JP4703973B2 - 平面塗装方法及び塗装ローラ - Google Patents

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Description

本発明は平面塗装方法及び塗装ローラに関し、特に対象塗装平面に「擬似石調模様」を形成させる場合に適用して好適なものである。
従来、建築物においては、特に人目に付き易い壁面や床面について、特定の印象を与えるように工夫した表装材料や表面仕上を用いる手法が提案されている(特許文献1及び2参照)。
特開平11−172882号公報 特開2001−1482公報
ところが、従来は、大理石などの自然石を研磨して表面仕上をしたときの当該表面仕上表面や、打ち放したコンクリート表面に生ずる石材表面の質感に似たような模様(これを「擬似石調模様」と呼ぶ)を、熟練した塗装作業者ではなくとも施工できる簡易な技法で、しかも時間効率良く形成することができる手法は、提案されていなかった。
従って、新築後時間が経過した建築物の床面や壁面をリフォームのために折角補修しても、見る人に目新しい印象を与えることができないために、補修効果が物足りなく感ずることもあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、見る人に目新しい印象を与える「擬似石調模様」を簡易な技法で、かつ時間効率よく実現し得る平面塗装方法及び塗装ローラを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、ローラ表面に、先端部6Aが塗装対象面1に接触したときの接触の高さが低くなるに従って接触面積が大きくなりかつ接触形状が異なって行く不規則な大きさ及び形状を有する多数の突起6を不規則に配設したローラ部4Cを、ベース塗料を塗布した平面状の塗装対象面1に対して、塗料を付けて転がすことにより、塗装対象面1上に擬似石調模様PTを形成するように塗装する平面塗装方法及び塗装ローラ4であって、ベース塗装工程に続く仕上げ塗装工程において、ローラ部4Cを塗装対象面1に対して転がす際に、(a) 擬似石調模様PTのうち極く小さい微小形状の粒子模様6AXを形成する程度に、突起6に対する塗装対象面1への押付け強さを非常に弱くして、当該突起6の先端部分6Aだけを塗装対象面1に接触させる第1の塗装作業と、(b) 擬似石調模様PTのうち上記極く小さい微小形状の粒子模様6AXと比較して大きさが少し大きくかつ形状が異なる粒子模様6BXを形成する程度に、突起6に対する塗装対象面1への押付け強さを少し強くして、突起6の高さのうち少し低い部分までを塗装対象面1に接触させる第2の塗装作業と、(c) 擬似石調模様PTのうち上記大きさが少し大きい粒子模様6BXと比較して大きさがさらに大きくかつ形状が上記極く小さい微小形状の粒子模様6AX及び上記大きさが少し大きい粒子模様6BXとは異なる大きい粒子模様6CXを形成する程度に、突起6に対する塗装対象面1への押付け強さをさらに強くして、突起6の高さのうちさらに低い部分までを塗装対象面1に接触させる第3の塗装作業とのいずれかを選択的に複数回数繰り返すことにより、第1の塗装作業による上記極く小さい微小形状の粒子模様6AXと、第2の塗装作業による上記大きさが少し大きい粒子模様6BXと、第3の塗装作業による上記大きさがさらに大きい粒子模様6CXとを重ねて塗装対象面1に塗布し、その結果擬似石調模様PTを塗装対象面1上に形成するようにする。
本発明によれば、ローラ部に、先端部が塗装対象面に接触したときの接触高さが低くなるに従って接触面積が大きくなる不規則な大きさ及び形状を有する突起を設け、ローラ部を塗装対象面上に転がして突起に付着した塗装を塗る際に、突起の先端が塗装対象面に対する押し付け強さを、非常に弱くする第1の塗装作業と、少し強くする第2の塗装作業と、さらに強くする第3の塗装作業とのいずれかを選択的に複数回繰返すだけの単純な作業をするだけで、突起が押付け強さに応じた高さまで柔軟性をもちながら押しつぶされて接触することにより、その接触面積の大きさ及び形状でなる模様要素として、擬似石調模様を構成する極く小さい微小形状の粒子模様と、大きさが少し大きい粒子模様と、大きさがさらに大きい粒子模様とを塗装対象面上に形成し、これにより、特別な技量を必要とすることなく、塗装対象面上に、擬似石調模様を、簡易に塗装することができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)擬似石調模様
