以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の写真シール作成装置]
図1は、本発明を適用した写真シール作成装置1の外観の構成を示している。なお図1は、説明の便宜上、内部が透視できるように表現されている。
図1の写真シール作成装置1は、主に筐体10、フレーム11およびシート12により構成されている。また写真シール作成装置1の周辺(図1の例の場合、事前入力空間31)には、撮影前に情報を入力するための事前入力部61が設けられており、写真シール作成装置1の内部(図1の例の場合、撮影編集空間32)には、撮影および編集をするための撮影編集部62が設けられている。
ユーザは最初に事前入力空間31で撮影、編集または印刷に利用されるユーザに固有の情報の入力を事前に入力し、次に撮影編集空間32で撮影および編集を行なう。その後ユーザは事前入力空間31に移動し、印刷された写真シール紙を写真シール紙排出口170で受け取る。
図1の筐体10の外側の側壁には、硬貨投入口51および硬貨返却口52が設けられている。ユーザが所定の代金を硬貨投入口51に投入すると、撮影手順が開始される。硬貨投入口51に投入された代金のつり銭や確認できない硬貨が投入された場合、硬貨返却口52から返却される。なお図1の例の場合、硬貨投入口51と硬貨返却口52を事前入力空間31の周辺に設けるようにしたが、これに限定されず、撮影編集空間32に面した筐体に設けてもよく、他の箇所でもよい。
[第1の事前入力部]
次に、事前入力部61の構成例を第1の事前入力部61として、図2および図3を参照して説明する。図2は、写真シール作成装置1の側面図(すなわち事前入力部61の正面図)であり、図3は図2の事前入力部61の拡大図である。
図2の例の場合、事前入力部61は筐体10の外側の壁面の一部に設けられている。また、図3に示されるように事前入力部61には、照明装置71a、照明装置71b、事前撮影用デジタルカメラ73、事前入力用画像表示部74、事前入力用タッチペン75、事前入力用スピーカ77および事前入力用マイク78が設けられている。事前入力部61は、撮影処理、編集処理または印刷処理に利用するためのユーザに関する情報の入力を事前に受け付ける。
図3の例の場合、事前撮影用デジタルカメラ73は照明装置71aおよび照明装置71bの間に設けられている。事前撮影用デジタルカメラ73は、被写体(ユーザ)を撮影するためのCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の小型のデジタルカメラであり、事前撮影用デジタルカメラ73が撮影している取り込み画像は、事前入力用タッチペン75の図中左部に設けられている事前入力用画像表示部74に表示される。この事前入力用画像表示部74は、上部に透明なタッチパネルが積層された液晶ディスプレイにより構成される。照明装置71aおよび照明装置71bは、撮影の際のフラッシュとして機能するとともに撮影前の状態においてもユーザを照明する。なお以下において、照明装置71aおよび照明装置71bのそれぞれを個別に区別する必要がない場合、照明装置71と称する。
また事前入力用画像表示部74には、事前撮影画像の他、各種のメッセージや画像が表示される。例えば、事前入力用画像表示部74にユーザの情報を入力するための種々の選択ボタンやメッセージ等が表示された場合、ユーザは、事前入力用画像表示部74に表示された選択ボタンを事前入力用タッチペン75を用いて選択し、処理を進める。なお、事前入力部61の事前撮影用デジタルカメラ73により撮影された画像を、以下、事前撮影画像と称する。
図3の例の場合、事前入力用画像表示部74の下方には事前入力用スピーカ77が設けられている。事前入力用スピーカ77は、各種の音声ガイダンスなどを出力する。また事前入力用スピーカ77は、ユーザに対して撮影方法(シール作成の進行方法)を案内する。事前入力用スピーカ77の下方には事前入力用マイク78が設けられている。事前入力用マイク78は、ユーザからの発話を含む周囲の音声(音)を集音する。
ユーザは事前入力空間31において撮影または編集に利用するための情報を入力し終えると、次に撮影編集空間32に移動する。
すなわち事前入力部61は、撮影、編集または印刷に利用される撮影されるユーザに固有の情報の入力を事前に受け付ける。
図1に戻って、撮影編集空間32の撮影編集部62には、デジタルカメラ101、画像表示部102、タッチペン103a、タッチペン103b、スピーカ104、並びに照明装置105aおよび照明装置105bが設けられている。
図1の例の場合、撮影編集空間32の正面左右には、照明装置105aおよび照明装置105bが設けられている。照明装置105aおよび照明装置105bは、撮影の際のフラッシュとして機能するとともに、撮影前の状態においてもユーザを照明する(筐体10およびユーザを囲むカーテン(図示せず)により外光が遮断されているためユーザを照明する)。なお以下において、照明装置105aおよび照明装置105bのそれぞれを個別に区別する必要がない場合、照明装置105と称する。
また図1の例の場合、撮影編集空間32の正面中央上部には、ユーザを撮影するためのCCD、CMOS等の小型のデジタルカメラ101が設けられ、デジタルカメラ101が撮影している取り込み画像は、照明装置105aおよび照明装置105bの間に設けられている画像表示部102に表示される。この画像表示部102は、上部に透明なタッチパネルが積層された液晶ディスプレイにより構成される。すなわちこの画像表示部102は、ほぼその全面が表示面とされ、ユーザのほぼ全身を表示することができる大きさとされている。
画像表示部102には、各種のメッセージや画像が表示される。例えば画像表示部102に、撮影の進行段階に応じて種々の選択ボタンが表示された場合、ユーザは画像表示部102に表示された選択ボタンを画像表示部102の両側に設けられたタッチペン103aまたはタッチペン103bを用いて選択することにより、撮影手順や編集手順を進める。また画像表示部102に表示された撮影画像に、ユーザはタッチペン103aまたはタッチペン103bを利用して撮影画像の中から編集画像を選択したり、落書き等の編集処理を施すことができる。さらに画像表示部102には撮影画像の他、印刷処理の進行段階に応じて種々の選択ボタンやメッセージなどが表示され、画像表示部102に表示された選択ボタンをタッチペン103aまたはタッチペン103bを用いて選択することができる。なお以下において、タッチペン103aと事前入力用タッチペン103bのそれぞれを個別に区別する必要がない場合、タッチペン103とする。
画像表示部102の下方にはスピーカ104が設けられている。スピーカ104は、各種の音声ガイダンスなどを出力する。すなわちスピーカ104は、ユーザに対して撮影や編集を案内する。
また、写真シール作成装置1の硬貨投入口51の図中右側には、写真シール紙排出口170が設けられており、撮影され画像編集された撮影画像が、所定数に分割された写真シール紙に印刷されて排出される。なお、本明細書において「写真シール」は、個々の画像のシールを意味し、「シール紙」は写真印刷前のシール紙を示し、「写真シール紙」は個々の写真シールがまとまったものを意味する。
また実際には、図1において、撮影編集空間32(筐体10)の周囲および事前入力空間31の周辺にはカーテンが設置されている。
さらに、それぞれの空間に設けられている各種の部位(例えば、事前入力空間31の事前入力部61に設けられている照明装置71a、照明装置71b、事前撮影用デジタルカメラ73、事前入力用画像表示部74、事前入力用タッチペン75、事前入力用スピーカ77および事前入力用マイク78等)は、図1に示されるような場所に限定されない(例えば、事前入力用画像表示部74が事前入力用スピーカ77の下部にあってもよい)。
[第1の写真シール作成装置の機能的構成]
図4は、図1の写真シール作成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
この写真シール作成装置1の制御部301には、上述した事前入力部61、デジタルカメラ101、画像表示部102、タッチペン103a、タッチペン103b、スピーカ104、照明装置105aおよび照明装置105bの他に、硬貨処理部311、ROM(Read Only Memory)331、RAM(Random Access Memory)332、ドライバ333、記憶部341、ID(Identifier)タグリーダライタ342およびプリンタ343が接続されており、各処理部は、制御部301により制御される。
硬貨処理部311は、図1の硬貨投入口51から投入された硬貨の金額を検出し、所定の代金が投入されたと検出した場合、起動信号を制御部301に送信する。
事前入力部61は図1の事前入力空間31に設けられており、撮影編集部62は図1の撮影編集空間32に設けられている。
記憶部341は、写真シール作成装置1における設定情報を保存したり、設定情報を読み出す。例えば記憶部341は、シール紙を印刷するときの分割の種類等の設定情報を記憶する。
制御部301は、ROM331に記憶されているプログラムに従って、全体の動作、処理を制御する。すなわち各処理部は、図4に示されるように制御部301に接続され、制御される。また制御部301は、事前入力部61および撮影編集部62の利用状況を監視する。さらに制御部301は、監視した事前入力部61および撮影編集部62の利用状況に基づいて事前入力部61および撮影編集部62のそれぞれの処理時間を制御する。
RAM332は、制御部301の作業中データを記憶するとともに、各処理部においてユーザが行った選択、指示などを一時記憶する。
ドライバ333は、図示せぬCD-ROMなどの記録媒体を駆動し、記録情報を読み出す。CD-ROMなどの記録媒体には、撮影処理、編集処理などを含む種々の処理を行なうためのプログラムが記録されており、それらのプログラムは、実行時にRAM332に転送されて実行される。
プリンタ343は、写真シールを作成する部分であり、事前入力部61に設けられている事前撮影用デジタルカメラ73および撮影編集部62に設けられているデジタルカメラ101により撮影され、後述の編集処理などが施された後のプリント画像をシール紙352に印刷し、写真シール紙を排出する。シール紙352は、プリンタ343により印刷されたプリント画像を、指定された分割単位で剥がせるように構成されている。なおユーザは、1枚のシール紙352上に数種類のプリント画像を選択して印刷させることができる。
IDタグリーダライタ342は、シール紙352の残量等の設定情報をIDタグ351に書き込んだり、読み込む。シール紙ユニット360は、IDタグ351とシール紙352から構成されている。
制御部301は、事前撮影画像、撮影画像または編集画像を各種の表示部(事前入力用画像表示部74または画像表示部102)に表示させる。
なお制御部301は、各カメラ(事前撮影用デジタルカメラ73およびデジタルカメラ101)により撮影された事前撮影画像および撮影画像をRAM332に記憶させるようにしたが、これに限らず、制御部301の内部に事前撮影画像および撮影画像を記憶するためのフレームバッファを内蔵するようにしてもよい。
制御部301の内部に撮影画像を記憶するためのフレームバッファを内蔵するようにした場合の例を以下に説明する。なお事前撮影画像についても同様であるので、ここでは撮影画像に対しての例のみ記載する。
フレームバッファは、デュアルポートメモリにより構成され、それぞれの領域が1枚分の撮影画像を記憶できる2つの領域に分けて使用される。フレームバッファの第1の領域には各カメラ(例えばデジタルカメラ101)からの取り込み画像が入力され、撮影後は撮影した画像が記憶される。
一方、第2の領域は、編集処理などの編集処理において使用される記憶領域であり、撮影が終了した時点では第1の領域と同一の撮影画像が記憶される。すなわち編集処理においてユーザがタッチペン(例えばタッチペン103)を利用して落書き(例えばスタンプや文字等の落書き)を入力すると、その入力データが第2の領域内に書き込まれる。なおユーザは消しゴム処理を指定することにより、1度付加した落書きを消去し、元の画像に戻すことができる。その場合、画像表示部102は、その消しゴムで指定された部分の画像データを第1の領域から読み出し、第2の領域に書き込むことにより、ユーザが消しゴムで指定した部分を落書きを行なう前の撮影画像に戻す。
画像表示部102には、制御部301のフレームバッファの第2の領域に記憶されたデータが表示される。したがって、ユーザが編集処理を実行している最中は、編集が施された撮影画像が画像表示部102に表示される。
撮影編集部62には、上述したデジタルカメラ101、画像表示部102、タッチペン103、スピーカ104および照明装置105の他に、タッチパネル371がさらに設けられている。
タッチパネル371は、対応するタッチペン103からの入力を検出する。すなわちユーザは、画像表示部102に表示された選択ボタンをタッチペン103を用いて選択したり、画像表示部102に表示された撮影画像に対して、その上に落書きなどを行なう。タッチペン103による入力データは、タッチパネル371により検出され、入力データとして制御部301のフレームバッファの第2の領域に書き込まれる。
照明装置105は、制御部301からの照明制御信号に基づいてユーザを照明する。なお照明装置105は、制御部301からの照明制御信号に基づいてストロボ発光する(瞬間的に、通常より強い光を発生する)ようにしてもよい。
デジタルカメラ101は、制御部301からのシャッタ信号に基づいてユーザを撮影する。制御部301は、デジタルカメラ101からの撮影画像を取得しRAM332に記憶させる。
タッチパネル371は、タッチペン103からの入力を検出する。すなわちユーザは、画像表示部102に表示された選択ボタンをタッチペン103を用いて選択する。タッチペン103による入力データは、タッチパネル371により検出され、入力信号として制御部301に送信される。
スピーカ104は、制御部301から供給された音声信号に基づいて音声(各種の音声ガイダンス)を出力する。
[第1の事前入力部]
次に図5を参照して、図4の事前入力部61の機能的構成を説明する。図中、図1と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
事前入力部61には、照明装置71、事前撮影用デジタルカメラ73、事前入力用画像表示部74、事前入力用タッチペン75、事前入力用スピーカ77および事前入力用マイク78の他に、タッチパネル401がさらに設けられている。
照明装置71aおよび照明装置71bは、制御部301(図4)からの照明制御信号に基づいてユーザを照明する。なお照明装置71aおよび照明装置71bは、制御部301からの照明制御信号に基づいてストロボ発光する(瞬間的に、通常より強い光を発生する)ようにしてもよい。
事前撮影用デジタルカメラ73は、制御部301からのシャッタ信号に基づいてユーザを撮影する。事前入力用画像表示部74は、制御部301からの指示に基づいて各種のメッセージや画像を表示する。制御部301は、事前撮影用デジタルカメラ73から事前撮影画像を取得し、RAM332(図4)に記憶させる。
タッチパネル401は、事前入力用タッチペン75からの入力を検出する。ユーザは、事前入力用画像表示部74に表示された選択ボタンを事前入力用タッチペン75を用いて選択する。事前入力用タッチペンによる入力データは、タッチパネル401により検出され、入力信号として制御部301に出力される。
事前入力用スピーカ77は、制御部301から送信された音声信号に基づいて音声(各種の音声ガイダンス)を出力する。事前入力用マイク78は、制御部301から供給された制御信号に基づいて所定のタイミングでユーザからの発話を含む周囲の音声(音)を集音し、集音した音声に基づく音声信号を制御部301に送信する。
[第1のゲーム処理]
次に、図6のフローチャートを参照して、写真シール作成装置1におけるゲーム処理の一例を第1のゲーム処理として説明する。
ステップS1において制御部301は、硬貨処理部311からの起動信号に基づいて所定の代金が硬貨投入口51から投入されたか否かを判定し、所定の代金が硬貨投入口51から投入されたと判定するまで待機する。
ステップS1において所定の代金が硬貨投入口51に投入されたと判定された場合、ステップS2において制御部301は、事前入力処理時間設定処理を実行する。これにより、後述する事前入力空間31での事前入力処理の事前入力処理時間が設定される。なお事前入力処理時間設定処理の詳細は、図7を参照して後述する。
ステップS3において事前入力部61は、制御部301の制御に基づいて事前入力処理を実行する。これにより、撮影処理、編集処理または印刷処理に利用されるユーザに固有の情報の入力を、撮影前(事前)に行なうことができる。勿論、ユーザはこのとき、事前入力空間31に存在する。図6の処理の場合、1回の事前入力処理で1人分の撮影処理、編集処理または印刷処理に利用されるユーザの固有情報が入力される。なお事前入力処理の詳細は、図8および図9(第1の事前入力処理)、図16(第2の事前入力処理)、図23および図24(第3の事前入力処理)、図26(第4の事前入力処理)、図29および図30(第5の事前入力処理)、図35および図36(第6の事前入力処理)、図40および図41(第7の事前入力処理)、図48(第8の事前入力処理)、並びに図62(第9の事前入力処理)を参照して後述する。
ステップS4において制御部301は、事前入力処理を開始してから事前入力処理時間(ステップS2の事前入力処理時間設定処理により設定された事前入力処理時間)が経過したか否かを判定し、経過していないと判定された場合、処理はステップS3に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、2回目のステップS3における事前入力処理で、2人目のユーザの撮影処理、編集処理または印刷処理に利用されるユーザの固有情報が入力される。
ステップS4において、事前入力処理を開始してから事前入力処理時間(ステップS2の事前入力処理時間設定処理により設定された事前入力処理時間)が経過したと判定された場合、ステップS5において制御部301は、ユーザを撮影編集空間32に誘導する。例えば制御部301は、事前入力部61の事前入力用画像表示部74に撮影編集空間32への誘導を促すメッセージを表示させるとともに、事前入力用スピーカ77に、撮影編集空間32への誘導を促す音声を出力させる。これにより、ユーザを事前入力空間31から撮影編集空間32に誘導することができる。
