JP4707759B2 - 開閉装置の蓄勢機構 - Google Patents

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Description

本発明は遮断器、開閉器等の電力開閉装置に投入動作を行なわせる投入ばねを蓄勢する機構に関するものである。
遮断器等の開閉装置の投入に際しては、投入動作、より具体的には、接点(主接点)を構成する固定接触子に対する可動接触子の接近動作を可及的急峻に行なわせるために、ばねの蓄勢力を利用したものがある。この種の開閉装置においては、投入動作を行なわせる前に、前記投入ばねを圧縮又は引張により蓄勢して、この状態に拘束しておき、投入に際しては、前記拘束の解除により解放される投入ばねの蓄勢力により、接点に連繋された接点投入レバーを動作させ、可動接触子を高速移動させるようにしている。
前記投入ばねを蓄勢するための蓄勢機構は、蓄勢の解除機構と共に種々の構成のものが提案されている。図7は、特許文献1に開示された蓄勢機構の要部を示す側断面図である。
この蓄勢機構は、共通の支持枠4に互いに略平行で並列支持された主軸1、蓄勢軸2及び蓄勢モータ3を備えている。主軸1は、支持枠4の一側への突出端に大歯車5を、またその中途部に投入カム6を嵌合保持しており、これらは主軸1の回転に伴って軸回りに回転する。
大歯車5の外側面には、主軸1の軸心から適長偏心した位置にクランクピン7が突設されている。クランクピン7には、押えロッド8の一端が連結されており、押えロッド8の他端は、ばね板9に挿通支持されている。このばね板9は、例えば、前記支持枠4の外側に一体的に突設された固定板であり、ばね板9と押えロッド8の中途部に固着された押え板10との間に投入ばね22が介装されている。
投入ばね22は、図示のように、大歯車5の回転によりクランクピン7の突設位置がばね板9に接近した状態となったとき、ばね板9と押え板10との間にて圧縮されて蓄勢される。この蓄勢状態は、大歯車5の回転位置を図示しない拘束手段により拘束することにより維持され、この拘束が解除された場合、投入ばね22のばね力が、押え板10、押えロッド8及びクランクピン7を介して大歯車5に作用し、大歯車5と共に主軸1が高速度に回転するようになっている。
支持枠4の内側には、接点投入レバー11が、その一面に突設された支軸12を介して揺動自在に枢支されている。接点投入レバー11の他面には、投入カム6外周のカム面に転接するローラ13が支持してあり、接点投入レバー11は、カム面に追随するローラ13の動作により、投入カム6の回転に応じて支軸12の回りに揺動するようにしてあり、この揺動により投入動作を行なわせるように図示しない接点に連繋されている。
また蓄勢軸2は、支持枠4の一側への突出端に一体的に固着された伝動歯車14を備えると共に、伝動歯車14と支持枠4の外側面との間に遊嵌された駆動歯車15を備えている。伝動歯車14は、主軸1の軸端に固着された大歯車5に噛合させており、駆動歯車15は、蓄勢モータ3の出力端に嵌着された出力歯車16に噛合させている。
蓄勢モータ3は、モータ本体3aの回転をこれの出力側に連設された減速装置3bにより減速して取り出す構成としたギヤードモータである。出力歯車16は、減速装置3bの出力軸17に嵌着されており、出力軸17と減速装置3bのハウジングとの間には、一方向の回転のみを許容する一方向クラッチ18aが介装されている。
出力歯車16に噛合する駆動歯車15は、その軸心部を貫通する孔内に嵌着保持された一方向クラッチ18b及び爪クラッチ19を介して、相対回転及び軸長方向の摺動自在に蓄勢軸2に外嵌されており、支持枠4の外側面との間に介装された押しばね20により、伝動歯車14に向けて付勢されている。駆動歯車15に付設された一方向クラッチ18bは、減速装置3bに備えられた一方向クラッチ18aと同方向の回転を許容し、出力歯車16からの伝動による駆動歯車15の回転を内側の爪クラッチ19に伝達する一方、爪クラッチ19側からの逆方向の回転に対しては滑りを生じるようにしてある。
