図1は本発明の一参考形態である画像形成管理装置を示し、図2は同画像形成管理装置における自動販売機の回路構成を示す。この参考形態は、画像形成装置としての複写機32と画像形成装置用自動販売機12と領収書発行装置33とを有する。複写機32は、原稿の画像を記録媒体としての転写紙上に形成する複写機能と、入力情報を記録媒体としての転写紙上に出力する出力機能とを有するものである。なお、画像形成装置は、印刷機やファクシミリなどでもよく、プリンタとパーソナルコンピュータとの組み合わせでもよい。
画像形成装置用自動販売機12は、自動販売機12全体を制御する制御手段としての自動販売機制御部1と、自動販売機12の電源のオン/オフを行うメインスイッチ2と、複写機32との通信を行うためのインターフェイス(I/F)部3と、つり銭返却及び硬貨詰りの解除を行う返却手段としての返却レバー4と、料金テーブルに画像形成物の単価(コピー単価)を設定したりするための設定スイッチ5とを有する。この設定スイッチ5で料金テーブルに設定された料金テーブルの単価は、自動販売機制御部1内の不揮発性記憶手段としての、バッテリでバックアップされたRAM6に格納され、自動販売機12の電源が落とされても保持される。
また、自動販売機12は、ユーザによりコイン(COIN)投入口13(図6参照)から投入された有価物としての硬貨が本物であるかどうかを判定し、硬貨が本物である場合にはその投入硬貨の金額を自動販売機制御部1に知らせるコインメカニズム7と、つり銭を蓄えるつり銭収納部8と、つり銭収納部8に入り切らない硬貨を蓄えるコイン収納箱9(図7参照)と、切り替えキー10と、表示手段としての表示部11とを有する。切り替えキー10は、複写機32単体使用と、複写機32及び自動販売機12の連動使用とを切り替えるためのキーである。表示部11は、投入金額(投入硬貨の金額)、転写紙に画像形成(情報出力を含む)を行うことに対する料金(コピー料金)、画像形成(情報出力を含む)可、つり銭切れなどを表示する。なお、本参考形態は有価物として硬貨を用いるが、有価物として紙幣やカードなどを用いて紙幣などの金額、カードの度数を扱うようにしてもよい。
図4及び図6は表示部11を示し、図5は自動販売機12の外観を示す。表示部11は、自動販売機12の上部に設置され、投入金額(投入硬貨の金額)を表示する部分14、コピー料金を表示する部分15、画像形成(情報出力を含む)可を表示する部分16、10円のつり銭切れを表示する部分17、100円のつり銭切れを表示する部分18を有する。
自動販売機12は、図5に示すように切り替えキー10と、ドアキー20と、硬貨返却口21を有する。また、自動販売機12は、図7に示すように、払い出しスイッチ22と、モードスイッチ23と、アドレススイッチ24と、設定金額スイッチ25と、メインスイッチ2と、ヒューズ27と、つり銭収納部8のつり銭収納ケース31とを有する。
図3は複写機32の概略的回路構成を示す。複写機32は、複写機32全体を制御する制御手段としての複写機制御部28と、自動販売機12との通信を行うためのI/F部29と、操作部30などを有する。
図8は複写機32の動作フローを示し、図9及び図10は自動販売機12の動作フローを示す。
まず、通常の画像形成(複写)を行う場合について説明する。複写機32では、ユーザは、操作部30により、画像形成条件(コピー条件)として転写紙のサイズ、画像形成枚数、画像形成モード(フルカラーと白黒のいずれの画像形成を行うモードとするか、転写紙の片面と両面のいずれに画像形成を行うモードとするか)を設定し、コピー条件の設定後に原稿を原稿台上にセットして操作部30の画像形成開始指示手段としてのスタートボタンで画像形成開始を指示する。
複写機制御部28は、まず、ステップ101で操作部30又はパーソナルコンピュータからの入力信号により通常の画像形成と情報出力のいずれが選択されたかを判断し、通常の画像形成が選択された場合には、ステップ102で操作部30からのコピー条件を示す信号、つまり、転写紙のサイズを示すサイズ信号、画像形成枚数を示す枚数信号、画像形成モードを示すモード信号を取り込み、ステップ103でこれらの枚数信号、サイズ信号及びモード信号をI/F部29を介して自動販売機12へ通知する。さらに、複写機制御部28は、自動販売機12に対して上記コピー条件での料金テーブル上の単価及び投入金額を要求し、かつ、料金表示を要求する信号をI/F部29を介して自動販売機12へ出力する。自動販売機12は、複写機からI/F部3を介して通知された枚数信号、サイズ信号及びモード信号をRAM6に格納する。
自動販売機12では、自動販売機制御部1は、ステップ121にて硬貨投入口13から硬貨が投入されたか否かを検知する図示しない検銭部からの検知信号をチェックする。硬貨投入口13から硬貨が投入されて検銭部から検知信号が入力されると、ステップ122でコインメカニズム7が検銭部からの検知信号によりその投入された硬貨が本物であるかどうかを判定して硬貨が本物である場合にはその投入硬貨の金額を自動販売機制御部1に知らせる。自動販売機制御部1は、コインメカニズム7からの入力信号により投入硬貨の金額(現在の残高)を計算して表示部11に表示させ、かつ、I/F部3を介して複写機32へその投入金額(現在の残高)と、画像形成動作を可能にする画像形成動作可能信号(または画像形成動作を許可する許可信号)を通知する。
次いで、自動販売機制御部1は、ステップ123で複写機32からI/F部3を介して入力される上記コピー条件での料金テーブル上の単価の要求信号により上記コピー条件での料金テーブル上の単価が要求されているか否かを判断し、上記コピー条件での料金テーブル上の単価が要求されている場合にはステップ124で複写機32からI/F部3を介して入力されてRAM6に格納されたサイズ信号及びモード信号によりRAM6内の料金テーブルを参照して上記コピー条件に応じたコピー単価を求め、このコピー単価をI/F部3を介して複写機32へ通知するとともに、そのコピー単価を表示部11に表示させる。
複写機32では、複写機制御部28は、ステップ106にて操作部30で設定された画像形成枚数と、自動販売機12からI/F部29を介して通知されたコピー単価とを掛けてコピー料金を求め、このコピー料金(画像形成枚数×コピー単価)をI/F部29を介して自動販売機12へ通知する。さらに、複写機制御部28は、上記コピー料金と自動販売機12からI/F部29を介して通知された投入金額とを比較して投入金額がコピー料金以上であるか否かを判断することにより投入金額が足りないか否かを判断する。複写機制御部28は、投入金額がコピー料金より少なくて投入金額が足りない場合には、ステップ107で図示しない表示部に投入金額が足りない旨の警告を表示させる。
自動販売機12では、自動販売機制御部1は、ステップ125で複写機32からI/F部3を介して料金表示要求信号が入力されたか否かを判断し、料金表示要求信号が入力された場合にはステップ126で複写機32から通知されたコピー料金及びコピー単価を表示部11に表示させる。
この時、コピー条件が変えられる可能性もあるため、複写機制御部28は、画像形成動作を開始させないが、操作部30からのコピー条件は受け付ける。
自動販売機制御部1は、ステップ127で投入金額と複写機32からI/F部3を介して通知されたコピー料金(画像形成枚数×コピー単価)とを比較して投入金額がコピー料金以上であるか否かを判断することにより投入金額が足りないか否かを判断し、投入金額がコピー料金より少なくて投入金額が足りない場合にはステップ129で上記画像形成動作可能信号をオフにする。また、自動販売機制御部1は、投入金額がコピー料金以上である場合にはステップ128で上記画像形成動作可能信号をオンにする。
複写機32では、複写機制御部28は、ステップ108で操作部30のスタートボタンが押下されて画像形成開始指示信号が入力されたか否かをチェックし、スタートボタンから画像形成開始指示信号が入力された場合には自動販売機12からI/F部29を介して入力されている画像形成動作可能信号がオフであれば許可信号(画像形成動作を許可する信号)をオフにして画像形成動作を不可とする(禁止する)。また、複写機制御部28は、自動販売機12からI/F部29を介して入力されている画像形成動作可能信号がオンであればステップ109で許可信号をオンにして画像形成動作を許可し、複写機32の各部を制御して、原稿台上にセットされている原稿の画像を転写紙に形成する画像形成動作を開始させ、原稿の画像を形成した転写紙が排出されるタイミング毎に、課金要求を行うための課金指令をI/F部29を介して自動販売機12へ出力する。
ここに、複写機32は、画像読み取り装置にて原稿台上にセットされた原稿の画像を読み取り、この画像読み取り装置からの画像信号を画像処理部で所定の処理を行って記録色の画像信号(例えばブラック、マゼンタ、イエロー、シアンの各色の画像データまたは単色例えばブラックの画像データ)に変換し、この記録色の画像信号により画像形成部で転写紙上にフルカラー画像またはブラックの画像を形成した後に転写紙をコピーとして排出する。この複写動作は、操作部30上のスタートボタンが押下されることにより開始され、操作部30にて設定されたコピー条件で行われ、つまり、設定されたサイズの転写紙に、設定された画像形成モードで、設定された画像形成枚数だけ連続して行われる。画像形成モードがフルカラーモードであれば転写紙上にフルカラー画像が形成され、画像形成モードが単色モードであれば転写紙上に白黒画像が形成される。
また、複写機32は、ファクシミリモードでファクシミリ部にて画像読み取り装置からの画像信号を圧縮して公衆回線を介して相手先へ送信し、相手先から公衆回線を介して受信した画像信号を伸張して上記画像形成部へ送出することにより該画像信号に基づいて転写紙上に画像を形成させる。
自動販売機12では、自動販売機制御部1は、ステップ130で複写機32からI/F部3を介して課金指令が入力されたか否かをチェックし、課金指令が入力されなければステップ134へ移行する。自動販売機制御部1は、課金指令が入力されればステップ131で投入金額と複写機32からI/F部3を介して通知されたコピー料金(画像形成枚数×コピー単価:コピー条件での料金テーブルに設定されている単価)とを比較して投入金額がコピー料金以上であるか否かを判断することにより投入金額が足りないか否かを判断し、投入金額がコピー料金より少なくて投入金額が足りない場合にはステップ132でI/F部3を介して複写機32へ投入金額が足りない旨を通知する。複写機32では、複写機制御部28は、自動販売機12から投入金額が足りない旨が通知された場合には表示部に投入金額が足りない旨を表示させる。
