JP2002128206A - 塵芥収集車の塵芥積込装置 - Google Patents

塵芥収集車の塵芥積込装置

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JP2002128206A
JP2002128206A JP2000332866A JP2000332866A JP2002128206A JP 2002128206 A JP2002128206 A JP 2002128206A JP 2000332866 A JP2000332866 A JP 2000332866A JP 2000332866 A JP2000332866 A JP 2000332866A JP 2002128206 A JP2002128206 A JP 2002128206A
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brake
hydraulic
drive motor
valve
dust
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JP2000332866A
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English (en)
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Masaaki Kuroiwa
岩 正 明 黒
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 塵芥収集車のテ−ルゲ−ト内の押込板が塵芥
収容箱内へ塵芥を押し込む際に塵芥からの反力で回転板
が下方へ押し下げられることを阻止する。 【解決手段】 テールゲート内の塵芥を回転板が掻き上
げを完了した位置で、回転板の油圧駆動モータMの回転
を阻止するようにブレーキ40が設けられる。ブレーキ
40の作動機構は、ブレーキに制動を掛ける方向に押圧
力を与えるばね43と、ブレーキ40の制動を解除する
方向に油圧を作用させる油圧チャンバとを備える。油圧
駆動モータMと油圧チャンバへの圧油の供給を切り換え
るソレノイド切換弁30が設けられ、油圧チャンバと油
圧駆動モータMを不作動にする中立位置をもつ。油圧駆
動モータMおよび油圧チャンバと、切換弁30との間に
は、切換弁が中立位置に達する瞬間に油圧チャンバ内の
圧油を逃がす中間弁50が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塵芥収集車の塵芥
積込装置に係り、特に塵芥収集車のテールゲートの内部
に投入された塵芥を塵芥収容箱近傍へ水平軸線まわりで
回転して掻き上げる回転板と、回転板により掻き上げら
れた塵芥を塵芥収容箱内部へ向かって押し込む押込板と
を備える塵芥収集車の塵芥積込装置において、回転板が
塵芥収容箱内へ掻き込まれた塵芥の押込み反力によって
押し戻されて掻き上げ完了位置から押し下げられること
を防止する装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】塵芥収集車は、図1および図2に示すよ
うに、塵芥収容箱2の後部にテールゲート3を備えてお
り、このテールゲート3の内部に、作業員により投入さ
れた塵芥Gを、水平軸4まわりで矢印A方向に回転して
塵芥収容箱2の後部開口2aの近傍へ掻き上げる回転板
5と、回転板5により掻き上げられた塵芥Gを塵芥収容
箱2の内部へ向かって押し込むように矢印B方向に回動
する押込板7とを備えている。
【0003】ところで、塵芥収集作業を続けて塵芥収容
箱2内に塵芥Gが一杯になると、押込板7が塵芥Gを塵
芥収容箱2内に押し込む際に、塵芥Gの反力により回転
板5が図11に矢印で示すように押し下げられてしまう
ことがある。このような事態が起きると、押込板7の先
端軌跡と押し下げられた回転板5との間に塵芥が掻き残
され、図12に示すように、次の積み込みサイクルのた
めに回転板5が矢印Cで示すようにサイクル開始位置へ
戻る際に、掻き残された塵芥Gが投入口3a側へ掻き戻
されてしまい、作業効率の低下を招く。しかも、掻き残
された塵芥Gが押込板7と回転板5との間から作業者側
へ飛散してしまう。これを解決するために、図13に示
すように、回転板5が掻き上げ完了位置に達したとき
に、ストッパーピン8を回転板5の下側へ突出させて回
転板5の下方への変位を阻止する装置が提案されている
(実開昭62―183602号公報参照)。
【0004】ところが、この公知の装置では、塵芥のか
み込みにより押込板7が正回転(図における時計方向回
転)不能になった時、回転板5を逆回転させて回避する
際に、突出したストッパーピン8を手動により突出状態
から解除する必要があり、しかも積み込まれた塵芥の圧
力が回転板5に下向きに掛かっている状態では、ストッ
パーピン8と回転板5の摩擦が大きくストッパーピン8
をこの摩擦に抗して引き戻すのは困難である。
【0005】この問題を解決するために、本出願人は、
特願2000−63658号(出願:平成12年3月8
日)において、回転板が掻き上げを完了した位置で、回
転板を回転駆動する駆動モータに制動を与えて駆動モー
タを回転不能にし、これにより回転板が掻き上げ方向と
逆の方向に戻ることを防止する装置を提案した。駆動モ
ータに制動を与えて駆動モータを回転不能にする手段
は、駆動モータの回転軸に設けたブレーキと、回転板が
掻き上げを完了した時にそれを検出する検出手段と、こ
の検出手段からの検出信号に応じて前記ブレーキに制動
方向の力を与える手段とにより構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特願2000−636
58号に記載の装置は、駆動モータの回転軸に設けたブ
レーキを作動させる形式にしており、回転板の掻き上げ
完了時にブレーキに制動のための押圧力を作用させるこ
とによって駆動モータに制動が与えられて回転板の戻り
回転が阻止される。ところが、後述のように回転板の掻
き上げ完了時に油圧切換弁が切換わる際における一瞬の
油圧管路内こもり圧の抜けるタイミングが遅いために、
ブレーキを完全に作動させるための制動力が得られず、
塵芥反力が大きい場合には回転板が一瞬下がってしまう
ことがあった。
【0007】本発明は、回転板駆動モータにブレーキを
掛ける塵芥積込装置における上述の問題を解決するため
になされたもので、塵芥反力が大きい場合に、回転板の
掻き上げ完了時に油圧切換弁が切換わる際における一瞬
の油圧管路内こもり圧の抜けるタイミングが遅いために
十分な制動力が得られず、回転板が一瞬下がってしまう
ことを阻止できる塵芥収集車の塵芥積込装置を得ること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的の解決のため
に、本発明は、テールゲート内に、その内部に投入され
た塵芥を塵芥収容箱後部開口の近傍へ水平軸線まわりで
回転して掻き上げる回転板と、回転板により掻き上げら
れた塵芥を塵芥収容箱内部へ向かって押し込むように変
位する押込板とを備える塵芥収集車の塵芥積込装置にお
いて、回転板が掻き上げを完了した位置で、回転板が掻
き上げ方向と逆の方向に塵芥圧力で戻ることを防止すべ
く、回転板の油圧駆動モータの回転を阻止するように油
圧駆動モータに制動を掛けるブレーキを備え、このブレ
ーキを作動させる機構は、ブレーキに制動を掛ける方向
に押圧力を与える手段と、ブレーキの制動を解除するよ
うに油圧を作用させる油圧チャンバとを備え、一方、前
記油圧駆動モータと前記油圧チャンバへの圧油の供給を
切り換える切換弁が設けられ、この切換弁は、ブレーキ
の制動を解除するように油圧を作用させる前記油圧チャ
ンバおよび油圧駆動モータを不作動にする中立位置をも
ち、前記油圧駆動モータおよび前記油圧チャンバと、前
