JP4704727B2 - 既設管切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば水道管等の既設管の一部を水密的に密封した筐体内において、既設管を不断水状態で切断する既設管切断装置に関し、詳しくは、既設管を円周方向に沿って切断する切削バイトからなる切断ユニットと、切断ユニットを保持するガイド部と、切断ユニットを回転駆動させる駆動部とからなる既設管切断装置に関する。
従来の既設管切断装置は、切断ユニットが前記切削バイトを既設管の直径方向に進退可能とする歩進ネジ部と、切断ユニットの切断経路近傍に固定配置されたキッカ−部で駆動される受動回転部と、歩進ネジ部の回転軸と受動回転部の回転軸とが直交方向に配設され、キッカー部で駆動される受動回転部の回転が、減速手段としてウオームとウオームホイールにより減速され、歩進ネジ部に回転伝動している(例えば、特許文献1参照)。
特許第3294165号公報(第2頁、第2図)
しかしながら、特許文献1にあっては、既設管切断装置により既設管を切断した後、切削バイトを元の位置に戻す場合に、減速手段としてウオームとウオームホイールを介しているために、歩進ネジ部を直接に逆転動作させる場合には大きな負荷を必要とし、また回転受動部を逆転させる場合には減速比率分の回転数量を余計に必要として時間がかかり、手間であった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、既設管を切断した後に切削バイトを元の位置に戻す場合に、大きな負荷をかけずに、また余計な時間をかけずに元の位置に戻すことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の既設管切断装置は、既設管の一部を水密的に密封した筐体内において、前記既設管の周壁を円周方向に沿って切断可能な切削バイトを備えた切断ユニットと、前記切断ユニットを前記円周方向に回転自在に保持可能なガイド部と、前記切断ユニットを回転駆動させる駆動部とを備えた既設管切断装置であって、
前記切断ユニットは、前記切削バイトを前記既設管の直径方向に進退可能であって前記直径方向に配設された第1回転軸回りに回転可能な歩進ネジ部と、前記切断ユニットの切断経路近傍に固定配置されたキッカ−部で駆動され、前記第1回転軸に平行に配設された第2回転軸回りに回転可能な受動回転部と、前記受動回転部により前記歩進ネジ部に単位送り量に相当する回転を減速して付与する平歯車機構を有する減速手段と、前記第2回転軸の回転動作に負荷を与える負荷手段とからなり、
前記キッカー部は、前記受動回転部を駆動可能なキッカー片からなり、該キッカー片が前記受動回転部を駆動可能に当接する駆動位置と、前記受動回転部と当接しない退避位置との間を移動自在に設けられていると共に、前記キッカー片を前記駆動位置で保持する止め手段が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、歩進ネジ部と受動回転部とを平歯車機構を介して平行に配設して噛合することにより、ウオーム等の回転伝動部材が不要となるため、既設管の切断後に切削バイトを元の位置に戻す場合に、切削バイトが配設される歩進ネジ部の第1回転軸を直接に逆転することが可能となり、ウオーム等の回転伝動部材を逆転する場合に生ずる負荷よりも軽減できる。また、既設管の切断時において、切削バイトが既設管の外周壁との摺接により後戻り方向に係る力を負荷部材により受け止めることができるため、切削バイトの切削位置を保持することが可能となる。
また、キッカー片が退避位置に退避することにより受動回転部と当接することがないため、切断ユニットの試回転をする場合に、受動回転部がキッカー片により駆動され切削バイトが進行することなく、円滑に切断ユニットの試回転が可能となる。
さらに、キッカー片を前記駆動位置で保持する止め手段が設けられているため、切断ユニットの回転によりキッカー片が受動回転部と当接しない退避位置へ回動されることがない。
本発明の請求項2に記載の既設管切断装置は、請求項1に記載の既設管切断装置であって、前記負荷手段が、前記第2回転軸を中心として回転可能であって所定角度ピッチに凹部が設けられる嵌合片と、前記嵌合片へ押圧付勢するバネ体と、前記バネ体の一端に設けられ前記凹部と嵌合可能なボール体とからなることを特徴としている。
この特徴によれば、切断する既設管の肉厚や硬度により変化する切削バイトへの後戻り方向に係る力に応じて、バネ体の巻数やコイル径等の仕様調整により弾性力を変更することが可能となる。
本発明の請求項3に記載の既設管切断装置は、請求項1または2に記載の既設管切断装置であって、前記既設管を2断面で切断可能であり、かつ前記2断面の面間幅が、前記既設管の上部から下部に至るにしたがって幅狭のテーパ状となるように、前記切断ユニットが一対設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、既設管の切断後に2断面間の管片を上方から持ち上げて除去する場合に、管片の面間幅が上部から下部に至るにしたがって幅狭のテーパ状となっているため、管片と既設管との切断面が摺接することがなく管片の除去が容易となる。とくに管片を持ち上げる途中に切削バイトが既設管と当接することなく、円滑に管片の除去が可能となる。
本発明の請求項4に記載の既設管切断装置は、請求項3に記載の既設管切断装置であって、前記ガイド部は、前記一対の切断ユニットが前記既設管を前記テーパ状に切断可能となるように、予め前記切断ユニットを前記テーパ状に保持することを特徴としている。
この特徴によれば、一対の切断ユニットが、予めテーパ状に保持された状態で回転自在であることにより、既設管を確実にテーパ状に切断することができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の第1実施形態における既設管切断装置1の全体像を示す正面図である。図2は、同じく既設管切断装置1の全体像を示す側面図である。図3(a)は、切断ユニット3の全体を示す正面図であり、(b)は同じく平面図である。図4は、キッカー部30及び切断ユニット3の全体を示す側面図である。図5は、切断ユニット3の第1回転軸C1及び第2回転軸C2回りの部材を示す拡大正面図である。図6は、図5の負荷部材を示すA−A平面図である。図7は、切断後の管片P1及び切断ユニット3を筐体2上方に持ち上げる状況を示す図である。
本実施例の既設管切断装置1の装置概要について説明すると、図1及び図2に示されるように、切断ユニット3とガイド部4と駆動部5とからなり、既設水道管Pの外側に水密的に密封された筐体2内において、上下2分割構造のガイド部4が、既設水道管Pの外周面に固定保持される。
ガイド部4の上部には、駆動モータ6と、駆動モータ6により駆動される駆動軸7の両端に設けられた一対の駆動スプロケット8とからなる駆動部5が連接されており、駆動モータ6は筐体2外部に突出して配設されている。
ガイド部4の両端部には、上下2分割構造であって、既設水道管Pの外周方向に回転自在な一対の従動スプロケット9が配設されている。
ガイド部4の両端部には、図4に示されるように、既設水道管Pの外周回りに、固定リング35が突設されている。従動スプロケット9の背面には、固定リング35に嵌合可能な凹部が形成されており、従動スプロケット9は、既設水道管Pの管軸回りに摺動可能に固定リング35に嵌合されている。
固定リング35に嵌合された従動スプロケット9の背面には、背面リング36が背面止めボルト37により従動スプロケット9と一体化されており、従動スプロケット9が、固定リング35から脱落しないように保持されつつ、既設水道管Pの管軸回りに回転可能となっている。
一対の従動スプロケット9は、図2に示されるように、上部の一対の駆動スプロケット8と巻回された無端チェーン10を介してそれぞれ接続され、駆動スプロケット8の駆動により回転力を付与され、既設水道管Pの外周を周回する。
また、一対の従動スプロケット9の外面には、切断ユニット3が等間隔に4箇所ずつ固着配設され、従動スプロケット9の回転とともに既設水道管Pの外周を回転可能となり、既設水道管Pを外周回りに切断できるようになっている。
図7に示されるように、既設水道管Pの切断後において、管片P1と既設管切断装置1とは、筐体2の上部に設置された作業筒2c内を上下に昇降可能な図示しない保持昇降装置により、筐体2の上部に設けられた開閉自在の開口部2bから上方に搬出され、管片P1を除去した後の既設水道管Pの経路には、新設水道管あるいは仕切弁等が搬入設置されるようになっている。
また、筐体2内からの搬出工程は、搬出物(管片P1と既設管切断装置1)を筐体2内の上部の作業筒2c内へ引き上げた後に、開閉弁2aを閉じることにより、既設水道管1内の流体は筐体2外部に漏れず、不断水状態での搬出作業が可能となる。当然であるが、搬入作業は搬出作業と逆の工程となる。
本実施例の切断ユニット3について詳しく説明すると、図3(a)に示されるように、従動スプロケット9の外面にベース材11が固定配設され、ベース材11の上部には軸支台13が固定連接されている。
軸支台13には、第1回転軸C1回りに回転する歩進ネジ部16と、第2回転軸C2回りに回転する受動回転部18とが、互いに平行にかつ既設水道管Pの管軸中心に向かって軸支されている。
図3(b)に示されるように、受動回転体21には回転羽根21aが、第2回転軸C2を中心として所定角度間隔に平面視放射状に設けられている。
また、受動回転体21の下部には、図3及び図5に示されるように、同じく第2回転軸C2回りに回転する嵌合片22と第2平歯車23とが配設されている。第1回転軸C1回りに回転する第1平歯車15と、第2平歯車23とは、互いに噛合されているため、第1回転軸C1と第2回転軸C2とは同期回転するようになっている。
第1平歯車15の下部には、内部に雌ネジが配設され、歩進ネジ14が螺嵌される平面視略台形状のスライドフレーム17が、同じく平面視略台形状の空隙が設けられるように軸支台の下部に固定配設されたスライドベース12の空隙に嵌挿されている。
また、スライドフレーム17の前面には平面視前開きコ字状の嵌合部が設けられており、切削バイト19を嵌合部内に嵌め込み、固定ボルト17aで固定できるようになっているため、例えば先端刃19aが磨耗したとき等の切削バイト19の交換作業が容易となっている。
したがって、第1回転軸C1が正逆回転することにより、歩進ネジ14が螺嵌されるスライドフレーム17が、スライドベース12に沿って上下スライド動可能となるため、スライドフレーム17に嵌め込まれた切削バイト19が、既設水道管Pの管軸中心に向かって上下スライド動可能となる。
また、第1平歯車15と第2平歯車23とは一定の減速比率を介して連結されているため、第1回転軸C1の回転角度が第2回転軸C2の回転角度よりも小さくなる。
したがって、第2平歯車23の回転時に回転角度の誤差が生じても、減速比率の分だけ第1平歯車15の回転角度の誤差は小さくなるため、切削バイト19の単位送り量の精度を高めることができる。
さらに、切断する既設水道管Pの外径や肉厚あるいはダクタイル鋳鉄管や鋼管等の材質に応じて、第1平歯車15と第2平歯車23との減速比率を任意に設定して、切削バイト19の単位送り量を設定変更することができる。
また、図2に示されるように、既設水道管Pの外周回りを回転する切断ユニット3の切断経路近傍には、キッカー部30がガイド部4の外側面に固定配設されており、図4に示されるように、キッカー部30にはキッカー片31が下方の切断ユニット3の切断経路に向かって突設されている。
したがって図4に示されるように、既設水道管Pの外周を回転動作する切断ユニット3がキッカー部30の近傍を通過する際に、第2回転軸C2に軸支される受動回転体21の回転羽根21aが、キッカー片31と当接係合し、切断ユニット3がキッカー部30の近傍を通過し終えて、係合が解除されるまで回転羽根21aが所定量回転(正回転)することになる。
すなわち、第2回転軸C2における所定量回転(正回転)は、同じく第2回転軸C2に軸支される第2平歯車23と噛合する第1平歯車15に伝動されて、減速された後に第1回転軸C1が一定量回転し、スライドフレーム17に固定された切削バイト19が、単位あたり量下降動作することになる。
したがって、切断ユニット3が既設水道管Pの外周を回転してキッカー部30を通過するたびに、受動回転体21の回転羽根21aがキッカー片31と当接係合して所定量回転し、切削バイト19が単位あたり量ずつ下降動作することにより、切削バイト19の先端刃が既設水道管Pの外周壁を一定量ずつ切削しながら外周を回転し、既設水道管Pを切断する。
また、本実施例では図5及び図6に示されるように、第1回転軸C1及び第2回転軸C2の回転に負荷を与える負荷部材20が設けられている。第2回転軸C2に軸支され、第2回転軸C2を中心として所定角度ピッチに平面視外周向きに凹部22aが形成される嵌合片22が設けられている。
一方、嵌合片22の近傍の軸支台13には、内周面に雌ネジが設けられた螺挿孔24に、外周面に雄ネジが設けられ一端が開放された内空間を有する螺挿体27が螺挿されている。螺挿体27の内空間にはバネ体25とボール体26とが挿入されており、螺挿体27の前記開放された一端に位置するボール体26が、バネ体25の弾性力により嵌合片22へ押圧付勢され、嵌合片22の凹部22aに嵌合されている。
螺挿体27の他端には、前記内空間とは別体に角孔27aが設けられており、角孔27aと対応する角レンチ等により、軸支台13に螺挿された螺挿体27を取り出すことで、螺挿体27の適宜交換が可能である。
したがって、押圧付勢力の異なる仕様の螺挿体27を選択することにより、第2回転軸C2に対する回転負荷力を調整できるため、既設水道管Pの切断時に切削バイト19にかかる抵抗力に対して、保持する力を調整することができる。
また、前記角レンチ等により、螺挿体27の螺挿位置を調整することで、バネ体25がボール体26を凹部22aに押圧付勢する力を調整することができる。
図4ないし図6に示されるように、受動回転体21の回転羽根21aがキッカー片31との当接係合により所定量回転すると、第2回転軸C2に軸支された嵌合片22も同様に所定量回転し、ボール体25は、嵌合片22が所定量回転した後に対面する凹部22aに嵌合される。
つまり、第2回転軸C2に軸支される嵌合片22は、所定量回転した後にバネ体25で押圧付勢されたボール体26により保持されるため、第2回転軸C2と一体に回転する第1回転軸C1に止着される切削バイト19は、同様に単位あたり量下降動作した地点で保持される。
したがって、既設水道管Pの切断時において、切削バイト19が既設水道管Pの外周壁との摺接により後戻り方向に係る力を、嵌合片22においてボール体26と凹部22aとの嵌合により受け止めることができるため、第1回転軸C1及び第2回転軸C2が逆回転することなく、切削バイト19の切削位置を保持することが可能となる。
また当然であるが、嵌合片22に形成される凹部22aと、受動回転体21に設けられる回転羽根21aとは、同一の所定角度間隔で設けられているため、既設水道管Pの切断時において、回転羽根21aがキッカー片31により所定量回転した地点で、ボール体26に対面した凹部22aが嵌合されるため、前記所定量回転により付与された単位あたり量下降した地点において、確実に切削バイト19が保持される。
また、本実施例では、図1に示されるように、一対の従動スプロケット9の外面には、それぞれ等間隔に4式の切断ユニット3が固定配設されているが、切断ユニット3の回転動作に際し、それぞれの切削バイト19の先端刃19aが描く軌跡は同一であるため、それぞれの切削バイト19は既設水道管Pに同一の切削溝を削りながら、既設水道管Pを切断する。
また、本実施例では、図2に示されるように、ガイド部4の両端に設けられた一対の従動スプロケット9は、互いの面間幅が上部から下部に至るにしたがって幅狭のテーパ状に形成されているため、一対の従動スプロケット9に沿って回転する切断ユニット3によって切断される既設水道管Pの2箇所の切断面は、同様のテーパ状に形成される。
したがって図7に示されるように、切断ユニット3による既設水道管Pの切断動作が終了した後に、切断面間の管片P1と、管片P1の外周に固定保持されたガイド部4及び切断ユニット3が、筐体2の上部に搬出される際に、とくに従動スプロケット9の外面に設けられた切削バイト19が、切断後の既設水道管Pの切断面と係合し邪魔になることなくスムーズに搬出できる。
また、図4に示されるように本実施例では、キッカー片31の上部が回動軸32により軸支されており、キッカー片31の当接部31aが上方に回動可能となっている。キッカー片31を上方に回動した場合においては、当接部31aと、回転羽根21aとが当接係合することなく従動スプロケット9が回転可能となり、従動スプロケット9の正逆回転により切削バイト19が上下スライド動することがなくなるため、例えば既設水道管Pの切断動作前に、従動スプロケット9の試回転などが可能となる。
また、キッカー片31が受動回転体21と当接する当接位置において、キッカー片31は止めネジ33によって保持されるため、従動スプロケット9の回転動作によりキッカー片31の当接部31aと回転羽根21aとが当接係合しても、キッカー片31が上方に回動されることがない。
そして、図1に示されるように、駆動スプロケット8と従動スプロケット9との間で巻回され周回する無端チェーン10の周回経路の2箇所において、無端チェーン10の周回により生ずる振れを抑止する緩衝体39が設けられており、周回する無端チェーン10が緩衝体39内部を通過するようになっている。
とくに駆動スプロケット8の駆動軸7が既設水道管Pの管軸と平行であるのに対し、従動スプロケット9の従動軸は、一対の従動スプロケット9がテーパ状に形成されるように、既設水道管Pの管軸に対して斜めに設けられているため、無端チェーン10に生じやすい振れやあるいは駆動スプロケット8、従動スプロケット9からの脱落の可能性を抑止することができる。
また、図1及び図2に示されるように、ガイド部4には、外側面から既設水道管Pの管軸方向に向かって外周壁を押圧保持する調整ボルト38が、既設水道管Pの外周方向に等間隔(本実施例では8箇所)に、一対の従動スプロケット9の近傍において一対に配設されており、各調整ボルト38を外側面から螺挿して既設水道管Pの外周壁を押圧することで、既設水道管Pの管軸と、従動スプロケット9の従動軸との調整が可能となる。
また、図3(a)に示されるように、既設水道管Pの切断動作の終了した後は、第1回転軸C1を逆転することにより切削バイト19を上昇動作させて、切断ユニット3を切断面から開放する。この場合において、第1回転軸C1と第2回転軸C2とが平行配置のため、第1回転軸C1の上端部に設けられた歩進ネジ上端14aを直接逆転動作することが可能となるため、例えばウオーム等の回転伝動部材を逆転する場合に生ずる負荷よりも軽減できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、図5及び図6に示されるように、歩進ネジ部14の負荷手段として、第2回転軸C2に軸支される嵌合片22が、回転軸C1、C2同士を連結する平歯車15、23とは別体に設けられているが、必ずしも別体に設けられる必要はなく、また負荷手段として必ずしも嵌合片22とバネ体25で押圧付勢されたボール体26との嵌合による必要はない。例えば一端がガイド部4に固定保持された板バネが、平歯車の凹凸歯部の一部を押圧付勢して掛止されることにより、既設水道管Pの切断時に、切削バイト19が既設水道管Pの外周壁との摺接により後戻り方向に係る力を受け止めて、切削バイト19の切削位置を保持可能としてもよい。
また、上記実施例では、図1に示されるように、一方の従動スプロケット9には切断ユニット3が4式設けられていたが、既設水道管Pの切断が可能であれば切断ユニット3の数量は4式に限らず、例えば1式のみ設けられていてもよいし、5式以上設けられていてもよい。
また、上記実施例では、既設水道管Pは水道管であったが、既設管の内部流体は上下水道等の液体であってもガス等の気体であってもよい。
また、上記実施例では、水密的に密封された筐体2内において既設管切断装置1を設置し、既設水道管Pを不断水状態で切断していたが、必ずしも筐体2内での既設水道管Pの切断に限られず、開放された空間で既設水道管Pを切断してもよい。
また、上記実施例では、図5に示されるように、第1回転軸C1と第2回転軸C2とを連結する第1平歯車15と第2平歯車23とは、離間不可能に連結されているが、必ずしも離間不可能な連結方法には限らない。例えば一方の平歯車が、回転軸方向にスライド動可能であって他方の歯車と離間可能なクラッチ機構を有していてもよく、既設水道管Pの切断後に前記クラッチを切って第1回転軸C1のみを逆回転させれば、切削バイト19の上昇動作が、負荷手段による負荷がかかることなくさらに容易となる。
また、上記実施例では、図1に示されるように、キッカー部30が、片側の切断経路の近傍に2式ずつ配設されているが、必ずしも2式である必要はなく、既設水道管Pのダクタイル鋳鉄管や鋼管等の材質に応じて、例えば1式のみ配設されていてもよいし、3式以上配設されていてもよい。
さらに、上記実施例では、キッカー部30が、片側の切断経路の近傍に2式ずつ配設されているため、切断ユニット3が既設水道管Pまわりに一周する度に2式のキッカー片31により受動回転体21が2回駆動されていたが、既設水道管Pのダクタイル鋳鉄管や鋼管等の材質に応じて、例えば一方のキッカー片31のみを駆動位置に配置し、他方のキッカー片31を退避位置に配置するようにして、切削バイトの歩進量を調整することが可能となる。
本発明の第1実施形態における既設管切断装置1の全体像を示す正面図である。 同じく既設管切断装置1の全体像を示す側面図である。 (a)は、切断ユニット3の全体を示す正面図であり、(b)は同じく平面図である。 キッカー部30及び切断ユニット3の全体を示す側面図である。 切断ユニット3の第1回転軸C1及び第2回転軸C2回りの部材を示す拡大正面図である。 図5の負荷部材20を示すA−A平面図である。 切断後の管片P1及び切断ユニット3を筐体2上方に持ち上げる状況を示す図である。
符号の説明
1 既設管切断装置
2 筐体
2a 開閉弁
2b 開口部
2c 作業筒
3 切断ユニット
4 ガイド部
5 駆動部
6 駆動モータ
7 駆動軸
8 駆動スプロケット
9 従動スプロケット
10 無端チェーン
11 ベース材
12 スライドベース
13 軸支台
14 歩進ネジ
14a 歩進ネジ上端
15 第1平歯車
16 歩進ネジ部
17 スライドフレーム
17a 固定ボルト
18 受動回転部
19 切削バイト
19a 先端刃
20 負荷部材
21 受動回転体
21a 回転羽根
22 嵌合片
22a 凹部
23 第2平歯車
24 螺挿孔
25 バネ体
26 ボール体
27 螺挿体
27a 角孔
30 キッカー部
31 キッカー片
31a 当接部
32 回動軸
33 止めネジ
35 固定リング
36 背面リング
37 背面止めボルト
38 調整ボルト
39 緩衝体
C1 第1回転軸
C2 第2回転軸
P 既設水道管
P1 管片

Claims (4)

  1. 既設管の一部を水密的に密封した筐体内において、前記既設管の周壁を円周方向に沿って切断可能な切削バイトを備えた切断ユニットと、前記切断ユニットを前記円周方向に回転自在に保持可能なガイド部と、前記切断ユニットを回転駆動させる駆動部とを備えた既設管切断装置であって、
    前記切断ユニットは、前記切削バイトを前記既設管の直径方向に進退可能であって前記直径方向に配設された第1回転軸回りに回転可能な歩進ネジ部と、前記切断ユニットの切断経路近傍に固定配置されたキッカ−部で駆動され、前記第1回転軸に平行に配設された第2回転軸回りに回転可能な受動回転部と、前記受動回転部により前記歩進ネジ部に単位送り量に相当する回転を減速して付与する平歯車機構を有する減速手段と、前記第2回転軸の回転動作に負荷を与える負荷手段とからなり、
    前記キッカー部は、前記受動回転部を駆動可能なキッカー片からなり、該キッカー片が前記受動回転部を駆動可能に当接する駆動位置と、前記受動回転部と当接しない退避位置との間を移動自在に設けられていると共に、前記キッカー片を前記駆動位置で保持する止め手段が設けられていることを特徴とする既設管切断装置。
  2. 前記負荷手段が、前記第2回転軸を中心として回転可能であって所定角度ピッチに凹部が設けられる嵌合片と、前記嵌合片へ押圧付勢するバネ体と、前記バネ体の一端に設けられ前記凹部と嵌合可能なボール体とからなることを特徴とする請求項1に記載の既設管切断装置。
  3. 前記既設管を2断面で切断可能であり、かつ前記2断面の面間幅が、前記既設管の上部から下部に至るにしたがって幅狭のテーパ状となるように、前記切断ユニットが一対設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の既設管切断装置。
  4. 前記ガイド部は、前記一対の切断ユニットが前記既設管を前記テーパ状に切断可能となるように、予め前記切断ユニットを前記テーパ状に保持することを特徴とする請求項3に記載の既設管切断装置。
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