JP3368238B2 - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

Info

Publication number
JP3368238B2
JP3368238B2 JP29797899A JP29797899A JP3368238B2 JP 3368238 B2 JP3368238 B2 JP 3368238B2 JP 29797899 A JP29797899 A JP 29797899A JP 29797899 A JP29797899 A JP 29797899A JP 3368238 B2 JP3368238 B2 JP 3368238B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closing
circuit breaker
toggle link
latch
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29797899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000243204A (ja
Inventor
雅夫 堀川
Original Assignee
寺崎電気産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 寺崎電気産業株式会社 filed Critical 寺崎電気産業株式会社
Priority to JP29797899A priority Critical patent/JP3368238B2/ja
Priority to EP19990124033 priority patent/EP1014415B1/en
Priority to DE1999601091 priority patent/DE69901091T2/de
Publication of JP2000243204A publication Critical patent/JP2000243204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3368238B2 publication Critical patent/JP3368238B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/12Automatic release mechanisms with or without manual release
    • H01H71/24Electromagnetic mechanisms
    • H01H71/2418Electromagnetic mechanisms combined with an electrodynamic current limiting mechanism
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H77/00Protective overload circuit-breaking switches operated by excess current and requiring separate action for resetting
    • H01H77/02Protective overload circuit-breaking switches operated by excess current and requiring separate action for resetting in which the excess current itself provides the energy for opening the contacts, and having a separate reset mechanism
    • H01H77/10Protective overload circuit-breaking switches operated by excess current and requiring separate action for resetting in which the excess current itself provides the energy for opening the contacts, and having a separate reset mechanism with electrodynamic opening
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/50Manual reset mechanisms which may be also used for manual release
    • H01H71/505Latching devices between operating and release mechanism
    • H01H2071/507Latching devices between operating and release mechanism being collapsible, e.g. yielding elastically, when the opening force is higher than a predetermined value
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/50Manual reset mechanisms which may be also used for manual release
    • H01H71/505Latching devices between operating and release mechanism
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H73/00Protective overload circuit-breaking switches in which excess current opens the contacts by automatic release of mechanical energy stored by previous operation of a hand reset mechanism
    • H01H73/02Details
    • H01H73/04Contacts
    • H01H73/045Bridging contacts

