JPH06305142A - インクジェットヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドおよびその製造方法

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JPH06305142A
JPH06305142A JP9807793A JP9807793A JPH06305142A JP H06305142 A JPH06305142 A JP H06305142A JP 9807793 A JP9807793 A JP 9807793A JP 9807793 A JP9807793 A JP 9807793A JP H06305142 A JPH06305142 A JP H06305142A
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ink
flow path
pressure chamber
forming member
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JP9807793A
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Fumiyuki Kanai
史幸 金井
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Seiko Epson Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度なノズル配置により圧力室壁の高さが
高くなる場合でも容易に、精度良く形成し、圧力室壁の
振動によるクロストークやインク吐出特性の悪化がない
インクジェットヘッドを提供する。 【構成】 1に示すように、インク流路形成部材の一部
が第一の基板と一体である。インク流路形成部材の一部
と第一の基板を一体にする工程は電鋳法を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインク滴を吐出させ記録
紙等の媒体上にインク像を形成するプリンタ等の装置に
用いられるインクジェットヘッドおよびインクジェット
ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットヘッドは高精細、
高品位な印字ができることが要求されている。そのため
の手段として、インク吐出ノズルを高密度に配置する方
法がある。高密度なノズル配置の場合、圧力室の間隔が
狭くなるため、必要な圧力室容積を得るためには圧力室
高さを高くすることが必要である。もし圧力室容積が不
充分であると、インク吐出時のインク量が少なくなるた
め、記録媒体上で1記録ドット当りの面積が小さくなり
必要な面積を得るためには重ね打ちなどをしなければな
らず印字速度が遅くなる、また、圧力室へのインクの供
給が不安定となりインク吐出特性が不安定となる、等の
課題を生じる。
【0003】インクジェットヘッドのインク流路の形成
方法の一つに、金属板をエッチングして形成する方法が
ある。図14を用いてその説明をする。ステンレス板1
41上に公知の方法でフォトレジスト142を塗布し、
露光、現像を行ってインク流路パターンのステンレスを
露出させる(図14(a))。そして、公知のエッチン
グ液でエッチングを行う(図14(b))。裏面も同様
の処理を行い(図14(c)、(d))、貫通した形状
にする。そして第一の基板143、第二の基板144、
エネルギー発生体としての圧電素子13を接合し(図1
4(e))、インクジェットヘッドを得る。
【0004】しかしこの方法は、エッチング時にレジス
トの下の部分もエッチングされる、いわゆるサイドエッ
チング現象が発生する(図14(b)参照)。また、エ
ッチングする部分の幅はインク吐出ノズルの配置密度に
よりおのずと決定される。例えば180ドット毎インチ