一般に、自然石は粒径が多様に異なる種々の粒子が互いに隣接するように固められたような構造をもっているから、当該自然石を研磨して平面仕上をした石材の表面は、図1に「擬似石調模様」PTとして示すように、表面に露出した粒子の色及びその濃度や、形状、大きさが異なるために、色、形状、大きさや、濃淡階調が異なる模様要素が不規則に(決まった模様要素を繰り返すことがないように)配列する構成を呈する。
また、打ち放したコンクリートの表面は、配合材料であるセメント、砂や砂利の骨材及び水分が表面に露出することにより、色、形状、大きさや、濃淡階調が異なる模様要素が不規則に配列する構成を呈する。
このように石材がもつ質感に似たような模様、すなわち「擬似石調模様」を、ペンキなどの塗料により例えば新築の建築物の打ち放しコンクリート壁面や床面を仕上げる際に適用したり、既設の建築物の汚れた壁面や床面を補修する(リフォームする)際に適用できれば、建築物の美観を高め得る点において実用性が高いと考えられる。
(2)平面塗装手順
例えばリフォームする建築物において、コンクリート壁面を平面塗装する場合には、まず図2(A)に示すように、コンクリート壁面1を削取り用具2(例えばサンドペーパーでなる)を用いて、壁面1の比較的細かい段差を平滑化する。
続いて図2(B)に示すように、受皿3にベース塗料を取り分けると共に、当該受皿3に取り分けたベース塗料を塗装ローラ4に浸み込ませる。
ここで受皿3は先端部に取り分けられた塗料を溜める塗料受け部3Aと、塗料受け部3Aの塗料を塗装ローラ4に適料だけ浸み込ませるために用いられる浸み込ませ部3Bとを有し、塗装作業者は、ローラ支持棒部4Aの手元側に設けられた取手部4Bを握って、ローラ支持棒部4Aの先端側に設けられたローラ部4Cを塗装受け部3Aに溜まっている塗料に着けた後、浸み込ませ部3Bにおいて矢印aの方向に往復するように転がすことにより、ローラ部4C上に1回の塗装作業に必要と思われる量の塗料を馴染ませる。
その後塗装作業者は、図2(C)及び(D)に示すように、矢印b1及びb2及びc1、c2の方向に交互に「×」印を描くように、ローラ部4Cを壁面1上に転がすことにより、ベース塗料を壁面1上に塗布する。
図2(C)の場合の塗装作業は、壁面1の表面を整えるためのベース塗料を均等に塗布することを目的とするもので、例えば、壁面1が汚れていたり、色違いが生じていたときには、色が乾いてから何回か色を重ねることにより色むらを均等にする。
また例えば、壁面1の表面がきれいなときには、ベース塗料を水で薄めて、下地の色を浮き出させる。かくすれば、自然な風合が損われずに、ベースカラーを色合せすることができる。
これに対して、図2(D)の場合の塗装作業は、ベース塗料が乾いた後に、希望とする「擬似石調模様」を仕上げることを目的とするもので、ベース塗料と同一の色の塗料を複数回重ねて塗布し、又はベース塗料とは異なる一色若しくは複数色の塗料を複数回重ねて塗布することにより、目的とする質感の「擬似石調模様」を形成する。
ここで、塗料は、水で薄められる水性塗料を用い、これにより壁面1を構成する打ち放しコンクリートに含まれている水分と一体となるように顔料を浸み込ませることにより、塗装ローラ4のローラ部4Cが壁面1を転がるごとに、塗装ローラ4のローラ部4Cに付着した塗料を壁面1に吸い込ませていく。
水性塗料としては、アクリル樹脂として関西ペイント株式会社の商品名「アレスアクアグロス」や、アクリルシリコン樹脂として菊水化学工業株式会社の商品名「水系ファインコートシリコン」を適用し得る。
塗装ローラ4のローラ部4Cの表面には、図3に示すような突起6が多数、不規則に(ランダムに)設けられている。
