JP2020084719A - 補強対象物の補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 穴あけ加工を行うことなく、構造物への耐震補強を行うことが可能な補強対象物の補強構造を提供する。【解決手段】 挟持部材3aの長さ方向の両端部近傍には、それぞれ第1の接合部である接合部8aが設けられる。接合部8aには、それぞれ孔15aが形成される。接合部8aの内側には、それぞれ第1の挟持部である挟持部6aが設けられる。挟持部6aは、挟持部材3bとの対向面側に突出する。すなわち、挟持部6aは、接合部8aの下面よりも下方に突出し、挟持部6aと接合部8aの下面との間には段差が形成される。挟持部6aの間であって、挟持部材3aの略中央部が頂部4となる。挟持部材3aの頂部4の下方には、挟持部材3bとの対向面側に、空間9が設けられる。空間9は、挟持部材3aの幅方向の全体にわたって形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば耐震補強のための補強部材が取り付けられた補強対象物の補強構造に関するものである。
近年、大きな地震への対策として、構造物に対して耐震補強が行われている。例えば、柱と梁などの構造体に対して斜めに斜材(ブレースや方杖)を設ける方法や、互いに平行に配置された構造体同士を連結するように補強梁を設ける方法などがある。
このような構造体には、L字状の山形鋼、C形鋼またはT形鋼(以下、単に「山形鋼等」と称する)が用いられる場合がある。山形鋼等は、例えば、単独で用いられる場合や、複数の山形鋼等を組み合わせて、T字状や十字状などの形態としても用いられている。
このような山形鋼等を用いた補強対象物に対して、補強部材等を取り付ける際には、山形鋼等に穴あけ加工を行い、山形鋼等に対して補強部材をボルト等で固定する方法が一般的である(例えば、特許文献1、2)
特開2013−19233号公報 特開2007−132011号公報
しかし、山形鋼等に穴あけ加工を行うと、山形鋼等の強度が低下するため補強構造としては望ましくない。また、山形鋼等への穴あけ加工に時間を要するため、作業時間が長くなるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、穴あけ加工を行うことなく、構造物などへの耐震補強を行うことが可能な補強対象物の補強構造を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明は、補強対象物の補強構造であって、構造体と、第1の挟持部材と、前記第1の挟持部材と対向して接合される第2の挟持部材と、を有する固定部材と、前記固定部材に接続される補強部材と、を具備し、少なくとも前記第1の挟持部材は、前記第1の挟持部材の両端部近傍にそれぞれ設けられる第1の接合部と、前記第1の接合部の内側に配置され、前記第2の挟持部材との対向面側に突出する第1の挟持部と、を有し、前記第1の挟持部の内側には、前記構造体との干渉を避ける空間が形成され、前記第2の挟持部材は、前記第1の接合部および前記第1の挟持部と対応する部位にそれぞれ設けられる第2の接合部および第2の挟持部を有し、前記第1の接合部と前記第2の接合部が、接合部材によって接合され、前記構造体が、前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とで挟持され、前記第1の挟持部材または前記第2の挟持部材の少なくとも一方に、前記補強部材が接続される連結部が設けられ、離間して配置されたそれぞれの前記構造体に、前記固定部材がそれぞれ固定され、それぞれの前記固定部材の前記連結部を連結するように前記補強部材が取り付けられることを特徴とする補強対象物の補強構造である。
前記固定部材は、前記連結部が2カ所以上に設けられ、複数の前記固定部材が併設され、一方の前記連結部には、前記補強部材が接続され、他方の前記連結部には、複数の前記固定部材同士を連結する連結部材が取り付けられてもよい。
前記補強部材は斜材であり、互いに離間して配置される前記構造体にそれぞれ固定された前記固定部材同士を連結するように前記補強部材が接続されてもよい。
前記補強部材は補強梁であり、互いに略平行に配置される前記構造体にそれぞれ固定された前記固定部材同士を連結するように前記補強部材が接続されてもよい。
複数の前記連結部を有する前記固定部材において、少なくとも一つの前記連結部に接続される前記補強部材は補強梁であり、他の少なくとも一つの前記連結部に接続される前記補強部材は斜材であり、前記補強梁は、互いに略平行に配置される前記構造体にそれぞれ固定された前記固定部材同士を連結し、前記斜材は、互いに離間して配置される前記構造体にそれぞれ固定された前記固定部材同士を連結するように接続されてもよい。
前記構造体は、山形鋼、C形鋼またはT形鋼であることが望ましい。
第1の発明によれば、一対の挟持部材で山形鋼等の構造体を挟み込むことで、固定部材を構造体に取り付けることができるため、構造体への穴あけ加工等が不要である。このため、既設の構造体に対しても容易に取り付けることができる。また、一対の固定部材の連結部に補強部材が取り付けられるため、補強対象物を効率よく補強することができる。
また、この際、第1の挟持部が、挟持方向に突出しているため、構造体に対してより強い圧力で挟持することができ、構造体に対する固定部材のずれを抑制することができる。また、第1の挟持部の突出代により、第1の挟持部以外の部位が構造体から離れているため、構造体に取り付けられたリベット等の他部材と固定部材とが干渉することを抑制することができる。
また、複数の固定部材を連結することで、より大きな力が付与される補強部材であっても、確実に取り付けることができる。
また、補強部材がブレースや方杖などの斜材であれば、効率よく耐震補強を行うことができる。
また、補強部材が補強梁であれば、互いに略平行に配置される構造体同士を連結するように補強部材を接続することができる。
また、一つの固定部材に複数の連結部を設けることで、固定部材に対して複数の補強部材を接続することができる。例えば、複数の連結部を有する固定部材において、一つの連結部に補強梁を接続し、他の連結部に斜材を接続することで、斜材と補強梁とを一つの固定部材で取り付けることができる。
また、このような固定部材は、構造体が山形鋼、C形鋼またはT形鋼の場合に、特に好適に適用可能である。
本発明によれば、穴あけ加工を行うことなく、構造物への耐震補強を行うことが可能な補強対象物の補強構造を提供することができる。
固定部材1を示す分解斜視図。 固定部材1を示す組立斜視図。 固定部材1でT形鋼21aを挟み込んだ状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)のE−E線断面図。 固定部材1gを示す分解斜視図。 補強構造20を示す図。 図5のJ部拡大斜視図。 図6のK−K線断面図。 (a)は、固定部材1aを示す断面図、(b)は、固定部材1bを示す断面図。 固定部材1cでT形鋼21aを挟み込んだ状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)のG−G線断面図。 固定部材1dでT形鋼21aを挟み込んだ状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)のH−H線断面図。 固定部材1eでT形鋼21aを挟み込んだ状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)のI−I線断面図。 補強構造20aを示す図。 図12のL−L線断面図。 (a)は、補強構造20bを示す図、(b)は、(a)のM部拡大図。 補強構造20cを示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、固定部材1を示す分解斜視図、図2は、固定部材1を示す組立斜視図である。また、図3(a)は、一例として、固定部材1でT形鋼21aを挟み込んだ状態を示す側面図であり、図3(b)は、図3(a)のE−E線断面図である。
固定部材1は、主に、第1の挟持部材である挟持部材3a、第2の挟持部材である挟持部材3b、接合部材であるボルト5、ナット7及び座金等から構成される。固定部材1は、山形鋼等(山形鋼、C形鋼またはT形鋼等)へ補強部材を取り付けるための部材である。