(dpiと略す。以下同じ)の場合、ノズルが141μ
mおきに配置される。ここで、ステンレス板の厚さを1
50μm、求める圧力室幅を100μm、求める圧力室
の壁の幅を41μmとし、レジストを41μm幅で塗布
してエッチングすると、ステンレス板を貫通する前にサ
イドエッチングにより圧力室壁がエッチングされ、隣の
圧力室とつながってしまう、という課題を有している。
また、サイドエッチングされる量を見込んでレジストを
幅広く塗布しても、41μm〜71μmではサイドエッ
チングにより圧力室壁が先につながり、71μmを超え
るとレジスト未塗布部分が狭くなるため深さ方向のエッ
チングが困難になり、やはりサイドエッチングにより圧
力室壁がつながる、という課題を有している。また、両
面エッチングの貫通箇所でバリが残り、これがインクの
流動抵抗の増大や気泡を滞留させる原因となり、インク
の吐出特性の悪化を引き起こす、という課題を有してい
る。
【0005】これらの課題に対する発明として、特開平
4−341859号公報が開示されている。この発明を
図15を用いて説明する。これは、電鋳によって母型1
51上に第一の基板143とインク流路152を形成し
(図15(a))、ついで第二の基板144、圧電素子
13を接合し(図15(b))、インクジェットヘッド
を得るものである。
【0006】また、特公昭62−59672号公報、特
公平2−42670号公報には、感光性樹脂によってイ
ンク流路を形成する方法が開示されている。この発明
を、特公昭62−59672号公報は図16を用いて、
特公平2−42670号公報は図17を用いて説明す
る。これは、エネルギー発生体としての発熱素子161
を備えた第一の基板143上に(図17(a))、感光
性樹脂163をもちいてインク流路162を形成し(図
17(b))、ついで第二の基板144を接合し(図1
7(c))、インクジェットヘッドを得るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平4−3
41859号公報に開示されている方法で圧力室高さの
高いインク流路と第一の基板を形成する場合、例えば圧
力室高さが150μm、圧力室幅が100μm、圧力室
の壁の幅が41μmの180dpi相当のインク流路を
形成しようとした時、電鋳Niを厚く成長させる部分と
薄く成長させる部分の成長速度の差の制御は母型の誘電
体の厚さ(電極からの距離)で行うため極めて不正確で
あり、この場合のように成長させる高さの差が150μ
mの場合は電鋳Niを厚く成長させる部分が充分成長せ
ずインク流路が形成できない、という課題が生じること
がわかった。
【0008】また、特公昭62−59672号公報、特
公平2−42670号公報に開示されている方法で圧力
室高さの高いインク流路を形成した場合、例えば圧力室
高さが150μm、圧力室幅が100μm、圧力室の壁
の幅が41μmの180dpi相当のインク流路を形成
した時、形成された圧力室壁は高さに比べて幅が狭く、
また感光性樹脂は比較的柔らかい材質であるため、イン
ク吐出時の圧力によって圧力室壁が振動し、この振動で
となりの圧力室のインクが加圧され本来吐出してはなら
ないノズルからインクが吐出する、いわゆるクロストー
ク現象が発生する、という課題が生じることがわかっ
た。また、この方法では、第一の基板、感光性樹脂層、
第二の基板の接合時に圧力を加え、場合によっては熱も
加えるが、このとき、感光性樹脂は比較的柔らかい材質
であるため、インク供給口が変形し、寸法精度が悪くな
る。インク供給口の寸法は、インク吐出特性を決定する
主要な要素である。しかし従来技術ではこのインク供給
口の寸法精度が悪くなるため、ノズルごと、あるいはヘ
ッドごとのインク吐出特性のばらつきが大きい、という
課題を有している。また、この方法では、厚い感光性樹
脂層を露光することを必要とするが、その時、感光性樹
脂層内で光が散乱、または減衰するため圧力室壁が上面
から底面まで精度良く形成できないため、設計に忠実な
