JP2004170579A - デジタルカメラ機能付き双眼鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】デジタルカメラ機能付き双眼鏡の防水性能、画像表示装置の視認性、及び操作性を向上する。
【解決手段】双眼鏡10の右目用対物レンズ11R、左眼用対物レンズ11Lの間に撮影用対物レンズ13を配置する。撮影用対物レンズを介して撮影した画像または動画像を表示するための画像表示装置14を双眼鏡10のケーシング底面に配置する。双眼鏡10のケーシング底面にレリーズスイッチ等の操作スイッチを設ける。使用時、操作スイッチがケーシング底面の右手側に位置するように配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】双眼鏡10の右目用対物レンズ11R、左眼用対物レンズ11Lの間に撮影用対物レンズ13を配置する。撮影用対物レンズを介して撮影した画像または動画像を表示するための画像表示装置14を双眼鏡10のケーシング底面に配置する。双眼鏡10のケーシング底面にレリーズスイッチ等の操作スイッチを設ける。使用時、操作スイッチがケーシング底面の右手側に位置するように配置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ機能が搭載された双眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラの機能と双眼鏡の機能が一体化されたデジタルカメラ機能付き双眼鏡が知られている。デジタルカメラ機能付き双眼鏡では、接眼レンズを通して複眼視される映像と略同一の画像を液晶モニタに表示できるとともにデジタル画像として記録可能である。従来のデジタルカメラ機能付き双眼鏡において、液晶モニタやレリーズスイッチ等の操作スイッチは双眼鏡本体の上面に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
双眼鏡は通常野外で使用されることが多いため防水性・防塵性を備えていることが望まれる。しかし、液晶モニタや操作スイッチが双眼鏡本体の上面に設けられている従来の構造では防水・防塵機能に対して不利である。また、双眼鏡本体に搭載された液晶モニタは、野外では日光等の外光の影響で明るい場所では画面が見づらいと言う問題がある。
【0004】
本発明は、防水性能の高いデジタルカメラ機能付き双眼鏡を得ることを目的としている。また、本発明は、デジタルカメラ機能付き双眼鏡における画像表示装置の視認性の向上を目的としている。また更に、本発明は操作性の高いデジタルカメラ機能付き双眼鏡を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のデジタルカメラ機能付き双眼鏡は、ケーシングと、デジタルカメラ機能を用いて撮影された画像を表示する画像表示装置と、デジタルカメラ機能に関わるスイッチとを備え、画像表示装置及びスイッチがケーシングの底面側に設けられることを特徴としている。
【0006】
使用時においてスイッチが親指で操作可能な位置に配置されることとにより高い操作性が得られる。また画像表示装置が設けられた底面に三脚を取り付けるための三脚取付部が設けられていることにより、双眼鏡を固定して撮影及び観察を行なうことができるとともに、三脚利用時にも、画像表示装置に表示される画像が見やすい。
【0007】
ケーシングは、双眼鏡の一対の光学系のうちの第1の光学系を保持する第1のケーシングと、一対の光学系のうちの第2の光学系を保持し第1のケーシングに対し相対的に変位可能な第2のケーシングを有し、第1のケーシングに対する第2のケーシングの変位により双眼鏡の眼幅調整を行うことができる。
【0008】
このとき第1のケーシングは、第2のケーシングに摺動自在に嵌入され、第2のケーシングの第1のケーシングが嵌入される開口部において、上記底面とは反対側の上面に対応する開口部内側には、開口部の縁に沿って防水パッキングが設けられることが好ましい。これにより、眼幅調整機能を備えた双眼鏡においてもより高い防水性能や防塵性能を得ることができる。
【0009】
また、画像表示装置は収納位置と使用位置とに移動自在に支持される一方、ケーシングには画像表示装置の厚み分の凹部が形成され、画像表示装置が収納位置にあるとき、画像表示装置の背面とケーシングの底面が略同一面状となることが好ましい。この構成によれば、非使用時において、画像表示装置が邪魔にならず、携帯や鞄などへの収納がし易い上、机などに置く際も安定した姿勢を保つことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるデジタルカメラ機能付き双眼鏡を対物レンズ側から見た正面図であり、図2はその底面図である。また、図3、図4、図5はそれぞれ図1のデジタルカメラ機能付き双眼鏡のそれぞれ背面図(接眼レンズ側)、上面図、側面図である。以下図1〜図5を参照して本実施形態のデジタルカメラ機能付き双眼鏡について説明する。
