JP2009208091A - 成型装置 - Google Patents

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喜代司 澤田
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Abstract

【課題】構造を簡素化して、部品点数を低減し、製造及び組付作業を容易に行い、コストを低減することができる成型装置を提供する。
【解決手段】昇降体41に対し上型ホルダ43を相対移動機構44によって所定のギャップGの範囲内で上下方向の相対移動可能に装着する。下型ユニット21に設けられた貯留室34からキャビティKに溶湯Yを供給するゲート52と対応して、昇降体41に堰部材54の上端部を連結する。上型ユニット22を下型ユニット21に型閉めした状態で下型ユニット21及び上型ユニット22を下降動作させ、貯留室34内の溶湯Yを押出加圧ロッド33を貯留室34内に進入させることによりキャビティKに供給する。この供給途中で昇降体41の下面を上型ホルダ43の上面に接触させてギャップGをなくして、堰部材54の下端部をゲート52の内部に進入させ、ゲート52の通路断面積を低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種の製品をキャビティ内で成型するための成型装置に関するものである。
従来の成形装置として、図9に示すものが提案されている。この成形装置は、下型ユニット21と上型ユニット22によって形成されたキャビティK内に貯留室34に貯留された溶湯Yを押出加圧ロッド33を上方に相対移動させることによって、ゲート52を通して供給し、図10に示すような複数の製品60を成形するようになっている。前記製品60には前記ゲート52及び貯留室34の上部空間によって成形される余剰の材料よりなる廃棄部601が一体に成形されるので、この廃棄部601の製品60との付根の首部602が切断されて、製品60から廃棄部601が分離される。
前記ゲート52によって成形された首部602の厚さ寸法が薄いほど、首部602の切断あるいは折り曲げ破断が容易で、製品60と廃棄部601の分離作業を容易に行うことができる。しかし、前記ゲート52の通路面積が狭くなると、貯留室34からキャビティKに供給される溶湯Yの注入速度が遅くなるので、キャビティK内の部位の違いによって、溶湯Yの凝固に時間差が生じて、製品60の品質が低下するという問題がある。
前記製品60の厚さ寸法が大きい場合には、前記ゲート52の通路面積を適正に大きく設定し、前記溶湯Yの注入速度を適正に保持することができる。しかしながら、製品60の厚さ寸法が薄い場合には、それに応じて、ゲート52の通路断面形状を薄い扁平状にしなければならないので、前述した溶湯YのキャビティKへの注入速度が遅くなり、製品60の品質が低下する。
前記ゲート52の通路面積が適正に設定されている場合には、前記首部602の厚み寸法もそれなりに大きいので、前述した首部602の切断分離作業を容易に行うことができないという問題があった。
上記の問題を解消することが可能な従来の技術として、特許文献1に開示されたものが提案されている。このダイカスト装置は、溶湯を注入口から射出スリーブに注入し、射出プランジャを前進させて、固定入れ子と可動入れ子との間に形成されたキャビティにランナ及びゲートを介して溶湯を低速で供給する。その後、可動ピンの先端部をランナ内に突出させて、ランナの流路面積を縮小し、さらに、加圧プランジャの先端部をキャビティ内に突出させて、キャビティ内の溶湯を加圧し、キャビティに供給された溶湯の加圧効果の向上を図るように構成されている。
特開2003−62656号公報
上記ダイカスト装置は、可動ピンの先端部をランナ内に突出させ、ランナの流路面積を縮小するので、成形された製品に連結された廃棄部の首部の厚さ寸法が薄くなり、廃棄部の分離作業を容易に行うことができると推測される。しかし、上記ダイカスト装置は、前記可動ピンを作動させるために、油圧シリンダ、該シリンダへの圧油の供給を切り換える電磁切換弁、該切換弁を制御する制御装置を用いているので、構造が複雑となって、部品点数が増大し、製造及び組付作業が面倒で、コストの低減を図ることができないという問題がある。
