JP4973253B2 - ディスク搬送機構 - Google Patents

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Description

本発明は、板状体であるディスク、例えば、CDやDVDなどの光ディスクを搬送する搬送機構に関する。
従来から、光ディスクなどの板状のディスク体を取り扱う機器では、当該ディスク体を搬送するディスク搬送機構が設けられている。例えば、複数の光ディスクに対して、レーベル印刷やデータ記録を自動的に行うディスク処理装置では、処理の進行状況に応じて、ディスクをストッカから印刷部やデータ記録部等の処理部に、処理部からストッカに搬送するディスク搬送機構が設けられている。
特許文献1には、かかるディスク搬送機構を備えたディスク処理装置が開示されている。この特許文献1に開示されているディスク搬送機構は、ディスクをチャッキングする水平アーム、水平アームを上下動させる昇降部、昇降部を水平面内で揺動させることにより水平アームを揺動させる揺動部を備えている。昇降部には、水平アームをガイドする主柱が設けられており、この主柱の底部には揺動部の構成部材である主柱揺動ギヤが固着されている。主柱揺動ギヤには、同じく揺動部の構成部材であるギヤ群が歯合されており、当該ギヤ群を介して揺動モータの駆動力が主柱揺動ギヤに伝達される。そして、主柱揺動ギヤが回動することにより、水平アームが主柱とともに揺動される。また、特許文献2にも、特許文献1と類似した構成のディスク搬送機構が開示されている。
特開2002−237104号公報 特開2006−331534号公報
ここで、特許文献1,2に開示のディスク搬送機構では、いずれも、揺動部を構成する複数のギヤが、互いに歯合した状態で、位置固定で配置されている。この場合、ディスク搬送機構のメンテナンス作業を困難にするという問題を招く。
すなわち、ディスク搬送機構の点検や修理といったメンテナンス作業を行う場合には、主柱や水平アームを手動で揺動させたい場合がある。しかし、主柱揺動ギヤと揺動部を構成する他のギヤとが、互いに歯合した状態で、所定位置に固定配置されていると、揺動モータやギヤの負荷により、主柱等を手動で揺動させることができない。換言すれば、主柱等を手動で揺動させるためには、揺動部の各構成部品を分解、取り外さなければならない。かかる構成部品の分解作業は極めて煩雑であり、手間であった。
また、ディスク搬送機構は、当然ながら、当該ディスク搬送機構が搭載された装置(例えば、ディスク処理装置)の筐体の内部に収容される。かかる筐体内部に収容された状態で、ディスク搬送機構の点検、修理を行うのは困難な場合が多い。そのため、点検、修理の内容によっては、主柱を含む昇降部および主柱に装着された水平アームを筐体から取り出したい場合がある。しかし、主柱揺動ギヤと揺動部を構成する他のギヤとが互いに歯合した状態では、当該主柱揺動ギヤに固着された主柱等を装置から取り外すことができない。その結果、やはり、揺動部の各構成部品を分解、取り外さなければならず、作業者にとって大きな負担となっていた。
そこで、本発明では、より簡易にメンテナンス作業ができ得るディスク搬送機構を提供することを目的とする。
本発明のディスク搬送機構は、板状体であるディスクを搬送するディスク搬送機構であって、ディスクを保持するアームであって、少なくとも回動可能なアームと、前記アームの回動の駆動源であるモータと、少なくともモータ側歯車を含む1以上の動力伝達部品から構成されるギヤ群と、をユニット化したモータユニットと、アームに接続され、前記モータ側歯車と歯合することでモータの駆動力を当該アームに伝達するアーム側歯車と、を備え、前記モータユニットは、前記アーム側歯車と前記モータ側歯車とが歯合する方向および当該歯合を解除する方向に進退自在であることを特徴とする。
好適な態様では、さらに、前記モータユニットを、前記アーム側歯車と前記モータ側歯車とが歯合する方向に付勢する付勢手段を有する。他の好適な態様では、さらに、固定部材に装着され、前記モータユニットの一部と当接することにより当該モータユニットの退避を阻害するストッパであって、ユーザの操作により前記モータユニットとの当接が解除される方向に移動可能なストッパを有する。他の好適な態様では、さらに、固定部材に装着され、退避状態のモータユニットの一部と係合することで当該退避状態を維持する係合部材であって、ユーザの操作により当該係合が解除自在な係合部材を有する。