ステップS6において撮影編集部62は、制御部301からの制御に基づいて撮影処理を実行する。これにより、撮影編集空間32においてユーザ(被写体)の撮影が行なわれ、RAM332に撮影画像が記憶される。なお撮影処理の詳細は、図12(第1の撮影処理)または図74および図75(第2の撮影処理)を参照して後述する。
ステップS7において撮影編集部62は、制御部301からの制御に基づいて編集処理を実行する。例えば撮影編集部62は、ユーザの指令(タッチペン103による入力)に基づいて撮影画像の中から編集画像を選択したり、落書きを施すことにより編集処理を実行する。なお編集処理の詳細は、図13および図14(第1の編集処理)または図78および図79(第2の編集処理)を参照して後述する。
ステップS8においてプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいて印刷処理を実行する。例えばプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいて選択された分割モード(編集処理で選択された分割モード)で画像をシール紙に印刷する。なお印刷処理の詳細は、図15(第1の印刷処理)または図58(第2の印刷処理)を参照して後述する。
図6の処理により、ユーザは、撮影の前に事前入力を行なうことができる。これにより、撮影を開始するまでの待ち時間の無駄がなくなり、ユーザは楽しみながら待ち時間を潰すことができる。
なお図6の処理では次の空間へ移動する(事前入力空間31から撮影編集空間32へ移動する)ための時間を考慮していないが、実際はこれを考慮する(例えば、移動時間を10秒として計時する)ようにする。
[事前入力処理時間設定処理]
次に図7のフローチャートを参照して、図6のステップS2の事前入力処理時間設定処理の詳細を説明する。
ステップS51において制御部301は、撮影編集空間32にいるユーザの撮影編集残時間が120秒を超えているか否かを判定する。具体的には、制御部301は、事前入力空間31にいるユーザより前にゲームを開始しているユーザの撮影処理および編集処理にかかる残時間が120秒を超えているか否かを判定する。ステップS51において、撮影編集空間32にいるユーザの撮影編集残時間が120秒を超えていると判定された場合、事前入力処理時間を、撮影編集空間の残時間に設定する。例えば、撮影編集空間の残時間が150秒であった場合、事前入力処理時間は150秒に設定される。
ステップS51において、撮影編集空間32にいるユーザの撮影編集残時間が120秒を超えていないと判定された場合、ステップS53において制御部301は、事前入力処理時間を120秒に設定する。ステップS52またはステップS53の処理の後、処理は終了される(例えば図6のステップS2に戻る)。
図7の処理により、撮影編集空間32で撮影または編集を行なっているユーザの撮影編集残時間(すなわち、撮影編集空間32を利用しているユーザの利用残時間)に基づいて、事前入力処理の時間が設定される。これにより、事前入力空間31で事前入力処理が終了した場合、撮影編集空間32を利用していたユーザは撮影および編集処理を終了していることになる(撮影編集空間32は利用されていない)ので、事前入力空間31にいるユーザは、即座に撮影編集空間32に進むことができる。
なお以下において、第1乃至第9の事前入力処理、第1および第2の撮影処理、第1および第2の編集処理、第1および第2の印刷処理については、それぞれ対応するステップに戻る。
[第1の事前入力処理]
次に、図8および図9のフローチャートを参照して、図6のステップS3の事前入力処理の例である第1の事前入力処理を説明する。なお図8および図9の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部61の各部が実行している処理である。
ステップS101において事前入力用画像表示部74は、本ゲームの説明画面を表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、事前入力空間31における事前入力の手順、撮影編集空間32における撮影手順および編集手順、並びにシール紙が印刷される手順などを説明する画面を表示する。これにより、ユーザに事前入力、撮影および編集の手順をゲームの開始前に視覚的に伝えることができる。また、円滑にゲーム(事前入力、撮影および編集)を進めることができる。
ステップS102において事前入力用画像表示部74は、個人情報データ入力画面を表示し、個人情報の入力を促す。この個人情報データ入力画面において、ユーザは、個人情報として名前を入力するか音声を入力するかを選択することができる。
ステップS103において制御部301は、名前を入力するか(ユーザによりステップS102の画面において名前を入力することが(事前入力用タッチペン75により)選択されたか)否かを判定する。
ステップS103において、名前を入力すると判定された場合、ステップS104において事前入力用画像表示部74は、名前入力画面を表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、図10に示されるような名前入力画面を表示する。
図10の名前入力画面には、「名前を入力してね!」と記載された吹き出し501、「1人目」と記載されたコメント502、「木下はなこ」と記載された入力枠503、文字を入力するためのキーボード群510、「変換」と記載されたアイコン531、「採用」と記載されたアイコン532、「クリア」と記載されたアイコン533、「キーボード変換」と記載されたアイコン541、「OK」と記載されたアイコン542および「やりなおし」と記載されたアイコン543が表示されている。
図10の例の場合、1人目のユーザは「木下はなこ」とされる。アイコン531は、キーボード群510から選択された平仮名を漢字に変換するためのアイコンであり、アイコン532は変換された漢字を採用するためのアイコンであり、アイコン533は、入力した文字をクリア(消去)するためのアイコンである。またアイコン541は、キーボードを変換するためのアイコンであり、アイコン542は入力した個人情報(名前)を決定するためのアイコンであり、アイコン543は入力した個人情報(名前)を入力しなおすためのアイコンである。キーボード変換(アイコン541)の詳細は後述する。ユーザは事前入力用タッチペン75を利用してキーボード群510およびアイコン531乃至533を選択することにより、個人情報(名前)を入力する。ユーザは名前を入力し終えると、「OK」と記載されたアイコン542を選択する。
ステップS105において制御部301は、名前が入力されたか(ユーザが事前入力用タッチペン75を使用して、名前を入力したか)否かを判定し、名前が入力されていないと判定された場合、処理はステップS104に戻る。ステップS105において名前が入力されたと判定された場合、ステップS106において制御部301は、入力された名前をRAM332に保存する。
ステップS103において名前を入力しない(すなわち音声を入力する)と判定された場合、ステップS107において事前入力用画像表示部74は、「音声入力をするよ!」というメッセージを表示し、ユーザに事前入力用マイク78を利用した音声の入力を促す。
ステップS108において事前入力用マイク78は、ユーザにより音声が入力されたか否かを判定し、音声が入力されていないと判定された場合、処理はステップS107に戻り、音声が入力されたと判定された場合、処理はステップS109に進む。ステップS109において制御部301は、事前入力用マイク78により取得された音声に基づく音声信号をRAM332に記憶(録音)させる。
このとき録音される音声は、例えばユーザの名前、ハミング等の鼻歌、口笛または手の甲に口を付けて吹き出してできる擬音等とされる(なおこれに限定されず、音声であれば何でもよい)。
ステップS106の処理の後またはステップS109の処理の後、ステップS110において事前入力用画像表示部74は、「撮影をするよ!」というメッセージを表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、図11に示されるような撮影画面を表示する。
図11には、「1人ずつ撮影してね!」と記載された吹き出し551、事前撮影用デジタルカメラ73により取り込まれるプレビュー画像552、「OK」と記載されたアイコン561および「やりなおし」と記載されたアイコン562が表示されている。ユーザは事前入力用タッチペン75を利用してアイコン561を選択することにより撮影を行なうことができ、「やりなおし」と記載されたアイコン562を選択することにより撮影をやりなおすことができる。事前入力処理における事前撮影用デジタルカメラ73による撮影では、ユーザは1人ずつ撮影される。図11において「OK」と記載されたアイコン561がユーザにより選択された場合、処理はステップS111に進む。
ステップS111において事前入力部61は、カウントダウンを開始する。カウントダウンは、例えば事前入力用画像表示部74に「3」、「2」、「1」、「0」等のメッセージを順次表示させるようにしてもよいし、事前入力用スピーカ77に「3」、「2」、「1」、「0」等の音声を出力させるようにしてもよい。
ステップS112において事前撮影用デジタルカメラ73は撮影を行なう。このとき、事前撮影用デジタルカメラ73は、1人のユーザの顔、手等の身体の一部や持ち物の画像を撮影する(事前撮影画像を撮影する)。すなわち事前撮影用デジタルカメラ73は、撮影編集部62に設けられているデジタルカメラ101より小型のデジタルカメラとされる(勿論、デジタルカメラ101と同様のものであってもよい)。
ステップS113において制御部301は、撮影された事前撮影画像をRAM332に保存(記憶)させる。このとき事前撮影画像は、ステップS106またはステップS109で保存されたデータ(名前または音声)に関連付けられて保存される。その後処理は終了される(例えば図6のステップS3に戻る)。
図8および図9の処理により、事前撮影画像は名前または音声に関連付けられて保存される。なお、図8および図9の事前入力処理において、名前と音声の両方を登録するようにしてもよい。この場合、ステップS103の処理が削除され、例えばステップS106の処理の後、ステップS107乃至ステップS109の処理が実行される。
[第1の撮影処理]
次に、図12のフローチャートを参照して、撮影編集空間32における撮影処理の例である第1の撮影処理を説明する。この処理は、上述した図6のステップS6の撮影処理の一例である。なお図12の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて撮影編集62の各部が実行している処理である。
ステップS151において画像表示部102は、「撮影をするよ!」というメッセージ(撮影を促すメッセージであれば、これに限定されない)を表示し、ステップS152においてスピーカ104は、「はなこちゃん撮影をするよ!」という音声を出力する。上述した図8および図9の事前入力処理で音声が録音された場合、図12のステップS151およびステップS152で示される処理が実行されるが、上述した図8および図9の事前入力処理で名前が保存された場合には、図12のステップS151で「はなこちゃん撮影をするよ!」というメッセージが表示されるとともに、ステップS152で「撮影をするよ!」という音声が出力される。すなわち、ステップS151およびステップS152の処理では、図8および図9の事前入力処理で登録された名前または音声を利用した処理が行なわれる。なお撮影するユーザが複数登録されている場合には、ランダムに名前が選択される。
なお、「はなこちゃん撮影するよ!」といった画像または音声に限らず、「はなこちゃん、太った?」といった、場を盛り上げるような台詞に基づく画像や音声を出力するようにしてもよい。
このように事前入力処理において入力されたユーザに固有の識別情報を撮影処理で使用することにより、ユーザに、より親しみを湧かせることができるとともに、ユーザの満足度を上げることができる。また、他の組のユーザとの混同を避けることができる。さらに、撮影のストーリにユーザの名前を入れるようにしたので、ユーザは主人公やモデルのような気分を体験しながら撮影を進めることができる。
ステップS153において制御部301は、撮影ボタンが押下(選択)されたか否かを判定する。撮影ボタンはタッチペン103で選択可能なように画像表示部102に表示させるようにしてもよいし、別途筐体10の撮影編集部62に撮影ボタンを設けるようにして、そのボタンが押下されたか否かにより判定してもよい。
ステップS153において撮影ボタンが押下されていないと判定された場合、ステップS154において制御部301は、1枚の撮影のための時間(例えば15秒)が経過したか否かを判定し、経過していないと判定された場合、処理はステップS153に戻り、それ以降の処理が繰り返される。なお1枚の撮影のための時間は、撮影処理の制限時間(例えば2分)より短い時間とされる。撮影枚数が1枚以上である場合、「1枚の撮影のための時間<(撮影処理の制限時間/2)」とされる。
ステップS153において撮影ボタンが押下されたと判定された場合またはステップS154において1枚の撮影のための時間が経過したと判定された場合、ステップS155において画像表示部102は、撮影のためのカウントダウンを開始する。なお同時にスピーカ104にカウントダウンのための音声を出力させるようにしてもよい。
ステップS156においてデジタルカメラ101は撮影を行ない、撮影画像を取得する。ステップS157において制御部301は、撮影画像をRAM332に記憶させる(保存する)。
ステップS158において制御部301は、撮影処理を開始してから(ステップS151の処理の後)撮影処理の制限時間(例えば、2分)が経過したか否かを判定し、撮影処理の制限時間が経過していないと判定された場合、処理はステップS151に戻りそれ以降の処理が繰り返される。
ステップS158において、撮影処理の制限時間が経過したと判定された場合、処理は終了される(その後、処理は図6のステップS6に戻る)。
図12の処理により、撮影処理の制限時間が経過するまで撮影が繰り返され、複数の撮影画像が保存される。
なお本実施の形態では、撮影空間と編集空間が一体(撮影編集空間32)となっているが、撮影空間と編集空間が別であってもよい。この場合、例えば撮影終了後に「はなこちゃん編集空間に移動してね!」というようなメッセージに基づく画像または音声が出力される。このように、事前入力処理で入力されたユーザに固有の個人情報を、様々な用途に使用することができる。なお1組のユーザが複数人のユーザからなる場合、ランダムまたは順番に名前が選択される。
[第1の編集処理]
図12の撮影処理(撮影編集空間32における撮影処理、例えば図6のステップS6)が終了した後、編集処理(例えば図6のステップS7)が行なわれる。この処理の一例を、第1の編集処理として、図13および図14のフローチャートを参照して説明する。なおこの処理は、撮影編集空間32の撮影編集部62の各部が、制御部301の制御に基づいて実行する処理である。
ステップS201において画像表示部102は、「分割数を選択してね!」というメッセージを表示する。
ステップS202において画像表示部102は、分割数選択画面を表示する。例えば制御部301は、記憶部341に予め記憶されている分割モード(例えば、8分割と16分割)を読み出し、これを画像表示部102に表示させる。これによりユーザは、8分割と16分割のうち任意の分割モード(分割数)を選択することができる。
ステップS203において制御部301は、ユーザにより分割数が選択されたか否かを判定し、分割数が選択されたと判定された場合、ステップS204において制御部301は、選択された分割数をRAM322に保存する(設定する)。
ステップS203において、ユーザにより分割数が選択されていないと判定された場合、ステップS205において制御部301は、分割数のための選択時間(例えば、15秒)が経過したか否かを判定し、経過していないと判定された場合、処理はステップS202に戻りそれ以降の処理が繰り返される。
ステップS205において分割数のための選択時間が経過したと判定された場合、ステップS206において制御部301は、分割数をデフォルト(例えば16分割)と設定する。
ステップS204の処理の後またはステップS206の処理の後、ステップS207において制御部301は、RAM332に記憶されている撮影画像データを読み出す。この撮影画像データは撮影処理(例えば上述した図12の撮影処理)で撮影され、保存されたものである。
ステップS208において画像表示部102は、「印刷画像を選択してね!」というメッセージを表示し、ステップS209において、ステップS207の処理で読み出された撮影画像の一覧を、例えばサムネイル(縮小画像)で表示する。画像表示部102に表示された撮影画像の一覧の中から任意の画像がタッチペン103により選択された場合、タッチパネル371はこれを検出し、制御部301に送信する。これにより制御部301は、ユーザからの選択を検出することができる。
ステップS210において制御部301は、印刷のための画像が選択されたか否かを判定し、印刷のための画像が選択されていないと判定された場合、ステップS211において、ステップS209の処理を実行してからの時間である画像選択時間(例えば15秒)が経過したか否かを判定する。画像選択時間が経過したと判定された場合、処理はステップS209に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS211において画像選択時間が経過したと判定された場合、ステップS212におい制御部301は、デフォルトで印刷のための画像を所定の枚数だけ選択する。例えば印刷する画像が4枚と定められており、ユーザによりまだ3枚しか印刷する画像が選択されていない場合、ステップS212の処理では残りの1枚の印刷のための画像がデフォルトで選択される。なお、この印刷画像の選択はランダムでもよい。
ステップS210の処理の後またはステップS212の処理の後、ステップS213において制御部301は、ユーザからの画像の編集を受け付ける。これにより、ステップS210の処理で選択された印刷画像に編集が施される。編集された画像は適宜RAM332に保存される。
