JPWO2006038300A1 - エレベータ装置 - Google Patents

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英司 安藤
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Abstract

基台には、綱車軸と一体に回転可能な調速機綱車が支持されている。調速機綱車には、調速機綱車の回転による遠心力により通常位置からトリップ位置へ変位されるフライウェイトが設けられている。綱車軸には、調速機綱車の周方向へ回動可能な調整レバーが設けられている。フライウェイトと調整レバーとの間には、遠心力に逆らう方向へフライウェイトを付勢する平衡ばねを有する連結体が接続されている。綱車軸には、綱車軸の軸線方向へ変位可能な操作部材が設けられている。調整レバーは、綱車軸の軸線方向への操作部材の変位により回動可能になっている。従って、通常位置のトリップ位置に対する距離の調整は、調整レバーの回動により行われるようになっている。

Description

この発明は、かごの移動に伴って回転される調速機綱車を有するエレベータの調速機に関するものである。
従来のエレベータ用調速機では、かごの速度が所定の過速度に達したことを検出するために、調速機綱車に設けられたフライウェイトが調速機綱車の回転による遠心力により回動されるようになっていることがある。かごには、かごの落下を阻止するための非常止め装置が搭載されている。調速機綱車には、非常止め装置に連結された調速機ロープが巻き掛けられている。従って、調速機綱車は、かごの速度に応じた速度で回転される。
この従来のエレベータ用調速機では、調速機綱車の回転速度が第1過速度になると、フライウェイトの回動によりかご停止用スイッチが作動されるようになっている。かご停止用スイッチの作動により、エレベータの駆動装置の電源が遮断され、駆動装置のブレーキ装置によりかごが停止される。また、調速機綱車の回転速度が第2過速度になると、フライウェイトがさらに回動され、調速機ロープを制動するための制動機構が動作されるようになっている。制動機構の動作により、調速機ロープが制動され、調速機ロープの制動により非常止め装置が動作される(特許文献1参照)。
特開2001−106454号公報
しかし、このような従来のエレベータ用調速機では、エレベータの運転中に第1及び第2過速度の設定を調整することができない。従って、調速機に設定される過速度は、かごの位置にかかわらず一定とされる。これにより、通常ではかごの速度が低速になる昇降路の上部及び下部をかごが移動されているときであっても、かごの速度が極端に高速になるまで調速機を動作させることができない。従って、かごへの衝撃を緩衝するための緩衝器の小形化を図ることができず、緩衝器が設置された昇降路のピット部の深さ寸法の縮小化を図ることができない。また、かごの行き過ぎや飛び上がりを許容するためのオーバーヘッド寸法も大きくなってしまい、オーバーヘッド寸法の縮小化を図ることもできない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、かごを非常停止させるための設定過速度を容易に調整することができるエレベータの調速機を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの調速機は、基台に回転自在に支持された綱車軸、かごとともに移動する調速機ロープが巻き掛けられ、綱車軸と一体に回転可能な調速機綱車、調速機綱車に設けられ、かつ通常位置と、通常位置よりも調速機綱車の径方向外側に位置するトリップ位置との間を調速機綱車に対して変位可能で、調速機綱車の回転による遠心力により通常位置からトリップ位置へ変位されるフライウェイト、フライウェイトのトリップ位置への変位により動作されて調速機ロープに制動力を与える制動機構、綱車軸に対して調速機綱車の周方向へ回動可能な調整レバー、調速機綱車の回転による遠心力に逆らう方向へフライウェイトを付勢する平衡ばねを有し、フライウェイト及び調整レバー間に接続された連結体、綱車軸に設けられ、綱車軸の軸線方向へ変位可能な操作部材、及び操作部材と調整レバーとを互いに連動させる連動機構を備え、調整レバーは、綱車軸の軸線方向への操作部材の変位により回動可能になっており、通常位置のトリップ位置に対する距離の調整は、調整レバーの回動により行われるようになっている。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1の調速機を示す正面図である。 図2の調速機を示す背面図である。 図3の調速機の要部を示す部分断面図である。 図3の調速機の要部を示す分解斜視図である。 図1のエレベータの正常運転時でのかごの速度、第1過速度及び第2過速度と最下階からかごまでの距離との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2によるエレベータの調速機を示す要部断面図である。 図7の調速機綱車の径方向に沿って見たときの調速機を示す要部構成図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1内の上部には、駆動装置2が設置されている。駆動装置2の綱車2aには、主索3が巻き掛けられている。昇降路1内には、かご4及び釣合おもり5が主索3により吊り下げられている。また、昇降路1内には、かご4の昇降を案内する一対のかごガイドレール6が設置され、釣合おもり5の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)が設置されている。
かご4の下部には、かご4の落下を阻止するための非常止め装置7が設けられている。かごガイドレール6の上部には、調速機支持部材8が固定されている。調速機支持部材8上には、かご4の過速度を検出して非常止め装置7を動作させる調速機9が支持されている。
昇降路1の底部近傍には、回転自在の張り車10が設けられている。調速機9及び張り車10には、調速機ロープ11が巻き掛けられている。調速機ロープ11の一端部及び他端部は、レバー12を介して非常止め装置7に接続されている。調速機ロープ11は、かご4の昇降に伴って循環移動される。
図2は、図1の調速機9を示す正面図である。図において、調速機支持部材8上には、基台13が固定されている。基台13には、水平に延びる綱車軸14が回転自在に支持されている。綱車軸14には、調速機ロープ11が巻き掛けられた調速機綱車15が固定されている。調速機綱車15は、綱車軸14と一体に回転される。
調速機綱車15の側面には、ピン16を中心に回動可能な一対のフライウェイト17が設けられている。各フライウェイト17は、ピン16を中心とした回動により、通常位置と、通常位置よりも調速機綱車15の径方向外側に位置するトリップ位置との間を変位可能になっている。各フライウェイト17は、調速機綱車15の回転による遠心力により通常位置からトリップ位置へ回動される。各フライウェイト17は、リンク18により互いに連結されている。
一方のフライウェイト17の一端部には、作動爪19が固定されている。作動爪19は、フライウェイト17の通常位置からトリップ位置への回動により、調速機綱車15の径方向外側へ変位される。
基台13には、駆動装置2への給電を停止し、かつ駆動装置2のブレーキ装置(図示せず)を動作させるためのかご停止用スイッチ20が取り付けられている。かご停止用スイッチ20は、スイッチ本体21と、スイッチ本体21に設けられ、作動爪19により操作されるスイッチレバー22とを有している。スイッチレバー22は、フライウェイト17が通常位置とトリップ位置との間に位置する停止動作位置に回動されたときに作動爪19により操作される。なお、フライウェイト17は、かご4の速度が第1過速度(通常は定格速度の1.3倍程度)に達したときに停止動作位置に回動され、かご4の速度が第2過速度(通常は定格速度の1.4倍程度)に達したときにトリップ位置に回動される。
調速機綱車15には、ピン16と平行な軸23を中心に回動可能なトリップレバー24が設けられている。一方のフライウェイト17には、トリップレバー24の一部が当接されている。トリップレバー24は、フライウェイト17の回動により軸23を中心に回動される。軸23には、トリップレバー24をフライウェイト17に当接させる方向へ付勢する捻りばね(図示せず)が設けられている。
基台13には、綱車軸14を中心に回転可能なラチェット25が設けられている。ラチェット25は、綱車軸14に対して回転されるようになっている。ラチェット25の外周部には、複数の歯が設けられている。
一方のピン16には、トリップレバー24及びラチェット25のいずれか一方に選択的に係合する係合爪26が回動可能に設けられている。係合爪26は、図示しない引きばねによりラチェット25に係合する方向へ付勢されている。係合爪26は、フライウェイト17が通常位置にあるときにはトリップレバー24と係合しラチェット25から開離されている。また、係合爪26は、フライウェイト17がトリップ位置へ回動されたときには、トリップレバー24との係合が外れ、引きばねのばね力により回動されてラチェット25に係合する。
また、基台13には、アーム27が回動自在に取り付けられている。アーム27には、調速機ロープ11を介して調速機綱車15に押し付けられるシュー28が回動自在に取り付けられている。アーム27の先端部27aには、ばね軸29が変位可能に通されている。ばね軸29の一端部には、ラチェット25に回動自在に接続された接続リンク30が固定されている。ばね軸29の他端部には、ばね受け部材31が設けられている。アーム27の先端部27aとばね受け部材31との間には、シュー28を調速機ロープ11に押し付けるための押し付けばね32が設けられている。
ラチェット25は、調速機綱車15の回転時での係合爪26との係合により調速機綱車15と同一方向へ回転される。これにより、アーム27は、シュー28が調速機綱車15に押し付けられる方向へ回動される。調速機ロープ11の移動は、シュー28が調速機ロープ11を介して調速機綱車15に押し付けられることにより制動される。
なお、調速機ロープ11に制動力を与えるための制動機構33は、トリップレバー24、ラチェット25,係合爪26、アーム27、シュー28、ばね軸29、接続リンク30、ばね受け部材31及び押し付けばね32を有している。
図3は、図2の調速機9を示す背面図である。図において、綱車軸14には、綱車軸14に対して調速機綱車15の周方向へ回動可能な調整レバー34が設けられている。調整レバー34は、綱車軸14が内側に通された円筒部35aを含むレバー本体35と、レバー本体35の外周部に設けられ、調速機綱車15の周方向へ延びる長穴36が設けられた回動規制部37と、レバー本体35の外周部に設けられ、レバー本体35の径方向外側へ延びるレバー片38とを有している。
調速機綱車15の側面には、長穴36に通されたピン39が固定されている。ピン39は、長穴36の長さ方向へ長穴36内をスライド可能になっている。回動規制部37は、調整レバー34の綱車軸14に対する回動により、ピン39に対してスライドされる。これにより、調整レバー34の回動量は規制される。
レバー片38は、レバー本体35の回動により調速機綱車15の周方向へ変位されるようになっている。一方のフライウェイト17の他端部とレバー片38との間には、フライウェイト17と調整レバー34とを連結する連結体40が接続されている。連結体40は、フライウェイト17及びレバー片38間に接続された伸縮可能な伸縮棒41と、伸縮棒41に設けられ、調速機綱車15の回転による遠心力に逆らう方向へフライウェイト17を付勢する平衡ばね42とを有している。
フライウェイト17及び調整レバー34は、連結体40により互いに連動されるようになっている。従って、フライウェイト17の通常位置は、調整レバー34の回動によりトリップ位置に近づく方向あるいは離れる方向へ調整可能になっている。即ち、通常位置からトリップ位置へ変位されるまでのフライウェイト17の回動角度(回動距離)は、調整レバー34により調整可能になっている。これにより、かご4を非常停止させるための第1及び第2過速度の大きさは、調整レバー34の回動により調整可能になっている。
図4は図3の調速機9の要部を示す部分断面図である。また、図5は、図3の調速機9の要部を示す分解斜視図である。綱車軸14には、綱車軸14の軸線方向へ変位可能な操作部材43が設けられている。操作部材43は、綱車軸14を囲む管部44と、管部44の外周部に設けられた板状のディスク部45とを有している。ディスク部45は、綱車軸14に軸線に対して垂直に配置されている。
綱車軸14とレバー本体35との間には、操作部材43と調整レバー34とを連動させる連動機構46が設けられている。連動機構46は、操作部材43の綱車軸14に対する変位を調整レバー34の綱車軸14に対する回動に変換するようになっている。
連動機構46は、操作部材43と一体とされた変位体47と、綱車軸14の外周面に設けられ、変位体47が綱車軸14に対して変位されたときに、変位体47を綱車軸14に対して回動させる第1案内部である綱車軸側スプライン部48と、円筒部35aの内周面に設けられ、変位体47が綱車軸14に対して変位されたときに、綱車軸側スプライン部48による変位体47の回動方向とは逆方向へ円筒部35aを変位体47に対して回動させるレバー側スプライン部49とを有している。
変位体47の内周面には、綱車軸側スプライン部48に嵌め合わされた内歯スプライン部50が設けられ、変位体47の外周面には、レバー側スプライン部49に嵌め合わされた外歯スプライン部51が設けられている。即ち、変位体47は、レバー本体35及び綱車軸14のそれぞれにスプライン結合されている。これにより、変位体47は、綱車軸14及び円筒部35aに対して綱車軸14の軸線方向へ回動されながら変位可能になっている。
綱車軸側スプライン部48及びレバー側スプライン部49のそれぞれの歯すじは、綱車軸14の軸線方向に対して傾斜されている。即ち、綱車軸側スプライン部48及びレバー側スプライン部49は、はす歯のスプライン部とされている。また、綱車軸側スプライン部48の歯すじの傾斜方向(ねじり方向)は、レバー側スプライン部49の歯すじの傾斜方向(ねじり方向)と逆方向になっている。さらに、綱車軸側スプライン部48の歯すじの傾斜角度(ねじり角)は、レバー側スプライン部49の歯すじの傾斜角度(ねじり角)と異なっている。
変位体47が綱車軸14に対して綱車軸14の軸線方向へ変位されたとき、変位体47の綱車軸14に対する回動と、円筒部35aの変位体47に対する回動とが同時に行われる。変位体47の綱車軸14に対する回動方向と、円筒部35aの変位体47に対する回動方向とは、互いに逆方向になっている。従って、調整レバー34は、変位体47が綱車軸14の軸線方向へ変位されたとき、変位体47の綱車軸14に対する回動角度と、円筒部35aの変位体に対する回動角度との角度差分だけ綱車軸14に対して回動される。
基台13には、操作部材43を綱車軸14の軸線方向へ変位させるためのアクチュエータ装置(図示せず)が設けられている。アクチュエータ装置は、ディスク部45に接触して操作部材43を変位させる腕部を有している。また、綱車軸14には、かご4の位置及び速度を検出するための検出部であるエンコーダ(図示せず)が設けられている。エンコーダは、調速機綱車15の回転に応じた信号を発生し、発生した信号をエレベータ制御装置(図示せず)へ送るようになっている。エレベータ制御装置は、エンコーダからの情報に基づいてアクチュエータ装置を制御するようになっている。
図6は、図1のエレベータの正常運転時でのかご4の速度、第1過速度及び第2過速度と最下階からかご4までの距離との関係を示すグラフである。図において、昇降路1には、最下階及び最上階(一方及び他方の終端階)近傍でかご4が加減速される加減速区間と、各加減速区間の間でかご4が一定の速度で移動する定速区間とが設けられている。
エレベータ制御装置には、通常運転時のかご4の速度である通常速度パターン55と、通常速度パターン55よりも大きな値とされた第1過速度パターン56と、第1過速度パターン56よりも大きな値とされた第2過速度パターン57とが、それぞれかご4の位置に対応させて設定されている。
通常速度パターン55、第1過速度パターン56及び第2過速度パターン57は、定速区間では一定値となるように、加減速区間では終端階へ向けて連続的に小さくなるようにそれぞれ設定されている。
エレベータ制御装置は、第1及び第2過速度のそれぞれの大きさが第1及び第2過速度パターン56,57に沿って調整されるようにアクチュエータ装置を制御するようになっている。即ち、エレベータ制御装置は、加減速区間内でかご4の位置が最下階あるいは最上階に近づくにつれて、第1及び第2過速度のそれぞれの大きさが連続的に小さくなるように、アクチュエータ装置を制御するようになっている。
この例では、エレベータ制御装置は、加減速区間内でかご4が最下階あるいは最上階に近づく方向へ移動されたときに、フライウェイト17の通常位置とトリップ位置との間の回動距離が小さくなる方向へ操作部材43を変位させるようにアクチュエータ装置を制御するようになっている。また、エレベータ制御装置は、加減速区間内でかご4が最下階あるいは最上階から離れる方向へ移動されたときに、フライウェイト17の通常位置とトリップ位置との間の回動距離が大きくなる方向へ操作部材43を変位させるようにアクチュエータ装置を制御するようになっている。
次に、動作について説明する。エレベータ制御装置では、エンコーダからの情報に基づいてかご4の速度が常時求められている。かご4が定速区間内を移動されているときには、操作部材43がアクチュエータ装置により変位されることはなく、所定の位置に定置されている。従って、第1及び第2過速度のそれぞれの大きさは、かご4の位置に関係なく一定となっている。
かご4が加減速区間内を移動されているときには、アクチュエータ装置がエレベータ制御装置の制御により動作され、操作部材43がかご4の位置に応じて変位される。これにより、フライウェイト17の通常位置は、かご4の位置が最下階あるいは最上階に近づくほど調速機綱車15の径方向外側へ変位され、かご4の位置が最下階あるいは最上階から離れるほど調速機綱車15の径方向内側へ変位されるように調整される。即ち、第1及び第2過速度のそれぞれの大きさは、かご4が最下階あるいは最上階に近づくほど連続的に小さくされ、最下階あるいは最上階から離れるほど連続的に大きくされる。
通常運転時には、かご4は通常速度パターン55に従って昇降路1内を移動される。このとき、フライウェイト17は、かご4の速度に応じた調速機綱車15の回転による遠心力により調速機綱車15の径方向外側へ回動されている。
何らかの原因で、かご4の速度がさらに上昇し、かご4の速度が第1過速度パターン56の値に達したときには、フライウェイト17が停止動作位置まで回動され、スイッチレバー22が作動爪19により操作される。これにより、駆動装置2への給電がエレベータ制御装置の制御により停止され、ブレーキ装置が動作されてかご4が停止される。
例えば主索3が破断した場合など、駆動装置2が停止しても、かご4が停止することなく移動され、かご4の速度が第2過速度パターン57の値に達したときには、フライウェイト17が調速機綱車15の回転による遠心力によりさらに回動され、トリップ位置に達する。これにより、係合爪26は、トリップレバー24との係合が外れて回動され、ラチェット25に係合される。これにより、ラチェット25が調速機綱車15の回転方向へ僅かに回転される。
ラチェット25の回転力は、接続リンク30、ばね軸29、ばね受け部材31及び押し付けばね32を介してアーム27に伝達される。これにより、アーム27が回動され、シュー28は、調速機ロープ11に接触した後に、押し付けばね32により調速機ロープ11に押し付けられる。これにより、調速機ロープ11は制動される。
調速機ロープ11の移動が停止されると、かご4が移動され続けることにより、レバー12が操作され、非常止め装置7が動作する。
このようなエレベータの調速機9では、調速機綱車15の周方向へ回動可能な調整レバー34と、綱車軸14の軸線方向へ変位可能な操作部材43とが連動機構46を介して連動されるようになっており、フライウェイト17が調整レバー34の回動により回動されるようになっているので、調速機綱車15が回転している状態であっても、操作部材43を綱車軸14の軸線方向へ変位させることにより、フライウェイト17の通常位置からトリップ位置までの回動角度を調整することができ、第1及び第2過速度の大きさをかご4の位置に対応させて容易に変化させることができる。
これにより、終端階近傍に設けられた加減速区間では、第1及び第2過速度の大きさを終端階に向かって小さくすることができ、各加減速区間の間に設けられた定速区間では、第1及び第2過速度の大きさを一定にすることができる。従って、終端階近傍では、定速区間よりも第1及び第2過速度を小さくすることができ、かご4の非常停止の際の制動距離を短くすることができる。これにより、昇降路1のピット部に設けられた緩衝器の小形化を図ることができ、ピット部の深さ寸法を小さくすることができる。また、かご4の行き過ぎや飛び上がりを許容するためのオーバーヘッド寸法の縮小化を図ることもできる。即ち、昇降路1の高さ方向の寸法の縮小化を図ることができる。
また、連動機構46は、操作部材43と一体とされた変位体47と、綱車軸14の外周面に設けられ、変位体47が綱車軸14に対して変位されたときに、変位体47を綱車軸14に対して回動させる綱車軸側スプライン部48と、調整レバー34の円筒部35aの内周面に設けられ、変位体47が綱車軸14に対して変位されたときに、綱車軸側スプライン部48による変位体47の回動方向とは逆方向へ円筒部35aを変位体47に対して回動させるレバー側スプライン部49とを有しているので、綱車軸14の軸線方向への変位体47の変位に対して綱車軸側スプライン部48及びレバー側スプライン部49により所定の抵抗力を発生させることができ、調速機綱車15の回転よる遠心力や振動により変位体47の綱車軸14に対する位置がずれることを防止することができる。
また、変位体47は、歯すじが綱車軸14の軸線方向に対して傾斜された綱車側スプライン部48により綱車軸14に対してスプライン結合され、歯すじが綱車軸14の軸線方向に対して傾斜されたレバー側スプライン部49により円筒部35aに対してスプライン結合されているので、綱車軸14の軸線方向への変位体47の変位により、変位体47を綱車軸14に対してより確実に回動させることができ、円筒部35aを変位体47に対してより確実に回動させることができる。
なお、上記の例では、変位体47の円筒部35a及び綱車軸14に対する結合は、ともにスプライン結合とされているが、綱車軸14の軸線方向への変位体47の変位により変位体47を回動させることができる結合であればスプライン結合に限定しなくてもよい。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2によるエレベータの調速機を示す要部断面図である。また、図8は、図7の調速機綱車15の径方向に沿って見たときの調速機9を示す要部構成図である。図において、変位体47には、調速機綱車15の径方向へ延びるスライドピン61が貫通した状態で固定されている。スライドピン61は、変位体47の内周面から突出した第1突出部61aと、変位体47の外周面から突出した第2突出部61bとを有している。
綱車軸14の外周面には、第1突出部61aがスライド可能に挿入された綱車軸側溝部62が設けられている。綱車軸側溝部62は、綱車軸14の軸線方向に対して傾斜されている。第1突出部61aは、綱車軸14の軸線方向への変位体47の変位により、綱車軸側溝部62に沿って案内される。これにより、変位体47は、綱車軸14に対して回動されながら綱車軸14の軸線方向へ変位される。
円筒部35aの内周面には、第2突出部61bがスライド可能に挿入されたレバー側溝部63が設けられている。レバー側溝部63は、綱車軸側溝部62の傾斜方向とは逆方向に綱車軸14の軸線方向に対して傾斜されている。第2突出部61bは、綱車軸14の軸線方向への変位体47の変位により、レバー側溝部63に沿って案内される。円筒部35aは、綱車軸14の軸線方向への変位により、綱車軸側溝部62による変位体47の回動方向とは逆方向へ変位体47に対して回動される。
綱車軸14の軸線方向に対する綱車軸側溝部62の傾斜角度は、綱車軸14の軸線方向に対するレバー側溝部63の傾斜角度と異なっている。変位体47が綱車軸14に対して綱車軸14の軸線方向へ変位されたとき、変位体47の綱車軸14に対する回動と、円筒部35aの変位体47に対する回動とが同時に行われる。変位体47の綱車軸14に対する回動方向と、円筒部35aの変位体47に対する回動方向とは、互いに逆方向になっている。従って、調整レバー34は、変位体47が綱車軸14の軸線方向へ変位されたとき、変位体47の綱車軸14に対する回動角度と、円筒部35aの変位体に対する回動角度との角度差分だけ綱車軸14及び調速機綱車15に対して回動される。
なお、操作部材43と調整レバー34とを互いに連動させる連動機構64は、変位体47、スライドピン61、綱車軸側溝部62及びレバー側溝部63を有している。また、他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、変位体47の内周面から突出する第1突出部61aを案内することにより変位体47を綱車軸14に対して回動させる綱車軸側溝部62が綱車軸14に設けられ、変位体47の外周面から突出する第2突出部61bを案内することにより円筒部35aを変位体47に対して回動させるレバー側溝部63が円筒部35aの内周面に設けられているので、連動機構64の構成を簡単にすることができ、製造コストを低減することができる。
なお、上記の例では、綱車軸側溝部62が綱車軸14に設けられているが、綱車軸側溝部62を長穴としてもよい。また、上記の例では、レバー側溝部63が円筒部35aに設けられているが、レバー側溝部63を長穴としてもよい。




Claims (4)

  1. 基台に回転自在に支持された綱車軸、
    かごとともに移動する調速機ロープが巻き掛けられ、上記綱車軸と一体に回転可能な調速機綱車、
    上記調速機綱車に設けられ、かつ通常位置と、上記通常位置よりも上記調速機綱車の径方向外側に位置するトリップ位置との間を上記調速機綱車に対して変位可能で、上記調速機綱車の回転による遠心力により上記通常位置から上記トリップ位置へ変位されるフライウェイト、
    上記フライウェイトの上記トリップ位置への変位により動作されて上記調速機ロープに制動力を与える制動機構、
    上記綱車軸に対して上記調速機綱車の周方向へ回動可能な調整レバー、
    上記遠心力に逆らう方向へ上記フライウェイトを付勢する平衡ばねを有し、上記フライウェイト及び上記調整レバー間に接続された連結体、
    上記綱車軸に設けられ、上記綱車軸の軸線方向へ変位可能な操作部材、及び
    上記操作部材と上記調整レバーとを互いに連動させる連動機構
    を備え、
    上記調整レバーは、上記綱車軸の軸線方向への上記操作部材の変位により回動可能になっており、
    上記通常位置の上記トリップ位置に対する距離の調整は、上記調整レバーの回動により行われるようになっていることを特徴とするエレベータの調速機。
  2. 上記調整レバーは、上記綱車軸が内側に通された円筒部を含むレバー本体と、上記レバー本体に設けられ、上記連結体が接続されたレバー片とを有し、
    上記連動機構は、上記操作部材と一体とされた環状の変位体と、上記綱車軸の外周面に設けられ、上記変位体が上記綱車軸に対して変位されたときに、上記変位体を上記綱車軸に対して回動させる第1案内部と、上記円筒部の内周面に設けられ、上記変位体が上記綱車軸に対して変位されたときに、上記第1案内部による上記変位体の回動方向とは逆方向へ上記円筒部を上記変位体に対して回動させる第2案内部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの調速機。
  3. 上記第1案内部及び上記第2案内部の少なくともいずれか一方は、歯すじが上記綱車軸の軸線方向に対して傾斜されたスプライン部とされており、
    上記変位体は、上記スプライン部により、上記円筒部及び上記綱車軸の少なくともいずれか一方に対してスプライン結合されていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの調速機。
  4. 上記第1案内部及び上記第2案内部の少なくともいずれか一方は、上記綱車軸の軸線方向に対して傾斜された溝部とされており、
    上記変位体には、上記溝部に挿入された突出部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの調速機。


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