JP4695092B2 - シート物のためのパッケージ用装置および容器 - Google Patents

Description

この発明は、特性的な金銭的価値（attributable monetary value）を有しているシート物、例えば銀行券あるいは約束手形のような有価証券のためのパッケージ（packaging）に関するものである。

今までは、銀行券は銀行券計数機で計数されて積み重ね束に紙帯でくるまれていた。また、銀行券の積み重ね束を空気が排出されて密封される気密袋の中に詰めるために、真空包装機が使用されてきた。このようにしてパッケージされた銀行券は、個々の積み重ね束が抜き取られるおそれに遭うことなく容易に輸送することができる。しかしながら、真空包装機は、高価であるので、通常は大量の銀行券を処理するためにだけ使用される。

売買高がより少ない用途、例えば、小売業務においては、カセット積み重ねシステムが備わっている、われわれのＷＡＣＳ５（World Acceptor Cassette System）（ワールド・アクセプター・カセット・システム）型の紙幣・手形・バーコード付きチケット／クーポン受入機のような装置を使用することができる。カセットには、検認ずみの銀行券などを紙幣受入機から受け入れる金属箱が備わっている。カセットには、５００枚程度の市中に出回っている質の銀行券を保管することができる。カセットは、オペレーターによって取り出されて、例えば銀行へ銀行券をさらに転送するために、それが降ろされる安全な箇所まで運ぶことができる。従来のカセットに関する問題は、個々のカセットの進行状況をＰＯＳ（販売時点情報管理）端末から銀行あるいは集計センターへのその行路の間に容易に監視することができないことである。このため、カセットがＰＯＳ端末から取り外された後に紛失されるかあるいは盗難に遭うと、その紛失あるいは盗難はすぐに明らかになることはなく、また、その紛失あるいは盗難が発生した地点を決定することは困難であろう。

このカセットシステムに関する別の問題は、それが輸送の間に開放されるおそれがあることと、抜き取りの危険にさらされることである。さらにまた、このカセットには、開放されたことおよび抜き取りが起きたことの即時表示部が設けられていない。

この発明の１つの観点によれば、特性的な金銭的価値を有しているシート物の積み重ね束を容器の中にパッケージするパッケージ用装置であって、
容器の中に積み重ねられるシート物に関する評価データを決定するための手段（means for determining value data）と、
前記評価データを容器に関連したＲＦＩＤ装置へ書き込むためのＲＦリーダー／ライターとを備えてなる装置が提供される。

評価データは、前記シート物に特性として備わった金銭的価値および／または前記積み重ね束の中における前記シート物の位置に関するものであってよい。

この装置には、その中にＲＦＩＤ装置が備わった容器を封止するための封止装置が備わっていてもよい。

この発明の別の観点によれば、
（ｉ） 容器の中に積み重ねられるシート物に関する第１評価データを決定するた めの手段、および
前記第１評価データをＲＦＩＤ装置へ書き込むためのＲＦリーダー／ライ ター
を備えているパッケージ用装置、
（ｉｉ） このパッケージ用装置によってシート物の積み重ね束で満たされるように 構成された少なくとも１つの容器、
（ｉｉｉ）この容器に関連したＲＦＩＤ装置
を備えてなる、特性的な金銭的価値を有しているシート物の積み重ね束を容器の中にパッケージするパッケージ用システムが提供される。

この発明のさらに別の観点によれば、特性的な金銭的価値を有しているシート物を輸送する方法であって、
容器の中にパッケージされたシート物の積み重ね束に関する第１評価データを決定するステップと、
前記第１評価データを容器に関連したＲＦＩＤ装置へ書き込むステップと、
前記識別情報を前記第１評価データと関連して第１データベースの中に保存するステップと
を備えている方法が提供される。

この発明のもっと別の観点によれば、特性的な金銭的価値を有しているシート物の積み重ね束を容器の中にパッケージするパッケージ用装置であって、
容器の中に積み重ねられるシート物に関する評価データを決定するための手段と、
容器に関連したＲＦＩＤ装置から識別情報を読み取るためのＲＦリーダーと
を備えてなる装置が提供される。

この発明のさらに別の観点によれば、
（ｉ） 容器の中に積み重ねられるシート物に関する第１評価データを決定するた めの手段、および
容器に関連したＲＦＩＤ装置から識別情報を読み取るためのＲＦリーダー
を備えてなるパッケージ用装置、
（ｉｉ） このパッケージ用装置によってシート物の積み重ね束で満たされるように 構成された少なくとも１つの容器、
（ｉｉｉ）この容器に関連したＲＦＩＤ装置、
（ｉｖ） ＲＦＩＤ装置から読み取られた識別情報を前記第１評価データと関連して 保存するための第１データベースを有している第１処理手段
を備えてなる、特性的な金銭的価値を有しているシート物の積み重ね束を容器の中にパッケージするパッケージ用システムが提供される。

この発明のさらに別の観点によれば、特性的な金銭的価値を有しているシート物を輸送する方法であって、
容器の中にパッケージされたシート物の積み重ね束に関する第１評価データを決定するステップと、
容器に関連したＲＦＩＤ装置から識別情報を読み取るステップと、
前記識別情報を前記第１評価データと関連して第１データベースの中に保存するステップと
を備えている方法が提供される。

この発明のもっと別の観点によれば、その中にパッケージされた特性的な金銭的価値を有しているシート物の積み重ね束を有するのに適している容器であって、この容器に関連したＲＦＩＤ装置を有している容器が提供される。

容器にはＲＦＩＤ装置を容器の内側に封止する密閉部材が備わっているのが好ましい。

ＲＦＩＤ装置は、読み取り／書き込み用ＲＦＩＤタグであってもよく、あるいは読み取り専用ＲＦＩＤタグであってもよい。

この発明の実施態様が、添付図面を参照しながら例示としてこれから説明される。

図面に示されたこの発明の実施例は銀行券をパッケージするためのものであり、この明細書で使用されたように、用語「銀行券」は、お金として使用するための要求に応じて持参人へ支払うことができる、とりわけ中央銀行あるいは他の政府機関からの約束手形を意味するとともに、「紙幣」としても、米国では「通貨」あるいは「為替手形」としても知られているものを意味する。

