索部604は、前記誤差にもとづいて、非特許文献1と同様な方法で前記DCオフセット補正係数値を探索し、減算器602に供給する。
また、前記誤差はサンプリングタイミング補正係数探索部608にも入力される。サンプリングタイミング補正係数探索部608には微分器607の出力(すなわち、信号の微分値)も入力される。サンプリングタイミング補正係数探索部608は、前記誤差と微分器607の出力にもとづいて、非特許文献1と同様な方法でサンプリングタイミング補正係数値を探索し、乗算器606に出力する。乗算器606は、微分器607の出力とサンプリングタイミング補正係数値を乗算し、その乗算結果を前記サンプリングタイミング補正項値として減算器605に出力する。
利得補正係数値は、マスターチャネルに対する当該スレーブチャネルの利得ミスマッチに対応した値であり、これを乗算器601において信号に乗算することで、利得ミスマッチをデジタル的に補償している。また、DCオフセット補正係数値は、マスターチャネルに対する当該スレーブチャネルのDCオフセットミスマッチに対応した値であり、これを減算器602において信号から減算することで、DCオフセットミスマッチをデジタル的に補償している。また、サンプリングタイミング補正係数値は、マスターチャネルに対する当該スレーブチャネルのサンプリングタイミングミスマッチに対応した値であり、これを乗算器606において信号の微分値に乗算することで、サンプリングタイミングミスマッチにともなうアナログデジタル変換器のサンプリング誤差電圧(サンプリングタイミング補正項値)を得ており、これを減算器605において減算することで、サンプリングタイミングミスマッチをデジタル的に補償している。
以上の動作は、受信期間に先立つグループ内補正係数探索動作期間に行われ、同期間内において一定時間経過の後、利得補正係数値、DCオフセット補正係数値、サンプリングタイミング補正係数値は真値に収束する。利得補正係数値の収束値は、同期間終了後もそのまま利得補正係数探索部600の内部に格納され、受信期間中にグループ内補正のために使用される。同様に、DCオフセット補正係数値の収束値は、同期間終了後もそのままDCオフセット補正係数探索部604の内部に格納され、受信期間中にグループ内補正に使用される。同様に、サンプリングタイミング補正係数値の収束値は、同期間終了後もそのままサンプリングタイミング補正係数探索部608の内部に格納され、受信期間中にグループ内補正に使用される。
受信期間中のグループ内補正も図5の構成で行われるが、補正係数値の探索は行わず、前記の通り格納された利得補正係数値、DCオフセット補正係数値、サンプリングタイミング補正係数値をそれぞれ用いて、乗算器601、減算器602、微分器607、乗算器606、減算器605による演算で補正される。
なお、上記のサンプリングタイミング補正係数値は、アナログデジタル変換器間のサンプリングタイミングミスマッチ量に加えて、アンプ間やアナログデジタル変換器間の周波数帯域ミスマッチによる実効的なサンプリングタイミングずれの影響も自動的に含んでいる。したがって、本構成により、アナログデジタル変換器のサンプリングタイミングミスマッチとともに、アンプやアナログデジタル変換器の周波数帯域ミスマッチも補正することができる。
本実施例では、実施例1や実施例2におけるグループ間補正係数探索部209、309の動作について、図6を用いて説明する。本実施例は、実施例4にサンプリングタイミング補正係数探索機能を追加したものである。
グループ2からグループNの各マスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力は、乗算器601に入力される。また、利得補正係数探索部600の出力は利得補正係数値であり、これも乗算器601に入力される。両者は乗算器601で乗算され、乗算器601の出力が減算器602に入力される。
また、DCオフセット補正係数探索部604の出力はDCオフセット補正係数値であり、これも減算器602に入力される。減算器602において、乗算器601の出力からDCオフセット補正係数値が減算され、その減算結果は微分器607および減算器605に入力される。減算器605には、乗算器606の出力である「サンプリングタイミング補正項値」も入力される。減算器605において、減算器602の出力から前記サンプリングタイミング補正項値が減算され、その減算結果が減算器603に入力される。
減算器603には、グループ1のマスターチャネル(トップマスターチャネル)のアナログデジタル変換器の出力も入力される。減算器603において、前記減算結果からトップマスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力が減算され、その減算結果が「誤差」となる。前記誤差は利得補正係数探索部600に入力される。利得補正係数探索部600には、当該マスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力も入力される。
利得補正係数探索部600は、前記誤差と当該マスターチャネルのアナログデジタル変換器の出力にもとづいて、非特許文献1と同様な方法で前記の利得補正係数値を探索し、乗算器601に供給する。