ステップS214において制御部301は、編集処理の制限時間(例えば2分)が経過したか否かを判定し、編集処理の制限時間が経過していないと判定された場合、処理はステップS214に戻り再度編集処理が実行される。
ステップS214において編集処理の制限時間が経過したと判定された場合、処理は終了される(その後、例えば処理は図6のステップS7に戻る)。
図13および図14の処理により、編集処理の制限時間が経過するまで編集が繰り返され、複数の編集画像(印刷のための画像)が保存される。
[第1の印刷処理]
図13および図14の編集処理(撮影編集空間32における編集処理、例えば図6のステップS7)が終了した後、印刷処理(例えば図6のステップS8)が行なわれる。この印刷処理の一例を、第1の印刷処理として図15のフローチャートを参照して説明する。
ステップS251において制御部301は、RAM332に記憶されている分割モード(上述した図13のステップS204またはステップS206で設定された分割数)を読み出す。
ステップS252においてプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいて編集された画像(上述した図14のステップS210またはステップS212で選択された4枚の画像)(プリント画像)を印刷領域に割り当てる。
ステップS253においてプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいて割り当てられた画像を、シール紙352に印刷し排出する。これにより、写真シール紙排出口170から写真シール紙が排出される。
ステップS254においてスピーカ104は、「はなこちゃん、シールがでるよ!」という音声を出力する。この処理は、図8および図9の事前入力処理で音声が録音された場合における処理である。なお、図8および図9の事前入力処理で名前が登録された場合、画像表示部102に「はなこちゃん、シールがでるよ!」というメッセージを表示させるようにしてもよいし、登録された名前を音声に変換したものをスピーカ104に出力させるようにしてもよい。なお、撮影するユーザが複数登録されている場合には、ランダムに名前が選択される。
このように、図8および図9の事前入力処理で登録されたユーザに固有の個人情報(例えば、名前)に基づく処理を行なうことにより、ユーザを特定しやすくでき、もって、写真シール紙の受け取り間違いを防ぐことができる。またユーザに親しみやすいゲームを行なうことができる。
なお、撮影処理を行なう空間と編集処理を行なう空間を別空間とし、多重接客を行なう場合においても、本実施の形態を適用することができる。例えば、単一プリンタ343で連続して写真シール紙が排出されたとしても、事前入力処理で登録された名前が呼ばれるので、他の組のユーザの写真シール紙を間違って持って行くことがなくなる。また撮影空間から編集空間に移動するときに、事前入力処理で登録された名前を呼ぶように構成することで、ユーザに移動先を分かりやすく知らせることができる。
[第2の事前入力処理]
次に、図16のフローチャートを参照して、図6のステップS3の事前入力処理の第2の例を説明する。なお図16の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部61の各部が実行している処理である。
ステップS301において制御部301は、事前入力部61を制御してサブゲームを行なう。例えば制御部301は、図17に示されるようなルーレットゲームの画面を事前入力用画像表示部74に表示させることによりサブゲーム(付録的な処理)を行なってもよいし、占い、クイズ等のサブゲームを行なってもよい。また単に、ショート映像等を流してもよい。さらにサブゲームで、シール紙を基準のシール紙面積より大きい面積として印刷する設定処理が実行されてもよいし、編集のための特別なコンテンツの提供、特別撮影パターン、撮影する枚数の増加の抽選または早口言葉の入力等が実行されてもよい。すなわちサブゲームとは、撮影編集空間32における撮影処理、編集処理または印刷処理とは異なる付録的な処理を示す。
ステップS302において制御部301は、ステップS301によるサブゲームの結果、当たりが出たか否かを判定する。もし、サブゲームが当たりが出ないようなものであった場合、処理はステップS303に進む。
ステップS302においてサブゲームに当たりが出たと判定されなかった場合(またはステップS301で実行するサブゲームが、当たりが出ないようなゲームであった場合)、ステップS303において制御部301は、撮影編集空間32が開いたか否かを判定し、開いていないと判定された場合、処理はステップS301に戻り再度サブゲームが実行される。
ステップS302においてサブゲームに当たりが出たと判定された場合、ステップS304において事前入力用画像表示部74は、「当たりだよ!」というメッセージを表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、図18に示されるような画像を表示する。図18には、「当たりだよ!」と記載された吹き出し621と「良かったね!シールが多く出るよ!」と記載された吹き出し622が表示されている。この表示により、ユーザに、サブゲームの当たりを喜ばせることができる。
ステップS305において制御部301は、シール印刷の設定を変更する。例えば制御部301は、通常の写真シール紙より大きく(多めに)プリントするように設定を変更する。換言すると、制御部301は、サブゲームにより多く印刷する結果が出た場合に、印刷する写真シール紙を基準のシール紙面積(基準の大きさ、すなわち通常のシール紙)より大きく印刷するように設定する。
ステップS303において撮影編集空間32が空いていると判定された場合またはステップS305の処理の後、処理は終了される(図12のステップS3に戻る)。
図16の処理により、ユーザは、事前入力空間31で撮影編集空間32が空くまでサブゲームをしながら待つことができる。これにより、ユーザに待ち時間を楽しませることができる。また、ユーザにとっての待ち時間を遊び時間とすることができ、もって、ユーザが感じる時間待ちのイライラ感を無くすことができる。さらに、サブゲームで当たりが出た場合に特典を付ける(写真シール紙を多めにプリントする)ようにしたので、ユーザに、単に撮影までの待ち時間を、お得であると感じさせることができる。また、どの写真シール作成装置を利用するか迷っているユーザの集客を見込むことができる。
なおサブゲームは、撮影処理による他のユーザによる撮影が終了するまでの間に実行されるような付録的な処理であればどのようなものであってもよい。またサブゲームは、撮影、編集または印刷とは異なる、独立した処理を実行する処理であってもよい。また当たりが出ないようなサブゲームであったとしても、基準の大きさより多く印刷する結果(例えば勝負の結果(勝ち負け))が出た場合には、写真シール紙を基準の大きさより大きく印刷するようにすればよい。これらの処理により、ユーザに、従来の写真シール作成装置とは異なる付加価値を提供することができる。
次に、図16のサブゲームにより当たりが出た場合のシール紙の利用方法について図19乃至図22を参照して説明する。
図19は写真シール紙を16分割した場合を説明する図であり、図20は写真シール紙を8分割した場合を説明する図である。なお写真シール紙は、ロール紙状に巻かれたシール紙(シールシート)が、1ゲーム分だけ切断されて出力される。図19および図20の例では、図中垂直方向が写真シール紙の出力方向、すなわちシール紙の巻かれている方向である。
図19に示されるように、写真シール紙を16分割で印刷した場合、1枚の印刷画像の高さ(1枚の印刷画像の図中縦方向の長さ)は20ドットである。16分割の場合、水平方向の余白ラインは3本あり、それぞれのラインの太さ(縦方向の太さ)は1ドットである。このため、16枚の印刷画像および印刷画像の間の3本の余白ラインを含めた高さは83ドットとなる。
一方、図20に示されるように写真シール紙を8分割で印刷した場合、1枚の印刷画像の高さ(1枚の印刷画像の図中縦方向の長さ)は40ドットである。8分割の場合、水平方向の余白ラインは1本しかなく、余白ラインの太さ(縦方向の太さ)は1ドットである。このため、8枚の印刷画像および印刷画像の間の1本の余白ラインを含めた高さは81ドットとなる。すなわち、16分割の場合と8分割の場合では、16分割の方が出力される写真シール紙が多くなる。換言すると、ゲームを行なうユーザにより8分割の分割モードが選択された場合、16分割の場合に比べて2ドット分をプールすることができる。なお、余白ライン以外の余白は8分割の場合と16分割の場合で同様であるので具体的説明を省略する。
一般的に1ロールのシール紙(シールシート)では、約250ゲーム分の写真シール紙が出力可能である。例えば、250組の全てのユーザが8分割のモードを選択した場合、そのプール分は500(=250×2)ドットとなる。500ドットあれば約6ゲーム分の写真シール紙を印刷することが可能となるため、1ロールのシール紙(シールシート)で最大6ゲーム分の当たりを出したとしても、販売店側は損をしないことになる。
通常の写真シール紙(基準の大きさの写真シール紙)を図21に示されるように写真シール紙701として出力するようにした場合(図21の例では16分割の写真シール紙を示している)、サブゲームで当たりが出たときの写真シール紙は、図22に示されるように写真シール紙721として出力されるようにしてもよい。図22の写真シール紙721には、通常の16分割の写真シール紙に、当たり分40ドット分が付加されている。この当たり分40ドットの範囲には、例えば事前入力処理で撮影された撮影画像が編集されずに出力されたり、ユーザにより印刷画像として選択された画像が出力されたり、制御部301によりランダムに選択されたりする。このように当たり分を1枚の写真シール紙より少ない40ドットとすることで、当たりのゲーム数を増やすことができ、もってより多くのユーザに当たりが出るチャンスを与えることができる。また、ユーザの満足度を上げることができる。
[第3の事前入力処理]
次に、図23および図24のフローチャートを参照して、図6のステップS3の事前入力処理の例を第3の事前入力処理として説明する。なお図23および図24の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部61の各部が実行している処理である。
ステップS351において事前入力用画像表示部74は、本ゲームの説明画面を表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、事前入力空間31における事前入力の手順、撮影編集空間32における撮影手順および編集手順、並びにシール紙が印刷される手順などを説明する画面を表示する。これにより、ユーザに事前入力、撮影および編集の手順をゲームの開始前に視覚的に伝えることができる。また、円滑にゲーム(事前入力、撮影および編集)を進めることができる。
ステップS352において事前入力用画像表示部74は、個人情報データ入力画面(個人情報の入力を促すような画面)を表示し、個人情報の入力を促す。
ステップS353において事前入力用画像表示部74は、名前入力画面を表示する。上述したように、図10に示されるような名前入力画面が表示される。
ステップS354において制御部301は、名前が入力されたか(ユーザが事前入力用タッチペン75を使用して、名前を入力したか)否かを判定し、名前が入力されていないと判定された場合、処理はステップS353に戻る。なお所定の時間(例えば20秒)が経っても名前が入力されない場合、時間切れとしてこの処理はスキップされる。このことは、以下の様々な入力、選択等において同様であるので、以下このような記載は省略する。このとき「時間切れだよ!」などの表示を行なうようにしてもよい。
ステップS354において名前が入力されたと判定された場合、ステップS355において制御部301は、入力された名前に基づく名前スタンプを作成する。このとき作成された名前スタンプは、撮影編集空間32で実行される編集処理において使用される。例えば入力された複数の名前が「木下はなこ」および「鈴谷そのこ」であった場合、作成された名前スタンプは、編集処理の実行中に図25に示されるように表示される。ユーザは、自分の名前に基づいて作成された名前スタンプを編集画像の編集に利用することができる。
図25は、編集中の画像表示部102に表示される画面例を示す図である。図25には、ユーザにより選択された編集のための撮影画像951が表示されている。図25の画像表示部102には、編集用の画像951を編集するために、「背景ブラシ」と記載されたアイコン952、「スタンプ」と記載されたアイコン953、「ペン」と記載されたアイコン954、「OK」と記載されたアイコン955および「クリア」と記載されたアイコン956が表示されている他に、「名前スタンプを使ってね!」と記載された吹き出し960および「名前スタンプ」と記載されたアイコン961が表示されている。また図25には、「終了」と記載されたアイコン957、複数の名前スタンプ画像からなるスタンプ群958および編集用の画像を選択するために編集用の画像をサムネイルとして表示する選択画像959が表示されている。
ユーザは、選択画像959から編集用の画像951を選択し(サムネイル画像を選択し)、アイコン952乃至954、並びに961の中から使用したいアイコンを1つずつ選択して編集を行なう。図25の例では、アイコン952乃至アイコン954が破線で表示されており、アイコン961が実線で表示されている。すなわち図25の例では、アイコン961が選択されている。
例えば、アイコン952が選択されると、「背景ブラシ」のツール(図示せず)がスタンプ群958の表示に代わって表示され、ユーザはこの背景ブラシツールを使って背景を描き込む等の編集を行なうことができる。また、アイコン953が選択されると、「スタンプ」のツール(図示せず)がスタンプ群958の表示に代わって表示され、ユーザはこのスタンプツールを使ってスタンプを加える等の編集を行なうことができる。さらに、アイコン954が選択されると、「ペン」のツール(図示せず)がスタンプ群958の表示に代わって表示され、ユーザはペンツールを使って文字を書き込む等の編集を行なうことができる。図25の例の場合、ユーザは名前スタンプのツールを使って、編集画像に名前スタンプを書き込むことができる。
ユーザは、アイコン955を選択することによりこの画像951の編集を終了し、次の画像の編集を開始することができる。またユーザは、アイコン956を選択することにより、直前に入力した編集をクリアすることができる。またユーザは、アイコン957を選択することにより、編集処理を終了することができる。
図25に示されるように、「名前スタンプを使ってね!」と記載された吹き出し960を編集中の画像表示部102表示させることで、名前スタンプが使えることをユーザにアピールすることができる。
図23に戻って、ステップS356において事前入力用画像表示部74は、「撮影をするよ!」というメッセージを表示する。例えば図11に示されるような撮影画面が表示される。
ステップS357において事前入力部61は、カウントダウンを開始する。カウントダウンは、例えば事前入力用画像表示部74に「3」、「2」、「1」、「0」等のメッセージを順次表示させるようにしてもよいし、事前入力用スピーカ77に「3」、「2」、「1」、「0」等の音声を出力させるようにしてもよい。
ステップS358において事前撮影用デジタルカメラ73は撮影を行なう。このとき、事前撮影用デジタルカメラ73は、1人のユーザの顔、手等の身体の一部や持ち物の画像を撮影する。すなわち事前撮影用デジタルカメラ73は、撮影編集部62に設けられているデジタルカメラ101より小型のデジタルカメラとされる(勿論、デジタルカメラ101と同様のものであってもよい)。
ステップS359において事前入力用画像表示部74は、「音声入力をするよ!」というメッセージを表示し、ユーザに事前入力用マイク78を利用した音声の入力を促す。
ステップS360において事前入力用マイク78は、ユーザにより音声が入力されたか否かを判定し、音声が入力されていないと判定された場合、処理はステップS359に戻り、音声が入力されたと判定された場合、処理はステップS361に進む。
ステップS361において制御部301は、ステップS354の処理で入力された名前、ステップS355の処理で作成された名前スタンプ、ステップS358の処理で撮影された事前撮影画像およびステップS360の処理で録音された音声を全て関連付けてRAM332に記憶(録音)させる。
図23および図24の処理により、ユーザは、自分の名前が入った名前スタンプを編集時に使用することができる。換言すると、ユーザが自分の名前スタンプを編集時に作成する時間が不要となり、限られた編集処理の制限時間をより有効に活用することができる。
[第4の事前入力処理]
次に、図26のフローチャートを参照して、図6のステップS3の事前入力処理の例である第4の事前入力処理を説明する。なお図26の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部61の各部が実行している処理である。
ステップS401において制御部301は、事前入力部61の各部を制御して名前入力処理を実行する。例えば、図8のステップS104乃至ステップS106の処理が実行される。
ステップS402において制御部301は、事前入力部61の各部を制御して撮影処理を実行する。例えば、図9のステップS110乃至ステップS113の処理が実行される。
ステップS403において制御部301は、事前入力部61の各部を制御して音声録音処理を実行する。例えば、図8のステップS107乃至ステップS109の処理が実行される。
ステップS404において事前入力用画像表示部74は、「自作スタンプを作成できるよ!」というメッセージを表示させるとともに、自作スタンプを作成するか否かの選択画面を表示する。ユーザはこの選択画面に基づいて、自作スタンプを作成するか否かの選択を行なう。
ステップS405において制御部301は、自作スタンプを作成するか否かを判定する。具体的にはユーザから事前入力用タッチペン75により、スタンプの作成が選択されたか否かに基づいて、この判定が行なわれる。ステップS405において自作スタンプを作成すると判定された場合、事前入力用画像表示部74は、図27に示されるような自作スタンプ作成画面を表示する。
