JP4704461B2 - 業務モデル生成プログラム、業務モデル生成方法および業務モデル生成装置 - Google Patents

業務モデル生成プログラム、業務モデル生成方法および業務モデル生成装置 Download PDF

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Description

本発明は業務の流れを表す業務モデルを生成する業務モデル生成プログラム業務モデル生成方法および業務モデル生成装置に関し、特にコンピュータシステムの稼働状況から業務の流れを表す業務モデルを自動生成する業務モデル生成プログラム業務モデル生成方法および業務モデル生成装置に関する。
現在、コンピュータによるデータ処理が普及し、さまざまな業務でコンピュータシステムが利用されている。例えば、顧客へ商品販売を行う企業では、顧客情報の管理、商品の在庫管理、受注管理などの処理を行うコンピュータシステムが利用されている。ここで、コンピュータシステムを利用した業務の流れ(以下、業務フローという)は複雑であるため、業務フローの把握を容易にするために、業務モデルが作成される。業務モデルは、業務フローを人が理解容易な形式で抽象的に記述したものである。業務モデルを用いることで、経営者やシステム管理者は業務フローを直感的に理解することができる。業務モデルは、コンピュータシステムの導入時に設計情報の1つとして作成されることが多い。
ところで、業務モデルは1度だけ作成すればよいものではなく、適時作成し直す必要がある。例えば、時間の経過に伴い、業務フローがコンピュータシステムの導入当初と比べて変化する場合も多い。この場合、システム管理者はコンピュータシステムの利用方法が適切か判断するために、現在の業務フローを把握する必要がある。また、経営者は業務内容の見直しやコンピュータシステムの再構築を検討するために、現在の業務フローを把握する必要がある。一方、業務モデルの作成には多大な労力を必要とする。業務モデルは、一般に、システム管理者などが業務担当者にアンケートやヒアリングを行うことによって作成される。したがって、短期間で業務モデルを作成することが困難であるという問題がある。
そこで、近年、コンピュータシステムの実際の稼働状況を分析することで、業務モデルを自動生成する技術が注目されている。このような技術の1つとして、データの更新状況や業務担当者の操作入力などの情報を取得し分析することで、コンピュータシステムによる一連の処理の順序関係を判定し、業務モデルを生成する技術がある(例えば、非特許文献1参照)。これにより、業務モデルの作成に要する時間を大幅に短縮することができる。
W.M.P van der Aalst、外5名、"Workflow Mining: A Survey of Issues and Approaches"、[online]、[2006年11月8日検索]、インターネット〈URL: http://is.tm.tue.nl/research/processmining/papers/wf-min-surv.pdf〉
しかし、非特許文献1記載の技術は、発生頻度の大きな典型的な業務フローを表現することを目的としており、発生頻度の小さな例外的な業務フローを無視しているという問題がある。
すなわち、上記技術では、2つの隣接する処理間のフローの中で、頻度が小さいフローをノイズとして除去している。これにより、生成される業務モデルが過度に複雑になり理解容易性が低下することを防止している。
一方、このような例外的な業務フローは、業務内容の見直しやコンピュータシステムの再構築を検討する上で、有用な情報となりうる。例えば、発生頻度が小さい業務フローであっても、コンピュータシステムの運用上好ましくない業務フローである場合、このような業務フローが発生しないようにコンピュータシステムの設計を見直す必要がある。したがって、必要に応じて例外的な業務フローも把握できることが求められている。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、コンピュータシステムの稼働状況を示す情報として代表的なデータベースの更新情報から、典型的な業務フローと例外的な業務フローとを区別して表現する業務モデルを自動生成する業務モデル生成プログラム業務モデル生成方法および業務モデル生成装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような業務モデル生成プログラムが提供される。本発明に係る業務モデル生成プログラムは、データベースの更新情報から、典型的な業務フローと例外的な業務フローとを区別して表現する業務モデルを生成するものである。この業務モデル生成プログラムを実行するコンピュータ10は、更新情報記憶手段11、業務フロー抽出手段12、業務フロー分類手段13および業務モデル表示手段14を有する。更新情報記憶手段11は、複数のデータ集合の更新処理を含むデータ更新処理を個々に識別する処理識別情報と、データ更新処理によって更新されたデータ集合のデータ集合名と、データ集合が更新された更新時刻とを関連付けて記憶する。業務フロー抽出手段12は、更新情報記憶手段11を参照して、データ更新処理ごとに、データ更新処理によって更新されたすべてのデータ集合のデータ集合名を更新時刻の早い順に並べたフロー情報を作成すると共に、作成したすべてのフロー情報から、同一のフロー情報の出現数をそれぞれ計算する。業務フロー分類手段13は、業務フロー抽出手段12で作成したフロー情報で示される業務フローを出現数の大きい順に、出現数が、予め設定された出現数の閾値条件に該当する出現数である業務フローを選択し、選択した業務フローを典型業務フローと判定すると共に、選択しなかった業務フローを例外業務フローと判定する。業務モデル表示手段14は、業務フロー分類手段13で判定したすべての典型業務フローの情報から、それぞれのデータ集合名をノードとする典型業務フロー図31を表示すると共に、業務フロー分類手段13で判定した例外業務フローとすべての典型業務フローとの情報から、それぞれのデータ集合名をノードとする例外業務フロー図32を表示する。
このような業務モデル生成プログラムを実行するコンピュータによれば、業務フロー抽出手段12により、データ集合の更新順序を表すフロー情報が作成されると共に、同一のフロー情報の出現数がそれぞれ計算される。次に、業務フロー分類手段13により、フロー情報の出現数に基づいて、フロー情報で示される業務フローが典型業務フローと例外業務フローのいずれかに分類される。そして、業務モデル表示手段14により、すべての典型業務フローを表現する典型業務フロー図31が表示されると共に、すべての典型業務フローに加えて例外業務フローも表現する例外業務フロー図32が表示される。
また、上記課題を解決するために、コンピュータシステムの稼働状況から業務の流れを表す業務モデルを自動生成する、コンピュータが実行する業務モデル生成方法において、コンピュータが、複数のデータ集合の更新処理を含むデータ更新処理を個々に識別する処理識別情報と、データ更新処理によって更新されたデータ集合のデータ集合名と、データ集合が更新された更新時刻と関連付けて記憶された更新情報記憶手段を参照して、データ更新処理ごとに、データ更新処理によって更新されたすべてのデータ集合のデータ集合名を更新時刻の早い順に並べたフロー情報を作成すると共に、作成したすべてのフロー情報から、同一のフロー情報の出現数をそれぞれ計算し、コンピュータ、作成したフロー情報で示される業務フローを出現数の大きい順に、出現数が、予め設定された出現数の閾値条件に該当する出現数である業務フローを選択し、選択した業務フローを典型業務フローと判定すると共に、選択しなかった業務フローを例外業務フローと判定し、コンピュータ、判定したすべての典型業務フローの情報から、それぞれのデータ集合名をノードとする典型業務フロー図を表示すると共に、判定した例外業務フローとすべての典型業務フローとの情報から、それぞれのデータ集合名をノードとする例外業務フロー図を表示する、ことを特徴する業務モデル生成方法が提供される。
このような業務モデル生成方法によれば、まず、データ集合の更新順序を表すフロー情報が作成されると共に、同一のフロー情報の出現数がそれぞれ計算される。次に、フロー情報の出現数に基づいて、フロー情報で示される業務フローが典型業務フローと例外業務フローのいずれかに分類される。そして、すべての典型業務フローを表現する典型業務フロー図が表示されると共に、すべての典型業務フローに加えて例外業務フローも表現する例外業務フロー図が表示される。
本発明では、業務フローの出現数を用いて業務フローを典型業務フローと例外業務フローとに分類し、典型業務フローを表現する典型業務フロー図と、典型業務フローに加えて例外業務フローも表現する例外業務フロー図とを出力することとした。これにより、経営者やシステム管理者は、典型業務フロー図を用いることで業務フローの全体を直感的に理解できる。一方、経営者やシステム管理者は、さらに例外業務フロー図を用いることで、例外業務フローが業務フロー全体の中でどのように発生しているかを容易に把握することができる。したがって、生成される業務モデルが、業務内容の見直しやコンピュータシステムの再構築を検討するための資料として大変有用となる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
本実施の形態の概要を示す図である。 本実施の形態のシステム構成を示す図である。 業務分析装置のハードウェア構成を示す図である。 第1の実施の形態の業務分析装置の機能を示すブロック図である。 第1の実施の形態の更新情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 第1の実施の形態の典型業務フロー情報テーブルおよび例外業務フロー情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 業務フロー抽出処理の手順を示すフローチャートである。 業務フロー分類処理の手順を示すフローチャートである。 典型業務フロー図の表示例を示す図である。 例外業務フロー図の表示例を示す図である。 第2の実施の形態の業務分析装置の機能を示すブロック図である。 第2の実施の形態の更新情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 第2の実施の形態の典型業務フロー情報テーブルおよび例外業務フロー情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 例外業務フロー整列処理の手順を示すフローチャートである。 整列方法選択画面の表示例を示す図である。 第1の整列処理の手順を示すフローチャートである。 距離計算処理の手順を示すフローチャートである。 距離計算処理の流れを示す概念図である。 第1の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。 第2の整列処理の手順を示すフローチャートである。 第2の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。 第3の整列処理の手順を示すフローチャートである。 第3の整列処理のパラメータ入力画面の表示例を示す図である。 第3の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。 第4の整列処理の手順を示すフローチャートである。 第4の整列処理のパラメータ入力画面の表示例を示す図である。 第4の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。 第5の整列処理の手順を示すフローチャートである。 第5の整列処理の流れを示す概念図である。 第5の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。 第6の整列処理の手順を示すフローチャートである。 第6の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の概要について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、本実施の形態の概要を示す図である。図1に示されるコンピュータ10は、データベース管理システムが出力するデータベースの更新情報から、典型業務フロー図と例外業務フロー図とで構成される業務モデルを生成するものである。コンピュータ10は、更新情報記憶手段11、業務フロー抽出手段12、業務フロー分類手段13および業務モデル表示手段14を有する。
更新情報記憶手段11は、データベース管理システム21,22,23が出力したデータベースの更新情報21a,22a,23aを記憶する。更新情報21a,22a,23aには、コンピュータシステムにおいて実行されたデータ更新処理を一意に識別する識別情報、そのデータ更新処理によって更新されたデータ集合のデータ集合名、および、データ集合が更新された更新時刻が含まれる。1つのデータ更新処理は、1つ以上のデータ集合の更新処理を含んでいる。ここで、データ更新処理の識別情報は、例えば、トランザクションIDなどである。また、データ集合は、例えば、関係データベースにおける1つのテーブルなどである。
業務フロー抽出手段12は、更新情報記憶手段11に記憶された更新情報を分析して、業務フローを抽出する。具体的には、業務フロー抽出手段12は、データ更新処理ごとに、データ更新処理によって更新されたすべてのデータ集合のデータ集合名を更新時刻の早い順に並べたフロー情報を作成する。そして、業務フロー抽出手段12は、作成したすべてのフロー情報から、同一のフロー情報の出現数をそれぞれ計算する。ここで、データ集合名の列が業務フローを表すものとみなされる。
業務フロー分類手段13は、業務フロー抽出手段12で作成したフロー情報で示される業務フローを出現数の大きい順に整列する。次に、業務フロー分類手段13は、出現数の上位から順に、累積の出現数が予め設定された閾値に達するまで業務フローを選択する。閾値は、例えば、累積出現数を表す固定の整数値でも、出現総数に対する割合を表す値でもよい。そして、業務フロー分類手段13は、選択した業務フローを典型業務フローと判定すると共に、選択しなかった業務フローを例外業務フローと判定する。
業務モデル表示手段14は、業務フロー分類手段13で判定したすべての典型業務フローの情報を用いて、それぞれのデータ集合名をノードとする典型業務フロー図31を表示する。また、業務モデル表示手段14は、ユーザの操作入力に応答して、すべての典型業務フローと例外業務フローとの情報から、それぞれのデータ集合名をノードとする例外業務フロー図32を表示する。例外業務フロー図32では、例えば、ユーザが指定した特定の例外業務フローを表示する。
このようなコンピュータ10によれば、業務フロー抽出手段12により、データ更新処理ごとに、データ集合の更新順序を表すフロー情報が作成され、同一のフロー情報の出現数がそれぞれ計算される。次に、業務フロー分類手段13により、フロー情報の出現数に基づいて、フロー情報で示される業務フローが、典型業務フローと例外業務フローのいずれかに分類される。そして、業務モデル表示手段14により、すべての典型業務フローを表現する典型業務フロー図31が表示されると共に、ユーザの操作入力に応答して、すべての典型業務フローに加えて例外業務フローも表現する例外業務フロー図32が表示される。
これにより、経営者やシステム管理者は、出力された典型業務フロー図を用いて業務フローの全体を直感的に理解することができる。一方、経営者やシステム管理者は、さらに例外業務フロー図を用いて、例外業務フローが業務フロー全体の中でどのように発生しているかを容易に把握することができる。このように、経営者やシステム管理者は、業務内容の見直しやコンピュータシステムの再構築などを検討するために有用な業務モデルを、必要に応じて短時間で取得することができる。
[第1の実施の形態]
以下、第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本実施の形態のシステム構成を示す図である。第1の実施の形態の業務分析システムは、データベース管理システムが出力するデータベースの更新情報を分析し、業務モデルを自動生成するものである。
本実施の形態の業務分析システムは、業務分析装置100、業務サーバ200a,200b、データベースサーバ300a,300b,300cおよびネットワーク61,62で構成される。業務サーバ200a,200bとデータベースサーバ300a,300b,300cとが、ネットワーク61を介して接続されている。また、業務分析装置100とデータベースサーバ300a,300b,300cとが、ネットワーク62を介して接続されている。
業務サーバ200a,200bでは、それぞれアプリケーションプログラムが実行される。例えば、業務サーバ200aで在庫管理プログラムが、業務サーバ200bで受注管理プログラムが実行される。業務サーバ200a,200bで実行されるアプリケーションプログラムは、必要に応じて、ネットワーク61を通じてデータベースサーバ300a,300b,300cにアクセスし、データベースサーバ300a,300b,300cで管理されるデータを利用する。
データベースサーバ300a,300b,300cでは、それぞれデータベース管理システムが実行される。データベース管理システムは、業務サーバ200a,200bで実行されるアプリケーションプログラムが利用するデータを管理する。データベース管理システムは、テーブル形式でデータを管理しており、アプリケーションプログラムからの要求に応じてデータの検索および更新の処理を行う。ここで、データの更新処理が実行されると、データベース管理システムは、ログファイルに更新情報を出力する。ログファイルは、それぞれのデータベースサーバ300a,300b,300cで管理される。
業務分析装置100は、データベースサーバ300a,300b,300cから、ネットワーク62を通じてログファイルを取得する。そして、業務分析装置100は、取得したログファイルに記述された更新情報を分析することで、業務モデルを自動生成する。
なお、本実施の形態では、業務モデルの生成機能を実現する装置として業務分析装置100を設けたが、業務分析装置100の機能をデータベースサーバ300a,300b,300cのいずれかのサーバ上で実現することも可能である。また、業務分析装置100の機能を業務サーバ200a,200bのいずれかのサーバ上で実現することも可能である。
次に、業務分析装置100、業務サーバ200a,200bおよびデータベースサーバ300a,300b,300cのハードウェア構成について説明する。ただし、業務分析装置100、業務サーバ200a,200bおよびデータベースサーバ300a,300b,300cはそれぞれ同様のハードウェア構成によって実現できるため、以下、代表して業務分析装置100について説明する。
図3は、業務分析装置のハードウェア構成を示す図である。業務分析装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOSプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSプログラムやアプリケーションプログラムが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ50が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ50の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード41とマウス42とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード41やマウス42から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。通信インタフェース106は、ネットワーク62に接続されている。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
次に、業務分析装置100のモジュール構成について説明する。
図4は、第1の実施の形態の業務分析装置の機能を示すブロック図である。業務分析装置100は、更新情報記憶部110、業務モデル記憶部120、更新情報取得部130、業務フロー抽出部140、業務フロー分類部150および業務モデル表示部160を有する。更新情報取得部130は、ネットワーク62を介してデータベースサーバ300a,300b,300cと通信が可能である。業務フロー抽出部140および業務モデル表示部160は、キーボード41およびマウス42を通じてユーザからの入力を受け取ることができる。また、業務モデル表示部160は、モニタ50の画面に処理結果を表示することができる。
更新情報記憶部110には、データベース管理システムが出力する更新情報が格納される。更新情報は、1つのテーブルが更新されるごとに作成される。テーブルの更新処理は、具体的には、レコードの追加、更新、削除のいずれかの処理である。アプリケーションプログラムによる1回のデータ更新処理によって、1つ以上のテーブルが更新される。更新情報には、データ更新処理を一意に識別する識別情報、更新されたテーブルのテーブル名および更新時刻が含まれる。
業務モデル記憶部120には、業務分析装置100によって生成された業務モデルが格納される。業務モデルとは、業務フローを表す情報の集合である。業務フローは、データ更新処理におけるテーブルの更新順序として定義される。例えば、“テーブルA”、“テーブルB”、“テーブルC”というテーブル列が業務フローを意味する。業務で利用されるコンピュータシステムでは、データの更新順序が業務の流れを最もよく反映していると考えられるからである。
なお、業務モデル記憶部120では、すべての業務フローの情報が、典型業務フローと例外業務フローのいずれかに分類されて格納される。典型業務フローとは発生頻度が大きい業務フローのことであり、例外業務フローとは発生頻度が小さい業務フローのことである。
更新情報取得部130は、予め設定された時間間隔で、定期的にデータベースサーバ300a,300b,300cにアクセスし、データベースサーバ300a,300b,300cが管理するログファイルをそれぞれ取得する。そして、更新情報記憶部110は、取得したログファイルに、前回の取得時から新たに追加された更新情報があるか判断する。新たな更新情報の有無は、前回のログファイル取得時刻と更新情報の中の更新時刻とを比較することで判断する。新たな更新情報がある場合、更新情報取得部130は、ログファイルから更新情報を抽出して更新情報記憶部110に追加する。
業務フロー抽出部140は、ユーザからの入力によって業務モデル生成の指示を受け取ると、更新情報記憶部110に格納された更新情報を分析して、業務フローを抽出する。具体的には、業務フロー抽出部140は、更新情報をデータ更新処理ごとに分類し、それぞれのデータ更新処理について、更新時刻が早い順にテーブル名を並べたテーブル列を定義する。このテーブル列が業務フローを表す情報となる。さらに、業務フロー抽出部140は、それぞれの業務フローの出現数を計算する。
なお、業務モデル生成の指示には、ユーザ定義の分類割合の情報が含まれる場合がある。分類割合とは、業務フローの出現総数のうち、典型業務フローと判断する割合である。分類割合は、例えば“0.6”(60パーセント)といった数値で表される。
業務フロー分類部150は、業務フロー抽出部140で抽出した業務フローを、出現数の大きい順に整列する。その上で、業務フロー分類部150は、累積の出現数が分類割合に達するまで出現数の上位から順に業務フローを選択する。ここで、分類割合は、ユーザ定義の分類割合が入力された場合にはユーザ定義のものを、入力されなかった場合には予め設定されたものを使用する。業務フロー分類部150は、選択した業務フローを典型業務フローと判定し、選択しなかった業務フローを例外業務フローと判定する。そして、業務フロー分類部150は、典型業務フローの情報と例外業務フローの情報とを、業務モデル記憶部120に格納する。
業務モデル表示部160は、業務モデル記憶部120に格納された情報が更新されると、業務モデル記憶部120からすべての典型業務フローの情報を取得して、典型業務フロー図を表示する。典型業務フロー図は、すべての典型業務フローを表現した図である。典型業務フロー図は、1つの開始ノードおよび1つの終了ノードと、それぞれのテーブル名に対応するノードとをもつ。
また、業務モデル表示部160は、業務モデル記憶部120に格納された例外業務フローの情報を参照して、例外業務フローを表す情報の一覧を表示する。ここで、ユーザの操作入力によって1つの例外業務フローが選択されると、業務モデル表示部160は、すべての典型業務フローの情報と選択された1つの例外業務フローの情報とを業務モデル記憶部120から取得し、例外業務フロー図を表示する。例外業務フロー図は、すべての典型業務フローに加えて1つの例外業務フローを表現した図である。例外業務フロー図は、典型業務フロー図と同様、1つの開始ノードおよび1つの終了ノードと、それぞれのテーブル名に対応するノードとをもつ。
なお、本実施の形態では、更新情報取得部130は定期的にデータベースサーバ300a,300b,300cにアクセスすることとしたが、ユーザから業務モデル生成の指示があった際にデータベースサーバ300a,300b,300cにアクセスするようにしてもよい。
