JP4699054B2 - 車両周囲監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両周囲監視装置に関し、詳細には、車両の死角領域の監視の改良に関する。
車両の運転者等、乗員席に着座した乗員が車外を見たとき、車体などの車両構造物やミラー等の装備部品によって、いわゆる死角領域が生じ、それらの背後の状況を直接視認することができない。
近年、カメラの小型化やモニタの装備の普及に伴い、これら死角領域の景色をカメラで撮像し、得られた景色をモニタに表示することにより、運転者等に、死角領域の景色を視認させるようにしたバックモニタ装置等の車両周囲監視装置が実用化されている。
このような実用化されている監視装置としては、カメラの視点でとらえた映像を、車室内に固定されたモニタにそのまま表示するものが一般的である。
しかし、例えば車庫入れ操車のためにバック走行する際、運転者はリヤウインドシールドガラスを通して後方を眺めながら操舵等するため、インストルメントパネル等に固定されたモニタに映像を表示しても、後方とモニタとを交互に見比べなければならず、使い勝手の向上が望まれる。
そこで、運転者による変速機のリバース段へのシフト操作を検知して、リヤウインドシールドガラスの反射率を高め、このリヤウインドシールドガラスに、バックカメラで撮像された景色の映像を、プロジェクタ装置によって投影することにより、後方を向いた運転者に、そのままの姿勢で、リヤウインドシールドガラスを透過した肉眼による直接像とリヤウインドシールドガラスに投影されたカメラによる映像(反射像)とを、同時に視認可能とさせたバックモニタ装置が提案されており、視線の移動を防止している(特許文献1)。
また、フェンダーミラー、ドアミラー等の車両側方および車両側部の後方を視認するためのサイドミラーや、車両後方を視認するためのバックミラー、あるいは車両後部の下方を視認するためのリヤアンダーミラーなど、各種反射鏡による間接視認範囲を拡大すべく、車両側部後方や車両後方をカメラによって撮像し、このカメラで得られた像を、反射鏡の輪郭よりも外側部分にホログラムとして、フロントウインドシールドガラスやサイドガラス、あるいはリヤウインドシールドガラス等の各反射鏡に近接するガラスに投影するようにした車両用表示装置が提案されている(特許文献2)。
なお、特許文献2により提案されている技術は、ホログラム像を、運転者の視点による像となるように、視点変換処理を施して、反射鏡による反射像との連続性を確保し、視線の移動を防止している。
特開2000−272417号公報 特開2000−71877号公報
しかし、特許文献1による技術は、カメラ視点による映像をそのままリヤウインドシールドガラスに投影するため、透過した肉眼視の直接像との対応がとりにくく、瞬時の判断に遅れを生じて、操車を誤る虞がある。
また、特許文献2による技術は、反射鏡による視認範囲(反射像の大きさ)を、反射鏡のサイズを大きくすることなく拡大するものであり、反射鏡のサイズを大きくすることの弊害、すなわち反射鏡のサイズ拡大による死角領域の拡大を防止したものではあるが、反射鏡自体の背後に生じている死角領域を解消するものではない。
しかも、反射鏡の外側空間からは、その外側範囲まで反射鏡が存在したと仮定すれば見えるであろうホログラム像(反射像)に加えて、肉眼視による直接像も視認されるため、直接像と反射像とが重畳することとなり、運転者には不自然な景色と認識される虞がある。特に走行中は、直接像は近づいてくるように流れるのに対して、反射像(ホログラム像)は遠ざかるように流れるため、これら両像が重畳すると、景色の認識に混乱を生じる虞もある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、大きな視線移動を行うことなく、かつ違和感なく、死角領域の景色を視認することができる車両周囲監視装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両周囲監視装置は、カメラで撮像された死角領域の景色の像が、乗員の視点から見た景色の像となるように、当該撮像された像に対して画像処理(視点変換処理)を施し、かつ、ウインドウを通して乗員の肉眼で直接視されている直接像と当該画像処理された像との位置関係を対応させて、その直接像を透過させているウインドウガラスに、画像処理された像を投影することで、乗員には、あたかも半透明の車体を透かして死角領域の景色を視認させるようにしたものである。