各突起6はそれぞれローラ部4C(図2)の半径方向に少し硬めの変形応力を呈するような柔軟性をもっており、これによりローラ部4Cを塗装対象である壁面1上を転がしたとき、突起6の先端6Aからローラ部4Cの押付け強さに応じた高さまでの部分が壁面1上に押しつぶされる。その結果壁面1に対して押しつぶされた部分の接触面積の大きさ及び形状をもつ塗料の模様要素が、壁面1上に形成される。
例えば、図3において、突起6に対する押し付け強さが非常に弱いときは、高さHの先端6Aの部分だけが壁面1に接触することにより、図4(A)に示すように、極く小さい粒子形状の模様要素6AXが壁面1上に形成される。
これに対して、突起6に対する押付け強さが少し強くなって図3の先端6Aから約1/3Hの高さH1の部分6Bまでが壁面1に接触すると、図4(B)に示すように、先端6Aの場合と比較して大きさが少し大きくかつ形状が異なる模様要素6BXが壁面1上に形成される。
さらに、突起6に対する押付け強さが大きくなって図3の先端6Aから約2/3Hの高さH2の部分6Cまでが壁面1に接触すると、図4(C)に示すように、部分6Bまでと比較して大きさがさらに大きくかつ形状が異なる模様要素6CXが壁面1上に形成される。
このようなローラ部4Cの突起6の押し付けが解除されると、突起6は原形に戻る。
実施上、塗装作業中にローラ部4Cに与えられる突起6の押付け強さは、図3について上述したように、段階状になる訳ではなく、先端6Aから部分6Bないし6Cまでの間の中間の強さにすることができることにより、この押付け強さに応じた大きさ及び形状の多様な模様要素が壁面1上に形成されることになる。
ローラ部4C上の各突起6(6a、6b、6c、6d、6e)は、図5に示すように、それぞれ異なる形状を有し、かつローラ部4Cの表面上に不規則に配設されており、これによりローラ部4Cを塗装対象である壁面1上に複数回転がすと、その都度各突起6(6a、6b、6c、6d、6e)の先端6Aの塗料の塗布される位置が不規則に移動する。
この結果、壁面1の塗料の塗布される位置が丁度重なれば、重った回数分塗布された色が濃くなるのに対して、重らなければ最初の1回分の濃さになる。
これに対して壁面1のうち、突起6(6a、6b、6c、6d、6e)の塗料が1回も塗布されない部分は、塗装作業をする前の壁面1の色又はベース塗料の色がそのまま残ることになる。
このように、塗料は、塗装作業者がローラ部4Cを壁面に転がすごとに壁面1に吸い込まれて行くので、壁面1の各部について、ローラ部4Cの突起6が接触する回数が多ければ、その回数に応じて繰り返しベース塗料が吸い込まれることにより濃い色になるのに対して、突起6が接触する回数が少なかった部分は、吸い込まれる塗料が少ないことにより塗布された色が薄くなる。
かくして、壁面1には、表面仕上された自然石の模様又はコンクリート表面の模様と同様に、壁面1の各小面積部分について、不規則に色の濃い微小部分と、色の薄い微小部分とが並び合うような模様が生ずる(図1)結果になる。
実際上、ベース塗料の塗布作業は、図2(C)において矢印b1及びb2の方向に交互に「×」印を描くように、塗装ローラ4のローラ部4Cを約10〔cm〕程度づつ繰返し転がして行くことにより、壁面1に塗布すべき塗料のほぼ80〔%〕程度を塗布し、その後当該ベース塗料が乾くのを待つ。
やがて壁面1に塗布したベース塗料が乾くと、次に塗装作業者が受皿3に仕上塗料を取り分けて、図2(D)において矢印c1及びc2の方向に交互に「×」印を描くように、塗装ローラ4のローラ部4Cを同様に約10〔cm〕程度づつ繰返し転がして行くことにより、残り約20〔%〕分の仕上塗料を塗布する。
この仕上塗料の塗布時においては、前工程においてベース塗料が塗布されているため、壁面1上に塗料の膜ができることにより仕上塗料が壁面1に浸み込み難い状態になっている。そこで仕上塗布時には矢印c1及びc2方向への転がし回数を増やして仕上塗料が塗布できるのを確認しながら塗布作業を行う。
(3)塗装ローラの構成
この実施の形態の場合、塗装ローラ4のローラ部4Cは、図6に示すように、ローラ支持棒4Aの先端に設けられている直線棒状の支持軸4D(直径6〔mmφ〕)上に、筒状の軸受け11A(外径15〔mmφ〕)を有する心材11(外径21〔mmφ〕)が回転自在に装着されている。
心材11は短毛の繊維を円筒状に固めてなるローラ素材にアクリル溶液を浸み込ませて乾燥させることにより、表面が固いローラ部材を形成している。
