JPH0952358A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH0952358A
JPH0952358A JP20721695A JP20721695A JPH0952358A JP H0952358 A JPH0952358 A JP H0952358A JP 20721695 A JP20721695 A JP 20721695A JP 20721695 A JP20721695 A JP 20721695A JP H0952358 A JPH0952358 A JP H0952358A
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JP
Japan
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diameter
pressure
nozzle
recess
ink
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JP20721695A
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English (en)
Inventor
Junji Kashioka
潤二 柏岡
Shuji Koike
修司 小池
Masayuki Kato
雅之 加藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はインク粒子を飛翔させる所定ノズル
形状のインクジェットヘッドを備えるインクジェットプ
リンタに関し、高剛性によるインク室内の流体抵抗を軽
減し、気泡溜りを防止して印字品質の向上を図ることを
目的とする。 【解決手段】 ヘッド31を構成する第1のノズル板3
3に形成されたノズル35のテーパ部35aの広口側の
径φ2 と、第2のノズル板34に形成された凹部36の
径φ3 とを、0μm <(φ3 −φ2 )/2≦50μm の
関係を有するように形成し、また、第1のノズル板33
を金属部材で形成する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク粒子を飛翔
させる所定ノズル形状のインクジェットヘッドを備える
インクジェットプリンタに関する。近年、例えばパーソ
ナルコンピュータの周辺機器として接続されるプリンタ
のうち、インクジェット方式のプリンタの普及が進んで
きており、印字品質の向上が常に要求されている。その
ため、インクジェットヘッドのインク室内のインク粒子
を安定して飛翔させる必要があり、それに応じた形状の
ヘッド構造を形成する必要がある。
【0002】
【従来の技術】図5に従来のインクジェットヘッドの要
部断面構成図を示す。図5(A)はインクジェットヘッ
ドを構成するヘッドの断面図、図5(B)はヘッドを集
積化したヘッドユニット部の部分平面図である。図5
(A)において、ヘッド11は、ノズル板12に円柱形
状の凹部13が形成され、凹部13に円形状のノズル1
4が貫通形成される。また、ノズル板12の凹部13側
に、該凹部13に対応する部分に開口部15aが積層構
造で形成された流路板15が配置される。
【0003】また、流路板15上には弾性部材16が配
置され、この弾性部材16を介して加圧部17の加圧板
17aが配置される。この加圧板17aが流路板15の
開口部15a及びノズル板12の凹部13を閉状態とし
てインク室18が形成される。このインク室18は流路
板15のインク供給路15bを介してインク溜り19
(図5(B)参照)と連通される。
【0004】そして、加圧部17の各加圧板17a上に
は圧電アクチュエータ20が取り付けられ、該圧電アク
チュエータ20の軸方向の振動により加圧板17aを振
動させてインク室18の容積を変化させることで該イン
ク室18へのインク粒子の吸い込み、及びノズル14か
らの飛翔を行わせる。
【0005】このようなヘッド11は、図5(B)に示
すように、所定ピッチで所定数配列されて集積化するこ
とでヘッドユニット部21が形成されるもので、ピッチ
の縮小化、ヘッド数の増大化で高解像度化、記録速度の
高速化を図ることができる。例えば、360dpi の記録
を行うにはインク室18のピッチPを0.282 mmとし、該
インク室18のピッチ方向の幅Lを190μm とする
と、インク室18間の壁幅Bが90μm 程度の厚さとな
る。この場合、圧電アクチュエータ20の変位でインク
室18に発生する圧力で流路板15の壁が座屈すること
により発生圧力の損失を生じてインク粒子化の効率を悪
化させることから、インク室18の深さHを浅くする必
要があるが、該インク室18の深さが得られないとイン
ク室18の断面積が減少して流体抵抗が増加することに
なる。
【0006】ヘッド11ではノズル14より気泡を吸い
込まないためにはインク室18とノズル14での流体抵
抗のバランスを図る必要があり、上記のようにインク室
18内の流体抵抗が増加すると見掛け上のノズル14の
流体抵抗が減少して気泡を吸い込み易くなる。
【0007】ここで、図6に、従来のインクジェットヘ
ッドにおけるヘッドの他の断面構造の断面図を示す。図
6(A)に示すヘッド構造は、実公平6−5171号公
報に記載されているもので、ノズル板12aに形成する
凹部13aの形状をノズル14にかけてテーパ部22を
形成し、ノズル14をストレート形状のストレート部1
4aを形成したものである。すなわち、凹部13aから
ノズル14にかけて形成されたテーパ部22が不連続な
段差を形成させないことから気泡の混入を防止すること
ができるものである。
【0008】ところで、上記ノズル板12aを備えたヘ
ッド11を記録速度の高速化のために多数配列してヘッ
ドユニット部21とした場合、ノズル板12aが大型化
し、これによりインク室18内の圧力変化によって撓み
易くなり、発生圧力の損失、インク粒子化の効率低下を
招くことになる。これを解消するためには当該ノズル板
12aを圧力アクチュエータ20の加圧方向に厚くする
か、又は高剛性部材で形成する必要があるが、ノズル板
12aを厚くすることはヘッド11の大型化を招き、ま
た高剛性部材で形成することはテーパ部22及びストレ
ート部14aの形成に困難性を有する。
【0009】そこで、図6(B)に示すノズル形状を有
するヘッドは、特開平5−177834号公報に記載さ
れたもので、ノズル板12bはノズル23aが形成され
た第1のノズル部23と凹部24aが形成された第2の
ノズル部24とが一体又は積層されて形成されたもので
ある。ノズル23aは表面方向に先細りの略円錐形状で
形成される。また、凹部24aの径φD は該ノズル23
aのインク室側の径φ T よりはるかに大口径で形成され
る。この場合、第2のノズル部24を例えば樹脂で形成
する場合にはその肉厚hを厚く形成し、又はニッケル電
鋳を施すことにより高剛性として発生圧力の損失、イン
ク粒子化の効率低下を防止している。
【0010】一方、第2のノズル部24をニッケル電鋳
で凹部24aを形成する場合、23aにマスキングパタ
ーンとしてレジストが塗布されることから、該レジスト
の現像時やニッケル電鋳時にレジスト脱落を防止する必
要があり、そのためにノズル23aの径φT と凹部24
aの径φD に差を設けるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6(B)に
示すノズル構造において、大口径の凹部24aの径φD
と小口径のノズル23aの径φT との差が大であると、
該凹部24aからノズル23aにかけて形成される不連
続部分に該ノズル23aより吸い込んだエアによる気泡
が溜り易くなり、インク飛翔の不安定を招くという事態
を生じる。すなわち、インク室の発生圧力の損失、流体
抵抗のバランスによるインク粒子化の効率化を図ろうと
すると気泡溜りを生じ、気泡溜りを防止しようとすると
高剛性化やレジスト形成などの構造上から発生圧力の損
失やインク粒子化の効率化を図ることができないという
問題がある。
【0012】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、高剛性によるインク室内の流体抵抗を軽減し、
気泡溜りを防止して印字品質の向上を図るインクジェッ
トプリンタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1では、印字部材を飛翔させる所定数の噴射
孔が形成された噴射部と、該噴射孔に対応した位置に該
印字部材が供給される圧力室を形成する圧力部と、該圧
力室に対応して変位自在に設けられる加圧部と、該加圧
部に取り付けられて該加圧部を変位させる加圧駆動手段
とを備えるインクジェットヘッドにより記録部材に印字
を行うインクジェットプリンタにおいて、前記噴射部
は、円柱形状の凹部が形成されると共に、該凹部より先
細りのテーパ部を有し、該テーパ部の先に再び円柱形状
を有するロート形状の前記噴射孔が形成され、該凹部の
径と、該噴射孔の該凹部の境界側の径とが、気泡不溜の
関係で設定されてなる前記インクジェットヘッドを備え
るインクジェットプリンタが構成される。
【0014】請求項2では、請求項1記載の凹部の径φ
3 と、前記噴射孔の該凹部の境界側の径φ2 とが、0μ
m <(φ3 −φ2 )/2≦50μm の関係を有してな
る。請求項3では、請求項1又は2記載の噴射部は、前
記噴射孔が形成される第1の噴射部と、前記凹部が形成
される第2の噴射部とで構成され、該第1の噴射部が金
属部材をマイクロプレスすることで形成されてなる。
【0015】請求項4では、請求項3記載の第2の噴射
部は、ニッケルによる電気鋳造法により形成されてな
る。請求項5では、請求項1〜4において、前記凹部
