JP4696909B2 - 火花点火式直噴エンジンおよびその組付方法 - Google Patents
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Description
エンジンが知られている。成層燃焼のために、燃料噴射弁の噴口を直接電極に指向させた場合は、電極に燃料が液滴となって付着し易く、着火性が悪化するという問題がある。このため、下記特許文献1に示すように、燃焼室周縁部に配設した燃料噴射弁を、例えば8つの噴口を有するマルチホール型として、そのうちの3つの噴口を、点火プラグの電極近傍の下方に指向された下側噴口(特定噴口)、電極近傍で左方に指向された左側噴口、電極近傍で右方に指向された右側噴口として、この3つの噴口からの燃料噴霧によって電極近傍に濃混合気層を形成する成層化を得るようにしたものが開示されている。
るものであり、特に絶縁碍子部分を極めて精度よく仕上げるのが難しいために、燃焼室内への電極の突出量というものについてもある程度の誤差(例えば±0.7mm)は避けられないものとなる。
各気筒毎に、燃焼室内に電極が突出された点火プラグと燃焼室内に直接燃料噴射を行う複数の噴口を有するマルチホール型の燃料噴射弁とが設けられ、
各気筒において、前記複数の噴口のうち一部の特定噴口の軸線が、前記電極下方の所定位置に指向された火花点火式直噴エンジンにおいて、
各気筒について、前記点火プラグの軸線上における前記電極と前記特定噴口の軸線との間の距離に関連した値となる距離データを把握する距離データ把握手段と、
外気温またはエンジン冷却水温が0度以下の判定しきい値以下となる極冷間時でのエンジン始動時において、クランキング開始直後に最初に混合気に対して点火を行う初爆気筒を、前記距離データ把握手段で得ている前記距離がもっとも大きくなっている特定気筒に設定する初爆気筒設定手段と、
を備えているようにしてある。上記解決手法によれば、極冷間時におけるエンジン始動時には、電極と特定噴口の軸線との距離がもっとも大きい特定気筒、つまり噴射燃料によって電極がもっとも濡れにくい気筒をもっとも始めに点火させる気筒としてあるので、初回の点火での着火を確実に行うことができる。そして、初回の点火で確実に着火させることにより、エンジン回転数がすみやかに上昇して、この分噴射される燃料の圧力も上昇されて、これ以後に噴射される燃料の微粒化が促進されて、以後に点火される気筒の着火性も向上されることになる。このようにして、極冷間時でのエンジン始動を確実に行うことが可能になる。
前記距離データ把握手段が、前記電極を通して流れるイオン電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段によって検出されたイオン電流の大きさを記憶する記憶手段とから構成されており、
前記点初爆気筒設定手段は、前記記憶手段に記憶されているイオン電流の大きさから前記特定気筒を判別するように設定されている、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、検出されるイオン電流は、電極回りに存在する混合気の空燃比に応じた大きさとなり、イオン電流に対応した空燃比がリーンであることは電極と特定噴口の軸線との距離が大きいと判断することができる。したがって、あらかじめ得ておいた各気筒についての検出イオン電流の大きさを記憶しておくことにより
、この距離がもっとも大きくなる気筒を判別することができる。
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、電極と特定噴口の軸線との距離の相違に極めて大きな影響を与える電極の燃焼室内への突出量と特定噴口の軸線位置に関するデータとに基づいて、各気筒について電極と特定噴口からの燃料噴霧との距離を決定することができる。
各気筒毎に、燃焼室内に電極が突出された点火プラグと燃焼室内に直接燃料噴射を行う複数の噴口を有するマルチホール型の燃料噴射弁とが設けられ、
各気筒において、前記複数の噴口のうち一部の特定噴口の軸線が、前記電極下方の所定位置に指向された火花点火式直噴エンジンにおいて、
各気筒について、前記点火プラグの軸線上における前記電極と前記特定噴口の軸線との間の距離に関連した値となる距離データを把握する距離データ把握手段と、
外気温またはエンジン冷却水温が0度以下の判定しきい値以下となる極冷間時でのエンジン始動時において、クランキング開始直後に最初に混合気に対して点火を行う初爆気筒を、前記距離データ把握手段で得ている前記距離がもっとも小さい気筒以外の気筒に設定する初爆気筒設定手段と、
を備えているようにしてある。上記解決手法によれば、極冷間時でのエンジン始動時に、各気筒間においてもっとも早く点火される気筒として、上記距離がもっとも小さくなっている気筒を除外するように、つまり燃料による濡れの可能性がもっとも高い気筒を除く他の気筒をもっとも早く点火が行われる気筒としてあるので、初回の点火による着火の確実性を高めて、エンジン始動を確実に行うことができる。
各気筒毎に、燃焼室内に電極が突出された点火プラグと燃焼室内に直接燃料噴射を行う複数の噴口を有するマルチホール型の燃料噴射弁とが設けられ、
各気筒において、前記複数の噴口のうち一部の特定噴口の軸線が、前記電極下方の所定位置に指向された火花点火式直噴エンジンにおいて、
各気筒間において、前記点火プラグの軸線上における前記電極と前記特定噴口の軸線との間の距離がもっとも大きくなる特定気筒を記憶している記憶手段と、
外気温またはエンジン冷却水温が0度以下の判定しきい値以下となる極冷間時でのエンジン始動時において、クランキング開始直後に最初に混合気に対して点火を行う初爆気筒を、前記記憶手段に記憶されている特定気筒に設定する初爆気筒設定手段と、
を備えているようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1に対応した効果を同様の効果を得ることができる。
前記電極が燃焼室の略中央部に配設され、
前記燃料噴射弁が、燃焼室周縁部に配設されて、前記複数の噴口として、前記特定噴口の他に、ピストン頂面方向に指向される他の噴口を有し、
各気筒について、それぞれ2つの吸気弁が設けられ、
前記燃料噴射弁が前記2つの吸気弁間に位置されている、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、燃料噴射弁を燃焼室周縁部に設けたいわゆるサイド噴射とされる。そして、一部の噴口はピストン頂面に指向されているので、もっぱら電極回りをリッチ化する成層燃焼の他に、気筒内に極力均一に燃料分布させた均一燃焼を行う場合にも対応できる噴射態様を得ることが可能となる。また、特に自動車用として広く普及している吸気2弁式のエンジンに本発明を適用する上で好ましいものとなると共に、燃料噴射弁を、2つの吸気弁の間という大きな空間を有効に利用して配設することができる。
前記特定噴口、左側方噴口および右側方噴口の各噴口から前記電極までの距離が20mm以上に設定され、
前記特定噴口と前記左側方噴口とのなす開き角が15度〜25の度の範囲に設定されて
、エンジンの低回転・低負荷域となる所定運転領域で該特定噴口からの燃料噴霧と該左側方噴口からの燃料噴霧が相互干渉効果によって互いに連続したものとなるように設定され、
前記特定噴口と前記右側方噴口とのなす開き角が15度〜25の度の範囲に設定されて、前記所定運転領域で該特定噴口からの燃料噴霧と該右側方噴口からの燃料噴霧が相互干渉効果によって互いに連続したものとなるように設定されている、
ようにしてある(請求項8対応)。この場合、電極周りでの成層化状態が、燃料噴射弁から電極を見たとき、濃混合気が略V字状となって電極の下方および左右側方を囲んだ状態となって、成層化として極めて好ましい状態が得られる。
各気筒毎に、燃焼室内に電極が突出された点火プラグと燃焼室内に直接燃料噴射を行う複数の噴口を有するマルチホール型の燃料噴射弁とが設けられ、
各気筒において、前記複数の噴口のうち一部の特定噴口の軸線が、前記電極下方の所定位置に指向され、
外気温またはエンジン冷却水温が0度以下の判定しきい値以下となる極冷間時でのエンジン始動時において、クランキング開始直後に最初に混合気に対して点火を行う初爆気筒を、各気筒のうち、前記点火プラグの軸線上における前記電極と前記特定噴口の軸線との間の距離がもっとも大きくなっている特定気筒に設定するようにした火花点火式直噴エンジンの組付方法であって、
各気筒間において、1つの点火順をあらかじめ設定しており、
各気筒毎に取付けられる点火プラグと燃料噴射弁との組み合わせの選択が、前記あらかじめ設定された点火順に、前記点火プラグの軸線上における前記電極と前記特定噴口の軸線との間の距離が順次小さくなるように行われ、
各気筒毎に、前記選択された組み合わせでもって点火プラグと燃料噴射弁とを取付ける、
ようにしてある。上記解決手法によれば、各気筒間において、点火順序が、上記距離が大きい順、つまり電極が燃料によって濡れる危険性の低い順とされるので、エンジン始動をより一層確実に行う上で好ましいものとなるという効果を得るためのエンジンの組付方法が提供される。
1.燃料噴射制御
燃料噴射制御は、エンジン温度に応じて燃料噴射制御マップが切換えられ、その切換えられたマップに従ってその制御が行われる。燃料噴射制御マップは、エンジン温度が所定値(例えば60度C)以上の温間時は、図5に示す温間時のマップが選択される。温間時のマップは、エンジンの運転状態が低負荷・低回転の所定運転領域にある時、成層燃焼領域とされ、その他の運転領域では均一燃焼領域とされる。また、冷間時の燃料噴射制御マップは、図示を略すが、全ての運転領域において均一燃焼領域とされる。
例えば2段階での分割噴射が実行される。図7に示す分割噴射では、遅い時期に燃料噴射が行われる後段噴射の開始は、例えばBTDC30度〜40度の範囲に設定され、早い時期に燃料噴射が行われる前段噴射は、後段噴射時期よりも例えばクランク角で40度程度早い時期に噴射が開始される。上記所定運転領域での高負荷域において、要求される燃料噴射量のうち、後段噴射で噴射される燃料量はほぼ一定量とされて、燃料噴射量の変更は、前段噴射での燃料噴射量の変更によって行われる。
燃圧制御は、エンジン温度に応じて燃圧制御マップが切換えられ、その切換えられたマップに従ってその制御が行われる。燃圧制御マップは、エンジン温度が所定値(例えば、60度C)以上の温間時は、図6に示す温間時のマップが選択される。この図6のマップでは、成層燃焼領域では、エンジン回転数の増大に応じて燃圧が徐々に大きくなるように変化され(最低燃圧a1が例えば12MPaとされ、最高燃圧a2が例えば20MPaとされる)。また、均一燃焼領域では、常時、成層燃焼領域での最高燃圧a2という一定値とされて、エンジン回転数上昇に伴う燃圧上昇が抑制された状態となる。なお、エンジン温度が所定値よりも低い冷間時は、常時、成層燃焼領域での最高燃圧a2に相当する燃圧とされる。また、エンジン始動時の燃圧は、高圧燃料ポンプ26がカム軸によって駆動される関係で燃圧が十分に上がらないことから、例えば、0.5MPa程度になっている。
エンジン低回転・低負荷域となる所定運転領域では、スワール弁40が開かれて、燃焼室6内に吸気のスワールが生成される。この場合、スワール弁40の開度は、上記所定運転領域においては、エンジン負荷の大小にかかわらず例えば常に全閉としてもよいが、低負荷域では開度が大きくされ(全開に近い)、エンジン負荷の増大に伴って徐々に開度が小さくされ、高負荷域で全閉となるように設定することもできる。
。燃料噴射弁18のc突起部18cの幅は、一対の突起部4cと4dとの間の寸法に対応して精度よく仕上げられて、突起部18cが、一対の突起部4cと4dとの間にがたつきなく挿入される状態とされる(この状態が図13の状態である)。そして、図13の取付状態においては、各噴口の電極Eに対する位置関係が図11の状態となるように設定されている。このように、燃料噴射弁18の突起部18cは、シリンダヘッド4に形成された一対の突起部4c、4dと共に、燃料噴射弁18を所定の取付角度(回動角度)でもってシリンダヘッド4に取付けるための位置決め(用の治具)の機能をも果たすようになっている。前述したように、下側噴口の軸線L1が燃料噴射弁18の軸線LBにもっとも近い位置にあるため、燃料噴射弁18をエンジンへの取付状態からその周方向に回動させたときに、軸線L1の電極Eに対する上下方向の距離の変動量が、他の軸線L2〜L6に比して軸線L1がもっとも小さいものとなる。すなわち、軸線L1と電極Eとの上下方向距離が極力一定値となるようにする上で好ましい設定となっている。
のデータ値を有する点火プラグ16に対しては、2番目に小さい角度θ2を有する燃料噴射弁18が対応付けられ、突出量が3番目に大きいY3のデータ値を有する点火プラグ16に対しては、3番目に小さい角度θ3を有する燃料噴射弁18が対応付けられ、突出量がもっとも小さいY4のデータ値を有する点火プラグ16に対しては、もっとも大きい角度θ4を有する燃料噴射弁18が対応付けられる。そして、このようにして対応付けられた関係となるように、シリンダヘッド4に対して燃料噴射弁18が選択的に組付けられ、組付完了状態が図17に示される。なお、大気圧状態において、特定噴口からの燃料噴霧が電極と干渉しないようにされるが、特定噴口からの燃料噴霧の直径は電極E近傍において2mm程度である。
)が計測される。そして、最後に、ステップQ15において、突出量Yと角度θとを対応づけるようにして点火プラグ16と燃料噴射弁18との組み合わせせが選択されて、この選択された組み合わせの状態でもって点火プラグ16と燃料噴射弁18とがシリンダヘッドに取付けられる。
3:シリンダブロック
4:シリンダヘッド
5:ピストン
6:燃焼室
10(10A、10B):吸気ポート
12:吸気弁
16:点火プラグ
16a:絶縁碍子
16b:着座面(基準位置)
17:点火回路
18:燃料噴射弁
18B:燃料噴射弁(図22〜図24)
41:切換スイッチ
42:イオン電流検出回路
61a:特定噴口(図24)
E:点火プラグの電極
E1:中心電極
E2:周辺電極
LB:燃料噴射弁の軸線
L1:第1噴口(特定噴口)の軸線
A1:第1噴口(特定噴口)から噴射された燃料の噴霧角
LS:計測器(電極の燃焼室内からの突出量を計測)
MR:記憶手段(検出値の記憶用)
Y(Y1〜Y4):電極の燃焼室内への突出量
θ(θ1〜θ4):特定噴口の軸線と燃料噴射弁の軸線とのなす角度
X(X1〜X4):電極と特定噴口の軸線との距離
S5:外気温度センサ
Claims (9)
- 各気筒毎に、燃焼室内に電極が突出された点火プラグと燃焼室内に直接燃料噴射を行う複数の噴口を有するマルチホール型の燃料噴射弁とが設けられ、
各気筒において、前記複数の噴口のうち一部の特定噴口の軸線が、前記電極下方の所定位置に指向された火花点火式直噴エンジンにおいて、
各気筒について、前記点火プラグの軸線上における前記電極と前記特定噴口の軸線との間の距離に関連した値となる距離データを把握する距離データ把握手段と、
外気温またはエンジン冷却水温が0度以下の判定しきい値以下となる極冷間時でのエンジン始動時において、クランキング開始直後に最初に混合気に対して点火を行う初爆気筒を、前記距離データ把握手段で得ている前記距離がもっとも大きくなっている特定気筒に設定する初爆気筒設定手段と、
を備えていることを特徴とする火花点火式直噴エンジン。 - 請求項1において、
前記距離データ把握手段が、前記電極を通して流れるイオン電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段によって検出されたイオン電流の大きさを記憶する記憶手段とから構成されており、
前記点初爆気筒設定手段は、前記記憶手段に記憶されているイオン電流の大きさから前記特定気筒を判別するように設定されている、
ことを特徴とする火花点火式直噴エンジン。 - 請求項1において、
前記距離データ把握手段が、前記電極の燃焼室内への突出量と前記特定噴口の軸線位置に関するデータとに基づいて決定された前記距離データを記憶する記憶手段を備えており、
前記初爆気筒設定手段は、前記記憶されている距離データから前記特定気筒を判別するように設定されている、
ことを特徴とする火花点火式直噴エンジン。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記特定気筒を初爆させる際に、該特定気筒の吸気行程において前記燃料噴射弁から燃
料噴射が行われた後、該特定気筒についての初回の点火が実行される、
ことを特徴とする火花点火式直噴エンジン。 - 各気筒毎に、燃焼室内に電極が突出された点火プラグと燃焼室内に直接燃料噴射を行う複数の噴口を有するマルチホール型の燃料噴射弁とが設けられ、
各気筒において、前記複数の噴口のうち一部の特定噴口の軸線が、前記電極下方の所定位置に指向された火花点火式直噴エンジンにおいて、
各気筒について、前記点火プラグの軸線上における前記電極と前記特定噴口の軸線との間の距離に関連した値となる距離データを把握する距離データ把握手段と、
外気温またはエンジン冷却水温が0度以下の判定しきい値以下となる極冷間時でのエンジン始動時において、クランキング開始直後に最初に混合気に対して点火を行う初爆気筒を、前記距離データ把握手段で得ている前記距離がもっとも小さい気筒以外の気筒に設定する初爆気筒設定手段と、
を備えていることを特徴とする火花点火式直噴エンジン。 - 各気筒毎に、燃焼室内に電極が突出された点火プラグと燃焼室内に直接燃料噴射を行う複数の噴口を有するマルチホール型の燃料噴射弁とが設けられ、
各気筒において、前記複数の噴口のうち一部の特定噴口の軸線が、前記電極下方の所定位置に指向された火花点火式直噴エンジンにおいて、
各気筒間において、前記点火プラグの軸線上における前記電極と前記特定噴口の軸線との間の距離がもっとも大きくなる特定気筒を記憶している記憶手段と、
外気温またはエンジン冷却水温が0度以下の判定しきい値以下となる極冷間時でのエンジン始動時において、クランキング開始直後に最初に混合気に対して点火を行う初爆気筒を、前記記憶手段に記憶されている特定気筒に設定する初爆気筒設定手段と、
を備えていることを特徴とする火花点火式直噴エンジン。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
前記電極が燃焼室の略中央部に配設され、
前記燃料噴射弁が、燃焼室周縁部に配設されて、前記複数の噴口として、前記特定噴口
の他に、ピストン頂面方向に指向される他の噴口を有し、
各気筒について、それぞれ2つの吸気弁が設けられ、
前記燃料噴射弁が前記2つの吸気弁間に位置されている、
ことを特徴とする火花点火式直噴エンジン。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、
前記電極近傍に指向される噴口として、前記特定噴口の他に、該電極の左側方に指向された左側方噴口と、該電極の右側方に指向された右側方噴口とを有し、
前記特定噴口、左側方噴口および右側方噴口の各噴口から前記電極までの距離が20mm以上に設定され、
前記特定噴口と前記左側方噴口とのなす開き角が15度〜25の度の範囲に設定されて、エンジンの低回転・低負荷域となる所定運転領域で該特定噴口からの燃料噴霧と該左側方噴口からの燃料噴霧が相互干渉効果によって互いに連続したものとなるように設定され、
前記特定噴口と前記右側方噴口とのなす開き角が15度〜25の度の範囲に設定されて、前記所定運転領域で該特定噴口からの燃料噴霧と該右側方噴口からの燃料噴霧が相互干渉効果によって互いに連続したものとなるように設定されている、
ことを特徴とする火花点火式直噴エンジン。 - 各気筒毎に、燃焼室内に電極が突出された点火プラグと燃焼室内に直接燃料噴射を行う複数の噴口を有するマルチホール型の燃料噴射弁とが設けられ、
各気筒において、前記複数の噴口のうち一部の特定噴口の軸線が、前記電極下方の所定位置に指向され、
外気温またはエンジン冷却水温が0度以下の判定しきい値以下となる極冷間時でのエンジン始動時において、クランキング開始直後に最初に混合気に対して点火を行う初爆気筒を、各気筒のうち、前記点火プラグの軸線上における前記電極と前記特定噴口の軸線との間の距離がもっとも大きくなっている特定気筒に設定するようにした火花点火式直噴エンジンの組付方法であって、
各気筒間において、1つの点火順をあらかじめ設定しており、
各気筒毎に取付けられる点火プラグと燃料噴射弁との組み合わせの選択が、前記あらかじめ設定された点火順に、前記点火プラグの軸線上における前記電極と前記特定噴口の軸線との間の距離が順次小さくなるように行われ、
各気筒毎に、前記選択された組み合わせでもって点火プラグと燃料噴射弁とを取付ける、
ことを特徴とする火花点火式直噴エンジンの組付方法。
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