JP4698191B2 - エレベータの調速機 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータの籠の移動速度の超過を検知し、非常停止装置を動作させるエレベータの調速機に関する。
エレベータは、籠の降下速度が設定速度を超えると、籠の降下を停止させる安全装置を備える。安全装置は、非常停止装置と、調速機とを備える。非常停止装置は、籠に設けられており、例えばガイドレールを挟み込む機構を有することによって、籠の降下を停止させる機能を有する。
調速機は、籠の過速を検出して非常停止装置を動作させる。調速機は、調速機ロープと、シーブと、回転錘と、調速ばねと、過速度スイッチと、ラチェットホイールと、ロッドと、ラチェット爪と、ロープ掴み機構とを備えている。
調速機ロープは、非常停止装置を動作させるセフティーリンクに取り付けられている。調速機ロープは、籠の移動に同期して移動する。シーブは、フレームに設けられたシーブ軸に回転可能に設けられている。調速機ロープは、シーブに巻き掛けられている。このため、シーブは、籠の移動に同期して回転する。
回転錘は、シーブ軸対称にシーブ軸から半径方向に離れた位置でシーブに1つずつ枢着されている。このため、シーブが回転すると、回転錘にはシーブの外側に向かう遠心力が作用する。また、一方の回転錘と他方の回転錘とは、連結リンクによって連結されているので、互いの回転が同期する。調速ばねは、シーブに設けられており、遠心力による回転錘の回動を抑制する方向に回転錘を付勢している。
過速度スイッチは、シーブの周縁の近傍に設けられており、エレベータの駆動に必要な電源の供給をオフする機能を有している。また、回転錘には、過速度スイッチに接触可能な過速度スイッチボルトが設けられている。
ラチェットホイールは、所定角度回転可能にシーブ軸と同軸に設けられている。また、シーブには、回転錘の回転方向に沿って回転可能にラチェット爪が設けられている。ラチェット爪は、ラチェットホイール側に回転すると、ラチェットホイールと係合可能である。ラチェット爪は、付勢ばねによって、ラチェットホイールから離れる方向に付勢されている。
付勢ばねの一端は、ラチェット爪に取り付けられている。付勢ばねの他端は、シーブに取り付けられている。また、ラチェット爪には、ラチェットホイールとのクリアランスを調整する調整ボルトが設けられている。調整ボルトの先端は、回転錘に摺動可能に当接している。このため、ラチェット爪は、回転錘が遠心力によって回転すると、その回転が調整ボルトを介して伝えられ、ラチェットホイールと係合する方向に回転する。
ロープ掴み機構は、掴み具と、掴み具を保持するレバーとを備えている。レバーは、ロッドによって、ラチェットホイールの回転が伝わるようになっており、ラチェットホイールが回転するとシーブ側に向かって回動する。掴み具は、レバーに設けられており、調速機ロープをシーブの外周縁との間に挟み込むことによって、調整ロープの移動を抑制する機能を有している。ラチェットホイールが回転すると、レバーがシーブ側に回動し、掴み具がシーブの外周縁との間に調速機ロープを挟み込む。
調速ばねの付勢力は、籠の下降速度が定格速度を超える場合に、過速度スイッチボルトが過速度スイッチに接触するまで、遠心力によって回転錘が回動するように調整されている。さらに、調整ばねは、籠の下降速度が安全速度を超えると、ラチェット爪がラチェットホイールと噛合するまで回転錘が回動するように調整されている。
前記のように構成される調速機によって、籠の下降速度が定格速度を超えると、過速度スイッチボルトが過速度スイッチに接触してエレベータの駆動に必要な電源が遮断される。籠の下降速度がさらに上昇して安全速度を超えると、ラチェット爪とラチェットホイールとが噛合する。ラチェット爪とラチェットホイールとが噛合することによって、ラチェットホイールがシーブとともに回転する。これにより、ロープ掴み機構が動作し、調速機ロープの移動が抑制される。
調速機ロープの移動が抑制されると、調速機ロープは、下降する籠に対して相対的に上方に向かって引っ張られる状態になる。これにより、セフティーリンクが引っ張られて非常停止装置が動作される。
しかし、前記の調速機では、付勢ばねの一端部がラチェット爪に取り付けられ、付勢ばねの他端部がシーブに取り付けられている。このような構造であると、遠心力によって回転錘が回動すると、付勢ばねの延びが大きく変化する。
この付勢ばねの延びの変化によって、付勢ばねの付勢力のうち、回転錘の回動を抑える方向に作用する成分が変化するので、調速機の動作速度の調整が困難になる。
また、回転錘に押されてラチェット爪が回動すると、調整ボルトの先端が回転錘の表面を摺動する。このため、摺動抵抗が生じる。この摺動抵抗は、回転錘の回転を抑える作用を有する。このため、調速機の動作速度の調整が困難になる。
以上のことから、調速機ごとの品質にばらつきが生じ、調速機ごと動作が不安定になることが考えられる。
したがって、本発明の目的は、動作速度の調整作業の困難さを解消できるエレベータの調速機を提供することにある。
本発明のエレベータの調速機は、シーブと、回転錘と、調速ばねと、ロープ掴み機構と、ラチェットホイールと、ロッドと、ラチェット爪と、角度調整手段と、付勢手段とを備える。シーブは、エレベータの籠の非常停止装置を動作させるリンク機構に連結された調速機ロープが巻き掛けられて籠の運動と同期して回転する。回転錘は、シーブの回転軸から半径方向に離れた位置でシーブに枢着される。調速ばねは、シーブが回転することによる遠心力でシーブの回転中心から離れる方向へ回動する回転錘の動きを抑制する方向に設けられる。ロープ掴み機構は、シーブの半径方向に外側に配置されて調速機ロープをシーブの外周縁との間に挟み込む掴み具およびこの掴み具を保持するレバーを有する。ラチェットホイールは、シーブの回転軸と同軸に配置される。ロッドは、シーブの回転軸から半径方向に離れた位置でラチェットホイールと一端が連結され、ばねを介してレバーと他端が連結される。ラチェット爪は、シーブの回転軸から半径方向に離れた位置でシーブに枢着され、籠が設定速度以上で降下する場合に遠心力によって回動する回転錘に押されて回動し、ラチェットホイールと噛合する。角度調整手段は、回転錘とラチェット爪との間に設けられて回転錘とラチェット爪との相対角度を調整する。付勢手段は、回転錘とラチェット爪との間に設けられて回転錘とラチェット爪との噛合部が互いに離れる方向へ回転錘とラチェット爪とを相対的に付勢する。
付勢手段を回転錘とラチェット爪との間に設けることによって、回転錘とラチェット爪との回動に起因する付勢手段の付勢力の変化は小さくなる。
角度調整手段とラチェット爪との摺動抵抗を抑制するために、回転錘とラチェット爪とを、同軸回りに回動自在に設ける。回転錘とラチェット爪とを同軸回りに回動自在に設けることによって、回転錘とラチェット爪とが同期して回動しても、回転錘とラチェット爪との相対角度は変化しない。
また、角度調整手段と付勢手段とをそれぞれ別体に設ける。