インク流路形状及び圧力室形状が得られず、インク吐出
特性が悪化する、という課題を有している。
【0009】本発明はこれらの課題を解決するものであ
り、その目的とするところは、高密度なノズル配置を行
った場合でも必要な圧力室容積が得られるように圧力室
の高さを容易に高くできるインクジェットヘッドの製造
方法を提供することであり、また、その製造方法を用い
て製造されたインクジェットヘッドを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドは、ノズル開口部からインクを吐出するためのエ
ネルギー発生体が配設される第一の基板と、該第一の基
板に対向して配設される第二の基板と、第一の基板と第
二の基板との中間に位置し第一の基板および第二の基板
と共にインク流路を形成するインク流路形成部材と、か
らなるインクジェットヘッドに於て、インク流路形成部
材の一部が第一の基板と一体であることを特徴とする。
【0011】また、本発明のインクジェットヘッドの製
造方法は、第一の基板とインク流路形成部材の一部を一
体に形成する工程ののちに、インク流路形成部材の残部
や第二の基板等を接合する工程を有することを特徴と
し、第一の基板とインク流路形成部材の一部を一体に形
成する工程が、電鋳法を含む工程であること、または、
エッチング法を含む工程であることを特徴とする。
【0012】
【実施例】図1は本発明を適用した実施例の構成を示す
斜視図であり、図2はその断面図である。
【0013】これらの図において、1は第一の基板とイ
ンク流路形成部材の一部の一体部品、2は第二の基板、
3はインク流路形成部材の残部である。第一の基板とイ
ンク流路形成部材の一部の一体部品1、インク流路形成
部材の残部3、第二の基板2によって共通インク室4、
インク供給口5、圧力室6が形成される。また、第二の
基板2にはノズル7が設けられている。第一の基板とイ
ンク流路形成部材の一部の一体部品1にはインク連絡穴
8が設けられている。第一の基板とインク流路形成部材
の一部の一体部品1、インク流路形成部材の残部3、第
二の基板2はフレーム11に密着接合されている。
【0014】インク吐出のためのエネルギー発生体とし
ての圧電素子13は、その長手方向の約半分の一面を固
定基板14に固着され、固着されない側の先端を第一の
基板とインク流路形成部材の一部の一体部品1と接合し
ている。固定基板14には配線パターン15が施され、
リードフレーム16を介して制御回路基板17により制
御された電界を圧電素子13に与える。
【0015】21は図示していないインク溜部からイン
クを供給するインク供給管である。インク供給管21は
フレーム11に圧入接着されている。インク供給管から
のインクはインク連絡穴8から共通インク室4に入り、
インク供給口5を経て各圧力室6に入る。
【0016】インク滴吐出動作は、印字信号に応じて制
御回路基板17からリードフレーム16、配線パターン
15を通じて圧電素子13の正電極22と負電極23と
に電界を印加する。電界を印加された圧電素子13は長
手方向(図1のZ軸方向)に収縮しようとする。このと
き、圧電素子13の下半分は固定基板14に固着されて
おり、収縮変位できない。一方、圧電素子13の上半分
は他の拘束を受けることなく収縮変位して、その収縮力
により第一の基板とインク流路形成部材の一部の一体部
品1の薄肉部を引っ張る。圧電素子13に引っ張られた
インク流路形成部材の一部の一体部品1の薄肉部は下方
にたわみ、その結果圧力室6の体積が膨張する。圧力室
6の体積が膨張すると共通インク室4からインク供給口
5を通じてインクが流入する。ついで、圧電素子13の
電界を解除すると、圧電素子13は元の長さに伸長して
圧力室6を圧縮する。この圧力でノズル7からインクを
吐出する。
【0017】[実施例1]図3から図9を用いて本発明
の実施例の工程を説明する。なお、説明のため3ノズル
配置の例を用いて説明するが、同様の工程で4ノズル以
上の配置が可能である。
