JP4699509B2 - 成型装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種の製品をキャビティ内で成型するための成型装置に関するものである。
従来の成型装置として、図12に示すものが提案されている。この成型装置はベッド111に固定された金型把持体112に対し取り外し可能に装着された固定金型113と、前記金型把持体112に対し上下一対の案内レール114に沿って前後方向(図12の左右)の往復動可能に装着された金型把持体115とを備えている。この金型把持体115に可動金型116が取り外し可能に装着されている。又、前記ベッド111の右側方には型閉めされた固定金型113と可動金型116によって形成されるキャビティ内にアルミニウム等の溶湯を流し込んで製品を成型するための射出機構117が装着されている。この射出機構117は前記金型把持体112を貫通して固定金型113に連通された溶湯の貯留室119を有するスリーブ118を備えている。このスリーブ118の外端部には溶湯の注入口120が設けられている。前記貯留室119の内部には射出ロッド121が挿入され、シリンダ122によって往復動されるようになっている。
ところが、上記従来の成型装置は、固定金型113に対し可動金型116を型閉めした状態で、注入口120から溶湯を貯留室119内に注入し、その後、シリンダ122を作動して射出ロッド121を前進させる。そして、貯留室119内の溶湯をキャビティ内に圧入する必要があるため、成型作業の工程数が型閉め・溶湯注入・溶湯圧入の三程と多くなり、成型作業の能率が低下し製造コストの低減を図ることができないという問題があった。
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、製品の成型作業の能率を向上することができるとともに、製品の品質を向上することができる成型装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、成型用のキャビティを形成可能な下型ユニットに対し上型ユニットが接近又は離間可能に対向して配置され、前記下型ユニットの下部に流体圧シリンダが上向きに設置され、該流体圧シリンダのピストンロッドの上端に押出ロッドが上向きに連結され、下型ユニットの下型は、上下方向の往復動可能に、かつ常には所定の高さ位置に浮上保持され、該下型に上下方向にライナが設けられ、該ライナーに下方から前記押出ロッドの上部が挿入され、該ロッドの上面とライナーの内周面とにより溶湯の貯留室が形成され、前記上型ユニットが早送りで下降動作された後、低速で下降動作され、前記上型ユニットが下型ユニットに型閉めされる以前に、前記流体圧シリンダが作動されて、前記押出ロッドが上方に移動され、前記貯留室内の溶湯が上方に移動されてキャビティへ押し出され、上型ユニットが下型ユニットに型閉めされた後、上型ユニット及び下型が共に下降動作されるとともに、前記押出ロッドが継続して上方へ移動されて、キャビティ内に押し出された溶湯が加圧されるように構成されていることを要旨とする。
この発明によれば、従来の外部装着タイプの射出機構を無くして、構造を簡素化して装置の小型化及びコストの低減を図ることができるとともに、製品の成型作業の能率を向上することができる
以下、本発明の成型装置の説明の前に、成型装置の参考例を図1〜図7に従って説明する。
最初に、図7に基づいて成型装置全体の概略構成について説明する。
下部支持台11の下面には脚部12が設けられ、下部支持台11の上面には複数箇所(この参考例では4箇所で二箇所のみ図示)に案内支柱13が上方に向けて互いに平行に立設されている。前記案内支柱13の上端部間には上部支持台14が架設されている。前記各案内支柱13の上部には水平方向に指向する昇降板15が上下方向往復動可能に装着されている。この昇降板15は前記上部支持台14に下向きに固定した複数(一箇所のみ図示)の昇降用シリンダ16のピストンロッド17の出没動作によって昇降動作されるようになっている。前記上部支持台14には型締シリンダ18が下向き固定され、そのピストンロッド19の下端が前記昇降板15に連結されている。
前記下部支持台11の上面には前記複数の案内支柱13の間に位置するように下型ユニット21が装設されている。又、前記昇降板15の下面には上型ユニット22が装設されている。この下型ユニット21と上型ユニット22によって金型ユニット23が構成されている。