更新情報記憶部110は、更新情報の一覧を表す更新情報テーブル110aを有している。
図5は、第1の実施の形態の更新情報テーブルのデータ構造例を示す図である。更新情報テーブル110aには、更新情報が1つのテーブルの更新処理ごとにテーブル化されて格納されている。更新情報テーブル110aには、処理IDを示すフィールド111、テーブル名を示すフィールド112および更新時刻を示すフィールド113が設けられている。各フィールドの横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、更新情報を構成する。
フィールド111には、データ更新処理を一意に識別するための識別番号が設定される。処理IDとしては、例えば、トランザクションIDを用いることができる。この場合、データベースサーバ300a,300b,300cで実行されるデータベース管理システムが連携して、データ更新処理ごとに一意なトランザクションIDを付与し、更新情報にトランザクションIDを含めるようにすればよい。また、業務サーバ200a,200bで実行されるアプリケーションプログラムがデータ更新処理ごとに一意な識別番号を設定し、データベース管理システムが更新情報にこの識別番号を含めるようにしてもよい。
フィールド112には、フィールド111に設定された処理IDで示されるデータ更新処理によって更新されたテーブルのテーブル名が設定される。フィールド113には、フィールド111に設定された処理IDで示されるデータ更新処理によってフィールド112に設定されたテーブル名のテーブルが更新された時刻が設定される。
更新情報テーブル110aに格納される更新情報は、更新情報取得部130によって登録される。例えば、処理IDが“0001”、テーブル名が“request_info”、更新時刻が“2006/04/01 12:10:09”という情報が登録される。
業務モデル記憶部120は、典型業務フロー情報の一覧を表す典型業務フロー情報テーブル120aおよび例外業務フロー情報の一覧を表す例外業務フロー情報テーブル120bを有している。
図6は、第1の実施の形態の典型業務フロー情報テーブルおよび例外業務フロー情報テーブルのデータ構造例を示す図である。典型業務フロー情報テーブル120aには、典型業務フローと判定された業務フローの情報が業務フローごとにテーブル化されて格納されている。典型業務フロー情報テーブル120aには、出現数を示すフィールド121およびテーブル列を示すフィールド122が設けられている。各フィールドの横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられ、典型業務フロー情報を構成する。
フィールド121には、それぞれの典型業務フローの出現数を表す整数値が設定される。すなわち、典型業務フローに沿ったデータ更新処理のそれまでの実行回数が設定される。フィールド122には、典型業務フローを表すテーブル名の列が設定される。最も左側に記述されたテーブル名が最初に更新されたテーブルを表し、最も右側に記述されたテーブル名が最後に更新されたテーブルを表す。テーブル名とテーブル名との間は、カンマで区切られる。
典型業務フロー情報テーブル120aに格納される典型業務フロー情報は、業務フロー分類部150によって登録される。例えば、出現数が“2000”、テーブル列が“request_info,btrip_cntl,・・・(以下省略)”という情報が登録される。
例外業務フロー情報テーブル120bには、例外業務フローと判定された業務フローの情報が業務フローごとにテーブル化されて格納されている。例外業務フロー情報テーブル120bには、出現数を示すフィールド123およびテーブル列を示すフィールド124が設けられている。各フィールドの横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられ、例外業務フロー情報を構成する。
フィールド123には、それぞれの例外業務フローの出現数を表す整数値が設定される。すなわち、例外業務フローに沿ったデータ更新処理のそれまでの実行回数が設定される。フィールド124には、例外業務フローを表すテーブル名の列が設定される。最も左側に記述されたテーブル名が最初に更新されたテーブルを表し、最も右側に記述されたテーブル名が最後に更新されたテーブルを表す。テーブル名とテーブル名との間は、カンマで区切られる。
例外業務フロー情報テーブル120bに格納される例外業務フロー情報は、業務フロー分類部150によって登録される。例えば、出現数が“100”、テーブル列が“btrip_cntl_change,tapproval1,・・・(以下省略)”という情報が登録される。
次に、以上のような構成およびデータ構造のシステムにおいて実行される処理の詳細を説明する。最初に、更新情報を分析して業務フローを抽出する処理について説明する。
図7は、業務フロー抽出処理の手順を示すフローチャートである。以下、図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]業務フロー抽出部140は、業務モデル生成の指示を受け取ると、更新情報記憶部110に格納されたすべての更新情報を、処理IDを基準として整列する。
[ステップS12]業務フロー抽出部140は、処理IDが同一である複数の更新情報を、さらに更新時刻の早い順に整列する。そして、業務フロー抽出部140は、処理IDごとに、更新時刻の早い順にテーブル名を並べたテーブル列を作成する。
[ステップS13]業務フロー抽出部140は、ステップS12で作成したすべてのテーブル列を集計する。すなわち、同一のテーブル列の個数をそれぞれ計算する。ここで計算された値が、それぞれのテーブル列によって表される業務フローの出現数となる。そして、業務フロー抽出部140は、業務フロー分類部150に集計結果を通知する。なお、業務モデル生成の指示にユーザ定義分類割合が含まれている場合、ユーザ定義分類割合も併せて通知する。
このようにして、業務フロー抽出部140は、更新情報記憶部110に格納された更新情報を用いて、データ更新処理ごとにテーブル列を作成する。そして、業務フロー抽出部140は、作成したすべてのテーブル列を集計し、それぞれの業務フローとその出現数とを特定する。
次に、業務フローを典型業務フローと例外業務フローとに分類する処理について説明する。
図8は、業務フロー分類処理の手順を示すフローチャートである。以下、図8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]業務フロー分類部150は、業務フロー抽出部140から受け取った業務フローの情報を出現数の大きい順に整列する。
[ステップS22]業務フロー分類部150は、業務フロー抽出部140からユーザ定義分類割合を受け取ったときは、ユーザ定義分類割合を分類割合と決定する。一方、業務フロー抽出部140からユーザ定義分類割合の情報を受け取らなかったときは、予め設定された値を分類割合と決定する。
[ステップS23]業務フロー分類部150は、ステップS21で整列した業務フローの出現数の総数を計算する。そして、業務フロー分類部150は、出現総数とステップS22で決定した分類割合との積を閾値と決定する。
[ステップS24]業務フロー分類部150は、ステップS21で整列した業務フローのうち、まだ分類処理を行っていないものを出現数の上位より1つ選択する。
[ステップS25]業務フロー分類部150は、ステップS24で選択した業務フローを典型業務フローに指定する。
[ステップS26]業務フロー分類部150は、典型業務フローに指定した業務フローの累積出現数を計算する。
[ステップS27]業務フロー分類部150は、累積出現数が閾値以上であるか否か判断する。累積出現数が閾値以上である場合、処理がステップS28に進められる。累積出現数が閾値未満である場合、処理がステップS24に進められる。
[ステップS28]業務フロー分類部150は、ステップS21で整列した業務フローのうち典型業務フローに指定されなかった業務フローを、例外業務フローに指定する。
[ステップS29]業務フロー分類部150は、業務モデル記憶部120に格納された典型業務フロー情報テーブル120aおよび例外業務フロー情報テーブル120bに登録されている情報をすべて削除する。そして、業務フロー分類部150は、ステップS25で典型業務フローに指定した業務フローのテーブル列および出現数を、典型業務フロー情報として典型業務フロー情報テーブル120aに登録する。また、業務フロー分類部150は、ステップS28で例外業務フローに指定した業務フローのテーブル列および出現数を、例外業務フロー情報として例外業務フロー情報テーブル120bに登録する。
このようにして、業務フロー分類部150は、分類割合に基づいて業務フローの累積出現数の閾値を決定し、閾値を用いて業務フローを出現頻度の大きい典型業務フローと出現頻度の小さい例外業務フローとに分類する。ここで、業務フロー分類部150は、ユーザ指定分類割合が与えられたときはユーザ指定分類割合を分類割合として用い、それ以外の場合は予め設定された値を分類割合として用いる。
次に、業務モデル表示部160によって表示される典型業務フロー図および例外業務フロー図について説明する。
図9は、典型業務フロー図の表示例を示す図である。業務フロー図表示画面51は、業務モデル表示部160からの出力によってモニタ50に表示される画面である。業務フロー図表示画面51には、すべての典型業務フローを表す1つの典型業務フロー図が表示される。
業務フロー図表示画面51には、1つの開始ノード51aと1つの終了ノード51eとが記述される。開始ノード51aは業務フローの開始点を表し、終了ノード51eは業務フローの終了点を表す。そして、開始ノード51aと終了ノード51eとの間に、複数のノードが記述される。開始ノード51aおよび終了ノード51e以外のノードには、それぞれ1つのテーブル名が付される。
業務フロー図表示画面51には、処理の順序関係を表す矢印線がノード間に記述される。例えば、ノード51bからノード51cへの矢印線は、テーブル“request_info”の更新処理に続いて、テーブル“btrip_cntl”の更新処理を実行する典型業務フローが存在することを意味する。
1つのノードから複数の矢印線が出ている場合、矢印元の処理の次に、矢印先の処理のうちのいずれか1つが実行されることを意味する。例えば、ノード51bからノード51cおよびノード51dへの矢印線は、テーブル“request_info”の更新処理に続いて、テーブル“btrip_cntl”の更新処理と、テーブル“request_info_update”の更新処理のいずれか一方が実行されることを意味する。
このようにして、開始ノード51aから終了ノード51eへ至る一連の矢印線によって、典型業務フローにおける処理の順序関係が1つの図として表現される。例えば、図6に示した典型業務フロー情報テーブル120aにおいて、出現数が2000のテーブル列“request_info,btrip_cntl,・・・”で表される典型業務フローが、開始ノード51a、ノード51b、ノード51c、・・・、終了ノード51eという一連の矢印線によって表現されている。また、出現数が1600のテーブル列“request_info,request_info_update,・・・”で表される典型業務フローが、開始ノード51a、ノード51b、ノード51d、・・・、終了ノード51eという一連の矢印線によって表現されている。
選択領域51fは、業務フロー図の表示を切り替えるための選択領域である。モニタ50に業務フロー図表示画面51が表示されているときは、“典型フロー”が選択された状態になっている。これは、モニタ50に典型業務フローのみが表示されていることを意味する。
選択領域51fには、“典型フロー”のほか、それぞれの例外業務フローに対して割り当てられた一意な要素名が、選択可能な要素として表示される。要素名は、出現数の多い例外業務フローから順に、“例外フロー1”、“例外フロー2”、・・・と割り当てられる。例えば、図6に示した例外業務フロー情報テーブル120bにおいて、出現数が100のテーブル列“btrip_cntl_change,tapproval1,・・・”で表される例外業務フローに対して“例外フロー1”が、出現数が50のテーブル列“request_info,btrip_cntl_change,・・・”で表される例外業務フローに対して“例外フロー2”が割り当てられる。
ここで、選択領域51fでユーザが“例外フロー1”、“例外フロー2”、・・・のいずれか1つを選択すると、表示画面が切り替わり、典型業務フローに加えて選択された1つの例外業務フローを表す例外業務フロー図が表示される。
