JP2001018400A - 液体吐出ヘッドの製造方法、前記液体吐出ヘッド及び前記液体吐出ヘッドを用いた液体吐出記録装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドの製造方法、前記液体吐出ヘッド及び前記液体吐出ヘッドを用いた液体吐出記録装置

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JP2001018400A
JP2001018400A JP18962899A JP18962899A JP2001018400A JP 2001018400 A JP2001018400 A JP 2001018400A JP 18962899 A JP18962899 A JP 18962899A JP 18962899 A JP18962899 A JP 18962899A JP 2001018400 A JP2001018400 A JP 2001018400A
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orifice plate
liquid
liquid discharge
orifice
head
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Hiroaki Mihara
弘明 三原
Yoshiaki Suzuki
良明 鈴木
Masashi Miyagawa
昌士 宮川
Toshio Kashino
俊雄 樫野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オリフィスプレートとヘッド本体の液流路と
の位置決め精度を確保する。 【解決手段】 突起部11の形成された保持部材10に
対して、オリフィスプレート4を対向して配置し、保持
部材10の突起部11をダミーオリフィス12aにそれ
ぞれ貫通させ、オリフィスプレート4を保持部材10に
保持させておく。この状態で、オリフィスプレート4の
ダミーオリフィス12aからは突起部11の先端部が突
出部11aとして突出している。突出部11aを、ヘッ
ド本体3のダミー液流路6aの開口16に挿入し、嵌合
させる。次に、オリフィスプレート4の接着樹脂14の
塗布されている面と、ヘッド本体3のヘッド本体接合面
15とを、高精度の平行度を保ちながら接触させた後、
加熱圧着によりオリフィスプレート4とヘッド本体3と
を接合させる。保持部材10によるオリフィスプレート
4の保持を解放し、保持部材10とオリフィスプレート
4とを分離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を吐出させる
ことにより飛翔液滴を形成して記録を行う液体吐出ヘッ
ドの製造方法、前記液体吐出ヘッド及び前記液体吐出ヘ
ッドを用いた液体吐出記録装置に関する。
【0002】なお、本発明における「記録」とは、文字
や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与す
ることだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を
付与することも意味する。
【0003】
【従来の技術】従来、液体吐出ヘッドのオリフィスから
記録液(インク)を吐出することにより記録を行うイン
クジェット記録装置が、低騒音、高速記録などの点で優
れた記録装置として知られている。
【0004】従来のこの種の液体吐出ヘッドの一例につ
いて、図8を参照して説明する。図8に示す液体吐出ヘ
ッドは、インクを吐出するためのエネルギーを発生する
エネルギー発生素子である発熱素子1005が複数個並
列に設けられた基板1001と、基板1001の上面に
接合され各発熱素子1005と対応する位置にそれぞれ
インクの液流路1006を構成する溝が形成された天板
1002と、これら基板1001及び天板1002の端
面と接合され、インクを吐出するためのオリフィス10
12が上記液流路1006と連通する位置に形成された
オリフィスプレート1004とを有する。
【0005】オリフィスプレート1004に形成される
オリフィス1012は非常に微細なものであり、このオ
リフィス1012が、液体吐出ヘッドの吐出特性を左右
する重要な要素の一つとなっている。すなわち、液体吐
出ヘッドのオリフィスプレート1004は、微細なオリ
フィス1012が形成されることから加工性に優れ、ま
た、インクに直接接触するものであるから耐インク性が
よいことが必要とされる。
【0006】上記の要件を満たすオリフィスプレート1
004の材料としては、SUS、Ni、Cr、Alなど
の金属薄板や、所望の厚みや性質を簡易にしかも安価に
得られるポリイミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサ
ルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレン
サルファイド、ポリプロピレンなどの樹脂フィルムが用
いられている。
【0007】一方、近年の記録技術の進歩に伴って、高
速、高精細な記録が要求されるようになっている。この
ためオリフィスは、大きさ(径)がますます微細にな
り、かつ、高密度に形成されるようになってきた。これ
に対応してオリフィスの加工法も様々な工夫がなされて
おり、オリフィスプレートとして樹脂フィルムを用いた
場合、微細加工に適したレーザ加工によってオリフィス
を形成している。また、金属プレートを用いる場合に
は、電鋳などの方法によってオリフィスを形成してい
る。
【0008】ところが、オリフィス1012と液流路1
006を対応させ、オリフィスプレート1004と、天
板1002に基板1001が接合されることで構成され
るヘッド本体とを接合するためには、接合時に、オリフ
