JP4694155B2 - 自動変速機の操作装置 - Google Patents

自動変速機の操作装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4694155B2
JP4694155B2 JP2004188106A JP2004188106A JP4694155B2 JP 4694155 B2 JP4694155 B2 JP 4694155B2 JP 2004188106 A JP2004188106 A JP 2004188106A JP 2004188106 A JP2004188106 A JP 2004188106A JP 4694155 B2 JP4694155 B2 JP 4694155B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam surface
lock pin
shift
release button
arm portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004188106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006007970A (ja
Inventor
久仁博 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004188106A priority Critical patent/JP4694155B2/ja
Publication of JP2006007970A publication Critical patent/JP2006007970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4694155B2 publication Critical patent/JP4694155B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Description

この発明は、例えば自動車等の車両の自動変速機の操作装置に関するものである。
従来から、シフトロック解除ボタンを備えた車両用の自動変速機の操作装置が知られている。この自動変速機の操作装置(以下、単に操作装置と呼ぶ。)はニュートラルレンジからリバースレンジ、リバースレンジからパーキングレンジ等へのシフトレバー操作には、安全対策として前記シフトレバーの移動を制限するいわゆるシフトロックが作動するようになっている。そのため、通常はシフトレバーに設けられたシフトロックを解除するボタン(以下、単に解除ボタンと呼ぶ。)を操作者が押しながら、ニュートラルからリバースレンジ、リバースレンジからパーキングレンジ等へのシフトレバーの移動を行うこととなる。
さらに、シフトレバーの誤操作を防止するために、前記解除ボタンを半押しすることでニュートラルレンジからリバースレンジへのシフトレバーの移動を可能とし、解除ボタンを一番奥まで押すことで前記リバースレンジからパーキングレンジへの移動を可能としている。
そして、この種の操作装置の中には、解除ボタンへの入力を効率よくロックピンに伝達するために、前記解除ボタンの先端に傾斜面(カム面)を設け、この傾斜面にシフトレバー内に延在するロックピンロッドの一端を当接させて前記ロックピンロッドと前記解除ボタンとを連動させ、上方に向かって付勢されたロックピンを下方に押圧してシフトロックを解除するものがある(例えば、特許文献1)。
特開平9−323559号公報
しかしながら、上述した操作装置では、前記解除ボタンを半押し状態とする押し込み量を判断し難いことから、前記半押しを利用せずに前記解除ボタンを一番奥まで押して操作しがちである。
このように、前記解除ボタンの半押しを利用せずに常に前記解除ボタンを一番奥まで押して操作すると、例えば、ドライブレンジからリバースレンジにシフトレバーを移動させたいのにリバースレンジを飛び越えてパーキングレンジに移動してしまった場合には、再度解除ボタンを押しながらリバースレンジに戻すという操作が必要となり操作が面倒なものとなる。
そのため、シフトレバーを移動する際には、前記シフトレバーを操作する力の入れ具合やシフトレバーの位置に注意を払わなければならず操作者に負担をかけてしまうという問題がある。
そこで、この発明は、シフトロック解除ボタンを操作者に負担をかけずに容易且つ適正に操作してシフトレバーによるポジション選択を行うことができる自動変速機の操作装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、シフトロック解除ボタン(例えば、実施の形態における解除ボタン5)の作動をシフトポジションの変更を規制するシフトロックピン(例えば、実施の形態におけるロックピン58)にカム面(例えば、実施の形態における第一のカム面62a、第二のカム面62b)を介して伝達する自動変速機の操作装置において、前記シフトロック解除ボタンに連動して上下方向に摺動するロックピンロッドの下方に前記シフトロックピンが回動自在に設けられ、該シフトロックピンには、前記シフトポジションに対応したステージを有するロックピン窓に向かって延びる第1アーム部と、この第1アーム部と反対側に延びる第2アーム部とが設けられ、前記シフトロックピンは、前記第1アーム部が前記ロックピンロッドを押圧する方向に付勢され、前記シフトロックピンの前記第1アーム部から第2アーム部に渡った範囲に前記カム面が設けられ、前記カム面は、前記シフトロックピンの中間作動位置にて対応する前記カム面の接触点(例えば、実施の形態における折れ点63)を境にしてそれぞれ異なる勾配で設けられる第1カム面と第2カム面とからなり、前記第1カム面は、前記第1アーム部の上縁基部側から前記ロックピン窓側に向かって緩やかに立ち下がると共に前記第1アーム部の長手方向の中間位置から緩やかに立ち上がる曲面で形成され、前記第2カム面は、前記第2アーム部の上縁に形成され、前記第1カム面の基部側の勾配とは反対の勾配を有する平面で形成され、前記接触点が、前記シフトポジションのオートレンジのリバースレンジのポジションに対応した位置に配置され、所定のシフトポジションへの変更が可能な前記シフトロック解除ボタンの押圧初期にて接触する前記第1カム面の勾配よりも、前記所定のシフトポジションと異なる他のシフトポジションへの変更が可能な前記シフトロック解除ボタンの押圧終期にて接触する前記第2カム面の勾配が大きいことを特徴とする自動変速機の操作装置。
このように構成することで、前記解除ボタンの操作荷重を前記中間作動位置に対応して変化させることができるため、操作者が前記解除ボタンの押し込み量による操作荷重の変化を体感することができる。
本発明によれば、前記解除ボタンの操作荷重を前記中間作動位置に対応して変化させることができるため、操作者が前記解除ボタンの押し込み量による操作荷重の変化を体感することができ、したがって、シフトポジションを変更する際に操作者の負担を軽減することができる効果がある。
さらに、カム面を装置内部に位置するシフトロックピンに設けることで、シフトロックピンの成形と同時にカム面の成形を行うことができるため、シフトロック解除ボタンにカム面を設けた場合に比較して、シフトレバーの外観に対する影響を最小限に抑えることができ、シフトレバーの外観設定の自由度を高めることができる効果がある。
請求項4に記載した発明によれば、カム面を装置内部に位置するシフトロックピンに設けることで、シフトロックピンの成形と同時にカム面の成形を行うことができるため、シフトロック解除ボタンにカム面を設けた場合に比較して、シフトレバーの外観に対する影響を最小限に抑えることができ、シフトレバーの外観設定の自由度を高めることができる効果がある。
この発明の第一の参考例を図面に基づいて説明する。
図1〜図3において、1は自動変速機の操作装置(以下、単に操作装置と呼ぶ。)を示している。この操作装置1は、図示しない車両の運転席と助手席との間のインストルメントパネル等に配設されるものである。
図1に示すように、前記操作装置1のエスカッションカバー2には、この上面にポジション表示である「P」,「R」,「N」,「D」,「D3」の文字が例えば車両の進行方向前方から後方に向かって順に付されている。そして、前記「P」,「R」,「N」,「D」,「D3」の文字はパーキング(P)レンジ、リバース(R)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、ドライブ(D)レンジ、3速(D3)レンジをそれぞれ示している。
また、前記ポジション表示「D」の側方には「M」の文字が付されており、この「M」の上方に「+」、下方に「−」の記号が付されている。前記「M」の文字はマニュアルレンジを示しており、その上下に記載された「+」,「−」はそれぞれマニュアルレンジ選択時のシフトアップ方向とシフトダウン方向とを示している。
具体的には、前記ドライブレンジを選択しているときに、シフトレバー3を側方つまり前記マニュアルレンジの方向に傾動してさらに+又は−方向に傾動することで手動でのシフトアップ、シフトダウンを選択することができる。
前記シフトレバー3の上部にはシフトノブ4が固定され、このシフトノブ4の中央には、安全装置であるシフトロックを解除する解除ボタン(シフトロック解除ボタン)5が設けられている。具体的には、シフトロックによって、前記シフトレバー3のリバースレンジからパーキングレンジへの移動、ニュートラルレンジからリバースレンジへの移動、ドライブレンジから3速レンジへの移動を制限している。つまり、前記シフトノブ4の前記解除ボタン5を押すことで各シフトレンジを自由に選択することができる(図2中、二点鎖線で示す。)のである。
図3に示すように、前記操作装置1は上面に開口部6が形成されたケーシング7を備えており、前記開口部6には上方から前記シフトレバー3が挿通されている。前記ケーシング7の上面には前述したエスカッションカバー2が固定され、前記エスカッションカバー2の裏側には塵埃等の侵入を防止するためにスライドカバー8が前記シフトレバー3に追従するべくスライド自在に設けられている。
前記ケーシング7の内部には前記シフトレバー3のロッドガイド9が固定されるブラケット10が設けられている。前記ブラケット10には側部に傾動軸11が設けられており、この傾動軸11によって前記ブラケット10がレバーホルダ12に傾動自在に支持されている。また、前記レバーホルダ12の左右側壁には前後方向の傾動を許容する傾動軸13が設けられ、この傾動軸13により前記レバーホルダ12が前記ケーシング7の側壁に傾動自在に支持されている。つまり、前述したシフトレバー3でオートレンジを選択している時には、前記レバーホルダ12の傾動軸13により前述したパーキングレンジから3速レンジの間すなわち前記シフトレバー3の前後方向の傾動を許容し、前記ドライブレンジを選択した際には、前記ブラケット10の傾動軸11によりオートレンジからマニュアルレンジへの前記シフトレバー3の左右方向の傾動を許容している。
前記ロッドガイド9の内側にはロックピンロッド14が上下方向に摺動自在に設けられ、前記ロッドガイド9の下部側面及び前記ブラケット10の下部側面には長孔15が形成されている。そして、前記ロックピンロッド14の下方にはロックピン(シフトロックピン)16が設けられている。前記ロックピン16はそれぞれ長さの異なる3つのアーム部で形成されたものであり、この中央が前記ブラケット10に回動自在に軸支され、図示しないスプリングによって半時計回りに付勢されている。具体的には、前記各アーム部は一方が前記長孔15を挿通して前記ケーシング7の側壁に向けて延びる第1アーム部17、他方が前記第1アーム部17と反対側に延びる第2アーム部18、そしてもう一方が下方に延びる第3アーム部19で構成されている。したがって、前記第1アーム部17の上縁は前記ロックピンロッド14に弾性的に当接することとなる。
前記ケーシング7の側壁にはロックピン窓20が形成され、ここに前記第1アーム部17の先端が弾性的に当接している。図4に示すように、前記ケーシング7の側壁に設けられたロックピン窓20には前述したシフトレンジのD3、D、N、R、Pに対応した各ステージ21が形成され、前記各ステージ21間にはD−N間を除き段差22が形成されている。具体的には、前記段差22は前記解除ボタン5の押し込み量に対応して形成されたものであり、NレンジからRレンジに移動する際には距離a分だけ押し込むことでこれらの間の段差22を乗り越え、さらにRレンジからPレンジに移動する際には前記距離aに距離bを加えた分だけ前記シフトノブ4の解除ボタン5を押し込むことで前記段差22を越えることが可能となる。
図3に示すように、前記ロックピン16の下方には前記シフトレバー3の位置決め機構であるディテント機構が設けられている。このディテント機構は図示しないスプリングによって下方に付勢されたディテントプランジャ23とこのディテントプランジャ23に対応する複数の溝(図示せず)を有するディテントガイド24とから構成されており、このディテントガイド24の複数の溝の間を前記ディテンドプランジャ23の先端で押圧しながら移動させることで前記シフトレバー3の操作に節度感を持たせている。
図5、図6に示すように、前記シフトノブ4には斜め上方に向かって開口を有した凹部25が形成されており、ここに前記解除ボタン5が摺動自在に設けられている。この凹部25には内壁に段差26が形成されており、この段差26より上方に位置する上半部27とこの上半部27よりも若干幅が狭く下方に位置する下半部28とから構成されている。前記下半部28内壁の一側面29は他側面30よりも若干浅く形成されており、この一側面29と下半部28の底面31との間から下方に向けて挿通孔32が設けられている。この挿通孔32は前記ロッドガイド9と連通しており、前記ロッドガイド内から前記挿通孔32に至り前記ロックピンロッド14が挿通されている。
前記シフトノブ4の下部には略中央部に前述した円筒状の前記ロッドガイド9が圧入されている。さらに、前記ロックピンロッド14の上端には半球状の摺動面33が形成されており、このロックピンロッド14の摺動面33が前記凹部25の下半部28に突出し前記ロックピン16からの押圧力により上方に付勢されて設けられている。
一方、前記解除ボタン5はキャップ34とボタン本体35とから構成されており、コイルスプリング36によって左斜め上方に向けて付勢されている。このコイルスプリング36は前記下半部28の幅寸法よりも大径に設定され、前記凹部25の段差26によって支持されている。
前記ボタン本体35の上部には前記キャップ34が嵌合されるキャップ嵌合部37が形成され、下部にはカム部38が形成されている。前記キャップ嵌合部37は、前記キャップの内面に弾性的に係止すべく中空形状に形成されたものである。
また、前記キャップ34の上壁には外側に凸状の緩曲面が形成されると共に前記シフトノブ4の外周面に対応するべく斜めの傾斜が形成されている。
前記カム部38は、前記コイルスプリング36の内側に挿通され前記凹部25の下半部28に向けて突出形成されたものである。そして、このカム部38の側面には長孔39が設けられ、この長孔39に前記凹部25の下半部28の一側面29と他側面30とに支持された抜け止めピン40が挿通されている。つまり、前記解除ボタン5は、前記長孔39に前記抜け止めピン40が挿入されているため、前記コイルスプリング36によって付勢された状態すなわち上限位置で固定されることとなる。
前記カム部38の下端にはスリット41が形成され、このスリット41により押圧初期にロックピンロッド14に弾性的に当接するカム面42(42a,42b)が設けられている。このカム面42が前記ロックピンロッド14の上端によって相対的に押圧され、前記解除ボタン5を押すことで前記ロックピンロッド14の上端が押圧される。したがって、通常前記解除ボタン5が操作者によって押されていない状態では前記解除ボタン5は前述した上限位置となっている。
図7にも示すように、前記カム面38は、折れ点(接触点)43を境にして第一のカム面(図7中、aの範囲に相当)42aと、この第一のカム面42aとは傾斜の異なる第二のカム面(図7中、bの範囲に相当)42bとから形成されている。そして、この第一のカム面42aよりも第二のカム面42bの方がより前記ロックピンロッド14の摺動方向に沿う方向に傾斜した勾配に設定されている。ここで、前記距離aは前述の第一のカム面42aに、前記距離bは前述の第二のカム面42bに対応している。
したがって、前記カム部38が前記解除ボタン5と連動して摺動することによって、前記解除ボタン5が押された場合には、前記摺動面33と第一のカム面42aとの当接部位が前記第二のカム面42b側に移動していくと共に前記ロックピンロッド14が下方に変位することとなる(図中、二点鎖線で示す。)。そして、さらに前記解除ボタン5を押し込むと前記ロックピンロッド14の摺動面33は第二のカム面42bと当接するのである。
図8は前記解除ボタン5の操作荷重(縦軸)に対する前記解除ボタン5の押し込み量(横軸)を示している。ここで、前記第一のカム面42aに対応したaの範囲では前記解除ボタン5の押し込み量に対して前記操作荷重は緩やかな上昇を示し、前記第二のカム面42bに対応するbの範囲では前記aの範囲と比較して前記解除ボタン5の押し込み量に対する前記操作荷重は急激な上昇を示している。ここで、前述したリバースレンジ(Rポジション)付近に中間作動位置である前記aの範囲の上限を設定することで、前記シフトレバー3をパーキングレンジに傾動させるためには前記aの範囲よりも大きなbの範囲の操作荷重が必要となるのである。尚、前記図8において縦軸を操作荷重として示したが、前記ロックピンロッド14の付勢力が一定であることから、前記操作荷重を前記ロックピンロッド14の摺動する距離に読み換えてもよい。
次に、図9に基づいて作用を説明する。尚、図9では、第一のカム面42aと第二のカム面42bとにおける解除ボタン5の操作荷重の違いを説明するためロックピンロッド14を2箇所に示しており、各々上下方向にのみ変位可能なものとする。また、ロックピンロッド14は前述したロックピンのスプリングによって常に同じ力で上方に向かって相対的に押圧されている。
図9に示すように、解除ボタン5を押し込むと前記第一のカム面42aと第二のカム面42bとが同一方向つまり単位距離d(図9中、二点鎖線で示す。)だけ平行移動する。第一のカム面42bによってロックピンロッド14の摺動面33が押圧されている場合(図9中、右側に示すロックピンロッド14)には、ロックピンロッド14は垂直方向への摺動のみを許容しているため、長さL1だけ下方に移動する。
同様に、第二のカム面42bによってロックピンロッド14の摺動面33が押圧されている場合(図9中、左側に示すロックピンロッドの場合)には、ロックピンロッド14は長さL2だけ下方に移動することとなる。つまり、前記解除ボタン5を単位距離dだけ移動したときにロックピンロッド14を下方に押し下げる距離が第一のカム面42aでは距離L1となり、第二のカム面42bでは距離L2となる。つまり、前記解除ボタン5の操作荷重は、前記第一のカム面42aより前記第二のカム面42bの方がより大きな操作荷重を必要とするのである。
したがって、上述の第一の参考例によれば、前記解除ボタン5の操作荷重を前記第一のカム面42aと第二のカム面42bとを設けることによって変化させることができるため、操作者が前記解除ボタン5のリバースレンジ位置を体感してスムーズに解除ボタン5を半押し状態にすることができ、したがって、シフトポジションをニュートラルレンジからリバースレンジに操作する際に操作者に掛かる負担を軽減することができる。
また、前記解除ボタン5にカム面42を一体で形成しているため、単純な構造で前記解除ボタン5の操作荷重の変化を操作者に体感させることができるため、前記シフトレバー3の部品点数を増加させることなく操作者が容易且つ適正に前記シフトレバー3を操作することができる。
尚、第一の参考例において、前記カム部38に前記第一のカム面42aと第二のカム面42bを設けたが、前記ロックピンロッド14側にこの第一のカム面42aと第二のカム面42bとを設けてもよい。
次に、図10に基づいてこの発明の第二の参考例を説明する。この第二の参考例は、前述の第一の参考例のロックピンロッド14(図3参照。)をロックピンロッドのアッパー(以下、アッパーロッドと呼ぶ。)とロックピンロッドのロア(以下、ロアロッドと呼ぶ。)とで分割して設け、この各ロッドの当接する部位にカム面を形成したものである。尚、第一の参考例と同一部分に同一符号を付して説明する。
操作装置1にはシフトレバー3が設けられ、このシフトレバー3は長手方向の略中央部に屈曲部44を有した円筒状のロッドガイド45を有している。
前記ロッドガイド45の上部内側にはアッパーロッド46が摺動自在に設けられている。このアッパーロッド46の上端部には半球形状の摺接部(図示せず)が形成されており、前述の第一の参考例と同様に、シフトノブ4の図示しないカム部を押圧して設けられている。
一方、前記アッパーロッド46の下部には、このアッパーロッド46よりも小径に形成されると共にこの軸線に沿って下方に突出した突出部47が形成されている。この突出部47の下端には半球形状の摺接面48が形成されており、後述するロアロッド49の上端に設けられたカム面50(50a,50b)を押圧して設けられている。
前記ロッドガイド45の下部内側には上部と下部とが閉塞された略円筒形状の前記ロアロッド49が摺動自在に設けられている。このロアロッド49の上面には、異なる勾配を有したカム面50が形成されている。このカム面50は前記ロアロッド49の紙面左側から右斜め上に向けて傾斜して形成された第一のカム面50aと、この第一のカム面50aよりもさらに急勾配に形成された第二のカム面50bとで構成されている。そして、前記第一のカム面50aと第二のカム面50bとの折れ点(接触点)51が前述したオートレンジのリバースレンジのポジションに対応している。
前記ロアロッド49の下部側面にはシフトレバー3に設けられた長孔52を貫いてロックピン(シフトロックピン)53が突出して設けられている。このロックピン53は前記ケーシング7の側壁に形成されたロックピン窓20のステージ21を下方から押圧するものである。
前記ロッドガイド45の下端はエンドキャップ54で閉塞され、このエンドキャップ54に装着されたスプリング55を介して前記ロアロッド49が上方に付勢されている。前記エンドキャップ54の下面中央には凹部56が形成され、前記凹部56には略円柱状のディテントプランジャ23がスプリング57によって下方に付勢された状態で摺動自在に設けられている。