図10は、例外業務フロー図の表示例を示す図である。図10に示した表示画面は、業務フロー図表示画面51の選択領域51fで、“例外フロー1”が選択されたときにモニタ50に表示される画面である。業務フロー図表示画面52には、1つの例外業務フロー図が表示される。
業務フロー図表示画面52には、業務フロー図表示画面51に記述される要素がすべて記述される。さらに、業務フロー図表示画面52には、典型業務フローで更新対象となっていないが、選択された例外業務フローで更新対象となっているテーブルを表すノードが記述される。例えば、図9に示した典型業務フロー図に表れないノード52bが記述される。
そして、業務フロー図表示画面52には、選択された1つの例外業務フローを表す矢印線がノード間に記述される。ここで、例外業務フローを表す矢印線は、典型業務フローを表す矢印線と区別可能な線種で記述される。例えば、開始ノード52a、ノード52b、ノード52d、ノード52e、ノード52f、ノード52c、ノード52d、ノード52e、ノード52f、・・・、終了ノード52gという一連の矢印線によって例外業務フローが表現されている。
選択領域52hは、業務フロー図表示画面51の選択領域51fと同様に、業務フロー図の表示を切り替えるための選択領域である。
なお、本実施の形態では、1つの例外業務フロー図で1つの例外業務フローを表示することとしたが、1つの例外業務フロー図で1つ以上の例外業務フローを表示するようにしてもよい。この場合、選択領域51f,52hを、複数の要素を選択できる選択領域に置き換えればよい。
このような業務分析装置100を用いることで、業務で利用するコンピュータシステムが稼働中に出力する更新情報から、自動的に業務モデルを生成し、典型業務フローと例外業務フローとを表示することができる。特に、業務分析装置100を用いることで、生成される業務モデルの理解容易性を損なうことなく、必要に応じて例外業務フローも表示させることができる。
したがって、経営者やシステム管理者は、現在の典型業務フローと例外業務フローとを的確に把握して、現在の業務フローの問題点をいち早く発見し、業務内容の見直しやコンピュータシステムの再構築などを検討することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。前述の第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。
第2の実施の形態の業務分析システムは、第1の実施の形態の業務分析システムと同様に、データベース管理システムが出力するデータベースの更新情報を分析し、業務モデルを自動生成するものである。加えて、第2の実施の形態の業務分析システムは、ユーザが整列方法を指定すると、指定された整列方法に従って複数の例外業務フローを整列し、一覧情報を表示する。このように、ユーザが整列方法を指定できるようにすることで、単に出現数の多い順に一覧情報を表示する場合と比べ、特定の条件を具備する例外業務フローを発見することが容易となる。
第2の実施の形態の業務分析システムは、図2に示した第1の実施の形態の業務分析システムと同様のシステム構成で実現される。ただし、業務分析装置100に代えて、業務分析装置400がネットワーク62に接続される。
図11は、第2の実施の形態の業務分析装置の機能を示すブロック図である。業務分析装置400は、更新情報記憶部410、業務モデル記憶部420、更新情報取得部430、業務フロー抽出部440、業務フロー分類部450、業務モデル表示部460および業務フロー整列部470を有する。
更新情報取得部430は、ネットワーク62を介してデータベースサーバ300a,300b,300cと通信が可能である。業務フロー抽出部440および業務モデル表示部460は、キーボード41およびマウス42を通じてユーザからの入力を受け取ることができる。また、業務モデル表示部460は、モニタ50の画面に処理結果を表示することができる。
更新情報記憶部410には、第1の実施の形態の更新情報記憶部110と同様に、データベース管理システムが出力する更新情報が格納される。ただし、第2の実施の形態の更新情報には、データの更新内容、すなわち、テーブル中の更新対象となった属性および更新後の属性値の情報も含まれる。
業務モデル記憶部420には、第1の実施の形態の業務モデル記憶部120と同様に、典型業務フローおよび例外業務フローの集合である業務モデルが格納される。ただし、例外業務フローについては、テーブル列の情報に加えて、対応する更新後の属性値の列の情報も格納される。
更新情報取得部430は、第1の実施の形態の更新情報取得部130と同様に、データベースサーバ300a,300b,300cが管理するログファイルをそれぞれ取得し、ログファイルから更新情報を抽出して更新情報記憶部410に追加する。ログファイルから抽出する更新情報には、データの更新内容も含まれる。
業務フロー抽出部440は、第1の実施の形態の業務フロー抽出部140と同様に、更新情報記憶部410に格納された更新情報を分析して、業務フローを抽出する。業務フローを表す情報には、更新後の属性値の列の情報も含まれる。
業務フロー分類部450は、第1の実施の形態の業務フロー分類部150と同様に、業務フローを典型業務フローと例外業務フローとに分類し、業務フローの情報を業務モデル記憶部420に格納する。例外業務フローの情報には、対応する更新後の属性値の列の情報も含まれる。
業務モデル表示部460は、第1の実施の形態の業務モデル表示部160と同様に、すべての典型業務フローの情報に基づいて典型業務フロー図を表示する。また、業務モデル表示部460は、例外業務フローを表す情報の一覧を表示し、ユーザの操作入力によって1つの例外業務フローが選択されると、すべての典型業務フローの情報と選択された例外業務フローの情報とに基づいて、例外業務フロー図を表示する。
ここで、業務モデル表示部460は、ユーザの操作入力によって例外業務フローの整列方法が指定されると、指定された整列方法を業務フロー整列部470に通知して、例外業務フローを表す情報の表示順序を決定させる。そして、業務モデル表示部460は、業務フロー整列部470が決定した表示順序に従って、例外業務フローを表す情報の一覧を表示する。
業務フロー整列部470は、業務モデル表示部460から整列方法の通知を受け取ると、業務モデル記憶部420に格納された例外業務フローの情報を参照して、通知された整列方法に従ってすべての例外業務フローの表示順序を決定する。そして、業務フロー整列部470は、決定した表示順序の情報を業務モデル表示部460に通知する。
図12は、第2の実施の形態の更新情報テーブルのデータ構造例を示す図である。図12に示す更新情報テーブル410aは、更新情報記憶部410に格納されている。
更新情報テーブル410aには、更新情報が1つのテーブルの更新処理ごとにテーブル化されて格納されている。更新情報テーブル410aには、処理IDを示すフィールド411、テーブル名を示すフィールド412、更新時刻を示すフィールド413および属性値を示すフィールド414が設けられている。各フィールドの横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、更新情報を構成する。
フィールド411,412,413の意味は、図5に示した第1の実施の形態のフィールド111,112,113の意味とそれぞれ同じである。
フィールド414には、テーブルの属性名と更新後の値との組が設定される。すなわち、フィールド411で示されるデータ更新処理によってフィールド412で示されるテーブルが更新された際の、更新対象となった属性の属性名と更新後の値との組が設定される。例えば、属性名、“=”、更新後の値という文字列が設定される。フィールド414には、属性名と更新後の値との組が複数個設定される場合もある。
更新情報テーブル410aに格納される更新情報は、更新情報取得部430によって登録される。例えば、処理IDが“0001”、テーブル名が“request_info”、更新時刻が“2006/04/01 12:10:09”、属性値が“req=1011”という情報が登録される。
図13は、第2の実施の形態の典型業務フロー情報テーブルおよび例外業務フロー情報テーブルのデータ構造例を示す図である。図13に示す典型業務フロー情報テーブル420aおよび例外業務フロー情報テーブル420bは、業務モデル記憶部420に格納されている。
典型業務フロー情報テーブル420aには、典型業務フローと判定された業務フローの情報が業務フローごとにテーブル化されて格納されている。典型業務フロー情報テーブル420aには、出現数を示すフィールド421およびテーブル列を示すフィールド422が設けられている。各フィールドの横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられ、典型業務フロー情報を構成する。
フィールド421,422の意味は、図6に示した第1の実施の形態のフィールド121,122の意味とそれぞれ同じである。
典型業務フロー情報テーブル420aに格納される典型業務フロー情報は、業務フロー分類部450によって登録される。例えば、出現数が“2000”、テーブル列が“request_info,btrip_cntl,・・・(以下省略)”という情報が登録される。
例外業務フロー情報テーブル420bには、例外業務フローと判定された業務フローの情報が業務フローごとにテーブル化されて格納されている。例外業務フロー情報テーブル420bには、出現数を示すフィールド423、テーブル列を示すフィールド424および属性値列を示すフィールド425が設けられている。各フィールドの横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられ、例外業務フロー情報を構成する。
フィールド423,424の意味は、図6に示した第1の実施の形態のフィールド123,124の意味とそれぞれ同じである。
フィールド425には、フィールド424で示されるテーブルの更新順序と対応して、更新された属性値の情報の列が設定される。属性値の情報には、属性名と更新後の値との組が1個以上含まれる。例えば、“(”、属性名、“=”、更新後の値、“)”という文字列で構成される。属性名と更新後の値との組が複数個ある場合、“(”と“)”との間にカンマ区切りで記述される。
なお、フィールド424に設定される情報とフィールド425に設定される情報とは、1対多の関係をもつ。これは、テーブルの更新順序が同一であっても、具体的な更新内容が異なるデータ更新処理が複数存在するからである。
例外業務フロー情報テーブル420bに格納される例外業務フロー情報は、業務フロー分類部450によって登録される。例えば、出現数が“100”、テーブル列が“btrip_cntl_change,tapproval1,・・・(以下省略)”、属性値列が“(def=1300),(val=230),・・・(以下省略)”という情報が登録される。
次に、以上のような構成およびデータ構造のシステムにおいて実行される処理の詳細を説明する。業務フロー抽出処理および業務フロー分類処理の手順は、図7,8に示した第1の実施の形態のものと同様である。以下、例外業務フローを表す情報を整列する処理について説明する。
図14は、例外業務フロー整列処理の手順を示すフローチャートである。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]業務モデル表示部460は、選択可能な整列方法の一覧を表示し、ユーザに整列方法を1つ選択させる。そして、業務モデル表示部460は、選択された整列方法を、例外業務フローを表す情報の整列に用いる整列方法と決定する。
[ステップS32]業務モデル表示部460は、ステップS31で決定した整列方法に対応するパラメータの値をユーザに入力させる。そして、業務モデル表示部460は、入力された値を、整列に用いるパラメータの値と決定する。なお、ステップS31で決定した整列方法がパラメータの指定を必要としない場合、パラメータの値をユーザに入力させる処理は不要である。
[ステップS33]業務モデル表示部460は、ステップS31で決定した整列方法とステップS32で決定したパラメータの値とを、業務フロー整列部470に通知する。業務フロー整列部470は、通知された整列方法とパラメータの値とに従って、業務モデル記憶部420に格納された例外業務フローを表す情報の表示順序を決定する。
[ステップS34]業務フロー整列部470は、ステップS33で決定した表示順序を業務モデル表示部460に通知する。業務モデル表示部460は、通知された表示順序に従って、例外業務フローを表す情報の一覧を表示する。
このようにして、業務モデル表示部460は、ユーザが指定した整列方法およびパラメータの値の情報を取得する。業務フロー整列部470は、取得された整列方法およびパラメータの値に従って例外業務フローを表す情報の表示順序を決定する。そして、業務モデル表示部460は、決定された表示順序に従って、例外業務フローを表す情報の一覧を表示する。