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、構造を簡素化して、部品点数を低減し、製造及び組付作業を容易に行い、コストを低減することができる成型装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、成型用のキャビティを形成可能な下型ユニットと、上型ユニットとを接近又は離間可能に対向して配置し、前記下型ユニットの内部に溶湯の貯留室を設け、前記両型ユニットの型合面に形成されたゲートにより前記貯留室とキャビティを連通し、前記下型ユニットに対し前記両型ユニットの型閉め動作の後に前記貯留室内の溶湯を前記ゲートを通してキャビティ内に供給する溶湯供給手段を設け、前記上型ユニットは、昇降機構によって昇降動作される昇降体と、該昇降体に対し相対移動機構を介して上下方向の相対移動可能に、かつ常には所定のギャップを介して装着された上型ホルダと、該上型ホルダの下部に装着された上型とにより構成され、前記上型ホルダ及び上型に対し、上下方向に貫通し、かつ前記ゲートに開口する挿通孔を形成し、前記昇降体に対し前記挿通孔に挿入された堰部材を装着し、前記溶湯供給手段による溶湯の供給工程の途中又は最終段階において、前記昇降体の下面が上型ホルダの上面に接触されて前記ギャップが零となり、前記堰部材の下端部が前記ゲートに進入してその流路面積が低減されるように構成したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記下型ユニットは、下型ホルダと、その上部に装着された下型とにより構成され、下型ホルダ及び下型には前記貯留室を形成するための貫通孔が上下方向に貫通形成され、前記溶湯供給手段は、前記下型ホルダの下方において上向きに配設された流体圧シリンダと、該シリンダのピストンロッドに連結され、かつ前記貫通孔に挿入された押出加圧ロッドとにより構成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記下型ユニットの下型ホルダは、浮上保持機構により所定の高さに浮上保持され、上型ユニットの下降動作によって下型ホルダが下方に押し下げられると、押出加圧ロッドによって貯留室内の溶湯がキャビティ内に押し出されるように構成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記堰部材の上端部には、頭部が形成され、該頭部と上型ホルダの間には、堰部材を上方に付勢する付勢手段が介在されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記昇降体及び上型ホルダには、前記上型ユニットと下型ユニットが型閉めされた状態において、キャビティ内の溶湯に圧力を付与するための加圧手段が設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、溶湯供給手段による溶湯のキャビティへの供給工程の途中又は最終段階において、昇降体の下面が上型ホルダの上面に接触されてギャップが零となり、堰部材の下端部がゲートに進入してその流路面積が低減される。このため、前記ゲートの通路面積を低減する機構の構成を専用の動力源を必要としない簡素なものにすることができ、部品点数を低減し、製造及び組付作業を容易に行い、コストを低減することができる。
以下、本発明を具体化した成型装置の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
最初に、図7に基づいて成型装置全体の概略構成について説明する。
下部支持台11の下面には脚部12が設けられ、下部支持台11の上面には複数箇所(この実施形態では4箇所で二箇所のみ図示)に案内支柱13が上方に向けて互いに平行に立設されている。前記各案内支柱13の上端部間には上部支持台14が架設固定されている。前記各案内支柱13の上部には水平方向に指向する昇降板15が上下方向の往復動可能に装着されている。この昇降板15は前記上部支持台14に下向きに固定した複数(一箇所のみ図示)の昇降機構を構成する昇降用シリンダ16のピストンロッド17によって昇降動作されるようになっている。前記上部支持台14には型締シリンダ18が下向き固定され、そのピストンロッド19の下端が前記昇降板15に連結されている。
前記下部支持台11の上面には前記各案内支柱13の間に位置するように下型ユニット21が装設されている。又、前記昇降板15の下面には上型ユニット22が装設されている。この下型ユニット21と上型ユニット22によって金型ユニット23が構成されている。
