JP4700647B2 - 有機酸含有排ガス処理用触媒および処理方法 - Google Patents

有機酸含有排ガス処理用触媒および処理方法 Download PDF

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本発明は有機酸含有排ガス処理用触媒および処理方法に関し、詳しくは、例えば、炭素数1〜6の有機カルボン酸を含む排ガスを処理するに好適な触媒、およびこの触媒を用いた有機酸含有排ガスの処理方法に関する。
アルミナ、チタニアなどの無機酸化物担体にPt、Pdなどの1種または2種以上の貴金属を担持した触媒を用いて、排ガス中に含まれる有害物質を分解除去することは一般によく知られている。例えば、排ガス中の低濃度炭化水素を酸化分解するのに、アルミナ担体にPtとPdとを担持した触媒を用いることが提案されている(特許文献1参照)。
一方、内燃機関からの排ガスを処理する触媒として、セリアおよび/またはジルコニアの金属酸化物を含む触媒が提案されている(特許文献2の請求項2参照)。また、セリウムおよびランタンを含むジルコニウム酸化物を含有する触媒が提案されている(特許文献3参照)。
特開2001−129400号公報 特開平11−333294号公報 特開2002−79053号公報
本発明の目的は、有機酸含有排ガスの処理に好適な触媒、およびこの触媒を用いた有機酸含有排ガスの処理方法を提供することにある。
セリウム(Ce)−ジルコニウム(Zr)酸化物は、上述のとおり、内燃機関からの排ガスを処理するのに助触媒として広く用いられているが、その理由は、この酸化物が酸素吸蔵放出能(OSC)を有しており、このOSC機能により排ガスの雰囲気変動による影響を緩和するためと考えられている。
本発明者らは、Ce−Zr酸化物を添加した貴金属系触媒について検討したところ、化学プラント排ガスのように雰囲気変動の比較的小さい排ガスの処理においても、Ce−Zr酸化物が貴金属系触媒に高い分解活性と耐久性とを付与することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は次のとおりである。
(1)貴金属と、イットリウム、ランタンおよびプラセオジムから選ばれる少なくとも1種の元素を含有するセリウム−ジルコニウム複合酸化物とを含有する、有機酸含有排ガスを200〜700℃で処理するための触媒であって、セリウム−ジルコニウム複合酸化物に貴金属含有化合物の溶液またはコロイド溶液を混合して貴金属を担持したものであることを特徴とする有機酸含有排ガス処理用触媒
(2)貴金属含有化合物が貴金属の硝酸塩、ハロゲン化物、アンモニウム塩、アンミン錯体、ジニトロジアンミン塩および水酸化物から選ばれたものである上記(1)の有機酸含有排ガス処理用触媒。
(3)イットリウム、ランタンおよびプラセオジムから選ばれる少なくとも1種の元素の少なくとも一部がセリウムおよびジルコニウムとの複合酸化物の形態で含有されている上記(1)または(2)の有機酸含有排ガス処理用触媒。
(4)さらにアルミニウムおよび/またはタングステンを含有する上記(1)〜()の有機酸含有排ガス処理用触媒。
(5)有機酸を含有する排ガスを上記(1)ないし()のいずれかの有機酸含有排ガス処理用触媒に接触させて排ガス中の有機酸を分解することを特徴とする有機酸含有排ガス処理方法。
(6)有機酸が炭素数1〜6の有機カルボン酸である上記()の有機酸含有排ガス処理方法。
本発明の触媒は、有機酸含有排ガスの処理において、有機酸分解に係わる高い触媒活性と耐久性とを有する。したがって、本発明の触媒を用いることにより、有機酸含有排ガスを長期にわたり高い有機酸除去率をもって処理することができる。
本発明の「貴金属」とは、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)および金(Au)から選ばれる少なくとも1種の貴金属元素を意味する。なかでも、PtとPdとの組合せが好適に用いられる。
本発明の「Ce−Zr複合酸化物」とは、X線回折図において、CeOの明らかな固有のピークが認められず、2θ=29°付近に回折ピークが認められるものである(図1参照)。このCe−Zr複合酸化物は一般によく知られており、一般的な方法、例えば、固相法、アルコキシド法、共沈法、気相法などにより容易に調製することができる。具体的には、例えば、酸化ジルコニウムに硝酸セリウムなどのセリウム塩の水溶液を加え、混合し、乾燥した後、400〜1000℃で焼成すればよい。
上記Ce−Zr複合酸化物において、CeとZrとの割合は、CeO:ZrO=1:8〜1:1、好ましくは1:5〜1:1(質量比)である。Ce−Zr複合酸化物のBET比表面積は10m/g以上であるのが好ましく、より好ましくは30〜200m/gである。
なお、上記のCe−Zr複合酸化物は市販されており、本発明においては、これら市販品をそのまま使用してもよい。
本発明の触媒は、上記の貴金属とCe−Zr複合酸化物とを含むものであり、具体的には、Ce−Zr複合酸化物に少なくとも1種の貴金属を担持したものである(以下、この触媒を便宜上「触媒A」という。)。この触媒Aは、耐火性無機酸化物に貴金属を担持した従来公知の触媒の調製方法に一般に用いられている浸漬法や含浸法などの方法に従って調製することができる。具体的には、例えば、Ce−Zr複合酸化物粉体をヘキサアンミン白金水溶液と混合し、乾燥した後、300〜700℃で1〜20時間焼成することにより、白金担持Ce−Zr複合酸化物粉体を得ることができる。
上記貴金属供給源としての貴金属含有化合物の具体例としては、例えば、貴金属の硝酸塩、ハロゲン化物、アンモニウム塩、アンミン錯体、ジニトロジアンミン塩、水酸化物などの溶液(例えば、水溶液)またはコロイド溶液(例えば、コロイド水溶液)を挙げることができる。なかでも、貴金属のアンミン錯体、水酸化物などの塩基性水溶液が好適に用いられる。
上記触媒Aにおいて、貴金属の含有量は、触媒の全質量基準(但し、セラミックハニカムに担持する場合は、このセラミックハニカムを除く。)で、0.02〜5質量%、好ましくは0.02〜3質量%、より好ましくは0.1〜2.5質量%である。
上記触媒Aは、貴金属およびCe−Zr複合酸化物のほかに、その性能を損なわない範囲でCeおよびZrのそれぞれの単独酸化物を含んでいてもよい。
本発明の触媒は、貴金属およびCe−Zr複合酸化物に加えて、Y、LaおよびPrから選ばれる少なくとも1種の元素(以下、「La等元素」という。)を含有するのが、より高い触媒活性と耐久性とが得られる点において、好ましいものである(以下、この触媒を「触媒B」という。)。La等元素のなかでも、Laが好適に用いられる。
触媒Bは、貴金属、Ce−Zr複合酸化物およびLa等元素を含むものである。具体的には、Ce−Zr複合酸化物とLa等元素の酸化物とを含む担体に少なくとも1種の貴金属を担持したものである。この触媒Bのなかでも、La等元素がCeおよびZrと複合酸化物を形成しているのが好ましい。これら複合酸化物としては、Ce−Zr−La複合酸化物やCe−Zr−Y複合酸化物が挙げられる。なかでも、Ce−Zr−La複合酸化物が好適に用いられる。したがって、触媒Bのなかでも、Ce−Zr−La複合酸化物またはCe−Zr−Y複合酸化物、特にCe−Zr−La複合酸化物に少なくとも1種の貴金属を担持したものが好ましいものである。
上記のCe−Zr−(La等元素)複合酸化物は、Ce−Zr複合酸化物と同様に、X線回折図において、CeOとLa等元素の酸化物、例えば、Laとの明らかな固有のピークが認められず、2θ=29°付近に回折ピークが認められるものである。
上記のCe−Zr−(La等元素)複合酸化物は、Ce−Zr複合酸化物と同様に、一般によく知られており、一般的な方法、例えば、固相法、アルコキシド法、共沈法、気相法などにより容易に調製することができる。具体的には、例えば、酸化ジルコニウムに硝酸セリウムなどのセリウム塩と硝酸ランタンなどのランタン塩などとの水溶液を加え、混合し、乾燥した後、400〜1000℃で焼成すればよい。
触媒BにおけるLa等元素の含有量(Ce−Zr−(La等元素)複合酸化物のときも含む)は、La等酸化物(La、Y、Pr):ZrO=1:1.5〜1:60、好ましくは1:1.5〜1:40(質量比)である。Ce−Zr−(La等元素)複合酸化物のBET比表面積は10m/g以上であるのが好ましく、より好ましくは30〜200m/gである。
なお、上記のCe−Zr−(La等元素)複合酸化物、例えば、Ce−Zr−La複合酸化物やCe−Zr−Y複合酸化物は市販されており、本発明においては、これら市販品をそのまま使用してもよい。
触媒B、例えば、Ce−Zr−La複合酸化物に少なくとも1種の貴金属を担持した触媒は、上述のCe−Zr複合酸化物に少なくとも1種の貴金属を担持した触媒と同様に調製することができる。具体的には、例えば、Ce−Zr−La複合酸化物粉体をヘキサアンミン白金水溶液と混合し、乾燥した後、300〜700℃で1〜20時間焼成することにより、白金担持Ce−Zr−La複合酸化物粉体を得ることができる。
触媒Bは、貴金属とCe−Zr−(La等元素)複合酸化物とのほかに、その性能を損なわない範囲において、Ce、ZrおよびLa等元素それぞれの単独酸化物を含んでいてもよい。
上記触媒Aおよび触媒Bは、アルミニウム(Al)またはタングステン(W)もしくはAlとWとを含有するのが、触媒性能および耐久性の点で、好ましい。Alおよび/またはWは、通常、酸化物の形態が含まれので、以下、これらをAl/W酸化物と表示する。タングステン酸化物としては、WO、W 、WO などが挙げられる。また、アルミニウム酸化物としては、α−アルミナ、γ−アルミナ、θ−アルミナなどが挙げられる。なかでも、比表面積の大きいγ−アルミナが好適に用いられる。
すなわち、本発明の触媒のなかでも、貴金属とCe−Zr複合酸化物とAl/W酸化物とを含む触媒(以下、「触媒C1」という。)や、貴金属とCe−Zr複合酸化物とLa等元素酸化物、好ましくは貴金属とCe−Zr−(La等元素)複合酸化物とAl/W酸化物とを含む触媒(以下、「触媒C2」という。)が好適に用いられる。
触媒C1は、具体的には、Ce−Zr複合酸化物とアルミニウム酸化物(例えば、Al)および/またはタングステン酸化物(例えば、WO)とを含む担体に少なくとも1種の貴金属を担持したものである。
触媒C1において、Ce−Zr複合酸化物とアルミニウム酸化物またはタングステン酸化物とからなる担体を用いる場合、Ce−Zr複合酸化物の含有量は、全担体質量基準で、1〜80質量%、好ましくは5〜80質量%、より好ましくは5〜40質量%である(残余はアルミニウム酸化物またはタングステン酸化物であり、合計100質量%)。Ce−Zr複合酸化物の含有量が1質量%未満では、十分なOSC機能が得られず、一方、80質量%を超えると逆に活性が低下するおそれがある。
Ce−Zr複合酸化物とアルミニウム酸化物とタングステン酸化物との混合物を用いる場合、Ce−Zr複合酸化物の含有量は、上記のとおりであり、アルミニウム酸化物の含有量(Al換算)は、全担体質量基準で、5〜94.5質量%であるのが好ましく、より好ましくは10〜94.5質量%である。また、タングステン酸化物の含有量(WO換算)は、全担体質量基準で、0.5〜40質量%であるのが好ましく、より好ましくは1〜40質量%である(3成分合計100質量%)。アルミニウム酸化物の含有量が20質量%未満では触媒の比表面積が低下するため好ましくなく、一方80質量%を超えると触媒活性が低下するおそれがある。また、タングステン酸化物の含有量が0.5質量%未満ではタングステンと貴金属との相互作用が弱まるため十分な効果が得られなくなり、一方40質量%を超えると比表面積の低下などにより貴金属の分散性が低下して好ましくない。
触媒C2は、具体的には、Ce−Zr複合酸化物とLa等元素酸化物とアルミニウム酸化物(例えば、Al)および/またはタングステン酸化物(例えば、WO)、好ましくはCe−Zr−(La等元素)複合酸化物とAlおよび/またはWOとを含む担体に少なくとも1種の貴金属を担持したものである。
触媒C2において、Ce−Zr複合酸化物とLa等元素酸化物、好ましくはCe−Zr−(La等元素)複合酸化物とアルミニウム酸化物またはタングステン酸化物とからなる担体を用いる場合、Ce−Zr複合酸化物とLa等元素酸化物との合計含有量、またはCe−Zr−(La等元素)複合酸化物の含有量は、全担体質量基準で、5〜80質量%であるのが好ましく、より好ましくは5〜40質量%である(残余はアルミニウム酸化物またタングステン酸化物であり、合計100質量%)。上記含有量が5質量%未満では、十分なOSC機能が得られず、一方、80質量%を超えると逆に活性が低下するおそれがある。
Ce−Zr複合酸化物とLa等元素酸化物、好ましくはCe−Zr−(La等元素)複合酸化物とアルミニウム酸化物とタングステン酸化物との混合物を用いる場合、Ce−Zr複合酸化物またはCe−Zr−(La等元素)複合酸化物の含有量、アルミニウム酸化物の含有量(Al換算)、およびタングステン酸化物の含有量(WO換算)は、上述の触媒C1におけると同じである。
上記触媒C1、C2は、触媒Aや触媒Bと同様に調製することができる。具体的には、触媒C1の場合、例えば、Ce−Zr複合酸化物粉体とAl粉体および/またはWO粉体とをヘキサアンミン白金水溶液と混合し、乾燥した後、300〜700℃で1〜20時間焼成することにより、白金担持(Ce−Zr複合酸化物・Alおよび/またはWO)粉体を得ることができる。触媒C2の場合、例えば、Ce−Zr−La複合酸化物粉体とAl粉体および/またはWO粉体とをヘキサアンミン白金水溶液と混合し、乾燥した後、300〜700℃で1〜20時間焼成することにより、白金担持(Ce−Zr−La複合酸化物・Alおよび/またはWO)粉体を得ることができる。
発明の触媒を用いて処理する有機酸含有排ガスとは、燃焼排ガス、化学品製造プラントや印刷、塗装などの工程から排出される、有機酸を含有する排ガスである。この有機酸としては、ギ酸、酢酸、アクリル酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、酒石酸、フタル酸、マレイン酸などが挙げられるが、なかでも、本発明の触媒は、炭素数1〜6のカルボン酸、特に酢酸の分解除去に好適に用いられる。
処理対象とする各種排ガスの温度については200〜700℃であり、好ましくは250〜700℃である。排ガス量は、空間速度で100〜100000Hr−1、好ましくは1000〜100000Hr−1である。
本発明の有利な実施態様を示している以下の実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。触媒組成の分析は、蛍光X線分析により、下記条件で行った。
分析装置:リガク製RIX2000
分析時の雰囲気:真空
試料スピン速度:60rpmX線源:Rh管球
参考例1)
<工程1>
Ce−Zr複合酸化物600g(第一稀元素化学工業(株)製、CeO :ZrO (質量比)=16:84、比表面積=30m /g)に、白金を12g含有するヘキサアンミン白金水溶液を加えて混合し、乾燥後、500℃で1時間焼成することにより、CeZr複合酸化物に白金を担持した(Pt/CeZr)粉体を得た。
<工程2>
上記の粉体に、硝酸水溶液を加え、磁性ボールミルに投入し、混合、粉砕してスラリーを得た。このスラリーをコージェライトハニカム(1.0L、200セル/平方インチ(x2.5センチ))に付着させ、空気流にてセル内の余剰スラリーを除去した後、100℃で乾燥し、空気雰囲気下にて500℃で3時間焼成して、完成触媒を得た。コート量は100g/Lであった。得られた触媒の組成を分析した結果、Ptの含有量は、コージェライトハニカムを除いた全触媒質量の2.0質量%であった。
(実施例
<工程1>
Ce−Zr−La複合酸化物600g(第一稀元素化学工業(株)製、CeO :ZrO :La(質量比)=30:50:20、比表面積=60m /g)に、白金12gを含有するヘキサアンミン白金水溶液およびパラジウム6gを含有するテトラアンミンパラジウム水溶液を加えて混合し、乾燥後、500℃で1時間焼成することにより、Ce−Zr−La複合酸化物に白金とパラジウムとを担持した(Pt+Pd/CeZrLa)粉体を得た。なお、Ce−Zr−La複合酸化物のX線回折図を図1に示す。
<工程2>
参考例1の工程2において、Pt/CeZr粉体の代わりに上記Pt+Pd/CeZrLa粉体を使用したこと以外は参考例1の工程2と同様にして、完成触媒を得た。得られた触媒の組成を分析した結果、PtおよびPdの含有量はそれぞれ2.0質量%および1.0質量%であった。
参考例2
<工程1>
実施例の工程1において、Ce−Zr−La複合酸化物600gの代わりに、参考例1で用いたと同じCe−Zr複合酸化物60gとγ−アルミナ粉体540g(比表面積=150m /g)の混合粉体を使用したこと以外は同様にして、Ce−Zr複合酸化物とAl との混合粉体に白金とパラジウムとを担持した(Pt+Pd/CeZr+Al)粉体を得た。
<工程2>
実施例の工程2において、Pt+Pd/CeZrLa粉体の代わりに上記Pt+Pd/CeZr+Al粉体を使用したこと以外は実施例の工程2と同様にして、完成触媒を得た。得られた触媒の組成を分析した結果、PtおよびPdの含有量はそれぞれ2.0質量%および1.0質量%であった。
(実施例
<工程1>
実施例の工程1において、Ce−Zr−La複合酸化物600gの代わりに、実施例で用いたと同じCe−Zr−La複合酸化物60gとγ−アルミナ粉体540g(比表面積=150m /g)との混合粉体を使用したこと以外は同様にして、Ce−Zr−La複合酸化物とAl との混合粉体に白金とパラジウムとを担持した(Pt+Pd/CeZrLa+Al)粉体を得た。
<工程2>
実施例の工程2において、Pt+Pd/CeZrLa粉体の代わりに上記Pt+Pd/CeZrLa+Al粉体を使用したこと以外は実施例の工程2と同様にして、完成触媒を得た。得られた触媒の組成を分析した結果、PtおよびPdの含有量はそれぞれ2.0質量%および1.0質量%であった。
(実施例
<工程1>
実施例の工程1において、Ce−Zr−La複合酸化物600gの代わりに、実施例で用いたと同じCe−Zr−La複合酸化物60gとγ−アルミナ粉体480g(比表面積=150m /g)とWO 粉体60gの混合粉体を使用したこと以外は同様にして、Ce−Zr−La複合酸化物とAl とWO との混合粉体に白金とパラジウムとを担持した(Pt+Pd/CeZrLa+Al+W)粉体を得た。
<工程2>
実施例の工程2において、Pt+Pd/CeZrLa粉体の代わりに上記Pt+Pd/CeZrLa+Al+W粉体を使用したこと以外は実施例の工程2と同様にして、完成触媒を得た。得られた触媒の組成を分析した結果、PtおよびPdの含有量はそれぞれ1.0質量%および1.0質量%であった。
(実施例
<工程1>
実施例の工程1において、Ce−Zr−La複合酸化物の代わりに、Ce−Zr−Y複合酸化物(第一稀元素化学工業(株)製、CeO :ZrO :Y (質量比)=30:50:20、比表面積=60m /g)を使用したこと以外は同様にして、CeZr−Y複合酸化物とAl とWO との混合粉体に白金とパラジウムとを担持した(Pt+Pd/CeZrY+Al+W)粉体を得た。
<工程2>
実施例の工程2において、Pt+Pd/CeZrLa粉体の代わりに上記Pt+Pd/CeZrY+Al+W粉体を使用したこと以外は実施例の工程2と同様にして、完成触媒を得た。得られた触媒の組成を分析した結果、PtおよびPdの含有量はそれぞれ2.0g/Lおよび1.0g/Lであった。
(比較例1)
<工程1>
実施例の工程1において、Ce−Zr−La複合酸化物の代わりにγ−アルミナを使用したこと以外は実施例の工程1と同様にして、アルミナに白金とパラジウムとを担持した(Pt+Pd/Al)粉体を得た。
<工程2>
実施例の工程2において、Pt+Pd/CeZrLa粉体の代わりに上記Pt+Pd/Al粉体を使用したこと以外は実施例の工程2と同様にして、完成触媒を得た。得られた触媒の組成を分析した結果、PtおよびPdの含有量はそれぞれ2.0質量%および1.0質量%であった。
(比較例2)
<工程1>
実施例の工程1において、Ce−Zr−La複合酸化物600gの代わりに、CeO 粉体96gとZrO 粉体504gの混合粉体を使用したこと以外は同様にして、CeO とZrO との混合粉体に白金とパラジウムとを担持した(Pt+Pd/Ce+Zr)粉体を得た。
<工程2>
実施例の工程2において、Pt+Pd/CeZrLaの代わりに上記Pt+Pd/Ce+Zr粉体を使用したこと以外は実施例の工程2と同様にして、完成触媒を得た。得られた触媒の組成を分析した結果、PtおよびPdの含有量はそれぞれ2.0質量%および1.0質量%であった。
(実施例
<工程1>
実施例の工程1において、Ce−Zr−La複合酸化物、アルミナ、WO の量を、表2に示す比率となるように量を変更したこと以外は同様にして、Pt+Pd/CeZrLa+Al+W粉体を得た。
<工程2>
実施例の工程2と同様にして、完成触媒を得た。得られた触媒の組成を分析した結果、PtおよびPdの含有量はそれぞれ2.0質量%および1.0質量%であった。
(実施例10
参考例1、2、実施例1〜および比較例1、2で得られた触媒の性能を評価するために下記の酢酸除去試験を行った。
<酢酸除去試験>
試験条件:
排ガス組成=酢酸:5000ppm、O :5%、N :バランス
反応器入口ガス温度=280℃
空間速度(STP)=30000Hr−1
酢酸除去率算出式:
酢酸除去率(%)=〔(反応器入口酢酸濃度)−(反応器出口酢酸濃度)〕/(反応器入口酢酸濃度)(×100)
参考例1、2、実施例1〜および比較例1、2の触媒について、その組成と、3時間後と2000時間後の酢酸除去率を表1に示す。また、実施例の触媒について、その組成と、3時間後と2000時間後の酢酸除去率を表2に示す。
Figure 0004700647
Figure 0004700647
実施例で用いたCe−Zr−La複合酸化物のX線回折図である。

Claims (6)

  1. 貴金属と、イットリウム、ランタンおよびプラセオジムから選ばれる少なくとも1種の元素を含有するセリウム−ジルコニウム複合酸化物とを含有する、有機酸含有排ガスを200〜700℃で処理するための触媒であって、セリウム−ジルコニウム複合酸化物に貴金属含有化合物の溶液またはコロイド溶液を混合して貴金属を担持したものであることを特徴とする有機酸含有排ガス処理用触媒。
  2. 貴金属含有化合物が貴金属の硝酸塩、ハロゲン化物、アンモニウム塩、アンミン錯体、ジニトロジアンミン塩および水酸化物から選ばれたものである請求項1記載の有機酸含有排ガス処理用触媒。
  3. イットリウム、ランタンおよびプラセオジムから選ばれる少なくとも1種の元素の少なくとも一部がセリウムおよびジルコニウムとの複合酸化物の形態で含有されている請求項1または2記載の有機酸含有排ガス処理用触媒。
  4. さらにアルミニウムおよび/またはタングステンを含有する請求項1〜のいずれかに記載の有機酸含有排ガス処理用触媒。
  5. 有機酸を含有する排ガスを請求項1ないしのいずれかの有機酸含有排ガス処理用触媒に接触させて排ガス中の有機酸を分解することを特徴とする有機酸含有排ガス処理方法。
  6. 有機酸が炭素数1〜6の有機カルボン酸である請求項に記載の有機酸含有排ガス処理方法。
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