記切換弁との間には、前記切換弁が中立位置に達する瞬
間に油圧駆動モータへ油圧を供給する通路を閉鎖すると
ともに前記油圧チャンバ内の圧油を逃がす中間弁が設け
られていることを特徴とする塵芥収集車の塵芥積込装置
を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の態様につき説明する。
【0010】図1および図2に示すように、塵芥収集車
は、収集した塵芥Gを収容する塵芥収容箱2と、塵芥収
容箱2の後部開口2aに続いて設けられた公知のテール
ゲート3とを備えている。テールゲート3内には公知の
回転板5と押込板7が設けられている。塵芥Gはテール
ゲート3の後部開口からテールゲート3内に作業員によ
り投入される。テールゲート3の底にある塵芥Gは、水
平回転軸4の周りで矢印A方向に回転する回転板5によ
り塵芥収容箱2の後部開口2aに向かって掻き上げられ
る。回転板5が図2に実線で示すようにほぼ水平位置に
達したところで、後述の公知のリミットスイッチが作動
して、図3に示す回転板5の回転用油圧駆動モータMが
停止し、回転板5が停止する。なお、油圧駆動モータM
の回転は、後述の公知のように小スプロケット10、チ
ェーン11および大スプロケット12を介して回転板5
の回転軸4に伝達される。
【0011】次いで、図2に仮想線で示す位置に後退し
ていた押込板7が塵芥収容箱2の開口部2aへ向かって
水平軸13の周りで矢印B方向に回動しながら前進し、
回転板5上の塵芥を塵芥収容箱2内へ向かって押し込
む。押し込み完了後、実線で示す位置にある回転板5は
図で時計方向に回転して次の掻き上げサイクルの開始位
置である仮想線位置に達し、次いで押込板7は図で反時
計方向に後退して次の押込みサイクルの開始位置、すな
わち仮想線位置に達する。そして、次のサイクルが上述
したところと同様に反復される。
【0012】ところで、回転板5が掻き上げた塵芥Gを
上面に支持した状態で水平位置に停止し、次いで、後退
していた押込板7が塵芥収容箱2の開口部2aへ向かっ
て前進して、回転板5上の塵芥を塵芥収容箱2内へ押し
込む際の塵芥圧力により、冒頭で述べたように回転板5
が下向きの力を受ける。この力を受けて回転板5が下方
に変位しないようにするために、本発明では、以下に述
べる構成が用いられる。
【0013】図4は、塵芥収集車の塵芥収集機構を作動
させる油圧回路を示している。図4において、20は油
タンク、21は油ポンプ、Mは前記駆動モータである。
この駆動モータMは回転板5を回転させる駆動源であ
る。また、22、22は、前記押込板7を押し込み方向
に移動させる左右1対の押込シリンダである。また、本
発明に直接関係はないが、23は、塵芥収容箱2に収集
された塵芥を排出する前にテールゲート3を上方に回動
させるための公知のダンプシリンダ、24、24は、塵
芥収容箱2に収集された塵芥を排出する際に塵芥収容箱
2を上方に傾動させるリフトシリンダ、25は、塵芥収
容箱2を上方に傾動させる前に、塵芥収容箱2とシャシ
ーとを固定しているフックを解放する自動ロックシリン
ダである。
【0014】上記駆動モータMへはソレノイド切換弁3
0および後述する中間弁50を介して、また押込みシリ
ンダ22、22ヘはソレノイド切換弁32を介して、ダ
ンプシリンダ23ヘはソレノイド切換弁33を介して、
シリンダ24、25ヘはソレノイド切換弁34を介して
ポンプ21から圧油が送られるようになっている。
【0015】駆動モータMにはディスクブレーキ(また
はクラッチ)40が設けられている。このディスクブレ
ーキ40は駆動モータMの回転駆動軸に設けられていて
回転駆動軸に制動を掛けられるようになっている。な
お、ディスクブレーキ40の代りに他形式の公知のブレ
ーキを用いてもよい。図4の要部の拡大図である図5に
示すようにディスクブレーキ40は、通常そのディスク
同士が接触しない状態になっているが、ディスクに対し
てその軸線方向に押圧力を与えるとディスク同士が接触
