JP4709301B2 - ビデオカメラ - Google Patents
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Description
本発明は、ビデオカメラにおける外部表示パネルの配置と可動構造に関するものである。
図13〜図15は、従来のビデオカメラに連結装備されている液晶表示器の配置構成を示している(例えば、特許文献1、2参照)。図13に示すように、従来の肩乗せスタイルで使用するビデオカメラの液晶表示器5は、カメラ本体1をホールドする右手グリップ部(不図示)が設けられている側面とは反対側の本体側面に、カメラ本体1の側面形状と同一形状となるように液晶表示面を光軸と平行に配置され、液晶表示面が隠れるようにカメラ本体に収納される。
撮影時または液晶表示器使用時には、図14、図15に示すように、回転ヒンジ機構6、7により液晶表示器5を引き出して、液晶表示器5の向き、角度の調節が可能となる。これにより、液晶表示器5は、撮影者がローアングル、ハイアングルでの撮影を行う時の撮影モニタとして使用されたり、撮影後の収録モニタとして使用されたりする。
図13〜図15に示すように、従来の肩乗せスタイルのビデオカメラにあっては、ファインダユニット2の接眼窓2aがカメラ本体1の後面側に配置されず、カメラ本体1と別体に構成されたファインダユニット2がステー3を介してカメラ本体1に連結されている。また、ファインダユニット2は人間工学的見地、ホールディングバランスを考慮して、右手グリップ部(不図示)と同様にカメラ本体の前方側に配置され、カメラ本体1に対して右手グリップ部が設けられている側とは反対側に配置されている。
しかしながら、上述したビデオカメラの構成にあっては次の問題が生じる。
1.良好なホールディングバランスを得るようにグリップ部をカメラ本体の前側に位置させているため、グリップ部を介してカメラ本体1を保持したときに、液晶表示器5の表示面と撮影者の目とが極端に近づき、撮影者が液晶表示器5を撮影モニタとして使用することが不可能である。
2.図14や図15に示すように、液晶表示器5をカメラ本体1から引き出した使用状態では、接眼窓2aよりも後方の位置となるため、この液晶表示器5によって接眼窓2aを覗き難くしている。
3.撮影時、撮影者が接眼窓2aを覗きながら、同時に、番組ディレクター等の撮影者以外の人が液晶表示器5を見て撮影画像をチェックしたい要望があるが、従来のビデオカメラの構成では、撮影者が接眼窓2aを覗いている場合には、液晶表示器5を使用状態とさせることができない。
4.カメラ本体1の側面に液晶表示器5を収納しているため、カメラ本体1に操作スイッチ類を配置するスペースが無くなる。これにより、撮影時に操作しなければならないスイッチ類を配置するためのスペースを別途確保する必要があるが、この場合には、スイッチ類の配置場所によっては操作性が悪くなることがあり、また、配置スペースの増加によってカメラ本体1が大型化してしまう。
本発明のビデオカメラは、カメラ本体に対して回動可能に取り付けられ、接眼部を備えたファインダユニットと、前記接眼部の光軸を回転中心として前記ファインダユニットに対して回転する回転部と、回転軸が互いに直交する2つの回転ヒンジで前記回転部に連結され、撮影画像を表示可能な表示パネルとを有することを特徴とする。
本発明によれば、外部表示パネルをファインダユニット上に取り付けているため、従来のようにカメラ本体に取り付ける場合に比べて外部表示パネルを使いやすい構成とすることができる。しかも、ファインダユニットに外部表示パネルを設けているため、従来のようにカメラ本体に外部表示パネルを設けた場合に比べて、カメラ本体におけるスイッチ等の配置自由度を高めることができる。これにより、スイッチ等の操作性を向上させることができる。
外部表示パネルを、ファインダユニット上における接眼部よりも支持部材の側に取り付けることにより、外部表示パネルが邪魔とならずに接眼部を覗くことができるとともに、接眼部を覗いても、外部表示パネルでの表示を撮影者以外のものが観察することが可能となる。
外部表示パネルを接眼部の光軸を回転中心として回転可能な回転部に設けることで、接眼部の向きを変えることなく、外部表示パネルの高さを変えて、撮影映像を見やすくすることができる。