駆動歯車15は、通常時には、一側に弾接する押しばね20のばね力により伝動歯車14に押し付けられ、爪クラッチ19の係合作用により伝動歯車14と一体回転するようにしている。この係合状態は、主軸1及び大歯車5が図示の回転位置にあり、投入ばね22が蓄勢状態となったとき、クランクピン7と半径方向に略対向して大歯車5の他側面に突設された押圧突起21により、駆動歯車15を押圧し、駆動歯車15が押しばね20のばね力に抗して伝動歯車14から離反することにより解除されるようになっている。
以上のように構成された従来の蓄勢機構において、図に示す状態から大歯車5の拘束を解除すると、投入ばね22の蓄勢力の解放により、大歯車5が所定の方向(投入ばね22の蓄勢時の方向と同じ方向)に高速回転し、この回転が投入カム6を経て接点投入レバー11に伝わり、接点投入レバー11が高速度にて揺動して図示しない接点が投入される。
このような投入動作に際し、大歯車5の回転は、これに噛合する伝動歯車14に伝わり蓄勢軸2が回転するが、このときの回転方向は、駆動歯車15に内包された一方向クラッチ18bに滑りを生じる方向であり、駆動歯車15は回転せず、回転力が蓄勢モータ3の出力軸17に伝わることはない。
なお、投入ばね22の放勢による大歯車5の回転は、自身の慣性により所定の回転位置(上死点)を超えて継続し、この間投入ばね22が蓄勢されることから、大歯車5及び主軸1は、前記上死点を超えた後に逆転しようとする。しかしながらこの逆転力は、伝動歯車14を介して駆動歯車15に内包された一方向クラッチ18bに伝わり、一方向クラッチ18bが係合して駆動歯車15に伝わり、更に、出力歯車16を介して投入モータ2の出力軸17に伝達され、出力軸17に介装された一方向クラッチ18aが係合する結果、前記逆転は阻止され、大歯車5は前記上死点を超えた回転位置に拘束される。
このような投入状態が得られた後、蓄勢モータ3を回転駆動すると、この回転は、出力軸17に嵌着された出力歯車16を介して駆動歯車15に伝達され、更に、爪クラッチ19を介して伝動歯車14に伝達されて、伝動歯車14に噛合する大歯車5が回転する。この回転により、クランクピン7に連結された押えロッド8が押し下げられ、押え板10とばね板9との間にて投入ばね22が圧縮され、図示の蓄勢状態が得られ、次なる投入動作が可能な状態となる。蓄勢モータ3の回転による大歯車5の回転は、所定の回転位置にて前記押圧突起21が駆動歯車15を押圧し、爪クラッチ19の係合が解除されることにより停止し、この回転位置は、前述した拘束手段による大歯車5の拘束により保たれる。
特開平11−40010号公報
以上のように構成された従来の蓄勢機構においては、投入ばね22を蓄勢するために、駆動源である蓄勢モータ3又は手動回転により出力歯車16が回転し、その回転が駆動歯車15、伝動歯車14、大歯車5へと伝達され、大歯車5に連結された投入ばね22を蓄勢する。投入ばね22の蓄勢完了後は、大歯車5に取付けられた押圧突起21により駆動歯車15を移動させ、爪クラッチ19を切離すことで、過剰蓄勢を防止している。また、投入動作後は爪クラッチ19が押しばね20により再連結する。大歯車5が逆転しようとするのを一方向クラッチで防止する。
しかし、これらの機能を満足させるために大歯車5の押圧突起21と駆動歯車15が当接し、爪クラッチ19が切離されるようにする寸法精度が必要であり、再連結のため爪クラッチ19先端形状も高精度なものにしなければならない問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、高精度部品の不要な構造で動力伝達の切離しと再噛合いができる開閉装置の蓄勢機構を得ることを目的とする。
この発明に係わる開閉装置の蓄勢機構は、開閉装置の接点を投入する作用をする投入カムと、投入ばねに連繋するクランク部とを有し、蓄勢モータ又は手動力によって回転され、前記クランク部の作用により前記投入ばねが蓄勢される一方、その投入ばねの放勢によって蓄勢時と同向きに回転され、前記投入カムの作用により開閉装置に投入動作を行なわせる主歯車であって、欠歯部を有する歯車Aと、直径と歯周期が前記歯車Aのそれらと同じで全歯健全である外歯と内歯を有する歯車Bと、前記歯車Aと一体に固定され、外方向に付勢された爪を有する円板とで構成され、前記円板の回転方向が一方向回転のときのみ前記爪が前記歯車Bの内歯と係合し、係合時は前記歯車Aの歯と前記歯車Bの外歯の位相が同じになって回転し得るよう構成された前記主歯車、前記蓄勢モータ又は手動力の出力軸で回転される出力歯車、前記出力歯車に噛合うと共に前記主歯車の前記歯車Aと前記歯車Bの外歯とに噛合う中間歯車を備え、前記投入ばねの蓄勢時は、前記蓄勢モータ又は手動力により前記出力歯車、前記中間歯車を経て前記主歯車が回転され、前記投入ばねの蓄勢完了時には、前記歯車Aの欠歯部で前記歯車Aと前記中間歯車との噛合いが解除されると共に、前記中間歯車と前記歯車Bの外歯との噛合いが継続され、開閉装置の投入時は、前記投入ばねの放勢によって、前記歯車Aが回転し、前記歯車Aの爪と前記歯車Bの内歯が係合して前記歯車Aの歯と前記歯車Bの外歯の位相が同じにされ、前記歯車Aと前記歯車Bの外歯に前記中間歯車が噛合わされるようにしたものである。
この発明の開閉装置の蓄勢機構によれば、投入ばね蓄勢完了時、歯車Aの欠歯部で中間歯車との噛合いが解除されるので、高精度部品の不要な構造にて動力伝達の切離しができる。また、投入過程にて歯車Aと中間歯車が再噛合いするときは、歯車Aと歯車Bが爪と内歯で係合し、歯車Aの歯と歯車Bの外歯が同位相となった後になるため、高精度部品の不要な構造で再噛合いが容易に達成できる。
この発明の上記以外の目的、特徴、観点及び効果は、図面を参照する以下のこの発明の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
本発明の実施の形態1による開閉装置の蓄勢機構の要部を示す側断面図である。 図1における開閉装置の蓄勢機構の主な構成を説明する図である。 実施の形態1による主歯車を分解して構成を説明する図である。 実施の形態1による歯車Cと歯車Bの係合と回転を説明する図である。 実施の形態1による開閉装置の蓄勢機構の動作を説明する図である。 実施の形態1による開閉装置の蓄勢機構の動作を説明する図である。 従来の開閉装置の蓄勢機構の要部を示す側断面図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による開閉装置の蓄勢機構の要部を示す側断面図である。図2はその開閉装置の蓄勢機構の主な構成を説明する図であり、投入ばねの蓄勢完了状態を説明する図である。なお、各図で同一符号は同一または相当部分を示す。この蓄勢機構は、共通の支持枠4に互いに略平行に並列支持された主軸1、回転軸25、出力軸17を備えている。主軸1は支持枠4の一側への突出端に主歯車(大歯車)5を、またその中途部に投入カム6を嵌合保持しており、これらは主軸1の回転に伴って軸回りに回転する。
主歯車5の外側面には、主軸1の軸心から適長偏心したクランク部にクランクピン7が突設されている。クランクピン7には、押えロッド8の一端が連結されており、押えロッド8を押し下げることにより、図7と同様に投入ばね22が圧縮され蓄勢される。主軸1の回転により主軸1のクランク部が上下して投入ばね22が放勢・蓄勢される。
主歯車5の回転によりクランクピン7の突設位置が投入ばね22に接近した状態となったとき、投入ばね22は圧縮されて蓄勢される。この蓄勢状態は、主歯車5の回転位置を拘束手段27(図6)により拘束することにより維持され、この拘束が解除された場合、投入ばね22のばね力が、押えロッド8及びクランクピン7を介して主歯車5に作用し、主歯車5と共に主軸1が高速度に回転するようになっている。
支持枠4の内側には、接点投入レバー11が、その一面に設けられた支軸12を介して揺動自在に枢支されている。接点投入レバー11の一端には、投入カム6外周のカム面に転接するローラ13が支持され、接点投入レバー11は、カム面に追随するローラ13の動作により、投入カム6の回転に応じて支軸12の回りに揺動され、この揺動により投入動作を行なわせるように接点28に連繋されている。図2で接点投入レバー11には接点28を動作させるリンク機構29が連繋されており、30は支軸、31は開放ばね、32は接圧ばねである。
駆動力となる蓄勢モータ3により出力軸17が回転され、出力軸17に嵌合保持された出力歯車16が回転され、その回転が中間歯車33、主歯車5へと伝達され、主歯車5に連結された投入ばね22が蓄勢される。なお、蓄勢モータ3に代わって、出力軸17をレンチ等を用いて手動力で回転させるようにしてもよい。
図3は実施の形態1による主歯車5を分解して構成を説明する図である。主歯車5は、同一径で同一歯周期の歯車Aと歯車Bと歯車Cで構成され、同軸に配置され歯車Aと歯車Cの間に歯車Bを挟んで重ね合わされる。歯車Aはその一部の歯が切り欠かれた欠歯部34aを有している。歯車Bは外歯35と内歯36を有するリング状で、外歯35は欠歯部がなく全歯健全であり、内歯36は全歯健全ではあるが、歯車Bの回転方向(歯車Aに対する相対回転方向)による内歯36の傾斜に緩急を設けている。歯車Cは大径歯車板37と小径円板38を貼り合わせた形状で、大径歯車板37の歯車は歯車Aと同一位相のところに同一の欠歯部34bを有し、中央部の小径円板38は歯車Bの内歯36の内径部に嵌り込んで、歯車Bを支承する。
歯車Aの欠歯部34aと歯車Cの欠歯部34bが円周上で同じ位相に配置され、各歯位相の合った状態で歯車Aと歯車Cは一体に固定され、主軸1に嵌合されている。歯車Bは、歯車Aと歯車Cに挟まれ、歯車Cの小径円板38で支承され、歯車Aと歯車Cに係合しないときは、歯車Aと歯車Cに対して回転自在な浮遊歯車となっている。歯車Cの小径円板38には、この例では、直径上の両端部に溝39a,39bが形成され、その溝39a,39b内に復帰ばね40で外方向(反中心方向)に押圧(付勢)された爪41a,41bが設けられている。爪41a,41bの先端の傾斜には歯車Cの回転方向(歯車Bに対する相対回転方向)に対して緩急を設けている。
このように主歯車5の歯車Aと歯車Bと歯車Cは構成されており、歯車Aと歯車Cに対する歯車Bの係合と回転を次に説明する。図4は歯車Cと歯車Bの係合と回転を説明する図である。なお、歯車Cは歯車Aと一体に固定されており、歯車Aは省略して示している。図4では(a)(b)(c)(d)(e)(f)の順に経過している。(a)では、歯車Cが主導で回転している場合であり、歯車Cの爪41aが復帰ばね40で押圧されて歯車Bの内歯36に係合した状態では、爪41aの傾斜と内歯36の傾斜が共に急峻同士が突き当たっており、この係合は解けない状態であり、歯車Cと歯車Bは一体となって歯車Cと共に歯車Bは回転する。なお、歯車Cの爪41が歯車Bの内歯36に係合した状態(図4(a)の状態)では、歯車Cの歯と歯車Bの歯は同位相となるように構成されている。
図4(b)では、歯車Cが拘束され、歯車Bが駆動源(後述)の慣性で引き続き回転する場合である。この場合は歯車Bが主導で回転するので、爪41aの傾斜と内歯36の傾斜が共に緩い同士が突き当たり、爪41aが中心方向に押し込まれて逃げるから、係合が解除される。そのため、歯車Bは歯車Cに対して回転し得る。同様な状態が図4(c),(d)と続き、爪41aが徐々に中心方向に押し込まれている様子を表している。。
図4(e)では、歯車Bが留まっており、拘束が解除された歯車Cが主導で再び回転しだす(投入初期の)場合である。歯車Cの回転に連れて爪41bが復帰ばね40により外方向に押圧され、内歯36内に延びていく。図4(f)では、歯車Cがさらに回転し、爪41bが内歯36と係合し、歯車Cと共に歯車Bが回転しだす。歯車Cの爪41bが歯車Bの内歯36に係合した状態では、爪41bの傾斜と内歯36の傾斜が共に急峻同士が突き当たっており、この係合は解けない状態であり、歯車Cと歯車Bは一体となって歯車Cと共に歯車Bは回転する。なお、同様に、歯車Cの爪41が歯車Bの内歯36に係合した状態(図4(f)の状態)では、歯車Cの歯と歯車Bの歯は同位相となる。
なお、主歯車5の歯車Cの大径歯車板37の歯車は、前述では、歯車Aと同一径で、歯車Aと同一位相のところに同一の欠歯部34bを有していると説明したが、全周に歯が存在しないで全周が欠歯部であってもよい。要は、歯車Bは、歯車Aと歯車Cに挟まれ、歯車Cの小径円板38で支承され、歯車Aと歯車Cに係合しないときは、歯車Aと歯車Cに対して回転自在な浮遊歯車となっておればよい。この場合は、中間歯車33は主歯車5の歯車Aと歯車Bと噛合うことができるが、歯車Cとは当然噛合わない。
また、主歯車5の歯車Cには、小径円板38を設けているが、溝39と爪41を有する小径円板38を歯車Aに貼り付け固定しても同様に動作させることができる。
図1を参照して、大径歯車42と小径歯車43が一体となって構成された中間歯車33は、出力歯車16と噛合うと共に、主歯車5とはその歯車Aと歯車Bと歯車Cと噛合い、投入ばね22の蓄勢完了後、中間歯車33は歯車Aと歯車Cの欠歯部34で歯車Aと歯車Cと動力伝達が切離される。そのため、投入ばね22の蓄勢完了後、中間歯車33は主歯車5の歯車Aと歯車Cと切離され、蓄勢モータ3の駆動力が主歯車5の歯車Aと歯車Cに伝動されないように切離される。これにより過剰蓄勢を防止している。
出力歯車16に噛合する中間歯車33は、その軸心部を貫通する孔内に嵌着保持された一方向クラッチ(逆転防止機構)18を有している。出力歯車16からの伝動による中間歯車33の回転を主歯車5に伝達する一方、主歯車5側からの逆方向の回転を防止している。なお、出力歯車16の出力軸17と出力軸17を支承するハウジングとの間に、一方向の回転のみを許容する一方向クラッチ(逆転防止機構)をさらに介装させ、前述の一方向クラッチ18の許容する回転に対して許容し、主歯車5側からの逆方向の回転を防止するようにしても良い。
次に蓄勢機構の動作について説明する。図5,図6は実施の形態1による開閉装置の蓄勢機構の動作を説明する図で、図5(a),(b)に続く図6(a),(b),(c)の全体で主歯車5の1回転の動作を示す。なお、図5,図6中の実線矢印は歯車の回転方向を示す。図5(a)は、ばね蓄勢途中を示しており、出力歯車16の駆動力が中間歯車33を介して主歯車5を回転させる。中間歯車33は主歯車5の歯車Aと歯車Bと噛合って主歯車5を回転させ、クランク部を押し下げて、投入ばね22を蓄勢していく。
図5(b)は主歯車5の下死点状態を示しており、中間歯車33は主歯車5と歯車Aの欠歯部34の手前で噛合っている。図6(a)はね蓄勢完了状態を示している。このとき、中間歯車33は主歯車5の歯車Aの欠歯部34に達しているので、中間歯車33と歯車Aとの噛合いが解除され、出力歯車16の駆動力が歯車Aに伝動されることなく、蓄勢モータのイナーシャが歯車Aに伝動されることはない。投入ばね22の蓄勢状態は、歯車Aの回転位置を拘束手段27により拘束することにより維持される。歯車Aの拘束状態にもかかわらず、中間歯車33は歯車Bと引き続き噛合っているので、蓄勢モータのイナーシャで歯車Bがさらに幾分回転される。
この拘束が解除されると、投入ばね22のばね力が、押えロッド8及びクランクピン7を介して歯車Aに作用し、主歯車5の歯車Aと共に主軸1が高速度に回転しだす。すると、歯車Aの回転に伴なって、爪41が歯車Bの内歯36に係合し始め、係合(係合完了)したときには、歯車Bの外歯35位相と歯車Aの歯位相が一致して歯車Bと歯車Aが共に回転しだす。中間歯車33はもともと歯車Bの外歯35に噛合っていたので、歯車Bの外歯35と位相の合った歯車A(欠歯部を超えた歯車A)と中間歯車33とは、歯先あたりすることなくスムーズに再噛合いでき回転する。図6(b)は、投入途中を示している。なお、図6(b)で白抜き矢印は、投入ばね22の放勢方向を示している。このようにして、主歯車5の主軸1の回転に伴なう投入カム6の作用で開閉装置の接点が投入される。
なお、このとき中間歯車33の小径歯車43も回転するが、中間歯車33の軸心部には一方向クラッチ18が設けられているので、小径歯車43は空回りして、中間歯車33の大径歯車42と出力歯車16は回転しない。
投入ばね22の放勢による主歯車5の回転は、自身の慣性により所定の回転位置(上死点)を超えて継続し、この間投入ばね22が蓄勢されることから、主歯車5及び主軸1は、前記上死点を超えた後に逆転しようとする。しかしながらこの逆転力は、中間歯車33に設けた一方向クラッチ18で阻止される。その結果、主歯車5は前記上死点を超えた回転位置に拘束される。図6(c)はこの主歯車5の逆転防止状態を示している。なお、図6(c)で上部の白抜き矢印は、主歯車5が逆転しようとする方向を示し、下部の白抜き矢印は、投入ばね22の放勢方向を示している。
投入完了後、再び投入ばね22の蓄勢を開始するときは、中間歯車33はすでに主歯車5の歯車Aと歯車Bに噛合っているので、出力歯車16の駆動力が中間歯車33を経て主歯車5の歯車Aと歯車Bに伝動され、投入ばね22が蓄勢される。
以上のように構成された蓄勢機構は、投入ばね22の蓄勢完了時には、歯車Aの欠歯部34で歯車Aと中間歯車33との噛合いが解除されるので、切離し位置精度のために高精度部品の不要な簡単な構造で動力伝達の切離しができる。
開閉装置の接点の投入過程では、歯車Aの回転に伴なって、爪41が歯車Bの内歯36に係合し始め、係合したときには、歯車Bの外歯35位相と歯車Aの歯位相が一致して歯車Bと歯車Aが共に回転しだす。中間歯車33はもともと歯車Bの外歯35に噛合っていたので、歯車Bの外歯35と位相の合った歯車A(欠歯部を超えた歯車A)と中間歯車33とはスムーズに再噛合いでき回転する。
なお、この発明の各種の変形または変更は、関連する熟練技術者が、この発明の範囲と精神を逸脱しない中で実現可能であり、この明細書に記載された各実施の形態には制限されないことと理解されるべきである。

Claims (5)

  1. 開閉装置の接点を投入する作用をする投入カムと、投入ばねに連繋するクランク部とを有し、蓄勢モータ又は手動力によって回転され、前記クランク部の作用により前記投入ばねが蓄勢される一方、その投入ばねの放勢によって蓄勢時と同向きに回転され、前記投入カムの作用により開閉装置に投入動作を行なわせる主歯車であって、欠歯部を有する歯車Aと、直径と歯周期が前記歯車Aのそれらと同じで全歯健全である外歯と内歯を有する歯車Bと、前記歯車Aと一体に固定され、外方向に付勢された爪を有する円板とで構成され、前記円板の回転方向が一方向回転のときのみ前記爪が前記歯車Bの内歯と係合し、係合時は前記歯車Aの歯と前記歯車Bの外歯の位相が同じになって回転し得るよう構成された前記主歯車、
    前記蓄勢モータ又は手動力の出力軸で回転される出力歯車、
    前記出力歯車に噛合うと共に前記主歯車の前記歯車Aと前記歯車Bの外歯とに噛合う中間歯車を備え、
    前記投入ばねの蓄勢時は、前記蓄勢モータ又は手動力により前記出力歯車、前記中間歯車を経て前記主歯車が回転され、
    前記投入ばねの蓄勢完了時には、前記歯車Aの欠歯部で前記歯車Aと前記中間歯車との噛合いが解除されると共に、前記中間歯車と前記歯車Bの外歯との噛合いが継続され、
    開閉装置の投入時は、前記投入ばねの放勢によって、前記歯車Aが回転し、前記歯車Aの爪と前記歯車Bの内歯が係合して前記歯車Aの歯と前記歯車Bの外歯の位相が同じにされ、前記歯車Aと前記歯車Bの外歯に前記中間歯車が噛合わされるようにした開閉装置の蓄勢機構。
  2. 前記中間歯車又は前記出力歯車には、前記主歯車の回転方向と逆方向の回転を防止する逆転防止機構を設けた請求項1記載の開閉装置の蓄勢機構。
  3. 前記歯車Bの内歯の内径部に前記円板が嵌り込んで前記円板で前記歯車Bを支承し、前記爪が前記歯車Bの内歯と係合しないときは、前記歯車Aに対して前記歯車Bが回転し得るようにした請求項1記載の開閉装置の蓄勢機構。
  4. 前記主歯車には、径と歯周期と欠歯部が前記歯車Aのそれらと同じ歯車Cを設け、前記歯車Aと前記歯車C間に前記円板で支承された前記歯車Bを介在させ、前記歯車Aと前記円板と前記歯車Cとは、前記歯車Aの欠歯部と前記歯車Cの欠歯部の位相を合わせた状態で一体に固定した請求項3記載の開閉装置の蓄勢機構。
  5. 前記主歯車の前記円板には、前記爪のガイド溝を設け、前記ガイド溝で案内される前記爪をばねで外方向に付勢するようにした請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の開閉装置の蓄勢機構。
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