図25には、ユーザにより描かれている途中のスタンプがスタンプ作成画像1001として表示されている。図25のスタンプ作成画像1001の左側には、自作スタンプ群1050が表示されている。自作スタンプ群1050には、ユーザにより作成された自作スタンプが随時表示されていく。なお図27の例では、まだ自作スタンプが作成されていないため空白となっている。
図27の事前入力用画像表示部74には、「ブラシ」と記載されたアイコン1021、「細ペン」と記載されたアイコン1022、「太ペン」と記載されたアイコン1023、「スタンプに追加する」と記載されたアイコン1031および「クリア」と記載されたアイコン1032が表示されている他に、「スタンプを作ってね!」と記載された吹き出し1010が表示されている。
ユーザは、アイコン1021乃至1023の中から使用したいアイコンを1つずつ選択して編集を行ない、自作スタンプを作成する。図27の例では、アイコン1021および1022が破線で表示されており、アイコン1023が実線で表示されている。すなわち図27の例では、アイコン1023が選択されている。
例えば、アイコン1021が選択されると、ユーザはブラシを使って自作スタンプの作成を行なうことができる。また、アイコン1022が選択されると、ユーザは細ペンを使って自作スタンプの作成を行なうことができる。さらに、アイコン1023が選択されると、ユーザは太ペンを使って自作スタンプの作成を行なうことができる。
ユーザは、アイコン1031を選択することによりこのスタンプ作成画像1001をスタンプに追加し、次のスタンプの作成を開始することができる(このスタンプの作成は所定の時間だけ実行される)。また、ユーザはアイコン1032を選択することにより、直前に入力した書き込みをクリアすることができる。
図26に戻って、ステップS407において制御部301は、作成された自作スタンプをRAM332に保存する。例えば、図28の自作スタンプ群1050(複数の自作スタンプからなる自作スタンプ群1050)が保存される。図28は、自作スタンプが作成された場合の編集画面の例である。編集時に図28に示されるような自作スタンプ群1050が表示されるので、ユーザはこの自作スタンプ群1050を用いて編集を行なうことができる。
ステップS405においてスタンプを作成しないと判定された場合またはステップS407の処理の後、処理は終了される。
図26の事前入力処理により、ユーザは編集処理の前に、事前入力処理で自作スタンプを作成することができる。これにより個性的な編集が可能となる。また、よりユーザに固有のゲームを行なうことができる。さらに、ユーザはこのゲームに親しみを持つことができる。
[第5の事前入力処理]
次に、図29および図30のフローチャートを参照して、図6のステップS3の事前入力処理の例である第5の事前入力処理を説明する。なお図29および図30の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部61の各部が実行している処理である。
ステップS451乃至ステップS453の処理は、上述した図26のステップS401乃至ステップS403の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS454において事前入力用画像表示部74は「自作フレームや背景を作成できるよ!」というメッセージを表示する。
ステップS455において事前入力用画像表示部74は、自作メニュー画面を表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、図31に示される自作メニュー画面を表示する。図31の事前入力用画像表示部74には、「フレーム作成」と記載されたアイコン1101、「背景作成」と記載されたアイコン1102および「次へ進む」と記載されたアイコン1103が表示されている。ユーザは、アイコン1101乃至1103を事前入力用タッチペン75を用いて選択することにより、処理を進める。
例えば、アイコン1101が選択された場合、ユーザは自作フレームを作成することができる。また、アイコン1102が選択された場合、ユーザは自作の背景を作成することができる。さらに、アイコン1103が選択された場合、ユーザは処理を次に進めることができる。
図29に戻って、ステップS456において制御部301は、フレーム(自作フレーム)を作成するか否かを判定する。この判定は、ステップS455の処理で表示された自作メニュー画面(図31)において、「フレーム作成」と記載されたアイコン1101が選択されたか否かにより行なわれる。
ステップS456において(自作)フレームを作成すると判定された場合、ステップS457において事前入力用画像表示部74は、図32に示されるようなフレーム作成画面を表示する。図32には、フレーム作成のための画像1151、スタンプ群1161、「ペン」と記載されたアイコン1171、「ブラシ」と記載されたアイコン1172、「スタンプ」と記載されたアイコン1173、「OK」と記載されたアイコン1174および「クリア」と記載されたアイコン1175が表示されている。ユーザはアイコン1171乃至1173の中から使用したいアイコンを1つずつ選択してフレームの作成を行なう。図32の例では、アイコン1171および1172が破線で表示されており、アイコン1173が実線で表示されている。すなわち図32の例では、アイコン1173が選択されており、それに対応するスタンプ群1161が左側に表示されている。
ユーザはアイコン1175を選択することにより、1回前に行なった書き込みを消去することができる。また、ユーザはアイコン1174を選択することにより、処理をステップS458に進めることができる。
ユーザによりアイコン1176が選択された場合、ステップS458において制御部301は、作成されたフレームを保存する。
ステップS456においてフレームを作成しないと判定された場合またはステップS458の処理の後、事前入力用画像表示部74は、再び図31に示される自作メニュー表示画面を表示する。その後、処理はステップS459に進む。
ステップS459において制御部301は、背景(自作の背景)を作成するか否かを判定する。この判定は、ステップS455の処理で表示された自作メニュー画面(図31)において、「背景作成」と記載されたアイコン1102が選択されたか否かにより行なわれる。
ステップS459において背景を作成すると判定された場合、ステップS460において事前入力用画像表示部74は、図33に示されるような背景作成画面を表示する。図33には、背景作成のための画像1201、色パレット1211、「背景ブラシ」と記載されたアイコン1221、「ブラシ変更」と記載されたアイコン1222、「OK」と記載されたアイコン1223および「クリア」と記載されたアイコン1224が表示されている。ユーザはアイコン1221および1222の中から使用したいアイコンを選択して背景の作成を行なう。
ユーザはアイコン1224を選択することにより、1回前に行なった書き込みを消去することができる。また、ユーザはアイコン1223を選択することにより、処理をステップS461に進めることができる。
ユーザによりアイコン1223が選択された場合、ステップS461において制御部301は、作成されたフレームを保存する。
ステップS459において背景を作成しないと判定された場合またはステップS461の処理の後、事前入力用画像表示部74は、再び図31に示される自作メニュー表示画面を表示する。その後、処理はステップS462に進む。
ステップS462において制御部301は、自作メニューを終了するか否かを判定する。この判定は、ステップS455の処理で表示された自作メニュー画面(図31)において、「次へ進む」と記載されたアイコン1103が選択されたか否かにより行なわれる。ステップS462において自作メニューを終了しない(すなわち、アイコン1101またはアイコン1102が選択された)と判定された場合、処理はステップS455に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS462において自作メニューを終了する(すなわち、アイコン1103が選択された)と判定された場合、処理は終了される。
図29および図30の処理で作成された自作フレームまたは背景は、編集処理の実行時に、フレームまたは背景として使用することができる。また、撮影処理の撮影時(例えば図12のステップS156の処理時)に、図29および図30の処理で作成された自作フレームまたは背景を重ねてライブビューで表示するようにしてもよい。このように、フレームや背景を撮影前(事前)に作成することができるようにしたので、ユーザによる編集処理の完成度を高めることができる。
「第2の事前入力部」
次に、事前入力処理で入力される音声に基づいて、編集処理に使用するスタンプを作成する処理を第6の事前入力処理として説明する。図34は、第6の事前入力処理を実行する第2の事前入力部の構成である。図中、図5と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。図34を図5と比較して明らかなように、図34の事前入力部61は、図5の事前入力部61の内部の構成に加えて、周波数分析部1231がさらに設けられている。
周波数分析部1231は、制御部301から送信された信号(データ)に対して周波数分析を行ない、周波数分析の結果となる分析データを制御部301に送信する。
[第6の事前入力処理]
次に、名前スタンプ作成として、ユーザにより入力された音声の周波数分析によって名前スタンプに変化を持たせるようにした例を第6の事前入力処理として、図34乃至図39を参照して説明する。上述した事前入力処理の第3の例(図23および図24の処理)では、ユーザにより入力された名前をそのまま名前スタンプとしたが、事前入力処理の第6の例では、ユーザの声の質によって名前スタンプに変化を持たせるようにする。なお図35および図36の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部61の各部が実行している処理である。
ステップS501において制御部301は、名前入力処理を実行する。この処理は、上述した図26のステップS401と同様の処理であるので、その説明は省略する。
ステップS502において事前入力用画像表示部74は、名前スタンプ作成のための録音画面を表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、図37に示されるような画面を表示する。図37には、「名前スタンプを作るよ!」と記載された吹き出し1251、「録音ボタンを押してからマイクで声を録音してね!」と記載された吹き出し1252および「録音開始」と記載されたアイコン1253が表示されている。ユーザはアイコン1253を事前入力用タッチペン75を用いて選択することで、音声の録音を開始することができる。
ステップS502において制御部301は、ユーザにより録音開始ボタン(図37のアイコン1253)が選択されたか否かを判定し、録音開始ボタンが選択されたと判定されるまで待機する。
ステップS502において録音開始ボタンが選択されたと判定された場合、ステップS503において事前入力用マイク78はユーザにより発音される音声を録音する。ユーザは、事前入力部61に設けられている事前入力用マイク78に向かって自分の名前を発音する。このとき事前入力用画像表示部74には、図38に示されるような画像が表示される。図38には、「名前を大きな声で言ってね!」と記載された吹き出し1281、「録音中」と記載されたコメント1282、開始から終了までの時刻を示すインジゲータ1283および「やりなおし」と記載されたアイコン1284が表示されている。ユーザはインジゲータ1283を参照することで、残りの録音時間を知ることができる。またユーザはアイコン1284を事前入力用タッチペン75を用いて選択することで、録音をやりなおすことができる(図35の例では録音のやりなおしを考慮したフローチャートではないが、実際にはこれを考慮するようにする)。なお本例ではユーザの名前を録音するようにしたが、ユーザの声であれば名前でなくともよい。
ステップS504において周波数分析部1231は、制御部301からの制御に基づいてステップS503の処理で録音された録音データ(ユーザの声)に対する周波数分析を実行し、その結果得られた分析データを制御部301に送信する。
ステップS505において制御部301は、録音されたユーザの声の音域が高いか否かを判定する。例えば、ステップS504の処理で得られた分析データの平均値が所定の閾値より高いか低いかを判定する。ステップS505において録音されたユーザの声の音域が高いと判定された場合、ステップS506において制御部301は、文字サイズを18ポイントに設定する。
ステップS507において制御部301は、文字の色を赤色に設定し、ステップS508においてスタイルを「ふちクロス」に設定する。
ステップS505において録音されたユーザの声の音域が高くない(すなわち低い)と判定された場合、ステップS509において制御部301は、文字サイズを12ポイントに設定する。
ステップS510において制御部301は、文字の色を緑色に設定し、ステップS511においてスタイルを「ふちメタル」に設定する。
ステップS508の処理の後またはステップS511の処理の後、ステップS512において制御部301は、名前スタンプデータを保存し、処理を終了する。
図35および図36の処理により作成された名前スタンプは、図39に示されるようになる。スタンプ群1301は、複数の名前スタンプから構成されている。これらの名前はステップS501で入力された名前である(図39の例では「木下はなこ」と「鈴谷そのこ」。またステップS501で入力された名前に対して、ステップS506乃至511の処理で文字サイズ、文字の色およびスタイルが変更されている。ここでは、「木下はなこ」という名前のユーザは声の音域が高いと判定され、「鈴谷そのこ」という名前のユーザは声の音域が低いと判定されている。そのため、「木下はなこ」という名前のユーザに対応する名前スタンプ1302と、「鈴谷そのこ」という名前のユーザに対応する名前スタンプ1303とは異なっている。
このように声の音域に基づいて名前スタンプを変更させることで、よりオリジナリティのあるゲームを行なうことができる。また、ユーザの声の質によって名前スタンプの形や色が変化するので、もし同じ組の2人のユーザが同姓同名である場合においても、声の質による変化を楽しむことができ、もってゲーム性を増やすことができる。またユーザは、自分自身である程度声の質を変化させることができるため、ゲームによって名前スタンプを変化させることができる。このように、より面白みのあるゲームをユーザに提供することができる。
[第7の事前入力処理]
次に、図40および図41のフローチャートを参照して、図6のステップS3の事前入力処理の例を第7の事前入力処理として説明する。なお図40および図41の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部61の各部が実行している処理である。
ステップS551において事前入力用画像表示部74は、本ゲームの説明画面を表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、事前入力空間31における事前入力の手順、撮影編集空間32における撮影手順および編集手順、並びにシール紙が印刷される手順などを説明する画面を表示する。
ステップS552において事前入力用画像表示部74は、個人情報データ入力画面(個人情報の入力を促すような画面)を表示し、個人情報の入力を促す。
ステップS553において事前入力用画像表示部74は、「キーボードを選択してね!」というメッセージを表示する。事前入力用画像表示部74は例えば、図42に示されるような画像を表示する。図42には、「好きなキーボードを選択してね!」と記載された吹き出し1331が表示されている。この画像が所定の秒数(例えば5秒)だけ表示された後、処理はステップS554に進む。
ステップS554において事前入力用画像表示部74は、キーボード選択画面を表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、図43に示されるような画像を表示する。
図43には、「1.携帯電話」と記載されたアイコン1351、「2.50音順」と記載されたアイコン1352、「3.JIS日本語」と記載されたアイコン1353および「4.手書き」と記載されたアイコン1354が表示されている。ユーザは事前入力用タッチペン75を利用して、これらのアイコン1351乃至1354の中から任意のキーボードタイプを選択することができる。
図40に戻って、ステップS555において制御部301は、携帯電話機用のキーボードがユーザにより選択されたか否かを判定する。具体的には制御部301は、図43のキーボード選択画面で、アイコン1351が選択されたか否かを判定する。
ステップS555において携帯電話機用のキーボードが選択されたと判定された場合、ステップS556において事前入力用画像表示部74は、携帯電話機用のキーボードに表示を切り換え、上述した図10に示されるような名前入力画面を表示する。図10のキーボード群510は、携帯電話機用のキーボードと同様の構成とされている。ユーザはこのキーボード群510の中から任意のキーボードを、事前入力用タッチペン75を利用して選択することで、名前を入力することができる。
ステップS555において携帯電話機用のキーボードが選択されていない(すなわち、図43のキーボード選択画面でアイコン1352、1353または1354が選択された)と判定された場合、ステップS557において制御部301は、50音順のキーボードが選択されたか否かを判定する。具体的には制御部301は、図43のキーボード選択画面でアイコン1352が選択されたか否かを判定する。
ステップS557において50音順のキーボードが選択されたと判定された場合、ステップS558において事前入力用画像表示部74は、50音順のキーボードに表示を切り替え、図44に示されるような名前入力画面を表示する。図中、図10と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。図44には、図10のキーボード群510に代わって、50音順のキーボード群1401が表示されている。図44の50音順のキーボード群1401は、50音順に並ぶ平仮名のキーボードから構成されている。ユーザはこの50音順のキーボード群1401の中から任意のキーボードを、事前入力用タッチペン75を利用して選択することで、名前を入力することができる。
