JPH09239597A - 粉末成形プレス - Google Patents

粉末成形プレス

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JPH09239597A
JPH09239597A JP8095896A JP8095896A JPH09239597A JP H09239597 A JPH09239597 A JP H09239597A JP 8095896 A JP8095896 A JP 8095896A JP 8095896 A JP8095896 A JP 8095896A JP H09239597 A JPH09239597 A JP H09239597A
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cylinder
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Takeshi Katagiri
武司 片桐
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Abstract

(57)【要約】 【課題】段部を成形するための複数のパンチの速度を上
ラムの動きに対応して制御する。 【解決手段】上1パンチ11と下1パンチ21間で加圧
される粉末部分の寸法と、上ラム102のストロークに
対応して上2パンチ12と下2パンチ22間で加圧され
る他の粉末部分の寸法の割合が、最終的な成形品の対応
する部分の寸法比と全加圧行程中ほぼ同一の割合となる
ように、上ラム102の位相に対応して上1パンチ31
と下1パンチ41の速度を予め設定し、設定された速度
に基づいて上1シリンダ31と下1シリンダ41を制御
する上1,下1流量制御弁201,203を備えている
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉末成形プレスに関
し、特に段部を備えた成形品を成形するために上下パン
チが複数のパンチから構成される粉末成形プレスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からこのような段部を備えた成形品
を成形する際には、上パンチと下パンチのうち少なくと
もいずれか一方を複数のパンチで構成して段部が成形さ
れるが、複数の各パンチによって圧縮される粉末部分が
圧縮途中で均一に加圧されないと、各粉末部分間で粉末
の移動が生じクラック発生の一つの原因となっていると
考えられる。
【0003】そこで、従来から複数のパンチを支持する
流体圧シリンダの圧力を加圧の進行に応じて増大させる
圧力制御手段を設け、加圧途中において各粉末部分間の
加圧力の差が増大しないようにする方法が提案されてい
る(特開平7ー16795号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような圧
力制御をしただけでは、完全に粉末の移動を防止するこ
とができない。
【0005】本発明は、段部を成形するための複数のパ
ンチの速度を上ラムの動きに対応して制御することによ
って粉末の移動を防止し得る粉末成形プレスを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、上パンチと下パンチのうち少な
くともいずれか一方を複数のパンチで構成すると共に該
複数のパンチの一部を可動パンチとして流体圧シリンダ
によって支持し、上ラムによって上パンチを下降させて
ダイ孔内の粉末を下パンチとの間で加圧し、加圧工程で
は、前記上ラムの動きに対して前記可動パンチの流体圧
シリンダの動きを重畳して段付きの成形品を成形する粉
末成形プレスにおいて、前記可動パンチと該可動パンチ
と対向するパンチ間で加圧される粉末部分の寸法と、上
ラムのストロークに対応して加圧される他の粉末部分の
寸法の割合が、最終的な成形品の対応する部分の寸法比
と全加圧行程中ほぼ同一の割合となるように上ラムの位
相に対応して前記流体圧シリンダの速度を予め設定し、
設定された速度に基づいて流体圧シリンダを制御する制
御弁を備えていることを特徴とする。
【0007】上ラムの動きは機械プレスでは、クラン
ク,トグル等種々の方式が適用できる。また、機械プレ
スだけでなく、油圧駆動方式,ねじ駆動方式等、他の駆
動方式によって駆動することもできる。
【0008】このようにすれば、各パンチは上ラムに対
して所定の設定速度で移動し、各パンチによって加圧さ
れる粉末部分間は加圧途中においてほぼ同じ比率で加圧
されることになり、粉末の移動が防止される。したがっ
て、均一な密度の成形品が成形されクラックの発生も防
止される。
【0009】制御弁による速度の設定は、上ラムのスト
ローク曲線を分割して直線近似して行うことを特徴とす
る。
【0010】直線近似で行えば、制御が簡単にでき、し
かも粉末の移動防止という所期の目的を達成することが
できる。
【0011】上パンチと下パンチはツールセット方式
で、ツールセットに可動のパンチを支持する流体圧シリ
ンダが組み込まれていることを特徴とする。
【0012】このようにツールセット方式によれば、プ
レス本体を代えることなくツールセットを装着するだけ
で、高性能化を図ることができる。
【0013】もちろん、ツールセット式のプレスに限ら
れず、プレス本体から外せないプラテンタイプのプレス
についても適用できる。
【0014】充填位置、加圧開始および終了位置は、可
動パンチの流体圧シリンダの流体圧では無く機械的に位
置決めする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0016】図3には本発明の一実施の形態に係るツー
ルセット方式の粉末成形プレスが示されている。
【0017】この粉末成形プレスは、上パンチ10と下
パンチ20の両方共に複数のパンチ、この実施の形態で
はそれぞれ上1,上2パンチ11,12と、下1,下2
パンチ21,22の2つのパンチで構成され、上1,上
2パンチ11,12と下1パンチ21が可動で、それぞ
れを支持する流体圧シリンダとしての上1,上2シリン
ダ31,32および下1シリンダ41を備えている。こ
れら上1,上2パンチ11,12および下1,下2パン
チ21,22はツールセットTに組み付けられている。
【0018】プレス本体はクランクプレスで、ツールセ
ットTがセットされるベース部101と、上ラム102
と、上ラム102を駆動するクランク機構103とを備
えている。
【0019】ツールセットTは、粉末が充填されるダイ
60を備えたダイプレート61と、このダイプレート6
1の下方に配置され下1パンチ21を保持する下1パン
チプレート62と、プレス本体のベース部101に固定
され下2パンチ22を保持する固定プレート63と、こ
の固定プレート63の下方に配置されタイロッド64を
介してダイプレート61に連結されるヨークプレート6
5と、を有する構成となっている。下1パンチプレート
62および固定プレート63には、上記タイロッド64
が摺動自在に挿入されている。また、ヨークプレート6
5には下2パンチ22の内周に嵌合するコアロッド66
の下端を支持するエアシリンダ67が固定されている。
【0020】一方、上パンチ13は、エアシリンダより
なる上ラムシリンダ105を介して上ラム102に固定
され、この上ラム102には上ラムシリンダ105と共
に上つき下げシリンダ106が取り付けられている。上
つき下げシリンダ106は油圧シリンダによって構成さ
れている。上ラム105は本実施の形態ではクランク機
構によって往復駆動される。上ラムシリンダ105およ
び上つき下げシリンダ106はプレス本体側に設けら
れ、ツールセットTの上パンチ10が上ラムシリンダ1
05に連結される。
【0021】上1,上2パンチ11,12はそれぞれ円
筒形状で、上1パンチ11が外側に位置し、この上1パ
ンチ11の内周に上2パンチ12が同心的に軸方向に相
対移動自在に組み付けられている。上1,上2シリンダ
31,32も同心的に構成され、上1シリンダ31は環
状のシリンダチューブ311と、このシリンダチューブ
311に挿入される環状のピストン312と、ピストン
312と一体的に設けられた環状のシリンダロッド31
3と、から構成され、シリンダロッド313の下端に上
1パンチ11が支持される上1パンチプレート13が取
り付けられている。
【0022】上2シリンダ32は、環状の上1シリンダ
31内周に一体的に設けられる円筒状のシリンダチュー
ブ321と、このシリンダチューブ321内周に挿入さ
れるピストン322と、ピストン322と一体的に設け
られるシリンダロッド323と、から構成され、このシ
リンダロッド323下端に上2パンチ12が支持される
上2パンチプレート14が設けられている。
【0023】下1シリンダ41は、下1パンチプレート
62に固定されるシリンダチューブ411と、シリンダ
チューブ411内に挿入されたピストン412と、ピス
トン412とに一体的に設けられシリンダチューブ41
1外に上下に延びるシリンダロッド413と、を備え、
シリンダロッド413の下端が、高さ調節機構50を介
して固定プレート63に固定されている。高さ調節機構
50はシリンダロッド413の高さ調節を行うもので、
これにより、下1パンチプレート62に固定されたシリ
ンダチューブ411の上限位置を決めて粉末の充填深さ
を調節するものである。
【0024】また、シリンダロッド413の上端は上つ
き下げシリンダ106のシリンダロッド107下端が突
き当たるストッパとなっている。
【0025】シリンダチューブ411の上端には、シリ
ンダチューブ411が上限位置にてシリンダロッド41
3の上端よりも上方にトランスファ分だけ突出する突出
部414が設けられている。
【0026】固定プレート63には下1パンチプレート
62の下面に設けられたスライドブロック50に当接し
て下1パンチプレート62の下降を規制するストッパ5
1が設けられている。スライドブロック50はストッパ
51と係脱する方向にスライド可能で、通常は係合位置
に位置し、下1パンチプレート62に挿通される上下移
動可能の解除ピン52によって係合を解除するようにな
っている。解除ピン52は通常は上方に突出しており、
解除ピン52がダイプレート61に設けられた押圧ピン
53によって押し下げられると、係合が解除されるよう
になっている。
【0027】図1は上記構成の粉末成形プレスの、上記
した上1シリンダ31と、上2シリンダ32と、下1シ
リンダ41と、上ラムシリンダ105等を制御する制御
回路を示している。
【0028】上1,上2シリンダ31,32,下1シリ
ンダ41は復動シリンダで、それぞれ上昇用と下降用の
2室に圧油を選択的に供給する2つの油路31a,31
b;32a,32b;41a,41bが接続され、それ
ぞれディジタル流量制御弁や比例制御弁等の上1,上2
および下1流量制御弁201,202,203に接続さ
れている。各上1,上2および下1流量制御弁201,
202,203には油路が接続されるポートが4ポート
あり、上昇位置と、ニューラル位置と、下降位置の3位
置制御が可能で、上昇位置と下降位置のいずれも流量制
御が可能となっている。各流量制御弁201,202,
203の4ポートは、各シリンダ31,32,41側か
らの2つの油路31a,31b;32a,32b;41
a,41bと、油圧ポンプ204から油圧が供給される
供給油路201a,202a,203aと、油をオイル
タンク205側に戻す戻し油路201b,202b,2
03bがそれぞれ接続される。ここで、下1シリンダ4
1の下1流量制御弁203については上昇位置を,下
降位置を、上1シリンダ31の上1流量制御弁201
については上昇位置を、下降位置を、上2シリンダ
32の上2流量制御弁202については上昇位置を,
下降位置をとする。
【0029】また、各上1,上2および下1流量制御弁
201,202,203と各上1,上2シリンダ31,
32および下1シリンダ41間の油路31a,31b;
32a,32b;41a,41bには、それぞれ所定圧
に達すると圧力を解放するリリーフ弁206がそれぞれ
に設けられている。
【0030】また、上ラムシリンダ105を制御する制
御弁207は方向切換え弁で加圧完了から抜き出し完了
まで0N、その他OFFとなるように制御される。
【0031】また、コアロッド66を支持するエアシリ
ンダ67は常にコアロッド66を下降させる方向にのみ
エア圧が加えられている。圧力源208とエアシリンダ
67間にはアキュムレータ209が設けられている。
【0032】上つき下げシリンダ106はシリンダロッ
ド107を下降させる方向に移動させる単動シリンダ
で、油路106aを通じて常時下降させる方向に圧油が
供給されている。
【0033】この実施の形態では、加圧行程では上2パ
ンチ12は上ラム102の動きに倣ってストロークし、
上2,下2パンチ12,22間の粉末部分は上ラム10
2のストロークによって加圧される。したがって、本実
施の形態では上1,下1パンチ11,21間の粉末部分
の寸法と、上ラム102のストロークに対応して加圧さ
れる上2,下2パンチ12,22間の粉末部分の寸法の
割合が、最終的な成形品の対応する部分の寸法比と全加
圧行程中ほぼ同一の割合となるように上ラム102の位
相に対応して上1および下1シリンダ31,41の速度
を予め設定してコントローラ210に入力しておき、こ
の設定された速度に基づいて上1,下1シリンダ31,
41を制御する。なお、コントローラ210にはクラン
クの位相角を検出するエンコーダ211から位相角につ
いての検出情報が入力される。
【0034】次に、図2の行程図、図4のストローク線
図を用いて、成形行程を順を追って説明する。
【0035】i)粉末充填(図2(a),図4のa位置) この充填工程では、上ラム102は上限付近および上ラ
ムシリンダ105は上限位置にあり、上パンチ10全体
が上限位置で、上1,上2パンチ10,20下端面がダ
イプレート61の上方に所定距離離間して位置してい
る。上1シリンダ31と上2シリンダ32は下限位置に
あり、上1流量制御弁201および上2流量制御弁20
2はニュートラル位置で、可動の上1パンチ11と可動
の上2パンチ12は面一となっている。
【0036】一方、下1パンチ21および下2パンチ2
2はいずれもダイ60のダイ孔60a内に下方から挿入
された状態で、ダイ孔60aは上端側が開口し、所定の
充填深さ位置で下1,下2パンチ21,22の上端面に
よって閉塞されている。この状態でダイ60の上面を図
示しないフィーダによってダイ孔60a内に粉末を充填
すると共に粉末をダイ60上面位置で擦り切る。
【0037】粉末充填深さの設定は次のようにしてなさ
れる。
【0038】ダイ60上面から下1パンチ21上端面ま
での深さは、ダイプレート61の位置と、下1パンチプ
レート62の位置で決まる。また、ダイ60上面から下
2パンチ22上端までの深さはダイプレート61の位置
と固定プレート63の位置で決まる。本実施の形態で
は、ダイプレート61の位置はヨークプレート65が連
結されている下ラム104の上限位置で決まり、下1パ
ンチプレート62の位置が機械的に調整可能となってい
る。
【0039】トランスファ開始から終了までのタイミン
グは、上つき下げシリンダ106のシリンダロッド10
7下端のストッパ部の上下位置調整によってなされる。 ii)充填からトランスファ開始まで(aーb間) この間は上1流量制御弁201,上2流量制御弁202
は共にニュートラル位置で、下1流量制御弁203がシ
リンダチューブ411を上昇させる上昇位置に制御さ
れている。上つき下げ制御弁106は常にシリンダロッ
ド107を突き下げる方向、シリンダチューブに対して
シリンダロッド107を下方に突出させる方向に油圧が
加えられている。
【0040】この間、ストローク線図に示されるよう
に、上ラム106はクランクの移動に伴ってCOS曲線に
近い所定の曲線でもって下方に移動し、上ラム106に
連結されている上1,上2パンチ11,12も高さが異
なるだけで全く同じストロークで下方に移動する。
【0041】ダイプレート61はタイロッド64および
ヨークプレート65を介して下ラムに連結されており、
下ラムは上限位置で一定高さを維持しているので、ダイ
プレート61も一定高さにある。
【0042】また、下1,下2パンチ21,22も一定
高さに維持、すなわち粉末の充填深さは一定に深さに維
持されている。
【0043】また、コアロッド66の上端はダイプレー
ト61の上面位置と同一高さに一定に保たれている。
【0044】iii)トランスファ開始(図中b位置) 上ラム102が上限位置から下降してストロークの半分
程度降下した位置、上限位置を0°として位相が90°
付近に達すると、面一に位置する上1,上2パンチ1
1,12の下端面がダイ60上面高さに達し、ダイ60
上面に擦り切られたダイ孔60a内の充填粉末の上面に
接触する。同時に上つき下げシリンダ106のシリンダ
ロッド107下端が下1シリンダ41のシリンダチュー
ブ411上端の突出部414に当接する。また、この時
点で上2流量制御弁202が、ニュートラル位置から上
2シリンダ32のシリンダロッド323を上昇させる上
昇位置に切り換えられ、充填された粉末のトランスフ
ァが開始される。
【0045】iv)トランスファ開始からトランスファ終
了まで(図中bーc) 下1シリンダ41の油圧は上つき下げシリンダ106を
動作させる油圧よりも小さく設定してあり、圧力バラン
スによって、下1シリンダ41のシリンダチューブ41
1は上つき下げシリンダ106の力に負けて下方に移動
する。上つき下げシリンダ106のシリンダロッド10
7下端は下1シリンダ41のシリンダロッド413上端
に当接するとそれ以上下方には移動できない。したがっ
て、上ラム102がさらに下方に移動すると、上つき下
げシリンダ106の油がリリーフされて収縮することに
なる。
【0046】このトランスファ行程では、上つき下げシ
リンダ106のシリンダロッド107下端によって下1
シリンダ41のシリンダチューブ411が押し下げられ
るので、下1パンチ21が上ラム102の下降ストロー
クと同期して、すなわち、上1パンチ11と同期して一
定の間隔を保ちながら移動することになる。したがっ
て、上1パンチ11と下1パンチ21によって挟まれた
粉末部分は充填深さを一定に保ったままダイ孔10a内
を下方に移動する。
【0047】一方、上2シリンダ32のシリンダロッド
313は上ラム102と同期して下降するシリンダチュ
ーブ321に対して相対的に上昇し、上2パンチ12の
下端面をダイ60上面高さに維持している。この間の上
ラム102のストロークはほぼ直線的なので、この上ラ
ム102の下降速度と同一の速度で上2シリンダ32の
シリンダロッド323が上昇するように上2制御弁20
2が制御される。
【0048】上つき下げシリンダ106のシリンダロッ
ド107下端が下1シリンダ41のシリンダロッド41
3上端に突き当たった時点で、トランスファが終了す
る。
【0049】v)トランスファ完了(図中c) トランスファが完了と同時に連続して加圧が開始され
る。
【0050】トランスファが完了した時点で、上1流量
制御弁201が、ニュートラル位置から上1シリンダ3
1のシリンダロッド313を上昇させる上昇位置に切
り換えられる。
【0051】上2流量制御弁202が上昇位置からニ
ュートラル位置に切り換えられる。
【0052】下1流量制御弁203が上昇位置からシ
リンダチューブ411を下降させる下降位置に切り換
えられる。
【0053】vi)加圧開始から加圧終了まで(図中c−
d間) 加圧工程では、上1パンチ11と下1パンチ21間の粉
末部分の圧縮密度と、上2パンチ12と下2パンチ22
間の粉末部分の圧縮密度が常にほぼ同一の状態で圧縮さ
れるように、圧縮密度の時間的変化の割合である圧縮速
度の比率がほぼ同一比率となるように設定している。
【0054】すなわち、図5に示すように、最終成形品
Wの円筒部W1下面からフランジ部W2上面までの高さ
寸法Aと、フランジ部W2下面までの高さ寸法Bと、円
筒部W1上面までの高さ寸法をCとしたときに、上1パ
ンチ11の下降速度v1と、下1パンチ21の下降速度
v2と、上2パンチ12の下降速度v3の比率が、v1:
v2:v3=A:B:Cとなるように設定すればよい。
【0055】ここで、上2パンチ12は上ラム102の
下降ストロークと同期しているので、上1パンチ11お
よび下1パンチ21の下降速度を、上記比率となるよう
に、v1,v2を定めれば良い。すなわち、v1=(C/
A)v3,v2=(B/A)v3となるように設定すれ
ば、各粉末部分は加圧工程中常に同一の圧縮密度で加圧
される。
【0056】本実施の形態のクランクプレスでは、図6
(a)に示すように、上ラム102のストロークSは、ク
ランクの腕の長さをrとしたときに、S=r{(1ーCO
Sθ)+(r/4l)(1ーCOS2θ)}で示される。上
ラム102の下降速度は常に変化しているので、図6
(b)に示すように、所定のストロークに分割し、その間
を直線近似して、上1,下1パンチ11,21の下降速
度を設定する。この下降速度は各上1,下1流量制御弁
201,202の開度を制御することによって制御する
ことができる。
【0057】特に、このクランクプレスの場合には、た
とえば、イ,ロ,ハ,ニ,ホの間隔が2.5:1.5:
1:1となるように設定すれば、クランク曲線が直線に
近くなる。ここで、イは加圧開始位置、ホはクランクの
下限で加圧完了位置(位相は180°)の位置である。
イの加圧開始位置の位相はエンコーダ211によって検
出することができ、ロ,ハ,ニの角度は比で求めること
ができる。また、加圧途中のロ,ハ,ニの位置のストロ
ーク量も求められる。また、イ〜ロまでの時間は、たと
えば6[spm]だとクランク1回転は10秒、したが
ってイロ間の速度は縦軸の距離と横軸の時間で決まる。
その速度が出せるディジタル流量弁、または比例電磁式
流量制御弁の開度を決めればよい。
【0058】この制御はオープンループ制御で、各パン
チの位置をフィードバックせず、予め定められた手順に
従って制御される。 vii)加圧完了(図中d) 加圧完了位置では上ラム102が下限位置となり、ま
た、上ラム102下限位置の直前で下パンチプレート6
2に設けられたスライドブロック50が固定プレート6
3に立設されたストッパ51上端に突き当たり、下1パ
ンチ21の上端位置が位置決めされる。また、上1シリ
ンダ31のシリンダロッド313上端がシリンダチュー
ブ311の上端壁に突き当たり、加圧完了位置の上1パ
ンチ11の下端は上ラム102の下限位置によって機械
的に定まる。したがって、フランジ部W2はストッパ5
1で位置決めされる下1パンチ21上端と上ラム102
下限位置の上1パンチ11下端によって正確に寸法が定
められる。
【0059】また、円筒部W1については、上2パンチ
21の上2シリンダ32のシリンダロッド323がシリ
ンダチューブ321上端壁に突き当てられ、上ラム10
2の下限位置によって機械的に定められる。下2パンチ
22については、固定プレート63の位置によって機械
的に定められているので、円筒部W1の寸法についても
機械的に正確に定められることになる。
【0060】加圧が完了すると、上1流量制御弁201
については上昇位置からニュートラル位置に切り換わ
り、上2流量制御弁202はニュートラル位置のまま維
持される。
【0061】下1流量制御弁202は下降位置のまま
維持し、下1シリンダ41の加圧力によって下1パンチ
プレート62のスライドブロック50をストッパ51に
突き当てた状態に維持する。
【0062】また、上ラムシリンダ105のシリンダロ
ッド105aの方向制御弁207を切り換えて、上ラム
シリンダ105に空気圧を入れる。すると、上2パンチ
22の下端は成形品Wの円筒部W1上端面を押さえたま
まで上ラム102のみが上昇する。 viii)加圧完了から成形品の抜き出し(dーe間) 一方、加圧完了後、所定時間経過した後、ダイ60を下
方に移動させ、上2パンチ12で成形品を押さえなが
ら、成形品を相対的にダイ孔60aから上方に抜き出
す。成形品Wのフランジ部W2付近まで抜けると、ダイ
60下面に設けられた押圧ピン53が下1パンチプレー
ト62に設けられたストッパ解除機構の解除ピン52に
当接してダイ60のさらなる下降によって解除ピン52
が押し下げられ、解除ピン52下端によってストッパ5
1上端に当接していたスライドブロック50がスライド
してストッパ51から外れる。 ix)ダブルパンチ作動とコアフロート(図中e) ストッパ51が解除されると、上2流量制御弁202に
ついてニュートラル位置から上2シリンダ32のシリン
ダロッド323を下降させる下降位置に切り換えると
共に、上1流量制御弁201についても、ニュートラル
位置から上1シリンダ31のシリンダロッド313を下
降させる下降位置に切り換える。また、下1流量制御
弁201を下降位置からニュートラル位置に切り換え
る。これにより、上2パンチ12が成形品W上端を押さ
えた状態で、上1パンチが11相対的に上昇して成形品
Wのフランジ部W1から上方に離れる。
【0063】同時に、下1パンチプレート62はダイ6
0によって押し下げられ、下1シリンダ41のシリンダ
チューブ411が下降し、下1パンチ21が成形品のフ
ランジ部W2から下方に離れる。すなわち、成形品Wの
フランジ部W2の上下下面から上1パンチ11および下
1パンチ21が同時に離れることになる。下1流量制御
弁203はニュートラル位置なので、下1パンチ21移
動した分だけ油路41aから油がリリーフされると共
に、油路41bに設けられたチェック弁41cを通じて
真空となるシリンダチューブ411の下室に油が吸引さ
れる。
【0064】x)抜き出し完了(f) ダイ60が下限位置に達すると、ダイ60上面が下2パ
ンチ12上端と面一になり、成形品Wがダイ孔60aか
ら完全に抜けることになる。
【0065】抜き出しが完了すると上ラムシリンダ10
5がOFFに切り替わり、上ラムシリンダ105が収縮
して上パンチ10のユニット全体が上方に持ち上がり、
上1,上2パンチ11,12が急激に上方に移動して抜
き出しが完了する。
【0066】一方、コアロッド66の下端は、エアシリ
ンダ67を介してヨークプレート65に支持されてお
り、コアロッド66上端の成形品Wとの摩擦力によって
ヨークプレート65の下降に対して持ち上げられる。ヨ
ークプレート65の下降につれてエアシリンダ67の圧
縮力が大きくなり、エアシリンダ67の力が成形品Wと
の摩擦力よりも大きくなった時点でコアロッド66上端
が成形品から抜けて下降する。
【0067】なお、上記実施の形態によれば、上パンチ
と下パンチが共に複数のパンチから構成される場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、上下パンチの内一方が単一のパンチで構成され、他
方が複数のパンチで構成されている場合についても同様
に適用することができることはもちろんである。
【0068】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、上
ラムの位相に対応して流体圧シリンダの速度を予め設定
し、設定された速度に基づいて流体圧シリンダを制御す
る制御弁を備えているので、各パンチによって加圧され
る粉末部分間は加圧途中においてほぼ同じ比率で加圧さ
れることになり、粉末の移動によるクラックの発生も防
止され、成形不良を発生を大幅に減らすことができる。
【0069】また、制御弁による速度の設定を直線近似
で行えば、制御が簡単にでき、しかも粉末の移動防止と
いう所期の目的を達成することができる。
【0070】また、ツールセット方式とすれば、プレス
本体を代えることなくツールセットを装着するだけで、
プレスの高性能化を図ることができる。
【0071】さらに、充填位置、加圧開始および終了位
置は、可動パンチの流体圧シリンダの流体圧では無く機
械的に位置決めすれば、寸法は正確に成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施の形態に係る粉末成形プ
レスの油圧回路構成を示す図である。
【図2】図2(a)〜(f)は図1の粉末成形プレスの行程
説明図である。
【図3】図3は図1の粉末成形成形プレスに用いられる
ツールセットの概略断面図である。
【図4】図4は図2の行程のストローク線図である。
【図5】図5は加圧行程の説明図である。
【図6】図6(a)はクランクプレスの上ラムの動きを示
す説明図、同図(b)は加圧ストロークの直線近似の一例
を示す図である。
【符号の説明】
10 上パンチ 11 上1パンチ 12 上2パンチ 20 下パンチ 21 下1パンチ 22 下2パンチ 31 上1シリンダ(流体圧シリンダ) 41 下1シリンダ(流体圧シリンダ) 51 ストッパ 104 上ラム 105 上ラムシリンダ 201 上1流量制御弁 203 下1流量制御弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上パンチと下パンチのうち少なくともい
    ずれか一方を複数のパンチで構成すると共に該複数のパ
    ンチの一部を可動パンチとして流体圧シリンダによって
    支持し、 上ラムによって上パンチを下降させてダイ孔内の粉末を
    下パンチとの間で加圧し、 加圧工程では、前記上ラムの動きに対して前記可動パン
    チの流体圧シリンダの動きを重畳して段付きの成形品を
    成形する粉末成形プレスにおいて、 前記可動パンチと該可動パンチと対向するパンチ間で加
    圧される粉末部分の寸法と、上ラムのストロークに対応
    して加圧される他の粉末部分の寸法の割合が、最終的な
    成形品の対応する部分の寸法比と全加圧行程中ほぼ同一
    の割合となるように上ラムの位相に対応して前記流体圧
    シリンダの速度を予め設定し、設定された速度に基づい
    て流体圧シリンダを制御する制御弁を備えていることを
    特徴とする粉末成形プレス。
  2. 【請求項2】制御弁による速度の設定は、上ラムのスト
    ローク曲線を分割して直線近似して行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の粉末成形プレス。
  3. 【請求項3】上パンチと下パンチはツールセット方式
    で、ツールセットに可動のパンチを支持する流体圧シリ
    ンダが組み込まれている請求項1または2に記載の粉末
    成形プレス。
  4. 【請求項4】充填位置、加圧開始および終了位置は、可
    動パンチの流体圧シリンダの流体圧では無く機械的に位
    置決めする請求項1,2または3に記載の粉末成形プレ
    ス。
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