JP4632943B2 - 開閉操作装置 - Google Patents

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Description

この発明は、開閉操作装置に関するものであり、特に、ばね蓄勢機構に関するものである。
開閉装置のばね蓄勢機構による蓄勢力によってカムを介して開閉装置を操作するカム方式の操作機構について、ばね蓄勢機構を改良する構成は、従来技術において提示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1における図8は、改良の対象となる開閉装置のばね蓄勢機構の構成を示す概略図である。なお、図8は、開閉装置が閉路状態にあり、また開路状態から閉路する準備が完了した状態を示している。図8において、開閉装置のばね蓄勢機構1は、図示しない電動機の回転動力を出力する出力歯車2と、この出力歯車2に歯合された動力伝達歯車3と、この動力伝達歯車3が支持固定されている回転軸4と、動力伝達歯車3に回転自在に接続され、閉路時に図示しない投入ばねの弾性エネルギを動力伝達歯車3に伝達して動力伝達歯車3を時計方向に回転させるリンク機構部5と、回転軸4に固定され、閉路時に動力伝達歯車3とともに時計方向に回転するカム6と、閉路時にカム6が時計方向に回転して衝突することにより回動し、連動した可動接点7を移動させて固定接点8に当接させるレバー9とを備えている。
リンク機構5は、動力伝達歯車3の一面に設けられた連結ピン10に一端部が回転自在に設けられたリンク11と、このリンク11の他端部に一端部が回転自在に設けられ、他端部が投入レバー軸12に支持固定された投入レバー13とを有している。投入レバー軸12は図示しない投入ばねに接続されており、投入ばねが投入レバー軸12に回転力を与えるように構成されている。ここで、図8に示すような投入ばねに弾性エネルギが蓄積されているときは、投入レバー軸12は反時計方向に付勢されており、また、投入レバー13が反時計周りに回転したときに、連結ピン10が回転軸4を中心に時計周りに回転するように連結ピン10は上死点から少しずれた位置に設けられている。
カム6は、側面にカム係止ピン14が設けられており、投入ラッチ軸15に支持固定された投入ラッチ16の係止部16aにカム係止ピン14が係止されている。投入ラッチ軸15は時計周りに回転するよう付勢されており、カム係止ピン14との係止が外れないように構成されている。投入ラッチ16に連動している投入トリガ機構17は、閉路時に投入ラッチ軸15の時計周りの付勢力に抗して投入ラッチ軸15を中心に投入ラッチ16を反時計周りに回動させて投入ラッチ16のカム係止ピン14への係止を外すものである。
レバー9は、レバー軸18に回動自在に設けられ、このレバー9の側面端部にレバー係止ピン19が設けられている。このレバー係止ピン19は引き外しラッチ軸20に支持固定された引き外しラッチ21の係止部21aに係止されている。レバー9は図示しないレバーばねによって反時計周りに回動するように付勢され、また、引き外しラッチ軸20は時計周りに回動するよう付勢されており、レバー係止ピン19との係止が外れないように構成されている。引き外しラッチ21に連動している引き外しトリガ機構22は、開路時に引き外しラッチ軸20の時計周りの付勢力に抗して引き外しラッチ21を引き外しラッチ軸20を中心に反時計周りに回動させて引き外しラッチ21のレバー係止ピン19への係止を外すものである。
動力伝達歯車3は、投入レバー軸を反時計周りに回転させる投入ばねの弾性エネルギが蓄積されて投入ラッチ16の係止部16aがカム係止ピン14に係止された状態、即ち図8に示す状態で出力歯車2に噛み合う部分にくるようなクラッチ機構部23を有している。図8は、クラッチ機構部23が出力歯車2に歯合した状態を示す要部断面図である。図8において、クラッチ機構部23は、動力伝達歯車3の周縁部分に設けられた凹部24と、この凹部24に固定されたピン25と、ピン25に回動自在に設けられた同期片26と、同期片26および凹部24の底部の間に縮められて介在し、同期片26が凹部24の底部から離れる向きに付勢されている圧縮ばね27とを有している。同期片26は2つの爪を有しており、図8に示す状態から反時計周りに回動しないようになっている。従って、出力歯車2が反時計周りに回転すると、同期片26は圧縮ばね27の弾性反発力に抗してピン25を中心に時計周りに回動し、出力歯車2と動力伝達歯車3との噛み合いが外れ、動力伝達歯車3は回転しないようになっている。一方、動力伝達歯車3が時計周りに回転すると、同期片26はピン25を中心に時計周りには回動せず、動力伝達歯車3と出力歯車2とは噛み合った状態のままで、出力歯車2を反時計周りに回転させるようになっている。
このような構成の開閉装置のばね蓄勢機構1は、以下のような動作を行う。即ち、まず、図8に示す閉路状態から開路動作を行う場合、引き外しトリガ機構22が引き外しラッチ21を引き外しラッチ軸20を中心に反時計周りに回動させ、係止部21aがレバー係止ピン19から外れる。引き外しラッチ21の係止が外れたレバー9は、レバー軸18を中心に付勢されている反時計周りに回動する。この回動によりレバー9に連結された可動接点7が固定接点8から離れる向きに移動し、開路動作が完了する。
次に、開路状態から閉路動作を行う場合、投入トリガ機構17が投入ラッチ16を投入ラッチ軸15を中心に反時計周りに回動させ、係止部16aがカム係止ピン14から外れる。カム6は、回転軸4に動力伝達歯車3とともに固定され、動力伝達歯車3はリンク機構部5により時計周りに回転するように付勢されているので、投入ラッチ16の係止が外れると、投入レバー13が投入レバー軸12を中心に反時計周りに回動し、この回動力がリンク11を介して動力伝達歯車3を時計周りに回転させ、それとともにカム6も回転軸4を中心に時計周りに回転する。時計周りに回転したカム6は、開路状態の位置にあるレバー9に衝突し、更にカム6は回転し続けレバーばねによる付勢に抗してレバー9をレバー軸18を中心に時計周りに回動させる。このレバー9の回動によりレバー9に連結された可動接点7が固定接点8に向かって移動し当接する。
その後、電動機に連結された出力歯車2が電動機の駆動により反時計周りに回転し、動力伝達歯車3を時計周りに回転させる。動力伝達歯車3の時計周りの回転に伴って、投入レバー13は投入レバー軸12を中心に時計周りに回動し、投入レバー軸12に接続された投入ばねに投入レバー13を反時計周りに回動させる弾性エネルギが蓄積されていく。この弾性エネルギが蓄積されたところで、カム6のカム係止ピン14が投入ラッチ16の係止部16aに係止され、また、動力伝達歯車3のクラッチ機構部23が出力歯車2と噛み合う位置に到達し、図8に示す状態にもどる。このとき、出力歯車2は慣性の影響でその後も回転し続けるが、クラッチ機構23の同期片26がピン25を中心に揺動することにより出力歯車2の回転力を吸収し、出力歯車2の回転力を動力伝達歯車3に伝達しない。従って、動力伝達歯車3は常に同一位置に停止して投入ばねに同一量の弾性エネルギを蓄積し、また、動力伝達歯車3の強制的な停止により出力歯車2の回転力が動力伝達歯車3および投入ラッチ16等に破損を与えることを回避する。
特開平2003−7176号公報
しかしながら、出力歯車2の回転が停止するまでは、同期片26が揺動することにより出力歯車2と同期片26とが繰り返し衝突し、騒音が発生するとともに、出力歯車2および同期片26が破損する可能性がある。これを防止するための一例として出力歯車2および同期片26の材質および加工方法等により頼る場合もあるが、この場合には、出力歯車2および同期片26が高価になるという問題点があった。
特許文献1の発明では、騒音および破損の発生を防止するとともに少ない部品点数で構成でき信頼性の高い安価な開閉装置のばね蓄勢機構を得ることを目的としている。
ところが、特許文献1における解決手段は、カム方式についてのものであって、ばねの蓄勢力によりリンク機構を介して開閉装置を操作するリンク方式の開閉操作装置には適用できない。
この発明は、ばね蓄勢機構によって蓄勢されるばねの蓄勢力によりリンク機構を介して操作され、騒音および破損の発生を防止するとともに少ない部品点数で構成でき信頼性の高い安価な開閉操作装置を得ようとするものである。
この発明に係る開閉操作装置は、ばね蓄勢機構によってばねに蓄積された弾性エネルギを放出することにより開路または閉路動作を行う開閉操作装置であって、前記ばねに前記弾性エネルギを蓄積するための動力を伝達する出力歯車を有した動力発生手段と、前記動力発生手段が回転自在に支持された支持軸と、前記出力歯車に歯合された動力伝達歯車と、前記動力伝達歯車が支持固定された引き外しリンクと、前記引き外しリンクの一端に設けられ、前記引き外しリンクと連動して動作し前記ばねの蓄勢完了時点で前記動力発生手段を駆動して前記出力歯車と前記動力伝達歯車の係合を解除する歯車係合解除部と、前記引き外しリンクに連結されているとともに前記ばねに連動し、前記ばねが前記弾性エネルギを放出することにより回動するリンク機構と、前記リンク機構が回動することにより、連動した可動接点を固定接点から離間させ、または前記固定接点に当接させて前記開路または閉路動作を完了させるレバーとを備え、前記引き外しリンクとともに回転する前記歯車係合解除部が前記動力発生手段に接触し前記動力発生手段を押すことにより前記動力発生手段が前記支持軸を中心に回動し、前記ばねに前記弾性エネルギが蓄積された時に前記出力歯車は前記動力伝達歯車から完全に離れるようになっているものであり、前記リンク機構は、回転軸に装着された引き外しリンクと、引き外しリンクの一端に回動自在に装着さればねを外側に配したガイドリンクと、ガイドリンクの長穴部に回動および摺動自在に一端を連結されかつ第1の固定軸に回転自在に装着された投入リンクと、ガイドリンクと投入リンクとの連結部に回転自在に一端を連結された連結リンクと、連結リンクの他端に回転自在に一端を連結されかつ第2の固定軸に回転自在に装着された出力レバーと、引き外しリンクと係合可能な引き外しラッチとを備え、ばねを蓄勢し投入リンクと投入ラッチとを係合させる際には引き外しリンクとガイドリンクと投入リンクとで第1の四節リンクを形成し、引き外しリンクと引き外しラッチとの係合状態では第1の四節リンクに加えて投入リンクと連結リンクと出力レバーとで第2の四節リンクを形成するものである
この発明によれば、ばね蓄勢機構によって蓄勢されるばねの蓄勢力によりリンク機構を介して操作され、騒音および破損の発生を防止するとともに少ない部品点数で構成でき信頼性の高い安価な開閉操作装置を得ることができ、しかも、2つの四節リンクで負荷力を順次段階的に減衰し各々の四節リンクにおける特定の箇所で大きな減衰を生じない構成としたため、摩擦等の経時変化が少ない開閉操作装置とすることができる
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1から図5までについて説明する。図1は実施の形態1における開閉操作装置のばね蓄勢機構に係る構成を示す概略図である。図3は図1および図2ならびに図5および図6における電動機ユニット周辺の矢印III の向きからの矢視図である。図4は実施の形態1における突出部材,出力歯車および動力伝達歯車の動作関連を説明する模式図であり、図4(a)は突出部材が接触部に接触する直前の側面図、図4(b)は出力歯車が動力伝達歯車から離れる直前の側面図、図4(c)は出力歯車が動力伝達歯車から完全に離れた状態を示す側面図である。図5は実施の形態1における開閉操作装置のばね蓄勢機構に係る投入保持状態での構成を示す概略図である。図5は実施の形態1における開閉操作装置のリンク機構の構成を示す概略図である。図6は実施の形態1における開閉操作装置のばね蓄勢機構に係る遮断後のリセット状態での構成を示す概略図である。
図1は、この発明の実施の形態1に係る開閉操作装置のばね蓄勢機構の構成を示す概略図である。図3は、図1および図2ならびに図5および図6の矢印III の向きからの矢視図である。これら図において、開閉操作装置のばね蓄勢機構1は、ばねに蓄積された弾性エネルギを放出することによって開路または閉路動作を行うものであって、投入ばね13に弾性エネルギを蓄積するための回転動力を伝達する出力歯車2を有した動力伝達手段である電動機ユニット31と、この電動機ユニット31が回転自在に支持された支持軸50と、出力歯車2に歯合される動力伝達歯車3と、この動力伝達歯車3が支持固定された引き外しリンク11と、この引き外しリンク11の一端に設けられた突出部11cと、ばね13の弾性エネルギが放出されることにより回動するリンク機構6と、このリンク機構6が回動し、連動した可動接点7を移動させるレバー9とを備えている。
電動機ユニット31は、電動機33と、電動機33の駆動軸に設けられてこの電動機33の回転力を複数の歯車を介して出力歯車2に伝達する減速機(図示しない)と、この減速機を覆ったケース35とを有している。この電動機ユニット31が回動自在に設けられた支持軸50は、出力歯車2の出力軸37と平行になっており、電動機ユニット31が一体となって、支持軸50を中心に回動するようになっている。図3に示すように、電動機ユニット31の両側面に隙間を介して支持構造体である第1フレーム36aおよび第2フレーム36bが設けられている。
また、ケース35は、引き外しリンク11の突出部11cに接触する接触部39を有している。さらに、ケース35には表面に押し圧ばね40が接触しており、この押し圧ばね40は常に出力歯車2が動力伝達歯車3側に押し当てられるように、ケース35を弾力的に押圧している。
動力伝達歯車3は、図1において、投入ばね13に弾性エネルギを蓄積するときに、出力歯車2が反時計周りに回転することによって、時計周りに回転するものである。この動力伝達歯車3と出力歯車2との噛み合い部分において、互いの歯面が押し合う力の方向線、即ち互いに歯合する歯面の圧力角からなる作用線が支持軸50から時計周りに回転した方向に少しずらしており、これにより電動機33により駆動された出力歯車2が反時計周りに回転すると、この回転力により出力歯車2が動力伝達歯車3側に押圧される向きに力が働くようになっている。
回転軸4は、動力伝達歯車3および引き外しリンク11を支持固定するとともに支持軸50と平行に第1フレーム36aおよび第2フレーム36bに設けられており、動力伝達歯車3および引き外しリンク11とともにこの回転軸4の軸線を中心に回転するようになっている。
引き外しリンク11の突出部11cはリンク機構6の動作最終段階手前でケース35の接触部39に接触するようになっている。なお、この突出部11a(歯車係合解除部)は前記引き外しリンクと連動して動作し、前記投入ばねの蓄勢完了時点で前記電動機ユニット31(動力発生手段)にその先端が当接して前記電動機ユニット31を支持軸50を中心に回動させて前記出力歯車2と前記動力伝達歯車3の係合を解除するように動作する。
突出部11cは、引き外しリンク11がさらに回転軸4を中心として時計周りに回転してケース35を押しのけて出力歯車2が動力伝達歯車3から完全に離れるように、突出部11cの突出長さを設けている。また、突出部11cは、投入ばね13が接続されたリンク機構6が回転軸4・軸100・軸101から成るリンクの死点より回転軸4を中心として少し時計周りに回転した位置、すなわちリンク11に回転軸4を中心とした時計方向への回転力が発生する辺りで、出力歯車2が動力伝達歯車3から離れ始めるように形成されており、ストッパ60に当接する前に出力歯車2と動力伝達歯車3との係合が確実に離れるようにしてある(蓄勢状態)。
リンク機構6が投入方向へ動作して投入ばね13の弾性エネルギが放出されると、可動接点7と固定接点8が閉成し、投入保持状態となる(投入状態)。さらに引き外し指令により、リンク機構6がリセット状態に移動すると、可動接点7と固定接点8が開放する(リセット状態)。その後、この投入ばね13に弾性エネルギを蓄積するために電動機33が駆動し始め、出力歯車2が反時計周りに回転する。出力歯車2が回転すると、出力歯車2に歯合している動力伝達歯車3が時計周りに回転し、それとともに引き外しリンク11が回転軸4を中心として時計周りに回転動作し、投入ばね13は圧縮して弾性エネルギが蓄積されていく。
図4は、突出部11cならびに出力歯車2および動力伝達歯車3の動作関連を説明する模式図であり、図4(a)は突出部11cが接触部39に接触する直前の図、図4(b)は出力歯車2が動力伝達歯車3から離れる直前の図、図4(c)は出力歯車2が動力伝達歯車3から完全に離れた図である。
