JPS6328654A - インクジエツトヘツドのインク整流機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインクジェットプリンタのヘッド、特にヘッド
内部に整流作用のあるプレートを組み込み、インクの噴
射、充填を容易にする機能を有するインクジェットヘッ
トのインク整流機構に関する。

〔従来の技術〕

近年、オフィスオートメーションの普及により、事務所
内で文書を作成、印字する要求が高まり、低騒音かつ印
字品位の良好なプリンタが求められている。これらの要
求を満たすプリンタとして、インクジェット漢字プリン
タ及びインクジェットカラープリンタの実用化が図られ
ている。

従来、この種のプリンタのヘットにおいて、インク滴の
噴射時のノズル逆方向への圧力波のリークや、インク充
填時のノズルよりのエアー引き込みに関してはせいぜい
圧力室前後のインク経路を絞り込むことによって回避す
るなどの方法がとられているにすぎなかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、これらの方法はいずれも問題点を解決するには
至っておらず、新たなインク整流機構が求められていた
。

本発明の目的は噴射時の圧力波の逆方向へのリークや充
填時のノズルよりのエアーの引き込みといったロスを未
然に防ぎ、それらの要因によって引き起こされていた種
々の問題点例えば、印字品位の悪化、印字安定性の低下
などを解決し、より高性能のインクジェットヘッドを提
供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明のインクジェットヘッドのインク整流機構は、イ
ンク供給路、インク加圧室、ノズル等のインク供給系を
エツチング等を用いてパターンにした薄い金属板を重ね
合せて接合し、インク加圧室にパルス状の圧力を印加す
ることにより、ノズル端面よりインク滴を噴射させるオ
ンデマンド型インクジェットヘッドにおいて、インク加
圧室に連なるインク供給路に整流作用を有する弁を設置
したことを特徴とするものである。

［実施例〕 次に、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図、第２図、第３図は本発明の一実施例を示すもの
であり、また第４図は実施例で示した整流弁の製造方法
の一例を示すものである。

本発明は第２図（ａ）　、　（ｂ）　、第３図に示した
ごとく。

インク供給路４．インク加圧室５．ノズル６を形成した
ノズル形成プレート７に、インク供給路４に弁部２が一
致するように製造した弁プレート１を積層し、その上下
を他のプレート８ａ　、　８ｂにて被覆した構造になっ
ている。

弁プレート１における弁部２は第１図（ａ）　、　（ｂ
）に示すように弁プレート１に切り欠きａ　Ｄｒ入り、
その部位を撓ませた形状をしている。また、その弁部２
はインク加圧室５の後段のインク供給路４に−ｆｉさせ
て設けられ、インク加圧室５内の圧力を受けて撓んでイ
ンク供給路４を閉塞する構造となっている。

ｊＩＩＥＥ室５が加圧されることによる圧力波はノズル
６側、インク供給路４側の双方に伝播を開始するが、イ
ンク供給路４側においては弁部２が圧力により撓んでク
ローズ状態になる。このことにより、圧力波の逆方向リ
ークが殆どなくなり、良好なインク噴射が行われる。一
方、加圧後の加圧室５には、インクの充填が始まるわけ
であるが、この場合においては、弁部２がオープン状態
となり、インク供給路４から加圧室５に至る方向の流体
損失を加圧時に比べて大幅に減少させてインク充填が行
える。また、このとき、ノズル６側の流体損失を、弁部
２がオープン状態のときのインク供給路４側のものより
高く設定しておくことにより、ノズル６よりのエアー引
き込みなどを防止することが可能となる。

以上のような特長を持つ弁の製造方法の一例を第４図（
ａ）　、　（ｂ）　、　（ｃ）により示す。

まず、鋸板９上に、弁パターンのレジスト層ｌＯを形成
し、次いで、メッキを用い弁プレート層１１を成長させ
てゆく。このとき、加える電流密度を２段階に切り換え
ることにより、弁プレート層１１は成長速度の違うメッ
キ層で形成される。最後に、レジスト層ｌＯを除去して
基板９より弁プレート層１１を與ｊ離して製造は終了す
る。ところで、メッキ成長時に形成した成長速度の違う
２つの層はバイメタルの原理により切り火き３から撓む
特性があり、その結果弁部２の撓んだ弁プレート１が形
成される。

〔発明の効果〕

以上説明してきたように本発明はインクジェットヘッド
内のインクに整流作用を与えることにより、インク噴射
時には圧力損失のない理想的な噴射を、そしてインク充
填時にはノズル側からのエアー引き込みを防止してスム
ーズな充填を行うことができ、印字を安定して行うこと
ができる。

また、弁プレートの製造にメッキを用いているとすれば
、同一特性のプレートを容易にかつ大量に製造すること
が可能となり、同一ロット中の特性のばらつきが少なく
なり、ヘッドの信頼性を向上させることになり得、大量
生産が可能ということによりコスト的にも有利になる。

このような点より、本発明をインクジェットヘッドに採
用することは大きな効果をもたらすものである。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）は本発明における整流弁を示す斜視図、第
１図（ｂ）は同断面図、第２図（ａ）は本発明の一実施
例を示す構成図、第２図（ｂ）は同断面図、第３図は分
解斜視図、第４図（ａ）　、　（ｂ）　、　（ｃ）は本
発明に係る整流弁の製造工程図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）インク供給路、インク加圧室、ノズル等を、エッ
   チング等を用いてパターンにした薄い金属板を重ね合せ
   て接合し、インク加圧室にパルス状の圧力を印加するこ
   とによりノズル端面よりインク滴を噴射させるオンデマ
   ンド型インクジェットヘッドにおいて、インク加圧室に
   連なるインク供給路に整流作用を有する弁を設置したこ
   とを特徴とするインクジェットヘッドのインク整流機構
   。