JP2009039756A - 成形装置における貯留室への溶湯の供給方法及びその装置 - Google Patents
成形装置における貯留室への溶湯の供給方法及びその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009039756A JP2009039756A JP2007208282A JP2007208282A JP2009039756A JP 2009039756 A JP2009039756 A JP 2009039756A JP 2007208282 A JP2007208282 A JP 2007208282A JP 2007208282 A JP2007208282 A JP 2007208282A JP 2009039756 A JP2009039756 A JP 2009039756A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- storage chamber
- mold unit
- lower mold
- bed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
【課題】溶湯供給機構によって貯留室へ溶湯を注入する際に、前記貯留室に溶湯を適正に注入し、製品の品質を向上できる成形装置における貯留室への溶湯の供給方法を提供する。
【解決手段】ベッド11の上面に複数の油圧シリンダ12を介して下型ユニット16を昇降動作可能に装着する。下型ユニット16の中央部に貯留室形成体19を嵌入固定し、ベッド11の中央部に装着した油圧シリンダ20の押出ロッド23を貯留室形成体19の内部に挿入する。押出ロッド23の上面と貯留室形成体19の内周面とによって形成された貯留室24の内部に溶湯供給装置47から溶湯Yを注入するに際して、貯留室24の容積を最小状態とし、押出ロッド23を下方に移動させて貯留室24の容積を増大しつつ溶湯Yの注入を行う。貯留室24に注入される溶湯Yが貯留室24の底部で跳ね返ることはなく、溶湯Yの注入を適正に行い、成形される製品の品質を向上できる。
【選択図】図1
【解決手段】ベッド11の上面に複数の油圧シリンダ12を介して下型ユニット16を昇降動作可能に装着する。下型ユニット16の中央部に貯留室形成体19を嵌入固定し、ベッド11の中央部に装着した油圧シリンダ20の押出ロッド23を貯留室形成体19の内部に挿入する。押出ロッド23の上面と貯留室形成体19の内周面とによって形成された貯留室24の内部に溶湯供給装置47から溶湯Yを注入するに際して、貯留室24の容積を最小状態とし、押出ロッド23を下方に移動させて貯留室24の容積を増大しつつ溶湯Yの注入を行う。貯留室24に注入される溶湯Yが貯留室24の底部で跳ね返ることはなく、溶湯Yの注入を適正に行い、成形される製品の品質を向上できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、成形装置における貯留室への溶湯の供給方法及びその装置に関するものである。
従来、成形装置として、特許文献1に開示されたものが提案されている。この成形装置は、ベッドに対し液圧シリンダを介して下型を昇降可能に装着するとともに、昇降機構により上型を昇降可能に装着し、前記下型の下部に前記両型によって形成される成形用のキャビティに連通する溶湯の貯留室を設けている。又、この成形装置は前記貯留室に前記ベッドに上向きに装着された押出ロッドを挿入し、前記上型を下降させて下型に型合わせした後に、両型を同時に下降させる工程により、前記貯留室の溶湯を前記押出ロッドにより前記キャビティ内に押し出し、製品を成形するように構成されている。
特開2005‐297061号公報
ところが、上記従来の成形装置は、溶湯供給機構によって貯留室へ溶湯を注入する際に、前記押出ロッドが下限位置に移動されて、貯留室が最大の容積の状態において、溶湯が貯留室に注入されるようになっていたので、次のような問題があった。即ち、貯留室の上下方向の深さが深い状態で溶湯が貯留室の底部に供給されると、溶湯が底部に衝突して跳ね上がって乱流となり、溶湯に酸化皮膜が生成されてそれが溶湯に混入され、成形される製品の品質を低下させるという問題があった。