は、圧力印加方向の長さより直径を大に形成されてな
る。
【0016】請求項1乃至3の発明では、インクジェッ
トヘッドを構成する噴射部を金属部材で形成すると共
に、凹部の径φ3 と噴射孔の径φ2 とが気泡不溜の0μ
m <(φ3 −φ2 )/2≦50μm の関係とする。これ
により、噴射部を高剛性とすることが可能になり、気泡
を溜めないことから印字部材の安定した飛翔が図られて
印字品質を向上させることが可能となる。
【0017】請求項4の発明では、噴射部が第1及び第
2の噴射部で構成され、第2の噴射部をニッケルによる
電気鋳造法で形成する。これにより、高剛性の噴射部を
容易に形成することが可能となる。請求項5の発明で
は、噴射部に形成される凹部が圧力印加方向の長さより
直径を大に形成される。これにより、圧力室の流体抵抗
を減少させることが可能となって、インク粒子化の効率
向上による飛翔の安定化、印字品質の向上を図ることが
可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の一実施例の要部
構成図を示す。図1(A)はインクジェットヘッドを構
成するヘッドの断面図、図1(B)はヘッドを集積化し
たヘッドユニット部の部分平面図である。図5(A)に
示すヘッド31は、噴射部であるノズル板32が第1の
噴射部である第1のノズル板33及び第2の噴射部であ
る第2のノズル板34が積層状態で構成される。
【0019】第1のノズル板33にはロート形状の貫通
孔が形成されて噴射孔であるノズル35が形成される。
すなわち、ノズル35はテーパ部35aとストレート部
35bで構成される。この場合、テーパ部35aは広口
部分の径をφ2 とし、ストレート部35bの径をφ1
する(後述する)。
【0020】第2のノズル板34には円柱状の貫通穴が
形成されて凹部(第1のノズル板34と積層したときに
凹形状となる)36が形成される。そして、第1のノズ
ル板34と積層する場合に、該凹部36と該第1のノズ
ル板33のノズル35(テーパ部35aの広口部分)が
対応する。このときの凹部36の径をφ3 とすると、こ
れにより該凹部36とノズル35とに不連続部分(段
差)が形成される。
【0021】上記ノズル板32に圧力部である流路板3
7が取り付けられる。この流路板37は凹部36に対応
する部分に開口部が形成されており、この部分が圧力室
(インク室)38となる。この流路板37は例えば積層
構造で形成されたもので、所定部分にインク供給路38
aが形成される。すなわち、圧力室38はインク供給路
38aを介してインク溜り39(図1(B)参照)と連
通する。
【0022】また、流路板37には弾性部材40を介し
て加圧部41が配置される。この場合、圧力室38に対
応するように加圧板41aが配置され、該加圧板41a
が圧力室38を閉状態とする。そして、加圧板41a上
には加圧駆動手段である圧電アクチュエータ42が取り
付けられ、該圧電アクチュエータ42の軸方向の振動に
より加圧板41aを振動させて圧力室38の容積を変化
させることで該圧力室38へのインク粒子の吸い込み及
びノズル14からの飛翔を行わせる。
【0023】このようなヘッド31は、図1(B)に示
すように、所定ピッチで所定数配列させて集積化するこ
とで、ヘッドユニット部43が形成されて、インク溜り
39に連通させることによりインクジェットヘッド44
が構成される。配列を、前述の図5(B)と同様に、例
えば圧力室38のピッチPを0.282 mm,圧力室38のピ
ッチ方向の幅Lを190μm ,圧力室38間の壁幅Bを
90μm とすることにより、360dpi の記録を行うこ
とができるものである。
【0024】次に、図2に、図1のノズル板の製造工程
図を示す。図2(A)に示すように、まず第1のノズル
板33は、例えばステンレス鋼をマイクロプレスにより
ロート形状であってテーパ部(広口側の径φ2 )35a
とストレート部(径φ1 )35bのノズル35が同時に
形成され、該第1のノズル板33のテーパ部35aの広
口側にレジスト51が塗布形成される。また、図2
(B)に示すように、レジスト51上にマスク52が位
置される。マスク52は、第1のノズル板33のノズル
35に対応する位置に径がφ3 の開口部が形成されてお
り、マスク52側より露光を行なう。
【0025】続いて、図2(C)に示すように、現像す
ることによりレジスト51aのみを残して、他の部分が
除去される。このときのレジスト51aの径がφ3 とな
る。そして、図2(D)に示すように、該レジスト51
aをマスクとして第1のノズル板33に例えば塩酸を含
むストライクニッケル浴でニッケル(Ni22)を電着
し、さらにスルファミン酸ニッケル電解液等でニッケル
(Ni23)を電着することによりめっき層53を形成
する。
【0026】そこで、図2(E)に示すように、めっき
層53上に例えばニッケル層53aを電気鋳造により形