自動販売機制御部1は、投入金額がコピー料金以上であればステップ133で投入金額より複写機32からI/F部3を介して通知されたコピー単価(コピー条件での料金テーブルに設定されている単価)を、複写機32の転写紙の排出を検知する排紙センサからの信号により排紙毎に減算し、再び現在の投入金額を表示部11に表示させる。ここに、本参考形態では、投入金額の過不足は画像形成動作開始時に判断されるので、排紙時(コピー排出時)に課金し、万一複写機32で転写紙のジャムが起こってもそれに対して課金しないで済む。
複写機32では、複写機制御部28は、ステップ110で出力(複写)が全て完了したか否かをチェックし、出力が全て完了した場合にはステップ111で自動販売機12からI/F部29を介して返却レバー4の押下(返却レバー4の押下及びその解除でオン/オフするスイッチからの返却信号)が通知されたか否かをチェックする。複写機制御部28は、返却レバー4の押下が通知された場合にはステップ114でコピー条件等をクリアしてデフォルトの状態に戻し、自動販売機12へI/F部29を介して料金表示をオフするように指示する。
また、複写機制御部28は、返却レバー4の押下が通知されない場合にはステップ112で操作部30上の作業終了指示手段としての終了ボタンからの終了信号をチェックして終了ボタンが押下されたか否かを判断することにより作業が全て終了したか否かを判断し、終了ボタンが押下されない場合にはステップ101に戻る。複写機制御部28は、終了ボタンが押下された場合にはステップ113で自動販売機12へI/F部29を介して終了信号を送って終了ボタンの押下を通知し、ステップ114で複写機32のコピー条件等をクリアしてデフォルトの状態に戻し、自動販売機12へI/F部29を介して料金表示をオフするように指示する。
自動販売機12では、自動販売機制御部1は、ステップ134で複写機32からI/F部3を介して終了ボタンの押下が通知されたか否かをチェックし、終了ボタンの押下が通知された場合には全ての作業が終了したと判断してステップ136で上記画像形成可能信号をオフさせ、終了ボタンの押下が通知されない場合にはステップ135で返却レバー4からの返却信号により返却レバー4が押されたか否かをチェックする。
自動販売機制御部1は、返却レバー4が押されない場合にはステップ121に戻り、返却レバー4が押された場合にはステップ136で上記画像形成可能信号をオフさせる。これにより、複写機32は以降の転写紙の給紙を行わない。そして、自動販売機制御部1は、ステップ137で複写機32からI/F部3を介して課金指令が入力されたか否かをチェックする。自動販売機制御部1は、課金指令が入力されればステップ138で投入金額より複写機32からI/F部3を介して通知されたコピー条件での料金テーブルに設定されている単価を、複写機32からI/F部3を介して通知される排紙センサ(コピーの排紙を検知するセンサ)による排紙信号により排紙時に減算し、再び現在の投入金額を表示部11に表示させる。
また、複写機制御部1は、画像形成動作中には動作信号をI/F部3を介して自動販売機12へ出力する。自動販売機制御部1は、ステップ139で複写機32からI/F部3を介して動作信号が入力されているか否かを判断することにより複写機32が画像形成動作中であるか否かを判断し、複写機32が画像形成動作中であればステップ137に戻る。自動販売機制御部1は、複写機32が画像形成動作中でなくなれば、ステップ140で許可信号がオフであることを確認してから、残金(上述の投入金額からコピー条件での料金テーブルに設定されている単価を排紙時毎に減算した結果)をつり銭収納部8から硬貨返却口21へ排出させて返却させ、複写機32からI/F部3を介して通知された料金表示オフの指示により表示部11に投入金額、コピー料金の表示をオフさせる。
次に、所定の情報出力を行う場合について説明する。この参考形態では、所定の情報出力を行う場合には、コピー料金は、料金テーブルに依存せず、画像形成代+情報量になる。所定の情報出力を行う場合とは、複写機32内部の記憶手段に地図などの複数種類の情報を蓄積しておいてこれらを選択的に出力する場合や、複写機32にLANなどが接続されて遠隔地からLANなどを介して入力された情報を出力する場合などである。
複写機32では、ユーザは、操作部30又はパーソナルコンピュータにより、情報出力を行う場合にその情報の種類を選択し、画像形成条件(出力条件:コピー条件)として転写紙のサイズ、出力枚数(画像形成枚数)、画像形成モード(フルカラーと白黒のいずれの画像形成を行うモードとするか、転写紙の片面と両面のいずれに画像形成を行うモードとするか)を設定し、操作部30のスタートボタンで画像形成開始を指示する。
複写機制御部28は、まず、ステップ101で操作部30又はハーソナルコンピュータからの入力信号により通常の画像形成と情報出力のいずれが選択されたか(情報の種類のいずれが選択されたか)を判断し、情報出力が選択された場合には、ステップ104で操作部30又はハーソナルコンピュータから選択された情報の種類を示す信号を取り込む。次いで、複写機制御部28は、ステップ105で上記情報の種類を示す信号、料金表示要求信号をI/F部3を介して自動販売機12へ出力する。さらに、複写機制御部28は、自動販売機12に対してI/F部3を介して投入金額及び料金表示を要求する。
自動販売機12では、自動販売機制御部1は、ステップ121にて硬貨投入口13から硬貨が投入されたか否かを検知する図示しない検銭部からの検知信号をチェックする。コインメカニズム7は検銭部からの検知信号によりその投入された硬貨が本物であるかどうかを判断して硬貨が本物である場合にはその投入硬貨の金額を自動販売機制御部1に知らせる。自動販売機制御部1は、ステップ122でコインメカニズム7からの入力信号により投入硬貨の金額を計算して表示部11に表示させ、かつ、複写機32からの投入金額の要求に対してI/F部29を介して複写機32へその投入金額を通知すると共に、画像形成動作を可能にする画像形成動作可能信号をI/F部29を介して複写機32へ通知する。
複写機32では、複写機制御部28は、ステップ106にて操作部30で設定された画像形成枚数と、記憶手段に予め格納されている情報出力の単価(画像形成代+情報料)とを掛けてコピー料金を求め、このコピー料金と情報出力の単価をI/F部29を介して自動販売機12へ通知する。さらに、複写機制御部28は、そのコピー料金と自動販売機12からI/F部29を介して通知された投入金額とを比較して投入金額がコピー料金以上であるか否かを判断することにより投入金額が足りないか否かを判断する。複写機制御部28は、投入金額がコピー料金より少なくて投入金額が足りない場合には、ステップ107で図示しない表示部に投入金額が足りない旨の警告を表示させる。
自動販売機12では、自動販売機制御部1は、ステップ125で複写機32からI/F部3を介して料金表示要求信号が入力されたか否かを判断し、料金表示要求信号が入力された場合にはステップ126で複写機32から通知されたコピー料金を表示部11に表示させる。
この時、操作部30又はパーソナルコンピュータにより情報の種類が変えられる可能性もあるため、複写機制御部28は、画像形成動作を開始させないが、操作部30又はパーソナルコンピュータからの情報の種類を示す信号は受け付ける。
自動販売機制御部1は、ステップ127で投入金額と複写機32からI/F部3を介して通知されたコピー料金(画像形成枚数×情報出力の単価)とを比較して投入金額がコピー料金以上であるか否かを判断することにより投入金額が足りないか否かを判断し、投入金額がコピー料金より少なくて投入金額が足りない場合にはステップ129で画像形成動作可能信号をオフにする。また、自動販売機制御部1は、投入金額がコピー料金以上である場合にはステップ128で画像形成動作可能信号をオンにする。
複写機32では、複写機制御部28は、ステップ108で操作部30のスタートボタンが押下されて画像形成開始指示信号が入力されたか否かをチェックし、スタートボタンから画像形成開始指示信号が入力された場合には自動販売機12からI/F部29を介して入力されている画像形成動作可能信号がオフであれば許可信号(画像形成動作を許可する信号)をオフにして画像形成動作を不可とする。また、複写機制御部28は、自動販売機12からI/F部29を介して入力されている画像形成動作可能信号がオンであればステップ109で許可信号をオンにして画像形成動作を許可し、複写機32の各部を制御して、内部の記憶手段に記憶されている情報又は外部からの情報のうち上記選択された種類の情報を画像形成部にて転写紙上に出力する画像形成動作を開始させ、情報を出力した転写紙が排出されるタイミング毎に課金指令をI/F部29を介して自動販売機12へ出力する。
ここに、複写機32では、複写機32内部の記憶手段に蓄積しておいた地図などの情報または複写機32に遠隔地からLANなどを介して入力された情報により上記画像形成部で転写紙上にフルカラー画像またはブラックの画像を形成した後に転写紙をコピーとして排出する。この情報出力動作は、操作部30上のスタートボタンが押下されることにより開始され、操作部30又はパーソナルコンピュータにて設定されたコピー条件で行われ、つまり、設定されたサイズの転写紙に、設定された画像形成モードで、設定された画像形成枚数だけ連続して行われる。画像形成モードがフルカラーモードであれば転写紙上にフルカラー画像が形成され、画像形成モードが単色モードであれば転写紙上に白黒画像が形成される。
自動販売機12では、自動販売機制御部1は、ステップ130で複写機32からI/F部3を介して課金指令が入力されたか否かをチェックし、課金指令が入力されなければステップ134へ移行する。自動販売機制御部1は、課金指令が入力されればステップ131で投入金額と複写機32からI/F部3を介して通知されたコピー料金とを比較して投入金額がコピー料金以上であるか否かを判断することにより投入金額が足りないか否かを判断し、投入金額がコピー料金より少なくて投入金額が足りない場合にはステップ132でI/F部3を介して複写機32へ投入金額が足りない旨を通知する。
