JP2004108022A - 指紋照合施解錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既設のドアに既設の錠前機構を残したまま容易に取付けることができる指紋照合施解錠装置を提供する。
【解決手段】屋内から扉23を施錠する場合は制御ユニット10の施錠ボタン14を押す、解錠するときは解錠ボタン15を押す。内蔵電池の電源が自動的に入り制御ユニット10が本締めユニット16の駆動部を順又は逆方向に作動させ本締錠19をストライク45に進入又は退去させて扉23を施錠又は解錠する。外から扉23を施錠するときは指紋照合ユニット1の蓋3を開き本体前面の電源スイッチ8を押して制御ユニット10の電源を入れ所定の押しスイッチ7を操作すると制御ユニット10が本締めユニット16の本締錠19を作動させて施錠する。解錠するときは電源スイッチ8を押して電源を入れ指紋照合器5に指紋を読み取らせる。制御ユニット10のが登録指紋と照合し一致していれば開錠する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指紋照合により錠前の施解錠を行う指紋照合施解錠装置に関わり、更に詳しくは既設のドアに既設の錠前機構を残したまま容易に取付けることができる指紋照合施解錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、回動式に開閉する出入り口の扉などの開き口を仮固定したり強制固定する錠前がある。仮固定は、閉じた扉が震動や風圧などで自動的に開いてしまわないようにする機構であり、これには通常ラッチボルトが使用される。ラッチボルトは扉を閉めるだけで壁(又は柱)側のラッチ穴に係合して扉を仮固定する。ラッチボルトの仮固定を解除するには、扉の取っ手がノブ式であればノブを回す、取っ手がハンドル式であればハンドルを捻る、取っ手が固定ハンドル式であればその近傍に併設されている弁を押え込む、などで、これらの動作に連動するラッチボルトを壁のラッチ穴から引き込ませて仮固定を解除し扉を開くことができる。中には、例えば洋ダンスの扉に見られるような、少し力を込めて扉を引くだけで仮固定が解除されるようなラッチもある。
【0003】
他方、強制固定は、特定の者だけが扉を開閉できるようにする機構であり、これには通常デッドボルトが使用される。デッドボルトは特定の錠前の内部機構に連動しており、その特定の錠前に専用の鍵を錠前の鍵穴に差し込んで内部機構を強制的に動作させることにより、デッドボルトを壁側のボルト穴に進退させ、錠前の施解錠を行うものが一般的である。
【0004】
このデッドボルトの施解錠を行う鍵と錠前は、当初は簡単な構成のものでも扉を強制固定する機能を支障なく果たしていたが、余りに簡単な構成のものではプロの空き巣狙いなどによって簡単に解錠されてしまうため、従来からホテルや公共の施設などで用いられていた安全性の高い高級な錠前のシリンダー錠が一般家庭でも玄関口の扉などに用いられるようになってきた。
【0005】
ところが、このシリンダー錠も、現今では、プロの空き巣狙いにとっては、ピッキングを呼ばれる手法によって比較的容易に解錠が可能であることが判明して問題となっている。
このような従来錠の低い安全性に対処すべく開発された錠前として、指紋認証による電気錠(指紋照合錠)が知られている。このような指紋照合錠は、指紋を予め登録してある者であれば、その指紋を指紋照合器によって照合し、認証によって指紋照合錠の本締錠(デッドボルト)を電気的に作動させて施解錠することができるようになっている。電気的に動作する錠前機構は、ドアノブと一体となった錠箱(錠前ケース)に組み込まれており、既存の錠前ケースを取り外し、これと交換に取り付けられる。
【0006】
また、アルファ社の指紋照合錠は、既設のサムターン(錠前の家屋内側にあって指先で摘んで捻って施解錠できる摘み装置)をモーター駆動のサムターンに取り替えて、本締錠(デッドボルト)を作動させ施解錠するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような従来の指紋照合錠は、既存の錠前ケースやサムターンを取り替えて設置する構造になっているため、錠前ケースの寸法が大きく異なっている場合や、サムターンとは異なる施解錠方式の錠前には適用できないという問題を有している。
