JP4697272B2 - Iii−v族化合物半導体基板の製造方法およびエピタキシャルウエハの製造方法 - Google Patents

Iii−v族化合物半導体基板の製造方法およびエピタキシャルウエハの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、III−V族化合物半導体基板の製造方法、エピタキシャルウエハの製造方法、III−V族化合物半導体基板およびエピタキシャルウエハに関し、より特定的にはFET(Field effect transistor:電界効果トランジスタ)、HEMT(High Electron Mobility Transistor:高電子移動度トランジスタ)などのデバイスに好適なIII−V族化合物半導体基板の製造方法、エピタキシャルウエハの製造方法、III−V族化合物半導体基板およびエピタキシャルウエハに関する。
III−V族化合物半導体は携帯電話の分野で高性能な増幅機能やスイッチ機能を有するためFET、HEMT、HBT(Heterojunction Bipolar Transistor:ヘテロ接合バイポーラトランジスタ)などの無線通信用デバイスの基礎材として用いられる。現在、携帯電話等に用いられるHEMTデバイスを製造する際、たとえばGaAs(ガリウム砒素)基板上にGaAs層、AlGaAs(アルミニウムガリウム砒素)層またはInGaAs(インジウムガリウム砒素)層等の薄膜のエピタキシャル層をMOVPE(Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy:有機金属化学気相堆積)法やMBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシ)法等により形成されている。この場合、GaAs基板等の表面に不純物等が付着していると良質なエピタキシャル層が得られず、かつその後のデバイス特性を劣化させることになる。たとえば、エピタキシャル層とGaAs基板との界面に自由電子を放出するような不純物が存在するとデバイスのピンチオフ特性やドレイン耐圧に影響を与えることが知られている。このような不具合を回避するために、従来、エピタキシャル成長前にGaAs基板表面のウエットエッチングを行ない、表面の不純物を除去したり、エピタキシャル成長装置内にGaAs基板を配置した後に導入ガスや熱等によるGaAs基板表面のクリーニングを行って不純物を除去していた。
しかしながら、上述した前処理やクリーニングを行なっても、クリーンルーム雰囲気や装置内からのごく微量の汚染、たとえば、クラーク数の高いSi(シリコン)などは管理された環境といえども比較的容易に付着しやすく、GaAs基板とエピタキシャル層との界面に蓄積され自由電子を放出する状態となり、上述したデバイス特性を劣化させる原因となることがある。
これら不具合の解決手段として、特開平9−320967号公報(特許文献1)には、紫外線オゾンを照射して、III−V族化合物半導体基板上に、2〜30nmの厚さを有する酸化膜を形成している化合物半導体ウエハの製造方法が開示されている。この特許文献1では、酸化膜を形成することによって、III−V族化合物半導体基板とエピタキシャル層との界面付近に残留するSiを電気的に不活性にすることが開示されている。
また特開平11−126766号公報(特許文献2)には、オゾン溶存超純水に浸漬することにより酸化膜を形成した後、アルカリ溶液またはアルカリと酸との混合溶液で洗浄することにより、酸化膜を除去する半導体結晶ウエハの洗浄方法が開示されている。この特許文献2では、III−V族化合物半導体基板の表面に残留している不純物を除去していることが開示されている。
また特開2003−206199号公報(特許文献3)には、III−V族化合物半導体基板とエピタキシャル層との界面に蓄積する酸素(O)とSiとの比が2以上である化合物半導体結晶が開示されている。この特許文献3では、SiとOとを化合してSiO2(二酸化ケイ素)に生成することにより、Si単体として界面に存在することを防止していることが開示されている。
また特開2006−128651号公報(特許文献4)には、Si酸化膜を有し、このSi酸化膜表面のヘイズが10ppm以下の半導体装置が開示されている。この特許文献4では、Si酸化膜によりIII−V族化合物半導体基板の表面に存在するSiおよびSi化合物が不活性化されているので、Siがドナーとして作用することによるキャリアの蓄積がなく、かつ表面モフォロジーが悪化しないことが開示されている。
特開平9−320967号公報 特開平11−126766号公報 特開2003−206199号公報 特開2006−128651号公報
しかしながら、上記特許文献1では、紫外線(UV)オゾン発生装置を用いて紫外線オゾンを照射している。すなわち、III−V族化合物半導体基板上に存在する酸素を紫外線によりオゾン化させて発生させるので、III−V族化合物半導体基板上に残存する不純物であるSiを不活性化に最適な酸化膜を得るために必要な酸素量の制御が難しく、所望の酸化膜を形成するために要する制御性が得られにくい。また気体中のオゾン密度が小さくなるため、III−V族化合物半導体基板の表面に接触するオゾン濃度にバラツキが生じる。したがって、酸化膜の厚みにバラツキが生じるという問題がある。
上記特許文献1〜4では、III−V族化合物半導体基板の表面に比較的多くの酸素が含まれている。表面の酸化の程度が進むにつれて、III−V族化合物半導体基板の表面が酸化膜に覆われる。このため、III−V族化合物半導体基板表面とエピタキシャル層との格子整合が悪くなったり、ステップ成長が困難になったりして、エピタキシャル層の原子レベルでの表面荒れが生じるという問題がある。