外部表示パネルを、ファインダユニットに対して、外部表示パネルの長辺方向が該ファインダユニットの光軸に対して略平行となるように収納することで、外部表示パネルを、ファインダユニットに対してコンパクトに収納させることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1であるビデオカメラについて図1〜図5を用いて説明する。
図1には、液晶表示器5を収納した状態が示されている。肩乗せスタイルのビデオカメラ本体1には、別体のファインダユニット2がステー(支持部材)3を介して連結されている。このステー3は、ビデオカメラ本体1の前方上部に設けられている。
ビデオカメラ本体1に対してステー3で連結されているファインダユニット2は、ステー3とヒンジ軸4で連結され、ヒンジ軸4の軸(図中の一点鎖線Aで示す)を中心として回動可能となっている。
液晶表示器5は、ファインダユニット2の上部に液晶表示面を下に向けた水平状態で配置された状態で収納されている。液晶表示器5は、ヒンジ部6、ヒンジ部7を介してファインダユニット2に連結されており、ファインダユニット2に対して2つの軸(図1中の一点鎖線B、Cで示す)周りに回動可能となっている。
液晶表示器5は、ファインダユニット2の水平方向における領域内に収まるように、すなわち、ファインダユニット2の水平断面形状と同一形状に形成されている。これにより、ビデオカメラの携帯時や液晶表示器5の不使用撮影時において、収納状態にある外部表示器5がファインダユニット2から突出して邪魔になることはなく、良好な操作性を実現している。
液晶表示器5とファインダユニット2は、2つの回転ヒンジで連結されている。ヒンジ部6はレンズ鏡筒9のレンズ光軸と平行に配置され、ファインダユニット2と連結されている。ヒンジ部6の軸に対して直交した軸を有するヒンジ部7は、液晶表示器5に連結されている。
一方、カメラ本体1には、撮影者の肩に乗せられる肩乗せ部10が形成されているとともに、グリップ部11が設けられている。
図2および図3には、本実施例であるビデオカメラにおける液晶表示器5の第一使用状態を示している。ファインダユニット2の上部に配置された液晶表示器5を、ヒンジ部6およびヒンジ7部の軸回りに回動させることにより、第一使用状態とさせることができる。この第一使用状態では、液晶表示器5の表示面が、接眼窓部2aと同じ方向を向いているため、撮影者は接眼窓部2aを覗くことができるとともに、液晶表示器5での表示を観察することができるようになっている。
この第一使用状態において、液晶表示器5はファインダユニット2の上面部に立ち上がり、ヒンジ部4〜7の各軸を中心として回転可能となっているため、液晶表示器5の液晶表示板5aを、撮影者の撮影姿勢に対応した最適配置とすることができる。また、使用状態にある液晶表示器5は、ファインダユニット2の上面であって、接眼窓部2aの前方に立ち上がるため、撮影者が接眼窓部2aを覗いて撮影するとき、撮影者以外の番組ディレクター等が液晶表示器5を介して撮影内容を撮影者と同時に確認することが可能となる。
図4および図5には、本実施例のビデオカメラにおける液晶表示器5の第二使用状態を示す。この第二使用状態は、第一使用状態にあるファインダユニット2を、ヒンジ部4の軸A回りに略180度、回転させた状態を示している。
この第二使用状態において、液晶表示器5は、ファインダユニット2の下側に位置しており、第一使用状態に比べ、カメラ本体1の前方に位置している。これにより、撮影者の眼の位置との距離が離れ、適切な明視距離に液晶表示器5を配置させることができ、「撮影時モニタ」としての使用が可能となる。
この状態における液晶表示器5の液晶表示板5aは、ファインダユニット2をヒンジ部4の軸回りに回動させることによって、撮影者の撮影姿勢に対応した最適配置に移動させることができる。
本実施例によれば、液晶表示器5をファインダユニット2に設けているため、従来のように液晶表示器をカメラ本体に設ける場合に比べて、各種操作を行うためのスイッチ等をカメラ本体に配置する際の自由度を高めることができる。これにより、図1から図5に示すように、カメラ本体1の側面のうちファインダユニット2の位置している側に、スイッチ等を配置することができ、グリップ部11でカメラ本体1を保持した状態でスイッチ等を容易に操作することが可能となる。