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Breakers (AREA)
  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路遮断器の短絡
遮断性能を向上する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】回路遮断器の構成を簡単に説明すると、
電路に接続される端子と、端子に接続される開閉接触子
と、開閉接触子を操作する開閉機構と、開閉機構を操作
して開閉接触子を投入(閉路)する投入操作装置と、過
電流引外し装置と、過電流引外し装置が動作したとき開
閉機構を操作して開閉接触子を開離させるトリップ機構
とからなる。
【0003】過電流引外し装置は、過電流が流れ始めて
から比較的長時間後に引外し動作がなされる長限時引外
し素子、一定の短時間後に引外し動作がなされる短限時
引外し素子及び瞬時に引外し動作がなされる瞬時引外し
素子を、電路保護のシステムに応じて自由に組み合わせ
て構成される。
【0004】開閉機構は、一端が開閉接触子に連結され
他端がラッチ手段によって構成されるトリップ機構に連
結されたトグルリンク機構を備えている。この開閉機構
は遮断ばねによって開閉接触子が開離する方向に付勢さ
れており、屈曲しているトグルリンクを投入(閉路)操
作によって伸直させることによって開閉接触子が接触
し、投入保持手段がトグルリンクを伸直状態で支持する
ことによって接触が維持され、また、トリップ機構が動
作してトグルリンクの伸直状態が解消したとき開離する
ようになっている。なお、短絡電流が流れたとき発生す
る電磁反発力によって開閉接触子が開離しないように開
閉接触子間に接触圧力を発生させる接圧ばねが設けら
れ、この接圧ばねの反作用力もトグルリンクには開閉接
触子が開離する方向に作用している。
【0005】トリップ機構は、上述のごとく付勢を受け
ているトグルリンクを支持しているトグルリンク支持部
材の変位を阻止するラッチ手段と、このラッチ手段の変
位を阻止するラッチ受けを有している。そして、過電流
引外し装置が動作してラッチ受けが動作したとき、ラッ
チ手段が変位してトグルリンク支持部材との係合が解除
され、開閉接触子が開離する。
【0006】回路遮断器には短絡電流を遮断するという
一つの責務がある。そして、より大きな短絡電流を遮断
できる回路遮断器は遮断性能が良いといえる。この発明
は遮断性能を向上させる二つの技術を含んでおり、その
第1の技術は短絡電流が流れたときできるだけ早く開閉
接触子を開離させる技術である。このような従来技術が
実公昭63−43797号公報に開示されている。
【0007】この従来技術による回路遮断器は、所定値
以上の短絡電流が流れたとき、過電流引外し装置による
通常のトリップ動作を経ることなく、トグルリンク支持
部材とラッチ手段を構成する部材(以後、「ラッチ部
材」と記す)との係合を直接的に解除してトグルリンク
の伸直状態を解消させて瞬時に開閉接触子を開離できる
ようにしたものである。このような動作によって、過電
流引外し装置が動作して、ラッチ受けが動作し、ラッチ
手段が変位し、トグルリンク支持部材が変位するという
動作を、順次、経る必要がない。このため、機械的な動
作遅れなどが排除され、より早いタイミングで開閉接触
子を開離できる。
【0008】この技術の要点はラッチ部材がばねによっ
て支えられている点にある。すなわち、短絡電流が流れ
たとき開閉接触子を開離させるように発生する電磁反発
力が、トグルリンク及びトグルリンク支持部材を介して
ラッチ部材を変位付勢する。そして、所定値以上の短絡
電流が流れたとき、この付勢力がばねをたわませてラッ
チ部材を変位させて、ラッチ部材とトグルリンク支持部
材との係合が解除されるようになっている。このばねが
動作設定ばねであり、上述の機能により短絡電流の所定
値を決定する。
【0009】この発明に関係する第2の技術は、短絡時
投入の性能に関するものである。閉路状態にある回路遮
断器に短絡電流が流れて電磁反発力が発生しても、接圧
ばねの作用により開閉接触子が開離することもなく、ト
グルリンクも投入保持手段によりその伸直状態が維持さ
れる。一方、開路状態にある回路遮断器の負荷側の電路
が短絡した状態において、その回路遮断器を投入したと
き(以後、「短絡時投入操作」と記す)、屈曲していた
トグルリンク機構が伸直する動作中に開閉接触子が接触
して短絡電流が流れる。このタイミングでトグルリンク
を伸直させるには、遮断ばねや接圧ばねの作用力に加え
て電磁反発力にも対抗できる投入力を発生させる必要が
ある。
【0010】特に、規模の大きい電路や重要な電路は、
主回路遮断器が閉路状態において、一分岐回路で短絡事
故が発生しても他の分岐回路には給電を持続する選択遮
断システムを構成することが多い。このようなシステム
の主回路遮断器は、事故が発生した分岐回路の回路遮断
器が短絡電流を遮断している間に、トリップ動作をしな
いように、瞬時引外し素子がなく短限時引外し素子を有
する過電流引外し装置を備える。このような主回路遮断
器について短絡時投入操作が行われたとき、瞬時にトリ
ップ動作しないため短絡電流が過大であれば、投入力不
足により開閉接触子が電磁反発による開離動作と再接触
動作を繰り返し、アークにより損傷を受けることとな
る。したがって、より高い遮断性能を持たせるためには
大形の投入装置を必要とする問題があった。
【0011】大形の投入装置を用いずに、この短絡時投
入操作における問題点を解決する方法として、投入時瞬
時引外し装置(Making Current Rel
ease/MCR)という技術がある。MCRを有する
回路遮断器は、短絡時投入操作において所定の閾値以上
の電流が流れたとき、MCRにより瞬時に開閉接触子が
開離するが、閉路状態において電流が流れたときは過電
流引外し装置の動作を待って開閉接触子が開離するよう
に構成されている。
【0012】このMCRの従来の技術が特開昭50−5
872号公報に開示されている。従来のMCRは、所定
の閾値以上の短絡電流が流れたとき可動コアーが固定コ
アーに瞬時に吸引される電磁石を利用した過電流引き外
し装置であって、可動コアーと固定コアーの間に開閉機
構の動作と連動するブロック部材を設けたものである。
このMCRは、回路遮断器が閉路状態にあるときは、こ
のブロック部材が可動コアーの吸引動作を阻止する位置
にあり、投入操作中はその位置から退避してブロック機
能が解除されるようにしたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の第1の技術に関
する従来技術の回路遮断器は、トグルリンク支持部材と
ラッチ部材との係合を直接的に解除させて短絡電流を遮
断した場合は、トグルリンクが屈曲し、その後トグルリ
ンク支持部材を元の状態に復帰させるには大きなリセッ
ト操作力が必要であるという構造の回路遮断器であっ
た。
【0014】また、この発明に関係する第2の技術に関
する従来技術のMCRを備える回路遮断器は、短絡時投
入操作において、可動コアーが固定コアーに吸引され、
ラッチ受けが動作し、トリップ機構が動作するという機
構を介して開離するため瞬時に開離するといっても時間
的遅れがあった。
【0015】したがって、本発明の第1の目的は、回路
遮断器の開閉接触子をできるだけ早く開離させて短絡電
流遮断性能を向上するとともに、リセット操作を容易化
して、例えば自動リセットを可能にすることである。
【0016】本発明の他の目的は、選択遮断システムを
構成する電路において、短絡時投入操作において時間的
遅れのないMCRを備える小形で安価な主回路遮断器を
提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1の発明による回路遮断器は、開閉接触子
と、開閉接触子を開離させる方向に付勢する遮断ばね
と、一端が開閉接触子の一方に連結されるトグルリンク
と、トグルリンクの他端を支持し遮断ばねの付勢力を受
けるトグルリンク支持部材と、上記付勢力によるトグル
リンク支持部材の変位を係止するラッチ手段と、トグル
リンク支持部材の変位を係止することによって付勢され
るラッチ手段の変位を係止するラッチ受けと、ラッチ受
けを変位させてラッチ手段の係止を解除させる過電流引
外し装置と、を備える回路遮断器において、ラッチ手段
は、係合手段どうし互いに変位自在である、ラッチ受け
と係合する係合手段A及びトグルリンク支持部材と係合
する係合手段B、これら両係合手段を互いに変位付勢さ
せる動作設定ばね及びラッチ受け駆動手段を備え、回路
遮断器に第1の所定値以上の短絡電流が流れたとき、開
閉接触子間に発生する電磁反発力がトグルリンク支持部
材を介して係合手段Bに作用し動作設定ばねがたわみ、
係合手段Bが変位することによってトグルリンク支持部
材の係止が解除され、上記開閉接触子が開離するととも
に、係合手段Bの変位に追随してラッチ受け駆動手段が
変位してラッチ受けを変位させて、係合手段Aの係止を
解除させることとしている。
【0018】このように構成された回路遮断器に短絡電
流が流れたとき開閉接触子間に発生する電磁反発力がト
グルリンクを介してトグルリンク支持部材を変位付勢す
る。この変位付勢によりラッチ手段も変位付勢を受ける
が、その係合手段Aはラッチ受けによって係止されてい
るため、トグルリンク支持部材の変位付勢力は動作設定
ばねを介して係合手段Bを変位付勢する。短絡電流がこ
の変位付勢力によって動作設定ばねをたわませるだけの
大きさ以上である場合は、係合手段Bが変位してトグル
リンク支持部材との係合が解除され、トグルリンク支持
部材が変位して開閉接触子が開離する。この動作は、過
電流引外し装置の動作の遅れやラッチ受けの変位による
ラッチ部材との係合解除などの多くの機械的動作を経る
機構とは無関係に行われるため、開閉接触子の開離は早
いタイミングで行われる。
【0019】さらに、この動作において変位した係合手
段Bは、過電流引外し装置の動作とは関係なく、ラッチ
受け駆動手段がラッチ受けを変位させて係合手段Aを変
位させるため、動作設定ばねのたわみが解消してトグル
リンク支持部材の復帰を容易にする。
【0020】このような瞬時の開離動作および容易なリ
セット操作は、回路遮断器が閉路状態にあって短絡電流
が流れた場合でも、また、短絡時投入操作が行われた場
合でも、閾値以上の電流が流れた場合には行われる。
【0021】請求項2ないし4による発明も請求項1と
同様の作用を、より効果的に実現させる。
【0022】請求項5の発明による回路遮断器は、請求
項1ないし4のいずれかに記載の発明の回路遮断器にお
いて、第1の所定値の電流を制御する動作制御レバー
と、トグルリンク支持部材との係合が解除する方向に変
位する係合手段Bと係合する動作制御レバーを該変位を
阻止する方向に付勢する動作制御ばねとを、係合手段A
にさらに備えることとしている。
【0023】このような構成により、係合手段Bとトグ
ルリンク支持部材との係合を解除するためには、動作設
定ばねに加えて動作制御ばねの作用にも打ち勝つ付勢力
がトグルリンク支持部材から係合手段に加えられる必要
がある。すなわち、第1の所定値の電流をより大きな値
に設定することができる。
【0024】請求項6の発明による回路遮断器は、請求
項1ないし5のいずれかに記載の発明の回路遮断器に、
トグルリンクを屈曲している状態から伸直させることに
よって回路遮断器を投入させる投入操作部材と、投入操
作において投入操作部材の変位に追随して変位すること
によって、トグルリンクが伸直する途中に係合手段Bが
変位するときは該変位を阻止せず伸直後に係合手段Bが
変位するときは該変位を阻止するロック手段と、をさら
に備えることとしている。
【0025】このような回路遮断器が閉路状態におい
て、第1の所定値以上の短絡電流が流れても、ロック部
材が係合手段Bの変位を阻止するため係合手段Bとトグ
ルリンク支持部材との係合が維持された状態となり、請
求項1による作用を呈しない。したがって、過電流引外
し装置が動作して、順次に、ラッチ受けが変位し、係合
手段Aと共に係合手段Bが変位し、トグルリンク支持部
材が変位して、開閉接触子が開離するというトリップ動
作が行われる。
【0026】また、回路遮断器の短絡時投入操作が行わ
れ第1の所定値以上の短絡電流が流れたときは、ロック
部材がロック作用を呈しないため係合手段Bが変位し、
トグルリンク支持部材との係合が解除され、請求項1に
よる作用と同様の作用を呈する。
【0027】請求項7による発明は、中継レバーがロッ
クされることにより係合手段Bの変位が阻止されるため
閉路状態において第1の所定値以上の電流が流れても開
閉接触子が開離しない。
【0028】請求項8の発明による回路遮断器は、閉路
状態において第2の所定値以上の短絡電流が流れたとき
係合手段Bによる付勢力によってロック手段が変位しロ
ック作用が解除されることとしている。
【0029】この回路遮断器は、閉路状態で流れる電流
が第2の所定値未満の場合は過電流引外し装置の動作ま
では遮断動作が行われず、第2の所定値以上では瞬時に
遮断動作が行われる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明による回路遮断器の実施の
形態を図1〜図14によって説明する。
【0031】(実施の形態1)図1〜図11に示されて
いる本発明の実施の形態1の回路遮断器は、開閉接触子
を含む接触子ユニット1及び開閉接触子を開閉制御する
開閉機構ユニット2からなる。
【0032】接触子ユニット1は、図1に示されている
ように、絶縁成型物3上に構成されており、電源側及び
負荷側端子4及び5と、電源側及び負荷側の固定側接触
子ユニット6及び7と、固定側接触子ユニット6及び7
の双方と開離及び接触する可動接触子8と、可動接触子
8に設けられる可動接点22と、可動接触子8を保持す
る絶縁物部材の可動接触子ホルダ9と、可動接触子ホル
ダ9を左右方向に案内する図示していないガイド手段
と、回転自在に保持されるクロスバー10と、クロスバ
ー10と共に回転するコンタクトレバー11と、可動接
触子ホルダ9とコンタクトレバー11とを連結するコン
タクトレバー軸12と、コンタクトレバー11上に取り
付けられるトグルローラ13と、電源側及び負荷側に対
応してこの回路遮断器が電流を遮断するとき発生するア
ークを消滅させる消弧装置14及び15を含んでいる。
【0033】固定接触子ユニット6は、固定接触子モー
ルド16上に軸17によって回転自在に備えられた固定
接触子18と、固定接触子18に設けられた固定接点2
1と、固定接点21と可動接点22との間に接触圧力を
発生させる接圧ばね23と、固定接触子18と電源側端
子4の間を電気的に接続する一対の中継接触子19と、
中継接触子19に接触圧力を発生させるばね20とを備
えている。なお、固定側接触子ユニット7は、固定側接
触子ユニット6と上下対象に配置されているが同一構造
であるためその説明は省略する。
【0034】開閉機構ユニット2は、図1〜図3に示さ
れるように、投入操作装置を含み、フレーム25上に構
成されている。投入操作装置は、本願発明の主要部では
ないためその詳細な説明と図示を省略するが、公知技術
の電動機とラチェット機構による蓄勢手段により蓄勢さ
れる投入ばね26を、固定ピン67と操作レバー27の
ピン68との間に備えている。
【0035】投入ばね26の放勢及び蓄勢に応じて往復
回転する操作レバー27が軸28上に、投入操作部材2
9と投入保持ラッチ30が軸31上に、トグルリンク支
持部材32が軸33上に、トグルカム34が軸35上
に、ラッチ手段36が軸37上に、トリップアクチュエ
ータ38が軸状のラッチ受け39上に、互いに同一形状
のトリップボタン40及び投入ボタン41が並んで軸4
2上に、操作レバーローラ43が操作レバー27上に、
それぞれ回転自在に備えられる。
【0036】また、トグルリンクは上側トグルリンク4
4と下側トグルリンク46を備え、トグルカム34と上
側トグルリンク44とは軸45により、トグルリンク支
持部材32と下側トグルリンク46とは軸47により、
上側トグルリンク44と下側トグルリンク46とは連結
軸ローラ48を備える連結軸49によってそれぞれ回転
自在に連結されている。また、接触子ユニット1のコン
タクトレバー軸12と開閉機構ユニット2に取り付けら
れている固定ピン50との間には、コンタクトレバー1
1を反時計方向に回転させるように付勢する遮断ばね5
1が取り付けられている。
【0037】ラッチ手段36は、図3及び図8〜図11
にその詳細が示されているように、軸37上に回転自在
に保持された係合手段A52と係合手段B53を含んで
いる。この係合手段A52には、軸54上にコ字状に曲
げられた中継レバー55及び軸56上にラッチ受け駆動
手段57がそれぞれ回転自在に備えられている。これら
のレバー部材は互いに連動して回転するように、係合手
段B53の一端と中継レバー55の一端とが連結ピン5
8により、中継レバー55の他端とラッチ受け駆動手段
57の一端とが連結ピン59により連結されている。こ
のラッチ受け駆動手段57の他端にはローラ65が取り
付けられ、ラッチ受け39上に備えられたアクチュエー
タ60と対向するように位置し、中継レバー55に形成
された係合端55aは、投入保持ラッチ30に取り付け
られたロック手段61の係合縁61aと係合自在であ
る。
【0038】また、係合手段B53の他端には、トリッ
プローラ62が回転自在に保持されるとともに、係合手
段A52との間に動作設定ばね63が備えられ、相対的
に係合手段B53を時計方向に回転付勢している。
【0039】この回路遮断器の閉路状態を、図1、図
2、図3及び図8を参照して説明する。この閉路状態で
は、遮断ばね51と接圧ばね23のばね力が可動接触子
8、可動接触子ホルダ9、コンタクトレバー11、トグ
ルローラ13、トグルカム34及び伸直状態にある上側
トグルリンク44と下側トグルリンク46を介してトグ
ルリンク支持部材32を反時計方向に回転付勢する。こ
のトグルリンク支持部材32の回転付勢力は、トグルリ
ンク支持部材の係合縁32aと係合しているトリップロ
ーラ62を介して係合手段B53を反時計方向に回転付
勢する。しかし、この係合手段B53の回転付勢力は、
動作設定ばね63を伸長させるほど大きくないためトリ
ップローラ軸24が係合手段A52の縁部52bと係合
して、係合手段B53と共に係合手段A52を反時計方
向に回転付勢する。このように回転付勢される係合手段
A52は、その係合端52aがラッチ受け39の断面が
半円形に形成された係止部に係合しその回転が阻止され
ている。
【0040】また、上側トグルリンク44と下側トグル
リンク46は、接圧ばね23などのばね力により、逆
「く」字状に屈曲する方向に付勢されているが、それら
の連結部である連結軸ローラ48が投入操作部材29の
カム縁29aに支持されてその伸直状態が維持されてい
る。さらに、中継レバーの係合端55aは、ロック手段
の係合縁61aと対向している。
【0041】さらに、前述の投入保持ラッチ30は、投
入操作部材29とは個別に回転可能なように同軸上に設
けられており、図示していない復帰ばねによって反時計
方向へ回転付勢され、その保持係合縁30aが連結軸4
9と対向するような位置で、図示していないストッパ手
段によりその回転が阻止されている。
【0042】なお、図1は投入ばね26が放勢された状
態を示しているが、この回路遮断器は投入操作が完了す
れば自動的に投入ばね26を蓄勢することもできる。こ
の場合、投入操作直後の図1の状態において蓄勢操作が
始まると、操作レバー27が時計方向に回転し、操作レ
バーローラ43の変位に追随して投入操作部材29が反
時計方向に回転し、そのカム縁29aに沿って連結軸ロ
ーラ48がわずかに右方向に変位したとき、連結軸ロー
ラ48と投入操作部材29に代わって、投入保持ラッチ
30が連結軸49と係合してトグルリンクの伸直を維持
する。図2及び図4はこのようにして投入操作部材29
の回転が完了した状態を示している。
【0043】次に、閉路状態にある回路遮断器を人為的
に開路操作したときの動作を説明する。
【0044】トリップボタン40を押したとき、詳細説
明を省略したリンク部材及びトリップアクチュエータ3
8を介して、ラッチ受け39が反時計方向に回転する。
このラッチ受け39の回転により係合端52aとの係合
が解除され、順次、係合手段A52が係合手段B53と
一体となって反時計方向に回転し、トリップローラ62
との係合が解除されトグルリンク支持部材32が反時計
方向に回転する。この回転に追随して、順次、下側トグ
ルリンク46と上側トグルリンク44が左下方に変位
し、トグルカム34が時計方向に回転し、コンタクトレ
バー11が反時計方向に回転し、可動接点22が固定接
点21から開離する。開離した後は遮断ばね51だけの
作用によってさらに可動接触子8が左方向に変位し、両
接点が所定の距離だけ離れた開路状態となる。このとき
の開閉機構の主要部が図5に示され、ラッチ手段36が
図9に示されており、トリップローラ62はトグルリン
ク支持部材のカム縁32b上に位置している。なお、過
電流引外し装置64が動作したときも、トリップアクチ
ュエータ38が駆動され上述と同様の動作をする。
【0045】次に、開路状態にある回路遮断器をリセッ
トするときの動作を説明する。図5及び図9の開路状態
から投入ばね26を蓄勢すると、操作レバー27が時計
方向に回転し、操作レバーローラ43の変位に追随して
図示していない復帰ばねによって投入操作部材29が反
時計方向に回転し、この投入操作部材29のカム面に沿
って連結軸ローラ48が右方向に変位して凹状のカム縁
29bに達したとき、トグルリンクが逆「く」字状に屈
曲した状態となる。このとき、投入保持ラッチ30はそ
のカム縁30bが連結軸49に係合した図6の状態とな
る。なお、投入完了後投入ばね26が自動的に蓄勢され
ている状態で開路操作が行われたときは、図5の状態か
ら直ちにトグルリンクが逆「く」字状に屈曲する。
【0046】また、トグルリンク支持部材32は図示し
ていない復帰ばねにより時計方向に回転して図示されて
いないストッパ手段により回転が阻止され、図6に示さ
れるように、トリップローラ62がトグルリンク支持部
材の係合縁32aと係合可能な状態となる。一方、係合
手段A52は図示していない復帰ばねによって時計方向
に回転し、ラッチ受け39も図示していない復帰ばねに
よって時計方向に回転して、それぞれ図示されていない
ストッパ手段により回転が阻止され、図10に示される
ように、係合手段Aの係合端52aがラッチ受け39と
係合可能な状態となる。
【0047】次に、この回路遮断器を投入するときの動
作を説明する。図6及び図10のリセット状態において
投入ボタン41を押したとき、詳細説明を省略した投入
ラッチ機構の係合が解除されて投入ばね26が放勢し操
作レバー27が反時計方向に回転する。この回転により
操作レバーローラ43を介して投入操作部材29が時計
方向に回転し、投入操作部材の凹状のカム面29bから
カム面29aに沿って連結軸ローラ48が左方向に移動
しトグルリンクが伸直する。この伸直動作に追随して、
順次、トグルカム34が反時計方向に回転し、トグルロ
ーラ13を介してコンタクトレバー11が時計方向に回
転し、可動接触子8が右方向へ移動し可動接点22が固
定接点21と接触する。接触した後、さらに可動接触子
8がわずかに右方向へ移動し、接圧ばね23のばね力に
抗して固定接触子18を反時計方向に回転させて図1に
示される閉路状態となる。
【0048】この投入動作中、連結軸49はカム縁30
bを摺動して投入保持ラッチ30を時計方向に回転させ
ながら変位し、投入保持ラッチ30は、そのカム縁30
bと連結軸49の係合が解消したとき反転して復帰ばね
によって反時計方向へ回転し、その保持係合縁30aが
連結軸49と対向する図1で示される位置でストッパ手
段によってその回転が停止する。
【0049】さらに、この動作中、トグルリンク支持部
材32の係合縁32aがトリップローラ62と係合し、
係合手段Aの係合端52aがラッチ受け39と係合す
る。
【0050】以上は、この回路遮断器を意図的に開路、
リセット及び投入する操作を説明したものである。次
に、この回路遮断器に短絡電流が流れた時の動作につい
て説明する。
【0051】まず、短絡時投入操作の場合は、前述の投
入操作において、図1の閉路状態に至る直前の可動接点
22が固定接点21と接触した瞬間に短絡電流が流れ
る。この瞬間における開閉機構の主要部は図7で示され
ているように、投入操作部材29は回転中であり連結軸
49は変位途中である。投入保持ラッチ30は、この連
結軸49の変位に追随して時計方向に回転中であるた
め、図11に示されるように、中継レバーの係合端55
aとロック手段の係合縁61aは対向した状態にはな
い。すなわち、中継レバー55は回転可能な状態にあ
る。
【0052】このため、両接点が接触した瞬間、通常の
投入操作中に受ける作用力と両接点間に発生する電磁反
発力を合計した大きな作用力がトグルリンク支持部材3
2を反時計方向に回転付勢し、トリップローラ62を介
して係合手段A52と共に係合手段B53を反時計方向
に回転付勢する。短絡電流の大きさが、この回転付勢力
により動作設定ばね63を伸長させることができる閾値
である第1の所定値以上である場合は、係合手段A52
は回転せず、係合手段B53が反時計方向に回転し、順
次、トリップローラ62が係合縁32aから離脱して、
トグルリンク支持部材32が反時計方向に回転し、可動
接点22が固定接点21から瞬時に開離して短絡電流が
遮断される。
【0053】トグルリンク支持部材32が回転した直後
は、投入ばねが蓄勢された状態にあっても伸長状態にあ
る動作設定ばね63の大きな力がトリップローラ62を
介してカム縁32bに作用しているため、図示していな
い復帰ばねではトグルリンク支持部材32を時計方向に
回転させることはできない。
【0054】しかし、上述の動作中に中継レバー55を
介してラッチ受け駆動手段57が反時計方向に回転する
ことによって、順次、ローラ65がアクチュエータ60
を押し、ラッチ受け39が反時計方向に回転し、ラッチ
受け39と係合端52aとの係合が解除し、係合手段A
52が反時計方向に回転し、係合手段Aの縁部52bが
トリップローラ軸24と係合して係合手段Aと係合手段
Bが一体化状態となるとともに、動作設定ばね63のト
グルリンク支持部材32に対する作用が解除され、トグ
ルリンク支持部材32及び係合手段A52は自由状態と
なりそれぞれの復帰ばねによって回転復帰可能な状態と
なり、前述の人為的に開路した直後と同一の状態とな
る。
【0055】このように短絡時投入操作において、動作
設定ばね63が伸長することによって定まる第1の所定
値以上の短絡電流が流れたとき、トリップローラ62と
トグルリンク支持部材32との係合が解除され、過電流
引外し装置の動作によるラッチ受け39の回転がなくて
も開閉接触子が瞬時に開離しリセットも容易になる。な
お、短絡電流の大きさが第1の所定値より小さい場合
は、通常の投入動作を完了し閉路状態となり、過電流引
外し装置64が動作したとき短絡電流が遮断される。
【0056】次に、この回路遮断器が閉路している状態
で第1の所定値以上の短絡電流が流れた場合、遮断ばね
51と両接点の接触圧力と電磁反発力との合計した大き
な作用力によって、係合手段B53を介して中継レバー
55が時計方向に回転付勢される。しかし、短絡時投入
操作の場合と異なり、図8の状態から中継レバー55が
わずかに回転したとき係合端55aがロック手段の係合
縁61aと係合しその回転が阻止される。この中継レバ
ー55の回転が阻止されることによって、係合手段B5
3も回転が阻止され、トグルリンク支持部材32も回転
しない。また、ラッチ受け駆動手段57も回転せず、係
合手段A52も回転しないため、瞬時に短絡電流が遮断
されることはない。そして、過電流引外し装置64が動
作したとき短絡電流が遮断される。
【0057】このとき中継レバー55の回転を阻止する
ためには、中継レバーの係合端55aとロック手段の係
合縁61aとの係合状態が次のいずれかの状態になるよ
うにすればよい。すなわち、第1の状態は、中継レバー
55の回転付勢力がロック手段61を反時計方向に回転
付勢する角度で係合するようにすることである。この場
合はロック手段61が図示していないストッパ手段によ
って反時計方向の回転が阻止されているためロック作用
を呈する。また、第2の状態は、ロック手段を時計方向
に回転付勢する角度ではあるが、回転が実現するほどロ
ック手段が受ける付勢力が大きくならないような角度で
係合するようにすることである。この第2の状態になる
ような構成にしたときは、短絡電流が大きければ、中継
レバー55を介して加えられる付勢力がロック手段61
を時計方向に回転させることができる。このように回転
させうる閾値である第2の所定値以上の短絡電流が流れ
た場合は、短絡時投入操作の場合と同様にトグルリンク
支持部材32が回転し、瞬時に開閉接点を開離させて短
絡電流を遮断させることができる。すなわち、閉路状態
で流れる短絡電流の大きさが第2の所定値より小さい場
合は、過電流引外し装置64の動作を待って遮断する
が、それ以上の電流が流れると瞬時に遮断する。
【0058】このような、第2の所定値は、前述のロッ
ク手段の係合縁と中継レバーの係合端との係合角度の他
にロック手段が取り付けられている投入保持ラッチ30
の復帰ばねのばね力などによって変えることができる。
したがって、この第2の所定値を閉路状態にある開閉接
触子が電磁反発力によって開離しない限界値とすると、
この第2の所定値以下では電磁反発力による損傷も受け
ることがない上、選択遮断が可能となり、第2の所定値
以上では選択遮断ができないがより大きな短絡電流を遮
断できるため、全体として適用の範囲が広がる。
【0059】なお、上記説明した実施例においては、ロ
ック手段61を投入保持ラッチ30と共に回転するよう
に双方を一体にして設けているが、双方を同軸上に設
け、通常の開閉操作においては双方が共に動作するが、
中継レバー55がロック手段61を回転付勢したとき
は、ロック手段61が投入保持ラッチ30とは別々に動
作するようにしてもよい。
【0060】さらに、上記説明した実施例はロック手段
を備えてMCR機能を備えているが、ロック手段を省略
することによって、第1の所定値以上の短絡電流が流れ
たときは、閉路状態及び短絡時投入操作時のいずれであ
っても、瞬時に短絡電流を遮断できるようになるのは明
らかである。
【0061】(実施の形態2)上述の実施の形態1の回
路遮断器では、第1の所定値の電流が主に動作設定ばね
63によって定まるようにしている。しかし、このよう
な構成の場合、第1の所定値の電流をより大きな値にす
るには大きな動作設定ばねを使用しなければならない。
以下に説明する実施の形態2の回路遮断器は、実施の形
態1の回路遮断器の構成にいくつかの部品を加えること
によって、第1の所定の電流値を大きくできるようにし
たものである。
【0062】図12及び図13に閉路状態における実施
の形態2の回路遮断器の要部が示されている。この回路
遮断器には、実施の形態1の回路遮断器の構成に加え
て、係合手段A52上の軸70上に回転自在に取り付け
られた動作制御レバー71と、動作制御レバー71の一
方の腕71aと係合手段A52上のピン73との間に設
けられた動作制御ばね72とが、設けられている。図1
3において、動作制御レバー71は動作制御ばね72に
より反時計方向に付勢されており、その回転は他方の腕
71bがトリップローラ62の中心軸であるトリップロ
ーラ軸24と接触することにより阻止されている。
【0063】このように構成されている実施の形態2の
回路遮断器に大きな短絡電流が流れたときは、実施の形
態1と同様に、過電流引き外し装置の動作によることな
く、係合手段Bが反時計方向に回転してトリップローラ
62とトグルリンク支持部材32との係合が解消して開
路する。この実施の形態2の回路遮断器の開路操作過程
において係合手段Bが回転するとき、トリップローラ軸
24が動作制御レバー71の他方の腕に形成された制御
係合縁71cと係合して動作制御ばね72に抗して動作
制御レバー71を時計方向に回転させる。
【0064】実施の形態2の回路遮断器は、以上のよう
な構成及び動作であるため、トリップローラ軸24から
動作制御レバーの制御係合縁71cに加えられる付勢力
が動作制御ばね72の作用力より小さいときは開路状態
とはならない。したがって、動作制御レバー71と動作
制御ばね72とを付加すれば、第1の所定値の電流を実
質的に大きくすることができる。そして、動作制御レバ
ー71の制御係合縁71cとトリップローラ軸24との
接点と、トリップローラ軸24の中心と、軸70の中心
とを一直線に近い配置にすればするほど、動作制御レバ
ー軸24から受ける動作制御レバー71の回転モーメン
トが小さくなるため、より作用力の小さい動作制御ばね
72であっても第1の所定値の電流を実質的により大き
くすることができる。
【0065】なお、図14に示すように、トグルリンク
支持部材の係合縁32aとの係合が解消した後、このト
リップローラ62は係合縁32b上にあり、動作制御レ
バー71はその角部上端縁71dがトリップローラ軸2
4と接触して反時計方向の回転が阻止された状態にあ
る。そして、実施の形態1と同様に、係合手段の係合端
52aとラッチ受け39の係合が解消して係合手段52
が反時計方向に回転して、トリップローラ62がトグル
リンク支持部材の係合縁32a上に復帰するとき、トリ
ップローラ軸24の移動に追随して動作制御レバー71
が反時計方向に回転してトリップローラ軸24と動作制
御レバーの他方の腕71bが再び係合する。
【0066】上記に、本発明の実施の形態について説明
を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、
あくまで例示であって、本発明の範囲は上記の発明の実
施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、
特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求
の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変
更を含むことが意図される。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
ないし5による回路遮断器は、動作設定ばねがたわむ第
1の所定値以上の短絡電流が流れたとき、ラッチ部材の
係合手段Bとトグルリンク支持部材との係合が解除さ
れ、トグルリンク支持部材が変位して、過電流引外し装
置の動作を待たず、瞬時に開閉接触子が開離するためよ
り大きな短絡電流を遮断できるという効果を奏する。ま
た、このようにして遮断動作したとき係合手段Bの変位
によりラッチ受け駆動手段も変位してラッチ部材の係合
手段Aも変位し、動作設定ばねのたわみが解消しリセッ
ト動作が容易になるという効果も奏する。
【0068】また、請求項6及び7の回路遮断器は、閉
路状態で第1の所定値以上の電流が流れても、ラッチ部
材の係合手段Bがロック手段によってその変位が阻止さ
れるためトグルリンク支持部材が瞬時には変位せず、過
電流引外し装置が動作するまでは短絡電流を遮断しな
い。このため、選択遮断システムにおいて主回路遮断器
として採用したとき、短絡事故が発生した分岐回路の回
路遮断器が先に短絡電流を遮断し、他の分岐回路には給
電を持続できる。さらに、短絡時投入操作が行われたと
きは、ロック手段がその機能を呈しないため、トグルリ
ンク支持部材が瞬時に変位し開閉接触子が開離して短絡
電流を遮断するため、大形の投入操作装置を必要としな
い。したがって、小形、経済的で、短絡遮断性能がよい
選択遮断システムに最適な主回路遮断器を提供できると
いう効果を奏する。
【0069】さらに、請求項8による回路遮断器は、請
求項6又は7の回路遮断器が奏する効果に加えて、閉路
状態において第2の所定値以上の電流が流れたとき、ロ
ック手段のロック作用が解除され、電流を過電流引外し
装置が動作するのを待たずに瞬時に遮断するため、短絡
電流を瞬時に遮断しない場合に電路やこの回路遮断器に
損傷を発生させない限界電流値を第2の所定値として選
べば、第2の所定値より小さい電流に対しては選択遮断
機能を有し、それ以上の電流に対しては瞬時に遮断して
電路などを保護するため、より大きな短絡電流が生じる
可能性がある電路にも適用できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における回路遮断器の
閉路状態での側面断面図ある。
【図2】 図1の開閉機構の主要部の斜視図である。
【図3】 図1のラッチ手段の斜視図である。
【図4】 閉路状態における開閉機構の主要部の模式図
である。
【図5】 開路状態で未リセット状態における図4相当
図である。
【図6】 開路状態でリセット後の図4相当図である。
【図7】 開閉接触子が接触した瞬時の図4相当図であ
る。
【図8】 閉路状態におけるラッチ手段の模式図であ
る。
【図9】 開路状態で未リセット状態における図8相当
図である。
【図10】 開路状態でリセット後の図8相当図であ
る。
【図11】 開閉接触子が接触した瞬時の図8相当図で
ある。
【図12】 本発明の実施の形態2における回路遮断器
の閉路状態のラッチ手段の主要部を示す図である。
【図13】 図12に示す回路遮断器の閉路状態のラッ
チ手段の模式的側面図である。
【図14】 開路状態で未リセットの状態にある図13
相当図である。
【符号の説明】
1 接触子ユニット、2 開閉機構ユニット、8 可動
接触子、9 可動接触子ホルダ、10 クロスバー、1
1 コンタクトレバー、13 トグルローラ、18 固
定接触子、21 固定接点、22 可動接点、23 接
圧ばね、24トリップローラ軸、25 フレーム、26
投入ばね、29 投入操作部材、30 投入保持ラッ
チ、32 トグルリンク支持部材、34 トグルカム、
36ラッチ手段、37 軸、38 トリップアクチュエ
ータ、39 ラッチ受け、40 トリップボタン、41
投入ボタン、43 操作レバーローラ、44 上側ト
グルリンク、46 下側トグルリンク、48 連結軸ロ
ーラ、49 連結軸、51 遮断ばね、52 係合手段
A、53 係合手段B、55 中継レバー、57 ラッ
チ受け駆動手段、60 アクチュエータ、61 ロック
手段、62 トリップローラ、63 動作設定ばね、6
4 過電流引外し装置、71 動作制御レバー、72
動作制御ばね、73 ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 71/12 H01H 73/36

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉接触子(8、18)と、 前記開閉接触子を開離させる方向に付勢する遮断ばね
    (51)と、 一端が前記開閉接触子の一方 (8)に連結されるトグル
    リンク(44、46)と、 前記トグルリンクの他端を支持し前記遮断ばねの付勢力
    を受けるトグルリンク支持部材(32)と、 前記付勢力によるトグルリンク支持部材の変位を係止す
    るラッチ手段(36)と、 前記トグルリンク支持部材の変位を係止することによっ
    て付勢される前記ラッチ手段の変位を係止するラッチ受
    け(39)と、 前記ラッチ受けを変位させて前記ラッチ手段の係止を解
    除させる過電流引外し装置(64)と、を備える回路遮
    断器において、 前記ラッチ手段は、係合手段どうし互いに変位自在であ
    る、前記ラッチ受けと係合する係合手段A(52)及び
    前記トグルリンク支持部材と係合する係合手段B(5
    3)、前記両係合手段を互いに変位付勢させる動作設定
    ばね(63)及びラッチ受け駆動手段(57)を備え、 前記回路遮断器に第1の所定値以上の短絡電流が流れた
    とき、前記開閉接触子間に発生する電磁反発力が前記ト
    グルリンク支持部材を介して前記係合手段Bに作用し前
    記動作設定ばねがたわみ、前記係合手段Bが変位するこ
    とによって前記トグルリンク支持部材の係止が解除さ
    れ、前記開閉接触子が開離するとともに、前記係合手段
    Bの変位に追随して前記ラッチ受け駆動手段が変位して
    前記ラッチ受けを変位させて前記係合手段Aの係止を解
    除させることを特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 前記ラッチ手段を構成する係合手段A及
    び係合手段Bは互いに同軸(37)上に設けられるレバ
    ーであることを特徴とする請求項1に記載の回路遮断
    器。
  3. 【請求項3】 前記ラッチ受け駆動手段は、前記係合手
    段A上に取り付けられるとともに前記係合手段Bの変位
    に追随して回転するレバーであることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 前記ラッチ受け駆動手段と前記係合手段
    Bとを連結する中継レバー(55)が前記係合手段A上
    に備えられることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】 前記第1の所定値の電流を制御する動作
    制御レバー(71)と、前記トグルリンク支持部材との
    係合が解除する方向に変位する前記係合手段Bと係合
    る前記動作制御レバーを該変位を阻止する方向に付勢す
    る動作制御ばね(72)とを、前記係合手段Aに設けた
    ことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載
    の回路遮断器。
  6. 【請求項6】 前記トグルリンクを屈曲している状態か
    ら伸直させることによって前記回路遮断器を投入させる
    投入操作部材(29)と、 投入操作において前記投入操作部材の変位に追随して変
    位することによって、前記トグルリンクが伸直する途中
    に前記係合手段Bが変位するときは該変位を阻止せず伸
    直後に前記係合手段Bが変位するときは該変位を阻止す
    るロック手段(61)と、をさらに備えることを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれかに記載の回路遮断器。
  7. 【請求項7】 前記中継レバーに前記ロック手段と係合
    自在の係合端(55a)が備えられることを特徴とする
    請求項6に記載の回路遮断機。
  8. 【請求項8】 閉路状態において第2の所定値以上の短
    絡電流が流れたとき、前記係合手段Bによる付勢力によ
    って前記ロック手段が変位し前記ロック作用が解除され
    ることを特徴とする請求項6又は7に記載の回路遮断
    器。
JP29797899A 1998-12-24 1999-10-20 回路遮断器 Expired - Fee Related JP3368238B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29797899A JP3368238B2 (ja) 1998-12-24 1999-10-20 回路遮断器
EP19990124033 EP1014415B1 (en) 1998-12-24 1999-12-09 Circuit breaker
DE1999601091 DE69901091T2 (de) 1998-12-24 1999-12-09 Schutzschalter

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-366848 1998-12-24
JP36684898 1998-12-24
JP29797899A JP3368238B2 (ja) 1998-12-24 1999-10-20 回路遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000243204A JP2000243204A (ja) 2000-09-08
JP3368238B2 true JP3368238B2 (ja) 2003-01-20

Family

ID=26561325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29797899A Expired - Fee Related JP3368238B2 (ja) 1998-12-24 1999-10-20 回路遮断器

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1014415B1 (ja)
JP (1) JP3368238B2 (ja)
DE (1) DE69901091T2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018216210A1 (de) * 2018-09-24 2020-03-26 Siemens Aktiengesellschaft Schnell auslösende Verklinkung, Auslösemechanismus und Schnellerder, Schnellschalter oder Kurzschließer
CN117577491B (zh) * 2024-01-16 2024-03-29 浙江厚达电气有限公司 一种分合闸设备的锁定机构

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE605080C (de) * 1930-03-11 1934-11-03 Reyrolle & Co Ltd A Elektrischer Selbstschalter
FR1393064A (fr) * 1963-05-16 1965-03-19 Licentia Gmbh Disjoncteur où l'ouverture du système des contacts limite l'intensité du courant
US3534305A (en) * 1968-11-21 1970-10-13 Ite Imperial Corp Current limiting circuit breaker
JPS5341785B2 (ja) * 1973-05-21 1978-11-07
JPS61224227A (ja) * 1985-03-28 1986-10-04 三菱電機株式会社 気中しや断器
FR2744563B1 (fr) * 1996-02-06 1998-04-03 Schneider Electric Sa Mecanisme de commande d'un disjoncteur a verrou debrayable sur un court-circuit

Also Published As

Publication number Publication date
DE69901091D1 (de) 2002-05-02
EP1014415B1 (en) 2002-03-27
JP2000243204A (ja) 2000-09-08
EP1014415A1 (en) 2000-06-28
DE69901091T2 (de) 2002-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4255732A (en) Current limiting circuit breaker
JP2743989B2 (ja) スイッチング装置
US3614685A (en) Circuit breaker with handle-indicating means
JPS6286632A (ja) 回路遮断器
US4301435A (en) Flux shifter reset assembly
JP3972782B2 (ja) 回路しゃ断器
JPH0828180B2 (ja) 回路遮断器
EP0918348A2 (en) Circuit breaker with automatic catch to prevent rebound of blow open contact arm
US6911614B2 (en) Circuit breaker
US5363076A (en) Circuit breaker having spring biased blade suspension
JP2954936B1 (ja) 回路遮断器の引外し装置
JP2704221B2 (ja) 回路遮断器
US6084489A (en) Circuit breaker rotary contact assembly locking system
JP3057155B2 (ja) 回路遮断器
CA2366752A1 (en) Magnetically collapsible toggle linkage for electrical switching apparatus
JP3368238B2 (ja) 回路遮断器
JPH0119313Y2 (ja)
JP2001148221A (ja) 回路遮断器用の制御機構
US6448521B1 (en) Blocking apparatus for circuit breaker contact structure
US2320356A (en) Circuit breaker
JP5757115B2 (ja) 回路遮断器
EP0189887B1 (en) Closing delay arrangement for current limiting circuit breaker contacts
JP3669225B2 (ja) 回路遮断器
JP4489930B2 (ja) 回路遮断器
JP3485467B2 (ja) 回路遮断器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021022

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071108

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081108

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081108

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091108

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101108

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101108

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111108

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121108

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131108

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141108

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees