JP4693954B2 - 塵芥収集車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塵芥収集車に係り、特に塵芥収集車のテールゲートの内部に投入された塵芥を塵芥収容箱近傍へ水平軸線まわりで回転して掻き上げる回転板と、回転板により掻き上げられた塵芥を塵芥収容箱内部へ向かって押し込むように変位する押込板とを備える塵芥収集車において、回転板が塵芥収容箱内へ掻き込まれた塵芥の押込み反力によって押し戻されて掻き上げ完了位置から押し下げられることを防止する装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
塵芥収集車は、図1および図2に示すように、塵芥収容箱2の後部にテールゲート3を備えており、このテールゲート3の内部に、作業員により投入された塵芥Gを、水平軸4まわりで矢印A方向に回転して塵芥収容箱2の後部開口2aの近傍へ掻き上げる回転板5と、回転板5により掻き上げられた塵芥Gを塵芥収容箱2の内部へ向かって押し込むように矢印B方向に回動する押込板7とを備えている。
【0003】
ところで、塵芥収集作業を続けて塵芥収容箱2内に塵芥Gが一杯になると、押込板7が塵芥Gを塵芥収容箱2内に押し込む際に、塵芥Gの反力により回転板5が図11に矢印で示すように押し下げられてしまうことがある。このような事態が起きると、押込板7の先端軌跡と押し下げられた回転板5との間に塵芥が掻き残され、図12に示すように、次の積み込みサイクルのために回転板5が矢印Cで示すようにサイクル開始位置へ戻る際に、掻き残された塵芥Gが投入口3a側へ掻き戻されてしまい、作業効率の低下を招く。しかも、掻き残された塵芥Gが押込板7と回転板5との間から作業者側へ飛散してしまう。
【0004】
これを解決するために、図13および図14に示すように、回転板5が掻き上げ完了位置に達したときに、ばね力等でストッパーピン8を回転板5の下側へ突出させて回転板5の下方への変位を阻止する装置が提案されている(実開昭62ー183602号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この公知の装置では、塵芥のかみ込みにより押込板7が正回転(図における時計方向回転)不能になった時、回転板5を逆回転させて回避する際に、突出したストッパーピン8を手動により突出状態から解除する必要があり、しかも積み込まれた塵芥の圧力が回転板5に下向きに掛っている状態では、ストッパーピン8と回転板5の摩擦が大きくストッパーピン8をこの摩擦に抗して引き戻すのは困難である。
【0006】
本発明は、ストッパーピンを用いる従来の塵芥収集車における上述の問題を解決するためになされたもので、その目的は、塵芥の圧力により回転板が下方へ変位することを確実に阻止し、しかもその阻止状態の解除を容易かつ確実に行うことを可能にする塵芥収集車を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的の解決のために、本発明の塵芥収集車は、
塵芥収容箱の後部開口に連設されたテールゲートに、
投入された塵芥を前記後部開口の近傍へと水平軸線まわりに回転して掻き上げる回転板と、
この回転板により掻き上げられた塵芥を前記塵芥収容箱の内部に向かって押し込むように変位する押込板と、
前記回転板を回転駆動するための駆動モータによって駆動されて前記回転板と一体に回転する、複数のスポークを具備した回転伝動輪と、
前記回転板が掻き上げを完了した位置から下方に変位することを防止する防止手段と、を備え、
前記防止手段は、
回転可能に水平に延びる支持軸に固定されて、前記スポークの下縁に当接した突出状態と前記回転伝動輪の回転範囲外へと下方に退避した後退状態との間で回動する係合部材と、
前記支持軸に連結されるとともにその伸縮によって前記支持軸を回転させて前記係合部材を突出あるいは後退させる油圧シリンダと、を有し、
前記回転板が掻き上げを完了した位置にあるときに前記スポークに前記係合部材を係合させて前記回転伝動輪の逆方向の回転を阻止することにより、前記回転板が掻き上げを完了した位置から塵芥の反力によって下方に変位することを防止するようになっていることを特徴とする。
【0008】
そして、前記回転板が掻き上げを完了した時にそれを検出する検出手段と、この検出手段からの検出信号に応じて前記油圧シリンダを作動させる油圧回路および制御電気回路とを設けるようにすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態につき説明する。
【0010】
図1および図2に示すように、本発明の塵芥収集車は、収集した塵芥Gを収容する塵芥収容箱2と、塵芥収容箱2の後部開口2aに続いて設けられた公知のテールゲート3とを備えている。テールゲート3内には公知の回転板5と押込板7が設けられている。塵芥Gはテールゲート3の後部開口からテールゲート3内に作業員により投入される。テールゲート3の底にある塵芥は、水平回転軸4の周りで矢印A方向に回転する回転板5により塵芥収容箱2の後部開口2aに向かって掻き上げられる。回転板5が図2に実線で示すようにほぼ水平位置に達したところで、公知のように図示しないリミットスイッチが作動して、図3に示す回転板5の回転用油圧モータMが停止し、回転板5は停止する。なお、油圧モータMの回転は、公知のように小スプロケット10、チェーン11および大スプロケット12を介して回転板5の回転軸4に伝達される。
【0011】
次いで、図2に鎖線で示す位置に後退していた押込板7が塵芥収容箱2の開口部2aへ向かって水平軸13の周りで矢印B方向に回動しながら前進し、回転板5上の塵芥を塵芥収容箱2内へ向かって押し込む。押し込み完了後、実線で示す位置にある回転板5は図で時計方向に回転して次の掻き上げサイクルの開始位置である鎖線位置に達し、次いで押込板7は図で反時計方向に後退して次の押込みサイクルの開始位置、すなわち鎖線位置に達する。そして、次のサイクルが上述したところと同様に反復される。
【0012】
ところで、回転板5が掻き上げた塵芥Gを上面に支持した状態で水平位置に停止し、次いで、後退していた押込板7が塵芥収容箱2の開口部2aへ向かって前進して、回転板5上の塵芥を塵芥収容箱2内へ押し込む際の塵芥圧力により、冒頭で述べたように回転板5が下方への力を受ける。この力を受けて回転板5が下方に変位しないようにするために、本発明では、これから述べる第1および第2の実施の形態が用いられる。
【0013】
まず、本発明の一実施形態を図4から図9を参照して説明する。この実施の形態では、公知例のように回転板5に直接作用してその回動を阻止することはせずに、回転板5を回転駆動させる回転駆動機構に作用して回転板5の回転を阻止するようにする。
【0014】
図4および図5は、回転板5を回転駆動させる回転駆動機構20を示している。回転駆動機構20は、図3に示した小スプロケット10、チエーン11および大スプロケット12を含む機構であって、図4および図5においても、小スプロケット、チエーンおよび大スプロケットはそれぞれ同じ符号10、11および12により示されている。図4に示した小スプロケット10は図3に示したと同様に油圧等による駆動モータMにより駆動される。なお、スプロケットとチエーンからなる回転伝動機構の代りに他の類似の回転伝動機構を用いることができるので、以下の説明ではスプロケットに相当する部材を回転伝動輪と呼ぶ。
【0015】
図4に示すように、回転駆動機構20はテールゲート3の側板3aに支持されている。すなわち、小回転伝動輪10および大回転伝動輪12の回転軸21および4は、いずれもテールゲート3の側板3aに沿って設けられる縦方向フレーム25に軸受22および24を介して回転可能に支持されている。駆動モータMを運転すると、回転駆動機構20により減速された状態で大回転伝動輪12の回転軸4、すなわち回転板5の回転軸4が回転する。
【0016】
図4および図5に示すように、前記回転駆動機構20の大回転伝動輪12は例えば4本のスポーク27を有しており、その1本のスポーク27が水平位置を取る領域に隣接して、大回転伝動輪12の回転を阻止する係合部材30およびこの係合部材30を突出および後退させる作動機構32が設けられている。この作動機構32は、図6および図7に示すように、テールゲート3の側板3aの外面に固定された支持金具31に支持されている。支持金具31には凹部33が形成されており、この凹部33に沿って水平方向に支持軸34が回転可能に支持されている。
【0017】
図5に示すように支持軸34の一端近くには前記係合部材30が固定されている。図6に示すように、係合部材30は支持軸34に基端が固定されたL字形板状アーム30aと、このアーム30aの一側縁に沿って取り付けられたアングル板の形状をなす係合板30bとから構成されている。そして、支持軸34の他端にはリンク35の基端が回転自在に連結されている。一方、前記大回転伝動輪20の範囲を外れた位置であって支持金具31の下側には、伸縮可能の油圧シリンダ38が設けられており、この油圧シリンダ38の基端がピン37によって支持金具31に枢着されており、また油圧シリンダ38のピストンロッド40の先端が前記リンク35の先端にピン41により枢着されている。図6は油圧シリンダ38が収縮した状態を示しており、また図7は油圧シリンダ38が伸張した状態を示している。
【0018】
前記大回転伝動輪12と係合部材30との位置関係は、次のようになっている。すなわち、大回転伝動輪12の任意のスポーク27が水平位置にあるとき(この水平角度位置が回転板5の掻き上げ完了位置になるように設定しておく)に、油圧シリンダ38を伸張させると、図7においてリンク35が時計方向に回動して支持軸34をも時計方向に回動させ、これによって支持軸34に固定した係合部材30が時計方向に回動して、係合板30bの先端面部が、水平位置にあるスポーク27の下縁に当たる。これによって、大回転伝動輪12は図5において反時計方向に回転することができなくなる。一方、図6に示すように、油圧シリンダ38を収縮させると、同図においてリンク35が反時計方向に回動して支持軸34をも反時計方向に回動させ、これによって支持軸34に固定した係合部材30が反時計方向に回動して、係合板30bの先端面部が、水平位置にあるスポーク27の下縁から離れるとともに、大回転伝動輪12の回転範囲外に退避する。したがって、大回転伝動輪12は自由に回転することが可能になる。
【0019】
上述のように、油圧シリンダ38を伸張操作することによって、係合部材30が大回転伝動輪12のスポーク27に係合するので、大回転伝動輪12は回転を阻止される。したがって、大回転伝動輪12の回転軸4を介して回動される回転板5は、塵芥収容箱内の塵芥の反力が作用しても下方へ変位することを阻止され続ける。なお、回転板の回転変位の阻止を一層確実にするためには、図4に示すように、大回転伝動輪12の左右位置に対称関係で、係合部材30を突出および後退させる作動機構32を1対設けるのが望ましい。
【0020】
図8および図9は、以上に説明した、係合部材30を突出および後退させる作動機構32を作動させる油圧回路および制御電気回路をそれぞれ示している。まず、図8に示す油圧回路において、50は油タンク、Mは前記駆動モータであり、この駆動モータは回転板5を回転させる駆動源である。また、52は、前記押込板7を押し込み方向に移動させる左右1対の押込シリンダである。また、38は図6および図7に示した作動機構32用の油圧シリンダである。これらの駆動源M,52、38ヘは、ソレノイド弁54、55、56を経て圧油が送られるようになっている。
【0021】
公知のように、ソレノイド弁54のソレノイドSOL1が励磁されると駆動モータMは正回転し、ソレノイド弁54のソレノイドSOL2が励磁されると駆動モータMは逆回転する。また、ソレノイド弁55のソレノイドSOL3が励磁されると両押込シリンダ52は塵芥押し込み方向に伸張して押込板7を前進させ、ソレノイド弁55のソレノイドSOL4が励磁されると両押込シリンダ52は収縮して、押込板7を後退させる。本発明の特徴をなす、係合部材30の突出・後退のための作動機構32の油圧シリンダ38は、ソレノイド弁56のソレノイドSOL6が励磁されると収縮して図6に示す状態をとり、また、ソレノイド弁56のソレノイドSOL5が励磁されると伸張して図7に示す状態を取りこれにより、係合部材30を大回転伝動輪12のスポーク27に係合させて、回転板5の下降方向の回転を阻止する。
【0022】
図9に示す回路において、60は、塵芥収容箱2内に収容された塵芥を収容箱2から排出するための排出装置を作動させるための排出回路である。また、PB1、PB2、PB3,PB4は、それぞれ、自動積込ボタン、回転板逆回転ボタン、押込板前進ボタン、押込板後退ボタンであって、押した時だけ回路を瞬時に閉じる。また、SOL1ないしSOL6は図8に示した前記ソレノイドSOL1ないしSOL6に相当する。また、SWは積込・排出切り替えスイッチ、PB5は押しボタンスイッチ、LS1、LS2、LS3はリミットスイッチである。
【0023】
次に、図9の電気回路の制御動作を本発明の特徴に関係する動作に限って説明する。積込・排出切り替えスイッチSWを積込側に切り替え、押込板後退ボタンPB4を押すことによって塵芥積込サイクルが開始される。これにより、回路60を経て押込板後退ソレノイドSOL4が励磁され、押込板7は図2に鎖線で示す位置へ後退し押し込みに備える。一方、回路62、リミットスイッチLS1、LS3、回路63を経て回転板正回転ソレノイドSOL1が励磁され、回転板5は図2の鎖線で示す位置から実線で示す位置へ正回転し、テールゲート3の底部内に投入された塵芥を掻き上げる。回転板5がほぼ水平状態になる掻き上げ完了位置まで回転し終わると、リミットスイッチLS3がそれを検知して切り替わる。これにより、回路64を経てソレノイドSOL6が励磁され、係合部材30の突出・後退用作動機構32の油圧シリンダ38のピストン背後に圧油が送り込まれて油圧シリンダ38が伸張される。よって、図7に示す状態が得られ、係合部材30は大回転伝動輪12のスポーク27に係合して、大回転伝動輪12は回転を阻止される。したがって、水平な掻き上げ完了位置にある回転板5は塵芥の圧力が作用しても下方へ変位することを阻止される。
【0024】
次いで、押込板前進ボタンPB3を押すと、回路65を経て押込板前進ソレノイドSOL3が励磁され、押込板前進油圧シリンダ52が伸張して回転板5上の塵芥を塵芥収容箱2内へ向かって押し込み、積込み作業が行われる。この押し込みの際に塵芥の反力が働いても回転板5はそれによって下がることがないので、前述の問題が生じることがない。これによって、塵芥の積込みが問題なく完了する。
【0025】
次に回転板5を回転させるには、大回転伝動輪12のスポーク27から係合部材30を後退させなければならないが、そのためには、逆回転押しボタンPB2を押す。これによって、回路66を経てソレノイドSOL6が励磁されて油圧シリンダ38が収縮し、係合部材30が後退する。なお、ソレノイドSOL6は、回転板正回転ソレノイドSOL1が励磁されるときに回路67を経て自動的に励磁されて、大回転伝動輪12の回転の邪魔にならないようになっている。なお、自動積込ボタンPB1を押すと、リレーCRが作動してリレー接点CR1,CR2を閉じ、前述の塵芥積込み作業が自動的に行われるようになっている。上述のようにして係合部材30を大回転伝動輪12のスポーク27からはずす際に、係合部材30は支持軸34の周りで回転することにより後退するので、従来技術の回転阻止ピン(図14)の場合のように回転板に掛かる負荷に効して摺動させて外す必要がないので、操作は容易かつ確実である。
【0026】
参考例
図10には本発明の参考例を示す。上述した実施の形態では、回転板5を回転駆動させる回転駆動機構に係合部材を係合させて回転板の回転を阻止したが、この参考例では、回転駆動機構20の一部を構成する駆動モータMに制動を与えて駆動モータを回転不能にする手段が採られる。図10に示す装置は、図8に示した装置と類似するところがあるので、同じ部分には図8に付したと同じ符号を付して説明を省略する。この参考例では、駆動モータM用ソレノイド弁54と駆動モータMとの間にディスクブレーキ(またはクラッチ)70が設けられている。このディスクブレーキ70は駆動モータMの回転駆動軸に設けられていて回転駆動軸に制動を掛けられるようになっている。なお、ディスクブレーキ70の代りに他形式のブレーキを用いても良い。図示のディスクブレーキ70は、通常そのディスク同士が接触しない状態になっているが、ディスクに対してその軸線方向に圧力を加えるとディスク同士が接触して制動が掛かるようになる。この軸線方向に圧力を加える装置は、油圧シリンダ71により構成される。油圧シリンダ71はその内部にピストン72を有しており、このピストン72の背後には、圧縮コイルスプリングのようなばね73が内蔵されている。このばね73の力によってピストン72はディスクブレーキ70に対し軸線方向の力を与え、これによってディスク同士が押し付けられて、駆動モータMの回転駆動軸に制動が掛かるようになっている。また、ピストン72の背後の、ばね73を収めているシリンダ室内には、絞り74を介して圧油を供給する管路が接続されている。また、油圧シリンダ71のピストン72に関して反対の側にも圧油を供給する管路が接続されている。ただし、この管路には絞りが設けられていない。したがってソレノイド弁54が閉じられている場合は、回転駆動軸が制動されるようになっている。
【0027】
この参考例においては、ソレノイド弁54のソレノイドSOL1またはSOL2を励磁することにより駆動モータMが正回転または逆回転する。ソレノイド弁54を切り替えて駆動モータMの側へ圧油を送ると、ピストン72の両側のシリンダ室に圧油が供給されるが、ばね73がある側のシリンダ室は開放されるので回転駆動軸の制動が解除され、駆動モータが回転駆動される。こうして、駆動モータMに連結されている回転板5も回転を阻止され、上述した一実施形態の場合と同様に回転板5が塵芥の反力で押し下げられることが阻止される。また、駆動モータMの回転阻止状態を解く場合にはシリンダ71への圧油の供給を制御するだけで済むから、回転阻止状態の解除は容易かつ確実に行うことができる。
【0028】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、塵芥収集車において、その塵芥回転板を回転駆動する回転駆動機構の回転を阻止することによって回転板の回転変位を防ぐので、回転板が下方へ変位することがなく、したがって、押込板による押込み時に回転板上に塵芥がこぼれることもなく、所期の塵芥積み込み作業を支障なく行うことができる。
【0029】
また、回転駆動機構の回転阻止状態の解除は、従来技術のように大きい摩擦抵抗に打ち勝って行う必要がないので、容易かつ確実である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 塵芥収集車の一部切除斜視図。
【図2】 図1の塵芥収集車の作動原理を説明する原理的縦断面図。
【図3】 図1および図2の塵芥収集車に用いられる回転板およびその回転駆動機構を示す斜視図。
【図4】 本発明の塵芥収集車の一実施形態における回転駆動機構を示す側面図。
【図5】 図4の一部拡大図。
【図6】 図4の回転駆動機構に用いられる、係合部材の突出および後退作動機構を示す一部断面側面図。
【図7】 図6の係合部材の突出および後退作動機構の異なる状態を示す一部断面側面図。
【図8】 本発明による塵芥収集車における油圧回路を示す図。
【図9】 本発明による塵芥収集車における制御電気回路を示す図。
【図10】 本発明の参考例におけ回転駆動機構を示す側面図。
【図11】 従来の塵芥収集車における問題点を説明する図。
【図12】 従来の塵芥収集車における他の問題点を説明する図。
【図13】 従来の他の塵芥収集車における問題解決法を説明する図。
【図14】 図13に示す方法を説明する斜視図。
【符号の説明】
2 塵芥収容箱
3 テールゲート
4 回転軸
5 回転板
7 押込板
G 塵芥
M 駆動モータ
12 回転伝動輪(スプロケット)
20 回転駆動機構
27 回転伝動輪のスポーク
30 係合部材
30a アーム
30b 係合板
31 支持金具
32 係合部材の突出・後退作動機構
34 支持軸
35 リンク
38 油圧シリンダ
40 ピストンロッド
52 押込シリンダ
70 (ディスク)ブレーキ
71 油圧シリンダ
72 ピストン
73 ばね
74 絞り
Claims (2)
- 塵芥収容箱の後部開口に連設されたテールゲートに、
投入された塵芥を前記後部開口の近傍へと水平軸線まわりに回転して掻き上げる回転板と、
この回転板により掻き上げられた塵芥を前記塵芥収容箱の内部に向かって押し込むように変位する押込板と、
前記回転板を回転駆動するための駆動モータによって駆動されて前記回転板と一体に回転する、複数のスポークを具備した回転伝動輪と、
前記回転板が掻き上げを完了した位置から下方に変位することを防止する防止手段と、を備え、
前記防止手段は、
回転可能に水平に延びる支持軸に固定されて、前記スポークの下縁に当接した突出状態と前記回転伝動輪の回転範囲外へと下方に退避した後退状態との間で回動する係合部材と、
前記支持軸に連結されるとともにその伸縮によって前記支持軸を回転させて前記係合部材を突出あるいは後退させる油圧シリンダと、
を有し、
前記回転板が掻き上げを完了した位置にあるときに前記スポークに前記係合部材を係合させて前記回転伝動輪の逆方向の回転を阻止することにより、前記回転板が掻き上げを完了した位置から塵芥の反力によって下方に変位することを防止するようになっていることを特徴とする塵芥収集車。 - 前記回転板が掻き上げを完了した時にそれを検出する検出手段と、この検出手段からの検出信号に応じて前記油圧シリンダを作動させる油圧回路および制御電気回路とを備えることを特徴とする請求項1記載の塵芥収集車。
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