【0018】まず、第一の基板とインク流路形成部材の
一部を電鋳により一体に形成する。図3に示すように、
導電性のある平滑な型板32上に電鋳によってNiを堆
積させる。電鋳の方法は、電極33上に型板32を取り
付け、電鋳浴中に浸漬し、電極33と電鋳浴との間に直
流電圧を印加することにより、Niを型板32上に析出
させる。Ni電鋳浴の種類は、公知のものであれば特に
限定されるものではない。本実施例では、スルファミン
酸ニッケル300g/l、塩化ニッケル5g/l、ホウ
酸40g/l、の組成の電鋳浴を用いた。堆積させるN
iの厚さは配設されるエネルギー発生体の発生力や、要
求されるインク吐出特性にもよるがおよそ2〜4μmで
ある。本実施例では3μm堆積させた。
【0019】次に図4に示すように、電鋳Ni31上に
フォトレジスト41を塗布し、露光、現像を行ってイン
ク流路壁にあたる部分の電鋳Ni31を露出させ、その
部分に電鋳によってNiを堆積させる。塗布するレジス
トの種類は、電鋳浴に耐える公知のレジストであれば特
に限定されるものではないが、レジスト厚さの均一性や
比較的厚いレジスト膜形成が容易に行える点から、ドラ
イフィルムフォトレジストが好ましい。本実施例では、
三菱レイヨン製ダイヤロンFRA−305−80ドライ
フィルムフォトレジストを用い、圧力室幅100μm、
圧力室の壁の幅41μm、インク供給口幅40μm、圧
力室高さ及びインク供給口高さ80μmに成長させた。
【0020】この工程を行うことにより、電鋳Niによ
ってインク流路壁が形成され、図3で形成された部分は
振動部として機能する。型板も電鋳Niも導電性がある
ため、成長面での電荷の状態はどの場所も一様であり、
狭くて深い成長部分でも圧力室壁は均一に成長する。
【0021】次に図5に示すように、一旦型板から電鋳
Ni31とフォトレジスト41をはずし、電鋳Ni31
の裏面にフォトレジスト41を塗布し、露光、現像を行
って圧電素子取り付け部に当たる部分の電鋳Ni31を
露出させ、再び型板に取り付け、その部分に電鋳によっ
てNiを堆積させる。本実施例では、三菱レイヨン製ダ
イヤロンFRA−305−25ドライフィルムフォトレ
ジストを用い、圧電素子取り付け部を幅20μm、高さ
25μmに成長させた。
【0022】この工程を行うことにより、圧電素子がず
れて取り付けられても振動の中心は最も効率の良い圧力
室の中心部に存在する。型板も電鋳Niも導電性がある
ため、成長面での電荷の状態はどの場所も一様であり圧
電素子取り付け部は均一に成長する。
【0023】次に、レジストを剥離して第一の基板とイ
ンク流路形成部材の一部の一体部品1が形成される。図
6は第一の基板とインク流路形成部材の一部の一体部品
1を圧電素子取り付け部側からみた平面図、図7は図6
のA−A断面図である。
【0024】次いで、第二の基板上にインク流路形成部
材の残部を形成する。図8に示すように、ノズル7が設
けられた第二の基板2を洗浄、乾燥したのち、公知の方
法によってドライフィルムフォトレジスト層81を形成
し、露光、現像を行って、インク流路壁を形成する。本
実施例では、東京応化製オーディルPR155ドライフ
ィルムフォトレジストを用い、圧力室幅100μm、圧
力室の壁の幅41μm、圧力室高さ53μmに形成し
た。
【0025】次に、第一の基板1側のインク流路壁と、
第二の基板2上に形成されたドライフィルムフォトレジ
スト層のインク流路壁63を公知の方法によって接合
し、第一の基板1に圧電素子13を接合してインクジェ
ットヘッドを得る。図9は本実施例によって得られたイ
ンクジェットヘッドの模式的斜視図である。共通インク
室4はドライフィルムフォトレジスト層81側に設けら
れ、インク供給口5は第一の基板とインク流路形成部材
の一部の一体部品1側に設けられている。
【0026】このような手法を用いて1列24ノズル配
置のインクジェットヘッドを作成し、得られたインクジ
ェットヘッドは純水:エタノール:グリセリン:染料=