さらに、特許文献2では、オゾン水を用いて表面に酸化膜を形成している。オゾン水は中性液である。一般的に、III−V族化合物半導体基板を純水(中性)もしくはアルカリ性の溶液で処理すると、V族酸化物が除去されやすく、酸性液で処理すると、III族酸化物が除去されやすい。したがって、特許文献2のように中性のオゾン水で処理すると、III−V族化合物半導体の基板表面はストイキオメトリ(化学量論的組成)としてはIII族リッチな表面になりやすい。エピタキシャル成長の昇温過程では相対的にV族元素の解離がIII族元素の解離より起こりやすい。このため、エピタキシャル層を成長すると、III族酸化物は残存しやすく、基板状態でのストイキオメトリを引き継いでIII族リッチになりやすい。このストイキオメトリのアンバランスがエピタキシャル層の表面荒れの原因の1つになる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、酸化膜の厚みを精度よく制御でき、かつエピタキシャル層を形成したときに表面荒れを抑制するIII−V族化合物半導体基板の製造方法、エピタキシャルウエハの製造方法、III−V族化合物半導体基板およびエピタキシャルウエハを提供することである。
本発明のIII−V族化合物半導体基板の製造方法は、以下の工程が実施される。まず、III−V族化合物半導体からなる基板が準備される。そして、この基板が酸性溶液で洗浄される。そして、洗浄する工程後に、湿式法により基板上に酸化膜が形成される。
本発明のIII−V族化合物半導体基板の製造方法によれば、酸化膜を形成する前に、酸性溶液で基板を洗浄している。本発明者は鋭意研究の結果、酸性溶液で基板を洗浄すると、基板の表面において、V族原子が相対的に多く存在し、III族原子が相対的に少なく存在することを見出した。このIII−V族化合物半導体基板を用いてエピタキシャル層を形成する際には、成長の昇温過程でV族元素の解離圧が高いため、V族原子が解離しやすい。しかし、本発明のIII−V族化合物半導体基板の表面にはV族原子が多く存在するので、エピタキシャル層を形成すると表面においてV族原子が少なくなることを抑制することができる。このため、エピタキシャル層の表面のV族原子とIII族原子とのストイキオメトリバランスを拮抗させることができる。このIII族元素とV族元素との均衡により、エピタキシャル層の表面を平滑にし、エピタキシャル層の表面荒れを抑制することができる。
また湿式法により酸化膜を形成している。湿式法では、溶液中の酸化剤濃度と基板処理時間とを制御することで、容易に酸化膜の厚みを制御できる。このため、酸化膜の厚みを精度よく制御することができる。
なお、基板表面に酸化膜を形成することにより、その酸素がエピタキシャル成長過程でIII−V族化合物半導体中に深い不純物準位を形成し、Siの自由電子を捕獲する働きをする。基板表面に存在するSiキャリアを補償するために最適な量の酸化膜を付与することで、自由電子を不活性化することができる。このため、酸化膜を形成することにより、ピンチオフ特性やドレイン耐圧といったデバイス特性に有利に寄与する。
以上のように、酸化膜の厚みを制御することにより基板とエピタキシャル層との界面のキャリアを無害化し、かつ酸性溶液による洗浄によりエピタキシャル層の表面荒れを抑制したIII−V族化合物半導体基板を製造することができる。
上記III−V族化合物半導体基板の製造方法において好ましくは、上記酸化膜を形成する工程では、15Å以上30Å以下の厚みを有する酸化膜を形成する。
酸化膜の厚みが15Å以上の場合、酸化膜中のOによりSiを効果的に不活性化することができる。このため、Siがキャリアとして振舞うことによる影響を低減することができる。一方、酸化膜の厚みが30Å以下の場合、III−V族化合物半導体基板上にエピタキシャル層を形成したときに、酸化膜によるエピタキシャル層の表面荒れの影響を低減できるので、効果的に表面荒れを抑制することができる。
上記III−V族化合物半導体基板の製造方法において好ましくは、洗浄する工程では、pHが6未満の酸性溶液を用いる。
これにより、基板の表面をV族リッチにし、エピタキシャル層成長後の表面のストイキオメトリの均衡を保つことができる。このため、エピタキシャル層の表面荒れをより抑制することができる。
上記III−V族化合物半導体基板の製造方法において好ましくは、酸化膜を形成する工程では、過酸化水素水を用いて酸化膜を形成する。
過酸化水素水は、その分解反応速度が極めて小さく、溶液中の酸素濃度の時間安定性が高いため、酸化膜の厚みの制御性が良い。このため、酸化膜を再現性よく形成することができる。
上記III−V族化合物半導体基板の製造方法において好ましくは、準備する工程では、GaAs(ガリウム砒素)、InP(インジウムリン)またはGaN(窒化ガリウム)よりなる基板を準備する。
これにより、半導体素子として有用なIII−V族化合物半導体基板を製造することができる。
本発明のエピタキシャルウエハの製造方法は、以下の工程が実施される。まず、上記いずれかに記載のIII−V族化合物半導体基板の製造方法によりIII−V族化合物半導体基板が製造される。そして、III−V族化合物半導体基板上にエピタキシャル層が形成される。
本発明のエピタキシャルウエハの製造方法によれば、まず酸性溶液でIII−V族化合物半導体基板表面をV族元素リッチに制御し、その後酸化膜の厚みを再現性よく制御したIII−V族化合物半導体基板上にエピタキシャル層を形成している。酸性溶液で処理することによりIII−V族化合物半導体基板の表面のV族元素が相対的に多くなるため、この上に形成したエピタキシャル層表面のV族元素の脱落が抑制されているので、そのIII族元素とV族元素との均衡によりエピタキシャル層の表面荒れを抑制することができる。また酸化膜の厚みの制御性がよいので、Siキャリアを精度よく(再現性よく)補償して無害化することができる。このため、ピンチオフ特性やドレイン耐圧などのデバイス特性に有利に寄与するエピタキシャルウエハを製造することができる。
本発明のIII−V族化合物半導体基板は、上記いずれかに記載のIII−V族化合物半導体基板の製造方法により製造されている。
本発明のIII−V族化合物半導体基板によれば、V族原子が相対的に多く存在し、III族原子が相対的に少なく存在する表面を有する基板を備えている。一方、エピタキシャル層を形成する際には、成長の昇温過程でV族元素の解離圧が高いため、V族元素が解離しやすい。つまり、エピタキシャル層の表面のV族原子とIII族原子とのストイキオメトリバランスがエピタキシャル成長後には拮抗するように作用する。このため、このIII−V族化合物半導体基板上にエピタキシャル層を形成する際に、エピタキシャル層の表面荒れを抑制することができる。
また厚みを精度よく制御した酸化膜を備えている。このため、Siキャリアを不活性化することができるので、このIII−V族化合物半導体基板を用いて半導体素子を形成すると、半導体素子の特性を向上することができる。
上記III−V族化合物半導体基板において好ましくは、酸化膜は、15Å以上30Å以下の厚みを有している。
酸化膜の厚みが15Å以上の場合、Siキャリアが充分に不活性化されているので、このIII−V族化合物半導体基板を用いて半導体素子を形成すると、半導体素子の特性を向上することができる。酸化膜の厚みが30Å以下の場合、III−V族化合物半導体基板上にエピタキシャル層を形成したときに、酸化膜によるエピタキシャル層の表面荒れの影響が低減されているので、効果的に表面荒れを抑制することができる。
本発明のエピタキシャルウエハは、上記いずれかに記載のIII−V族化合物半導体基板と、このIII−V族化合物半導体基板上に形成されたエピタキシャル層とを備えている。
本発明のエピタキシャルウエハによれば、表面をV族元素リッチに制御し、かつ酸化膜の厚みを再現性よく制御したIII−V族化合物半導体基板上にエピタキシャル層が形成されている。V族原子の脱落が抑制されているので、エピタキシャル層の表面荒れが抑制されている。また酸化膜の厚みのバラツキが抑制されているので、不活性化するSi量が制御されている。このため、このエピタキシャルウエハを用いて半導体素子を形成すると、半導体素子の特性を向上することができる。
なお、明細書において、「III−V族化合物半導体基板」とは、III族原子とV族原子とを含む化合物半導体基板を意味する。「III族」とは、旧IUPAC(The International Union of Pure and Applied Chemistry)方式のIIIB族を意味し、「V族」とは旧IUPAC方式のVB族を意味する。
本発明のIII−V族化合物半導体基板の製造方法、エピタキシャルウエハの製造方法、III−V族化合物半導体基板およびエピタキシャルウエハによれば、酸性溶液で洗浄し、かつ湿式法で酸化膜を形成することにより、酸化膜の厚みを精度よく制御でき、かつエピタキシャル層を形成したときに表面荒れを抑制することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態および実施例を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付してその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態におけるIII−V族化合物半導体基板を概略的に示す断面図である。図1を参照して、本実施の形態におけるIII−V族化合物半導体基板を説明する。
図1に示すように、本実施の形態におけるIII−V族化合物半導体基板10は、基板11と、酸化膜12とを備えている。酸化膜12は、基板11上に形成されている。
基板11は、たとえばGaAs、InP、GaN、AlN(窒化アルミニウム)、InN(窒化インジウム)などのIII−V族化合物半導体からなり、GaAs、InPまたはGaNよりなることが好ましい。
酸化膜12は、基板11側に位置する面と反対側の表面12aを有している。酸化膜12は、15Å以上30Å以下の厚みHを有していることが好ましく、17Å以上19Å以下であることがより好ましい。酸化膜12の厚みHが15Å以上の場合、Siが十分に不活性化されているので、このIII−V族化合物半導体基板10を用いて半導体素子を形成すると、半導体素子の特性を向上することができる。酸化膜12の厚みHが17Å以上の場合、半導体素子の特性をより向上することができる。一方、酸化膜12の厚みHが30Å以下の場合、III−V族化合物半導体基板10上にエピタキシャル層を形成したときに、酸化膜12によるエピタキシャル層の表面荒れの影響が低減されるので、効果的に表面荒れを抑制することができる。酸化膜12の厚みHが19Å以下の場合、より効果的に表面荒れを抑制することができる。
なお、上記「酸化膜12の厚み」とは、たとえばエリプソメータを用いてIII−V族化合物半導体基板10の略中央部に位置する酸化膜12の厚みを測定した値である。
また酸化膜12は、III族原子、V族原子、O原子およびSi原子を含んでいることが好ましい。
また酸化膜12の酸化指数は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましい。酸化指数が0.5以上の場合、酸化膜12の実質的な厚みHを判断することができる。酸化指数が0.7以上の場合、酸化膜12の実質的な厚みHを十分に判断することができる。
なお、上記「酸化膜12の酸化指数」とは、たとえばXPS法により、III族原子とO原子との結合数(III族−O)、V族原子とO原子との結合数(V族−O)、Ga原子とAs原子との結合数(III族−V族)とを測定し、{((III族−O)+(V族−O)}/{(III族−V族)+(III族−O)+(V族−O)}の式より算出される値を意味する。
図2は、本実施の形態におけるIII−V族化合物半導体基板の製造方法のフローチャートを示す図である。図2を参照して、本実施の形態におけるIII−V族化合物半導体基板の製造方法について説明する。
まず、図2に示すように、III−V族化合物半導体からなる基板11を準備する準備工程(S11)を実施する。準備工程(S11)では、GaAs、InPまたはGaNよりなる基板11を準備することが好ましい。
次に、基板11を酸性溶液で洗浄する洗浄工程(S12)を実施する。この洗浄工程(S12)を実施することにより、基板11の表面はV族原子が脱落することを抑制できる。このため、洗浄工程(S12)後の基板11は、V族リッチの表面を有する。
洗浄工程(S12)では、用いる酸性溶液のpHは6未満が好ましく、2.0以上5.5以下がより好ましい。pHが6未満の場合、基板11の表面からV族原子が脱落することをより抑制することができるので、基板11の表面をよりV族リッチにすることができる。pHが5.5以下の場合、基板11の表面をより一層V族リッチにすることができる。一方、pHが2.0以上の場合には、基板11の表面をV族リッチにすることができるとともに、酸性溶液による表面荒れを抑制することができる。
洗浄工程(S12)で用いる酸性溶液は特に限定されないが、たとえば希塩酸、希硫酸、希硝酸、有機酸などを用いることができる。有機酸としては、たとえば蟻酸、酢酸、蓚酸、乳酸、りんご酸、クエン酸などを用いることができる。
洗浄工程(S12)で用いられる酸性溶液の温度は特に限定されないが、室温とすることが好ましい。室温とすることによって、III−V族化合物半導体基板10の製造装置を簡略化できる。
また、洗浄時間は特に限定されないが、たとえば10秒以上300秒以下が好ましい。この範囲内で洗浄工程(S12)を実施すると、酸性溶液の費用を削減でき、生産性の向上を図ることができる。
洗浄工程(S12)では、濃度が数%以下の薄い酸性溶液を使い、たとえば図3に示すような超音波装置を用いて酸性溶液に振動または揺動を加える様式がある。なお、図3は、本実施の形態における洗浄工程において使用される処理装置を模式的に示す断面図の一例であって、この様式には限定されず、枚葉スピン洗浄装置などの様式であってもよい。超音波を印加する場合は、900〜2000kHzのメガヘルツ帯の周波数の超音波を用いることが望ましい。
図3に示すように、処理装置は酸性溶液7を保持するための洗浄浴槽1と、洗浄浴槽1の底面に設置された超音波発生部材3と、超音波発生部材3に接続され、超音波発生部材3を制御するための制御部5とを備えている。洗浄浴槽1の内部には酸性溶液7が保持されている。また、酸性溶液7には複数の基板11を保持するためのホルダ9が浸漬された状態になっている。ホルダ9には、洗浄対象である複数の基板11が保持されている。洗浄浴槽1の底面には超音波発生部材3が配置されている。
洗浄工程(S12)において基板11の洗浄を行なうときには、図3に示すように洗浄浴槽1の内部に所定の酸性溶液7を配置し、ホルダ9に保持された基板11をホルダ9ごと酸性溶液7に浸漬する。このようにして、基板11の表面を酸性溶液7により洗浄できる。
また、このとき、超音波発生部材3を制御部5により制御することで超音波を発生させてもよい。この結果、酸性溶液7に超音波が印加される。このため、酸性溶液7が振動するので基板11から不純物、微粒子などを除去する効果を高めることができる。また、洗浄浴槽1をXYステージなど揺動可能な部材上に配置して当該部材を揺動させることにより、洗浄浴槽1を揺動させて内部の酸性溶液7を攪拌(揺動)してもよい。あるいは、基板11をホルダ9ごと手作業などにより揺らすことで、酸性溶液7を攪拌(揺動)してもよい。この場合も、超音波の印加と同様に基板11から不純物や微粒子を除去する効果を高めることができる。
なお、これらの洗浄工程(S12)後には、酸性溶液を除去するため、純水リンス工程が実施される。さらに、純水リンス工程後には、遠心乾燥等で基板11の水分が除去される。純水リンス工程では、たとえば900〜2000kHzの超音波を印加することで、微粒子の付着を防止できる。また、純水リンス工程では、基板11の表面の酸化防止のために、たとえば酸素濃度が100ppb以下に脱気された純水が用いられる。
次に、湿式法により基板11上に酸化膜12を形成する形成工程(S13)を実施する。湿式法とは、酸素を含む溶液を用いて酸化膜12を形成する方法を意味する。たとえばオゾン水、過酸化水素水を用いて酸化膜12を形成することができ、過酸化水素水を用いることが好ましい。過酸化水素水は、室温においてその分解速度が非常に遅いため、O濃度の経時的変化が小さく安定している。したがって酸化膜12の厚みを精度を向上して再現性よく形成することができる。
形成工程(S13)では、基板11の表面に酸素を接触させることにより、基板11の表面上に酸化膜12を形成する。このときSi原子を取り込んで酸化膜を形成することが好ましい。これにより、III族原子、V族原子、O原子およびSi原子を含む酸化膜12を形成することが好ましい。
形成工程(S13)では、上述した理由と同様に、好ましくは15Å以上30Å以下、より好ましくは17Å以上19Å以下の厚みHを有する酸化膜12を形成する。
以上の工程(S11〜S13)を実施することによって、図1に示すIII−V族化合物半導体基板10を製造することができる。
なお、本実施の形態では、III−V族化合物半導体基板10は、III−V族化合物半導体よりなる基板11を備えているが、III−V族化合物半導体基板は、基板11において酸化膜12が形成されている面と反対側の面に形成された別の基板をさらに備えていてもよい。別の基板は、III−V族化合物半導体基板であってもよく、別の材料であってもよい。III−V族化合物半導体基板が別の基板を備えている場合には、たとえば、準備工程(S11)で、別の基板と基板11とが積層された状態の基板を準備する。
以上説明したように、本実施の形態におけるIII−V族化合物半導体基板10の製造方法は、基板11を酸性溶液で洗浄する洗浄工程(S12)と、洗浄工程(S12)後に、湿式法により基板11上に酸化膜12を形成する形成工程(S13)とを備えている。
本実施の形態におけるIII−V族化合物半導体基板10の製造方法によれば、洗浄工程(S12)により、基板11の表面において、V族原子が相対的に多く、III族原子が相対的に少なくなる。一方、III−V族化合物半導体基板10を用いてエピタキシャル層を形成する際には、V族原子が脱落しやすい。しかし、本実施の形態におけるIII−V族化合物半導体基板10の表面にはV族原子が多く存在するので、エピタキシャル層を形成したときのエピタキシャル層の表面においてV族原子が少なくなることを抑制することができる。このため、エピタキシャル層の表面のV族原子とIII族原子とのストイキオメトリの悪化を抑制することができる。したがって、エピタキシャル層の表面荒れを抑制することができる。
また形成工程(S13)では、湿式法により酸化膜を形成している。湿式法では、溶存させる酸素濃度を制御しやすく、かつ酸素濃度を高くすることができる。このため、発生させる酸素量の制御が容易で、かつ、基板11の表面に接触する酸素濃度のバラツキを抑制することができる。したがって、酸化膜12の厚みのバラツキを抑制することができる。
このIII−V族化合物半導体基板10を製造する際には、製造工程で使用する治具やクリーンルーム内の雰囲気からSiが導入されることが知られている。III−V族化合物半導体基板10上にエピタキシャル層を形成するために昇温すると、この酸化膜12中のO原子は、取り込まれたSi原子とともに電気的に活性化し、深い準位を形成する。このため、浅い準位を形成したSi原子はキャリアを放出するが、深い準位を形成したO原子がこのキャリアを捕獲して電気的に中性にする。このため、Siがn型キャリアとして働くことを抑制することができる。このように、III−V族化合物半導体基板10を用いて半導体素子を製造すると、III−V族化合物半導体基板10とエピタキシャル層との間に残存するSiキャリアに起因する半導体素子のリーク電流を抑制することができるので、半導体素子の特性の劣化を抑制することができる。
さらに、酸化膜12を形成することにより、III−V族化合物半導体基板10の経時的変化を抑制することができる。このため、III−V族化合物半導体基板10の保管の利便性を向上することができる。
(実施の形態2)
図4は、本実施の形態におけるエピタキシャルウエハを概略的に示す断面図である。図4を参照して、本実施の形態におけるエピタキシャルウエハ20について説明する。
図4に示すように、本実施の形態におけるエピタキシャルウエハ20は、実施の形態1のIII−V族化合物半導体基板10と、III−V族化合物半導体基板10上に形成されたエピタキシャル層21とを備えている。つまり、エピタキシャルウエハ20は、基板11と、基板11上に形成された酸化膜12と、酸化膜12上に形成されたエピタキシャル層21とを備えている。
III−V族化合物半導体基板10と、エピタキシャル層21との界面10aのキャリア濃度は、5×1014atoms/cc未満であることが好ましく、5×1013atoms/cc以下であることが好ましい。エピタキシャルウエハ20は酸化膜12を備えているので、Siが活性化することによるキャリアを低減できる。このため、上記のような低いキャリア濃度を実現できる。5×1014atoms/cc未満の場合、Siが活性化することによるキャリアを低減できるので、このエピタキシャルウエハ20を用いて半導体素子を形成すると、半導体素子の特性を向上することができる。5×1013atoms/cc以下の場合、半導体素子の特性をより向上することができる。
エピタキシャル層21は、特に限定されないが、たとえばIII−V族化合物半導体であり、基板11を構成する元素の少なくとも1つを含んでいることが好ましい。
エピタキシャル層21は、複数の層を含んでいてもよい。図5は、本実施の形態において、エピタキシャル層21が複数の層を含んでいる状態を概略的に示す断面図である。図5に示すように、エピタキシャル層21は、第1の層23と、第1の層23上に形成された第2の層24とを含んでいてもよい。エピタキシャルウエハ22がHEMT(High Electron Mobility Transistor:高電子移動度トランジスタ)に用いられる場合、第1の層23はたとえば高純度の電子走行層で、第2の層24は電子供給層である。
図6は、本実施の形態におけるエピタキシャルウエハの製造方法を示すフローチャートである。続いて、図6を参照して、本実施の形態におけるIII−V族化合物半導体基板の製造方法について説明する。
まず、図6に示すように、実施の形態1のIII−V族化合物半導体基板10を製造する(S11〜S13)。
次に、III−V族化合物半導体基板10上にエピタキシャル層21を形成する後処置工程(S21)を実施する。後処理工程(S21)では、III−V族化合物半導体基板10の表面上に、たとえばエピタキシャル成長させてエピタキシャル層21を形成する成膜処理などが実施される。このとき、基板11を構成する元素の少なくとも1つを含むIII−V族化合物半導体結晶を成長させることが好ましい。そして、複数の素子を形成することが好ましい。その場合、所定の構造をIII−V族化合物半導体基板10上に形成した後にIII−V族化合物半導体基板10を個々の半導体素子に分割するために、たとえばダイシングなどを行なう分割工程が実施される。このようにして、III−V族化合物半導体基板10を用いた半導体素子を得ることができる。そのような半導体素子は、たとえばリードフレームなどに搭載される。そして、ワイヤボンディング工程などを実施することにより、上記素子を用いた半導体装置を得ることができる。
なお、エピタキシャル成長させる方法は特に限定されず、たとえば、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy:ハイドライド気相成長)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシ)法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属化学気相堆積)法、昇華法などの気相成長法、フラックス法、高窒素圧溶液法などの液相法などを採用することができる。
以上の工程(S11〜S13、S21)を実施することにより、図4または図5に示すエピタキシャルウエハ20、22を製造することができる。
以上説明したように、本実施の形態におけるエピタキシャルウエハ20、22の製造方法は、実施の形態1におけるIII−V族化合物半導体基板10上にエピタキシャル層21を形成する後処理工程(S21)を備えている。
本実施の形態におけるエピタキシャルウエハ20、22の製造方法によれば、III−V族化合物半導体基板10の酸化膜12の表面12aはV族原子が相対的に多く、III族原子が相対的に少ない。III−V族化合物半導体基板10を用いてエピタキシャル層21を形成する際には、V族原子が脱落しやすい。しかし、本実施の形態におけるIII−V族化合物半導体基板10の表面にはV族原子が多く存在するので、エピタキシャル層21の表面においてV族原子が脱落することを抑制することができる。このため、エピタキシャル層21の表面のV族原子とIII族原子とのストイキオメトリの悪化を抑制することができる。したがって、エピタキシャル層21の表面荒れを抑制したエピタキシャルウエハ20、22を製造することができる。
また酸化膜12の厚みのバラツキが抑制されたIII−V族化合物半導体基板10を用いている。このため、後処理工程(S21)においてIII−V族化合物半導体基板10上にエピタキシャル層21を形成するために昇温すると、この酸化膜12中のO原子は、取り込まれたSi原子とともに電気的に活性化し、深い準位を形成する。浅い準位を形成したSi原子はキャリアを放出するが、深い準位を形成したO原子がこのキャリアを捕獲して電気的に中性にする。このため、エピタキシャル層21を形成する際に、取り込まれたSiがn型キャリアとして働くことを抑制することができる。したがって、III−V族化合物半導体基板10を用いて半導体素子を製造したときの半導体素子の特性の劣化を抑制することができる。
このように、Siがキャリアとして働くことが抑制されるため、本実施の形態におけるエピタキシャルウエハ20、22の製造方法により製造されたエピタキシャルウエハ20、22において、III−V族化合物半導体基板10とエピタキシャル層21との界面10aのキャリア濃度を5×1014atoms/cc未満まで低減することができる。
本実施例では、基板を酸性溶液で洗浄する洗浄工程(S12)と、湿式法により基板上に酸化膜を形成する形成工程(S13)とを備えることによる効果について調べた。
(本発明例1〜8)
本発明例1〜8は、基本的には実施の形態1にしたがってIII−V族化合物半導体基板を製造した後、実施の形態2にしたがってエピタキシャルウエハを製造した。
具体的には、まず、準備工程(S11)として、GaAsからなるGaAs単結晶インゴットを準備し、このGaAs単結晶インゴットをスライスして基板を準備した。その後、この基板の外周を面取り加工した。
次に、基板を遊離砥粒によるラッピング加工または固定砥粒による研削加工をして、基板の表面の平坦度を向上し、かつ厚さを調整した。次いで、コロイダルシリカと塩素系研磨液との混合液により基板の研磨を行ない、さらに、塩素系研磨液により基板の研磨を行なった。次に、コリン(アミン)により基板の表面を洗浄し、スピン乾燥を行なった。
次に、洗浄工程(S12)として、下記の表1に記載の酸性溶液を用いて、基板の枚葉スピン洗浄を行なった。その後、酸化剤として過酸化水素水による洗浄をし、さらにスピン乾燥を行なった。
次に、形成工程(S13)として、下記の表1に記載の溶液を用いて、基板上に酸化膜を形成した。
以上の工程(S11〜S13)により、本発明例1〜8のIII−V族化合物半導体基板を製造した。
次に、後処理工程(S21)として、III−V族化合物半導体基板をMOCVD法により、1μmの厚みを有するGaAs層(エピタキシャル層)をエピタキシャル成長させた。これにより、本発明例1〜8のエピタキシャルウエハを製造した。
(比較例1)
比較例1のIII−V族化合物半導体基板およびエピタキシャルウエハは、基本的には本発明例1〜8と同様に製造したが、洗浄工程(S12)および形成工程(S13)を実施しなかった点において異なっていた。
(比較例2)
比較例2および3のIII−V族化合物半導体基板およびエピタキシャルウエハは、基本的には本発明例1〜8と同様に製造したが、洗浄工程(S12)を実施しなかった点において異なっていた。
比較例4および5のIII−V族化合物半導体基板およびエピタキシャルウエハは、基本的には本発明例1〜8と同様に製造したが、洗浄工程(S12)で下記の表1に記載のアルカリ性溶液を用いて洗浄した点において異なっていた。
(測定方法)
本発明例1〜8および比較例1〜5のIII−V族化合物半導体基板について、酸化膜の厚み、および再現性を以下の方法で測定した。
酸化膜の厚みは、エリプソメータを用いて、基板の表面の中央に形成された酸化膜の厚みを測定した。
再現性は、同じIII−V族化合物半導体基板を5枚製造し、そのときの酸化膜の平均値をxとし、標準偏差をσとしたときのσ/xとした。
また本発明例1〜8および比較例1〜5のエピタキシャルウエハについて、表面荒れ、ヘイズ、および欠陥数を以下の方法で測定した。
ヘイズおよび欠陥数は、表面異物検査装置としてTencor社製のサーフスキャン6220を用いて、エピタキシャル層の表面を測定した。表面荒れについては、30万ルクスの集光灯下でエピタキシャル層の表面全面にわたって微小な荒れの有無を目視検査し、全面均一なものを良好、一部でも荒れが生じたものを不良と判断した。
またIII−V族化合物半導体基板とエピタキシャル層との界面の抵抗およびキャリア濃度を以下の方法で測定した。
抵抗は、渦電流式シート抵抗測定装置であるReheightenを用いて、III−V族化合物半導体基板およびその上に成長したエピタキシャル層のシート抵抗を測定した。
キャリア濃度は、以下のようにして測定した。すなわち、III−V族化合物半導体基板上にエピタキシャル層を積層したエピタキシャルウエハの中央近傍から縦が3mmで横が25mmのチップを取り出して、金を蒸着したサンプルを作製した。このサンプルを蝕針して電圧を印加して、C(キャパシタンス)−V(電圧)測定を行なった。計測されたCとVとから、III−V族化合物半導体基板とエピタキシャル層との界面近傍におけるキャリア濃度を算出した。
これらの結果を下記の表1に示す。
Figure 0004697272
(測定結果)
表1に示すように、基板を酸性溶液で洗浄する洗浄工程(S12)と、湿式法により基板上に酸化膜を形成する形成工程(S13)とが実施された本発明例1〜8のIII−V族化合物半導体基板では、酸化膜の再現性(σ/x)が5.8%以下と向上し、かつエピタキシャルウエハの表面荒れが抑制されており、かつIII−V族化合物半導体基板とエピタキシャルウエハの界面の抵抗が4.7×104(Ω/□)以上と高かった。このことから、酸化膜の厚みを精度よく制御でき、かつエピタキシャル層を形成したときに表面荒れを抑制することができ、かつSiがn型ドーパントとして働くことを抑制できることがわかった。
また、本発明例1〜8のエピタキシャルウエハの表面のヘイズは、すべて2.8ppm以下と低かった。さらに、本発明例1〜8のエピタキシャルウエハの表面の欠陥数は、450pcs以下と低かった。
特に、酸化膜の厚みが15Å以上30Å以下の本発明例1〜5、7および8では、III−V族化合物半導体基板とエピタキシャル層との界面は、3.3×105(Ω/□)以上の抵抗を有し、3.9×1014atoms/cc以下のキャリア濃度を有していた。このことから、酸化膜の厚みが15Å以上30Å以下とすることにより、Siがn型ドーパントとして働くことを効果的に抑制することができたことがわかった。
また、過酸化水素水を用いて酸化膜を形成した本発明例2〜8は、酸化膜の再現性が3.3%以下となり、酸化膜の厚みを非常に精度よく制御できた。
一方、洗浄工程(S12)および形成工程(S13)を実施しなかった比較例1は、自然に酸化膜が形成されていたものの、III−V族化合物半導体基板とエピタキシャル層との界面においてSiの活性化を抑制することができなかった。
また、洗浄工程(S12)を実施せずに、形成工程(S13)を実施した比較例2および3は形成工程で中性の溶液を用いたので、エピタキシャル層の表面荒れが抑制できなかった。また酸性溶液を用いずに、アルカリ性溶液を用いて洗浄した比較例4および5は表面荒れを抑制できなかった。その理由は、以下のように考えられる。すなわち、GaAs基板の表面にはGa23などのGaの酸化物と、As23などのAs酸化物とを含む自然酸化膜が形成される。この自然酸化膜は、酸性溶液には溶解されやすいが、アルカリ性から中性の領域ではAs酸化物の溶解がGa酸化物の溶解よりも非常に大きくなる。このため、アルカリ性から中性の溶液が基板に接触すると、III−V族化合物半導体基板の表面がIII族原子であるGaが多く存在するGaリッチの面になるとともに、表面に凹凸が生じる。この状態で後処理工程(S21)でエピタキシャル層を形成すると、V族原子であるAsがさらに脱落してしまい、Ga原子とAs原子とのストイキオメトリが悪化したための考えられる。
以上より、本実施例によれば、基板を酸性溶液で洗浄する洗浄工程(S12)と、湿式法により基板上に酸化膜を形成する形成工程(S13)とを備えることにより、酸化膜の厚みを精度よく制御でき、かつエピタキシャル層を形成したときに表面荒れを抑制するIII−V族化合物半導体基板およびエピタキシャルウエハを製造することができることが確認できた。
本実施例では、酸化膜を形成することによる効果について調べた。
具体的には、上述した本発明例2および比較例1のIII−V族化合物半導体基板と同様の条件で、10枚のIII−V族化合物半導体基板をそれぞれ製造した。
次に、本発明例2および比較例2と同様に製造した5枚のIII−V族化合物半導体基板を水素ガスおよびアルシンガスを供給しながら550℃で15分間保持(サーマルクリーニング)した。引き続いて、後処理工程(S21)として、それぞれのIII−V族化合物半導体基板上に、本発明例2および比較例1と同様の条件で、580℃でエピタキシャル層を形成した。
また、残りの5枚のIII−V族化合物半導体基板を同じガスを供給しながら730℃で15分間保持(サーマルクリーニング)した。引き続いて、後処理工程(S21)として、それぞれのIII−V族化合物半導体基板上に、本発明例2および比較例1と同様の条件で、580℃でエピタキシャル層を形成した。
(測定方法)
それぞれのエピタキシャルウエハについて、実施例1と同様に抵抗(シート抵抗)を測定した。その結果を図7に示す。なお、図7は、本実施例においてサーマルクリーニングの温度と、III−V族化合物半導体基板とエピタキシャルウエハとの界面の抵抗との関係を示す図である。図7中、縦軸は抵抗(単位:Ω/□)を示し、横軸はサーマルクリーニングの温度(単位:℃)を示す。
(測定結果)
図7に示すように、酸化膜を形成した本発明例2と同様のIII−V族化合物半導体基板およびエピタキシャルウエハは、サーマルクリーニングの温度に依存せずに、高い抵抗を有していた。一方、酸化膜を形成しなかった比較例1のIII−V族化合物半導体基板およびエピタキシャルウエハは、サーマルクリーニングの温度を上昇することで、抵抗が高くなった。
以上より、本実施例によれば、酸化膜を形成することで、III−V族化合物半導体基板のサーマルクリーニングの条件などの製造条件に依存せずに所望の特性のエピタキシャルウエハを製造できることがわかった。また、酸化膜を形成する本発明によれば、エピタキシャル層を形成する直前にサーマルクリーニングを必要がないため、エピタキシャルウエハを製造するために要するコストを低減できることがわかった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実の形態1におけるIII−V族化合物半導体基板を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるIII−V族化合物半導体基板の製造方法のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態1における洗浄工程において使用される処理装置を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるエピタキシャルウエハを概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2において、エピタキシャル層が複数の層を含んでいる状態を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるエピタキシャルウエハの製造方法を示すフローチャートである。 実施例2においてサーマルクリーニングの温度と、III−V族化合物半導体基板とエピタキシャルウエハとの界面の抵抗との関係を示す図である。
符号の説明
1 洗浄浴槽、3 超音波発生部材、5 制御部、7 酸性溶液、9 ホルダ、10 III−V族化合物半導体基板、10a 界面、11 基板、12 酸化膜、12a 表面、20,22 エピタキシャルウエハ、21 エピタキシャル層、23 第1の層、24 第2の層。

Claims (5)

  1. III−V族化合物半導体からなる基板を準備する工程と、
    前記基板を酸性溶液で洗浄する工程と、
    前記洗浄する工程後に、酸素を含む溶液を用いて酸化膜を形成する湿式法により前記基板上に酸化膜を形成する工程と
    前記形成する工程後に実施される純水リンス工程とを備え、
    前記酸化膜を形成する工程では、15Å以上30Å以下の厚みを有する前記酸化膜を形成する、III−V族化合物半導体基板の製造方法。
  2. 前記洗浄する工程では、pHが6未満の前記酸性溶液を用いる、請求項1に記載のIII−V族化合物半導体基板の製造方法。
  3. 前記酸化膜を形成する工程では、過酸化水素水を用いて前記酸化膜を形成する、請求項1または2に記載のIII−V族化合物半導体基板の製造方法。
  4. 前記準備する工程では、GaAs、InPまたはGaNよりなる前記基板を準備する、請求項1〜3のいずれかに記載のIII−V族化合物半導体基板の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のIII−V族化合物半導体基板の製造方法によりIII−V族化合物半導体基板を製造する工程と、
    前記III−V族化合物半導体基板上にエピタキシャル層を形成する工程とを備えた、エピタキシャルウエハの製造方法。
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