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、溶湯供給機構によって貯留室へ溶湯を注入する際に、前記貯留室に溶湯を適正に貯留し、製品の品質を向上することができる成形装置における貯留室への溶湯の供給方法及びその装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ベッドに対し第1昇降機構を介して下型ユニットを昇降可能に装着するとともに、第2昇降機構により上型ユニットを昇降可能に装着し、前記下型ユニットに対し前記両型ユニットが型合わせされることにより形成される成形用のキャビティに連通する貫通孔を上下方向に貫通形成し、該貫通孔に対し前記ベッドに上向きに装着された押出ロッドを挿入して、前記貫通孔と押出ロッドの上面とにより溶湯の貯留室を形成し、該貯留室に溶湯を供給するための溶湯供給機構を設け、前記上型ユニットを下降させて下型ユニットに型合わせした後に、両型ユニットを同時に下降させる工程により、前記貯留室の溶湯を前記押出ロッドにより前記キャビティ内に押し出して製品を成形するように構成した成形装置において、前記溶湯供給機構により前記貯留室に溶湯を供給する際に、該貯留室の容積を増大させながら溶湯の供給を行うようにしたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記下型ユニットが上限位置に保持された状態で、前記押出ロッドが上限位置から下限位置に移動されることによって前記貯留室の容積が増大されることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記下型ユニット及び押出ロッドがともに下限位置に保持された状態で、前記下型ユニットが下限位置から上限位置に移動されることによって前記貯留室の容積が増大されることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、ベッドに対し第1昇降機構を介して下型ユニットを昇降可能に装着するとともに、第2昇降機構により上型ユニットを昇降可能に装着し、前記下型ユニットに対し前記両型ユニットが型合わせされることにより形成される成形用のキャビティに連通する貫通孔を上下方向に貫通形成し、該貫通孔に対し前記ベッドに上向きに装着された押出ロッドを挿入して、前記貫通孔と押出ロッドの上面とにより溶湯の貯留室を形成し、該貯留室に溶湯を供給するための溶湯供給機構を設け、前記上型ユニットを下降させて下型ユニットに型合わせした後に、両型ユニットを同時に下降させる工程により、前記貯留室の溶湯を前記押出ロッドにより前記キャビティ内に押し出して製品を成形するように構成した成形装置において、前記溶湯供給機構により前記貯留室に溶湯を供給する際に、前記押出ロッドの昇降機構を作動して該押出ロッドを下降させて、前記貯留室の容積を増大させながら前記溶湯供給機構による溶湯の供給動作を制御する制御手段を備えたことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、ベッドに対し第1昇降機構を介して下型ユニットを昇降可能に装着するとともに、第2昇降機構により上型ユニットを昇降可能に装着し、前記下型ユニットに対し前記両型ユニットが型合わせされることにより形成される成形用のキャビティに連通する貫通孔を上下方向に貫通形成し、該貫通孔に対し前記ベッドに上向きに装着された押出ロッドを挿入して、前記貫通孔と押出ロッドの上面とにより溶湯の貯留室を形成し、該貯留室に溶湯を供給するための溶湯供給機構を設け、前記上型ユニットを下降させて下型ユニットに型合わせした後に、両型ユニットを同時に下降させる工程により、前記貯留室の溶湯を前記押出ロッドにより前記キャビティ内に押し出して製品を成形するように構成した成形装置において、前記溶湯供給機構により前記貯留室に溶湯を供給する際に、前記第1昇降機構を作動して下型ユニットを上昇させて、前記貯留室の容積を増大させながら前記溶湯供給機構による溶湯の供給動作を制御する制御手段を備えたことを要旨とする。
(作用)
この発明は貯留室の容積が最小の状態から溶湯供給機構によって溶湯が貯留室に注入されるので、貯留室の底部に溶湯が適正に注入され、溶湯が跳ね上がって乱流になることはなく、貯留室内に溶湯が適正に貯留される。
この発明は貯留室の容積が最小の状態から溶湯供給機構によって溶湯が貯留室に注入されるので、貯留室の底部に溶湯が適正に注入され、溶湯が跳ね上がって乱流になることはなく、貯留室内に溶湯が適正に貯留される。
この発明は溶湯供給機構によって貯留室へ溶湯を注入する際に、前記貯留室に溶湯を適正に貯留することができ、製品の品質を向上することができる。
以下、本発明を具体化した成形装置の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、ベッド11の上面には第1昇降機構を構成する油圧シリンダ12が複数箇所に上向きに立設されている。各油圧シリンダ12はハウジング13、ピストン14及びピストンロッド15により構成され、各ピストンロッド15の上端部には下型ユニット16が上下方向の往復動可能に装着されている。この下型ユニット16は前記各ピストンロッド15の上端部に連結されたホルダ17と、該ホルダ17の上面17aに形成された収容凹所17bに嵌合固定された下型18とを備えている。前記下型18の上面18aには製品の成形面18bが形成されている。前記ホルダ17及び下型18の中央部に上下方向に形成された貫通孔17c,18cには円筒状の貯留室形成体19が挿入固定されている。前記ベッド11の中央部には油圧シリンダ20が上向きに装着されている。この油圧シリンダ20は、ハウジング21、ピストン22及び該ピストン22に連結された押出ロッド23により構成されている。押出ロッド23の上部は前記貯留室形成体19の貫通孔19aに挿入されている。この押出ロッド23の上面と前記貯留室形成体19の貫通孔19aとによって、溶湯Yの貯留室24が形成されている。
図1に示すように、ベッド11の上面には第1昇降機構を構成する油圧シリンダ12が複数箇所に上向きに立設されている。各油圧シリンダ12はハウジング13、ピストン14及びピストンロッド15により構成され、各ピストンロッド15の上端部には下型ユニット16が上下方向の往復動可能に装着されている。この下型ユニット16は前記各ピストンロッド15の上端部に連結されたホルダ17と、該ホルダ17の上面17aに形成された収容凹所17bに嵌合固定された下型18とを備えている。前記下型18の上面18aには製品の成形面18bが形成されている。前記ホルダ17及び下型18の中央部に上下方向に形成された貫通孔17c,18cには円筒状の貯留室形成体19が挿入固定されている。前記ベッド11の中央部には油圧シリンダ20が上向きに装着されている。この油圧シリンダ20は、ハウジング21、ピストン22及び該ピストン22に連結された押出ロッド23により構成されている。押出ロッド23の上部は前記貯留室形成体19の貫通孔19aに挿入されている。この押出ロッド23の上面と前記貯留室形成体19の貫通孔19aとによって、溶湯Yの貯留室24が形成されている。
前記ベッド11には図示しない例えば油圧シリンダ等よりなる第2昇降機構を介して上型ユニット25が上下方向の往復動可能に装着されている。この上型ユニット25は昇降体26と、該昇降体26の下面に装着された上型27とによって構成されている。前記上型27の下面27aには、製品の成形面27bが形成されている。
次に、前記各油圧シリンダ12及び油圧シリンダ20を作動させる油圧回路について説明する。
ポンプ31によってオイルタンク32から汲み上げられたオイルは、管路33を介して前記油圧シリンダ12のピストン側シリンダ室34に供給されるようになっている。前記管路33には、閉路ポート35a、供給ポート35b及び排出ポート35cを有する電磁切換弁35が接続され、該電磁切換弁35には圧力調整弁36が接続されている。前記油圧シリンダ12のロッド側シリンダ室は大気に開放されている。
ポンプ31によってオイルタンク32から汲み上げられたオイルは、管路33を介して前記油圧シリンダ12のピストン側シリンダ室34に供給されるようになっている。前記管路33には、閉路ポート35a、供給ポート35b及び排出ポート35cを有する電磁切換弁35が接続され、該電磁切換弁35には圧力調整弁36が接続されている。前記油圧シリンダ12のロッド側シリンダ室は大気に開放されている。
前記ポンプ31は管路41を介して、前記油圧シリンダ20のピストン側シリンダ室42と接続されている。又、ポンプ31は前記管路41から分岐された分岐管路43を介して前記油圧シリンダ20のロッド側シリンダ室44と接続されている。前記管路41と分岐管路43の分岐部には閉路ポート45a、上昇ポート45b及び下降ポート45cを有する電磁切換弁45が設けられ、ポンプ31からの圧油を前記ピストン側シリンダ室42又はロッド側シリンダ室44に切り換え供給するようになっている。前記電磁切換弁45からオイルタンク32に至る管路には可変絞り46が設けられている。
図1に示す溶湯供給装置47は、下型ユニット16と上型ユニット25の型開き状態において、前記貯留室24に例えばアルミニウム合金等の溶湯Yを自動的に供給するように構成されている。この溶湯供給装置47は溶湯Yを貯留するホッパー48を備えるとともに、該ホッパー48を水平方向に往復移動する位置切換機構49(図4参照)と、ホッパー48を水平状態から傾斜して、ホッパー48内の溶湯Yを前記貯留室24に注入するためのチルト機構50(図4参照)とを備えている。