【0008】
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、既設の錠前機構をそのまま残し、後付けによって容易に取り付けることができる指紋照合施解錠装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下に、本発明に係わる指紋照合施解錠装置の構成を述べる。
本発明の指紋照合施解錠装置は、扉または壁の表面に配設された指紋照合ユニットと、該指紋照合ユニットと配線により電気的に接続され、上記扉または壁の裏面に配設された制御ユニットと、該制御ユニットに配線により電気的に接続され上記扉の内部に埋設され又は上記扉の屋内面に配設された本締めユニットと、を有して構成される。
【0010】
上記本締めユニットは、例えば請求項2記載のように、上記扉の既設の錠前機構とは異なる箇所に配設される。また、上記指紋照合ユニットは、例えば請求項3記載のように、少なくとも指紋を読み取る指紋読取装置と所望のIDコードを入力できる入力装置を備え、また、例えば請求項4記載のように、ユニット底面の上記扉または壁への取り付け面に近接した位置に配置されたユニット本体の内部を開放するためのシリンダ錠と、内部が開放されたとき操作可能な位置に配置され強制解錠を指示する操作部と、を更に備えて構成される。
【0011】
上記制御ユニットは、例えば請求項5記載のように、少なくとも施錠操作部と、解錠操作部と、装置全体の動作部を動作させる電源としての電池と、IDコードを登録又は変更するための操作部と、を備えて構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1(a),(b),(c) は、一実施の形態における指紋照合施解錠装置を構成する各ユニットを示す図である。図1(a) は指紋照合ユニットを示し、図1(b) は制御ユニットを示し、図1(c) は本締めユニットを示している。
【0013】
図1(a) に示す指紋照合ユニット1は、後述するように扉の外部に取り付けられるユニットであり、本体部箱体2と、この本体部箱体2の前面を覆う前部保護蓋3を備えている。前部保護蓋3は本体部箱体2の両側面上部に設けられた支持部4(図の左側側面は陰になって見えない)に支持されて回動自在であり、図1(a) は前部保護蓋3を上方に回動させて開いた状態を示している。
【0014】
前部保護蓋3を開いた本体部箱体2の前面には、下方中央に指紋照合器5が配設され、上方中央部には二段に分かれて4個のLED6と、3個の押しスイッチ7がそれぞれ横一列に並んで配設されている。それらの右方に電源スイッチ8が配設されている。
【0015】
本体部箱体2の内部には、特には図示しないが、指紋照合器5の本体、その指紋検出信号の送信回路、LED6の点灯駆動回路、押しスイッチ7のイベント検出回路、電源入力・遮断回路等が格納されている。また、図では陰になって見えないが、下面には、後述する電池接続端子と、ピッキングに対して極めて安全性の高いシリンダ錠とが配設されている。
【0016】
図1(b) に示す制御ユニット10は、後述するように扉の内側に取り付けれらるユニットであり、本体部を構成する本体部箱体11と、その本体部箱体11の前面を覆う蓋部12を備えている。蓋部12は、陰になって見えないが、図の左側に設けられているヒンジを介して本体部箱体11に支持されて図の手前方向に回動自在であり、常には不図示のロック機構によって閉じた状態が維持される。蓋部12の上部中央には、上記のロック機構を施解錠する錠前13が配設されている。この錠前の左方に、屋内で操作するための施錠ボタン14と、解錠ボタン15が設けられている。
【0017】
本体部箱体11の内部には、特には図示しないが、錠前13に連動するロック機構の施解錠機構、施錠ボタン14及び解錠ボタン15のイベント検出回路、指紋照合器5からの指紋検出信号を受信する受信回路、本締めユニット16の電動部を駆動する駆動回路、これらの動作を制御する制御装置、及びこれらの各部に電力を供給するための電源として電池が収容されている。
【0018】
図1(c) に示す本締めユニット16は、基本的には後述するように扉の中に埋め込まれるユニットであり、本体部箱体17と前部押さえ板18を備えている。本体部箱体17は、進退自在な本締錠(デッドボルト)19を備えている。
本体部箱体17の内部には、特には図示しないが、本締錠19を施解錠するための本締錠19に連結固定されたラックや、このラックを水平方向に進退駆動する減速ギア列や、この減速ギア列を順逆両方向に回転駆動するウォームギア付きモータ等の駆動系が収容されている。また、異常時には、上記の駆動系を介さずに、施錠状態の本締錠19を強制的に解錠するソレノイドも配設されている。
【0019】
本締めユニット16の前部押さえ板18には、扉に埋め込んだ本体部箱体17を扉内に固定するためのものであり、上下にそれぞれ2個のビス孔21が設けられ、中央よりやや下寄りに、本締錠19の出入り孔22が形成されている。
図2(a) は上記の指紋照合ユニット1と制御ユニット10を扉に取り付ける手順を示す斜視図であり、図2(b) はその取り付けが完了した状態を示す側面図である。尚、図2(a),(b) には、図1(a),(b) に示した構成部分と同一の構成部分には図1(a),(b) と同一の番号を付与して示している。
【0020】
図2(a) に示すように、指紋照合ユニット1と制御ユニット10を扉23に取り付けるには、先ず、扉23の適宜の位置に貫通孔24を穿設する。指紋照合ユニット1の本体部箱体2の背面は、本体部箱体2に対し着脱可能な取り付け板25になっており、この取り付け板25には外側に向けて筒状のボルト26が突設されている。このボルト26は、パイプの周表面にねじを切って構成されている。パイプ内には、指紋照合ユニット1と制御ユニット10を電気的に接続するための不図示の配線が挿通されている。このボルト26を貫通孔24に挿通し、その先端を、扉23の裏面(屋内側の面)に突出させる。
【0021】
他方の制御ユニット10の本体部箱体11の扉23に接する背面部には、図では陰になって見えないが、ボルト26の先端に外嵌する孔が設けられており、この孔に挿通されたボルト26の先端をナット27によって締め付けて、取り付け板25と制御ユニット10の本体部箱体11とで扉23を挟みつけるようにして相互に固定する。
【0022】
その後、取り付け板25の上部に形成されている係合爪27に指紋照合ユニット1の本体部箱体2の上端を外側から引っ掛けるようにして係合させ、下部を取り付け板25に押し付けて、不図示のロック機構に係合させる。本体部箱体2の下面には、電池接続端子28と、シリンダ錠29が配設されており、このシリンダ錠に不図示の鍵を差し込んで操作して上記のロック機構を施錠する。
【0023】
これにより、指紋照合ユニット1の扉23への取り付けが完了する。同図に示すように、指紋照合ユニット1の厚さは、およそ40mmであり、そのうちの中央より扉23側に寄せた所に上記のシリンダ錠29が配置されている。
このシリンダ錠29としては、元来ピッキングに対して極めて安全性の高いシリンダ錠が用いられるが、更に、図2(b) に示すように、シリンダ錠29の配設場所が、扉23の面に近接して且つ下向きに配置されれいることから、ピッキングの名手といえども、よほど不自然な体勢で事を進めない限り、このシリンダ錠29のピッキング解錠は殆ど不可能である。
【0024】
この、指紋照合ユニット1の扉23への取り付けが完了後は、筒状のボルト26を介して制御ユニット10内に引き出されている指紋照合ユニット1側からの配線を制御装置31の不図示の所定の端子に接続すると共に、後述するように扉23に取り付け完了後の本締めユニット16を、電源ケーブルで接続した後、蓋部12を本体部箱体11に取り付けて、錠前13で施錠する。制御ユニット10は扉23の屋内側に取り付けられるユニットであるから高度の安全性を考慮する必要は無く、錠前13は簡単な構造のもので良い。
【0025】
図3は、上記の図2(a) に示す指紋照合ユニット1の取り付け板25で固定される前の本体部箱体2の裏側から内部を見た図である。図3に示すように、指紋照合ユニット1の内部には、上方の電源スイッチ8の横に、LED6の点滅制御と押しスイッチ7の操作情報検出を行うための操作ユニット基板32が配設されている。
【0026】
この操作ユニット基板32の裏面(図の奥行き方向手前側の面)には、強制解錠スイッチ33が配設されている。この強制解錠スイッチ33は、指紋照合器5が故障したり破壊されたとき、あるいは、押しスイッチ7の操作が不能になったときなどに、シリンダ錠29によってロック機構34を解錠して、指紋照合ユニット1の内部を取り付け板25から開放し、手作業によって強制解錠スイッチ33を押して、本締めユニット16の本締錠19を強制的に解錠するためのものである。
【0027】
この操作ユニット基板32の下方には指紋照合器5の本体モジュールとその指紋照合モジュール基板35が配設されている。この指紋照合モジュール基板35と上記の操作ユニット基板32はそれぞれ配線によって、図2(a) に示した筒状のボルト26を介して、制御ユニット10の制御装置31に接続されている。
【0028】
図4(a),(b),(c) は、それぞれ本締めユニット16の扉23への取り付け方法を示す図である。いずれの場合も、本締めユニット16は既設の錠前機構が在る部分とは異なる箇所に取り付けられる。
先ず、図4(a) に示す取り付け方法は、扉23が33〜50mm程度の厚さを有する場合に可能な取り付け方法である。図4(a) に示すように、既設の錠前機構が在る部分とは異なる適宜の箇所に掘り込み36を穿設し、この掘り込み36に図の矢印aで示すように本締めユニット16の本体部箱体17を嵌入させ、前部押さえ板18を扉23にビス止めして固定する。
【0029】
次に、図4(b) に示す取り付け方法は、扉23の厚さが33mm未満の場合の取り付け方法である。図4(b) に示すように、扉23の裏側(屋内側)の既設の錠前機構と競合しない適宜の箇所に、面付けで取り付ける。本体部箱体17は、取り付け面の反対側(図の奥行き方向手前側)の面が閉じ蓋37になっており、この閉じ蓋37は四隅にあるビス38で本体部箱体17に対し着脱できるようになっている。
【0030】
図のように本体部箱体17を扉23に面取り付けするときは、四隅のビス38を外して閉じ蓋37を取り除き、対向面(取り付け面)に予め設けてある面取り付け用ビス孔によって他のビスを用いて取り付け面を扉面に締め付けて本体部箱体17を扉23に固定する。この後、閉じ蓋37の四隅をビス38で本体部箱体17に固定する。
【0031】
また、図4(c) に示す取り付け方法は、扉23の厚さが本締めユニット16の本体部箱体17の厚さと同じである場合の取り付け方法である。この場合は、図4(c) に示すように、扉23の既設の錠前機構と競合しない適宜の箇所に、本体部箱体17が丁度嵌まり込む大きさの切り欠き部39を穿設する。この切り欠き部39に本締めユニット16の本体部箱体17を嵌め込み、前部押さえ板18を扉23にビス止めする。これにより本締錠19の移動方向への本締めユニット16の位置が固定される。
【0032】
この扉23には、切り欠き部39の上下にそれぞれ貫通孔41が穿設される。これらの貫通孔41には、扉23の表側から、一方のユニットカバー42aの上下2本のボルト43が挿通され、ボルト43の先端は扉23の裏側に突出する。この突出したボルト43の先端は、他方のユニットカバー42bの上下2個のボルト受け孔44に挿通され、不図示のナットで締め付けられて固定される。これにより、本締めユニット16がユニットカバー42a及び42bによって外部から覆い隠されると共に、本締錠19の移動方向の直角方向(扉23の表裏方向)への本締めユニット16の位置が固定される。
【0033】
図5(a),(b),(c) は、それぞれ上記の本締錠19によって施錠されるストライク部(本締錠19に対応する壁又は柱側の受け部)の構成を示す図である。
図5(a) は最も一般的なストライク45の形状とその取り付け方法を示している。このストライク45は、縦長の平板状に形成され、中央に本締錠受け孔46が形成され、上下にビス孔47が設けられている。
【0034】
先ず、ストライク45の本締錠受け孔46に対応する壁又は柱48の位置に、本締錠進入穴を穿設した後、その上にストライク45をあてがい、ビス孔47を不図示のビスで壁又は柱48に締め付けてストライク45を壁又は柱48に固定する。施錠の際は、図4(a) 又は図4(c) に示した取り付け方法で扉23に取り付けられたいずれかの本締めユニット16の本締錠19が、このストライク45の本締錠受け孔46に係止する。
【0035】
図5(b),(c) は、壁又は柱がアルミサッシで構成されている場合のストライク部の構成を示す図であり、同図(b) に示すストライク49は、壁又は柱48′の取り付け部が横に広い場合である。このストライク49は、横方向に長い鋼板部材で構成され、壁又は柱48′の補強部51の形状に合わせて折れ曲がりを形成しており、後端部の2個のビス孔52を不図示のビスで壁又は柱48′締め付けられて固定される。先端部は本締錠受け部53は孔ではなく面を形成している。
【0036】
この本締錠受け部53は、対応する本締めユニット16の本締錠19の位置に合わせて、壁又は柱48′の裏面(屋内の面)54からやや離れて配置される場合が多い。ストライク49を形成している鋼板部材の厚さは、およそ2mm程度であり、この厚さで50kの圧力を受けても変形しない強度を持っている。したがって、ストライクとして十分に機能する。
【0037】
同図(c) に示すストライク55は、壁又は柱48″の取り付け部が横に狭い場合である。このストライク55も横方向に長い鋼板部材で構成され、壁又は柱48″の補強部56の形状に合わせて折れ曲がりを形成しており、後端部の3個のビス孔57を不図示のビスで壁又は柱48″締め付けられて固定される。この場合も先端部は本締錠受け部58は孔ではなく面を形成している。また、この場合も、本締錠受け部58は、対応する本締めユニット16の本締錠19の位置に合わせて、壁又は柱48″の裏面(屋内の面)59からやや離れて配置される場合が多い。
【0038】
図6は、上記のようにして構成される指紋照合施解錠装置の動作を説明するための図であり、分かり易いように、指紋照合ユニット1と制御ユニット10を、扉23に対して、図2(b) の状態から左右(扉23の表裏方向)に展開して示している。また、各部の構成部分には、これまで使用した同一の番号を付与して示している。また、本締めユニット16の扉23への取り付け方法では、例として、図4(a) の場合を取り上げて示している。勿論、図4(b),(c) の場合も動作は同一である。
【0039】
先ず、家人が屋内に居て、扉23を施錠する場合は、制御ユニット10の
施錠ボタン14を押すと、自動的に内蔵電池の電源が入り、制御装置31の施錠回路が働いて、本締めユニット16のウォームギア付きモータを順方向に回転させ、減速ギア列を介して、ラックを施錠方向に移動させ、本締錠19の先端をストライク45(又は49又は55、以下同様)に係合させる。これにより、扉23が内側から施錠される。
【0040】
同様に家人が屋内に居て、施錠してある扉23を解錠するときは、制御ユニット10の解錠ボタン15を押すと、この場合も自動的に内蔵電池の電源が入り、制御装置31の解錠回路が働いて、本締めユニット16のウォームギア付きモータを逆方向に回転させ、減速ギア列を介して、ラックを解錠方向に移動させ、本締錠19の先端をストライク45との係合部から退去させる。これにより、扉23が内側から解錠される。
【0041】
次に、家人が外出して屋内を留守にするときのように外から扉23を施錠するときは、指紋照合ユニット1の前部保護蓋3を手前上方に持ち上げて開き、本体部箱体2の前面の上方にある電源スイッチ8を押して電源を入れ、次に3個の押しスイッチ7のうち、所定の押しスイッチ7を所定の手順で押すことにより、そのイベント情報が、貫通孔24を貫通する筒状のボルト26内の(図2(a) 参照)配線を介して制御ユニット10の制御装置31に送信され、上記の場合と同様にして施錠が行われる。
【0042】
また、家人が外出から戻って外から扉23の施錠を解錠するときは、先ず、上記同様に、指紋照合ユニット1の前部保護蓋3を手前上方に持ち上げて開いた後、電源スイッチ8を押して電源を入れ、本体部箱体2の前面下方にある指紋照合器5に所定の指先を押し当てて指紋を読み取らせる。この指紋読取情報は上記同様に配線を介して制御ユニット10の制御装置31に送信され、制御装置31に内蔵の記憶装置に記憶されて予め登録されている指紋データと照合され、いずれかの登録指紋データと一致していれば、解錠回路が働いて上述したと同様に解錠が行われる。
【0043】
尚、何らかの理由で指紋照合器5が機能しないときに備えて、各家人それぞれに又は共通に、IDコードを登録するようにしておくことが好ましい。このIDコードの登録は、3個の押しスイッチ7を用いて、所定の操作手順で予め登録することができ、また、変更も可能である。また、屋内から制御ユニット10の蓋部12を開いて、図2(a) では特には図示しなかった操作ボタンを操作して、上記同様にIDコードの登録や変更を行うことができる。
【0044】
指紋照合器5に指紋を読み取らせる代わりに、上記の登録したIDコードを3個の押しスイッチ7を用いて入力すると、制御ユニット10の制御装置31が登録されているIDコードであることを確認した後、解錠回路が働いて上述したと同様に解錠が行われる。
【0045】
このように、取り付けが簡単で、小型で安価な構成でありながら、指紋照合又はID入力で解錠を行うので、安全性が極めて高くて便利な指紋照合施解錠装置を提供することが出来るようになる。
ところで、制御ユニット10に内蔵してある電池が消耗して、全体の装置が動作しなくなる場合が考えられる、このときは、コンビニエンスストア等で電池を購入し、この電池を図2(a),(b) に示した電池接続端子28に差し込んで代替電源として電力を供給する。これにより、上記同様に不都合なく解錠ができる。
【0046】
また、指紋照合ユニット1が何らかの理由によって障害を受け、指紋照合器5も、押しスイッチ7も機能しなくなったときは、図2(a),(b) に示したシリンダ錠29に鍵を差し込んで、ロック機構34のロックを解除し、指紋照合ユニット1の本体部箱体2を、図2(a) に示した取り付け板25から左右いずれかに開いて、図3に示したように内部を開放し、強制解錠スイッチ33を押すことによって、この場合も制御ユニット10の制御装置31により解錠が行われる。
【0047】
尚、この場合、シリンダ錠29の鍵は、例えば適宜の保安請負会社に委託して上記のように異常事態になったときのみ係員を電話等で呼び寄せて、鍵を受け取って、その鍵を用いるようにすることが安全上で好ましいといえる。
また、指紋照合ユニット1に支障が起きたのではなく、本締めユニット16の本締錠駆動系に異常が発生した場合等には、本締錠19を強制的に解錠するソレノイドを作動させるように制御装置31の制御方法を予め設定しておくと、如何なる異常時にも対処することができる指紋照合施解錠装置が実現する。
【0048】
尚、上記の例では、指紋照合ユニット1と制御ユニット10を扉23の表裏に配設するようにしているが、これに限ることなく、扉近傍の壁の表裏に配設するようにしても良い。
また、指紋照合ユニット1と制御ユニット10を扉又は壁の取り付け位置が表裏対応する面に取り付けるのではなく、異なる位置に取り付けるようにしても良い。この場合は、指紋照合ユニット1を取り付ける筒状のボルト内から引き出した配線を制御ユニット10まで延長するようにすればよい。また、制御ユニット10から本締めユニット16までの配線も延長させれば良い。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、既設のドアに既設の錠前機構を残したまま取り付けることができ、指紋照合又はID入力で解錠する極めて高い安全性を備え、且つ如何なる異常時にも対処して強制解錠することができる、取り付けに面倒が無く便利で経済的な指紋照合施解錠装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における指紋照合施解錠装置を構成する各ユニットを示す図であり、(a) は指紋照合ユニット、(b) は制御ユニット、(c) は本締めユニットをそれぞれ示している。
【図2】(a) は指紋照合ユニットと制御ユニットを扉に取り付ける手順を示す斜視図、(b) はその取り付けが完了した状態を示す側面図である。
【図3】指紋照合ユニットの取り付け板を外して本体部箱体の裏側から内部を見た図である。
【図4】(a),(b),(c) はそれぞれ本締めユニットの扉への取り付け方法を示す図である。
【図5】(a),(b),(c) は本締錠によって施錠されるストライク部の構成を示す図である。
【図6】指紋照合施解錠装置の動作を説明するために分かり易いように指紋照合ユニットと制御ユニットを扉に対してその表裏方向に展開して示す図である。
【符号の説明】
1  指紋照合ユニット
2  本体部箱体
3  前部保護蓋
4  支持部
5  指紋照合器
6  LED
7  押しスイッチ
8  電源スイッチ
10 制御ユニット
11 本体部箱体
12 蓋部
13 錠前
14 施錠ボタン
15 解錠ボタン
16 本締めユニット
17 本体部箱体
18 前部押さえ板
19 本締錠(デッドボルト)
21 ビス孔
22 出入り孔
23 扉
24 貫通孔
25 取り付け板
26 ボルト
27 ナット
28 電池接続端子
29 シリンダ錠
31 制御装置
32 操作ユニット基板
33 強制解錠スイッチ
34 ロック機構
35 指紋照合モジュール基板
36 掘り込み
37 閉じ蓋
38 ビス
39 切り欠き部
41 貫通孔
42a、42b ユニットカバー
43 ボルト
44 ボルト受け孔
45 ストライク
46 本締錠受け孔
47 ビス孔
48、48′、48″ 壁又は柱
49、55 ストライク
51、56 補強部
52、57 ビス孔
53、58 本締錠受け部
54、59 壁又は柱の裏面(屋内の面)

Claims (5)

  1. 扉または壁の表面に配設された指紋照合ユニットと、
    該指紋照合ユニットと配線により電気的に接続され、前記扉または壁の裏面に配設された制御ユニットと、
    該制御ユニットに配線により電気的に接続され前記扉の内部に埋設され又は前記扉の屋内面に配設された本締めユニットと、
    を有することを特徴とする指紋照合施解錠装置。
  2. 前記本締めユニットは、前記扉の既設の錠前機構とは異なる箇所に配設されることを特徴とする請求項1記載の指紋照合施解錠装置。
  3. 前記指紋照合ユニットは、少なくとも指紋を読み取る指紋読取装置と所望のIDコードを入力できる入力装置を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の指紋照合施解錠装置。
  4. 前記指紋照合ユニットは、ユニット底面の前記扉または壁への取り付け面に近接した位置に配置されたユニット本体の内部を開放するためのシリンダ錠と、内部が開放されたとき操作可能な位置に配置され強制解錠を指示する操作部と、を更に備えてたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の指紋照合施解錠装置。
  5. 前記制御ユニットは、少なくとも施錠操作部と、解錠操作部と、装置全体の動作部を動作させる電源としての電池と、IDコードを登録又は変更するための操作部と、を備えていることを特徴とする請求項1、2,3又は4記載の指紋照合施解錠装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008174905A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Okamura Corp 収納庫の施解錠装置
JP2008174906A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Okamura Corp 収納庫の施解錠装置
CN115637894A (zh) * 2022-09-07 2023-01-24 龚秋民 一种安防指纹密码门锁

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