複写機32では、複写機制御部28は、自動販売機12からI/F部29を介して投入金額が足りない旨が通知された場合には表示部に投入金額が足りない旨の警告を表示させる。自動販売機制御部1は、投入金額がコピー料金以上であればステップ133で投入金額より複写機32からI/F部3を介して通知された情報出力の単価を、複写機32からI/F部3を介して入力される上記排紙信号により排紙毎に減算し、再び現在の投入金額を表示部11に表示させる。
複写機32では、複写機制御部28は、ステップ110で情報出力が全て完了したか否かをチェックし、情報出力が全て完了した場合にはステップ111で自動販売機12からI/F部29を介して返却レバー4の押下が通知されたか否かをチェックする。複写機制御部28は、返却レバー4の押下が通知された場合にはステップ114でコピー条件等をクリアしてデフォルトの状態に戻し、自動販売機12へI/F部29を介して料金表示をオフするように指示する。
また、複写機制御部28は、返却レバー4の押下が通知されない場合にはステップ112で操作部30上の終了ボタンからの終了信号をチェックして終了ボタンが押下されたか否かを判断することにより作業が全て終了したか否かを判断し、終了ボタンが押下されない場合にはステップ101に戻る。複写機制御部28は、終了ボタンが押下された場合にはステップ113で自動販売機12へI/F部29を介して終了信号を送ることで終了ボタンの押下を通知し、ステップ114で複写機32のコピー条件等をクリアしてデフォルトの状態に戻し、自動販売機12へI/F部29を介して料金表示をオフするように指示する。
自動販売機12では、自動販売機制御部1は、ステップ134で複写機32からI/F部3を介して終了ボタンの押下が通知されたか否かをチェックし、終了ボタンの押下が通知された場合には全ての作業が終了したと判断してステップ136で上記画像形成可能信号をオフさせ、終了ボタンの押下が通知されない場合にはステップ135で返却レバー4からの信号により返却レバー4が押されたか否かをチェックする。
自動販売機制御部1は、返却レバー4が押されない場合にはステップ121に戻り、返却レバー4が押された場合にはステップ136で上記画像形成可能信号をオフさせる。これにより、複写機32は以降の転写紙の給紙を行わない。そして、自動販売機制御部1は、ステップ137で複写機32からI/F部3を介して課金指令が入力されたか否かをチェックする。自動販売機制御部1は、課金指令が入力されればステップ138で投入金額より複写機からI/F部3を介して通知された情報出力の単価を排紙時に減算し、再び現在の投入金額を表示部11に表示させる。
また、複写機制御部1は、画像形成動作中には動作信号をI/F部を介して自動販売機12へ出力する。自動販売機制御部1は、ステップ139で複写機32からI/F部3を介して動作信号が入力されているか否かを判断することにより複写機32が画像形成動作中であるか否かを判断し、複写機32が画像形成動作中であればステップ137に戻る。複写機制御部1は、複写機32が画像形成動作中でなければ、ステップ140で許可信号がオフであることを確認してから、残金(上述の投入金額から情報出力の単価を排紙時毎に減算した結果)をつり銭収納部8から硬貨返却口21へ排出して返却させ、複写機32からI/F部3を介して通知された料金表示オフの指示により表示部11に投入金額、コピー料金の表示をオフさせる。
本参考形態において、自動販売機12自身に領収書発行装置33を搭載しても構わないが、後から領収書発行装置33を増設する場合には領収書発行装置33は別体が望ましい。
領収書発行装置33は、図1に示すように、領収書を発行するか否かを決定するボタンである領収書発行ボタン34と、領収書発行装置33全体の制御を行う制御部35と、画像形成装置32と自動販売機12からの情報などを記憶する記憶部36とを有し、この記憶部36は設定情報を記憶するエリア、取得した課金情報を一時保存するエリア(一時保存エリア)、課金した履歴を保存するエリア(課金履歴エリア)がある。
また、領収書発行装置33は領収書やバーコードを含む文字の印刷を行う印刷部(印字部)37を有し、この印刷部37は例えば感熱紙に印刷を行うプリンタなどが用いられる。領収書発行装置33は切替えキー(スイッチ)44(図11参照)を有し、領収書発行装置33がバーコード印刷装置として使用される場合に無断で使用されないように使用許可と禁止とが切替えキー44により切り替えられる。領収書発行装置33は、切替えキー44による切り替えでバーコード発行装置として使用される場合、その切り替えをトリガーにバーコードの発行範囲を決定する。領収書発行装置33の領収書発行範囲も切替えキー44による切り替えで決定してもよい。
領収書発行装置33は、領収書発行装置として動作する動作モードとするかバーコード印刷装置として動作する動作モードとするかを切替える動作モード切替えスイッチ38と、領収書発行装置として動作している場合に領収書45(図11参照)の表示形態を切替えるための設定切替えスイッチと、画像形成装置32と自動販売機12の情報をモニターもしくは中継する課金情報用I/F39と、領収書発行装置33の簡単な設定を行う設定部41と、PDA(Personal Digital Assistant)やパーソナルコンピュータ等の外部装置40に接続されて領収書に入れるべき店名や電話番号などを外部装置40により記憶部36に登録したり、外部装置40により領収書発行装置の記憶部36に蓄積された履歴情報をダウンロードするのに使用したりするための外部装置用I/F42と、領収書を発行できるか否かを表示する表示部43とを有し、この表示部43は発光式になっている。
本参考形態は複写機32と自動販売機12及び領収書発行装置33はお互いに信号のやり取りを行える手段を有し、その信号の中には以下のものがある。
複写機32から自動販売機12へ送る信号は、複写機32にて画像を形成する転写紙のサイズを表すサイズ信号と、フルカラーと白黒のいずれの画像形成を行うモードとするか、転写紙の片面と両面のいずれに画像形成を行うモードとするかなどの複写条件を表すモード信号と、複写機32の画像形成枚数を示す枚数信号、複写機32が動作中であるか否かを表す動作信号と、料金テーブルで課金するか若しくは複写機32側で指示した料金で課金するかを示す(複写機32側で指示する場合には料金も一緒に伝える)料金指令と、自動販売機12に課金してもらいたいタイミングに出力する課金指令と、設定複写条件(設定画像形成条件)での単価を自動販売機12に対して要求する単価要求信号と、自動販売機12の表示部11に表示したい料金を表示させる料金表示要求信号と、操作部30上の終了ボタンが押されたことを表す終了信号とを含む。
複写機32へ自動販売機12から送られる信号は、自動販売機12に投入された金額を表す(情報が変化するたびに出力される)投入金額信号と、自動販売機12の料金テーブルの金額(単価)を表す単価信号と、自動販売機12が課金できる状態にあるか否かを表す画像形成可能信号(許可信号でもよい)と、複写機32からの課金指令に対して課金動作が完了したことを表す課金完了信号とを含む。
領収書発行装置33は複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる情報を課金情報用I/F39によりモニターもしくは中継して制御部35に入力することで、印字すべき情報を制御部35が得ている。
領収書発行装置33は、まず初めにセットアップを行う場合に領収書発行装置として使用するか、バーコード印刷装置として使用するかを決定し、本参考形態では領収書発行装置として動作する動作モードとするように動作モード切替えスイッチ38により動作モードを切替える。
領収書発行装置33は、領収書発行装置として利用する場合には、領収書の発行形態(詳細まで印字するか、トータルのみ印字するか等)や、本参考形態が設置される店舗名,店舗の電話番号,時計,シリアルナンバーの設定・ダウンロードを外部装置40により記憶部36に対して行う。
領収書発行装置33の領収書発行方法は方法1乃至方法3があり、方法1では、(1)領収書発行ボタン34を押すと、制御部35が領収書発行ボタン34からの信号により領収書発行ボタン34のランプを点灯または点滅させる。領収書発行の意思が無い場合にはここで領収書発行ボタン34を押さないで次の(2)の作業に移る。
(2)利用客は自動販売機12に硬貨等の有価物を投入する。
(3)複写機32で複写をとる(情報の出力を行うことを含む)。
(4)領収書発行ボタン34を押す。
(5)制御部35が切替えキー44からの信号により(1)〜(4)の間にとられた複写(情報の出力を含む)分の領収書を印字部37に発行させる。
なお、領収書発行ボタン34を押す代わりに切替えキー44を利用してもよい。この場合には、
(1)切替えキー44をオンにすると、制御部35が切替えキー44からの信号により領収書発行のランプを点灯または点滅させる。
(2)利用客は自動販売機12に硬貨等の有価物を投入する。
(3)複写機32で複写をとる(情報の出力を行うことを含む)。
(4)切替えキー44をオフにする。
(5)制御部35が領収書発行ボタン34からの信号により(1)〜(4)の間にとられた複写(情報の出力を含む)分の領収書を印字部37に発行させる。
制御部35は、領収書発行ボタン34の押下(または切替えキー44のオン)により、課金データの取り込みを開始する。
この方法1は、複写(情報の出力を含む)の途中の一部のみ領収書が必要な場合には有効な方法であるが、2度領収書発行ボタン34を押さなければならず、もしくは切替えキー44を切替えなければならず、煩わしい。また、事前に領収書を発行させる操作(領収書発行ボタン34の押下または切替えキー44のオン)を忘れると領収書の発行ができなくなるので、外部装置40により以下の方法2、方法3も選択的に設定できるようになっている。
方法2では、
(1)利用客は自動販売機12に硬貨等の有価物を投入する。
(2)複写機32で複写をとる(情報の出力を行うことを含む)。
(3)利用客は領収書発行ボタン34を押す。
(4)(1)〜(3)の間にとられた複写(情報の出力を含む)分の領収書が領収書発行装置33で発行される。
領収書発行装置33は、自動販売機12に硬貨が投入されると、自動販売機12が複写機32に対して画像形成可能信号(または許可信号)を出力するので、その信号をもって課金データの取り込みを開始する。
方法3では、
(1)利用客は自動販売機12に料金を投入する。
(2)利用客は領収書発行ボタン34を押す。
(3)複写機32で複写をとる(情報の出力を行うことを含む)。
(4)硬貨返却レバー4を押下する、もしくは残金が0になる。
(5)(1)〜(3)の間にとられた複写(情報の出力を含む)分の領収書が領収書発行装置33で発行される。