ステップS557において50音順のキーボードが選択されていない(すなわち、図43のキーボード選択画面でアイコン1353またはアイコン1354が選択された)と判定された場合、ステップS559において制御部301は、ユーザにより日本語JISのキーボードが選択されたか否かを判定する。具体的には制御部301は、図43のキーボード選択画面でアイコン1353が選択されたか否かを判定する。
ステップS559において日本語JISのキーボードが選択されたと判定された場合、ステップS560において事前入力用画像表示部74は、図示せぬ日本語JISのキーボードに表示を切り換える。日本語JISのキーボードとは、一般的なパーソナルコンピュータにおいて利用されているキーボードと同じ配置のキーボードを指す。このとき事前入力用画像表示部74には、日本語JISのキーボードと同じ配置のキーボードが表示されている。ユーザは表示された複数のキーボードの中から任意のキーを、事前入力用タッチペン75を利用して選択することで、名前を入力することができる。
ステップS559において日本語JISキーボードが選択されていない(すなわち、図43のキーボード選択画面でアイコン1354が選択された)と判定された場合、ステップS561において事前入力用画像表示部74は、手書き入力ボードに表示を切り換え、図45に示されるような名前入力画面を表示する。図中、図10と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。図45には、例えば図10のキーボード群510に代わって、手書き入力ボード1451が表示されている。また図45には「認識」と記載されたアイコン1452が表示されている。また、図45の例の場合、入力枠503には名前が入力されていない。ユーザは、手書き入力ボード1451に対して、事前入力用タッチペン75を利用して文字を書き込んだ後、「認識」と記載されたアイコン1452を選択することで、名前を入力することができる。
ステップS556の処理の後、ステップS558の処理の後、ステップS560の処理の後、またはステップS561の処理の後、ステップS562において制御部301は、ユーザからの名前の入力を受け付ける。ステップS562がステップS556の処理の後であった場合、ユーザは事前入力用画像表示部74に表示されている携帯電話機用のキーボード(図10のキーボード群510)に基づいて名前を入力し、ステップS562がステップS558の処理の後であった場合、ユーザは事前入力用画像表示部74に表示されている50音順キーボード(図44の50音順のキーボード群1401)に基づいて名前を入力し、ステップS562がステップS560の処理の後であった場合、ユーザは事前入力用画像表示部74に表示されている日本語JISキーボードに基づいて名前を入力し、ステップS562がステップS561の処理の後であった場合、ユーザは事前入力用画像表示部74に表示されている手書き入力ボード(図45の手書き入力ボード1451)に基づいて名前を入力する。制御部301は、ユーザによる名前の入力を受け付ける。
ステップS563において制御部301は、ステップS562の処理で受け付けた名前をRAM332に保存し、処理を終了する。
図40および図41の処理により、様々なキーボードタイプを設けるようにしたので、ユーザは使い慣れたキーボードのタイプを選択することができる。また、使い慣れたキーボードを選択することができるため、所望の入力キーを探す時間が短くなり、ユーザは迅速に文字を入力することができる。また各種のキーボードを事前入力用画像表示部74に表示するようにしたので、事前入力部61に入力装置を設ける必要がなく、容易に実現することができる。なお、第7の事前入力処理(図40および図41の処理)では、キーボードの種類が4つ(携帯電話機用、50音順、JIS日本語および手書き入力の4つ)であるが、これに限定されず、文字入力用のキーボードであれば何でもよい。
[第3の事前入力部]
次に、図40および図41で上述した事前入力用画像表示部74に表示されるキーボードの他に、事前入力部61にインターフェースを設けて外部からの入力を受け付けるようにした場合の事前入力処理の例を、第8の事前入力処理として、図46乃至図48を参照して説明する。
図46は、第8の事前入力処理を実行する第3の事前入力部61の外観の構成である。図中、図3と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。図46を図3と比較して明らかなように、図46の事前入力部61には、図3の事前入力部61の構成に加えて、携帯電話機接続用ケーブル1501、携帯電話機接続用コネクタ1502、リモートコントローラ用ケーブル1511、リモートコントローラ1512および受光部1513がさらに設けられている。携帯電話機接続用ケーブル1501の先端(事前入力部61とは反対側の先端)に接続されている携帯電話機接続用コネクタ1502は、ユーザの私物である携帯電話機1541と接続される。リモートコントローラ用ケーブル1511の先端(事前入力部61とは反対側の先端)に接続されているリモートコントローラ1512は、事前入力部61に設けられている受光部1513との間で赤外線通信を行なう。図46においてリモートコントローラ用ケーブル1511は、電気的にリモートコントローラ1512と受光部1513を接続するものではなく、単に事前入力部61が設けられている筐体10とリモートコントローラ1512を繋いでいるものである。これによりリモートコントローラ1512の盗難を防ぐことができる。なお図46において、リモートコントローラ1512と事前入力部61がリモートコントローラ用ケーブル1511を介して電気的に接続されるようにしてもよい。この場合、赤外線通信ではなく、例えばUSBケーブルを介する通信が行なわれる。
図47は、図46の事前入力部61に対応する事前入力部61の機能的構成例である第3の事前入力部61を示すブロック図である。図中、図5または図46と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。図47を図5と比較して明らかなように、図47の事前入力部61には、図5の事前入力部61の構成に加えて、携帯電話機接続用ケーブル1501、携帯電話機接続用コネクタ1502、リモートコントローラ用ケーブル1511、リモートコントローラ1512および受光部1513がさらに設けられている。
携帯電話機接続用コネクタ1502は、図46の携帯電話機1541と接続され、携帯電話機1541からの信号を、携帯電話機接続用ケーブル1501を介して制御部301に供給する。受光部1513は、図46のリモートコントローラ1512から出力された赤外線信号を受光し、これを入力信号として制御部301に送信する。
[第8の事前入力処理]
図47の事前入力部61により実行される事前入力処理の例(第8の事前入力処理)を、図48のフローチャートを参照して説明する。なお図48の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部61の各部が実行している処理である。
ステップS601において事前入力用画像表示部74は、本ゲームの説明画面を表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、事前入力空間31における事前入力の手順、撮影編集空間32における撮影手順および編集手順、並びにシール紙が印刷される手順などを説明する画面を表示する。
ステップS602において事前入力用画像表示部74は、個人情報データ入力画面(個人情報の入力を促すような画面)を表示し、個人情報の入力を促す。
ステップS603において事前入力用画像表示部74は、個人情報データを入力するための入力選択画面を表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、携帯電話機(例えば図46の携帯電話機1541)、リモートコントローラ1512およびキーボードのうち、どの入力部を使用して個人情報データを入力するか否かの選択画面を表示する。ユーザは事前入力用タッチペン75を利用して、所望の入力部を選択することができる。
ステップS604において制御部301は、ユーザにより携帯電話機の接続が選択されたか否かを判定する。携帯電話機の接続が選択されたと判定された場合、ステップS605において事前入力用画像表示部74は、「携帯電話機を接続してね」というメッセージを表示する。ユーザはこの表示に基づいて、自分自身が所有する携帯電話機1541を、携帯電話機接続用コネクタ1502に装着する。これによりユーザは、自分自身が所有する携帯電話機1541を利用して個人情報データ(名前)を入力することができる。
ステップS606において制御部301は、携帯電話機が携帯電話機接続用コネクタ1502に装着されたか否かを判定し、装着されていないと判定された場合、処理はステップS605に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
なお、ステップS607においてリモートコントローラ1512の使用が選択されたと判定された場合、ユーザは事前入力部61に設けられているリモートコントローラ1512を利用して個人情報データ(名前)を入力することができる。
ステップS604において携帯電話機の接続が選択されていないと判定された場合、すなわちリモートコントローラ1512またはキーボードが入力部として選択された場合、ステップS607において制御部301は、リモートコントローラ1512の使用が選択されたか否かを判定する。リモートコントローラ1512の使用が選択されていない場合、すなわちキーボードが入力部として選択された場合、ステップS608において制御部301は、キーボード選択処理を実行する。具体的には、上述した図40および図41のステップS553乃至ステップS561の処理が実行される。これによりユーザは、事前入力用画像表示部74に表示された各種のキーボードを利用して個人情報データ(名前)を入力することができる。
ステップS606において携帯電話機が携帯電話機接続用コネクタ1502に装着されたと判定された場合、ステップS607においてリモートコントローラ1512が入力部として選択されたと判定された場合、またはステップS608の処理の後、ステップS609において名前の入力を受け付ける。ステップS609がステップS606において携帯電話機が装着されたと判定された後の処理であった場合、ユーザは携帯電話機接続用コネクタ1502に装着した自分自身の携帯電話機1541を利用して名前を入力し、ステップS609がステップS607においてリモートコントローラ1512の使用が選択されたと判定された後の処理であった場合、ユーザはリモートコントローラ1512を利用して名前を入力し、ステップS609がステップS608の後の処理であった場合、ユーザはステップS608のキーボード選択処理で選択されたキーボードが表示されている事前入力用画像表示部74に、事前入力用タッチペン75を利用して名前を入力する。制御部301は、ユーザによる名前の入力を受け付ける。
ステップS610において制御部301は、ステップS609の処理で受け付けた名前をRAM332に保存し、処理を終了する。
図48の処理により、第7の事前入力処理に記載された、事前入力用画像表示部74に表示されている様々なキーボードの他に、リモートコントローラ1512、並びに携帯電話機からの信号を読み取るインターフェースとしての携帯電話機接続用ケーブル1501および携帯電話機接続用コネクタ1502を設けるようにしたので、ユーザにより使い慣れたキーボードタイプを選択させることができる。またユーザは、使い慣れたキーボードを選択することができるため、所望の入力キーを探す時間が短くなり、迅速に文字を入力することができる。さらに写真シール作成装置の利用者(ユーザ)の大半を占める女子高生は、携帯電話機1541のキーボードの使いにも慣れている。そのため、事前入力部61に携帯電話機1541を接続可能な構成とすることにより、携帯電話機で電子メール等を入力するのと同じ感覚で、迅速に文字を入力することができる。なお、キーボードの種類はこれらに限定されず、文字入力用のキーボードであれば何でもよい。
[第2のゲーム処理]
次に、図49および図50のフローチャートを参照して、ゲーム中に負荷のかかる処理を事前入力で行なう場合の第2のゲーム処理を説明する。図49および図50の例では、負荷のかかる処理をメールアドレスの入力として説明する。このメールアドレスは、例えば携帯電話機1541(図46)との通信に使用される。
ステップS651において制御部301は、硬貨処理部311からの起動信号に基づいて所定の代金が硬貨投入口51から投入されたか否かを判定し、所定の代金が硬貨投入口51から投入されたと判定するまで待機する。
ステップS651において所定の代金が硬貨投入口51に投入されたと判定された場合、ステップS652において制御部301は、撮影編集空間32(図1)が他のユーザにより使用中であるか否かを判定し、撮影編集空間32が使用中であると判定された場合、ステップS653において事前入力処理を実行する。ここでは上述した、または後述する第1の事前入力処理乃至第9の事前入力処理のうち少なくともいずれか1つの事前入力処理が実行される。
ステップS654において事前入力用画像表示部74は、メールアドレスを入力するか否かの選択画面を表示し、制御部301は、ユーザから入力されるメールアドレスを入力するか否かの選択に基づいて、メールアドレスを入力するか否かを判定する。ステップS654においてメールアドレスの入力が選択されていないと判定された場合、ステップS655の処理はスキップされる。
ステップS654においてメールアドレスの入力が選択されたと判定された場合、ステップS655において制御部301は、メールアドレスの入力を受け付ける。例えば事前入力用画像表示部74は、制御部301からの制御に基づいて、メールアドレスの入力画面を表示する。ユーザから事前入力用タッチペン75を利用してメールアドレスが入力された場合、制御部301はこれを受け付ける。ステップS655の処理は、1回につき1人分のメールアドレスを受け付ける。
図49および図50の例では、ステップS653乃至ステップS655の処理で撮影前の入力(すなわち、他の例における事前入力処理)が事前に行なわれる。
ステップS654においてメールアドレスの入力が選択されていないと判定された場合またはステップS655の処理の後、ステップS656において制御部301は、撮影編集空間32が空いたか(使用中でないか)否かを判定し、空いていないと判定された場合、処理はステップS653に戻り、それ以降の処理が繰り返される。例えば、ステップS655の処理が2回目である場合、2人目のメールアドレスの入力が受け付けられる。なお、ステップS655においてメールアドレスの入力が途中であっても、撮影編集空間32が空いた場合には、ステップS657に進むようにしてもよい。
ステップS652において撮影編集空間32が使用中でない(空いている)と判定された場合またはステップS656において撮影編集空間32が空いたと判定された場合、ステップS657において撮影編集部62は、制御部301からの制御に基づいて撮影処理を実行する。この処理の説明は上述したので省略する。
ステップS658において撮影編集部62は、制御部301からの制御に基づいて編集処理を実行する。この処理の詳細は上述したので省略する。
ステップS659においてプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいて印刷処理を開始する。例えば印刷処理が、図15の処理で説明されるものである場合、ステップS659の処理では、図15のステップS251の処理が開始される。
ステップS660において制御部301は、ステップS655で受け付けたメールアドレスを追加で入力するか否かを判定する。例えば事前入力用画像表示部74は、図51または図52に示されるような選択画像を表示する。
図51は、ステップS655においてメールアドレスの入力が途中であるのに、時間切れとなった場合や撮影編集空間32が空いた(ステップS656)と判定された場合の画面例である。図51には、「メールアドレスの入力が途中だよ!」と記載された吹き出し1601、「続きを入力する」と記載されたアイコン1602および「取り消す」と記載されたアイコン1603が表示されている。ユーザは、アイコン1602を選択することで入力の続きから(追加で)メールアドレスを入力することができ、アイコン1603を選択することでメールアドレスの入力をやめることができる。
図52は、メールアドレスの入力は途中ではないが(例えば1人目のユーザのメールアドレスは入力されたが)、追加で入力をするか否か(2人目のユーザのメールアドレスを追加で入力するか否か)を問う場合の画面例である。図52には、「メールアドレスの追加をする?」と記載された吹き出し1651、「する」と記載されたアイコン1652および「しない」と記載されたアイコン1653が表示されている。ユーザは、アイコン1652を選択することで追加でメールアドレスを入力することができ、アイコン1653を選択することでメールアドレスの入力の追加をやめることができる。
図50に戻って、ステップS660においてメールアドレスを追加で入力すると判定された場合、ステップS661において制御部301は、追加入力処理を実行する。例えば事前入力用画像表示部74は、制御部301からの制御に基づいて、メールアドレスの追加入力画面を表示する。ユーザから事前入力用タッチペン75を利用して追加するメールアドレスが入力された場合、制御部301はこれを受け付ける。ステップS661の処理では、所定の人数分だけ(例えば、3人分)のメールアドレスの入力を受け付ける。
ステップS660においてメールアドレスを追加で入力しないと判定された場合またはステップS661の処理の後、ステップS662において制御部301は、写真シール紙を出力するよう制御し、処理を終了する。なお実際には、印刷処理を開始してから(ステップS659の処理の後)、写真シール紙が出力されるまで(ステップS662の処理まで)の間に、上述した図15に示されるようなステップS251乃至ステップS253の処理が実行されている。すなわち印刷処理とメールアドレスの追加の入力は並行して実行されている。
図49および図50の処理により、ユーザはゲーム中に負荷のかかる入力を、撮影前に行なうことができる。なお図49および図50の例では、ステップS653の事前入力処理の後に負荷のかかる入力としてメールアドレスの入力を行なうようにしたが、ステップS653の事前入力処理に代わって、メールアドレスの入力(ステップS655の処理)を行なうようにしてもよい。これにより負荷のかかる入力を、撮影前に、より長い時間行なうことができる。また、撮影前に途中終了してしまった負荷のかかる処理を、印刷出力時に続いて行なうことができるので、効率のよい時間配分で編集を行なうことができる。
なお図49および図50の例の場合、負荷のかかる処理をメールアドレスの入力としたが、これに限らずユーザによる入力が必要な処理であれば、何でもよい。また事前入力処理そのものにおいて途中で終了してしまった入力項目(例えば自作フレーム等の作成項目)、ゲーム中に時間切れになった項目(メールアドレスの入力)または後から追加や変更をしたい項目(メールアドレスの追加等)が発生した場合に、印刷処理時に再入力することができる。
このように、本例によれば、時間切れによる項目の入力漏れを防ぐことができるため、ユーザの満足度を上げることができる。また、撮影や編集の途中で個人情報データの入力等の設定を行なう必要がないため、効率のよい時間配分でゲームを進めることができる。
[第3のゲーム処理]
次に、撮影および編集処理の終了後に、撮影画像および編集画像を記憶するようにした場合の例である第3のゲーム処理を図53を参照して説明する。
ステップS701乃至ステップS707の処理は、上述した図6のステップS1乃至ステップS7の処理と同様であるのでその説明は省略する。但し、ステップS703の事前入力処理では、ユーザが前回同じ写真シール作成装置1のゲームを利用したユーザであった場合、後述するステップS709の処理で印刷された写真シール紙に表示されているIDを入力することで、前回の処理(後述するステップS708の処理)で保存された画像を見たり、使用したりすることができる。またユーザがIDを有していなかった場合には、ステップS703の事前入力処理において新しいIDが設定される。なおこのステップS703の事前入力処理の詳細は、図62の第9の事前入力処理を参照して説明する。
ステップS708において制御部301は、データ保存処理を実行する。これにより、ユーザにより選択された撮影画像または編集画像が保存される。この処理の詳細は、図54乃至図56を参照して説明する。
ステップS709においてプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいて印刷処理を実行する。例えばプリンタ343は制御部301からの制御に基づいて選択された分割モード(編集処理で選択された分割モード)で画像をシール紙に印刷する。この処理の詳細は図58(第2の印刷処理)を参照して後述する。ここでは、所定のID(ID識別番号)が写真シール紙に印刷されて排出される。その後処理は終了される。
[データ保存処理]
次に、図54乃至図56のフローチャートを参照して、図53のステップS708のデータ保存処理の詳細を説明する。この処理は、撮影編集空間32で実行され、このときユーザは撮影編集空間32に滞在している。なおこの処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて、撮影編集部62の各部が実行する処理である。
ステップS751において画像表示部102は、「撮影画像を保存できるよ」というメッセージを表示するとともに、編集をしていない画像(撮影画像)を保存するか否かを選択する選択画像を表示する。ユーザはこの選択画面に基づき、編集をしていない画像(撮影画像)を保存するか否かを選択する。
ステップS752において制御部301は、ユーザにより未編集の画像データ(すなわち、編集をしていない画像(撮影画像)に基づくデータ)の保存が選択されたか否かを判定し、保存すると判定された場合、ステップS753において画像表示部102は、画像データ保存選択画面を表示する。例えば画像表示部102は、編集をしていない撮影画像を全て表示するとともに、「保存する画像を選択してね!」といったメッセージを表示する。ユーザはこの表示に基づいて、保存したい撮影画像(未編集の撮影画像)を、タッチペン103を利用して選択する。
ステップS754において制御部301は、ユーザにより保存する画像が選択されたか否かを判定し、保存する画像が選択されていないと判定された場合、ステップS755において制御部301は、保存する画像の選択のための設定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する。ステップS755において保存する画像の選択のための設定時間が経過していないと判定された場合、処理はステップ753に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS755において選択のための設定時間が経過したと判定された場合、ステップS756において制御部301は、デフォルトで選択されている撮影画像(例えば、1枚目に撮影された撮影画像)を選択する。
ステップS754において保存する画像が選択されたと判定された場合、またはステップS756の処理の後、ステップS757において画像表示部102は、「ファイル名を入力してね!」というメッセージを表示し、ステップS758において、ファイル名入力画面を表示する。ユーザはこの表示に基づいて、タッチペン103を利用して複数の文字からなるファイル名(例えば、「はなこ0824−1」というファイル名)を入力する。
ステップS759において制御部301は、ファイル名が入力されたか否かを判定し、ファイル名が入力されたと判定された場合、ステップS760において制御部301は、ユーザにより入力されたファイル名(例えば、「はなこ0824−1」)を設定する。
ステップS759においてファイル名が入力されていないと判定された場合、ステップS761において制御部301は、ファイル名の入力のための設定時間(例えば、20秒)が経過したか否かを判定し、ファイル名の入力のための設定時間が経過していないと判定された場合、処理はステップS758に戻り、同様の処理が繰り返される。
ステップS761においてファイル名の入力のための設定時間(例えば、20秒)が経過したと判定された場合、ステップS762において制御部301は、現在の日付と時刻を用いてファイル名を設定する。例えば、「20030824−1730」というファイル名が設定される。
ステップS760の処理の後またはステップS762の処理の後、ステップS763において制御部301は、選択された画像(未編集の撮影画像)の画像データおよびファイル名を対応付けてRAM332に保存する。なお記憶部341に保存されるようにしてもよい。例えば、ステップS763の処理がステップS760の処理の後の場合、ファイル名は「はなこ0824−1」とされ、ステップS763の処理がステップS762の処理の後の場合、ファイル名は「20030824−1730」とされる。
ステップS752において未編集の画像データを保存しないと判定された場合またはステップS763の処理の後、ステップS764において画像表示部102は、「編集した画像も保存きるよ!」というメッセージを表示するとともに、編集画像を保存するか否かを選択する選択画像を表示する。ユーザはこの選択画面に基づき、編集画像を保存するか否かを選択する。
ステップS765において制御部301は、ユーザにより編集画像データ(すなわち、編集画像に基づくデータ)の保存が選択されたか否かを判定し、保存すると判定された場合、ステップS766において画像表示部102は、編集画像データ保存選択画面を表示する。例えば、図57に示されるような画像が表示される。図57には、「どの画像を選択する?指定してね!」と記載された吹き出し1700、編集画像1701乃至1708、「OK」と記載されたアイコン1731および「クリア」と記載されたアイコン1732が表示されている。ユーザはタッチペン103を利用してこれらの編集画像1701乃至1708の中から保存したい編集画像を選択する。図57の例の場合、編集画像1701,1703,1707,1708が選択されている。
ステップS767において制御部301は、ユーザにより保存する編集画像が選択されたか否かを判定し、保存する編集画像が選択されていないと判定された場合、ステップS768において制御部301は、保存する編集画像の選択のための設定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する。ステップS768において保存する編集画像の選択のための設定時間が経過していないと判定された場合、処理はステップ766に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS768において保存する編集画像の選択のための設定時間が経過したと判定された場合、ステップS769において制御部301は、デフォルトで選択されている編集画像(例えば、3枚目に編集された編集画像)を選択する。
ステップS767において保存する編集画像が選択されたと判定された場合、またはステップS769の処理の後、ステップS770において画像表示部102は、「ファイル名を入力してね!」というメッセージを表示し、ステップS771において、ファイル名入力画面を表示する。ユーザはこの表示に基づいて、タッチペン103を利用して複数の文字からなるファイル名(例えば、「はなこ0824−2」というファイル名)を入力する。このファイル名は、上述したステップS760またはステップS762で設定されたファイル名と同一でもよいし、異なってもよい。すなわち、1回のデータ保存処理(1回のゲーム)で、1つのファイル名が設定されるようにしてもよいことを示す。
ステップS772において制御部301は、ファイル名が入力されたか否かを判定し、ファイル名が入力されたと判定された場合、ステップS773において制御部301は、ユーザにより入力されたファイル名(例えば、「はなこ0824−2」)を設定する。
ステップS772においてファイル名が入力されていないと判定された場合、ステップS774において制御部301は、ファイル名の入力のための設定時間(例えば、20秒)が経過したか否かを判定し、ファイル名の入力のための設定時間が経過していないと判定された場合、処理はステップS771に戻り、同様の処理が繰り返される。
ステップS774においてファイル名の入力のための設定時間(例えば、20秒)が経過したと判定された場合、ステップS775において制御部301は、現在の日付と時刻を用いてファイル名を設定する。例えば、「20030824−1731」というファイル名が設定される。このファイル名は、上述したステップS760またはステップS762で設定されたファイル名と同一でもよいし、異なってもよい。
ステップS773の処理の後またはステップS775の処理の後、ステップS776において制御部301は、選択された編集画像の画像データおよびファイル名を対応付けてRAM332に保存する。なお記憶部341に保存されるようにしてもよい。
ステップS765において編集された画像データを保存しないと判定された場合、またはステップS776の処理の後、ステップS777において制御部301は、印刷用の画像データを設定する。例えば、ユーザに印刷する画像を選択させ、これを印刷画像として設定する。その後、処理は終了される(図53のステップS709に進む)。
図53乃至図56の処理により、撮影処理および編集処理の終了時に、撮影画像や編集画像を保存することができる。また、ユーザにより選択された保存する撮影画像や編集画像にファイル名を付けて保存することができる。そして、次回ユーザが同じ写真シール作成装置1を利用する時にこのIDを入力するとともにファイル名を選択することで、図53のステップS708で保存された撮影画像または編集画像を見たり、使用したりすることができる。このように、撮影画像および編集画像の再利用をすることができるため、リピーターを増やすことができる。なお、本例の場合、データ保存処理(図53のステップS708)でデータが記憶部341またはRAM332に記憶されるようにしたが、ネットワークを介してサーバに保存するようにしてもよい。このようにした場合、同機種の写真シール作成装置1の間で保存した撮影画像または編集画像をユーザに再利用させることができる。そのためユーザは、どの地域に移動しても、同機種の写真シール作成装置1を利用すれば、以前保存した画像を利用することができ、もって、さらにリピーターを増やすことができる。
[第2の印刷処理]
次に、図58のフローチャートを参照して、図53のステップS709の印刷処理の詳細な例である第2の印刷処理を説明する。
ステップS801において画像表示部102は、図59に示されるようなIDの説明画面を表示する。図59には、「シールにIDが印刷されるよ!」と記載された吹き出し1851、「外の取り出し口からシールが出るよ!待っててね!」と記載された吹き出し1852および「IDは、次回のゲームで画像を見たり、使ったりするときに必要だよ!」と記載された吹き出し1853が表示されている。この表示により、ユーザは、写真シール紙に印刷されるIDが次回のゲームで必要であることを知ることができる。
ステップS802において制御部301は、RAM332に記憶されている分割モード(上述した編集処理(図13のステップS204またはステップS206)で設定された分割数)を読み出す。
ステップS803においてプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいて編集された画像(プリント画像)を印刷領域に割り当てる。
ステップS804において制御部301は、ユーザが事前入力処理でIDを入力したユーザであった場合、すなわちユーザがIDを既に有している場合、そのIDを印刷領域に割り当てるようにプリンタ343を制御し、ユーザが事前入力処理でIDを入力していないユーザであった場合、すなわちユーザがIDを有していない場合、新たなIDを生成し、生成したIDを所定の印刷領域に割り当てるようにプリンタ343を制御する。また例えば、図58の印刷処理が実行される前の処理(事前入力処理、撮影処理または編集処理)でIDが入力されたり、IDが生成された場合には、制御部301は、入力または生成されたIDを印刷領域に割り当てるようにプリンタ343を制御する。
ステップS805においてプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいてステップS803およびステップS804の処理で割り当てられた画像およびIDを、シール紙352に印刷し出力する。これにより、写真シール紙排出口170から写真シール紙が排出される。図60および図61は、ステップS805の処理で排出された写真シール紙の例である。図61は、図60のIDが印刷されている部分の拡大図である。図60に示されるようにIDは、写真シール1931−1乃至1931−8の領域の外側、すなわち写真シール紙1901の余白の部分(写真シール1931−8の外側)に印刷されている。これによりユーザはIDを覚える必要がなく、IDが記載されている写真シール紙の余白を持っていればよい。ステップS805の処理の後、処理は終了される(図53のステップS709に戻る)。
上述したように、写真シール作成装置1には、ステップS805の処理で印刷されたIDに対応付けられた撮影画像または編集画像が記憶されている。ユーザは、次回写真シール作成装置1を利用するときにこのIDを入力することで、対応付けられて保存されている撮影画像または編集画像を閲覧したり、使用することができる。この処理の詳細は、図65および図66(事前入力処理の第1のアルバム読み出し処理)、並びに図68および図69(事前入力処理の第2のアルバム読み出し処理)を参照して後述する。
[第9の事前入力処理]
次に、個人認証を行なうようにした場合の事前入力処理の例を、第9の事前入力処理として図62を参照して説明する。なお図62の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部61の各部が実行している処理である。
ステップS851において事前入力用画像表示部74は、本ゲームの説明画面を表示する。例えば、事前入力用画像表示部74は、事前入力空間31における事前入力の手順、撮影編集空間32における撮影手順および編集手順、並びにシール紙が印刷される手順などを説明する画面を表示する。
ステップS852において制御部301は、個人情報入力処理を実行する。例えば、上述した図8のステップS102乃至図9のステップS113の処理が実行され、個人情報として、名前や音声、事前撮影画像が保存される。
ステップS853において事前入力用画像表示部74は、「IDを入力してね!」というメッセージを表示する。事前入力用画像表示部74は、例えば図63に示されるようなID入力画面を表示する。図63には、ID入力枠1951、「IDを入力してね!」と記載された吹き出し1952、キーボード群1953、「OK」と記載されたアイコン1961および「クリア」と記載されたアイコン1962が表示されている。
キーボード群1953は、文字を入力するためのものである。アイコン1961は、ID入力枠1951に記入された文字(ID)を決定するためのアイコンであり、アイコン1962は、入力した文字をクリア(消去)するためのアイコンである。ユーザは、事前入力用タッチペン75を用いてキーボード群1953、アイコン1961およびアイコン1962を選択することにより自分自身に固有のIDを入力する。
ステップS854において制御部301は、ユーザによりIDが入力されたか否かを判定する。ユーザは、本発明の写真シール作成装置1の利用が初めて(1回目)の場合、IDを持っていない。すなわちこのIDは、本発明の写真シール作成装置1を最初に利用するときに発行される。
ステップS854においてIDが入力されたと判定された場合(すなわちユーザが以前にこの写真シール作成装置1でゲームを行なったことがあるユーザである場合)、ステップS855において制御部301は、ユーザの詳細な個人情報を更新するか否かを判定する。例えば制御部301は、入力されたIDに対応する詳細な個人情報を読み出し、事前入力用画像表示部74にこれを表示させるとともに、「詳細な個人情報を更新しますか?」というメッセージを表示させる。このとき表示される詳細な個人情報は、前回ユーザにより入力されたものであり、例えば、ユーザの名前、事前撮影画像、生年月日、血液型、電話番号、メールアドレス等である。ユーザはこの表示に基づいて、個人情報を更新するか否かを選択する。
ステップS855において詳細な個人情報を更新すると判定された場合、ステップS856において制御部301は、詳細な個人情報を更新する。具体的には、ユーザにより入力された更新情報に基づいて、詳細な個人情報を更新する。ステップS855において詳細な個人情報を更新しないと判定された場合、ステップS856の処理はスキップされる。
ステップS855において詳細な個人情報を更新しないと判定された場合またはステップS856の後、処理はステップS857に進み、制御部301は、詳細な個人情報に基づいたサブゲームを行なう。本例では詳細な個人情報として、ユーザの名前、事前撮影画像、生年月日、血液型、電話番号、メールアドレス等が登録されているので、これらの情報に基づいて、例えば顔占い、姓名判断、血液型占い等が行なわれる。なお、サブゲームは、ユーザの個別情報に基づいて実行されずともよく、例えばジャンケンやトランプゲーム等でもよい。
ステップS854においてIDが入力されていないと判定された場合(すなわち本発明の写真シール作成装置1を初めて利用するユーザである場合)、ステップS858において制御部301は、新規IDおよび詳細な個人情報を登録する。具体的には制御部301は、事前入力用画像表示部74に希望ID、ユーザの名前、事前撮影画像、生年月日、血液型、電話番号、メールアドレス等の入力画面を表示させ、ユーザにより事前入力用タッチペン75を利用して入力された情報に基づいてこれらを対応付けて登録する(RAM332または記憶部341に記憶する)。なおIDは、RAM332(または記憶部341)に記憶されているIDと被らないように設定される。本例では、ユーザがIDを入力するようにしているが、写真シール作成装置1側がIDを決定し、ユーザに提供するようにしてもよい。
ステップS859において制御部301は、詳細な個人情報に基づいたサブゲームを行なう。本例では詳細な個人情報として、ユーザの名前、事前撮影画像、生年月日、血液型、電話番号、メールアドレス等が登録されているので、これらの情報に基づいて、例えば顔占い、姓名判断、血液型占い等が行なわれる。
ステップS857またはステップS859の処理の後、処理は終了される。
図62の処理により、IDに対応付けて詳細な個人情報を登録するようにしたので、ゲーム性を高めることができる。また、占いや常連限定等の特色を出すことができる。さらに、詳細な個人情報(名前、生年月日、血液型、電話番号、メールアドレス等)を蓄積することができる。なお、これに加えて、上述した図53乃至図57に示されるように撮影画像または編集画像を保存するようにしてもよい。このようにすることで、以前の撮影画像(または編集画像)が利用できるため、ユーザは、気に入った画像を再度利用したり、追加で編集したりすることができる。
なおステップS857のサブゲームのときに、前回保存した撮影画像または編集画像をアルバムとして閲覧できるようにしてもよい。また本例では、ステップS854においてIDが入力されない場合を、ユーザが1度も本写真シール作成装置1を利用していない場合として説明したが、ユーザが数回本写真シール作成装置1を利用していたとしても、前回のIDを使用したくないと思った場合(例えば、一緒にゲームを行なうメンバーが異なる場合等)には、必ずしもIDを入力する必要はない。このようにして設定されたIDは、上述した図58の印刷処理で写真シール紙に印刷される。
[第4のゲーム処理]
次に、撮影または編集された画像をIDに対応付けて登録する場合のゲーム処理の例を第4のゲーム処理として図64のフローチャートを参照して説明する。
ステップS901において事前入力部61は、制御部301からの制御に基づいて事前入力処理を行なう。例えば、図8および図9に示されるような事前入力処理が実行される。
ステップS902において事前入力部61は、制御部301からの制御に基づいて、事前入力処理のアルバム読み出し処理を実行する。この処理の詳細は、図65および図66(事前入力処理の第1のアルバム読み出し処理)、並びに図68および図69(事前入力処理の第2のアルバム読み出し処理)を参照して後述する。図64の処理では、ステップS901とステップS902の処理をあわせた処理を、事前入力処理とする(例えば図6のステップS3の事前入力処理は、図64のステップS901およびステップS902をあわせた処理に対応する)。
ステップS903において撮影処理が実行され、ステップS904において編集処理が実行される。これらの処理は上述したので省略する。
ステップS905において画像表示部102は、ユーザにIDの入力を促す画面を表示し、制御部301はユーザによりIDが入力されたか否かを判定する。IDが入力されたと判定された場合、ステップS906において撮影および編集された画像データをそのIDに対応付けて更新する。ステップS905においてIDが入力されていないと判定された場合、ステップS907において制御部301は、新規IDを設定するとともに、撮影および編集された画像データを新規IDに対応付けて登録する。なお上述した図54乃至図56に示されるデータ保存処理のように、保存する画像を選択したり、ファイル名をつけて保存するようにしてもよい。
ステップS906の処理の後またはステップS907の処理の後、ステップS908においてプリンタ343は、制御部301からの制御に基づいて印刷処理を実行する。例えば、上述した図58の印刷処理と同様の処理が実行され、写真シール紙にIDが印刷されて出力される。その後、処理は終了される。
[事前入力処理の第1のアルバム読み出し処理]
次に、図64のステップS902の事前入力処理のアルバム読み出し処理の例である事前入力処理の第1のアルバム読み出し処理を、図65および図66のフローチャートを参照して説明する。なお図65および図66の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部61の各部が実行している処理である。
ステップS951において事前入力用画像表示部74は、「自分のアルバムを見る?」というメッセージを表示し、その後図67に示されるようなアルバム選択画面を表示する。図67には、「選択してね!」と記載された吹き出し2001、「写真アルバムを見る」と記載されたアイコン2011、「落書きアルバムを見る」と記載されたアイコン2012、「OK」と記載されたアイコン2013および「閲覧しない」と記載されたアイコン2014が表示されている。写真アルバムは撮影された画像からなり、落書きアルバムは編集された編集画像からなる。すなわち「落書き」は、本例では編集を示す。
アイコン2011が選択された場合、ユーザは前回撮影された撮影画像を見ることができ、アイコン2012が選択された場合、ユーザは前回編集された編集画像をみることができ、アイコン2013が選択された場合、ユーザは自分自身で選択したアイコン(アイコン2011またはアイコン2012)を決定することができ、アイコン2014が選択された場合、ユーザはアルバムの閲覧を中止することができる。ユーザは、これらのアイコン2011、2012、2013および2014を選択することで、各種のアルバムの閲覧を選択することができる。
ステップS952において制御部301は、アルバムの閲覧が選択されたか否かを判定する。例えば制御部301は、図67のアイコン2011または2012がユーザにより選択されたとき、アルバムの閲覧が選択されたと判定し、アイコン2014がユーザにより選択されたとき、アルバムの閲覧が選択されていないと判定する。
ステップS952においてアルバムの閲覧が選択されたと判定された場合、ステップS953において事前入力用画像表示部74は、ID入力画面(例えば、図63)を表示する。ユーザはこの表示に基づいてIDを入力する。
ステップS954において制御部301は、ユーザによりIDが入力されたか否かを判定し、IDが入力されるまで処理を待機する。ステップS954においてIDが入力されたと判定された場合、ステップS955において制御部301は、入力されたIDに対応する画像を読み出す。例えば、上述したステップS952で「写真アルバムを見る」と記載されたアイコン2011が選択された場合には、そのIDに対応する撮影画像を読み出し、「落書きアルバムを見る」と記載されたアイコン2012が選択された場合には、そのIDに対応する編集画像を読み出す。
ステップS956において事前入力用画像表示部74は、ステップS955で制御部301により読み出された画像(撮影画像または編集画像)を表示する。
ステップS957において制御部301は、読み出した画像(事前入力用画像表示部74により表示された画像)を、本ゲームの編集処理に使用するか否かを判定する。例えば事前入力用画像表示部74は、「この画像を落書きに使用しますか?」というメッセージを表示し、制御部301はユーザからの選択(落書きに使用するか否かの選択)を受け付け、これに基づいて判定を行なう。
ステップS957において読み出した画像を使用すると判定された場合、ステップS958において制御部301は、読み出した画像を後段の編集処理で編集可能な画像として設定する。
ステップS957において読み出した画像を使用しないと判定された場合またはステップS958の後、ステップS959において制御部301は、アルバムの閲覧を終了するか否かを判定する。制御部301は、例えば事前入力用画像表示部74に上述した図67に示されるような画像を表示させ、ユーザにより「閲覧しない」と記載されたアイコン2014が選択されたか否かによりこの判定を行なう。
ステップS959においてアルバムの閲覧を終了しないと判定された場合、処理はステップS956に戻り、それ以降の処理が繰り返される。ステップS959においてアルバムの閲覧を終了すると判定された場合またはステップS952においてアルバムの閲覧が選択されていないと判定された場合、処理は終了される(図64のステップS902に戻る)。
図65の処理により、認証手続(ステップS953およびステップS954の処理)を行うだけで、ユーザは、撮影の前に前回撮影または編集した画像を閲覧したり、今回の編集画像として設定することができる。また、以前の撮影画像を利用することができるので、ユーザは気に入った画像を再度使用したり、追加で編集することができる。
なお、ステップS954で間違ったIDが入力された場合には、処理を終了するようにする。
[事前入力処理の第2のアルバム読み出し処理]
次に、図64のステップS902の事前入力処理のアルバム読み出し処理の例である事前入力処理の第2のアルバム読み出し処理を、図68および図69のフローチャートを参照して説明する。なお図68および図69の処理は基本的に、制御部301からの制御に基づいて事前入力部61の各部が実行している処理である。
ステップS1001乃至ステップS1004の処理は、上述した図65のステップS951乃至ステップS954の処理と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS1005において制御部301は、ステップS1004の処理で入力されたIDに対応付けられたファイルを複数記憶しているか否かを判定する。このファイルは、上述した図53のステップS708のデータ保存処理(図54乃至図56の処理)で保存されたものである。例えば図53のデータ保存処理で、撮影画像と編集画像が別々のファイル名で保存された場合、制御部301は、2つのファイルが記憶されていると判定する。また図53のデータ保存処理で撮影画像と編集画像が同じファイル名で保存されていたとしても、ユーザが本写真シール作成装置1を複数回利用して撮影画像および編集画像を保存していた場合には、制御部301は、複数のファイルが記憶されていると判定する。
ステップS1005においてIDに対応付けられたファイルを複数記憶していると判定された場合、ステップS1006において事前入力用画像表示部74は、ファイル選択画面を表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、記憶されている複数のファイル名を表示し、ユーザにファイル名の選択を促す。なおこのとき事前入力用画像表示部74は、そのファイル名に対応するサムネイル画像等を表示するようにしてもよい。ユーザはこの選択画面に基づいて、事前入力用タッチペン75を利用してファイルを選択する。
ステップS1007において制御部301は、ユーザによるファイル名の選択を受け付け、ファイル名に対応する画像をRAM332から読み出す。
ステップS1008において事前入力用画像表示部74は、ユーザにより選択されたファイル名に対応する画像を表示する。例えば図54乃至図56のデータ保存処理で複数の画像が保存されていた場合、事前入力用画像表示部74は複数の画像を表示する(勿論、サムネイル画像を表示してユーザに画像の選択を促し、選択されたときに選択された画像を拡大表示するようにしてもよい)。
ステップS1005においてIDに対応付けられたファイルを複数記憶していない(すなわちIDに対応付けられたファイルを1つだけ記憶している)と判定された場合、ステップS1009において制御部301は、そのIDに対応付けられたファイルの画像をRAM332から読み出し、事前入力用画像表示部74は読み出されたファイルの画像を表示する。
ステップS1008の処理の後またはステップS1009の処理の後、処理はステップS1010に進む。以下、ステップS1010乃至ステップS1012の処理は上述した図66のステップS957乃至ステップS959の処理と同様であるのでその説明は省略する。
図68および図69の処理により、ユーザに対応する複数のファイルが写真シール作成装置1に記憶されていても、IDとファイル名を利用して識別可能な構成としたので、ユーザは所望のファイルを閲覧することができる。また、認証手続(ステップS1003およびステップS1004の処理)を行うだけで、ユーザは、撮影の前に前回撮影または編集した画像を閲覧したり、今回の編集画像として設定することができる。このような構成により、以前の撮影画像を利用することができるので、ユーザは、気に入った画像を再度使用したり、追加で編集することができる。
なお、ステップS1004で間違ったIDが入力された場合には、処理を終了するようにする。
[第4の事前入力部]
上述した例では、ユーザの認証をIDの入力としたが、例えば、指紋画像の認証によりユーザの認証を行なうようにしてもよい。この場合事前入力部61の機能的構成例である第4の事前入力部を、図70を参照して説明する。なお図5と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
図70の事前入力部61には、図5の構成に加えて、指紋画像読み取り部2101および指紋画像認証部2102がさらに設けられている。
指紋画像読み取り部2101は、ユーザにより接触された指の指紋を画像として読み取り、指紋画像データを指紋画像認証部2102に出力する。指紋画像認証部2102は、複数のユーザ(認証登録したユーザ)の指紋画像のデータが複数記憶されているメモリを内部に有しており、これらの指紋画像と指紋認証を行なうユーザの指紋画像に基づいて指紋認証を行なう。
[第5のゲーム処理]
図70に示されるような指紋認証が可能な第4の事前入力部61を備える写真シール作成装置1によるゲーム処理の例を、第5のゲーム処理として図71を参照して説明する。
ステップS1051乃至ステップS1053の処理は、上述した図64のステップS901,ステップS903,およびステップS904の処理とそれぞれ同様であるのでその説明は省略する。
ステップS1054において事前入力用画像表示部74は、「指定位置に指をおいてね!」というメッセージを表示する。例えば事前入力用画像表示部74は、図72に示されるような画像を表示する。図72には、「右人差し指を置いてね!」と記載された吹き出し2201、インジゲータ2202、「登録」と記載されたアイコン2203およびデモ画面2211が表示されている。ユーザは、指定位置である指紋画像読み取り部2101(事前入力部61に設けられている指紋画像読み取り部2101)に指を押圧し、アイコン2203を選択することで、指紋画像読み取り部2101による指紋画像の読み取りを開始することができる。インジゲータ2202は、指紋の読み取りが開始されてから終了するまでの時間を示すものとしてもよいし、指紋画像読み取りのための制限時間を示すものとしてもよい。ユーザは図72の表示に基づいて、指定位置とされる指紋画像読み取り部2101に指を押圧し、指紋画像読み取り部2101はユーザの指紋画像を読み取る。
ステップS1055において制御部301は、指紋画像読み取り部2101がユーザの指紋画像を読み取ったか否かを判定する。例えば指紋画像読み取り部2101がユーザの指紋画像を読み取った場合には、指紋画像読み取り部2101から指紋画像のデータが制御部301に送信されてくるので、制御部301はこれに基づいて判定する。ステップS1055において指紋画像を読み取っていないと判定された場合、ステップS1054に戻り、同様の処理が繰り返される。
ステップS1055において指紋画像を読み取ったと判定された場合、ステップS1056において指紋画像認証部2102は、制御部301からの制御に基づいて指紋認証を行なう。具体的には、ステップS1055の処理で指紋画像を読み取ったと判定された場合、制御部301は、指紋画像読み取り部2101から取得した指紋画像を指紋画像認証部2102に送信し、認証処理を開始する指令を行なう。指紋画像認証部2102は、内部のメモリに記憶されている複数のユーザの指紋画像と、ステップS1055の処理で読み取られたユーザの指紋画像を比較することで、ユーザの認証を行なう。この認証結果は、制御部301に出力される。
ステップS1057において制御部301は、ステップS1055の処理で指紋画像を読み取ったユーザが、新規ユーザであるか否かを判定する。具体的には制御部301は、ステップS1056の指紋画像認証部2102による認証結果が認証OKであった場合、新規ユーザでない(登録済のユーザである)と判定し、認証NGであった場合、新規ユーザである(登録済のユーザでない)と判定する。
ステップS1057において新規ユーザでないと判定された場合(認証結果がOKであった場合)、ステップS1058において制御部301は、例えばデータ保存処理(図54乃至図56の処理)で示されるように、撮影画像または編集画像をこのユーザの指紋画像(認証情報)に対応付けてRAM332に記憶させる。なお保存する画像データは、ステップS1051の事前入力処理で撮影された画像データでもよい。
ステップS1057において新規ユーザであると判定された場合(認証結果がNGであった場合)、ステップS1059において制御部301は、ステップS1055の処理で読み取った指紋データとともに、画像データを保存する。この画像データは、ステップS1058の処理と同様に、例えばデータ保存処理(図54乃至図56の処理)で示されるような、撮影画像または編集画像であってもよいし、ステップS1051の事前入力処理で撮影された画像データでもよい。なおこのとき、ステップS1051の事前入力処理で入力された名前等の個人情報も指紋データに関連付けて保存するようにしてもよい。
ステップS1058の処理の後またはステップS1059の処理の後、ステップS1060において制御部301は、印刷処理を実行し、処理を終了する。
図71の処理により、ユーザはIDを記憶したり、控えておく必要がなく、紛失等のトラブルを避けることができる。また、画像データや個人情報の管理のセキュリティを高くすることができる。
[第2の写真シール作成装置の機能的構成]
次に、事前入力処理の事前撮影(例えば、図9のステップS112)で撮影された事前撮影画像を用いて、顔認識を行なう場合の写真シール作成装置1の機能的構成例である第2の写真シール作成装置1を図73に示す。なお図4と対応する部分については同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
図73と図4を比較すると分るように、図73の写真シール作成装置1には、図4の写真シール作成装置1の機能的構成に加えて顔認識部2231がさらに設けられている。顔認識部2231は、ユーザの顔画像に基づいて顔認識処理を行なう。
[第2の撮影処理]
図73の第2の写真シール作成装置1を利用した撮影処理の一例を第2の撮影処理として図74および図75のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1101において画像表示部102は、「撮影をするよ!」というメッセージを表示する。
ステップS1102において制御部301は、RAM332から事前撮影処理により撮影された事前撮影画像データを読み出す。事前撮影処理では、1人につき1枚の事前撮影が行なわれる(図11参照)ので、例えば1組3人でのゲームであった場合、3枚分の事前撮影画像データが読み出される。
ステップS1103において制御部301は、ステップS1102の処理で読み出された事前撮影画像データの中から最初に撮影された事前撮影画像データ(撮影された時間が最も早い事前撮影画像データ)を1つ選択する。1組が1人でのゲームであった場合には、その1人分の事前撮影画像データが選択される。
ステップS1104において制御部301は、ステップS1103の処理で選択されたユーザの事前撮影画像データに対応するユーザの名前を取得する。この名前は、上述した事前入力処理で保存されたものである。なお図8および図9に示される第1の事前入力処理では名前が入力されない場合(ステップS103において名前を入力すると判定されなかった場合)も生じるが、図74および図75の処理では事前入力処理で名前が入力されたものとして処理を説明する。例えば、図23および図24の第3の事前入力処理や図26の第4の事前入力処理が、図74および図75の前に実行される事前入力処理で行なわれたものとして説明する。例えば制御部301は、「はなこ」という名前を取得する。制御部301はステップS1103で取得した1つの事前撮影画像データを顔認識部2231に出力する。
ステップS1105において顔認識部2231は、制御部301から送信された1つ(1人分)の事前撮影画像データと、デジタルカメラ101により取り込まれている取り込み画像(撮影前の取り込み画像)に対応するデータを比較して、1つの事前撮影画像データに対応するユーザが、取り込み画像データに対応する(複数の)ユーザの中にいるか否かを判定し、その判定結果を制御部301に送信する。例えばステップS1103で取得された1つの事前撮影画像データに対するユーザの名前が「はなこ」であった場合、顔認識部2231は「はなこ」に対する事前撮影画像データが取り込み画像データの中に含まれているか否かを判定する。すなわちステップS1105の処理では、事前入力処理で撮影されたユーザが、取り込み画像に写っているか否かが判定されている。
ステップS1106において制御部301は、ステップS1105の処理による判定結果(ユーザが取り込み画像に写っているか否かの判定結果)に基づいて、対応するユーザが取り込み画像に写っているか否かを判定し、写っていないと判定された場合、ステップS1107において制御部301は、1枚の撮影のための時間(例えば15秒)が経過したか否かを判定する。
ステップS1107において1枚の撮影のための時間が経過していないと判定された場合、ステップS1108において画像表示部102は、「○○ちゃん、顔が写らないよ!」というメッセージを表示し、ステップS1109においてスピーカ104は、「○○ちゃん、顔が写らないよ!」という音声を出力する。「○○」には、判定に使用された事前撮影画像データに対する名前、すなわちここでは(ステップS1104で「はなこ」という名前が取得されたので)「はなこ」という名前が設定される。このときステップS1108で表示される画像を図76に示す。図76には、「はなこちゃん、顔が写らないよ!」と記載された吹き出し2251、「たいへん!」と記載されたコメント2252、「OK」と記載されたアイコン2253、「やりなおし」と記載されたアイコン2254および取り込み画像2261が表示されている。図76の取り込み画像2261には、ユーザ画像2271およびユーザ画像2272が映し出されている。図74および図75の例では、ユーザ画像2271に対応するユーザが「はなこ」とされる。
ユーザはアイコン2253を選択することで、自分自身の顔が写っていなくても構わない、という意思表示をすることができる。またユーザは図76の表示を見て顔が写るような位置に移動した場合にも、このアイコン2253を選択する。すなわちユーザは、「OK」と記載されたアイコン2253を選択することで、処理を次のステップに進めることができる。なおユーザは「やりなおし」と記載されたアイコン2254を選択することで、前回の撮影をキャンセルすることができる。なおステップS1108およびステップS1109のいずれかの処理だけを実行するようにしてもよい。
ステップS1106において選択された事前撮影画像データに対応するユーザが取り込み画像に写っていると判定された場合またはステップS1109の処理の後、ステップS1110において制御部301は、次の事前撮影画像データがあるか否かを判定する。ステップS1102で3人のユーザの事前撮影画像データが読み出された場合、3人分のユーザの事前撮影画像データが全て取得されたか否かを制御部301が判定することによりこの判定が行なわれる。ステップS1110で次の事前撮影画像データがあると判定された場合、ステップS1111において制御部301は、次の事前撮影画像データ(本例の場合、ステップS1103で1人目の事前撮影画像データが選択されたので2人目の事前撮影画像データ)を選択し、ステップS1104に戻りそれ以降の処理が繰り返される。すなわち、2人目のユーザが取り込み画像に写っているか否かが判定される。
ステップS1107において1枚の撮影のための時間が経過したと判定された場合またはステップS1110において次の事前撮影画像データがない(すなわち事前入力処理で登録された全てのユーザのデータが読み出された)と判定された場合、ステップS112において撮影編集部62はカウントダウンを開始する。カウントダウンは、例えば画像表示部102に「3」、「2」、「1」、「0」等のメッセージを順次表示させるようにしてもよいし、スピーカ104に「3」、「2」、「1」、「0」等の音声を出力させるようにしてもよい。
ステップS1113においてデジタルカメラ101は撮影を行ない、撮影画像を取得する。ステップS1114において制御部301は、撮影画像をRAM332に記憶させる(保存する)。
ステップS1115において制御部301は、設定回数(例えば4回)分撮影したか否かを判定し、設定回数撮影していないと判定された場合、ステップS1101に戻り、それ以降の処理が繰り返される。ステップS1115において設定回数分撮影したと判定された場合、処理は終了される。
図74および図75の処理により、顔認識部2231が、事前撮影画像データに対するユーザが取り込み画像に写っているかを判断することで、複数のユーザにより撮影が行なわれた場合においても、後方のユーザの顔が前方(他の)のユーザの影に隠れて写らないといったトラブルを防止することができる。
[事前撮影処理]
次に、事前入力処理で撮影された事前撮影画像を、編集処理で用いる場合の処理の例を以下に説明する。図77は、この例を適用した場合の事前入力処理の一部の処理とされる事前撮影処理を説明するフローチャートである。この処理は、事前入力処理の一部の処理として実行され、上述した他の事前入力処理に組み込まれる。なお勿論、図77の処理だけで事前入力処理が構成されるようにしてもよい。
ステップS1151において事前入力用画像表示部74は、「撮影をするよ!」というメッセージを表示する(図11参照)。
ステップS1152において事前入力部61は、カウントダウンを開始する。カウントダウンは、例えば事前入力用画像表示部74に「3」、「2」、「1」、「0」等のメッセージを順次表示させるようにしてもよいし、事前入力用スピーカ77に「3」、「2」、「1」、「0」等の音声を出力させるようにしてもよい。
ステップS1153において事前撮影用デジタルカメラ73は撮影を行なう。このとき、事前撮影用デジタルカメラ73は、1人のユーザの顔、手等の身体の一部や持ち物の画像を撮影する。
ステップS1154において制御部301は、ステップS1153の処理で撮影された事前撮影画像をRAM332に保存(記憶)させ、処理を終了する。
図77の処理により撮影前に事前撮影が行なわれ、撮影された事前撮影画像が保存される。
[第2の編集処理]
上述した図6のゲーム処理を参照すると、図77の事前撮影処理を含む事前入力処理が実行された後(ステップS3)、撮影編集部62への誘導が行なわれ(ステップS5)、撮影処理が行なわれる(ステップS6)。そしてその後、編集処理が行なわれる。図78はこの場合(事前入力処理で事前撮影が行なわれた場合)に実行される編集処理である第2の編集処理を説明するフローチャートである。
ステップS1201乃至ステップS1206の処理は、上述した図13のステップS201乃至ステップS206の処理と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS1207において制御部301は、上述した図77の事前撮影処理で保存された事前撮影画像データを読み出す。
ステップS1208およびステップS1209の処理は、図13のステップS207および図14のステップS208の処理と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS1210において画像表示部102は、ステップS1207で読み出された事前撮影画像を含む画像選択画面を表示する。例えば、図80に示されるような画像選択画面が表示される。図80には、「画像を選んでね!」と記載された吹き出し2301、「事前撮影」と記載されたコメント2302、左側を指す矢印2303、右側を指す矢印2304、「OK」と記載されたアイコン2321、「クリア」と記載されたアイコン2322、撮影画像表示枠2330および事前撮影画像表示枠2340が表示されている。撮影画像表示枠2330には、個々の撮影画像2331乃至2334が表示されており、事前撮影画像表示枠2340には、個々の事前撮影画像2341および2342が表示されている。
ユーザは矢印2303または2304を、タッチペン103を利用して選択することで、選択する画像の表示を切り換えることができる。例えば図80の例の場合、撮影画像表示枠2330には4枚の撮影画像しか表示することができないため、それ以上の撮影画像が保存されている場合には、この矢印2303または2304を利用して撮影画像の表示を切り換える。事前撮影画像表示枠2340についても同様である。ユーザによりアイコン2321が選択された場合、選択画像が決定され、アイコン2322が選択された場合選択画像がクリアされる。ユーザはこれらの画像を、タッチペン103を利用して選択することで編集に利用する撮影画像を所定の枚数だけ選択する。例えば印刷する画像が4枚であった場合、ユーザは3枚の撮影画像と1枚の事前撮影画像を選択することができる。これによりユーザは、撮影処理で撮影した画像より多くの画像の中から編集する画像を選択することができる。
ステップS1211乃至ステップS1215の処理は、上述した図14のステップS210乃至ステップS214の処理と同様であるのでその説明は省略する。
図78および図79の処理により、撮影処理で撮影された撮影画像の他に、事前入力処理(事前入力処理に含まれる図77の事前撮影処理)で撮影された事前撮影画像を印刷画像として設定できるので、ユーザは、より多くの画像(撮影画像および事前撮影画像)の中から印刷画像を選択することができる。換言すると、限られた撮影時間内に撮影された画像の他に、撮影前に事前に撮影された画像も利用することができるため、ユーザにより多くの選択肢(画像の選択肢)を提供することができる。
なお事前入力部61の事前撮影用デジタルカメラ73の画素数が撮影編集部62のデジタルカメラ101より粗い場合、事前デジタルカメラ73により撮影された事前撮影画像をステップS1210の画像選択画面において提供せずともよい。この場合、例えば事前撮影画像を、上述したサブゲームで当たりが出た場合にのみ印刷するようにしてもよい。これにより事前撮影画像は、サブゲームで当たりが出た場合にのみ印刷されるため、事前撮影画像に対して付加価値を付けることができる。
なお、上述した事前入力処理の例は、それぞれの処理を組み合わせて実行するようにしてもよい。例えば、図8および図9の事前入力処理(第1の事前入力処理)と図16の事前入力処理(第2の事前入力処理)を組み合わせて実行するようにしてもよい。また撮影処理、編集処理および印刷処理についても同様である。
さらに上述したゲーム処理に、各処理を適宜当てはめるようにしてもよい。これにより様々な形態の処理を実行することができる。
以上により、本発明によれば、撮影処理や編集処理を実行する撮影編集空間32とは異なる空間である事前入力空間31を設けるとともに、撮影処理の前に事前入力空間31でユーザに固有の情報の入力を受け付けるようにしたので、ユーザに待ち時間を楽しんでもらうことができる。
また、事前入力処理により受け付けられたユーザに固有の情報(例えば名前)に基づいて、撮影処理、編集処理または印刷処理の少なくともいずれか1つの処理が実行されるので、ユーザに親しみやすいゲームを行なうことができる。さらに、ユーザに合わせたゲームを行なうことができる。
また、事前入力部61にユーザを撮影する事前撮影用デジタルカメラ73を設けるようにしたので、ユーザは撮影処理の前に、事前に撮影を行なうことができる。
さらに編集処理で、撮影画像に加えて事前撮影画像も編集対象(印刷対象)とすることができるので、ユーザへの編集画像の選択肢を増やすことができる。
また撮影の前に、撮影に利用するための情報を事前入力空間31において入力する構成としたので、待ち時間を有効に利用することができる。
なお以上の処理では、制御部301が様々な処理を実行したが、これに限らずCPU(Central Processing Unit)が所定のプログラムを実行することで、これらの処理を実行するようにしてもよい。
また、撮影編集空間32を撮影空間と編集空間に分けるようにしてもよいし、撮影空間と編集空間とをそれぞれ複数設けるようにしてもよい。これにより多重接客が可能となる。
さらに、以上の例ではユーザに固有の情報をRAM332または記憶部341に記憶するようにしたが、ネットワークを介してサーバに保存するようにしてもい。このようにすることで、同機種の写真シール作成装置1の間で、保存したユーザに固有の情報を共有することができる。またユーザに固有の情報に対応付けられて保存される撮影画像および編集画像についても同様にサーバに保存するようにした場合、ユーザは同機種の写真シール作成装置1を利用することで、以前保存した撮影画像および編集画像を再利用することができる。そのためユーザは、どの地域に移動しても、同機種の写真シール作成装置1を利用すれば、以前保存した画像を利用することができ、もって、さらにリピーターを増やすことができる。
また、以上の例では硬貨投入口51および硬貨返却口52を事前入力空間31(事前入力部61)の周囲に設けるようにしたが、撮影編集空間32(撮影編集部62)の周囲に設けるようにしてもよい。このようにした場合、事前入力空間31における事前入力処理は、硬貨投入前に実行することができる。そのためユーザが撮影編集空間32で硬貨投入を行なった場合に、直前に行なわれた事前入力処理で入力された情報を使用するか否かの選択画面を、撮影編集空間32の画像表示部102に表示させるようにする。これにより、他のユーザにより入力された事前入力処理での情報を間違って使用してしまうのを防ぐことができる。また例えば、事前入力処理の終了後、所定の時間(例えば1分)が経過した場合、事前入力処理で入力された情報をリセットするようにしてもよい。これにより、他のユーザにより設定された事前入力情報を、誤って使用してしまうといったトラブルを避けることができる。さらに事前入力空間31および撮影編集空間32が空いていた場合(事前入力空間31および撮影編集空間32を他のユーザが使用していなかった場合)、ユーザが事前入力空間31での処理をスキップして、撮影編集空間32に移動できるような構成としてもよい。この場合、撮影編集空間32での処理の開始時に、事前入力処理を撮影編集空間32で実行するか、事前入力処理を実行しないまま撮影(本ゲームの撮影処理)を開始するか否かの選択肢が、撮影編集空間32の画像表示部102に表示される。これにより、混雑していない場合にユーザは、わざわざ事前入力処理をせずともよくなる。
なお事前入力処理、撮影処理、編集処理の処理時間は上述した例に限定されない。撮影時間やその他の設定時間についても同様である。また時間での管理に限らず、例えば撮影枚数により管理するようにしてもよい。
またユーザの認証は、音声(声紋)認証や顔画像認識により行なわれてもよい。
なお本明細書において上述した一連の処理を実行するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。