JP4090553B2 - 塵芥収集車およびその制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は塵芥収集車の制御装置に関し、より詳しくは、塵芥排出後のテールゲートの降下に先だって排出板を自動的に後退させる際に、排出板が必要以上に後退することがないように改良された塵芥収集車の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、可燃ゴミや不燃ゴミ等を収集するために塵芥収集車が用いられているが、この塵芥収集車の構造の一例を図2を参照して説明すると、塵芥収集車1に搭載された塵芥収容箱2の内部には、テレスコピック型の排出シリンダ3の伸縮動作によって車体前後方向に進退可能な排出板4が設けられ、前記塵芥収容箱2内に積載した塵芥を塵芥収容箱2の後部開口から排出するようになっている。また、塵芥収容箱2の後部に連設されたテールゲート5(塵芥投入箱)の内部には、積載しようとする塵芥を塵芥収容箱2内押し込むための押込板6が、上リンク7および下リンク8によって昇降自在に支持されるとともに、押込シリンダ9の伸縮動作によって昇降可能となっている。さらに、前記押込板6の下端に設けた軸支点10には、積載しようとする塵芥を塵芥収容箱2側に掻き込むための掻込板11が、前記軸支点10の回りに回動自在に軸支されるとともに、掻込シリンダ12の伸縮動作によって車体前後方向に回動可能とされている。
【0003】
これにより、テールゲート5のサンプ13内に投入された塵芥を掻込板11を回動させて掻き込みつつ、押込板6を上昇させると、掻込板11とデフレクタ14および排出板4とによって塵芥15を圧縮することができる。そして、塵芥収容箱2内に積載した塵芥15の圧縮反力に応じて、排出板4を車体前方に向かって徐々に後退させることにより、多量の塵芥15を効率的に圧縮しながら塵芥収容箱2内に収容することができる。
【0004】
一方、塵芥収容箱2内の塵芥15を排出する際には、図3に示したように、昇降シリンダ16を伸張させ、テールゲート5を支軸17の回りに回動させて上昇させ、後部開口2aを開放する。次いで、排出シリンダ3を伸張させることにより排出板4を前進させ、塵芥収容箱2内の塵芥を前記後部開口2aから排出する。このとき、排出板4の先端4aを後部開口2aから突出させることにより、塵芥収容箱2内の塵芥を完全に排出することができる。
【0005】
ところで、上述のように塵芥を排出した後に、単にテールゲート5を降下させたのでは、テールゲート5の下端部と排出板4の先端部分4aとが衝突してしまう。そこで、排出板4の進退およびテールゲート5の昇降を制御する制御装置は、図4に示したように構成されている。
【0006】
すなわち、テールゲート5を昇降操作する切換スイッチSW1をテールゲート降下側に切換操作すると、第1リレー接点18が開いているので、昇降シリンダ16の制御弁を降下側に電磁操作する第1ソレノイドSOL1には通電されない。これにより、テールゲート5はすぐには降下しない。ところが、第2リレー接点19は閉じているので、排出シリンダ3の制御弁を後退側に電磁操作する第2ソレノイドSOL2が通電され、排出板4は後退を開始する。
【0007】
一方、タイマTMは、切換スイッチSW1の上記操作と同時に通電されて作動を開始する。そして、所定時間が経過すると、タイマTMに通電されている間は限時接点20を閉じる。するとリレーCR1が励磁され、第1リレー接点18を閉じるとともに第2リレー接点19を開くので、テールゲート5の降下と同時に排出板4の後退が停止する。これにより、排出板4と衝突しないようにテールゲート5を降下させることができるばかりでなく、前記タイマTMの作動時間を適宜設定することにより、排出板4を適切な位置に保持し、図2に示したように積載した塵芥15を適切に圧縮することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の塵芥収集車の制御装置によれば、塵芥収容箱2内の塵芥を確実に排出できるばかりでなく、テールゲート5の降下に先立って排出板4を自動的に後退させることにより、テールゲート5と排出板4との衝突を防止できるという優れた効果を奏する。