そこで、前記下型ユニット21と上型ユニット22の構成を図2を中心に説明する。
図2に示す下型ユニット21を構成する基板24は、図7に示す前記下部支持台11の上面に図示しないクランプ機構によって取り付けられている。この基板24の上面には水平支持板25が装着されている。この水平支持板25の上面には左右及び前後一対(二箇所のみ図示)の浮上高さが変化する浮上保持機構を構成するシリンダ26が上向きに互いに平行に立設されている。各シリンダ26のピストンロッド27には下型ホルダ28が上下方向の往復動可能に装着されている。前記下型ホルダ28の上面に設けた凹部281には下型29が取り外し可能に嵌入固定されている。前記シリンダ26の下部のピストン側シリンダ室には図示しない圧油供給源から流量制御弁を通して圧油が供給され、下型ホルダ28を所定高さ位置に浮上保持するようにしている。
前記下型29の上面には、図6に示す二個の製品60を成型するキャビティKを形成するための成型面291が形成され、該成型面291に連通するように前記下型ホルダ28と下型29の中心部には貫通孔30が上下方向に貫通形成されている。
前記水平支持板25の下面には流体圧シリンダとしての油圧シリンダ31が上向きに取り付けられ、このシリンダ31のピストンロッド32の上端には押出加圧ロッド33が連結され、該押出加圧ロッド33は、前記貫通孔30に挿入されている。前記貫通孔30の内周面と押出加圧ロッド33の上端面によって形成される有底円筒状の空間を溶湯Yの貯留室34としている。そして、この貯留室34内に溶湯Yが上方から注入されるようになっている。前記シリンダ31及び押出加圧ロッド33によって貯留室34内の溶湯YをキャビティKに供給する溶湯供給手段が構成されている。
前記下型29の上面には、前記貯留室34内の溶湯Yを前記2つのキャビティKに導くための後述するゲート52(図1及び図5参照)を形成するための溝292が形成されている。なお、前記水平支持板25の上面には、前記下型ホルダ28の下限位置を設定するためのストッパ35が配設されている。
次に、前記昇降板15に装着された上型ユニット22について説明すると、昇降体41の上面には連結部材42が複数箇所に連結され、この連結部材42が図7に示す前記昇降板15の下面に対し図示しないクランプ機構により固着されている。前記昇降体41の下面には上型ホルダ43が相対移動機構44によって上下方向の相対移動可能に装着されている。この相対移動機構44は、前記昇降体41に形成された貫通孔411に上下方向の往復動可能に挿通された案内筒45と、該案内筒45の内部に貫通され、上端の頭部461を前記案内筒45の上端フランジ部451に接触し、下端のネジ部462を前記上型ホルダ43に形成したネジ孔431に螺合したボルト46と、前記昇降体41と上型ホルダ43との間に介在した付勢部材としての皿バネ47とにより構成されている。そして、前記昇降体41の下面と、上型ホルダ43の上面との間に所定のギャップGが形成され、前記上型ホルダ43の自重及び皿バネ47の弾性力によって、前記ギャップGが所定(例えば5mm〜10mm)寸法に保持されるようになっている。
この実施形態では前記相対移動機構44は、複数箇所に設けられているが一箇所のみ図示する。又、図2の左側に示すように、昇降体41と上型ホルダ43の間には、前記皿バネ47と同様の皿バネ47をボルト48により上型ホルダ43に装着して前記ギャップGが増大される方向への付勢力を高めるための付勢機構441が複数箇所(一箇所のみ図示)に設けられている。
前記上型ホルダ43の下面に設けた凹部432には、上型51が取り外し可能に嵌入固定されている。この上型51の下面には前記下型29の成型面291と対応するように、キャビティKを形成する成形面511が形成されている。この実施形態では、前記下型29に形成された成型面291と、前記上型51の成形面511とによって図1に示すように所定形状の二つの製品60,60(図5参照)の外表面を成型するためのキャビティKが形成されるようになっている。又、図1に示すように下型29と上型51が型合わせされた状態において、その型合面に前記上型51の下面と、前記下型29に形成した前記溝292とによって、前記貯留室34から溶湯YをキャビティKに導くためのゲート52が形成されるようになっている。
この実施形態では、上型ユニット22に製品60の成型動作が終了した状態で、該製品60を押し出すための押し出し機構が設けられているが、この機構は省略されている。又、前記下型ユニット21、上型ユニット22には図示しないが、下型29と上型51を冷却するための冷却機構と、キャビティK内を減圧するための減圧機構が設けられている。
次に、この発明の要部の構成について説明する。
図2に示すように、前記上型ホルダ43及び上型51には、前記両ゲート52とそれぞれ対応するように、挿入孔433,512が上下方向に指向するように2箇所に貫通形成されている。前記挿入孔433,512には、ロッド状の堰部材54が挿入され、該堰部材54の上端部に設けた頭部541は、前記昇降体41の下面に形成された係合凹部412に係合されている。前記頭部541の下面と、前記上型ホルダ43の上面との間には付勢手段としての皿バネ55が介在され、常には前記ギャップGを増大する方向に付勢するようにしている。前記堰部材54の下端面542は、前記ギャップGが有る状態で、前記上型51の下面と同一平面上に位置している。そして、前記相対移動機構44の機能により前記昇降体41の下面と、上型ホルダ43の上面との間の前記ギャップGが減少するのに伴って、前記堰部材54の下端部が前記挿入孔512から下方に突出し、前記ゲート52の通路面積を低減するようにしている。
次に、前記のように構成した成型装置の動作について説明する。
図2は、前記下型29がシリンダ26によって所定高さ位置に浮上保持されるとともに、上型51が下型29から上方に離隔されて型開きされ、前記貯留室34に所定量の溶湯Yが注入された状態を示す。又、前記相対移動機構44によって、昇降体41と、上型ホルダ43の上面との間に所定のギャップGが形成され、堰部材54の下端面542がゲート52の内部に進入されていない状態を示す。
この状態において、成型装置により製品60の成型動作が開始されると、図7に示す型締シリンダ18の作動により、前記上型ホルダ43及び上型51が下降動作される。そして、図1に示すように上型51が所定高さ位置に保持されている下型29に接触された後、上型51が下型29と共に下降動作される。このとき、シリンダ26のピストン側シリンダ室の油は図示しない流量制御弁により所定の速度でタンクに排出され、上型51と下型29との型閉め状態が安定して保持される。上型51が図1に示す型閉め位置に移動された時点で、前記シリンダ31が作動されて、押出加圧ロッド33が上方に移動され、貯留室34内に貯留されていた溶湯Yがゲート52を通して、キャビティKへ移動される。
次に、図3に示すように下型29の下型ホルダ28がストッパ35に当接した下限位置に移動されて下型29及び上型51の下降動作が停止される。その後、型閉め状態で、押出加圧ロッド33が上昇されるので、キャビティKの圧力は上昇される。
さらに、前記型締シリンダ18が作動されると、上型ホルダ43が所定位置に停止されたまま昇降体41及び堰部材54が皿バネ47,55の弾性力に抗して下方に移動される。そして、図4に示すように、前記上型ホルダ43の上面に昇降体41の下面が接触されて、昇降体41と上型ホルダ43のギャップGが無くなると、堰部材54の下端部が前記ゲート52の内部に進入し、ゲート52の通路面積が低減され、型締シリンダ18による下型29と上型51の型閉め動作が完了する。
成型された製品60の取り出しは、図4に示す型閉め状態から図示しないが型開きする過程で、上型ホルダ43及び上型51に設けた製品の押し出し機構によって上型51の下方に押し出すことにより行われる。
前記キャビティKに対する溶湯Yの充填率と、前記堰部材54の作動タイミングとの関係は、前記シリンダ31を作動して押出加圧ロッド33を上昇させるタイミングによって設定される。製品の体積が大きく厚い場合には、例えば溶湯Yの充填率が50〜80%で前記堰部材54がゲート52に進入され、製品が薄い場合には溶湯Yの充填率が80〜100%で前記堰部材54がゲート52に進入される。
成形された図6に示す2つの製品60には、貯留室34の上部空間及びゲート52によって成形された廃棄部601及び首部602が連結され、前記首部602には前記堰部材54の下端部によって溝603が形成される。この溝603と対応する薄い首部602を切断することにより製品60が廃棄部601から容易に切り離される。
上記実施形態の成型装置によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)上記実施形態では、基板24に対し、シリンダ26及びピストンロッド27を介して、下型ユニット21を所定高さ位置に保持し、前記下型ユニット21に形成された貫通孔30に押出加圧ロッド33を挿入して貯留室34を形成した。又、上型ユニット22を構成する昇降体41に対し、上型ホルダ43を相対移動機構44によって、所定のギャップGの範囲内で相対移動可能に装着し、前記昇降体41の係合凹部412に対し、上型ホルダ43、上型51の挿入孔433,512に挿入された堰部材54の頭部541を係合した。このため、前記上型ユニット22を下型ユニット21に型閉め動作する最終段階で、前記昇降体41の下面を上型ホルダ43の上面に接触して、ギャップGを零にする過程で、前記堰部材54を前記ゲート52の内部に進入させて、該ゲート52の通路面積を低減することができる。従って、製品60の廃棄部601の首部602の厚さ寸法を低減し、首部602の切断作業を容易に行うことができる。
(2)上記実施形態では、堰部材54をゲート52に進入させる動作が前記ギャップGを零にする過程で機械的に常に一定のタイミングで行われるので、堰部材54を作動させるタイミングを適正に容易に設定し、設定後のタイミングの誤差の発生も防止することができる。
(3)上記実施形態では、堰部材54の下端部をゲート52の内部に進入させて、ゲート52の通路面積を低減するようにしたので、厚み寸法が比較的薄い製品60の成形装置においても、前記ゲート52の初期の通路断面積を適正に設定することができ、このため、貯留室34からゲート52を通して、キャビティKに供給される溶湯Yの供給速度を適正に保持し、製品の品質を向上することができる。
(4)上記実施形態では、昇降体41と上型ホルダ43の間に相対移動機構44を介在するとともに、昇降体41に堰部材54を装着する構成のため、専用の動力源として油圧シリンダを用いる従来の方式と比較して、構造を簡素化し、部品点数を低減して、製造及び組付作業を容易に行い、コストを低減することができる。
(5)上記実施形態では、前記昇降体41と上型ホルダ43の間に皿バネ55を介在しているので、昇降体41と上型ホルダ43との間に形成されたギャップGを適正に保持することができる。従って、昇降体41の中央部が弾性変形して下方に撓み、堰部材54が下方に変位するのを防止して、堰部材54のゲート52への突出量を適正に保持することができる。
(6)上記実施形態では、前記押出加圧ロッド33をシリンダ31によって、昇降動作可能にしたので、前記下型ユニット21及び上型ユニット22の型閉めタイミングと、前記シリンダ31による押出加圧ロッド33の上方への移動タイミングを適宜に調整することができる。このため、貯留室34内の溶湯YがキャビティK内に例えば90%以上供給された状態において前記堰部材54の下端部をゲート52に進入させることもできる。従って、キャビティKに対する溶湯Yの供給動作を迅速に行い、製品の品質を向上することができる。
なお、この発明は次のように変更して具体化することもできる。
・ 図8に示すように、前記昇降体41及び上型ホルダ43に対し、下型ユニット21と上型ユニット22が型閉め動作される最終段階でキャビティK内の溶湯Yの圧力を高めるための加圧手段としての溶湯加圧機構61を装着してもよい。この溶湯加圧機構61は、前記昇降体41に連結された加圧ロッド62を上型ホルダ43及び上型51に形成された挿通孔434,513に挿入している。又、加圧ロッド62の下端面と前記挿通孔513とにより溶湯Yが進入する加圧室63が形成されている。そして、前記昇降体41の下面が上型ホルダ43の上面に接触する型閉め動作の最終工程で、前記加圧ロッド62の下端部が前記加圧室63に進入した溶湯YをキャビティKに押し出すことにより、キャビティK内の溶湯Yが加圧される。
この実施形態では、前記押出加圧ロッド33による溶湯Yの加圧と、加圧ロッド62による溶湯Yの加圧が二箇所で効率的に行われるので、溶湯Yの加圧効果をさらに向上し、成形された製品の品質を向上することができる。
・ 下部支持台11に下型ホルダ28を固定し、押出加圧ロッド33を流体圧シリンダにより作動するようにしてもよい。
・ 前記シリンダ31を省略し、水平支持板25に押出加圧ロッド33を固定し、下型ホルダ28がシリンダ26のピストンロッド27により浮上保持された状態で上下両型29,51の型閉めを行うように構成してもよい。
・ 前記堰部材54を円柱状にしたり平板状にしたりしてもよい。
・ 前記堰部材54を上方に付勢する皿バネ55を省略してもよい。
・ 前記シリンダ26に代えてコイルバネ等の浮上保持機構を使用してもよい。
・ 前記シリンダ31が作動されて、押出加圧ロッド33が上昇され、キャビティKへの溶湯Yの供給動作が終了した成形動作の最終段階で時点で、堰部材54の下端部がゲート52に進入するようにしてもよい。
・ 製品の一個取りの成型装置に具体化したり3個以上の複数個取りの成型装置に具体化したりしてもよい。
この発明の成型装置の下型ユニットと上型ユニットの型閉め状態の縦断面図。 下型ユニットと上型ユニットの型開き状態を示す縦断面図。 下型ユニットと上型ユニットが型閉め状態となり、キャビティに溶湯が供給された状態を示す縦断面図。 下型ユニットと上型ユニットが完全に型閉めされた状態を示す縦断面図。 製品を成形するキャビティ、ゲート、貯留室及び堰部材を示す略体斜視図。 成形された製品の斜視図。 成型装置全体を示す正断面図。 この発明の成型装置の別の実施形態を示す部分縦断面図。 従来の成形装置の部分縦断面図。 従来の成形装置により成形された製品を示す斜視図。
符号の説明
G…ギャップ、K…キャビティ、Y…溶湯、32…ピストンロッド、21…下型ユニット、22…上型ユニット、26,31…シリンダ、28…下型ホルダ、29…下型、30…貫通孔、33…押出加圧ロッド、34…貯留室、41…昇降体、43…上型ホルダ、44…相対移動機構、51…上型、52…ゲート、54…堰部材、434,513…挿通孔、541…頭部。

Claims (5)

  1. 成型用のキャビティを形成可能な下型ユニットと、上型ユニットとを接近又は離間可能に対向して配置し、前記下型ユニットの内部に溶湯の貯留室を設け、前記両型ユニットの型合面に形成されたゲートにより前記貯留室とキャビティを連通し、前記下型ユニットに対し前記両型ユニットの型閉め動作の後に前記貯留室内の溶湯を前記ゲートを通してキャビティ内に供給する溶湯供給手段を設け、前記上型ユニットは、昇降機構によって昇降動作される昇降体と、該昇降体に対し相対移動機構を介して上下方向の相対移動可能に、かつ常には所定のギャップを介して装着された上型ホルダと、該上型ホルダの下部に装着された上型とにより構成され、前記上型ホルダ及び上型に対し、上下方向に貫通し、かつ前記ゲートに開口する挿通孔を形成し、前記昇降体に対し前記挿通孔に挿入された堰部材を装着し、前記溶湯供給手段による溶湯の供給工程の途中又は最終段階において、前記昇降体の下面が上型ホルダの上面に接触されて前記ギャップが零となり、前記堰部材の下端部が前記ゲートに進入してその流路面積が低減されるように構成したことを特徴とする成型装置。
  2. 請求項1において、前記下型ユニットは、下型ホルダと、その上部に装着された下型とにより構成され、下型ホルダ及び下型には前記貯留室を形成するための貫通孔が上下方向に貫通形成され、前記溶湯供給手段は、前記下型ホルダの下方において上向きに配設された流体圧シリンダと、該シリンダのピストンロッドに連結され、かつ前記貫通孔に挿入された押出加圧ロッドとにより構成されている成型装置。
  3. 請求項2において、前記下型ユニットの下型ホルダは、浮上保持機構により所定の高さに浮上保持され、上型ユニットの下降動作によって下型ホルダが下方に押し下げられると、押出加圧ロッドによって貯留室内の溶湯がキャビティ内に押し出されるように構成されている成型装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、前記堰部材の上端部には、頭部が形成され、該頭部と上型ホルダの間には、堰部材を上方に付勢する付勢手段が介在されている成型装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項において、前記昇降体及び上型ホルダには、前記上型ユニットと下型ユニットが型閉めされた状態において、キャビティ内の溶湯に圧力を付与するための加圧手段が設けられている成型装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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