また、前記誤差はDCオフセット補正係数探索部604にも入力される。DCオフセット補正係数探索部604は、前記誤差にもとづいて、非特許文献1と同様な方法で前記DCオフセット補正係数値を探索し、減算器602に供給する。
また、前記誤差はサンプリングタイミング補正係数探索部608にも入力される。サンプリングタイミング補正係数探索部608には微分器607の出力(すなわち、信号の微分値)も入力される。サンプリングタイミング補正係数探索部608は、前記誤差と微分器607の出力にもとづいて、非特許文献1と同様な方法でサンプリングタイミング補正係数値を探索し、乗算器606に出力する。乗算器606は、微分器607の出力とサンプリングタイミング補正係数値を乗算し、その乗算結果を前記サンプリングタイミング補正項値として減算器605に出力する。
利得補正係数値は、トップマスターチャネルに対する当該マスターチャネルの利得ミスマッチに対応した値であり、これを乗算器601において信号に乗算することで、利得ミスマッチをデジタル的に補償している。また、DCオフセット補正係数値は、トップマスターチャネルに対する当該マスターチャネルのDCオフセットミスマッチに対応した値であり、これを減算器602において信号から減算することで、DCオフセットミスマッチをデジタル的に補償している。
また、サンプリングタイミング補正係数値は、トップマスターチャネルに対する当該マスターチャネルのサンプリングタイミングミスマッチに対応した値であり、これを乗算器606において信号の微分値に乗算することで、サンプリングタイミングミスマッチにともなうアナログデジタル変換器のサンプリング誤差電圧(サンプリングタイミング補正項値)を得ており、これを減算器605において減算することで、サンプリングタイミングミスマッチをデジタル的に補償している。受信期間中、以上の動作が継続的に行われ、得られる補正係数値は、実施例1、2の通り、当該マスターチャネルの属するグループ内の各スレーブチャネルのグループ間補正部に供給され続け、その補正係数値を使用して、グループ間補正部において補正が行われる。補正係数値は受信期間中の温度変動や電源電圧変動に追従できるため、受信期間中、チャネル間の特性ミスマッチを安定的に解消でき、画像上のアーチファクトの発生を抑制できる。
なお、各グループ間補正部は図6の乗算器601、減算器602、微分器607、乗算器606、減算器605だけからなる構成である。乗算器601において、グループ間補正係数探索部から出力される利得補正係数値と乗算を行い、乗算出力を得る。
さらに、減算器602において、前記乗算出力から、グループ間補正係数探索部から出力されるDCオフセット補正係数値を減算する。この減算結果は微分器607で微分され、微分された信号は乗算器606において、グループ間補正係数探索部から出力されるサンプリングタイミング補正係数値と乗算される。さらに、減算器605において、前記減算結果からこの乗算結果が減算される。減算器605の出力がグループ間補正部の出力となる。
なお、上記のサンプリングタイミング補正係数値は、アナログデジタル変換器間のサンプリングタイミングミスマッチ量に加えて、アンプ間やアナログデジタル変換器間の周波数帯域ミスマッチによる実効的なサンプリングタイミングずれの影響も自動的に含んでいる。したがって、本構成により、アナログデジタル変換器のサンプリングタイミングミスマッチとともに、アンプやアナログデジタル変換器の周波数帯域ミスマッチも補正することができる。 微分器607は、例えば、図7に示したFIR(Finite Impulse Response)デジタルフィルタの構成で容易に実現できる。その構成と動作は、非特許文献1に開示された通りである。
入力は、定数倍器706、1サンプル遅延器701、2サンプル遅延器702、3サンプル遅延器703、(K−1)サンプル遅延器704、Kサンプル遅延器705に接続される。ここで、K+1がFIRフィルタとしてのタップ数となる。各遅延器701、702、703、704の出力は、それぞれ、定数倍器707、708、709、710、711に入力される。
さらに、各定数倍器706、707、708、709、710、711の出力は加算器712に入力され、加算器712はそれらを全て加算して出力する。加算器712の出力が微分器607の出力であり、入力信号を微分した信号を出力する。各定数倍器706、707、708、709、710、711は、その入力にタップ係数値tap、tap、tap、tap、tapK−1、tapをそれぞれ乗算して出力する。具体的には、(1)式で表される各タップ係数値とすることで、図7の構成で、微分の伝達関数(j・2πf)を実現できる。次の数1で表す。なお、fCLKは動作クロック周波数である。
Figure 0006165651
タップ数が大きいほど、すなわち、Kが大きいほど微分値の精度が良くなるが、微分器の回路実装面積と消費電力が増加する。非特許文献1に開示された通り、数1で表される値に窓関数処理を施した値を実際の各タップ係数値とすることで、数十のタップ数で十分な微分値の精度を確保できる。