図15は、整列方法選択画面の表示例を示す図である。図15に示す整列方法選択画面53は、上記ステップS31で、業務モデル表示部460によってモニタ50に表示される画面である。整列方法選択画面53には、選択可能な整列方法の一覧が表示される。
整列方法選択画面53は、選択ボタン53aおよび決定ボタン53bを有する。選択ボタン53aは、一覧から整列方法を1つ選択するためのボタンである。ユーザは、例えば、マウス42を操作して選択ボタン53aの選択位置を移動することで、整列方法を1つ選択することができる。決定ボタン53bは、選択された整列方法を確定するためのボタンである。決定ボタン53bが押されると、業務モデル表示部460は、選択された整列方法を例外業務フローを表す情報の整列方法として決定する。
本実施の形態では、図15に示すように、ユーザは7つの整列方法の中から1つを選択することができる。“出現頻度昇順”は、出現数が小さい順に並べ替える方法である。上記ステップS31で“出現頻度昇順”が選択された場合、上記ステップS33で業務フロー整列部470により出現数が小さい順に並べ替えられる。これにより、稀にしか発生しない例外業務フローを把握することが容易となる。
以下、“典型業務フローからの乖離度降順”、“典型業務フローとの類似度”、“特定のテーブル列を含むフロー”、“テーブル列の条件不備フロー”、“手戻り発生フロー”、“繰り返し発生フロー”の6つの整列方法について、それぞれ詳細に説明する。
図16は、第1の整列処理の手順を示すフローチャートである。図16に示す第1の整列処理は、上記ステップS31で整列方法が“典型業務フローからの乖離度降順”に決定された場合に、上記ステップS33で実行される処理である。なお、第1の整列処理は、パラメータの指定が不要である。以下、図16に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS111]業務フロー整列部470は、業務モデル記憶部420に格納された例外業務フロー情報テーブル420bを参照して、未選択の例外業務フローを1つ選択する。
[ステップS112]業務フロー整列部470は、変数として代表距離を定義し、初期値を−1に設定する。
[ステップS113]業務フロー整列部470は、業務モデル記憶部420に格納された典型業務フロー情報テーブル420aを参照して、未選択の典型業務フローを1つ選択する。
[ステップS114]業務フロー整列部470は、ステップS111で選択した例外業務フローとステップS113で選択した典型業務フローとの距離を計算する。距離とは、2つのテーブル列の乖離度を示す0以上の整数値である。2つのテーブル列が完全に一致する場合に距離が0となる。2つのテーブル列の乖離度が大きいほど距離が大きくなる。具体的には、距離としてLevenshtein距離を採用する。Levenshtein距離の計算方法については、後で詳細に説明する。
[ステップS115]業務フロー整列部470は、代表距離が0より小さい場合、すなわち、初期値が設定されたままの場合、ステップS114で計算した距離を代表距離に設定する。また、業務フロー整列部470は、ステップS114で計算した距離が代表距離より小さい場合、代表距離をステップS114で計算した距離に更新する。
[ステップS116]業務フロー整列部470は、ステップS113ですべての典型業務フローを選択したか否か判断する。すべての典型業務フローを選択した場合には、処理がステップS117に進められる。未選択の典型業務フローがある場合には、処理がステップS113に進められる。
[ステップS117]業務フロー整列部470は、現在の代表距離をステップS111で選択した例外業務フローの代表距離として確定する。
[ステップS118]業務フロー整列部470は、ステップS111ですべての例外業務フローを選択したか否か判断する。すべての例外業務フローを選択した場合には、処理がステップS119に進められる。未選択の例外業務フローがある場合には、処理がステップS111に進められる。
[ステップS119]業務フロー整列部470は、すべての例外業務フローを、代表距離が大きい順に整列し、表示順序とする。
例えば、2つの典型業務フローP,Qと3つの例外業務フローR,S,Tがあるとする。そして、距離(P,R)=3、距離(Q,R)=4とすると、例外業務フローRの代表距離は3である。同様に、距離(P,S)=2、距離(Q,S)=5とすると、例外業務フローSの代表距離は2である。距離(P,T)=4、距離(Q,T)=4とすると、例外業務フローTの代表距離は4である。この場合、3つの例外業務フローの表示順序は、T,R,Sの順となる。
図17は、距離計算処理の手順を示すフローチャートである。図17に示す距離計算処理は、上記ステップS114で実行される処理である。以下、図17に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS114a]業務フロー整列部470は、上記ステップS111で選択した例外業務フローの長さ(m)と上記ステップS113で選択した典型業務フローの長さ(n)とをそれぞれ特定する。ここで、業務フローの長さとは、テーブル列に含まれるテーブル名の個数である。
[ステップS114b]業務フロー整列部470は、大きさがn+1×m+1の行列を定義する。すなわち、行列の行数は、ステップS114aで特定した典型業務フローの長さに1を加えたものである。行列の列数は、ステップS114aで特定した例外業務フローの長さに1を加えたものである。
[ステップS114c]業務フロー整列部470は、ステップS114bで定義した行列の0行目および0列目を初期化する。具体的には、業務フロー整列部470は、行列の0行目について、位置(0,0)を0、位置(0,1)を1、・・・、位置(0,m)をmというように、列番号と同じ数値を設定する。また、業務フロー整列部470は、行列の0列目について、位置(0,0)を0、位置(1,0)を1、・・・、位置(n,0)をnと、行番号と同じ数値を設定する。
[ステップS114d]業務フロー整列部470は、行列の1行目からn行目まで1行ずつ行を選択し(選択している行の行番号をiとする)、以下のステップS114e〜S114hの処理を行う。
[ステップS114e]業務フロー整列部470は、ステップS114dで選択した行の1列目からm列目まで1つずつ位置を選択し(選択している位置の列番号をjとする)、以下のステップS114f,S114gの処理を行う。
[ステップS114f]業務フロー整列部470は、典型業務フローのテーブル列のi番目のテーブル名と、例外業務フローのテーブル列のj番目のテーブル名とを比較し、両者が一致するか判定する。
[ステップS114g]業務フロー整列部470は、行列の位置(i−1,j)、位置(i,j−1)、位置(i−1,j−1)の数値の中で、最も小さい数値を選択する。そして、業務フロー整列部470は、ステップS114fで2つのテーブル名が一致すると判定した場合、選択した数値を位置(i,j)の数値に設定する。一方、ステップS114fで2つのテーブル名が一致しないと判定した場合、選択した数値に1を加えたものを位置(i,j)の数値に設定する。
[ステップS114h]業務フロー整列部470は、ステップS114eでm列目の位置まで選択が終わると、ステップS114f,114gの繰り返し処理を終了する。
[ステップS114i]業務フロー整列部470は、ステップS114dでn行目の行まで選択が終わると、ステップS114e〜S114hの繰り返し処理を終了する。
[ステップS114j]業務フロー整列部470は、行列の位置(n,m)の数値を、例外業務フローと典型業務フローとの距離と決定する。
図18は、距離計算処理の流れを示す概念図である。図18は、典型業務フローのテーブル列が“A,B1,C,D,E”、例外業務フローのテーブル列が“A,B2,C,D,E,F”の場合の距離計算処理の流れを示している。ここで、典型業務フローの長さが5,例外業務フローの長さが6であるため、6行7列の行列が定義される。
ステップST1は、上記ステップS114cで初期化が行われた後の状態を示している。前述の通り、最初に、行列の0行目と0列目とが初期化される。具体的には、0行目に0,1,2,3,4,5,6の数値が設定される。また、0列目に0,1,2,3,4,5の数値が設定される。
ステップST2は、1行目について上記ステップS114e〜S114hの処理が行われた状態を示している。例えば、位置(1,1)には、2つのテーブル名が一致し、位置(0,0)の0が3つの中で最も小さい数値であるため、0が設定される。位置(1,2)には、2つのテーブル名が一致せず、位置(1,1)の0が3つの中で最も小さい数値であるため、1が設定される。
ステップST3は、距離計算処理が終了した状態を示している。上記ステップS114a〜S114jに従って処理が行われると、行列の位置(5,6)に2が設定される。したがって、“A,B1,C,D,E”と“A,B2,C,D,E,F”との距離が2と決定される。
なお、Levenshtein距離は、直感的には、一方のテーブル列を他方のテーブル列に変換するために必要な置換、挿入、削除の操作回数を意味する。例えば、“A,B1,C,D,E”の“B1”を“B2”に置換し“F”を追加すると、“A,B2,C,D,E,F”に変換できるため、両者のLevenshtein距離は2となる。Levenshtein距離は、機械的には、上記のアルゴリズムで計算することができる。
図19は、第1の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。図19に示す例外業務フロー選択画面541は、上記ステップS31で整列方法が“典型業務フローからの乖離度降順”に決定された場合に、上記ステップS34で業務モデル表示部460によってモニタ50に表示される画面である。
例外業務フロー選択画面541は、選択領域541aおよび選択ボタン541bを有する。
選択領域541aは、一覧から例外業務フローを選択するための領域である。選択領域541aには、代表距離が大きい順に例外業務フローを表す情報の一覧が表示される。例外業務フローを表す情報には、例外業務フローの代表距離が含まれる。ユーザは、選択領域541aに表示された例外業務フローの中から1つを選択することができる。
選択ボタン541bは、選択された例外業務フローを確定するためのボタンである。選択ボタン541bが押されると、業務モデル表示部460は、第1の実施の形態と同様に、すべての典型業務フローと選択された例外業務フローとに基づいて、例外業務フロー図をモニタ50に表示する。
このように、“典型業務フローからの乖離度降順”の整列方法によれば、典型業務フローとの乖離度が大きい例外業務フローに高い表示順序が与えられる。これにより、典型業務フローと大きく異なる異常な例外業務フローの把握が容易となる。
図20は、第2の整列処理の手順を示すフローチャートである。図20に示す第2の整列処理は、上記ステップS31で整列方法が“典型業務フローとの類似度”に決定された場合に、上記ステップS33で実行される処理である。なお、第2の整列処理は、パラメータの指定が不要である。以下、図20に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS121]業務フロー整列部470は、業務モデル記憶部420に格納された例外業務フロー情報テーブル420bを参照して、未選択の例外業務フローを1つ選択する。
[ステップS122]業務フロー整列部470は、業務モデル記憶部420に格納された典型業務フロー情報テーブル420aを参照して、未選択の典型業務フローを1つ選択する。
[ステップS123]業務フロー整列部470は、ステップS121で選択した例外業務フローとステップS122で選択した典型業務フローとの距離を計算する。距離の計算方法は、第1の整列処理のステップS114の方法と同じである。
[ステップS124]業務フロー整列部470は、ステップS122ですべての典型業務フローを選択したか否か判断する。すべての典型業務フローを選択した場合には、処理がステップS125に進められる。未選択の典型業務フローがある場合には、処理がステップS122に進められる。
[ステップS125]業務フロー整列部470は、ステップS123で計算した距離が最小の典型業務フローを特定する。そして、業務フロー整列部470は、ステップS121で選択した例外業務フローを、特定した典型業務フローに分類する。なお、距離が最小の典型業務フローが複数ある場合には、複数の典型業務フローに分類する。
[ステップS126]業務フロー整列部470は、ステップS121ですべての例外業務フローを選択したか否か判断する。すべての例外業務フローを選択した場合には、処理がステップS127に進められる。未選択の例外業務フローがある場合には、処理がステップS121に進められる。
[ステップS127]業務フロー整列部470は、典型業務フローごとに、その典型業務フローに分類されたすべての例外業務フローを、分類先の典型業務フローとの距離が小さい順に整列し、表示順序とする。
例えば、2つの典型業務フローP=“A1,B1,C1”およびQ=“A2,B2,C2”と、2つの例外業務フローS=“A1,B1”およびT=“A2,C2”があるとする。この場合、距離(P,S)=1、距離(Q,S)=2であるため、例外業務フローSは典型業務フローPに分類される。また、距離(P,T)=2,距離(Q,T)=1であるため、例外業務フローTは典型業務フローQに分類される。
図21は、第2の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。図21に示す例外業務フロー選択画面542は、上記ステップS31で整列方法が“典型業務フローとの類似度”に決定された場合に、上記ステップS34で業務モデル表示部460によってモニタ50に表示される画面である。
例外業務フロー選択画面542は、選択領域542a,542bおよび選択ボタン542cを有する。
選択領域542a,542bは、一覧から例外業務フローを選択するための領域である。選択領域542aには、1つ目の典型業務フローに分類された例外業務フローを表す情報が、1つ目の典型業務フローとの距離が小さい順に表示される。選択領域542bには、2つ目の典型業務フローに分類された例外業務フローを表す情報が、2つ目の典型業務フローとの距離が小さい順に表示される。例外業務フローを表す情報には、距離が含まれる。ユーザは、選択領域542a,542bに表示された例外業務フローの中から1つを選択することができる。
選択ボタン542cは、選択された例外業務フローを確定するためのボタンである。選択ボタン542cが押されると、業務モデル表示部460は、すべての典型業務フローと選択された例外業務フローとに基づいて、例外業務フロー図をモニタ50に表示する。
このように、“典型業務フローとの類似度”の整列方法によれば、例外業務フローが最も類似する典型業務フローと関連付けられる。さらに、典型業務フローと類似度がより高い例外業務フローに高い表示順序が与えられる。これにより、特定の典型業務フローと関連性の高い例外業務フローを容易に把握できるようになる。
図22は、第3の整列処理の手順を示すフローチャートである。図22に示す第3の整列処理は、上記ステップS31で整列方法が“特定のテーブル列を含むフロー”に決定された場合に、上記ステップS33で実行される処理である。なお、第3の整列処理は、パラメータとして、検索対象のテーブル列の指定を必要とする。以下、図22に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS131]業務フロー整列部470は、業務モデル表示部460から、パラメータの値として指定テーブル列を取得する。指定テーブル列とは、ユーザによって指定された検索条件である。すなわち、指定テーブル列を含む例外業務フローが検索対象となる。
[ステップS132]業務フロー整列部470は、業務モデル記憶部420に格納された例外業務フロー情報テーブル420bを参照して、未選択の例外業務フローを1つ選択する。
[ステップS133]業務フロー整列部470は、ステップS132で選択した例外業務フローのテーブル列に、ステップS131で取得した指定テーブル列が何回出現するか計算する。
[ステップS134]業務フロー整列部470は、ステップS133で計算した出現回数が0より大きいか判断する。出現回数が0より大きい場合には、処理がステップS135に進められる。出現回数が0の場合には、処理がステップS136に進められる。
[ステップS135]業務フロー整列部470は、ステップS132で選択した例外業務フローを該当フローに分類する。
[ステップS136]業務フロー整列部470は、ステップS132ですべての例外業務フローを選択したか否か判断する。すべての例外業務フローを選択した場合には、処理がステップS137に進められる。未選択の例外業務フローがある場合には、処理がステップS132に進められる。
[ステップS137]業務フロー整列部470は、ステップS134で該当フローに分類されたすべての例外業務フローを、出現回数が多い順に整列し、表示順序とする。また、業務フロー整列部470は、ステップS134で該当フローに分類されなかったすべての例外業務フローを非該当フローに分類する。
例えば、3つの例外業務フローS=“A,B,C”、T=“A,B,D”、U=“A,B,C,B,C”があるとする。また、ユーザによって入力された指定テーブル列が“B,C”であるとする。この場合、例外業務フローSにおける出現回数は1、例外業務フローTにおける出現回数は0、例外業務フローUにおける出現回数は2であるため、例外業務フローS,T,Uが該当フローS,Uと非該当フローTとに分類される。また、2つの該当フローの表示順序は、U,Sの順となる。
図23は、第3の整列処理のパラメータ入力画面の表示例を示す図である。図23に示すパラメータ入力画面531は、図15に示した整列方法選択画面53で“特定のテーブル列を含むフロー”が選択された後に、業務モデル表示部460によってモニタ50に表示される画面である。
パラメータ入力画面531は、選択領域531a,531b、追加ボタン531c、削除ボタン531dおよび決定ボタン531eを有する。
選択領域531aは、一覧からテーブル名を選択するための領域である。選択領域531aには、すべてのテーブル名が表示される。また、選択領域531aには、業務フローの開始を意味する“INITIAL”と業務フローの終了を意味する“FINAL”とが表示される。ユーザは、選択領域531aに表示されたテーブル名の中から1つを選択することができる。
選択領域531bは、指定テーブル列に含まれるテーブル名を選択するための領域である。選択領域531bには、指定テーブル列に含まれるテーブル名が順序付けられて表示される。ユーザは、選択領域531bに表示されたテーブル名の中から1つを選択することができる。
追加ボタン531cは、指定テーブル列にテーブル名を追加するためのボタンである。選択領域531aでテーブル名が選択されているときに追加ボタン531cが押されると、選択されているテーブル名が指定テーブル列の最後尾に追加される。
削除ボタン531dは、指定テーブル列の中のテーブル名を1つ削除するためのボタンである。選択領域531bでテーブル名が選択されているときに削除ボタン531dが押されると、選択されているテーブル名が指定テーブル列から削除される。
決定ボタン531eは、指定テーブル列に含まれるテーブル名を確定するためのボタンである。決定ボタン531eが押されると、業務モデル表示部460は、入力された指定テーブル列をパラメータの値に決定する。
図24は、第3の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。図24に示す例外業務フロー選択画面543は、上記ステップS31で整列方法が“特定のテーブル列を含むフロー”に決定された場合に、上記ステップS34で業務モデル表示部460によってモニタ50に表示される画面である。
例外業務フロー選択画面543は、選択領域543a,543bおよび選択ボタン543cを有する。
選択領域543a,543bは、一覧から例外業務フローを選択するための領域である。選択領域543aには、該当フローに分類された例外業務フローを表す情報が、指定テーブル列の出現回数が多い順に表示される。選択領域543bには、非該当フローに分類された例外業務フローを表す情報が表示される。該当フローに分類された例外業務フローを表す情報には、出現回数が含まれる。ユーザは、選択領域543a,543bに表示された例外業務フローの中から1つを選択することができる。
選択ボタン543cは、選択された例外業務フローを確定するためのボタンである。選択ボタン543cが押されると、業務モデル表示部460は、すべての典型業務フローと選択された例外業務フローとに基づいて、例外業務フロー図をモニタ50に表示する。
このように、“特定のテーブル列を含むフロー”の整列方法によれば、ユーザが指定したテーブル列を多く含む例外業務フローに高い表示順序が与えられる。これにより、テーブルの更新順序が不適切なデータ更新処理を容易に発見できるようになる。
図25は、第4の整列処理の手順を示すフローチャートである。図25に示す第4の整列処理は、上記ステップS31で整列方法が“テーブル列の条件不備フロー”に決定された場合に、上記ステップS33で実行される処理である。なお、第4の整列処理は、パラメータとして、事前テーブル名、事後テーブル名、事前テーブル名に対応する事前条件、および、事後テーブル名に対応する事後条件の指定を必要とする。以下、図25に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS141]業務フロー整列部470は、業務モデル表示部460から、パラメータの値として事後テーブル名と事後条件とを取得する。事後テーブル名および事後条件は、ユーザによって指定された検索条件である。すなわち、事後テーブル名を含み、かつ、事後条件に適合する属性値が存在する例外業務フローが検索対象となる。なお、事後条件は省略されていてもよい。
[ステップS142]業務フロー整列部470は、業務モデル表示部460から、パラメータの値として事前テーブル名と事前条件とを取得する。事前テーブル名および事前条件は、ステップS141で取得した事後テーブル名および事後条件に合致する例外業務フローが具備すべき必要条件である。すなわち、事後テーブル名および事後条件によって検索対象となる例外業務フローは、事前テーブル名を含み、かつ、事前条件に適合する属性値が存在することが求められる。なお、事前条件は省略されていてもよい。
[ステップS143]業務フロー整列部470は、業務モデル記憶部420に格納された例外業務フロー情報テーブル420bを参照して、未選択の例外業務フローを1つ選択する。
[ステップS144]業務フロー整列部470は、ステップS143で選択した例外業務フローのテーブル列にステップS141で取得した事後テーブル名が含まれるか判断する。また、業務フロー整列部470は、事後テーブル名に対応するすべての属性値がステップS141で取得した事後条件を具備するか判断する。事後テーブル名が含まれ、かつ、事後条件を具備する場合には、処理がステップS146に進められる。少なくとも、事後テーブル名が含まれないか、または、事後条件を具備しない属性値がある場合には、処理がステップS145に進められる。
[ステップS145]業務フロー整列部470は、ステップS143で選択した例外業務フローを対象外フローに分類する。
[ステップS146]業務フロー整列部470は、ステップS143で選択した例外業務フローのテーブル列にステップS142で取得した事前テーブル名が含まれるか判断する。また、業務フロー整列部470は、事前テーブル名に対応するすべての属性値がステップS142で取得した事前条件を具備するか判断する。事前テーブル名が含まれ、かつ、事前条件を具備する場合には、処理がステップS147に進められる。少なくとも、事前テーブル名が含まれないか、または、事前条件を具備しない属性値がある場合には、処理がステップS148に進められる。
[ステップS147]業務フロー整列部470は、ステップS143で選択した例外業務フローを条件具備フローに分類する。
[ステップS148]業務フロー整列部470は、ステップS143で選択した例外業務フローを条件不備フローに分類する。
[ステップS149]業務フロー整列部470は、ステップS143ですべての例外業務フローを選択したか否か判断する。すべての例外業務フローを選択した場合には、処理が終了する。未選択の例外業務フローがある場合には、処理がステップS143に進められる。
例えば、3つの例外業務フローS=“A,B,C,D”、T=“A,C,D”、U=“A,E,D”があるとする。ここで、テーブル名“D”に対応して、例外業務フローSでは属性値“amount=120”、例外業務フローTでは属性値“amount=150”、例外業務フローUでは属性値“amount=80”が存在するとする。また、ユーザによって入力された事後テーブル名が“D”、事後条件が“amount>=100”、事前テーブル名が“B”であるとする。
この場合、例外業務フローSは、事後テーブル名がテーブル列に含まれ、事後条件を具備し、事前テーブル名がテーブル列に含まれるため、条件具備フローに分類される。例外業務フローTは、事後テーブル名がテーブル列に含まれ、事後条件を具備するが、事前テーブル名がテーブル列に含まれないため、条件不備フローに分類される。例外業務フローUは、事後テーブル名がテーブル列に含まれるが、事後条件を具備しないため、対象外フローに分類される。
図26は、第4の整列処理のパラメータ入力画面の表示例を示す図である。図26に示すパラメータ入力画面532は、図15に示した整列方法選択画面53で“テーブル列の条件不備フロー”が選択された後に、業務モデル表示部460によってモニタ50に表示される画面である。
パラメータ入力画面532は、選択領域532a,532b、入力領域532c,532dおよび決定ボタン532eを有する。
選択領域532aは、一覧から事前テーブル名を選択するための領域である。ユーザは、選択領域532aに表示されたテーブル名の中から1つを選択することができる。選択領域532bは、一覧から事後テーブル名を選択するための領域である。ユーザは、選択領域532bに表示されたテーブル名の中から1つを選択することができる。
入力領域532cは、事前条件を入力するための領域である。ユーザは、数値や文字列などのリテラルおよび等号や不等号などの演算子を用いた論理式を、入力領域532c内に記述することができる。入力領域532dは、事後条件を入力するための領域である。ユーザは、論理式を入力領域532d内に記述することができる。
決定ボタン532eは、事前テーブル名、事後テーブル名、事前条件、事後条件を確定するためのボタンである。決定ボタン532eが押されると、業務モデル表示部460は、入力内容をパラメータの値に決定する。
図27は、第4の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。図27に示す例外業務フロー選択画面544は、上記ステップS31で整列方法が“テーブル列の条件不備フロー”に決定された場合に、上記ステップS34で業務モデル表示部460によってモニタ50に表示される画面である。
例外業務フロー選択画面544は、選択領域544a,544b,544cおよび選択ボタン544dを有する。
選択領域544a,544b,544cは、一覧から例外業務フローを選択するための領域である。選択領域544aには、条件不備フローに分類された例外業務フローを表す情報が表示される。選択領域544bには、条件具備フローに分類された例外業務フローを表す情報が表示される。選択領域544cには、対象外フローに分類された例外業務フローを表す情報が表示される。ユーザは、選択領域544a,544b,544cに表示された例外業務フローの中から1つを選択することができる。
選択ボタン544dは、選択された例外業務フローを確定するためのボタンである。選択ボタン544dが押されると、業務モデル表示部460は、すべての典型業務フローと選択された例外業務フローとに基づいて、例外業務フロー図をモニタ50に表示する。
このように、“テーブル列の条件不備フロー”の整列方法によれば、ユーザが指定した事後テーブル名および事後条件に該当する例外業務フローのうち、事前テーブル名および事前条件を具備しない例外業務フローが抽出される。これにより、テーブルの更新内容が不適切なデータ更新処理を容易に発見できるようになる。
図28は、第5の整列処理の手順を示すフローチャートである。図28に示す第5の整列処理は、上記ステップS31で整列方法が“手戻り発生フロー”に決定された場合に、上記ステップS33で実行される処理である。なお、第5の整列処理は、パラメータの指定が不要である。以下、図28に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS151]業務フロー整列部470は、業務モデル記憶部420に格納された例外業務フロー情報テーブル420bを参照して、未選択の例外業務フローを1つ選択する。
[ステップS152]業務フロー整列部470は、変数としてカウンタを定義し、初期値を0に設定する。
[ステップS153]業務フロー整列部470は、変数として正規テーブル列を定義し、初期値を空配列に設定する。また、変数としてポインタを定義し、初期値を0に設定する。
[ステップS154]業務フロー整列部470は、ステップS151で選択した例外業務フローのテーブル列の先頭から順に、未選択のテーブル名を1つ選択する。
[ステップS155]業務フロー整列部470は、ステップS154で選択したテーブル名が正規テーブル列に含まれているか否か判断する。含まれていない場合には、処理がステップS156に進められる。含まれている場合には、処理がステップS157に進められる。
[ステップS156]業務フロー整列部470は、正規テーブル列の最後尾にステップS154で選択したテーブル名を追加する。
[ステップS157]業務フロー整列部470は、正規テーブル列においてステップS154で選択したテーブル名が格納されている位置を示す数値が、ポインタの値以下であるか否か判断する。ポインタの値以下の場合には、処理がステップS158に進められる。ポインタの値より大きい場合には、処理がステップS159に進められる。なお、正規テーブル列における位置を示す数値は、1以上の整数である。
[ステップS158]業務フロー整列部470は、カウンタの値を1だけ増加させる。
[ステップS159]業務フロー整列部470は、ポインタの値を、正規テーブル列においてステップS154で選択したテーブル名が格納されている位置を示す数値に設定する。
[ステップS160]業務フロー整列部470は、ステップS154ですべてのテーブル名を選択したか否か判断する。すべてのテーブル名を選択した場合には、処理がステップS161に進められる。未選択のテーブル名がある場合には、処理がステップS154に進められる。
[ステップS161]業務フロー整列部470は、現在のカウンタの値を、ステップS151で選択した例外業務フローの手戻り数として確定する。
[ステップS162]業務フロー整列部470は、ステップS151ですべての例外業務フローを選択したか否か判断する。すべての例外業務フローを選択した場合には、処理がステップS163に進められる。未選択の例外業務フローがある場合には、処理がステップS151に進められる。
[ステップS163]業務フロー整列部470は、すべての例外業務フローを、ステップS161で確定した手戻り数が大きい順に整列し、表示順序とする。
図29は、第5の整列処理の流れを示す概念図である。図29は、例外業務フローのテーブル列が“A,B,C,D,B,C,E,C,D”の場合における、手戻り数の計算の流れを示している。以下、図29に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップST11]テーブル列から先頭のテーブル名“A”が選択される。このとき、正規テーブル列は空配列である。そこで、正規テーブル列にテーブル名“A”が追加され、ポインタの値が1に設定される。
[ステップST12]テーブル列から2番目のテーブル名“B”が選択される。このとき、正規テーブル列にテーブル名“B”は含まれていない。そこで、正規テーブル列の最後尾にテーブル名“B”が追加され、ポインタの値が2に設定される。
[ステップST13]テーブル列から3番目のテーブル名“C”が選択される。このとき、正規テーブル列にテーブル名“C”は含まれていない。そこで、正規テーブル列の最後尾にテーブル名“C”が追加され、ポインタの値が3に設定される。
[ステップST14]テーブル列から4番目のテーブル名“D”が選択される。このとき、正規テーブル列にテーブル名“D”は含まれていない。そこで、正規テーブル列の最後尾にテーブル名“D”が追加され、ポインタの値が4に設定される。
[ステップST15]テーブル列から5番目のテーブル名“B”が選択される。このとき、正規テーブル列にテーブル名“B”が含まれており、正規テーブル列におけるテーブル名“B”の位置が現在のポインタが示す位置(テーブル名“D”の位置)より前である。そこで、カウンタの値が1に設定され、ポインタの値が2に設定される。
[ステップST16]テーブル列から6番目のテーブル名“C”が選択される。このとき、正規テーブル列にテーブル名“C”が含まれているが、正規テーブル列におけるテーブル名“C”の位置が現在のポインタが示す位置(テーブル名“B”の位置)より後である。そこで、ポインタの値が3に設定される。
[ステップST17]テーブル列から7番目のテーブル名“E”が選択される。このとき、正規テーブル列にテーブル名“E”が含まれていない。そこで、正規テーブル列の最後尾にテーブル名“E”が追加され、ポインタの値が5に設定される。
[ステップST18]テーブル列から8番目のテーブル名“C”が選択される。このとき、正規テーブル列にテーブル名“C”が含まれており、正規テーブル列におけるテーブル名“C”の位置が現在のポインタが示す位置(テーブル名“E”の位置)より前である。そこで、カウンタの値が2に設定され、ポインタの値が3に設定される。
[ステップST19]テーブル列から9番目のテーブル名“D”が選択される。このとき、正規テーブル列にテーブル名“D”が含まれているが、正規テーブル列におけるテーブル名“D”の位置が現在のポインタが示す位置(テーブル名“C”の位置)より後である。そこで、ポインタの値が4に設定される。
以上の処理によって、テーブル列が“A,B,C,D,B,C,E,C,D”の場合の手戻り数が2と計算される。
図30は、第5の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。図30に示す例外業務フロー選択画面545は、上記ステップS31で整列方法が“手戻り発生フロー”に決定された場合に、上記ステップS34で業務モデル表示部460によってモニタ50に表示される画面である。
例外業務フロー選択画面545は、選択領域545a,545bおよび選択ボタン545cを有する。
選択領域545a,545bは、一覧から例外業務フローを選択するための領域である。選択領域545aには、手戻り数が1以上の例外業務フローを表す情報が、手戻り数の大きい順に表示される。選択領域545bには、手戻り数が0の例外業務フローを表す情報が表示される。手戻り数が1以上の例外業務フローを表す情報には、手戻り数が含まれる。ユーザは、選択領域545a,545bに表示された例外業務フローの中から1つを選択することができる。
選択ボタン545cは、選択された例外業務フローを確定するためのボタンである。選択ボタン545cが押されると、業務モデル表示部460は、すべての典型業務フローと選択された例外業務フローとに基づいて、例外業務フロー図をモニタ50に表示する。
このように、“手戻り発生フロー”の整列方法によれば、手戻りの回数が多い例外業務フローに高い表示順序が与えられる。これにより、非効率な業務フローの把握が容易となる。
図31は、第6の整列処理の手順を示すフローチャートである。図31に示す第6の整列処理は、上記ステップS31で整列方法が“繰り返し発生フロー”に決定された場合に、上記ステップS33で実行される処理である。なお、第6の整列処理は、パラメータの指定が不要である。以下、図31に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS171]業務フロー整列部470は、業務モデル記憶部420に格納された例外業務フロー情報テーブル420bを参照して、未選択の例外業務フローを1つ選択する。
[ステップS172]業務フロー整列部470は、変数としてカウンタを定義し、初期値を0に設定する。
[ステップS173]業務フロー整列部470は、ステップS171で選択した例外業務フローのテーブル列の先頭から順に、隣接する2つのテーブル名の組を選択する。
[ステップS174]業務フロー整列部470は、ステップS173で選択した2つのテーブル名が同一か否か判断する。同一である場合には、処理がステップS175に進められる。同一でない場合には、処理がステップS176に進められる。
[ステップS175]業務フロー整列部470は、カウンタの値を1だけ増加させる。
[ステップS176]業務フロー整列部470は、ステップS173で隣接するすべてのテーブル名の組を選択したか否か判断する。すべてのテーブル名の組を選択した場合には、処理がステップS177に進められる。未選択のテーブル名の組がある場合には、処理がステップS173に進められる。
[ステップS177]業務フロー整列部470は、現在のカウンタの値を、ステップS171で選択した例外業務フローの繰り返し数として確定する。
[ステップS178]業務フロー整列部470は、ステップS171ですべての例外業務フローを選択したか否か判断する。すべての例外業務フローを選択した場合には、処理がステップS179に進められる。未選択の例外業務フローがある場合には、処理がステップS171に進められる。
[ステップS179]業務フロー整列部470は、すべての例外業務フローを、ステップS177で確定した繰り返し数が大きい順に整列し、表示順序とする。
例えば、例外業務フローのテーブル列が“A,B,B,B,C,C,D”であるとする。このとき、隣接する6組のテーブル名のうち、(A,B)、(B,C)、(C,D)の3組でテーブル名が一致せず、(B,B)、(B,B)、(C,C)の3組でテーブル名が一致する。したがって、テーブル列が“A,B,B,B,C,C,D”の場合における繰り返し数は3となる。
図32は、第6の整列処理の例外業務フロー選択画面の表示例を示す図である。図32に示す例外業務フロー選択画面546は、上記ステップS31で整列方法が“繰り返し発生フロー”に決定された場合に、上記ステップS34で業務モデル表示部460によってモニタ50に表示される画面である。
例外業務フロー選択画面546は、選択領域546a,546bおよび選択ボタン546cを有する。
選択領域546a,546bは、一覧から例外業務フローを選択するための領域である。選択領域546aには、繰り返し数が1以上の例外業務フローを表す情報が、繰り返し数の大きい順に表示される。選択領域546bには、繰り返し数が0の例外業務フローを表す情報が表示される。繰り返し数が1以上の例外業務フローを表す情報には、繰り返し数が含まれる。ユーザは、選択領域546a,546bに表示された例外業務フローの中から1つを選択することができる。
選択ボタン546cは、選択された例外業務フローを確定するためのボタンである。選択ボタン546cが押されると、業務モデル表示部460は、すべての典型業務フローと選択された例外業務フローとに基づいて、例外業務フロー図をモニタ50に表示する。
このように、“繰り返し発生フロー”の整列方法によれば、連続して同一のテーブルを更新する回数が多い例外業務フローに高い表示順序が与えられる。これにより、非効率な業務フローの把握が容易となる。
なお、本実施の形態では、7つの整列方法の中から1つを選択できるようにしたが、矛盾が生じない範囲で2つ以上の整列方法を組み合わせて使用できるようにしてもよい。
このような業務分析装置400を用いることで、第1の実施の形態の業務分析装置100を用いた場合と同様の効果を得られる。さらに、業務分析装置400を用いることで、例外業務フローの中から特定の条件を具備する業務フローを容易に抽出することができる。例外業務フローは、例外的に発生する業務フローであるため、出現数が少ないものが多種類存在することが多い。したがって、上記の整列処理の機能は、有益な例外業務フローを効率的に発見する上で、大変有用な機能である。
以上、本発明の業務モデル生成プログラム、業務モデル生成方法および業務モデル生成装置を図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。また、本発明は、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、業務分析装置100,400が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどが挙げられる。磁気記録装置としては、例えば、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)などが挙げられる。光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などが挙げられる。光磁気記録媒体としては、例えば、MO(Magneto-Optical disk)などが挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
業務モデル生成プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
符号の説明
10 コンピュータ
11 更新情報記憶手段
12 業務フロー抽出手段
13 業務フロー分類手段
14 業務モデル表示手段
21,22,23 データベース管理システム
21a,22a,23a 更新情報
31 典型業務フロー図
32 例外業務フロー図

Claims (14)

  1. コンピュータシステムの稼働状況から業務の流れを表す業務モデルを自動生成する業務モデル生成プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    複数のデータ集合の更新処理を含むデータ更新処理を個々に識別する処理識別情報と、前記データ更新処理によって更新された前記データ集合のデータ集合名と、前記データ集合が更新された更新時刻と関連付けて記憶された更新情報記憶手段を参照して、前記データ更新処理ごとに、前記データ更新処理によって更新されたすべての前記データ集合の前記データ集合名を前記更新時刻の早い順に並べたフロー情報を作成すると共に、作成したすべての前記フロー情報から、同一の前記フロー情報の出現数をそれぞれ計算する業務フロー抽出手段、
    前記業務フロー抽出手段で作成した前記フロー情報で示される業務フローを前記出現数の大きい順に、前記出現数が、予め設定された出現数の閾値条件に該当する出現数である前記業務フローを選択し、選択した前記業務フローを典型業務フローと判定すると共に、選択しなかった前記業務フローを例外業務フローと判定する業務フロー分類手段、
    前記業務フロー分類手段で判定したすべての前記典型業務フローの情報から、それぞれの前記データ集合名をノードとする典型業務フロー図を表示すると共に、前記業務フロー分類手段で判定した前記例外業務フローとすべての前記典型業務フローとの情報から、それぞれの前記データ集合名をノードとする例外業務フロー図を表示する業務モデル表示手段、
    として機能させることを特徴とする業務モデル生成プログラム。
  2. 前記業務フロー分類手段は、前記典型業務フローの判定において、前記フロー情報で示される前記業務フローを前記出現数の大きい順に整列し、累積の前記出現数が予め設定された閾値に達するまで前記出現数の上位から順に前記業務フローを選択することを特徴とする請求項1記載の業務モデル生成プログラム。
  3. 前記業務モデル表示手段は、前記例外業務フローを示す情報の一覧を表示し、ユーザの操作入力によって1つ以上の前記例外業務フローが選択されると、すべての前記典型業務フローと選択された前記例外業務フローとの情報から、前記例外業務フロー図を表示することを特徴とする請求項1又は2記載の業務モデル生成プログラム。
  4. 前記業務フロー分類手段は、前記典型業務フローの判定の前にユーザの操作によってユーザ指定閾値が入力されると、入力された前記ユーザ指定閾値を前記閾値条件として用いて前記典型業務フローの判定を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の業務モデル生成プログラム。
  5. 前記業務モデル表示手段は、前記例外業務フローごとに、すべての前記典型業務フローとの間で前記データ集合名の列の乖離度を計算して、最も小さい前記乖離度を前記例外業務フローの代表距離と判定し、前記代表距離が大きい順に整列して前記例外業務フローを示す情報の一覧を表示することを特徴とする請求項3記載の業務モデル生成プログラム。
  6. 前記業務モデル表示手段は、前記例外業務フローごとに、すべての前記典型業務フローとの間で前記データ集合名の列の乖離度を計算して、最も前記乖離度が小さい前記典型業務フローを前記例外業務フローの分類先と判定し、前記分類先に応じて区分して前記例外業務フローを示す情報の一覧を表示することを特徴とする請求項3記載の業務モデル生成プログラム。
  7. 前記業務モデル表示手段は、ユーザの操作入力によって前記データ集合名の列である検索列が指定されると、前記例外業務フローごとに前記検索列の出現回数を計算し、前記出現回数が多い順に整列して前記例外業務フローを示す情報の一覧を表示することを特徴とする請求項3記載の業務モデル生成プログラム。
  8. 前記業務モデル表示手段は、ユーザの操作入力によって事前データ集合名と事後データ集合名とが指定されると、前記事後データ集合名が出現し前記事前データ集合名が出現しない前記例外業務フローを条件不備フローと判定し、前記条件不備フローを区別して前記例外業務フローを示す情報の一覧を表示することを特徴とする請求項3記載の業務モデル生成プログラム。
  9. 前記業務モデル表示手段は、同一の前記データ集合名の列が複数回出現する前記例外業務フローを非効率フローと判定し、前記非効率フローを区別して前記例外業務フローを示す情報の一覧を表示することを特徴とする請求項3記載の業務モデル生成プログラム。
  10. 前記業務モデル表示手段は、同一の前記データ集合名が連続して出現する前記例外業務フローを非効率フローと判定し、前記非効率フローを区別して前記例外業務フローを示す情報の一覧を表示することを特徴とする請求項3記載の業務モデル生成プログラム。
  11. コンピュータシステムの稼働状況から業務の流れを表す業務モデルを自動生成する、コンピュータが実行する業務モデル生成方法において、
    前記コンピュータが、複数のデータ集合の更新処理を含むデータ更新処理を個々に識別する処理識別情報と、前記データ更新処理によって更新された前記データ集合のデータ集合名と、前記データ集合が更新された更新時刻とが関連付けて記憶された更新情報記憶手段を参照して、前記データ更新処理ごとに、前記データ更新処理によって更新されたすべての前記データ集合の前記データ集合名を前記更新時刻の早い順に並べたフロー情報を作成すると共に、作成したすべての前記フロー情報から、同一の前記フロー情報の出現数をそれぞれ計算し、
    前記コンピュータが、作成した前記フロー情報で示される業務フローを前記出現数の大きい順に、前記出現数が、予め設定された出現数の閾値条件に該当する出現数である前記業務フローを選択し、選択した前記業務フローを典型業務フローと判定すると共に、選択しなかった前記業務フローを例外業務フローと判定し、
    前記コンピュータが、判定したすべての前記典型業務フローの情報から、それぞれの前記データ集合名をノードとする典型業務フロー図を表示すると共に、判定した前記例外業務フローとすべての前記典型業務フローとの情報から、それぞれの前記データ集合名をノードとする例外業務フロー図を表示する、
    ことを特徴する業務モデル生成方法。
  12. 前記典型業務フローの判定において、前記コンピュータが、前記フロー情報で示される前記業務フローを前記出現数の大きい順に整列し、累積の前記出現数が予め設定された閾値に達するまで前記出現数の上位から順に前記業務フローを選択することを特徴とする請求項11記載の業務モデル生成方法。
  13. コンピュータシステムの稼働状況から業務の流れを表す業務モデルを自動生成する業務モデル生成装置において、
    複数のデータ集合の更新処理を含むデータ更新処理を個々に識別する処理識別情報と、前記データ更新処理によって更新された前記データ集合のデータ集合名と、前記データ集合が更新された更新時刻とが関連付けて記憶された更新情報記憶手段を参照して、前記データ更新処理ごとに、前記データ更新処理によって更新されたすべての前記データ集合の前記データ集合名を前記更新時刻の早い順に並べたフロー情報を作成すると共に、作成したすべての前記フロー情報から、同一の前記フロー情報の出現数をそれぞれ計算する業務フロー抽出手段と、
    前記業務フロー抽出手段で作成した前記フロー情報で示される業務フローを前記出現数の大きい順に、前記出現数が、予め設定された出現数の閾値条件に該当する出現数である前記業務フローを選択し、選択した前記業務フローを典型業務フローと判定すると共に、選択しなかった前記業務フローを例外業務フローと判定する業務フロー分類手段と、
    前記業務フロー分類手段で判定したすべての前記典型業務フローの情報から、それぞれの前記データ集合名をノードとする典型業務フロー図を表示すると共に、前記業務フロー分類手段で判定した前記例外業務フローとすべての前記典型業務フローとの情報から、それぞれの前記データ集合名をノードとする例外業務フロー図を表示する業務モデル表示手段と、
    を有することを特徴とする業務モデル生成装置。
  14. 前記業務フロー分類手段は、前記典型業務フローの判定において、前記フロー情報で示される前記業務フローを前記出現数の大きい順に整列し、累積の前記出現数が予め設定された閾値に達するまで前記出現数の上位から順に前記業務フローを選択することを特徴とする請求項13記載の業務モデル生成装置。
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