本実施例のビデオカメラによって、撮影者は多様な状況、環境の中で良好な撮影操作を行うことができ、様々な撮影スタイルに対応して液晶表示器を最適な位置に移動させることができる。
次に、本発明の実施例2であるビデオカメラについて図6〜図12を用いて説明する。
図6には、本実施例における液晶表示器5を収納した状態を示している。図7および図8には、本実施例における液晶表示器5の第一使用状態を示している。
本実施例は、上述した実施例1の一部を変更したものであり、具体的にはファインダユニット2と液晶表示器5の連結を異なる構成としたものである。液晶表示器5は、接眼窓部2aの光軸を回転軸にした回転機構8によりファインダユニット2と連結されており、ファインダユニット2の上面部に立ち上がった液晶表示器5は、回転機構8、ヒンジ部6、ヒンジ部7の軸回りに回動可能となっている。回転機構8にヒンジ部6が一体で形成されている。
したがって、実施例の構成においても常に液晶表示器5の液晶表示板5aを、撮影者の撮影姿勢の変化に対して適正な位置、角度に配置することができる。
図9および図10には、本実施例における液晶表示器5の第二使用状態を示す。この第二使用状態は、第一使用状態にある液晶表示器5を、回転機構8によって略180度回転させたときの状態であり、液晶表示器5がファインダユニット2に対して下側に位置している。この使用状態においては、撮影者は、液晶表示器5での表示画像を観察しながら撮影を行うことができる。
図11および図12には、本実施例における液晶表示器5の第三使用状態を示している。この第三使用状態は、第一使用状態にあるファインダユニット2をヒンジ部4の軸回りに略180度回動させた状態を示す。この使用状態において、液晶表示器5は、ファインダユニット2の下面側に位置しており、第一使用状態に比べ、カメラ本体1の前方に位置している。
したがって、本実施例での構成においても、撮影者の眼と液晶表示器5の距離を離し、適切な明視距離に液晶表示器5の液晶表示板5aを配置させることができ、「撮影時モニタ」としての使用が可能となる。
なお、本発明の実施例では、表示パネルとして液晶表示器で説明したが、ELパネルやSED(表面電界ディスプレイ)等の自己発光型の表示装置でも適用可能である。
1・・・ビデオカメラ本体、2・・・ファインダユニット、2a・・・接眼窓部
3・・・ステー、4・・・ヒンジ部、5・・・液晶表示器、5a・・・液晶表示板
6・・・ヒンジ部、7・・・ヒンジ部、8・・・回転機構、9・・・レンズ鏡筒、
10・・・肩乗せ部、11・・・グリップ部
3・・・ステー、4・・・ヒンジ部、5・・・液晶表示器、5a・・・液晶表示板
6・・・ヒンジ部、7・・・ヒンジ部、8・・・回転機構、9・・・レンズ鏡筒、
10・・・肩乗せ部、11・・・グリップ部
Claims (2)
- カメラ本体に対して回動可能に取り付けられ、接眼部を備えたファインダユニットと、
前記接眼部の光軸を回転中心として前記ファインダユニットに対して回転する回転部と、
回転軸が互いに直交する2つの回転ヒンジで前記回転部に連結され、撮影画像を表示可能な表示パネルとを有することを特徴とするビデオカメラ。 - 前記表示パネルは長辺方向が前記カメラ本体の光軸方向となるように、前記ファインダユニットに収納され、前記ファインダユニットに収納されている状態から前記表示パネルを前記光軸と平行な方向に回動させた後、前記表示パネルを前記光軸と直交する方向に回動させることで、前記表示パネルを使用状態に変位させることを特徴とする請求項1に記載のビデオカメラ。
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JP2009183338A JP4709301B2 (ja) | 2009-08-06 | 2009-08-06 | ビデオカメラ |
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Family Applications (1)
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- 2009-08-06 JP JP2009183338A patent/JP4709301B2/ja not_active Expired - Lifetime
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