本発明の第七の実施例として、上記の各実施例における動作タイミングを図8の通り開示する。本実施例は、超音波診断装置とソナーに適用できる。これらのシステムでは、超音波の送信と受信が交互に行われる。図8の一番上に示した通り、送受信動作に相関して、温度変動や電源電圧変動が各チャネルで生じると考えられる。
図8の「送信オン」波形がハイ電圧の期間に超音波の送信が、「受信オン」波形がハイ電圧の期間に超音波の受信が行われる。送信期間と受信期間における構成と動作は、実施例1や実施例2などで説明した通りである。
図8の「グループ内補正係数探索」波形がハイ電圧の期間に、実施例2などで説明したグループ内補正係数探索動作が行われる。本実施例では、グループ内補正係数探索動作は、超音波の送受信が開始される前の期間「初期補正期間」のみ行っている。また、実施例1、2などで説明したグループ間補正係数探索動作は、グループ内補正係数探索動作終了後、送受信動作のバックグランドで継続的に行われる。
グループ内補正係数探索動作は初期補正期間にしか行わないため、動作シーケンスを単純化できる利点がある。この初期補正期間としては、例えば、装置システムの起動時間を充てることができる。
グループ間補正係数探索動作にもとづくグループ間デジタル補正と、グループ内補正係数探索動作にもとづくグループ内デジタル補正の組み合わせにより、製造バラツキがある場合でも、受信期間中、チャネル間の特性ミスマッチを安定的に解消でき、画像上のアーチファクトの発生を抑制できる。
本発明の第八の実施例として、上記の実施例1から6における動作タイミングを図9の通り開示する。本実施例は、超音波診断装置とソナーに適用できる。これらのシステムでは、超音波の送信と受信が交互に行われる。図9の一番上に示した通り、送受信動作に相関して、温度変動や電源電圧変動が各チャネルで生じると考えられる。図9の「送信オン」波形がハイ電圧の期間に超音波の送信が、「受信オン」波形がハイ電圧の期間に超音波の受信が行われる。送信期間と受信期間における構成と動作は、実施例1や実施例2などで説明した通りである。図9の「グループ内補正係数探索」波形がハイ電圧の期間に、実施例2などで説明したグループ内補正係数探索動作が行われる。本実施例では、グループ内補正係数探索動作は、超音波の送受信が開始される前の期間「初期補正期間」に加えて、送信期間中(「追加補正期間」と表示)も行う。また、実施例1、2などで説明したグループ間補正係数探索動作は、受信期間中にバックグランドで継続的に行われる。
グループ内補正係数探索動作を送信期間中も行うため、受信期間の開始直前の温度、電源電圧の状態での各補正係数値を得ることができ、それらを受信期間中のグループ内補正に使用できる。製造バラツキに起因するグループ内の回路特性ミスマッチは、厳密には、温度や電源電圧に依存して変化するため、受信期間中の温度と電源電圧にできる限り近い状態で補正係数値を探索するのが望ましい。
本実施例では、受信期間の開始直前までグループ内の各補正係数値を探索できるため、得られた補正係数値は、受信期間中のグループ内の回路特性ミスマッチを精度良く補正できる。
グループ間補正係数探索動作にもとづくグループ間デジタル補正と、グループ内補正係数探索動作にもとづくグループ内デジタル補正の組み合わせにより、製造バラツキがある場合でも、受信期間中、チャネル間の特性ミスマッチを安定的に解消でき、画像上のアーチファクトの発生を抑制できる。
本発明の第九の実施例を図10に示す。
本実施例は、超音波診断装置とソナーに適用できる。本実施例では、実施例2において、各スレーブチャネルの出力にデジタル整相加算部とデジタル処理部を追加している。これにより、超音波診断装置やソナーとして完結した構成となる。
各スレーブチャネルの出力はデジタル整相加算部1000にそれぞれ入力される。デジタル整相加算部1000の出力はデジタル処理部1001に入力される。
各構成と動作は実施例2で説明した通りであり、これにより、各スレーブチャネルの出力では回路特性の互いのミスマッチが補正され、等価的にミスマッチのない理想的な状態になっている。
デジタル整相加算部1000では、各スレーブチャネルの出力をデジタル演算により各々所定の遅延量だけ遅延させ、その後、遅延された各スレーブチャネルの信号を加算する。各スレーブチャネルの各圧電素子101、102、201、202、301、302で受信される各超音波信号は、それぞれ遅延量が異なっている。それらの遅延量は被検体の内部の構造情報を反映している。この遅延量の差異をデジタル整相加算部1000における上記の遅延処理により補償して、各スレーブチャネルの信号の位相をそろえ、これにより、上記の加算後の信号振幅を増強できる。
スレーブチャネル間の回路特性ミスマッチを補正しない場合、デジタル整相加算部1000における上記の「整相」動作が有効に機能しなくなってしまう。例えば、スレーブチャネル間にサンプリングタイミングミスマッチがあると、デジタル整相加算部1000内で設定した前記所定の遅延量に対して、サンプリングタイミングミスマッチ量が加算された値が実質的な遅延量となってしまう。これにより、整相の精度が低下する。
本発明では、実施例1や2などに開示した通り、受信期間中、チャネル間の特性ミスマッチを安定的に解消でき、良好な整相精度を維持できるため、画像上のアーチファクトの発生を抑制できる。
図11に、本発明の第十の実施例を示す。本実施例は、実施例2において、グループ分けの単位をチップ単位とした例を開示している。
N個の半導体チップ(IC)で構成される超音波診断装置などの医療診断装置やソナーなどにおいて、各チップは1個のマスターチャネルとM−1個のスレーブチャネルを含んでおり、合計でN*(M−1)チャネルの超音波信号(または、それ以外の種類の信号)を送受信できる(受信のみでもよい)。チップあたりのチャネル数、Mがそれほど大きくない場合、チップ面積やチップあたりの消費電力は比較的小さいため、チップ内の温度や電源電圧が近似的に一様であるとみなせる。そこで、実施例2におけるグループ分けの単位をチップ単位とし、チップ1内の各チャネルをグループ1、チップ2内の各チャネルをグループ2、チップN内の各チャネルをグループNに割り当てている。
なお、チップあたりのチャネル数、Mが大きい場合は、チップ面積やチップあたりの消費電力が大きいため、チップ内の温度や電源電圧が一様であるとは期待できない。その場合は、1チップ内に複数のグループを形成する。その際、互いに距離が近いチャネル同士が同一グループとなるようにグループ分けし、これにより、同一グループに属する全てのチャネルの温度と電源電圧が一様である、すなわち、温度変動と電源電圧変動が同程度であるとみなせる状態にすればよい。
また、チップあたりのチャネル数、Mが大きい場合、図12のように、各チャネルへの電源配線の長さに大きな差が出てくる場合がある。特に、同図のように一本の基幹電源配線で電源を引き回す場合である。チップ面積を削減するために、電源配線のレイアウト面積を極力削減する必要があり、上記のような電源配線にしばしばならざるを得ない。この場合、チップの電源供給端子800のすぐ近くに配置されたチャネルに関しては、そのチャネルまでの電源配線長は短い。逆に、チップの電源供給端子800から遠くに配置されたチャネルほど、そのチャネルまでの電源配線長が長くなる。
そこで、そのような場合には、図12のように、チップの電源供給端子800から上記の基幹電源配線に沿って、順番にグループを割り当てていく。これにより、同一グループ内に属するチャネルに関しては、チップの電源供給端子800からの電源配線長が互いに同程度となる。その結果、電源配線抵抗にともなう各チャネルの電源電圧降下も互いに同程度となるため、グループ内の各チャネルの電源電圧は一様とみなせる。したがって、実施例1、2などで開示された補正を適用できる。
本発明の第十一の実施例を図13および図14で説明する。本実施例は、実施例2と同じ構成を複数の市販チップなどを用いて実現する例である。本実施例では、チップ1からチップNは受信回路のみ含んでおり、送信回路(Tx)は別のチップ、またはモジュールとなっている。図13のマルチプレクサ部900は、図14内に示した構成であり、内部にマルチプレクサIC901を備える。マルチプレクサIC901は、複数のアナログスイッチ902、903、904、905、906、907、908、909、910、911、912、913、914、915、916、917、918を並列に実装したICチップであり、市販品を利用してもよい。以上の構成により、実施例2と同じ構成を安価な市販チップの組み合わせにより実現できる。各動作は実施例2と同様である。
なお、以上の各実施例は、各チャネルの受信回路がアンプとアナログデジタル変換器で構成される例であるが、アンプの前、または、後ろにフィルタなどのアナログ回路が挿入されている場合でも、本発明を有効に適用できる。
また、以上で説明した超音波診断装置の構造や機能は、超音波診断本体装置内に実装される場合もあれば、超音波診断本体装置にケーブルや無線で接続されるプローブ(超音波診断プローブ)内に実装される場合もある。さらに、超音波診断本体装置と超音波診断プローブの両方に実装される場合もある。本発明は、これら全ての場合に対しても有効に適用できる。
また、以上の各実施例では、グループ内補正部とグループ間補正部は別々のブロックとして記載されているが、両者で演算器を共有することも可能である。例えば、図5に示したグループ内補正部の内部の各演算器(乗算器601、減算器602、微分器607、乗算器606、減算器605)は、グループ間補正部の内部の該当するそれぞれの演算器の代わりに用いることができる。その場合は、グループ間補正係数探索部で得た利得補正係数値、DCオフセット補正係数値、サンプリングタイミング補正係数値を、グループ内補正部に供給し、グループ内補正部は、グループ内補正係数探索動作時に自ら得た各補正係数値に、グループ間補正係数探索部から供給された各補正係数値を加味し、それにより得られた新しい各補正係数値を用いて、上記演算器(乗算器601、減算器602、微分器607、乗算器606、減算器605)により、グループ内補正とグループ間補正を一括して行うことができる。その際、上記の新しい利得補正係数値とは、グループ内の利得補正係数値にグループ間の利得補正係数値を乗算した値とすればよい。また、上記の新しいDCオフセット補正係数値とは、グループ内のDCオフセット補正係数値にグループ間のDCオフセット補正係数値を加算した値とすればよい。同様に、上記の新しいサンプリングタイミング補正係数値とは、グループ内のサンプリングタイミング補正係数値にグループ間のサンプリングタイミング補正係数値を加算した値とすればよい。