90:4:4:2(重量比)からなるインクジェットイ
ンクを用いて印字を行ったところ、インク吐出速度=7
〜9m/秒、1ドットあたりのインク重量=0.10〜
0.12μgであり高速で高濃度な印字が全24ノズル
にわたって安定して行うことができた。また、24ノズ
ルの1本おきに圧電素子を駆動させたとき、圧電素子を
駆動しなかったノズルからはインクは吐出せず、いわゆ
るクロストーク現象はみられなかった。また、得られた
インクジェットヘッドの圧力室高さは約130μm、イ
ンク供給口の幅は40μm、インク供給口高さは78〜
80μmであった。これらの評価結果を表1に示す。
【0027】[実施例2]実施例1では、第二の基板2
にノズル7が設けられているが、このノズルを第一の基
板とインク流路形成部材の一部の一体部品1に設けるこ
とも可能である。この場合、インク流路側の電鋳を2回
に分けることで、より最適なノズル形状を形成すること
も可能である。
【0028】まず、図10に示すように(型板から下は
図示していない)、電鋳Niを薄く堆積させた上に、実
施例1より薄いフォトレジスト層41を形成し、インク
供給口5と圧力室6を電鋳Niで形成する。(例えば、
三菱レイヨン製ダイヤロンFRA−305−50ドライ
フィルムフォトレジストを用い、インク流路壁部分を5
0μmまで成長させる。)次に、図11に示すように、
上にさらにフォトレジスト層41を形成し、インク供給
口5と圧力室6とノズル7を形成する。(例えば、三菱
レイヨン製ダイヤロンFRA−305−30ドライフィ
ルムフォトレジストを用い、ノズルを含むインク流路壁
部分を30μmまで成長させる。)以下、実施例1に示
す工程で第一の基板とノズルを含むインク流路形成部材
の一部の一体部品1を形成する。以下、実施例1と同様
の工程でインクジェットヘッドを得ることができるが、
実施例1と異なる点は、第二の基板上にはノズルはない
点である。図12は本実施例によって得られたインクジ
ェットヘッドの模式的斜視図である。
【0029】このような手法を用いて1列24ノズル配
置のインクジェットヘッドを作成し、得られたインクジ
ェットヘッドを評価した結果、実施例1と同様優れた結
果を示した。これらの結果も表1に併せて示す。
【0030】[実施例3]実施例2では、第一の基板と
インク流路形成部材の一部の一体部品1にノズル7を設
けているが、このノズルをドライフィルムフォトレジス
ト層81側に設けることも可能である。図13はドライ
フィルムフォトレジスト層81にノズルを設けた場合の
インクジェットヘッドの模式的斜視図である。ドライフ
ィルムフォトレジスト層81の形成、露光、現像条件
は、実施例1と同様である。また、その他の工程も実施
例1、2と同様である。
【0031】このような手法を用いて1列24ノズル配
置のインクジェットヘッドを作成し、得られたインクジ
ェットヘッドを評価した結果、実施例1と同様優れた結
果を示した。これらの結果も表1に併せて示す。
【0032】[比較例]第一の基板は圧電素子取り付け
部を電鋳により形成するが、インク流路は形成せず平滑
面とし、その平滑面上に第二の基板と同様に東京応化製
オーディルPR155およびオーディルPR137ドラ
イフィルムフォトレジストを用い、圧力室幅100μ
m、圧力室の壁の幅41μm、インク供給口幅40μ
m、圧力室高さ及びインク供給口高さ85μmに形成し
た。以下、実施例1と同様に第二の基板上に東京応化製
オーディルPR155ドライフィルムフォトレジストを
用い、圧力室幅100μm、圧力室の壁の幅41μm、
圧力室高さ55μmに形成し、第一の基板側のドライフ
ィルムフォトレジスト層と第二の基板側のドライフィル
ムフォトレジスト層を接合してインクジェットヘッドを
得る。
【0033】このような手法を用いて1列24ノズル配
置のインクジェットヘッドを作成し、得られたインクジ
ェットヘッドを評価した結果、インク吐出速度=4〜9
m/秒、1ドットあたりのインク重量=0.04〜0.
10μgであり、ノズル間のばらつきが大きく悪い方向
にばらついている。また、24ノズルの1本おきに圧電
素子を駆動させたとき、圧電素子を駆動しなかったノズ
ルからインクするクロストーク現象がみられた。また、
得られたインクジェットヘッドの圧力室高さは約125
μm、インク供給口の幅は35〜38μm、インク供給
口高さは73〜81μmであり、特にインク供給口高さ
のばらつきが目立つ。これらの評価結果も表1に併せて
示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のインクジェ
ツトヘッドは、インク流路形成部材の一部が第一の基板
と一体となっている。また、本発明のインクジェットヘ
ッドの製造方法は、電鋳法を含む工程によって第一の基
板とインク流路形成部材の一部を一体に形成し、そのの
ちにインク流路形成部材の残部や第二の基板を接合する
工程を有している。そのため、高密度なノズル配置を行
っても必要な圧力室容積を得るために圧力室高さを高く
することが容易であり、必要なインク吐出速度、インク
重量が容易に得られる。また、剛性の高い金属で流路壁
を構成しているため、感光性樹脂のみの流路壁にくらべ
てクロストークが発生しにくい。また、感光性樹脂のみ
の流路壁にくらべてインク供給口が変形しにくいため、
全ノズルにわたってインク吐出特性が安定している。さ
らに、第一の基板とインク流路形成部材の一部を一体に
形成しているため、第一の基板とインク流路形成部材が
別体の場合、例えば接着剤を介して接合した場合に振動
部に接着剤が流れ出ることにより振動範囲が狭くなりイ
ンク吐出特性が悪化する、といった問題がなくなるとい
う、格別の効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す模式的斜視図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の構成を示す模式的断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例において、電鋳により第一の
基板が形成される工程の説明図である。
【図4】図3に続く工程で、電鋳によりインク流路壁が
形成される工程の説明図である。
【図5】図4に続く工程で、電鋳によりエネルギー発生
体取り付け部が形成される工程の説明図である。
【図6】第一の基板とインク流路形成部材の一部の一体
部品をエネルギー発生体側からみた平面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】ドライフィルムフォトレジスト層によるインク
流路壁が形成された第二の基板の模式的斜視図である。
【図9】本発明のインクジェットヘッドの一実施例の模
式的斜視図である。
【図10】本発明の他の実施例において、電鋳によりイ
ンク流路壁が形成される工程の説明図である。
【図11】図10に続く工程で、電鋳によりインク流路
壁とノズル等が形成される工程の説明図である。
【図12】本発明のインクジェットヘッドの他の実施例
の模式的斜視図である。
【図13】本発明のインクジェットヘッドの他の実施例
の模式的斜視図である。
【図14】従来の技術によるインクジェットヘッドの製
造方法の模式的断面図である。
【図15】他の従来の技術によるインクジェットヘッド
の製造方法の模式的断面図である。
【図16】他の従来の技術によるインクジェットヘッド
の製造方法の模式的断面図である。
【図17】他の従来の技術によるインクジェットヘッド
の製造方法の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 第一の基板とインク流路形成部材の一部の一体部品 2 第二の基板 3 インク流路形成部材の残部 4 共通インク室 5 インク供給口 6 圧力室 7 ノズル 11 フレーム 13 エネルギー発生体としての圧電素子 14 固定基板 16 リードフレーム 21 インク供給管 32 型板 33 電極 41 フォトレジスト 81 ドライフィルムフォトレジスト層によるインク流
路形成部材の残部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口部からインクを吐出するため
    のエネルギー発生体が配設される第一の基板と、該第一
    の基板に対向して配設される第二の基板と、第一の基板
    と第二の基板との中間に位置し第一の基板および第二の
    基板と共にインク流路を形成するインク流路形成部材
    と、からなるインクジェットヘッドであって、インク流
    路形成部材の一部が第一の基板と一体であることを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 ノズル開口部からインクを吐出するため
    のエネルギー発生体が配設される第一の基板と、該第一
    の基板に対向して配設される第二の基板と、第一の基板
    と第二の基板との中間に位置し第一の基板および第二の
    基板と共にインク流路を形成するインク流路形成部材
    と、からなるインクジェットヘッドの製造方法であっ
    て、第一の基板とインク流路形成部材の一部を一体に形
    成する工程ののちに、インク流路形成部材の残部や第二
    の基板等を接合する工程を有することを特徴とするイン
    クジェットヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 第一の基板とインク流路形成部材の一部
    を一体に形成する工程が、電鋳法を含む工程であること
    を特徴とする請求項2記載のインクジェットヘッドの製
    造方法。
JP9807793A 1993-04-23 1993-04-23 インクジェットヘッドおよびその製造方法 Pending JPH06305142A (ja)

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