この場合、付勢手段を引張りばねとする。引張りばねの一端をラチェット爪に掛止する。引張りばねの他端を回転錘に掛止する。
また、調速機の動作速度を安定させるとともに、付勢手段による付勢力を調整可能とするために、付勢手段は、ばね支持部材と、圧縮ばねと、ばね受部とを備える。ばね支持部材は、回転錘に一端部が固定されるとともに、ラチェット爪に設けられる貫通孔を貫通して回転錘から離れる方向に延びる。圧縮ばねは、ばね支持部材と同軸に設けられ、ラチェット爪とラチェットホイールとの噛合部が互いに離れる方向へラチェット爪を付勢する。ばね受部は、圧縮ばねを挟んでラチェット爪と反対側のばね支持部材に設けられて圧縮ばねの一端を支持する。ばね受部は、ラチェット爪との距離をさせることによって圧縮ばねの付勢力を調整する。
または、付勢手段をねじりばねとする。ねじりばねの一端を回転錘に固定する。ねじりばねの他端をラチェット爪に固定する。
また、部品点数を削減するために、角度調整手段と付勢手段とを一体に設ける。
この場合、付勢手段は、ばね支持部材と、圧縮ばねと、ばね受部とを備える。ばね支持部材は、回転錘に一端部が固定されるとともに、ラチェット爪に設けられる貫通孔を貫通して回転錘から離れる方向に延びる。圧縮ばねは、ばね支持部材と同軸に設けられ、ラチェット爪とラチェットホイールとの噛合部が互いに離れる方向へラチェット爪を付勢する。ばね受部は、圧縮ばねを挟んでラチェット爪と反対側のばね支持部材に設けられて圧縮ばねの一端を支持する。ばね受部は、ラチェット爪との距離を変位させることによって圧縮ばねの付勢力を調整する。角度調整手段は、回動抑制部材を有する。回動抑制部材は、ばね支持部材の途中に固定され、回転錘に面するラチェット爪を支持する。
このように、角度調整手段は、付勢手段のばね支持部材を利用して構成される。つまり、ばね支持部材は、付勢手段としての機能と、角度調整手段としての機能とを備えている。
ラチェット爪の回動を抑制する要因である付勢手段とラチェット爪との間に生じる摺動抵抗を抑制するために、付勢手段とラチェット爪との摺動部分に低摩擦材を設ける。または、回転錘の回動を抑制する要因である角度調整手段と回転錘との間に生じる摺動抵抗を抑制するために、角度調整手段と回転錘との摺動部分に低摩擦材を設ける。または、回転錘の回動を抑制する要因である角度調整手段とラチェット爪との間に生じる摺動抵抗を抑制するために、角度調整手段とラチェット爪との摺動部分に、低摩擦材を設ける。
また、付勢手段をラチェット爪の回動軸を挟んで噛合部と反対側に設ける。
本発明によれば、動作速度の調整作業の困難さを解消できるエレベータの調速機を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るエレベータ10の調速機について、図1から図5を参照して説明する。図1は、エレベータ10を示している。エレベータ10の籠11は、昇降路12内に主ロープ13によって吊るされており、昇降路12内に設けられたガイドレール14に沿って昇降する。
エレベータ10は、安全装置10aを備えている。安全装置10aは、非常停止装置15と、調速機20とを備えている。非常停止装置15は、籠11に設けられている。非常停止装置15は、籠11の下降速度が安全速度を超えるとガイドレール14を掴み、籠11の下降を機械的に停止させる機能を有している。非常停止装置15は、籠11に別途に設けられたセフティーリンク16に接続されている。セフティーリンク16に引張荷重が加わると、非常停止装置15が動作される。
調速機20は、エレベータ10の機械室17内に設置されている。調速機20は、籠11の下降速度が安全速度を超えると非常停止装置15を動作させる機能を有している。安全速度は、本発明で言う、設定速度である。安全速度は、籠11の定格速度よりも大きい。図2に示すように、調速機20は、フレーム21と、調速機ロープ22と、シーブ23と、回転錘24と、ラチェットホイール25と、ラチェット爪26と、位置決手段1と、ロープ掴み機構28と、ロッド54と、過速度スイッチ55と、調速ばね29とを備えている。
図1に示すように、調速機ロープ22は、両端がセフティーリンク16に接続されており、環状に形成されている。シーブ23は、第1の軸40によって回転自由にシーブ23に設けられている。図2に示すように、シーブ23の側面には、第1の軸40回りに90度間隔に扇状の貫通孔23aが形成されている。
図1に示すように、調速機ロープ22は、シーブ23の外周縁とテンショナー41の外周縁とに巻き掛けられている。このため、シーブ23は、調速機ロープ22によって、籠11の移動に同期して回転する。
図3に示すように、回転錘24は、板状の本体部24aと錘部24bとを有している。錘部24bは、貫通孔23aを貫通可能な大きさであって本体部24aに設けられており、本体部24aに対して偏心している。
シーブ23の一方の側面には、第1の軸40対称に第1の軸40からシーブ23の半径方向外側に離れた位置に、第2の軸42が1つずつ設けられている。回転錘24は、各第2の軸42に1つずつ枢着されている。図4に示すように、各回転錘24の錘部24bは、第1の軸40に対して対称な位置に形成される貫通孔23aを貫通して、シーブ23の反対側面から突出している。各回転錘24は、シーブ23が回転することによって生じる遠心力によって、シーブ23の径方向外側に向かって第2の軸42まわりに回動可能である。
図2に示すように、一方の回転錘24において第2の軸42を挟んで錘部24bと反対側の端部と、他方の回転錘24において錘部24bの近傍とは、連結リンク43を介して連結されている。連結リンク43の両端は、各回転錘24に枢着されている。このため、第2の軸42まわりの各回転錘24の回動は、同期する。
ラチェットホイール25は、各回転錘24の錘部24bが突出する側において、錘部24bと干渉しないように第1の軸40に設けられている。ラチェットホイール25は、シーブ23と独立して回転可能である。なお、ラチェットホイール25を第1の軸40と同軸線上に設けられる別の軸に設けてもよい。
ラチェットホイール25は、所定角度回動すると、回転止機構44によって回転が止められる。回転止機構44は、ラチェットホイール25の側面に設けられる回転止孔44aと、フレーム21に設けられて回転止孔44aに係合される回転止軸44bとから構成されている。
回転止孔44aは、第1の軸40を中心に形成される円弧状の長孔である。このため、ラチェットホイール25が所定角度回動すると、回転止軸44bが回転止孔44aの縁に当接する。これにより、ラチェットホイール25の回転が止められる。
図4に示すように、シーブ23において第2の軸42が設けられる側面とは反対側の側面には、第3の軸45が設けられている。第3の軸45は、一方の第2の軸42に対してシーブ23の径方向外側に位置している。ラチェット爪26は、第3の軸45に枢着されている。
ラチェット爪26は、一端部が爪部26aを形成している。図3と図4とに示すように、爪部26aは、ラチェットホイール25の歯部25aよりも径方向外側に位置している。ラチェット爪26は、爪部26aがラチェットホイール25と噛合するまで、第3の軸45回りに回動することができる。なお、ラチェットホイール25は、籠11の下降に同期してシーブ23が回転している状態において、爪部26aと噛合可能な形状である。
ラチェット爪26は、第3の軸45を挟んで爪部26aと反対端部に延出部26bが設けられている。延出部26bは、ラチェット爪26の近傍に位置する回転錘24の錘部24bが貫通する貫通孔23aを貫通して、回転錘24の本体部24a近傍まで延びている。延出部26bと回転錘24の錘部24bとは、互いに対向している。
位置決手段1は、回転錘24とラチェット爪26との相対位置を維持する機能を有している。位置決手段1は、ラチェット爪26と回転錘24との相対角度を調整する角度調整手段としての角度調整機構5と、ラチェット爪26の爪部26aをラチェットホイール25の歯部25aから離れる方向に付勢する付勢手段としての引張りばね27aとを備えている。
角度調整機構5は、調整ボルト50と、角度調整用ロックナット80と、延出部26bに形成されるねじ孔26cとから構成されている。図3と図4とに示すように、調整ボルト50は、ねじ孔26cと螺合するとともに、先端部50aが回転錘24の錘部24bの表面に当接している。調整ボルト50とねじ孔26cとが螺合することによって、延出部26bと錘部24bとのクリアランスが調整される。
これにより、爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとのクリアランスを調整する。爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとは、本発明で言う、噛合部である。角度調整用ロックナット80は、調整ボルト50に螺合されており、調整ボルト50とねじ孔26cと螺合状態が変動することを防止している。
回転錘24が第2の軸42回りに回動すると、ラチェット爪26は、調整ボルト50に押されることによって、回転錘24の回転と同期して第3の軸45回りに回動する。このとき、調整ボルト50の先端部50aは、回転錘24の錘部24bの表面を若干摺動する。
このため、調整ボルト50の先端部50aは、樹脂51aで設けられている。樹脂51aは、本発明で言う、低摩擦材の一例である。なお、低摩擦材は、樹脂だけに限定されるものではない。調整ボルト50の先端部50aは、ボール先端になっているものであってもよい。この場合、ボールが本発明で言う、低摩擦材となる。要するに、低摩擦材は、先端部50aと回転錘24の錘部24bの表面との摺動抵抗を低減できる部材であればよい。
また、錘部24bの表面には、ラチェット爪26の爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとが互いに噛合するまでに調整ボルト50の先端部50aが摺動する範囲に、グリース51bが塗布されている。グリース51bは、本発明で言う低摩擦部材の一例である。
図4に示すように、引張りばね27aの一端は、回転錘24の本体部24aの側面に設けられているばね取付部30に掛止されている。引張りばね27aの他端は、本体部24a側に位置する延出部26bの端部に設けられているばね取付部30に掛止されている。
図3に示すように、ラチェット爪26が第3の軸45まわりに回動していない初期状態では、引張りばね27aは、仮想線53に対して平行に延びている。なお、回転錘24とラチェット爪26とにおける初期状態とは、遠心力によって回動せず、付勢力によって姿勢が維持されている状態である。仮想線53は、シーブ23の側面に沿って第2の軸42と第3の軸45とを横切る線である。
なお、前記したように、ラチェット爪26が第3の軸45まわりに回動するにつれて、調整ボルト50の先端部50aは、回転錘24の錘部24bの表面を若干摺動する。それゆえ、ラチェット爪26の爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとが噛合する状態では、ラチェット爪26と回転錘24との相対角度は、初期状態に対して変化する。つまり、引張りばね27aの延びは、初期状態に対して若干変化する。このため、ラチェット爪26の爪部26aの形状と角度調整機構5とは、引張りばね27aの延びの変化を抑えるように調整されている。
具体的には、ラチェット爪26の爪部26aの形状は、ラチェット爪26が第3の軸45まわりに大きく回動することなくラチェットホイール25に係合できる形状に形成されている。また、角度調整機構5は、ラチェット爪26が第3の軸45まわりに大きく回動することなくラチェットホイール25に係合できるように調整されている。
このように、ラチェット爪26の爪部26aと角度調整機構5とが調整されることによって、回転錘24が第2の軸42回りに回動しラチェット爪26が第3の軸45回りに回動しても、引張りばね27aは、仮想線53に対して略平行な状態が保たれるようになる。つまり、ラチェット爪26と回転錘24と角度調整機構5と引張りばね27aとからなる動作機構9は、略平行リンク機構を構成する。
図2に示すように、ロープ掴み機構28は、作動レバー28aと掴み具28bと掴みばね28cとなどから構成されている。作動レバー28aは、シーブ23の外周縁に向かって回動可能にフレーム21に設けられており、調速機ロープ22と対向している。
掴み具28bは、作動レバー28aに設けられている。掴み具28bの一部は、作動レバー28aから調速機ロープ22に向かって突出している。作動レバー28aとラチェットホイール25とは、ロッド54を介して互いに連結されている。
ロッド54のラチェットホイール25側端部は、第1の軸40から半径方向に離れた位置に連結されている。ロッド54の作動レバー28a側の端部は、作動レバー28aを貫通してばね受部54aが設けられている。ばね受部54aと作動レバー28aとの間には、掴みばね28cが介装されている。掴みばね28cは、掴み具28bをシーブ23の径方向に外側に付勢している。
ラチェットホイール25が回転すると、作動レバー28aは、ロッド54によって引っ張られてシーブ23に向かって回動する。作動レバー28aがシーブ23に向かって回動すると、掴み具28bが調速機ロープ22に押し付けられる。これにより、調速機ロープ22の移動が抑制される。掴み具28bは、ラチェットホイール25の回転が回転止機構44によって止められる前に調速機ロープ22に押し付けられる。なお、図2では、ロッド54の先端は省略されている。
過速度スイッチ55は、シーブ23の外周縁の近傍に設けられている。過速度スイッチ55は、エレベータ10の駆動に必要な電源を遮断する機能を有している。また、各回転錘24の錘部24bには、シーブ23の外側に向かって突出する過速度スイッチボルト60が設けられている。
過速度スイッチ55は、籠11が定格速度で下降している状態において、第1の軸40まわりに回転する過速度スイッチボルト60の回転軌跡の径方向に外側に設けられている。過速度スイッチ55は、過速度スイッチボルト60と接触することによってオフ状態になり、エレベータ10の駆動に必要な電源を遮断する。
図2に示すように、調速ばね29は、各回転錘24が設けられる側のシーブ23の側面に設けられている。調速ばね29は圧縮ばねを備えている。調速ばね29の一端部は、一方の回転錘24において、第2の軸42を挟んで錘部24bと反対側の端部に当接しており、該端部をシーブ23の外側に向かって付勢している。つまり、調速ばね29は、シーブ23の回転にともなう遠心力によって各回転錘24が第2の軸42回りに回動することを抑制している。
調速ばね29の付勢力は、籠11の下降速度が定格速度を超えると、過速度スイッチボルト60が過速度スイッチ55に接触するまで、各回転錘24が第2の軸42まわりに遠心力によって回動するように調整されている。
さらに、調速ばね29の付勢力は、籠11の下降速度がさらに上昇して安全速度を超えると、ラチェット爪26の爪部26aがラチェットホイール25の歯部25aと噛合するまで回転錘24が第2の軸42まわりに回動するように調整されている。
なお、回転錘24とラチェット爪26とは、錘部24bと延出部26bとが貫通孔23aの縁に当接するまで回動する。それゆえ、錘部24bと延出部26bとは、それぞれが貫通孔23aの縁に当接するまでに、ラチェット爪26の爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとが噛合するように形成されている。
または、延出部26bと錘部24bとには、貫通孔23aの縁と対向する部位に、該縁と当接することを防止するための溝が形成されていてもよい。
つぎに、調速機20の動作を説明する。籠11が昇降路12内を昇降すると、セフティーリンク16に取り付けられた調速機ロープ22は、籠11の昇降に同期して移動する。シーブ23は、籠11の昇降に同期して回転する。
籠11が下降すると、シーブ23は、図2中に矢印Aで示す方向に回転する。籠11が定格速度で下降している状態では、過速度スイッチボルト60は過速度スイッチ55に接触しない。また、ラチェット爪26の爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとは、噛合しない。
籠11の下降速度が定格速度を超えると、シーブ23が回転することによって生じる遠心力によって、各回転錘24は、調速ばね29の付勢力に抗って、過速度スイッチボルト60が過速度スイッチ55に接触可能な角度まで第2の軸42まわりに回動する。
過速度スイッチボルト60が過速度スイッチ55に接触することによって、エレベータ10の駆動に必要な電源が遮断される。このとき、ラチェット爪26は、調整ボルト50を介して付勢される。これにより、ラチェット爪26は、爪部26aがラチェットホイール25の歯部25aに噛合する方向に第3の軸45まわりに回動する。
エレベータ10の駆動に必要な電源が遮断された後も籠11の下降速度がさらに加速されると、遠心力によって回転錘24が第2の軸42まわりにさらに回動する。ラチェット爪26も回転錘24に同期してさらに回動する。
図5に示すように、籠11の下降速度が安全速度を超えると、ラチェット爪26は、爪部26aがラチェットホイール25の歯部25aと噛合可能な位置まで回動される。ラチェット爪26の爪部26aがラチェットホイール25の歯部25aと噛合すると、ラチェットホイール25がシーブ23の回転と同期して回転する。
ラチェットホイール25が回転すると、ロッド54に連結された作動レバー28aがシーブ23に向かって引っ張られて、掴み具28bが調速機ロープ22を押圧する。ラチェットホイール25は、所定角度回転すると、回転止機構44によってその回転が止められる。それゆえ、シーブ23の回転も止められる。
調速機ロープ22は、掴み具28bによって押圧されるとともに、シーブ23との摩擦によって、その移動速度が低下する。それゆえ、セフティーリンク16には、上方に向かう引っ張り荷重が作用する。これにより、非常停止装置15が作動し、籠11の下降が停止される。
ラチェット爪26が第3の軸45まわりに回動する際、引張りばね27aは、仮想線53に対して略平行に移動し、かつ延びが初期状態と略同じに保たれている。また、調整ボルト50の先端部50aが回転錘24の錘部24bの表面を若干摺動するが、その摺動は滑らかである。
このように構成されるエレベータ10の調速機20では、引張りばね27aの一端がラチェット爪26に取り付けられている。引張りばね27aの他端は、回転錘24に取り付けられている。このため、回転錘24とラチェット爪26とが同期して回動しても、引張りばね27aの延びは、初期状態に対して大きく変化することがない。
それゆえ、引張りばね27aの付勢力のうち、遠心力による回転錘24の第2の軸42まわりの回動に抗う方向に作用する成分の変化が小さく抑えられる。このため、調速機20の動作速度の調整作業の困難さを解消することができる。
さらに、ラチェット爪26と、回転錘24と、角度調整機構5と、引張りばね27aとからなる動作機構9が略平行リンク機構を構成する。このため、引張りばね27aの延びの変化が一層少なくなる。それゆえ、調速機20の動作速度の調整作業の困難さを解消することができる。
また、調整ボルト50の先端部50aが、低摩擦材の一例として樹脂で形成される。さらに、先端部50aと回転錘24の錘部24bの表面との摺動範囲にグリース51bが塗布される。このため、先端部50aと錘部24bの表面との摺動抵抗が抑えられる。それゆえ、調速機20の動作速度の調整作業の困難さを解消することができる。
また、両取付部30にグリースが塗布されている。このため、引張りばね27aとラチェット爪26、引張りばね27aと回転錘24との摺動抵抗が抑えられる。それゆえ、調速機20の動作速度の調整作業の困難さを解消することができる。
前記のように、動作速度の調整作業の困難さが解消されることによって、調速機20ごとの品質のばらつきが低減され、調速機20の品質が向上する。
つぎに、本発明の第2の実施形態に係るエレベータ10の調速機20について、図6を参照して説明する。
図6に示すように、第2の実施形態の調速機20は、付勢手段として、引張りばね27aに替えて付勢機構7を備えている。付勢機構7は、圧縮ばね27bと、ばね支持ボルト70と、ボルト貫通孔71と、付勢用座金73と、付勢用調整ナット72と、付勢用ロックナット81とから構成されている。ボルト貫通孔71は、ラチェット爪26の延出部26bに形成されている。ばね支持ボルト70は、本発明で言うばね支持部材の一例である。ばね支持ボルト70の先端部は、ボルト貫通孔71を貫通して回転錘24の錘部24bに固定されている。
ばね支持ボルト70の先端部が錘部24bに固定されているため、ボルト貫通孔71は、ばね支持ボルト70の径よりも大きく形成されている。ボルト貫通孔71は、初期状態に対するラチェット爪26の爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとの噛合時のラチェット爪26と回転錘24との相対角度の変化によるばね支持ボルト70の姿勢の変化を許容できる大きさを有している。
これにより、ラチェット爪26と回転錘24とが第2の軸42と第3の軸45まわりに回動することによって生じる相対角度の変化によって、ボルト貫通孔71内でばね支持ボルト70の姿勢が変化しても、この姿勢の変化がボルト貫通孔71の縁によって阻止されることがない。つまり、回転錘24とラチェット爪26との回動は、ばね支持ボルト70によって阻止されることがない。
また、ボルト貫通孔71は、ラチェット爪26の爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとが噛合した状態において、ラチェットホイール25の回転が止められることによってシーブ23の回転が止められて回転錘24だけが初期状態の位置に戻っても、その際のばね支持ボルト70の姿勢の変化を許容する大きさを有している。ボルト貫通孔71は、長孔であってもよい。
付勢用調整ナット72は、本発明で言うばね受け部の一例である。付勢用調整ナット72は、延出部26bを挟んで錘部24bとは反対側において、ばね支持ボルト70に螺合されている。付勢用座金73は、付勢用調整ナット72と延出部26bとの間に設けられている。付勢用座金73は、ボルト貫通孔71を通らない形状である。
圧縮ばね27bは、ばね支持ボルト70に同軸に、かつ付勢用調整ナット72と付勢用座金73との間に設けられている。圧縮ばね27bは、ラチェット爪26の爪部26aをラチェットホイール25の歯部25aから離れる方向へ付勢している。圧縮ばね27bの付勢力は、付勢用調整ナット72を調整することによって調整される。付勢用ロックナット81は、付勢用調整ナット72の位置が変動しないようにばね支持ボルト70に螺合されている。
付勢用座金73は、ばね支持ボルト70の姿勢の変化にともなって延出部26b上を若干摺動する。このため、付勢用座金73と延出部26bとの間には、グリース51bが塗布されている。グリース51bは、付勢用座金73と延出部26bとの摺動部分を潤滑している。
第2の実施形態のエレベータ10の調速機20は、品質の安定性に優れている圧縮ばね27bを用いているので、動作速度の調整作業の困難さを解消することができるとともに、動作が安定する。
また、付勢用調整ナット72によって、圧縮ばね27bの付勢力を調整することができる。これにより、調速機20の動作速度を細かく調整することができるので、調速機20の動作速度の調整作業の困難さを解消することができる。
また、付勢用座金73と延出部26bとの間にグリース51bが塗布されることによって、回転錘24の回動を抑制する付勢用座金73と延出部26bとの摺動抵抗を抑えることができる。このため、過速度スイッチ55およびロープ掴み機構28の動作速度の調整作業の困難さを解消できる。
動作速度の調整作業の困難さが解消されることによって、調速機20ごとの性能のばらつきが低減され、調速機20の品質が向上する。
また、ボルト貫通孔71は、初期状態に対するラチェット爪26の爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとの噛合時のラチェット爪26と回転錘24との相対角度の変化によるばね支持ボルト70の姿勢の変化を許容できる大きさを有している。ボルト貫通孔71は、ラチェット爪26の爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとが噛合した状態において、ラチェットホイール25の回転が止められることによってシーブ23の回転が止められて回転錘24だけが初期状態の位置に戻っても、その際のばね支持ボルト70の姿勢の変化を許容する大きさを有している。このため、回転錘24とラチェット爪26との回動は、ばね支持ボルト70によって阻止されることがない。
なお、第2の実施形態では、ラチェット爪26の延出部26bは、シーブ23の貫通孔23a進入するまで延びる必要はない。
また、第2の実施形態では、付勢機構7は、第3の軸45を挟んでラチェット爪26の爪部26aと反対側に形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、回転錘24の錘部24bが第3の軸45を越えて爪部26a側まで延びて設けられる場合は、付勢機構7が第3の軸45と爪部26aとの間に形成されてもよい。この場合は、圧縮ばね27bは、ラチェット爪26と錘部24bとの間に設けられる。この場合であっても、圧縮ばね27bは、爪部26aがラチェットホイール25の歯部25aから離れる方向にラチェット爪26を付勢する。
つぎに、本発明の第3の実施形態に係るエレベータ10の調速機20について、図7を参照して説明する。
図7に示すように、第3の実施形態では、付勢手段として第2の実施形態と同様な付勢機構7を備えている。第3の実施形態の角度調整機構5は、第2の実施形態の角度調整機構5に替えて、角度調整用座金74と、角度調整用調整ナット75と、角度調整用ロックナット80とを備えている。角度調整用座金74は、延出部26bと錘部24bとの間において、ばね支持ボルト70と同軸に設けられている。角度調整用座金74は、ボルト貫通孔71を通らない形状である。
角度調整用調整ナット75は、角度調整用座金74と錘部24bとの間において、ばね支持ボルト70に螺合されており、ラチェット爪26の爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとのクリアランスを調整している。角度調整用調整ナット75は、延出部26bと当接することによって、ラチェット爪26の第3の軸45回りの回動を抑制する。角度調整用調整ナット75は、本発明で言う回動抑制部である。角度調整用ロックナット80は、錘部24bと角度調整用調整ナット75との間において、ばね支持ボルト70に螺合されており、角度調整用調整ナット75の位置が変動することを防止している。
角度調整用座金74は、ラチェット爪26が第3の軸45まわりに回転することによって生じるラチェット爪26に対するばね支持ボルト70の相対的な姿勢の変化によって、延出部26bの表面を摺動する。このため、角度調整用座金74と延出部26bとの間には、グリース51bが塗布されている。グリース51は、角度調整用座金74と延出部26bとの摺動部分を潤滑している。
第3の実施形態のエレベータ10の調速機20では、角度調整機構5が付勢機構7のばね支持ボルト70を利用して構成されている。このため、第3の実施形態のエレベータ10の調速機20は、第2の実施形態の効果に加えて、部品点数を削減して簡素な構造で動作速度を細かく調整することができる。
また、角度調整用座金74と延出部26bとの間には、グリース51bが塗布されている。このため、ラチェット爪26の回動を抑制する摺動抵抗が抑制されるので、調速機20の動作速度の調整作業の困難さが解消される。
動作速度の調整作業の困難さが解消されることによって、調速機20ごとのばらつきが低減され、調速機20の品質が向上する。
つぎに、本発明の第4の実施形態に係るエレベータ10の調速機20について図8と図9とを参照して説明する。
図8に示すように、調速機20は、付勢手段として、引張りばね27aに替えてねじりばね27cを備えている。図9に示すように、第3の軸45は、突出部45aを有している。突出部45aは、シーブ23において回転錘24の本体部24a側の側面から外側へ向かって突出している。
突出部45aの先端は、回転錘24の本体部24aには達していない。ねじりばね27cは、突出部45aに設けられている。ねじりばね27cの一端は、例えば回転錘24の錘部24bに固定されている。ねじりばね27cの他端は、ラチェット爪26の延出部26bに固定されている。つまり、ねじりばね27cは、シーブ23と本体部24aとの間に設けられている。
このように、付勢手段にねじりばね27cを採用することによって、調速機20の外形において、回転錘24を越えないように付勢手段を設けることができる。このため、第4の実施形態の調速機20は、第1の実施形態の効果に加えて、コンパクトになる。
つぎに、本発明の第5の実施形態に係るエレベータ10の調速機20について、図10を参照して説明する。
図10に示すように、第5の実施形態では、ねじりばね27cは、第2の軸42においてシーブ23と本体部24aとの間に設けられている。ねじりばね27cの一端は、例えば回転錘24の錘部24bに固定されている。ねじりばね27cの他端は、ラチェット爪26の延出部26bに固定されている。
この場合であっても、ねじりばね27cは、調速機20の外形において、回転錘24を越えないように設けられる。このため、第5の実施形態の調速機20は、第4の実施形態と同様な効果を得ることができる。
さらに、ねじりばね27cを既存の第2の軸42に利用して設けることによって、調速機20の構造を簡素にすることができる。
つぎに、本発明の第6の実施形態に係るエレベータ10の調速機20について、図11を参照して説明する。
図11に示すように、第6の実施形態のねじりばね27cは、第3の軸45においてシーブ23とラチェット爪26との間に設けられている。ねじりばね27cの一端は、例えば回転錘24の錘部24bに固定されている。ねじりばね27cの他端は、ラチェット爪26の延出部26bに固定されている。
この場合であっても、ねじりばね27cは、調速機20の外形において、回転錘24を越えないように設けられている。なお、図11では、ねじりばね27cを示すために角度調整機構5は省略されているが、調速機20は、実際は第4の実施形態と同様に角度調整機構5を備えている。
第6の実施形態の調速機20は、第4の実施形態と同様な効果を得ることができる。さらに、ねじりばね27cが既存の第3の軸45を利用して設けられることによって、調速機20の構造を簡素にすることができる。
つぎに、本発明の第7の実施形態に係るエレベータ10の調速機20について、図12から図14を参照して説明する。
図12に示すように、第7の実施形態では、ラチェット爪26と回転錘24とは、それぞれシーブ23に設けられる第4の軸83に枢着されている。図13に示すように、第4の軸83は、シーブ23を貫通しており、シーブ23の両側面からそれぞれ突出している。第4の軸83は、第1の軸40からシーブ23の半径方向外側に位置している。
ラチェット爪26と回転錘24とが同軸上に設けられることによって、ラチェット爪26と回転錘24とが第4の軸83まわりに回動しても、第4の軸83に対するラチェット爪26と回転錘24との相対角度は、一定に保たれる。回転錘24とラチェット爪26と引張りばね27aと角度調整機構5とで構成される動作機構9は、三角リンク機構を構成している。言い換えると、回転錘24とラチェット爪26と付勢手段と角度調整手段とで構成される動作機構9は、三角リンク機構を構成している。
第4の軸83に対するラチェット爪26と回転錘24との間の相対角度が一定に保たれることによって、図14に示すように、ラチェット爪26の爪部26aがラチェットホイール25の歯部25aに噛合するまでラチェット爪26が第4の軸83まわりに回動しても、圧縮ばね27bの延びは、初期状態に対して変化しない。または、変化してもその変化は、微小である。また、調整ボルト50の先端部50aは、回転錘24の錘部24bの表面を摺動することがない。または、摺動してもその摺動範囲は微小であって摺動抵抗も微小である。
このため、第7の実施形態では、第1の実施形態と同様に、調整ボルト50の先端部50aは、低摩擦材で形成され、回転錘24の表面には、グリースが塗布されている。しかし、調整ボルト50と回転錘24の錘部24bの表面との摺動抵抗が調速機20の動作速度に影響を与えない場合は、調整ボルト50の先端部50aは、低摩擦材で形成されなくてもよい。錘部24bの表面にグリースが塗布されなくてもよい。なお、延出部26bには、シーブ23の貫通孔23aの縁と接触しないように、溝103が形成されている。
第7の実施形態のエレベータ10の調速機20では、引張りばね27aの延びが初期状態に対して変化しない。または変化してもその変化は微小である。このため、調速機20の動作速度の調整作業の困難さを解消することができる。また、調整ボルト50の先端部50aが回転錘24の錘部24bの表面を摺動しない。または摺動しても摺動範囲は微小である。このため、回転おもり24の回動を抑制する摺動抵抗が生じない。または、摺動抵抗が生じても微小である。それゆえ、調速機20の動作速度の調整作業の困難さが解消される。動作速度の調整作業の困難さがされることによって、調速機20ごとの性能のばらつきが低減され、調速機20の品質が向上する。
また、回転錘24とラチェット爪26の回転軸として第4の軸83を共通に用いることによって、部品点数を削減することができる。このため、調速機20の構造の簡素化および製作コストを削減することができる。
つぎに、本発明の第8の実施形態に係るエレベータ10の調速機20について、図15を参照して説明する。
図15に示すように、第8の実施形態では、ラチェット爪26と回転錘24とは、第7の実施形態と同様に、第4の軸83まわりに回転可能に設けられている。
第8の実施形態の位置決手段1は、第2の実施形態と同様である。なお、第8の実施形態では、遠心力によって回転錘24とラチェット爪26とが回動する場合、回転錘24とラチェット爪26との相対角度が変化しない。
このため、延出部26bに形成されるボルト貫通孔71は、ラチェット爪26の爪部26aとラチェットホイール25の歯部25aとが噛合した状態において、ラチェットホイール25の回転が止められることによってシーブ23の回転が止められて回転錘24だけが初期状態の位置に戻っても、その際のばね支持ボルト70の姿勢の変化を許容する大きさを有していればよい。
なお、延出部26bは、第2の実施形態と第3の実施形態と同様に、シーブ23の貫通孔23aに達する長さを有する必要はない。また、第1の実施形態と同様に、調整ボルト50の先端部50aは、低摩擦材で形成されており、回転錘24の錘部24bの表面にはグリースが塗布されている。しかし、第7の実施形態と同様に、調整ボルト50の先端部50aと錘部24bの表面との摺動抵抗が調速機20の動作速度の調整に影響を与えない場合は、調整ボルト50の先端部50aは、低摩擦材で形成されなくてもよい。錘部24bの表面にグリースが塗布されなくてもよい。
また、第8の実施形態では、ボルト貫通孔71は、第4の軸83を挟んでラチェット爪26の爪部26aと反対側に形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、回転錘24の錘部24bが第4の軸83を越えて爪部26a側まで延びて設けられる場合は、ボルト貫通孔71が第4の軸83と爪部26aとの間に形成されてもよい。この場合は、付勢機構7は、ラチェット爪26と錘部24bとの間に設けられる。この場合であっても、圧縮ばね27bは、爪部26aがラチェットホイール25の歯部25aから離れる方向にラチェット爪26を付勢する。
第8の実施形態のエレベータ10の調速機20は、第2の実施形態と第7の実施形態と同様な効果を得ることができる。
つぎに、本発明の第9の実施形態に係るエレベータ10の調速機20について、図16を参照して説明する。
図16に示すように、第9の実施形態では、ラチェット爪26と回転錘24とは、第7の実施形態と同様に、第4の軸83まわりに回転可能に設けられている。第9の実施形態の位置決手段1は、第3の実施形態の位置決手段1と同様である。
なお、第9の実施形態では、遠心力によって回転錘24とラチェット爪26とが回動する場合、回転錘24とラチェット爪26との相対角度が変化しない。このため、延出部26bに形成されるボルト貫通孔71は、ラチェット爪26の爪部26aがラチェットホイール25の歯部25aと噛合した状態において、ラチェットホイール25の回転が止められることによってシーブ23の回転が止められて回転錘24だけが初期状態の位置に戻っても、その際のばね支持ボルト70の姿勢の変化を許容する大きさを有していればよい。
また、延出部26bは、第2の実施形態と第3の実施形態と同様に、シーブ23の貫通孔23aに達する長さを有する必要はない。
また、第9の実施形態では、ボルト貫通孔71は、第4の軸83を挟んでラチェット爪26の爪部26aと反対側に形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、回転錘24の錘部24bが第4の軸83を越えて爪部26a側まで延びて設けられる場合は、ボルト貫通孔71が第4の軸83と爪部26aとの間に形成されてもよい。この場合は、付勢機構7は、ラチェット爪26と錘部24bとの間に設けられる。角度調整機構5は、ラチェット爪26を挟んで錘部24bと反対側に設けられる。この場合であっても、圧縮ばね27bは、爪部26aがラチェットホイール25の歯部25aから離れる方向にラチェット爪26を付勢する。
第9の実施形態のエレベータ10の調速機20では、角度調整機構5が付勢機構7のばね支持ボルト70を利用して構成されている。このため、第9の実施形態のエレベータ10の調速機20は、第8の実施形態の効果に加えて、部品点数を削減して簡素な構造で動作速度を細かく調整できる。
つぎに、本発明の第10の実施形態に係るエレベータ10の調速機20について、図17と図18とを参照して説明する。
図17に示すように、第10の実施形態では、ラチェット爪26と回転錘24とは、第7の実施形態と同様に、第4の軸83まわりに回転可能に設けられている。
第10の実施形態の位置決手段1は、第4の実施形態と同様である。図18に示すように、第10の実施形態では、ねじりばね27cは、第4の軸83においてシーブ23と回転錘24の本体部24aとの間に設けられている。
ねじりばね27cの一端は、例えば回転錘24の錘部24bに固定されている。ねじりばね27cの他端は、ラチェット爪26の延出部26bに固定されている。延出部26bには、第7の実施形態と同様に溝103が形成されている。
なお、第1の実施形態と同様に、調整ボルト50の先端部50aは、樹脂51aで形成されている。回転錘24の錘部24bの表面には、グリースが塗布されている。しかし、第7の実施形態と同様に、調整ボルト50の先端部50aと錘部24bとの摺動抵抗が、調速機20の動作速度の調整に影響を与えなければ、調整ボルト50の先端部50aは、樹脂51aで形成されなくてもよい。錘部24bの表面にグリースが塗布されなくてもよい。
第10の実施形態のエレベータ10の調速機20は、第4の実施形態と第7の実施形態と同様な効果を得ることができる。さらに、ねじりばね27cを既存の第4の軸83に設けることによって、調速機20の構造を簡素にすることができる。
つぎに、本発明の第11の実施形態に係るエレベータ10の調速機20について、図19を参照して説明する。
図19に示すように、第11の実施形態のねじりばね27cは、第4の軸83においてシーブ23とラチェット爪26との間に設けられている。ねじりばね27cの一端は、例えば回転錘24の錘部24bに固定されている。ねじりばね27cの他端は、ラチェット爪26の延出部26bに固定されている。この場合であっても、ねじりばね27cは、調速機20の外形において、回転錘24を越えないように設けられる。
なお、図19では、ねじりばね27cを示すために角度調整機構5は省略されているが、調速機20は、実際は第10の実施形態と同様に角度調整機構5を備えている。
第11の実施形態のエレベータ10の調速機20は、第10の実施形態と同様な効果をえることができる。
なお、第1の実施形態から第11の実施形態の相互間において、同様な機能を有する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
また、第1から11の実施形態では、調速機20は、籠11の下降速度が安全速度を超えると非常停止装置15が動作を開始するように構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、籠11の上昇速度が安全速度を超えると非常停止装置15の動作を開始するように構成されていてもよい。また、図中に示されているグリース51bは、誇張して厚く描かれている。
本発明の第1の実施形態に係るエレベータの調速機を備えるエレベータを模式的に示す概略的構成図。 図1に示されたエレベータの調速機の正面図。 図2に示された位置決手段の拡大図。 図3に示されたF4−F4線に沿って示される断面図。 図2に示されたラチェット爪の爪部とラチェットホイールの歯部とが噛合している状態を拡大して示す正面図。 本発明の第2の実施形態に係るエレベータの調速機のラチェット爪の近傍を拡大して示す正面図。 本発明の第3の実施形態に係るエレベータの調速機の位置決手段の近傍を拡大して示す正面図。 本発明の第4の実施形態に係るエレベータの調速機の位置決手段の近傍を拡大して示す正面図。 図8に示されたF9−F9線に沿って示される断面図。 本発明の第5の実施形態に係るエレベータの調速機の位置決め手段の近傍を、図9と同じ方向に見る平面図。 本発明の第6の実施形態に係るエレベータの調速機の位置決め手段の近傍を、図9と同じ方向に見る平面図。 本発明の第7の実施形態に係るエレベータの調速機の位置決手段の近傍を拡大して示す正面図。 図12に示されたF13−F13線に沿って示される断面図。 図12に示されたラチェット爪とラチェットホイールとが噛合している状態を示す拡大図。 本発明の第8の実施形態に係るエレベータの調速機の位置決手段の近傍を拡大して示す正面図。 本発明の第9の実施形態に係るエレベータの調速機の位置決手段の近傍を拡大して示す正面図。 本発明の第10の実施形態に係るエレベータの調速機の位置決手段の近傍を拡大して示す正面図。 図17に示されたF18−F18線に沿って示される断面図。 本発明の第11の実施形態に係るエレベータの調速機の位置決め手段の近傍を、図18と同じ方向に見る平面図。
符号の説明
5…角度調整機構(角度調整手段)、7…付勢機構(付勢手段)、10…エレベータ、11…籠、16…セフティ−リンク(リンク機構)、22…調速機ロープ、23…シーブ、24…回転錘、25…ラチェットホイール、25a…歯部(噛合部)、26…ラチェット爪、26a…爪部(噛合部)、26b…延出部(ラチェット爪においてラチェット爪の回動軸を挟んで噛合部と反対側)、27a…引張りばね、27b…圧縮ばね、27c…ねじりばね、28…ロープ掴み機構、28a…作動レバー、28b…掴み具、28c…掴みばね(ばね)、29…調速ばね、40…第1の軸(シーブの回転軸)、45…第3の軸(ラチェット爪の回動軸)、50a…先端部(低摩擦材)、51…グリース(低摩擦材)、54…ロッド、70…支持ボルト(ばね支持部材)、71…ボルト貫通孔(貫通孔)、72…付勢用調整ナット(ばね受部)、75…角度調整用調整ナット(回動抑制部)。

Claims (12)

  1. エレベータの籠の非常停止装置を動作させるリンク機構に連結された調速機ロープが巻き掛けられて前記籠の運動と同期して回転するシーブと、
    前記シーブの回転軸から半径方向に離れた位置で前記シーブに枢着される回転錘と、
    前記シーブが回転することによる遠心力で前記シーブの回転中心から離れる方向へ回動する前記回転錘の動きを抑制する方向に設けられる調速ばねと、
    前記シーブの半径方向に外側に配置されて前記調速機ロープを前記シーブの外周縁との間に挟み込む掴み具およびこの掴み具を保持するレバーを有するロープ掴み機構と、
    前記シーブの回転軸と同軸に配置されるラチェットホイールと、
    前記シーブの回転軸から半径方向に離れた位置で前記ラチェットホイールと一端が連結され、ばねを介して前記レバーと他端が連結されるロッドと、
    前記シーブの回転軸から半径方向に離れた位置で前記シーブに枢着され、前記籠が設定速度以上で降下する場合に遠心力によって回動する前記回転錘に押されて回動し、前記ラチェットホイールと噛合するラチェット爪と、
    前記回転錘と前記ラチェット爪との間に設けられて前記回転錘と前記ラチェット爪との相対角度を調整する角度調整手段と、
    前記回転錘と前記ラチェット爪との間に設けられて前記回転錘と前記ラチェット爪との噛合部が互いに離れる方向へ前記回転錘と前記ラチェット爪とを相対的に付勢する付勢手段と、
    を具備することを特徴とするエレベータの調速機。
  2. 前記回転錘と前記ラチェット爪とは、それぞれ同軸回りに回動自在に設けられることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの調速機。
  3. 前記角度調整手段と前記付勢手段とが、それぞれ別体に設けられることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの調速機。
  4. 前記付勢手段は、
    一端が前記ラチェット爪に掛止され、他端が前記回転錘に掛止される引張りばねであることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの調速機。
  5. 前記付勢手段は、
    前記回転錘に一端部が固定されるとともに、前記ラチェット爪に設けられる貫通孔を貫通して前記回転錘から離れる方向に延びるばね支持部材と、
    前記ばね支持部材と同軸に設けられ、前記ラチェット爪と前記ラチェットホイールとの噛合部が互いに離れる方向へラチェット爪を付勢する圧縮ばねと、
    前記圧縮ばねを挟んで前記ラチェット爪と反対側の前記ばね支持部材に設けられて前記圧縮ばねの一端を支持し、前記ラチェット爪との距離を変位させることによって前記圧縮ばねの付勢力を調整するばね受部と、
    を具備することを特徴とする請求項3に記載のエレベータの調速機。
  6. 前記付勢手段は、一端が前記回転錘に固定され、他端が前記ラチェット爪に固定されるねじりばねであることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの調速機。
  7. 前記角度調整手段と前記付勢手段とが一体に設けられることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの調速機。
  8. 前記付勢手段は、
    前記回転錘に一端部が固定されるとともに、前記ラチェット爪に設けられる貫通孔を貫通して前記回転錘から離れる方向に延びるばね支持部材と、
    前記ばね支持部材と同軸に設けられ、前記ラチェット爪と前記ラチェットホイールとの噛合部が互いに離れる方向へラチェット爪を付勢する圧縮ばねと、
    前記圧縮ばねを挟んで前記ラチェット爪と反対側の前記ばね支持部材に設けられて前記圧縮ばねの一端を支持し、前記ラチェット爪との距離を変位させることによって前記圧縮ばねの付勢力を調整するばね受部と、
    を備え、
    前記角度調整手段は、
    前記ばね支持部材の途中に固定され、前記回転錘に面するラチェット爪を支持する回動抑制部材を有することを特徴とする請求項7に記載のエレベータの調速機。
  9. 前記付勢手段と前記ラチェット爪との摺動部分に低摩擦材を設けることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの調速機。
  10. 前記角度調整手段と前記回転錘との摺動部分に低摩擦材を設けることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの調速機。
  11. 前記角度調整手段と前記ラチェット爪との摺動部分に低摩擦材を設けることを特徴とする請求項7に記載のエレベータの調速機。
  12. 前記付勢手段は、前記ラチェット爪の回動軸を挟んで前記噛合部と反対側に設けられることを特徴とする請求項5または請求項7に記載のエレベータの調速機。
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