JP3808328B2 - 開閉器の操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば変電所や開閉所に設置される遮断器等の開閉器の操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
開閉器としての遮断器の操作装置の操作力として、ばね力を利用したものが実用化されている。図70〜図73は、例えば特開昭63−304542号公報に示された従来の遮断器の操作装置を示すもので、図70は遮断器の操作装置の構成を示す斜視図である。図71は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態にあり、遮断用及び閉路用のトーションバーがともに蓄勢した状態を示す。
【0003】
図72は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態にあり、開路用のトーションバーが放勢し、閉路用のトーションバーが蓄勢した状態を示す。図73は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態にあり、開路用のトーションバーが蓄勢し、閉路用のトーションバーが放勢した状態を示す。
【0004】
これらの図において、1は筐体、24は筐体1に固着された筒体、26,27は筒体24の端面に設けられたピン(図示せず)に嵌合されて回転可能なレバーである。28,34は開路用のトーションバー、29,35は閉路用のトーションバーである。開路用のトーションバー28は、一端が筐体1に固着され、他端がレバー26に固着されている。開路用のトーションバー34は、一端が回転軸32に固着され(図71参照)、他端がレバー26に固着されている。
【0005】
閉路用のトーションバー29は、一端が筐体1に固着され、他端がレバー27に固着されている。閉路用のトーションバー35は、一端が回転軸33に固着され(図71参照)、他端がレバー27に固着されている。なお、詳細は後述するが、開路用のトーションバー28,34を蓄勢しながら閉路用のトーションバー29,35が放勢されるので、開路用のトーションバー28,34よりも閉路用のトーションバー29,35の蓄勢エネルギーは大である。
【0006】
37は回転軸33に固着された投入レバーであり、閉路用のトーションバー29,35によって、図71において反時計方向の回転力が与えられるように構成されている。2は筐体1に支承されたカム軸、3はカム軸2に装着されたカム、13はカムに設けられた第2ピン、14は第2ピン13と係合した投入ラッチである。15は投入ラッチ14に係合した投入トリガ、16は投入電磁石で、プランジャー17を有する。
【0007】
38は筐体1に支承された回転軸であり、モータ(図示せず)で反時計方向に駆動される。39は回転軸38に固着された小歯車、40はカム軸2に固着されて小歯車39と噛み合うように構成された大歯車で、閉路用のトーションバー29,35が蓄勢された状態のとき、小歯車39との噛み合いが外れるように一部分の歯が欠いてある。41は投入レバー37と大歯車40とを連結したリンクである。
【0008】
36は回転軸32に固着された遮断レバーであり、開路用のトーションバー28,34によって反時計方向の回転力が与えられるように構成されている。8及び9は遮断レバー36に設けられた第1ピン及び回転体である。18は引外しラッチであり、第1ピン8と係合し、ばね43によって時計方向の回転力が与えられている。
【0009】
19は引外しラッチ18と係合した引外しトリガ、20は引外し電磁石で、プランジャー21を有する。22は遮断器の可動接触子であり、リンク機構23を介して遮断レバー36に連結されている。42は遮断レバー36に連結された緩衝器であり、可動接触子22の開閉動作時の衝撃を緩和する。
【0010】
次に開路動作について説明する。遮断レバー36は開路用のトーションバー28,34により常時反時計方向の回転力が与えられており、その回転力を引外しラッチ18及び引外しトリガ19にて保持されている。この状態で引外し電磁石20が励磁されるとプランジャー21が右方向に動作し、引外しトリガ19が時計方向に回転して、引外しラッチ18が第1ピン8からの反力により反時計方向に回転する。引外しラッチ18が第1ピン8から外れると、遮断レバー36は反時計方向に回転し、可動接触子22が開路方向に駆動される。この開路動作完了状態が図72である。
【0011】
閉路動作は次のように行う。図72において、カム3はカム軸2、大歯車40、リンク41を介して投入レバー37に連結されており、閉路用のトーションバー29,35により時計方向の回転力が与えられている。その回転力を投入ラッチ14及び投入トリガ15にて保持している。
【0012】
この状態にて投入電磁石16が励磁されるとプランジャー17が右方向に動作し、投入トリガ15が時計方向に回転し、投入ラッチ14が第2ピン13からの反力により、反時計方向に回転する。投入ラッチ14が第2ピン13から外れ、カム3が時計方向に回転し、遮断レバー36に設けられた回転体9を押し上げるため、遮断レバー36は開路用のトーションバー28,34を時計方向にねじりながら駆動される。
【0013】
遮断レバー36が所定角度回転して、可動接触子22が閉路方向に駆動されると、引外しラッチ18と第1ピン8が係合し、引外しトリガ19と引外しラッチ18が係合する。カム3は回転しながら、引外しラッチ18と第1ピン8ならびに引外しトリガ19と引外しラッチ18の係合が安定するまで、回転体9を介して遮断レバー36を保持し、その後回転体9との接触が外れる。図73は閉路動作が完了し、第1ピン8が引外しラッチ18にて保持された状態である。なお、遮断器の操作装置の動作責務として、図73の状態から開路する動作である閉路動作直後の再開路動作がある。
【0014】
閉路用のトーションバー29,35の蓄勢動作は次のように行う。図73に示すように閉路動作完了直後には、閉路用のトーションバー29,35は放勢状態にある。モータ(図示せず)によって小歯車39が反時計方向に回転することにより、大歯車40が時計方向に回転し、リンク41、投入レバー37、回転軸33を介して、閉路用のトーションバー29,35は蓄勢される。
【0015】
リンク41の引張荷重方向がカム軸2の中心と交差するデッドポイントを超えた位置でカム軸2は閉路用のトーションバー29,35の力によりリンク41を介して時計方向の回転力が与えられると同時に、大歯車40の一部の歯が欠いているので、小歯車39と大歯車40の係合が外れる。第2ピン13に投入ラッチ14が係合され、閉路用のトーションバー29,35の力による大歯車40の時計方向の回転力が保持され、蓄勢動作が完了する。このようにして再び図71に示す状態に戻る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の遮断器の操作装置では、図72に示すカム3によって遮断レバー36が時計方向に回転され、可動接触子22が閉路方向に駆動される。遮断レバー36が所定角度回転すると、引外しラッチ18と第1ピン8が係合するとともに、引外しトリガ19と引外しラッチ18が係合する。カム3は、なおも回転しながら、引外しラッチ18と第1ピン8及び引外しトリガ19と引外しラッチ18の係合が安定するまで、回転体9を介して遮断レバー36を保持し、その後回転体9との接触が外れる。
【0017】
このように、引外しラッチ18と第1ピン8及び引外しトリガ19と引外しラッチ18の係合は反発運動が発生しやすく、反発が収まり係合が安定するまでの間、カム3によって保持しなければならない。このカム3による保持中は開路動作はできないので、次の開路動作を開始するまでの時間短縮の障害になるという問題があった。
【0018】
この発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、閉路から次の開路動作開始までの時間を短縮できる開閉器の操作装置を得ることを目的とする。
そして、部品数を削減して、また機械的な衝撃の発生を防止して、小形化可能な遮断器の操作装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の開閉器の操作装置においては、支持構造体に回転可能に支持されるとともに開閉接点に連結された第1の遮断レバー、第1の遮断レバーを所定方向に回転するように付勢する開路用の蓄勢手段、第1及び第2のリンク並びに第1及び第2のリンクを屈伸可能に連結する連結部を有し第1のリンクが第1の遮断レバーに連結されたリンク装置、支持構造体に回転可能に支持されるとともに第2のリンクに連結された第2の遮断レバー、支持構造体に回転可能にかつ第2の遮断レバーと接離可能に支持された投入レバー、投入レバーを所定方向と逆方向に回転するように付勢する閉路用の蓄勢手段、投入レバーを係止する投入ラッチ、連結部と当接しながら連結部を案内する案内面を有し支持構造体に移動可能に支持されたガイド、ガイドを係止する第1の引外しラッチ及びガイドと連動し第2の遮断レバーを係止する第2の引外しラッチ、を有し、第1の引外しラッチによるガイドの係止を解除するとガイドは連結部に押されて移動しガイドと連動する第2の引外しラッチによる第2の遮断レバーの係止が解除され開路用の蓄勢手段の放勢により第1の遮断レバーが所定方向に回転駆動されて開閉接点を開路するとともに第1の遮断レバーが所定方向に所定角度回転するとガイドは再び第1の引外しラッチにより係止され、投入ラッチによる投入レバーの係止を解除すると閉路用の蓄勢手段の放勢により投入レバーを介して第2の遮断レバーが所定方向と逆方向に回転駆動されリンク装置を介してかつ連結部が第1の引外しラッチにより係止されたガイドの案内面により案内されながら第1の遮断レバーを所定方向と逆方向に回転させて開閉接点を閉路するとともにあわせて開路用の蓄勢手段を蓄勢し、第2の遮断レバーを第2の引外しラッチにより係止することにより開路用の蓄勢手段の蓄勢状態及び開閉接点の閉路状態を維持する、ようにしたものである。
開閉接点の開路時に第1の遮断レバーが所定方向に所定角度回転した時点でガイドが第1の引外しラッチに係止されるので、すなわち次の閉路動作前に既にガイドが第1の引外しラッチに係止されているので、閉路完了時に第1の引外しラッチがガイドを係止するのを待つことなく直ちに開路動作を開始できる。
【0020】
そして、投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路動作中第1の引外しラッチが動作しないようにする開路動作防止部材を設けたものであることを特徴とする。
閉路途中で誤って第1の引外しラッチが動作してガイドの係止が解除されないように開路動作防止部材により防止することにより、閉路動作中においてガイドの係止が解除され連結部の支えがなくなって開路用の蓄勢手段によって所定方向に回転駆動される第1の遮断レバーと、閉路動作中に投入レバーにより所定方向と逆の方向に回転駆動される第2の遮断レバーと、が衝突して大きな衝撃が発生するおそれをなくすことができる。
【0021】
さらに、引外しトリガを支持構造部材に回転可能に設け、この引外しトリガを回転させることにより第1の引外しラッチによるガイドの係止を解除するものであり、開路動作防止部材は投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路動作中引外しトリガが回転しないようにするものであることを特徴とする。
このように簡易な構成で、閉路動作中に第1の引外しラッチが回転して第1の引外しラッチによるガイドの係止が解除されることがないようにできる。
【0022】
また、第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路状態において投入ラッチが動作しないようにする閉路動作防止部材を設けたものであることを特徴とする。
第1の遮断レバーの回転に閉路動作防止部材を機械的に連動させることにより、投入ラッチが動作しないようにすることができる。従って、開路用の蓄勢手段及び閉路用の蓄勢手段がともに蓄勢された状態にあるとき、投入ラッチによる投入レバーの係止が解除されて投入レバーと第2の遮断レバーとが衝突することがないようにして大きな衝撃が発生するのを防止できる。
【0023】
そして、投入トリガを支持構造部材に回転可能に設け、この投入トリガを回転させることにより投入ラッチによる投入レバーの係止を解除するものであり、投入開路動作防止部材は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路状態において投入トリガが回転しないようにするものであることを特徴とする。
このように簡易な構成で、開閉接点の閉路状態において投入トリガが回転して投入ラッチによる投入レバーの係止が解除されることがないようにできる。
【0024】
さらに、投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路動作中第1の引外しラッチが動作しないようにする開路動作防止部材を設けるとともに、第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路状態において投入ラッチが動作しないようにする閉路動作防止部材を設けたものであることを特徴とする。
閉路途中で誤って第1の引外しラッチが動作してガイドの係止が解除されないように開路動作防止部材により防止することにより、閉路動作中においてガイドの係止が解除され連結部の支えがなくなって開路用の蓄勢手段によって所定方向に回転駆動される第1の遮断レバーと、閉路動作中に投入レバーにより所定方向と逆の方向に回転駆動される第2の遮断レバーと、が衝突して大きな衝撃が発生するおそれをなくすことができる。
また、第1の遮断レバーの回転に閉路動作防止部材を機械的に連動させることにより、投入ラッチが動作しないようにすることができる。従って、開路用の蓄勢手段及び閉路用の蓄勢手段がともに蓄勢された状態にあるとき、投入ラッチによる投入レバーの係止が解除されて投入レバーと第2の遮断レバーとが衝突することがないようにして大きな衝撃が発生するのを防止できる。
【0025】
また、引外しトリガ及び投入トリガを支持構造部材に回転可能に設け、引外しトリガを回転させることにより第1の引外しラッチによるガイドの係止を解除するとともに投入トリガを回転させることにより投入ラッチによる投入レバーの係止を解除するものであり、開路動作防止部材は投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路動作中引外しトリガが回転しないようにするものであり、閉路動作防止部材は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路状態において投入トリガが回転しないようにするものであることを特徴とする。
このように簡易な構成で、閉路動作中に第1の引外しラッチが回転して第1の引外しラッチによるガイドの係止が解除されたり、開閉接点の閉路状態において投入トリガが回転して投入ラッチによる投入レバーの係止が解除されたりすることがないようにして、大きな衝撃が発生するのを防止できる。
【0026】
また、閉路用の蓄勢手段の放勢中または閉路用の蓄勢手段が放勢状態にあるときに第1の引外しラッチによるガイドの係止が解除された場合に閉路用の蓄勢手段の放勢力を受けとめるストッパを設けたものである、ことを特徴とする。
阻止部材を設けても閉路完了直後に開路可能であるので、閉路完了直後に開路した場合、閉路動作後になお残っている閉路用の蓄勢手段の放勢力をストッパで受けとめることにより、衝突による過大な衝撃の発生を防止できる。
【0027】
そして、開路用及び閉路用の蓄勢手段は、トーションバーである、ことを特徴とする。
トーションバーを用いることにより、エネルギー効率がよい、応力集中がない蓄勢手段を実現できる。
【0028】
さらに、開路用及び閉路用の蓄勢手段は、コイルばねである、ことを特徴とする。
コイルばねを用いることにより、コンパクトな蓄勢手段を実現できる。
【0029】
また、第1の遮断レバーと第2の遮断レバーとは、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、ことを特徴とする。
各遮断レバーを個々に支持しなくてよいので、部品点数が減少し、構造が簡素化される。
【0030】
そして、第2の遮断レバーと投入レバーとは、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、ことを特徴とする。
第2の遮断レバーと投入レバーとを個々に支持しなくてよいので、部品点数が減少し、構造が簡素化される。
【0031】
さらに、第1の遮断レバーと第2の遮断レバーと投入レバーとが、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、ことを特徴とする。
第1の遮断レバー、第2の遮断レバー及び投入レバーを個々に支持しなくてよいので、さらに部品点数が減少し、構造が簡素化される。
【0032】
また、ガイドと第2の引外しラッチとは、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、ことを特徴とする。
第2の引外しラッチと投入レバーとを個々に支持しなくてよいので、部品点数が減少し、構造が簡素化される。
【0033】
そして、第1の遮断レバーと第2の遮断レバーとは支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものであり、ガイドの案内面は円弧面であってガイドが第1の引外しラッチに係止された状態にあるときに円弧面の円弧の中心が支持軸の中心に位置するものである、ことを特徴とする。
簡単な構成で連結部の移動軌跡を制御できる。
【0034】
さらに、第1の遮断レバーと第2の遮断レバーとは支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものであり、ガイドの案内面は平面である、
ことを特徴とする。
案内面の加工が容易であり、閉路動作開始時あるいは終了時に第1の遮断レバーに伝達される閉路用の蓄勢手段のトルクを増大させることができる。
【0035】
また、リンク装置は、ガイドの案内面に当接し回転しながら案内される回転体を連結部に設けたものである、ことを特徴とする。
連結部がガイドに案内されるときの摩擦抵抗が小さくなり、開閉接点を閉路し開路用の蓄勢手段を蓄勢するとき、閉路用の蓄勢手段の蓄勢エネルギーを第1の遮断レバーに有効に伝達できる。
【0036】
そして、閉路用の蓄勢手段は、モータによって駆動されるカムにより投入レバーを駆動する蓄勢装置により蓄勢されるものである、ことを特徴とする。
カムの形状を制御して閉路用の蓄勢手段の蓄勢時におけるモータの負荷トルクを制御でき、蓄勢装置の部品に加わる最大トルクも低減できる。
【0037】
さらに、蓄勢装置は、弾性変形しながらカムと摺動してカムを制動する制動部材を設けたものである、ことを特徴とする。
慣性によって回転しているカムを制動して迅速に停止できる。
【0038】
また、カムと同じ軸に回転可能に投入ラッチを設け、この投入ラッチにより投入レバーを係止することにより閉路用の蓄勢手段を蓄勢状態に保持し投入ラッチによる投入レバーの係止を解除することにより閉路用の蓄勢手段を放勢させるものである、ことを特徴とする。
投入ラッチを支持する軸を別に設けなくてよく、部品点数が減少する。
【0039】
そして、開閉器は遮断器である、ことを特徴とする。
このような操作装置は、遮断器に用いて好適である。
【0040】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1による遮断器の操作装置を、図について説明する。図1〜図9は、この発明の実施の形態1による遮断器の操作装置を示すもので、図1は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、投入用及び開路用のトーションバーがともに蓄勢した状態を示す。図2は遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路用のトーションバーを蓄勢する蓄勢装置の要部構成図である。
【0041】
図3は開路用のトーションバー及び第1の遮断レバー近傍を図1の左側方から見て示す側面図、図4は閉路用のトーションバー及び投入レバー近傍を図1の左側方から見て示す側面図である。図5は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図1の状態から開路動作をする途中の状態を示す。図6は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図5の状態から開路動作が完了し、閉路用のトーションバーが蓄勢しており、開路用のトーションバーが放勢した状態を示す。
【0042】
図7は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路用のトーションバーが放勢し、開路用のトーションバーが蓄勢した状態を示す。図8は遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、投入用及び開路用のトーションバーがともに放勢した状態を示す。図9は、図8の切断線CーCにおける断面図である。
【0043】
まず、図3によって、開路用の蓄勢手段としてのトーションバーの構成について説明する。26は筒体(図示しない、図70の筒体24参照)の端面に設けられたピン(図示せず)に嵌合されて回転可能なレバー、28,34は開路用のトーションバーである。開路用のトーションバー28は、一端が筐体1に固着されるとともに他端がレバー26に固着されており、開路用のトーションバー34は一端が後述の主軸51の内部において主軸51に固着され他端がレバー26に固着されている。
【0044】
次に、図4によって、閉路用の蓄勢手段としてのトーションバーについて説明する。27は筒体(図示しない、図69の筒体24参照)の端面に設けられたピン(図示せず)に嵌合されて回転可能なレバー、29,35は閉路用のトーションバーである。閉路用のトーションバー29は、一端が筐体1に固着されるとともに他端がレバー27に固着されており、閉路用のトーションバー35は一端が後述の投入軸109の内部に固着され他端がレバー27に固着されている。