制御部35は、領収書発行ボタン34が押された場合には、硬貨が投入されたところから硬貨返却レバー4が押された、もしくは残金が0になるところまでの間の課金データ(画像形成条件(コピー条件)としての転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード(フルカラーと白黒のいずれの画像形成を行うモードとするか、転写紙の片面と両面のいずれに画像形成を行うモードとするか)、コピー単価または情報出力の単価)を記憶部36の一時保存エリアに格納する。
制御部35は、次に領収書発行ボタン34が押下されると、記憶部36の一時保存エリアに格納した課金データ及び記憶部36に登録したデータを、設定されたフォーマットに変換し、そのデータにより印字部37に店名,住所,電話番号,定型文,日付,時間,料金(転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード、コピー単価または情報出力の単価、料金の合計),シリアルナンバー(No.)をバーコードを含む文字で印字させる。この場合、方法1では領収書45は図12(a)(b)に示すようになり、方法2では図12(c)に示すように領収書45は方法1とほぼ同じであるが「ご利用枚数」の欄に全サイズ(A3、A4,B4,B5,その他)を表示する。方法1と方法2は外部装置40による切り替えができる。制御部35は、領収書を発行する毎にシリアルNo.を1ずつ加算していく。
制御部35は、領収書を発行した場合には、その履歴データを記憶部36に記憶させる。記憶部36に記憶された履歴データは、外部装置I/F42を介してPDAやパーソナルコンピュータなどの外部装置40にダウンロードすることが可能であり、簡易的に印字部37に図13に示すような集計データとして印字させることも可能である。なお、図13に示す履歴データはファクシミリ(FAX)送信についての課金データを含んでいるが、複写機制御部28はファクシミリ送受信時にも自動販売機12へ信号を送って課金させている。
領収書発行ボタン34が押下されなかった場合は、領収書の発行を行わないということであり、次に使用する人が領収書を発行したい場合には領収書の発行範囲を区別しなくてはならない。制御部35は、複写(情報の出力を含む)作業の終了の意思を複写機32の終了ボタンの押下による終了信号もしくは自動販売機12の返却レバー4の押下による返却信号にて判断する。
従って、制御部35は、終了ボタンまたは返却レバー4を押下してから、所定の領収書発行時間(自動販売機料金返却タイマーの設定時間)、領収書発行ボタン34が押下されなかった場合には領収証の発行を行わないと判断し、記憶部36内の一時保存データ(課金データ)をクリアして領収書発行の対象から外す。
領収書発行時間(自動販売機料金返却タイマーの設定時間)は外部装置40により設定できるようにしてあり、使用者にあわせた運用が可能になる。制御部35は、もし設定された領収書発行時間内に次の料金投入があった場合には、別の使用者による料金投入と判断し、領収書発行時間内であっても記憶部36内の一時保存データをクリアして領収書発行の対象から外す。
図14は領収書発行装置33の方法2による動作フローを示す。制御部35は、ステップ151で自動販売機12からの投入金額信号をチェックして自動販売機12に硬貨が投入されたか否かをチェックし、自動販売機12に硬貨が投入された場合にはステップ152で領収書発行ボタン34を点灯させる。次いで、制御部35は、ステップ153で複写機32からの終了信号(終了ボタンの押下及びその解除によりオン/オフされるスイッチからの信号)をチェックして複写機32の終了ボタンが押下されたか否かを判断し、終了ボタンが押下された場合にはステップ157に進む。
制御部35は、複写機32の終了ボタンが押下されない場合にはステップ154で自動販売機12の返却レバー4の押下による返却信号(返却レバー4の押下及びその解除でオン/オフするスイッチからの信号)をチェックして返却レバー4が押下されたか否かを判断し、返却レバー4が押下された場合にはステップ157に進む。制御部35は、返却レバー4が押下されない場合にはステップ155で複写機32からの課金指令により課金対象が発生した(複写機32から課金指令が出力された)か否かを判断し、課金対象が発生しない場合にはステップ153に戻る。制御部35は、課金対象が発生した場合にはステップ156で複写機32からの課金データ(画像形成条件(コピー条件)としての転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード(フルカラーと白黒のいずれの画像形成を行うモードとするか、転写紙の片面と両面のいずれに画像形成を行うモードとするか)、コピー単価または情報出力の単価)を記憶部36の一時保存エリアに一時保存し、ステップ153に戻る。
制御部35は、ステップ153で複写機32の終了ボタンが押下されたと判断した場合またはステップ154で返却レバー4が押下されたと判断した場合にはステップ157で自動販売機料金返却タイマーをスタートさせ、ステップ158で複写機32からの領収書発行ボタン34の押下を示す信号により領収書発行ボタン34が押下されたか否かを判断する。制御部35は、領収書発行ボタン34が押下されていなければステップ164で自動販売機料金返却タイマーがタイムアップして所定の領収書発行時間が経過したか否かをチェックし、自動販売機料金返却タイマーがタイムアップしていない場合にはステップ165で自動販売機12からの投入金額信号をチェックして自動販売機12に硬貨が投入されたか否かをチェックし、自動販売機12に硬貨が投入されない場合にはステップ158に戻る。
制御部35は、自動販売機12に硬貨が投入された場合にはステップ166で記憶部36の一時保存エリア内の課金データを記憶部36の課金履歴エリアに記憶させてステップ162に進み、自動販売機料金返却タイマーがタイムアップした場合には同様にステップ166で記憶部36の一時保存エリア内の課金データを記憶部36の課金履歴エリアに記憶させてステップ162に進む。
制御部35は、ステップ158で領収書発行ボタン34が押下されたと判断した場合にはステップ159で記憶部36の一時保存エリア内に課金データが有るか否かをチェックし、記憶部36の一時保存エリア内に課金データが無い場合にはステップ162に進む。
制御部35は、記憶部36の一時保存エリア内に課金データが有る場合にはステップ160で記憶部36の一時保存エリア内の課金データ及び記憶部36に登録したデータを、設定されたフォーマットに変換し、そのデータにより印字部37に店名,住所,電話番号,定型文,日付,時間,料金(転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード、コピー単価または情報出力の単価、料金の合計),シリアルナンバー(No.)をバーコードを含む文字で印字させる。
次いで、制御部35は、記憶部36の一時保存エリア内の課金データを記憶部36の課金履歴エリアに課金履歴データとして記憶させてステップ1612進む。制御部35は、ステップ162では記憶部36の一時保存エリア内の課金データをクリアし、ステップ163で領収書発行ボタン34の点灯を解除する。
図15は領収書発行装置33の方法2及び方法3による動作フローを示す。図15は、図14において、ステップ167〜172が追加されている。制御部35は、ステップ152からステップ167に進み、領収書発行ボタン34からの信号(領収書発行ボタン34の押下及びその解除によりオン/オフするスイッチからの信号)をチェックして領収書発行ボタン34が押下されたか否かを判断する。制御部35は、領収書発行ボタン34が押下されない場合にはステップ153に進み、また、ステップ156からステップ167に戻るとともに、ステップ155で課金対象が発生しないと判断した場合にはステップ167に戻る。制御部35は、ステップ167で領収書発行ボタン34が押下されたと判断した場合にはステップ168で領収書発行ボタン34を点灯させる。次いで、制御部35は、ステップ169で複写機32からの終了信号(終了ボタンの押下及びその解除によりオン/オフされるスイッチからの信号)をチェックして複写機32の終了ボタンが押下されたか否かを判断し、終了ボタンが押下された場合にはステップ159に進む。
制御部35は、複写機32の終了ボタンが押下されない場合にはステップ170で自動販売機12の返却レバー4の押下による返却信号(返却レバー4の押下及びその解除でオン/オフするスイッチからの信号)をチェックして返却レバー4が押下されたか否かを判断し、返却レバー4が押下された場合にはステップ159に進む。制御部35は、返却レバー4が押下されない場合にはステップ171で複写機32からの課金指令により課金対象が発生した(複写機32から課金指令が出力された)か否かを判断し、課金対象が発生しない場合にはステップ168に戻る。
制御部35は、課金対象が発生した場合にはステップ172で複写機32からの課金データ(画像形成条件(コピー条件)としての転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード(フルカラーと白黒のいずれの画像形成を行うモードとするか、転写紙の片面と両面のいずれに画像形成を行うモードとするか)、コピー単価または情報出力の単価)を記憶部36の一時保存エリアに一時保存し、ステップ168に戻る。
このように本参考形態では、画像形成装置としての複写機32は、画像形成枚数、転写紙のサイズ、画像形成モード(フルカラーと白黒のいずれの画像形成を行うモードとするか)や、課金対象の情報を伝達する手段と、自動販売機12より画像形成動作を可能にする信号を受けているときのみ画像形成動作を許可する画像形成動作許可手段と、画像形成動作中は自動販売機12に動作中であることを知らせる動作信号を出力する動作信号出力手段とを有し、自動販売機12は、お金やカードなどの有価物が挿入されたときに画像形成装置32の画像形成動作を可能にする信号を出力する動作可能信号出力手段と、画像形成装置32からの画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード(フルカラーと白黒のいずれの画像形成を行うモードとするか、転写紙の片面と両面のいずれに画像形成を行うモードとするか)や、課金対象の情報を記憶する記憶手段と、画像形成枚数を計数し、現在の残度数もしくは残金を画像形成装置32に出力する料金信号出力手段と、残度数もしくは残金がない場合は画像形成動作を禁止する禁止手段と、残金、残度数を表示する表示手段としての表示部11と、画像形成動作終了後にお金やカードを返却する返却手段を有し、領収書発行装置33は、画像形成装置32からの画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード(フルカラーと白黒のいずれの画像形成を行うモードとするか、転写紙の片面と両面のいずれに画像形成を行うモードとするか)や、課金対象の情報を記憶する記憶手段としての記憶部36と、その情報を出力する手段とを有する。
そして、例えば複写機の場合、料金所や駐車場と違い、どこからどこまでが誰のコピーであるかを判断するのが難しい事から、領収書を発行する際もどこからどこまでが領収書の対象範囲になるかを判断することが難しい。領収書の発行対象のコピーをとる前に領収書発行ボタンを押させる方法も考えられるが、この方法では最初に領収書発行ボタンを押し忘れると領収書の発行が行えなくなる。
本参考形態では、領収書の発行対象を自動的に判断するので、店員の手を煩わせることなく、不慣れな利用者でも簡単に領収書を出すことが可能になる。また、領収書発行装置は複写機と自動販売機のやりとりするデータをモニターもしくは中継して動作しているので、複写機及び自動販売機に手を入れることなく、簡単に領収書発行装置を増設する事ができる。
本参考形態では、領収書発行装置33は、動作モード切替えスイッチ38で動作モードを切り替えることにより、領収書発行装置にもバーコード印刷装置にもなるので、領収書発行装置とバーコード印刷装置を切り変えて使用できて製品を一本化でき、在庫の削減もできる。
本参考形態では、情報の出力形態(領収書の発行形態(詳細まで印字するか、トータルのみ印字するか等))を外部装置40により切り替えて設定する事ができるので、サービスの提供内容によって詳細に印字したりトータルだけ印字したりする事が可能になる。
本参考形態では、画像形成の事前、事後どちらで領収書発行ボタンを押下しても領収書の発行を行うことができるので、事前に領収書発行ボタンを押すのを忘れても、また事後に領収書発行ボタンを押し忘れても領収書の発行を行うことができる。
本参考形態では、領収書発行のためのデータ蓄積時間(自動販売機料金返却タイマーによる領収書発行時間)を設定できるので、データ蓄積時間を短く設定することにより使用者が使用を終了し立ち去った後、第三者に領収書を発行されないようにできるし、またデータ蓄積時間を長く設定することでコピー原稿を片付けている間に領収書を発行できなくなくことを防ぐ事ができる。
図16は本発明の他の参考形態を示す。この参考形態では、上記参考形態において、自動販売機12が省略され、領収書発行装置33は動作モード切替えスイッチ38により動作モードがバーコード印刷装置として動作する動作モードに切替えられる。この参考形態の画像形成管理装置は例えばコンビニエンスストア内に設置され、利用者は店員から渡された鍵をバーコード印刷装置33の鍵穴に挿入して回すことにより切替えキー44をオン/オフに切り替えてバーコード印刷装置33の使用許可状態と禁止状態とを切り替える。制御部35は、切替えキー44からの入力信号により切替えキー44がオンされたときには切替えキーオン信号を課金情報用I/F39を介して複写機32へ送り、切替えキー44がオフされたときには切替えキーオフ信号を課金情報用I/F39を介して複写機32へ送る。
複写機32では、複写機制御部28は、バーコード印刷装置33からI/F部29を介して切替えキーオフ信号が入力されていれば許可信号(画像形成動作を許可する信号)をオフにして画像形成動作を不可とし、バーコード印刷装置33からI/F部29を介して切替えキーオン信号が入力されていれば許可信号をオンにして画像形成動作を許可し、複写機32の各部を制御して画像形成動作を開始させ、転写紙が排出されるタイミング毎に課金情報として、操作部30から取り込んだ転写紙のサイズを示すサイズ信号、画像形成枚数を示す枚数信号、画像形成モードを示すモード信号をI/F部29を介してバーコード印刷装置33へ出力する。
図17はバーコード印刷装置33の動作フローを示す。制御部35は、先ずステップ181で切替えキー44がオンされたか否かをチェックし、切替えキー44がオンされた場合にはステップ182で切替えキーオン信号を課金情報用I/F39を介して複写機32へ送る。また、制御部35は、切替えキー44がオフされた場合にはステップ192で切替えキーオフ信号を課金情報用I/F39を介して複写機32へ送り、ステップ182からステップ183に進んで切替えキーオンフラグが立っているか否かをチェックし、切替えキーオンフラグが立っている場合にはステップ186に進む。
制御部35は、切替えキーオンフラグが立っていない場合にはステップ184で切替えキーオンフラグを立て、ステップ185で印字部37にプリント開始情報を印刷媒体としての紙に印字させて表示部43を点灯させた後にステップ186に進む。制御部35は、ステップ186では複写機32から課金情報用I/F39を介して排紙センサによる排紙信号が送られてきたか否かをチェックし、排紙信号が送られてくる排紙時にはステップ187で複写機32からの課金情報により、画像形成モード(色モード)毎及び転写紙サイズ毎に画像形成枚数をカウントするカウンタをカウントアップさせることで課金情報を集計させる。
次に、制御部35は、ステップ188で複写機32との間の通信に異常が発生したか否かをチェックし、異常が発生した場合にはステップ189で停止信号を課金情報用I/F39を介して複写機32へ送って複写機32を停止させるとともに、印字部37にこれまで集計した課金情報とプリント終了情報をバーコードを含む文字で紙に印字させてステップ190で転写紙の残量をチェックする。
一方、制御部35は、ステップ192からステップ193に進んで切替えキーオンフラグが立っているか否かをチェックし、切替えキーオンフラグが立っている場合にはステップ194で印字部37のプリント動作が完了したか否かをチェックし、印字部37のプリント動作が完了していない場合にはステップ191で表示部43のランプを点滅させてステップ188に進む。制御部35は、印字部37のプリント動作が完了した場合にはステップ195で切替えキーオンフラグをクリアし、ステップ196で表示部43のランプを消灯させる。
利用者は表示部43のランプが消灯した後に印字部37の印字した紙をレジ係りの店員に渡す。レジ係りの店員は、その紙のバーコードをPOSレジのバーコードリーダで読み取ってコピー料金を計算し、そのコピー料金を利用者に請求する。印字部37の印字した紙は、例えば図18に示すように、各バーコードB1、B2の下に画像形成枚数が印字されている。バーコードB1及びその下のA3cはA3サイズのカラーコピーを意味し、バーコードB2及びその下のA3はA3サイズの単色コピーを意味する。
この参考形態によれば、領収書の発行対象を自動的に判断するので、店員の手を煩わせることなく、不慣れな利用者でも簡単に領収書を出すことが可能になる。
なお、上記参考形態において、POSレジとの連動は有線でも構わない。また、課金対象は印刷物以外でも構わない。
次に、本発明の別の参考形態について説明する。この参考形態は、上記図1の参考形態とは以下に述べる点が異なる。この参考形態では、領収書の発行形態(詳細まで印字するか、トータルのみ印字するか等)や、本参考形態が設置される店舗のロゴマークや店舗名,店舗の電話番号,時計,シリアルナンバーの設定が外部装置40により記憶部36に対して行われる。制御部35は、記憶部36の一時保存エリア内の課金データ及び記憶部36に登録したデータを設定されたフォーマットに変換し、そのデータにより印字部37に店舗のロゴマーク、店舗名,住所,電話番号,定型文,日付,時間,料金(転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード、コピー単価または情報出力の単価、料金の合計),シリアルナンバー(No.)をバーコードを含む文字で印字させることで領収書を発行させる。印字部37は、印刷媒体としてのロール紙に印字してから該ロール紙を所定の長さに切断することで、その所定の長さに切断した紙を領収書として発行する。
ところで、領収書発行の最中に印字部37でロール紙切れ(ロール紙を使い切ってロール紙が無くなること)が発生した場合は再度ロール紙が印字部37にセットされたら、領収書発行の続きをロール紙に印字して切断する方法が考えられるが、この方法では領収書が2枚に別れてしまって領収書としての体裁が悪いものになってしまうという問題がある。
そこで、本実施形態では、制御部35は、領収書発行の最中に印字部37でロール紙切れが発生した場合には印字部37のロール紙有無を検知する紙検知手段からの検知信号によりロール紙切れ発生時に印字部37を停止させ、上記紙検知手段からの検知信号によりロール紙が印字部37にセットされた場合に、領収書の印字済みの所以降(印字未了部分のみ)を印字するのではなく、もう一度領収書を先頭から印字するように印字部37を制御し、これにより上記問題を解決する。但し、制御部35は、印字部37の印字位置に図19に示すような領収書45の印字すべき領域以降の余白領域(余白エリア)が来てからロール紙切れが発生した場合には、上記紙検知手段からの検知信号によりロール紙が再セットされても領収書の再印字は行わない。
領収書を誤って破ってしまったリ、汚してしまったりする等により領収書の再発行が必要になった場合は、管理者が領収書発行装置33の鍵を開けてその内部の再発行ボタンを押すという領収書を再発行する手順の操作を行う。制御部35は、上記再発行ボタンから入力信号が入力されることで、一番最近に一度発行した領収書を印字部37に再印字させて一番最近発行した領収書の再発行を行う。一番最近発行した領収書よりも以前に発行したのものを再発行したい場合は、管理者が領収書発行装置33の鍵を開けてその再発行したい領収書にあるシリアルナンバーを入力部により入力してから再発行ボタンを押すことによりその領収書が再発行される。
制御部35は、上記入力部から入力されたシリアルナンバーの付いた領収書のログファイル(課金データ及び登録データのファイル)を記憶部36の課金履歴エリアから検索して、設定されたフォーマットに変換し、該データにより印字部37に店舗のロゴマーク、店舗名,電話番号,定型文,日付,時間,料金(転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード、コピー単価または情報出力の単価、料金の合計),シリアルナンバー(No.)をバーコードを含む文字で印字させることで上記再発行したい領収書を再発行させる。但し、制御部35は、記憶部36の課金履歴エリアに格納されていた、再発行したい領収書のログファイルがクリアされた場合には上記再発行したい領収書を再発行することはできない。
図22は本実施形態の紙切れ処理フローを示す。制御部35は、印字部37のロール紙有無を検知する紙検知手段からの検知信号をチェックして印字部37のロール紙切れが発生したか否かを判断し、印字部37のロール紙切れが発生した場合には印字部37の印字途中(領収書発行途中)であるか否かを判断する。制御部35は、印字部37の印字途中であれば、ロール紙切れが発生した位置が図19に示すような領収書45の印字すべき領域よりも後側の余白領域(余白エリア)以降であるか否かを判断し、ロール紙切れが発生した位置が領収書45の印字すべき領域よりも後側の余白領域(余白エリア)以降でなければ、上記紙検知手段からの検知信号により、管理者が印字部37のカバーを開けて印字部37内にロール紙をセットしたか否かをチェックする。
制御部35は、印字部37にロール紙がセットされていなければ、印字部37にロール紙がセットされたか否かをチェックするステップに戻り、印字部37にロール紙がセットされれば印字部37のカバーの開閉を検知するセンサからの検知信号により、印字部37のカバーが閉じられたか否かをチェックする。制御部35は、印字部37のカバーが閉じられていなければ印字部37にロール紙がセットされたか否かをチェックするステップに戻り、印字部37のカバーが閉じられれば印字部37に一番最近発行した領収書を再度先頭から印字させて領収書を発行させる。
本実施形態では、領収書発行装置33には各種設定が行えるようになっている。各種設定のうち簡単なもの、例えば日付や時刻等に関しては、表示部43及びスイッチ等からなる設定部41を使用して設定することが可能である。管理者は設定部41から入力された情報を表示する表示部43を見ながらる日付や時刻等を入力して設定し、制御部35は設定部41にて設定された日付や時刻等の情報を記憶部36の設定情報記憶エリアに格納する。外部装置40を領収書発行装置33に接続することにより各種設定のうち高度なものを容易に設定することができる。外部装置用I/F42はRS232CでもUSBでも構わない。外部装置40はパーソナルコンピュータが用いられ、外部設定装置はパーソナルコンピュータ(以下PCという)40にインストールされたプログラム及びPC40により構成されたもの(以後、設定装置という)である。
領収書発行装置33とPC40を接続すると、PC40は領収書発行装置33との接続を検知して自動的に領収書発行装置33からデータを取得する。制御部35は、外部装置用I/F42にPC40が接続されると、以下のデータを外部装置用I/F42を介してPC40に転送し、PC40はそのデータを自動取得データとして外部装置用I/F42から取得する。
・プログラムバージョン情報
・単価テーブル
・ロゴデータ1
・領収書フォーマット
・時刻
・領収書のシリアルNo.
・その他の設定情報
上記設定装置は、これらの外部装置用I/F42からの自動取得データについて項目ごとに取得する/取得しないの設定を行うことが可能であり、取得すると設定したデータを取得する。
また、上記設定装置は領収書発行装置33に対して以下の機能を有する。
・領収書発行装置33のプログラムのアップロード/ダウンロードを行う機能1
・単価テーブルを設定する機能2
・ロゴマークの設定を行う機能3
・領収書フォーマットを設定する機能4
・時刻設定を行う機能5
・シリアルNo.を設定する機能6
・その他領収書の設定を行う機能7
・各種テストを行う機能8
・ログの収集,クリアを行う機能9
上記設定装置は領収書発行装置33のプログラムのアップロード/ダウンロードを行う機能1を有するが、アップロードとは領収書発行装置33のプログラムを領収書発行装置33から上記設定装置側に転送することである。上記設定装置は、その転送されたデータをファイル名を付けて保存することができる。ダウンロードとは、PC40側に保存されている領収書発行装置33のプログラムを領収書発行装置33に転送すること、すなわち、領収書発行装置33のプログラムの書換えを行うことである。プログラムバージョンやチェックサムも上記設定装置上で表示すれば、さらに操作性もよくなる。
上記設定装置は単価テーブルを例えば図23に示すような単価テーブル設定画面で設定する機能2を有する。本実施形態においては、画像形成装置32と自動販売機12のやり取りする情報の中には単価情報が入っていない(画像形成装置32と自動販売機12が単価情報をやり取りする方法も考えられる)。そこで、領収書発行装置33にも単価テーブルの設定が必要である。
上記設定装置にて単価テーブルを新規に設定する場合は、PC40側で画像形成物の単価(コピー単価)の設定、及び課金項目名の設定をすることで単価テーを設定し、この単価テーブルを領収書発行装置33に転送する。制御部35は、PC40から外部装置用I/F42を介して転送されてきた単価テーブルを記憶部36の設定情報記憶エリアに格納する。
上記設定装置は、複数台の領収書発行装置33の設定を行う場合には、既に設定済みの領収書発行装置から単価テーブルをアップロードし、今度は設定を行いたい領収書発行装置に接続して単価テーブルのダウンロードを行う。この時、PC40は、領収書発行装置と接続した時に、単価テーブルの項目を自動データ取得にしておくと、単価テーブル未設定の領収書発行装置の単価テーブルがアップロードされてしまうため、単価テーブルの項目を自動データ取得項目から外しておく。
上記設定装置は、ロゴマークの設定を行う機能3を有し、色々な形式の画像ファイルをスキャナ等から読み込めるようにしてあり、領収書のサイズに合わせたロゴマークのデータをファイルで用意しておく。設定装置は、そのファイルをスキャナ等から読み込んで表示し、指示によりそのファイルを領収書発行装置33に転送する。制御部35は、PC40から外部装置用I/F42を介して転送されてきたロゴマークデータのファイルを記憶部36の設定情報記憶エリアに格納する。
上記設定装置は、領収書フォーマットを設定する機能4を有する。機械設置の際に領収書のフォーマットを全部決めると大変な作業になるため、複数種類の領収書フォーマットを記憶部36に格納して用意し、上記設定装置がその複数種類の領収書フォーマットの各部分の組合せで領収書フォーマットの設定を行うことにより容易に領収書フォーマットを設定することができる。制御部35は、PC40から外部装置用I/F42を介して入力された複数種類の領収書フォーマットの各部分の組合せからなる領収書フォーマットを記憶部36に格納する。
例えば、領収書は、図19に示すように、ロゴマークが印刷されるエリア51、店名(住所を挿入してもよい),電話番号,定型文が印刷されるメッセージエリア52〜55、領収書及びその発行年月日が印刷されるエリア56、金額記載エリア57、「上記、正に領収いたしました」という定型文が印刷されるメッセージエリア58、シリアルナンバーが印刷されるエリア59を有し、例えば図21に示すように印刷される。メッセージエリア52〜55、58は、空白にした場合には詰めて印字され、文字サイズを変更した場合にはそのサイズで印字できる文字数分だけが印刷されるようになる。制御部35は、PC40で設定されて外部装置用I/F42を介して入力されたロゴマーク、店名、電話番号,定型文、領収書及びその発行年月日、シリアルナンバーなどを記憶部36の設定情報記憶エリアに格納する。
金額記載エリア57は、図20(a)に示すようなトータル金額、図20(b)に示すような大分類、図20(c)に示すような詳細のパターンのいずれかが選択的に設定されて印刷される。
上記設定装置は、時刻設定を行う機能5を有し、領収書45に記載する時刻の設定を行う。制御部35は、PC40にて設定されて外部装置用I/F42を介して入力された時刻を記憶部36の設定情報記憶エリアに格納する。
上記設定装置は、シリアルNo.を設定する機能6を有し、領収書に記載するシリアルNo.の設定を行う。制御部35は、PC40にて設定されて外部装置用I/F42を介して入力されたシリアルNo.を記憶部36の設定情報記憶エリアに格納する。
上記設定装置は、その他領収書の設定を行う機能7を有し、コピー(画像形成)終了から、領収書発行を無効にするまでの領収書発行時間を設定する。制御部35は、領収書発行時間(自動販売機料金返却タイマーの設定時間)をPC40から外部装置用I/F42を介して入力された値に設定する。
上記設定装置は、各種テストを行う機能8を有し、印字部37の印字テスト,領収書のフォーマットを確認するためのテスト印字,領収書発行装置33の各種設定状態の印字を行うことができる。制御部35は、PC40から外部装置用I/F42を介して入力された指示に基づいて印字部37の印字テスト,領収書のフォーマットを確認するためのテスト印字,領収書発行装置33の各種設定状態の印字を印字部37に行わせる。
上記設定装置はログの収集,クリアを行う機能9を有する。領収書発行装置33は所定件数分のログを記憶部36の課金履歴エリアに蓄積することができ、そのログデータを印字部37で印字することも可能であるが、制御部35はPC40からの要求により記憶部36の課金履歴エリアから上記設定装置にログデータを転送する。上記設定装置は領収書発行装置33から転送されたログデータをファイルとして保存することが可能であり、領収書発行装置のログデータのクリアを行うこともできる。制御部35はPC40からの要求により記憶部36の課金履歴エリア内のログデータのクリアを行う。制御部35は、PC40からデータが転送された場合には、電源が切られてもバックアップ可能なRAMからなる記憶部36にそのデータを格納する。
本実施形態によれば、設定装置により各種設定を行うので、簡単に、領収書に印刷すべき情報の設定や確認を行うことができ、また、領収書発行中に印字部37の紙切れが発生した場合には、印字部37に紙がセットされると、領収書を続きから印字するのではなく再度領収書を先頭から発行するので、再度領収書発行の手順の操作を行う煩わしさが無くなる。
本実施形態によれば、領収書発行中に印字部37の紙切れが発生し、その紙切れが発生した位置が領収書後端の余白位置であった場合には、印字部37に紙を再セットしても領収書を再発行しないので、無駄な領収書の発行を抑えることができる。