かかる構成の心材11の外周面には、海綿でなる塗布材12が所定の厚さ(外径30〜35〔mmφ〕)にゴム系接着剤によって接着されている。
かくして塗装ローラ4のローラ部4Cは、図7に示すように、ローラ支持棒部4Aの支持軸4D上に、多孔質の海綿材料によって表面に不規則な大きさ及び形状を有する多数の突起6を不規則に配列してなるローラ構造の塗布材12が、回転自在に装着した構成をもっている。
実際上、心材11の表面に対する塗布材12の貼付けは、図8(A)〜(C) に示す手順で行われる。
先ず塗布材12を構成する海綿を、予め厚さ5〜6〔mm〕の板状の小片に切り揃えておき、図8(A)に示すように、心材11の表面にゴム材でなる接着剤20を塗った上に、海綿の小片12Aを隙間なく貼付けて行く。
小片12Aを貼る際に、図8(B)に示すように、海綿表面の突起6間にある凹所21に押付棒22を差し込んで当該凹所21の部分の海綿を接着剤20を介して心材11に押し付けることにより強く接着させる。
かくすることにより、小片12Aのうち、凹所21が強い接着力で心材11に接着すると同時に、当該凹所21に隣接する突起6が少し硬めの変形応力を呈するような柔軟性をもって外方に起立することになる。
かくして図8(C)に示すように、心材11の全面を覆うように塗布材12が貼付けられることにより、ローラ部4Cが形成されたとき、塗布材12を構成する海綿の突起6が外方に起立していることにより、塗装ローラ4が塗装対象となる壁面1上に転がされたとき、当該起立している突起6が押付け力に応じた分だけ先端部が押しつぶされて壁面1に接触することにより、突起6の形状によって決まる模様がまばらに壁面1上に塗布されていることになる。
(4)実施の形態の作用効果
上述の実施の形態によれば、塗装ローラ4のローラ部4Cに不規則な多数の突起6を不規則に配列形成すると共に、当該不規則な配列の突起6に塗料を付けて壁面1上に転がすことにより、当該突起6に付着した塗料がローラ部4Cが壁面1上を転がるごとに、壁面1に付着すると共に、これが壁面1の水分によって壁面1に吸収される。
かくしてローラ部4Cを一回壁面1上に転がすごとに、突起6がその都度壁面1を塗布し、かくして壁面1のうちローラ部4Cの突起6が接触した部分にその都度前の塗料に重ねて新たな塗料が塗られるのに対して、突起6の接触回数が少ない部分には少量の塗料しか塗られないことになる。
かくして壁面1には、塗装ローラ4のローラ部4Cの不規則な配列の突起6の壁面1との接触面が、あたかも自然石の粒子部分やコンクリートの骨材及び水分と似たような模様を壁面1に塗布できることにより、結果として「擬似石調模様」を壁面1上に塗布することができる。
かくするにつき、図2(C)及び(D)について上述したように、塗装ローラ4のローラ部4Cの転がす方向を、交互に「×」印を描くような方向に転がすようにすれば、ベース塗料及び仕上塗料の塗装のいずれについても自然石やコンクリートの表面模様の質感と似た質感の「擬似石調模様」を容易に得ることができる。
しかもこのような塗装作業をする際に、単に塗装ローラ4を転がす作業をするだけで、特には熟練した技量を必要とすることがないので、誰でも簡易に塗装作業を行うことができる。
実験によれば、上述のようにローラ部4Cの塗布材12として海綿材料を使用すれば、一段と人目を引くような質感の「擬似石調模様」を形成することができると共に、海綿の耐久性が大きいことに基づいて、十分大きな面積の塗装を行うことができた。
(5)その他の実施の形態
(a)ベース塗料を塗布した後に、異なる一色又は複数色の仕上塗料を組合わせれば、印象が異なる種々の「擬似石調模様」を実現できる(参考図面参照)。
(b)上述の実施の形態においては、塗装ローラ4のローラ部4Cの表面に形成した塗布材12として、海綿(厚さ5〜6〔mm〕)を板状の小片12Aに切り取って心材11上に貼るようにした場合について述べたが、これに代え、海綿以外の多孔質材料を塗布材12として心材11に貼るようにしても良い。
(c)塗布材12として海綿をそのまま用いたが、図8について上述した手順によって作成した塗装ローラ4について、その塗布材12の表面形状の型をとると共に、当該型を用いて合成樹脂材料でなる塗布材12を成型することにより、海綿の突起模様と同様の突起模様を有する塗装ローラを得るようにしても良い。
(d)ベース塗料及び仕上塗料として、打ったばかりの新設のコンクリート表面又は既設のコンクリート表面と類似の色彩を実現する手段として、新設のコンクリートの濡れ肌を表す「ダークグレー」の第1の塗料と、新設のコンクリートを少し乾かしたコンクリート表面を表す「ライトグレー」の第2の塗料と、施工後10〜20年程度経過した後の黄ばんだコンクリート表面を表す「ハニークリーム」の第3の塗料と、同様に明るく白っぽい既設のコンクリート表面を表す「サンドベージュ」の第4の塗料とを1セットとして用意し、図9の計量カップ25を用いて各塗料を必要に応じた量だけ受皿3に取り分けて重ね塗りすれば、既設の建築物をリフォームする際に、古いコンクリート表面を、施主の希望に応じて、新設又は既設のコンクリートと類似するコンクリート模様に、極く容易に補修することができる。
図9の計量カップ25の場合、所定の目盛位置に円板26Aの中心位置において外方に突出する突子26Bをもつ表示子26が設けられており、これにより粘性のある塗料を計量カップ25に入れたとき、表示子26が粘性のある塗料によって濡れないように突出させることができることにより、確実に、表示子26が付された目盛までの塗料を計量することができる。
(e)上述の実施の形態においては、本発明をコンクリート壁面に適用した実施の態様について述べたが、適用対象はこれに限らず、コンクリート床面や、その他の材料、例えばモルタル、PC板、ALC板などのように、水性塗料を塗布できる材料の塗装対象面に対して広く適用することができる。
(f)上述の実施の形態においては、「擬似石調模様」を直建築物の壁面又は床面に塗装する場合について述べたが、これに代え、適宜な大きさ(例えば40〔cm〕×40〔cm〕程度)の板状基材に「擬似石調模様」を塗装することにより模擬石板を作製し、この模擬石板を建築物の壁面や床面に貼るようにしても良い。
この場合板状基材としてベニヤ板を用い、このベニヤ材の表面に下地としてセメントを塗り、乾かした後、上述の手法によって「擬似石調模様」を塗装することにより模擬石板を得、この模擬石板を接着材を用いて建築物の壁面又は床面に貼る。
また、板状基板として紙材を板状に圧縮したものを用い、その表面に直接「擬似石調模様」を塗装することにより模擬石板を得るようにしても良い。
このようにすれば、自然石の質感をもち、かつ自然石と比較して極めて軽い模擬石板を用いて、施主の希望に応じた壁面や床面を得ることができる。
新設又は既設の建築物の表面仕上に利用できる。
本発明により形成する「擬似石調模様」の説明に供する略線図である。 (A)〜(D)は、本発明による平面塗装方法の塗装手順を示す略線図である。 塗装ローラのローラ部表面に設けられる突起を示す略線的斜視図である。 突起の先端部による模様要素の説明に供する略線図である。 塗装ローラ部上に設けられた突起の配列の説明に供する略線的斜視図である。 塗装ローラのローラ部断面構造を示す断面図である。 塗装ローラの外観形状を示す斜視図である。 (A)〜(C)は塗装ローラのローラ部の製作手順を示す斜視図である。 計量カップを示す斜視図である。
符号の説明
1……壁面、2……削取り用具、3……受皿、3A……塗料受け部、3B……浸み込ませ部、4……塗装ローラ、4A……ローラ支持棒部、4B……取手部、4C……ローラ部、4D……支持軸、6、6a〜6e……突起、6A……先端、6AX、6BX、6CX……模様要素、11……心材、11A……軸受け、12……塗布材、12A……小片、20……接着剤、21……凹書、22……押付棒。

Claims (4)

  1. ローラ表面に、先端部が上記塗装対象面に押し付けられて接触したときの接触の高さが低くなるに従って接触面積が大きくなりかつ接触形状が異なって行く不規則な大きさ及び形状を有する多数の突起を不規則に配設したローラ部を、ベース塗料を塗布した平面状の塗装対象面に対して、塗料を付けて転がすことにより、上記塗装対象面上に擬似石調模様を形成するように塗装する平面塗装方法であって、
    ベース塗装工程に続く仕上げ塗装工程において、上記ローラ部を上記塗装対象面に対して転がす際に、
    (a) 上記擬似石調模様のうち極く小さい微小形状の粒子模様を形成する程度に、上記突起に対する上記塗装対象面への押付け強さを非常に弱くして、当該突起の先端部分だけを上記塗装対象面に接触させる第1の塗装作業と、
    (b) 上記擬似石調模様のうち上記極く小さい微小形状の粒子模様と比較して大きさが少し大きくかつ形状が異なる粒子模様を形成する程度に、上記突起に対する上記塗装対象面への押付け強さを少し強くして、上記突起の高さのうち少し低い部分までを上記塗装対象面に接触させる第2の塗装作業と、
    (c) 上記擬似石調模様のうち上記大きさが少し大きい粒子模様と比較して大きさがさらに大きくかつ形状が上記極く小さい微小形状の粒子模様及び上記大きさが少し大きい粒子模様とは異なる大きい粒子模様を形成する程度に、上記突起に対する上記塗装対象面への押付け強さをさらに強くして、上記突起の高さのうちさらに低い部分までを上記塗装対象面に接触させる第3の塗装作業と
    のいずれかを選択的に複数回数繰り返すことにより、
    上記第1の塗装作業による上記極く小さい微小形状の粒子模様と、上記第2の塗装作業による上記大きさが少し大きい粒子模様と、上記第3の塗装作業による上記大きさがさらに大きい粒子模様とを重ねて上記塗装対象面に塗布し、その結果上記擬似石調模様を上記塗装対象面上に形成する
    ことを特徴とする平面塗装方法。
  2. 上記ローラ部を、上記塗装対象面上に、交互に「×」を描くように転がす
    ことを特徴とする請求項1に記載の平面塗装方法。
  3. ローラ部の表面に、半径方向に変形応力を呈し、かつ先端部が上記塗装対象面に押し付けられて接触したときの接触の高さが低くなるに従って接触面積が大きくなりかつ接触形状が異なって行く、不規則な大きさ及び形状を有する多数の突起を不規則に配設し、ベース塗装工程に続く仕上げ塗装工程において、ベース塗料を塗布した平面状の塗装対象面に対して、上記ローラ部が塗料を付けて転がされたとき、上記塗装対象面上に擬似石調模様を形成するように塗装する塗装ローラであって、
    上記突起は、上記ローラ部を上記塗装対象面に対して転がす際に、
    (a) 上記擬似石調模様のうち極く小さい微小形状の粒子模様を形成する程度に、上記突起に対する上記塗装対象面への押付け強さが非常に弱くされたとき、当該押付け強さに応じて、当該突起の先端部分だけが上記塗装対象面に接触し、
    (b) 又は、上記擬似石調模様のうち上記極く小さい微小形状の粒子模様と比較して大きさが少し大きくかつ形状が異なる粒子模様を形成する程度に、上記突起に対する上記塗装対象面への押付け強さが少し強くされたとき、当該押付け強さに応じて、上記突起の高さのうち上記先端部分から少し低い部分までが上記塗装対象面に接触し、
    (c) 又は、上記擬似石調模様のうち上記大きさが少し大きい粒子模様と比較して大きさがさらに大きくかつ形状が上記極く小さい微小形状の粒子模様及び上記大きさが少し大きい粒子模様とは異なる大きい粒子模様を形成する程度に、上記突起に対する上記塗装対象面への押付け強さがさらに強くされたとき、当該押付け強さに応じて、上記突起の高さのうち上記先端部分からさらに低い部分までが上記塗装対象面に接触する
    ことにより、当該押付け強さに応じて、上記極く小さい微小形状の粒子模様と、上記大きさが少し大きい粒子模様と、上記大きさがさらに大きい粒子模様とを重ねて上記塗装対象面に塗布し、その結果上記擬似石調模様を上記塗装対象面上に形成する
    ことを特徴とする塗装ローラ。
  4. 上記ローラ部の表面には海綿でなる多数の板状小片が形成され、上記海綿の突起の形状によって上記極く小さい微小形状の粒子模様と、上記大きさが少し大きい粒子模様と、上記大きさがさらに大きい粒子模様とを重ねて上記塗装対象面に塗布し、その結果上記擬似石調模様を上記塗装対象面上に形成する
    ことを特徴とする請求項3に記載の塗装ローラ。
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