100: グループ間補正用信号発生器
101、102、201、202、301、302: 圧電素子
103、104、105: アンプ
203、204、205: アンプ
303、304、305: アンプ
106、107、108: アナログデジタル変換器
206、207、208: アナログデジタル変換器
306、307、308: アナログデジタル変換器
401、402、403、404、405、406: 送信回路
501、506、511: スイッチ
503、505、508、510、513、515: スイッチ
502、504、507、509、512、514: スイッチ
209、309: グループ間補正係数探索部
210、211、310、311: グループ間補正部
516、517、518: スイッチ
519、520、521: スイッチ
522、523、524: スイッチ
111、214、314: グループ内補正用信号発生器
109、110、212、213、312、313: グループ内補正部
600: 利得補正係数探索部
601: 乗算器
602、603: 減算器
604: DCオフセット補正係数探索部
605: 減算器
606: 乗算器
607: 微分器
608: サンプリングタイミング補正係数探索部
701: 1サンプル遅延器
702: 2サンプル遅延器
703: 3サンプル遅延器
704: (K−1)サンプル遅延器
705: Kサンプル遅延器
706、707、708、708、709、710、711: 定数倍器
712: 加算器
1000: デジタル整相加算部
1001: デジタル処理部
800: 電源供給端子
900: マルチプレクサ部
901: マルチプレクサIC
902、903、904、905、906、907、908、909、910、911、912、913、914、915、916、917、918: スイッチ

Claims (15)

  1. 第1のアンプと、前記第1のアンプの出力側に第1のアナログデジタル変換器の入力側が電気的に接続され、
    第2および第3のアンプと、前記第2および第3のアンプの出力側にそれぞれ、第2および第3のアナログデジタル変換器の入力側が電気的に接続され、
    前記第1〜第3のアンプおよび前記第1〜第3のアナログデジタル変換器を有して、それらが第1の半導体基板上に集積されて、前記第1〜第3のアンプおよび前記第1〜第3のアナログデジタル変換器を含む第1のグループを構成し、
    第4のアンプと、前記第4のアンプの出力側に第4のアナログデジタル変換器の入力側が電気的に接続され、
    第5および第6のアンプと、前記第5および第6のアンプの出力側にそれぞれ、第5および第6のアナログデジタル変換器の入力側が電気的に接続され、
    前記第4〜第6のアンプおよび前記第4〜第6のアナログデジタル変換器を有して、それらが第2の半導体基板上、または、前記第1の半導体基板上に集積されて、前記第4〜第6のアンプおよび前記第4〜第6のアナログデジタル変換器を含む第2のグループを構成し、
    さらに、グループ間補正用信号発生器を備えており、前記グループ間補正用信号発生器の出力が、前記第1および第4のアンプにそれぞれ入力され、
    さらに、第1、第2、第3および第4の医療診断信号を検出するための第1、第2、第3および第4の医療診断信号検出器が設けられ、前記第1、第2、第3および第4の医療診断信号検出器の出力がそれぞれ、前記第2、第3、第5および第6のアンプに、それぞれ入力され、
    前記第2のグループのマスターチャネルとしての、前記第4のアナログデジタル変換器の出力側には、第1のグループ間補正係数探索手段が接続され、
    前記第1のグループ間補正係数探索手段は、前記第4のアナログデジタル変換器の出力およびトップマスターチャネルとしての前記第1のアナログデジタル変換器の出力が入力されて、この2つの入力値を比較することにより、前記第1のグループ内の回路に対する前記第2のグループ内の回路の、利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域に関する第1のミスマッチ量を探索することで、前記第2のグループ内の回路の利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域を補正するための、かつ、前記第1のミスマッチ量に比例、または、正比例した第1の補正係数を求めるものであり、
    前記第5および第6のアナログデジタル変換器の出力側には、それぞれ、第1および第2のグループ間補正手段が接続され、前記第1および第2のグループ間補正手段に、それぞれ、前記第1の補正係数を入力することにより、前記第1および第2のグループ間補正手段は、前記第5および第6のアナログデジタル変換器の出力を、前記第1の補正係数を用いたデジタル加算演算、または、デジタル減算演算、または、デジタル乗算演算、または、デジタル除算演算により、それぞれグループ間補正するものであることを特徴とする医療診断信号検出装置。
  2. 請求項1において、さらに、前記第5および第6のアナログデジタル変換器の出力側にそれぞれ、第1および第2のグループ内補正手段が接続され、
    さらに、グループ内補正用信号発生器と第1、および、第2のグループ内補正係数探索手段を備えており、
    グループ内補正係数探索時に、前記グループ内補正用信号発生器の出力が前記第4、および、第5、および第6のアンプに入力され、
    前記グループ内補正係数探索時に、前記第1のグループ内補正係数探索手段に、前記第5のアナログデジタル変換器の出力および前記第2のグループのマスターチャネルとしての前記第4のアナログデジタル変換器の出力が入力されて、前記第1のグループ内補正係数探索手段は、この2つの入力値を比較することにより、前記第4のアンプに対する前記第5のアンプの利得、または、直流オフセット、または、周波数帯域に関する第2のミスマッチ量、または、前記第4のアナログデジタル変換器に対する前記第5のアナログデジタル変換器の利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域に関する第3のミスマッチ量を探索することで、前記第2、または第3のミスマッチ量に比例、または、正比例した第1のグループ内補正係数を求め、
    前記第3の医療診断信号を受信する期間において、前記第1のグループ内補正手段は、前記第1のグループ内補正係数を用いたデジタル加算演算、または、デジタル減算演算、または、デジタル乗算演算、または、デジタル除算演算により、前記第5のアナログデジタル変換器の出力をグループ内補正し、
    前記グループ内補正係数探索時に、前記第2のグループ内補正係数探索手段に、前記第6のアナログデジタル変換器の出力および前記第2のグループのマスターチャネルとしての前記第4のアナログデジタル変換器の出力が入力されて、前記第2のグループ内補正係数探索手段は、この2つの入力値を比較することにより、前記第4のアンプに対する前記第6のアンプの利得、または、直流オフセット、または、周波数帯域に関する第4のミスマッチ量、または、前記第4のアナログデジタル変換器に対する前記第6のアナログデジタル変換器の利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域に関する第5のミスマッチ量を探索することで、前記第4、または、第5のミスマッチ量に比例、または、正比例した第2のグループ内補正係数を求め、
    前記第4の医療診断信号を受信する期間において、前記第2のグループ内補正手段は、前記第2のグループ内補正係数を用いたデジタル加算演算、または、デジタル減算演算、または、デジタル乗算演算、または、デジタル除算演算により、前記第6のアナログデジタル変換器の出力をグループ内補正するものであることを特徴とする医療診断信号検出装置。
  3. 請求項1において、前記第1、または、第2、または、第3、または、第4の医療診断信号を、それぞれ、前記第1、または、第2、または、第3、または、第4の医療診断信号検出器と、それぞれ、前記第2、または、第3、または、第5、または、第6のアンプと、それぞれ、前記第2、または、第3、または、第5、または、第6のアナログデジタル変換器により受信しているバックグランドで、前記第1のグループ間補正係数探索手段が、前記第1のミスマッチ量を探索して、前記第1の補正係数を求めることを特徴とする医療診断信号検出装置。
  4. 請求項2において、前記第1、または、第2、または、第3、または、第4の医療診断信号を、それぞれ、前記第1、または、第2、または、第3、または、第4の医療診断信号検出器と、それぞれ、前記第2、または、第3、または、第5、または、第6のアンプと、それぞれ、前記第2、または、第3、または、第5、または、第6のアナログデジタル変換器により受信しているバックグランドで、前記第1のグループ間補正係数探索手段が、前記第1のミスマッチ量を探索して、前記第1の補正係数を求めることを特徴とする医療診断信号検出装置。
  5. 請求項4において、前記グループ内補正係数探索は、第1の医療診断信号を受信しておらず、かつ、第2の医療診断信号も受信していない期間、または、第3の医療診断信号を受信しておらず、かつ、第4の医療診断信号も受信していない期間に行うことを特徴とする医療診断信号検出装置。
  6. 請求項1において、前記医療診断信号検出装置は、超音波診断本体装置、または、超音波診断プローブ、または、X線CT装置であることを特徴とする医療診断信号検出装置。
  7. 請求項2において、前記医療診断信号検出装置は、超音波診断本体装置、または、超音波診断プローブ、または、X線CT装置であることを特徴とする医療診断信号検出装置。
  8. 請求項1において、さらに、前記医療診断信号の源となる信号を送信する送信回路を備えており、前記利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域に関する第1のミスマッチは、前記送信回路の電力損失による発熱で生じる温度変動により生じたものであることを特徴とする医療診断信号検出装置。
  9. 請求項2において、さらに、前記医療診断信号の源となる信号を送信する送信回路を備えており、前記利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域に関する第1のミスマッチは、前記送信回路の電力損失による発熱で生じる温度変動により生じたものであることを特徴とする医療診断信号検出装置。
  10. 第1のアンプと、前記第1のアンプの出力側に第1のアナログデジタル変換器の入力側が電気的に接続され、
    第2および第3のアンプと、前記第2および第3のアンプの出力側にそれぞれ、第2および第3のアナログデジタル変換器の入力側が電気的に接続され、
    前記第1〜第3のアンプおよび前記第1〜第3のアナログデジタル変換器を有して、それらが第1の半導体基板上に集積されて、前記第1〜第3のアンプおよび前記第1〜第3のアナログデジタル変換器を含む第1のグループを構成し、
    第4のアンプと、前記第4のアンプの出力側に第4のアナログデジタル変換器の入力側が電気的に接続され、
    第5および第6のアンプと、前記第5および第6のアンプの出力側にそれぞれ、第5および第6のアナログデジタル変換器の入力側が電気的に接続され、
    前記第4〜第6のアンプおよび前記第4〜第6のアナログデジタル変換器を有して、それらが第2の半導体基板上、または、前記第1の半導体基板上に集積されて、前記第4〜第6のアンプおよび前記第4〜第6のアナログデジタル変換器を含む第2のグループを構成し、
    さらに、グループ間補正用信号発生器を備えており、前記グループ間補正用信号発生器の出力が、前記第1および第4のアンプにそれぞれ入力され、
    さらに、第1、第2、第3および第4の医療診断信号を検出するための第1、第2、第3および第4の医療診断信号検出器が設けられ、前記第1、第2、第3および第4の医療診断信号検出器の出力がそれぞれ、前記第2、第3、第5および第6のアンプに、それぞれ入力され、
    前記第2のグループのマスターチャネルとしての、前記第4のアナログデジタル変換器の出力側には、第1のグループ間補正係数探索手段が接続され、
    前記第1のグループ間補正係数探索手段は、前記第4のアナログデジタル変換器の出力およびトップマスターチャネルとしての前記第1のアナログデジタル変換器の出力が入力されて、この2つの入力値を比較することにより、前記第1のグループ内の回路に対する前記第2のグループ内の回路の、利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域に関する第1のミスマッチ量を探索することで、前記第2のグループ内の回路の利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域を補正するための、かつ、前記第1のミスマッチ量に比例、または、正比例した第1の補正係数を求めるものであり、
    前記第5および第6のアナログデジタル変換器の出力側には、それぞれ、第1および第2のグループ間補正手段が接続され、前記第1および第2のグループ間補正手段に、それぞれ、前記第1の補正係数を入力することにより、前記第1および第2のグループ間補正手段は、前記第5および第6のアナログデジタル変換器の出力を、前記第1の補正係数を用いたデジタル加算演算、または、デジタル減算演算、または、デジタル乗算演算、または、デジタル除算演算により、それぞれグループ間補正するものであることを特徴とする医療診断信号検出方法。
  11. 請求項10において、さらに、前記第5および第6のアナログデジタル変換器の出力側にそれぞれ、第1および第2のグループ内補正手段が接続され、
    さらに、グループ内補正用信号発生器と第1、および、第2のグループ内補正係数探索手段を備えており、
    グループ内補正係数探索時に、前記グループ内補正用信号発生器の出力が前記第4、および、第5、および第6のアンプに入力され、
    前記グループ内補正係数探索時に、前記第1のグループ内補正係数探索手段に、前記第5のアナログデジタル変換器の出力および前記第2のグループのマスターチャネルとしての前記第4のアナログデジタル変換器の出力が入力されて、前記第1のグループ内補正係数探索手段は、この2つの入力値を比較することにより、前記第4のアンプに対する前記第5のアンプの利得、または、直流オフセット、または、周波数帯域に関する第2のミスマッチ量、または、前記第4のアナログデジタル変換器に対する前記第5のアナログデジタル変換器の利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域に関する
    第3のミスマッチ量を探索することで、前記第2、または第3のミスマッチ量に比例、または、正比例した第1のグループ内補正係数を求め、
    前記第3の医療診断信号を受信する期間において、前記第1のグループ内補正手段は、前記第1のグループ内補正係数を用いたデジタル加算演算、または、デジタル減算演算、または、デジタル乗算演算、または、デジタル除算演算により、前記第5のアナログデジタル変換器の出力をグループ内補正し、
    前記グループ内補正係数探索時に、前記第2のグループ内補正係数探索手段に、前記第6のアナログデジタル変換器の出力および前記第2のグループのマスターチャネルとしての前記第4のアナログデジタル変換器の出力が入力されて、前記第2のグループ内補正係数探索手段は、この2つの入力値を比較することにより、前記第4のアンプに対する前記第6のアンプの利得、または、直流オフセット、または、周波数帯域に関する第4のミスマッチ量、または、前記第4のアナログデジタル変換器に対する前記第6のアナログデジタル変換器の利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域に関する第5のミスマッチ量を探索することで、前記第4、または、第5のミスマッチ量に比例、または、正比例した第2のグループ内補正係数を求め、
    前記第4の医療診断信号を受信する期間において、前記第2のグループ内補正手段は、前記第2のグループ内補正係数を用いたデジタル加算演算、または、デジタル減算演算、または、デジタル乗算演算、または、デジタル除算演算により、前記第6のアナログデジタル変換器の出力をグループ内補正するものであることを特徴とする医療診断信号検出方法。
  12. 請求項10において、前記第1、または、第2、または、第3、または、第4の医療診断信号を、それぞれ、前記第1、または、第2、または、第3、または、第4の医療診断信号検出器と、それぞれ、前記第2、または、第3、または、第5、または、第6のアンプと、それぞれ、前記第2、または、第3、または、第5、または、第6のアナログデジタル変換器により受信しているバックグランドで、前記第1のグループ間補正係数探索手段が、前記第1のミスマッチ量を探索して、前記第1の補正係数を求めることを特徴とする医療診断信号検出方法。
  13. 請求項11において、前記第1、または、第2、または、第3、または、第4の医療診断信号を、それぞれ、前記第1、または、第2、または、第3、または、第4の医療診断信号検出器と、それぞれ、前記第2、または、第3、または、第5、または、第6のアンプと、それぞれ、前記第2、または、第3、または、第5、または、第6のアナログデジタル変換器により受信しているバックグランドで、前記第1のグループ間補正係数探索手段が、前記第1のミスマッチ量を探索して、前記第1の補正係数を求めることを特徴とする医療診断信号検出方法。
  14. 請求項13において、前記グループ内補正係数探索は、第1の医療診断信号を受信しておらず、かつ、第2の医療診断信号も受信していない期間、または、第3の医療診断信号を受信しておらず、かつ、第4の医療診断信号も受信していない期間に行うことを特徴とする医療診断信号検出方法。
  15. 請求項1において、さらに、グループ内補正用信号発生器と第1、および、第2のグループ内補正係数探索手段を備えており、
    グループ内補正係数探索時に、前記グループ内補正用信号発生器の出力が前記第4、および、第5、および第6のアンプに入力され、
    前記グループ内補正係数探索時に、前記第1のグループ内補正係数探索手段に、前記第5のアナログデジタル変換器の出力および前記第2のグループのマスターチャネルとしての前記第4のアナログデジタル変換器の出力が入力されて、前記第1のグループ内補正係数探索手段は、この2つの入力値を比較することにより、前記第4のアンプに対する前記第5のアンプの利得、または、直流オフセット、または、周波数帯域に関する第2のミスマッチ量、または、前記第4のアナログデジタル変換器に対する前記第5のアナログデジタル変換器の利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域に関する第3のミスマッチ量を探索することで、前記第2、または第3のミスマッチ量に比例、または、正比例した第1のグループ内補正係数を求め、
    前記第3の医療診断信号を受信する期間において、前記第1のグループ間補正手段は、前記第1の補正係数と前記第1のグループ内補正係数を用いたデジタル加算演算、または、デジタル減算演算、または、デジタル乗算演算、または、デジタル除算演算により、前記第5のアナログデジタル変換器の出力をグループ間およびグループ内補正し、
    前記グループ内補正係数探索時に、前記第2のグループ内補正係数探索手段に、前記第6のアナログデジタル変換器の出力および前記第2のグループのマスターチャネルとしての前記第4のアナログデジタル変換器の出力が入力されて、前記第2のグループ内補正係数探索手段は、この2つの入力値を比較することにより、前記第4のアンプに対する前記第6のアンプの利得、または、直流オフセット、または、周波数帯域に関する第4のミスマッチ量、または、前記第4のアナログデジタル変換器に対する前記第6のアナログデジタル変換器の利得、または、直流オフセット、または、サンプリングタイミング、または、周波数帯域に関する第5のミスマッチ量を探索することで、前記第4、または第5のミスマッチ量に比例、または、正比例した第2のグループ内補正係数を求め、
    前記第4の医療診断信号を受信する期間において、前記第2のグループ間補正手段は、前記第1の補正係数と前記第2のグループ内補正係数を用いたデジタル加算演算、または、デジタル減算演算、または、デジタル乗算演算、または、デジタル除算演算により、前記第6のアナログデジタル変換器の出力をグループ間およびグループ内補正するものであることを特徴とする医療診断信号検出装置。
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