ここで、前記ストッパおよび係合部材は、前記モータユニットの一部と係合する係合と、当該係合と非係合状態の前記モータユニットに当接することで当該モータユニットの退避を阻害する端面と、を備えた同一部材であることが望ましい。また、モータ側歯車およびアーム側歯車は、一対の平歯車、ウォームギヤ、プーリおよびタイミングベルト、ラックおよびピニオンなど、互いに歯合関係にある動力伝達部品であれば特に限定されない。また、アームとアーム側歯車との接続関係は、直接的、間接的のいずれでもよく、両者の間に、アームを昇降させる昇降機構が介在してもよい。
本発明によれば、モータユニットが、アーム側伝達部品とモータ側伝達部品とが歯合する方向および当該歯合を解除する方向に進退自在であるため、メンテナンス作業時には、アーム側伝達部品とモータ側伝達部品の歯合を容易に解除できる。その結果、より簡易にメンテナンス作業ができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態であるディスク処理装置10の概略斜視図である。なお、図1では、見易さのために当該ディスク処理装置10のカバー(筐体)の図示は省略している。
このディスク処理装置10は、複数の処理前ディスクに対して所定の処理、具体的にはデータ記録処理やレーベル面へのレーベル印刷処理を連続的に施す装置である。処理前ディスクは、当該ディスク処理装置10に対して着脱自在の処理前ストッカ16に収容される。また、一定の処理が終了した処理済ディスクは、当該ディスク処理装置10に対して着脱自在の処理済ストッカ18に収容される。ディスクに対して所定の処理を施す処理部には、データ記録を行うディスクドライブ12、および、ディスクのレーベル面にレーベル画像を印刷する印刷装置14が設けられている。なお、当然ながら、この処理部の構成は、ディスクに施したい処理の内容に応じて、適宜、変更可能である。
処理前ストッカ16から処理部、および、処理部から処理済ストッカ18へのディスクの搬送は、ディスク搬送機構20により自動的に行われる。ディスク搬送機構20は、水平アーム22、当該水平アーム22を昇降させる昇降機構、および、当該水平アーム22を揺動(回動)させる揺動機構に大別される。水平アーム22は、水平方向に延びるアーム部材で、その先端にはディスクを着脱自在に保持するクランパ24が設けられている。このクランパ24の駆動は、図示しない制御部により制御されており、必要に応じて、ディスクのクランプ、または、クランプ解除を実行する。そして、この水平アーム22を、昇降および揺動させ、その先端位置、すなわち、クランプの位置を所望の位置に移動させ、ディスクを保持および保持解除することで、ディスクの搬送が実現されている。
昇降機構は、水平アーム22を昇降させる機構で、水平アーム22の昇降をガイドするガイド軸28、昇降動作の駆動源となる昇降モータ30、および、昇降モータ30からの出力を水平アーム22に伝達する昇降用伝達機構32を備えている。ガイド軸28は、垂直方向に延びる軸部材である(図1では見えない位置に配置)。水平アーム22は、このガイド軸28に装着されており、当該ガイド軸28に沿って昇降する。ガイド軸28の基端(根元)は、後述するアーム側歯車34が固着されている。
図2は、ガイド軸28の基端周辺の拡大斜視図である。アーム側歯車34は、水平アーム22を揺動させる揺動機構の構成部品である。このアーム側歯車34は、装置筐体の底面に回転自在に配置された部材である。既述したとおり、ガイド軸28の基端は、このアーム側歯車34の中心に固着されてため、当該アーム側歯車34が回転することで、ガイド軸28、ひいては、ガイド軸28に装着された水平アーム22が揺動される。
アーム側歯車34の上には、さらに、昇降モータ30が固着されている。昇降モータ30は、水平アーム22の昇降動作の駆動源となるもので、その出力軸には、昇降用伝達機構(図1、図2では見えない位置に配置)が連結されている。昇降用伝達機構は、複数の歯車やプーリ、タイミングベルトなどから構成されており、昇降モータ30から出力される回転力を、垂直方向の直線運動に変換して水平アーム22に伝達する。なお、この昇降用伝達機構32の具体的な構成は、公知の従来技術を適用できるため、ここでの詳説は省略する。
揺動機構は、水平アーム22の昇降動作の駆動源となる揺動モータ42と、当該揺動モータ42の出力を水平アーム22に伝達する揺動用伝達機構と、に大別される。揺動用伝達機構は、歯車やタイミングベルトなどの複数の伝達部品を含んでおり、その構成部品の一つが既述のアーム側歯車34である。
