JP4702293B2 - パワーモジュール用基板の製造方法およびパワーモジュール用基板並びにパワーモジュール - Google Patents

パワーモジュール用基板の製造方法およびパワーモジュール用基板並びにパワーモジュール Download PDF

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Description

この発明は、大電流、高電圧を制御する半導体装置に用いられるパワーモジュール用基板の製造方法およびパワーモジュール用基板並びにパワーモジュールに関するものである。
この種のパワーモジュールは一般に、セラミックス板の表面に回路層がろう付けされたパワーモジュール用基板と、回路層の表面にはんだ接合された半導体チップとを備えている。このうちパワーモジュール用基板は、セラミックス板の表面にろう材箔と回路層とをこの順に配置して積層体とした後に、この積層体を積層方向に加圧した状態で加熱しろう材箔を溶融させて、セラミックス板の表面に回路層をろう付けすることにより形成されている。そして、このろう付けには、例えば下記特許文献1に示されるように、回路層の平面視形状と略同形同大で、かつ全体が同一の材質からなるろう材箔が用いられている。
実公平8−10202号公報
しかしながら、前記従来のパワーモジュール用基板の製造方法では、ろう材箔を溶融させるのに前記積層体を加熱炉内に置いて加熱すると、ろう材箔はまず、その外周縁部に加熱炉内の熱が伝わって溶融し始め、その後徐々に沿面方向の内方に向けて熱が伝導し溶融が進んでいくので、ろう材箔の沿面方向における中央部を溶融させるまで加熱しようとすると、その前に、ろう材箔の外周縁部を構成していた既に溶融したろう材が、回路層とセラミックス板との間からしみ出し、さらにその表面張力で凝集することによって、回路層の側面を伝って半導体チップがはんだ接合される表面に乗り上がるおそれがあった。
このようにして回路層の表面に乗り上げたろう材は視認することができ、外観品質を低減させるおそれがある。特に、Siを含有する例えばAl−Si系のろう材箔を用いて、純Al若しくはAl合金からなる回路層をセラミックス板にろう付する場合には、溶融後に硬化したろう材は、回路層よりも硬い上にパワーモジュールを使用する過程における熱サイクルでさらに加工硬化させられることによって、回路層に対してその表面および側面から大きな外力が作用して、回路層とセラミックス板との接合界面に大きな応力が作用し、回路層がセラミックス板の表面から剥離し易くなり、パワーモジュールの熱サイクル寿命を低下させるおそれがある。さらに、上記と同様の材質からなるろう材箔および回路層を用いた場合において、回路層の表面のうちろう材が乗り上げた部分にワイヤボンディングが施されると、ろう材は前記のように回路層と比べて硬いので、この部分とワイヤボンディングとの接合部における熱サイクル寿命を低下させるおそれもある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、セラミックス板の表面に回路層をろう付けする際に、溶融したろう材が回路層の側面を伝って、半導体チップが接合される表面に乗り上がるのを抑制することができるパワーモジュール用基板の製造方法およびパワーモジュール用基板並びにパワーモジュールを提供することを目的とする。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明のパワーモジュール用基板の製造方法は、セラミックス板の表面にろう材層と回路層とをこの順に配置して積層体とした後に、この積層体を積層方向に加圧した状態で加熱してろう材層を溶融させることにより、セラミックス板の表面に回路層がろう付けされてなり、この回路層の表面に半導体チップがはんだ接合されるパワーモジュール用基板を形成するパワーモジュール用基板の製造方法であって、前記ろう材層は、前記積層体において、表面に前記回路層の外周縁部が配置される外周部分と、この外周部分に囲まれた内側部分とを備え、前記内側部分は、直径0.1μm以下の超微粒子粉末のろう材により形成され、前記外周部分は、内側部分のろう材よりも粒径が大きいろう材又はろう材箔により形成されていることを特徴とする。
この発明では、ろう材層の内側部分が超微粒子粉末により形成されているので、外周部分よりも融点が低くなる。逆に言えば、内側部分よりも外周部分の方が融点が高くなるのであり、前記積層体を加熱したときに、まず、ろう材層の前記内側部分を溶融させて、その後、前記外周部分を溶融させることが可能になる。したがって、ろう材層の前記内側部分が溶融し、この溶融したろう材がろう材層の外周縁に向けて拡がるように流れようとしても、その流れを、ろう材層の前記外周部分でせき止めることができる。
また、加熱してセラミックス板と回路層とをろう付けする過程において、内側部分がまず溶融し、次いで外周部分が溶融するという二段階の溶融過程を経るので、ろう材層の前記外周部分が溶融する時点を、前記従来のように全体がほぼ同時に溶融する場合と比べて遅らせることが可能になり、この外周部分が溶融状態となっている時間を短縮することができる。
以上より、セラミックス板の表面に回路層をろう付けする際に、溶融したろう材が回路層の側面を伝って、半導体チップが接合される表面に乗り上がるのを抑制することができる。
ここで、前記外周部分は前記内側部分より厚く形成されるとよく、内側部分が溶融状態となった後に外部にしみ出すことを確実に阻止することができる。
また、本発明のパワーモジュール用基板は、セラミックス板の表面に回路層がろう付けされてなり、この回路層の表面に半導体チップがはんだ接合されるパワーモジュール用基板であって、本発明のパワーモジュール用基板の製造方法により形成されたことを特徴とする。
さらに、本発明のパワーモジュールは、セラミックス板の表面に回路層がろう付けされたパワーモジュール用基板と、回路層の表面にはんだ接合された半導体チップとを備えたパワーモジュールであって、前記パワーモジュール用基板は、本発明のパワーモジュール用基板の製造方法により形成されたことを特徴とする。
この発明に係るパワーモジュール用基板の製造方法およびパワーモジュール用基板並びにパワーモジュールによれば、セラミックス板の表面に回路層をろう付けする際に、超微粒子粉末のろう材によって形成される内側部分よりも外側部分を後に溶融させて、ろう材が外方へ流れ出るのを融点の高い外周部分でせき止めることができ、ろう材が回路層の側面を伝って、半導体チップが接合される表面に乗り上がるのを抑制することができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の一実施形態に係るパワーモジュール用基板を適用したパワーモジュールを示す全体図である。
このパワーモジュール10は、セラミックス板11の表面に回路層12がろう付けされたパワーモジュール用基板14と、回路層12の表面にはんだ層17を介してはんだ接合された半導体チップ15とを備えている。
図示の例では、パワーモジュール用基板14には、回路層12と同じ材質からなる金属層18が、セラミックス板11の裏面にろう付けされて備えられている。さらに、パワーモジュール10には、冷却器16が、金属層18の裏面にろう付けや拡散接合、はんだ付け等により接合されて備えられている。
なお、セラミックス板11は、例えばAlN、Al、Si若しくはSiC等で形成され、回路層12および金属層18はそれぞれ、例えば純Al若しくはAl合金で形成され、冷却器16は、純Al、純Cu、Al合金若しくはCu合金で形成され、はんだ層17は、例えばSn−Ag−Cu系若しくはZn−Al系のはんだ材とされる。
さらに、セラミックス板11と回路層12および金属層18とは、後述する特殊構造を有するAl系のろう材層20を用いてろう付けされている。
ここで、本実施形態では、回路層12および金属層18はそれぞれ、純Al若しくはAl合金からなる母材を打ち抜いたり、あるいは鋳造により形成されており、回路層12および金属層18の各外表面のうち、セラミックス板11の表裏面から立上がる側面はそれぞれ、セラミックス板11の表裏面に対して略垂直に延在している。
次に、以上のように構成されたパワーモジュール用基板14の製造方法について説明する。
まず、図2に示されるように、セラミックス板11の表面に、ろう材層20と回路層12とをこの順に配置するとともに、セラミックス板11の裏面に、ろう材層20と金属層18とをこの順に配置して図2に示すような積層体14aを形成する。そして、この積層体14aを、加熱炉内に置いて積層方向に加圧した状態で加熱し、ろう材層20を溶融させることによって、セラミックス板11の表面に回路層12をろう付けするとともに、セラミックス板11の裏面に金属層18をろう付けし、パワーモジュール用基板14を形成する。
ここで、本実施形態では、ろう材層20は、材料としては、例えば、Al−Si系、Al−Si−Mg系、Al−Si−Cu−Mg系、Al−Fe−Ni系、Al−Si−Fe―Ni系、Al−Si−Mg−Fe系、Al−Si−Cu系、Al−Si−Fe系、およびAl−Si−Mg−Fe−Mn系等の中から選ばれるが、図3及び図4に示されるように、積層体14aにおいて、表面に回路層12の外周縁部が配置される外周部分20aと、この外周部分20aに囲まれた内側部分20bとを備えている。
そして、外周部分20aは枠状のろう材箔によって構成され、内側部分20bは、直径が0.1μm以下、好ましくは10nm以上30nm以下の超微粒子の粉末からなるろう材によって構成されている。この場合、内側部分20bのろう材は、セラミックス板11に外周部分20aの枠状のろう材箔を載せ、その枠の中に超微粒子の粉末のまま埋めるか、超微粒子の粉末をペースト状にして塗ることにより供給される。
このときのろう材層20の厚さは、内側部分20bのろう材の厚さとしては10μm以上30μm以下とされ、外周部分20aのろう材箔の厚さは、内側部分20bのろう材の厚さの1.5倍以上2倍以下の範囲となるように厚く形成される。例えば、内側部分20bのろう材の厚さを10μmとした場合には、外周部分20aのろう材箔の厚さは15μm以上20μm以下とし、内側部分20bのろう材の厚さを30μmとした場合には、外周部分20aのろう材箔の厚さは45μm以上60μm以下とされる。
また、図示の例では、外周部分20aは、回路層12の裏面の外周縁に沿ってその全周にわたって延在し、その沿面方向における内側に内側部分20bが配置されている。なお、前記沿面方向は、積層体14aの積層方向に直交する方向のことをいう。さらに、内側部分20bの外周縁は、外周部分20aの内周縁と同形同大とされており、内側部分20bの外周縁と、外周部分20aの内周縁との間には略隙間のない状態となっている。
以上のようにして回路層12とセラミックス板11との間に、ろう材箔からなる外周部分20aと、超微粒子粉末のろう材からなる内側部分20bとに分けたろう材層20が配置されるが、図示の例では、金属層18とセラミックス板11との間に配置されたろう材層20も、回路層12とセラミックス板11との間に配置されたろう材層20と同様に、外周部分20aと内側部分20bとを備えている。なお、本実施形態では、ろう材層20は、回路層12の裏面の、セラミックス板11の表面への投影面における略全域に配置されるとともに、金属層18の裏面の、セラミックス板11の裏面への投影面における略全域にも配置されている。
そして、このろう材層20を介在させた積層体14aを加圧しながら加熱してろう材層20を溶融させるのであるが、このろう材層20に用いられている外周部分20aのろう材箔と内側部分20bの超微粒子粉末のろう材とでは液相温度が異なり、内側部分20bを超微粒子粉末にしたことにより、外周部分20aの液相温度に比べて、内側部分20bの液相温度の方が、10℃以上30℃以下低くなっている。この融点降下は粒径が小さくなるほど大きくなり、Al−Si系ろう材の場合は、粒径1μm以下でその傾向が現れ、
特に30nm以下の粒径の場合に顕著になる。
したがって、このようなろう材層20を用いて積層体14aを加熱する際、まず、内側部分20bが溶融するまで加熱した後に、その温度を内側部分20bが全て液相状態になるまで保持し、その後、外周部分20aが溶融するまでさらに加熱し、その温度になったのと略同時に、あるいはその温度に、内側部分20bの液相温度で保持した時間よりも短い時間保持した後に、つまり外周部分20aが液相状態になったのと略同時にこの加熱を停止して徐冷し、パワーモジュール用基板14を形成するのである。
なお、このろう付け時の積層体14aへの加圧は、例えば接合面に225KPa以上265KPa以下の圧力を作用させる程度とされる。
このように製造される本実施形態のパワーモジュール用基板によれば、ろう材層20の内側部分20bを超微粒子粉末により形成したことにより、外周部分20aのろう材箔に比べて液相温度が低くなり、積層体14aを加熱したときに、まず、内側部分20bを溶融させて、その後、外周部分20aを溶融させることが可能になる。したがって、ろう材層20の内側部分20bが溶融し、この溶融したろう材がろう材層20の外周縁に向けて拡がるように流れようとしても、その流れを、ろう材層20の外周部分20aでせき止めることができる。また、加熱してセラミックス板11と回路層12とをろう付けする過程において、ろう材層20の外周部分20aが溶融する時点を、全体を箔からなるろう材層を用いるのと比べて遅らせることが可能になり、この外周部分20aが溶融状態となっている時間を短縮することができる。
以上より、セラミックス板11の表面に回路層12をろう付けする際に、溶融したろう材が回路層12の側面を伝って、半導体チップ15が接合される表面に乗り上がるのを抑制することができる。
この場合、内側部分20bの超微粒子粉末は、外周部分20aとの液相温度の差が10℃以上30℃以下低くなるように微粒子化したものであれば、前記の作用効果が確実に奏効されることになる。すなわち、両液相温度の差が10℃より小さいと、ろう付け時の加熱温度を加熱炉内の全域にわたってばらつき少なく均一にしなければ、外周部分20aが内側部分20bと略同時に溶融し始めたり、あるいは外周部分20aが溶融した後に、内側部分20bが溶融したりするおそれがある。また、両液相温度の差が30℃より大きいと、ろう材層20において、内側部分20bを溶融させた後、外周部分20aを溶融させるまでに、この内側部分20bのろう材を熱により変質させたり、あるいは外周部分20aおよび内側部分20bの各組成が互いに大きく異なったことに起因して、ろう付け時に互いが反応し合い例えばろう付けの接合強度を低下させる等し、さらには、加熱炉の温度制御が困難になる等のおそれがある。
ここで、この製造方法についての具体的な実施例について説明する。
まず、材質については、回路層12および金属層18を純度99.98wt%の純Al、セラミックス板11をAlNによりそれぞれ形成した。そして、ろう材層20としてAl−Si系のろう材(Alが92.5wt%、Siが7.5wt%、固相温度が577℃、液相温度が615℃)を採用し、外周部分20aはその箔を使用し、内側部分20bは1μm以下の超微粒子粉末として使用した。
この内側部分に使用される超微粒子粉末のろう材を製造する方法としては、例えば特開平6−172820号公報に開示された熱プラズマ法による技術を用いた。
すなわち、2個のプラズマトーチからプラズマフレームを重畳させるようにして生成させ、その片方のプラズマトーチ(第1トーチ)のみに、AlxSiy(x=92.5,y=100−x)となるようにとAlとSiを秤量・混合した粉末原料を供給し、他方のプラズマトーチ(第2トーチ)には原料を供給しない状態とし、超微粒子粉末を得る。そのときの実施条件は例えば以下の通りである。
反応容器内圧 : 0.07MPa
反応容器雰囲気: Arガス雰囲気
トーチ個数 : 2
トーチ対向角度: 約80度(2つのプラズマフレームが高温部で重畳)
第1トーチ作動条件
電流: 200A
電圧: 60V
ガス: Ar=0.133l/s
2=0.116l/s
原料供給速度:0.18g/s
第2トーチ作動条件
電流: 250A
電圧: 40V
ガス:Ar=0.166l/s
2=0.050l/s
原料供給せず。
また、各層の厚さについては、回路層12および金属層18を約0.4mm、ろう材層20については外周部分20aを約35μm、内側部分20bを約20μmとし、セラミックス板11を約0.635mmとした。なお、外周部分20aの外周縁の縦および横の寸法をそれぞれ約28mmおよび約70mmとし、この外周縁と内周縁との距離は約5mmとした。そして、平面視四角形とされたろう材層20の内側部分20bは、縦および横の寸法をそれぞれ約18mmおよび約60mmとした。
そして、積層体14aを接合面に200KPaの圧力を作用させた状態として真空状態の加熱炉内に置いて、この加熱炉内を約550℃になるまで10℃/minで加熱する。その後、約550℃の温度を約90分間保持した後に、さらに約645℃になるまで10℃/minで加熱し、そして、約645℃の温度を約40分間保持した後に徐冷して、パワーモジュール用基板14を形成した。
このように製造されたパワーモジュール用基板14は、回路層12の側面及び表面へのろう材のしみ出しは生じなかった。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、パワーモジュール用基板14として金属層18を備えた構成を示したが、この金属層18を設けなくてもよい。
また、ろう材層20の内側部分20bは超微粒子粉末により構成されるが、外周部分20aは箔でなくても粉末状等の形態であってもよい。その場合、外周部分20aは内側部分20bの超微粒子よりも粒径が大きいものが用いられ、しみ出しを抑制するためには、30nm以上の粒径である必要があるとともに、前記した溶融時期を内側部分20bに対して遅らせるために、内側部分20bの超微粒子粉末に対して例えば、15nm以上100nm以下の粒径差のものであることが好ましい。また、外周部分20aおよび内側部分20bを形成する各材質は、前記実施形態で示したものに限られるものではない。さらに、外周部分20aは、内側部分20bを形成する材質よりも液相温度が高い材質で形成されていてもよい。
さらに、前記実施形態では、ろう材層20の外周部分20aとして、回路層12の裏面の外周縁に沿ってその全周にわたって延在した構成を示したが、これに代えて、例えば図4に示されるように、周方向に複数に分割された外周部分20aを採用してもよい。
また、前記実施形態では、ろう材層20として、内側部分20bの外周縁と、外周部分20aの内周縁との間に略隙間のない構成を示したが、これに代えて、例えば約50μm程度であれば隙間を設けてもよい。さらに、図4に示したように、分割された外周部分20aでは、その周方向に隙間のない状態でセラミックス板11に配置してもよいし、あるいは約50μm程度であればこの周方向に隙間を設けてもよい。また、外周部分20aおよび内側部分20bの平面視形状は前記実施形態のものに限られるものではない。
この発明の一実施形態に係るパワーモジュール用基板を適用したパワーモジュールを示す全体図である。 この発明の一実施形態に係るパワーモジュール用基板を製造する途中の積層体の断面側面図である。 図2の積層体に用いられているろう材層を示す平面図である。 図3のろう材層の縦断面図である。 この発明の他の実施形態に係るパワーモジュール用基板の製造方法で用いられるろう材層の平面図である。
符号の説明
10 パワーモジュール 11 セラミックス板 12 回路層 14 パワーモジュール用基板 14a 積層体 15 半導体チップ 20 ろう材層 20a 外周部分 20b 内側部分

Claims (4)

  1. セラミックス板の表面にろう材層と回路層とをこの順に配置して積層体とした後に、この積層体を積層方向に加圧した状態で加熱してろう材層を溶融させることにより、セラミックス板の表面に回路層がろう付けされてなり、この回路層の表面に半導体チップがはんだ接合されるパワーモジュール用基板を形成するパワーモジュール用基板の製造方法であって、
    前記ろう材層は、前記積層体において、表面に前記回路層の外周縁部が配置される外周部分と、この外周部分に囲まれた内側部分とを備え、前記内側部分は、直径0.1μm以下の超微粒子粉末のろう材により形成され、前記外周部分は、内側部分のろう材よりも粒径が大きいろう材又はろう材箔により形成されていることを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
  2. 請求項1記載のパワーモジュール用基板の製造方法であって、
    前記外周部分は前記内側部分よりも厚く形成されていることを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
  3. セラミックス板の表面に回路層がろう付けされてなり、この回路層の表面に半導体チップがはんだ接合されるパワーモジュール用基板であって、
    請求項1または2に記載のパワーモジュール用基板の製造方法により形成されたことを特徴とするパワーモジュール用基板。
  4. セラミックス板の表面に回路層がろう付けされたパワーモジュール用基板と、回路層の表面にはんだ接合された半導体チップとを備えたパワーモジュールであって、
    前記パワーモジュール用基板は、請求項1または2に記載のパワーモジュール用基板の製造方法により形成されたことを特徴とするパワーモジュール。
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