【0011】
デジタルカメラ機能付き双眼鏡10は、本体10Aと、眼幅調整のために本体10Aに対し横幅方向(矢印A方向)に相対的に変位可能である可動部10Bとからなる。双眼鏡本体10Aのケーシングは、可動部10Bのケーシングの開口部10bに摺動自在に嵌入可能な嵌入部10aを有する。嵌入部10aの外殻は、可動部10B内に嵌入されるため本体10Aの主要部のケーシングの寸法よりも小さく段部10cにより主要部と連結される。双眼鏡10を使用しないときには、本体10A及び可動部10Bは眼幅が最小となる位置まで縮められ、嵌入部10aは可動部10Bの内側に全て嵌入され、可動部10Bの開口部10bは、双眼鏡本体10Aの段部10cに当接される。なお、双眼鏡10が通常に使用される状態、すなわち、双眼鏡本体10Aの厚さ方向(図2中、矢印A方向と直交する上下方向)を観察者の親指と他の指とで挟んで保持し、撮影光学系の光軸が略水平方向に向けけられた観察状態においては、親指が当接している、重力方向に向く面が双眼鏡10の底面、その反対側の他の指が当接する面が双眼鏡10の上面となる。
【0012】
本体10Aには、右眼用の観察光学系とデジタルカメラ用の撮影光学系が搭載され、可動部10Bには、左眼用の観察光学系が搭載される。すなわち本体10Aの正面には、双眼鏡用の対物レンズ11R、及びデジタルカメラ用(撮影用)の対物レンズ13が設けられ、背面には対物レンズ11Rに対応する接眼レンズ12R(図3参照)が設けられる。一方、可動部10Bの正面には双眼鏡用の対物レンズ11Lが設けられ、その背面には対物レンズ11Lに対応する接眼レンズ12Lが設けられる。なお、デジタルカメラ用の対物レンズ13は対物レンズ11L、11Rの間に配置され、使用されていないときは、レンズバリアにより閉じられている。レンズバリアの開閉は双眼鏡本体10Aの正面に設けられたスライドレバー13Sを操作することにより行われる。
【0013】
双眼鏡本体10Aのケーシングの底面(操作面)には、例えばLCD(liquid crystal display)等からなる画像表示部14D(図3参照)を備えた画像表示装置14が設けられる。ケーシング底面において画像表示装置14の後方(接眼部より)には、双眼鏡用の光学系及びデジタルカメラ用の光学系に連動し、それぞれの光学系の合焦を行うための転輪15が設けられる。画像表示装置14は、パネル状に成形されており、双眼鏡ケーシングの底面と正面の稜線に平行な軸を回転軸に、使用位置と収納位置とに回動自在である(図5の矢印B)。すなわち、画像表示装置14が使用位置にあるとき、画面(LCD14D)は背面方向(接眼レンズ側)に向けて略直立される。また、画像表示装置14が収納位置にあるとき、画像表示部14Dの画面は双眼鏡本体10Aのケーシング底面に臥せられる。図7〜図10に画像表示装置14が収納位置にあるときの双眼鏡10の正面図、底面図、背面図、及び側面図を示す。ケーシング底面の画像表示装置14が臥せられる位置には画像表示装置14の厚み分の凹部が形成されており、画像表示装置14が収納位置にあるとき、画像表示装置14はこの凹部に収容され、画像表示装置14の背面がケーシング底面と略同一面状となる。なお、画像表示部14Dには、撮影された画像、あるいはデジタルカメラを通した動画像が表示される。
【0014】
図2の底面図に示されるように、双眼鏡本体10Aの図中左側にはレリーズスイッチ16が設けられる。本体10Aのケーシング底面において、レリーズスイッチ16よりも前側(正面より)には、メニューキー17、ディスプレイキー18、及び上下左右方向に対応する4つの矢印キー19U、19D、19L、19Rと、これらに囲まれるOKキー20とが設けられる。すなわち、ユーザがデジタルカメラ機能付き双眼鏡10を使用するために右手で本体10Aを支持したとき、右手の親指はスイッチ群16〜20を操作可能な位置に配置され、ユーザは双眼鏡を覗きながら親指でデジタルカメラのレリーズスイッチ16を操作することができる。なお、双眼鏡10の可動部10Bの底面には三脚取付部21が設けられ、三脚取付部21には三脚穴21aが設けられている。すなわち、双眼鏡10は、三脚取付部21を介して図示しない三脚の雲台に固定することができる。
【0015】
一方、図4に示すように、双眼鏡10のケーシング上面には、スイッチ類や画像表示機器などの電気的な部品は一切設けられていないが、後述するように、上面において可動部10Bのケーシングの開口部10bの内側には、縁に沿って破線で示されるように防水用のパッキング22が設けられる。すなわち、パッキング22は嵌入部10aと開口部10bとの隙間から双眼鏡10の内部に水や埃が侵入するのを防止する。
【0016】
なお、双眼鏡本体10Aの側端部にはUSB/ビデオ出力端子が設けらておりUSB/ビデオ出力端子は、端子カバー30により覆われている。また、可動部10Bの側端部には、電池格納室が設けられており電池格納室は、電池カバー31により覆われている。
【0017】
次に図6を参照して、パッキング22のについて説明する。図6は、図1の正面図の左側のみを拡大し、パッキング22の周辺のケーシングを切断面として示した拡大部分断面図である。
【0018】
図6に示されるように、可動部10Bのケーシングの開口部10bの内側には、開口部10bの縁に沿って溝23が形成されており、溝23内には、一定の弾性あるいは可撓性を有する防水又は防塵用のパッキング22(例えばシリコーンゴム等)が嵌め込まれている。パッキング22は嵌入部10aの外側面に常に密着して水密性を保つ。
【0019】
以上のように、本実施形態によれば、操作スイッチ及び画像表示装置が双眼鏡のケーシングの底面側に設けられているので、雨や水しぶき、あるいは埃等のケーシング内への侵入を防止でき、防水性能及び防塵性能において優れている。また、画像表示装置が双眼鏡のケーシング底面側に設けられているので双眼鏡自体が庇の役割を果たし、太陽光等の外光の影響を受けることなく画像表示装置を見ることができ、画像表示装置の視認性が向上する。また、本実施形態のデジタルカメラ機能付き双眼鏡においては、レリーズスイッチ等の操作スイッチや転輪が双眼鏡本体のケーシング底面の右手側に設けられているので、スイッチ類の操作及び転輪の操作を利き手(右手)の親指のみで行うことができ操作性が高い。
【0020】
また、本実施形態によれば、非使用時、すなわち画像表示装置が収納位置にあるときは、画像表示装置の背面とケーシングの底面とが略同一面状となるので、非使用時において、画像表示装置が邪魔にならず、携帯や鞄などへの収納がし易い上、鞄などに収納し易い上、机などに置く際も安定した姿勢を保つことができ、利便性が良い。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、防水性能の高いデジタルカメラ機能付き双眼鏡を得ることができるとともに、デジタルカメラ機能付き双眼鏡における画像表示装置の視認性を向上できる。また更に、本発明によれば操作性の高いデジタルカメラ機能付き双眼鏡を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるデジタルカメラ機能付き双眼鏡の対物レンズ側からの正面図である。
【図2】図1に示された双眼鏡の底面図である。
【図3】図1に示された双眼鏡の接眼レンズ側からの背面図である。
【図4】図1に示された双眼鏡の上面図である。
【図5】図1に示された双眼鏡の側面図である。
【図6】図1の左側領域の拡大部分断面図である。
【図7】画像表示装置が収納位置にあり、眼幅が最小にされた双眼鏡の正面図である。
【図8】画像表示装置が収納位置にあり、眼幅が最小にされた双眼鏡の底面図である。
【図9】画像表示装置が収納位置にあり、眼幅が最小にされた双眼鏡の背面図である。
【図10】画像表示装置が収納位置にあり、眼幅が最小にされた双眼鏡の側面図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ機能付き双眼鏡
10A 本体
10B 可動部
14 画像表示装置
14D 画像表示部(LCD)
16〜20 操作スイッチ群
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ機能が搭載された双眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラの機能と双眼鏡の機能が一体化されたデジタルカメラ機能付き双眼鏡が知られている。デジタルカメラ機能付き双眼鏡では、接眼レンズを通して複眼視される映像と略同一の画像を液晶モニタに表示できるとともにデジタル画像として記録可能である。従来のデジタルカメラ機能付き双眼鏡において、液晶モニタやレリーズスイッチ等の操作スイッチは双眼鏡本体の上面に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
双眼鏡は通常野外で使用されることが多いため防水性・防塵性を備えていることが望まれる。しかし、液晶モニタや操作スイッチが双眼鏡本体の上面に設けられている従来の構造では防水・防塵機能に対して不利である。また、双眼鏡本体に搭載された液晶モニタは、野外では日光等の外光の影響で明るい場所では画面が見づらいと言う問題がある。
【0004】
本発明は、防水性能の高いデジタルカメラ機能付き双眼鏡を得ることを目的としている。また、本発明は、デジタルカメラ機能付き双眼鏡における画像表示装置の視認性の向上を目的としている。また更に、本発明は操作性の高いデジタルカメラ機能付き双眼鏡を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のデジタルカメラ機能付き双眼鏡は、ケーシングと、デジタルカメラ機能を用いて撮影された画像を表示する画像表示装置と、デジタルカメラ機能に関わるスイッチとを備え、画像表示装置及びスイッチがケーシングの底面側に設けられることを特徴としている。
【0006】
使用時においてスイッチが親指で操作可能な位置に配置されることとにより高い操作性が得られる。また画像表示装置が設けられた底面に三脚を取り付けるための三脚取付部が設けられていることにより、双眼鏡を固定して撮影及び観察を行なうことができるとともに、三脚利用時にも、画像表示装置に表示される画像が見やすい。
【0007】
ケーシングは、双眼鏡の一対の光学系のうちの第1の光学系を保持する第1のケーシングと、一対の光学系のうちの第2の光学系を保持し第1のケーシングに対し相対的に変位可能な第2のケーシングを有し、第1のケーシングに対する第2のケーシングの変位により双眼鏡の眼幅調整を行うことができる。
【0008】
このとき第1のケーシングは、第2のケーシングに摺動自在に嵌入され、第2のケーシングの第1のケーシングが嵌入される開口部において、上記底面とは反対側の上面に対応する開口部内側には、開口部の縁に沿って防水パッキングが設けられることが好ましい。これにより、眼幅調整機能を備えた双眼鏡においてもより高い防水性能や防塵性能を得ることができる。
【0009】
また、画像表示装置は収納位置と使用位置とに移動自在に支持される一方、ケーシングには画像表示装置の厚み分の凹部が形成され、画像表示装置が収納位置にあるとき、画像表示装置の背面とケーシングの底面が略同一面状となることが好ましい。この構成によれば、非使用時において、画像表示装置が邪魔にならず、携帯や鞄などへの収納がし易い上、机などに置く際も安定した姿勢を保つことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるデジタルカメラ機能付き双眼鏡を対物レンズ側から見た正面図であり、図2はその底面図である。また、図3、図4、図5はそれぞれ図1のデジタルカメラ機能付き双眼鏡のそれぞれ背面図(接眼レンズ側)、上面図、側面図である。以下図1〜図5を参照して本実施形態のデジタルカメラ機能付き双眼鏡について説明する。
【0011】
デジタルカメラ機能付き双眼鏡10は、本体10Aと、眼幅調整のために本体10Aに対し横幅方向(矢印A方向)に相対的に変位可能である可動部10Bとからなる。双眼鏡本体10Aのケーシングは、可動部10Bのケーシングの開口部10bに摺動自在に嵌入可能な嵌入部10aを有する。嵌入部10aの外殻は、可動部10B内に嵌入されるため本体10Aの主要部のケーシングの寸法よりも小さく段部10cにより主要部と連結される。双眼鏡10を使用しないときには、本体10A及び可動部10Bは眼幅が最小となる位置まで縮められ、嵌入部10aは可動部10Bの内側に全て嵌入され、可動部10Bの開口部10bは、双眼鏡本体10Aの段部10cに当接される。なお、双眼鏡10が通常に使用される状態、すなわち、双眼鏡本体10Aの厚さ方向(図2中、矢印A方向と直交する上下方向)を観察者の親指と他の指とで挟んで保持し、撮影光学系の光軸が略水平方向に向けけられた観察状態においては、親指が当接している、重力方向に向く面が双眼鏡10の底面、その反対側の他の指が当接する面が双眼鏡10の上面となる。
【0012】
本体10Aには、右眼用の観察光学系とデジタルカメラ用の撮影光学系が搭載され、可動部10Bには、左眼用の観察光学系が搭載される。すなわち本体10Aの正面には、双眼鏡用の対物レンズ11R、及びデジタルカメラ用(撮影用)の対物レンズ13が設けられ、背面には対物レンズ11Rに対応する接眼レンズ12R(図3参照)が設けられる。一方、可動部10Bの正面には双眼鏡用の対物レンズ11Lが設けられ、その背面には対物レンズ11Lに対応する接眼レンズ12Lが設けられる。なお、デジタルカメラ用の対物レンズ13は対物レンズ11L、11Rの間に配置され、使用されていないときは、レンズバリアにより閉じられている。レンズバリアの開閉は双眼鏡本体10Aの正面に設けられたスライドレバー13Sを操作することにより行われる。
【0013】
双眼鏡本体10Aのケーシングの底面(操作面)には、例えばLCD(liquid crystal display)等からなる画像表示部14D(図3参照)を備えた画像表示装置14が設けられる。ケーシング底面において画像表示装置14の後方(接眼部より)には、双眼鏡用の光学系及びデジタルカメラ用の光学系に連動し、それぞれの光学系の合焦を行うための転輪15が設けられる。画像表示装置14は、パネル状に成形されており、双眼鏡ケーシングの底面と正面の稜線に平行な軸を回転軸に、使用位置と収納位置とに回動自在である(図5の矢印B)。すなわち、画像表示装置14が使用位置にあるとき、画面(LCD14D)は背面方向(接眼レンズ側)に向けて略直立される。また、画像表示装置14が収納位置にあるとき、画像表示部14Dの画面は双眼鏡本体10Aのケーシング底面に臥せられる。図7〜図10に画像表示装置14が収納位置にあるときの双眼鏡10の正面図、底面図、背面図、及び側面図を示す。ケーシング底面の画像表示装置14が臥せられる位置には画像表示装置14の厚み分の凹部が形成されており、画像表示装置14が収納位置にあるとき、画像表示装置14はこの凹部に収容され、画像表示装置14の背面がケーシング底面と略同一面状となる。なお、画像表示部14Dには、撮影された画像、あるいはデジタルカメラを通した動画像が表示される。
【0014】
図2の底面図に示されるように、双眼鏡本体10Aの図中左側にはレリーズスイッチ16が設けられる。本体10Aのケーシング底面において、レリーズスイッチ16よりも前側(正面より)には、メニューキー17、ディスプレイキー18、及び上下左右方向に対応する4つの矢印キー19U、19D、19L、19Rと、これらに囲まれるOKキー20とが設けられる。すなわち、ユーザがデジタルカメラ機能付き双眼鏡10を使用するために右手で本体10Aを支持したとき、右手の親指はスイッチ群16〜20を操作可能な位置に配置され、ユーザは双眼鏡を覗きながら親指でデジタルカメラのレリーズスイッチ16を操作することができる。なお、双眼鏡10の可動部10Bの底面には三脚取付部21が設けられ、三脚取付部21には三脚穴21aが設けられている。すなわち、双眼鏡10は、三脚取付部21を介して図示しない三脚の雲台に固定することができる。
【0015】
一方、図4に示すように、双眼鏡10のケーシング上面には、スイッチ類や画像表示機器などの電気的な部品は一切設けられていないが、後述するように、上面において可動部10Bのケーシングの開口部10bの内側には、縁に沿って破線で示されるように防水用のパッキング22が設けられる。すなわち、パッキング22は嵌入部10aと開口部10bとの隙間から双眼鏡10の内部に水や埃が侵入するのを防止する。
【0016】
なお、双眼鏡本体10Aの側端部にはUSB/ビデオ出力端子が設けらておりUSB/ビデオ出力端子は、端子カバー30により覆われている。また、可動部10Bの側端部には、電池格納室が設けられており電池格納室は、電池カバー31により覆われている。
【0017】
次に図6を参照して、パッキング22のについて説明する。図6は、図1の正面図の左側のみを拡大し、パッキング22の周辺のケーシングを切断面として示した拡大部分断面図である。
【0018】
図6に示されるように、可動部10Bのケーシングの開口部10bの内側には、開口部10bの縁に沿って溝23が形成されており、溝23内には、一定の弾性あるいは可撓性を有する防水又は防塵用のパッキング22(例えばシリコーンゴム等)が嵌め込まれている。パッキング22は嵌入部10aの外側面に常に密着して水密性を保つ。
【0019】
以上のように、本実施形態によれば、操作スイッチ及び画像表示装置が双眼鏡のケーシングの底面側に設けられているので、雨や水しぶき、あるいは埃等のケーシング内への侵入を防止でき、防水性能及び防塵性能において優れている。また、画像表示装置が双眼鏡のケーシング底面側に設けられているので双眼鏡自体が庇の役割を果たし、太陽光等の外光の影響を受けることなく画像表示装置を見ることができ、画像表示装置の視認性が向上する。また、本実施形態のデジタルカメラ機能付き双眼鏡においては、レリーズスイッチ等の操作スイッチや転輪が双眼鏡本体のケーシング底面の右手側に設けられているので、スイッチ類の操作及び転輪の操作を利き手(右手)の親指のみで行うことができ操作性が高い。
【0020】
また、本実施形態によれば、非使用時、すなわち画像表示装置が収納位置にあるときは、画像表示装置の背面とケーシングの底面とが略同一面状となるので、非使用時において、画像表示装置が邪魔にならず、携帯や鞄などへの収納がし易い上、鞄などに収納し易い上、机などに置く際も安定した姿勢を保つことができ、利便性が良い。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、防水性能の高いデジタルカメラ機能付き双眼鏡を得ることができるとともに、デジタルカメラ機能付き双眼鏡における画像表示装置の視認性を向上できる。また更に、本発明によれば操作性の高いデジタルカメラ機能付き双眼鏡を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるデジタルカメラ機能付き双眼鏡の対物レンズ側からの正面図である。
【図2】図1に示された双眼鏡の底面図である。
【図3】図1に示された双眼鏡の接眼レンズ側からの背面図である。
【図4】図1に示された双眼鏡の上面図である。
【図5】図1に示された双眼鏡の側面図である。
【図6】図1の左側領域の拡大部分断面図である。
【図7】画像表示装置が収納位置にあり、眼幅が最小にされた双眼鏡の正面図である。
【図8】画像表示装置が収納位置にあり、眼幅が最小にされた双眼鏡の底面図である。
【図9】画像表示装置が収納位置にあり、眼幅が最小にされた双眼鏡の背面図である。
【図10】画像表示装置が収納位置にあり、眼幅が最小にされた双眼鏡の側面図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ機能付き双眼鏡
