JP4523483B2 - 成型装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各種の製品をキャビティ内で成型するための成型装置に関するものである。
従来の成型装置として、特許文献1に開示されたものが提案されている。この成型装置は、成型用のキャビティを形成可能な下型ユニットと、上型ユニットを接近又は離間可能に対向して配置し、前記下型ユニットの内部に成型用のキャビティに連通する溶湯の貯留室を設けている。又、この成型装置は、前記貯留室を有する下型ユニットに対応して前記両型ユニットの型閉め動作の後に前記貯留室内の溶湯をキャビティ内に押し出す押出手段を設けている。
特開2004−230386号公報
ところが、上記成型装置は、キャビティ内の溶湯を下型ユニットに設けた押出手段によって溶湯を上方に加圧するだけの構成となっているので、次のような問題が生じた。即ち、キャビティ内の溶湯のうち下側の溶湯には、適正な圧力が作用するが、上側の溶湯には圧力が伝わり難く、製品の品質が低下するという問題があった。特に、製品の肉厚が薄い筒状のものを成型する際には、上記の問題が顕著となる。
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、製品の品質を向上することができる成型装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、下型ユニットは、所定位置に保持された下部支持台と、該下部支持台に対し浮上高さの調節可能な浮上保持機構により浮上保持された下型把持体と、該下型把持体に取り付けられた下型と、前記下部支持台に上向きに取り付けられた流体圧シリンダと、該流体圧シリンダのピストンロッドの上端に連結され、かつ前記下型把持体及び下型に上下方向に貫通形成された貫通孔に下方から挿入された押出加圧ロッドとにより構成され、前記押出加圧ロッドの上面と前記貫通孔の内周面とにより前記キャビティに連通する溶湯の貯留室が形成され、一方、下型ユニットの上方に装着された上型ユニットは、昇降機構によって昇降動作される第1上型把持体と、該第1上型把持体に対し相対移動機構を介して上下方向の相対移動可能に、かつ常には第1付勢部材により所定のギャップを介して装着された第2上型把持体と、前記第2上型把持体の下部に装着され、かつ前記下型に型閉めされた状態でキャビティを形成する上型と、前記第1上型把持体に下向きに取り付けられ、かつ前記第2上型把持体を下方に貫通して前記キャビティに露出する上部加圧ロッドとにより構成され、前記昇降機構によって第1上型把持体、第2上型把持体及び上型が下降動作されて、前記下型に上型が型閉め接触され、前記下型及び上型が前記浮上保持機構の保持力に抗して下方に押し下げられるとともに、前記流体圧シリンダが作動されて所定位置に保持された前記押出加圧ロッドが上昇されて、前記貯留室の溶湯がキャビティに押し出され、その後、前記上型下型、第1上型把持体及び第2上型把持体が下降動作されて、上型、下型及び第2上型把持体が下限位置に停止された状態で、前記第1付勢部材に抗して、前記第1上型把持体を前記ギャップの範囲内で下方に移動して、前記上部加圧ロッドによりキャビティ内の溶湯を上側から加圧するとともに、前記押出加圧ロッドにより溶湯を下側から加圧するように構成したことを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項において、前記第1上型把持体にはキャビティ内で成型される製品貫通孔の上部を成型し、かつ上部加圧ロッドとしての機能を兼用する上部孔成型ピンが装着され、前記下型ユニットには、前記上部孔成型ピンと協働してキャビティ内で成型される製品貫通孔の下部を成型する下部孔成型ピンが所定のストローク範囲内で上下方向の往復動可能に装着され、該下部孔成型ピンの下部には該ピンを上方に付勢する第2付勢部材が設けられ、該第2付勢部材の弾性力は前記第1付勢部材の弾性力よりも小さく設定されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、圧力流体供給源と流体圧シリンダのピストン側シリンダ室を接続する第1管路には、第1電磁切換弁が設けられ、該第1電磁切換弁は、前記ピストン側シリンダ室に圧力流体を供給するとともに、ピストン側シリンダ室の流体を排出する供給ポートと、ピストン側シリンダ室及びロッド側シリンダ室の流体を排出するドレンポートとの間で切り換え可能に構成され、前記流体圧シリンダのロッド側シリンダ室は、第2管路によって前記第1電磁切換弁のドレンポートに常時接続され、前記第1電磁切換弁とピストン側シリンダ室との間の前記第1管路には第1圧力調整弁及び開閉弁が設けられ、前記圧力流体供給源と前記ピストン側シリンダ室との間に並列に接続された第3管路及び第4管路のうち、前記第3管路には第2圧力調整弁、第2電磁切換弁