本実施形態によれば、領収書が正規に発行されても、管理者が領収書再発行の手順の操作を行うことにより一度発行した領収書を再印字するので、領収書の破れ、汚れが発生しても領収書を再発行することができる。
本実施形態によれば、設定装置は、領収書発行装置に接続された時に、自動的に領収書発行装置からデータの取得を行い、その自動取得データは項目ごとに取得する/取得しないの設定が行えるので、同一の設定を複数台の領収書発行装置に対して行う場合に容易に作業を行うことができる。
本実施形態によれば、領収書のフォーマットを予め何種類か用意し、その組合せにより領収書のレイアウトを決めるので、領収書のレイアウトを簡単に作成することが可能である。
次に、本発明の一実施形態について説明する。この実施形態は、上記別の参考形態とは以下に述べる点が異なる。この実施形態は、複数の領収書発行方法のいずれかを選択して領収書の発行タイミングを切り替える発行タイミング切替スイッチを有する。ユーザは後述する複数の領収書発行方法のうちニーズにあった領収書発行方法を上記発行タイミング切替スイッチにより選択し、制御部35は上記発行タイミング切替スイッチからの入力信号に基づいてユーザが選択した領収書発行方法にて領収書を発行する。販売(画像形成装置としての複写機32の有料使用)は、複写機32と画像形成装置用自動販売機12にて上述のように行う。
領収書発行装置33は複写機32と画像形成装置用自動販売機12の間でやりとりされる情報をモニタもしくは中継することで、印字すべき情報を得る。領収書発行装置33を増設するだけで自動販売機12の改造などの手を加えずに領収書の発行が可能となるので、すでにコピーサービスを行っているところに容易に領収書発行装置の増設を行うことができる。
しかしながら、領収書発行装置33は、自動販売機12からの画像形成動作可能信号(または画像形成動作を許可する許可信号)やサイズ信号、課金指令等をモニターしているだけであり、ユーザの画像形成終了意思を正確に判断する事が困難である。つまり、残金が無いのか、自動販売機12の返却レバー4が押下されたのかを判断できない。
そこで、本実施形態では、以下のいくつかの領収書発行方法を切り替えられるようにし、ユーザのニーズに合った販売、領収書発行方法を設定できるようにしている。領収書発行方法は、以下の複数の方法4〜方法8があり、ユーザにより上記発行タイミング切替スイッチで選択され、制御部35が上記発行タイミング切替スイッチからの入力信号により上記複数の方法4〜方法8のうちユーザにより選択されたものを設定して該設定した方法で領収書の発行を行う。
方法4では、
(1)ユーザが自動販売機12に有価物の硬貨をコイン投入口13から投入する。
(2)ユーザが領収書発行ボタン34を押す。
(3)複写機32が画像形成を行う。
(4)ユーザが領収書発行ボタン34を押す。
(5)制御部35は、(1)の硬貨投入から(4)の領収書発行ボタン34押下までの間に行われた画像形成分の領収書を印字部37に印字させて発行させる。
この場合、制御部35は、複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる情報(画像形成動作可能信号(または画像形成動作を許可する許可信号))が課金情報用I/F39を介して入力されると、すなわち(1)の硬貨投入が行われると、複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる課金データ、つまり、自動販売機12から複写機32へのコピー単価を示す単価信号などと、複写機32から自動販売機12へのサイズ信号、モード信号、画像形成枚数または情報出力枚数を示す枚数信号、料金指令、情報出力の単価を示す信号、課金指令などを記憶部36の一時保存エリアに格納する。
制御部35は、(4)の領収書発行ボタン34押下がなされて領収書発行ボタン34の押下を示す信号が入力されることにより、記憶部36の一時保存エリアに格納した課金データ及び記憶部36に登録したデータを、設定されたフォーマットに変換し、そのデータにより印字部37に店名,住所,電話番号,定型文,日付,時間,料金(転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード、コピー単価または情報出力の単価、料金の合計),シリアルナンバー(No.)をバーコードを含む文字で印字させて(1)の硬貨投入から(4)の領収書発行ボタン34押下までの間に行われた複写機32の画像形成(情報出力を含む)分の料金支払いに対する領収書を発行する。なお、領収書発行ボタン34を押す代りに切替えキー44をオン/オフさせてもよい。
この方法4によれば、任意のコピーだけの領収書発行が容易に行える。しかし、画像形成の途中の一部のみに対する領収書が必要な場合には有効な方法であるが、領収書発行ボタン34を2度押し、もしくは切替えキー44を切り替えなければならず煩わしい。また、画像形成開始時に領収書発行ボタン34を押下し忘れると、領収書の発行ができなくなる。
方法5では、
(1)ユーザが自動販売機12に有価物の硬貨をコイン投入口13から投入する。
(2)複写機32が画像形成を行う。
(3)ユーザが領収書発行ボタン34を押す。
(4)制御部35は、(1)の硬貨投入から(3)の領収書発行ボタン34押下までの間に行われた画像形成分の領収書を印字部37に印字させて発行させる。
この場合、制御部35は、複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる情報(画像形成動作可能信号(または画像形成動作を許可する許可信号))が課金情報用I/F39を介して入力されると、すなわち、(1)の硬貨投入が行われると、複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる課金データ、つまり、自動販売機12から複写機32へのコピー単価を示す単価信号などと、複写機32から自動販売機12へのサイズ信号、モード信号、画像形成枚数または情報出力枚数を示す枚数信号、料金指令、情報出力の単価を示す信号、課金指令などを記憶部36の一時保存エリアに格納する。
制御部35は、(4)の領収書発行ボタン34押下がなされて領収書発行ボタン34の押下を示す信号が入力されることにより、記憶部36の一時保存エリアに格納した課金データ及び記憶部36に登録したデータを、図21に示すような設定されたフォーマットに変換し、そのデータにより印字部37に店名,住所,電話番号,定型文,日付,時間,料金(転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード、コピー単価または情報出力の単価、料金の合計),シリアルナンバー(No.)をバーコードを含む文字で印字させて(1)の硬貨投入から(3)の領収書発行ボタン34押下までの間に行われた複写機32の画像形成(情報出力を含む)分の料金支払いに対する領収書を発行する。なお、領収書発行ボタン34を押す代りに切替えキー44をオン/オフさせてもよい。
この方法5によれば、ユーザが領収書発行ボタン34を押すという1アクションで領収書の発行が行われるため、領収書の発行が容易である。しかし、画像形成終了後に領収書を発行しなかった場合は、次の使用者が領収書発行ボタン34を押した場合に領収書を得ることができてしまう。
方法6では、
(1)ユーザが自動販売機12に有価物の硬貨をコイン投入口13から投入する。
(2)ユーザが領収書発行ボタン34を押す。
(3)複写機32が画像形成を行う。
(4)ユーザが硬貨返却レバー4を押下し、もしくは自動販売機12の投入金額(残金)が0になる。
(5)制御部35は、(2)の領収書発行ボタン34押下から(3)の画像形成終了までの間に行われた画像形成分の領収書を印字部37に印字させて発行させる。
この場合、制御部35は、複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる情報(画像形成動作可能信号(または画像形成動作を許可する許可信号))が課金情報用I/F39を介して入力されると、すなわち、(2)の領収書発行ボタン34が押下されると、複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる課金データ、つまり、自動販売機12から複写機32への投入金額信号、コピー単価を示す単価信号などと、複写機32から自動販売機12へのサイズ信号、モード信号、画像形成枚数または情報出力枚数を示す枚数信号、料金指令、情報出力の単価を示す信号、課金指令などを記憶部36の一時保存エリアに格納する。
制御部35は、(3)の画像形成が終了して硬貨返却レバー4が押下されることにより硬貨返却レバー4の押下を示す信号が自動販売機12から課金情報用I/F39を介して入力され、もしくは自動販売機12から課金情報用I/F39を介して投入金額(残金)0の投入金額信号(投入金額(残金)が0であることを示す投入金額信号)が入力されることにより、記憶部36の一時保存エリアに格納した課金データ及び記憶部36に登録したデータを、設定されたフォーマットに変換し、そのデータにより印字部37に店名,住所,電話番号,定型文,日付,時間,料金(転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード、コピー単価または情報出力の単価、料金の合計),シリアルナンバー(No.)をバーコードを含む文字で印字させて(2)の領収書発行ボタン34押下から(3)の画像形成の終了までの間に行われた複写機32の画像形成(情報出力を含む)分の料金支払いに対する領収書を発行する。なお、領収書発行ボタン34を押す代りに切替えキー44をオン/オフさせてもよい。
この方法6によれば、ユーザが領収書発行ボタン34を1度押すという1アクションで領収書を発行するため、領収書の発行が容易である。また、領収書発行ボタン34を押下した以降だけの領収書発行が行える。しかし、任意の画像形成分だけの領収書発行を行うには、硬貨投入〜硬貨返却レバー4の押下による残金返却もしくは残金無しを2回繰り返さなければならない。また、領収書発行ボタン34を押下し忘れた場合は領収書が発行できない。
方法7(方法5の変形版)では、
(1)ユーザが自動販売機12に有価物の硬貨をコイン投入口13から投入する。
(2)複写機32が画像形成を行う。
(3)ユーザが領収書発行ボタン34を押す。これにより、制御部35は、(2)の画像形成分の領収書を印字部37に印字させて発行させる。
(4)複写機32が画像形成を行う。
(5)ユーザが領収書発行ボタン34を押す。これにより、制御部35は、(4)の画像形成分の領収書を印字部37に印字させて発行させる。
この場合、制御部35は、複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる情報(画像形成動作可能信号(または画像形成動作を許可する許可信号))が課金情報用I/F39を介して入力されると、すなわち、(1)の硬貨投入が行われると、複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる課金データ、つまり、自動販売機12から複写機32へのコピー単価を示す単価信号などと、複写機32から自動販売機12へのサイズ信号、モード信号、画像形成枚数または情報出力枚数を示す枚数信号、料金指令、情報出力の単価を示す信号、課金指令などを記憶部36の一時保存エリアに格納する。
制御部35は、(3)の領収書発行ボタン34押下がなされて領収書発行ボタン34の押下を示す信号が入力されることにより、記憶部36の一時保存エリアに格納した課金データ及び記憶部36に登録したデータを、設定されたフォーマットに変換し、そのデータにより印字部37に店名,住所,電話番号,定型文,日付,時間,料金(転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード、コピー単価または情報出力の単価、料金の合計),シリアルナンバー(No.)をバーコードを含む文字で印字させて(2)の画像形成分の料金支払いに対する領収書を発行する。
その後、制御部35は、複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる課金データ、つまり、自動販売機12から複写機32へのコピー単価を示す単価信号などと、複写機32から自動販売機12へのサイズ信号、モード信号、画像形成枚数または情報出力枚数を示す枚数信号、料金指令、情報出力の単価を示す信号、課金指令などを記憶部36の一時保存エリアに格納する。さらに、制御部35は、(5)の領収書発行ボタン34押下がなされて領収書発行ボタン34の押下を示す信号が入力されることにより、記憶部36の一時保存エリアに格納した課金データ及び記憶部36に登録したデータを、設定されたフォーマットに変換し、そのデータにより印字部37に店名,住所,電話番号,定型文,日付,時間,料金(転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード、コピー単価または情報出力の単価、料金の合計),シリアルナンバー(No.)をバーコードを含む文字で印字させて(4)の画像形成分の料金支払いに対する領収書を発行する。なお、領収書発行ボタン34を押す代りに切替えキー44をオン/オフさせてもよい。
この方法7によれば、領収書を2つに分けて発行することができる。しかし、画像形成終了後に領収書を発行しなかった場合は、次の使用者が領収書発行ボタンを押した場合に領収書を得ることができてしまう。
方法8(方法6の変形版)では、
(1)ユーザが自動販売機12に有価物の硬貨をコイン投入口13から投入する。
(2)ユーザが領収書発行ボタン34を押す。
(3)複写機32が画像形成を行う。
(4)ユーザが硬貨返却レバー4を押下し、もしくは自動販売機12の投入金額(残金)が0になる。
(5)制御部35は、(1)の硬貨投入から(3)の画像形成終了までの間に行われた画像形成分の領収書を印字部37に印字させて発行させる。
この場合、制御部35は、複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる情報(画像形成動作可能信号(または画像形成動作を許可する許可信号))が課金情報用I/F39を介して入力されると、すなわち、(1)の硬貨投入が行われると、複写機32と自動販売機12との間でのやり取りされる課金データ、つまり、自動販売機12から複写機32への投入金額信号、コピー単価を示す単価信号などと、複写機32から自動販売機12へのサイズ信号、モード信号、画像形成枚数または情報出力枚数を示す枚数信号、料金指令、情報出力の単価を示す信号、課金指令などを記憶部36の一時保存エリアに格納する。
制御部35は、(3)の画像形成が終了して硬貨返却レバー4が押下されることで、硬貨返却レバー4の押下を示す信号が自動販売機12から課金情報用I/F39を介して入力され、もしくは自動販売機12から課金情報用I/F39を介して投入金額(残金)0の投入金額信号(投入金額(残金)が0であることを示す投入金額信号)が入力されることにより、記憶部36の一時保存エリアに格納した課金データ及び記憶部36に登録したデータを、設定されたフォーマットに変換し、そのデータにより印字部37に店名,住所,電話番号,定型文,日付,時間,料金(転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード、コピー単価または情報出力の単価、料金の合計),シリアルナンバー(No.)をバーコードを含む文字で印字させて(1)の硬貨投入から(3)の画像形成の終了までの間に行われた複写機32の画像形成(情報出力を含む)分の支払い料金に対する領収書を発行する。なお、領収書発行ボタン34を押す代りに切替えキー44をオン/オフさせてもよい。
この方法8によれば、領収書発行ボタン34を1度押すという1アクションで領収書を発行するため、領収書の発行が容易である。また、領収書発行ボタン34を押下し忘れた場合でも、後から領収書の発行が行える。しかし、任意の画像形成分だけの領収書発行を行うには、硬貨投入〜硬貨返却レバー4の押下による硬貨返却もしくは残金無しを2回繰り返さなければならない。
領収書発行ボタン34が押下されなかった場合は領収書の発行を行わないということであり、次に使用する人が領収書を発行したい場合は領収書の発行範囲を区別しなくてはならない(領収書をどの画像形成分に発行するかを区別しなくてはならない)。画像形成作業の終了の意思は複写機32の終了ボタンもしくは自動販売機12の返却レバー4の押下にて判断することができる。従って、制御部35は、課金情報用I/F39からの終了信号または返却レバー4の押下を示す信号により、上記終了ボタンまたは返却レバー4が押下されてから、領収書発行ボタン34が所定時間押下されなかった場合には領収証の発行を行わないと判断し、上記一時保存データをクリアして領収書発行の対象から外す。
しかし、後から領収書発行ボタン34を押す方法(方法4、5、7)の場合は、画像形成終了後ある程度の時間内で領収書発行ボタン34が押されることを想定しなければならない。そこで、画像形成終了後の領収書発行時間(自動販売機料金返却タイマーの設定時間:領収書発行待機時間)は上述のように設定できるようにしておき、これにより使用者にあわせた運用が可能になる。制御部35は、上述のように領収書発行時間内に次の硬貨投入があった場合には別の使用者による画像形成の開始と判断し、領収書発行時間内であっても上記一時保存データをクリアし、その前の画像形成分を領収書発行の対象から外す。
制御部35は、方法5、7では、図25(b)、図25(b)に示すように、(4)の領収書発行ボタン34押下より前に硬貨返却レバー4が押下され、もしくは自動販売機12の投入金額(残金)が0になると、硬貨返却レバー4の押下を示す信号が自動販売機12から課金情報用I/F39を介して入力され、もしくは自動販売機12から課金情報用I/F39を介して投入金額(残金)0の投入金額信号(投入金額(残金)が0であることを示す投入金額信号)が入力されることにより、(1)の硬貨投入から硬貨返却レバー4の押下、もしくは自動販売機12の投入金額(残金)0までの画像形成(情報出力を含む)分に対して領収書を発行するものとし、その後に上記領収書発行時間内に領収書発行ボタン34が押下されて領収書発行ボタン34からの信号が入力されることにより、記憶部36の一時保存エリアに格納した課金データ及び記憶部36に登録したデータを、設定されたフォーマットに変換し、そのデータにより印字部37に店名,住所,電話番号,定型文,日付,時間,料金(転写紙のサイズ、画像形成枚数または出力枚数、画像形成モード、コピー単価または情報出力の単価、料金の合計),シリアルナンバー(No.)をバーコードを含む文字で印字させて(1)の硬貨投入から硬貨返却レバー4の押下、もしくは自動販売機12の投入金額(残金)0までの間に行われた複写機32の画像形成(情報出力を含む)分の料金支払いに対する領収書を発行する。
上記方法4による表示部43の表示及び領収書発行範囲は図24に示すようになり、上記方法5による表示部43の表示及び領収書発行範囲は図25に示すようになる。上記方法6による表示部43の表示及び領収書発行範囲は図26に示すようになり、上記方法7による表示部43の表示及び領収書発行範囲は図27に示すようになる。上記方法8による表示部43の表示及び領収書発行範囲は図28に示すようになる。
上記の通り、各方法4〜8には長所、短所があるため、各方法4〜8を組み合わせた方法も考えられる。例えば、方法5、8を組み合わせた方法では、ユーザが自動販売機12に有価物の硬貨をコイン投入口13から投入した後に領収書発行ボタン34を押した場合には、上記方法8と同様に複写機32が画像形成を行った後で、ユーザが硬貨返却レバー4を押下し、もしくは自動販売機12の投入金額(残金)が0になると、制御部35が上述のように硬貨投入から画像形成終了までの間に行われた画像形成分の領収書を印字部37に印字させて発行させる。また、ユーザが自動販売機12に有価物の硬貨をコイン投入口13から投入した後、領収書発行ボタン34を押し忘れた場合には、複写機32が画像形成を行った後で、ユーザが領収書発行ボタン34を押すと、制御部35は、上記方法5と同様に上述のように硬貨投入から領収書発行ボタン34押下までの間に行われた画像形成分の領収書を印字部37に印字させて発行させる。
この実施形態によれば、複数の領収書発行方法のうちのいずれかを選択することができるので、利用者のニーズにあった領収書発行方法を選択することができる
この実施形態によれば、領収書発行対象がどこからどこまでかをユーザに報知する報知手段としての表示部を備えたので、領収書が確実に発行されるという安心感を利用者に与えることができる。
この実施形態によれば、領収書を2つの領収書に分けて発行する機能を有するので、領収書の発行対象を選ぶことができ、途中からの画像形成に対する領収書発行や、領収書を2つに分けて発行することができる