JP4703874B2 - 非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線送信機等で用いられる直交変調回路に係り、特にベースバンド信号を直交変調した後に高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、直交変調回路では、ベースバンド信号を直交変調した後、変調信号を高電力増幅するが、このとき電力効率を向上させるために非線形増幅し、これにより、増幅した変調信号に非線形歪みが発生するため、発生した歪みを補償して入出力特性を線形化することが行われている。このような非線形歪みを補償する従来の方法として、図9に示すようなプリディストーション式の非線形歪み補償方式がある。
【0003】
図9において、ベースバンド信号I,Qは歪み補償演算部1を通って、D/Aコンバータ2、D/Aコンバータ3に入力され、ここでアナログ信号に変換され、直交変調器4に入力される。直交変調器4に入力されたベースバンド信号I,Qは直交変調され、更に、高電力増幅器(HPA)5で高電力増幅されて出力される。
ここで、補償データテーブル7は、高電力増幅器5の増幅時の非線形特性を予め測定した結果を用いて作成された補償データをテーブル化して保持している。電力計算器6はベースバンド信号I,Qの電力を計算し、得られた電力を補償データテーブル7に出力する。
【0004】
補償データテーブル7はベースバンド信号I,Qの電力に応じてそのテーブルを参照し、対応する補償データを読み出して、歪み補償演算部1に出力する。
これにより、歪み補償演算部1は入力される直交変調する前のベースバンド信号I,Qに高電力増幅器4で生じる非線形歪みをキャンセルさせるような逆特性の歪みを予め加えて、D/Aコンバータ2、3に出力する。このため、高電力増幅器5で高電力増幅された変調信号には非線形歪みが含まれないことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のプリディストーション式の非線形歪み補償方式では、ベースバンド信号の電力に応じてその補償データテーブルを参照するものであるため、高電力増幅器5の特性のバラツキや温度変化などにより回路全体の性能が劣化し易いという欠点があった。
【0006】
そこで、図10に示すように、高電力増幅器5の出力を方向性結合器8で分岐し、この分岐出力信号を直交復調器9で直交復調してから補償データ演算部10にフィードバックさせる方式の回路が提案されている。この回路の補償データ演算部10は前記フィードバック情報に応じた係数を内蔵の補償データテーブル(図9の補償データテーブル7と同様のもの)のデータに乗算して補正をかけて、高電力増幅器5の特性のバラツキや温度変化に依らず、精度の高い補償データを歪み補償演算部1に出力して、上記欠点による影響を低減させようとしている。
【0007】
しかし、上記したいずれの回路も、擬似的な非線形歪みを生成し、これを利用しているので、上記欠点を充分に解決してはおらず、また、上記したいずれの回路も複雑なディジタル演算を行うため、回路規模が大きくなり、その結果、消費電力も大きくなるため、特にバッテリーを電源とする送信機では、動作時間が短縮化されるという問題がある。
これに対して上記問題を解決するために本出願の発明者は、図7に示す非線形歪み補償回路を提案した(特願2000−233631)。この非線形歪み補償回路は、方向性結合器又は分配器19、21、遅延回路又は移相器20、減衰器13、減算器14、直交復調部15、位相調整器22、振幅調整器23、24、減算器16、17から構成されている。
【0008】
本非線形歪み補償回路は、直交変調部11と高電力増幅器(HPA)12の間に、方向性結合器又は分配器19を挿入して、直交変調部11から出力される変調信号を分岐し、この分岐した変調信号を遅延回路又は移相器20を通して、その位相を適切にシフトして減衰器13の出力信号の変調波位相に合わせた後、減算器14に入力するようにしている。
【0009】
また、高電力増幅器12の出力も方向性結合器又は分配器21により分岐され、この分岐出力が減衰器13に入力されるように成っている。更に、減算器14から得られる非線形歪み成分も位相調整器22を通して、その位相を調整した後、直交復調部15に入力している。又、直交復調部15により出力されるベースバンドの非線形歪み成分も、振幅調整器23、24を通して、その振幅を適切なものにしてから減算器16、17に入力されている。非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出する非線形歪み抽出部1Aは、方向性結合器または分配器19、21、遅延回路または位相器20、減衰器13、減算器14から構成されている。
【0010】
図7に示した非線形歪み補償回路の高電力増幅器12における入力電カレベル対ACPR(Adjacent Channel Power Ratio)特性は、図8に示すように、高電力増幅器12における入力電カレベルがある入力レベル以下になると、歪み補償制御機能を停止した場合より歪み補償制御を行っている場合の方が、ACPRが劣化してしまうという問題が有った。
【0011】
この原因は次のように考えられる。まず、高電力増幅器12において、最も非線形歪みが発生する最大電力出力時に、可変となっている図7中の遅延回路または移相器20と減衰器13を調整し、無歪み信号が打ち消しあって最小となり、最も精度良く非線形歪み成分のみがa点に現れるようにしたあとは、遅延回路または移相器20と、減衰器13の調整点をそのまま固定にしている。
そのため、高電力増幅器12の出力電力が調整時レベルから離れて行くに従って調整点が次第にずれてくるので、減算器14における減算により打ち消し合っていた無歪み信号が完全に打ち消し合わなくなり、減算器14の出力端であるa点には非線形歪み成分だけでなく、送信機の出力信号である無歪み信号が徐々に含まれてくるようになる。
【0012】
その結果、高電力増幅器12の入力電力レベルがある値より低くなった際に、無歪みの希望波成分(信号成分)までが直交変調器11の入力側にフィードバックされ、元の信号から減算されて上記希望波成分のレベルが下がるので、その分だけACPRが劣化するものと考えられる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、高電力増幅器の入力電力レベルの全域にわたってACPR特性が良好な非線形歪み補償方法及び非線形歪み補償回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出し、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調し、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳することにより前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償方法であって、 前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合には、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する動作を停止させることを特徴とする。
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出し、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調し、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳することにより前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償方法であって、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合には、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する動作を停止させるようにしたので、高電力増幅器の入力電力レベルの全域にわたって良好なACPR特性を得ることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出する歪み抽出部と、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調する直交復調部と、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する歪み重畳部とを有し、前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路であって、前記歪み抽出部から前記歪み重畳部に至る帰還ループ内に設けられ入力された信号を通過させ、または阻止するスイッチ手段と、前記高電力増幅器の入力電力レベルを検出する電力検出手段と、該電力検出手段の検出出力を取り込み、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合に前記スイッチ手段がオフ状態となるように該スイッチ手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出する歪み抽出部と、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調する直交復調部と、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する歪み重畳部とを有し、前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路であって、前記歪み抽出部から前記歪み重畳部に至る帰還ループ内に設けられ入力された信号を通過させ、または阻止するスイッチ手段と、前記高電力増幅器の入力電力レベルを検出する電力検出手段と、該電力検出手段の検出出力を取り込み、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合に前記スイッチ手段がオフ状態となるように該スイッチ手段を制御する制御手段とを有するので、高電力増幅器の入力電力レベルの全域にわたって良好なACPR特性を得ることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出する歪み抽出部と、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調する直交復調部と、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する歪み重畳部とを有し、前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路であって、前記高電力増幅器の入力電力レベルを検出する電力検出手段と、該電力検出手段の検出出力を取り込み、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合に前記歪み抽出部から前記歪み重畳部に至る帰還ループ内に設けられた複数の機能要素のうちいずれかの機能要素の機能を停止させるように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出する歪み抽出部と、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調する直交復調部と、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する歪み重畳部とを有し、前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路であって、前記高電力増幅器の入力電力レベルを検出する電力検出手段と、該電力検出手段の検出出力を取り込み、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合に前記歪み抽出部から前記歪み重畳部に至る帰還ループ内に設けられた複数の機能要素のうちいずれかの機能要素の機能を停止させるように制御する制御手段とを有するので、高電力増幅器の入力電力レベルの全域にわたって良好なACPR特性を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る非線形歪み補償回路は、ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出し、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調し、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳することにより前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償方法であって、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合には、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する動作を停止させることを特徴とする非線形歪み補償方法を実施するための回路である。