すなわち、本発明に係る車両周囲監視装置は、車両の死角領域の景色を撮像する少なくとも1つの撮像手段と、前記撮像手段によって得られた前記死角領域の景色の像を、前記車両の乗員の視点に相当する位置からの仮想像に変換処理する画像処理手段と、前記仮想像を前記乗員により視認されると想定される直接像に重畳させるように表示する表示手段とを備え、前記表示手段は、前記直接像を透過させる、前記車両に予め備えられたウインドシールドガラスと、前記ウインドシールドガラスに前記仮想像を投影するビデオプロジェクタとを有し、前記仮想像が投影されるのは、前記ウインドシールドガラスの下部領域であって、前記下部領域の反射率は前記ウインドシールドガラスの他の領域部分よりも予め大きく設定されていることを特徴とする。
ここで、撮像手段が撮像する死角領域の景色は、死角領域全域に亘るものでなくてもよく、少なくとも死角領域の景色のうちの一部であってもよい。
また、仮想像とは、死角領域を生じさせる車体や車体付属部品を除去したと仮定したときに、あるいはそれら車体等が透明であると仮定したときに、当該位置から乗員によって視認されると想定される景色の像である。
このように構成された車両周囲監視装置によれば、撮像手段によって得られた死角領域の景色の像が、画像処理手段によって、乗員の視点からの仮想像に変換処理され、この仮想像が、表示手段によって、乗員の肉眼により視認されると想定される直接像に重畳して表示される。
本発明に係る車両周囲監視装置によれば、乗員は、実際に視認される直接像に仮想像が重畳された像を視認することになるが、仮想像は、乗員の視点からの像として形成されたものであるから、仮想像と直接像との位置関係は略完全に一致しており、これにより、乗員は、死角領域を生じさせている車体等を直接像として知覚しつつ、この車体等を透過させた死角領域の景色の像を仮想像として同時に見ているように知覚し、あたかも半透明の車体等を通して、本来は見えない死角領域の景色を視認しているように認識させることができる。
したがって、死角領域の景色の像と肉眼視による直接像とが、略完全に位置関係が対応付けられた合成像として、乗員に知覚させることができ、使い勝手の優れたものとなる。
以下、本発明に係る車両周囲監視装置の最良の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る車両周囲監視装置100のシステム構成を表すブロック図、図2は図1に示した車両周囲監視装置100が搭載された車両200の運転席に着座したドライバの視点に相当する位置210から、フロントウインドウガラス(以下、単にフロントガラスという。)90を介して車両200の前方を見たときの視野範囲中の肉眼視による視認領域Z1と車体201によって視野が妨げられる死角領域Z2とを模式的に表した図、図3は図2の状態において運転者が、フロントガラス90を介して車両200の前方を見たときに視認される肉眼視による視認領域Z1に対応した直接像P1を模式的に表した模式図である。
ここで、車両周囲監視装置100は、車両200の前端部近傍に設けられ、主として死角領域Z2の景色W2を撮像するように、前下方に向けられたCCD等の撮像素子からなるカメラ10と、カメラ10によって得られた死角領域Z2の景色W2の像P2を、車両200の乗員の視点に相当する位置210からの仮想像P2′に変換処理(視点変換処理)する画像処理装置20と、仮想像P2′を、想定される位置210から、乗員により視認されると想定される直接像P1に重畳させるように表示する表示手段としてのビデオプロジェクタ30およびスクリーン40とを備えた構成である。
ここで、スクリーン40は、車両200が予め備えているフロントガラス90によって構成されている。
カメラ10が撮像する死角領域Z2の景色W2の像P2は、死角領域Z2の全域に亘るものでなくてもよく、少なくとも死角領域Z2の景色W2のうちの一部のみに対応するものであってもよい。
また、仮想像P2′は、死角領域Z2を生じさせる車体(ボンネットフード201等)や車体付属部品を除去したと仮定したときに、あるいはそれら車体等が透明であると仮定したときに、当該位置210から乗員によって視認されると想定される景色W2の像である。本実施形態においては、図2に示すように、乗員(ドライバ)の視点に対応した位置210では、ボンネット201によって、その背後の領域が死角領域Z2となる。