そこで、金型ユニット23の下型ユニット21と上型ユニット22の構成を図3を中心に説明する。
図3に示す下型ユニット21の下部を構成する基板24は、図7に示す前記下部支持台11の上面に図示しないクランプ機構によって取り付けられている。この基板24の上面には水平支持板25がヒンジ機構26を介して上下方向傾動可能に装着されている。前記基板24と水平支持板25との間には水平支持板25を傾動させるための傾動機構27が設けられている。この傾動機構27は前記基板24の上面に水平に支持した傾動用シリンダ28と、その傾動用シリンダ28のピストンロッド29によって作動されるカム部材30とにより構成されている。前記基板24の左端部にはロックレバー31が左右方向の傾動可能に支持され、前記傾動用シリンダ28の左端部に突出したピストンロッド33によってロックされた位置に保持されるようになっている。
前記水平支持板25の上面には左右1対の円筒状をなす案内筒34が上方に向けて互いに平行に立設されている。各案内筒34には支持ロッド35が上向きにそれぞれ上下方向に往復動可能に装設され、前記各支持ロッド35には鉄等の金属材料よりなる下型把持体36が装着されている。前記下型把持体36の上面に設けた凹部には下型37が取り外し可能にボルト38によって締め付け固定されている。前記案内筒34の内部にはガスが封入され、支持ロッド35は、下型把持体36を常には所定高さ位置に弾性的に浮上保持するようにしている。
前記水平支持板25の中央部上面には円筒状をなす台座39がボルトによって固着され、この台座39の上端部に形成された雄ネジ部391には、押出手段を構成する押出ロッド40の下部に形成した雌ネジ部401が螺合されている。前記台座39の中心部には、前記押出ロッド40に設けた冷却用ジャケット402に冷却水を供給するための冷却水供給部材41が収容され、この冷却用ジャケット402に外部から押出ロッド40を冷却するための冷却水を供給するようになっている。
前記下型把持体36と下型37の中心部には円筒体42が上下方向に嵌入され、その下端外周に形成されたフランジがボルト43によって下型把持体36に締め付け固定されている。前記円筒体42の内周面にはライナー44が嵌入され、前記円筒体42の下端部にボルト45によって取り付けられたストッパー46によって所定位置に保持されている。前記押出ロッド40の上端部は前記ストッパー46に形成した挿通孔461と前記ライナー44の内周面441内に挿入されている。前記ライナー44の内周面441と押出ロッド40の上端面によって形成される有底円状の空間を溶湯Yの貯留室47としている。この貯留室47内に溶湯Yが上方から注入されるようになっている。
前記水平支持板25の上面には案内ロッド48が複数箇所に立設され、各案内ロッド48には昇降可能に座金49が嵌装され、各座金49は積層された皿バネ50によって上方に付勢されている。前記下型把持体36の下面には前記案内ロッド48の頭部の進入を許容する凹部361が形成されている。
次に、前記昇降板15に装着される上型ユニット22について説明すると、金属材よりなる第1上型把持体51の上面には連結部材511が複数箇所に連結され、この連結部材511が図7に示す前記昇降板15の下面に対し図示しないクランプ機構により固着されている。前記第1上型把持体51の下面には第2上型把持体52がボルト53によって締め付け固定されている。この第2上型把持体52の下面には上型54が取り外し可能にボルト55によって締め付け固定されている。この上型54に形成された第2成型面541と、前記下型37に形成された第1成型面371とによって図1に示すように所定形状の製品を成型するためのキャビティKが形成されるようになっている。
前記第1上型把持体51には、図3に示すように案内支柱56が複数箇所(四箇所のうち二箇所のみ図示)に設けられ、この案内支柱56にはボルト59によって連結された状態の第1昇降板57及び第2昇降板58が図示しないシリンダにより同時に昇降可能に装着されている。前記第2昇降板58には案内ロッド60が複数箇所(図3に四箇所のうち一箇所図示)に下向きに連結され、各案内ロッド60は前記第2上型把持体52に形成された案内通路521及び上型54に形成された案内通路542に摺動可能に挿入されている。
前記第2昇降板58には押出ピン71の上端部が連結され、押出ピン71は第2上型把持体52、上型54に設けた案内通路523,544に挿入されている。
次に、図1,2を中心に参考例の特徴的構成について説明する。