ィスプレート1004の接着面1008とヘッド本体の
接着面1007とに極めて高い平行度が要求される。こ
の平行度が不十分であった場合には、オリフィスプレー
ト1004とヘッド本体を接合する際、オリフィスプレ
ート1004の接着面1008とヘッド本体の接着面1
007との片当たりによる、オリフィス1012と液流
路1006との間での位置ずれが発生する。
【0009】このため、米国特許第5、604、521
号明細書等に記載されているように、オリフィスプレー
トの接着面側に凹部または凸部を、また、ヘッド本体の
接着面側に凸部または凹部をそれぞれ設けることによ
り、オリフィスプレートとヘッド本体とを接合する際の
平行度が不十分であっても、凹部と凸部が嵌まり合うこ
とでオリフィスと液流路との間での位置ずれが生じなく
なる構成が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなオリフィスプレートの接着面側に凹部を、ま
た、ヘッド本体の接着面側に凸部をそれぞれ設ける構成
とした場合、オリフィスプレートとヘッド本体との製品
自体、しかもオリフィスプレートとヘッド本体との両者
に高精度の位置決め部材を形成することとなり、凹部及
び凸部を形成するための工程が増えてしまう。
【0011】そこで、本発明は、オリフィスと液流路と
の間での位置決めが高精度でなされた液体吐出ヘッドの
製造方法、前記液体吐出ヘッド及び前記液体吐出ヘッド
を用いた液体吐出記録装置を提供することを第1の目的
とする。
【0012】さらに、製造工程の増加を来さない液体吐
出ヘッドの製造方法、前記液体吐出ヘッド及び前記液体
吐出ヘッドを用いた液体吐出記録装置を提供することを
第2の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の液体吐出ヘッドの製造方法は、それぞれ液体を
吐出させるために利用されるエネルギーを発生するエネ
ルギー発生素子を備え互いに平行に配列された複数の液
流路が形成されたヘッド本体と、前記ヘッド本体に接合
され、前記各液流路に対応する部位にそれぞれ、前記各
液流路と連通する複数のオリフィスが形成されたオリフ
ィスプレートとを有する液体吐出ヘッドの製造方法にお
いて、少なくとも1つの貫通孔が形成された前記オリフ
ィスプレートと、前記貫通孔に対応する位置に形成され
た少なくとも1つの開口部の形成された前記ヘッド本体
と、前記貫通孔に対応する位置に設けられた少なくとも
1つの突起部を有し、前記オリフィスプレートを保持す
る保持部材とを用意する工程と、前記保持部材に、前記
オリフィスプレートの前記ヘッド本体と接合されない面
を前記保持部材に対向させ、前記貫通孔に前記突起部を
貫通させて前記オリフィスプレートを保持させる保持工
程と、前記保持工程により前記貫通孔から突出した、前
記突起部の先端部を、前記ヘッド本体の前記開口部に嵌
め込む嵌め込み工程と、前記嵌め込み工程により前記先
端部が前記開口部に嵌め込まれた状態で、前記保持部材
に保持された前記オリフィスプレートと前記ヘッド本体
とを接合させる接合工程と、前記接合工程の終了後、前
記保持部材による前記オリフィスプレートの保持を解除
する工程とを有することを特徴とする。
【0014】上記の通り本発明の液体吐出ヘッドの製造
方法は、保持部材によりオリフィスプレートを保持する
際に、オリフィスプレートに形成された貫通孔に保持部
材の突起部を貫通させておき、貫通孔から突出した突起
部の先端部を、ヘッド本体に形成された開口部に嵌め込
み、この先端部が嵌め込まれた状態でオリフィスプレー
トとヘッド本体とを接合させる。すなわち、突起部が、
オリフィスプレートとヘッド本体との接合のために両者
を接触させる際のガイドとなるため、オリフィスプレー
トとヘッド本体とは片当たりを起こさず、高精度の平行
度をもって互いに接触する。また、このようにして接触
したオリフィスプレートとヘッド本体とを、例えば、加
熱圧着により接合する際、オリフィスプレートとヘッド
本体との熱膨張係数に差があったとしても、オリフィス
と液流路の位置ずれは、突起部が開口部に嵌め込まれて
いることにより防止される。
【0015】また、オリフィスプレートに、各オリフィ
ス及び貫通孔を同時に形成する工程を有するものであっ
てもよいし、ヘッド本体に、液流路及び開口部を同時に
形成する工程を有するものであってもよい。この場合、
オリフィスプレートに形成される貫通孔はオリフィスを
形成する際に同時に形成され、ヘッド本体に形成される
開口部も液流路を形成する際に同時に形成されるので、
上述の位置合わせに関する貫通孔及び開口部を形成する
ための工程が製造工程に追加されることで、製造工程が
増えるといったことはない。
【0016】また、本発明の液体吐出ヘッドの製造方法
では、保持部材として、突起部の断面形状がオリフィス
形状と相似の保持部材を用いるものであってもよい。ま
た、保持部材として、突起部が、各突起部の先端から、
保持部材に対する各突起部の付け根である付け根部に向
けて断面積が拡大するようなテーパ形状の第1のテーパ
部と、第1のテーパ部の最大径の部分である中間部と、
中間部から付け根部までの間に形成された、中間部より
も断面積の小さい絞り部と、絞り部から付け根部までの
間に形成された、絞り部から付け根部に向けて断面積が
拡大するようなテーパ形状の第2のテーパ部とを有する
保持部材を用いるものであってもよい。このような形状
の突起部は、保持部材にオリフィスプレートを保持させ
る際、オリフィスへの突起部の貫通が容易となり、次い
で、オリフィスプレートとヘッド本体とを接合させる
際、突起部の液流路への挿入が容易となる。また、中間
部が太く形成されているため、オリフィスと液流路との
位置ずれを抑制できる。さらに、第2のテーパ部によ
り、オリフィスプレートはオリフィスの内壁がこの第2
のテーパ部のテーパに沿って滑りながら付け根部まで誘
導されることとなり、オリフィスプレートと保持部材と
の位置決めが容易となる。
【0017】また、本発明の液体吐出ヘッドの製造方法
では、オリフィスプレートの前記ヘッド本体と接合され
る面に接着剤を塗布する工程を有するものであってもよ
い。
【0018】また、貫通孔をレーザにより形成する工程
を含むものであってもよいし、貫通孔をプレス加工によ
り形成する工程を含むものであってもよいし、貫通孔を
エッチングにより形成する工程を含むものであってもよ
い。
【0019】さらに、オリフィスプレートを電鋳により
形成する工程を含むものであってもよいし、オリフィス
プレートを射出成形により形成する工程を含むものであ
ってもよい。
【0020】また、開口部をレーザにより形成する工程
を含むものであってもよいし、開口部をエッチングによ
り形成する工程を含むものであってもよいし、開口部を
射出成形により形成する工程を含むものであってもよ
い。
【0021】本発明の液体吐出ヘッドは、それぞれ液体
を吐出させるために利用されるエネルギーを発生するエ
ネルギー発生素子を備え互いに平行に配列された複数の
液流路が形成されたヘッド本体と、前記ヘッド本体に接
合され、前記各液流路に対応する部位にそれぞれ、前記
各液流路と連通する複数のオリフィスが形成されたオリ
フィスプレートとを有する液体吐出ヘッドであって、本
発明の液体吐出ヘッドの製造方法により製造されたもの
である。
【0022】オリフィスプレートは、樹脂、無機材料、
セラミックス、金属材料、または、これらを組み合わせ
た複合材料からなるものであってもよい。
【0023】貫通孔は、オリフィスプレートのオリフィ
スが形成されている領域以外に形成されているものであ
ってもよいし、貫通孔は、オリフィスであってもよい。
【0024】また、貫通孔は、オリフィスプレートのオ
リフィスが形成されている領域以外に形成されているも
のである場合、開口部は、液流路が形成されている領域
以外に形成されているものであってもよい。
【0025】さらに、貫通孔がオリフィスである場合、
開口部は、オリフィスプレートの接合されるヘッド本体
の接合面に形成された液流路の開口であってもよい。
【0026】また、貫通孔がオリフィスであり、開口部
がオリフィスプレートの接合されるヘッド本体の接合面
に形成された液流路の開口である場合、突起部は、嵌め
込み工程において、突起部の先端がエネルギー発生素子
に届かない長さであってもよい。このような長さの突起
部とすることで、嵌め込み工程において突起部の先端が
エネルギー発生素子に突き当たることによるエネルギー
発生素子の損傷を防止することができる。
【0027】本発明の液体吐出記録装置は、被記録媒体
を搬送する搬送手段と、液体を吐出し、前記被記録媒体
に記録を行う、本発明の液体吐出ヘッドの製造方法によ
り製造された液体吐出ヘッドを保持し、かつ、前記被記
録媒体の搬送方向に対して交差する方向に往復移動する
保持手段とを有することを特徴とする。
【0028】また、本発明の液体吐出記録装置は、被記
録媒体を搬送する搬送手段と、液体を吐出し、前記被記
録媒体に記録を行う本発明の液体吐出ヘッドを保持し、
かつ、前記被記録媒体の搬送方向に対して交差する方向
に往復移動する保持手段とを有することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態の
液体吐出ヘッドの一部を破断した模式的斜視図である。
【0030】図1に示すように、本実施形態の液体吐出
ヘッドは、インクに与える吐出エネルギーを発生させる
ためのエネルギー発生素子である複数の発熱素子5、各
発熱素子5に対応した複数の液流路6及びダミー液流路
6aとを備えるヘッド本体3と、このヘッド本体3のヘ
ッド本体接合面15に接合された、オリフィス12及び
ダミーオリフィス12aの形成されたオリフィスプレー
ト4とを有する。なお、ダミーオリフィス12a及びダ
ミー液流路6aは後述するように、実際の記録時には使
用されないが、構造がオリフィス12及び液流路6と同
じであるので、本明細書では、オリフィス12及び液流
路6の各両側の構造を「ダミーオリフィス」「ダミー液
流路」という用語を用いて説明する。
【0031】ヘッド本体3は、その端面において各液流
路6及び各ダミー液流路6aが開口しており、オリフィ
スプレート4は、この端面に接合される。なお、本実施
形態の場合、ダミー液流路6aは、並列に形成された各
液流路6の両端側に各1つずつ、計2つがそれぞれ、液
流路6と並列に形成されている(図2参照)。これらダ
ミー液流路6aの形成は、液流路6を形成する工程と同
じ工程で形成することができるため、製造工程が増える
ことはない。
【0032】また、オリフィスプレート4には、ダミー
液流路6aと連通するダミーオリフィス12aと、各液
流路6と連通する複数のオリフィス12とが形成されて
いる。これらダミーオリフィス12aの形成も、オリフ
ィス12を形成する工程と同じ工程で形成することがで
きるため、製造工程が増えることはない。
【0033】ヘッド本体3は、基板1と、基板1の上面
に接合された天板2とで構成される。基板1には、上記
の発熱素子5及びこれら発熱素子5に電気信号を供給す
るための不図示のAl配線が成膜技術によって形成され
ている。天板2には、上記の各液流路6と各ダミー液流
路6aとを仕切る液流路壁9及び各液流路6と各ダミー
液流路6aとに供給するインクを一時的に保持する共通
液室7を形成するための液室枠10が一体に形成され、
基板1に天板2を接合することで、これら液流路6、ダ
ミー液流路6a及び共通液室7が構成される。また、天
板2には、外部から共通液室7にインクを供給するため
のインク供給口11が開口している。基板1の各発熱素
子5の間の部位には天板2の液流路壁9が嵌め込まれる
溝8が形成されており、天板2と基板1とを接合する際
に、液流路壁9を溝8に嵌め込むことで天板2と基板1
との位置決めがなされる。
【0034】上記の液体吐出ヘッドでは、共通液室7か
ら液流路6に供給されたインクは、オリフィス12でメ
ニスカスを形成して液流路6を満たしている。この状態
で発熱素子5を駆動し発熱させると、発熱素子5上のイ
ンクが急激に加熱されて液流路6内に膜沸騰に伴う気泡
が発生し、この気泡の成長による圧力でオリフィス12
からインクが吐出される。ただし、ダミー液流路6a内
に設けられた発熱素子5は記録時には駆動されないの
で、記録時にダミーオリフィス12aからインクが吐出
されることはない。
【0035】オリフィスプレート4としては、SUS、
Niなどの金属フィルム、または耐インク性に優れたプ
ラスチックフィルム、例えば、ポリイミド、ポリサルフ
ォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンオキサ
イド、ポリフェニレンサルファイド、ポリプロピレンな
どの樹脂フィルム材を用いることが望ましい。この他、
オリフィスプレート4は、上述の金属材料及び樹脂以外
に、無機材料、セラミックスを材料としてもよいし、こ
れらを組み合わせた複合材料からなるものであってもよ
い。
【0036】また、オリフィスプレート4とヘッド本体
3とを接合する接着樹脂14としては、紫外線照射、赤
外線照射あるいは加熱などの処理やそれらの処理を併用
することにより、タック性(粘性)を保持したままBス
テージ(硬化中間状態)化して硬化収縮が終了し、更な
る紫外線照射、もしくは加熱により硬化するエポキシ系
の接着剤を用いた。なお、この接着剤は、加熱圧着のみ
でも接着が可能である。
【0037】次に、図1に示した液体吐出ヘッドの製造
方法の各工程を説明するための図である図2を用いて、
本実施形態の液体吐出ヘッドの製造方法の各工程を説明
する。
【0038】まず、図2(a)に示すように、オリフィ
スプレート4をヘッド本体3に接合する際、オリフィス
プレート4を保持する保持部材10に対して、オリフィ
スプレート4の、接着樹脂14の塗布されていない面を
対向して配置する。保持部材10には、オリフィスプレ
ート4に並列に形成されたオリフィス12の両端部側に
位置する、ダミー液流路6aに連通するべきダミーオリ
フィス12aに対応する位置に突起部11が各1本ず
つ、計2本設けられている。この突起部11の断面形状
は、ダミーオリフィス12aと相似であり、本実施形態
では、突起部11の形状は円柱形状である。
【0039】次に、図2(b)に示すように、オリフィ
スプレート4のダミーオリフィス12aに、保持部材1
0の、円柱形状の突起部11をそれぞれ貫通させ、バキ
ューム吸着等により、オリフィスプレート4を保持部材
10に保持させておく。この状態で、オリフィスプレー
ト4のダミーオリフィス12aからは突起部11の先端
部が突出部11aとして突出することとなる。そして、
オリフィスプレート4を保持した保持部材10をヘッド
本体3へと近づける。
【0040】次に、図2(c)に示すように、ダミーオ
リフィス12aから突出した突出部11aを、ヘッド本
体3のダミー液流路6aの開口16に挿入する。このよ
うに、突出部11aを開口16に嵌め込むことにより、
突出部11aがガイドとなるため、オリフィスプレート
4の接着樹脂14の塗布されている面とヘッド本体3の
ヘッド本体接合面15とは、高精度な平行度を保ちなが
ら互いに近接されることとなる。
【0041】次に、図2(d)に示すように、オリフィ
スプレート4の接着樹脂14の塗布されている面と、ヘ
ッド本体3のヘッド本体接合面15とを接触させる。オ
リフィスプレート4とヘッド本体3とは、高精度の平行
度を保ちながら接触することとなるため、オリフィスプ
レート4の接着樹脂14の塗布されている面がヘッド本
体接合面15に対して片当たりを生じない。よって、オ
リフィスプレート4のオリフィス12とヘッド本体3の
液流路6とは高精度な位置合わせを行うことができる。
このように、高精度な位置合わせがなされた後、加熱圧
着によりオリフィスプレート4とヘッド本体3とを接合
させる。この時、不図示のヒートツールはオリフィスプ
レート4側にあっても、ヘッド本体3側にあってもよ
い。さらに、両者にあってもよい。また、オリフィスプ
レート4とヘッド本体3とに熱膨張係数の差があったと
しても、突起部11がダミーオリフィス12aを貫通
し、突出部11aが液流路6に嵌め込まれていること
で、加熱圧着によるダミーオリフィス12aとダミー液
流路6aとの位置ずれは強制的に規制されることで、オ
リフィス12とダミー液流路6との位置ずれも強制的に
規制される。
【0042】次に、図2(e)に示すように、保持部材
10によるオリフィスプレート4のバキューム吸着等に
よる保持を解放し、保持部材10とオリフィスプレート
4とを分離させる。
【0043】なお、本実施形態では、保持部材10に並
列に配されたオリフィス12の両端部側に位置するダミ
ーオリフィス12aに対応する位置に突起部11が各1
本ずつ、計2本設けられているものとして説明したが、
突起部11が貫通するダミーオリフィス12aは、両端
部以外であってもよいし、突起部11の本数も、2本に
限定されるものではない。また、本実施形態では、ダミ
ーオリフィス12aに突起部11を貫通させるものとし
て説明したが、これに限定されることなく、オリフィス
プレート4にオリフィス12を形成する工程で、オリフ
ィス12の形成されている領域以外に突起部11の貫通
する孔を同時に形成し、この孔に貫通させるものであっ
てもよい。また、この場合、ヘッド本体3側に液流路6
を形成する工程で、突起部11の貫通する孔に対応する
位置である液流路6の形成されている領域以外に、突起
部11の突出部11aを嵌め込む穴を同時に形成し、こ
の穴に突出部11aを嵌め込むものとしてもよい。
【0044】さらに、突起部11は、液体を吐出可能な
オリフィス12に貫通するように形成されているもので
あってもよく、この場合、突起部11の長さは、オリフ
ィスプレート4の厚さと、接着樹脂14の厚さと、ヘッ
ド本体のヘッド本体接合面15から発熱素子5の開口1
6側の端面までの距離との和よりも短いものとして、突
起部11の突出部11aが発熱素子5に届かないものと
してもよい。
【0045】また、突起部11の形状は円柱形状である
として説明したが、これに限定されるものではない。
【0046】さらに、保持部材10及び突起部11とし
ては、炭素鋼、ステンレス鋼陶による放電加工、機械加
工、あるいは、Ni、Cr等による電鋳によって形成さ
れる。保持部材10及び突起部11は必ずしも同一材
料、同一部材でなくてもよい。
【0047】以上、説明したように、本実施形態の液体
吐出ヘッドの製造方法によれば、オリフィスプレート4
のダミーオリフィス12aから突出した、保持部材10
の突起部11の突出部11aを液流路6の開口16に嵌
め込ませることで、オリフィスプレート4とヘッド本体
3とは高精度の平行度を保ちながら接合させるため、オ
リフィスプレート4のオリフィス12とヘッド本体3の
液流路6とが高精度に位置合わせがなされる。さらに、
突出部11aを嵌め込んだ状態で、オリフィスプレート
4とヘッド本体3とを加熱圧着させるため、オリフィス
プレート4とヘッド本体3とに熱膨張係数の差によるオ
リフィス12と液流路6との位置ずれは生じない。
【0048】また、突起部11を貫通させるための孔と
しては、オリフィス12を用いること、及び突出部11
aを嵌め込む孔として液流路6の開口16を用いること
により、位置あわせのための孔等を形成する工程は不要
であり、製造工程が増加することはない。 (第2の実施形態)図3に、本発明の第2の実施形態の
液体吐出ヘッドのヘッド本体に、保持部材に保持された
オリフィスプレートが接合されようとしている状態を示
す模式的な断面図を示す。
【0049】保持部材40に形成された突起部41は、
先端部41aが、後述の中間部41bより細くなってお
り、先端部41aから中間部41bにむけてテーパ形状
をなして太く形成されている。また、突起部41は、絞
り部41cで一旦、その径が絞られ、断面積を小さくさ
れた後、この絞り部41cから付け根部41dにむけて
テーパ形状をなして太く、かつ、付け根部41dが、イ
ンクの吐出方向に内径が絞られるようなテーパ形状の小
径側、すなわち、オリフィスプレート34のヘッド本体
33に接合されない面側の内径に対して所定の取り付け
公差をもって位置合わせ可能な径の断面積に形成されて
いる。なお、中間部41bが貫通孔42の小径側の径よ
りも細いことは言うまでもない。それ以外の製造方法、
液体吐出ヘッドの構成は、第1の実施形態に説明したも
のと基本的に同様であるため、詳細の説明は省略する。
【0050】上述のように、突起部41の先端部41a
が細く、かつ、中間部41bに向けてテーパ形状に形成
されていることで、まず、保持部材40にオリフィスプ
レート34を保持させる際、貫通孔42への突起部41
の貫通が容易となり、次いで、オリフィスプレート34
とヘッド本体33とを接合させる際、突起部41の開口
36への挿入が容易となる。また、中間部41bが太く
形成されているため、オリフィスと液流路との位置ずれ
を抑制できる。
【0051】さらに、突起部41の中間部41bから付
け根部41dに向けてテーパ形状に拡げられているの
で、オリフィスプレート34は、貫通孔42の内壁がこ
のテーパに沿って滑りながら付け根部41dまで誘導さ
れることとなり、オリフィスプレート34と保持部材4
0との位置決めが容易となる。また、付け根部41dが
貫通孔42の小径側の内径に対して所定の取り付け公差
をもって位置合わせ可能な径に形成されていることで、
まず、保持部材40とオリフィスプレート34との位置
合わせが高精度になされる。次いで、第1の実施形態で
説明したように、突起部41を開口36に挿入してから
オリフィスプレート34とヘッド本体33とを接合させ
るため、オリフィスプレート34とヘッド本体33とは
高精度に位置決めされることとなる。
【0052】また、接着補助部材17が貫通孔42と開
口36を取り囲む形態で形成されているため、接合時に
不図示の接着剤が開口36から入り込むことはない。同
様に、不図示であるが、接着補助部材17はオリフィス
と液流路を取り囲む形態で形成されているため、接合時
に接着剤が液流路内に入り込むことはない。
【0053】以上、説明したように、本実施形態の液体
吐出ヘッドの製造方法によれば、オリフィスプレート3
4とヘッド本体33とは高精度の平行度を保ちながら接
合させるため、第1の実施形態と同様に、オリフィスと
液流路とが高精度に位置合わせがなされるとともに、突
起部41を開口36に挿入した状態で加熱圧着を行うた
め、オリフィスプレート34とヘッド本体33との熱膨
張係数の差に起因するオリフィスと液流路との位置ずれ
は生じない。
【0054】また、第1の実施形態と同様に、突起部4
1を貫通させるための孔としては、オリフィスを形成す
る際に同時に形成する貫通孔42を用いること、及び突
起部41を嵌め込む孔として液流路を形成する際に同時
に形成する開口36を用いることにより、位置あわせの
ための孔等を形成する工程は不要であり、製造工程が増
加することはない。 (第3の実施形態)図4に、本発明の第3の実施形態の
液体吐出ヘッドのヘッド本体に、保持部材に保持された
オリフィスプレートが接合されようとしている状態を示
す模式的な斜視透視図を示す。
【0055】本実施形態の液体吐出ヘッドは、いわゆる
サイドシュータ型であり、複数の発熱素子55を表面に
有するとともに、発熱素子55に電気信号を供給するた
めの不図示のAl配線が成膜技術によって形成されてい
る基板51と、液体の供給される液体供給側54のみ開
口が形成された、基板51に接合されることで各発熱素
子55に対応する液流路36を形成する液流路壁59
と、各液体が吐出される、各発熱素子55に対応する位
置にオリフィス62が並列に形成され、液流路壁63の
上面に接合されるオリフィスプレート64とを有する。
【0056】次に、本実施形態の液体吐出ヘッドの製造
方法に関しての概略を説明する。
【0057】まず、オリフィスプレート64を、保持部
材60の突起部61の突出部61aをオリフィス62か
ら突出させた状態で保持部材60にセットする。
【0058】次いで、突出部61aを液流路56に嵌め
込みながらオリフィスプレート64とヘッド本体53と
接触させる。なお、突起部61の長さは、この嵌め込み
時において、発熱素子55に突き当たらない長さとなっ
ているため、発熱素子55を損傷することはない。その
後、突出部61aが液流路56に嵌まり込んだ状態で、
加熱圧着によりオリフィスプレート64とヘッド本体5
3とを接合させる。
【0059】なお、本実施形態の液体吐出ヘッドの製造
方法も基本的には、第1及び第2の実施形態と同様であ
るため、詳細の説明は省略する。
【0060】ところで、図4に示した突起部61の形状
は、円柱形状のものであるが、これに限定されるもので
はなく、第2の実施形態に示されたような形状であって
もよい。
【0061】以上、説明したように、本実施形態の液体
吐出ヘッドの製造方法によれば、第1及び第2の実施形
態と同様に、製造時におけるオリフィス62と液流路5
6との位置ずれの発生を防止することができる。
【0062】また、第1及び第2の実施形態と同様に、
突起部61を貫通させるための孔としては、オリフィス
62を用いること、及び液流路56に突出部61aを嵌
め込むことにより、位置あわせのための孔等を形成する
工程は不要であり、製造工程が増加することはない。
【0063】次に、上述した第1ないし第3の実施形態
に示した液体吐出ヘッドを用いたヘッドカートリッジ及
び液体吐出記録装置について説明する。なお、第1ない
し第3の実施形態に示した液体吐出ヘッドは、以下の説
明では液体吐出ヘッド101として説明するとともに、
その他の符号は第1の実施形態で用いたものを代表とし
て用いる。
【0064】図5は、本発明の液体吐出ヘッド101を
用いたヘッドカートリッジの一例の斜視図である。この
ヘッドカートリッジ100は、上述した実施形態に示し
た液体吐出ヘッド101と、液体吐出ヘッド101に供
給するインクを保持するインク容器102とを一体化し
たものである。このインク容器102は、インク消費後
にインクを再充填して使用することが可能である。
【0065】図6は、本発明の液体吐出ヘッド101を
用いたシリアルタイプの液体吐出記録装置の概略斜視図
である。図6に示すように、フレーム201には、螺旋
溝203が刻まれたリードスクリュー202が回転可能
に軸支されているとともに、ガイドシャフト204がリ
ードスクリュー202と平行に支持されている。キャリ
ッジ205は、不図示のピンによって螺旋溝203に対
して係合し、かつ、ガイドシャフト204に摺動自在に
案内されており、駆動モータ206の正逆転を、駆動力
伝達ギア207、208を介してリードスクリュー20
2に伝達することで、キャリッジ205は図示矢印a、
b方向に往復移動される。
【0066】キャリッジ205には、上述の液体吐出ヘ
ッド101を有するヘッドユニット221と液体吐出ヘ
ッドに供給するインク容器222とが互いに分離可能な
ヘッドカートリッジ220が着脱可能に保持されてい
る。ヘッドカートリッジ220としては、図5に示した
ような、液体吐出ヘッド101とインク容器102とが
一体化されて分離できないものでもよい。
【0067】紙押え板210は、キャリッジ205の移
動方向にわたって、紙送りモータ209の駆動により回
転されるプラテンローラ212に対して被記録媒体23
0に押圧し、プラテンローラ212が回転することによ
って、プラテンローラ212と被記録媒体230との摩
擦力で被記録媒体230が搬送される。そして、キャリ
ッジ205の往復移動と被記録媒体230のピッチ送り
とを繰り返しながら液体吐出ヘッドからインクを吐出す
ることで、被記録媒体230に記録が行われる。
【0068】また、キャリッジ205がホームポジショ
ンに位置するときに液体吐出ヘッド101の前面(オリ
フィスプレート4の表面)と対向する位置には、液体吐
出ヘッド101の前面をキャップするキャップ部材21
1が配置されている。キャップ部材211は吸引手段
(不図示)と接続されており、液体吐出ヘッド101の
前面をキャップした状態で吸引手段を駆動して液体吐出
ヘッド内の異物や増粘インクなどを強制的に吸引する吸
引回復動作を行うことで、液体吐出ヘッド101の吐出
特性を維持することができる。
【0069】図7は、本発明の液体吐出ヘッド101を
用いたフルラインタイプの液体吐出記録装置の概略斜視
図である。図7に示す液体吐出記録装置は、2つの搬送
ローラ312によって搬送される被記録媒体330に対
向して、液体吐出ヘッド320が配置される。液体吐出
ヘッド320は、上述した実施形態に示したものと同様
の構造を有し、被記録媒体330の記録可能領域の全幅
にわたってオリフィス12が形成されている。上述した
ように本発明の液体吐出ヘッド101は、ヘッド本体3
にオリフィスプレート4に接合する際、保持部材10の
突起部11の突出部11aをダミー液流路6aの開口1
6に嵌め込んで接合がなされるため、フルラインヘッド
のような長尺の液体吐出ヘッド101においても、オリ
フィス12と液流路6との所望の位置精度を確保するこ
とができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、保
持部材の突起部の先端部が、オリフィスプレートと、ヘ
ッド本体とを接触させる際のガイドとなるため、オリフ
ィスプレートとヘッド本体とは、片当たりを起こさず、
高精度の平行度をもって互いに接触する。また、オリフ
ィスプレートとヘッド本体との加熱圧着による接合の
際、オリフィスプレートとヘッド本体との熱膨張係数に
差があったとしても、オリフィスと液流路の位置ずれ
は、突起部が開口部に嵌め込まれていることにより防止
される。よって、オリフィスと液流路とは高精度に位置
合わせがなされることとなる。
【0071】また、オリフィスプレートに形成される貫
通孔はオリフィスを形成する際に形成され、ヘッド本体
に形成される開口部も液流路を形成する際に形成される
ので、製造工程の増加を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の液体吐出ヘッドの模
式的な側断面図である。
【図2】図1に示した液体吐出ヘッドの製造方法の各工
程を説明するための図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の液体吐出ヘッドのヘ
ッド本体に、保持部材に保持されたオリフィスプレート
が接合されようとしている状態を示す模式的な断面図で
ある。
【図4】本発明の第3の実施形態の液体吐出ヘッドのヘ
ッド本体に、保持部材に保持されたオリフィスプレート
が接合されようとしている状態を示す模式的な斜視透視
図である。
【図5】本発明の液体吐出ヘッドを用いたヘッドカート
リッジの一例の斜視図である。
【図6】本発明の液体吐出ヘッドを用いたシリアルタイ
プの液体吐出記録装置の概略斜視図である。
【図7】本発明の液体吐出ヘッドを用いたフルラインタ
イプの液体吐出記録装置の概略斜視図である。
【図8】従来の液体吐出ヘッドの一例の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、51 基板 2 天板 3、33、53 ヘッド本体 4、34、64 オリフィスプレート 5、55 発熱素子 6、56 液流路 6a ダミー液流路 9、39、59 液流路壁 10、40、60 保持部材 11、41、61 突起部 11a、61a 突出部 12、62 オリフィス 12a ダミーオリフィス 14、66 接着樹脂 15 ヘッド本体接合部 16、36 開口 17 接着補助部材 41a 先端部 41b 中間部 41c 絞り部 41d 付け根部 42 貫通孔 54 液体供給側 63 上面 100、220 ヘッドカートリッジ 101、320 液体吐出ヘッド 102、222 インク容器 201 フレーム 202 リードスクリュー 203 螺旋溝 204 ガイドシャフト 205 キャリッジ 206 駆動モータ 207、208 駆動力伝達ギア 209 紙送りモータ 210 紙押え板 211 キャップ部材 212 プラテンローラ 221 ヘッドユニット 230、330 被記録媒体 312 搬送ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮川 昌士 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 樫野 俊雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF24 AF93 AG12 AP02 AP13 AP25 AP77 BA03 BA13

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ液体を吐出させるために利用さ
    れるエネルギーを発生するエネルギー発生素子を備え互
    いに平行に配列された複数の液流路が形成されたヘッド
    本体と、前記ヘッド本体に接合され、前記各液流路に対
    応する部位にそれぞれ、前記各液流路と連通する複数の
    オリフィスが形成されたオリフィスプレートとを有する
    液体吐出ヘッドの製造方法において、 少なくとも1つの貫通孔が形成された前記オリフィスプ
    レートと、前記貫通孔に対応する位置に形成された少な
    くとも1つの開口部の形成された前記ヘッド本体と、前
    記貫通孔に対応する位置に設けられた少なくとも1つの
    突起部を有し、前記オリフィスプレートを保持する保持
    部材とを用意する工程と、 前記保持部材に、前記オリフィスプレートの前記ヘッド
    本体と接合されない面を前記保持部材に対向させ、前記
    貫通孔に前記突起部を貫通させて前記オリフィスプレー
    トを保持させる保持工程と、 前記保持工程により前記貫通孔から突出した、前記突起
    部の先端部を、前記ヘッド本体の前記開口部に嵌め込む
    嵌め込み工程と、 前記嵌め込み工程により前記先端部が前記開口部に嵌め
    込まれた状態で、前記保持部材に保持された前記オリフ
    ィスプレートと前記ヘッド本体とを接合させる接合工程
    と、 前記接合工程の終了後、前記保持部材による前記オリフ
    ィスプレートの保持を解除する工程とを有することを特
    徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記オリフィスプレートに、前記各オリ
    フィス及び前記貫通孔を同時に形成する工程を有する請
    求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ヘッド本体に、前記液流路及び前記
    開口部を同時に形成する工程を有する請求項1または2
    に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記保持部材として、前記突起部の断面
    形状が前記オリフィスの形状と相似の保持部材を用いる
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッ
    ドの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記保持部材として、前記突起部が、前
    記各突起部の先端から、前記保持部材に対する前記各突
    起部の付け根である付け根部に向けて断面積が拡大する
    ようなテーパ形状の第1のテーパ部と、前記第1のテー
    パ部の最大径の部分である中間部と、前記中間部から前
    記付け根部までの間に形成された、前記中間部よりも断
    面積の小さい絞り部と、前記絞り部から前記付け根部ま
    での間に形成された、前記絞り部から前記付け根部に向
    けて断面積が拡大するようなテーパ形状の第2のテーパ
    部とを有する前記保持部材を用いる請求項1ないし3の
    いずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記オリフィスプレートの前記ヘッド本
    体と接合される面に接着剤を塗布する工程を有する請求
    項1ないし5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記貫通孔をレーザにより形成する工程
    を含む請求項1ないし6のいずれか1項に記載の液体吐
    出ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記貫通孔をプレス加工により形成する
    工程を含む請求項1ないし6のいずれか1項に記載の液
    体吐出ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記貫通孔をエッチングにより形成する
    工程を含む請求項1ないし6のいずれか1項に記載の液
    体吐出ヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記オリフィスプレートを電鋳により
    形成する工程を含む請求項1ないし9のいずれか1項に
    記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記オリフィスプレートを射出成形に
    より形成する工程を含む請求項1ないし9のいずれか1
    項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記開口部をレーザにより形成する工
    程を含む請求項1ないし11のいずれか1項に記載の液
    体吐出ヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記開口部をエッチングにより形成す
    る工程を含む請求項1ないし11のいずれか1項に記載
    の液体吐出ヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記開口部を射出成形により形成する
    工程を含む請求項1ないし11のいずれか1項に記載の
    液体吐出ヘッドの製造方法。
  15. 【請求項15】 それぞれ液体を吐出させるために利用
    されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子を備え
    互いに平行に配列された複数の液流路が形成されたヘッ
    ド本体と、前記ヘッド本体に接合され、前記各液流路に
    対応する部位にそれぞれ、前記各液流路と連通する複数
    のオリフィスが形成されたオリフィスプレートとを有す
    る液体吐出ヘッドであって、 請求項1ないし14のいずれか1項の液体吐出ヘッドの
    製造方法により製造されたものであることを特徴とする
    液体吐出ヘッド。
  16. 【請求項16】 前記オリフィスプレートは、樹脂、無
    機材料、セラミックス、金属材料、または、これらを組
    み合わせた複合材料からなる請求項15に記載の液体吐
    出ヘッド。
  17. 【請求項17】 前記貫通孔は、前記オリフィスプレー
    トの前記オリフィスが形成されている領域以外に形成さ
    れている請求項15または16に記載の液体吐出ヘッ
    ド。
  18. 【請求項18】 前記貫通孔は、前記オリフィスである
    請求項15または16に記載の液体吐出ヘッド。
  19. 【請求項19】 前記開口部は、前記液流路が形成され
    ている領域以外に形成されている請求項17に記載の液
    体吐出ヘッド。
  20. 【請求項20】 前記開口部は、前記オリフィスプレー
    トの接合される前記ヘッド本体の接合面に形成された前
    記液流路の開口である請求項18に記載の液体吐出ヘッ
    ド。
  21. 【請求項21】 前記突起部は、前記嵌め込み工程にお
    いて、前記突起部の先端が前記エネルギー発生素子に届
    かない長さである18または20に記載の液体吐出ヘッ
    ドの製造方法。
  22. 【請求項22】 被記録媒体を搬送する搬送手段と、液
    体を吐出し、前記被記録媒体に記録を行う、請求項1な
    いし14のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造
    方法により製造された液体吐出ヘッドを保持し、かつ、
    前記被記録媒体の搬送方向に対して交差する方向に往復
    移動する保持手段とを有することを特徴とする液体吐出
    記録装置。
  23. 【請求項23】 被記録媒体を搬送する搬送手段と、液
    体を吐出し、前記被記録媒体に記録を行う請求項15な
    いし21のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドを保持
    し、かつ、前記被記録媒体の搬送方向に対して交差する
    方向に往復移動する保持手段とを有することを特徴とす
    る液体吐出記録装置。
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