【0020】
本発明の実施の形態に係る非線形歪み補償回路の構成を図1に示す。本実施の形態に係る非線形歪み補償回路が、図7に示す非線形歪み補償回路と構成上、異なるのは図7の非線形歪み抽出部1Aにおける方向性結合器または分配器19と遅延回路または移相器20との間に方向性結合器または分配器30を設け、かつ振幅調整器23と減算器16との間、振幅調整器14と減算器17との間にそれぞれ、電子的に制御可能なスイッチ31、32を設けると共に、方向性結合器または分配器30と前記スイッチ31、32との間に検波器50、制御回路60を設け、方向性結合器または分配器30の一方の分岐出力を遅延回路または移相器20に出力し、方向性結合器または分配器30の他方の分岐出力を検波器50に出力し、制御回路60が検波器50の出力に基づいてスイッチ31,32を制御するようにした点であり、その他の構成は同一であるので、同一の参照符号には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0021】
スイッチ31,32は連動するスイッチであり、制御回路60により同時にオン状態またはオフ状態に制御され、通常はオン状態となるように制御される。
検波器50は、例えば、図2に示すように、入力端子500から入力される非線形歪み成分を整流するダイオード501、502からなる整流部と、インダクタンス503及びコンデンサ504からなるローパスフィルタ(LPF)と、ローパスフィルタの出力を直流増幅して出力端子506より制御回路60に出力するオペアンプ505とから構成されている。スイッチ31、32は本発明のスイッチ手段に、検波器50は本発明の電力検出手段に、制御回路は本発明の制御手段にそれぞれ、相当する。
【0022】
また、制御回路60は、例えば、図3に示すように、検波器50から出力される直流出力をA/D変換するA/D変換器601と、ディジタルコンパレータ602と、メモ603とを有している。メモリ603には、前記高電力増幅器12の入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する高電力増幅器12の入力電力レベルを判定するための基準電力レベルのデータが予め記憶されている。この基準電力レベルは、例えば、図8における非線形歪み補償制御を行った場合の高電力増幅器12の入力電力に対するACPR特性を示す曲線Pと、非線形歪み補償制御を行わない場合の高電力増幅器12の入力電力に対するACPR特性を示す曲線Qとの交点における高電力増幅器12の入力電力レベルに設定される。
【0023】
制御回路60は、入力端子600を介して入力される検波器50の出力を取り込み、該検波器出力をA/D変換器601でA/D変換する。ディジタルコンパレータ602は、A/D変換器601の出力を取り込み、A/D変換器601の出力値がメモリ603に予め記憶されている基準電力レベルを示す値以下である場合にスイッチ31、32をオフ状態にするための制御信号を、出力端子604を介してスイッチ31、32に出力する。
【0024】
なお、検波回路50、制御回路60の構成は上記構成に限定されず、同一の機能を有するものであれば、他の構成によるものでもよい。例えば、制御回路60は、入力端子700を介して非反転入力端子に入力される検波器50の出力と、基準電圧を発生する可変抵抗701により反転入力端子に入力される基準電圧とを比較するオペアンプ702とにより構成されるアナログコンパレータにより構成してもよい。
【0025】
上記構成において、ベースバンド信号I、Qは、それぞれ減算器16、17で後述する歪み成分e,fが減算されてから直交変調部11に入力される。直交変調部11では、キャリア発生器18で発生されπ/2移相器111でπ/2移相されたキャリアとベースバンド信号Qが乗算器112で乗算された後、加算器114に入力される。
【0026】
ベースバンド信号Iは、キャリア発生器18で発生されたキャリアと乗算器113で乗算された後、更に加算器114に入力され、前記乗算器112の出力信号と加算されて直交変調される。直交変調信号iは、方向性結合器または分配器19により分岐され、一方の分岐出力は高電力増幅器12に、他方の分岐出力は方向性結合器または分配器30にそれぞれ、入力される。ここで、高電力増幅器12における入力電力レベルは、上述したメモリ603に記憶されている基準電力レベルより高いものとする。したがって、スイッチ31、32はオン状態にある。
【0027】
また、方向性結合器または分配器30の一方の分岐出力は、遅延回路または移相器20に、他方の分岐出力は、検波器50にそれぞれ入力される。
高電力増幅器12は直交変調信号を非線形高電力増幅(利得K)して出力するが、その出力信号jは、方向性結合器または分配器21により分岐され、出力信号jの一部は減衰器13に入力されて、高電力増幅器12の増幅利得分減衰(1/K)され、出力信号kとなって減算器14に入力される。
また、遅延回路または移相器20では、入力された直交変調信号iの分岐出力の位相を適切にシフトして減衰器13の出力信号の変調波位相と合わせた状態で減算器14に入力する。
【0028】
減算器14では、高電力増幅器12から方向性結合器または分配器21、減衰器13を介して出力され非線形歪みを含んだ信号kから、直交変調部11から方向性結合器または分配器19、30、遅延回路または移相器20を介して出力された歪みのない直交変調信号lが減算され、非線形増幅歪み成分aのみが抽出される。
【0029】
この非線形増幅歪み成分aは、位相調整器22により位相調整された後、直交復調部15の乗算器152、153に入力される。
キャリア発生器18で発生されたキャリアgは、直交復調部15に入力される。
直交復調部15では、位相調整器22から出力された非線形歪み成分bが、キャリアgと乗算器152で乗算され、同時にπ/2移相器151でπ/2移相されたキャリアmと乗算器153で乗算されて復調され、振幅調整器23、24、スイッチ31、32を介してベースバンド領域の歪み成分e,fとなって、減算器16、17に入力される。
【0030】
従って、減算器16では、ベースバンド信号Iから高電力増幅器12で増幅動作により生じる歪み成分eが予め減算されることによって、逆歪み成分が重畳されたベースバンド信号Iが直交変調部11に入力される。
また、減算器17では、ベースバンド信号Qから高電力増幅器12で増幅動作により生じる歪み成分fが予め減算されることによって、逆歪み成分が重畳されたベースバンド信号Qが直交変調部11に入力される。
【0031】
即ち、前記減算器16、17では、減算器14で抽出した歪み成分を直交復調することにより生成されるベースバンド領域における逆歪み特性(高電力増幅時に発生する非線形歪み成分をキャンセルする特性)の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳していると言える。従って、前記逆の歪み成分が重畳されたベースバンド信号が直交変調部11により直交変調された後、高電力増幅器12で非線形高電力増幅される時に発生する非線形歪みはキャンセルされる。
【0032】
ところで、検波器50には、高電力増幅器12の入力端と同じ直交変調信号で、かつ高電力増幅器12の入力端における電力レベルに比例した電力レベルの信号が伝送される。この信号を検波器50によって検波すると、方向性結合器または分配器30の出力端の信号電力、すなわち高電力増幅器12の入力端の信号電力に比例した直流電圧が発生する。この直流電圧は、制御回路60に入力される。
【0033】
制御回路60は、高電力増幅器12の入力電力レベルが、高電力増幅器12における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベルである基準電力レベル以下である場合にスイッチ31、32がオフ状態となるようにスイッチ31、32を制御する。この結果、非線形歪み補償制御機能が自動的に停止され、高電力増幅器12における入力電力対隣接チャネル電力比特性は改善される。
【0034】
したがって、本実施の形態に係る非線形歪み補償回路によれば、高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合には、ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分をベースバンド信号に重畳する動作を停止させるようにしたので、高電力増幅器の入力電力レベルの全域にわたって良好なACPR特性を得ることができる。
【0035】
次に、本発明の他の実施の形態に係る非線形歪み補償回路の構成を図5に示す。本実施の形態に係る非線形歪み補償回路が、図1に示す非線形歪み補償回路と構成上、異なるのは、図1における方向性結合器または分配器19、30の代わりに直交変調部11の出力信号を、高電力増幅器12、遅延回路または移相器20、検波器50の3方に分配する3方分配器を設けた点であり、他の構成は同一であるので重複する説明を省略する。
本実施の形態に係る線形歪み補償回路によっても、図1に示した線形歪み補償回路と同様の効果が得られる。
【0036】
次に、本発明のさらに他の実施の形態に係る非線形歪み補償回路の構成を図6に示す。本実施の形態に係る非線形歪み補償回路が、図1に示す非線形歪み補償回路と構成上、異なるのは、図1における方向性結合器または分配器19、30の代わりに方向性結合器または分配器19、80を設け、直交変調部11の出力信号を、方向性結合器または分配器80により方向性結合器または分配器19と検波器50に分岐させ、さらに、方向性結合器または分配器19に入力された信号を高電力増幅器12と遅延回路または移相器20に分岐させて入力するように構成することにより、直交変調部11の出力信号を、高電力増幅器12、遅延回路または移相器20、検波器50の3方に分配するようにした点であり、他の構成は同一であるので重複する説明を省略する。
本実施の形態に係る線形歪み補償回路によっても、図1に示した線形歪み補償回路と同様の効果が得られる。
【0037】
また、上記各実施の形態では、高電力増幅器12の入力側の信号を検波して制御回路60に入力するようにしているが、これに限定されることなく、例えば、高電力増幅器12の出力側の信号を分岐してそれを検波し、制御回路60に入力するようにしてもよい。
さらに図2の検波器は半波整流型となっているが、全波整流型にしてもよい。さらに図2の検波器を構成するローパスフィルタ(LPF)はここに示したもの以外の回路構成でもよい。
【0038】
なお、上記各実施の形態に係る非線形歪み補償回路では、入力された信号を通過させ、または阻止するスイッチを歪み抽出部から歪み重畳部に至る帰還ループ内に設け、かつ直交変調信号を非線形増幅する高電力増幅器の入力電力レベルを検出する電力検出手段としての検波器と、前記スイッチを制御する制御手段としての制御回路を設け、制御回路は、前記検波器の出力を取り込み、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合に前記スイッチがオフ状態となるように該スイッチを制御するようにしたが、これに限定されない。
【0039】
例えば、上記各実施の形態に係る非線形歪み補償回路において、高電力増幅器で発生した非線形歪み成分を帰還させる帰還ループ内に該帰還ループを接続または切断するスイッチを設ける代わりに、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合に前記歪み抽出部から前記歪み重畳部に至る帰還ループ内に設けられた複数の機能要素のうちいずれかの機能要素の機能を停止させるように制御手段により制御するように構成しても、上記各実施の形態に係る非線形歪み補償回路と同様の効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明によれば、ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出し、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調し、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳することにより前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償方法であって、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合には、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する動作を停止させるようにしたので、高電力増幅器の入力電力レベルの全域にわたって良好なACPR特性を得ることができる。
【0041】
請求項2に記載の発明によれば、ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出する歪み抽出部と、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調する直交復調部と、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する歪み重畳部とを有し、前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路であって、前記歪み抽出部から前記歪み重畳部に至る帰還ループ内に設けられ入力された信号を通過させ、または阻止するスイッチ手段と、前記高電力増幅器の入力電力レベルを検出する電力検出手段と、該電力検出手段の検出出力を取り込み、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合に前記スイッチ手段がオフ状態となるように該スイッチ手段を制御する制御手段とを有するので、高電力増幅器の入力電力レベルの全域にわたって良好なACPR特性を得ることができる。
【0042】
請求項3に記載の発明によれば、ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出する歪み抽出部と、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調する直交復調部と、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する歪み重畳部とを有し、前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路であって、前記高電力増幅器の入力電力レベルを検出する電力検出手段と、該電力検出手段の検出出力を取り込み、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合に前記歪み抽出部から前記歪み重畳部に至る帰還ループ内に設けられた複数の機能要素のうちいずれかの機能要素の機能を停止させるように制御する制御手段とを有するので、高電力増幅器の入力電力レベルの全域にわたって良好なACPR特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る非線形歪み補償回路の構成を示すブロック図。
【図2】 図1における検波器の具体的構成を示す回路図。
【図3】 図1における制御回路の構成の一例を示すブロック図。
【図4】 図1における制御回路の構成の他の例を示す回路図。
【図5】 本発明の他の実施の形態に係る非線形歪み補償回路の構成を示すブロック図。
【図6】 本発明のさらに他の実施の形態に係る非線形歪み補償回路の構成を示すブロック図。
【図7】 既に、本発明者が提案した非線形歪み補償回路の構成を示すブロック図。
【図8】 送信機に使用される高電力増幅器における入力電力対ACPR特性を示す特性図。
【図9】 従来の非線形歪み補償回路の一例の構成を示すブロック図。
【図10】 従来の非線形歪み補償回路の他の例の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1A 非線形歪み抽出部
11 直交変調部
12 HPA(高電力増幅器)
14、16、17 減算器
15 直交復調部
18 キャリア発生器
19、21、40 方向性結合器又は分配器
23、24 振幅調整器
30 電圧可変減衰器
40 可変移相器
50 検波器
60 制御回路
114 加算器
111、151 π/2移相器
112、113、152、153 乗算器
Claims (3)
- ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出し、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調し、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳することにより前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償方法であって、
前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合には、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する動作を停止させることを特徴とする非線形歪み補償方法。 - ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出する歪み抽出部と、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調する直交復調部と、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する歪み重畳部とを有し、前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路であって、
前記歪み抽出部から前記歪み重畳部に至る帰還ループ内に設けられ入力された信号を通過させ、または阻止するスイッチ手段と、
前記高電力増幅器の入力電力レベルを検出する電力検出手段と、
該電力検出手段の検出出力を取り込み、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合に前記スイッチ手段がオフ状態となるように該スイッチ手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする非線形歪み補償回路。 - ベースバンド信号を直交変調した後、高電力増幅器により非線形高電力増幅する送信機で、前記非線形高電力増幅した変調信号から非線形歪み成分を抽出する歪み抽出部と、前記非線形歪み成分を位相調整した状態でベースバンド領域に直交復調する直交復調部と、前記ベースバンド領域の歪み成分の逆位相の歪み成分を前記ベースバンド信号に重畳する歪み重畳部とを有し、前記非線形高電力増幅する際に生じる非線形歪みを補償する非線形歪み補償回路であって、
前記高電力増幅器の入力電力レベルを検出する電力検出手段と、
該電力検出手段の検出出力を取り込み、前記高電力増幅器の入力電力レベルが、該高電力増幅器における入力電力に対する隣接チャネル電力比の特性において、該特性が非線形歪み補償制御を行っている状態の方が該制御を停止した状態より劣化する電力レベル以下である場合に前記歪み抽出部から前記歪み重畳部に至る帰還ループ内に設けられた複数の機能要素のうちいずれかの機能要素の機能を停止させるように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする非線形歪み補償回路。
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