図3(b)に示すように、一方の挟持部材3aの長さ方向(図3(b)の左右方向とする)の両端部近傍には、それぞれ第1の接合部である接合部8aが設けられる。接合部8aには、それぞれ孔15aが形成される。孔15aは、他方の挟持部材3bとの接合部である。
接合部8aの内側には、それぞれ第1の挟持部である挟持部6aが設けられる。挟持部6aは、挟持部材3bとの対向面側に突出する。すなわち、挟持部6aは、接合部8aの下面よりも下方に突出し、挟持部6aと接合部8aの下面との間には段差が形成される。
なお、接合部8aの下面に対する挟持部6aの突出代は、数mm〜100mm程度であり、より好ましくは数mm〜50mm程度である。突出代を十分にとることで、山形鋼等に設けられるリベット等(例えば図3中D)との干渉を避けることができる。また、挟持部6aの長さ(図3(b)の左右方向の長さ)は、例えば5mm〜30mm程度である。挟持部6aと山形鋼等との接触面積を小さくすることで、挟持部6aをより強く山形鋼等に押し付けることができ、山形鋼等に対するずれ等を抑制することができる。なお、このような効果をより得るために、挟持部6aに粗化処理(赤さびやブラスト加工など)を施してもよい。この場合、挟持部6aの面積が小さいため、処理が容易である。
また、挟持部6aは、挟持部材3aの幅方向(長手方向に垂直であって、図3(a)の左右方向とする)に連続して形成するのではなく、幅方向の両端部に分離して形成される。すなわち、挟持部6aが、4カ所に分離して配置される。このようにすることで、前述した山形鋼等との接触面積を小さくして、挟持部6aを山形鋼等に対してより食い込ませることができる。また、前述したように、T形鋼21aにリベット(図3中D)などが配置されていても、リベットをまたいで挟持部6aで山形鋼等を挟持することができる。
挟持部6aの間であって、挟持部材3aの略中央部が頂部4となる。すなわち、頂部4の両側はそれぞれ挟持部材3b方向に向けて板状部材が接合され、頂部4の外側に挟持部6aが形成され、挟持部6aのさらに外側に接合部8aが形成される。頂部4は、他の部位よりも高さが高い部位である。
頂部4から接合部8aにかけて、リブ11が接合されて補強される。リブ11は、頂部4から接合部8aまでの外側に配置され、挟持部材3aの幅方向に2列に配置される。なお、リブ11や頂部4の形態は、図示した例には限られず、特に限定されない。
挟持部材3aの頂部4の下方には、後述する挟持部材3bとの対向面側に、空間9が設けられる。空間9は、挟持部材3aの幅方向の全体にわたって形成される。空間9は、山形鋼等との干渉を避けるための部位である。図示した例では、T形鋼21aの上方に、機器(図3(b)中A)や、配管(図3(b)中B)や、リベット(図3(b)中C)などが配置されても、空間9が十分に大きいため、挟持部材3aとの干渉を避けることができる。なお、本実施形態では、挟持部材3aは、正面視において左右対称の形状となる。
挟持部材3bは、板状部材であって、挟持部材3aと対向するように配置される。挟持部材3bにおいて、挟持部材3aの挟持部6aと対向する部位が第2の挟持部である挟持部6bとなり、挟持部材3aの接合部8aと対向する部位が第2の接合部である接合部8bとなる。すなわち、挟持部6bも、4カ所に分離して配置される。また、挟持部材3bの背面側にはリブ17が設けられる。
挟持部6bは、挟持部材3aの方向に突出する。このため、山形鋼等を挟持部6a、6bで挟み込んだ際に、挟持部6bと山形鋼等との接触面積を小さくすることができ、前述した挟持部6aと同様に、挟持部材3bと山形鋼等とのずれを抑制することができる。
なお、図4に示す固定部材1gのように、挟持部6a、6bは、挟持部材3aの幅方向に連続して形成されてもよい。すなわち、挟持部6a、6bが、2カ所(挟持部材3aの長手方向のそれぞれの部位で1カ所ずつ)に分離して配置されてもよい。このように、挟持部6a、6bは、互いの対向方向に突出していれば、その配置は特に限定されず、例えば、挟持部材3aの長手方向のそれぞれの部位で、幅方向のほぼ中央に一カ所だけ配置してもよく、幅方向に3カ所以上に分離して配置してもよい。なお、挟持部6aによって十分に山形鋼等をずれなく挟持可能であれば、挟持部6bは他の部位に対して突出させずに、平坦であってもよい。