成し、図2(F)に示すようにレジスト51aを剥離す
ることにより第1のノズル板33に第2のノズル板34
が形成される。このレジスト剥離した部分が凹部36と
なる。例えば、第1のノズル板32が厚さ100μmで
形成され、第2のノズル板34が厚さ100μm で形成
される。
【0027】ところで、図2(C)に示すレジスト51
aの径φ3 は第1のノズル板33におけるノズル34の
テーパ部(広口側)35aの径φ2 より小さいときには
第1のノズル板33上にレジスト51aが強固に密着し
ないことから、レジスト現像時やめっき層53の形成時
のニッケル電解中にレジスト51aが欠落する場合を生
じる。一方、第1のノズル板33のステンレス鋼表面は
酸化膜により不動態化していることからニッケルを強固
に密着させるには、図2(E)で説明したようにステン
レス鋼表面を活性化させるために塩酸を含むストライク
ニッケル浴でニッケル(Ni22)を電着して接合強度
を得てからスルファミン酸ニッケル電解液等でニッケル
(Ni23)を電着するものである。
【0028】この場合、ストライクニッケル処理は多量
の水素を発生させることから、水素の発生力によりレジ
スト51aが欠落する場合もあり、従ってレジスト51
aの径φ3 をテーパ部35aの広口側の径をφ2 より大
にする必要がある。すなわち、第2のノズル板34の凹
部36(レジスト51a)の径φ3 とノズル34の径φ
2 は、0μm <φ3 −φ2 の関係を満たす必要がある。
【0029】また、(φ3 −φ2 )が大きすぎると、凹
部36とテーパ部35aの不連続部分に気泡が溜り易く
なる。そのため、気泡を吸入しない流体抵抗のバランス
をとるために、0μm <(φ3 −φ2 )/2≦50μm
(実施例で説明する)の関係を満たすようにノズル34
及び凹部36を形成するものである。
【0030】このように、第1のノズル板33に対し
て、第2のノズル板34を厚膜で形成可能となって、全
体的に高剛性のノズル板32を構成することができ、ノ
ズル35のテーパ部35aの径φ2 と凹部36の径φ3
を気泡不溜とする流体抵抗バランスの関係(0μm <
(φ3 −φ2 )/2≦50μm )とすることにより、不
連続部分で気泡の溜りを防止することができ、印字品質
を向上させることができる。
【0031】また、図1に戻り、上記ノズル35はスト
レート部35bが形成されていることから流体抵抗を増
加されて圧力室38の流体抵抗を増加させることになる
が、凹部38の断面形状を圧力室(インク室)38の長
手方向に径の長い楕円とする円柱形状で形成することに
より、圧力室38の流体抵抗を減少させることができ、
効率の良いインク粒子化によるインク飛翔の安定化、印
字品質の向上を図ることができるものである。
【0032】次に、図3に、図1のインクジェットヘッ
ドの搭載されるインクジェットプリンタの概念図を示
す。図3に示すインクジェットプリンタ61は、回転駆
動されるプラテンロール62が外面の半周に巻き付けら
れた記録部材である記録紙63を用紙送りするもので、
プラテンロール62の軸方向と平行に2本のステーシャ
フト64a,64bが固定される。このステーシャフト
64a,64bに摺動自在にキャリッジ65が設けられ
て往復駆動される。このキャリッジ65上に上記インク
ジェットヘッド44がそのノズル31を記録紙63側に
向かって配置されて搭載される。そして、インク溜り3
9よりチューブ67を介してインクジェットヘッド44
(圧力室38)に印字部材としてのインクが供給される
ものである。
【0033】このようなインクジェットプリンタ61
に、本発明のインクジェットヘッド44を適用すること
により、インク粒子の飛翔を安定させて印字品質を向上
させることができるものである。
【0034】
【実施例】図4に、図1の凹部及びノズルのテーパ部の
径に対する気泡発生有無を説明するための図を示す。図
4は、第2のノズル板34の凹部(径φ3 )36と第1
のノズル板33におけるノズル35のテーパ部(広口側
の径φ2 )35aとの不連続部分で気泡を溜めない条件
としての径φ3 と径φ2 の関係(差)を求めるために行
った結果のものである。
【0035】この場合、図1(A)に示すヘッド31
は、加圧板41a(加圧部41)を透明の樹脂性とし、
圧電アクチュエータ42を取り付けない構造とすること
で圧力室(インク室)38及び凹部36内を観察できる
ようにし、またインクを充填しない状態でノズル吐出側
に密着させた吸引ポンプによりインク充填させて上記不
連続部分に気泡が溜まらない条件を求めたものである。
【0036】図4に示すように、凹部36の径φ3 とテ
ーパ部φ2 とを(φ3 −φ2 )/2の関係で、50μm
まで気泡が混入されないことが確認され、50μm を越
えたときから気泡が混入されることが確認されたもので
ある。従って、凹部36の径φ3 とテーパ部φ2 との関
係を0μm (φ3 −φ2 )/2≦50μm とすることに
より、上記不連続部分での気泡の溜まりを防止すること
ができ、インク飛翔の安定性、印字品質の向上を図るこ
とができるものである。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至3の発明に
よれば、インクジェットヘッドを構成する噴射部を金属
部材で形成すると共に、凹部の径φ3 と噴射孔の径φ2
とが気泡不溜の0μm (φ3 −φ2 )/2≦50μm の
関係とすることにより、噴射部を高剛性とすることが可
能になり、気泡を溜めないことから印字部材の安定した
飛翔が図られて印字品質を向上させることができる。
【0038】請求項4の発明によれば、噴射部が第1及
び第2の噴射部で構成され、第2の噴射部をニッケルに
よる電気鋳造法で形成することにより、高剛性の噴射部
を容易に形成することができる。請求項5の発明によれ
ば、噴射部に形成される凹部が圧力印加方向の長さより
直径を大に形成されることにより、圧力室の流体抵抗を
減少させることが可能となって、インク粒子化の効率向
上による飛翔の安定化、印字品質の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成図である。
【図2】図1のノズル板の製造工程図である。
【図3】図1のインクジェットヘッドを搭載するインク
ジェットプリンタの概念図である。
【図4】図1の凹部及びノズルのテーパ部の径に対する
気泡発生有無を説明するための図である。
【図5】従来のインクジェットヘッドの要部構成図であ
る。
【図6】従来のインクジェットヘッドにおけるヘッドの
他の断面構造の断面図である。
【符号の説明】
31 ヘッド 32 ノズル板 33 第1のノズル板 34 第2のノズル板 35 ノズル 35a テーパ部 35b ストレート部 36 凹部 37 流路板 38 圧力室 40 弾性部材 41 加圧部 41a 加圧板 42 圧電アクチュエータ 43 ヘッドユニット部 44 インクジェットヘッド 61 インクジェットプリンタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字部材を飛翔させる所定数の噴射孔が
    形成された噴射部と、該噴射孔に対応した位置に該印字
    部材が供給される圧力室を形成する圧力部と、該圧力室
    に対応して変位自在に設けられる加圧部と、該加圧部に
    取り付けられて該加圧部を変位させる加圧駆動手段とを
    備えるインクジェットヘッドにより記録部材に印字を行
    うインクジェットプリンタにおいて、 前記噴射部は、円柱形状の凹部が形成されると共に、該
    凹部より先細りのテーパ部を有し、該テーパ部の先に再
    び円柱形状を有するロート形状の前記噴射孔が形成さ
    れ、 該凹部の径と、該噴射孔の該凹部の境界側の径とが、気
    泡不溜の関係で設定されてなる前記インクジェットヘッ
    ドを備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の凹部の径φ3 と、前記噴
    射孔の該凹部の境界側の径φ2 とが、0μm <(φ3
    φ2 )/2≦50μmの関係を有してなることを特徴と
    するインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の噴射部は、前記噴
    射孔が形成される第1の噴射部と、前記凹部が形成され
    る第2の噴射部とで構成され、該第1の噴射部が金属部
    材をマイクロプレスすることで形成されてなることを特
    徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の第2の噴射部は、ニッケ
    ルによる電気鋳造法により形成されてなることを特徴と
    するインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4において、前記凹部は、圧
    力印加方向の長さより直径を大に形成されてなることを
    特徴とするインクジェットプリンタ。
JP20721695A 1995-08-14 1995-08-14 インクジェットプリンタ Pending JPH0952358A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US8869400B2 (en) 2006-10-25 2014-10-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Method for manufacturing a nozzle plate and a droplet dispensing head

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