JP4703663B2 - 施錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばドアや抽斗、ファイリングキャビネット等のドアハンドルないし把手の実施に好適で、暗証ボタンやバイオメトリクスセンサをドアハンドルや把手の裏面側に配置して看者の視野から消し去り、解錠操作や解錠意思を察知されず、しかも解錠時における暗証番号の予測や考察を排除して、暗証番号の盗用や不正解錠を確実かつ強力に阻止するとともに、賊による攻撃対象を隠蔽して防御能力を向上し得るようにした、施錠装置に関する。
近時、住宅や会社、店舗、駅舎、病院等のドア錠として、鍵の使用をなくしたキ−レスタイプのボタン錠が普及してきている。
そのなかでも、機構的な手法で施解錠作動を実行する、いわゆるメカロック錠は、機械的な強度が大きく、また電気的な手法で施解錠作動を実行する、電気錠ないし電子錠に比べ、配線の面倒や停電若しくは電池切れ等の電気的なトラブルや作動不安の惧れがなく、確実かつ安定した作動を長期に亘って得られる利点がある。
出願人は、このキ−レスタイプのメカロック錠を種々提案している。
例えば、前記メカロック錠はドアの外面に取り付けられ、そのケ−スフレ−ムの前面に特定の暗証情報を記憶した複数の暗証ボタンを押圧可能に突設し、その暗証情報相当分、暗証ボタンを押圧操作して連係する本締錠を解錠し、解錠後にドアハンドルを回動操作して開扉するようにしていた(例えば、特許文献1および2参照)。
しかし、従来のメカロック錠は、暗証ボタンをケ−スフレ−ムの前面に配置しているため、解錠操作を第三者に察知され、解錠時の手指の挙動によって暗証番号を予測ないし察知されて、暗証番号を盗用され不正解錠される惧れがあった。
このため、前記暗証番号を定期的に変更し、暗証番号の盗用や不正解錠を防止するようにしていたが、解錠操作を第三者に察知される実態は変わらないため、暗証番号の盗用や不正解錠の不安を払拭し得なかった。
そこで、出願人は、ボタン錠とシリンダ錠とを装備し、それらの解錠を条件に解錠可能にして、防御能力を向上したメカロック錠の複合錠を提案している(例えば、特許文献3参照)。
しかし、前記複合錠は、従来のボタン錠と同様に暗証ボタンをケ−スフレ−ムの前面に配置しているため、解錠操作を第三者に察知され、解錠時の手指の挙動によって暗証番号を予測ないし察知されて、暗証番号を盗用され不正解錠される惧れがあり、予てよりその改善が望まれていた。
ところで、前記キ−レスタイプの電気錠の解錠条件として、電気錠に連係する制御機に磁気カ−ドやICカ−ドを挿入し、またはバイオメトリクスセンサによって、個人固有の指紋や虹彩、掌の血管パタ−ン等の認証を条件に解錠可能にしたものがある(例えば、特許文献4参照)。
しかし、前記解錠には制御機や、認証装置ないし個人認証の登録を要して設備費が嵩むとともに、解錠の所作や挙動が人目に晒され、解錠意思を容易に察知され、しかも制御機やバイオメトリクスセンサが容易に賊の攻撃対象になる等の問題があった。
特公昭62−54951号公報 特許2803804号公報 特許3891965号公報 特開2007−262695号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えばドアや抽斗、ファイリングキャビネット等のドアハンドルないし把手の実施に好適で、暗証ボタンやバイオメトリクスセンサをドアハンドルや把手の裏面側に配置して看者の視野から消し去り、解錠操作や解錠意思を察知されず、しかも解錠時における暗証番号の予測や考察を排除して、暗証番号の盗用や不正解錠を確実かつ強力に阻止するとともに、賊による攻撃対象を隠蔽して防御能力を向上し得るようにした、施錠装置を提供することを目的とする。
このため、請求項1の発明は、ドアハンドル若しくは把手の背部に錠前を解錠可能な操作機構を設け、該操作機構を前記ドアハンドル若しくは把手の握持の際に操作可能にし、前記ドアハンドル若しくは把手に前記錠前を解錠可能なキ−レス錠を埋設し、該キ−レス錠は複数の記憶情報を入力可能な暗証ボタンを備え、該暗証ボタンをドアハンドル若しくは把手の背部に配置し、記憶情報を設定した暗証ボタンに所定の記憶情報を入力して解錠可能にした施錠装置において、前記キ−レス錠に連係する可動板をドアハンドル若しくは把手の内部に移動可能に設け、該可動板を錠前を作動する角芯棒に連係し、該可動板の作動を介して前記錠前を解錠可能にし、キ−レス錠の解錠による錠前の具体的な解錠機構を実現可能にしている。
請求項2の発明は、前記可動板をキ−レス錠の解錠後に移動可能にし、キ−レス錠の解錠を条件に可動板を介して錠前を解錠可能にし、錠前の防御能力を向上するようにしている。
請求項3の発明は、前記可動板をキ−レス錠の施錠時は移動不可能にし、キ−レス錠の施錠時は錠前の施錠を維持させて、錠前の防御能力を向上するようにしている。
請求項4の発明は、前記可動板に操作レバ−を後方に突設し、該操作レバ−を前記暗証ボタンの直下に配置し、暗証ボタンの暗証入力操作後、操作レバ−を容易かつ速やかに操作し得るようにしている。
請求項5の発明は、前記操作レバ−に手指を掛け止め可能にし、暗証ボタンの暗証入力操作後、操作レバ−を簡便に操作し得るようにしている。
請求項6の発明は、ドアハンドル若しくは把手の背部にドアに取付け可能な取付脚を突設し、前記可動板の下方に位置する取付脚の内部に前記角芯棒を回動可能に配置し、該角芯棒に偏心ピンを突設した回動カムを固定し、前記偏心ピンに前記可動板を係合可能に連係し、前記可動板の下方に位置する取付脚の内部に角芯棒と回動カムを設け、前記取付脚のスペ−スを有効利用するとともに、暗証ボタンの暗証入力操作後、操作レバ−の操作変位を、可動板、偏心ピン、回動カムを介して角芯棒に伝達するようにしている。
このため、請求項1の発明は、キ−レス錠に連係する可動板をドアハンドル若しくは把手の内部に移動可能に設け、該可動板を錠前を作動する角芯棒に連係し、該可動板の作動を介して前記錠前を解錠可能にしたから、キ−レス錠の解錠による錠前の具体的な解錠機構を実現することができる。
請求項2の発明は、前記可動板をキ−レス錠の解錠後に移動可能にしたから、キ−レス錠の解錠を条件に可動板を介して錠前を解錠可能にし、錠前の防御能力を向上することができる。
請求項3の発明は、前記可動板をキ−レス錠の施錠時は移動不可能にしたから、キ−レス錠の施錠時は錠前の施錠を維持させて、錠前の防御能力を向上することができる。
請求項4の発明は、前記可動板に操作レバ−を後方に突設し、該操作レバ−を前記暗証ボタンの直下に配置したから、暗証ボタンの暗証入力操作後、操作レバ−を容易かつ速やかに操作することができる。
請求項5の発明は、前記操作レバ−に手指を掛け止め可能にしたから、暗証ボタンの暗証入力操作後、操作レバ−を簡便に操作することができる。
請求項6の発明は、ドアハンドル若しくは把手の背部にドアに取付け可能な取付脚を突設し、前記可動板の下方に位置する取付脚の内部に前記角芯棒を回動可能に配置し、該角芯棒に偏心ピンを突設した回動カムを固定し、前記偏心ピンに前記可動板を係合可能に連係したから、前記可動板の下方に位置する取付脚の内部に角芯棒と回動カムを設け、前記取付脚のスペ−スを有効利用することができるとともに、暗証ボタンの暗証入力操作後、操作レバ−の操作変位を、可動板、偏心ピン、回動カムを介して角芯棒に伝達することができる。
以下、本発明をドアハンドルの握持部にキ−レスタイプのメカロック錠を埋設した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図17において1は、吊元側の一側端部を枠体(図示略)に回動可能に取り付けたドアで、その他側端部に錠前2が埋設され、該錠前2のデットボルト3が戸当り側の枠体4に埋設したトロヨケ(図示略)に係合可能に取り付けられている。
図中、5はデットボルト3の直下に出没可能に取り付けたラッチトリガ−で、枠体4の端面に係合可能に取り付けられ、その出没作動にデットボルト3の作動を連係させている
前記ドア1の他側端部にドアハンドル6が取り付けられ、該ドアハンドル6はアルミ合金ダイカストまたは亜鉛合金ダイカストによって略コ字形状に成形され、その上下位置にドア1に取り付け可能な取付脚7,8が突設されている。
前記取付脚7,8にパイプネジ9,10が突設され、該パイプネジ9,10がドア1の内部に挿入され、該パイプネジ9,10にドア1の内側から連結ビス11,12がねじ込まれて緊締されている。
図中、13は錠前2内のラッチカム(図示略)の角孔を貫通する角芯棒で、その一端に後述するベベルギヤと回動カムが固定され、その他端にレバ−ハンドル14の軸部がビス止めされている。
104は前記軸部の端部に配置したハンドル取付座である。
前記ドアハンドル6の握持部6aの内部に縦長の空室15が設けられ、該室15の外側に化粧カバ−16が装着されて内部を閉塞している。
前記空室15の上部にキ−レス錠であるメカロック錠のボタン錠17が収容され、その操作機構を構成するリセットボタン18と4個の暗証ボタン19〜22とが、握持部6aの裏面から突出して配置されている。
前記ボタン錠17は図10のように縦長薄厚の略箱形に形成され、これは略箱形の錠ケース23と縦長矩形のカバ−24を組み付けて構成され、錠ケース23の中高位置に前記リセットボタン18と4個の暗証ボタン19〜22が上下方向に近接して配置され、常時は外側へ突出可能に付勢されている。
前記リセットボタン18と暗証ボタン19〜22は同形の横長の略角錐台形に形成され、その押圧面19a〜22aを凹状の湾曲面に形成され、その押圧面19a〜22aに操作時の手指を接触可能にしている。
前記リセットボタン18は、暗証ボタン19〜22の解錠操作前または解錠操作時の誤操作入力時に押圧操作されて、暗証ボタン19〜22の事前の入力をキャンセル可能にされ、また暗証ボタン19〜22は解錠時に押圧操作を介して、所定の暗証情報を入力可能にしている。
このうち、リセットボタン18は最上位置の暗証ボタン19の直上に配置され、その押圧操作を介してボタン軸18bに突設した係合突起25のテ−パ面(図示略)を、後述する記憶解除リンクのテ−パ面に係合して該記憶解除リンクを押し上げ、ブロック本体ないしブロックアセンブリを外側へ移動させ、前記ブロックアセンブリをボタンギヤから離反させるようにしている。
そして、前記ボタンギヤとタ−ミナルギヤとの噛合を解除し、タ−ミナルギヤとリセットギヤとを回動可能にして、暗証番号の設定または入力後の第三者の悪戯や、暗証ボタン19〜22の押し間違いによる状態をキャンセル可能にしている。
前記暗証ボタン19〜22は実質的に同一に構成され、これはボタン軸19b〜22bと、各ボタンギヤ26とセットスプリング27とからなり、ボタン軸19b〜22bを前記ケ−ス23の外側、つまりドアハンドル6の後方に突出し、該ケース23の内部にボタンギヤ26を収容している。
前記ボタン軸19b〜22bは管状に形成され、その基部外周面に複数の掛止爪28が設けられ、該掛止爪28,28の間に、ボタン挿入孔の内面に設けたガイドリブ29を係脱可能に挿入している。
この場合、ボタン軸19b〜22bを暗証ボタン19〜22の偏心位置に形成する代わりに、中央部に配置しても良く、そのようにすることで暗証ボタン19〜22を正確かつ円滑に操作し得る。
前記ボタン軸部19b〜22bの端部に鋸歯状の係合爪30が設けられ、また前記ボタンギヤ26の一側に同様な鋸歯状の係合爪31が設けられ、これらの係合爪30,31が噛合可能に配置されている。
前記セットスプリング27は、カバー24とボタンギヤ26との間に介挿され、その弾性を介してボタンギヤ26とボタン軸19b〜22bとを外側へ付勢している。
そして、前記暗証ボタン19〜22の押圧操作を介して、ボタンギヤ26を一定方向へ所定角度回動し、その回動力と回動変位を、これと噛合するターミナルギヤ32へ伝達可能にしている。
実施形態では暗証ボタン19〜22を1回所定変位押圧することで、ボタンギヤ26を45°回動させ、その回動力と回動変位を、これと噛合するターミナルギヤ32へ伝達可能にしている。
前記ターミナルギヤ32はブロック本体33に回動可能に収容され、該ギヤ32に円筒状のクラッチシャフト34が回動自在に挿入されている。
前記ブロック本体33は、亜鉛若しくはアルミ合金ダイカストによって異形の厚板状に成形され、その一側面に前記ターミナルギヤ32を収容する凹孔35と、前記ターミナルギヤ32と噛合するリセットギヤ36を収容可能な凹孔37とが連通して形成され、その他側面に前記凹孔35に連する凹孔38が形成されている。
図中、39はブロック本体33の一側面に形成したネジ孔で、該ネジ孔38にビス40をねじ込んで、カバープレート41を取り付けている。
42はブロック本体33の一端に形成したフック部、43はブロック本体33の他側面に形成した凹孔状のバネ受で、シフトスプリング44を収容可能にしており、45は前記凹孔35の底部に突設したスリワリで、捩りバネであるリセットバネ46の一端を掛け止め、該バネ46に形成される弾性によって、リセットギヤ36を原位置へ復帰回動可能に付勢している。
前記クラッチシャフト34の一端にネジ孔47が形成され、該ネジ孔47に情報変更子であるビス48がねじ込まれている。前記ビス48の頭部48aとカバープレート41との間に、バネ49と座金50が介挿され、該バネ49の弾性によって、クラッチシャフト34を上方へ付勢し、係合軸部51と後述する係合穴とを係脱可能にしている。
前記クラッチシャフト34の他端に、略菱形の前記係合軸部51と円板状の掛止板52が設けられ、該掛止板52の端面に略平板状のカム軸53を突設している。
前記ターミナルギヤ32の内側に係合孔54が形成され、該係合孔54の内面に複数、実施形態では8個の係合歯(図示略)が形成され、該係合歯に前記係合軸部51が係脱可能に収容されている。
すなわち、前記係合軸部51は、前記バネ49の弾性によって係合孔54と係合可能に付勢され、ボタン錠17の暗証番号の設定ないしは入力時、操作具55を介してビス頭部47aが押圧された際、係合孔54との係合を解除可能にされている。
図中、56は暗証ボタン19〜22に形成された操作孔、57はビス頭部48a直上のケ−ス23の対応位置に形成された通孔で、これらに前記操作具55を挿入可能にしている。
この場合、操作孔56を暗証ボタン19〜22に形成する代わりに、暗証ボタン19〜22の近接位置に形成することも可能である。
前記カム軸53は制御カム58の通孔59に挿入され、前記カム58をクラッチシャフト34と同動可能にしている。
前記制御カム58は前記凹孔38に回動可能に収容され、これは合成樹脂によって略円板状に成形され、その内側周面に切欠溝60を形成し、該切欠溝60に制御板61の係合爪62を係脱可能に配置している。
前記制御板61は鋼板をプレス成形して略細長矩形に形成され、その一側端部を錠ケース23の側壁内面の段部(図示略)に係合し、この係合部を支点に板厚方向へ揺動可能に配置している。
前記制御板61の基端部、つまり係合爪62と反対側と、錠ケ−ス23内面との間にセットスプリング63が介挿され、該スプリング63の弾性を介して、前記係合爪62を切欠溝60側へ係合可能に付勢している。
前記制御板61の他側端部に、前記暗証ボタン19〜22と同数の円弧状凹部64が形成され、該凹部64をボタン受65に係合可能に配置している。
図中、66は前記凹孔38の周壁を切り欠いた切溝で、該溝66に前記係合爪62が挿入され、該係合爪62の先端部を掛止板52に係合可能に配置している。
前記制御板61の一端部に、バネ67を介して鋼板製のロックプレート68が揺動自在に連結され、該プレート68の先端部に円弧状凹部69が形成されている。
前記円弧状凹部69は駆動カム70のボス71に係合可能に配置され、かつその張出部72を駆動カム70に取り付けたビス73に係合して、該駆動カム70の回動を阻止し、ボタン錠17を実質的に施錠可能にしている。
図中、74はリセットギヤ36に設けたストッパで、当該部でターミナルギヤ32との噛合を不能し、それらの回動を阻止可能にしている。75はブロック本体33の他側面の両端部に斜状に形成したガイド溝で、該溝75に記憶解除リンク76に突設したピン77が係入している。
前記記憶解除リンク76は、錠ケース23の長さ方向に移動可能に収容され、これはアルミ合金若しくは亜鉛合金ダイカストによって略コ字形状に形成され、その両端部に係合ア−ム78,79を突設している。
このうち、係合アーム78が駆動カム70のカムエンド80に係合可能に配置され、該アーム78の張出部78aが前記ロックプレート68に係合可能に配置されている。
また、他方の係合アーム79と錠ケース23の内壁との間に、セットスプリング81が介挿され、該スプリング81の弾性を介して、前記記憶解除リンク76を図7上下方へ付勢している。
図中、82,83はカバープレート41に形成した通孔で、通孔83にバネケース84が取り付けられている。
前記駆動カム70は、錠ケース23内の一側に設けたカム穴85に回動可能に収容され、該カム70の他側に設けた軸筒部86を、カバー24に設けた凹孔87に回動可能に収容している。
図中、88は駆動カム70と錠ケース23との間に介挿したカムスプリングで、駆動カム70を原位置へ復帰回動可能に付勢している。
前記駆動カム70のボス71の内部に、ピニオン89が駆動カム70と同動可能に取り付けられ、該ピニオン89にラック90が噛合可能に配置されている。
前記ラック90は連結板91の上端部に上下方向に配置され、該連結板91の下端部に可動板92に突設した係止片93が掛け止められ、後述する操作レバ−によって下方へ移動可能にされている。
すなわち、前記ラック90はボタン錠17の施錠時は移動不可能にされ、ボタン錠17の解錠時に暗証ボタン19〜22を操作し、所定の暗証番号を入力されて駆動カム70がロックプレ−ト68のロック作動から解除された際、移動可能にされている。
前記可動板92は、把持部6aの後部内に上下方向に摺動可能に取り付けられ、その上部に操作レバ−94が後方に斜め上向きに突設され、該操作レバ−94に手指を掛け止め可能にしている。
図中、95は操作レバ94の上部に取り付けたゴム板、115は握持部6aの背部に形成した開口窓で、操作レバ−94の上下動を規制可能にしている。
前記可動板92の下端部は後方へ屈曲され、該屈曲部92aと下側の取付脚8との間にスプリング96が介挿され、該スプリング96の弾性を介して、可動板92を上方へ移動可能に付勢している。図中、97は前記取付脚8に突設したストッパで、前記スプリング96の内側に配置されている。
前記可動板92の下端部にプレ−トカバ−98,99が上下に連結され、これらがスプリング100の弾性を介して上方へ移動可能に付勢され、これを可動板92へ伝達可能にしている。
前記プレ−トカバ−99の下部に前記角芯棒13の一端部が配置され、該角芯棒13の先端部に第1ベベルギヤ101と回動カム102が同動可能に取り付けられている。
前記回動カム102の直径方向位置に偏心ピン103が外側に突設され、該偏心ピン103に前記プレ−トカバ−99の下端部が係合可能に配置されている。
そして、ボタン錠17の解錠時、プレ−トカバ−99の下端部を偏心ピン103に係合させ、回動カム102を回動させて同軸上の角芯棒13を回動し、デットボルト3をトロヨケ(図示略)から後退させて、開扉可能にしている。
図中、105は取付脚8の下端部に取り付けたシリンダ−錠で、その内筒の軸端部に第2ベベルギヤ106が取り付けられ、該第2ベベルギヤ106と第1ベベルギヤ101との間に、中間ベベルギヤ107を噛合させている。
前記シリンダ−錠105は、例えばボタン錠17の故障時にキ−(図示略)を挿入し、これを解錠操作して、第2ベベルギヤ106と中間ベベルギヤ107、第1ベベルギヤ101を介して角芯棒13を回動し、デットボルト3をトロヨケ(図示略)から後退させて開扉可能にしている。
この他、図中108は錠ケース23の底部に摺動可能に取り付けた細長の防護板で、その一側に前記操作孔56,57に連通可能な複数の透孔109が形成されている。
前記防護板108の両端部に屈曲片110と係合片111とが設けられ、前記屈曲片110と錠ケース23内の張出壁112との間にバネ113が介挿され、該バネ113の弾性を介して、防護板108を駆動カム70側へ付勢している。
前記係合片111は、錠ケース23内面と駆動カム70の係合段部114との間に係合可能に挿入され、ボタン錠17の施錠時、操作具55を操作孔56,57に差し込み、シリンダ−錠105のキ−操作で不正に解錠する際、駆動カム70の回動を阻止して、不正解錠を防止可能にしている。
図中、114はカバ−24に複数形成した通孔で、前記カム軸53を係入可能にしており、115は把持部6内の可動板92の上端部に設けた空隙である。
このように構成した施錠装置は、ドアハンドル6の握持部6aにキ−レス錠であるメカロック錠のボタン錠17を埋設し、その操作機構を構成するリセットボタン18と暗証ボタン19〜22を握持部6aの裏面に配置したから、従来のようにドア1の表面にボタン錠17が表出する煩雑な印象を除去し、ドア1およびドアハンドル6の正面の外観が簡潔になる。
しかも、本発明は実質的な開扉操作に供する、操作機構を構成する操作レバ−94を、ドアハンドル6の背後に配置して隠蔽したから、従来のようにドア1の表面またはボタン錠17の表面にレバ−ドアハンドルやドアハンドルが表出する煩雑な印象を除去し、前記ドア1およびドアハンドル6の外観の簡潔化を増進する。
そして、ドア1の表面からボタン錠17の表出をなくし、またボタン錠17の表面からレバ−ハンドルやドアハンドルの表出をなくすことによって、賊によるボタン錠17やレバ−ドアハンドルやドアハンドルの攻撃対象を隠蔽し、その攻撃や悪戯を未然に防止して実質的な防御能力の向上を図れる。
更に、後述のようにボタン錠17の解錠操作は、ドアハンドル6を握持する通常操作で行なえ、手指による実質的な解錠操作は、操作者とドアハンドル6によって隠蔽され、看者の視野から消えるから、解錠操作や解錠意思を察知されず、しかも解錠時における暗証番号の予測や考察を排除し得て、暗証番号の盗用や不正解錠を確実かつ強力に阻止し得る
また、前記ボタン錠17は、各暗証ボタン19〜22の押圧操作によって、8種類の暗証番号を設定および入力し得るから、それだけ暗証ボタンの数を減少でき、その分構成が簡潔になって、ボタン錠17の小形軽量化を図れる。それゆえ、ボタン錠17を小スペ−スのドアハンドル16へ組み込めることとなる。
このような施錠装置を構成するボタン錠17は、例えば図1および図4のように玄関側のドア1の外側に設けたドアハンドル6の内部に埋め込まれ、前記ボタン錠17に使用者毎に特定の暗証番号が入力設定され、また非常用のシリンダー錠105に特定の鍵が使用される。
このうち、前記暗証番号は実施形態の場合、4個の暗証ボタン19〜22によって最大4桁の番号が設定され、各暗証ボタン19〜22は後述のように8通りの番号を設定し得るから、8の4乗、つまり4096通りの暗証番号を設定し得る。
次に、前記ボタン錠17に暗証番号を入力設定する場合は、例えばドア1を閉鎖した状態で、ドア1の外側から入力設定する。
すなわち、同軸位置の所定の操作孔56,57に操作具55を挿入し、クラッチシャフト34をバネ49の弾性に抗して押し下げ、係合爪52と係合穴54との係合を解除する
この状況は図15および図16のようで、ターミナルギヤ32がクラッチシャフト34に回転自在に支持され、ターミナルギヤ32がボタンギヤ26とリセットギヤ36に噛合する。
このような状況の下で図17のように、対応する暗証ボタン19〜22をセットスプリング27の弾性に抗して押し下げ、これにボタンギヤ26を同動させた後、ボタンギヤ26から手を離す。
このようにすると、ボタンギヤ26がセットスプリング27の弾性によって同図上上方へ押し戻され、かつその際、前記ギヤ26に突設した係合爪31がガイドリブ29の内側端部に係合して、ヘリカル回動する。
このため、前記係合爪31がガイドリブ29の1ピッチ分、つまり45°回動し、そのトルクをボタンギヤ26と噛合するターミナルギヤ32へ伝達し、更にそのトルクを噛合するリセットギヤ36へ伝達する。
この結果、リセットギヤ36が回動し、内部に掛け止めたリセットバネ46を捩り込み、その蓄積した弾性をターミナルギヤ32へ作用して、該ギヤ32を原位置へ復帰可能に付勢する。
この場合、暗証ボタン19〜22を2回押圧すると、ボタンギヤ26がガイドリブ29の2ピッチ分、つまり90°回動し、暗証ボタン19〜22を3回押圧すると、ボタンギヤ26が135°回動する。
したがって、例えば暗証番号が4桁の「2345」の場合は、最上位置の暗証ボタン19を2回押圧し、その直下位置の暗証ボタン20を3回押圧し、暗証ボタン21を4回押圧し、最下位置の暗証ボタン22を5回押圧する。
こうして各暗証ボタン19〜22の暗証番号を設定後、操作具55を操作孔56,57から引き抜き、クラッチシャフト34の原状を回復させて係合軸部51を係合穴54に係合する。
この後、ドアハンドル6の握持部6aを握持し、握持部6aの最上位置のリセットボタン18に手指を置いて、該ボタン18を押圧しリセット操作する。
このようにすると、リセットボタン18のボタン軸18bに突設した係合突起25のテ−パ面(図示略)が、軸部18bに突設した記憶解除リンク76の係合ア−ム79と係合し、前記リンク76をセットスプリング81の弾性に抗して押し上げ、ピン77と係合下のブロック本体33を、シフトスプリング44の弾性に抗して図14上左方へ引き寄せる
この結果、ブロック本体33がボタンギヤ36から離反し、該ボタンギヤ26とターミナルギヤ32との噛合が解除され、また制御板61の各係合爪62が、ブロック本体33の切溝66から引き抜かれる。
このようにすることで、ターミナルギヤ32とリセットギヤ36が回動可能になり、該リセットギヤ36がリセットバネ46の弾性によって復帰回動し、つまり暗証ボタン19〜22の押圧操作時と反対方向へ回動し、該ギヤ36と噛合するターミナルギヤ32を、暗証ボタン19〜22の押圧操作時と同方向へ回動させる。
前記ターミナルギヤ32の回動変位は、リセットバネ46に形成された前記弾性に比例し、その回動変位が係合穴54に係合する係合軸部51を介して、カム軸53に形成される。
このため、カム軸53がターミナルギヤ32と同期回動し、カム軸53に嵌合した制御カム58がこれに同動して切欠溝60の位置が形成される。
すなわち、各切欠溝60の位置が、リセットバネ46の弾性ないし暗証入力情報に基いて設定される。
このような暗証番号設定時は、各切欠溝60の位置が記憶情報「0」の位置、つまり係合爪62と係合可能な位置から係合不可能な位置へ移動し、各係合爪62がセットスプリング63の弾性に抗して切欠溝60から引き出され、掛止板52と制御カム58との間に位置する。
したがって、ロックプレート68の一端がロックスプリング67の弾性によって、制御板61の厚さ方向に引き寄せられ、該板61に重合するとともに、この他端の張出部72が吊元位置設定用のビス73に係合し、その移動を拘束される。このため、駆動カム70の回動が阻止され、ボタン錠17が実質的に施錠される。
この結果、駆動カム70と同動可能なピニオン89の回動が阻止され、該ピニオン89に噛合するラック90の移動が阻止され、該ラック90を固定した連結板91の移動が阻止される。
したがって、この状態で操作レバ−94を押し下げ、これに可動板92を同動させて、係止片93を介し連結板91を引き下げ、また可動板92の下端部を偏心ピン103に当接させて回動カム102を押し回し、これに角芯棒13を同動させて錠前2を解錠する、ことはできない。
すなわち、ボタン錠17の施錠時は、操作レバ−94を操作しても、錠前2が施錠状態を維持し、ドア1を開放することができない。
この場合、操作レバ−94と可動板92との間にラチェットボ−ル(図示略)を介在させ、可動板92に対し操作レバ−94を揺動可能に連結し、操作レバ−94に作用した過負荷を吸収させて、操作レバ−94の破損を未然に防止することが望ましい。
このようなボタン錠17を室外側から解錠する場合は、ドアハンドル6の握持部6aを握持し、その手指を各暗証ボタン19〜22上に載せて押圧し、前記設定した暗証番号「2345」を入力する。
すなわち、最上位置の暗証ボタン19を2回押圧し、その直下の暗証ボタン20を3回押圧し、次の暗証ボタン21を4回押圧し、最下位置の暗証ボタン22を5回押圧する。
このようにすると、各暗証ボタン19〜22のボタンギヤ26が前記押圧回数に45°を乗じた角度、つまり90°、135°、180°、225°回動し、各ボタンギヤ26と噛合するターミナルギヤ32が、前記ボタンギヤ26と反対方向へ回動する。
この場合、前記ターミナルギヤ32の回動方向は、前記暗証番号設定時におけるリセット操作時の回動方向と反対で、その回動角度はそれぞれ同一であるから、各ターミナルギヤ32は暗証番号設定時と反対方向へ回動し、暗証番号設定時の回動角度を相殺して、当該暗証情報を解消する。
すなわち、全てのターミナルギヤ32が回動角度「零」の状態に置かれ、同動する各制御カム58ないし切欠溝45が同様な暗証番号「0」の状態を形成し、各切欠溝45が制御板61の係合爪62と係合可能になる。
このため、各係合爪62がセットスプリング63の弾性によって各切欠溝60に係入し、制御板61がカバー24側へ斜めに押し倒され、これにロックプレート68が追随して、該プレート68の張出部72がドア吊元位置設定用のビス73から離間し、駆動カム70が回動可能になる。すなわち、ボタン錠17が実質的に解錠される。
そこで、この後、操作レバ−94をスプリング96,100の弾性に抗して押し下げると、これに可動板92が押し下げられ、係止片93を介して連結板91が引き下がり、これにラック90が同動してピニオン89を引き回わす。
前記可動板92が押し下がると、その下端部が偏心ピン103に当接して回動カム102を押し回し、これに角心棒13が同動して錠前2内のラッチカム(図示略)が回動し、デットボルト3がトロヨケ(図示略)から引き抜かれて錠前2が解錠される。
したがって、この後、ドア1を外側へ引けば開扉可能になる。この状況は図6および図9のようである。
この場合、駆動カム70が図6のように回動すると、その回動前にカムエンド80に係合していた係合アーム78aを介して、記憶解除リンク76がセットスプリング81の弾性に抗して押し上げられ、かつその際、ピン77がガイド溝75に導かれて図14上左方へ移動する。
このため、ブロック本体33がボタンギヤ26から離反し、ターミナルギヤ32とボタンギヤ26の噛合が解除され、制御板61の各係合爪62がブロック本体33の切溝66から引き抜かれ、前述のリセット動作と同様な状態が形成される。
しかしながら、ターミナルギヤ32とボタンギヤ26の噛合が解除されても、セットスプリング63は僅かな弾性を有するだけで、前記ギヤ32,26を回動し得ないから、該ギヤ32,26は回動しない。
したがって、ボタン錠17は当初設定の暗証番号を維持し、その後のドア1の開操作ないし解錠作動に支障を来たさない。
このように、ボタン錠17の解錠操作は、ドアハンドル6を握持する通常操作で行なえ、手指による実質的な解錠操作は、操作者とドアハンドル6によって隠蔽され、看者の視野から消えるから、解錠操作や解錠意思を察知されず、しかも解錠時における暗証番号の予測や考察を排除し得て、暗証番号の盗用や不正解錠を確実かつ強力に阻止し得る。
また、操作レバ−94がドアハンドル6の握持部6aの背後で、かつ暗証ボタン19〜22の直下に位置しているから、解錠時の暗証ボタン19〜22の押圧操作後、手指を容易かつ速やかに操作レバ−94に載せて押し下げられ、錠前2の解錠を容易に行なえる。
前記開扉後、操作レバ−94を手放すと、スプリング96,100の弾性によって可動板92が押し上げられ、偏心ピン103が可動板92の下端部による係合から解放されて、角芯棒13がラッチカム(図示略)の復元力によって復帰回動し、デットボルト3がドア1の外側に突出する。
また、前述のように可動板92が押し戻されると、これに操作レバ−94と連結板91が同動し、操作レバ−94が原位置に復帰するとともに、ラック90が上動してピニオン89を図6上反時計方向へ押し回わす。
このため、駆動カム70がピニオン89と同方向へ回動し、駆動カム55が原位置に復帰するとともに、記憶解除リンク76がセットスプリング81の弾性によって押し戻され、ピン77がガイド溝75に導かれてブロック本体33がボタンギヤ26に接近する。
そして、ターミナルギヤ32とボタンギヤ26の噛合が回復され、制御板61の各係合爪62がブロック本体33の切溝66に係入して、暗証番号入力時の状態が復旧する。
次に、前記開扉後、ボタン錠17が暗証番号入力時を維持する状況の下で、ドア1を外側から施錠する場合は、ドアハンドル6を握持してドア1を閉鎖し、ラッチトリガ5を後退させて錠前2を作動させ、デットボルト3をトロヨケ(図示略)へ突出させれば良い。
こうしてドア1を閉鎖すると、図5および図14のようにロックプレ−ト68の張出部72が駆動カム70に取り付けたビス73に係合し、駆動カム70の回動を阻止するから、ボタン錠17が実質的に施錠可能になる。
なお、ボタン錠17の施錠時にドア1を内側から開ける場合は、レバ−ドアハンドル14を回動操作し、これに連係する角芯棒13を同動させて、錠前2のラッチカム(図示略)を作動し、デットボルト3をトロヨケ(図示略)から後退させれば、錠前2が解錠されてドア1が開放可能になる。
この場合、偏心ピン103の回動による可動板92の上動変位は、把持部6内の可動板92の上端部に設けた空隙115によって吸収される。
また、ボタン錠17の故障時にドア1を外側から開放する場合は、キ−(図示略)をシンリダ−錠105の鍵穴に差し込にで回動し、これに内筒を同動させて第2ベベルギヤ106を回動し、その回動変位を中間ベベルギヤ107から第1ベベルギヤ101に伝え、これに角芯棒13を同動させて、錠前2のラッチカム(図示略)を作動し、デットボルト3をトロヨケ(図示略)から後退させれば、錠前2が解錠され、ドア1が開放可能になる
図18は本発明の他の実施形態を示し、前述の実施形態と対応する構成部分に同一の符
号を用いている。
この実施形態は、ボタン錠17を省略し、代わりに錠前2を、ラッチカム(図示略)をモ−タで駆動させてデットボルト3を出没させる電気錠とし、ドアハンドル6の握持部6aの裏面に、操作機構を構成するモ−タ始動用のスイッチであるスイッチボタン116を突設し、これを手指で押圧しON操作可能に配置するとともに、握持部6aの内部にモ−タの駆動回路と電源および制御装置を内蔵した制御箱117を設けている。
そして、前記モ−タをON・OFFさせ、ラッチカム(図示略)を回動制御することによって、デットボルト3を出没させて、ドア1を開閉するようにしている。
前記ラッチカム(図示略)は、常時は内部に設けたスプリング(図示略)によって、デットボルト3をトロヨケに突出させて錠前2を施錠し、ドア1を外側から開ける場合は、ドアハンドル6の握持部6aを握持し、スイッチボタン116を手指で押圧してON操作し、モ−タを始動してラッチカムをスプリングに抗して引き込ませ、デットボルト3をトロヨケから引き抜いて、錠前2を解錠させる。
前記解錠時は、ドアハンドル6の握持部6aを通常通り握持し、スイッチボタン116を手指で押圧するから、手指による実質的な解錠操作は、操作者とドアハンドル6によって隠蔽され、看者の視野から消えて解錠操作や解錠意思を察知されない。
この場合、スイッチボタン116を握持部6aの裏面に突出する代わりに、タッチセンサのように前記裏面と同一面上に形成すれば、スイッチボタン116の存在や解錠操作ないし解錠意思を全く察知されず、しかもそれらの攻撃を免れて防御能力が一段と向上する
一方、前記他の実施形態の別の形態として、生体情報の検出によって電気錠2を解錠させることも可能である。
すなわち、この場合は握持部6aの裏面に、指紋や掌紋、掌の静脈パタ−ン等の生体情報を検出可能な操作機構を構成するバイオメトリクスセンサを前記裏面と同一面上に設け、握持部6aの内部に、生体情報の登録情報と、演算器を含むマイクロコンピュ−タを内蔵した照合装置や電源回路を装備する。
そして、ドア1を外側から開ける場合は、ドアハンドル6の握持部6aを握持し、かつその際、手指または掌をバイオメトリクスセンサに接触し、指紋や掌紋、掌の静脈パタ−ン等の生体情報を読み取り、かつこの情報を照合装置に入力して登録情報と照合し、それらの一致を判定したところで、その判定信号をモ−タに出力して該モ−タを始動し、ラッチカムをスプリングに抗して引き込み作動させ、デットボルト3をトロヨケから引き抜いて錠前2を解錠する。
前記解錠時は、ドアハンドル6の握持部6aを通常通り握持し、バイオメトリクスセンサによって生体情報を検出し、これを照合装置で登録情報と照合し、それらの一致を判定した際に電気錠を解錠させるから、照合操作が操作者とドアハンドル6によって隠蔽され、看者の視野から消える。
したがって、従来のように人前で照合操作や解錠操作を行う不具合を解消し、解錠意思を察知されずに済むとともに、バイオメトリクスセンサや照合装置がドアハンドル6によって隠蔽されるから、それらの攻撃を未然に防止し、その防御能力が向上する。
なお、前述の実施形態では本発明を建物の開閉部材であるドア1の施解錠に適用しているが、自動車等の車両用ドアの施解錠に適用しても良く、またファイリングキャビネットや抽斗等のドアハンドルや把手に適用することも可能である。
このように本発明の施錠装置は、暗証ボタンやバイオメトリクスセンサをドアハンドルや把手の裏面側に配置して看者の視野から消し去り、解錠操作や解錠意思を察知されず、しかも解錠時における暗証番号の予測や考察を排除して、暗証番号の盗用や不正解錠を確実かつ強力に阻止するとともに、賊による攻撃対象を隠蔽して防御能力を向上し得るから、例えばドアや抽斗、ファイリングキャビネット等のドアハンドルないし把手の実施に好適である。
本発明を建物用ドアのドアハンドルの背部に適用した実施形態を示す正面図である。 図1の斜視図である。 本発明に適用したドアハンドルの背部を示す斜視図である。
図3のA−A線に沿う断面図で、拡大して示している。 本発明に適用したドアハンドルの正面図で、化粧カバ−を取り外して施錠時の状況を示している。 本発明に適用したドアハンドルの正面図で、化粧カバ−を取り外して解錠時の状況を示している。
図5のB−B線に沿う断面図で、拡大して示している。 図5のC−C線に沿う断面図で、拡大して示している。 図6のD−D線に沿う断面図で、拡大して示している。 本発明に適用したボタン錠を拡大して示す斜視図である。
本発明に適用したボタン錠の内部構造の要部を分解して示す斜視図で、錠ケースと暗証ボタン、ボタンギヤ、駆動カムおよびブロック本体等を示している。 本発明に適用したボタン錠の内部構造の要部を分解して示す斜視図で、ブロック本体とタ−ミナルギヤ、リセットギヤ、カバープレート等を示している。 本発明に適用したボタン錠の内部構造の要部を分解して示す斜視図で、ブロック本体とプレ−トカバ−、記憶解除リンク、制御板等を示している。
本発明に適用したボタン錠の内部構造を示す正面図で、錠ケースとブロック本体と、記憶解除リンクと制御板の組み付け状況を示している。 本発明に適用したボタン錠の暗証番号設定前の状況を拡大して示す断面図である。 本発明に適用したボタン錠の暗証番号設定途中の状況を拡大して示す断面図で、操作具を挿入し、クラッチシャフトを押し下げ、暗証ボタンを押圧する前の状況を示している 本発明に適用したボタン錠の暗証番号設定途中の状況を拡大して示す断面図で、操作具を挿入し、クラッチシャフトを押し下げ、暗証ボタンを押圧している状況を示している。 本発明の他の実施形態の要部を示す断面図で、電気錠の解錠時の状況を示している。
符号の説明
2 錠前(電気錠)
6 ドアハンドル
13 角芯棒
17 キ−レス錠(ボタン錠)
18〜22 暗証ボタン
92 可動板
94 操作レバ−
116 スイッチ(スイッチボタン)

Claims (6)

  1. ドアハンドル若しくは把手の背部に錠前を解錠可能な操作機構を設け、該操作機構を前記ドアハンドル若しくは把手の握持の際に操作可能にし、前記ドアハンドル若しくは把手に前記錠前を解錠可能なキ−レス錠を埋設し、該キ−レス錠は複数の記憶情報を入力可能な暗証ボタンを備え、該暗証ボタンをドアハンドル若しくは把手の背部に配置し、記憶情報を設定した暗証ボタンに所定の記憶情報を入力して解錠可能にした施錠装置において、前記キ−レス錠に連係する可動板をドアハンドル若しくは把手の内部に移動可能に設け、該可動板を錠前を作動する角芯棒に連係し、該可動板の作動を介して前記錠前を解錠可能にしたことを特徴とする施錠装置。
  2. 前記可動板をキ−レス錠の解錠後に移動可能にした請求項記載の施錠装置。
  3. 前記可動板をキ−レス錠の施錠時は移動不可能にした請求項記載の施錠装置。
  4. 前記可動板に操作レバ−を後方に突設し、該操作レバ−を前記暗証ボタンの直下に配置した請求項記載の施錠装置。
  5. 前記操作レバ−に手指を掛け止め可能にした請求項記載の施錠装置。
  6. ドアハンドル若しくは把手の背部にドアに取付け可能な取付脚を突設し、前記可動板の下方に位置する取付脚の内部に前記角芯棒を回動可能に配置し、該角芯棒に偏心ピンを突設した回動カムを固定し、前記偏心ピンに前記可動板を係合可能に連係した請求項記載の施錠装置。
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