図１によれば、パッケージ用装置１が、個々の銀行券２を投入口３から受け入れるともにそれらを取り外し可能な容器４の中に積み重ねるように構成されている。パッケージ用装置１は、銀行券を容器４の中にパッケージしその後にレジ係の事務所のような遠隔場所へ輸送することができるように、小売店における販売場所、例えばスーパーマーケットにおける勘定カウンターに備え付けることができる。

パッケージ用装置１には、本体５と、容器４を受け入れるために本体５に取り付けられたフレーム６とが備わっている。フレーム６は、この実施例では本体５にヒンジ留めされており、それが図１に示された閉鎖位置と図２に示された開放位置との間で動いて、容器４をフレーム６と本体５との間で挿入することができるとともに取り外すことができる連結機構として作用する。容器４は、これ以降にいっそう詳しく説明する構成ではほぼ長方形であり、周縁にリップ７が備わっている。フレーム６によって、図１に示されたように容器４が突出する排出口８が画定されており、そのリップ７は本体５とフレーム６との間に挟まれている。

図３によれば、容器が銀行券２でいっぱいになると、封止用カード９の形態にある密閉部材が、本体５における第２投入口１０を通して挿入され、容器４の上にヒートシールされる。こうして、フレーム６が図２に示されたように開かれたときには、レジ係の事務所へ輸送する銀行券が収容されている封止容器が提供される。

図４によれば、容器４は、熱可塑性材料から一体成形品として製造されているとともに、ほぼ長方形の開口１１が備わっており、この開口は、リップ７と、基部１２と、基部から同開口およびリップ７まで延びる側壁１３，１４，１５，１６とによって境界が付けられている。側壁１３，１４，１５，１６は剛性をもたらすために波形にされている。

開口１１の寸法は、特定の金種の銀行券を挿入することができるように、また、側壁１４，１６が側壁１３，１５よりも長くなるように選定されている。

基部１２は、中央の基部支持領域１８と側壁１３〜１６との間に配置された波形部１７を含むように成形されている。この実施例では、基部支持領域１８は楕円形であるが、以下で明らかになるように他の形状も利用することができる。波形部１７は、銀行券が容器４の中へ連続的に挿入されるときに基部支持領域１８を開口１１へ向けて付勢するための圧縮ばねとして作用する。

細長い城郭風の翼部１９，２０が、容器４の長辺に沿ってリップ７にヒンジ状に連結されている。翼部１９，２０は、初めは図４に示された構成にあり、結果として、複数の容器４を、１つが他の１つの内部に配置されて、即時に使用するために容易に送られかつ販売場所でパッケージ用装置１に隣接して保管することができるように、積み重ねることができる。

パッケージ用装置１の中で使用する容器４を用意するために、比較的剛性の長方形高周波識別（ＲＦＩＤ）タグ２１（図４には示されていないが、図８には図示されている）が、基部支持領域１８の上に配置される。ＲＦＩＤタグ２１は、プリントコイルの形態にあってもよく、あるいは他の技術を利用してもよい。ＲＦＩＤタグについてのより多くの情報は、１９９９年にジョン・ウィレイ・アンドサンズ（John Wiley & Sons）社により発行されたクラウス・フィンケンツェーラー（Klaus Finkenzeller）氏著のＲＦＩＤハンドブックから取得することができる。典型的には、そのようなタグには、約２メートルの読取範囲があるとともに、２キロバイト（ＫＢ）程度のデータを保存することができる。

ＲＦＩＤタグ２１には、協働する栓および栓受け２２によって基部支持領域１８へ連結される成形プラスチック部材が備わっていてもよい。ＲＦＩＤタグ２１は、銀行券を支持するために容器４の側壁へ延びている。その後、翼部１９，２０は、図４に示された位置から矢印Ｘの方向に内方へ回動される。翼部１９，２０は、これ以降にいっそう詳しく説明するように、内方へ折り曲げられたときに案内レールとして作用し、銀行券は、開口１１を介して容器４の中へ挿入するために、それらに沿って通過することができる。

翼部１９は、図５にその初めの外方張り出し位置が示され、図６にその内方折り曲げ位置が示されている。翼部１９には主案内面２３が備わっており、主案内面２３には、胸壁２４、外側リップ２５、ヒンジ線２６、および主案内面２３をヒンジ線２６へ結合する連結面２７のもとになる一連の窪みが形成されている。

翼部１９，２０が矢印Ｘの方向に内方へ折り曲げられ、容器４がパッケージ用装置１の中へ挿入されると、連結面２７は、図７ｂに示された領域２８においてパッケージ用装置１によってリップ７へ溶着される。図７ａでは、翼部１９はその初めの外方張り出し位置で示されているが、容器４の中には銀行券２がなく、かつ、ばね波形部１７はその初めの非圧縮状態で示されている。図７ｂには、容器４が銀行券２の束２９で満たされたときの構成が図示されている。この状況では、ＲＦＩＤタグ２１は下方へ圧縮されて、銀行券の束２９を収容し、それによって容器４の基部において波形部１７を圧縮している。翼部１９は、胸壁２４が容器４の内部において銀行券の束２９を保持するために下方へ垂れている停止領域をもたらすように、矢印Ｘの方向に内方へ回動され、領域２８においてリップ７へ溶着される。

パッケージ用装置１が容器を銀行券で満たす方法はこれからいっそう詳しく説明される。図８によれば、容器４がフレーム６の中に収容され、空であって銀行券２を受け入れる用意がされているパッケージ用装置の断面図が示されている。本体５には、第１投入口３から銀行券感知用ステーションＳを経てフレーム６における排出口８まで延びている投入通路３０が含まれている。銀行券２が第１投入口３の中へ挿入されると、それは、プリント回路基板３６に取り付けられた検証回路系３５に連結された検証センサー構成体３４を越えて銀行券２を推進するための従動ローラー対３２，３３を作動させる光センサー３１によって検出される。検証センサー構成体３４および関連回路系３５は、米国特許第４，３４８，６５６号に記載されたわれわれのアルダック法（Ardac technology）に対応している。検証センサー構成体３４および関連回路系３５によって銀行券２が偽物ではなく真正の銀行券であると判定されると、銀行券２は従動ローラー対３２，３３によって排出口８へ向けて搬送される。そうでないときには、ローラー対３２，３３は、銀行券２が投入口３から放出されるように、逆向きに推進される。