次に、成形装置の各種の動作を制御する制御システムについて図4を中心に説明する。
成形装置の各種の動作を制御するコンピュータを備えた制御装置51には、前記油圧シリンダ12を制御する電磁切換弁35が接続されている。又、制御装置51には前記油圧シリンダ20を制御する電磁切換弁45が接続されている。さらに、前記制御装置51には前記溶湯供給装置47のホッパー48の前記位置切換機構49及びチルト機構50が接続されている。
成形装置の各種の動作を制御するコンピュータを備えた制御装置51には、前記油圧シリンダ12を制御する電磁切換弁35が接続されている。又、制御装置51には前記油圧シリンダ20を制御する電磁切換弁45が接続されている。さらに、前記制御装置51には前記溶湯供給装置47のホッパー48の前記位置切換機構49及びチルト機構50が接続されている。
次に、前記のように構成された成形装置の動作について説明する。
図1は前記上型ユニット25が下型ユニット16から上方の離型位置に保持されるとともに、ピストン側シリンダ室34に圧油が供給されて下型ユニット16が上限位置に保持され、前記油圧シリンダ20のピストンロッド23が上限位置に保持されて、前記貯留室24の容積が最小の状態を示す。又、この状態においては、前記電磁切換弁35が閉路ポート35aに保持され、電磁切換弁45が閉路ポート45aに保持されている。この状態において、図4に示す制御装置51から前記溶湯供給装置47の位置切換機構49に制御信号が出力されて、溶湯Yを貯留したホッパー48が水平状態のまま成形装置から離隔した退避位置から貯留室24の上方の注入位置に移動される。その後、制御装置51からチルト機構50に制御信号が出力されて、ホッパー48が傾斜され、ホッパー48内の溶湯Yが容積最小状態の貯留室24の内部に注入される。
図1は前記上型ユニット25が下型ユニット16から上方の離型位置に保持されるとともに、ピストン側シリンダ室34に圧油が供給されて下型ユニット16が上限位置に保持され、前記油圧シリンダ20のピストンロッド23が上限位置に保持されて、前記貯留室24の容積が最小の状態を示す。又、この状態においては、前記電磁切換弁35が閉路ポート35aに保持され、電磁切換弁45が閉路ポート45aに保持されている。この状態において、図4に示す制御装置51から前記溶湯供給装置47の位置切換機構49に制御信号が出力されて、溶湯Yを貯留したホッパー48が水平状態のまま成形装置から離隔した退避位置から貯留室24の上方の注入位置に移動される。その後、制御装置51からチルト機構50に制御信号が出力されて、ホッパー48が傾斜され、ホッパー48内の溶湯Yが容積最小状態の貯留室24の内部に注入される。
前記チルト機構50による溶湯Yの注入開始動作と同期して、制御装置51から前記電磁切換弁45に切り換え信号が出力され、電磁切換弁45が閉路ポート45aから下降ポート45cに切り換えられる。(図2参照)これによって、下型ユニット16が上限位置に保持されたままの状態で、油圧シリンダ20のピストンロッド23が下方に移動され、貯留室24の容積が増大される。この貯留室24の容積の増大に比例するようにして前記チルト機構50がホッパー48の傾斜角を増大させ、貯留室24の内部に溶湯Yを注入する。
図2に示すように、前記油圧シリンダ20のピストンロッド23が下限位置に移動され、前記貯留室24の容積が最大となり、該貯留室24内に溶湯Yが所定量供給されると、チルト機構50によってホッパー48が傾斜状態から水平状態に切り換えられるとともに、注入位置から退避位置に移動される。
次に、図2において、図示しない第2昇降機構によって、上型ユニット25が所定距離だけ下方に移動されると、下型ユニット16の上面に上型ユニット25の下面が接触される。この状態で、前記電磁切換弁35が閉路ポート35aから排出ポート35cに切り換えられ、上型ユニット25がさらに下方に移動されると、貯留室24内の溶湯Yが押出ロッド23によって上方向に相対的に押し出され、溶湯YがキャビティK内に供給される。そして、図3に示すように下型ユニット16及び上型ユニット25が下限位置に移動された状態で、貯留室24内の溶湯YがキャビティKに供給され、所望する製品が成形される。この下型ユニット16と上型ユニット25の型締め状態において、前記油圧シリンダ20の押出ロッド23が上方に移動され、溶湯Yに所定の圧力が付与される。
一つの製品の成形動作が終了すると、図3において、上型ユニット25が図示しない第2昇降機構により上方に移動されるとともに、電磁切換弁35の排出ポート35cが供給ポート35bに切り換えられて、油圧シリンダ12のピストン側シリンダ室34に圧油が供給され、下型ユニット16が下限位置から上限位置に移動される。又、前記電磁切換弁45が下降ポート45cから閉路ポート45aに切り換えられて、油圧シリンダ20のピストンロッド23が下限位置から上限位置に移動され、図1に示す離型状態となる。
上記実施形態の成形装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、前記下型ユニット16を上限位置に保持するとともに、前記油圧シリンダ20のピストンロッド23を同じく上限位置に保持し、前記貯留室24の容積が最小の状態で、前記溶湯供給装置47による溶湯Yの貯留室24への注入動作を開始し、前記押出ロッド23を下降動作させて前記貯留室24の容積を増大させながら溶湯Yを注入するようにした。このため、溶湯Yの注入作業時に溶湯Yが貯留室24の底部に強く衝突してはね返り乱流となるのを防止することができる。従って、貯留室24内に注入された溶湯Yに酸化皮膜が生成されるのを防止して、成形される製品の品質を向上することができる。
(1)上記実施形態では、前記下型ユニット16を上限位置に保持するとともに、前記油圧シリンダ20のピストンロッド23を同じく上限位置に保持し、前記貯留室24の容積が最小の状態で、前記溶湯供給装置47による溶湯Yの貯留室24への注入動作を開始し、前記押出ロッド23を下降動作させて前記貯留室24の容積を増大させながら溶湯Yを注入するようにした。このため、溶湯Yの注入作業時に溶湯Yが貯留室24の底部に強く衝突してはね返り乱流となるのを防止することができる。従って、貯留室24内に注入された溶湯Yに酸化皮膜が生成されるのを防止して、成形される製品の品質を向上することができる。
(2)上記実施形態では、溶湯Yに圧力を付与する前記油圧シリンダ20のピストンロッド23を溶湯供給装置47による溶湯Yの注入動作時のみに下降動作させるだけで済むので、専用の部品を別途用意する必要はなく、構造を簡素化し、製造及び組付作業を容易に行い、コストを低減することができる。
次に、この発明の成形装置を具体化した別の実施形態を図5に基づいて説明する。この実施形態の成形装置は、前述した実施形態の成形装置の構成を用いて、次のような動作を制御装置51によって行わせるようにしたものである。
図5に示すように、上型ユニット25を下型ユニット16から離隔した離型位置に保持するとともに、下型ユニット16及び油圧シリンダ20のピストンロッド23を下限位置にそれぞれ保持し、前記貯留室24の容積を最小状態とする。この状態において、前記溶湯供給装置47による貯留室24への溶湯Yの注入動作に同期して、前記下型ユニット16を上昇させて、貯留室24の容積を増大する。このとき、下型ユニット16の上昇に伴ってホッパー48も図示しない昇降機構により上方に移動される。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図示しないが、前記油圧シリンダ20に代えて、ベッド11に押出ロッド23を立設固定してもよい。この場合には下型ユニット16を下限位置に保持して貯留室24の容積を最小状態とし、前記下型ユニット16を上昇させることによって貯留室24の容積を増大しながら、溶湯Yを貯留室24の内部に注入する。
・図示しないが、前記油圧シリンダ20に代えて、ベッド11に押出ロッド23を立設固定してもよい。この場合には下型ユニット16を下限位置に保持して貯留室24の容積を最小状態とし、前記下型ユニット16を上昇させることによって貯留室24の容積を増大しながら、溶湯Yを貯留室24の内部に注入する。
K…キャビティ、Y…溶湯、11…ベッド、16…下型ユニット、17a,18a…上面、17c,18c,19a…貫通孔、23…押出ロッド、24…貯留室、25…上型ユニット。
Claims (5)
- ベッドに対し第1昇降機構を介して下型ユニットを昇降可能に装着するとともに、第2昇降機構により上型ユニットを昇降可能に装着し、前記下型ユニットに対し前記両型ユニットが型合わせされることにより形成される成形用のキャビティに連通する貫通孔を上下方向に貫通形成し、該貫通孔に対し前記ベッドに上向きに装着された押出ロッドを挿入して、前記貫通孔と押出ロッドの上面とにより溶湯の貯留室を形成し、該貯留室に溶湯を供給するための溶湯供給機構を設け、前記上型ユニットを下降させて下型ユニットに型合わせした後に、両型ユニットを同時に下降させる工程により、前記貯留室の溶湯を前記押出ロッドにより前記キャビティ内に押し出して製品を成形するように構成した成形装置において、
前記溶湯供給機構により前記貯留室に溶湯を供給する際に、該貯留室の容積を増大させながら溶湯の供給を行うようにしたことを特徴とする成形装置における貯留室への溶湯の供給方法。 - 請求項1において、前記下型ユニットが上限位置に保持された状態で、前記押出ロッドが上限位置から下限位置に移動されることによって前記貯留室の容積が増大されることを特徴とする成形装置における貯留室への溶湯の供給方法。
- 請求項1において、前記下型ユニット及び押出ロッドがともに下限位置に保持された状態で、前記下型ユニットが下限位置から上限位置に移動されることによって前記貯留室の容積が増大されることを特徴とする成形装置における貯留室への溶湯の供給方法。
- ベッドに対し第1昇降機構を介して下型ユニットを昇降可能に装着するとともに、第2昇降機構により上型ユニットを昇降可能に装着し、前記下型ユニットに対し前記両型ユニットが型合わせされることにより形成される成形用のキャビティに連通する貫通孔を上下方向に貫通形成し、該貫通孔に対し前記ベッドに上向きに装着された押出ロッドを挿入して、前記貫通孔と押出ロッドの上面とにより溶湯の貯留室を形成し、該貯留室に溶湯を供給するための溶湯供給機構を設け、前記上型ユニットを下降させて下型ユニットに型合わせした後に、両型ユニットを同時に下降させる工程により、前記貯留室の溶湯を前記押出ロッドにより前記キャビティ内に押し出して製品を成形するように構成した成形装置において、
前記溶湯供給機構により前記貯留室に溶湯を供給する際に、前記押出ロッドの昇降機構を作動して該押出ロッドを下降させて、前記貯留室の容積を増大させながら前記溶湯供給機構による溶湯の供給動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする成形装置における貯留室への溶湯の供給装置。 - ベッドに対し第1昇降機構を介して下型ユニットを昇降可能に装着するとともに、第2昇降機構により上型ユニットを昇降可能に装着し、前記下型ユニットに対し前記両型ユニットが型合わせされることにより形成される成形用のキャビティに連通する貫通孔を上下方向に貫通形成し、該貫通孔に対し前記ベッドに上向きに装着された押出ロッドを挿入して、前記貫通孔と押出ロッドの上面とにより溶湯の貯留室を形成し、該貯留室に溶湯を供給するための溶湯供給機構を設け、前記上型ユニットを下降させて下型ユニットに型合わせした後に、両型ユニットを同時に下降させる工程により、前記貯留室の溶湯を前記押出ロッドにより前記キャビティ内に押し出して製品を成形するように構成した成形装置において、
前記溶湯供給機構により前記貯留室に溶湯を供給する際に、前記第1昇降機構を作動して下型ユニットを上昇させて、前記貯留室の容積を増大させながら前記溶湯供給機構による溶湯の供給動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする成形装置における貯留室への溶湯の供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007208282A JP2009039756A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 成形装置における貯留室への溶湯の供給方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007208282A JP2009039756A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 成形装置における貯留室への溶湯の供給方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009039756A true JP2009039756A (ja) | 2009-02-26 |
Family
ID=40441083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007208282A Pending JP2009039756A (ja) | 2007-08-09 | 2007-08-09 | 成形装置における貯留室への溶湯の供給方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009039756A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013132644A (ja) * | 2011-12-23 | 2013-07-08 | Kochi Univ Of Technology | ダイカスト法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08206810A (ja) * | 1995-01-31 | 1996-08-13 | Ube Ind Ltd | 密閉式給湯装置および給湯方法 |
JP2001113355A (ja) * | 1999-10-18 | 2001-04-24 | Aisin Keikinzoku Co Ltd | 竪射出鋳造法における給湯方法 |
JP2005297061A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-10-27 | Toshihara Kanagata Kogyo Co Ltd | 成型装置 |
-
2007
- 2007-08-09 JP JP2007208282A patent/JP2009039756A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08206810A (ja) * | 1995-01-31 | 1996-08-13 | Ube Ind Ltd | 密閉式給湯装置および給湯方法 |
JP2001113355A (ja) * | 1999-10-18 | 2001-04-24 | Aisin Keikinzoku Co Ltd | 竪射出鋳造法における給湯方法 |
JP2005297061A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-10-27 | Toshihara Kanagata Kogyo Co Ltd | 成型装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013132644A (ja) * | 2011-12-23 | 2013-07-08 | Kochi Univ Of Technology | ダイカスト法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3921513B2 (ja) | 成型装置及びそれに用いる型ユニット | |
JP4319996B2 (ja) | 成型装置 | |
KR101810522B1 (ko) | 경사식 중력 주조 장치 | |
KR101994062B1 (ko) | 주조 장치 및 주조 방법 | |
JP2011255408A (ja) | 高品質ダイカスト鋳造方法 | |
US10441998B2 (en) | Casting method and casting device | |
CN105246618A (zh) | 冒口插件,用于冒口插件的成形元件和通过使用其铸造金属的方法 | |
JP2011131225A (ja) | ダイカストマシンの射出装置および射出制御方法 | |
JP2009039756A (ja) | 成形装置における貯留室への溶湯の供給方法及びその装置 | |
JP4699509B2 (ja) | 成型装置 | |
JP5209246B2 (ja) | 成形装置 | |
JP2009208091A (ja) | 成型装置 | |
JP2009051090A (ja) | 型締装置及び成形機 | |
JP2009131868A (ja) | ダイカストマシンの昇圧アキュムレータ用ブースタ及び制御方法 | |
JP6421679B2 (ja) | 鋳造製品の製造方法 | |
KR101442116B1 (ko) | 수직형 사출성형기의 이젝트장치 | |
JP2007190607A (ja) | ダイカスト鋳造装置及びダイカスト鋳造方法 | |
JP4472486B2 (ja) | 成型装置 | |
JP5605445B2 (ja) | ダイカストマシン及びダイカスト鋳造方法 | |
CN103736958A (zh) | 一种高真空压铸机 | |
JP2020062671A (ja) | ダイカストマシン | |
KR200371898Y1 (ko) | 플러그 스트랩 주조 금형의 용융납 공급장치 | |
KR100892391B1 (ko) | 사출기 | |
JP2016150367A (ja) | ダイカスト鋳造用金型 | |
KR101917925B1 (ko) | 주형 조형장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111220 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20120508 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |