JP4696936B2 - 柱梁接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、木質構造における柱と梁との接合構造に関し、特に、背割りが施された柱と梁とを金物を介して接合する構造に関する。
木造建築用の構造材として用いられる心持ち材は、乾燥による亀裂の発生を防ぐため、あらかじめ背割りを施して使用されることが多い。このような背割りが施された柱と、梁その他の横架材との接合に際しては、接合金物の納まりに支障をきたすことがある。
図4は、柱1の側面に梁2の端部を接合する際に用いられる代表的な梁受金物3と、それによる接合構造の例である。この梁受金物3は、柱取付片31の両側縁に一対の梁受プレート32が延設されて上面視コ字形に形成されている。柱取付片31は柱1を貫通するボルト41・ナット42によって柱1の側面に締結され、梁受プレート32は梁2の端部に形成された2ヶ所のスリット21に挿入されて、梁2を貫通するボルト43・ナット44やドリフトピン45等により梁と連結される。このような梁受金物3は、例えば特許文献1等にも開示されている。
このような梁受金物3を、図5に示すように、背割り11が施された柱10の側面に取り付けようとすると、柱取付片31を柱10に締結するためのボルト41が背割り11と重なり、ボルト41・ナット42の締結力が背割り11を押し開く方向に作用してしまうので、十分な取付強度が発揮されない。
しかし、本出願人が調査した範囲では、背割りが施された構造材に接合金物を取り付ける技術に関しては特許文献2、3のようなものしか見当たらず、柱梁接合部に関して納まりと強度を満足し得る金物や接合技術は未だ提案されていないと考えられる。
特開2001−271426号公報 実公平2−13601号公報 特開2002−188213号公報
本発明は上記のような事情に鑑みて、背割りが施された柱の側面に、梁受金物を介して梁を強固に、かつ納まりよく接合しうる柱梁接合構造を提供するものである。なお、本発明においては、直立する構造材全般を「柱」と総称し、柱間に略水平に架設される構造材全般を「梁」と総称する。
上記した目的を達成するため、本発明の柱梁接合構造は、背割りが施された柱の側面に、背割りの溝幅よりも大きい板幅を有する鋼製のファスナー部材を、背割りを跨ぐようにして当てがい、背割りの両側部を背割りと略平行に貫通するボルト・ナットによって上記ファスナー部材を柱に締結するとともに、上記ファスナー部材から突出させた連結ボルトに梁受金物をナット締結し、この梁受金物を介して柱と梁とを接合することを特徴とする。
さらに、本発明の柱梁接合構造は、背割りが形成された柱の側面に欠込部を形成して、この欠込部にファスナー部材を埋め込むことを特徴とする。
さらに本発明の柱梁接合構造は、上記ファスナー部材が、正面視略矩形の裏板と正面視逆T字状の表板とを重ね合わせて一体に固着し、裏板の両側部に複数個のボルト孔を縦方向二列に形成するとともに、中央部には複数本の連結ボルトを裏板又は表板と固着して突出させたことを特徴とする。
上述のように構成される本発明の柱梁接合構造によれば、背割りを跨いで取り付けられるファスナー部材が、背割りの両側部を貫通するボルト・ナットによって柱に締結され、背割りの開閉を拘束して接合部位を強固に保持する。そして、このファスナー部材から突出された連結ボルトに梁受金物が締結されるので、背割りのない柱と同様に梁受金物を納まりよく取り付けることができ、接合部の強度も十分に確保される。
このような柱梁接合構造を採用すれば、例えば集成材を主体に構成した大スパンの木造建物において、ヒノキやケヤキのムク材からなる大黒柱を見栄え良く施工することも可能になる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の柱梁接合構造を示す分解斜視図である。柱10には背割り11が施され、この背割り11が施された側面にファスナー部材5及び梁受金物3を介して梁2が接合される。
ファスナー部材5は、略板状をなす鋼製の部材で、裏板51と、表板52と、複数本(例示形態では5本)の連結ボルト53とを一体化して構成されている。
裏板51は、正面視略矩形で、板幅が背割り11の溝幅よりも十分に大きく形成され、その両側部には複数個のボルト孔54が縦方向に二列、開けられている。
表板52は、正面視逆T字状をなし、縦長の中央部55の板幅が裏板51の板幅の1/3程度、下部56の板幅が裏板51の板幅と同程度に形成されて、裏板51に重ねられている。図2に示すように、表板52は、裏板51よりも僅かに高さが大きくなるように形成され、表板52を裏板51に重ねたときに上下にはみ出す部分を裏側から隅肉溶接(W1)することにより、裏板51と固着されている。例示形態に係る裏板51及び表板52の厚さは、それぞれ6mmと9mmである。
連結ボルト53はM16程度の寸切ボルトからなり、図2に示すように、表板52の中央部55に形成された通孔57に挿通され、裏板51に形成された雌ネジ孔58に螺着されて、裏板51の裏側からフレア溶接(W2)することにより裏板51と固着されている。例示形態は、このような溶接手法によってファスナー部材5の表面及び裏面に溶接箇所の肉盛りを露出させないようにしたものであるが、各部材を一体に固着する溶接手法は必ずしもこれに限定されるものではない。
梁受金物3は、図4に示した従来一般のものと同様であり、正面視矩形の柱取付片31と、その両側縁から延設された一対の梁受プレート32とを有している。柱取付片31には、ファスナー部材5の連結ボルト53を挿通させるための通孔(図示略)が形成されている。
ファスナー部材5は、図3に示すように、柱10の背割り11が施された側面に、背割り11を跨ぐようにして当てがわれ、背割り11の両側部を背割り11と略平行に貫通するボルト46・ナット47によって柱10に締結される。これにより、背割り11の開閉が拘束されて、柱梁接合部位が強固に保持される。なお、例示形態では、背割り11が形成された柱10の側面にファスナー部材5と合致する正面視矩形の欠込部12を形成して、この欠込部12にファスナー部材5を埋め込んで取り付けることにより、ファスナー部材5が外側に露出しないよう配慮している。また、ファスナー部材5と反対側の側面にも座ぐり孔13を形成してボルト46の頭部を埋め込んでいる。
こうして柱10に固定されたファスナー部材5に梁受金物3を結合する。この結合は、梁受金物3の柱取付片31に形成された通孔をファスナー部材5の連結ボルト53に挿装し、梁受プレート32の間からナット48を締着するという作業であるから、従来一般の梁受金物3の取り付けと同様であり、特別な困難性はない。梁受金物3の梁受プレート32は、梁2の端部に形成された2ヶ所のスリット21に挿入され、図4に示した従来の形態と同様に、梁2を貫通するボルト43・ナット44やドリフトピン45等を介して梁2と連結される。
なお、図1に示した梁2の端面は、下部が僅かに柱10側に突出するように加工されている。この突出部22は、梁2を梁受金物3に結合した際に、梁2の端面がファスナー部材5を柱10に締結しているボルト46・ナット47にぶつからないための逃げを確保するとともに、梁2に荷重が加わった際には、ファスナー部材5の表板52の下部56に当接して、表板52の下部56に支圧を負担せしめる作用をなす。
本発明は、例示形態に限らず、ファスナー部材5の機能や作用を逸脱しない範囲でその形態を多少改変して実施することも可能である。例えば、裏板51と表板52とを一部材で加工してもよいし、柱10と梁2との接合面に干渉しない範囲で適宜の補強用リブ等を設けてもよい。また、併用される梁受金物3の形態に応じてボルト孔54や連結ボルト53の配列を変えてもよいし、連結ボルト53を裏板51ではなく表板52に溶接固定してもよい。
本発明の実施形態に係る柱梁接合構造を示す分解斜視図である。 本発明の要部をなすファスナー部材の一部断面側面図である。 図1の柱梁接合構造による接合箇所の横断面図である。 従来の梁受金物を使用した柱梁接合構造を示す分解斜視図である。 背割りが施された柱に従来の梁受金物を施工する際の問題を示す説明図である。
符号の説明
10 柱
11 背割り
12 欠込部
2 梁
3 梁受金物
46 ボルト
47 ナット
48 ナット
5 ファスナー部材
51 裏板
52 表板
53 連結ボルト
54 ボルト孔

Claims (3)

  1. 背割りが施された柱の側面に、背割りの溝幅よりも大きい板幅を有する鋼製のファスナー部材を、背割りを跨ぐようにして当てがい、背割りの両側部を背割りと略平行に貫通するボルト・ナットによって上記ファスナー部材を柱に締結するとともに、上記ファスナー部材から突出させた連結ボルトに梁受金物をナット締結し、この梁受金物を介して柱と梁とを接合することを特徴とする柱梁接合構造。
  2. 背割りが形成された柱の側面に欠込部を形成して、この欠込部にファスナー部材を埋め込むことを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合構造。
  3. ファスナー部材は、正面視略矩形の裏板と正面視逆T字状の表板とを重ね合わせて一体に固着し、裏板の両側部に複数個のボルト孔を縦方向二列に形成するとともに、中央部に複数本の連結ボルトを裏板又は表板と固着して突出させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の柱梁接合構造。
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