銀行券２が受け入れ可能なものであると仮定すると、それはローラー３２，３３を通って銀行券推進機構へ送られるが、この銀行券推進機構にはこの実施例では、図９ａにいっそう明確に示されて銀行券２の長手側縁に係合するとともにそれを排出口８に整合するように移動させる一対の駆動ベルト３７，３８が含まれている。ベルト３８をいっそう詳しく考察すると、それは、銀行券２がベルト３７，３８によってその主面に対して横断方向に引き出されるように、その主面が投入通路３０に沿って移動して排出口８と一線配置されるように、モーター４１によって矢印Ｙの方向に駆動されるプーリー３９，４０の間に延びている。

銀行券推進機構には、銀行券２を容器４の中へ運ぶようにベルト３７，３８の間における下方への移動のために取り付けられた剛性板の形態にあるプランジャー４２も含まれている。この目的のために、モーター４３が、楕円形カム４４，４５を破線で模式的に図示された駆動伝達系４６，４７によって駆動する。使用に際し、カム４４，４５は矢印Ｚ（図９ｂに示された）の方向に回転して、プランジャー４２を銀行券２とともに駆動し、銀行券が投入通路３０に沿って開口１１に到達すると、銀行券をその平面に対して垂直な方向に開口１１から容器４の中へ入れる。

この処理は、図９ａ〜図９ｄにいっそう詳しく示されている。図９ａによれば、銀行券２は、内方へ折り曲げられた翼部１９，２０の主案内面２３に沿って、ベルト３７，３８によって運ばれる。主案内面２３は、銀行券２の長手側縁を支持するためのレールとして作用する。銀行券２がフレーム６における排出口８に整合すると、モーター４３が作動されて、図９ｂに示されたようにカム４４，４５が下方へ回転する。その結果、プランジャー４２は矢印Ｄの方向に下方へ移動し、銀行券２は、翼部１９，２０を越えて下方へ容器の中に移動する。銀行券の側縁２ａ，２ｂは変形し、それらは、プランジャー４２が胸壁２４を越えて下方へ移動すると主案内面２３から離脱し、その結果、全部の銀行券２は容器４の中へ移動する。カム４４，４５が引き続き回転すると、プランジャー４２および銀行券２は、波形部１７を圧縮し、それによって銀行券２の側縁２ａ，２ｂが平坦に存在するとともに胸壁２４の下部に配置されることになるように、ＲＦＩＤタグ２１に対して下方へ推進される。

次いで、カム４４，４５は、図９ｃに示された次の銀行券２’に係合することのできるそれらの初期位置まで回転する。こうして、銀行券２は、容器４の中へ挿入されて、容器４の中で銀行券２を保持するための停止部として作用する胸壁２４に対するばね波形部１７の圧縮力によって、その中に保持される。

銀行券は連続的に容器４の中へ挿入されて、図９ｄに示された銀行券の束２９が形成されるが、一番上の銀行券は胸壁２４の下側に保持される。

図１０には、ＲＦＩＤタグ２１が下方へ移動した容器４の中における束２９が示されている。ばね波形部１７の圧縮力によって、束２９は胸壁２４に対して上方へ付勢されて、銀行券が容器４の内部で確実に保持される。

容器４がいっぱいになると、オペレーターは密閉部材９を第２投入口１０から挿入する。密閉部材９は、プラスチック材料から作られた光学的に透明あるいは半透明のシートからなっている。密閉部材９は、光センサー４８によって検出されて、駆動ベルト３７，３８と係合するようになりかつそれらによって推進され、銀行券の積み重ねに類似した態様で排出口８と整合するようになるまで、銀行券のための投入通路３０の中へ延びる密閉部材入口通路４９に沿って移動する。こうして、密閉部材９は、容器４の入口１１を覆って配置されるようになり、ここで、部材９の側縁は、容器４の長辺における翼部１９，２０の主案内面２３を覆って、また、容器４の短辺におけるリップ７も覆って延びている。図９ｄに示されたように、このパッケージ用装置の本体６には電気ヒーター５０が含まれている。使用に際して、密閉部材９が容器４の開口１１に整合するようになると、ヒーター５０は、密閉部材９を翼部１９，２０の上にヒートシールするために、また、翼部自体を容器４のリム７の上に溶着するために、すなわち図７に示された溶着部２８を作るために、スイッチが入れられる。

図１０に示されたように、本体５には、ＲＦＩＤタグ２１からデータを読み取るかあるいはＲＦＩＤタグ２１へデータを書き込むように作動することのできるＲＦＩＤリーダー／ライター５２が含まれている。検証センサー構成体３４および関連した回路系３５が、容器４の中にパッケージされたそれぞれの銀行券に特性として備わった金銭的価値を決定するために作動することができる。従って、容器４の中にパッケージされたそれぞれの銀行券に特性として備わった金銭的価値のような情報が備わっている評価データ、パッケージされた銀行券の総数およびパッケージされた相異なる金種の銀行券の枚数は、他の情報に加えて、ＲＦＩＤリーダー／ライター５２を使用してＲＦＩＤタグ２１に書き込むことができる。それゆえ、評価データには、相異なる金種の銀行券が容器の中に積み重ねられる順序の記録が備わっていてもよく、これは、容器４の内容物が封止された後に抜き取られたかどうかを判定するために利用することができる。代わりに、積み重ね束２９の最上部および最下部における銀行券の金種は、抜き取りが行われたという表示を、封止された容器４の透明壁を通して観察されたときに積み重ね束２９の最上銀行券および最下銀行券の視覚的検査から取得することができるように、保存することができる。代わりに、容器の中にパッケージされる最後の銀行券の金種は、ＰＯＳでトランザクションを実行するために使用する銀行券の金種を顧客が問い合わせる場合における論争を解決する目的のために、記録することができる。