引き外しリンク11がリンク機構6の回転軸4・軸100・軸101から成るリンクの死点より少し時計周りに回転したところで、突出部11cは、ケース35の接触部39に接触し、出力歯車2が動力伝達歯車3から離れ始める。このとき、引き外しリンク11は投入ばね13の弾性圧縮力により回転軸4を中心に時計周りに回転する向きに付勢されているので、突出部11cは完全に出力歯車2が動力伝達歯車3から離れるまでケース35の接触部39を押して出力歯車2を移動させる(図4(a),図4(b))。出力歯車2が動力伝達歯車3から完全に離れたところで、リンク機構6を構成するリンク15の先端15bが投入ラッチ16に係止され、投入ばね13の弾性エネルギが蓄積された状態を保持し、次の閉路動作の準備が完了する(図4(c))。
出力歯車2が動力伝達歯車3から離れた状態から出力歯車2が動力伝達歯車3に互いに衝撃を受けないようなタイミング(時間差)で歯合させることが必要な場合は、図4に示すレバー70を設けることで、動力伝達歯車3がリセットされてからた後で、出力歯車2が歯合位置まで動き始めるようにできる。
なお、図3、図4に示すように、レバー70には突起部70aが一体に装着されており、この突起部70aは図2に示すように動力伝達歯車3及び引き外しリンク11と係合する位置まで延在している。
この動作について説明すると、レバー70は動力伝達歯車3の回転軸4に回転自在に取り付けられており、ばね71で時計方向に回転するよう付勢されている。図4(a)に示すリンク機構6のリセット状態では、レバー70の突起部70aが動力伝達歯車3と当接しておりレバー70が反時計方向へ押されている。このため電動機ユニット31の出力軸37はレバー70と干渉せず出力歯車2と動力伝達歯車3と歯合した状態を保っている。
ばね蓄勢途中になると図4(b)のように動力伝達歯車3が時計方向に回転するが、レバー70の先端部70cは出力軸37と当接しているためばね71による時計方向の回転は阻止されておりレバー70は動力伝達歯車3と離れた状態で保持されている。
さらにばね蓄勢動作が進み、図4(c)のように出力歯車2と動力伝達歯車3との歯合が解かれてばね蓄勢完了状態となったときには、出力歯車2と同じ変位をする出力軸37が支持軸50を中心に反時計方向へ回転するためレバー70の先端部70cは出力軸37との当接が外れて時計方向への回転自由となるため図4(c)の位置まで回転する。
図4(c)の状態からリンク機構6が閉路動作、およびその後の開路動作にて図4(a)の状態へと移る場合は動力伝達歯車3が反時計方向へ回転するが、出力軸37はレバー先端70c先端の円弧部と当接し、電動機ユニット31は支持軸50を中心に時計方向へ回転復帰出来ず出力歯車2と動力伝達歯車3とは途中で歯合することなく図4(a)直前の位置まで動力伝達歯車3および引き外しレバー11が回転復帰する。図4(a)に示す初期状態位置直前にレバー70の突起部70aが動力伝達歯車3と当接し、レバー70は動力伝達歯車3と一体となり反時計方向に回転するため出力軸37との係合が外れ電動機ユニット31はばね40により支持軸50を中心に時計方向へ回転動作を始めるが、直後に動力伝達歯車3は初期位置まで回転移動を完了しており出力動力伝達歯車3が回転する間に出力歯車2と噛み合うこと無く動力伝達歯車の動きを阻害する事がないように、また互いに衝撃を受けないようなタイミング(動力伝達歯車3のリセットと出力歯車2のリセットの時間差)を確保することができる。
また、このレバー70の回転動作は、電動機ユニットによるばね蓄勢動作の完了と同期しているため、レバー70にばね蓄勢完了等の状態表示機能を併せ持たせることができる。
従って、投入ばね13の弾性エネルギが蓄積されレバー機構6の投入リンク15(図1参照)が投入ラッチ16に係止された状態になったときに動力伝達歯車3から出力歯車2が完全に離れているので、電動機33からの慣性による回転力が出力歯車2を介して動力伝達歯車3に伝達されることはなく、リンク機構6を所定の位置に保持することができる。しかも、投入ラッチ16が投入リンク15と係合してリンク機構6を強制的に停止させたときに、電動機33からの慣性による回転力が出力歯車2を伝達して投入ラッチ16あるいは動力伝達歯車3等を破損させることを防止できる。このため、出力歯車2および動力伝達歯車3の材質も特殊なものとする必要はなく、簡単な構成部品とすることが出来、安価に出力歯車2および動力伝達歯車3を製造できる。
また、リンク機構6が回転軸4・軸100・軸101から成るリンクの死点から回転軸4を中心として少し時計周りに回転した死点近傍で、出力歯車2が動力伝達歯車3から離れ始めるようになっているので、出力歯車2と動力伝達歯車3とが互いに歯合する歯面の接触面圧が小さくなっており、容易にこれら出力歯車2と動力伝達歯車3との歯合が外れる。
また、出力歯車2および動力伝達歯車3の互いの歯面が押し合う力の方向すなわち圧力角からなる作用線D(図6参照)の方向が支持軸50に対し、ケース35を時計方向に回転力が発生する方向にずらしているので、出力歯車2が反時計周りに回転することによって出力歯車2を動力伝達歯車3側に押す力が生じ、出力歯車2と動力伝達歯車3との歯合状態が向上する。
また、押し圧ばね40によって出力歯車2が動力伝達歯車3側に弾性的に押圧されているので、一旦突出部11cにより出力歯車2が動力伝達歯車3から離れても、再び速やかに、かつ、確実に出力歯車2および動力伝達歯車3が歯合することができる。
ここで、リンク機構6について詳述する。
図1から図6までにおいて、回転軸4に引き外しリンク11が取り付けられており、引き外しリンク11の一端には、外周に投入ばね13を配したガイドリンク14が軸100を中心として回転自在に連結している。さらに、ガイドリンク14の長穴部14aに投入リンク15を回転および摺動自在に連結するとともに、固定軸30に回転自在に装着する。ここで、引き外しリンク11とガイドリンク14と投入リンク15とで、第1の四節リンクを形成する。
また、ガイドリンク14と投入リンク15の連結部には、連結リンク17が投入リンク15の連結部と回転自在に連結している。この連結リンク17のもう一端は、出力レバー9と回転自在に連結している。さらに、出力レバー9は、固定軸18に回転自在に取り付けられている。
引き外しラッチ12は、投入動作後(図5)、引き外しリンク11の外縁部に設けられた切欠部11aと係合し投入保持するように配置されており、図示しない付勢手段によって、時計方向に付勢されている。
投入ラッチ16は、投入ばね13の蓄勢状態を保持するため、投入リンク15の外縁部に設けた切欠部15bと係合するように配置されており、同じく図示しない付勢手段により時計方向に付勢されている。
次に、開閉装置の操作機構を構成するリンク機構6の動作について説明する。
図6は、開閉装置の開路状態で、投入ばね13を放勢した操作機構のリセット状態である。引き外しリンク11,ガイドリンク14,投入リンク15からなる第1の四節リンクは、回動軸4を中心として引き外しリンク11を時計方向に回転すると、連動して動作するものである。図6では、ガイドリンク14の先端部(図示下端部)は、投入リンク15のU字状曲げ部15aの内壁面に接触するように構成されている。ここで、ガイドリンク14の両端の連結部(100、101)を直線で結ぶ軸線は、投入リンク15の回転中心である固定軸30の軸心に対してL2だけ図示右上方向にずれている。そのため、回動軸10を時計方向に回した際、投入リンク15が反時計方向に回転することなしに、ガイドリンク14は投入リンク15のU字状曲げ部15aの内壁面を滑るように、図示右下方向へ投入リンク15に対してほぼ直線的に動く。投入リンク15と連結リンク17の連結部は、ガイドリンク14の長穴部14aに沿って動き、投入ばね13を圧縮していく。
図1は、投入ばね13の蓄勢途中(蓄勢がほぼ完了)の状態で、投入ばね13が最も縮められた状態よりも僅かに回転軸4を時計方向に回転した状態の図である。ガイドリンク14の両端の連結部(100、101)を直線で結ぶ軸線が、回転軸4の中心に対しL1だけ図示左方向にずれることにより、引き外しリンク11は、投入ばね13のばね力によって時計方向に動く回転力を受けて回転動作する。引き外しリンク11と投入ばね13とガイドリンク14が一体となり、回転軸4を回転中心として時計方向に引き外しリンク11の回転動作が始まる。これにより、ガイドリンク14の長穴部14aの下方の摺動部14bがそれまで接触していた投入リンク15のU字状曲げ部15aから離れる。続いて、ガイドリンク14の両端部の連結部(100、101)を直線で結ぶ軸線と固定軸30の軸心とのずれからなる寸法L2が、次第に小さくなる。さらに、ガイドリンク14の両端部の連結部(100、101)を直線で結ぶ軸線が固定軸30の軸心から出力レバー9側に超えると、投入リンク15は固定軸30を回転中心に反時計方向に動き出す。
その後、図2に示すように、投入リンク15の外縁部に設けられた切欠部15bと投入ラッチ16が係合してばね蓄勢保持状態となる。この時、引き外しリンク11にも時計方向へ回転する力が働いているが、引き外しリンク11の一端11cがストッパー20と接触し、引き外しリンク11の時計方向への回転回転動作が規制される。そのため、引き外しリンク11とガイドリンク14と投入リンク15からなる第1の四節リンクが、緊張状態を保ったまま保持される。
図1の状態から投入ラッチ16を反時計方向に回動することで、投入リンク15と投入ラッチ16との係合が外れ、投入ばね13に蓄えられたはね力でL2の距離に比例した回転力が、投入リンク15に加わる。すると、投入リンク15と連結リンク17と出力レバー9からなる四節リンクの変形動作が進み、開閉装置の駆動レバー5を押し下げ、駆動軸51を支点として可動電極8が図示上方向に移動する。この一連の動作が進んで完了する直前付近から、ガイドリンク14の両端部の連結部(100、101)を直線で結ぶ軸線と回転軸4の中心とのずれからなる寸法L1が次第に小さくなる。さらに、寸法L1が回転軸4の軸心を超え出力レバー9の反対側へ移動すると、引き外しリンク11に加わる回転力は反転し、反時計方向に回転する回転力が加えられる。これにより、引き外しリンク11の一端の突出部11cとストッパー20の当接が離れて引き外しリンク11は反時計方向に回転を始めるが、この時には引き外しラッチ12が図示しない付勢手段により時計方向に回転している。
その後、図5に示すように、引き外しリンク11の切欠部11aと引き外しラッチ12とが係合して投入保持した状態となる。すなわち、開閉部の負荷力(接圧ばね42と開放ばね41のばね荷重の反力)を出力レバー9で受け止めて、投入リンク15と連結リンク17と出力レバー9からなる第2の四節リンクで、投入ばね13に加わる力を減衰し、ばね蓄勢機構1のリセット位置における投入ばね13の初荷重で保持することが可能となる。さらに、投入ばね13の初荷重を投入リンク15とガイドリンク14と引き外しリンク11からなる第1の四節リンクで減衰しているので、引き外しリンク11にかかる回転付勢力は非常に小さく引き外しラッチ12に加わる荷重を小さくすることができる。
このように、この実施の形態1では、第1及び第2の二つの四節リンクで負荷力を減衰し、各々の四節リンクの特定の箇所で大きな減衰比をもたせていないため、摩擦等の経時変化に対する影響が少ない開閉装置の操作機構を提供できる。すなわち、引き外しラッチに加わる荷重を投入ばねの初荷重とすることで引き外し動作力のばらつきが少なく、また、引き外し動作力は負荷力の変動に対しても影響しないため、操作機構の引き外し動作が安定する。
構成部品が多くて構成が複雑になると、その組立作業に多大の労力を要していたが、2つの四節リンクに共通する投入リンク(リンク機構6)を用いることで、開閉装置の操作機構を少ない部品数で得られる効果がある。
(1A)この発明による実施の形態1によれば、ばね蓄勢機構1によって投入ばねとしてのばね13に蓄積された弾性エネルギを放出することにより、可動接点7、固定接点8の開路または閉路動作を行う開閉操作装置であって、前記投入ばね13に前記弾性エネルギを蓄積するための動力を伝達する出力歯車2を有した電動機ユニット31からなる動力発生手段と、前記電動機ユニット31からなる動力発生手段が回動自在に支持した支持軸50と、前記出力歯車2に歯合された動力伝達歯車3と、前記動力伝達歯車3が支持固定された引き外しリンク11と、前記引き外しリンク11の一端に設けられ、前記引き外しリンク11から外側に向かって突出した突出部11cと、前記引き外しリンク11に連結されているとともに前記投入ばね13に連動し、前記投入ばね13が前記弾性エネルギを放出することにより回動するリンク機構6と、前記リンク機構6が回動することにより連動した可動接点8を固定接点7から離間させ、または前記固定接点7に当接させて前記開路または閉路動作を完了させる出力レバー9とを備え、前記引き外しレバー11とともに回転する前記突出部11cが前記電動機ユニット31に接触し前記電動機ユニット31を押すことにより前記電動機ユニット31が前記支持軸50を中心に回動し、前記投入ばね13に前記弾性エネルギが蓄積された時に前記出力歯車2は前記動力伝達歯車3から完全に離れるようになっているので、前記弾性エネルギが蓄積された後に前記電動機ユニット31から前記動力伝達歯車3に余分な動力を伝達することはなく、また、このときは前記出力歯車2および前記動力伝達歯車3は互いに離れているので、騒音となることもないし、さらに、前記出力歯車2および前記動力伝達歯車3は特殊な材質とすることなく、構成部品も簡単な形状になるため、安価に製造できる。このため、騒音および破損の発生を防止するとともに、少ない部品点数で構成でき、信頼性の高い安価な開閉操作装置を得ることができる。
(1B)この発明による実施の形態1によれば、前記(1A)項における構成において、前記リンク機構6は、回転軸4に装着された引き外しリンク11と、引き外しリンク11の一端に回転自在に装着され投入ばね13を外側に配したガイドリンク14と、ガイドリンク14の長穴部14aに回転および摺動自在に一端を連結されかつ固定軸30(第1の固定軸)に回転自在に装着された投入リンク15と、ガイドリンク14と投入リンク15との連結部101に回転自在に一端を連結された連結リンク17と、連結リンク17の他端に軸102を介して回転自在に一端を連結されかつ固定軸18(第2の固定軸)に回転自在に支持された出力レバー9と、引き外しリンク11の切欠部11aと係合可能な引き外しラッチ12とを備え、投入ばね13を蓄勢し投入リンク15の切欠部15bと投入ラッチ16とを係合させる際には引き外しリンク11とガイドリンク14と投入リンク15とで第1の四節リンクを形成し、引き外しリンク11と引き外しラッチ12との係合状態では第1の四節リンクに加えて投入リンク15と連結リンク17と出力レバー9とで第2の四節リンクを形成するようにした。このため、騒音および破損の発生を防止するとともに少ない部品点数で構成でき信頼性の高い安価なものとすることができ、しかも、2つの四節リンクで負荷力を順次段階的に減衰し各々の四節リンクの特定の箇所で大きな減衰を生じない構成としたため、摩擦等の経時変化が少ない開閉操作装置を得ることができる。
(1C)この発明による実施の形態1によれば、前記(1A)項または前記(1B)項における構成において、前記電動機ユニット31からなる動力発生手段は、電動機33と、前記電動機33が発生する回転動力を前記出力歯車2に伝達する減速機(図示せず)とを有したので、騒音および破損の発生を防止するとともに、少ない部品点数で構成でき信頼性の高い安価なものとすることができる。また電動機33あるいは減速機(図示せず)を適宜に選定して装着することにより、前記出力歯車2に所定の回転速度および回転トルクを設定できる開閉操作装置を得ることができる。
(1D)この発明による実施の形態1によれば、前記(1A)項から(1C)項までのいずれかの構成において、前記投入ばね13に前記弾性エネルギを蓄積する時に、前記出力歯車2および前記動力伝達歯車3が互いに歯合する歯面の圧力角からなる伝達力の作用線(図6の矢印D)が、減速機(図示せず)のケース35を含む前記電動機ユニット31からなる動力発生手段を前記支持軸50に対して時計方向に回転力が発生する方向にずらしており、前記出力歯車2が前記動力伝達歯車3に押圧されて前記出力歯車2および前記動力伝達歯車3の歯合が外れないようになっているので、騒音および破損の発生を防止するとともに、少ない部品点数で構成でき、信頼性の高い安価なものとすることができる。また、前記投入ばねに前記弾性エネルギが蓄積されている途中で前記出力歯車2が前記動力伝達歯車3から離れることはなく、確実に前記動力を前記ばねに前記弾性エネルギとして伝達することができる開閉操作装置を得ることができる。
(1E)この発明による実施の形態1によれば、前記(1A)項から(1D)項までのいずれかの構成において、前記リンク機構6が前記投入ばね13に対して死点近傍にあるときに、前記出力歯車2が前記動力伝達歯車3から離れるようになっているので、騒音および破損の発生を防止するとともに、少ない部品点数で構成でき信頼性の高い安価なものとすることができる。また、前記リンク機構6が前記投入ばね13に対して死点近傍にあるときに、前記出力歯車2が前記動力伝達歯車3から離れるようにしたので、前記出力歯車2と前記動力伝達歯車3とが歯合する歯面の面圧が小さく、容易に前記出力歯車2が前記動力伝達歯車3から離れることができる開閉操作装置を得ることができる。
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を、図7および図8について説明する。図7は実施の形態2に係る開閉装置のばね蓄勢機構の構成を示す概略図である。図8は図7の電動機ユニットの矢印VIIIの向きからの矢視図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この発明による実施の形態2における構成を示す図7および図8において、開閉操作装置のばね蓄勢機構1は、電動機ユニット31の近傍に設けられた検出スイッチである電気スイッチ44を備えている。電気スイッチ44は、電動機33に電気的に接続されており、出力歯車2が動力伝達歯車3から離れると、電動機ユニット31のケース35が電気スイッチ44に接触し、この電気スイッチ44がオン動作し、出力歯車2が動力伝達歯車3側に向かって移動すると、電動機ユニット31のケース35が電気スイッチ44から離れ、電気スイッチ44がオフ動作するようになっている。電動機33は、電気スイッチ44のオン動作により停止し、オフ動作により駆動するようになっている。また、電動機ユニット31は第1フレーム36aおよび第2フレーム36b(図3参照)に回転自在に設けられ、電動機ユニット31の支持軸50と一体のものとして設けられたハンドル係合軸46に回転自在に設けられている。ハンドル係合軸46は、減速機(図示せず)における複数の歯車軸の内1本が延出されてケース35から露出されたものであり、その端部にはハンドル(図示せず)が係合できる突出ピン45が固着されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
従って、ハンドル係合軸46は、実施の形態1における支持軸50と同様の働きをするとともに、ハンドルを係合させることによって手動でハンドル係合軸46を回転させて出力歯車2を回転させることができるので、停電等により電力供給が遮断された場合でも、閉路動作あるいは開路動作を手動により行うことができる。
また、ハンドル係合軸46は、減速機(図示せず)内の歯車軸を延出させたものであるので、ハンドル係合軸46を減速機内の歯車軸と兼用させて部品点数を増加させずに手動による開路動作あるいは閉路動作を行うことができる。
また、電動機33による投入ばね13の蓄勢操作の場合、出力歯車2を駆動する電動機33は、出力歯車2が動力伝達歯車3から離れると、電気スイッチ44がケース35の接触によりオン動作し電動機33を停止させ、出力歯車2が動力伝達歯車3側に向かって移動すると、電気スイッチ44がオフ動作して電動機33が駆動するので、電動機33の駆動動力を必要なときに自動的に供給でき、無駄な電力消費がなくなり、電動機ユニット31の寿命を長くすることができる。
なお、ハンドル係合軸46は、ハンドル(図示せず)が係合できればどの様な形状でもよく、また、どの様な長さでもよい。従って、例えば、ハンドル係合軸46の端部に突出ピン45を設けなくても、軸断面形状を四角形にして、これに係合するハンドルを用いてもよいし、ハンドル係合軸46が延出してケース35から露出していなくても、ハンドルがケース35の内部に挿入できる形状であれば、ハンドル係合軸46は延出してケース35から露出していなくてもよい。
また、減速機の歯車軸を2本以上をハンドル係合軸としてもよく、この場合は、支持軸としてのハンドル係合軸46は1本で、その他のハンドル係合軸は電動機ユニット31を支持していない構成となっている。
(2A)この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1における前記(1A)項から(1E)項までのいずれかの構成において、電動機33を有する前記電動機ユニット31からなる動力発生手段の近傍に前記電動機33に電気的に接続された検出スイッチ44が設けられ、前記検出スイッチ44は、前記出力歯車2が移動して前記動力伝達歯車3から離れたときに前記電動機33を停止させ、前記出力歯車2が前記動力伝達歯車3側に移動するときに前記電動機33を駆動させるようになっているので、騒音および破損の発生を防止するとともに、少ない部品点数で構成でき信頼性の高い安価なものとすることができる。また、自動的に前記電動機33の駆動および停止ができ、電力消費を低減するとともに、前記動力発生手段の寿命を延ばすことができる開閉操作装置を得ることができる。
(2B)この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1における前記(1A)項から(1E)項までのいずれかの構成、または、前記(2A)項における構成において、前記減速機(図示せず)は、複数の歯車が歯合されて構成されており、前記歯車の軸の少なくとも1つをハンドル係合軸46としてハンドルが係合できるような形状としたので、騒音および破損の発生を防止するとともに、少ない部品点数で構成でき、信頼性の高い安価なもとのすることができる。また、停電等の電力供給が遮断された場合でも、前記ハンドルを前記歯車の軸に係合して、手動により閉路動作あるいは開路動作を行うことができる開閉操作装置を得ることができる。
この発明による実施の形態1における開閉操作装置のばね蓄勢機構の構成を示すもので、蓄勢途中状態を示す概略図である。 この発明による実施の形態1における開閉操作装置のばね蓄勢機構の構成を示すもので、蓄勢完了状態を示す概略図である。 図1および図2ならびに図5および図6における電動機ユニット周辺の矢印III の向きからの矢視図である。 この発明による実施の形態1における突出部材,出力歯車および動力伝達歯車の動作関連を模式的に説明する側面図である。 この発明による実施の形態1における開閉操作装置のばね蓄勢機構に係る投入保持状態での構成を示す概略図である。 この発明による実施の形態1における開閉操作装置のばね蓄勢機構に係る遮断後のリセット状態での構成を示す概略図である。 この発明による実施の形態2における開閉操作装置のばね蓄勢機構の構成を示す概略図である。 この発明による実施の形態2における図7の電動機ユニットの矢印VIIIの向きからの矢視図である。
符号の説明
1 ばね蓄勢機構、2 出力歯車、3 動力伝達歯車、4 回転軸、6 リンク機構、7 可動接点、8 固定接点、9 レバー、11 引き外しリンク、11a 切欠部、11c 突出部、12 引き外しラッチ、13 投入ばね、14 ガイドリンク、14a長穴部、15 投入リンク、15a U字状曲げ部、15b 切欠部、16 投入ラッチ、17 連結リンク、18 固定軸、30 固定軸、31 電動機ユニット(動力発生手段)、33 電動機、44 電気スイッチ(検出スイッチ)、46 ハンドル係合軸。

Claims (6)

  1. ばね蓄勢機構によってばねに蓄積された弾性エネルギを放出することにより開路または閉路動作を行う開閉操作装置であって、前記ばねに前記弾性エネルギを蓄積するための動力を伝達する出力歯車を有した動力発生手段と、前記動力発生手段が回転自在に支持された支持軸と、前記出力歯車に歯合された動力伝達歯車と、前記動力伝達歯車が支持固定された引き外しリンクと、前記引き外しリンクの一端に設けられ、前記引き外しリンクと連動して動作し前記ばねの蓄勢完了時点で前記動力発生手段を駆動して前記出力歯車と前記動力伝達歯車の係合を解除する歯車係合解除部と、前記引き外しリンクに連結されているとともに前記ばねに連動し、前記ばねが前記弾性エネルギを放出することにより回動するリンク機構と、前記リンク機構が回動することにより、連動した可動接点を固定接点から離間させ、または前記固定接点に当接させて前記開路または閉路動作を完了させるレバーとを備え、前記引き外しリンクとともに回転する前記歯車係合解除部が前記動力発生手段に接触し前記動力発生手段を押すことにより前記動力発生手段が前記支持軸を中心に回動し、前記ばねに前記弾性エネルギが蓄積された時に前記出力歯車は前記動力伝達歯車から完全に離れるようになっているものであり、前記リンク機構は、回転軸に装着された引き外しリンクと、引き外しリンクの一端に回動自在に装着さればねを外側に配したガイドリンクと、ガイドリンクの長穴部に回動および摺動自在に一端を連結されかつ第1の固定軸に回転自在に装着された投入リンクと、ガイドリンクと投入リンクとの連結部に回転自在に一端を連結された連結リンクと、連結リンクの他端に回転自在に一端を連結されかつ第2の固定軸に回転自在に装着された出力レバーと、引き外しリンクと係合可能な引き外しラッチとを備え、ばねを蓄勢し投入リンクと投入ラッチとを係合させる際には引き外しリンクとガイドリンクと投入リンクとで第1の四節リンクを形成し、引き外しリンクと引き外しラッチとの係合状態では第1の四節リンクに加えて投入リンクと連結リンクと出力レバーとで第2の四節リンクを形成することを特徴とする開閉操作装置。
  2. 前記動力発生手段は、電動機と、前記電動機が発生する回転動力を前記出力歯車に伝達する減速機とを有したことを特徴とする請求項に記載の開閉操作装置。
  3. 前記動力発生手段の近傍に前記電動機に電気的に接続された検出スイッチが設けられ、前記検出スイッチは、前記出力歯車が移動して前記動力伝達歯車から離れたときに前記電動機を停止させ、前記出力歯車が前記動力伝達歯車側に移動するときに前記電動機を駆動させるようになっていることを特徴とする請求項に記載の開閉操作装置。
  4. 前記減速機は、複数の歯車が歯合されて構成されており、前記歯車の軸の少なくとも1つをハンドルが係合できるような形状としたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の開閉操作装置。
  5. 前記ばねに前記弾性エネルギを蓄積する時に、前記出力歯車および前記動力伝達歯車が互いに歯合する歯面の圧力角からなる伝達力の作用線が前記支持軸に対し、前記出力歯車が前記動力伝達歯車に押圧する方向の回動力が発生する方向にずらしており、前記出力歯車が前記動力伝達歯車に押圧されて前記出力歯車および前記動力伝達歯車の歯合が外れないようになっていることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の開閉操作装置。
  6. 前記リンク機構が前記ばねに対して死点近傍にあるときに、前記出力歯車が前記動力伝達歯車から離れるようになっていることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の開閉操作装置。
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