10A 本体
10B 可動部
14 画像表示装置
14D 画像表示部(LCD)
16〜20 操作スイッチ群
Claims (6)
- デジタルカメラ機能を備えた双眼鏡であって、
ケーシングと、
前記デジタルカメラ機能を用いて撮影された画像を表示する画像表示装置と、
前記デジタルカメラ機能に関わるスイッチとを備え、
前記画像表示装置及び前記スイッチが前記ケーシングの底面側に設けられている
ことを特徴とするデジタルカメラ機能付き双眼鏡。 - 使用時において前記スイッチが親指で操作可能な位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ機能付き双眼鏡。
- 前記ケーシングの底面側には、三脚を取り付けるための三脚取付部が設けられている特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ機能付き双眼鏡。
- 前記ケーシングが、前記双眼鏡の一対の光学系のうちの第1の光学系を保持する第1のケーシングと、前記一対の光学系のうちの第2の光学系を保持し前記第1のケーシングに対し相対的に変位可能な第2のケーシングを有し、前記第1のケーシングに対する前記第2のケーシングの変位により前記双眼鏡の眼幅調整が行われることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ機能付き双眼鏡。
- 前記第1のケーシングが前記第2のケーシングに摺動自在に嵌入され、前記第2のケーシングの前記第1のケーシングが嵌入される開口部において、前記底面とは反対側の上面に対応する開口部内側には、前記開口部の縁に沿って防水パッキングが設けられることを特徴とする請求項4に記載のデジタルカメラ機能付き双眼鏡。
- 前記画像表示装置は収納位置と使用位置とに移動自在に支持される一方、前記ケーシングには前記画像表示装置の厚み分の凹部が形成され、前記画像表示装置が前記収納位置にあるとき、前記画像表示装置の背面と前記ケーシングの底面が略同一面状となることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ機能付き双眼鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002334712A JP2004170579A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | デジタルカメラ機能付き双眼鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002334712A JP2004170579A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | デジタルカメラ機能付き双眼鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004170579A true JP2004170579A (ja) | 2004-06-17 |
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ID=32699024
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JP2002334712A Withdrawn JP2004170579A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | デジタルカメラ機能付き双眼鏡 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004170579A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006147216A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Canon Inc | 防水型光学装置 |
US7751696B2 (en) | 2004-12-28 | 2010-07-06 | Hoya Corporation | Camera with waterproof function |
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2002
- 2002-11-19 JP JP2002334712A patent/JP2004170579A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006147216A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Canon Inc | 防水型光学装置 |
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