容器４への密閉部材９の封止の後に、フレーム６は図２に示されたように開放することができ、また、封止された容器は、別の場所、例えばレジ係の事務所へ輸送することができる。その結果としての束ねられた銀行券は、密閉部材９が容器４にその内容物を保護するためにヒートシールされているので、輸送の間に簡単に改竄することはできない。封止された容器４が開放されると、このことは容易に明らかになり、かつ、容器４はパッケージ用装置１の中で実質的に再使用することができない。こうして、不正行為のおそれは著しく減少する。

図１１には容器４が平面図で示されており、この容器４には、密閉部材９が翼部１９，２０とフランジ７との上にヒートシールされている。容器の中における銀行券の枚数、それらの金種、それらがパッケージされた時刻および場所のような印字データ（図示略）は、図８に示された印字ヘッド５１によって密閉部材９の下側面に印字することができる。

密閉部材９には、容器４が銀行券で満たされたときにその開放を容易にするために脆弱線５３が含まれている。密閉部材９は、脆弱線５３に沿って密閉部材９が引き裂かれるように、その中央において手で下方へ押圧することができる。そうすると、内容物を取り出すことができる。

容器４は、この容器４がいったん開放されると、容器４が密閉後に不正処理されたかどうかのはっきりした視覚的表示がもたらされるので、銀行券をパッケージ用装置１の中にパッケージするために再使用することができない、ということが理解されるであろう。さらにまた、開放されると、密閉部材９の上に印字されたデータは、容器４の内容物を確認するために使用することができる。

容器を開放する処理は、図１２および図１３に図示された装置によって自動化することができる。この装置によれば、容器４の内容物は、容器４の開口１１に対応する寸法のある解放窓穴５７が含まれているプラットフォーム５６の下方における支持体５５に受けられたトレイ５４の中へ空けられる。使用に際して、容器４は、開口１１が解放窓穴５７と同じ広がりになるように上下が逆に配置される。容器４の側壁１３，１４，１５，１６をつぶすとともに銀行券の束２９を密閉部材９に押し付け、密閉部材９を脆弱線５３に沿って破裂させるために、ラム５８が充分な力で矢印Ｒの方向へ下方に操作される。ラム５８が矢印Ｒの方向へ引き続いて動くと、銀行券は、胸壁２４を越えて変形して、図１３に示されたように、トレイ５４の中へ落ちる。その後、トレイ５４はこの装置から取り出すことができる。ラム５８は外され、容器４の残り部は廃棄される。

容器４から内容物を自動的に取り出すための装置には、ＲＦリーダー／ライター６７、プロセッサー６８および容器４の内容物を自動的に計数するための計数器（図示略）がさらに備わっていてもよい。この計数器は、当業界においてよく知られた任意の適切な銀行券計数器からなっていてもよい。それゆえ、容器４の内容物は、以下でいっそう詳しく説明されるＲＦリーダー／ライター６７、プロセッサー６８および計数器を使用して、ＲＦＩＤタグ２１に保存された情報と一致させることができる。

銀行券を店舗ＳにおけるＰＯＳ端末６９から銀行あるいは集計センターＣへ移送する過程は、図１４および図１５を参照してこれから説明される。

初めに、ＲＦＩＤタグ２１が空の容器４の底に置かれる。次いで、容器４はＰＯＳ端末６９でオペレーターによってパッケージ用装置１の中へ装着される。顧客トランザクションが終了すると、オペレーターは銀行券２などをパッケージ用装置１の投入口３を通じて挿入する。投入口３を通じて挿入された銀行券は、先に説明した方法によって容器４の中に保管される。

銀行券が投入口３を通じて連続的に挿入されると、それぞれの銀行券の金種が検証センサー３４および検証回路系３５によって判定される。図１４によれば、検証回路系３５は制御部７０と記憶部７１とからなっている。この場合には、制御部７０は、銀行券２が挿入された時刻および日付とそれを挿入したオペレーターの名前とに加えて銀行券２の金種が含まれている評価データをＲＦＩＤタグ２１へ書き込むために、銀行券２の金種検証センサー３４からの信号を受信し、銀行券２の金種を判定し、ＲＦリーダー／ライター５２を制御するように作動することができる。代わりに、制御部７０からの制御信号に応じて、この情報は、容器４の中にパッケージされた他の銀行券についての対応情報とともに、記憶部７１の中に保存することができる。記憶部７１の中に保存された情報はその後、制御部７０からの制御信号に応じて、ＲＦリーダー／ライター５２によって容器４の中におけるＲＦＩＤタグ２１へ移送することができる。

容器４がいっぱいであるときあるいはさらに別のトランザクションが実行されないときには、容器４は、先に説明した方法により、密閉部材９を使用して封止される。このとき、封止された容器４のＲＦＩＤタグ２１に保存された情報はバックオフィスシステム７２へダウンロードすることができる（Ｓ１００）。バックオフィスシステム７２には、ＲＦＩＤタグ２１に保存された情報を見るためのディスプレイ手段７８が設けられていてもよい。封止された容器４の内容物のハードコピーはＰＯＳ端末６９で印字することもできる。

封止された容器４のＰＯＳ端末６９から銀行あるいは集計センターＣへの進行状況を追跡するために、付加的なＲＦリーダー／ライターを採用してもよい。図１６ａによれば、ＰＯＳ端末６９が配置された店舗Ｓの出入口７３には、容器４がそこを通過するときに容器４の中におけるＲＦＩＤタグ２１を検出するためのＲＦリーダー／ライター７４が設けられていてもよい。このとき、ＲＦリーダー／ライター７４は、ＲＦＩＤタグ２１が検出された時刻／日付／場所のような追跡情報を容器４の中におけるＲＦＩＤタグ２１に書き込むことができる。この追跡情報は、銀行への行路における容器４の進行状況をユーザーがディスプレイ手段７８を使用して監視することができるように、店舗バックオフィスシステム７２へ転送することもできる。代わりに、図１６ｂによれば、ＲＦリーダー／ライター７４は、出入口７３を経る容器４の通過が検出されたときにアラーム７５を作動させるように構成することができる。追跡情報をＲＦＩＤタグ２１へ書き込むためのＲＦリーダー／ライターは、容器４を輸送するために使用される車両に、また、銀行あるいは集計センターＣの玄関口に組み込むこともできる。