【0009】
ところが、塵芥排出作業の際には、テールゲートの降下を途中で一旦止めた後、再びテールゲートの降下を再開する場合がある。このとき、上述した従来技術の制御装置によれば、作業者が切換スイッチSW1を降下側に切換操作する毎に、排出板4が所定距離後退してしまう。すると、掻込板11およびデフレクタ14と排出板4との前後方向距離が大きくなるため、図2に示したように、積載した塵芥15を適切に圧縮できなくなってしまう。
【0010】
また、テレスコピック型の油圧シリンダを用いた場合には、特開平7−206102号公報や実開平4−79802号公報に示されているように、排出板の後退位置を検出することは困難である。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、塵芥排出後のテールゲートの降下に伴って排出板を自動的に後退させる際に、作業者がテールゲートを降下させるスイッチ操作を繰り返しても、排出板が必要以上に後退することがない塵芥収集車の制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の塵芥収集車は、
塵芥収集車に搭載した塵芥収容箱の開口を開閉可能な塵芥投入箱を、前記開口を最も開放した位置と前記開口を閉鎖した位置との間で開閉する開閉手段と、
前記開口からその先端部分が突出可能な排出板を、前記先端部分が前記開口から最も突出した位置と前記塵芥収容箱内に後退した位置との間で進退させる進退手段と、
前記塵芥投入箱が前記開口を最も開放した位置から前記開口を閉鎖する側への前記開閉手段の作動開始および作動停止を指示する指示手段と、
前記指示手段が前記閉鎖手段の作動開始を指示したときに、前記閉鎖手段の作動開始に先だって前記後退手段を所定時間作動させ、前記排出板が前記開口から最も突出した位置から所定距離後退させるとともに、前記所定時間が経過した後には、前記指示手段が前記閉鎖手段の作動開始を再び指示しても前記開閉手段の作動は再開させるが前記進退手段の作動は阻止する保持状態を維持する制御手段と、を備え、
前記開閉手段が、前記塵芥投入箱を開閉させる開閉シリンダおよびその作動を制御する油圧制御弁を電磁操作する第1の電磁ソレノイド組を有し、
前記進退手段が、前記排出板を進退させる排出シリンダおよびその作動を制御する油圧制御弁を電磁操作する第2の電磁ソレノイド組を有し、
前記指示手段が、前記第1および第2の電磁ソレノイド組への通電を切換操作する切換スイッチを有し、
前記制御手段が、前記第1および第2の電磁ソレノイド組への通電を制御するタイマと前記第1および第2の電磁ソレノイド組への通電状態を自己保持するリレーとを有する、ことを特徴とする
【0013】
すなわち、本発明の請求項1に記載の塵芥収集車においては、塵芥投入箱が塵芥収容箱の開口を最も開放した位置から開口を閉鎖する側へ変位させられる際に、閉鎖手段の作動に先立って進退手段を作動させ、排出板を開口から最も突出した位置から所定距離後退させるので、塵芥投入箱と排出板とを衝突させることなく、塵芥投入箱によって塵芥収容箱の開口を閉鎖することができる。
このとき、作業者が指示手段を操作して閉鎖手段の作動を中断させた後、閉鎖手段の作動を再開させても制御手段が進退手段の作動を阻止するので、排出板が所定距離以上塵芥収容箱内に後退することを防止できる。
【0014】
また、上記の課題を解決する本発明の請求項に記載の塵芥収集車の制御装置は、
塵芥収集車に搭載した塵芥収容箱の開口を開閉可能な塵芥投入箱を開閉させる開閉シリンダ、および前記開口からその先端部分が突出可能な排出板を前記塵芥収容箱内で進退させる排出シリンダの作動を制御する制御装置であって、
前記開閉シリンダの伸縮動作を制御する制御弁を、前記塵芥投入箱が前記開口を閉じる側に電磁操作する第1ソレノイドと、
前記排出シリンダの伸縮動作を制御する制御弁を、前記排出板が前記塵芥収容箱内に後退する側に電磁操作する第2ソレノイドおよび前記排出板が前記開口に向かって前進する側に電磁操作する第3ソレノイドと、
前記塵芥投入箱が前記開口を閉じる側に切換操作されると前記第2ソレノイドに通電する、前記塵芥投入箱の開閉を切換操作する第1切換スイッチと、
前記排出板が前記塵芥収容箱内に後退する側に切換操作されると前記第2ソレノイドに直接通電するとともに、前記排出板が前記開口に向かって前進する側に切換操作されると前記第3ソレノイドに通電する第2切換スイッチと、
前記第1切換スイッチを介して前記第2ソレノイドに通電したときに作動を開始するとともに所定時間経過後に限時接点を閉じるタイマと、
前記限時接点が閉じることによって通電されるとセット位置に切り換えられて、電源側と前記第1ソレノイドとの間に介装された第1リレー接点を閉じるとともに前記第1切換スイッチと前記第2ソレノイドとの間に介装された第2リレー接点を開き、かつ前記第2切換スイッチによって前記第3ソレノイドが通電されるとリセット位置に切り換えられて、前記第1リレー接点を開くとともに前記第2リレー接点を閉じる自己保持リレーとを備える。
【0015】
すなわち、本発明の塵芥収集車の制御装置によって塵芥収容箱内の塵芥を排出する際には、まず塵芥投入箱を開き側に変位させて塵芥収容箱の開口を開放した後、排出板を開口に向かって前進させることにより、塵芥収容箱内の塵芥を排出する。
このとき、排出板の先端部分が開口から突出するまで排出板を前進させることにより、塵芥収容箱内の塵芥を完全に排出することができる。
【0016】
塵芥排出作業を完了した後には、まず最初に排出板の先端部分が塵芥収容箱内に入り込むまで排出板を塵芥収容箱内に後退させ、塵芥投入箱と排出板との衝突を避けなければならない。
そこで、本発明の制御装置においては、塵芥投入箱を閉じる側に第1切換スイッチを操作すると、排出板を後退させる第2ソレノイドが通電される。すると排出板が後退を開始するとともに、タイマが作動を開始する。そして、タイマが作動を開始して所定の時間が経過すると限時接点が閉じるので、自己保持リレーはセット位置に切り換えられる。
【0017】
これに伴い、自己保持リレーの第1リレー接点が閉じて第1ソレノイドが通電されるので、開閉シリンダは塵芥投入箱を閉じる方向に作動させる。同時に自己保持リレーの第2リレー接点が開いて第2ソレノイドへの通電が遮断され、排出板の後退が停止する。
しかしながら、排出板は塵芥投入箱の閉じ動作開始に対して、所定時間だけ先行して塵芥収容箱内に後退しているので、塵芥投入箱と排出板とが衝突することはない。
また、塵芥投入箱が完全に閉じた状態では、塵芥投入箱と排出板とが、位置検出手段を用いることなく所定の間隔に保たれる。
これにより、塵芥積込作業を開始したときに、塵芥投入箱と排出板とで積み込んだ塵芥を適度に圧縮することができるから、多量の塵芥を効率よく塵芥収容箱内に積載することができる。
【0018】
一方、自己保持リレーは、第2切換スイッチの切換操作による第3ソレノイドへの通電に伴ってリセットされるまで、セット位置を保持している。
これにより、塵芥投入箱を閉じる際に、何らかの理由により第1切換スイッチを操作して塵芥投入箱の閉じ操作を中断した後、再び第1切換スイッチを操作して塵芥投入箱の閉じ操作を再開しても、第1切換スイッチから第2ソレノイドに通電されることはないから、排出板が再度後退することはない。
したがって、第1切換スイッチを操作する毎に排出板が後退し、塵芥投入箱と排出板とによって積み込んだ塵芥を適切に圧縮できなくなる事態を確実に回避することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による塵芥収集車の制御装置の一実施形態を、図1乃至図3を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、前述した部分と同一の部分には同一の符号を用いる。
