JP4708586B2 - 液体吐出ヘッド、液体吐出方法、および液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッド、液体吐出方法、および液体吐出ヘッドの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱エネルギーを液体に作用させて気泡を発生させることによって液体を吐出する液体吐出ヘッドおよびその製造方法、該液体吐出方法に関する。
【0002】
また、本発明は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の被記録媒体に対し記録を行うプリンタ、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワードプロセッサ等の装置、さらには各種処理装置と複合的に組み合わせた産業用記録装置に適用できる発明である。
【0003】
なお、本発明における、「記録」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を付与することをも意味するものである。
【0004】
【従来の技術】
従来から実用化されている液滴吐出ヘッドでは、液滴を吐出するために駆動される吐出素子(例えば、気泡形成用の電気熱変換素子や変位あるいは変形用の圧電素子等)を吐出口に対応させた関係で配置されている。この吐出素子が駆動されると、液体を吐出口に向かわせる圧力波や液体の流れが生じて吐出液滴が形成される一方で、液体の補充(リフィル)を吐出素子へ行うための液室に向かう圧力波や液体の流れも発生する。この液室は、吐出素子・吐出口を備えた液路の複数に対して共通させた場合、共通液室となる。
【0005】
この液室や共通液室へ向かう圧力波や液体の流れは、一般に「バック波」の総称で呼ばれ、リフィルを妨害したり、隣接する吐出口でのメニスカス振動成分を与えたりすることがある。この「バック波」に着目した発明は数多く提案されており、バック波を阻止したり吸収したりする部材(膜や弁等)を吐出素子・吐出口を備えた流路内の構成要素とするものが一般的である。例えば、特開平6−31918号公報(特に第3図)に記載の発明は、三角形状の板状部材の三角形部分を気泡を発生するヒーターに対して対向させたものである。この発明では、板状部材によってバック波を一時的に且つわずかには抑えられている。しかし、気泡の成長と三角形部分との相関関係については全く触れていないし、その着想もないため、上記の発明は以下の問題点を含んでいる。
【0006】
すなわち、上記公報に記載の発明では、ヒーターが凹部の底に位置しており吐出口との直線的連通状態をとれないため、液滴形が安定できず、さらに気泡の成長は三角形の頂点の部分の周囲から許容されているため、気泡は三角形の板状部材の片側から反対側全体まで成長し、結果的に板状部材が存在していないかのように液中における通常の気泡の成長が完成してしまう。従って、成長した気泡にとって板状部材の存在は何ら関係のないものとなってしまう。逆に、板状部材の全体が気泡に囲まれるために、気泡の収縮段階において、凹部に位置するヒーターへのリフィルは乱流を生じせしめ、その凹部内に微小気泡を蓄積する原因となり、成長気泡に基づいて吐出を行う原理自体を乱すことになってしまう。
【0007】
他方、EP公開公報EP436047A1は、吐出口近傍域と気泡発生部との間にこれらを遮断する第1弁と、気泡発生部とインク供給部との間にこれらを完全に遮断する第2弁とを交互に開閉させる発明を提案している(EP436047A1の第4〜9図)。しかし、この発明はこれら3つの部屋を2つづつに区分してしまうために、吐出時には液滴に追従するインクが大きな尾引きとなり、気泡成長・収縮・消泡を行う通常の吐出方式に比べてサテライトドットがかなり多くなってしまう(消泡によるメニスカス後退の効果を使えないと推定される)。また、リフィル時は、気泡発生部に液体が消泡に伴って供給されるが、吐出口近傍域には次の発泡が生じるまで液体は供給できないので、吐出液滴のばらつきが大きいだけでなく、吐出応答周波数が極めて小さく、実用レベルではない。
【0008】
上述の従来技術とはまったく異なり液滴の吐出に関し有効に貢献できる可動部材(自由端を支点よりも吐出口側に有する板状部材等)を用いた発明が、本願出願人によって数多く提案されている。その発明のうち、特開平9-48127号公報は上述した可動部材の挙動がわずかに乱れることを防止すべく、可動部材の変位の上限を規制する発明を開示している。また、特開平9-323420号公報は、上記可動部材に対して、上流における共通液室の位置を、上記可動部材の利点を利用して可動部材の自由端側;つまり下流側にシフトさせてリフィル能力を高める発明を開示している。
【0009】
また、特開平10-24588号公報は、液体吐出に関わる要素として圧力波伝播による気泡成長に注目した発明(音響波)として、気泡発生領域の一部を上記可動部材から開放する発明を開示している。加えて、特開2000-621845号公報等には、この吐出液滴形成という観点から気泡の発生から消泡にいたる経過をより詳細に解析することで、インクジェットに特有の印字品位を低下させ、装置自体や記録媒体を汚すサテライトを減少させ、高速リフィルを達成するとともに、メニスカスの変動を高速で収束させ、連続吐出動作における画像品位の安定性をも両立させる等の技術が開示されている。
【0010】
一方、前述した可動部材や弁形状に対して、完全なる開閉を吐出素子の挙動によらず、個別の駆動により行うバイメタル方式を開示するものとして、特開平9-131891号公報がある。この公報は、液路が単一のヘッドであり、液路に対しての液室との連結部を完全に遮断する弁を図8に開示している。尚、この公報の他の実施例は、単一の流路内で変位駆動される複数のバイメタルを開示している。この公報は、開閉バイメタルを駆動するための配線や電力が必要となるため、マルチ化が困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の構成ではそれぞれ個々の液流路における特性は改善はされていたものの、複数の液流路で相互に及ぼす影響には着目されていなかった。
【0012】
本発明は、これを技術課題とし、従来の弁等の可動部材の利点や不都合を再検討することで、従来にはない可動部材自体の新たな機能・作用を追及し、バック波の緩和とマルチ流路化を達成しつつ、リフィルの高速化を連続吐出においても実現できる新規な構成の液滴吐出ヘッドを提供すべくなされたものである。この検討において、本発明者達は、可動部材支点部の強度向上発明や可動部材の配設関係に着目した発明あるいは、複数の可動部材による共通液室領域の隣接流路へのクロストークの軽減発明などの発明を得るに至った。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を達成する本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出する複数の吐出口を形成する吐出口形成部材と、前記各吐出口と対向し、液体を吐出するための気泡を発生させるための熱エネルギーを発生する複数の気泡発生手段と、長穴状の貫通口として形成される液体供給口と、を有する素子基板と、前記各吐出口と前記液体供給口とに連通し、前記熱エネルギーの作用によって液体中に前記気泡が発生する気泡発生領域を有する複数の液流路と、前記液流路内に自由端を有し、前記液体供給口の前記液流路側の開口に対して微小な隙間を隔てて支持され、前記開口を覆うように前記液体供給口の長手方向に配列された複数の可動部材と、を有し、前記気泡発生手段の熱エネルギー作用部から前記液体供給口に至る前記素子基板の表面は、下り斜面形状を有することを特徴とする。
【0015】
また、上述の課題を達成する本発明の液体吐出製造方法は、液体を吐出するための複数の吐出口と、前記各吐出口に一端部が常に連通され、液体に気泡を発生させる気泡発生領域を有する複数の液流路と、前記気泡を発生し成長させるためのエネルギーを発生する気泡発生手段と、該気泡発生手段を備える素子基板と、前記複数の液流路にそれぞれ連通され、前記素子基板の貫通口からなる液体供給口と、前記液体供給口の前記液流路側に対して微小な隙間を隔てて支持された、自由端を有する可動部材とを有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、前記素子基板に前記気泡発生手段および可動部材を設ける工程と、前記前記気泡発生手段および可動部材を含む前記素子基板上に流路を形成するための流路形成パターンを形成する工程と、前記流路形成パターンを被覆するように流路壁を形成するための材料を被覆する工程と、前記素子基板の前記可動部材が形成された面の裏面より前記素子基板を異方性エッチングする工程と、前記流路形成パターンを除去する工程と、を有することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態による液体吐出ヘッドを示す模式図であり、図2は図1に示した液体吐出ヘッドの主要部の概略構成を示す切断図である。図3は図1及び図2に示した本実施形態による液体吐出ヘッドの液体吐出方向に沿った断面図である。図4は図3のA−A’線断面図、図5は図4のB−B’線断面図である。
【0017】
図1〜図5に示す液体吐出ヘッドでは、素子基板1上に吐出口形成部材2が積層状態で固着されることで、吐出口6が形成されるとともに、両部材1,2によって液流路3が形成されている。この液流路3は1個のヘッド内に多数設けられている。
【0018】
また、素子基板1には各々の液流路3に対し、液流路3に補充された液体に気泡を発生させる気泡発生手段としての電気熱変換素子等の発熱体4が配されている。発熱体4と吐出液との接する面の近傍領域には、発熱体4が急速に加熱されて吐出液に発泡が生じる気泡発生領域8が存在する。
【0019】
また、素子基板1には、一方側で複数の液流路3と連通し、他方側で共通液体供給室(不図示)と連通する長穴状の液体供給口5が形成されている。つまり、単一の液体供給口5から多数の液流路3に分岐した形状となっており、各液流路3と連通する吐出口6から吐出された液体に見合う量の液体をこの液体供給口5を介して共通液体供給室から受け取る。
【0020】
各液流路3には、可動部材7が液体供給口5に対して微小な隙間α(例えば5μm以下)を有して略平行に液体供給口5を渡すように設けられおり、そして可動部材7の吐出口6側の端部7Bは素子基板1の発熱体4側に位置する自由端である。また、可動部材7の他端部側は吐出口形成部材2よってそれぞれ個別に固定されている。
【0021】
図3及び図5中の符号7Aは、吐出口形成部材2よって固定された複数の可動部材7の各々の根元を指しており、ここが、各可動部材7の変位時の支点となる。ここで、可動部材7の吐出口形成部材2によって固定されている部分(根元支持部7C)の幅を液流路3内の部分の幅よりも広くすることにより、高い密着性が得られ、可動部材7が安定して固定されている。また、複数の液流路3それぞれに対応した複数の可動部材7が1つの液体供給口5に対して設けられている。この形態により、液体供給口における液体のゆれや、各流路における圧力波の伝播を抑制する効果を有し、気泡発生手段を駆動していない状態であってもクロストークの低減に寄与し、安定的な吐出を行なうことが出来る。
【0022】
ここで、前記複数の可動部材のうちの両端に配列された可動部材を有する液流路は、ダミー液路であってもよい。(ここで、ダミー液路は、液体の吐出を行わない液流路である。)その場合、液体の吐出を行う全ての液流路の両側に、可動部材を有する液流路が配されている構成となる。そのため、圧力波が液流路から液体供給口へ伝わった場合でも、その液流路の両側に隣接する液流路内の可動部材によりクロストークを低減し、安定した液体吐出を行うことが出来る。なお、これらの効果は、気泡発生手段の代わりに、液体を吐出するためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生手段として、圧電素子を利用した圧力発生手段を用いても同様に得られるものである。
また、吐出口形成部材2によって形成される液流路3側壁と可動部材7との間には、常に微小な隙間が形成されており、この隙間を介して液流路3と液体供給口5とが連通している。
【0023】
図6及び図7は図3〜図5で説明した液体吐出ヘッドの素子基板1(Si基板)上の素子及び可動部材7をさらに詳細に説明するための図である。特に、図7は図6の主要部を拡大した模式図である。
【0024】
図6及び図7において、符号1はSi基板、符号9はフィールド酸化膜を示している。また、符号10は蓄熱層、符号11は蓄熱層を兼ねる層間膜であるところのSiO2膜またはSi34膜、符号12は抵抗層、符号13はAlまたはAl−Si、Al−Cu等のAl合金配線、符号14は保護膜であるところのSiO2膜またはSi34膜を示している。符号15は発熱抵抗層12の発熱に伴う化学的・物理的衝撃から保護膜14を守るための耐キャビテーション膜を示している。また、符号8は、第2の配線層13が形成されていない領域の発熱抵抗層12の気泡発生領域を示している。これらの各層は、半導体技術によりSi基板1に形成され、気泡発生領域が同一基板に更に形成される。
【0025】
図6及び図7に示すように、基板に上記の各層が積層されることによって決められる気泡発生領域8の最表面の位置(高さ)は、初期状態で、可動部材7の自由端7B部分の下面より高い位置にある。ここで、気泡発生領域8の最表面と、可動部材7の自由端7B部分の下面が同一平面上に位置していてもよい。このような構成は、Al犠牲層(不図示)の厚さ(可動部材7の下面と基板表面との距離)をATとし、フィールド酸化膜9の厚さをFO、第2の配線層13の厚さをTB、層間膜11の厚さをILO、メンブレン膜16の厚さをLPM、発熱抵抗層12の厚さをTSN、第1の配線層、第2の配線層13の厚さをAL1、AL2、保護層14の厚さをPT、耐キャビテーション膜15の厚さをTA、AE犠牲層の厚さをPOとして、
{(FO/2)+TB+ILO+TSN+TA} ≧ {AT+LPM}
もしくは、折返し配線の場合は、
{(FO/2)+TB+ILO+TSN+AL1+TA} ≧ {AT+LPM}
の関係を満たすことにより得られる。
【0026】
さらに、気泡発生領域8の最表面の位置(高さ)は、初期状態で、可動部材7の自由端7B部分の上面より低い位置にあることが好ましい。このような構成は、可動部材7の厚さをSINとすると、
{SIN+AT+LPM} > {(FO/2)+TB+ILO+TSN+TA}
≧ {AT+LPM}
の関係を満たすことにより得られる。
【0027】
また、気泡発生領域8から可動部材7の自由端7Bまでは、段階的に下り斜面形状となっている。このように気泡発生領域から可動部材先端に向かって、各種機能層の断面構造が緩やかな傾斜を持つために、発泡開始時での可動部材がインク供給口を遮蔽しやすいインクの流れを作り、且つ、インク供給口からノズル内へのリフィール時にも、インクがより流れ込みやすくなっている。
【0028】
また、可動部材7の自由端7Bと液体供給口5の端面との距離は、可動部材7の下面と基板表面との隙間よりも離れている。
【0029】
また、可動部材7は、その下面に耐キャビテーション膜が位置しないように耐キャビテーション膜より液体供給口5側の領域のみを覆っている。このような構成とすることにより絶縁膜の濡れ性が液体供給に寄与し、高速のインクの供給の高速化を促進できる。
【0030】
また、気泡発生手段の最表面(熱作用面)から吐出口6までの距離をOH、吐出口6の開口面積をSo、気泡発生領域8の中心から可動部材7の自由端7Bまでの距離をHT、液流路3の断面積をShとすると、以下の関係が成り立つ。
【0031】
OH×So > HT×Sh
この関係を満たすHTとすることにより、吐出効率を特に向上させることができる。
【0032】
また、可動部材7の自由端7B近傍には(AE犠牲層(不図示)とメンブレン膜16との段差に対応して、)支点側から自由端7B側に向かって下る段差が形成されている。これは、異方性エッチングでの犠牲層(Poly-Si)とメンブレン膜(LP-SiN)との段差により、形成されるものであるが、この形状が発泡開始時での遮蔽効果を増すものとしている。
【0033】
また、気泡発生領域8の中心から可動部材7の自由端7Bまでの距離HTは、可動部材7が素子基板1に形成された駆動素子を覆わないように所定の距離とられている。
【0034】
なお、本実施形態では、液体供給口5の幅を144μm、液流路3ピッチを42.3μm、気泡発生領域8の中央から液体供給口5までの距離CHを150μm、気泡発生領域8の最表面から吐出口6までの距離OHを75μm、液流路3の高さを15μm、液流路3の幅を24μm(すなわち、液流路3の断面積Shを360μm2)吐出口6の開口面積Soを500〜600μm2、気泡発生領域8の中心から可動部材7の自由端7Bまでの距離HTを100〜140μm、可動部材7の長さを200μm、可動部材7の幅を20μm、可動部材7の厚さを3.0μm、可動部材7の下面と基板表面との隙間を3.0μmとした。
【0035】
図8は、図6に示した液体吐出ヘッドの断面図における主要素子を中心とした模式的な断面図である。
【0036】
図8に示すように、まず、P型導電体のSi基板1上において、一般的なMOSプロセスを用いてイオンプラテーション等の不純物導入及び拡散によりN型ウェル領域17にP−MOSトランジスタ26が、P型ウェル領域18にN−MOSトランジスタ27がそれぞれ形成される。
【0037】
ここで、P−MOSトランジスタ26及びN−MOSトランジスタ27においては、それぞれ、数百Å厚のゲート絶縁膜21を介して、4000Å以上5000Å以下の厚さにCVD法で堆積したpoly−Siによるゲート配線22並びにN型あるいはP型の不純物が導入されたソース領域19及びドレイン領域20等で構成され、それらP−MOSトランジスタ26とN−MOSトランジスタ27とによりC−MOSロジックが構成される。
【0038】
また、素子駆動用N−MOSトランジスタは、不純物導入及び拡散等の工程によってP−ウェル基板中に、ドレイン領域23、ソース領域24及びゲート配線25等で構成される。
【0039】
ここで、素子駆動ドライバに、N−MOSトランジスタを用いた場合、1つのトランジスタを構成するドレイン−ゲート間の距離Lは、最小値で約10μmである。10μmの内訳は、ソースとドレインのコンタクト417が2×2μmであるが、実際の半分は隣のトランジスタと兼用であるため、その1/2で、2μmであり、第1の配線層29とゲート配線25間が2×2μmで4μm、ゲート配線25が4μmであり、計10μmとなる。
【0040】
また、各素子間においては、5000Å以上10000Å以下の厚さのフィールド酸化により、酸化分離膜領域28が形成され、素子分離されている。このフィールド酸化膜9は、気泡発生領域8下においては蓄熱層としての作用を奏する。各素子が形成された後、CVD法によるPSG,BPSG膜等によって蓄熱層10が約7000Åの厚さに堆積され、熱処理により平坦処理等を施された後、コンタクトホールを介して第1の配線層29となるA1電極により配線が行われている。
その後、プラズマCVD法によるSiO2膜等の層間膜11が10000Å以上15000Å以下の厚さに堆積され、さらに、スルーホールを介して、発熱抵抗層12として約1000Åの厚さのTaN0.8膜がDCスパッタ法により形成される。
その後、各発熱体4への配線となる第2の配線層13A1電極が形成される。
次に、プラズマCVDにより約10000Åの厚さのSi34膜からなる保護層14が成膜され、最上層には、約2500Åの厚さのTa等からなる耐キャビテーション膜15が堆積される。
【0041】
上記のように形成された記録ヘッド基体においては、その後、インクを吐出するための吐出口6等が形成されてインクジェット記録ヘッドとなる。
【0042】
次に、本実施形態の液体吐出ヘッドの吐出動作について詳しく説明する。図20(a)〜図20(f)は、本発明の上述した構造の液体吐出ヘッドの吐出動作を説明するために、液体吐出ヘッドを液流路方向に沿った切断図で示すとともに、特徴的な現象を図20(a)〜図20(f)の6工程に分けて示したものである。
【0043】
図20(a)では、発熱体4に電気エネルギー等のエネルギーが印加される前の状態であり、発熱体が熱を発生する前の状態を示す。この状態では、液体供給口5と液流路3との間に設けられた可動部材7と、液体供給口5の形成面との間には微小な隙間(約3μm)が存在している。
【0044】
図20(b)では、液流路3を満たす液体の一部が発熱体4によって加熱され、発熱体4上に膜沸騰が起こり、気泡121が等方的に成長した状態を示す。ここで、「気泡成長が等方的」とは、気泡表面のどの位置においても気泡表面の垂線方向を向いた気泡成長速度がそれぞれほぼ等しい大きさである状態をいう。
【0045】
発泡初期の、気泡121の等方的な成長過程において、可動部材7が液体供給口側に変位することにより液体供給口5を実質的に塞ぎ、液流路3内が、吐出口6を除いて実質的に密閉状態になる。この密閉状態は、気泡121の等方的な成長過程のいずれかの期間維持されるものである。なお、密閉状態が維持される期間は、発熱体4に駆動電圧が印加されてから、気泡121の等方的な成長過程が終了するまでの間にあってもよい。
【0046】
また、この密閉状態では、液流路3において発熱体4の中心から液体供給口側のイナータンス(静止液体が急に動き出すときの動きにくさ)は、実質的に無限大になる。この時、発熱体4から液体供給口側へのイナータンスは、発熱体4と可動部材7との距離が取れるほど無限大に近づく。
【0047】
図20(c)は気泡121が成長し続けている状態を示す。この状態では、上述のように液流路3内が、吐出口6を除いて実質的に密閉状態になっているので、液体の流れが液体供給口5側には行かない。そのため、気泡は、吐出口6側へは大きく広がることができるが、液体供給口5側へはあまり広がらない。
【0048】
そして、図20(d)では、気泡発生領域8の吐出口6側では気泡成長は続くが、逆に、気泡発生領域8の液体供給口5側では気泡成長が止まってしまう。
【0049】
つまり、この気泡成長停止状態が、気泡発生領域8の液体供給口5側では、最大発泡状態になっている。そして可動部材の先端位置は、液流路後方への発泡後端より液体供給口側となっている。これにより、発泡効率を向上させるとともにリフィルを阻害することがない。
【0050】
その後、可動部材7の自由端はその剛性による復元力や供給口側の気泡の消泡力で定常状態位置へと上方変位し始める。その結果、液体供給口5が開き、共通液体供給室と液流路3が連通状態となる。
【0051】
図20(e)は、気泡121の成長は止まり消泡工程のみの段階であって、吐出液滴122とメニスカスが分断された状態を示す。気泡成長から消泡に変わった直後は、気泡121の収縮エネルギーは全体バランスとして吐出口6近傍の液体を上流方向へ移動させる力として働く。したがって、メニスカスはこの時点で吐出口6から液流路3内に引き込まれ、吐出液滴122と繋がっている液柱を強い力ですばやく切り離すことになる。その一方で、気泡の収縮に伴い可動部材7が上方変位し、共通液体供給室6から液体供給口5を介して液体が急速に大きな流れとなって液流路3内へ流れ込む。これにより、メニスカスを液流路3内へと急速に引き込む流れが急に低下するため、メニスカスの後退量が減少するとともに、メニスカスは比較的低速で発泡前の位置へ戻り始める。その結果、本発明に係る可動部材を備えていない液体吐出方式に比べてメニスカスの振動の収束性が非常に良い。
【0052】
最後に、図20(f)では、気泡121が完全に消泡すると、可動部材7も図20(a)に示した定常状態位置に復帰する。この状態へは、可動部材7はその弾性力により上方変位する。また、この状態では、メニスカスはすでに吐出口6近傍で復帰している。
【0053】
以下、本実施例のインクジェットヘッドの製造方法について説明する。
【0054】
図21、22、25、26は本実施例のインクジェットヘッドの製造方法について説明する工程説明図であり、主に素子基板部分の製法として図21−a〜eで示し、さらに、フォトリソグラフィプロセスを利用した、素子基板への可動部材の製造方法を図22で示し、本発明の半導体装置の構成図となるように図25及び図26では吐出口、インク供給口およびノズル形成部の製造方法について示している。
【0055】
まず、P型シリコン基板、結晶面方位(100)、厚さ625μmのシリコンウエハ210を用意し、これを熱酸化により、100〜500Åの酸化シリコン膜211をシリコン基板上に形成した。さらに、その上に減圧CVDにより堆積させたシリコン窒化膜212を1000〜3000Åの厚みで形成した。(図21−a)
次に、上記シリコン窒化膜212を犠牲層形成部近傍のみに残るようにパターニングする。この時、パターニングの際のエッチングによりシリコン基板の裏面についたシリコン窒化膜はすべて除去される。(図21−b)
次にシリコン基板を熱酸化することにより、基板表面に6000〜12000Åの酸化シリコン膜213を形成する。この時パターニングされたシリコン窒化膜の下の酸化膜は酸化されず、その両端の酸化膜213のみが選択的に酸化が進み酸化シリコン膜の厚みがシリコン窒化膜が設けられた部分よりも厚くなって基板表面側にも成長している。この後、シリコン窒化膜をエッチングにて除去する。(図21−c)
次に窒化シリコン膜212の下の部分にあったシリコン酸化膜214の開口部となる部分をパターニング、エッチングし、基板のシリコン面を露出する。そしてこのシリコンが露出した部分に犠牲層となるpoly−Si膜215を形成する。このpoly−Si膜215のパターン幅が、後のプロセスにおいてインク供給口の幅に対応することになる。本パターン幅については後述する。(図21−d)
次に減圧CVD法により、シリコン窒化膜(LP-SiN)216を500〜2000Å堆積し、メンブレン部(犠牲層近傍)のみにこのシリコン窒化膜(LP-SiN)216が残るようにパターンを形成した。次に常圧CVD法により、PSG膜217を堆積し、これを所望のパターンに加工した。次に配線電極となるAl-Cu膜(不図示)をPSG膜217上に堆積し所望のパターンを形成した。この段階で、インクを吐出するために駆動される能動素子が完成される。(図21−e)(本実施例では、能動素子部は、この段階では図示せず、インク供給口5となるべきところのみを図示した。図21−aからe)
次に、プラズマCVDにより1.0〜1.8μmの膜厚のプラズマシリコン酸化膜(p-SiO)218を堆積させ、所望のパターンに加工した。
【0056】
その後、窒化シリコン膜上にOFPRなどのレジストを塗布してから、裏面側に異方性エッチング用のマスクとなるポリエーテルアミドを塗布し、200℃で加熱後、パターニングした。
【0057】
次に発熱抵抗体4となるTaNを200〜1000Å程度反応性スパッタリング法によってプラズマシリコン酸化膜(p-SiO)218上に堆積させ、それを所望のパターンに加工した。次に発熱抵抗体の保護膜となるプラズマシリコン窒化膜(p-SiN)220をプラズマCVD法により6000〜12000Å程度堆積させた。
【0058】
次に耐キャビテーション用に用いるTa膜221を200〜1000Å程度スパッタ法により堆積した。そして、Ta膜221を所望のパターンにパターニングした後、電極の取り出しのためのパターニングを施した。(図21−f)
次いで、フォトリソグラフィプロセスを利用した、素子基板への可動部材の製造方法について説明する。
【0059】
図22(a)では、素子基板1の発熱体2側の面全体に、発熱体2との電気的な接続を行うための接続用パッド部分を保護するための第1の保護層としてのTiW膜76をスパッタリング法によって約5000Åの厚さで形成する。
【0060】
次に、図22(b)では、TiW膜76の表面に、間隙形成部材71aを形成するためのAl膜をスパッタリング法によって約3μmの厚さで形成する。間隙形成部材71aは、後述する図22(d)の工程において、SiN膜72aがエッチングされる領域までに延在されている。
【0061】
形成されたAl膜を、周知のフォトリソグラフィプロセスを用いてパターニングすることで、そのAl膜の、可動部材7の支持固定部に対応する部分のみを除去し、TiW膜76の表面に間隙形成部材71aを形成する。従って、TiW膜76表面の、可動部材7の支持固定部に対応する部分が露出することになる。この間隙形成部材71aは、素子基板1と可動部材7との間の間隙を形成するための、Al膜からなるものである。間隙形成部材71aは、図1に示した発熱体2と可動部材7との間の気泡発生領域10に対応する位置を含む、TiW膜76の表面の、可動部材7の支持固定部に対応する部分を除く部分全てに形成されている。従って、この製造方法では、TiW膜76の表面の、流路側壁に対応する部分にまで間隙形成部材71aが形成されている。
【0062】
この間隙形成部材71aは、後述するようにドライエッチングにより可動部材7を形成する際のエッチングストップ層として機能する。これは、TiW膜76や、素子基板1における耐キャビテーション膜としてのTa膜、および抵抗体上の保護層としてのSiN膜が、液流路7を形成するために使用するエッチングガスによりエッチングされてしまうからであり、それらの層や膜のエッチングを防止するために、このような間隙形成部材71aを素子基板1上に形成する。これにより、可動部材7を形成するためにSiN膜のドライエッチングを行う際にTiW膜76の表面が露出することがなく、そのドライエッチングによるTiW膜76および、素子基板1内の機能素子の損傷が間隙形成部材71aによって防止される。
【0063】
次に、図22(c)では、間隙形成部材71aの表面全体および、TiW膜76の、露出した面全体に、プラズマCVD法を用いて、可動部材7を形成するための材料膜である厚さ約3μmのSiN膜72aを、間隙形成部材71aを被覆するように形成する。ここで、プラズマCVD装置を用いてSiN膜72aを形成する際には、図23を参照して次に説明するように、素子基板1を構成するシリコン基板などを介して、素子基板1に備えられたTaからなる耐キャビテーション膜を接地する。これにより、プラズマCVD装置の反応室内でのプラズマ放電により分解されたイオン種およびラジカルの電荷に対して素子基板1内の発熱体2やラッチ回路などの機能素子を保護することができる。
【0064】
図23に示すように、SiN膜72aを形成するためのプラズマCVD装置の反応室83a内には、所定の距離をおいて互いに対向するRF電極82aおよびステージ85aが備えられている。RF電極82aには、反応室83aの外部のRF電源81aによって電圧が印加される。一方、ステージ85aのRF電極82a側の面上には素子基板1が取り付けられており、素子基板1の発熱体2側の面がRF電極82aと対向している。ここで、素子基板1が有する、発熱体2の面上に形成されたTaからなる耐キャビテーション膜は、素子基板1のシリコン基板と電気的に接続されており、間隙形成部材71aは、素子基板1のシリコン基板、およびステージ85aを介して接地されている。
【0065】
このように構成されたプラズマCVD装置においては、前記耐キャビテーション膜が接地された状態で供給管84aを通して反応室83a内にガスを供給し、素子基板1とRF電極82aとの間にプラズマ46を発生させる。反応室83a内でのプラズマ放電により分解されたイオン種やラジカルが素子基板1上に堆積することで、SiN膜72aが素子基板1上に形成される。その際、イオン種やラジカルにより素子基板1上に電荷が発生するが、上述したように耐キャビテーション膜が接地されていることにより、素子基板1内の発熱体2やラッチ回路などの機能素子がイオン種やラジカルの電荷によって損傷することが防止される。
【0066】
次に、図22(d)では、SiN膜72aの表面に、スパッタリング法によりAl膜を約5000Åの厚さで形成した後、形成されたAl膜を、周知のフォトリソグラフィプロセスを用いてパターニングし、SiN膜72a表面の、可動部材7に対応する部分に第2の保護層としてのAl膜(不図示)を残す。その第2の保護層としてのAl膜は、可動部材7を形成するためにSiN膜72aのドライエッチングを行う際の保護層(エッチングストップ層)すなわちマスクとなる。
【0067】
そして、誘電結合プラズマを使ったエッチング装置を用い、前記第2の保護層をマスクにしてSiN膜72aをパターニングすることで、そのSiN膜72aの残った部分で構成される可動部材7を形成する。そのエッチング装置ではCF4とO2の混合ガスを用いており、SiN膜72aをパターニングする工程では、図1に示したように可動部材7の支持固定部が素子基板1に直接固定されるようにSiN膜72aの不要な部分を除去する。可動部材7の支持固定部と素子基板1との密着部の構成材料には、パッド保護層の構成材料であるTiW、および素子基板1の耐キャビテーション膜の構成材料であるTaが含まれる。
【0068】
ここで、ドライエッチング装置を用いてSiN膜72aをエッチングする際には、図24を参照して次に説明するように素子基板1などを介して間隙形成部材71aを接地する。これにより、ドライエッチングの際にCF4ガスの分解により生じるイオン種およびラジカルの電荷が間隙形成部材71aに留まることを防止して、素子基板1の発熱体2やラッチ回路などの機能素子を保護することができる。また、このエッチングの工程において、SiN膜72aの不要な部分を除去することで露出する部分、すなわちエッチングされる領域には、上述したように間隙形成部材71aが形成されているため、TiW膜76の表面が露出することがなく、間隙形成部材71aによって素子基板1が確実に保護される。
【0069】
図24に示すように、SiN膜72aをエッチングするためのドライエッチング装置の反応室83b内には、所定の距離をおいて互いに対向するRF電極82bおよびステージ85bが備えられている。RF電極82bには、反応室83bの外部のRF電源81bによって電圧が印加される。一方、ステージ85bのRF電極82b側の面上には素子基板1が取り付けられており、素子基板1の発熱体2側の面がRF電極82bと対向している。ここで、Al膜からなる間隙形成部材71aは、素子基板1に備えられたTaからなる耐キャビテーション膜221と電気的に接続されており、かつ、その耐キャビテーション膜221は、前述したように素子基板1のシリコン基板と電気的に接続されており、間隙形成部材71aは、素子基板1の耐キャビテーション膜やシリコン基板、およびステージ85bを介して接地されている。
【0070】
このように構成されたドライエッチング装置において、間隙形成部材71aが接地された状態で供給管84aを通して反応室83a内にCF4とO2の混合ガスを供給し、SiN膜72aのエッチングを行う。その際、CF4ガスの分解により生じるイオン種やラジカルによって素子基板1上に電荷が発生するが、上述したように間隙形成部材71aが接地されていることにより、素子基板1内の発熱体2やラッチ回路などの機能素子がイオン種やラジカルの電荷によって損傷することが防止される。
【0071】
本実施形態では、反応室83aの内部に供給するガスとして、CF4とO2の混合ガスを用いたが、O2が混合されていないCF4ガスまたはC2F6ガス、あるいはC2F6とO2の混合ガスなどを用いてもよい。
【0072】
次に、図22(e)では、酢酸、りん酸および硝酸の混酸を用いて、可動部材7に形成したAl膜からなる前記第2の保護層や、Al膜からなる間隙形成部材71aを溶出して除去し、素子基板1上に可動部材7を作り込む。その後、過酸化水素を用いて、素子基板1に形成したTiW膜76の、気泡発生領域10およびパッドに対応する部分を除去する。
【0073】
以上のようにして、可動部材7が設けられた素子基板1が製造される。(図25a)
その後、前記基板上にノズル型材となるポジ型厚膜レジスト:ODUR(ポリメチルイソプロペニルケトン及び、クロヘキサノン混合液)を約15μm塗布し、約290nm領域の波長帯を使った露光・現像により、流路形状に対応する任意の形状にパターニングした。
【0074】
次に、上記のように可動部材7および型材が形成された素子基板1の上にネガ型の感光性エポキシ樹脂をスピンコートによって50μmの厚さで塗布する。(図25b)
次に、本発明に用いる壁部材(吐出口形成部材)の材料について説明する。壁部材の材料としては液流路をフォトリソグラフィーで容易にかつ精度よく形成できることから、感光性樹脂が好ましい。このような感光性樹脂は、構造材料としての高い機械的強度、素子基板1との密着性、及び耐インク性、と同時に、液流路の微細なパターンを高アスペクトでパターニングするための高い解像性が要求される。ここで、本発明者は、鋭意検討の結果、エポキシ樹脂のカチオン重合硬化物が構造材料として優れた強度、密着性、耐インク性を有し、また、前記エポキシ樹脂が常温にて固体状であれば、優れたパターニング特性を有することを見い出した。常温で固体状のエポキシ樹脂を用いる場合は、塗布の際には溶媒に溶かして液状とする。
【0075】
まず、エポキシ樹脂のカチオン重合硬化物は、通常の酸無水物もしくはアミンによる硬化物に比較して高い架橋密度(高Tg)を有するため、構造材として優れた特性を示す。
【0076】
また、常温にて固体状のエポキシ樹脂を用いることで、光照射によりカチオン重合開始剤より発生した重合開始種のエポキシ樹脂中への拡散が抑えられ、優れたパターニング精度、形状を得ることができる。
【0077】
続いて、ホットプレートを用いて90℃,5分の条件で感光性エポキシ樹脂100のプリベークを行った後に、露光装置(MPA600)を用いて2[J/cm2]の露光光量で感光性エポキシ樹脂100を露光、現像して吐出口6を形成する。その後、異方性エッチング時のウェハー表面側の保護膜であるOBCを塗布した(図26a)のち、前述のウェハー裏面側のマスクにより、インクを基板の裏面から供給するためにSi基板を裏面側から異方性エッチングした。(図26b)この時使用した犠牲層の幅及びインク供給口5の幅についてそれぞれ形成するのに使用したマスク幅は、145μm、500〜700μmであった。ただし、本寸法は製品の使用により任意に設定するものであり、Si基板の厚さ等によっても変わるものである。また、本異方性エッチングに用いたエッチング液はTMAH水溶液であり、エッチング液温80〜90℃でのエッチング時間は、Si基板厚が625μm程度のときに15〜20時間要した。
次に基板の異方性エッチング後、インク供給口部分に存在するシリコン窒化膜(LP-SiN)216およびプラズマシリコン窒化膜(p-SiN)220からなるメンブレン部226をフッ素、酸素系のガスを用いたドライエッチングにて除去した。(図26c)
その際、前述のODUR層が、可動部材のエッチング防止層として機能して、可動部材である窒化シリコン膜への影響を防止する。
【0078】
次いで、ウェハー表面側のOBC層を除去した。(図26d)
その後、ウェハー表面から全面に約350nm領域の光を露光し、ノズル型材であるODURを4−メチルー2−ペンタノンを現像液として、除去することで、本実施例のインクジェットヘッドを得た(図26e)。
【0079】
(第2の実施の形態)
図9及び図10は本発明の第2の実施の形態を説明するための図である。図9は本実施形態による液体吐出ヘッドの1つの流路方向に沿った断面図であって第1の実施の形態における図4に相当するものであり、図10は図9のA−A’線断面図であって図5に相当するものである。
【0080】
図9及び図10に示すように、第2の実施の形態による液体吐出ヘッドは、液流路3の可動部材7の上方に位置する部分が、可動部材7に沿って凸の曲率をもっていることが第1の実施の形態と異なっており、その他の構成は第1の実施の形態による液体吐出ヘッドと同様である。
【0081】
図11は、本実施形態の特徴を説明するために、図10の液流路3を中心とした部分を拡大した模式図である。本実施形態では、図11示すように可動部材7が上方に変位するとき、液流路3の曲率に沿った液流が生じて可動部材7の上方から下方へ向かう液流が生じ易いため、液流路3の天井部3Aへの圧力集中が低減される。それに対して、図12は、液流路3の可動部材7の上方に位置する部分が、可動部材7に対応する曲率をもっていないものを示しており、このような構成では、図11に示した構成と比べて可動部材7の上方から下方へ向かう液流が生じ難く、液流路3の天井部3Aに対して垂直な圧力が掛かり易い。
【0082】
(第3の実施の形態)
図13〜図15は、本発明の第3の実施の形態を説明するための図である。図13は第1の実施の形態における図4に相当するものであり、図14及び図15は、どちらも図11のA−A’線断面図であって図5に相当するものである。なお、図14及び図15は、それぞれ本実施形態の実施例1及び2を説明するための図である。
【0083】
図13〜図15に示すように、第3の実施の形態による液体吐出ヘッドは、液流路3の可動部材7が配置された領域に対応する部分が二段構造となっている。
【0084】
図14に示した本実施形態の第1の実施例による液体吐出ヘッドの構成では、可動部材の側端部に対応する液流路の天井部3Bの高さが低くなっており、図15に示した本実施形態の第2の実施例による液体吐出ヘッドの構成では、可動部材の幅方向の中央部に対応する液流路の天井部3B’の高さが低くなっている。
【0085】
図16は、図14の液流路3を中心とした部分を拡大した模式図である。図16に示すように、このような液流路3の構成をとることにより、可動部材7の上方への変位量を制御でき、且つ、液流路3の天井部3Aに掛かる圧力を低減することができる。これらの効果は、図14及び図15に示したどちらの構成の液体吐出ヘッドであっても同様に得られるものである。
【0086】
(第4の実施の形態)
図17〜図19は、本発明の第4の実施の形態を説明するための図である。図17は本実施形態による液体吐出ヘッドの液体吐出方向に沿った断面図であって、第1の実施の形態における図3に相当するものであり、図18及び図19はそれぞれ図17のA−A’線断面図及びB−B’線断面図であって、図4及び図5に相当するものである。本実施形態では、図17に示すように、複数の可動部材7の支点側の端部が互いに接合されており、U字形状になっている。このようなU字形状をとることにより、可動部材7の上下振動に対して振動を吸収する効果が得られる。
【0087】
また、本実施形態では、可動部材7の密着性を高めるために可動部材7の吐出口形成部材2で固定されている7Cのうちの、液流路3側の部分では幅が広くなっており、互いに接合された端部側の部分では隣り合う液流路3を避けて形成され、幅が狭くなっている。
【0088】
その他の構成は、各部の寸法の違いを除き、第1の実施の形態による液体吐出ヘッドと同様である。
【0089】
なお、本実施形態では、インク供給口の幅を64μm、液流路3ピッチを21.25μm、気泡発生領域8の中央から液体供給口5までの距離CHを70〜75μm、気泡発生領域8の最表面から吐出口6までの距離OHを25μm、液流路3の高さを15μm、液流路3の幅を16μm(すなわち、液流路3の断面積Shを240μm2)吐出口6の開口面積Soを400〜500μm、気泡発生領域8の中心から可動部材7の自由端7Bまでの距離HTを50〜60μm、可動部材7の長さを100μm、可動部材7の幅を12μm、可動部材7の厚さを3.0μm、可動部材7の下面と基板表面との隙間を2.0μmとした。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、気泡発生手段によって気泡が発生した気泡の圧力により液流路と液体供給口との連通状態を可動部材によって遮断し、液流路内を吐出口を除いて、実質的に密閉状態にする構成をとった事で、気泡発生領域での気泡成長による圧力波を液体供給口側および他の液流路に伝播せずに、その大部分を吐出口側に向けて、吐出パワーを飛躍的に向上させることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による液体吐出ヘッドを示す模式図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による液体吐出ヘッドの主要部の概略構成を示す切断図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による液体吐出ヘッドの液体吐出方向に沿った断面図である。
【図4】図3のA−A’線断面図である。
【図5】図4のB−B’線断面図である。
【図6】図4の詳細図である。
【図7】図6の主要部を拡大した模式的断面図である。
【図8】図6における主要素子の模式的断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による液体吐出ヘッドの1つの流路方向に沿った断面図である。
【図10】図9のA−A’線断面図である。
【図11】図10の拡大模式図である。
【図12】本願の第1の実施の形態による液体吐出ヘッドの図9に対応する模式図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態による液体吐出ヘッドの1つの流路方向に沿った断面図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態における第1の実施例を説明するための図13のA−A’線断面図に対応する図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態における第2の実施例を説明するための図13のA−A’線断面図に対応する図である。
【図16】図15の液流路を中心とした拡大模式図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態による液体吐出ヘッドの液体吐出方向に沿った断面図である。
【図18】図17のA−A’線断面図である。
【図19】図17のB−B’線断面図である。
【図20】本発明第1実施形態の吐出方法を示す工程説明図である。
【図21】本発明第1実施形態のインクジェットヘッドの素子基板部分の製造方法について説明する工程説明図である。
【図22】本発明第1実施形態のインクジェットヘッドのフォトリソグラフィプロセスを利用した、素子基板への可動部材の製造方法について説明する工程説明図である。
【図23】本発明に用いられるプラズマCVD装置の一例を示す模式図である。
【図24】本発明に用いられるドライエッチング装置の一例を示す模式図である。
【図25】本発明第1実施形態のインクジェットヘッドの吐出口、インク供給口およびノズル形成部の製造方法について説明する工程説明図である。
【図26】本発明第1実施形態のインクジェットヘッドの吐出口、インク供給口およびノズル形成部の製造方法について説明する工程説明図である。
【符号の説明】
1 素子基板(Si基板)
2 吐出口形成部材
3 液流路
3A 天井部
3B 可動部材の長手方向に沿った側端部近傍に対応する液流路の天井部
3B’ 可動部材の長手方向に沿った中央部近傍に対応する液流路の天井部
4 発熱体(気泡発生手段)
5 液体供給口
6 吐出口
7 可動部材
7A 支点
7B 自由端
7C 根元支持部
8 気泡発生領域
9 フィールド酸化膜
10 蓄熱層
11 層間膜
12 発熱抵抗体層
13 第2の配線層
14 保護膜
15 耐キャビテーション膜
16 メンブレン膜
17 N型ウェル領域
18 P型ウェル領域
19 ソース領域
20 ドレイン領域
21 ゲート絶縁膜
22 ゲート配線
23 ドレイン領域
24 ソース領域
25 ゲート配線
26 P−MOSトランジスタ
27 N−MOSトランジスタ
28 酸化分離膜領域
29 第1の配線層

Claims (13)

  1. 液体を吐出する複数の吐出口を形成する吐出口形成部材と、
    前記各吐出口と対向し、液体を吐出するための気泡を発生させるための熱エネルギーを発生する複数の気泡発生手段と、長穴状の貫通口として形成される液体供給口と、を有する素子基板と、
    前記各吐出口と前記液体供給口とに連通し、前記熱エネルギーの作用によって液体中に前記気泡が発生する気泡発生領域を有する複数の液流路と、
    前記液流路内に自由端を有し、前記液体供給口の前記液流路側の開口に対して微小な隙間を隔てて支持され、前記開口を覆うように前記液体供給口の長手方向に配列された複数の可動部材と、を有し、
    前記気泡発生手段の熱エネルギー作用部から前記液体供給口に至る前記素子基板の表面は、下り斜面形状を有することを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記可動部材と前記液体供給口の前記液流路側との微小な隙間は、5μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記可動部材の自由端部と前記液体供給口の液流路側の端面との距離は、前記可動部材の下面と前記素子基板の表面との距離よりも長いことを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  4. 気泡発生手段の熱エネルギー作用部の最表面から吐出口までの距離と吐出口の開口面積との積は、気泡発生領域の熱エネルギー作用部の中心から可動部材の自由端までの距離と液流路の断面積との積よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記可動部材の根元支持部は、前記液流路内を避けて形成されていることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  6. 可動部材の根元支持部は、前記液流路内を避けて複数が互いに接合されていることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記複数の根元支持部の接合部は、前記可動部材の自由端とは反対側の端部であることを特徴とする請求項6記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記可動部材の自由端側の部分は、前記可動部材の支点側から自由端側に向かって下方に傾斜していることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記液流路の天井部の、前記可動部材の上方に位置する部分は、前記可動部材に長手方向に沿って凸状であることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記液流路の天井部の、前記可動部材の上方に位置する部分は、前記可動部材の長手方向に沿って段差を有することを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記液流路の天井部の段差は、前記液流路の天井部の、前記可動部材の長手方向に沿った端部近傍に対応する部分が、他の部分よりも低いことによって形成されたものであることを特徴とする請求項10記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記液流路の天井部の段差は、前記液流路の天井部の、前記可動部材の長手方向に沿った中央部近傍に対応する部分が、他の部分よりも低いことによって形成されたものであることを特徴とする請求項10記載の液体吐出ヘッド。
  13. 液体を吐出するための複数の吐出口と、前記各吐出口に一端部が常に連通され、液体に気泡を発生させる気泡発生領域を有する複数の液流路と、前記気泡を発生し成長させるためのエネルギーを発生する気泡発生手段と、該気泡発生手段を備える素子基板と、前記複数の液流路にそれぞれ連通され、前記素子基板の貫通口からなる液体供給口と、前記液体供給口の前記液流路側に対して微小な隙間を隔てて支持された、自由端を有する可動部材とを有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
    前記素子基板に前記気泡発生手段および可動部材を設ける工程と、
    前記前記気泡発生手段および可動部材を含む前記素子基板上に流路を形成するための流路形成パターンを形成する工程と、
    前記流路形成パターンを被覆するように流路壁を形成するための材料を被覆する工程と、
    前記素子基板の前記可動部材が形成された面の裏面より前記素子基板を異方性エッチングする工程と
    記流路形成パターンを除去する工程と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
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