容器４が銀行あるいは集計センターＣに到着すると、容器４は、図１２および図１３を参照して説明された方法によって自動的に内容物が取り出され、また、容器４の内容物は自動取出・計数装置７６を使用して計数される（Ｓ１１０）。このとき、自動取出・計数装置７６の計数器によって、容器４の内容物が不正処理されなかったと判定するために、ＲＦＩＤタグ２１に保存されたＰＯＳ評価データと一致するであろう評価データが作成される。

自動取出・計数装置７６におけるＲＦリーダー／ライター６７は、プロセッサー６８の制御下でＲＦＩＤタグ２１に保存された情報を読み取るために使用することができる。ＲＦＩＤタグ２１から読み取られたＰＯＳ評価データは次いで、自動取出・計数装置７６における計数器を使用して作成された銀行評価データと比較することができる。この銀行データがＲＦＩＤタグ２１から読み取られたＰＯＳ評価データと異なるか、あるいは容器４をＰＯＳ端末６９から銀行へ輸送するのに要した時間が所定限界を超えるときには、アラームが作動される。

銀行評価データがＲＦＩＤタグ２１から読み取られたＰＯＳ評価データと一致していると判定されると、そのときには、一致した評価データは、会計監査／信用管理の目的のために、銀行システム７７におけるデータベースの中に保存することができる（Ｓ１２０）。銀行システム７７には、取出・計数装置７６によって判定されたときにＲＦＩＤタグ２１から読み取られた情報と容器４の内容物とを見るためのディスプレイ手段７９が設けられていてもよい。その後、ＲＦＩＤタグ２１は、プロセッサー６８からの指令信号に応じて、取出・計数装置７６におけるＲＦリーダー／ライター６７を使用して消去するか、さもなければ、それを再使用することができるように容器４から取り出すことができる（Ｓ１３０）。

容器４の内容物は、密閉部材９に印字された情報の１つ以上およびＰＯＳ端末６９で印字された容器４の内容物のハードコピーに一致していることもある。次いで、空の容器４および密閉部材９は、再利用施設Ｒへ送られて再利用することができる。

この発明における別の実施態様では、容器の内容物は、店舗バックオフィスシステム７２および銀行バックオフィスシステム７７を備えている複数のネットワークシステムを使用して追跡することができる。この実施例では、容器を追跡するために使用されるＲＦＩＤタグは読み取り専用ＲＦＩＤタグであり、これらのそれぞれには、それに保存された固有の製造番号のような識別情報が備わっている。読み取り専用ＲＦＩＤタグが使用されているので、先の実施態様に記載されたＲＦリーダー／ライター５２は、この実施態様ではＲＦリーダーに置き換えることができる。

この第２実施態様において銀行券を店舗ＳにおけるＰＯＳ端末６９から銀行あるいは集計センターＣへ移送する過程は、図１４および図１５を参照してこれから説明される。

初めに、オペレーターがＰＯＳ端末６９で店舗のシステム７２にログオンする。次に、読み取り専用ＲＦＩＤタグが空の容器４の底に置かれる。その後、容器４はオペレーターによってパッケージ用装置１の中へ装着される。パッケージ用装置１の中のＲＦリーダーが容器４の中のＲＦＩＤタグに保存された識別情報を読み取る。この識別情報は店舗のバックオフィスシステム７２におけるデータベースに保存される。

顧客トランザクションが終了すると、オペレーターは銀行券２などをパッケージ用装置１の投入口３を通じて挿入する。投入口３を通じて挿入された銀行券は、先に説明した方法によって容器４の中に保管される。銀行券が投入口３を通じて連続的に挿入されると、それぞれの銀行券の金種が検証センサー装置３４および検証回路系３５によって判定される。図１４によれば、検証回路系３５は制御部７０と記憶部７１とからなっている。制御部７０からの制御信号に応じて、容器４の中にパッケージされた銀行券の金種を備えているＰＯＳ評価データは、それがパッケージされた時刻およびそれをパッケージしたオペレーター名とともに、容器４の中のＲＦＩＤタグにおける識別情報に関連したデータベース記録における店舗のバックオフィスシステム７２に保存することができる（Ｓ１００）。

代わりに、この情報は制御部７０からの制御信号に応じて記憶部７１の中に保存することができる。その後、オペレーターのシフトが終わるかあるいは容器４がいっぱいになると、容器４は先に説明した方法によって密閉部材９を使用することで封止することができる。このとき、記憶部７１に保存された情報は、制御部７０の制御の下で店舗のバックオフィスシステム７２におけるデータベースへ移送することができる。店舗のバックオフィスシステム７２には、データベースに保存された情報を見るためのディスプレイ手段７８が設けられていてもよい。

封止されると、容器４はパッケージ装置１から取り外して銀行あるいは集計センターＣへ輸送することができる（Ｓ１１０）。容器４のＰＯＳ端末６９から銀行あるいは集計センターＣへの進行状況を追跡するために、付加的なＲＦリーダーを採用してもよい。図１６ａによれば、ＰＯＳ端末６９が配置された店舗Ｓの出入口７３には、容器４がそこを通過するときに容器４の中におけるＲＦＩＤタグを検出するためのＲＦリーダー７４が設けられていてもよい。ＲＦリーダー７４は、ＲＦＩＤタグにおける識別情報を読み取ることができるとともに、容器４が出入口７３を通過する時刻／日付のような追跡情報がある店舗のバックオフィスシステム７２における対応データベース記録を更新することができる。代わりに、図１６ｂによれば、出入口７３におけるＲＦリーダー７４が容器４の中のＲＦＩＤタグを検出すると、アラーム７５を作動させることができる。

銀行あるいは集計センターＣへの玄関には同様に、ＲＦＩＤタグにおける識別情報を読み取るとともに、ＲＦＩＤタグにおける識別情報と容器４が銀行へ入る時刻／日付のような追跡情報とがある銀行システム７７におけるデータベースを更新するためのＲＦリーダーが設けられていてもよい。