して駆動モータMに制動を掛けるようになっている。こ
の軸線方向に押圧力を与える装置には、油圧シリンダ4
1が含まれている。油圧シリンダ41はその内部にピス
トン42を有しており、このピストン42の背後(ピス
トンロッドの反対側)には、圧縮コイルスプリングのよ
うなばね43がシリンダに内蔵されている。このばね4
3によって、ピストン42はディスクブレーキ40に対
し軸線方向の押圧力を与え、これによりディスク同士が
押し付けられて、駆動モータMの回転駆動軸に制動が掛
かるようになっている。ばね43は、ブレーキ40に制
動を掛ける方向に押圧力を与える手段を構成する。ま
た、ピストン42の背後の、ばね43を収めているシリ
ンダ室内には、一方向弁44aまたは44bを介して圧
油を供給する管路45が接続されており、油圧シリンダ
41のピストンロッド側チャンバ41aにも圧油管路4
6が接続されている。前記中間弁50は、前記ソレノイ
ド切換弁30と駆動モータMの間の油圧管路48、49
の途中に設けられている。
【0016】図4において、ソレノイド切換弁30のソ
レノイドSOL2が励磁されると駆動モータMは正回転
し、ソレノイド切換弁30のソレノイドSOL1が励磁
されると駆動モータMは逆回転し、両ソレノイドSOL
1、SOL2が励磁されないとソレノイド切換弁30は
中立位置を取る。なお、ソレノイド切換弁30と駆動モ
ータMの中間に設けた、本発明の特徴をなす中間弁50
の詳細については後述する。また、ソレノイド切換弁3
2のソレノイドSOL4が励磁されると両押込シリンダ
22は塵芥押し込み方向に伸張して押込板7を前進さ
せ、ソレノイド切換弁32のソレノイドSOL3が励磁
されると両押込シリンダ52は収縮して、押込板7を後
退させる。
【0017】また、本発明の要旨と直接関係はないが、
ソレノイド切換弁33のソレノイドSOL5が励磁され
ると、ダンプシリンダ23が伸長してテールゲート3を
上方に回動させ、ソレノイド切換弁33のソレノイドS
OL6が励磁されると、ダンプシリンダ23が収縮して
テールゲート3が下降する。また、ソレノイド切換弁3
4のソレノイドSOL7が励磁されると、自動ロックシ
リンダ25が伸長して塵芥収容箱2をシャシーに固定す
るフックをはずし、次いでリフトシリンダ24、24が
伸長して塵芥収容箱2を上方に回動させる。一方、ソレ
ノイド切換弁34のソレノイドSOL8が励磁される
と、リフトシリンダ24、24が収縮して塵芥収容箱2
を下方に回動させ、塵芥収容箱2がシャシー上の定位置
に下降し終わったところで、自動ロックシリンダ25が
収縮しフックを上記と逆方向に回動させて塵芥収容箱2
をシャシーにロックする。
【0018】図5に示すように、前記中間弁50は、ソ
レノイド切換弁30を駆動モータMに接続する管路4
8、49の途中に介装されている。中間弁50は3位置
切換弁で、図5では中立位置にある。中間弁50の中立
位置で管路48、49に連通する中間弁セクションであ
る第1セクションは、ソレノイド切換弁30から駆動モ
ータMへ向かう方向にのみ油を通す一方向弁51、52
をそれぞれ有する弁通路54、55を備えており、これ
らの弁通路54、55が中立位置で管路48、49にそ
れぞれ通じるようになっている。そして、弁通路54の
一方向弁51に関してソレノイド切換弁30側は、前記
油圧シリンダ41のピストンロッド側チャンバ41aに
前記管路46を介して接続されている。
【0019】また、中間弁50の第1セクションの、図
5における左側の第2セクションには、ソレノイド切換
弁30から駆動モータMへ向かう方向にのみ油を通す一
方向弁57を有する弁通路58が設けられ、この弁通路
58の、一方向弁57に関してソレノイド切換弁30側
には通路59が駆動モータM側に向かって形成されてい
る。さらに、この第2セクションには、ソレノイド切換
弁30側に油を通す弁通路60が設けられている。
【0020】さらに、中間弁50の第1セクションの、
図5における右側の第3セクションには、ソレノイド切
換弁30から駆動モータMへ向かう方向にのみ油を通す
一方向弁62を有する弁通路63が設けられ、この弁通
路63の、一方向弁62に関してソレノイド切換弁30
側に弁通路64が駆動モータM側に向かって形成されて
いる。さらに、この第3セクションには、ソレノイド切
換弁30側に油を通す通路65が設けられている。
【0021】油圧管路48、49には、それぞれ、管路
71および管路72が接続され、管路71の先端は絞り
73を介して中間弁50の図5における左側の第2セク
ションの端面に対向しており、詳細は図示しないが、管
路71内の油圧が中間弁50の第2セクションの端面に
作用するようになっている。そして、油圧が中間弁50
の第2セクションの端面に作用すると、中間弁50が図
5において右方へ向かってスライドして切り換わるよう
になっている。一方、管路72の先端は絞り74を介し
て中間弁50の図5における右側の第3セクションの端
面に対向しており、管路72内の油圧が中間弁50の第
3セクションの端面に作用するようになっている。そし
て、油圧が中間弁50の第3セクションの端面に作用す
ると、中間弁50が図5において左方へ向かってスライ
ドして切り換わるようになっている。
【0022】なお、駆動モータMにはドレン管76が接
続されており、このドレン管76は前記油圧シリンダ4
1に連なる管路45に接続されるとともに、油排出管7
7にも接続されている。
【0023】図6に示す電気回路において、80は、塵
芥収容箱2内に収容された塵芥を収容箱2から排出する
ための排出装置を作動させる排出回路である。また、P
B1、PB2、PB3,PB4は、それぞれ、自動積込
ボタン、回転板逆回転ボタン、押込板前進ボタン、押込
板後退ボタンであって、押した時だけ回路を瞬時に閉じ
る。また、SOL1ないしSOL4は図4に示した前記
ソレノイドSOL1ないしSOL4に相当する。なお、
前記ソレノイドSOL5ないしSOL8は、本発明の要
旨と直接的に関係がないので、図6の電気回路では図示
を省略してある。また、SWは積込・排出切り替えスイ
ッチ、PB5は押しボタンスイッチ、LS1、LS2、
LS3、LS4はリミットスイッチである。
【0024】次に、図6の電気回路の制御動作を本発明
に関係する動作に限って説明する。自動積込ボタンPB
1を押すことによって塵芥積込サイクルが開始される。
これにより、リレーCRが作動しリレー接点CR1、C
R2が閉じられ、ロータリーソレノイドR/Sが作動し
エンジン回転出力が増大され、リミットスイッチLS
3、LS4、回路83を経て回転板正転ソレノイドSO
L1が励磁され回転板5が図2の仮想線で示す位置から
実線で示す位置へ正回転を始める。回転板5が回転を始
めるとリミットスイッチLS3が切り替わり、リミット
スイッチLS3を経てリレーCRが作動し積込作動回路
が自己保持される。回転板5がある位置まで回転すると
リミットスイッチLS1が切り替わり、リミットスイッ
チLS2、LS1、回路81を経て押込板後退ソレノイ
ドSOL4が励磁され、押込板7が後退してリミットス
イッチLS4が切り替わる。押込板7は後退位置でリミ
ットスイッチLS2を切り替えて停止し、LS2から押
込板後退ソレノイドSOL4への電気の供給が停止さ
れ、代わりにリレーCRへ電気が供給される。
【0025】回転板5は正転を続けテールゲート3に投
入された塵芥を掻き上げ、ほぼ水平状態の掻き上げ完了
位置まで回転し、リミットスイッチLS1、LS3を切
り替えて停止する。LS2からリレーCRに電気が送ら
れているので、LS3が切り替わる瞬間において自己保
持が解除されることはない。
【0026】LS3が切り替わることにより、リミット
スイッチLS3、LS4、回路84を経て押込板前進ソ
レノイドSOL3が励磁され押込板7が前進する。押込
板7が前進するとリミットスイッチLS2が切り替えら
れるが、リレーCRにはリミットスイッチLS3、LS
4、回路84を経る回路が形成されているので自己保持
は継続される。
【0027】押込板7が押込完了位置まで前進するとリ
ミットスイッチLS4が切り替わるので、リレーCRへ
の電気回路が遮断され自己保持が解除され、積込作動が
停止する。なお、本発明の要旨に直接関係のない部分の
説明は省略する。
【0028】次に、回転板5による上述の塵芥掻き上げ
作用に関連して、本発明の特徴をなす図5の構成の作用
を図7ないし図10を参照して説明する。回転板5が塵
芥の掻き上げを開始する前の中立状態を図7に示す。図
7の中立状態では、ソレノイド切換弁30のソレノイド
SOL1、SOL2のいずれも励磁されていないので、
ソレノイド切換弁30は中立位置にある。一方、中間弁
50も図示の中立位置にあり、その第1セクションの弁
通路54、55がそれぞれ管路48、49と連通してい
る。この状態では、駆動モータMに連なる管路48、4
9のいずれもが一方向弁51、52によってブロックさ
れており、またブレーキ40を押圧する油圧シリンダ4
1のピストンロッド側チャンバ41aは、管路46、弁
通路54、管路48およびソレノイド切換弁30を経て
油タンク20に開放されていて圧力がないので、ばね4
3の力によってピストン42がブレーキ40に向かい押
圧され、これにより、ブレーキ40が作用して駆動モー
タMに制動が掛かり、回転板5は回転不能になってい
る。
【0029】この状態でソレノイド切換弁30の回転板
正回転ソレノイドSOL2が既に述べたように励磁され
ると、ソレノイド切換弁30は図8に示す位置に切り換
えられる。これによって、ポンプ21からの圧油はソレ
ノイド切換弁30を経て管路48に入り、次いで中間弁
50の一方向弁51を経て駆動モータMに送られる。し
かし、駆動モータMは直ちに回転作動することはない。
なぜならば、駆動モータMの排出側管路49が一方向弁
52によりブロックされているからである。一方、圧油
は一方向弁51の手前から管路46を経て油圧シリンダ
41のピストンロッド側チャンバ41a内に作用する。
したがって、ピストン42はばね43を圧縮しつつ後退
し、ブレーキ40への押圧力が解除されてブレーキ40
のへの制動作用が無くなり、駆動モータMが回転可能に
なる。これと並行して、管路48中の圧油は管路71お
よび絞り73を経て幾分か遅れて中間弁50の第2セク
ションの端面に圧力を及ぼし、これによって中間弁50
は徐々に図8において右方にスライドし始める。
【0030】中間弁50が図8において右方にスライド
して図9に示す位置にまで達すると、中間弁50の第2
セクションが管路48、49と位置が合うようになり、
弁通路58が管路48に連通するとともに弁通路59が
管路46に連通し、かつ弁通路60が管路49に連通す
る。これによって、駆動モータMからの圧油排出側管路
49が、中間弁50の弁通路60とソレノイド切換弁3
0の弁通路を経て油タンク20に連通する。したがっ
て、駆動モータMは正方向に回転を開始し、それにより
回転板5も正方向に回転を開始する。この間、油圧シリ
ンダ41のピストンロッド側チャンバ41aには圧油が
作用し続け、ブレーキ40は駆動モータMに制動を与え
ることはない。
【0031】回転板5が正方向に回転を開始してテール
ゲート内の塵芥を掻き上げながら、前述のように水平状
態になる掻き上げ完了位置まで回転し終わると、前記リ
ミットスイッチLS3がそれを検知して図6の位置から
切り換わり、これによって、回路83に電流が流れなく
なって回転板正転ソレノイドSOL2の励磁が切れ、ソ
レノイド切換弁30は中立位置に戻って駆動モータMへ
の圧油供給が停止し、回転板5の正方向回転が停止す
る。一方、リミットスイッチLS3の切り換わりによっ
て、回路84およびリミットスイッチLS4を経て押込
板前進ソレノイドSOL3の前進が開始し、塵芥が塵芥
収容箱2へ向かって回転板5上で押込まれるが、その
間、本発明の特徴をなす中間弁50により、正回転を停
止した回転板5の下降が次のようにして阻止される。
【0032】図10は回転板5の塵芥掻き上げのための
正回転の最後の部分における作用を説明している。回転
板5の正回転、すなわち駆動モータMの正回転を停止さ
せるには、上述のようにソレノイド切換弁30のソレノ
イドSOL2の励磁を切るわけであるが、それによりソ
レノイド切換弁30は公知のように戻しばねの作用によ
って図7に示す中立位置に向かってスライドする。図1
0に示すソレノイド切換弁30は、同図中で右方向にス
ライドして中立位置に完全に戻る直前の状態にある。こ
の状態では、ソレノイド切換弁30の弁通路は管路4
8、49のポートとまだ位置が合っていないため、駆動
モータMの圧油供給側管路48も、また圧油排出側管路
49も、ソレノイド切換弁30によりブロックされ、両
管路48、49および管路46内に瞬間的に圧油がこも
り、このこもり圧によって駆動モータMの回転は一応阻
止される。しかし、前記特願2000―63658号に
記載の構造では、ソレノイド切換弁30が完全に中立位
置に戻るまでは、ブレーキ40に制動を掛ける油圧シリ
ンダ41のピストンロッド側チャンバ41a内の圧油が
抜け難いので、ばね43がブレーキ40に制動力を与え
ることができず、さらに切換弁30と駆動モータMとの
間の油通路の膨張により、こもり圧で回転板5を十分に
保持できず、正回転完了直後に回転板5が塵芥圧力で下
がってしまう場合があった。
【0033】ところが、本発明の場合には、両管路4
8、49内への圧油の上記こもりによって、図10にお
いて圧油がこもった管路49から管路72内へ圧油が作
用し、絞り74を介して圧油が中間弁50の第3セクシ
ョンの図10における右端に作用する。したがって、中
間弁50は図10において瞬時に左方へスライドし、切
換弁30の切換えとほぼ同時に、図7に示す中立位置に
達する。そして、油圧チャンバ41a内に油を供給し排
出する管路46が駆動モータMに油を供給する管路4
8,49とは独立して設けられ、さらに絞りが設けられ
ていないので、油圧シリンダ41内のピストンロッド側
チャンバ41aの油圧が管路46および中間弁50を経
て瞬時に抜けるので、油圧シリンダ41内のばね43が
ブレーキ40に押圧力を及ぼし、駆動モータMおよび回
転板5が逆回転しないように早目にロックされる。
【0034】さらに、中間弁50と駆動モータMとの通
路が短くなるので通路の膨張による保持力の低下も少な
くなり回転板5の下がり量が減少する。中間弁50は管
を介さず直接駆動モータMに取り付けるのが望ましい。
【0035】また、本装置のように中間弁50を設けた
場合は、ブレーキ41を除去した場合でも回転板5の下
方への変移を改善できる。しかし、中間弁50と協働す
るブレーキ41を設けることにより正確な停止位置の確
保と回転板5の下方への変移とがより一層改善される。
【0036】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
塵芥収集車において、その塵芥回転板を回転駆動する回
転駆動機構の回転を阻止することによって回転板の回転
変位を防ぐので、回転板が下方へ変位することがなく、
したがって、押込板による押込み時に回転板上に塵芥が
こぼれることもなく、所期の塵芥積み込み作業を支障な
く行うことができる。
【0037】そして、本発明では、回転板の下方への変
位の阻止を、回転板を駆動する駆動モータにブレーキを
作用させることにより行い、このブレーキの作動機構
を、ブレーキに制動を掛ける方向に押圧力を与える手段
と、ブレーキの制動を解除するように油圧を作用させる
油圧チャンバにより構成し、回転板が塵芥の掻き上げを
完了した位置で、回転板を駆動用駆動モータへの油圧管
路を切り換える切換弁が中立位置へ戻る直前に作用し始
めて、油圧チャンバ内の圧油を瞬時に逃がす中間弁を設
け、ブレーキへの制動解除状態を遅れなく生起させて駆
動モータにブレーキを遅滞なく掛けるようにしたことに
よって、回転板が掻き上げ完了直後に塵芥圧力で押し下
げられることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塵芥収集車の一部切除斜視図。
【図2】図1の塵芥収集車の作動原理を説明する原理的
縦断面図。
【図3】図1および図2の塵芥収集車の塵芥積込装置に
用いられる回転板およびその回転駆動機構を示す斜視
図。
【図4】本発明の塵芥収集車の塵芥積込装置の油圧回路
図。
【図5】図4の一部の拡大図。
【図6】本発明の塵芥収集車の塵芥積込装置の電気回路
図。
【図7】図4に示す油圧回路の切換弁が中立位置にある
場合の状態図。
【図8】図4に示す油圧回路の他の状態を示す図。
【図9】図4に示す油圧回路のさらに他の状態を示す
図。
【図10】図4に示す油圧回路のさらに他の状態を示す
図。
【図11】従来の塵芥収集車の塵芥積込装置における問
題点を説明する図。
【図12】従来の塵芥収集車の塵芥積込装置における他
の問題点を説明する図。
【図13】塵芥収集車の塵芥積込装置における従来の他
の問題解決法を説明する図。
【符号の説明】
2 塵芥収容箱 3 テールゲート 4 回転軸 5 回転板 7 押込板 G 塵芥 M 駆動モータ 22 押込みシリンダ 30 (ソレノイド)切換弁 40 ブレーキ 41 油圧シリンダ 41a シリンダチャンバ 42 ピストン 43 ばね 46 管路 48 管路 49 管路 50 中間弁 71 管路 72 管路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テールゲート内に、その内部に投入された
    塵芥を塵芥収容箱後部開口の近傍へ水平軸線まわりで回
    転して掻き上げる回転板と、回転板により掻き上げられ
    た塵芥を塵芥収容箱内部へ向かって押し込むように変位
    する押込板とを備える塵芥収集車の塵芥積込装置におい
    て、 前記回転板が掻き上げを完了した位置で、回転板が掻き
    上げ方向と逆の方向に塵芥圧力で戻ることを防止すべ
    く、回転板の油圧駆動モータの回転を阻止するように油
    圧駆動モータに制動を掛けるブレーキを備え、このブレ
    ーキを作動させる機構は、ブレーキに制動を掛ける方向
    に押圧力を与える手段と、ブレーキの制動を解除するよ
    うに油圧を作用させる油圧チャンバとを備え、一方、前
    記油圧駆動モータと前記油圧チャンバへの圧油の供給を
    切り換える切換弁が設けられ、この切換弁は、ブレーキ
    の制動を解除するように油圧を作用させる前記油圧チャ
    ンバおよび油圧駆動モータを不作動にする中立位置をも
    ち、前記油圧駆動モータおよび前記油圧チャンバと、前
    記切換弁との間には、前記切換弁が中立位置に達する瞬
    間に油圧駆動モータへ油圧を供給する通路を閉鎖すると
    ともに前記油圧チャンバ内の圧油を逃がす中間弁が設け
    られていることを特徴とする塵芥収集車の塵芥積込装
    置。
  2. 【請求項2】前記中間弁は前記駆動モータに組付けられ
    それと一体であることを特徴とする請求項1記載の塵芥
    収集車の塵芥積込装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07190008A (ja) * 1993-12-25 1995-07-28 Hitachi Constr Mach Co Ltd 油圧モータ駆動回路
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JP2000053207A (ja) * 1998-06-05 2000-02-22 Morita Econos Ltd パッカー式塵芥収集車の回転プレート押下がり防止装置

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