前記第2上型把持体52の中央部上面には円筒状をなす支持部材72が複数箇所にボルト73(図3参照)によって締め付け固定されている。前記支持部材72の上面にはシリンダ74が下向きに設置され、ボルト75(図3参照)によって前記支持部材72の上面に締め付け固定されている。
図1に示すように、前記シリンダ74のピストンロッド76には加圧部材としての加圧ロッド77が連結されている。この加圧ロッド77の上端部に形成された雄ネジ771は、前記ピストンロッド76に形成された雌ネジ761に螺合されている。
前記加圧ロッド77の中心部には冷却水の通路772が形成され、この通路772に外部から加圧ロッド77を冷却するための冷却水が供給されるようにしている。前記加圧ロッド77の上端部にはフランジ部773が体に形成されている。このフランジ部773には上下方向にキー溝774が形成され、前記第2上型把持体52の上部にはボルト82によってキー81が上下方向に指向するように固定され、このキー81が前記キー溝774に係合され、加圧ロッド77の回動が阻止されるようになっている。前記通路772の下端は密栓83によって閉鎖されている。
前記第2上型把持体52及び上型54には、前記加圧ロッド77を上下方向に案内移動する案内通路524,545が形成されている。前記上型54に設けた案内通路545の上部にはシール部材84が嵌入され、前記加圧ロッド77がこのシール部材84によって上下方向に案内されるようになっている。前記案内通路545と、加圧ロッド77の下端とによって余剰の溶湯を収容するためのダンパー室Rが形成されている。
前記シリンダ74のピストン側シリンダ室91は、第1管路L1によって油タンク86及び油圧ポンプ87により構成された圧力流体供給源と接続されている。前記第1管路L1にはアキュームレータ88及び第1電磁切換弁89が接続され、第1電磁切換弁89とシリンダ74のロッド側シリンダ室92は、第2管路L2によって接続されている。前記第1電磁切換弁89は前記第1管路L1を介してピストン側シリンダ室91に圧油を供給して加圧ロッド77を前進させる供給ポート89a側の位置と、前記両室91,92をともにドレン状態とするドレンポート89b側の位置との間で切換可能になっている。
前記アキュームレータ88には油タンク86に油を還流する管路Lが接続され、該管路Lにはリリーフバルブ93が設けられ、制御装置94からの制御信号によって、アキュームレータ88内の圧力をほぼ一定の圧力に調整するようになっている。前記第1電磁切換弁89とシリンダ74の間の第1管路L1には第1圧力調整弁95が配設され、前記第1電磁切換弁89が加圧ロッド77を前進させる供給ポート89a側の位置に切り換えられた状態において、前記制御装置94からの制御信号によって、前記ピストン側シリンダ室91に供給する油圧力を調整するようになっている。又、第1電磁切換弁89が供給ポート89a側の位置からドレンポート89b側の位置に切り換えられると、ピストン側シリンダ室91内の油が第1管路L1を通して油タンク86に排出されるようになっている。このとき、前記第1圧力調整弁95は、制御装置94からの制御信号によって、ピストン側シリンダ室91から外部に排出される油の量を調整して、ピストン側シリンダ室91内の圧力を予め設定された設定圧力に制御する機能も兼用している。
この参考例では、前記シリンダ74、ピストンロッド76、加圧ロッド77、油圧ポンプ87、アキュームレータ88、第1電磁切換弁89及び第1圧力調整弁95等によって加圧手段が構成されている。
なお、前記下型ユニット21、上型ユニット22には図示しないが、下型37と上型54を冷却するための冷却機構が設けられている。
次に、前記のように構成した成型装置の動作について説明する。
図3は図1に示す第1電磁切換弁89がドレンポート89b側の位置に保持され、下型ユニット21から上型ユニット22が上方に離隔された型開き状態を示し、加圧ロッド77が最下端位置に移動され、ダンパー室Rが最小の容積となっている。この状態において傾動用シリンダ28のピストンロッド33を図3において右方へ移動させ、手動によりロックレバー31のロック状態を解除する。そして、傾動機構27の傾動用シリンダ28のピストンロッド29を図3において右方に移動させてカム部材30を回動する。すると、図4に示すように水平支持板25及び下型把持体36等がヒンジ機構26を中心にして時計回り方向に回動される。この傾斜状態において前記貯留室47内に溶湯Yを注入する。なお、この傾斜角はカム部材30の形状を変更することにより例えば10°〜60°の範囲に設定が可能である。
次に、前記傾動機構27のピストンロッド29を図4において左方へ移動させ、水平支持板25及び下型把持体36を図5に示すように元の水平状態に復帰する。その後、ピストンロッド33をさらに左方へ移動させてロックレバー31を回動することにより水平支持板25の左端部を該ロックレバー31によりロックする。
次に、図6に示すように上型ユニット22を下方に移動して、上型54の下面が下型把持体36及び下型37の上面に接触する型閉め高さ位置に移動し、さらに、上型54によって下型把持体36を下方へ移動する。この下型把持体36の下降行程において押出ロッド40がライナー44内を上方に相対移動することになるので、貯留室47に貯留されていた溶湯YがキャビティK内に圧入される。このようにしてキャビティKの形状に倣った製品90が成型される。
図6においては、水平支持板25の上面に下型把持体36の下面に形成したストロークエンドを設定するストッパー(図示略)が接触して停止され、この状態で蓄勢された皿バネ50によって下型37が上型54に押圧される。下型37に対する上型54の型締め動作は、前記型締シリンダ18によって行われる。
前記キャビティK内に流入した溶湯Yのうちの余剰分は、加圧ロッド77を上方に移動させながら、ダンパー室R内に進入する。この過程では両シリンダ室91,92がともにドレンポート側の位置になっているが、加圧ロッド77を上方に押し上げるときに所定の抵抗が付与されるように、第1管路L1に接続された第1圧力調整弁95によりピストン側シリンダ室91内の圧力が予め設定された設定圧力となるように制御される。
加圧ロッド77が成型作業の最終段階で最上限位置に移動された後に、第1電磁切換弁89を制御装置94からの切換信号によりドレンポート89b側の位置から供給ポート89a側の位置に切り換えて、ピストン側シリンダ室91に圧油を供給し、シリンダ74の加圧ロッド77を下方に移動させてダンパー室R内の余剰溶湯Yを加圧する。このとき、前記第1圧力調整弁95によりピストン側シリンダ室91内の圧力が調整され、結果としてダンパー室Rの加圧力ひいてはキャビティK内の圧力が予め設定された設定圧力に制御される。
このようにして、製品90の成型が完了すると、型締シリンダ18が停止された状態において、昇降用シリンダ16が作動されて、上型ユニット22が上方に移動され、上型把持体51及び上型54が製品90とともに上昇し、型開き状態に保持される。図示しないシリンダにより第1及び第2昇降板57,58を下方に移動して押出ピン71を下方に移動させることによって製品90が第2成型面541から分離される。
上記の成型装置によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)上記成型装置では、下型ユニット21の下型把持体36及び下型37側の円筒体42内に溶湯Yの貯留室47を形成し、下型ユニット21と上型ユニット22の型閉め動作と同期して、貯留室47内の溶湯Yを押出ロッド40によってキャビティKに圧入するようにした。このため、従来のような外部装着タイプの射出機構が不要となり、構造を簡素化して成型装置を小型化することができるとともに、装置の製造を容易に行いコストの低減を図ることができる。又、下型ユニット21と上型ユニット22の型閉め動作と同期して貯留室47内の溶湯YをキャビティKに圧入する動作を行うことができるため、溶湯Yの注入と型閉めとの二工程だけとなり従来と比較して成型作業の行程を一行程減らして作業能率を向上することができる。
(2)上記の成型装置では、前記上型54にダンパー室Rを形成し、加圧ロッド77を作動するシリンダ74のピストン側シリンダ室91の圧力が第1圧力調整弁95によって予め設定された設定圧力になるようにした。そして、貯留室47からキャビティK内に供給された溶湯Yの1部が前記加圧ロッド77を上方に押動してダンパー室Rに流入するので、余剰溶湯YをキャビティKから外部に逃すことができる。従って、下型37と上型54の型合わせ面に溶湯が侵入して製品の外形形状が損なわれるのを防止することができる。
又、余剰の溶湯Yがダンパー室Rに収容されるため、製品90の成型に必要な溶湯Yの貯留量を厳密に管理しなくてもよいので、貯留室47への溶湯Yの注入作業を迅速に行い、成型作業の能率を向上することができる。
(3)上記の成型装置では、押出ロッド40による溶湯Yの押し出し動作の開始時において、加圧ロッド77が前記ダンパー室Rの容積を最小にする位置に保持され、押し出し動作の最終段階で容積が最大となる位置に移動されるようにした。このため、貯留室47から押出ロッド40によってキャビティK内全域に溶湯Yが押し出された後に余剰の溶湯Yがダンパー室Rに進入するので、成型不良を未然に防止することができる。
(4)上記成型装置では、押出ロッド40による溶湯YのキャビティKへの押し出し動作の最終段階で、前記第1電磁切換弁89をドレンポート89b側の位置から供給ポート89a側の位置に切り換えて、シリンダ74のピストンロッド76を下方に移動させるようにした。このため、加圧ロッド77によって余剰の溶湯を収容したダンパー室Rを加圧して、巣の発生を防止することができ、製品の硬度(密度)及び品質を向上することができる。
(5)上記成型装置では、図3に示す型開き状態で下型ユニット21の下型把持体36を傾動機構27によって傾斜位置に保持するようにした。このため、貯留室47内に溶湯Yを容易に注入することができるとともに、溶湯Yが貯留室47の内周の傾斜面に沿って流れるため、真上から注入するのと比較して、溶湯Yが乱れにくくなり、溶湯Yの泡立ち状態を無くして気泡が混入するのを防止することができる。
(6)上記成型装置では、シリンダ74及び加圧ロッド77等により加圧手段を構成したので、既製のピストンタイプのシリンダを用いて、加圧手段を安価に製造することができる。
(7)上記成型装置では、押出手段が押出ロッド40によって構成されているので、押出手段の構成を簡素化し製造を容易に行いコストを低減することができる。
次に、前述した成型装置の参考例を参照して、この発明の成型装置の実施形態を図8〜図10に基づいて説明する。なお、この実施形態において、前述した成型装置と同様の機能を有する構成については、説明を省略あるいは簡略化する。
この実施形態の成型装置においては、図8に示すように上型54側のダンパー室R及びその加圧手段が省略されている。第2上型把持体52に上型54を直接取り付けるとともに、水平支持板25の上面に支持台63を介して支持ロッド64を複数箇所に立設し、各支持ロッド64に対し下型把持体36に取り付けた案内筒65を昇降可能に装着している。案内筒65の下端面と、支持台63の上端面の間には、コイルバネ66が介在され、下型把持体36を常には上方に付勢するようにしている。第2上型把持体52の下面には支持ロッド64の上端部を挿入するための案内筒67が取り付けられている。
型把持体36の下部には円筒体42の下端を支持する支持部材68が図示しないボルトによって下型把持体36に固着されている。水平支持板25の上面には、案内部材69が押出ロッド40を貫通させて取り付けられている。
平支持板25の下面にはブラケット70を介してシリンダ74が上向きに装着され、ピストンロッド76の上端部は、押出ロッド40の下端部に連結されている。
キュームレータ88と、シリンダ74のピストン側シリンダ室91とは、並列な第3管路L3及び第4管路L4によって接続されている。第3管路L3には、第2電磁切換弁97、増速シリンダ98及び第1逆止弁99が接続されている。又、第4管路L4には第3電磁切換弁100及び第2逆止弁101が接続されている、増速シリンダ98はピストン98a、ロッド98b、加圧室98c及び該加圧室98cよりも容積の大きい作動室98dを備えている。そして、加圧室98cに圧油が供給されると、作動室98d内の圧油がピストン側シリンダ室91に高速で供給されるようになっている。第2電磁切換弁97は、増速シリンダ98の加圧室98cに圧油を供給する供給ポート97a側の位置と、加圧室98cを油タンク86に連通させるドレンポート97b側の位置との間で切り換えるようになっている。第3電磁切換弁100は、ピストン側シリンダ室91に圧油を供給するための供給ポート100a側の位置と、第4管路L4を油タンク86に連通させるドレンポート100b側の位置との間で切り換えるようになっている。
3管路L3にはシリンダ74のピストン側シリンダ室91に付加する圧力を低圧力に設定するための第2圧力調整弁102が接続され、第4管路L4にはピストン側シリンダ室91に付加する圧力を高圧力に設定するための第3圧力調整弁103が接続されている。
御装置94は、第1電磁切換弁89、第1圧力調整弁95の他に、第2,第3電磁切換弁97,100及び第2,第3圧力調整弁102,103に制御信号を出力するようになっている。その他の構成は、前述した図1〜図7に示す参考例の成型装置と同様である。
この実施形態においては、貯留室47にダンパー室Rの機能を兼用させ、押出ロッド40及びシリンダ74等に加圧手段の機能を兼用させている。
次に、上記のように構成した成型装置の成型動作について説明する。
図8は、下型37がコイルバネ66によって所定高さ位置に保持されるとともに、上型54が下型37から上方に離隔された型開き状態を示す。この状態においては、第1電磁切換弁89、第2電磁切換弁97及び第3電磁切換弁100がそれぞれドレンポート89b,97b,100b側の位置に切り換えられ、シリンダ74のピストンロッド76及び押出ロッド40が最下限位置に保持されている。
この状態において、成型装置により成型動作が開始されると、図10に示すタイミングチャートに基づいて、製品の成型動作が以下のように行われる。すなわち、上型54が図10の上型54の下降曲線T54に示すように早送りで下降動作される。そして、成型開始位置(時刻H1)に移動されると、上型54の下降速度が低減されて、上型54が低速で下降動作される。上型54が成型開始位置(時刻H1)に移動された時点で、第1電磁切換弁89がドレンポート89b側の位置から供給ポート89a側の位置に切り換えられるとともに、第2電磁切換弁97もドレンポート97b側の位置から供給ポート97a側の位置に切り換えられる。これによって、シリンダ74が作動されて、押出ロッド40が該押出ロッド40の上昇直線T40で示すように上方に移動され、貯留室47内に貯留されていた溶湯Yが型開き状態においてキャビティK(第1成型面371)へ移動される。
刻H1から所定時間が経過した時刻H2になると、上型54が下型37の下降曲線T37で示すように、所定高さ位置に保持されていた下型37に接触され、下型37と上型54は同時に下降される。この型閉め時刻H2から所定時間が経過した時刻H3になると、下型37が下限位置に移動されて下型37及び上型54の下降動作が停止される。時刻H2以降においては、型閉め状態で、押出ロッド40が上昇されるので、キャビティKの圧力は、圧力曲線PKで示すように圧力上昇が開始される。又、時刻H3以降においては、下型37と上型54の移動が停止された状態で押出ロッド40が上昇されるので、圧力曲線PKに示すようにキャビティKの圧力が上昇する。さらに、時刻H3において型締シリンダ18が作動されて、下型37と上型54の型締めが行われ、時刻H4において型締め動作が完了する。型締シリンダ18による上型54の型締め圧力は、図10に圧力曲線Pcで示されている。この型締め動作が完了した時刻H4において、第2電磁切換弁97が供給ポート97a側の位置からドレンポート97b側の位置に切り換えられるとともに、第3電磁切換弁100がドレンポート100b側の位置から供給ポート100a側の位置に切り換えられ、シリンダ74のピストンロッド76によって押出ロッド40がさらに高い圧力で上方向に付勢される。このため圧力曲線PKに示すように、キャビティKの圧力が上昇し、溶湯Yが加圧される。なお、時刻H4から所定時間経過した時刻H5において成型動作が終了し、第1電磁切換弁89がドレンポート89b側の位置に、第3電磁切換弁100もドレンポート100b側の位置にそれぞれ切り換えられ、下型37及び上型54が上昇され、シリンダ74のピストンロッド76及び押出ロッド40が下降動作される。
図10の時刻Hにおいて制御装置94からの制御信号により第2電磁切換弁97がドレンポート97b側の位置に切り換えられた後、例えば0.1〜2.0秒が経過してから同じく制御装置94からの制御信号により第3電磁切換弁100が供給ポート100a側の位置に切り換えられる。このため、圧力曲線PKはその間ほぼ一定圧力に保持される。このようにした理由は、キャビティK内の溶湯Yが凝固開始温度に達してから高圧で溶湯Yを加圧することによりヒケ巣(気泡)の発生を効果的に防止できるからである。前記0.1〜2.0秒の範囲のいずれにするかは、製品の肉厚寸法の厚薄によって凝固開始温度に達する時刻が異なるので、それに合うように制御装置94から出力される第2及び第3電磁切換弁97,100の切り換え制御信号を変更できるように構成されている。
上記の実施形態の成型装置の効果を以下に説明する。
(1)上記実施形態では、図10に示すように、時刻H1から時刻H2の間の型開き状態において、シリンダ74により押出ロッド40を上昇させて、貯留室47内の溶湯YをキャビティKに移動するようにした。このため、以下に説明するように、製品90が薄い肉厚寸法の場合に溶湯YをキャビティK内の薄肉形成部全体に迅速に供給することができ、この結果、薄い肉厚寸法の製品の成型を確実に行うことができる。
即ち、上型ユニット22の下降速度には限界があり、通常は0.4メートル/秒レベルであり、薄い肉厚寸法の製品90の成型には、1メートル/秒レベルの速度が要求される。このため、第3管路L3に増速シリンダ98を装着し、上型ユニット22が下降動作されて成型を行う際に、増速シリンダ98によりシリンダ74の押出ロッド40を速やかに上方へ移動して、成型速度の増速を図り、薄い肉厚寸法の製品90の成型を行うことができる。
(2)上記実施形態では、時刻H4において、第3電磁切換弁100を供給ポート100a側の位置に切り換えて、シリンダ74のピストン側シリンダ室91に高い圧力を作用させ、押出ロッド40を上方へ押動し、溶湯Yを高い圧力で加圧するようにしたので、溶湯Yの内部のヒケ巣(気泡)を無くして製品の品質(硬度)を向上することができる。
(3)上記実施形態では、貯留室47にダンパー室Rとしての機能を兼用させたので、前述した参考例の成型装置と比較し、部品点数を低減し、製造を容易に行いコストの低減を図ることができる。
次に、この発明の別の実施形態を図11に基づいて説明する。
この実施形態においては、図8に示す実施形態のシリンダ74の下部に、該シリンダ74よりも大径で、かつロッドレスタイプの加圧シリンダ105を装着するとともに、加圧シリンダ105のピストン106の上面側に前記ピストン側シリンダ室91を設け、下面側に加圧室107を形成している。前記ピストン側シリンダ室91には、第3管路L3が接続され、加圧室107には、第4管路L4が接続されている。又、前記第1逆止弁99及び第2逆止弁101は省略されている。その他の構成は、図8に示す実施形態の構成と同様である。
この実施形態においては、加圧シリンダ105を設けたので、キャビティK内の圧力を高い圧力に設定することができる。その他の作用及び効果は図8に示す実施形態の作用及び効果と同様である。
なお、この発明は次のように変更して具体化することもできる
○ ヒンジ機構26及び傾動機構27を省略してもよい。
○ 前記各実施形態において前記下型ユニット21を、型閉め位置から前方又は後方に退避した位置に切り換えるようにしてもよい。
○ 前記第1圧力調整弁95の設置位置を、第1電磁切換弁89のドレンポート89bと油タンク86の間の第2管路L2に変更してもよい。
○ 前記増速シリンダ98を省略してもよい。
成型装置の参考例を示す型合わせ状態の縦断面図。 成型装置の成型完了状態の縦断面図。 下型ユニットと上型ユニットの型開き状態を示す縦断面図。 下型ユニットと上型ユニットの型開き状態を示す縦断面図。 溶湯を貯留室に貯留した状態を示す型開き状態の縦断面図。 下型ユニットと上型ユニットによる成型完了状態を示す縦断面図。 成型装置全体を示す正断面図。 この発明の成型装置の実施形態を示す型合わせ状態の縦断面図。 図8の成型装置の型合わせ状態の縦断面図。 図8の成型装置の動作を説明するタイミングチャート。 この発明の成型装置の別例を示す型合わせ状態の縦断面図。 従来の成型装置を示す断面図。
K…キャビティ、L…管路、Y…溶、76…ピストンロッド、21…下型ユニット、22…上型ユニット、40…押出ロッド、47…貯留室。

Claims (1)

  1. 成型用のキャビティを形成可能な下型ユニットに対し上型ユニットが接近又は離間可能に対向して配置され、前記下型ユニットの下部に流体圧シリンダが上向きに設置され、該流体圧シリンダのピストンロッドの上端に押出ロッドが上向きに連結され、下型ユニットの下型は、上下方向の往復動可能に、かつ常には所定の高さ位置に浮上保持され、該下型
    に上下方向にライナーが設けられ、該ライナーに下方から前記押出ロッドの上部が挿入され、該ロッドの上面とライナーの内周面とにより溶湯の貯留室が形成され、前記上型ユニットが早送りで下降動作された後、低速で下降動作され、前記上型ユニットが下型ユニットに型閉めされる以前に、前記流体圧シリンダが作動されて、前記押出ロッドが上方に移動され、前記貯留室内の溶湯が上方に移動されてキャビティへ押し出され、上型ユニットが下型ユニットに型閉めされた後、上型ユニット及び下型が共に下降動作されるとともに、前記押出ロッドが継続して上方へ移動されて、キャビティ内に押し出された溶湯が加圧される成型装置。
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