前記ディテントプランジャ23の下端は略半球状に形成されており、このディテントプランジャ23の下方には前記ディテントプランジャ23の下端に摺接するディテントガイド24が配設されている。前記ディテントガイド24には複数の溝が形成されており、前記ディテントプランジャ24の下端によって前記溝が上方から押圧されている。尚、ディテント機構の機能については第一の参考例で説明しているため、ここでの説明は省略する。
したがって、上記第二の参考例によれば、とりわけ、デザイン上の理由により解除ボタン5をロックピンロッド14の延長線上に設けなければならず解除ボタン5にカム面を形成することができない場合であっても対応することができるため、前記シフトノブ3のデザインに左右されることなく操作者に前記解除ボタン5の操作荷重の変化を体感させることができる点で有利である。
尚、上記第二の参考例において、前記ロアロッド49に前記第一のカム面50aと第二のカム面50bとを設けたが、前記アッパーロッド46の下面に前記第一のカム面と第二のカム面とを設け、前記ロアロッドに摺接面48を設けてもよい。
次に、図11に基づいてこの発明の実施形態を説明する。この実施形態では前述の第一の参考例のカム面をロックピンの上縁に形成したものである。図11では解除ボタンを押していない状態を示している。尚、前述の第一の参考例と同一部分には同一符号を付して説明する。
図11に示すように、前記第一の参考例と同様に、前記操作装置1には側壁にロックピン窓20が形成されたケーシング7が設けられている。前記ロックピン窓20には各シフト位置と前記解除ボタン5の押し込み量とに対応するステージ21が形成されている(図4参照)。そして、前記ケーシング7の内側には上部にシフトレバー3が固定されたブラケット10が延在している。前記ロッドガイド9の下部側面には前記ロックピン窓20に向けて開口を有した長孔15が形成されている。
前記ロッドガイド9の内部には前記シフトノブ4の解除ボタン5と連動し、下面が略半球面形状に形成されたロックピンロッド14が摺動自在に設けられている。また、前記ロッドガイド9の側部には、前述した第一の参考例と同様に、ロックピン(シフトロックピン)58が回動自在に設けられている。このロックピン58は、前記長孔15に挿通され前記ロックピン窓20に向かって延びる第1アーム部59と、この第1アーム部59と反対側に延びる第2アーム部60と下方に延びる第3アーム部61とで構成された略T字形状の部材である。前記ロックピン58は図示しないスプリングによって反時計回りに付勢されており、前記第1アーム部59によって前記ロックピンロッド14の下面及び前記ロックピン窓20のステージ21が下方から押圧されている。
前記ロックピン58の上縁すなわち前記第1アーム部59の上縁から前記第アーム部6の上縁に渡った範囲には、カム面62(62a,62b)が形成されている。前記カム面62を構成する前記第一のカム面62aは、前記解除ボタン5が押されていない初期状態で前記ロックピンロッド14の下面が当接する面であり、前記第1アーム部59の上縁基部側から前記ロックピン窓20側に向かって緩やかに立ち下がると共に前記第1アーム部59の長手方向の中間位置から緩やかに立ち上がる曲面で形成されている。
一方、前記カム面62を構成する前記第二のカム面62bは、前述の初期状態では前記第一のカム面62aの基部側に形成された左肩上がりの勾配に対して前記第アーム部6の上縁に形成された左肩下がりに形成された平面であり、前記解除ボタン5が押されて前記ロックピンロッド14が下方に変位した場合に前記ロックピンロッド14の下面によって押圧される面である(図11中、2点鎖線で示す)。そして、前記第一のカム面62aと第二のカム面62bとの折れ点(接触点)63が前述したオートレンジのリバースレンジのポジションに対応している。つまり、前記ロックピン58がスプリングによって付勢されているのと共に、前記第一のカム面62aと第二のカム面62bとのそれぞれの勾配が異なっているため、前述した各参考例と同様に前記解除ボタン5の操作荷重がリバースレンジに対応する押し込み量で変化することとなる。尚、この実施形態においても、前述の第二の参考例と同様に、ディテント機構の説明は省略する。
したがって、上記実施形態によれば、とりわけ、従来の操作装置のロックピンの上縁に第一のカム面62aと第二のカム面62bとを形成するだけで乗員が前記解除ボタン5の操作荷重の変化を体感することができるため、様々な操作装置に利用可能な点で有利である。
尚、この発明は上述した実施形態に限られるものではなく、例えば設定したい操作荷重の変化に応じた数だけの勾配の異なるカム面を形成しても良い。さらにカム面は勾配が異なれば平面と平面、又は平面と曲面以外に曲面と曲面で形成しても良い。
本発明の第一の参考例における操作装置の斜視図である。 本発明の第一の参考例における図1のA方向から見た矢視図である。 本発明の第一の参考例における図2のC−C線に沿う断面図である。 本発明の第一の参考例における図3のE方向から見た矢視図である。 本発明の第一の参考例における図1のB−B線に沿う断面図である。 本発明の第一の参考例における図1のB−B線に沿う断面図である。 本発明の第一の参考例における図6のD部部分拡大図である。 本発明の第一の参考例における解除ボタンの押し込み量に対する操作荷重のグラフである。 本発明の第一の参考例における解除ボタンの押し込み量と操作荷重の説明図である。 本発明の第二の参考例における図3に相当する断面図である。 本発明の実施形態における図3に相当する断面図である。
符号の説明
5 解除ボタン(シフトロック解除ボタン)
42a,50a,62a 第一のカム面(カム面)
42b,50b,62b 第二のカム面(カム面)
16,53,58 ロックピン(シフトロックピン)
43、51、63 折れ点(接触点)
14 ロックピンロッド
46 アッパーロッド
49 ロアロッド

Claims (1)

  1. シフトロック解除ボタンの作動をシフトポジションの変更を規制するシフトロックピンにカム面を介して伝達する自動変速機の操作装置において、
    前記シフトロック解除ボタンに連動して上下方向に摺動するロックピンロッドの下方に前記シフトロックピンが回動自在に設けられ、
    該シフトロックピンには、前記シフトポジションに対応したステージを有するロックピン窓に向かって延びる第1アーム部と、この第1アーム部と反対側に延びる第2アーム部とが設けられ、
    前記シフトロックピンは、前記第1アーム部が前記ロックピンロッドを押圧する方向に付勢され、
    前記シフトロックピンの前記第1アーム部から第2アーム部に渡った範囲に前記カム面が設けられ、
    前記カム面は、前記シフトロックピンの中間作動位置にて対応する前記カム面の接触点を境にしてそれぞれ異なる勾配で設けられる第1カム面と第2カム面とからなり、
    前記第1カム面は、前記第1アーム部の上縁基部側から前記ロックピン窓側に向かって緩やかに立ち下がると共に前記第1アーム部の長手方向の中間位置から緩やかに立ち上がる曲面で形成され、
    前記第2カム面は、前記第2アーム部の上縁に形成され、前記第1カム面の基部側の勾配とは反対の勾配を有する平面で形成され、
    前記接触点が、前記シフトポジションのオートレンジのリバースレンジのポジションに対応した位置に配置され、
    所定のシフトポジションへの変更が可能な前記シフトロック解除ボタンの押圧初期にて接触する前記第1カム面の勾配よりも、前記所定のシフトポジションと異なる他のシフトポジションへの変更が可能な前記シフトロック解除ボタンの押圧終期にて接触する前記第2カム面の勾配が大きいことを特徴とする自動変速機の操作装置。
JP2004188106A 2004-06-25 2004-06-25 自動変速機の操作装置 Expired - Fee Related JP4694155B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004188106A JP4694155B2 (ja) 2004-06-25 2004-06-25 自動変速機の操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004188106A JP4694155B2 (ja) 2004-06-25 2004-06-25 自動変速機の操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006007970A JP2006007970A (ja) 2006-01-12
JP4694155B2 true JP4694155B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=35775680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004188106A Expired - Fee Related JP4694155B2 (ja) 2004-06-25 2004-06-25 自動変速機の操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4694155B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008022551B4 (de) * 2008-04-30 2021-05-20 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Schaltvorrichtung für ein Automatikgetriebe

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5735122U (ja) * 1980-08-08 1982-02-24
JPS62109217U (ja) * 1985-12-24 1987-07-11
JPS6399921U (ja) * 1986-12-18 1988-06-29
JPH0653853U (ja) * 1992-12-28 1994-07-22 デルタ工業株式会社 シフトロックの空振り機構
JP2001526142A (ja) * 1997-12-19 2001-12-18 コングスバリ オートモーティブ アーベー 操縦デバイス

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5735122U (ja) * 1980-08-08 1982-02-24
JPS62109217U (ja) * 1985-12-24 1987-07-11
JPS6399921U (ja) * 1986-12-18 1988-06-29
JPH0653853U (ja) * 1992-12-28 1994-07-22 デルタ工業株式会社 シフトロックの空振り機構
JP2001526142A (ja) * 1997-12-19 2001-12-18 コングスバリ オートモーティブ アーベー 操縦デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006007970A (ja) 2006-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10077004B2 (en) Multi-link knob type armrest and armrest console and vehicle using the same
JP2011037368A (ja) 車両自動変速機用シフト装置のシフトロック機構
JP4205372B2 (ja) 自動変速機のセレクトシステム
JP2008105584A (ja) シフトレバー装置
JPH11115525A (ja) シフトレバー装置
US8904898B2 (en) Electronic shift lever for improving operability in automatic transmission
JP5943477B2 (ja) 車両用シフト装置
JP2019123432A (ja) シフト装置
JP4694155B2 (ja) 自動変速機の操作装置
JP3934358B2 (ja) シフトレバー装置
US7444899B2 (en) Shifting apparatus for an automatic transmission of vehicle
JP4388342B2 (ja) 自動変速機のシフトレバー装置
JP2007160966A (ja) 自動変速機の変速操作装置
JP3887434B2 (ja) シフトレバー装置
US7406893B2 (en) Clearance-free supporting structure for pivotal axle applicable to shift lock unit of multi-stage automatic transmission
JP2006347305A (ja) シフト装置
JPH106799A (ja) 自動車用自動変速機のシフト装置
JP6653975B2 (ja) Atシフトレバー装置
JP3140267B2 (ja) 自動変速機用セレクトレバーの誤操作防止構造
JPS6349764Y2 (ja)
JP3660320B2 (ja) シフトレバー装置
JP4633385B2 (ja) 変速機のチェンジ機構
JPH10100720A (ja) 自動変速機の変速操作入力装置
JP2005119382A (ja) シフトレバー装置
JP2005067255A (ja) 車両用自動変速操作装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees