JP4701034B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
本発明は、ヒューズ素子を有する半導体装置に関するものであり、特に、ポリシリコンなどの半導体層とシリサイドなどの金属層とからなるヒューズ素子を有する半導体装置に関するものである。
従来から、半導体装置において、回路信号のタイミング調整(トリミング)をしたり、メモリ回路の冗長回路を使うビットを指定したり、アナログ回路の抵抗値を調整したり、ロジック回路の機能を有効にしたりするのに、ヒューズ素子が用いられている。
従来では、レーザ照射により、ウエハ状態におけるチップ上のメタル配線を電気的に切断することによってプログラミングを行なうレーザ溶断型のヒューズ素子、又はチップ外部から与える信号によって電気的にプログラミングを行なう電気ヒューズ素子などがある。
レーザ溶断型のヒューズ素子を用いる場合には、パッケージ封入前にしかプログラミングすることができないのに対し、電気ヒューズ素子を用いる場合には、パッケージ封入後においてもプログラミングすることができる。このため、電気ヒューズ素子は、検査コストなどの削減に効果があるので、今後、半導体装置に広く用いられると予想されている。
また、現在使用されている電気ヒューズ素子としては、ヒューズ素子であるMOSキャパシタを構成する容量絶縁膜に高電圧を印加して導通状態とすることによってプログラミングを行なう方式、又はヒューズ素子であるポリシリコンなどの半導体層とシリサイドなどの金属層とによって形成された細長い形状を持つ積層体に電圧を印加し、金属層を溶断して断線状態とすることによってプログラミングを行なう方式などがある。
以下、従来に係る電気ヒューズ素子を備えた半導体装置について、図9、図10(a)及び(b)、並びに図11を参照しながら説明する(例えば、特許文献1:特開2000−40790号公報 参照)。
図9は、従来に係る電気ヒューズ素子を備えた半導体装置の構成を示す要部平面図であり、ここでは、電気ヒューズ素子、コンタクト及び銅配線を示している。また、図10(a)及び(b)は、従来に係る電気ヒューズ素子を備えた半導体装置の構成を示す要部断面図であり、(a)は、図9のIXa−IXa線に対応する断面図であり、(b)は、図9のIXb−IXb線に対応する断面図である。
図10(a)及び(b)に示すように、例えばシリコンよりなる基板100の上には、図示しないMOSトランジスタ、抵抗及び容量等が形成される素子形成領域を区画する分離絶縁膜(Shallow Trench Isolation)101が形成されている。そして、分離絶縁膜101の上には、下から順にポリシリコン膜102a及びシリサイド膜102bが積層されてなる電気ヒューズ素子102が形成されている。なお、この電気ヒューズ素子102は、例えば、上記各素子を接続して形成された回路特性のトリミングを行なうために用いるものである。
ここで、従来の電気ヒューズ素子102を平面的に見ると、図9に示すように、細長い形状を有する切断部(ヒューズ部)となる第1の領域102R1と、該第1の領域102R1を挟んで両側に設けられ、コンタクト形成領域を有する第2の領域102R2とから構成されている。そして、電気ヒューズ素子102における第1の領域102R1のパターン幅(図上、縦方向の幅)は、0.1μmであり、第2の領域102R2のパターン幅に比べて狭く設けられている。
また、電気ヒューズ素子102の上には、層間絶縁膜103が形成されている(図10(a)及び(b)参照)。そして、層間絶縁膜103中において、電気ヒューズ素子102における第2の領域102bの上には、図9及び図10(b)に示すように、コンタクト104が形成されており、該コンタクト103を介して、電気ヒューズ素子102R2と電気的に接続する銅配線105が形成されている。
図11は、電気ヒューズ素子の切断動作及び電気ヒューズ素子の状態の読み出し動作に必要な回路構成図を示している。なお、ここでは、電気ヒューズ素子102の1個分に必要な回路構成を示しているが、通常、半導体装置には、数個〜1000個の電気ヒューズが配列され、電気ヒューズ素子の数に対応して図11に示す回路が必要となる。
図11に示すように、電気ヒューズ素子102における一方の端子は、銅配線105aを介して、電源端子(電圧3.6V)110に接続されており、電気ヒューズ素子102における他方の端子は、カット用トランジスタ111のドレイン、及びリード用トランジスタ112のドレインに接続されている。また、リファレンス用抵抗素子114における一方の端子は、電源端子115(電圧3.6V)に接続されており、リファレンス用抵抗素子114における他方の端子は、リード用トランジスタ113のドレインに接続されている。また、差動アンプ116における一方の端子は、電気ヒューズ素子102とリード用トランジスタ112との中間点に接続され、差動アンプ116における他方の端子は、リード用トランジスタ113のドレインに接続されている。また、カット用トランジスタ111、リード用トランジスタ112及び113のソースは、接地ノードに接続されている。
また、電気ヒューズ素子102の抵抗値は、切断前が100Ω程度であり、切断後が1kΩ以上である。リファレンス用抵抗素子114は、その抵抗値が500Ω程度であり、電気ヒューズ素子102の切断前の抵抗値と切断後の抵抗値との中間の値になるように設計されている。カット用トランジスタ111は、ゲート長が0.1μmであり、ゲート幅が20μmである。リード用トランジスタ112及び113は、それぞれ、ゲート長が0.1μmであり、ゲート幅が2μmである。VCは、電気ヒューズのカット信号であり、VRは、リード信号である。
以下では、数個〜1000個の複数の電気ヒューズ素子が配置されており、そのうちのi番目のものが図11に示した電気ヒューズ素子102であり、該電気ヒューズ素子102を切断する場合の動作、及び電気ヒューズ素子102が断線状態にあるか導通状態にあるかを判断するための読み出し動作について、図11を参照しながら説明する。なお、図11においては、i番目以外の電気ヒューズ素子を含む回路については図示していない。
<電気ヒューズ素子102を切断する動作について>
電気ヒューズ素子102を切断するときには、図11に示すカット信号VCを3.6Vにする一方で、i番目以外の回路におけるカット信号VCを0Vにし且つリード信号VRを0Vにする。このようにすると、電気ヒューズ素子102には、電源電圧3.6Vからカット用トランジスタ111による電圧降下分を差し引いた約3Vの電圧がかかり、数mA〜数10mAの電流が流れる。これにより、発生するジュール熱によって図10(a)に示すシリサイド膜102b及びポリシリコン膜102aのエレクトロマイグレーションが加速されて、ポリシリコン膜102a上のシリサイド膜102bが断線し、電気ヒューズ素子102は断線状態となる。
電気ヒューズ素子102を切断するときには、図11に示すカット信号VCを3.6Vにする一方で、i番目以外の回路におけるカット信号VCを0Vにし且つリード信号VRを0Vにする。このようにすると、電気ヒューズ素子102には、電源電圧3.6Vからカット用トランジスタ111による電圧降下分を差し引いた約3Vの電圧がかかり、数mA〜数10mAの電流が流れる。これにより、発生するジュール熱によって図10(a)に示すシリサイド膜102b及びポリシリコン膜102aのエレクトロマイグレーションが加速されて、ポリシリコン膜102a上のシリサイド膜102bが断線し、電気ヒューズ素子102は断線状態となる。
<読み出し動作について>
電気ヒューズ素子102が断線状態にあるか導通状態にあるかを読み出すときには、図11に示すi番目の回路を含む全ての回路において、リード信号VRを3.6Vにする一方で、カット信号VCを0Vにする。このようにすると、図11に示す回路では、電気ヒューズ素子102とリファレンス抵抗素子114とに電流が流れ、抵抗値の差による電位差を差動アンプ116によって増幅し、増幅された電位差の値に基づいて、電気ヒューズ素子102が断線状態にあるか導通状態にあるかを検出する。例えば、上記電気ヒューズ素子102が断線状態にある場合には、電気ヒューズ素子102による電圧降下が小さいので、差動アンプ116によって増幅された電位差は大きくなる。この場合には、電気ヒューズ素子102が断線状態であると検出できる。なお、図11に示したi番目の電気ヒューズ素子102以外の電気ヒューズ素子の状態も、上記と同様にして判断される。
特開2000−40790号公報
電気ヒューズ素子102が断線状態にあるか導通状態にあるかを読み出すときには、図11に示すi番目の回路を含む全ての回路において、リード信号VRを3.6Vにする一方で、カット信号VCを0Vにする。このようにすると、図11に示す回路では、電気ヒューズ素子102とリファレンス抵抗素子114とに電流が流れ、抵抗値の差による電位差を差動アンプ116によって増幅し、増幅された電位差の値に基づいて、電気ヒューズ素子102が断線状態にあるか導通状態にあるかを検出する。例えば、上記電気ヒューズ素子102が断線状態にある場合には、電気ヒューズ素子102による電圧降下が小さいので、差動アンプ116によって増幅された電位差は大きくなる。この場合には、電気ヒューズ素子102が断線状態であると検出できる。なお、図11に示したi番目の電気ヒューズ素子102以外の電気ヒューズ素子の状態も、上記と同様にして判断される。
ところで、半導体装置の微細化の進展に伴い、電気ヒューズ素子を構成する切断部における線幅が減少しているが、これにより、電気ヒューズ素子の抵抗が上昇してジュール熱が減少するので、抵抗値が十分上昇するまで電気ヒューズ素子の切断が困難であるという問題がある。
また、上記従来の方法によると、切断動作時には、電気ヒューズ素子に数mA〜数10mAの電流を流す必要があるので、カット用トランジスタのゲート幅を大きくする必要がある。しかしながら、カット用トランジスタのゲート幅が大きくなると、読み出し動作時において、カット用トランジスタの接合容量に流れる充放電電流が大きくなるため、カット用トランジスタ及びリード用トランジスタの接合容量に流れ込む充放電電流のうち、カット用トランジスタに流れ込む充放電電流が主な原因となって、未切断の電気ヒューズ素子が断線してしまうという問題がある。
前記に鑑み、本発明の第1の目的は、切断の際に確実に電気ヒューズの切断可能な構成を有する半導体装置を提供することである。また、本発明の第2の目的は、読み出し時における過渡電流によって未切断の電気ヒューズ素子の断線が生じない構成を有する信頼性の高い半導体装置を提供することである。
前記の目的を達成するために、本発明の一側面に係る半導体装置は、基板における素子分離領域によって囲まれた活性領域と、活性領域上を交差するように基板上に形成され、絶縁膜、半導体層及びシリサイド層がこの順に形成されてなるヒューズ素子とを備える。そして、活性領域におけるヒューズ素子の直下に位置する第1の半導体領域と、活性領域におけるヒューズ素子の両側下方に位置する第2の半導体領域とは、同一の導電型である。この場合において、第1の半導体領域の不純物濃度は第2の半導体領域の不純物濃度よりも低いか、第1の半導体領域の不純物濃度と第2の半導体領域の不純物濃度とは同じである。
本発明の一側面に係る半導体装置によると、電気ヒューズ素子と交差する活性領域から生じる発熱を利用して電気ヒューズ素子を切断することができる。このため、所望の電気ヒューズ素子を確実に切断することができると共に、過渡電流による未切断電気ヒューズ素子の断線を防止し、信頼性の高い電気ヒューズ素子を備えた半導体装置を実現できる。
また、本発明の一側面に係る半導体装置において、活性領域における一方の端子は、電源端子に接続されており、活性領域における他方の端子は、第1導電型のトランジスタにおける第2導電型のウェル領域よりなるドレインに接続されていることが好ましい。このようにすると、製品の動作電圧よりも高いドレイン電圧で動作させることができる。
また、本発明の一側面に係る半導体装置において、ヒューズ素子における一方の端子は、電源端子に接続されており、ヒューズ素子における他方の端子は、ヒューズ素子の状態を読み出すための信号とヒューズ素子を切断するための信号とに基づいた論理和信号をゲートに受けるトランジスタのドレインに接続されていることが好ましい。このようにすると、読み出し動作時に流れる過渡電流を低減することができる。
また、本発明の一側面に係る半導体装置において、活性領域におけるヒューズ素子が交差する方向の幅は、ヒューズ素子が交差している領域において相対的に狭くなっていることが好ましい。このようにすると、発熱量を低下させることなくヒューズ素子における交差部分を局所的に加熱でき、電気ヒューズ素子を低電流にて切断することができる。
本発明によると、信頼性の高い電気ヒューズ素子を備えた半導体装置を実現することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る電気ヒューズ素子を備えた半導体装置について、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第1の実施形態に係る電気ヒューズ素子を備えた半導体装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気ヒューズ素子を備えた半導体装置の構成を示す要部平面図であり、ここでは、電気ヒューズ素子、活性領域、Nウェル領域、銅配線、及びコンタクトを示している。また、図2(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る電気ヒューズ素子を備えた半導体装置の構成を示す要部断面図であり、(a)は、図1のIIa−IIa線に対応する断面図であり、(b)は、図1のIIb−IIb線に対応する断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置は、図1に示すように、細長い形状を有する切断領域(ヒューズ領域)となる第1の領域5R1と、該第1の領域5R1を挟んで両側に設けられ、コンタクト形成領域を有する非切断領域となる第2の領域5R2とから構成された電気ヒューズ素子5を備えている。そして、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置は、電気ヒューズ素子5における切断領域となる第1の領域5R1と交差するように、後述する活性領域2が形成されていることに特徴を有している。ここで、電気ヒューズ素子5における切断領域となる第1の領域5R1は、幅(紙面横方向)が0.1μmであり、長さ(紙面縦方向)が0.8μmであり、未切断時における抵抗値は約40Ωである。また、電気ヒューズ素子5と交差する活性領域2の幅(紙面横方向)は6μmである。
図2(a)及び(b)に示すように、例えばシリコンよりなるP型半導体基板1の表面部には、上述した活性領域2を区画するSTI(Shallow Trench Isolation)膜3が形成されている。そして、P型半導体基板1には、N型不純物をドープしてなるNウェル領域4が形成されている。なお、Nウェル領域4のシート抵抗は約600Ω/□であり、この部分の抵抗値は約100Ωである。
電気ヒューズ素子5における切断領域となる第1の領域5R1では、図2(a)に示すように、Nウェル領域4の上には、例えばシリコン酸化膜よりなる膜厚約5nmの絶縁膜5a、膜厚約120nmのポリシリコン膜5b、及び膜厚約70nmのコバルトシリサイド膜5cが順に積層されてなる積層体が形成されており、該積層体の側壁にはサイドウォール5dが形成されている。なお、コバルトシリサイド膜5cのシート抵抗は約5Ω/□であり、ポリシリコン膜5bのシート抵抗は約150Ω/□である。また、Nウェル領域4のうち前述の積層体の両側下方に位置する領域には、一般的な半導体装置におけるトランジスタの構成と同様に、N型不純物層2aが形成されており、該N型不純物層2aの上には、前述の積層体を構成するコバルトシリサイド膜5cと同じコバルトシリサイド膜2bが形成されている。なお、以上のように、本実施形態に係る半導体装置では、N型不純物層2aを備える点において一般的な半導体装置におけるトランジスタの構成と同様であるが、積層体の直下に位置する領域にNウェル領域を備える点において一般的なトランジスタにおける構成とは異なっている。
電気ヒューズ素子5、コバルトシリサイド膜2b、及びSTI膜3の上には、層間絶縁膜6が形成されている。そして、層間絶縁膜6中において、コバルトシリサイド膜2bの上には、下端がコバルトシリサイド膜2bと接続するコンタクト7aが形成されており、該コンタクト7aの上端には、銅配線8aが形成されている。これにより、活性領域2と銅配線8aとが電気的に接続される。なお、コンタクト7aの数は、図面上の数に限定されるものではなく、必要な電流に応じた数のコンタクトを設ければよい。
また、電気ヒューズ素子5における非切断領域となる第2の領域5R2では、図2(b)に示すように、Nウェル領域4の上にはSTI膜3が形成されている。STI膜3の上には、ポリシリコン膜5b及びコバルトシリサイド膜5cが順に積層されてなる積層体が形成されており、該積層体の側壁にはサイドウォール5dが形成されている。STI膜3の上には、前述の積層体を覆うように層間絶縁膜6が形成されている。そして、層間絶縁膜6中において、コバルトシリサイド膜5cの上には、下端がコバルトシリサイド膜5cと接続するコンタクト7bが形成されており、該コンタクト7bの上端には、銅配線8bが形成されている。これにより、電気ヒューズ素子5と銅配線8bとが電気的に接続される。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る電気ヒューズ素子5の切断動作及び電気ヒューズ素子5の状態を読み出す動作に必要な回路構成図を示している。なお、通常、半導体装置には、数個〜1000個の電気ヒューズが配列されるが、ここでは、電気ヒューズ素子5の1個分に必要な回路構成を例に説明するが、その他の電気ヒューズ素子についても図4に示す回路を設けるとよい。
図3に示すように、電気ヒューズ素子5における一方の端子は、銅配線8bを介して、電源端子10(電圧3.6V)に接続されており、電気ヒューズ素子5における他方の端子は、銅配線8bを介して、カット用トランジスタ12のドレイン、及びリード用トランジスタ13のドレインに接続されている。ここで、カット用トランジスタ12は、ゲート長が0.1μmであり、ゲート幅が2μmである。このように、本実施形態では、カット用トランジスタ12のゲート幅が従来と比べて大幅に低減されている。また、リード用トランジスタ13及び14は、それぞれ、ゲート長が0.1μmであり、ゲート幅が2μmである。
また、活性領域2における一方の端子は、銅配線8aを介して、電源端子(電圧3.6V)17に接続されており、活性領域における他方の端子は、銅配線8aを介して、ヒータ用トランジスタ11のドレインに接続されている。
また、リファレンス用抵抗素子15における一方の端子は、電源端子18(電圧3.6V)に接続されており、リファレンス用抵抗素子15における他方の端子は、リード用トランジスタ14のドレインに接続されている。また、差動アンプ16における一方の端子は、電気ヒューズ素子5とリード用トランジスタ13との中間点に接続され、差動アンプ16における他方の端子は、リード用トランジスタ14のドレイン側に接続されている。また、ヒータ用トランジスタ11、カット用トランジスタ12、リード用トランジスタ13及び14のソースは、接地ノードに接続されている。
また、電気ヒューズ素子5の抵抗値は、切断前が100Ω程度であり、切断後が1kΩ以上である。リファレンス用抵抗素子15は、その抵抗値が500Ω程度であり、電気ヒューズ素子5の切断前の抵抗値と切断後の抵抗値との中間の値になるように設計されている。活性領域2の抵抗値は、約100Ωである。なお、VHは、ヒータ信号であり、VCは、電気ヒューズのカット信号であり、VRは、リード信号である。
以下では、数個〜1000個の複数の電気ヒューズ素子が配置されており、そのうちのi番目のものが図3に示した電気ヒューズ素子5であり、該電気ヒューズ素子5を切断する場合の動作、及び電気ヒューズ素子5が断線状態にあるか導通状態にあるかを判断するための読み出し動作について、図3を参照しながら説明する。なお、図3においては、i番目以外の電気ヒューズ素子を含む回路については図示していない。
<電気ヒューズ素子5を切断する動作について>
電気ヒューズ素子5を切断するときには、図3に示すヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ3.6Vにする一方で、i番目以外の回路におけるヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ0Vにし、さらに、すべての回路においてリード信号VRを0Vにする。このようにすると、活性領域2の抵抗値が約100Ωであるので、活性領域2には、電源電圧3.6Vからヒータ用トランジスタ11による電圧降下分を差し引いた約3Vの電圧がかかり、約30mAの電流が流れ、活性領域2から約90mWの発熱が起きる。そして、絶縁膜5aの膜厚は約5nmと非常に薄い膜であることから、電気ヒューズ素子5は100℃以上に効率的に加熱され、ポリシリコン膜5b及びコバルトシリサイド膜5cにおけるエレクトロマイグレーションが生じやすくなる。この状態において、電気ヒューズ素子5における切断領域となる第1の領域5R1には、電源電圧3.6Vからカット用トランジスタ12による電圧降下分を差し引いた約1.2Vの電圧がかかり、1mA〜数mAの電流が流れて、ポリシリコン膜5b上のコバルトシリサイド膜5cが切断され、電気ヒューズ素子5は切断状態となる。
電気ヒューズ素子5を切断するときには、図3に示すヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ3.6Vにする一方で、i番目以外の回路におけるヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ0Vにし、さらに、すべての回路においてリード信号VRを0Vにする。このようにすると、活性領域2の抵抗値が約100Ωであるので、活性領域2には、電源電圧3.6Vからヒータ用トランジスタ11による電圧降下分を差し引いた約3Vの電圧がかかり、約30mAの電流が流れ、活性領域2から約90mWの発熱が起きる。そして、絶縁膜5aの膜厚は約5nmと非常に薄い膜であることから、電気ヒューズ素子5は100℃以上に効率的に加熱され、ポリシリコン膜5b及びコバルトシリサイド膜5cにおけるエレクトロマイグレーションが生じやすくなる。この状態において、電気ヒューズ素子5における切断領域となる第1の領域5R1には、電源電圧3.6Vからカット用トランジスタ12による電圧降下分を差し引いた約1.2Vの電圧がかかり、1mA〜数mAの電流が流れて、ポリシリコン膜5b上のコバルトシリサイド膜5cが切断され、電気ヒューズ素子5は切断状態となる。
<読み出し動作について>
電気ヒューズ素子5が断線状態にあるか導通状態にあるかを読み出すときには、すべての回路において、リード信号VRを3.6Vにする一方で、ヒータ信号VHとカット信号VCとを0Vにする。このようにすると、電気ヒューズ素子5とリファレンス抵抗素子15とに電流が流れ、抵抗値の差による電位差を差動アンプ16によって増幅し、増幅された電位差の値に基づいて、電気ヒューズ素子5が断線状態にあるか導通状態にあるかを検出する。例えば、図3に示す回路において、上記電気ヒューズ素子5が断線状態にある場合には、電気ヒューズ素子5による電圧降下が小さいので、差動アンプ15によって増幅された電位差は大きくなる。この場合、電気ヒューズ素子5が断線状態であると検出する。
電気ヒューズ素子5が断線状態にあるか導通状態にあるかを読み出すときには、すべての回路において、リード信号VRを3.6Vにする一方で、ヒータ信号VHとカット信号VCとを0Vにする。このようにすると、電気ヒューズ素子5とリファレンス抵抗素子15とに電流が流れ、抵抗値の差による電位差を差動アンプ16によって増幅し、増幅された電位差の値に基づいて、電気ヒューズ素子5が断線状態にあるか導通状態にあるかを検出する。例えば、図3に示す回路において、上記電気ヒューズ素子5が断線状態にある場合には、電気ヒューズ素子5による電圧降下が小さいので、差動アンプ15によって増幅された電位差は大きくなる。この場合、電気ヒューズ素子5が断線状態であると検出する。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置によると、電気ヒューズ素子5における切断領域となる第1の領域5R1の下部に、該第1の領域5R1を交差するように活性領域2を設けており、電気ヒューズ素子5を切断する際に、活性領域2に電流を流すことによって生じる発熱を利用して電気ヒューズ素子5の切断を行なう。このため、所望の電気ヒューズ素子を確実に切断することができ、さらに、カット用トランジスタ12に流れる電流が低減されることによってカット用トランジスタ12のゲート幅を小さくすることができるので、過渡電流による未切断電気ヒューズ素子の断線を防止し、信頼性の高い電気ヒューズ素子を備えた半導体装置を実現できる。
なお、本実施形態では、Nウェル領域4及びN型不純物層2aを形成した場合について説明したが、これらの代わりに、Pウェル領域及びP型不純物層を形成する場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、コバルトシリサイド層2b及び5cを形成した場合について説明したが、これらの代わりに、ニッケルシリサイド層など他の金属シリサイド層を形成する場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、カット用トランジスタ12のゲート長及びゲート幅がリード用トランジスタ13のゲート長及びゲート幅と同じである場合について説明したが、この場合に限定されるものではなく、カット用トランジスタ12のゲート長及びゲート幅がリード用トランジスタ13のゲート長及びゲート幅と異なる場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
以下では、前述の図3に示した回路構成の変形例について説明する。
−ヒータ用トランジスタの変形例−
図4(a)に示す回路は、図3に示した回路と比較して、活性領域2の一方の端子に接続されるヒータ用トランジスタ40の構成に特徴があるので、以下では、図3と同様の部分は省略しながら、特徴部分を中心に説明する。
図4(a)に示す回路は、図3に示した回路と比較して、活性領域2の一方の端子に接続されるヒータ用トランジスタ40の構成に特徴があるので、以下では、図3と同様の部分は省略しながら、特徴部分を中心に説明する。
図4(a)に示すように、活性領域2における一方の端子は、銅配線8aを介して、ヒータ用トランジスタ40のドレインに接続されており、活性領域2における他方の端子は、銅配線8aを介して、電源端子(電圧6.0V)が接続されている。そして、本変形例に係るヒータ用トランジスタ40のドレインは、後述するNウェル領域407a(図4(b)参照)によって形成されており、この点が本変形例の特徴である。
また、電気ヒューズ素子5における一方の端子は、銅配線8bを介して、電源端子10(電圧3.6V)に接続されており、電気ヒューズ素子5における他方の端子は、銅配線8bを介して、カット用トランジスタ12aのドレイン、及びリード用トランジスタ13のドレインに接続されている。ここで、カット用トランジスタ12aのゲート長は0.1μmであり、ゲート幅は1μmである。このように、本実施形態では、カット用トランジスタ12aのゲート幅が、図3に示したカット用トランジスタ12のゲート幅に比べてさらに低減されている。また、リード用トランジスタ13及び14は、それぞれ、ゲート長が0.1μmであり、ゲート幅が2μmである。なお、その他の構成は、図3と同様である。
図4(b)は、銅配線8aを介して活性領域2の一方の端子と接続するヒータ用トランジスタ40の構成を説明するための断面図を示している。
図4(b)に示すように、P型半導体基板1におけるSTI膜3によって区画された活性領域には、ゲート絶縁膜403、ポリシリコン膜よりなるゲート電極404及びシリサイド層405が順に積層されてなる積層体の両側下方に、ヒータ用トランジスタ40のドレインとなるNウェル領域407a、ヒータ用トランジスタ40のソースとなるNウェル領域407bが形成されている。Nウェル領域407a及び407bの上には、それぞれシリサイド層408a及び408bが形成されており、それぞれコンタクト409a及び409bを介して銅配線8a及び410に接続されている。
このように、ヒータ用トランジスタ40は、ドレインがNウェル領域407aよりなるので、製品の動作電圧3.6Vよりも高いドレイン電圧で動作だせることができる。
ここで、電気ヒューズ素子5を切断するときの動作については、図3に示した回路の場合と同様に、i番目のヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ3.6Vにする一方で、i番目以外の回路におけるヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ0Vにし、さらに、すべての回路においてリード信号VRを0Vにする。このようにすると、活性領域2の抵抗値が約100Ωであるので、活性領域2には、電源電圧6Vからヒータ用トランジスタ40による電圧降下を差し引いた約5Vの電圧がかかり、約50mAの電流が流れ、活性領域2から約250mWの発熱が起きる。そして、電気ヒューズ素子5は150℃以上に加熱され、ポリシリコン膜5b及びコバルトシリサイド膜5cにおけるエレクトロマイグレーションが生じやすくなる。この状態において、電気ヒューズ素子5における切断領域となる第1の領域5R1には、電源電圧3.6Vからカット用トランジスタ12aによる電圧降下分を差し引いた約0.7Vの電圧がかかり、約1mAの電流が流れて、ポリシリコン膜5b上のコバルトシリサイド膜5cが切断され、電気ヒューズ素子5は切断状態となる。
なお、電気ヒューズ素子5が断線状態にあるか導通状態にあるかを読み出すときの動作は、上記図3を用いた説明と同様である。
本変形例によると、ドレインがNウェル領域よりなるヒータ用トランジスタ40を用いることにより、製品の動作電圧3.6Vよりも高いドレイン電圧で動作させることができるので、カット用トランジスタ12aに流れる電流が低減されることによってカット用トランジスタ12aのゲート幅を更に小さくすることができる。その結果、過渡電流による未切断の電気ヒューズ素子の断線をより効果的に防止して、信頼性がより高い電気ヒューズ素子を備えた半導体装置を実現できる。
なお、本変形例では、P型半導体基板1中に、ヒータ用トランジスタ40のドレインとしてNウェル領域407aが形成されている場合について説明したが、N型半導体基板中に、ヒータ用トランジスタ40のドレインとしてPウェル領域が形成されている場合であっても、上記と同様の効果を得ることができる。
−カット用トランジスタ及びリード用トランジスタの変形例−
図5に示す回路では、図3に示したカット用トランジスタ12及びリード用トランジスタ13のそれぞれを設けることなく、カット用トランジスタの役割とリード用トランジスタの役割とを兼用するカット・リード用トランジスタ50を備えた構成に特徴があるので、以下では、図3と同様の部分は省略しながら、特徴部分を中心に説明する。
図5に示す回路では、図3に示したカット用トランジスタ12及びリード用トランジスタ13のそれぞれを設けることなく、カット用トランジスタの役割とリード用トランジスタの役割とを兼用するカット・リード用トランジスタ50を備えた構成に特徴があるので、以下では、図3と同様の部分は省略しながら、特徴部分を中心に説明する。
図5に示すように、電気ヒューズ素子5における一方の端子は、銅配線8bを介して、カット・リード用トランジスタ50のドレインに接続されており、カット・リード用トランジスタ50のソースは接地ノードに接続されている。カット・リード用トランジスタ50のゲートは、論理和回路素子(OR素子)51の出力に接続されている。論理和回路素子51は、カット信号VCとリード信号VRとを入力としている。ここで、カット・リード用トランジスタ50のゲート長は0.1μmであり、ゲート幅は2μmである。なお、その他の構成は、図3と同様である。
<本変形例における電気ヒューズ素子5を切断する動作について>
ここで、電気ヒューズ素子5を切断する動作については、図5に示されたi番目のヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ3.6Vにする一方で、i番目以外の回路におけるヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ0Vにし、さらに、すべての回路においてリード信号VRを0Vにする。この場合、カット・リード用トランジスタ50はカット用トランジスタとして機能する。なお、具体的な動作については上記図3を用いた説明と同様である。
ここで、電気ヒューズ素子5を切断する動作については、図5に示されたi番目のヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ3.6Vにする一方で、i番目以外の回路におけるヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ0Vにし、さらに、すべての回路においてリード信号VRを0Vにする。この場合、カット・リード用トランジスタ50はカット用トランジスタとして機能する。なお、具体的な動作については上記図3を用いた説明と同様である。
<読み出し動作について>
また、電気ヒューズ素子5が断線状態にあるか導通状態にあるかを読み出すときには、すべての回路において、リード信号VRを3.6Vにする一方で、ヒータ信号VHとカット信号VCとを0Vにする。この場合、カット・リード用トランジスタ50はリード用トランジスタとして機能する。なお、具体的な動作については上記図3を用いた説明と同様である。そして、電気ヒューズ素子5とリファレンス抵抗素子15とに電流が流れ、抵抗値の差による電位差を差動アンプ52によって増幅し、増幅された電位差の値に基づいて、電気ヒューズ素子5が断線状態にあるか導通状態にあるかを検出する。
また、電気ヒューズ素子5が断線状態にあるか導通状態にあるかを読み出すときには、すべての回路において、リード信号VRを3.6Vにする一方で、ヒータ信号VHとカット信号VCとを0Vにする。この場合、カット・リード用トランジスタ50はリード用トランジスタとして機能する。なお、具体的な動作については上記図3を用いた説明と同様である。そして、電気ヒューズ素子5とリファレンス抵抗素子15とに電流が流れ、抵抗値の差による電位差を差動アンプ52によって増幅し、増幅された電位差の値に基づいて、電気ヒューズ素子5が断線状態にあるか導通状態にあるかを検出する。
本変形例によると、論理和回路を用いて、カット用トランジスタの役割とリード用トランジスタとの役割とを兼用する1つのトランジスタを設ける構成を有することにより、カット用トランジスタとリード用トランジスタとのそれぞれを設ける構成に比べて、読み出し動作時に流れる過渡電流を低減することができるので、過渡電流による未切断電気ヒューズ素子の断線をより確実に防止することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る電気ヒューズ素子を備えた半導体装置について、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第2の実施形態に係る電気ヒューズ素子を備えた半導体装置について、図面を参照しながら説明する。
本発明の第2の実施形態に係る半導体装置では、活性領域60の形状及び構造の点で、前述した第1の実施形態の半導体装置と異なり、その他の構成は同様であるので、以下では、その異なる点を中心に説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る電気ヒューズ素子を備えた半導体装置の構成を示す要部平面図であり、ここでも、電気ヒューズ素子、活性領域、Nウェル領域、銅配線、及びコンタクトを示している。また、図7は、本発明の第2の実施形態に係る電気ヒューズ素子を備えた半導体装置の構成を示す要部断面図であり、図6のVII−VII線に対応する断面図である。
本発明の第2の実施形態に係る半導体装置では、第1の実施形態と同様に、電気ヒューズ素子5における切断領域となる第1の領域5R1と交差するように、後述する活性領域60が形成されており、さらに、図6に示すように、第1の領域5R1と交差する活性領域60の幅が狭く形成されている。ここで、第1の領域5R1と交差する活性領域60の幅は、2μmであり、この部分の抵抗値は約100Ωである。
また、図7に示すように、活性領域60の表面付近には、N型不純物層70が形成されている。N型不純物層70は、加速エネルギー50KeVで且つ注入ドーズ量3×1014/cm2 にて、Asイオンをイオン注入することによって形成される。
以下に、電気ヒューズ素子5を切断する動作及び電気ヒューズ素子5の状態を読み出す動作について、図8を参照しながら説明する。図8は、本発明の第2の実施形態に係る電気ヒューズ素子5の切断動作及び電気ヒューズ素子5の状態を読み出す動作に必要な回路構成図を示しており、また、図3に示した活性領域2が本実施形態の活性領域60に置換されたものであり、その他については、上記図3を用いた説明と同様である。
電気ヒューズ素子5を切断する動作については、図8に示されたi番目のヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ3.6Vにする一方で、i番目以外の回路におけるヒータ信号VH及びカット信号VCをそれぞれ0Vにし、さらに、すべての回路においてリード信号VRを0Vにする。このようにすると、活性領域60の抵抗値が約100Ωであるので、活性領域2には、電源電圧3.6Vからヒータ用トランジスタ11による電圧降下分を差し引いた約3Vの電圧がかかり、約30mAの電流が流れ、活性領域60から約90mWの発熱が起きる。これにより、電気ヒューズ素子5は100℃以上に加熱され、ポリシリコン膜5b及びコバルトシリサイド膜5cにおけるエレクトロマイグレーションが生じやすくなる。この状態において、電気ヒューズ素子5には、電源電圧3.6Vからカット用トランジスタ12による電圧降下分を差し引いた約1.2Vの電圧がかかり、1mA〜数mAの電流が流れて、ポリシリコン膜5b上のコバルトシリサイド膜5cが切断され、電気ヒューズ素子5は切断状態となる。
上述したように、本実施形態では、活性領域60にN型不純物層70が形成され、活性領域60のシート抵抗を低抵抗化した上で、第1の領域5R1と交差する活性領域60の幅を狭くしているので、発熱量を低下させることなく電気ヒューズ素子5における第1の領域5R1の中央付近を局所的に加熱し、電気ヒューズ素子5を低電流にて切断することができる。その結果、カット用トランジスタ12のゲート幅を小さくすることができるため、過渡電流によって未切断の電気ヒューズ素子の断線を防止することができるので、電気ヒューズ素子の信頼性が向上する。
本実施形態では、図8に示す回路を用いて、電気ヒューズ素子5を切断する動作及び電気ヒューズ素子5の状態を読み出す動作について、図8に示す回路を用いて説明したが、前述の第1の実施形態における回路構成例の変形例と同様に、図4(a)及び図5に示した回路における活性領域2を本実施形態における活性領域60に置換した回路を用いても、上記と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明は、電気ヒューズの信頼性向上に有用である。
1 P型半導体基板
2 活性領域
2a N型不純物層
2b コバルトシリサイド層
3 STI膜
4 Nウェル領域
5 電気ヒューズ素子
5a 絶縁膜
5b ポリシリコン膜
5c コバルトシリサイド膜
5d サイドウォール
5R1 第1の領域
5R2 第2の領域
6 層間絶縁膜
7a、7b コンタクト
8a、8b 銅配線
10 電源端子
11 ヒータ用トランジスタ
12、12a カット用トランジスタ
13、14 リード用トランジスタ
15 リファレンス抵抗素子
16 差動アンプ
17、18 電源端子
50 カット・リード用トランジスタ
51 論理和回路(OR素子)
60 電気ヒューズ素子
70 N型不純物層
407a、407b Nウェル領域
408a、408b シリサイド層
409a、409b コンタクト
410 銅配線
2 活性領域
2a N型不純物層
2b コバルトシリサイド層
3 STI膜
4 Nウェル領域
5 電気ヒューズ素子
5a 絶縁膜
5b ポリシリコン膜
5c コバルトシリサイド膜
5d サイドウォール
5R1 第1の領域
5R2 第2の領域
6 層間絶縁膜
7a、7b コンタクト
8a、8b 銅配線
10 電源端子
11 ヒータ用トランジスタ
12、12a カット用トランジスタ
13、14 リード用トランジスタ
15 リファレンス抵抗素子
16 差動アンプ
17、18 電源端子
50 カット・リード用トランジスタ
51 論理和回路(OR素子)
60 電気ヒューズ素子
70 N型不純物層
407a、407b Nウェル領域
408a、408b シリサイド層
409a、409b コンタクト
410 銅配線
Claims (7)
- 基板における素子分離領域によって囲まれた活性領域と、
前記活性領域上を交差するように前記基板上に形成され、絶縁膜、半導体層及びシリサイド層がこの順に形成されてなるヒューズ素子とを備え、
前記活性領域における、前記ヒューズ素子の直下に位置する第1の半導体領域と、前記活性領域における、前記ヒューズ素子の両側下方に位置する第2の半導体領域とは、同一の導電型であることを特徴とする半導体装置。 - 前記第1の半導体領域の不純物濃度は、前記第2の半導体領域の不純物濃度よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第1の半導体領域の不純物濃度と前記第2の半導体領域の不純物濃度とは、同じであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記活性領域における一方の端子は、電源端子に接続されており、
前記活性領域における他方の端子は、トランジスタのドレインに接続されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。 - 前記トランジスタは、第1導電型の半導体基板上に形成されており、
前記ドレインは、第2導電型のウェル領域よりなることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。 - 前記ヒューズ素子における一方の端子は、電源端子に接続されており、
前記ヒューズ素子における他方の端子は、前記ヒューズ素子の状態を読み出すための信号と前記ヒューズ素子を切断するための信号とに基づいた論理和信号をゲートに受けるトランジスタのドレインに接続されていることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。 - 前記活性領域における前記ヒューズ素子が交差する方向の幅は、前記ヒューズ素子が交差している領域において相対的に狭くなっていることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の半導体装置。
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