【0045】
なお、詳細は後述するが、閉路用のトーションバー29,35の放勢力により開路用のトーションバー28,34を蓄勢するので、閉路用のトーションバー29,35の蓄勢エネルギーを開路用のトーションバー28,34のそれよりも大きくしている。
【0046】
さて、これから図1〜図9を参照しながら遮断器の操作装置全体の説明をする。これらの図において、51は主軸であり、筐体(図1等では図示せず、図70の筐体1参照)に回転可能に支持されている。そして、主軸51の内部において開路用のトーションバー34の一端が主軸51に溶接により固着されている(特に、図3を参照)。52は主軸51に固着された第1の遮断レバーであり、開路用のトーションバー34,28により図1における反時計方向のトルクが作用している。以下、回転方向や左右上下の方向は特に断らない限り、図示を基準にいうものとする。
【0047】
53は第1のリンク、54は第2のリンクである。55は主軸51回りに回転可能に設けた第2の遮断レバーであり、主軸51に回転可能に支持されている(特に、図3を参照)。56は第1の遮断レバー52と第1のリンク53を連結するピンである。57は第1のリンク53と第2のリンク54を連結するピンである。58は第2のリンク54と第2の遮断レバー55を連結するピン、59はピン57に設けられた回転体である。第1及び第2のリンク53,54を屈伸自由な連結部47aを形成するようにピン57によって連結し、これら第1及び第2のリンク53,54、ピン57、ピン57に設けられた回転体59がリンク装置47を構成している。
【0048】
10は遮断器の主回路の開閉接点、12は遮断器の固定接触子、22は可動接触子であり、両接触子12,22により開閉接点10を構成している。23はリンク機構であり、可動接触子22がリンク機構23を介して第1の遮断レバー52に連結されている。42は緩衝器、61はロッドであり、緩衝器42はロッド61を介して第1の遮断レバー52に連結されている。
【0049】
62はガイドであり、案内面としての円弧面62aと、ガイド62の本体部に固着されたピン62bを有しており、ピン62bは後述の第2の引外しラッチ67と係合可能にされている。63は回転軸であり、ガイド62を回転可能に支持している。そして、円弧面62aの円弧の中心は、ガイド62が後述の第1の引外しラッチ69に係止されているとき主軸51の軸心上にある。64は第2の遮断レバー55に設けられたピンである。
【0050】
65はばねであり、ガイド62を回転軸63回りに時計方向に回転するように付勢する。66はガイド62に設けられたピンである。67は第2の引外しラッチであり、先端部斜面67a及び角67bを有し、回転軸63回りに回転可能に取付けられており、第2の遮断レバー55に設けられたピン64と係合する。68はばねであり、第2の引外しラッチ67を回転軸63回りに時計方向に回転するように付勢する。69は第1の引外しラッチ、70は回転軸である。第1の引外しラッチ69は回転軸70回りに回転可能に取付けられており、ピン66に係合する。
【0051】
71は第1の引外しラッチ69に設けられたピン、72はばね、73は引外しトリガ、74は回転軸である。ばね72は、第1の引外しラッチ69を回転軸70回りに時計方向に回転するように付勢する。引外しトリガ73は回転軸74回りに回転可能に取付けられており、引外しトリガ73はピン71に係合する。75はばねであり、引外しトリガ73を回転軸74回りに反時計方向に回転するように付勢する。20は引外し電磁石で、プランジャー21を有する。
【0052】
76は投入レバーであり、主軸51回りに回転可能に設けられ、主軸51を介して筐体に支持されている。109は投入軸であり、筐体に回転可能に支持されている。そして、投入軸109の内部に閉路用のトーションバー35の一端が固着されている(図4を参照)。110は投入軸109に固着されたレバーである。111は投入リンク、112はピンであり、投入リンク111は投入レバー76に連結されるとともに、ピン112によりレバー110に連結されている。レバー110は閉路用のトーションバー35,29により時計方向のトルクを受けており、リンク111を介して投入レバー76も時計方向のトルクを受けている。
【0053】
79は投入ラッチ、80は回転軸であり、投入ラッチ79は回転軸80回りに回転可能に取付けられている。81はばねであり、投入ラッチ79を回転軸80回りに反時計方向に回転するように付勢する。82は投入レバー76に設けられたピンで、投入ラッチ79に係合する。83は投入トリガ、84は回転軸であり、投入トリガ83は回転軸84回りに回転可能に取付けられている。85はばねであり、投入トリガ83を回転軸84回りに時計方向に回転するように付勢する。86は投入ラッチ79に設けられたピンで、投入トリガ83に係合する。87は投入レバー76に固着されたピンであり、投入レバー76の回転にともない第2の遮断レバー55と接離する。16は投入電磁石で、プランジャー17を有する。
【0054】
次に、閉路用のトーションバー29,35を蓄勢する蓄勢装置の構成を説明する。蓄勢装置の要部の構成を示す図2において、88はレバーであり、投入レバー76と一体になって回転するように投入レバー76に固着して主軸51回りに回転可能に取付けられている。89はレバー88に取付けられた第2の回転体である。実線で示したレバー88及び第2の回転体89の位置は、閉路用のトーションバー29,35が蓄勢状態にあるときの位置である。閉路用のトーションバー29,35が放勢すると、レバー88及び第2の回転体89はそれぞれ破線で示した位置に移動する。
【0055】
90はカム軸、91はカムで、カム91をカム軸90回りに回転させると第2の回転体89に当接する。92はカムに固着した大歯車、93は大歯車92と噛み合うように構成された小歯車であり、減速器を介してモータ(いずれも図示せず)により時計方向に回転駆動される。94は弾性体であり、端部94aが固定され、カム91がカム軸90回りに回転するときにカム91の外周部の一部に弾性変形しながら摺動し、カム91の回転を制動する。
【0056】
ここで、図9により第1の遮断レバー52とピン57との位置関係について補足説明をする。図9は、図8の切断線C−Cにおける断面図(但し、主要部だけを図示し他は省略している)であるが、第1の遮断レバー52と両側に設けられた板状の第1のリンク53とはピン56により回転可能に連結されている。2枚の板状の第2の遮断レバー55は、主軸51に回転可能に支持されるとともにピン58により第2のリンク54に回転可能に連結されている。そして、図8に示す遮断用及び閉路用のトーションバー28,34,29,35がともに放勢した状態では、ピン58が第1の遮断レバー52に当接して停止している。ピン58の動作については、後述する。
【0057】
以上のような遮断器の操作装置は、閉路状態から開路、再閉路、再開路を、決められた時間内に行う責務を有する。以下、この動作を順に説明する。
図1は遮断器が閉路状態であるときを示し、第1の遮断レバー52は蓄勢した開路用のトーションバー28,34により反時計方向の回転力が与えられている。一方、第2の遮断レバー55はピン64が第2の引外しラッチ67に係合することによって係止されている。
【0058】
このため、第1のリンク53及び第2のリンク54が第1の遮断レバー52と第2の遮断レバー55の両者から力を受けるので、リンク装置47の連結部47aに設けられた回転体59には、ガイド62の円弧面62aを押す方向の力が生じている。このとき、ガイド62に回転軸63回りの反時計方向の回転力が生じるが、ガイド62は第1の引外しラッチ69がピン66に係合することによって係止され、第1の引外しラッチ69は引外しトリガ73がピン71に係合することによって保持されているので、ガイド62は回転しない。
【0059】
まず、開路動作について説明する。図1の閉路状態で、開路指令により引外し電磁石20が励磁されるとプランジャー21が右方向に動作し、引外しトリガ73がばね75に抗して回転軸74回りに時計方向に回転する。すると、引外しトリガ73とピン71との係合が外れ、第1の引外しラッチ69がガイド62のピン66からの反力により反時計方向に回転する。第1の引外しラッチ69が反時計方向に回転しピン66から外れると、回転体59が円弧面62aを押しているので、ガイド62はばね65に抗して反時計方向に回転を始め、開路用のトーションバー28,34からトルクを受けている第1の遮断レバー52が反時計方向の回転を開始する。
【0060】
このとき同時にガイド62のピン62bが第2の引外しラッチ67を押して、第2の引外しラッチ67はばね68に抗して反時計方向に回転し、第2の引外しラッチ67による第2の遮断レバー55に設けられたピン64の係合が外れて、第2の遮断レバー55の係止の解除が開始される。このときの状態が、図5である。
【0061】
以下、主として図5を参照しながら、開路動作が完了するまでの過程を説明する。
第2の引外しラッチ67による第2の遮断レバー55の係止が外れると、第2の遮断レバー55が回転可能になるとともに、ガイド62がばね65により時計方向回転を開始して、回転体59を押し戻し始める。このとき、第1の遮断レバー52は反時計方向の回転を続けているので、回転可能となった第2の遮断レバー55も反時計方向の回転を開始する。
【0062】
そして、第2の遮断レバー55が最終的に投入レバー76のピン87に当接して停止し、第2の遮断レバー55とピン87の位置関係は図6に示す状態になる。すなわち、第1の遮断レバー52は所定回転角に達して停止し、可動接触子22が固定接触子12から開離するとともに開路動作が完了する。
【0063】
また、ガイド62は、ばね65により時計方向に押されているので、第2の遮断レバー55が反時計方向に回転するとき回転体59と当接しながらピン66が第1の引外しラッチ69に係合するまで時計方向に回転した後、ストッパー(図示せず)に当接して停止する。同時に、第1の引外しラッチ69がばね72の作用によって時計方向に回転してピン66に係合し、引外しトリガ73がばね75の作用によって反時計方向に回転して第1の引外しラッチ69のピン71に係合する。このようにしてガイド62が係止される。すなわち、開路動作の完了時には、ガイド62が第1の引外しラッチ69に係止された状態になっている。この状態が図6である。
【0064】
次に再閉路動作について説明する。図6は開路動作が完了し、閉路用のトーションバー29,35が蓄勢し、開路用のトーションバー28,34が放勢した状態であり、この状態においては投入レバー76はリンク111を介して閉路用のトーションバー29,35により常時時計方向の回転力が与えられている。投入レバー76はピン82が投入ラッチ79に係合することによって係止され、投入ラッチ79は投入トリガ83がピン86に係合することによって係止され、閉路用のトーションバー29,35が蓄勢状態に保持される。
【0065】
閉路指令により投入電磁石16が励磁されるとプランジャー17が右方向に動作し、投入トリガ83がばね85に抗して回転軸84回りに反時計方向に回転し、投入トリガ83とピン86との係合が外れ、投入ラッチ79が投入レバー76のピン82からの反力により時計方向に回転する。投入ラッチ79が時計方向に回転しピン82から外れると、閉路用のトーションバー29,35からトルクを受けている投入レバー76が時計方向に回転を始めると同時に、ピン87が第2の遮断レバー55に当接して、第2の遮断レバー55がピン87に押されて時計方向の回転を開始する。
【0066】
ガイド62は第1の引外しラッチ69によって係止されており、回転体59はガイド62の円弧面62aに当接し回転しながら移動するため、主軸51を中心とした円弧の軌跡を描く運動しかできないので、第2のリンク54、回転体59、第1のリンク53及び第1の遮断レバー52が一体となって、第2の遮断レバー55の回転に連動して、主軸51の回りに時計方向に回転し、可動接触子22が閉路方向に駆動される。同時に、第1の遮断レバー52に一端が固定された開路用のトーションバー28,34が時計方向にねじられ蓄勢される。
【0067】
なお、投入レバー76が時計方向に回転するとき、最初はピン82が投入ラッチ79と摺動しながら移動して投入ラッチ79がばね81に押されて反時計方向に回転しようとするのを阻止し、投入レバー76が所定角度時計方向に回転して投入ラッチ79との係合が外れると、投入ラッチ79は図示しないストッパに当接して図7に示す状態以上に反時計方向に回転しない。
【0068】
第2の遮断レバー55は回転を続け、第2の遮断レバー55に設けられたピン64が第2の引外しラッチ67の先端部斜面67aに当接して、第2の引外しラッチ67が反時計方向に回転する。そして、ピン64が角67bを越えると、ばね68の作用により第2の引外しラッチ67が時計方向に回転して、第2の遮断レバー55に設けられたピン64と係合する。同時に、第1の遮断レバー52が投入レバー76に設けられたピン87に押されて所定回転角に達した状態になり、閉路動作及び開路用のトーションバー28,34の蓄勢動作は完了する。この状態が図7である。
【0069】
なお、後述する閉路用のトーションバー29,35の蓄勢時に投入レバー76が反時計方向に回転され、ピン87が第2の遮断レバー55から離れても、第2の引外しラッチ67によりピン64が係止されているので、開路用のトーションバー28,34は蓄勢状態に保持される。
【0070】
次に、再開路動作について説明する。図7の閉路状態で、開路指令により引外し電磁石20が励磁されるとプランジャ21が右方向に動作し、引外しトリガ73はばね75に抗して回転軸74回りに時計方向に回転する。引外しトリガ73が回転すると、引外しトリガ73とピン71との係合が外れ、第1の引外しラッチ69がガイド62のピン66からの反力により反時計方向に回転する。
【0071】
第1の引外しラッチ69が反時計方向に回転しピン66から外れると、回転体59が円弧面62aを押しているので、ガイド62はばね65に抗して反時計方向に回転を始める。ガイド62が反時計方向に回転を始めると、ガイド62による回転体59の支えがなくなるので、開路用のトーションバー28,34からトルクを受けている第1の遮断レバー52が反時計方向に回転を開始し、可動接触子22が開路方向に駆動される。
【0072】
このとき同時にガイド62のピン62bが第2の引外しラッチ67を押して、第2の引外しラッチ67がばね68に抗して反時計方向に回転し、第2の引外しラッチ67と第2の遮断レバー55に設けられたピン64との係合が外れる。第2の引外しラッチ67によるピン64の係止が外れると、第2の遮断レバー55は回転可能になるが、図1の閉路用のトーションバーが蓄勢した状態から開路するときと異なり、第2の遮断レバー55が投入レバー76に設けられたピン87に当接しているので、回転せず停止している。
【0073】
第1の遮断レバー52は反時計方向に回転するので、第1及び第2の遮断レバー52,55を連結しているリンク装置47の連結部47aが屈折し、最終的に第1の遮断レバー52がピン58に当接して停止する。このとき、可動接触子22が固定接触子12から完全に開離し、開路動作は完了する。この状態が図8である。
【0074】
なお、厳密には、図7の状態では閉路用のトーションバー29,35によるトルクを投入レバー76、第2の遮断レバー55、リンク装置47及び第1の遮断レバー52等を介して緩衝器42内の図示しないストッパで受けているため、第1の引外しラッチ69によるピン66の係止がなくなり、ガイド62が反時計方向に回転を始めて、ガイド62による回転体59の支えがなくなると、閉路用のトーションバー29,35の蓄勢力によりピン87を介して第2の遮断レバー55が若干時計方向に押し戻された状態で停止する。この状態で、第1の遮断レバー52が反時計方向に回転するので、リンク装置47の連結部47aが屈折し、第1の遮断レバー52がピン58に当接して停止する。
【0075】
次に、閉路用のトーションバー29,35の蓄勢動作について説明する。図7または図8の閉路用のトーションバー29,35が放勢した状態から蓄勢する。図2に破線で示すレバー88及び第2の回転体89は、閉路用のトーションバー29,35が放勢状態のときの位置である。蓄勢指令により、モータによって減速器(ともに図示せず)を介して小歯車93が時計方向に回転し、大歯車92及びカム91は反時計方向に回転する。
【0076】
当初、カム91が弾性体94を押し上げ弾性変形させるが、やがて弾性体94と離れ、さらに破線で示す位置にある第2の回転体89を押してレバー88を主軸51回りに反時計方向に回転させ、同時にレバー88と一体となった投入レバー76も主軸51回りに反時計方向に回転される。投入レバー76が反時計方向に回転されることにより、投入リンク111及びレバー110を介して投入軸109に一端が固着された閉路用のトーションバー29,35が反時計方向にねじられ、蓄勢される。
【0077】
また、投入レバー76が反時計方向に回転される途中からピン82が投入ラッチ79の端面と当接し摺動しながら移動し、第2の回転体89が図2の鎖線で示す位置から実線で示す位置までくると、投入ラッチ79がばね81によって反時計方向に回転して投入レバー76に設けられたピン82に係合する。さらに、投入トリガ83がばね85によって時計方向に回転してピン86に係合し、投入レバー76が保持されて、閉路用のトーションバー29,35が蓄勢状態に維持される。
【0078】
なお、投入レバー76が反時計方向に回転するとピン87も移動するので、第2の遮断レバー55が反時計方向に回転できるようになるが、図7の状態から閉路用のトーションバー29,35を蓄勢する場合は第2の引外しラッチ67によって第2の遮断レバー55が係止されるのでわずかに反時計方向に回転して停止し、図8の状態から閉路用のトーションバー9,35を蓄勢する場合は、ばね65がガイド62を介して回転体59を主軸51に向かって押すことにより第2の遮断レバー55が反時計方向に回転する。
【0079】
なお、図8の状態から閉路用のトーションバー29,35を蓄勢する場合は、閉路用のトーションバー29,35の蓄勢にともない投入レバー76及びピン87が反時計方向に回転するので、これに追随して第2の遮断レバー55も反時計方向に回転する。そして、回転体59に押されていたガイド62が、ばね65の力により時計方向に回転して復帰し、第1の引外しラッチ69及び引外しトリガ73によって係止される。
【0080】
この後、モータによる駆動は中止されるがカム91は慣性力により回転を続け、カム91の外周部の一部が弾性体94を弾性変形させながら摺動し制動されてカム91の回転が止まり、閉路用のトーションバー29,35の蓄勢動作が終了し、図7の状態から蓄勢した場合は図1の状態に、図8の状態から蓄勢した場合は図6の状態になる。この状態が図6であり、蓄勢装置については図2においてレバー88、第2の回転体89及びカム91は実線で示す位置にある。
【0081】
図6の状態で投入ラッチ79によるピン82の係止を解除し、閉路用のトーションバー29,35を放勢して閉路動作を行うと図7に示すように開路用のトーションバー28,34が蓄勢され、可動接触子22が固定接触子12に接触し遮断器が閉路する。さらに、モータ(図示せず)により閉路用のトーションバー29,35を蓄勢すると、図1に示すように、遮断器が閉路状態で、閉路用のトーションバー29,35及び開路用のトーションバー28,34がともに蓄勢した状態に戻る。
【0082】
この実施の形態1に係る遮断器の操作装置は、以上のように構成されているので、閉路動作前に第1の引外しラッチ69がすでにガイド62を係止しているので、ガイド62と第1の引外しラッチ69との係合及び第1の引外しラッチ69と引外しトリガ73の係合の反発が収まり安定するまで待つ必要がなく、閉路完了後直ちに再開路動作を開始でき、開閉器の動作性能を向上させることができる。
【0083】
そして、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止を解除すれば、投入レバー76の位置や第2の引外しラッチ67と第2の遮断レバー55との係合状態に関係なく、回転体59が左方へ移動して第1の遮断レバー52が反時計方向に回転するので、閉路動作中いつでも開路動作に移行できる。
【0084】
さらに、第1の引外しラッチ69によるピン66の係止が解除された状態にあれば、投入トリガ83が誤って励磁されて投入ラッチによる投入レバー76の係止が解除され、第2の遮断レバー55が閉路用のトーションバーによって時計方向に駆動されても、第1の遮断レバー52は閉路に至るほどは回転しないので、遮断器が瞬間的といえども閉じるおそれはない。
【0085】
また、第1の遮断レバー52、第2の遮断レバー55及び投入レバー76が同一の主軸51に回転可能に支持されており、また第2の引外しラッチ67とガイド62が同一の回転軸63に支持されているので、部品点数が減少し、構造が簡素化され、装置を小形化できる。
【0086】
さらに、ガイド62の円弧面62aで連結部47aを案内するため、連結部47aの移動軌跡を制御する構成が簡単になる。また、連結部47aがガイド62に案内されるとき回転体が回転するので摩擦抵抗が小さくなり、遮断器を閉路し開路用のトーションバー28,34を蓄勢するとき、閉路用のトーションバー29,35によるトルクを第1の遮断レバー52に有効に伝達できる。なお、トーションバーはトーションバー自体の極慣性モーメントしか持たないのでエネルギー効率がよい、応力集中がない等の利点があり、大きなエネルギーを要する比較的大形の遮断器等の操作装置に特に適している。
【0087】
また、蓄勢装置はレバー88に取付けられた第2の回転体89をカム91により駆動する構成としたので、カム91の形状を制御して閉路用のトーションバー29,35の蓄勢時におけるモータの負荷トルクを一定にでき、蓄勢装置の部品に加わる最大トルクも低減できるので、蓄勢装置の部品ひいては蓄勢装置を小形化できる。また、弾性変形しながらカム91と摺動する弾性体94によりカム91を制動するようにしたので、慣性によって回転しているカム91を迅速に停止できる。
【0088】
実施の形態2.