また、フロントガラス90は、仮想像P2′が投影される下部領域の反射率が他の領域部分よりも大きくなるように設定されており、例えばハーフミラー91とされている。
次に、本実施形態の車両周囲監視装置100の作用について説明する。
まず、図2に示した車両200の配置状態において、この車両周囲監視装置100が搭載された車両200に乗車したドライバの視点に相当する位置210から、ドライバがフロントガラス90を通して車両前方を見たとき、その肉眼視によって視認される視認領域Z1より得られる景色W1の像(直接像)P1は、図3に示すようなものとなる。
ここで、フロントガラス90よりも前方に存在するボンネット201によって視認できない死角領域Z2には、図2に示すように障害物300が存在するが、直接像P1においては、その障害物300が全く現れないか、あるいはその上部がわずかに現れる程度である。なお、視認領域Z1に存在する他車400については直接像P1に現れており、十分に視認可能となっている。
この状態で、カメラ10は、障害物300を含む死角領域Z2の景色W2を撮像し、この撮像された像P2は、画像処理装置20に送られ、画像処理装置20は、入力された像P2に対して視点変換処理を施し、仮想像P2′が得られる。
次いで、この仮想像P2′は、ビデオプロジェクタ30に送られ、ビデオプロジェクタ30は、入力された仮想像P2′を、位置210から乗員により視認されると想定される直接像P1に重畳させるように予め設定されたフロントガラス90の下部領域のハーフミラー91に投影する。
この結果、乗員の視点に相当する位置210から視認される景色は、図4に示すように、直接像P1に仮想像P2′が重畳された像となる。
ここで、仮想像P2′は、乗員の視点に相当する位置210からの像として形成されたものであるから、仮想像P2′と直接像P1との位置関係は略完全に一致しており、これにより、乗員は、死角領域Z2を生じさせているボンネット201を直接像P1として認識しつつ、このボンネット201を透過させた死角領域Z2の景色W2の像P2を仮想像P2′として同時見ているように知覚し、あたかも半透明のボンネット201を通して、本来は見えない死角領域Z2の景色W2を視認しているように認識させることができる。
このように、本実施形態の車両周囲監視装置100によれば、死角領域Z2の景色W2の像P2と肉眼視による直接像P1とが、略完全に位置関係が対応付けられた合成像として、ドライバに知覚させることができ、使い勝手の優れたものとなる。
また、表示手段として、車両200に既存のフロントガラス90を用いているため、表示用のスクリーン40を新たに備える必要がなく、構成部品の低減によって、製品コストを低減することができる。
さらに、フロントガラス90は、仮想像P2′が投影される領域部分がハーフミラー91とされて、反射率が他の領域部分よりも大きく設定されているため、ビデオプロジェクタ30によって投影される仮想像P2′を、反射像として乗員に明瞭に知覚させることにができる。
なお、透過率が小さくなる(反射率が大きくなる)にしたがって、仮想像P2′の明瞭度合いは高くなるが、透過像である直接像P1の明瞭度合いは反対に低下するため、ハーフミラー91の透過率は、例えば50%であることが好ましい。
次に、上述した視点変換処理について詳説する。
視点変換処理は、上述したように、カメラ10の視点によって得られた像P2に対して、幾何学的な演算を施すことにより、想定されるドライバの視点に相当する位置210(仮想的なドライバの視点)から視認されるであろう像P2′に変換する処理であり、地面上の点Xwと任意視点のカメラ10における撮像平面上の点Xcとの対応は次式(1)で与えられる。
Figure 0004699054
式(1)において、rは任意視点のカメラ10と地面までの光軸に沿った長さ、R(ψ,φ,θ)は座標系の回転行列、fは任意視点のカメラ10の焦点距離、ezはZ軸方向の単位ベクトルを表す。
式(1)を用いて、車両に取り付けられたカメラ10の撮像面に相当する座標系上の点Xcとドライバ視点の像平面に相当する座標系上の点Xc′とは、Xwを介して対応付けられ、異なる視点間の画像変換を行うことができる。
また、ドライバ視点の像平面とプロジェクタ30との対応、およびプロジェクタ30の投影スクリーンとなるフロントガラス90上の点(位置)との対応も、同様の幾何学演算により求めることができる。
上述した実施形態は、フロントガラス90の下部領域に、反射率が他の領域部分よりも大きいハーフミラー91を形成したものであるが、そのように反射率が固定されたハーフミラーを用いるのに代えて、フロントガラス90のうち、仮想像P2′が投影される下部領域について、反射率が可変とされたものを適用することもできる。
反射率が可変とされたものとしては、例えば図5に示すように、液晶シャッタ92が埋め込まれたものを用いることができる。そのような液晶シャッタ92が埋め込まれたものは、電圧の印加により、液晶シャッタ92を透過する光量すなわち直接像P1の透過強度を変化させることができ、透過率を変化させることによって反射率を変化させる。
なお、そのように下部領域の反射率が可変とされたフロントガラス90は、所定の条件に応じてその下部領域の反射率を変化させる制御を行う反射率制御ユニット50(反射率制御手段)をさらに備えている。
また、所定の条件としては、ドライバによって入力された指示内容(ON/OFFボタン60等に入力されたON指示の信号またはOFF指示の信号)であってもよいし、車両200に設けられた車速センサ70から得られる車速等であってもよい。
ON/OFFボタン60等、ドライバによる指示の入力に応じたものとするときは、ドライバが所望とするときに、その入力を受けて、反射率制御ユニット50が、液晶シャッタ92を駆動制御して、反射率を高めて(使用状態)、あるいは反射率を低めて(不使用状態)、ドライバの意図を確実に反映させることができる。
一方、車速等に応じたものとするときは、車速センサ70や変速段検出センサ(図示せず)等による検出結果が反射率制御ユニット50に入力されて、例えば、右左折等の操舵時や、車庫入れ操車や縦列駐車操車等の車速が低いときは、自動的に反射率を高めることができるため、ドライバによる手動の指示入力が間に合わない状況等においても、自動的に使用状態に切り替えることができ、使い勝手をさらに向上させることができる。
なお、所定の条件としては、その他に、昼であるか夜であるかなどの環境光の光量を条件とするものであってもよい。環境光の光量が大きいときは、環境光の光量が小さいときに比べて、反射像(仮想像)の視認性が低下するため、環境光の光量が大きいときは反射率を高め、環境光の光量が小さいときは反射率を小さくすればよい。
また、反射率制御ユニット50は、液晶シャッタ92に対する反射率変化の制御と、ビデオプロジェクタ30による投影動作の制御とを、破線で示すように、連動させてもよい。
上述した実施形態は、車両200に予め備えられているフロントガラス90を、プロジェクタ30によって仮想像P2′が投影される投影面(直接像P1との重畳(合成)面)としたものであるが、このような形態に限定されるものではない。
すなわち、表示手段として、図6に示すように、直接像P1を透過させるとともに、仮想像P2′が投影されるように、フロントガラス90よりも反射率が高められたスクリーン42と、スクリーン42に仮想像P2′を投影するビデオプロジェクタ30とを備えたものとすることもできる。
このような実施形態の車両周囲監視装置によれば、ビデオプロジェクタ30によってスクリーン42に投影された仮想像P2′は、反射像としてドライバに視認されることになるが、反射像はその反射面(スクリーン42)の反射率が高いほど、ドライバに鮮明に視認させることができるところ、スクリーン42の反射率はフロントガラス90の反射率よりも高められているため、その仮想像P2′をより鮮明に視認させることができる。なお、反射率は、例えば50%であることが望ましい。
また、上述したスクリーン42は、図6に示したように、フロントガラス90の手前部分に常に、使用状態で設置されているものでなくてもよく、例えば図7に示すように、仮想像P2′が投影される範囲に設置される使用位置(二点鎖線で示した起立位置)と仮想像P2′が投影される範囲外に退避した退避位置(実線で示した倒伏位置)との間で回動可能とされたものであり、さらに、所定の条件に応じてこのスクリーン42を使用位置または退避位置に移動させる制御を行う駆動制御ユニット51(駆動制御手段)を備えている。
所定の条件としては、ドライバによって入力された指示内容(ON/OFFボタン60等に入力されたON指示の信号またはOFF指示の信号)であってもよいし、車両200に予め設けられている車速センサ70等により検出された車速であってもよい。
ドライバによる指示の入力に応じたものとするときは、ドライバが所望とするときに、その入力を受けて、使用位置に移動され(使用状態)、あるいは退避位置に移動されて(不使用状態)、ドライバの意図を確実に反映させることができる。
一方、車速等に応じたものとするときは、車速センサ70や変速段検出センサ(図示せず)等による検出結果が駆動制御ユニット51に入力されて、例えば、右左折等の操舵時や、車庫入れ操車や縦列駐車操車等の車速が低いときは、自動的に反射率を高めることができるため、ドライバによる手動の指示入力が間に合わない状況等においても、自動的に使用状態に切り替えることができ、使い勝手をさらに向上させることができる。
なお、所定の条件としては、その他に、昼であるか夜であるかなどの環境光の光量を条件とするものであってもよい。
また、駆動制御ユニット51は、液晶シャッタ92に対する反射率変化の制御と、ビデオプロジェクタ30による投影動作の制御とを、破線で示すように、連動させてもよい。
上述した各実施形態は、いずれも、ドライバの視点に相当する位置210は予め設定されているものとして説明したが、ドライバの視点に相当する位置はドライバの個体差によって変動しうる。
それにも拘わらず、単一の位置210を常に基準として視点変換処理を行うとドライバの視点位置によっては、仮想像P2′と直接像P1とが精度よく重畳して知覚させることができない場合も起こりうる。
そこで、図8に示す如く、仮想像P2′の形状を試行錯誤的に変化させるように、仮想像P2′の形状を規定する視点変換処理のパラメータを変化させるジョイスティック80(パラメータ調整手段)をさらに備え、画像処理ユニット20は、ジョイスティック80によって調整された後のパラメータに基づいて、仮想像P2′を形成するものとすればよい。
パラメータ調整手段としては、パラメータを変化させる信号を手動で入力するものであればよく、ジョイスティック80だけでなく、ボタンやつまみなどの他の入力インターフェースであってもよい。
そして、ドライバは、ハーフミラー91に投影された仮想像P2′と直接像P1とを知覚しつつ、仮想像P2′が、直接像P1の死角領域Z2におけるドライバ視点相当位置210からの視点変換像となるように、ジョイスティック80により視点変換処理のパラメータを順次変化させて入力し、画像処理ユニット20が、そのパラメータに応じた形状の仮想像P2′を順次生成し、ハーフミラー91上に投影する。
このように、仮想像P2′を直接像P1と重畳表示させて視認させつつ、仮想像P2′を試行錯誤的に変化させることにより、ドライバの視点位置に個体差があったとしても、各ドライバに適した仮想像P2′の最適な形状が求められる。
上述した各実施形態は、車両200の前部におけるボンネット201による死角領域Z2を対象として説明したが、本発明の車両周囲監視装置100は、この車両200の前部の死角領域Z2のみを対象とするものではない。
すなわち、例えば図9に示した車両周囲監視装置100′は、リヤハッチゲートのリヤウインドシールドガラス(以下、単にリヤガラスという。)93以外のゲート本体部によって形成される死角領域を対象としたものであってもよく、図1に示した車両周囲監視装置100と同様の構成、すなわち、車両200の後端部近傍に設けられ、主として死角領域の景色W3を撮像するように、後下方に向けられたCCD等の撮像素子からなるカメラ10′と、カメラ10′によって得られた死角領域の景色W3の像P3を、車両200の乗員の視点に相当する位置210からの仮想像P3′に変換処理(視点変換処理)する画像処理装置20′と、仮想像P3′を、想定される位置210から、ドライバにより視認されると想定される直接像R1に重畳させるように表示する表示手段としてのビデオプロジェクタ30′およびスクリーン40′とを備えた構成であるが、この構成の車両周囲監視装置100′も、図1に示した車両周囲監視装置100と同様の作用効果を発揮し、本発明に係る車両周囲監視装置の一実施形態とすることができる。
なお、図9に示した車両周囲監視装置100′についても、図5や図7に示した実施形態における反射率制御ユニット50や駆動制御ユニット51を適用して、反射率可変のスクリーンを実現する場合、反射率制御ユニット50や駆動制御ユニット51の駆動を開始するきっかけとして、ギヤ段の検出センサ(図示せず)を設け、リバースギヤにシフトチェンジされたことを検出したとき、反射率制御ユニット50がリヤガラス93の下部領域の反射率を高めて、死角領域の景色W3の像P3と肉眼視による直接像R1とが、略完全に位置関係が対応付けられた合成像として、ドライバに知覚させることができ、使い勝手の優れたものとなる。
また、車両200の前方や後方における死角領域だけでなく、いわゆるAピラーと称されるフロント側から数えて1番目のピラーによって生じる死角領域について適用するものや、車体床面によって生じる死角領域について適用するものなども、本発明に係る車両周囲監視装置の実施形態とすることができる。
上述した各実施形態の車両周囲監視装置100,100′は、ドライバの視点に相当する位置210が固定されているものとして説明したが、ドライバの視点は車両走行中変位するものであるから、動的にドライバの視点および視線を計測しても良く、そのような計測方法としては、例えば特開平6−323832号公報に開示されたもの(すなわち、画像入力手段において互いに位置を異ならせて設けられた複数の光源を個別に点灯して、眼球部を照明し、その反射像を撮像して複数の画像データを得、差分演算手段により2つの画像データの差分演算を行なった後、ずれ量計測手段により、反射像の位置ずれ量を計測し、角膜反射像抽出手段が所定値以下の位置ずれ量を有する反射像のペアを角膜反射像として抽出する。この角膜反射像の位置を用いて注目方向算出手段が、注目方向を算出する。差分演算によりペアの判別が容易となり、自由空間で眼鏡フレーム等の反射像が混入しても高精度に注目方向が算出できる。算出した注目方向によって、車両に情報伝達を行い、スイッチ操作などを行う。)を適用することができる。
本発明の一実施形態に係る車両周囲監視装置のシステム構成を表すブロック図である。 図1に示した車両周囲監視装置が搭載された車両の運転席に着座したドライバの視点に相当する位置から、フロントガラスを介して車両前方を見たときの視認領域と死角領域とを模式的に表した図である。 図2の状態において運転者が、フロントガラスを介して車両の前方を見たときに視認される肉眼視による視認領域に対応した直接像を模式的に表した模式図である。 直接像に仮想像が重畳された状態を示す図3相当の模式図である。 フロントガラスのうち仮想像が投影される下部領域について反射率が可変とされたものを適用した実施形態を示す図である。 表示面を、フロントガラスに代えてスクリーンとした実施形態を示す図である。 スクリーンが使用位置と退避位置との間で回動可能とされた実施形態を示す図である。 仮想像を試行錯誤的に変化させるように、視点変換処理のパラメータを変化させるジョイスティックを備えた実施形態を示す図である。 車両の後方における死角領域に関して適用される実施形態を示す図である。
符号の説明
10 カメラ
20 画像処理装置
30 ビデオプロジェクタ
90 フロントガラス
91 ハーフミラー
200 車両
P1 直接像(肉眼視によるガラス透過像)
P2′ 仮想像(カメラで撮像され、視点変換処理された像)

Claims (3)

  1. 車両の死角領域の景色を撮像する少なくとも1つの撮像手段と、前記撮像手段によって得られた前記死角領域の景色の像を、前記車両の乗員の視点に相当する位置からの仮想像に変換処理する画像処理手段と、前記仮想像を前記乗員により視認されると想定される直接像に重畳させるように表示する表示手段とを備え、
    前記表示手段は、前記直接像を透過させる、前記車両に予め備えられたウインドシールドガラスと、前記ウインドシールドガラスに前記仮想像を投影するビデオプロジェクタとを有し、前記仮想像が投影されるのは、前記ウインドシールドガラスの下部領域であって、前記下部領域の反射率は前記ウインドシールドガラスの他の領域部分よりも予め大きく設定されていることを特徴とする車両周囲監視装置。
  2. 前記仮想像が投影される領域部分の反射率がさらに可変とされたものであり、
    下記の所定の条件(1)〜(3)のうちいずれかに応じて、前記反射率を変化させる制御を行う反射率制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両周囲監視装置。
    (1)車両のドライバによる前記仮想像の表示または非表示の指示
    (2)車両の速度の高低
    (3)環境光の光量の大小
  3. 前記死角領域の景色の像を前記仮想像に変換処理する際に用いられるパラメータを調整させるパラメータ調整手段を備え、
    前記画像処理手段は、前記パラメータ調整手段によって調整されたパラメータに基づいて、前記死角領域の景色の像を前記仮想像に変換することを特徴とする請求項1または2に記載の車両周囲監視装置。
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