ここで、本実施形態では、ディスク搬送機構20のメンテナンスを簡易化するために、当該揺動機構のうちアーム側歯車34以外の部材、すなわち、揺動モータ42や複数の伝達部品をモータユニット40としてユニット化するとともに、当該モータユニット40をアーム側歯車34に対して進退自在としている。図3は、モータユニット40の斜視図であり、図4は、モータユニット40周辺の側面図である。また、図5、図6は、モータユニット40を退避させた際におけるモータユニット40の斜視図、および、モータユニット40周辺の側面図である。
モータユニット40は、揺動モータ42、当該揺動モータ42の駆動力をアーム側歯車34に伝達するギヤ群、および、当該ギヤ群の駆動量を検知するロータリーエンコーダ56を備えている。ギヤ群の構成は、必要とされるトルクや、サイズなどに応じて、適宜、変更可能であるが、本実施形態では、次のような構成となっている。すなわち、揺動モータ42の出力軸には、小プーリ44が接続されており、当該小プーリ44は揺動モータ42の駆動に応じて回転する。この小プーリ44の回転は、タイミングベルト46を介して、当該小プーリ44より歯数が多い大プーリ48に伝達される。大プーリ48の回転は、当該大プーリ48と共通の回転軸を有するウォーム50、および、当該ウォーム50と歯合するウォームホイール52からなるウォームギヤにより大幅に減速されて伝達される。ウォームホイール52の下側には、当該ウォームホイール52と共通の回転軸を有するモータ側歯車54が配されている。このモータ側歯車54は、アーム側歯車34と歯合する平歯車で、ウォームホイール52の回転、ひいては、揺動モータ42から出力された回転力をアーム側歯車34に伝達する。そして、アーム側歯車34が回転することで、当該アーム側歯車34に載置された昇降機構や、水平アーム22の揺動が実現される。
ロータリーエンコーダ56は、ギヤ群の駆動量、より具体的にはウォーム50の回転量を検出するセンサである。ロータリーエンコーダ56は、周知のとおり、等間隔で複数のスリットが形成された回転板62と、当該回転板を挟んで対向配置された投光器58および受光器60と、を備えている。回転板62は、ウォーム50の回転軸に接続されており、当該ウォーム50と連動して回転する。投光器58は、回転板62に向かって検出用の光を照射し、受光器60は、回転板62に形成されたスリットを通過した光を受光する。そして、受光器60で、受光できた回数、換言すれば、投光器58および受光器60の間を通過したスリットの数をカウントすることで、ウォーム50の回転量を取得することができる。
制御部は、このロータリーエンコーダ56で検知されたウォーム50の回転量に基づいて、水平アーム22の揺動量を算出し、水平アーム22の移動制御を行う。また、制御部は、揺動モータ42の駆動状況と、ロータリーエンコーダ56の検出値と、の比較に基づき、水平アーム22の他部材への干渉等も検知する。すなわち、制御部は、揺動モータ42が駆動状態(回転力出力状態)であるにも関わらず、ロータリーエンコーダ56でウォーム50の回転、ひいては、水平アーム22の揺動が検知できなかった場合には、当該水平アーム22が何らかの部材に干渉し、その揺動が阻害されていると判断する。その場合には、水平アーム22の移動制御を中止し、エラーを出力する。
この揺動モータ42やギヤ群、ロータリーエンコーダ56は、移動板64の上に配置され、モータユニット40としてユニット化される。移動板64は、アーム側歯車34に対して進退自在の板金部材である。より具体的には、移動板64は、筐体の底面11に固着された固定板70の上に、進退自在の状態で配置されている。移動板64の後端には、上方向に延びる壁である移動壁66が形成されている。また、移動板64の四隅には、図4において左右方向、換言すれば、アーム側歯車34およびモータ側歯車54の径方向に長尺な長孔であるガイド孔68が一つずつ、計四つ(図3において四つのうち二つは他部品の影で見えず)、平行に形成されている。このガイド孔68には、固定板70に突設されたガイドピン74が挿通される。そして、このガイドピン74とガイド孔68の周縁との当接関係により、移動板64の移動方向がガイド孔68の長尺方向に規制される。
固定板70は、螺合等の固着手段により装置筐体の底面11に固着された略平板状の板金部材である。固定板70の後端には、上方向に延びる固定壁72が設けられている。この固定壁72には、可動部材78および圧縮コイルスプリング76が設けられているが、これらについては後に詳説する。また、既述したとおり、固定板70の上面には、移動板64に形成された四つのガイド孔68それぞれに挿通される四つのガイドピン74(図3において四つのうち二つは他部品の影で見えず)が突設されており、移動板64の移動方向を規制している。
ここで、以上の説明から明らかなとおり、移動板64に載置された揺動モータ42やギヤ群は、ユニット化され、進退自在となっている。そして、この進退動作により、アーム側歯車34とモータ側歯車54との歯合が解除自在となる。これにより、ディスク搬送機構20の点検、修理等メンテナンス作業を容易化できる。
すなわち、ディスク搬送機構20のメンテナンス作業を行う際には、水平アーム22を手動で揺動、換言すれば、アーム側歯車34を手動で回動させたい場合がある。しかし、アーム側歯車34とモータ側歯車54とが歯合した状態では、当該モータ側歯車54を含むギヤ群や揺動モータ42の負荷により、水平アーム22を手動で揺動させることができない。また、水平アーム22や昇降機構を、装置筐体の外側に取り出したい場合もあるが、アーム側歯車34とモータ側歯車54とが歯合した状態では取り外しができない。したがって、揺動機構の各部材が装置筐体に位置固定で設置されていた従来のディスク搬送機構20では、メンテナンスの際、揺動機構を分解する必要があった。かかる揺動機構の分解作業は、作業者にとって非常に手間であり、メンテナンス作業の負担を増加させていた。
一方、本実施形態では、揺動モータ42やギヤ群がアーム側歯車34に対して進退自在となっているため、アーム側歯車34とモータ側歯車54との歯合を容易に解除できる。すなわち、本実施形態では、モータ側歯車54等が設置されている移動板64を、固定板70に対してアーム側歯車34から離れる方向、すなわち、退避方向に移動させるだけで容易にアーム側歯車34とモータ側歯車54との歯合を解除できる。その結果、揺動機構を分解することなく、水平アーム22の手動での揺動や水平アーム22等の装置筐体からの取り外しができ、メンテナンス作業を従来に比べて、大幅に簡易化できる。
ところで、モータユニット40が進退自在の場合、メンテナンス作業以外のときにも、アーム側歯車34とモータ側歯車54との歯合が解除される恐れがある。例えば、ディスク搬送時に、水平アーム22が他部材と干渉してアーム側歯車34の回転が阻害された場合、当該アーム側歯車34と歯合するモータ側歯車54に大きな負荷がかかることになる。このとき、進退自在であるモータ側歯車54を含むギヤ群および揺動モータ42は、当該負荷を解消する方向、すなわち、退避方向に移動してしまい、アーム側歯車34とモータ側歯車54との歯合が解除される、いわゆる、歯飛びが生じる場合がある。この歯飛び状態が継続されると、当然ながら、水平アーム22を揺動させることができなくなり、ディスクの適切な搬送ができない。また、歯飛びが一時的なものであっても、この一時的な歯飛びにより、制御部による水平アーム22の揺動量算出や、水平アーム22の他部材との干渉検知が阻害される。すなわち、既述したとおり、制御部は、ウォーム50の回転量を検知するロータリーエンコーダ56の検出値に基づいて、水平アーム22の移動量算出や、他部材との干渉の有無を検知している。しかし、歯飛びが生じると、アーム側歯車34が回転しない状態、ひいては、水平アーム22が揺動されていない状態でも、ウォーム50は回転することになり、ロータリーエンコーダ56から検出値が出力される。その結果、制御部は、実際には水平アーム22の揺動が生じていないにも関わらず、当該水平アーム22が揺動されたとして揺動量を算出したり、水平アーム22が他部材と干渉しても、それを検知できず、結果としてディスク搬送に関する制御を適切に行えないという問題が生じる。
そこで、本実施形態では、アーム側歯車34とモータ側歯車54との意図しない歯合解除を防止するために、モータユニット40を進行方向(アーム側歯車34に近づく方向)に付勢する圧縮コイルスプリング76を設けている。この圧縮コイルスプリング76でモータユニット40が進行方向に付勢されることによりアーム側歯車34とモータ側歯車54との歯合状態をある程度保つことができ、上述した歯飛びが防止できる。また、メンテナンス作業時など、歯合解除が必要な場合には、当該圧縮コイルスプリング76の付勢力に抗して、モータユニット40を退避させることにより、容易に歯合解除できる。なお、圧縮コイルスプリング76は、固定壁72から移動壁66に向かって延びる平板状の支持板77に挿通されて支持されている。この支持板77は、モータユニット40退避時には、移動壁66の対応する位置に形成された略矩形の通過孔を通過することで、当該移動壁66との干渉が防止されている。なお、当然ながら、モータユニット40を進行方向に付勢できるのであれば、その他の部材、例えば、板バネやネジリバネ等を用いてもよく、さらに、その設置位置も適宜、変更してもよい。
ところで、この圧縮コイルスプリング76の付勢力により、アーム側歯車34とモータ側歯車54との歯合状態をある程度維持することができるものの、モータユニット40に退避方向の大きな力が加わるとアーム側歯車34とモータ側歯車54との歯合が解除される恐れがある。特に、ディスク処理装置10が搬送される際などは、大きな力がモータユニット40に加わり、歯合解除(歯飛び)となる場合が多い。そこで、本実施形態では、意図しない歯合解除を、より確実に防止するために、可動部材78を設けている。
この可動部材78は、固定壁72に装着された板状のベース部80と、当該ベース部80の端部からモータユニット40側にせり出した進出部82と、を備えている。ベース部80には、上下方向に長尺な長孔(図示せず)が形成されており、当該長孔を通過する装着ボルト90で固定壁72に螺合接続されている。また、装着ボルト90の螺合を緩めた場合には、ベース部80を含む可動部材78は、長孔の長尺方向、すなわち、上下方向に移動できるようになっている。
進出部82は、モータユニット40側、すなわち、進行方向側に大きくせり出した板片で、その前端面88は、モータユニット40の退避を阻害するストッパとして機能する。すなわち、この進出部82の前端面88は、図4に図示するように、進出状態(歯合状態)におけるモータユニット40の移動壁66に近接する位置にあり、モータユニット40が退避しようとした際には、当該移動壁66と当接することで、その退避動作を阻害する。そして、これにより、ディスク処理装置10の搬送時のような、大きな力が付加される場合でも、意図しない歯合解除が確実に防止される。なお、メンテナンス作業時のように、モータ側歯車54とアーム側歯車34との歯合を解除したい場合には、装着ボルト90を緩めて、可動部材78を長孔に沿って上方向に移動させ、進出部82の下端が移動壁66の上端より上になるようにすればよい。この場合、モータユニット40の退避が許容、ひいては、モータ側歯車54とアーム側歯車34との歯合解除が許容されることになる。つまり、本実施形態によれば、装着ボルト90という一つのボルトの締め付け量を調整するだけで、意図しない歯合解除を確実に防止しつつも、必要な場合には、簡易に歯合解除を実現できる。なお、本実施形態では、進出部82の前端面88をストッパとして用いているが、当然、他の部材、例えば、固定壁72に螺合貫通されて移動壁66に向かって延びるネジ部材等をストッパとして用いてもよい。
進出部82は、さらに、退避状態のモータユニット40の一部と係合することで当該退避状態を維持する係合部材としても機能する。すなわち、本実施形態では、圧縮コイルスプリング76の付勢力によりモータユニット40を進出方向に付勢しているため、歯合解除状態を維持するためには、作業者がモータユニット40を、当該付勢力に抗して退避状態のまま手で押さえておく必要がある。しかし、作業者がモータユニット40を一本の手で押さえたまま、各種点検、修理を行うことは困難な場合が多い。そこで、本実施形態では、進出部82を、退避状態の移動板64の移動壁66に係合可能な形状としている。
具体的には、本実施形態では、進出部82の下端に、略矩形の切り欠きである係合部86を形成している。この係合部86は、モータユニット40が退避した際に、当該モータユニット40の後端に設けられた移動板64の移動壁66と係合可能となっている。モータユニット40を退避状態で維持したい場合には、まず、可動部材78を移動壁66より上側に移動させ、その状態で、モータユニット40を退避させる。そして、退避してきたモータユニット40の移動壁66が、切り欠きである係合部86の真下に位置すれば、可動部材78を下降させ、移動壁66と係合部86とを係合させる。係合部86と係合した移動壁66を含むモータユニット40は、圧縮コイルスプリング76の付勢力により進出方向に移動しようとするが、係合部86の周縁と移動壁66との当接関係により、その進出が阻害され、退避状態が維持される。その結果、モータユニット40から手を離しても、退避状態が維持され、作業者は両手を、各部の点検修理に使用することができ、メンテナンス作業の効率を向上できる。
また、本実施形態では、ストッパとしても機能する進出部82に係合部86を形成している。この場合、メンテナンス作業終了後、ストッパの有効化を忘れにくくなり、意図しない歯合解除をより確実に防止できる。すなわち、メンテナンス作業時には、ストッパである進出部82を上昇させて、ストッパとしての機能を一時的に無効化するとともに、係合部86をモータユニット40に係合させて退避状態を維持する。このとき、ストッパと係合部とが別部材で構成されていると、メンテナンス終了後、係合部とモータユニットとの係合を解除した後、当該係合部と別部材であるストッパに対する操作を忘れてしまい、意図しない歯合解除を招く恐れがある。一方、本実施形態では、ストッパとしても機能する進出部82に係合部86を形成しているため、メンテナンス終了後、係合部とモータユニットとの係合を解除する操作を行えば、自動的に、ストッパが有効化されることになる。その結果、メンテナンス終了後は、必ず、ストッパが有効化されていることになり、より確実に、意図しない歯合解除を防止できる。なお、上記説明における係合部86の構成は、一例であり、当然ながら、他の構成、例えば、ストッパと係合部を別部材として構成してもよい。
以上の説明から明らかなとおり、本実施形態によれば、モータユニット40を進退自在としているため、モータ側歯車54とアーム側歯車34との歯合を容易に解除することができ、メンテナンス作業を簡易化できる。また、モータユニット40を進出方向に付勢する圧縮コイルスプリング76や、モータユニット40の退避を阻害する可動部材78などを設けているため、意図しない歯合解除を確実に防止できる。さらに、モータユニット40の退避状態を維持する係合部を設けているため、メンテナンス作業の作業効率をより向上させることができる。
本発明の実施形態であるディスク処理装置の斜視図である。 ガイド軸の基端周辺の斜視図である。 モータユニットの斜視図である。 モータユニット周辺の側面図である。 退避状態のモータユニットの斜視図である。 退避状態のモータユニット周辺の側面図である。
符号の説明
10 ディスク処理装置、20 ディスク搬送機構、22 水平アーム、28 ガイド軸、30 昇降モータ、32 昇降用伝達機構、34 アーム側歯車、40 モータユニット、42 揺動モータ、54 モータ側歯車、56 ロータリーエンコーダ、64 移動板、66 移動壁、70 固定板、72 固定壁、76 圧縮コイルスプリング、78 可動部材、86 係合部、88 前端面。

Claims (5)

  1. 板状体であるディスクを搬送するディスク搬送機構であって、
    ディスクを保持するアームであって、少なくとも回動可能なアームと、
    前記アームの回動の駆動源であるモータと、少なくともモータ側歯車を含む1以上の動力伝達部品から構成されるギヤ群と、をユニット化したモータユニットと、
    アームに接続され、前記モータ側歯車と歯合することでモータの駆動力を当該アームに伝達するアーム側歯車と、
    を備え、
    前記モータユニットは、前記アーム側歯車と前記モータ側歯車とが歯合する方向および当該歯合を解除する方向に進退自在であることを特徴とするディスク搬送機構。
  2. 請求項1に記載のディスク搬送機構であって、さらに、
    前記モータユニットを、前記アーム側歯車と前記モータ側歯車とが歯合する方向に付勢する付勢手段を有することを特徴とするディスク搬送機構。
  3. 請求項2に記載のディスク搬送機構であって、さらに、
    固定部材に装着され、前記モータユニットの一部と当接することにより当該モータユニットの退避を阻害するストッパであって、ユーザの操作により前記モータユニットとの当接が解除される方向に移動可能なストッパを有することを特徴とするディスク搬送機構。
  4. 請求項2または3に記載のディスク搬送機構であって、さらに、
    固定部材に装着され、退避状態のモータユニットの一部と係合することで当該退避状態を維持する係合部材であって、ユーザの操作により当該係合が解除自在な係合部材を有することを特徴とするディスク搬送機構。
  5. 請求項3に従属する請求項4に記載のディスク搬送機構であって、
    前記ストッパおよび係合部材は、前記モータユニットの一部と係合する係合と、当該係合と非係合状態の前記モータユニットに当接することで当該モータユニットの退避を阻害する端面と、を備えた同一部材であることを特徴とするディスク搬送機構。
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