銀行Ｃの内部で容器４が図１２および図１３を参照して説明された方法によって自動的に内容物の取り出しが行われると、その内容物は自動取出・計数装置７６を使用して計数することができる（Ｓ１１０）。このとき、自動取出・計数装置７６の計数器によって、容器４の内容物が不正処理されなかったと判定するために、ＰＯＳ評価データと一致するであろう銀行評価データが作成される。自動取出／計数装置７６には、容器４の中のＲＦＩＤタグにおける識別情報を読み取るためのＲＦリーダー６７と、識別情報および計数器によって作成された銀行評価データの銀行システム７７への転送を制御するためのプロセッサー６８とが備わっていてもよい。次いで、識別情報および銀行評価データは、銀行システム７７におけるデータベースに保存される（Ｓ１２０）。銀行システム７７には、データベースに保存された情報を見るためのディスプレイ手段７９が設けられていてもよい。

自動取出・計数装置７６から識別情報および銀行評価データを受信するのに応じて、銀行システム７７は、インターネットによるかあるいは別のネットワーク接続を介して、ＲＦＩＤタグから読み取られた識別情報に関連したＰＯＳ評価データを要求するリクエスト信号を送信することができる。

このリクエスト信号に応じて、店舗バックオフィスシステム７２は、インターネットあるいは別の手段によって、ＰＯＳ評価データを銀行システム７７へ転送することができ、それは、銀行システム７７の制御の下でＲＦＩＤタグから読み取られた識別情報に関連した銀行データベースに保存することができる（Ｓ１５０）。次いで、銀行システムによって銀行評価データがＰＯＳ評価データと比較される。自動取出・計数装置７６によって判定されたときに、銀行評価データがＰＯＳ評価データとは異なる場合には、アラームが作動されるであろう。代わりに、銀行評価データがＰＯＳ評価データと一致する場合には、銀行のデータベースにおいて一致した評価データは会計監査／信用管理の目的のために使用することができる。

その後、ＲＦＩＤタグを空の容器４から取り出すことができ、また、ＲＦＩＤタグにおいて識別情報に関するデータベース記録は、タグが再使用されるように削除することができる（Ｓ１３０）。空の容器４は再利用施設Ｒへ送られて再利用することができる（Ｓ１４０）。

この発明における上記実施例の変形例における図１７によれば、ＲＦＩＤタグは、密閉部材９が容器４へ溶接されたときにＲＦＩＤタグが容器４の内側で封止されるように、密閉部材９の下側面に取り外し可能に取り付けることができる。この場合において、プラスチック材料のシートあるいは段ボールから作られた別個の長方形プラテンを容器４の基部１８に配置して、銀行券２がパッケージされるときにそれらを平坦に維持する機能を実行することができる。容器４が空であると、ＲＦＩＤタグは、密閉部材９から剥がされて、容器４が再利用されるのに先立って再使用することができる。ＲＦＩＤタグが読み取り／書き込み用ＲＦＩＤタグであって密閉部材９に配置されている場合には、容器４の内容物に関連する情報は、容器４が封止されるときにＲＦＩＤタグに書き込まれるだけであるのが好ましい。さらにまた、ＲＦＩＤタグが読み取り専用ＲＦＩＤタグであって密閉部材９に配置されている場合には、ＲＦＩＤタグの製造番号は読み取られるだけであり、かつ、容器４の内容物は容器が封止されるときに店舗のバックオフィシステムスに保存されるのが好ましい。

図１８〜図２０には、別個のプラテン部材についての要求を未然に回避する容器４の変形例が図示されている。図４の容器では、ＲＦＩＤタグ２１は、比較的柔軟な銀行券が容器４の中に積み重ねられた状態になったときに銀行券の側縁が胸壁２４の下側面に確実に当接するように、剛性支持部をもたらすプラテンとして作用する。比較的剛性のプラテンがなければ、比較的柔軟な銀行券は、ドーム状構成における基部支持領域１８および波形部１７に沿って曲がりがちであり、その結果、銀行券は胸壁２４の下側面に確実に保持されることがない。図１８〜図２０に示された容器にあっては、プラテンが、容器４の基部とともに２つの部品２１ａ，２１ｂに一体に形成されている。図１８に示されたように、プラテン２１ａは、容器の内部における銀行券の積み重ね束２９が比較的剛性のプラテン２１ａによって銀行券の幅全体にわたって支持されるように、実質的に容器４の幅全体に広がっている。プラテン２１ａの周りの波形領域１７ａは、主圧縮力が図１９に示された領域１７ａ’によって付与されていて長手部分１７ａ”によってばね効果がほとんどもたらされない一体形圧縮ばねをもたらす。プラテン領域２１ｂが周囲の一体形ばね１７ｂと同様な方法で構成されるということは理解されるであろう。容器が一体に形成されたプラテン２１ａ，２１ｂを有している場合には、先に説明したようにＲＦＩＤタグが密閉部材９の下側面に取り外し可能に取り付けられているのが好ましい。

この発明における別の実施態様は、図２１に示されており、図１〜図３に示された実施例に全体として類似しているが、容器４がその基部に一体成形されたばねを含んでいなくて、代わりに、フレーム６の下側面に嵌まる外側装着用箱５９によってばね機能が果たされる。

容器４は、プラスチック材料で一体成形されているとともに、先に説明したように機能するほぼ長方形のリップ７および翼部１９，２０と、偏平な基部６４へ延びる折り畳み式の側壁６０，６１，６２，６３とがある。容器４は、このパッケージ用装置の中に、すなわち、先に説明したようにフレーム６の内部に、かつ、フレーム６の下側面に装着用箱５９が嵌まった状態に配置される。折り畳み式の側壁６０〜６３は、容器４の中に積み重ねられた銀行券に対してどのような重要なばね機能も示さない。代わりに、装着用箱５９には、圧縮ばね６６によって容器４の基部６４へ付勢されたプラテン６５が含まれており、銀行券がパッケージ用装置１によってその中に積み重ねられる。その後、密閉部材９が、先に説明したように入口１０から挿入されて容器４の上にヒートシールされる。封止された容器は次いで、フレーム６および装着用箱５９から取り外されて、安全条件の下で開放される遠隔場所へ輸送され、その後、その有用な機能が遂行されてもはやパッケージ用装置１から銀行券の束を受け入れることができなくなると、廃棄される。図２１を参照して説明された実施態様では、先に説明されたように、ＲＦＩＤタグは密閉部材９の下側面に取り外し可能に取り付けられているのが好ましい。

この発明のさらに別の実施態様では、先に説明されたＷＡＣＳ５（World Acceptor Cassette System）（ワールド・アクセプター・カセット・システム）のようなカセットの表面あるいは中に、ＲＦＩＤタグが含まれていてもよい。

説明された実施態様の多くの修正および変更はこの発明の範囲の内部に収まっている。例えば、銀行券のパッケージについて説明されてきたが、バーコードが付けられていてもよい代用貨幣あるいはクーポン券、および割引計画あるいは他の販売促進計画で提供される割引券のような、特性的な金銭的価値のある他のシート物をこの発明によってパッケージすることができる。

図１は、使用の準備ができた状態に取り付けられた容器が備わっていて閉鎖状形態にある、この発明によるパッケージ用装置および関連の使い捨て容器の模式的斜視図である。 図２は、図１の図に対応しているが、この装置は使用に先立って容器を受け入れるために開放されている。 図３は、図１に対応しており、容器へ封入される密閉部材の挿入を示している。 図４は、容器の第１実施例の模式的斜視図である。 図５は、その支持レールの１つが開放位置にある、容器の一部切欠斜視図である。 図６は、図５に対応しているが、その支持レールは閉鎖位置にある。 図７ａは、その支持レールが開放位置にある、図５の線Ａ−Ａ’に沿った、空であるときの容器の一方側部の部分断面図である。 図７ｂは、その支持レールが開放位置にある、図５の線Ａ−Ａ’に沿った、空であるときの容器の他方側部の部分断面図である。 図８は、容器が空であるパッケージ用装置の縦断面図である。 図９ａ〜９ｄは、容器を満たすための推進機構の動作を図示している横断面におけるパッケージ用装置の図である。 図１０は、図８に対応しているが、容器が満たされている。 図１１は、図１０に示された容器がこのパッケージ用装置から取り外されたときの平面図である。 図１２は、使用の準備ができた、容器の中身を空にするための容器中身出し装置の断面図である。 図１３は、使用後の中身出し装置の断面図である。 図１４は、図８のパッケージ用装置における検証回路系の一例を示している。 図１５は、この発明による、いっぱいになった容器のＰＯＳ端末から銀行への輸送の過程の一例を図示している概念図である。 図１６ａおよび図１６ｂは、図１５の過程において店舗あるいは銀行の出入口を通る容器を追跡するための付加的ＲＦ装置を図示している。 図１７は、ＲＦＩＤタグが密閉部材の下側面に取り付けられた容器の平面図である。 図１８は、この容器における別の実施態様の横断面図である。 図１９は、図１８に示された容器の縦断面図である。 図２０は、図１８および図１９における容器の支持レールの斜視図である。 図２１は、容器が一体型ばねを有していない、この発明における別の実施態様の模式的斜視図である。

Claims (35)

1. 特性的な金銭的価値を有しているシート物（２）の積み重ね束（２９）を受け入れ、いったん閉鎖された後に開放されると前記シート物（２）の積み重ね束（２９）のためのパッケージ体として再使用することができない閉鎖可能な容器（４）と、この閉鎖された容器（４）の内部に前記シート物（２）の積み重ね束（２９）とともに収納されるＲＦＩＤ装置（２１）とを備えてなり、前記ＲＦＩＤ装置（２１）は、前記容器（４）が開放されたときに再使用のために前記容器（４）から取り出すことができる、シート物のためのパッケージ体。
2. 前記積み重ね束（２９）および前記ＲＦＩＤ装置（２１）を前記容器（４）の内側に封止するための密閉部材（９）を含んでいる請求項１に記載のパッケージ体。
3. 前記ＲＦＩＤ装置（２１）は、読み取り／書き込み用ＲＦＩＤタグである請求項１または２に記載のパッケージ体。
4. 前記ＲＦＩＤ装置（２１）は、読み取り専用ＲＦＩＤタグである請求項１または２に記載のパッケージ体。
5. 前記シート物（２）の積み重ね束（２９）をその中に収容している請求項１〜４のいずれか１つに記載のパッケージ体。
6. 前記ＲＦＩＤ装置（２１）は、前記シート物（２）の積み重ね束（２９）のための基部を形成する部材からなっている請求項５に記載のパッケージ体。
7. 前記ＲＦＩＤ装置（２１）は、前記シート物（２）が積み重ねられるプラテン（２１）として作用する請求項５に記載のパッケージ体。
8. 前記容器（４）は、再利用可能なプラスチック材料から作られている請求項１〜７のいずれか１つに記載のパッケージ体。
9. いったん開放されると特性的な金銭的価値を有しているシート物（２）の積み重ね束（２９）のためのパッケージ体のために再使用することができない容器（４）の中に前記シート物（２）を積み重ねることによってそれらを収納するステップと、前記容器（４）の内部にＲＦＩＤ装置（２１）を収容するステップと、前記積み重ね束（２９）と前記ＲＦＩＤ装置（２１）とがその中に収容された前記容器（４）を閉鎖するステップと、前記容器（４）を開放して、そこから、前記シート物（２）の前記積み重ね束（２９）と前記ＲＦＩＤ装置（２１）とを取り出すステップと、前記ＲＦＩＤ装置（２１）を前記容器（４）とは別の容器の中で再使用するステップとを備えているシート物を処理する方法。
10. 開放された前記容器（４）を、そこからの前記シート物（２）および前記ＲＦＩＤ装置（２１）の取り出しの後に、再利用のために送り出すステップ（Ｓ１４０）を含んでいる請求項９に記載の方法。
11. 前記容器（４）から取り出された前記ＲＦＩＤ装置（２１）からデータを削除するステップ（Ｓ１３０）を含んでいる請求項１０に記載の方法。
12. 前記容器（４）の中に積み重ねられた前記シート物（２）に対応するデータを前記ＲＦＩＤ装置（２１）の中に記録するステップを含んでいる請求項９に記載の方法。
13. 前記容器（４）を閉鎖するステップは、その中に前記積み重ね束（２９）がある前記容器（４）の上に密閉部材（９）を封止するステップからなっている請求項９に記載の方法。
14. 前記容器（４）の内部における前記密閉部材（９）に前記ＲＦＩＤ装置（２１）を設けるステップを含んでいる請求項１３に記載の方法。
15. 前記シート物（２）の積み重ね束（２９）のための基部を形成する部材として前記ＲＦＩＤ装置（２１）を設けるステップを含んでいる請求項９に記載の方法。
16. 閉鎖された前記容器（４）をその容器（４）の開放前に異なる場所へ輸送するステップと、前記シート物（２）の前記積み重ね束（２９）および前記ＲＦＩＤ装置（２１）を取り出すステップとを含んでいる請求項９〜１５のいずれか１つに記載の方法。
17. 前記容器（４）の中における前記シート物（２）の前記積み重ね束（２９）に対応する評価データを決定するステップと、前記ＲＦＩＤ装置（２１）から識別情報を読み取るステップと、前記識別情報を前記評価データと関連させて第１データベースの中に保存するステップとを含んでいる請求項９〜１５のいずれか１つに記載の方法。
18. 容器（４）の中に積み重ねられる特性的な金銭的価値を有しているシート物（２）に関する第１評価データを決定するための手段、前記第１評価データをＲＦＩＤ装置（２１）へ書き込むためのＲＦリーダー／ライター、および、前記容器（４）および前記ＲＦＩＤ装置（２１）が含まれている、請求項１〜８のいずれか１つに記載されたシート物のためのパッケージ体を備えているパッケージ用装置
    を備えてなる、シート物をパッケージするパッケージ用システム。
19. 前記第１評価データをその中に保存するための第１データベースを有している第１処理手段（７２）を備えている請求項１８に記載のシステム。
20. 前記第１データベースの中に保存されたデータをユーザーへ表示するためのディスプレイ手段（７８）を備えている請求項１９に記載のシステム。
21. 前記容器（４）から前記シート物（２）を取り出すとともに前記容器（４）から取り出された前記シート物（２）に関する第２評価データを決定するための内容物取出装置（７６）をさらに備えている請求項１９または２０に記載のシステム。
22. 前記内容物取出装置（７６）は、前記ＲＦＩＤ装置（２１）に保存された前記第１評価データを読み取るためのＲＦ手段（６７）からなっている請求項２１に記載のシステム。
23. 前記ＲＦＩＤ装置（２１）から読み取られた前記第１評価データと前記内容物取出装置（７６）によって決定された前記第２評価データとを保存するための第２データベースを有している第２処理手段（７７）を備えている請求項２２に記載のシステム。
24. アラーム（７５）を備え、前記第２処理手段（７７）は、前記第１評価データを前記第２評価データと比較し、かつ、前記第１評価データが前記第２評価データと一致しない場合に前記アラーム（７５）を作動させるように作用することができる請求項２３に記載のシステム。
25. 前記第２処理手段（７７）は、前記第１評価データを前記第２評価データと比較し、かつ、前記第１評価データが前記第２評価データと一致する場合に前記ＲＦＩＤ装置（２１）から前記第１評価データを削除するために前記ＲＦ手段（６７）を制御するように作用することができる請求項２３に記載のシステム。
26. 前記第２データベースの中に保存された情報をユーザーへ表示するためのディスプレイ手段（７９）を備えている請求項２３、２４または２５に記載のシステム。
27. 前記ＲＦＩＤ装置（２１）を検出するためのＲＦ検出器（７４）を備え、前記ＲＦ検出器（７４）は、追跡情報を前記ＲＦＩＤ装置（２１）へ書き込むように作用することができる請求項１９〜２６のいずれか１つに記載のシステム。
28. 前記ＲＦ検出器（７４）は、前記追跡情報を前記第１処理手段（７２）へ転送するように作用することができ、前記第１処理手段（７２）は、前記追跡情報を前記第１評価データと関連して前記第１データベースの中に保存するように作用することができる請求項２７に記載のシステム。
29. 前記ＲＦ検出器（７４）は、前記追跡情報を前記第２処理手段（７７）へ転送するように作用することができ、前記第２処理手段（７７）は、前記追跡情報を前記第１評価データと関連して前記第２データベースの中に保存するように作用することができる請求項２３に記載のシステム。
30. 前記追跡情報は、前記ＲＦＩＤ装置（２１）が前記ＲＦ検出器（７４）によって検出されたときの時刻および／または日付からなっている請求項２７、２８または２９に記載のシステム。
31. アラーム（７５）と前記ＲＦＩＤ装置（２１）を検出するためのＲＦ検出器（７４）とを備え、前記ＲＦ検出器（７４）は、前記ＲＦＩＤ装置（２１）の検出に応じて前記アラーム（７５）を作動させるように作用することができる請求項１８〜３０のいずれか１つに記載のシステム。
32. 前記パッケージ用装置は、その中に前記シート物（２）の前記積み重ね束（２９）および前記ＲＦＩＤ装置（２１）とともに前記容器（４）を封止するための封止装置（５０）を備えている請求項１８〜３１のいずれか１つに記載のシステム。
33. 前記封止装置（５０）によって前記容器（４）の上に封止される密閉部材（９）を備えている請求項３２に記載のシステム。
34. 前記ＲＦＩＤ装置（２１）は、前記密閉部材（９）へ取り外し可能に取り付けられている請求項３３に記載のシステム。
35. 前記第１および／または前記第２評価データは、前記シート物（２）に特性として備わった金銭的価値および／または前記積み重ね束（２９）の中における前記シート物（２）の枚数に関連している請求項２１〜２６のいずれか１つに記載のシステム。

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