【0020】
本実施形態の制御装置を適用する塵芥収集車は、図2および図3に示した構造を有している。すなわち、塵芥収集車1に搭載された塵芥収容箱2の内部には、テレスコピック型の排出シリンダ3の伸縮動作によって車体前後方向に進退可能な排出板4が設けられ、前記塵芥収容箱2内に積載した塵芥を塵芥収容箱2の後部開口2aから排出するようになっている。また、塵芥収容箱2の後部に連設されたテールゲート(塵芥投入箱)5の内部には、積載しようとする塵芥を塵芥収容箱2内に押し込むための押込板6が、上リンク7および下リンク8によって昇降自在に支持されるとともに、押込シリンダ9の伸縮動作によって昇降可能となっている。さらに、前記押込板6の下端に設けた軸支点10には、積載しようとする塵芥を塵芥収容箱2側に掻き込むための掻込板11が、前記軸支点10の回りに回動自在に軸支されるとともに、掻込シリンダ12の伸縮動作によって車体前後方向に回動可能とされている。
【0021】
これにより、テールゲート5のサンプ13内に投入された塵芥を掻込板11を回動させて掻き込みつつ、押込板6を上昇させると、掻込板11とデフレクタ14および排出板4とによって塵芥15を圧縮することができる。そして、塵芥収容箱2内に積載した塵芥15の圧縮反力に応じて、排出板4を車体前方に向かって徐々に後退させることにより、多量の塵芥15を効率的に圧縮しながら塵芥収容箱2内に収容することができる。
【0022】
一方、塵芥収容箱2内の塵芥15を排出する際には、図3に示したように、昇降シリンダ(開閉シリンダ)16を伸張させ、テールゲート5を支軸17の回りに回動させて上昇させ、塵芥収容箱2の後部開口2aを開放する。次いで、排出シリンダ3を伸張させることにより排出板4を後部開口2aに向かって前進させ、塵芥収容箱2内の塵芥を前記後部開口2aから排出する。このとき、排出板4の先端部分4aが後部開口2aから突出するまで排出板4を前進させることにより、塵芥収容箱2内の塵芥を完全に排出することができる。
【0023】
ところで、上述のように塵芥収容箱2内の塵芥を排出した後に、単にテールゲート5を降下させたのでは、テールゲート5の下端部と排出板4の先端部分4aとが衝突してしまう。そこで、本実施形態においては、排出板4の進退およびテールゲート5の昇降を制御する制御装置が、図1に示したように構成されている。
【0024】
すなわち、図1に示した本実施形態の塵芥収集車の制御装置100においては、電源Eに接続されたメインスイッチMSWを閉じると、フューズFuを介して作業選択スイッチSSWが通電される。そして前記作業選択スイッチSSWは、塵芥を積み込む際には積込側に、塵芥収容箱から塵芥を排出する際には排出側に切換操作される。
【0025】
また、本実施形態の制御装置100は、テールゲート5を昇降操作するための第1切換スイッチSW1、排出板4を進退操作するための第2切換スイッチSW2、昇降シリンダ16を制御する油圧制御弁(図示せず)をテールゲート5が降下する側に電磁操作するための第1ソレノイドSOL1、排出シリンダ3を制御する油圧制御弁(図示せず)を排出板4が塵芥収容箱2内に後退する側に電磁操作する第2ソレノイドSOL2、および排出板4が塵芥収容箱2の後部開口2aに向かって前進する側に電磁操作する第3ソレノイドSOL3を備えている。さらに、前記第1切換スイッチSW1と前記第2ソレノイドSOL2との間には、各インタロックスイッチILS1,ILS2,ILS3が介装され、排出板4およびテールゲート5内の各装置の誤作動を防止している。
【0026】
前記第1切換スイッチSW1は、テールゲート5を降下させる側に切換操作されると、第2ソレノイドSOL2に通電される。これに対して、テールゲート5を上昇させる側に切換操作されると、昇降シリンダ16の制御弁を上昇側に電磁操作する図示されないソレノイドに通電される。
【0027】
前記第2切換スイッチSW2は、排出板4を後部開口2aに向かって前進させる側に切換操作されると、第3ソレノイドに通電される。これに対して、排出板4を塵芥収容箱2内に後退させる側に切換操作されると、後述する第2リレー接点22を介さずに、第2ソレノイドSOL2を直接通電される。
【0028】
また、第1切換スイッチSW1をテールゲート降下側に切換操作すると、タイマTMが通電される。そして、このタイマTMは、所定の時間が経過すると限時接点20を閉じて、自己保持リレーKR2のセット側コイルに通電する。すると、前記自己保持リレーKR2はセット位置に切り換えられ、第1リレー接点21を閉じるととともに第2リレー接点22を開いた状態に自己保持する。なお、前記第1リレー接点21は、第1切換スイッチSW1と第1ソレノイドSOL1との間に介装され、かつ前記第2リレー接点22は、前記インタロックスイッチILS3と第2ソレノイドSOL2との間に介装されている。
【0029】
一方、自己保持リレーKR2は、第2切換スイッチSW2が排出板前進側に切換操作され、自己保持リレーKR2のリセット側コイルに通電されて初めてリセット側に切り換えられる。そして、この自己保持リレーKR2は、リセット側に切り換えられると、第1リレー接点21を開くとともに第2リレー接点22を閉じた状態に自己保持する。
【0030】
次に、本実施形態の制御装置100の作動について説明する。
【0031】
すなわち、本実施形態の塵芥収集車の制御装置100を用いて塵芥収容箱2内の塵芥を排出する際には、図3に示したように、テールゲート5を上昇させて塵芥収容箱2の後部開口2aを開放した後、排出板4を後部開口2aに向かって前進させることにより、塵芥収容箱2内の塵芥を排出する。このとき、排出板4の先端部分4aが後部開口2aから突出するまで排出板4を前進させることにより、塵芥収容箱2内の塵芥を完全に排出することができる。
【0032】
塵芥排出作業を完了した後には、まず最初に排出板4の先端部分4aが塵芥収容箱2内に入り込むまで排出板4を塵芥収容箱2内に後退させ、テールゲート5の下端部分と排出板4の先端部分4aとの衝突を避けなければならない。そこで、本実施形態の制御装置100においては、テールゲート5を降下させる側に第1切換スイッチSW1を切換操作すると、排出板4を後退させる第2ソレノイドSOL2が通電される。すると排出板4が後退を開始するとともに、タイマTMが作動を開始する。そして、タイマTMが作動を開始して所定の時間が経過すると限時接点20が閉じるので、自己保持リレーKR2はそのセット側コイルが通電されてセット位置に切り換えられる。
【0033】
これに伴い、自己保持リレーKR2の第1リレー接点21が閉じて第1ソレノイドSOL1が通電されるので、昇降シリンダ16は短縮してテールゲート5を降下させる。同時に自己保持リレーKR2の第2リレー接点22が開いて第2ソレノイドSOL2への通電が遮断される。しかしながら、排出板4はテールゲート5の降下開始に対して所定時間だけ先行して作動し、塵芥収容箱2内の所定位置に後退しているので、テールゲート5の下端部と排出板4の先端部分4aとが衝突することはない。また、テールゲート5が完全に降下して塵芥収容箱2の後部開口2aを完全に閉じた状態では、テールゲート5と排出板4とが所定の間隔を開けるように保たれる。これにより、塵芥積込作業を開始したときに、テールゲート5内の塵芥投入箱と排出板4とにより積み込んだ塵芥を適度に圧縮することができるから、塵芥を効率よく塵芥収容箱2内に積載することができる。
【0034】
一方、自己保持リレーKR2は、第2切換スイッチSW2が排出板前進側に切換操作されて、そのリセット側コイルが通電されるまで、セット位置を保持し続けている。これにより、テールゲート5を降下させる際に、何らかの理由により第1切換スイッチSW1を操作してテールゲート5の降下を中断した後、再び第1切換スイッチSW1を操作してテールゲート5の降下を再開しても、第1切換スイッチSW1が第2ソレノイドSOL2に通電することはないから、排出板4が再度後退することはない。
【0035】
そして、塵芥収容箱2内への塵芥の積載を進めると、制御装置100の図示されない塵芥投入箱制御部分の作用により、排出板4は積載した塵芥を適度に圧縮しつつ、塵芥15の圧縮反力により塵芥収容箱2内を徐々に後退する。そして、塵芥収容箱2内から塵芥を排出するために、第2切換スイッチSW2を排出板前進側に切り換えると、自己保持リレーKR2のリセット側コイルが通電されるので、自己保持リレーKR2はセット位置に切り換えられてこれを保持する。これにより、塵芥排出後のテールゲート5の降下および排出板4の後退動作を、上述したように自動的にかつ最適に行うことが可能となる。
【0036】
すなわち、本実施形態の制御装置100によれば、排出板4の先端部分4aが塵芥収容箱2の後部開口2aから突出するまで排出板4を前進させ、塵芥収容箱2内の塵芥を完全に排出した後、テールゲート5を降下させる際には、テールゲート5の下端部分と排出板4の先端部分4aとが衝突しないように、テールゲート5の降下に先立って、排出板4を所定距離だけ塵芥収容箱2内に後退させることができる。また、テールゲート5を降下させる際に、何らかの理由により作業者が第1切換スイッチSW1を切換操作してテールゲート5の降下を中断させた後、再び作業者が第1切換スイッチSW1を切換操作してテールゲート5を降下させても、排出板4が再び塵芥収容箱2内に後退することがない。これにより、排出板4と掻込板11およびデフレクタ14との車体前後方向の間隔を所定の値に保つことができるから、積み込んだ塵芥15を適度に圧縮して塵芥収容箱2内に収納することができる。
【0037】
以上、本発明に係る塵芥収集車の制御装置の一実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。例えば、上述した実施形態においては、塵芥を排出する開口を塵芥収容箱の後部に設けるとともに、昇降によって後部開口を開閉するテールゲートを備えた塵芥収集車を例にとって説明しているが、塵芥を排出するための開口を設ける位置、およびテールゲートの開閉方向を適宜変更できることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の塵芥収集車の制御装置によれば、排出板の先端部分が塵芥収容箱の後部開口から突出するまで排出板を前進させ、塵芥収容箱内の塵芥を完全に排出することができる。また、塵芥を排出した後、塵芥投入箱によって塵芥収容箱の後部開口を閉じる際には、塵芥投入箱と排出板の先端部分とが衝突しないように、塵芥投入箱の閉じ動作に先立って、排出板を所定距離だけ塵芥収容箱内に後退させることができる。
また、塵芥投入箱によって塵芥収容箱の後部開口を閉じる際に、何らかの理由により作業者が第1切換スイッチを切換操作して塵芥投入箱の閉じ動作を中断させた後、再び作業者が第1切換スイッチを切換操作して塵芥投入箱の閉じ動作を再開させても、排出板が再び塵芥収容箱内に後退することがない。
これにより、排出板と塵芥投入箱との車体前後方向の間隔を所定の値に保つことができるから、積み込んだ塵芥を適度に圧縮して塵芥収容箱内に収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の塵芥収集車の制御装置の電気回路図。
【図2】本発明を適用する塵芥収集車を模式的に示す側面図。
【図3】図2に示した塵芥収集車がテールゲートを上昇させて塵芥収容箱の後部開口を開放した状態を模式的に示す側面図。
【図4】従来の塵芥収集車の制御装置の電気回路図。
【符号の説明】
1 塵芥収集車
2 塵芥収容箱
3 排出シリンダ
4 排出板
5 テールゲート(塵芥投入箱)
6 押込板
7 上リンク
8 下リンク
9 押込シリンダ
10 軸支点
11 掻込板
12 掻込シリンダ
13 サンプ
14 デフレクタ
15 塵芥
16 昇降シリンダ
17 支軸
18 第1リレー接点
19 第2リレー接点
20 限時接点
21 第1リレー接点
22 第2リレー接点
100 本発明による塵芥収集車の制御装置

Claims (4)

  1. 塵芥収集車に搭載した塵芥収容箱の開口を開閉可能な塵芥投入箱を、前記開口を最も開放した位置と前記開口を閉鎖した位置との間で開閉させる開閉手段と、
    前記開口からその先端部分が突出可能な排出板を、前記先端部分が前記開口から最も突出した位置と前記塵芥収容箱内に後退した位置との間で進退させる進退手段と、
    前記塵芥投入箱が前記開口を最も開放した位置から前記開口を閉鎖する側への前記開閉手段の作動開始および作動停止を指示する指示手段と、
    前記指示手段が前記閉鎖手段の作動開始を指示したときに、前記閉鎖手段の作動開始に先だって前記後退手段を所定時間作動させ、前記排出板が前記開口から最も突出した位置から所定距離後退させるとともに、前記所定時間が経過した後には、前記指示手段が前記閉鎖手段の作動開始を再び指示しても前記開閉手段の作動は再開させるが前記進退手段の作動は阻止する保持状態を維持する制御手段とを備え
    前記開閉手段が、前記塵芥投入箱を開閉させる開閉シリンダおよびその作動を制御する油圧制御弁を電磁操作する第1の電磁ソレノイド組を有し、
    前記進退手段が、前記排出板を進退させる排出シリンダおよびその作動を制御する油圧制御弁を電磁操作する第2の電磁ソレノイド組を有し、
    前記指示手段が、前記第1および第2の電磁ソレノイド組への通電を切換操作する切換スイッチを有し、
    前記制御手段が、前記第1および第2の電磁ソレノイド組への通電を制御するタイマと前記第1および第2の電磁ソレノイド組への通電状態を自己保持するリレーとを有することを特徴とする塵芥収集車。
  2. 前記排出板が前記塵芥収容箱内に後退した位置から前記先端部分が前記開口から突出する側への前記進退手段の作動開始を指示する第2の指示手段をさらに備えるとともに、
    前記制御手段は、前記第2の指示手段が前記進退手段の作動開始を指示したときに前記保持状態が解除されることを特徴とする請求項1に記載の塵芥収集車。
  3. 前記第2の指示手段が、前記第1および第2の電磁ソレノイド組への通電を切換操作する第2の切換スイッチを有することを特徴とする請求項に記載の塵芥収集車。
  4. 塵芥収集車に搭載した塵芥収容箱の開口を開閉可能な塵芥投入箱を開閉させる開閉シリンダ、および前記開口からその先端部分が突出可能な排出板を前記塵芥収容箱内で進退させる排出シリンダの作動を制御する制御装置であって、
    前記開閉シリンダの伸縮動作を制御する制御弁を、前記塵芥投入箱が前記開口を閉じる側に電磁操作する第1ソレノイドと、
    前記排出シリンダの伸縮動作を制御する制御弁を、前記排出板が前記塵芥収容箱内に後退する側に電磁操作する第2ソレノイドおよび前記排出板が前記開口に向かって前進する側に電磁操作する第3ソレノイドと、
    前記塵芥投入箱が前記開口を閉じる側に切換操作されると前記第2ソレノイドに通電する、前記塵芥投入箱の開閉を切換操作する第1切換スイッチと、
    前記排出板が前記塵芥収容箱内に後退する側に切換操作されると前記第2ソレノイドに直接通電するとともに、前記排出板が前記開口に向かって前進する側に切換操作されると前記第3ソレノイドに通電する第2切換スイッチと、
    前記第1切換スイッチを介して前記第2ソレノイドに通電したときに作動を開始するとともに所定時間経過後に限時接点を閉じるタイマと、
    前記限時接点が閉じることによって通電されるとセット位置に切り換えられて、電源側と前記第1ソレノイドとの間に介装された第1リレー接点を閉じるとともに前記第1切換スイッチと前記第2ソレノイドとの間に介装された第2リレー接点を開き、かつ前記第2切換スイッチによって前記第3ソレノイドが通電されるとリセット位置に切り換えられて、前記第1リレー接点を開くとともに前記第2リレー接点を閉じる自己保持リレーと、
    を備えることを特徴とする塵芥収集車の制御装置。
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