及び第1逆止弁が直列に接続され、前記第4管路には、第3圧力調整弁、第3電磁切換弁及び第2逆止弁が直列に接続され、前記第1圧力調整弁の設定圧は低圧に、第2圧力調整弁の設定圧は中圧に、第3圧力調整弁の設定圧は高圧に設定され、前記第1〜第3電磁切換弁及び開閉弁は製品の成型工程において、制御装置からの制御信号により、前記上型及び下型が型閉め接触された時刻に、前記開閉弁が開路ポートに保持されるとともに、前記第1電磁切換弁がドレンポートから供給ポートに切り換えられ、上型及び下型が下方に移動されて下限位置に移動された時刻に、前記第1電磁切換弁が供給ポートからドレンポートに切り換えられるとともに、前記開閉弁が開路ポートから閉路ポートに切り換えられ、さらに前記第2電磁切換弁がドレンポートから供給ポートに切り換えられ、前記第1上型把持体が第1付勢部材の付勢力に抗して下方に移動されて第2上型把持体とのギャップが無くなった下限位置に移動されて上型と下型との型締め動作が完了した時刻に、前記開閉弁が閉路ポートに保持されるとともに、前記第2電磁切換弁が供給ポートからドレンポートに切り換えられ、前記型締め動作が完了した時刻から所定時間経過した後に、前記第3電磁切換弁がドレンポートから供給ポートに切り換え動作され、該切り換え動作から所定時間が経過して成型動作が終了した時刻に、前記開閉弁が閉路ポートから開路ポートに切り換え動作されるとともに、第3電磁切換弁が供給ポートからドレンポートに切り換え動作されるように構成されていることを要旨とする。
請求項4記載の発明は、下型ユニットは、所定位置に保持された下部支持台と、該下部支持台に固定された下型把持体と、該下型把持体に取り付けられた下型と、前記下部支持台に上向きに取り付けられた流体圧シリンダと、該流体圧シリンダのピストンロッドの上端に連結され、かつ前記下型把持体及び下型に上下方向に貫通形成された貫通孔に下方から挿入された押出加圧ロッドとにより構成され、前記押出加圧ロッドの上面と前記貫通孔の内周面とにより前記キャビティに連通する溶湯の貯留室が形成され、一方、下型ユニットの上方に装着された上型ユニットは、昇降機構によって昇降動作される第1上型把持体と、該第1上型把持体に対し相対移動機構を介して上下方向の相対移動可能に、かつ常には第1付勢部材により所定のギャップを介して装着された第2上型把持体と、前記第2上型把持体の下部に装着され、かつ前記下型に型閉めされた状態でキャビティを形成する上型と、前記第1上型把持体に下向きに取り付けられ、かつ前記第2上型把持体を下方に貫通して前記キャビティに露出する上部加圧ロッドとにより構成され、前記昇降機構によって第1上型把持体、第2上型把持体及び上型が下降動作されて、前記下型に上型が型閉め接触された状態で、前記流体圧シリンダが作動されて前記押出加圧ロッドによって前記貯留室の溶湯がキャビティに押し出され、この状態で前記第1付勢部材に抗して、前記第1上型把持体を前記ギャップの範囲内で下方に移動して、前記上部加圧ロッドによりキャビティ内の溶湯を上側から加圧するとともに、前記押出加圧ロッドにより溶湯を下側から加圧するように構成されていることを要旨とする。
この発明によれば、下型ユニットと上型ユニットが型閉めされた状態で、キャビティ内の溶湯を下部の押出加圧ロッドと上部加圧ロッドによって、上下両方向から加圧することができるので、溶湯に適正な圧力が加えられ、成型された製品の品質を向上することができる。
以下、本発明を具体化した成型装置の一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
最初に、図9に基づいて成型装置全体の概略構成について説明する。
下部支持台11の下面には脚部12が設けられ、下部支持台11の上面には複数箇所(この実施形態では4箇所で二箇所のみ図示)に案内支柱13が上方に向けて互いに平行に立設されている。前記各案内支柱13の上端部間には上部支持台14が架設固定されている。前記各案内支柱13の上部には水平方向に指向する昇降板15が上下方向の往復動可能に装着されている。この昇降板15は前記上部支持台14に下向きに固定した複数(一箇所のみ図示)の昇降機構を構成する昇降用シリンダ16のピストンロッド17によって昇降動作されるようになっている。前記上部支持台14には型締シリンダ18が下向き固定され、そのピストンロッド19の下端が前記昇降板15に連結されている。
前記下部支持台11の上面には前記各案内支柱13の間に位置するように下型ユニット21が装設されている。又、前記昇降板15の下面には上型ユニット22が装設されている。この下型ユニット21と上型ユニット22によって金型ユニット23が構成されている。
そこで、前記下型ユニット21と上型ユニット22の構成を図2を中心に説明する。
図2に示す下型ユニット21を構成する基板24は、図9に示す前記下部支持台11の上面に図示しないクランプ機構によって取り付けられるようになっている。この基板24の上面には水平支持板25が装着されている。この水平支持板25の上面には左右一対(二箇所のみ図示)の浮上高さの調節可能な浮上保持機構を構成するシリンダ26が上向きに互いに平行に立設されている。各シリンダ26のピストンロッド27には下型把持体28が上下方向の往復動可能に装着されている。前記下型把持体28の上面に設けた凹部281には下型29が取り外し可能に嵌入固定されている。前記シリンダ26の下部のピストン側シリンダ室には圧油が供給され、下型把持体28を所定高さ位置に浮上保持するようにしている。
前記下型29の上面には、図4に示す二個の製品60を成型するキャビテイを形成するための成型面291が形成され、該成型面291に連通するように前記下型把持体28と下型29の中心部には貫通孔30が上下方向に形成されている。
前記水平支持板25の下面には流体圧シリンダとしての油圧シリンダ31が上向きに取り付けられ、このシリンダ31のピストンロッド32の上端には、押出加圧ロッド33が連結され、該押出加圧ロッド33は、前記貫通孔30に挿入されている。前記貫通孔30の内周面と押出加圧ロッド33の上端面によって形成される有底円筒状の空間を溶湯Yの貯留室34としている。この貯留室34内に溶湯Yが上方から注入されるようになっている。前記水平支持板25の上面には、前記下型把持体28の下限位置を設定するためのストッパ35が配設されている。
次に、前記昇降板15に装着される上型ユニット22について説明すると、第1上型把持体41の上面には連結部材42が複数箇所に連結され、この連結部材42が図9に示す前記昇降板15の下面に対し図示しないクランプ機構により固着されるようになっている。前記第1上型把持体41の下面には第2上型把持体43が相対移動機構44によって上下方向の相対移動可能に装着されている。この相対移動機構44は、前記第1上型把持体41に形成された貫通孔411に上下方向の往復動可能に挿通された案内筒45と、該案内筒45の内部に貫通され、上端の頭部461を前記案内筒45の上端フランジ部451に接触し、下端のネジ部462を前記第2上型把持体43に形成したネジ孔431に螺合したボルト46と、前記第1上型把持体41と第2上型把持体43との間に介在した第1付勢部材としての皿バネ47とにより構成されている。
この実施形態では前記相対移動機構44は、複数箇所に設けられているが一箇所のみ図示する。又、図2の左側に示すように、第1上型把持体41と第2上型把持体43の間には、前記皿バネ47をボルト48により第2上型把持体43に装着してギャップGが増大される方向への付勢力を高めるための付勢機構441が複数箇所(一箇所のみ図示)に設けられている。
前記第2上型把持体43の下側には、上型組体51が装着されている。この上型組体51について説明すると、第2上型把持体43の下面に形成された取付穴432には把持ブロック52が嵌入固定され、この把持ブロック52の取付孔521には、テーパ状の成型面531を有する第1上型53が嵌入固定されている。前記第2上型把持体43の下面には、左右一対の案内部材54,55が図示しないボルトによって取り付け固定されている。この案内部材54,55の対向面に形成された案内レール541,551には、図3に示すように製品60を成型する成型面561を有する第2上型56及び成型面571を有する第3上型57がシリンダ58,59によって水平方向の往復案内移動可能に装着されている。
この実施形態では、前記下型29に形成された成型面291と、前記第1〜第3上型53,56,57の各成型面531,561,571とによって図1に示すように所定形状の二つの製品60,60(図4参照)の外表面を成型するためのキャビティKが形成されるようになっている。
次に、前記キャビティK内に進入して、製品60の中心部に貫通孔601を形成するための貫通孔成型機構について説明する。
図2に示すように、前記下型29には、前記成型面291に開口し、かつ前記テーパ状の成型面531と上下に対応するように貫通孔292が形成され、該貫通孔292の内周面には段差部293が形成され、貫通孔292には下部孔成型ピン61が所定のストローク範囲内で上下方向の往復動可能に貫通支持されている。前記下型把持体28には貫通孔292と対応するように第2付勢部材としての皿バネ62を収容するバネ収容室282が形成されている。前記下部孔成型ピン61は、前記段差部293の下方の貫通孔292に沿って案内される大径部611と、この大径部611の上面に一体に形成され、かつ小径の貫通孔292に案内される小径部612と、この小径部612の上端部に一体形成され、かつ前記製品60の貫通孔601の下部を形成する上端ほど小径となるテーパ状をなす下部孔成型部613とにより形成されている。前記皿バネ62の弾性力(バネ常数)は、前記皿バネ47の弾性力(バネ常数)よりも小さく設定されている。
一方、前記第2上型把持体43及び第1上型53には、該第1上型53の前記成型面531と連通する案内孔433,532が上下方向に貫通形成されている。又、前記第1上型把持体41の下面には、上部加圧ロッドとしての上部孔成型ピン71の上端フランジ部711が接触され、図示しないボルトによって前記第1上型把持体41の下面に締め付け固定される取付板72によって所定位置に取り付けられている。前記上部孔成型ピン71は前記案内孔433に案内される大径部712と、この大径部712の下端に一体に直列に連結され、かつ前記案内孔532により案内される小径部713と、その下端に下端ほど小径となるテーパ状に形成され、かつ製品60の貫通孔601の上部を成型する上部孔成型部714とによって形成されている。前記小径部713の下端の段差面には、キャビティK内の溶湯Yを上方から加圧するための加圧面715が形成されている。
前記下部孔成型ピン61の上端面と、上部孔成型ピン71の下端面は、図1に示すように下型29と第2及び第3上型56,57が型閉めされ、かつ前記ギャップGが存在する状態で、接触されるようになっている。
この実施形態では、前記第1上型把持体41、第2上型把持体43、相対移動機構44及び上部孔成型ピン71の加圧面715等によってキャビティK内の上部の溶湯Yを上方から加圧するようにしている。
なお、この実施形態では、上型ユニット22に製品60の成型動作が終了した状態で、該製品60を押し出すための押し出し機構が設けられているが、この機構は省略されている。又、前記下型ユニット21、上型ユニット22には図示しないが、下型29と上型組体51を冷却するための冷却機構と、キャビティK内を減圧する機構が設けられている。
次に、図7及び図8に基づいて前記シリンダ31を制御する油圧回路について説明する。
図7に示すように前記シリンダ31の下部のピストン側シリンダ室91は、第1管路L1によって油タンク86及び油圧ポンプ87により構成された圧力流体供給源と接続されている。前記第1管路L1にはアキュームレータ88及び第1電磁切換弁89が接続され、該第1電磁切換弁89とシリンダ31のロッド側シリンダ室92は、第2管路L2によって接続されている。前記第1電磁切換弁89は前記第1管路L1を介してピストン側シリンダ室91に圧油を供給して押出加圧ロッド33を前進させる供給ポート89aと、前記両シリンダ室91,92を共にドレンポートに切り換えるドレンポート89bとの間で切り換え可能になっている。
前記アキュームレータ88には油タンク86に油を還流する管路Lが接続され、該管路Lにはリリーフバルブ93が設けられ、制御装置94からの制御信号によって、アキュームレータ88内の圧力をほぼ一定の圧力に調整するようになっている。前記第1電磁切換弁89とシリンダ31の間の第1管路L1には第1圧力調整弁95が配設され、前記第1電磁切換弁89が押出加圧ロッド33を前進させる供給ポート89aに切り換えられた状態において、前記制御装置94からの制御信号によって、前記ピストン側シリンダ室91に供給する油圧力を第1設定圧P1(例えば4903kPa)に調整するようになっている。又、第1電磁切換弁89が供給ポート89aからドレンポート89bに切り換えられると、ピストン側シリンダ室91内の油が第1管路L1を通して油タンク86に排出されるようになっている。
前記アキュームレータ88と、シリンダ31のピストン側シリンダ室91とは、第3管路L3及び第4管路L4によって並列に接続されている。前記第3管路L3には、第2電磁切換弁97、増速シリンダ98及び第1逆止弁99が接続されている。又、前記第4管路L4には第3電磁切換弁100及び第2逆止弁101が接続されている、前記増速シリンダ98はピストン98a、ロッド98b、加圧室98c及び該加圧室98cよりも容積の大きい作動室98dによって構成されている。そして、加圧室98cに圧油が供給されると、作動室98d内の圧油が前記ピストン側シリンダ室91に高速で供給されるようになっている。前記第2電磁切換弁97は、増速シリンダ98の加圧室98cに圧油を供給する供給ポート97aと、加圧室98cを油タンク86に連通するドレンポート97bとの間で切り換えるようになっている。前記第3電磁切換弁100は、前記ピストン側シリンダ室91に圧油を供給するための供給ポート100aと、第4管路L4を油タンク86に連通するドレンポート100bとの間で切り換えるようになっている。
前記第3管路L3にはシリンダ31のピストン側シリンダ室91に付加する圧力を第2設定圧P2(例えば9867kPa)に設定するための第2圧力調整弁102が接続され、第4管路L4には第3設定圧P3(例えば11768kPa〜14710kPa)に設定するための第3圧力調整弁103が接続されている。前記第1〜第3圧力調整弁95、102、103の第1〜第3設定圧P1,P2,P3は、順に低、中、高に設定されている。前記第1管路L1には電磁開閉弁104が接続されている。
前記制御装置94は、前記第1電磁切換弁89、第1圧力調整弁95の他に、前記第2,第3電磁切換弁97,100、第2,第3圧力調整弁102,103及び電磁開閉弁104に制御信号をそれぞれ出力するようになっている。
この実施形態では、前記シリンダ31、ピストンロッド32、押出加圧ロッド33、油圧ポンプ87、アキュームレータ88、第2電磁切換弁97、第3電磁切換弁100、第2圧力調整弁102及び第3圧力調整弁103等によってキャビティK内の溶湯Yを下方から加圧するようにしている。
次に、前記のように構成した成型装置の動作について説明する。
図2は、前記下型29がシリンダ26によって所定高さ位置に浮上保持されるとともに、上型組体51が下型29から上方に離隔された型開き状態を示す。この状態においては、図7に示す前記第1電磁切換弁89、第2電磁切換弁97及び第3電磁切換弁100がそれぞれドレンポート89b,97b,100bに切り換えられ、前記シリンダ31のピストンロッド32及び押出加圧ロッド33がそれらの自重によって最下限位置に保持されている。又、前記貯留室34に所定量の溶湯Yが注入されている。
この状態において、成型装置により製品60の成型動作が開始されると、図10に示すタイミングチャートに基づいて、製品60の成型動作が以下のように行われる。前記上型組体51が図10の上型組体51の下降曲線T51に示すように早送りで下降動作される。そして、成型開始位置(時刻H1)に移動されると、上型組体51の下降速度が低減されて、上型組体51が低速で下降動作される。
前記時刻H1から所定時間が経過した時刻H2になると、上型組体51が下型29の下降曲線T29で示すように、所定高さ位置に保持されていた下型29に接触されるとともに、上部孔成型ピン71の下端面が下部孔成型ピン61の上端面に接触され、下型29と上型組体51は同時に下降される。このとき、シリンダ26のピストン側シリンダ室の油は図示しない流量制御弁により所定の速度でタンクに排出され、上型組体51と下型29との型閉め状態が安定して保持される。上型組体51が型閉め位置(時刻H2)に移動された時点で、前記第1電磁切換弁89がドレンポート89bから供給ポート89aに切り換えられる。(図8参照)これによって、前記シリンダ31が第1設定圧(4903kPa)で作動されて、押出加圧ロッド33が該押出加圧ロッド33の上昇直線T33で示すように上方に移動され、貯留室34内に貯留されていた溶湯Yが型閉め状態においてキャビティKへ移動される。
上記型閉め時刻H2から所定時間が経過した時刻H3になると、図5に示すように下型29の下型把持体28がストッパ35に当接した下限位置に移動されて下型29及び上型組体51の下降動作が停止される。前記時刻H2以降においては、型閉め状態で、押出加圧ロッド33が上昇されるので、キャビティKの圧力は、圧力曲線Pkで示すように上昇される。又、時刻H3においては、第1電磁切換弁89がドレンポート89bに切り換えられるとともに、電磁開閉弁104が図8において開路ポート104aから閉路ポート104bに切り換えられ、第2電磁切換弁97が供給ポート97aに切り換えられるので、第2設定圧(9867kPa)で増速シリンダ98が作動されて押出加圧ロッド33が上方に速い速度で移動される。このため、圧力曲線Pkに示すようにキャビティKの圧力が速く上昇する。
さらに、前記時刻H3において前記型締シリンダ18が作動されると、第2上型把持体43が停止されたまま第1上型把持体41及び上部孔成型ピン71が皿バネ47の弾性力に抗して下方に移動され、下部孔成型ピン61が皿バネ62の弾性力に抗して下方に移動される。図10には下部孔成型ピン61の移動軌跡が移動曲線T61によって、又、上部孔成型ピン71の移動軌跡が移動曲線T71によってそれぞれ示されている。時刻H3以降においては、前記上部孔成型ピン71の加圧面715によって、キャビティK内の溶湯Yが上方から加圧される。そして、第1上型把持体41と第2上型把持体43のギャップGが無くなると、時刻H4において図6に示すように型締シリンダ18による下型29と上型組体51の型締め動作が完了する。
前記型締シリンダ18による上型組体51の型締め圧力は、図10に圧力曲線Pcで示されている。この型締め動作が完了した時刻H4において、前記第2電磁切換弁97が供給ポート97aからドレンポート97bに切り換えられるとともに、若干
(例えば0.1〜2.0秒)遅れて第3電磁切換弁100がドレンポート100bから供給ポート100aに切り換えられ、シリンダ31のピストンロッド32によって押出加圧ロッド33が第3設定圧(12749kPa)で上方向に移動される。このため圧力曲線Pkに示すように、キャビティKの圧力が上昇し、溶湯Yが加圧される。なお、時刻H4から所定時間経過した時刻H5において成型動作が終了し、第1電磁切換弁89がドレンポート89bに、電磁開閉弁104が開路ポート104aに、第3電磁切換弁100がドレンポート100bにそれぞれ切り換えられる。そして、型締シリンダ18が不作動状態となり下型29及び上型組体51が昇降用シリンダ16によって上昇され、シリンダ31のピストンロッド32及び押出加圧ロッド33が自重により下降動作され、下型把持体28はシリンダ26によって所定の位置に浮上保持され、各部材は図2に示す成型動作開始位置に復帰される。
成型された製品60の取り出しは、図3に示すシリンダ58,59を後退方向に作動して第2及び第3上型56,57を水平方向に離隔した後、図示しない製品の押し出し機構によって下方に押し出すことにより行われる。なお、成型された図4に示す製品60は、下部において連結部602により連結されているので、この部分は後工程で切断除去される。
上記実施形態の成型装置によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)上記実施形態では、下型29と上型組体51によって形成されるキャビティK内の溶湯Yをシリンダ31により作動される押出加圧ロッド33と、第1上型把持体41及び上部孔成型ピン71の加圧面715によって、上下方向から同時に加圧するようにしたので、溶湯Y全体を適正な圧力で迅速に加圧することができる。この結果、溶湯Yの内部のヒケ巣(気泡)を無くして製品の品質(硬度)を向上することができる。
(2)上記実施形態では、第1上型把持体41と第2上型把持体43との間にギャップGを設け、上型ユニット22の上昇行程において、蓄勢された皿バネ47によって、最初に第1上型把持体41及び上部孔成型ピン71をギャップG分だけ移動させて、上部孔成型ピン71の上部孔成型部714を製品60の貫通孔601から上方に移動させるように構成した。このため、製品60が上型組体51によって拘束されている状態で上部孔成型ピン71を円滑に引き抜くことができ、上部孔成型ピン71の揺動をなくして、製品60の貫通孔601の齧りを防止することができる。
(4)上記実施形態では、離型動作の初期に上部孔成型ピン71の上部孔成型部714が製品60の貫通孔601から上方に前記ギャップG分だけ移動されるようにしたので、製品60の貫通孔601の内周面が縮径方向に収縮され、かつ製品60の外周面も縮径方向に収縮される。この結果、製品60が第1上型53の成型面531から離れ易くなり、製品60の取り出し作業を円滑に行うことができる。又、前記上部孔成型ピン71の上部孔成型部714のテーパ勾配及び第1上型53の成型面531のテーパ勾配を、それぞれ0度に近い緩やかな勾配にでき、製品60の材料を低減することができる。加えて、製品60の貫通孔601の内周面にネジ孔を形成する場合に、下加工を不要にして、加工作業を迅速に行うことができる。アルミニウム材料のうちJIS規格の「6061」の場合にもこれを溶湯Yとして貫通孔を有する製品の成型を行うことができる。
(5)上記実施形態では、図10に示すように、時刻H3から時刻H4の間において、増速シリンダ98により押出加圧ロッド33を速い速度で上昇させて、貯留室34内の溶湯YをキャビティKに移動するようにした。このため、製品60が薄い肉厚寸法の場合に溶湯YをキャビティK内の薄肉形成部全体に迅速に供給することができ、この結果、薄い肉厚寸法の製品の成型を確実に行うことができる。なお、前記上型ユニット22の下降速度には限界があり、通常は0.4メートル/秒レベルであり、薄い肉厚寸法の製品60の成型には、1メートル/秒レベルの速度が要求される。増速シリンダ98はこの要求に答えるものである。
(6)上記実施形態では、時刻H4以降に前記第3電磁切換弁100を供給ポート100aに切り換えて、シリンダ31のピストン側シリンダ室91に第3設定圧(12749kPa)を作用させ、押出加圧ロッド33を上方へ押動し、溶湯Yを高い圧力で加圧するようにした。このため、溶湯Yの内部のヒケ巣(気泡)を無くして製品60の品質(硬度)を向上することができる。
(7)上記実施形態では、図10の時刻H4において制御装置94からの制御信号により第2電磁切換弁97がドレンポート97bに切り換えられた後、例えば0.1〜2.0秒が経過してから同じく制御装置94からの制御信号により第3電磁切換弁100が供給ポート100aに切り換えられるようにした。このため、圧力曲線Pkはその間ほぼ一定圧力に保持される。このため、キャビティK内の溶湯Yが凝固開始温度に達してから高圧で溶湯Yを加圧することができ、ヒケ巣(気泡)の発生を効果的に防止することができる。前記0.1〜2.0秒の範囲のいずれにするかは、製品60の肉厚寸法の厚薄或いは溶湯Y材料によって前記凝固開始温度に達する時刻が異なるので、それに合うように制御装置94から出力される第3電磁切換弁100の切り換え制御信号のタイミングを変更すればよい。
なお、この発明は次のように変更して具体化することもできる。
○ 図11(a)に示すように、下部孔成型ピン61を省略するとともに、上部孔成型ピン71の上部孔成型部714を下方に延長して、製品の貫通孔全体を成型するようにしてもよい。
○ 図11(b)に示すように、前記下部孔成型ピン61を省略するとともに、上部孔成型ピン71の上部孔成型部714を省略してもよい。この場合には前記小径部713の下端面全体が溶湯Yの加圧面として機能するので、加圧効果を向上することができる。
○ 図示しないが、前記ギャップGを大きく設定し、上部孔成型ピン71が製品60の貫通孔601から完全に離隔すようにしてもよい。この場合には、上部孔成型部714のテーパ勾配を零に近くなるように小さくしたり、無くしたりすこともできる。
出加圧ロッド33を流体圧シリンダにより作動するようにしてもよい
○ 前記シリンダ26に代えてコイルバネを使用してもよい。
○ 前記増速シリンダ98を省略してもよい。
○ 製品の一個取りの成型装置に具体化したり3個以上の複数個取りの成型装置に具体化したりしてもよい。
上記実施形態から把握される請求項以外の技術的思想について以下に説明する。
(1)請求項において、前記浮上保持機構は、油圧シリンダにより構成されている成型装置。
(2)請求項において、前記相対移動機構は、第1上型把持体を下方に緩く貫通して第2上型把持体に螺合されたボルトと、第1上型把持体と第2上型把持体の間に介在され、両把持体をギャップが形成される方向に付勢するバネとより構成されている成型装置。
(3)上記(2)又は請求項において、前記上部加圧ロッドに対し、キャビティ内で成型される製品に貫通孔全体を成型する孔成型ピンとしての機能を付与した成型装置。
(4)請求項において、前記相対移動機構の第1上型把持体と第2上型把持体4のギャップは、前記上部孔成型ピンを製品の貫通孔から完全に離隔するのに必要な間隔に設定されている成型装置。
この発明の成型装置の要部を示す型閉め状態の縦断面図。 下型ユニットと上型ユニットの型開き状態を示す縦断面図。 図1の1−1線断面図。 製品の斜視図。 溶湯を貯留室に貯留した状態を示す型閉め状態の縦断面図。 下型ユニットと上型ユニットによる成型完了状態を示す縦断面図。 成型装置の油圧回路を示す説明図。 成型装置の油圧回路を示す説明図。 成型装置全体を示す正断面図。 成型装置の動作を説明するタイミングチャート。 (a))は、この発明の別例を示す部分断面図。
符号の説明
G…ギャップ、K…キャビティ、L1…第1管路、L2…第2管路、L3…第3管路、L4…第4管路、32…ピストンロッド、21…下型ユニット、22…上型ユニット、29…下型、30,292,601…貫通孔、33…押出加圧ロッド、34…貯留室、41…第1上型把持体、43…第2上型把持体、44…相対移動機構、51…上型、60…製品、71…上部加圧ロッドとしての上部孔成型ピン、89…第1電磁切換弁、89a,97a,100a…供給ポート、89b,97b,100b…ドレンポート、91…ピストン側シリンダ室、92…ロッド側シリンダ室、94…制御装置、95…第1圧力調整弁、97…第2電磁切換弁、99…第1逆止弁、100…第3電磁切換弁、101…第2逆止弁、102…第2圧力調整弁、103…第3圧力調整弁。

Claims (4)

  1. 下型ユニットは、所定位置に保持された下部支持台と、該下部支持台に対し浮上高さの調節可能な浮上保持機構により浮上保持された下型把持体と、該下型把持体に取り付けられた下型と、前記下部支持台に上向きに取り付けられた流体圧シリンダと、該流体圧シリンダのピストンロッドの上端に連結され、かつ前記下型把持体及び下型に上下方向に貫通形成された貫通孔に下方から挿入された押出加圧ロッドとにより構成され、前記押出加圧ロッドの上面と前記貫通孔の内周面とにより前記キャビティに連通する溶湯の貯留室が形成され、一方、下型ユニットの上方に装着された上型ユニットは、昇降機構によって昇降動作される第1上型把持体と、該第1上型把持体に対し相対移動機構を介して上下方向の相対移動可能に、かつ常には第1付勢部材により所定のギャップを介して装着された第2上型把持体と、前記第2上型把持体の下部に装着され、かつ前記下型に型閉めされた状態でキャビティを形成する上型と、前記第1上型把持体に下向きに取り付けられ、かつ前記第2上型把持体を下方に貫通して前記キャビティに露出する上部加圧ロッドとにより構成され、前記昇降機構によって第1上型把持体、第2上型把持体及び上型が下降動作されて、前記下型に上型が型閉め接触され、前記下型及び上型が前記浮上保持機構の保持力に抗して下方に押し下げられるとともに、前記流体圧シリンダが作動されて所定位置に保持された前記押出加圧ロッドが上昇されて、前記貯留室の溶湯がキャビティに押し出され、その後、前記上型下型、第1上型把持体及び第2上型把持体が下降動作されて、上型、下型及び第2上型把持体が下限位置に停止された状態で、前記第1付勢部材に抗して、前記第1上型把持体を前記ギャップの範囲内で下方に移動して、前記上部加圧ロッドによりキャビティ内の溶湯を上側から加圧するとともに、前記押出加圧ロッドにより溶湯を下側から加圧するように構成したことを特徴とする成型装置。
  2. 請求項1において、前記第1上型把持体にはキャビティ内で成型される製品の貫通孔の上部を成型し、かつ前記上部加圧ロッドとしての機能を兼用する上部孔成型ピンが装着され、前記下型ユニットには、前記上部孔成型ピンと協働してキャビティ内で成型される製品の貫通孔の下部を成型する下部孔成型ピンが所定のストローク範囲内で上下方向の往復動可能に装着され、該下部孔成型ピンの下部には該ピンを上方に付勢する第2付勢部材が設けられ、該第2付勢部材の弾性力は前記第1付勢部材の弾性力よりも小さく設定されている成型装置。
  3. 請求項1又は2において、圧力流体供給源と流体圧シリンダのピストン側シリンダ室を接続する第1管路には、第1電磁切換弁が設けられ、該第1電磁切換弁は、前記ピストン側シリンダ室に圧力流体を供給するとともに、ピストン側シリンダ室の流体を排出する供給ポートと、ピストン側シリンダ室及びロッド側シリンダ室の流体を排出するドレンポートとの間で切り換え可能に構成され、前記流体圧シリンダのロッド側シリンダ室は、第2管路によって前記第1電磁切換弁のドレンポートに常時接続され、前記第1電磁切換弁とピストン側シリンダ室との間の前記第1管路には第1圧力調整弁及び開閉弁が設けられ、前記圧力流体供給源と前記ピストン側シリンダ室との間に並列に接続された第3管路及び第4管路のうち、前記第3管路には第2圧力調整弁、第2電磁切換弁及び第1逆止弁が直列に接続され、前記第4管路には、第3圧力調整弁、第3電磁切換弁及び第2逆止弁が直列に接続され、前記第1圧力調整弁の設定圧は低圧に、第2圧力調整弁の設定圧は中圧に、第3圧力調整弁の設定圧は高圧に設定され、前記第1〜第3電磁切換弁及び開閉弁は製品の成型工程において、制御装置からの制御信号により、前記上型及び下型が型閉め接触された時刻に、前記開閉弁が開路ポートに保持されるとともに、前記第1電磁切換弁がドレンポートから供給ポートに切り換えられ、上型及び下型が下方に移動されて下限位置に移動された時刻に、前記第1電磁切換弁が供給ポートからドレンポートに切り換えられるとともに、前記開閉弁が開路ポートから閉路ポートに切り換えられ、さらに前記第2電磁切換弁がドレンポートから供給ポートに切り換えられ、前記第1上型把持体が第1付勢部材の付勢力に抗して下方に移動されて第2上型把持体とのギャップが無くなった下限位置に移動されて上型と下型との型締め動作が完了した時刻に、前記開閉弁が閉路ポートに保持されるとともに、前記第2電磁切換弁が供給ポートからドレンポートに切り換えられ、前記型締め動作が完了した時刻から所定時間経過した後に、前記第3電磁切換弁がドレンポートから供給ポートに切り換え動作され、該切り換え動作から所定時間が経過して成型動作が終了した時刻に、前記開閉弁が閉路ポートから開路ポートに切り換え動作されるとともに、第3電磁切換弁が供給ポートからドレンポートに切り換え動作されるように構成されている成型装置。
  4. 下型ユニットは、所定位置に保持された下部支持台と、該下部支持台に固定された下型把持体と、該下型把持体に取り付けられた下型と、前記下部支持台に上向きに取り付けられた流体圧シリンダと、該流体圧シリンダのピストンロッドの上端に連結され、かつ前記下型把持体及び下型に上下方向に貫通形成された貫通孔に下方から挿入された押出加圧ロッドとにより構成され、前記押出加圧ロッドの上面と前記貫通孔の内周面とにより前記キャビティに連通する溶湯の貯留室が形成され、一方、下型ユニットの上方に装着された上型ユニットは、昇降機構によって昇降動作される第1上型把持体と、該第1上型把持体に対し相対移動機構を介して上下方向の相対移動可能に、かつ常には第1付勢部材により所定のギャップを介して装着された第2上型把持体と、前記第2上型把持体の下部に装着され、かつ前記下型に型閉めされた状態でキャビティを形成する上型と、前記第1上型把持体に下向きに取り付けられ、かつ前記第2上型把持体を下方に貫通して前記キャビティに露出する上部加圧ロッドとにより構成され、前記昇降機構によって第1上型把持体、第2上型把持体及び上型が下降動作されて、前記下型に上型が型閉め接触された状態で、前記流体圧シリンダが作動されて前記押出加圧ロッドによって前記貯留室の溶湯がキャビティに押し出され、この状態で、前記第1付勢部材に抗して、前記第1上型把持体を前記ギャップの範囲内で下方に移動して、前記上部加圧ロッドによりキャビティ内の溶湯を上側から加圧するとともに、前記押出加圧ロッドにより溶湯を下側から加圧するように構成されていることを特徴とする成型装置
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