JP4701680B2 - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
まず、本発明の固体電解コンデンサの製造方法により製造される本発明の固体電解コンデンサについて説明する。図1は、本発明の固体電解コンデンサの好適な一実施形態を示す模式断面図である。図1に示すように、固体電解コンデンサ1は、陽極導出線8及び陰極導出線10が接続された固体電解コンデンサ素子18が、樹脂モールド層16で覆われた構成を有している。また、陽極導出線8、陰極導出線10には外部陽極端子12、外部陰極端子14がそれぞれ接続されている。そして、固体電解コンデンサ素子18は、交互に一定間隔で配置された電極2(第1の電極層)と電極6との間に誘電体層4が設けられたものである。また、電極2及び誘電体層4から弁作用金属基体5が構成されている。
電極2は、固体電解コンデンサ1において陽極として機能するものである。その表面には粗面化又は拡面化処理が施されて微細な凹凸形状が形成されており、これにより表面積が増大されて固体電解コンデンサ1の高容量化が図られている。電極2を構成する材料としては、電解コンデンサに一般に用いられるものであれば特に制限されず、例えば、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン等のいわゆる弁作用金属が挙げられる。これらの中ではアルミニウム又はタンタルが比較的好ましく用いられる。これらの弁作用金属により構成される電極2は、弁作用金属層とも呼ばれている。また、電極2の厚さは通常好ましくは1〜500μm程度とされる。
誘電体層4は、電極2表面の凹凸形状に沿ってその表面を覆うように形成されている。誘電体層4は、通常電気絶縁性を有する金属酸化皮膜(例えば、電極2がアルミニウムである場合は酸化アルミニウム皮膜)から成り、電極2の表層部を所定の方法で酸化することで簡易に形成される。また、誘電体層4の厚さは、通常1nm〜1μmとされる。
固体電解質層20は、拡面化により形成された電極2の微細凹凸面上の誘電体層4に沿ってその凹部を埋めるように形成されている。固体電解質層20の厚さは、上記凹凸面を覆うことができるような厚さが望ましく、例えば、好ましくは1〜100μm程度とされる。かかる固体電解質層20は、少なくとも導電性高分子化合物を含有して成るものである。
(第1実施形態)
次に、以上のような構成を有する固体電解コンデンサ1を製造するための本発明の固体電解コンデンサの製造方法の第1実施形態について説明する。
次に、本発明の固体電解コンデンサの製造方法の第2実施形態について説明する。第2実施形態にかかる固体電解コンデンサの製造方法では、固体電解質層20を二液法により形成する。すなわち、固体電解質層形成工程のみ上述した第1実施形態と異なっており、それ以外の工程については、第1実施形態において説明した方法と同様に、図3に示したフロー図に従って行うことができる。以下、第2実施形態における固体電解質形成工程(以下、「第2の固体電解質形成工程」という)について説明する。
以下の手順を経て、電解コンデンサを製造した。すなわち、まず、陽極として拡面化処理済みのアルミニウム箔(3.5mm×6.5mm)を準備し、このアルミニウム箔表面の陽極となるべき部分(陽極部)と陰極を形成すべき部分(陰極形成部)とを区画すべき位置に、これらを区画するための絶縁物を形成した。このアルミニウム箔を化成溶液としてのアジピン酸アンモニウム水溶液に浸漬させた後、アルミニウム箔に6Vの電圧を印加して陽極酸化反応を進行させることにより、そのアルミニウム箔の表層に酸化アルミニウム皮膜よりなる誘電体層を形成した。これにより、アルミニウム箔上に誘電体層が形成されてなる弁作用金属基体を得た。
固体電解質形成工程を以下の手順で行った以外は実施例1と同様にして、実施例2の固体電解コンデンサを作製した。
固体電解質形成工程を以下の手順で行った以外は実施例1と同様にして、実施例3の固体電解コンデンサを作製した。
固体電解質形成工程を以下の手順で行った以外は実施例1と同様にして、比較例1の固体電解コンデンサを作製した。
固体電解質形成工程を以下の手順で行った以外は実施例1と同様にして、比較例2の固体電解コンデンサを作製した。
固体電解質形成工程を以下の手順で行った以外は実施例1と同様にして、比較例3の固体電解コンデンサを作製した。
実施例1〜3及び比較例1〜3で得られた固体電解コンデンサについて、IMPEDANCE/GAIN−PHASE ANALYZER 4194A(商品名、HEWLETT PACKARD社製)を用いて初期状態における120Hzでの静電容量及び100kHzでのインピーダンスを測定した。その後、固体電解コンデンサを125℃の高温環境下に放置し、所定の時間が経過する毎に上記と同様にして静電容量及びインピーダンスを測定した。これにより、初期状態における静電容量及びインピーダンスに対する容量変化率及びインピーダンス変化率を求めた。高温環境下での放置時間[時間]とそのときの容量変化率[%]を表1に、放置時間[時間]とそのときのインピーダンス変化率[%]を表2にそれぞれ示す。また、高温環境下での放置時間[時間]と容量変化率[%]との関係を表すグラフを図6に、高温環境下での放置時間[時間]とインピーダンス変化率[%]との関係を表すグラフを図7にそれぞれ示す。
Claims (3)
- 表面に誘電体層が形成された弁作用金属基体を準備する準備工程と、
前記弁作用金属基体の前記誘電体層上に固体電解質層を形成する固体電解質層形成工程と、
を有する固体電解コンデンサの製造方法であって、
前記固体電解質層形成工程は、
前記弁作用金属基体を、導電性高分子化合物を構成する単量体及び該単量体を酸化重合させるための酸化剤を含む重合溶液に浸漬した後、該重合溶液から引き上げる浸漬ステップと、
前記弁作用金属基体を引き上げた状態で放置する放置ステップと、
前記弁作用金属基体の表面を洗浄する洗浄ステップと、
を含む重合処理、並びに、少なくとも前記浸漬ステップを含み、前記洗浄ステップを含まない省略重合処理を、少なくとも1回の前記重合処理を行った後に、1回の前記省略重合処理を行い、その後更に1回の前記重合処理を行うことで、前記単量体を酸化重合させて前記固体電解質層を形成する工程である、ことを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。 - 前記省略重合処理は、前記放置ステップを含まないことを特徴とする請求項1記載の固体電解コンデンサの製造方法。
- 請求項1又は2記載の固体電解コンデンサの製造方法により製造されたものであることを特徴とする固体電解コンデンサ。
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