さらに、この発明の実施の形態2による遮断器の操作装置を、図10〜図14について説明する。図10は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。図11は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図10の状態から開路動作をする途中の状態を示す。
【0089】
図12は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図11の状態から開路動作が完了し、閉路コイルバネが蓄勢しており、開路コイルばねが放勢した状態を示す。図13は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。図14は遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【0090】
この実施の形態2は、図1における開路用のトーションバー28、34の代わりに開路コイルばね60を用い、閉路用のトーションバー29、35の代わりに閉路コイルばね77を用いたものである。
【0091】
これらの図において、51は図示しない筐体に固着された主軸、52は主軸51回りに回転可能に設けた第1の遮断レバーである。53は第1のリンク、54は第2のリンク、55は主軸51回りに回転可能に設けた第2の遮断レバーである。56は第1の遮断レバー52と第1のリンク53を連結するピン、57は第1のリンク53と第2のリンク54を連結するピンである。
【0092】
58は第2のリンク54と第2の遮断レバー55を連結するピン、59はピン57に設けられた回転体である。第1及び第2のリンク53,54を屈伸自由な連結部47aを形成するようにピン57によって連結し、これら第1及び第2のリンク53,54、ピン57、ピン57に設けられた回転体59がリンク装置47を構成している。
【0093】
10は遮断器の主回路の開閉接点、12は遮断器の固定接触子、22は可動接触子であり、両接触子12,22により開閉接点10を構成している。23はリンク機構であり、可動接触子22がリンク機構23を介して第1の遮断レバー52に連結されている。42は緩衝器、60は開路用の蓄勢手段としての開路コイルばね、61はロッドであり、開路コイルばね60及び緩衝器42はロッド61を介して第1の遮断レバー52に連結されている。なお、閉路コイルばね77により開路コイルばね60を蓄勢するために、閉路コイルばね77の蓄勢エネルギーを開路コイルばね60のそれよりも大きくしている。
【0094】
62はガイドであり、案内面としての円弧面62aと、ガイド62の本体部に固着されたピン62bを有しており、ピン62bは後述の第2の引外しラッチ67と係合可能にされている。63は回転軸であり、ガイド62を回転可能に支持している。そして、円弧面62aの円弧の中心は、ガイド62が後述の第1の引外しラッチ69に係止されているとき主軸51の軸心上にある。64は第2の遮断レバー55に設けられたピンである。
【0095】
65はばねであり、ガイド62を回転軸63回りに時計方向に回転するように付勢する。66はガイド62に設けられたピンである。67は第2の引外しラッチであり、先端部斜面67a及び角67bを有し、回転軸63回りに回転可能に取付けられており、遮断レバー55に設けられたピン64と係合する。68はばねであり、第2の引外しラッチ67を回転軸63回りに時計方向に回転するように付勢する。69は第1の引外しラッチ、70は回転軸である。第1の引外しラッチ69は回転軸70回りに回転可能に取付けられており、ピン66に係合する。
【0096】
71は第1の引外しラッチ69に設けられたピン、72はばね、73は引外しトリガ、74は回転軸である。ばね72は、第1の引外しラッチ69を回転軸70回りに時計方向に回転するように付勢する。引外しトリガ73は回転軸74回りに回転可能に取付けられており、引外しトリガ73はピン71に係合する。75はばねであり、引外しトリガ73を回転軸74回りに反時計方向に回転するように付勢する。20は引外し電磁石で、プランジャー21を有する。
【0097】
76は投入レバーであり、主軸51回りに回転可能に設けている。77は閉路用の蓄勢手段としての閉路コイルばね、78はロッドであり、閉路コイルばね77はロッド78等を介して投入レバー76に連結されていて、投入レバー76を主軸51回りに時計方向に回転するように付勢する。
【0098】
また、図示しないが実施の形態1において説明した蓄勢装置の主軸51回りに回転可能に取り付けられたレバー88と同様のレバーが、上記投入レバー76と一体になるように固着して主軸51回りに回転可能に取り付けられている。109は筐体(図示せず)に固定された投入軸、110は投入軸109に回転可能に支持されたレバーである。111は投入リンクであり、投入レバー76に連結している。112はピンであり、投入リンク111とレバー110とロッド78とを連結している。レバー110は、閉路コイルばね77が投入リンク111を介して投入レバー76を駆動するときのガイドとして働く。
【0099】
81はばねであり、投入ラッチ79を回転軸80回りに反時計方向に回転するように付勢する。82は投入レバー76に設けたピンであり、投入ラッチ79がピン82に係合する。83は投入トリガ、84は回転軸であり、投入トリガ83は回転軸84回りに回転可能に取付けられている。85はばねであり、投入トリガ83を回転軸84回りに時計方向に回転するように付勢する。86は投入ラッチ79に設けられたピンで、投入トリガ83がピン86に係合する。87は投入レバー76に設けたピンであり、投入レバー76の回転にともない第2の遮断レバー55と接離する。16は投入電磁石で、プランジャー17を有する。
【0100】
以下、閉路状態から開路、再閉路、再開路の動作を順に説明する。
図10は遮断器が閉路状態であるときを示し、第1の遮断レバー52は蓄勢した開路コイルばね60により反時計方向の回転力が与えられている。一方、第2の遮断レバー55はピン64が第2の引外しラッチ67に係合することによって係止されている。
【0101】
このため、第1のリンク53及び第2のリンク54は、第1の遮断レバー52と第2の遮断レバー55の両者から力を受けるので、リンク装置47の連結部47aに設けられた回転体59にはガイド62の円弧面62aを押す方向の力が生じている。このとき、ガイド62に回転軸63回りの反時計方向の回転力が生じるが、ガイド62は第1の引外しラッチ69がピン66に係合することによって係止され、第1の引外しラッチ69は引外しトリガ73がピン71に係合することによって保持されている。
【0102】
まず、開路動作について説明する。図10の閉路状態で、開路指令により引外し電磁石20が励磁されるとプランジャー21が右方向に動作し、引外しトリガ73がばね75に抗して回転軸74回りに時計方向に回転する。すると、引外しトリガ73とピン71との係合が外れ、第1の引外しラッチ69がガイド62のピン66からの反力により反時計方向に回転する。第1の引外しラッチ69が反時計方向に回転しピン66から外れると、回転体59が円弧面62aを押しているので、ガイド62はコイルばね65に抗して反時計方向に回転を始め、開路コイルばね60からトルクを受けている第1の遮断レバー52が反時計方向の回転を開始する。
【0103】
このとき同時にガイド62のピン62bが第2の引外しラッチ67を押して、第2の引外しラッチ67はばね68に抗して反時計方向に回転し、第2の引外しラッチ67による第2の遮断レバー55に設けられたピン64の係合が外れて、第2の遮断レバー55の係止が解除が開始される。このときの状態が、図11である。
【0104】
以下、主として図11を参照しながら、開路動作が完了するまでの過程を説明する。
第2の引外しラッチ67によるピン64、すなわち第2の遮断レバー55の係止が外れると、第2の遮断レバー55は回転可能となる。また、ガイド62がコイルばね65により時計方向の回転を開始して、回転体59を押し戻し始める。このとき、第1の遮断レバー52は反時計方向の回転を続けているので、回転可能となった第2の遮断レバー55も反時計方向に回転を開始する。
【0105】
そして、第2の遮断レバー55が最終的に投入レバー76のピン87に当接して停止し、第2の遮断レバー55とピン87の位置関係は図12に示す状態になる。すなわち、第1の遮断レバー52は所定回転角に達して停止し、可動接触子22が固定接触子12から開離するとともに開路動作が完了する。
【0106】
また、ガイド62はばね65により時計方向に押されているので、第2の遮断レバー55が反時計方向に回転するとき回転体59と当接しながらピン66が第1の引外しラッチ69に係合するまで時計方向に回転した後、ストッパー(図示せず)に当接して停止する。同時に、第1の引外しラッチ69がコイルばね72の作用によって時計方向に回転してピン66に係合し、引外しトリガ73がコイルばね75の作用によって反時計方向に回転して第1の引外しラッチ69のピン71に係合する。このようにしてガイド62が係止される。すなわち、開路動作の完了時には、ガイド62は第1の引外しラッチ69に係止された状態になっている。この状態が図12である。
【0107】
次に再閉路動作について説明する。図12は開路動作が完了し、閉路コイルばね77が蓄勢し、開路コイルばね60が放勢した状態であり、この状態においては投入レバー76はリンク111を介して閉路コイルばね77により常時時計方向の回転力が与えられている。投入レバー76はピン82が投入ラッチ79に係合することによって係止され、投入ラッチ79は投入トリガ83がピン86に係合することによって係止されることによって、閉路コイルばね77が蓄勢状態に保持されている。
【0108】
閉路指令により投入電磁石16が励磁されるとプランジャー17が右方向に動作し、投入トリガ83がばね85に抗して回転軸84回りに反時計方向に回転し、投入トリガ83とピン86との係合が外れ、投入ラッチ79が投入レバー76のピン82からの反力により時計方向に回転する。投入ラッチ79が時計方向に回転してピン82から外れると、閉路コイルばね77からトルクを受けている投入レバー76が時計方向に回転を始めると同時に、ピン87が第2の遮断レバー55に当接して、第2の遮断レバー55がピン87に押されて時計方向の回転を開始する。
【0109】
なお、投入レバー76が時計方向に回転するとき、最初はピン82が投入ラッチ79と摺動しながら移動して投入ラッチ79がばね81に押されて反時計方向に回転しようとするのを阻止し、投入レバー76が所定角度時計方向に回転して投入ラッチ79との係合が外れると、投入ラッチ79は図示しないストッパに当接して図7に示す状態以上に反時計方向に回転しない。
【0110】
ガイド62は第1の引外しラッチ69によって係止されており、回転体59はガイド62の円弧面62aに当接し回転しながら移動するため、主軸51を中心とした円弧の軌跡を描く運動しかできないので、第2のリンク54、回転体59、第1のリンク53及び第1の遮断レバー52が一体となって、第2の遮断レバー55の回転に連動して、主軸51の回りに時計方向に回転し、可動接触子22が閉路方向に駆動される。同時に、第1の遮断レバー52に連結された開路コイルばね60が圧縮され蓄勢される。
【0111】
第2の遮断レバー55は回転を続け、第2の遮断レバー55に設けられたピン64が第2の引外しラッチ67の先端部斜面67aに当接して、第2の引外しラッチ67が反時計方向に回転する。そして、ピン64が角67bを越えると、ばね68の作用により第2の引外しラッチ67が時計方向に回転して、第2の遮断レバー55に設けられたピン64と係合する。同時に、第1の遮断レバー52が投入レバー76に設けられたピン87に押されて所定回転角に達した状態になり、閉路動作及び開路コイルばね60の蓄勢動作は完了する。この状態が図13である。
【0112】
なお、閉路コイルばね77の蓄勢時に投入レバー76が反時計方向に回転され、ピン87が第2の遮断レバー55から離れても、第2の引外しラッチ67によりピン64が係止されているので、開路コイルばね60は蓄勢状態に保持される。
【0113】
次に、再開路動作について説明する。図13の閉路状態で、開路指令により引外し電磁石20が励磁されるとプランジャ21が右方向に動作し、引外しトリガ73はばね75に抗して回転軸74回りに時計方向に回転する。引外しトリガ73が回転すると、引外しトリガ73とピン71との係合が外れ、第1の引外しラッチ69がガイド62のピン66からの反力により反時計方向に回転する。第1の引外しラッチ69が反時計方向に回転しピン66から外れると、回転体59が円弧面62aを押しているので、ガイド62はばね65に抗して反時計方向に回転を始める。ガイド62が反時計方向に回転を始めると、ガイド62による回転体59の支えがなくなるので、開路コイルばね60からトルクを受けている第1の遮断レバー52が反時計方向に回転を開始し、可動接触子22が開路方向に駆動される。
【0114】
このとき同時にガイド62のピン62bが第2の引外しラッチ67を押して、第2の引外しラッチ67がばね68に抗して反時計方向に回転し、第2の引外しラッチ67と第2の遮断レバー55に設けられたピン64との係合が外れる。第2の引外しラッチ67によるピン64の係止が外れると、第2の遮断レバー55は回転可能になるが、図10の閉路コイルばね77が蓄勢した状態から開路するときと異なり、第2の遮断レバー55が投入レバー76に設けられたピン87に当接しているので、回転せず停止している。
【0115】
第1の遮断レバー52は反時計方向に回転するので、第1及び第2の遮断レバー52,55を連結しているリンク装置47の連結部47aが屈折し、最終的に第1の遮断レバー52がピン58に当接して停止する。このとき、可動接触子22が固定接触子12から完全に開離し、開路動作は完了する。この状態が図14である。
【0116】
なお、厳密には、図13の状態では閉路コイルばね77によるトルクを投入レバー76、第2の遮断レバー55、リンク装置47及び第1の遮断レバー52等を介して緩衝器42内の図示しないストッパで受けているため、第1の引外しラッチ69によるピン66の係止がなくなり、ガイド62が反時計方向に回転を始めて、ガイド62による回転体59の支えがなくなると、閉路コイルばね77の蓄勢力によりピン87を介して第2の遮断レバー55が若干時計方向に押し戻された状態で停止する。この状態で、第1の遮断レバー52が反時計方向に回転するので、リンク装置47の連結部47aが屈折し、第1の遮断レバー52がピン58に当接して停止する。
【0117】
次に、閉路コイルばね77の蓄勢は、図2に示した蓄勢装置と同様のものによって閉路コイルばね77を圧縮することによって行う。その蓄勢動作についても、図2の蓄勢装置の動作において説明したのと同様である。閉路コイルばね77の蓄勢が完了すると、投入レバー76が投入ラッチ79に係止され、レバー88及び第2の回転体89は図2に実線で示す状態となる。
【0118】
図12の状態で投入ラッチ79によるピン82の係止を解除し、閉路コイルばね77を放勢して閉路動作を行うと、図13に示すように開路コイルばね60が蓄勢されるとともに、可動接触子22が閉路方向に駆動される。さらに、モータ(図示せず)により閉路コイルばね77を蓄勢すると、図10に示すように、遮断器が閉路状態で、開路コイルばね60及び閉路コイルばね77がともに蓄勢されている状態に戻る。
【0119】
この実施の形態2に係る遮断器の操作装置は、遮断用及び閉路用の蓄勢手段としてトーションバーの代わりにコイルばねを用いているので、素線自体の極慣性モーメントと片方固定で他方運動の場合のコイルばね自体の慣性質量(コイルばね全質量の約3分の1)とを持っており、トーションバーと比べるとエネルギー効率は悪いが、蓄勢手段としてコンパクトにでき、それほど大きなエネルギーを必要としない比較的中小形の遮断器の操作装置に適している。
【0120】
また、レバー110を設けて閉路コイルばね77が投入リンク111を介して投入レバー76を駆動するときのガイドとすることにより、閉路コイルばね77と投入レバー76との距離を大きくしても安定して投入レバー76を駆動することができ、また投入レバー76に対して閉路コイルばね77を配置する位置の自由度が大きくなる。
【0121】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3による遮断器の操作装置を図について説明する。図15〜図19は、この発明の実施の形態3による遮断器の操作装置を示すもので、図15は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。図16は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図15の状態から開路動作をする途中の状態を示す。
【0122】
図17は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図16の状態から開路動作が完了し、閉路コイルバネが蓄勢しており、開路コイルばねが放勢した状態を示す。図18は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。図19は遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【0123】
この実施の形態3は、実施の形態2に示した操作装置において、投入軸109、レバー110、投入リンク111、ピン112等を省いて、部品点数の削減を図ったものである。
【0124】
これらの図において、75は引外しトリガ73を回転軸74回りに反時計方向に回転するように付勢するばねであり、実施の形態2に示したばね75とは取り付け方向が逆で、圧縮されたばね75が伸びようとする力により引外しトリガ73を反時計方向に回転するように付勢するが、機能は同様のものである。76は主軸51回りに回転可能に設けた投入レバー、77は閉路コイルばね、78はロッドであり、閉路コイルばね77はロッド78を介して投入レバー76を主軸51回りに時計方向に付勢する。
【0125】
その他の構成については、実施の形態2と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
【0126】
閉路状態から開路、再閉路、再開路の動作手順についても実施の形態2と同様であるので、説明を省略する。
なお、閉路コイルばね77の放勢により遮断器を閉路するとき、閉路コイルばね77によりロッド78を介して投入レバー76を駆動し、閉路する。また、閉路コイルばね77の蓄勢動作についても、図2に示した蓄勢装置と同様のものにより投入レバー76を反時計方向に駆動し、ロッド78を介して閉路コイルばね77を圧縮し、蓄勢する。
【0127】
この実施の形態3に係る遮断器の操作装置は、以上のように構成されているので、実施の形態2において述べたのと同様の効果を奏するとともに、部品点数をさらに削減できる。
【0128】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4による遮断器の操作装置を、図について説明する。図20〜図25は、この発明の実施の形態4による遮断器の操作装置を示すもので、図20は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、投入用及び開路用のトーションバーがともに蓄勢した状態を示す。図21はロック部材周辺の構成を説明するための説明図であり、図21(a)は図20の正面から見た図、図21(b)は図20の右方から見た図である。