挟持部材3bを挟持部材3aと対向させて配置した際に、接合部8aの孔15aに対応する接合部8bには孔15bが形成される。孔15a、15bには、ボルト5が挿通され、ナット7によって接合される。すなわち、挟持部材3aと、挟持部材3bは、空間9の両側において、それぞれ接合部材であるボルト5及びナット7によって接合される。このようにすることで、図3(a)、図3(b)に示すように、挟持部材3aの挟持部6aと挟持部材3bの挟持部6bとで、T形鋼21a(山形鋼等)の一部を挟み込んで挟持することが可能である。なお、接合部材は、ボルト5及びナット7でなくてもよく、ナット7が挟持部材と一体であってもよく、孔15aまたは孔15bに雌ねじ部を形成してもよい。
挟持部材3bの一方の接合部8bのさらに外側には、挟持部材3aからはみ出す方向に延出される連結部13が形成される。連結部13には例えば孔が設けられ、補強部材を取り付け可能である。
なお、連結部13は、挟持部材3bに形成するのではなく、挟持部材3a側に形成してもよい。すなわち、連結部13は、挟持部材3aまたは挟持部材3bの少なくとも一方に設けられる。また、連結部13は、固定部材1の長さ方向に延出して形成するのではなく、幅方向に延出して形成してもよい。また、固定部材1の高さ方向(図3の上下方向であって、挟持部材3aの上方または挟持部材3bの下方)に連結部13を形成してもよい。また、連結部13は、必ずしも板状に張り出す必要はなく、挟持部材3a、3bのいずれかの位置に、直接孔を形成してもよい。
次に、固定部材1を用いた補強構造の一例について説明する。図5は、固定部材1を用いた補強構造20を示す平面図であり、図6は、図5のJ部拡大図、図7は、図6のK−K線断面図である。
補強構造20における補強対象物23は、互いに略直交する構造体23a、23bによって構成される。例えば、構造体23aは補強対象物23の梁であり、構造体23bは補強対象物23の柱である。図示した例では、構造体23aは、T形鋼21aによって形成される。なお、構造体23a、23bは、梁および柱でなくてもよく、また、両者の少なくとも一方が山形鋼、T形鋼またはC形鋼で形成されれば、いずれの補強対象物にも適用可能である。構造体23aのT形鋼21aは、挟持部材3a、3bで挟み込まれて、構造体23bに固定部材1が固定される。
一対の固定部材1が互いに直交する構造体23aのそれぞれに併設されて固定される。すなわち、一方の一対の固定部材1は、一方の構造体23aに固定され、他方の一対の固定部材1は、隣り合う他方の構造体23aに固定される。すなわち、離間して配置されたそれぞれのT形鋼21aに、固定部材1がそれぞれ固定される。この際、図6、図7に示しように、一対の固定部材1は、一方の連結部13において連結部材35で連結される。同様に、互いに直交するそれぞれの構造体23aに固定された一対の固定部材1同士の間には、連結部材35aが取り付けられて連結される。連結部材35aは、板状の部材であり、構造体23aに対して斜めに配置される。
図5に示すように、構造体23a、23bで囲まれた矩形の空間に対して、互いに対角線上の位置にも、同様に、連結部材35、35aで連結された固定部材1が配置される。それぞれの連結部材35a同士をつなぐように、それぞれの連結部材35aには補強部材であるブレース45の端部がピン39、ボルト溶接、溶接接合等によって取り付けられる。ブレース45は、連結部材35aの斜めの部位に対して略直交する方向に向けて配置される。ブレース45は、例えばワイヤや棒材であり、ブレース45には、図示を省略したターンバックル等が用いられる。
このように、補強構造20では、補強対象物23を構成する互いに離間して配置されるT形鋼21aに一対の固定部材1がそれぞれ固定され、それぞれの固定部材1同士が、補強部材であるブレース45で連結される。なお、図6に示す例では、固定部材1が、互いに直交して隣り合う二つの構造体23bにのみ配置される例を示したが、これには限られない。
構造体23bが柱である場合には、隅柱、側柱、中柱によって接合される梁の向きと本数が異なるため、ブレース45を複数の方向に向けて配置する場合がある。例えば、図5の左上に示すように、隣り合う3つの構造体23aのそれぞれに固定部材1を固定し、それぞれを連結部材35aで連結することで、中心の構造体23bに対して2方向にブレース45を取り付けることができる。また、図5の右下または左下に示すように、隣り合う4つの構造体23aのそれぞれに固定部材1を固定し、それぞれを連結部材35aで連結することで、中心の構造体23bに対して3方向又は4方向にブレース45を取り付けることができる。なお、図5の右下の場合には、ブレース45が配置されていない方向においても、連結部材35に代えて連結部材35aで連結してもよい。
以上、本実施の形態によれば、山形鋼等との干渉を避ける空間9を有するため、山形鋼等と固定部材1との干渉がなく、山形鋼等を一対の挟持部材3a、3bで挟持することができる。このため、山形鋼等への穴あけ加工等行うことなく、補強対象物23に対して固定部材1を固定することができる。また、必要に応じて、固定部材1の脱着も容易である。
また、挟持部6a、6bが互いに対向する方向に突出し、挟持部6a、6bを山形鋼等に強く押し付けることができるため、挟持部6a、6bが山形鋼等に食い込み、挟持部材3a、挟持部材3bが山形鋼等に対してずれることを抑制することができる。このため、より確実に補強部材を補強対象物23に固定することができる。
また、必要に応じて、複数の固定部材1を併設して連結することで、大型の補強部材等も確実に取り付けることができる。
また、空間9のサイズを山形鋼等に対して大きくすることで、複数サイズの山形鋼等にも対応可能であり、山形鋼等に他の部品等が配置されている場合でも、対応が可能である。
なお、本実施形態では、構造体23aに固定部材1を固定し、両者を連結するようにブレース45を設けたが、構造体23a、23bの両者に固定部材1を設けてもよい。すなわち、図5に示す平面図に対して直交する方向に対しても、ブレース45を配置してもよい。
また、本実施形態では、補強部材としてブレース45を示したが、ブレース45に変えて、溝形鋼などを用いた方杖としてもよい。すなわち、互いに略直交する方向に配置された山形鋼等に対して、補強部材として、両者を連結するように斜めに斜材を配置することで、効率よく補強対象物23を補強することができる。なお、以下の説明では、斜材としてブレース45の例を用いて説明する。
なお、本実施形態では、構造体23aがT形鋼21aである場合について説明したが、これに限られない。図8(a)は、固定部材1aを用いた例を示す図である。
固定部材1aは、固定部材1とほぼ同様の構成であるが、挟持部6aの形態が異なる。なお、以下の説明において、前述した実施形態と同様の機能とを奏する構成については、図1から図7と同様の符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の図において、特に記載がない場合には、補強部材の図示を省略する。
図8(a)に示す固定部材1aのように、L字状の山形鋼21に固定する場合には、挟持部6a、6bは、頂部4の一方の側にのみ形成されればよい。なお、この場合には、固定部材1aで山形鋼21を挟み込んだ状態において、挟持部6aが設けられない側の接合部8a、8bの間には、隙間が形成される。
また、図8(b)は、固定部材1bを用いた例を示す図である。固定部材1bは、固定部材1とほぼ同様の構成であるが、挟持部材3bの形態が異なる。固定部材1bの挟持部材3bには、挟持部材3aとほぼ同様に頂部4が形成される。
挟持部材3a、3bは、互いに対向するそれぞれの頂部4の間に空間9が形成される。すなわち、空間9が、挟持部材3aと挟持部材3bの両方に設けられる。固定部材1bは、T形鋼21aが背合わせに配置され、略十字状に配置された構造体に対応可能である。なお、この場合には、一方の挟持部材3bに連結部13を形成してもよく、挟持部材3a、3bの両方に連結部13を設けてもよい。また、連結部13は、挟持部材3a、3bの頂部4に形成してもよく、接合部8a、8bの外側に設けてもよい。
なお、T形鋼21a同士が背合わせで接触している場合には問題がないが、図示したように、個々のT形鋼21a同士の間に隙間が形成されている場合には、少なくとも、挟持部材3a、3bで挟み込む方向のT形鋼21a同士の隙間に、スペーサ37が配置される。このようにすることで、挟持部材3a、3bで複数のT形鋼21aを確実に挟み込んで固定することができる。
なお、上述の各実施形態では、L字状の山形鋼21またはT形鋼21aを単独または組み合わせて配置した例について示したが、本発明は、これには限られない。例えば、C形鋼などを単独または組み合わせて配置してもよい。また、挟持部6a、6bで挟み込むことが可能な部位があれば、挟持される構造体としては、山形鋼、T形鋼、C形鋼には限られず、その他の構造体であってもよい。このように、空間9のサイズおよび形状を、山形鋼等の構造体に干渉しないように形成することで、様々な断面形状の補強対象物に固定することができる。
また、固定部材としては、空間が略矩形となるものには限られない。図9(a)は、固定部材1cの使用状態を示す側面図、図9(b)は、図9(a)のG−G線断面図である。固定部材1cは、固定部材1と略同様の構成であるが、全体の形態が異なる。なお、以下の説明では、T形鋼21aを用いて説明するが、C形鋼または山形鋼に置き換えることもできる。
挟持部材3aは、一対のリブ11が対向して配置され、リブ11間のほぼ中央に頂部4が配置され、リブ11同士が接合される。リブ11の両端部近傍には、接合部8aが設けられ、接合部8aの内側において、リブ11の先端部が、挟持部6aとなる。なお、前述したように、挟持部6aは、接合部8aの下方に突出する。なお、この場合には、挟持部6aの外側は、接合部8aの外側に向かって斜めに形成される。
リブ11は、略ホームベース形状の五角形の空間9を形成する。すなわち、挟持部材3aのほぼ中央の頂部4近傍が最も高く、頂部4から両側に行くにつれて、徐々に高さが低くなり、端部近傍においては、挟持部材3bとの対向方向に向けて略まっすぐに形成される。このように、挟持部材3aの形状は、特に限定されることはなく、逆V字状や円弧状などいずれの形態も適用可能である。
また、前述した各実施形態では、複数の板状部材を接合して固定部材を構成したが、全てを一体で構成してもよい。図10(a)は、固定部材1dの使用状態を示す側面図、図10(b)は、図10(a)のH−H線断面図である。固定部材1dは、固定部材1と略同様の構成であるが、各部が一体で構成される点で異なる。固定部材1dにおいては、挟持部材3a、3bともに、例えば鋳物である。
挟持部材3aは、両端部近傍に接合部8aが設けられ、接合部8aの内側に挟持部6aが形成され、挟持部6aの間に空間9が形成される。空間9は略矩形であるが、角部が湾曲した形態である。このように、挟持部材3a、3bを一体で構成することもできる。
さらに、図11(a)は、固定部材1eの使用状態を示す側面図、図11(b)は、図11(a)のI−I線断面図である。固定部材1eは、固定部材1dと同様に、各部が一体で構成される。固定部材1eは、固定部材1dに対して、空間9の形態が異なる。このように、各構成を一体で構成する場合にも、空間9の形態としては、特に限定されず、任意の形態とすることができる。このように、挟持部材3a、3bは、板状のリブ11等の部材を溶接等で接合して形成してもよく、全体を一体で形成してもよい。
次に、第2の実施形態について説明する。図12は、補強構造20aを示す正面図、図13は図12のL−L線断面図である。補強構造20aは、補強構造20と略同様の構造であるが、補強部材が斜材ではなく、補強梁47である点で異なる。
互いに離間して略平行に配置される構造体23bには、それぞれ、複数の固定部材1が併設して取り付けられる。構造体23bは、例えば一対の山形鋼21が背合わせで配置されて、T字状に配置されて構成される。なお、複数の固定部材1同士は、固定部材1の一方の側(離間して配置されるそれぞれの構造体23b同士の対向方向とは逆側)において連結部材35によって連結される。また、固定部材1の互いに対向する側の連結部13には、連結部材35bを介してボルト33およびナット31によって補強梁47が接続される。補強梁47は、構造体23bの山形鋼21にそれぞれ固定された固定部材1同士を連結するように接続される。
補強梁47は、構造体23bに対して略直交するように配置される。なお、補強梁47は、例えば溝形鋼であってもよく山形鋼であってもよい。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、補強梁47は、互いに離間して略平行に配置される構造体同士を連結するものであればよい。
次に、第3の実施形態について説明する。図14(a)は、補強構造20bを示す部分正面図、図14(b)は、図14(a)のM部拡大図である。補強構造20bでは、離間して互いに略平行に配置される構造体23bのそれぞれに、固定部材1が固定されるとともに、構造体23bと略直交する構造体23aにも、固定部材1が固定される。すなわち、構造体23a、23bともに山形鋼等で構成される。
構造体23bに固定された固定部材1の一方の連結部13には、補強部材として補強梁47が接続される。固定部材1の他方の連結部13には、補強部材としてブレース45が接続される。前述したように、補強梁47は、互いに略平行に配置される山形鋼21にそれぞれ固定された固定部材1同士を連結する。また、斜材であるブレース45は、互いに略直交する構造体23a、23bにそれぞれ固定された固定部材1を連結するように接続される。
第3の実施形態によれば、第1の実施形態等と同様の効果を得ることができる。また、一つの固定部材1に複数の補強部材を接続することができる。
なお、図示した例では、固定部材1の一方の連結部13に補強梁47を接続し、他方の連結部13にブレース45を接続したが、これには限られない。例えば、両側の連結部13にそれぞれ補強梁47を接続してもよい。
次に、第4の実施形態について説明する、図15は、補強構造20cの平面図である。補強構造20cは補強構造20bと略同様であるが、補強構造20cでは固定部材1fが用いられる点で異なる。
固定部材1fは、固定部材1とほぼ同様の構成であるが、挟持部材3bの接合部8bの両側の連結部13に加えて、さらに、挟持部材3aの頂部4の上部に連結部13aが設けられる。連結部13aは、挟持部材3bに設けられる一対の連結部13に対して、略直交する方向に向けて設けられる。すなわち、一つの固定部材1fにおいて、3カ所に連結部13、13aが設けられる。
補強構造20cでは、構造体23bが平面視で略矩形となるように4カ所に配置されている。一方の隣り合う構造体23b(図中下側の2カ所)には、固定部材1fの三方向に補強部材が接合される。より具体的には、補強構造20cの固定部材1fの一方の連結部13には、補強梁47が接続され、他方の連結部13にはブレース45が接続され、さらに、連結部13aには、補強梁47が接続される。
また、他方の隣り合う構造体23b(図中上側の2カ所)には、固定部材1fの互いに直交する2方向に補強部材がそれぞれ固定される。より具体的には、補強構造20cの固定部材1fの一方の連結部13と連結部13aには、補強梁47が接続される。補強梁47は、互いに対向する固定部材1f同士を連結する。このように、固定部材1fには、互いに異なる任意の方向に向けて、2カ所以上に補強部材を接続することができる。
第4の実施形態によれば、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、固定部材1fのように、連結部13、13aを互いに直交する方向に向けて形成してもよい。
なお、固定部材1fの連結部13aに補強梁47を接続したが、これには限られない。例えば、連結部13、13aの全てに補強梁47を接続してもよく、連結部13aにブレース45を接続してもよい。このように、固定部材1fにおいては、少なくとも一つの連結部に補強梁を接続し、他の少なくとも一つの連結部に斜材を接続してもよい。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した固定部材の各構成は、互いに組み合わせることができることは言うまでもない。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g………固定部材
3a、3b………挟持部材
4………頂部
5………ボルト
6a、6b………挟持部
7………ナット
8a、8b………接合部
9………空間
11………リブ
13、13a………連結部
15a、15b………孔
17………リブ
20、20a、20b、20c………補強構造
21………山形鋼
21a………T形鋼
23………補強対象物
23a、23b………構造体
31………ナット
33………ボルト
35、35a、35b………連結部材
37………スペーサ
39………ピン
45………ブレース
47………補強梁

Claims (6)

  1. 補強対象物の補強構造であって、
    構造体と、
    第1の挟持部材と、前記第1の挟持部材と対向して接合される第2の挟持部材と、を有する固定部材と、
    前記固定部材に接続される補強部材と、
    を具備し、
    少なくとも前記第1の挟持部材は、前記第1の挟持部材の両端部近傍にそれぞれ設けられる第1の接合部と、前記第1の接合部の内側に配置され、前記第2の挟持部材との対向面側に突出する第1の挟持部と、を有し、前記第1の挟持部の内側には、前記構造体との干渉を避ける空間が形成され、
    前記第2の挟持部材は、前記第1の接合部および前記第1の挟持部と対応する部位にそれぞれ設けられる第2の接合部および第2の挟持部を有し、
    前記第1の接合部と前記第2の接合部が、接合部材によって接合され、前記構造体が、前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とで挟持され、
    前記第1の挟持部材または前記第2の挟持部材の少なくとも一方に、前記補強部材が接続される連結部が設けられ、
    離間して配置されたそれぞれの前記構造体に、前記固定部材がそれぞれ固定され、
    それぞれの前記固定部材の前記連結部を連結するように前記補強部材が取り付けられることを特徴とする補強対象物の補強構造。
  2. 前記固定部材は、前記連結部が2カ所以上に設けられ、
    複数の前記固定部材が併設され、一方の前記連結部には、前記補強部材が接続され、他方の前記連結部には、複数の前記固定部材同士を連結する連結部材が取り付けられることを特徴とする請求項1記載の補強対象物の補強構造。
  3. 前記補強部材は斜材であり、
    互いに離間して配置される前記構造体にそれぞれ固定された前記固定部材同士を連結するように前記補強部材が接続されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の補強対象物の補強構造。
  4. 前記補強部材は補強梁であり、
    互いに略平行に配置される前記構造体にそれぞれ固定された前記固定部材同士を連結するように前記補強部材が接続されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の補強対象物の補強構造。
  5. 複数の前記連結部を有する前記固定部材において、少なくとも一つの前記連結部に接続される前記補強部材は補強梁であり、他の少なくとも一つの前記連結部に接続される前記補強部材は斜材であり、
    前記補強梁は、互いに略平行に配置される前記構造体にそれぞれ固定された前記固定部材同士を連結し、
    前記斜材は、互いに離間して配置される前記構造体にそれぞれ固定された前記固定部材同士を連結するように接続されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の補強対象物の補強構造。
  6. 前記構造体は、山形鋼、C形鋼またはT形鋼であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかいに記載の補強対象物の補強構造。
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