【0129】
図22は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路用のトーションバーが蓄勢し、開路用のトーションバーが放勢した状態を示す。図23は遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作をする途中の状態を示す。図24は遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路用のトーションバーが放勢し、開路用のトーションバーが蓄勢した状態を示す。図25は遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、投入用及び開路用のトーションバーがともに放勢した状態を示す。
【0130】
この実施の形態4は、実施の形態1に示した遮断器の操作装置に、引外しトリガ73を拘束するロック部材を設けて、閉路途中に誤って開路指令により引外し電磁石20が励磁されてプランジャ21が動作しても、遮断器が開路しないようにするとともに、所定の弾性を有するストッパを設けて閉路用のトーションバーの放勢エネルギーを吸収するようにしたものである。
【0131】
上述の図1に示したような遮断器の操作装置においては、図6の状態から閉路動作を開始するのであるが、閉路動作中に引外し電磁石20が動作すると引外しトリガ73が動作し、第1の引外しラッチ69とガイド62との係合が解除され、ガイド62は回転体59に押されて反時計方向に回転する。つまり、回転体59はガイド62による支えがなくなり、リンク装置47はいわゆる腰折れ状態になる。リンク装置47が腰折れ状態になると、投入系である閉路用のトーションバー29,35や投入レバー76が、開路系である開路用のトーションバー28,34や緩衝器42や第2の遮断レバー55や第1の遮断レバー52から反力を受けなくなり無負荷状態になる。
【0132】
このため、投入レバー76、第2の遮断レバー55、ピン58、第2のリンク54等が急速に時計方向に回転し、ピン58が、開路動作中のために反時計方向に回転中の第1の遮断レバー52に衝突する(図8及び図9のピン58と第1の遮断レバー52の位置関係を参照)。このとき、ピン58や第1の遮断レバー52等に大きな衝撃力が発生する。従って、操作装置の機構を上述した衝撃力に耐えうるように強固なものとする必要が生じ、機器の大型化や重量の増加を招く。この実施の形態4は、上記のような点を改良して、小形化、軽量化を図ったものである。
【0133】
さて、図20〜図25において、103はロック部材である。ロック部材103近傍の詳細を示す図21において、119は引外しトリガ73を挟んで対向配置された支持板であり、図示しない筐体に固定支持されている。引外しトリガ73は、回転軸74により両側の支持板119に回転可能に支持されている。119a(図21(a))は、支持板119に設けられた直線状の案内溝部である。なお、詳細は後述するが、図21はロック部材103が案内溝部119aの上方部にあって、引外しトリガ73が自由に回転できる状態を示している。
【0134】
ロック部材103は、断面が円形の棒材が図21(b)に示すように両端部が直角に折り曲げられ、折り曲げられた一方の端部が投入レバー76に回転可能に係合され、他方の端部が2枚の支持板119に設けられたガイド溝部119a内に挿入されており、投入レバー76の回転にともないガイド溝部119a内を上下方向に移動する。104は、所定の弾性を有するゴムで形成されたストッパであり、筐体1(図20)に固定されており、閉路用のトーションバー29,35の放勢の最終段階においてレバー110が当接したときにその放勢エネルギーを吸収する。
【0135】
その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
【0136】
次に、動作について説明する。図22は遮断器が開路状態で、閉路用のトーションバーが蓄勢し、開路用のトーションバーが放勢した状態であるが、図22において、投入レバー76は投入リンク111、レバー110を介して閉路用のトーションバー29,35により常時時計方向の回転力が与えられている。投入レバー76はピン82が投入ラッチ79に係合することによって係止され、投入ラッチ79は投入トリガ83がピン86に係合することによって係止され、閉路用のトーションバー29,35が蓄勢状態に保持されている。投入レバー76と連動するロック部材103は、下方にありこのとき引外しトリガ73と接しておらず、トリガ73は自由に回転可能である。
【0137】
図22の状態において、閉路指令により投入電磁石16が励磁されるとプランジャ17が右方向に動作し、投入トリガ83がばね85に抗して回転軸84回りに反時計方向に回転し、投入トリガ83とピン86との係合が外れ、投入ラッチ79が投入レバー76のピン82からの反力により時計方向に回転する。投入ラッチ79が時計方向に回転しピン82から外れると、閉路用のトーションバー29,35からトルクを受けている投入レバー76が時計方向に回転を始めると同時に、ピン87が第2の遮断レバー55に当接し、第2の遮断レバー55がピン87に押されて時計方向の回転を開始する。
【0138】
ガイド62は第1の引外しラッチ69によって係止されており、回転体59はガイド62の円弧面62aに当接し回転しながら移動するため主軸51を中心とした円弧の軌跡を描く運動しかできないので、第2のリンク54、回転体59、第1のリンク53及び第1の遮断レバー52が一体となって、第2の遮断レバー55の回転に連動して、主軸51の回りに時計方向に回転し、可動接触子22が閉路方向に駆動されると同時に、開路用のトーションバー28,34が蓄勢される。
【0139】
第2の遮断レバー55は回転を続け、第2の遮断レバー55に設けられたピン64が第2の引外しラッチ67の先端斜面部67aに当接して、第2の引外しラッチ67が反時計方向に回転し、ピン64が角67bを越えると、ばね68の作用により第2の引外しラッチ67が時計方向に回転して、ピン64に第2の引外しラッチ67が係合する。同時に、第1の遮断レバー52が所定回転角に達して、閉路動作及び開路用のトーションバー28,34の蓄勢動作は完了する。この動作の途中状態が図23であり、図24が閉路完了状態である。
【0140】
図23に示すように、閉路開始にともない投入レバー76に連結されたロック部材103は案内溝部119a(図21(a))に案内され引外しトリガ73と接しながら上方向に移動する。このため、閉路途中で引外し電磁石20が励磁されたとしても引外しトリガ73は回転しないように拘束される。ロック部材103は、閉路完了直前まで引外しトリガ73との接触状態を保ちながら上方へ移動し、閉路完了状態でロック部材103は引外しトリガ73と離れ、図24に示すようにその上方に位置する。
【0141】
図24の状態から、図2の蓄勢装置と同様の蓄勢装置を用い、モータによって減速器(いずれも図示せず)を介して閉路用のトーションバー29,35を蓄勢する。このとき、閉路用のトーションバー35の一端が固着されている投入レバー76は、反時計方向に回転し、蓄勢完了時には投入ラッチ79を介して投入トリガ83によって係止され閉路用ばね力を保持する。投入レバー76が反時計方向に回転するのでロック材103は図の下方向に移動し図20の状態と同じ位置にくる。
【0142】
次に、再開路動作について説明する。図24の閉路状態で、開路指令により引外し電磁石20が励磁されるとプランジャ21が右方向に動作し、引外しトリガ73はばね75に抗して回転軸74回りに時計方向に回転する。引外しトリガ73が回転すると、引外しトリガ73とピン71との係合が外れ、第1の引外しラッチ69がガイド62のピン66からの反力により反時計方向に回転する。
【0143】
第1の引外しラッチ69が反時計方向に回転しピン66から外れると、回転体59が円弧面62aを押しているので、ガイド62はばね65に抗して反時計方向に回転を始める。ガイド62が反時計方向に回転を始めると、ガイド62による回転体59の支えがなくなるので、開路用のトーションバー28,34からトルクを受けている第1の遮断レバー52が反時計方向に回転を開始し、可動接触子22が開路方向に駆動される。
【0144】
このとき同時にガイド62のピン62bが第2の引外しラッチ67を押して、第2の引外しラッチ67がばね68に抗して反時計方向に回転し、第2の引外しラッチ67と第2の遮断レバー55に設けられたピン64との係合が外れる。第2の引外しラッチ67によるピン64の係止が外れると、第2の遮断レバー55は回転可能になるが、図20の閉路用のトーションバーが蓄勢した状態から開路するときと異なり、第2の遮断レバー55が投入レバー76に設けられたピン87に当接しているので、回転せず停止している。
【0145】
なお、図24の状態では閉路用のトーションバー29,35によるトルクを投入レバー76、第2の遮断レバー55、リンク装置47及び第1の遮断レバー52等を介して緩衝器42内の図示しないストッパで受けているため、第1の引外しラッチ69によるピン66の係止がなくなり、ガイド62が反時計方向に回転を始めて、ガイド62による回転体59の支えがなくなると、閉路用のトーションバー29,35の蓄勢力により時計方向のトルクを与えられている投入レバー76が時計方向に回転しようとするが、レバー110がストッパ104に当接するのでそれ以上時計方向に回転することはなく、第2の遮断レバー55も回転しない。
【0146】
この状態で、第1の遮断レバー52は反時計方向に回転し、ガイド62が反時計方向に回転して図示しないストッパに当接して停止するので、第1及び第2の遮断レバー52,55を連結しているリンク装置47の屈伸部47aが屈折し、最終的に第1の遮断レバー52がピン58に当接する手前で停止する。このとき、可動接触子22が固定接触子12から完全に開離し、開路動作は完了する。
【0147】
なお、ガイド62による回転体59の支えがなくなったときストッパ104によりレバー110すなわち投入レバー76及び第2の遮断レバー55が所定角度以上時計方向に回転しないように阻止されるので、実施の形態1で示したものと異なり、第1の遮断レバー52が第2の遮断レバー55に設けられたピン58に衝突することはない。この状態が図25である。
【0148】
その他の動作については、実施の形態1に示した遮断器の操作装置と同様である。
【0149】
この発明の実施の形態4に係る遮断器の操作装置は、以上のように構成されているので、閉路動作途中で開路指令が入力されて引外し電磁石20が励磁されても引外しトリガ73が回転しないようにロック部材103にて阻止されるので、引外しラッチ69の係止が解除されることはなく、閉路状態になって初めて、開路動作が可能となる。また、閉路直後にガイド62の係止が解除されると、回転体59の支えがなくなるので、第2の遮断レバー55、投入レバー76、レバー110等が閉路用のトーションバー29,35の残っている蓄勢エネルギーにより時計方向に回転しようとするが、レバー110をストッパ104で受けることにより衝撃を防止するとともにレバー110、投入レバー76、第2の遮断レバー55を停止させることが可能である。さらに、第1の遮断レバー52がピン58に当接しない状態で停止するので、衝撃の発生を防止できる。
【0150】
また、投入レバー76の回動に追随してロック部材103が移動し、引外しトリガ73をロックする構成としているので、閉路途中に開路指令により引外し電磁石20が励磁されても引外しトリガ73が動作することはなく、閉路状態にならないと開路できない。従って、閉路途中でガイド62の係止が解除されて開路用のトーションバー28,34によって反時計方向に駆動される第1の遮断レバー52と、閉路のために投入レバー76により時計方向に駆動されつつある第2の遮断レバー55に設けられたピン58とが衝突するのを防止でき、大きな衝撃が発生するおそれがない。
【0151】
また、閉路完了直後に開路した場合は、閉路用のトーションバー29,35の閉路動作後になお残っているばね力を所定の弾性を有するストッパ104で受けるため、この点においても衝突による過大な衝撃を防止でき、機械的な信頼性を確保できる。
【0152】
なお、ロック部材103またはストッパ104のいずれか一方だけを設ける場合であっても、それに応じた衝撃緩和の効果を奏する。特に、ロック部材103を設けて閉路用のトーションバー29,35の蓄勢エネルギーが大きい間は誤って引外しトリガ73を動作させないようにすれば、閉路直後に誤って開路したとしても閉路用のトーションバー29,35の蓄勢エネルギーは閉路のために大部分放勢されてしまっており、残りの蓄勢エネルギーは比較的小さいので、ストッパ104を設けてなくてもそれほど大きな衝撃は発生しない。
【0153】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5による遮断器の操作装置を図について説明する。図26〜図30は、この発明の実施の形態5による遮断器の操作装置を示すもので、図26は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。図27は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路コイルばねが蓄勢し、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【0154】
図28は遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作をする途中の状態を示す。図29は遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。図30は遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【0155】
この実施の形態5は、実施の形態3に示した操作装置に実施の形態4で説明したロック部材103及びストッパ104と同様のロック部材及びストッパを設けたものである。
【0156】
これらの図において、103は引外しトリガ73を拘束するロック部材である。ロック部材103は、実施の形態4で示したものと同様のものであり、折り曲げられた一方の端部が投入レバー76に回転可能に係合され、他方の端部が2枚の支持板に設けられたガイド溝部(いずれも図示しない)内に挿入されており投入レバー76の回転にともないガイド溝部内を上下方向に移動する。104は、所定の弾性を有するゴムで形成されたストッパであり、筐体1に固定されており、閉路コイルばね77が放勢の最終段階において当接したときにその放勢エネルギーを吸収する。
【0157】
その他の構成については、先に示した実施の形態3と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
【0158】
作用、動作についても、実施の形態4に示したロック部材103及びストッパ104と同様であり、図27は遮断器が開路状態で、閉路コイルばね60が蓄勢し、開路コイルばね77が放勢した状態であり、投入レバー76と連動するロック部材103は、引外しトリガ73と接しておらず、引外しトリガ73は自由に回転できる状態にある。この状態で電磁石16により投入トリガ83を回転駆動して投入ラッチ79との係合を解除して閉路動作を行う。図28は、閉路動作をする途中の状態であり、閉路動作にともなう投入レバー76の回転に連動してロック部材103が引外しトリガ73と接しながら上方へ移動し、この間、引外し電磁石20が励磁されたとしても引外しトリガ73の動作を阻止する。
【0159】
図29は閉路動作が完了し、閉路コイルばね77が放勢し、開路コイルばね60が蓄勢した状態であり、ロック部材103は引外しトリガ73の上方にあって離れているので、引外しトリガ73は回転可能な状態にある。図29の状態から、蓄勢装置により閉路コイルばね77を蓄勢すると投入レバー76が反時計方向に回転し、これにともない投入レバー76と連動するロック部材103は下方に移動して図26の状態になる。
【0160】
次に、再開路動作について説明する。図29の閉路状態で、開路指令により引外し電磁石20が励磁されるとプランジャ21が右方向に動作し、引外しトリガ73はロック部材103の拘束を受けていないので回転軸74回りに時計方向に回転する。引外しトリガ73が回転すると、引外しトリガ73とピン71との係合が外れ、第1の引外しラッチ69がガイド62のピン66からの反力により反時計方向に回転する。
【0161】
第1の引外しラッチ69がピン66から外れると、回転体59が円弧面62aを押しているので、ガイド62はばね65に抗して反時計方向に回転を始める。ガイド62が反時計方向に回転を始めると、ガイド62による回転体59の支えがなくなるので、開路コイルばね60からトルクを受けている第1の遮断レバー52が反時計方向の回転を開始し、可動接触子22が開路方向に駆動される。
【0162】
このとき同時にガイド62のピン62bが第2の引外しラッチ67を押して、第2の引外しラッチ67がばね68に抗して反時計方向に回転し、第2の引外しラッチ67と第2の遮断レバー55に設けられたピン64との係合が外れる。第2の引外しラッチ67によるピン64の係止が外れると、第2の遮断レバー55は回転可能になるが、図26の閉路コイルばね77が蓄勢した状態から開路するときと異なり、第2の遮断レバー55が投入レバー76に設けられたピン87に当接しているので、回転せず停止している。
【0163】
また、図29の状態では閉路コイルばね77によるトルクを投入レバー76、第2の遮断レバー55、リンク装置47及び第1の遮断レバー52等を介して緩衝器42内の図示しないストッパで受けているため、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が解除されガイド62による回転体59の支えがなくなると、投入系を構成する閉路コイルばね77、ロッド78、投入レバー76は自由になる。すると、閉路コイルばね77に連結された投入レバー76がさらに時計方向に回転しようとするが、弾性を有するストッパ104に当接して衝撃を発生することなく停止するので、投入レバー76及び第2の遮断レバー55はそれ以上時計方向に回転することはない。
【0164】
この状態で、第1の遮断レバー52は反時計方向に回転し、ガイド62が反時計方向に回転して図示しないストッパに当接して停止するので、第1及び第2の遮断レバー52,55を連結しているリンク装置47の連結部47aが屈折し、最終的に第1の遮断レバー52がピン58に当接する手前で停止する。このとき、可動接触子22が固定接触子12から完全に開離し、開路動作は完了する。
【0165】
なお、ガイド62による回転体59の支えがなくなったとき閉路コイルばね77がストッパ104に当接するので、すなわち投入レバー76及び第2の遮断レバー55が所定角度以上時計方向に回転しないように阻止されるので、実施の形態3で示したものと異なり、第1の遮断レバー52が第2の遮断レバー55に設けられたピン58に衝突することはない。この状態が図30である。
【0166】
この発明の実施の形態5に係る遮断器の操作装置は、以上のように構成されているので、実施の形態4において述べたのと同様の効果を奏する。
【0167】
実施の形態6.
この発明の実施の形態6による遮断器の操作装置を、図について説明する。図31〜図36は、この発明の実施の形態6による遮断器の操作装置を示すもので、図31は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。図32は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図31の状態から開路動作をする途中の状態を示す。図33は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路コイルばねが蓄勢し、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【0168】
図34は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図33の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。図35は遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。図36は遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【0169】
図20の実施の形態4あるいは図26の実施の形態5においては、ロック部材103が投入レバー76に回転可能に連結され、投入レバー76の回転にともない上下方向に移動することによって、閉路動作途中で開路指令が入力されて引外し電磁石20が励磁されたり、プランジャ21が誤って押されたりした場合でも、引外しトリガ73が回転しないように阻止し、開閉接点の閉路動作中第1の引外しラッチが動作しないようにするものを示した。
【0170】
この実施の形態6は、第1の遮断レバー52に回転可能に連結された第1のロック部材200を設けて、第1の遮断レバー52の回転にともない第1のロック部材200が移動することによって、閉路動作途中で開路指令が入力されて引外し電磁石20が励磁されたり、プランジャ21が誤って押されたりした場合でも、引外しトリガ73が回転して開路動作をしないように阻止し、開閉接点の閉路動作中第1の引外しラッチが動作しないようにするものである。
【0171】
詳細は後述するが、第1の遮断レバー52に連結して第1のロック部材200を設けることにより、実施の形態4あるいは5のような閉路動作中のみならず、図33の遮断器が開路状態で、閉路コイルばね77が蓄勢し開路コイルばね60が放勢した状態において、閉路動作を開始し投入レバー76が動き始めたときに、ちょうど開路指令が入力されて引外し電磁石20が励磁されたり、プランジャ21が誤って押されたりした場合でも、引外しトリガ73が回転しないように阻止できるものである。従って、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が解除されて、リンク装置47が支えを失い、閉路不能になるおそれがないようにできるものである。
【0172】
以下、図によって説明する。図31〜図36において、200は棒状の第1のロック部材であり、断面が円形の棒材の両端部が直角に折り曲げられ、折り曲げられた一方の端部が第1の遮断レバー52に設けられた孔部52aに回転可能に挿入されている。第1のロック部材200の他方の端部は、図21の支持板119と同様の図示しない支持板のガイド溝部内に挿入されており、第1の遮断レバー52の回転にともないガイド溝部内を上下方向に移動する。
【0173】
201は回転軸、202はロックプレートであり、ロックプレート202は回転軸201回りに回転可能に支持されている。203はばねであり、ロックプレート202を回転軸201回りに反時計方向に回転するように付勢する。
その他の構成については、図26に示した実施の形態5と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
【0174】
次に、動作について説明する。図31は遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね77および開路コイルばね60が蓄勢された状態である。この状態においては、第1の遮断レバー52に孔部52aを介して回転可能に連結された第1のロック部材200が図示しない支持板に案内されて上方へ移動し、ロックプレート202を上方へ押出している。
【0175】
上方へ押し出されたロックプレート202は、回転軸201回りに時計方向に回転し、引外しトリガ73との係合が外れた状態で停止している。引外しトリガ73はロックプレート202による係止が解除されているので、引外し電磁石20のプランジャー21を動作させて引外しトリガ73を時計方向に回転駆動して第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止を解除することが可能である。すなわち、図31においては、遮断器は開路可能な状態にある。
【0176】
図32は、遮断器が図31の状態から開路する途中の状態を示している。図31の状態から、開路指令により引外し電磁石20が励磁されるとプランジャー21が右方向に駆動され引外しトリガ73が時計方向に回転して、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が外れ、第1の遮断レバー52は反時計方向に回転を始める。
【0177】
第1の遮断レバー52の反時計方向の回転にともない、第1のロック部材200は図示しない支持板に案内されて下方へ移動する。このとき、第1のロック部材200の下方への移動に追随して、ロックプレート202はばね203によって押され回転軸201回りに反時計方向に回転する。その後、第1のロック部材200がさらに下方へ移動し、ロックプレート202から離れる。第1の遮断レバー52の反時計方向の回転にともない、第2の遮断レバー55も反時計方向に回転して最終的に投入レバー76のピン87に当接して停止する。このとき、実施の形態1で説明したのと同様に、ガイド62は時計方向に回転して復帰し、ガイド62に設けられたピン66が第1の引外しラッチ69を介して引外しトリガ73に係止される。さらに、引外しトリガ73を、反時計方向に回転したロックプレート202が係止する。
【0178】
そして、遮断器が開路動作を完了し、閉路コイルばね77が蓄勢されており、開路コイルばね60が放勢した図33に示す状態になる。この状態では、ロックプレート202は引外しトリガ73を係止しており、この係止により引外しトリガ73は回転軸74回りに時計方向に回転することができず、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止は解除できない状態になる。
【0179】
次に、図33の状態から閉路動作をする途中の状態が図34であり、投入用電磁石16が励磁されると、投入トリガ83がプランジャ17に押されて反時計方向に回転して、投入トリガ83による投入ラッチ79の係止が解除されると、閉路コイルばね77の放勢力により投入レバー76が回転軸51回りに時計方向に回転する。
【0180】
投入レバー76に固着されたピン87が第2の遮断レバー55を押すことによって、第2の遮断レバー55はリンク装置47、第1の遮断レバー52とともに回転軸51回りに時計方向に回転し、リンク装置47の回転体59がガイド62の円弧面62aに接触しながら移動する。
【0181】
第1の遮断レバー52の時計方向への回転に伴って、第1のロック部材200は再び上方へ移動して閉路動作の完了直前にロックプレート202を上方へ押して回転軸201回りに時計方向に回転させ、ロックプレート202による引外しトリガ73の係止を解除する。この閉路動作が完了した状態が図35である。この状態では、ロックプレート202による引外しトリガ73の係止は解除されているので、次の開路動作が可能となる。
【0182】
次に図35に示した閉路状態から開路指令が発せられると、引外し電磁石20のプランジャー21が引外しトリガ73を右方へ押し、引外しトリガ73は回転軸74回りに時計方向に回転する。引外しトリガ73の回転動作によって、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が解除されて、ガイド62は開路コイルばね60から力を受けている回転体59に押されながら回転軸63回りに反時計方向に回転する。
【0183】
第2の遮断レバー55は、閉路コイルばね77によって時計方向の回転力が与えられている投入レバー76に設けられたピン87に押されているので動くことができないが、開路コイルばね60から力を受けている第1の遮断レバー52はリンク装置47が屈折することで回転軸51回りに反時計方向に回転し、図36に示す状態となる。
【0184】
閉路コイルばね77の蓄勢動作についても、図26に示した実施の形態5と同様であるが、若干の補足説明をする。閉路コイルばね77の蓄勢は、図35または図36の閉路コイルばね77が放勢した状態から行う。まず、図35の状態から閉路コイルばね77を蓄勢する場合について説明する。図2に示す蓄勢装置によりレバー88(図2)を主軸51回りに反時計方向に回転させる。すると、レバー88と一体となった投入レバー76も主軸51回りに反時計方向に回転される。
【0185】
投入レバー76は、反時計方向に回転される途中から投入レバー76に設けられたピン82が投入ラッチ79の端面と当接し摺動しながら移動し、所定位置までくると投入ラッチ79がばね81によって反時計方向に回転してピン82に係合する。同時に、投入トリガ83がばね85によって時計方向に回転してピン86に係合し、投入レバー76が保持されて、閉路コイルばね77が蓄勢状態に保持され、図31の状態になる。
【0186】
なお、図35の状態ではガイド62が復帰して第1の引外しラッチ69に係止されるとともに第2の遮断レバー55が第2の引外しラッチ67に係止されている。従って、投入レバー76が反時計方向に回転されても、第2の遮断レバー55及び第1の遮断レバー52は動くことはない。よって、第1の遮断レバー52に連結された第1のロック部材200は図35の状態を維持し、ロックプレート202と引外しトリガ73との係合は外されたままで、図31と同じ状態である。
【0187】
また、図36の状態から閉路コイルばね77を蓄勢する場合は、蓄勢装置により投入レバー76が反時計方向に回転されるのにともない、ばね65がガイド62を介して回転体59を主軸51に向かって押すことにより第2の遮断レバー55が投入レバー76に設けられたピン87に当接しながら反時計方向に回転する。そして、ガイド62は、ばね65の力により回転体59を押しながら時計方向に回転して復帰し、第1の引外しラッチ69及び引外しトリガ73によって係止される。
【0188】
投入レバー76は、反時計方向に回転される途中からピン82が投入ラッチ79の端面と当接し摺動しながら移動し、所定位置までくると投入ラッチ79がばね81によって反時計方向に回転して投入レバー76に設けられたピン82に係合する。さらに、投入トリガ83がばね85によって時計方向に回転してピン86に係合し、投入レバー76が保持されて、閉路コイルばね77が蓄勢状態に保持され、図33の状態になる。
【0189】
第2の遮断レバー55や投入レバー76が上記のように反時計方向に回転するとき、開路コイルばね60は放勢状態にあるので、第1の遮断レバー52及び第1のロック部材200も図36の位置から動かず、図33と同じ状態にある。
その他の動作については、図26に示した実施の形態5と同様であるので、説明を省略する。
【0190】
この発明の実施の形態6に係る遮断器の操作装置は、以上のように構成されているので、実施の形態4,5において述べたのと同様の効果を奏する。
【0191】
先に示した実施の形態4あるいは5は、投入レバー76と連動するロック部材103により引外しトリガ73の動きを拘束するもので、図22あるいは図27に示されるように、開路用のトーションバーあるいは開路コイルばね60が放勢しており、閉路用のトーションバーあるいは閉路コイルばね77が圧縮蓄勢されて閉路動作可能な状態においては、ロック部材103は引外しトリガ73を拘束していない。
【0192】
従って、この状態で投入トリガ83を駆動して閉路動作を行ったときに、たまたま引外しトリガ73を動作させると、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が外れて、リンク装置47が支えを失い、閉路不能になる。
【0193】
これに対し、この実施の形態6によれば、第1の遮断レバー52と連動する第1のロック部材200を設けたので、図33のように開路コイルばね60が放勢しており閉路コイルばね77が蓄勢されて閉路動作可能な状態においては、ロックプレート202が引外しトリガ73を拘束しているので、引外しトリガ73を動作させることができない。
【0194】
従って、図33の遮断器が開路状態で、閉路コイルばね77が蓄勢し開路コイルばね60が放勢した状態において、閉路動作を開始し投入レバー76が動き始めたときに、ちょうど開路指令が入力されて引外し電磁石20が励磁されたり、プランジャ21が誤って押されたりした場合でも、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が解除されるのを防止できるので、リンク装置47が支えを失い、閉路不能になるおそれがない。
【0195】
なお、蓄勢手段としてトーションバーを用いた図20に示した実施の形態4において、第1の遮断レバー52に第1のロック部材200を連結しても、同様の効果を奏する。
【0196】
実施の形態7.
この発明の実施の形態7による遮断器の操作装置を、図について説明する。図37〜図42は、この発明の実施の形態7による遮断器の操作装置を示すもので、図37は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。図38は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図37の状態から開路動作をする途中の状態を示す。図39は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路コイルばねが蓄勢し、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【0197】
図40は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図39の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。図41は遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。図42は遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【0198】
以上の各実施の形態で示したような遮断器の操作装置において、例えば図26において、開閉接点10は閉路状態にあり、次に開路動作を行うために開路コイルばね60が蓄勢されている。また、開路後の再閉路動作のために閉路コイルばね77も蓄勢されている。この状態では、投入レバー76に設けられたピン87は、図26のように第2の遮断レバー55から右方に離れた状態にある。この状態で、誤って例えば手動にて投入電磁石16のプランジャー17が動かされると、投入トリガ83による投入ラッチ79の係止が解除される。
【0199】
すると、ロッド78を介して閉路用コイルばね77から時計方向の回転力を受けている投入レバー76は、無負荷のまま時計方向に急速に回転し、投入レバー76に設けられたピン87が第2の遮断レバー55と衝突し大きな衝撃力が発生する。従って、この衝撃に耐えうるように投入レバー76や第2の遮断レバー55をはじめとする投入系部品を強固なものにする必要があり、小形、軽量化に制約を受ける。
【0200】
この実施の形態7は、第1の遮断レバーに連結された第2のロック部材210を設けて、遮断器が閉路状態にあって開路コイルばね60及び閉路コイルばね77がともに蓄勢された状態にあるとき、誤って投入電磁石16のプランジャー17が動かされても、投入レバー76の回転動作を防止する。これにより、投入レバー76が時計方向に回転して投入レバー76に設けられたピン87が第2の遮断レバー55に衝突して衝撃を発生しないようし、操作装置の小形軽量化を可能にするものである。
【0201】
以下、図について、具体的に説明をする。図37〜図42において、210は棒状の第2のロック部材であり、断面が円形の棒材の両端部が直角に折り曲げられ、折り曲げられた一方の端部が第1の遮断レバー52に設けられた孔部52bに回転可能に挿入されている。第2のロック部材210の他方の端部は、図21の支持板119と同様の図示しない支持板のガイド溝部内に挿入されており、第1の遮断レバー52の回転にともないガイド溝部内を上下方向に移動する。
【0202】
211は連結ピン、212はトリガレバーであり、トリガレバー212は連結ピン211を介してプランジャ17に回転可能に連結されている。213はばねであり、トリガレバー212を連結ピン211回りに反時計方向に回転するように付勢する。
その他の構成については、図15に示した実施の形態3及び図26に示した実施の形態5と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
【0203】
次に、動作について説明する。図37は遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね77および開路コイルばね60が蓄勢された状態である。この状態においては、第1の遮断レバー52に孔部52bを介して回転可能に連結された第2のロック部材210は図示しない支持板に案内されて下方へ移動し、トリガレバー212を下方へ押出している。下方へ押し出されたトリガレバー212は、連結ピン211回りに時計方向に回転した状態で停止している。
【0204】
従って、投入電磁石16のプランジャー17が動いても、トリガレバー212が投入トリガ83に当接しないので、投入トリガ83による投入ラッチ79の係止が解除されず、閉路コイルばね77が放勢することはない。すなわち、この状態で誤ってプランジャ17を動作させても、閉路コイルばね77の放勢により投入レバー76に設けられたピン87が、第2の遮断レバー55に衝突することはない。
【0205】
図38は、遮断器が図37の状態から開路する途中の状態を示している。図37の状態から、開路指令により引外し電磁石20が励磁されるとプランジャー21が右方向に駆動され引外しトリガ73が時計方向に回転して、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が外れ、第1の遮断レバー52は反時計方向に回転を始める。第1の遮断レバー52の反時計方向の回転にともない、第2のロック部材210は図示しない支持板に案内されて上方へ移動する。
【0206】
第2のロック部材210の上方への移動に追随して、トリガレバー212がばね213によって連結ピン211回りに反時計方向に回転し、トリガレバー212とプランジャ17とは直線状になる。その後、第2のロック部材210がさらに上方へ移動し、トリガレバー212から離れる。そして、遮断器が開路動作を完了し、閉路コイルばね77が蓄勢されており、開路コイルばね60が放勢した図39に示す状態になる。
【0207】
この状態では、トリガレバー212とプランジャ17とは直線状になり、プランジャ17を右方へ駆動することにより、投入トリガ83を回転軸84まわりに反時計方向に回転駆動して、閉路操作が可能である。
【0208】
次に、図39の状態から閉路動作をする途中の状態が図40であり、投入用電磁石16が励磁されると、トリガレバー212が投入トリガ83を反時計方向に回転駆動する。投入トリガ83が反時計方向に回転すると、投入トリガ83による投入ラッチ79の係止が解除され、閉路コイルばね77の放勢力により投入レバー76が回転軸51回りに時計方向に回転する。
【0209】
投入レバー76に固着されたピン87が第2の遮断レバー55を押すことによって、第2の遮断レバー55はリンク装置47、第1の遮断レバー52とともに回転軸51回りに時計方向に回転し、リンク装置47の回転体59がガイド62の円弧面62aに接触しながら移動する。
【0210】
第1の遮断レバー52の時計方向の回転にともなって、第2のロック部材210は再び下方へ移動して閉路動作の完了直前にトリガレバー212を下方へ押して連結ピン211回りに時計方向に回転させ、プランジャ17を右方へ動かしてもトリガレバー212は投入トリガ83に当接しないようにする。この閉路動作が完了した状態が図41である。
【0211】
次に図41に示した閉路状態から開路指令が発せられると、引外し電磁石20のプランジャー21が引外しトリガ73を右方へ押し、引外しトリガ73は回転軸74回りに時計方向に回転する。引外しトリガ73の回転によって、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が解除されて、ガイド62が開路コイルばね60から力を受けている回転体59に押されながら回転軸63回りに反時計方向に回転する。
【0212】
第2の遮断レバー55は、閉路コイルばね77によって時計方向の回転力が与えられている投入レバー76に設けられたピン87に押されているので動くことができないが、開路コイルばね60から力を受けている第1の遮断レバー52はリンク装置47が屈折することで回転軸51回りに反時計方向に回転する。
【0213】
第1の遮断レバー52が反時計方向に回転すると、第1の遮断レバー52に連結された第2のロック部材210は、支持板に案内されて再び上方へ移動する。トリガレバー212は、ばね213に押されて連結ピン211まわりに時計方向に回転し、トリガレバー212とプランジャ17とは直線状になる。第2のロック部材210は、さらに上方へ移動し、トリガレバー212から離れる。この状態が図42である。
【0214】
閉路コイルばね77の蓄勢動作についても、図15に示した実施の形態3と同様であるが、若干の補足説明をする。閉路コイルばね77の蓄勢は、図41または図42の閉路コイルばね77が放勢した状態から行う。まず、図41の状態から閉路コイルばね77を蓄勢する場合について説明する。図2に示す蓄勢装置によりレバー88(図2)を主軸51回りに反時計方向に回転させる。すると、レバー88と一体となった投入レバー76も主軸51回りに反時計方向に回転される。
【0215】
投入レバー76は、反時計方向に回転される途中から投入レバー76に設けられたピン82が投入ラッチ79の端面と当接し摺動しながら移動し、所定位置までくると投入ラッチ79がばね81によって反時計方向に回転して投入レバー76に設けられたピン82に係合する。同時に、投入トリガ83がばね85によって時計方向に回転してピン86に係合し、投入レバー76が保持されて、閉路コイルばね77が蓄勢状態に保持され、図37の状態になる。
【0216】
なお、図41の状態ではガイド62が復帰して第1の引外しラッチ69に係止されるとともに第2の遮断レバー55が第2の引外しラッチ67に係止されている。従って、投入レバー76が反時計方向に回転されても、第2の遮断レバー55及び第1の遮断レバー52は動くことはない。よって、第1の遮断レバー52に連結された第2のロック部材210は、図41の状態を維持する。
【0217】
すなわち、トリガレバー212が第2のロック部材210により下方へ押出され、プランジャー17が動いてもトリガレバー212は投入トリガ83に当接しないので、投入ラッチ79の係止が解除されず、閉路コイルばね77が放勢することはない状態を維持する。この状態が、図37である。
【0218】
また、図42の状態から閉路コイルばね77を蓄勢する場合は、蓄勢装置により投入レバー76が反時計方向に回転されるのにともない、ばね65がガイド62を介して回転体59を主軸51に向かって押すことにより第2の遮断レバー55が投入レバー76に設けられたピン87に当接しながら反時計方向に回転する。そして、ガイド62は、ばね65の力により回転体59を押しながら時計方向に回転して復帰し、第1の引外しラッチ69及び引外しトリガ73によって係止される。
【0219】
投入レバー76は、反時計方向に回転される途中からピン82が投入ラッチ79の端面と当接し摺動しながら移動し、所定の位置までくると投入ラッチ79がばね81によって反時計方向に回転して投入レバー76に設けられたピン82に係合する。さらに、投入トリガ83がばね85によって時計方向に回転してピン86に係合し、投入レバー76が保持されて、閉路コイルばね77が蓄勢状態に保持され、図39に示す状態になる。
【0220】
また、投入トリガ83が時計方向に回転してピン86と係合するのにともない、投入トリガ83はプランジャ17に対し直線状になっているトリガレバー212により駆動しうる位置まで復帰する。
その他の動作については、実施の形態3と同様である。
【0221】
この実施の形態7によれば、第1の遮断レバー52に第2のロック部材210を連結して、第2のロック部材210を第1の遮断レバー52の回転に機械的に連動させるという簡易な構成により、トリガレバー212による投入トリガ83が駆動され投入トリガー83による投入ラッチ79の係止が解除されないように阻止することができる。従って、遮断器が閉路状態にあって開路コイルばね60及び閉路コイルばね77がともに蓄勢された状態にあるとき、誤って投入電磁石16のプランジャー17が動かされても、投入レバー76の回転を防止できる。
【0222】
これにより、ピン87が第2の遮断レバー55に衝突して衝撃を発生しないので、投入レバー76、ピン87、第2の遮断レバー55等の部品の機械的強度を下げることができ、小形軽量化が可能である。
【0223】
実施の形態8.
この発明の実施の形態8による遮断器の操作装置を、図について説明する。図43〜図48は、この発明の実施の形態7による遮断器の操作装置を示すもので、図43は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路用のトーションバー及び開路用のトーションバーがともに蓄勢した状態を示す。図44は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図43の状態から開路動作をする途中の状態を示す。図45は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路用のトーションバーが蓄勢し、開路用のトーションバーが放勢した状態を示す。
【0224】
図46は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図45の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。図47は遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路用のトーションバーが放勢し、開路用のトーションバーが蓄勢した状態を示す。図48は遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路用のトーションバー及び開路用のトーションバーがともに放勢した状態を示す。
【0225】
この実施の形態8は、実施の形態1に示した蓄勢手段としてトーションバーを用いた遮断器の操作装置に、実施の形態7に示した第1の遮断レバー52に連結された第2のロック部材210を設けたものであり、蓄勢手段としてトーションバーを用いた遮断器の操作装置の小型軽量化を可能にするものである。
【0226】
以下、図によって説明する。図43〜48において、投入軸109の内部に閉路用のトーションバーの一端が固着されている。なお、トーションバーは、図43〜図48には図示されていない(図4のトーションバー35を参照)。投入軸109に固着されたレバー110は、トーションバーから時計方向に回転しようとする放勢力を受ける。投入レバー76は、主軸51回りに回転可能に設けられ、リンク111及びピン112を介してレバー110に連結され、トーションバーから時計方向に回転しようとする放勢力を受ける。
【0227】
その他の構成については、図10に示した実施の形態2及び図37に示した実施の形態7と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。なお、図43〜図48においては、図37に示した筐体1及びストッパ104の図示を省略している。
また、動作についても、実施の形態7と同様であるので、説明を省略する。
【0228】
実施の形態9.
この発明の実施の形態9による遮断器の操作装置を、図について説明する。図49〜図55は、この発明の実施の形態9による遮断器の操作装置を示すもので、図49は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。図50は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図49の状態から開路動作をする途中の状態を示す。図51は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路コイルばねが蓄勢し、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【0229】
図52は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図51の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。図53は遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。図54は遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。図55は、第2のロック部材の詳細構成を示す部分拡大図である。
【0230】
図37の実施の形態7や図43の実施の形態8においては、第2のロック部材210が上下方向に移動してトリガレバー212を回転させることにより、プランジャ17が投入トリガ83を駆動しないようにし、投入ラッチ79による投入レバー76の係止が解除されるのを阻止するものを示した。これに対し、この実施の形態9は、第2のロック部材310によりプランジャ317の動作を拘束することにより、プランジャ317が投入トリガ83を駆動しないようにし、投入ラッチ79による投入レバー76の係止が解除されるのを阻止するものである。
【0231】
以下、図について、具体的に説明をする。図49〜図55において、310は棒状の第2のロック部材であり、断面が円形の棒材の両端部が直角に折り曲げられ、折り曲げられた一方の端部が第1の遮断レバー52に設けられた孔部52bに回転可能に挿入されている。第2のロック部材310の折り曲げられた他方の端部に、図55に示すように断面円形の挿入ピン310aが直角に固着されるとともに、その先端部が図21に示したものと同様の支持板119のガイド溝部内に挿入されており、第1の遮断レバー52の回転にともないガイド溝部内を上下方向に移動する。
【0232】
16は投入電磁石、317はプランジャであり、プランジャ317は投入電磁石16に挿入される左側部分は断面円形の棒状であり、その右側部分は図55に示すように断面矩形にされるとともに円形の孔を形成する孔部317aが設けられている。孔部317aには上下方向に移動する第2のロック部材310の挿入ピン310aが挿入しうるようになっている。
その他の構成については、図37に示した実施の形態7と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
【0233】
次に、動作について説明する。図49は遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね77および開路コイルばね60が蓄勢された状態である。この状態においては、第2の遮断レバー52に孔部52bを介して回転可能に連結された第2のロック部材310は支持板119に案内されて下方へ移動し、その挿入ピン310aがプランジャ317の孔部317aに挿入されている。
【0234】
従って、投入電磁石16を励磁したり、手で動かそうとしても、プランジャー17は動かず、投入トリガ83を回転させることができない。従って、投入トリガ83による投入ラッチ79の係止は解除されず、閉路コイルばね77が放勢することはない。すなわち、この状態で誤ってプランジャ17を動作させようとしても動作させることができないので、閉路コイルばね77の放勢により投入レバー76に設けられたピン87が、第2の遮断レバー55に衝突することはない。
【0235】
図50は、遮断器が図49の状態から開路する途中の状態を示している。図49の状態から、開路指令により引外し電磁石20が励磁されるとプランジャー21が右方向に駆動され引外しトリガ73が時計方向に回転して、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が外れ、第1の遮断レバー52は反時計方向に回転を始める。第1の遮断レバー52の反時計方向の回転にともない、第2のロック部材310は支持板119(図55)に案内されて上方へ移動する。
【0236】
第2のロック部材310の上方への移動により、挿入ピン310aも上方へ移動し、孔部317aから抜け出し、第2のロック部材310がさらに上方へ移動する。そして、遮断器が開路動作を完了し、閉路コイルばね77が蓄勢されており、開路コイルばね60が放勢した図51に示す状態になる。この状態では、プランジャ317は挿入ピン310aによる拘束が解除されているので、プランジャ317を右方へ駆動することにより、投入トリガ83を回転軸84まわりに反時計方向に回転駆動して、閉路操作が可能である。
【0237】
次に、図51の状態から閉路動作をする途中の状態が図52であり、投入用電磁石16が励磁されると、プランジャ317が右方へ駆動され、投入トリガ83を反時計方向に回転駆動する。投入トリガ83が反時計方向に回転すると、投入トリガ83による投入ラッチ79の係止が解除され、閉路コイルばね77の放勢力により投入レバー76が回転軸51回りに時計方向に回転する。
【0238】
投入レバー76に固着されたピン87が第2の遮断レバー55を押すことによって、第2の遮断レバー55はリンク装置47、第1の遮断レバー52とともに回転軸51回りに時計方向に回転し、リンク装置47の回転体59がガイド62の円弧面62aに接触しながら移動する。
【0239】
第1の遮断レバー52の時計方向の回転にともなって、第2のロック部材310は再び下方へ移動して閉路動作の完了直前に第2のロック部材310の挿入ピン310aがプランジャ317の孔部317aに挿入されるので、プランジャ317を右方へ動かそうとしても動かすことができず、閉路動作をするおそれがない状態になる。この閉路動作が完了した状態が図53である。
【0240】
次に図53に示した閉路状態から開路指令が発せられると、引外し電磁石20のプランジャー21が引外しトリガ73を右方へ押し、引外しトリガ73は回転軸74回りに時計方向に回転する。引外しトリガ73の回転によって、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が解除されて、ガイド62が開路コイルばね60から力を受けている回転体59に押されながら回転軸63回りに反時計方向に回転する。
【0241】
第2の遮断レバー55は、閉路コイルばね77によって時計方向の回転力が与えられている投入レバー76に設けられたピン87に押されているので動くことができないが、開路コイルばね60から力を受けている第1の遮断レバー52はリンク装置47が屈折することで回転軸51回りに反時計方向に回転する。第1の遮断レバー52が反時計方向に回転すると、第1の遮断レバー52に連結された第2のロック部材310は、支持板119に案内されて再び上方へ移動する。これにともない、第2のロック部材310の挿入ピン310aはプランジャ317の孔部317aから抜け出す。この状態が図54である。
【0242】
閉路コイルばね77の蓄勢動作についても、図37に示した実施の形態7と同様であるが、若干の補足説明をする。閉路コイルばね77の蓄勢は、図53または図54の閉路コイルばね77が放勢した状態から行う。まず、図53の状態から閉路コイルばね77を蓄勢する場合について説明する。図2に示す蓄勢装置によりレバー88(図2)を主軸51回りに反時計方向に回転させる。すると、レバー88と一体となった投入レバー76も主軸51回りに反時計方向に回転される。
【0243】
投入レバー76は、反時計方向に回転される途中から投入レバー76に設けられたピン82が投入ラッチ79の端面と当接し摺動しながら移動し、所定位置までくると投入ラッチ79がばね81によって反時計方向に回転して投入レバー76に設けられたピン82に係合する。同時に、投入トリガ83がばね85によって時計方向に回転してピン86に係合し、投入レバー76が保持されて、閉路コイルばね77が蓄勢状態に保持され、図49の状態になる。
【0244】
なお、図53の状態ではガイド62が復帰して第1の引外しラッチ69に係止されるとともに第2の遮断レバー55が第2の引外しラッチ67に係止されている。従って、投入レバー76が反時計方向に回転されても、第2の遮断レバー55及び第1の遮断レバー52は動くことはない。よって、第1の遮断レバー52に連結された第2のロック部材310は、図53の状態を維持する。すなわち、挿入ピン310aがプランジャ317の孔部317aに挿入され、プランジャー317を動かそうとしても動かないので、投入ラッチ79による投入レバー76の係止は解除されず、閉路コイルばね77が放勢することはない状態を維持する。この状態が、図49である。
【0245】
また、図54の状態から閉路コイルばね77を蓄勢する場合は、蓄勢装置により投入レバー76が反時計方向に回転されるのにともない、ばね65がガイド62を介して回転体59を主軸51に向かって押すことにより第2の遮断レバー55が投入レバー76に設けられたピン87に当接しながら反時計方向に回転する。そして、ガイド62は、ばね65の力により回転体59を押しながら時計方向に回転して復帰し、第1の引外しラッチ69及び引外しトリガ73によって係止される。
【0246】
投入レバー76は、反時計方向に回転される途中からピン82が投入ラッチ79の端面と当接し摺動しながら移動し、所定の位置までくると投入ラッチ79がばね81によって反時計方向に回転して投入レバー76に設けられたピン82に係合する。さらに、投入トリガ83がばね85によって時計方向に回転してピン86に係合し、投入レバー76が保持されて、閉路コイルばね77が蓄勢状態に保持される。また、投入トリガ83が時計方向に回転してピン86と係合するのにともない、投入トリガ83はプランジャ317によって駆動可能な位置まで復帰する。この状態が、図51である。
その他の動作については、実施の形態7と同様である。
【0247】
この実施の形態9によれば、第1の遮断レバー52に第2のロック部材310を連結して、第2のロック部材310を第1の遮断レバー52の回転に機械的に連動させるという簡易な構成により、プランジャ317を動かないように拘束して投入トリガ83が駆動され投入トリガー83による投入ラッチ79の係止が解除されないように阻止することができる。従って、図49のように遮断器が閉路状態にあって開路コイルばね60及び閉路コイルばね77がともに蓄勢された状態にあるとき、誤って投入電磁石16のプランジャー317を動かそうとしても動かないので、投入レバー76が回転しないように阻止できる。
【0248】
これにより、ピン87が第2の遮断レバー55に衝突して衝撃を発生しないので、投入レバー76、ピン87、第2の遮断レバー55等の部品の機械的強度を下げることができ、小形軽量化が可能である。
【0249】
実施の形態10.
この発明の実施の形態10による遮断器の操作装置を、図について説明する。図56〜図61は、この発明の実施の形態10による遮断器の操作装置を示すもので、図56は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。図57は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図56の状態から開路動作をする途中の状態を示す。図58は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路コイルばねが蓄勢し、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【0250】
図59は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図58の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。図60は遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。図61は遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【0251】
この実施の形態10は、実施の形態6に示した第1の遮断レバー52に連結された第1のロック部材200と、実施の形態7に示した第1の遮断レバー52に連結された第2のロック部材210との両者を設けたものであり、操作装置の一層の小形軽量化を可能にするものである。
【0252】
以下、図によって説明する。図56〜図61において、200は棒状の第1のロック部材であり、断面が円形の棒材の両端部が直角に折り曲げられ、折り曲げられた一方の端部が第1の遮断レバー52に設けられた孔部52aに回転可能に挿入されている。第1のロック部材200の他方の端部は、図21の支持板119と同様の図示しない支持板のガイド溝部内に挿入されており、第1の遮断レバー52の回転にともないガイド溝部内を上下方向に移動する。
【0253】
201は回転軸、202はロックプレートであり、ロックプレート202は回転軸201回りに回転可能に支持されている。203はばねであり、ロックプレート202を回転軸201回りに反時計方向に回転するように付勢する。
【0254】
210は棒状の第2のロック部材であり、断面が円形の棒材の両端部が直角に折り曲げられ、折り曲げられた一方の端部が第1の遮断レバー52に設けられた孔部52bに回転可能に挿入されている。第2のロック部材210の他方の端部は、図21の支持板119と同様の図示しない支持板のガイド溝部内に挿入されており、第1の遮断レバー52の回転にともないガイド溝部内を上下方向に移動する。
【0255】
212はトリガレバー、211は連結ピンであり、トリガレバー212は連結ピン211を介してプランジャ17に回転可能に連結されている。213はばねであり、トリガレバー212を連結ピン211回りに反時計方向に回転するように付勢する。
その他の構成については、図31に示した実施の形態6及び図37に示した実施の形態7と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
【0256】
次に、動作について説明する。図56は遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね77および開路コイルばね60が蓄勢された状態である。この状態においては、第1の遮断レバー52に孔部52aを介して回転可能に連結された第1のロック部材200が図示しない支持板に案内されて上方へ移動し、ロックプレート202を上方へ押出している。
【0257】
上方へ押し出されたロックプレート202は、回転軸201回りに時計方向に回転し、引外しトリガ73との係合が外れた状態で停止している。引外しトリガ73はロックプレート202による係止が解除されているので、引外し電磁石20のプランジャー21を動作させて引外しトリガ73を時計方向に回転駆動して第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止を解除することが可能である。すなわち、図56においては、遮断器は開路可能な状態にある。
【0258】
また、図56の状態においては、第2の遮断レバー52に孔部52bを介して回転可能に連結された第2のロック部材210は図示しない支持板に案内されて下方へ移動し、トリガレバー212を下方へ押出している。下方へ押し出されたトリガレバー212は、連結ピン211回りに時計方向に回転した状態で停止している。
【0259】
従って、投入電磁石16のプランジャー17が動いても、トリガレバー212が投入トリガ83に当接しないので、投入トリガ83による投入ラッチ79の係止が解除されず、閉路コイルばね77が放勢することはない。すなわち、この状態で誤ってプランジャ17を動作させても、閉路コイルばね77の放勢により投入レバー76に設けられたピン87が、第2の遮断レバー55に衝突することはない。
【0260】
図57は、遮断器が図56の状態から開路する途中の状態を示している。図56の状態から、開路指令により引外し電磁石20が励磁されるとプランジャー21が右方向に駆動され引外しトリガ73が時計方向に回転して、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が外れ、第1の遮断レバー52は反時計方向に回転を始める。
【0261】
第1の遮断レバー52の反時計方向の回転にともない、第1のロック部材200は図示しない支持板に案内されて下方へ移動する。第1のロック部材200の下方への移動に追随して、ロックプレート202はばね203によって押され回転軸201回りに反時計方向に回転し、引外しトリガ73を係止する。
【0262】
その後、第1のロック部材200がさらに下方へ移動し、ロックプレート202から離れる。そして、遮断器が開路動作を完了し、閉路コイルばね77が蓄勢されており、開路コイルばね60が放勢した図58に示す状態になる。この状態では、ロックプレート202は引外しトリガ73を係止しており、この係止により引外しトリガ73は回転軸74回りに時計方向に回転することができず、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止は解除できない状態になる。
【0263】
また、第1の遮断レバー52の反時計方向の回転にともない、第2のロック部材210は図示しない支持板に案内されて上方へ移動する。第2のロック部材210の上方への移動に追随して、トリガレバー212がばね213によって連結ピン211回りに反時計方向に回転し、トリガレバー212とプランジャ17とは直線状になる。その後、第2のロック部材210がさらに上方へ移動し、トリガレバー212から離れる。
【0264】
そして、遮断器が開路動作を完了し、閉路コイルばね77が蓄勢されており、開路コイルばね60が放勢した図58に示す状態になる。この状態では、トリガレバー212とプランジャ17とは直線状になり、プランジャ17を右方へ駆動することにより、投入トリガ83を回転軸84まわりに反時計方向に回転駆動して、閉路操作が可能である。
【0265】
また、投入用電磁石16が励磁されると、トリガレバー212が投入トリガ83を反時計方向に回転駆動する。投入トリガ83が反時計方向に回転すると、投入トリガ83による投入ラッチ79の係止が解除され、閉路コイルばね77の放勢力により投入レバー76が回転軸51回りに時計方向に回転する。
【0266】
投入レバー76に固着されたピン87が第2の遮断レバー55を押すことによって、第2の遮断レバー55はリンク装置47、第1の遮断レバー52とともに回転軸51回りに時計方向に回転し、リンク装置47の回転体59がガイド62の円弧面62aに接触しながら移動する。
【0267】
第1の遮断レバー52の時計方向への回転に伴って、第1のロック部材200は再び上方へ移動して閉路動作の完了直前にロックプレート202を上方へ押して回転軸201回りに時計方向に回転させ、ロックプレート202による引外しトリガ73の係止を解除する。この閉路動作が完了した状態が図60である。この状態では、ロックプレート202による引外しトリガ73の係止は解除されているので、次の開路動作が可能となる。
【0268】
また、第1の遮断レバー52の時計方向の回転にともなって、第2のロック部材210は再び下方へ移動して閉路動作の完了直前にトリガレバー212を下方へ押して連結ピン211回りに時計方向に回転させ、プランジャ17を右方へ動かしてもトリガレバー212は投入トリガ83に当接しないようにする。この閉路動作が完了した状態が図60である。
【0269】
次に図60に示した閉路状態から開路指令が発せられると、引外し電磁石20のプランジャー21が引外しトリガ73を右方へ押し、引外しトリガ73は回転軸74回りに時計方向に回転する。引外しトリガ73の回転動作によって、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が解除されて、ガイド62は開路コイルばね60から力を受けている回転体59に押されながら回転軸63回りに反時計方向に回転する。
【0270】
第2の遮断レバー55は、閉路コイルばね77によって時計方向の回転力が与えられている投入レバー76に設けられたピン87に押されているので動くことができないが、開路コイルばね60から力を受けている第1の遮断レバー52はリンク装置47が屈折することで回転軸51回りに反時計方向に回転し、図61に示す状態となる。
【0271】
また、第1の遮断レバー52が反時計方向に回転すると、第1の遮断レバー52に連結された第2のロック部材210は、支持板に案内されて再び上方へ移動する。トリガレバー212は、ばね213に押されて連結ピン211まわりに時計方向に回転し、トリガレバー212とプランジャ17とは直線状になる。第2のロック部材210は、さらに上方へ移動し、トリガレバー212から離れる。この状態が図61である。
【0272】
閉路コイルばね77の蓄勢動作についても、図26に示した実施の形態5と同様であるが、若干の補足説明をする。閉路コイルばね77の蓄勢は、図60または図61の閉路コイルばね77が放勢した状態から行う。まず、図60の状態から閉路コイルばね77を蓄勢する場合について説明する。図2に示す蓄勢装置によりレバー88(図2)を主軸51回りに反時計方向に回転させる。すると、レバー88と一体となった投入レバー76も主軸51回りに反時計方向に回転される。
【0273】
投入レバー76は、反時計方向に回転される途中から投入レバー76に設けられたピン82が投入ラッチ79の端面と当接し摺動しながら移動し、所定位置までくると投入ラッチ79がばね81によって反時計方向に回転してピン82に係合する。同時に、投入トリガ83がばね85によって時計方向に回転してピン86に係合し、投入レバー76が保持されて、閉路コイルばね77が蓄勢状態に保持され、図56の状態になる。
【0274】
なお、図60の状態ではガイド62が復帰して第1の引外しラッチ69に係止されるとともに第2の遮断レバー55が第2の引外しラッチ67に係止されている。従って、投入レバー76が反時計方向に回転されても、第2の遮断レバー55及び第1の遮断レバー52は動くことはない。よって、第1の遮断レバー52に連結された第1のロック部材200は図60の状態を維持し、ロックプレート202と引外しトリガ73との係合は外されたままで、図56と同じ状態にある。
【0275】
また、第1の遮断レバー52に連結された第2のロック部材210も、図60の状態を維持する。すなわち、トリガレバー212が第2のロック部材210により下方へ押出され、プランジャー17が動いてもトリガレバー212は投入トリガ83に当接しないので、投入ラッチ79の係止が解除されず、閉路コイルばね77が放勢するおそれがない状態を維持する。この状態が、図56である。
【0276】
また、図61の状態から閉路コイルばね77を蓄勢する場合は、蓄勢装置により投入レバー76が反時計方向に回転されるのにともない、ばね65がガイド62を介して回転体59を主軸51に向かって押すことにより第2の遮断レバー55が投入レバー76に設けられたピン87に当接しながら反時計方向に回転する。そして、ガイド62は、ばね65の力により回転体59を押しながら時計方向に回転して復帰し、第1の引外しラッチ69及び引外しトリガ73によって係止される。
【0277】
投入レバー76は、反時計方向に回転される途中からピン82が投入ラッチ79の端面と当接し摺動しながら移動し、所定位置までくると投入ラッチ79がばね81によって反時計方向に回転して投入レバー76に設けられたピン82に係合する。さらに、投入トリガ83がばね85によって時計方向に回転してピン86に係合し、投入レバー76が保持されて、閉路コイルばね77が蓄勢状態に保持され、図58の状態になる。
【0278】
投入トリガ83が時計方向に回転してピン86と係合するのにともない、投入トリガ83はプランジャ17に対し直線状になっているトリガレバー212により駆動しうる位置まで復帰する。第2の遮断レバー55や投入レバー76が上記のように反時計方向に回転するとき、開路コイルばね60は放勢状態にあるので、第1の遮断レバー52及び第1のロック部材200も図61の位置から動かず、図58と同じ状態にある。
その他の動作については、図31に示した実施の形態6と同様であるので、説明を省略する。
【0279】
この実施の形態10によれば、第1の遮断レバー52に連結された第1のロック部材200及び第2のロック部材210を設けたので、簡易な構成により、閉路動作途中で誤操作により開路指令が入力されて引外し電磁石20が励磁されたり、誤って手動でプランジャ21が動されたりしても、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が外れるおそれがなく、閉路途中にガイド52の係止が解除されて第1の遮断レバー52がピン58に衝突して大きな衝撃が発生するのを防止できる。
【0280】
また、図58の遮断器が開路状態で、閉路コイルばね77が蓄勢し開路コイルばね60が放勢した状態において、閉路動作を開始し投入レバー76が動き始めたときに、ちょうど開路指令が入力されて引外し電磁石20が励磁されたり、プランジャ21が誤って押されたりした場合でも、第1の引外しラッチ69によるガイド62の係止が解除されるのを防止できるので、リンク装置47が支えを失い、閉路不能になるおそれがない。
【0281】
また、第1の遮断レバー52に第2のロック部材210を連結して、第2のロック部材210を第1の遮断レバー52の回転に機械的に連動させるという簡易な構成により、トリガレバー212による投入トリガ83が駆動され投入トリガー83による投入ラッチ79の係止が解除されないように阻止することができる。従って、図56のように遮断器が閉路状態にあって開路コイルばね60及び閉路コイルばね77がともに蓄勢された状態にあるとき、誤って投入電磁石16のプランジャー17が動かされても、投入レバー76の回転を防止できる。
【0282】
これにより、ピン87が第2の遮断レバー55に衝突して衝撃を発生しない。また、誤って投入電磁石16のプランジャー17が動かされても、投入レバー76の回転を防止し、衝撃の発生を防止できる。従って、投入レバー76、ピン87、第2の遮断レバー55等の部品の機械的強度を下げることができ、操作装置の一層の小形軽量化が可能である。
【0283】
実施の形態11.
この発明の実施の形態11による遮断器の操作装置を、図について説明する。図62〜図67は、この発明の実施の形態11による遮断器の操作装置を示すもので、図62は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路用のトーションバー及び開路用のトーションバーがともに蓄勢した状態を示す。図63は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図62の状態から開路動作をする途中の状態を示す。図64は遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路用のトーションバーが蓄勢し、開路用のトーションバーが放勢した状態を示す。
【0284】
図65は遮断器の操作装置の要部構成図であり、図64の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。図66は遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路用のトーションバーが放勢し、開路用のトーションバーが蓄勢した状態を示す。図67は遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路用のトーションバー及び開路用のトーションバーがともに放勢した状態を示す。
【0285】
この実施の形態11は、実施の形態1に示した蓄勢手段としてトーションバーを用いた遮断器の操作装置に、実施の形態6に示した第1の遮断レバー52に連結された第1のロック部材200と、実施の形態7に示した第1の遮断レバー52に連結された第2のロック部材210との両者を設けたものであり、蓄勢手段としてトーションバーを用いた遮断器の操作装置の一層の小型軽量化を可能にするものである。
【0286】
以下、図によって説明する。図62〜図67において、投入軸109の内部に閉路用のトーションバーの一端が固着されている。なお、トーションバーは、図62〜図67には図示されていない(図4のトーションバー35を参照)。投入軸109に固着されたレバー110は、トーションバーから時計方向に回転しようとする放勢力を受ける。投入レバー76は、主軸51回りに回転可能に設けられ、リンク111及びピン112を介してレバー110に連結され、トーションバーから時計方向に回転しようとする放勢力を受ける。
【0287】
その他の構成については、図56に示した実施の形態10と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。なお、図62〜図67においては、図56に示した筐体1及びストッパ104の図示を省略している。
また、動作についても、実施の形態10と同様であるので、説明を省略する。
【0288】
実施の形態12.
この発明の実施の形態12による操作装置を、図について説明する。図68は、この発明の実施の形態12による遮断器の閉路状態における操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね77及び開路コイルばね60が蓄勢した状態を示す。この実施の形態は、実施の形態3におけるガイド62の構成を変更したものである。
【0289】
95は回転軸63回りに回転可能に取付けられたガイド、65はばねであり、ガイド95を回転軸63回りに時計方向に回転するように付勢する。ガイド95は平面95aとガイド95の本体部に固着されたピン95bを有しており、ピン95bは図15のピン62bと同様のものであり、ピン95bは第2の引外しラッチ67と係合する。
その他の構成については、実施の形態3と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
【0290】
開路動作、閉路動作、閉路コイルばねの蓄勢動作は、実施の形態3で説明したものと同様であるが、閉路動作について以下に若干の補足説明をする。
実施の形態3と同様に投入ラッチ79が投入レバー76の係止を解除して、投入レバー76が主軸51の回りに時計方向に回転を開始し、さらに第2の遮断レバー55が投入レバー76のピン87に押されて時計方向に回転する。ガイド95は第1の引外しラッチ69によって係止されているため、回転体59がガイド95の平面95aに当接し回転しながら案内される。
【0291】
そして、第2の遮断レバー55の時計方向の回転に連動して、第2のリンク54、回転体59、第1のリンク53及び第1の遮断レバー52が一体となって、主軸51の回りに時計方向に回転し、可動接触子22が閉路方向に駆動され、同時に開路コイルばね60が蓄勢される。第2の遮断レバー55が時計方向に所定角度回転すると、第2の引外しラッチ67が第2の遮断レバー55に設けられたピン64に係合して、閉路動作及び開路コイルばね60の蓄勢動作は完了する。この状態からさらに閉路コイルばね77を蓄勢した状態が図68である。
【0292】
なお、回転体59がころがりながら案内される面が平面95aであるため、閉路動作終了に近づくにつれて、すなわち第2の遮断レバー55が時計方向に回転するほど回転体59と主軸51の距離が大きくなり、第2の遮断レバー55の回転角に対する第1の遮断レバー52の回転角が相対的に小さくなり、第1の遮断レバー52のトルクが第2の遮断レバー55のトルクよりも大きくなる。すなわち閉路動作終了に近づいたときの第1の遮断レバー52のトルクを増大させることができる。
【0293】
ばねは、一般的に放勢とともに発生力が小さくなるが、このようにして、放勢の終期に放勢力が弱くなる閉路コイルばね77の特性を補うことができる。また、平面95aの角度を制御することで閉路動作開始時または閉路動作終了時の第1の遮断レバー52のトルクを投入レバー76のトルクに対して相対的に増減できる。
また、ガイド95の平面95aに代えて任意のころがり面を有する案内面を設けることにより、さらに自由に第1の遮断レバー52のトルクを制御できる。
【0294】
このようなガイド95は、実施の形態3に限らず、他の実施の形態にも適用して、同様の効果を奏する。
【0295】
実施の形態13.
この発明の実施の形態13による操作装置を図について説明する。図69は、この発明の実施の形態13による閉路コイルばね77の蓄勢装置の要部構成図である。図69において、96はレバー88に取付けられた第2の回転体89を回転自由に支持する回転軸、97はカム軸90に回転可能に取付けられた投入ラッチで、実施の形態3の投入ラッチ79に代えて用いており、回転軸96に係合して、レバー88(図69)及びこのレバー88に一体に固着された投入レバー76(図1参照)を係止保持する。
【0296】
98は投入ラッチ97を反時計方向に付勢するばねであり、実施の形態1と同様に投入ラッチ97にピン86を設け、ピン86にトリガ83が係合する構成にしている。
その他の構成については、実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
【0297】
このように投入ラッチ97とカム91が同一の回転軸であるカム軸90に取り付けられているので、実施の形態1における回転軸80を省略でき、装置を小形化できる。
このような蓄勢装置は、実施の形態1に限らず、他の実施の形態にも適用して、同様の効果を奏する。
【0298】
また、蓄勢手段は、上記のようなトーションバーやコイルばねに限られるものではなく、他の弾性部材、例えば空気ばねやゴム、あるいは圧縮空気が貯留されたタンクとこのタンクに接続された空気シリンダを組み合わせたもの等であってもよい。さらに、開閉器は断路器、負荷開閉器等であっても同様の効果を奏する。
【0299】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0300】
支持構造体に回転可能に支持されるとともに開閉接点に連結された第1の遮断レバー、第1の遮断レバーを所定方向に回転するように付勢する開路用の蓄勢手段、第1及び第2のリンク並びに第1及び第2のリンクを屈伸可能に連結する連結部を有し第1のリンクが第1の遮断レバーに連結されたリンク装置、支持構造体に回転可能に支持されるとともに第2のリンクに連結された第2の遮断レバー、支持構造体に回転可能にかつ第2の遮断レバーと接離可能に支持された投入レバー、投入レバーを所定方向と逆方向に回転するように付勢する閉路用の蓄勢手段、投入レバーを係止する投入ラッチ、連結部と当接しながら連結部を案内する案内面を有し支持構造体に移動可能に支持されたガイド、ガイドを係止する第1の引外しラッチ及びガイドと連動し第2の遮断レバーを係止する第2の引外しラッチ、を有し、第1の引外しラッチによるガイドの係止を解除するとガイドは連結部に押されて移動しガイドと連動する第2の引外しラッチによる第2の遮断レバーの係止が解除され開路用の蓄勢手段の放勢により第1の遮断レバーが所定方向に回転駆動されて開閉接点を開路するとともに第1の遮断レバーが所定方向に所定角度回転するとガイドは再び第1の引外しラッチにより係止され、投入ラッチによる投入レバーの係止を解除すると閉路用の蓄勢手段の放勢により投入レバーを介して第2の遮断レバーが所定方向と逆方向に回転駆動されリンク装置を介してかつ連結部が第1の引外しラッチにより係止されたガイドの案内面により案内されながら第1の遮断レバーを所定方向と逆方向に回転させて開閉接点を閉路するとともにあわせて開路用の蓄勢手段を蓄勢し、第2の遮断レバーを第2の引外しラッチにより係止することにより開路用の蓄勢手段の蓄勢状態及び開閉接点の閉路状態を維持する、ようにしたものであるので、
開閉接点の開路時に第1の遮断レバーが所定方向に所定角度回転した時点でガイドが第1の引外しラッチに係止されるので、すなわち次の閉路動作前に既にガイドが第1の引外しラッチに係止されているので、閉路完了時に第1の引外しラッチがガイドを係止するのを待つことなく直ちに開路動作を開始できる。
【0301】
そして、投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路動作中第1の引外しラッチが動作しないようにする開路動作防止部材を設けたものであることを特徴とするので、
閉路途中で誤って第1の引外しラッチが動作してガイドの係止が解除されるのを開路動作防止部材により防止することにより、閉路動作中においてガイドの係止が解除され連結部の支えがなくなって開路用の蓄勢手段によって所定方向に回転駆動される第1の遮断レバーと、閉路動作中に投入レバーにより所定方向と逆の方向に回転駆動される第2の遮断レバーと、が衝突して大きな衝撃が発生するおそれがなく、投入レバーや第1の遮断レバーや第2の遮断レバーの機械的強度を下げることができ、装置を小形化できる。
【0302】
さらに、引外しトリガを支持構造部材に回転可能に設け、この引外しトリガを回転させることにより第1の引外しラッチによるガイドの係止を解除するものであり、開路動作防止部材は投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路動作中引外しトリガが回転しないようにするものであることを特徴とするので、
簡易な構成で、閉路動作中に第1の引外しラッチが回転して第1の引外しラッチによるガイドの係止が解除されることがないようにして、装置を小形化できる。
【0303】
また、第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路状態において投入ラッチが動作しないようにする閉路動作防止部材を設けたものであることを特徴とするので、
第1の遮断レバーの回転に閉路動作防止部材を機械的に連動させることにより、投入ラッチが動作しないようにすることができる。従って、開路用の蓄勢手段及び閉路用の蓄勢手段がともに蓄勢された状態にあるとき、投入ラッチによる投入レバーの係止が解除されて投入レバーと第2の遮断レバーとが衝突して大きな衝撃が発生するおそれがないので、投入レバーや第2の遮断レバー等の機械的強度を下げることができ、小形化できる。
【0304】
そして、投入トリガを支持構造部材に回転可能に設け、この投入トリガを回転させることにより投入ラッチによる投入レバーの係止を解除するものであり、投入開路動作防止部材は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路状態において投入トリガが回転しないようにするものであることを特徴とするので、
簡易な構成で、開閉接点の閉路状態において投入トリガが回転して投入ラッチによる投入レバーの係止が解除されることがないようにでき、投入レバーや第2の遮断レバーの機械的強度を下げることにより、小形化できる。
【0305】
さらに、投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路動作中第1の引外しラッチが動作しないようにする開路動作防止部材を設けるとともに、第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路状態において投入ラッチが動作しないようにする閉路動作防止部材を設けたものであることを特徴とするので、
閉路途中で誤って第1の引外しラッチが動作してガイドの係止が解除されないように開路動作防止部材により防止することにより、閉路動作中においてガイドの係止が解除され連結部の支えがなくなって開路用の蓄勢手段によって所定方向に回転駆動される第1の遮断レバーと、閉路動作中に投入レバーにより所定方向と逆の方向に回転駆動される第2の遮断レバーと、が衝突して大きな衝撃が発生するおそれをなくすことができる。また、第1の遮断レバーの回転に投入開路動作防止部材を機械的に連動させることにより、投入ラッチが動作しないようにすることができる。従って、開路用の蓄勢手段及び閉路用の蓄勢手段がともに蓄勢された状態にあるとき、投入ラッチによる投入レバーの係止が解除されて投入レバーと第2の遮断レバーとが衝突して大きな衝撃が発生するおそれがないので、第1の遮断レバーや第2の遮断レバーや投入レバーの機械的強度を下げることができ、一層小形化できる。
【0306】
また、引外しトリガ及び投入トリガを支持構造部材に回転可能に設け、引外しトリガを回転させることにより第1の引外しラッチによるガイドの係止を解除するとともに投入トリガを回転させることにより投入ラッチによる投入レバーの係止を解除するものであり、開路動作防止部材は投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路動作中引外しトリガが回転しないようにするものであり、閉路動作防止部材は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路状態において投入トリガが回転しないようにするものであることを特徴とするので、
簡易な構成で、閉路動作中に第1の引外しラッチが回転して第1の引外しラッチによるガイドの係止が解除されたり、開閉接点の閉路状態において投入トリガが回転して投入ラッチによる投入レバーの係止が解除されたりすることがないようにして、大きな衝撃が発生するのを防止し、第1の遮断レバーや第2の遮断レバーや投入レバーの機械的強度を下げることにより、一層小形化できる。
【0307】
また、閉路用の蓄勢手段の放勢中または閉路用の蓄勢手段が放勢状態にあるときに第1の引外しラッチによるガイドの係止が解除された場合に閉路用の蓄勢手段の放勢力を受けとめるストッパを設けたものである、ことを特徴とするので、阻止部材を設けても閉路完了直後に開路可能であるので、閉路完了直後に開路した場合、閉路動作後になお残っている閉路用の蓄勢手段の放勢力をストッパで受けとめることにより、衝突による過大な衝撃の発生を防止できる。
【0308】
そして、開路用及び閉路用の蓄勢手段は、トーションバーである、ことを特徴とするので、
エネルギー効率がよい、応力集中がない蓄勢手段を実現できる。
【0309】
さらに、開路用及び閉路用の蓄勢手段は、コイルばねである、ことを特徴とするので、
コンパクトな蓄勢手段を実現できる。
【0310】
また、第1の遮断レバーと第2の遮断レバーとは、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、ことを特徴とするので、
各遮断レバーを個々に支持しなくてよいので、部品点数が減少し、構造が簡素化される。
【0311】
そして、第2の遮断レバーと投入レバーとは、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、ことを特徴とするので、
第2の遮断レバーと投入レバーとを個々に支持しなくてよいので、部品点数が減少し、構造が簡素化され、装置を小形化できる。
【0312】
さらに、第1の遮断レバーと第2の遮断レバーと投入レバーとが、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、ことを特徴とするので、
第1の遮断レバー、第2の遮断レバー及び投入レバーを個々に支持しなくてよいので、さらに部品点数が減少し、構造が簡素化され、装置を小形化できる。
【0313】
また、ガイドと第2の引外しラッチとは、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、ことを特徴とするので、
第2の引外しラッチと投入レバーとを個々に支持しなくてよいので、部品点数が減少し、構造が簡素化され、装置を小形化できる。
【0314】
そして、第1の遮断レバーと第2の遮断レバーとは支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものであり、ガイドの案内面は円弧面であってガイドが第1の引外しラッチに係止された状態にあるときに円弧面の円弧の中心が支持軸の中心に位置するものである、ことを特徴とするので、
簡単な構成で連結部の移動軌跡を制御できる。
【0315】
さらに、第1の遮断レバーと第2の遮断レバーとは支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものであり、ガイドの案内面は平面である、
ことを特徴とするので、
案内面の加工が容易であり、閉路動作開始時あるいは終了時に第1の遮断レバーに伝達される閉路用の蓄勢手段のトルクを増大させることができる。
【0316】
また、リンク装置は、ガイドの案内面に当接し回転しながら案内される回転体を連結部に設けたものである、ことを特徴とするので、
連結部がガイドに案内されるときの摩擦抵抗が小さくなり、開閉接点を閉路し開路用の蓄勢手段を蓄勢するとき、閉路用の蓄勢手段の蓄勢エネルギーを第1の遮断レバーに有効に伝達できる。
【0317】
そして、閉路用の蓄勢手段は、モータによって駆動されるカムにより投入レバーを駆動する蓄勢装置により蓄勢されるものである、ことを特徴とするので、
カムの形状を制御して閉路用の蓄勢手段の蓄勢時におけるモータの負荷トルクを制御でき、蓄勢装置の部品に加わる最大トルクも低減できる。
【0318】
さらに、蓄勢装置は、弾性変形しながらカムと摺動してカムを制動する制動部材を設けたものである、ことを特徴とするので、
慣性によって回転しているカムを制動して迅速に停止できる。
【0319】
また、カムと同じ軸に回転可能に投入ラッチを設け、この投入ラッチにより投入レバーを係止することにより閉路用の蓄勢手段を蓄勢状態に保持し投入ラッチによる投入レバーの係止を解除することにより閉路用の蓄勢手段を放勢させるものである、ことを特徴とするので、
投入ラッチを支持する軸を別に設けなくてよく、部品点数が減少する。
【0320】
そして、開閉器は遮断器である、ことを特徴とするので、
遮断器に用いて好適な操作装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、投入用及び開路用のトーションバーがともに蓄勢した状態を示す。
【図2】 この発明の実施の形態1による閉路用のトーションバーを蓄勢する蓄勢装置の要部構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による開路用のトーションバー及び第1の遮断レバー近傍を、図1の左側方から見て示す側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による閉路用のトーションバー及び投入レバー近傍を、図1の左側方から見て示す側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図1の状態から開路動作をする途中の状態を示す。
【図6】 この発明の実施の形態1による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図1の状態から開路動作が完了し、閉路用のトーションバーが蓄勢しており、開路用のトーションバーが放勢した状態を示す。
【図7】 この発明の実施の形態1による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路用のトーションバーが放勢し、開路用のトーションバーが蓄勢した状態を示す。
【図8】 この発明の実施の形態1による高速再閉路操作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、投入用及び開路用のトーションバーがともに放勢した状態を示す。
【図9】 図8の切断線C−Cにおける断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態2による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。
【図11】 この発明の実施の形態2による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図10の状態から開路動作をする途中の状態を示す。
【図12】 この発明の実施の形態2による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図11の状態から開路動作が完了し、閉路コイルバネが蓄勢しており、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【図13】 この発明の実施の形態2による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。
【図14】 この発明の実施の形態2による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【図15】 この発明の実施の形態3による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、投入及び開路コイルばねがともに蓄勢している状態を示す。
【図16】 この発明の実施の形態3による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図15の状態から開路動作をする途中の状態を示す。
【図17】 この発明の実施の形態3による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図16の状態から開路動作が完了し、閉路コイルバネが蓄勢しており、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【図18】 この発明の実施の形態3による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。
【図19】 この発明の実施の形態3による遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、投入及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【図20】 この発明の実施の形態4による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、投入用及び開路用のトーションバーがともに蓄勢した状態を示す。
【図21】 この発明の実施の形態4による遮断器の操作装置のロック部材周辺の構成を説明するための説明図である。
【図22】 この発明の実施の形態4による遮断器の操作装置の要部構成図であり、開路動作が完了し、閉路用のトーションバーが蓄勢し、開路用のトーションバーが放勢した状態を示す。
【図23】 この発明の実施の形態4による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作をする途中の状態を示す。
【図24】 この発明の実施の形態4による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路用のトーションバーが放勢し、開路用のトーションバーが蓄勢した状態を示す。
【図25】 この発明の実施の形態4による遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、投入用及び開路用のトーションバーがともに放勢した状態を示す。
【図26】 この発明の実施の形態5による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、投入用及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。
【図27】 この発明の実施の形態5による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路コイルばねが蓄勢し、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【図28】 この発明の実施の形態5による遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作をする途中の状態を示す。
【図29】 この発明の実施の形態5による遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。
【図30】 この発明の実施の形態5による遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、投入用及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【図31】 この発明の実施の形態6による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。
【図32】 この発明の実施の形態6による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図31の状態から開路動作をする途中の状態を示す。
【図33】 この発明の実施の形態6による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路コイルばねが蓄勢し、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【図34】 この発明の実施の形態6による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図33の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。
【図35】 この発明の実施の形態6による遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。
【図36】 この発明の実施の形態6による遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【図37】 この発明の実施の形態7による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。
【図38】 この発明の実施の形態7による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図37の状態から開路動作をする途中の状態を示す。
【図39】 この発明の実施の形態7による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路コイルばねが蓄勢し、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【図40】 この発明の実施の形態7による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図39の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。
【図41】 この発明の実施の形態7による遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。
【図42】 この発明の実施の形態7による遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【図43】 この発明の実施の形態8による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路用のトーションバー及び開路用のトーションバーがともに蓄勢した状態を示す。
【図44】 この発明の実施の形態8による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図43の状態から開路動作をする途中の状態を示す。
【図45】 この発明の実施の形態8による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路用のトーションバーが蓄勢し、開路用のトーションバーが放勢した状態を示す。
【図46】 この発明の実施の形態8による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図45の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。
【図47】 この発明の実施の形態8による遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路用のトーションバーが放勢し、開路用のトーションバーが蓄勢した状態を示す。
【図48】 この発明の実施の形態8による遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路用のトーションバー及び開路用のトーションバーがともに放勢した状態を示す。
【図49】 この発明の実施の形態9による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。
【図50】 この発明の実施の形態9による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図49の状態から開路動作をする途中の状態を示す。
【図51】 この発明の実施の形態9による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路コイルばねが蓄勢し、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【図52】 この発明の実施の形態9による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図51の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。
【図53】 この発明の実施の形態9による遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。
【図54】 この発明の実施の形態9による遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【図55】 図49の第2のロック部材の詳細構成を示す部分拡大図である。
【図56】 この発明の実施の形態10による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに蓄勢した状態を示す。
【図57】 この発明の実施の形態10による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図56の状態から開路動作をする途中の状態を示す。
【図58】 この発明の実施の形態10による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路コイルばねが蓄勢し、開路コイルばねが放勢した状態を示す。
【図59】 この発明の実施の形態10による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図58の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。
【図60】 この発明の実施の形態10による遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路コイルばねが放勢し、開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。
【図61】 この発明の実施の形態10による遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねがともに放勢した状態を示す。
【図62】 この発明の実施の形態11による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路用のトーションバー及び開路用のトーションバーがともに蓄勢した状態を示す。
【図63】 この発明の実施の形態11による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図62の状態から開路動作をする途中の状態を示す。
【図64】 この発明の実施の形態11による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態で、閉路用のトーションバーが蓄勢し、開路用のトーションバーが放勢した状態を示す。
【図65】 この発明の実施の形態11による遮断器の操作装置の要部構成図であり、図64の状態から閉路動作をする途中の状態を示す。
【図66】 この発明の実施の形態11による遮断器の操作装置の要部構成図であり、閉路動作が完了し、閉路用のトーションバーが放勢し、開路用のトーションバーが蓄勢した状態を示す。
【図67】 この発明の実施の形態11による遮断器の操作装置の要部構成図であり、高速再閉路動作の直後に2度目の開路動作を完了した状態で、遮断器が開路状態で、閉路用のトーションバー及び開路用のトーションバーがともに放勢した状態を示す。
【図68】 この発明の実施の形態12による遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態で、閉路コイルばね及び開路コイルばねが蓄勢した状態を示す。
【図69】 この発明の実施の形態13による遮断器の操作装置の蓄勢装置の要部構成図である。
【図70】 従来の遮断器の操作装置の構造を示す斜視図である。
【図71】 従来の遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態にあり、遮断用及び閉路用のトーションバーがともに蓄勢した状態を示す。
【図72】 従来の遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が開路状態にあり、開路用のトーションバーが放勢し、閉路用のトーションバーが蓄勢した状態を示す。
【図73】 従来の遮断器の操作装置の要部構成図であり、遮断器が閉路状態にあり、開路用のトーションバーが蓄勢し、閉路用のトーションバーが放勢した状態を示す。
【符号の説明】
10 開閉接点、12 固定接触子、22 可動接触子、
28,34 開路用のトーションバー、29,35 閉路用のトーションバー、
47 リンク装置、47a 連結部、51 主軸、52 第1の遮断レバー、
53 第1のリンク、54 第2のリンク、55 第2の遮断レバー、
59 回転体、60 開路コイルばね、62 ガイド、62a 円弧面、
62b ピン、63 回転軸、67 第2の引外しラッチ、
69 第1の引外しラッチ、1 引外しトリガ、76 投入レバー、
77 閉路コイルばね、2 投入ラッチ、87 ピン、89 第2の回転体、
90 カム軸、91 カム、94 弾性体、95 ガイド、95a 平面、
97 投入ラッチ、103 ロック部材、104 ストッパ、109 投入軸、
110 レバー、111 投入リンク、112 ピン、
200 第1のロック部材、201 回転軸、202 ロックプレート、
203 ばね、210 第2のロック部材、211 連結ピン、
212 トリガレバー、213 ばね、310 第2のロック部材、
310a 挿入ピン、317 プランジャ、317a 孔部。

Claims (21)

  1. 支持構造体に回転可能に支持されるとともに開閉接点に連結された第1の遮断レバー、
    上記第1の遮断レバーを所定方向に回転するように付勢する開路用の蓄勢手段、
    第1及び第2のリンク並びに上記第1及び第2のリンクを屈伸可能に連結する連結部を有し上記第1のリンクが上記第1の遮断レバーに連結されたリンク装置、
    上記支持構造体に回転可能に支持されるとともに上記第2のリンクに連結された第2の遮断レバー、
    上記支持構造体に回転可能にかつ上記第2の遮断レバーと接離可能に支持された投入レバー、
    上記投入レバーを上記所定方向と逆方向に回転するように付勢する閉路用の蓄勢手段、
    上記投入レバーを係止する投入ラッチ、
    上記連結部と当接しながら上記連結部を案内する案内面を有し上記支持構造体に移動可能に支持されたガイド、
    上記ガイドを係止する第1の引外しラッチ及び
    上記ガイドと連動し上記第2の遮断レバーを係止する第2の引外しラッチ、
    を有し、
    上記第1の引外しラッチによる上記ガイドの係止を解除すると上記ガイドは上記連結部に押されて移動し上記ガイドと連動する上記第2の引外しラッチによる上記第2の遮断レバーの係止が解除され上記開路用の蓄勢手段の放勢により上記第1の遮断レバーが所定方向に回転駆動されて上記開閉接点を開路するとともに上記第1の遮断レバーが上記所定方向に所定角度回転すると上記ガイドは再び上記第1の引外しラッチにより係止され、
    上記投入ラッチによる上記投入レバーの係止を解除すると上記閉路用の蓄勢手段の放勢により上記投入レバーを介して上記第2の遮断レバーが上記所定方向と逆方向に回転駆動され上記リンク装置を介してかつ上記連結部が上記第1の引外しラッチにより係止された上記ガイドの案内面により案内されながら上記第1の遮断レバーを上記所定方向と逆方向に回転させて上記開閉接点を閉路するとともにあわせて上記開路用の蓄勢手段を蓄勢し、上記第2の遮断レバーを上記第2の引外しラッチにより係止することにより上記開路用の蓄勢手段の蓄勢状態及び上記開閉接点の閉路状態を維持する、
    開閉器の操作装置。
  2. 投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路動作中第1の引外しラッチが動作しないようにする開路動作防止部材を設けたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  3. 引外しトリガを支持構造部材に回転可能に設け、この引外しトリガを回転させることにより第1の引外しラッチによるガイドの係止を解除するものであり、開路動作防止部材は投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路動作中上記引外しトリガが回転しないようにするものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の開閉器の操作装置。
  4. 第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路状態において投入ラッチが動作しないようにする閉路動作防止部材を設けたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  5. 投入トリガを支持構造部材に回転可能に設け、この投入トリガを回転させることにより投入ラッチによる投入レバーの係止を解除するものであり、閉路動作防止部材は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路状態において上記投入トリガが回転しないようにするものである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の開閉器の操作装置。
  6. 投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路動作中第1の引外しラッチが動作しないようにする開路動作防止部材を設けるとともに、第1の遮断レバーの回転に連動し開閉接点の閉路状態において投入ラッチが動作しないようにする閉路動作防止部材を設けたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  7. 引外しトリガ及び投入トリガを支持構造部材に回転可能に設け、上記引外しトリガを回転させることにより第1の引外しラッチによるガイドの係止を解除するとともに上記投入トリガを回転させることにより投入ラッチによる投入レバーの係止を解除するものであり、開路動作防止部材は投入レバー又は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路動作中上記引外しトリガが回転しないようにするものであり、閉路動作防止部材は第1の遮断レバーの回転に連動して移動し開閉接点の閉路状態において上記投入トリガが回転しないようにするものである、
    ことを特徴とする請求項6に記載の開閉器の操作装置。
  8. 閉路用の蓄勢手段の放勢中または閉路用の蓄勢手段が放勢状態にあるときに第1の引外しラッチによるガイドの係止が解除された場合に閉路用の蓄勢手段の放勢力を受けとめるストッパを設けたものである、
    ことを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか1項に記載の開閉器の操作装置。
  9. 開路用及び閉路用の蓄勢手段は、トーションバーである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  10. 開路用及び閉路用の蓄勢手段は、コイルばねである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  11. 第1の遮断レバーと第2の遮断レバーとは、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  12. 第2の遮断レバーと投入レバーとは、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  13. 第1の遮断レバーと第2の遮断レバーと投入レバーとが、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  14. ガイドと第2の引外しラッチとは、支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  15. 第1の遮断レバーと第2の遮断レバーとは支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものであり、ガイドの案内面は円弧面であってガイドが第1の引外しラッチに係止された状態にあるときに上記円弧面の円弧の中心が上記支持軸の中心に位置するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  16. 第1の遮断レバーと第2の遮断レバーとは支持構造体に設けられた同じ支持軸に回転可能に支持されたものであり、ガイドの案内面は平面である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  17. リンク装置は、ガイドの案内面に当接し回転しながら案内される回転体を連結部に設けたものである、
    ことを特徴とする請求項15または請求項16に記載の開閉器の操作装置。
  18. 閉路用の蓄勢手段は、モータによって駆動されるカムにより投入レバーを駆動する蓄勢装置により蓄勢されるものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
  19. 蓄勢装置は、弾性変形しながらカムと摺動してカムを制動する制動部材を設けたものである、
    ことを特徴とする請求項18に記載の開閉器の操作装置。
  20. カムと同じ軸に回転可能に投入ラッチを設け、この投入ラッチにより投入レバーを係止することにより閉路用の蓄勢手段を蓄勢状態に保持し上記投入ラッチによる投入レバーの係止を解除することにより閉路用の蓄勢手段を放勢させるものである、
    ことを特徴とする請求項18に記載の開閉器の操作装置。
  21. 開閉器は遮断器である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器の操作装置。
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